JP2002240448A - ロール処理され且つ型押しされたアルミニウム支持体上に放射線−感受性記録層を有する印刷版及びそれらの製造法 - Google Patents

ロール処理され且つ型押しされたアルミニウム支持体上に放射線−感受性記録層を有する印刷版及びそれらの製造法

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JP2002240448A
JP2002240448A JP2001389283A JP2001389283A JP2002240448A JP 2002240448 A JP2002240448 A JP 2002240448A JP 2001389283 A JP2001389283 A JP 2001389283A JP 2001389283 A JP2001389283 A JP 2001389283A JP 2002240448 A JP2002240448 A JP 2002240448A
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ギユンター・フルチユ
Klaus Joerg
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    • B41N3/00Preparing for use and conserving printing surfaces
    • B41N3/03Chemical or electrical pretreatment
    • B41N3/034Chemical or electrical pretreatment characterised by the electrochemical treatment of the aluminum support, e.g. anodisation, electro-graining; Sealing of the anodised layer; Treatment of the anodic layer with inorganic compounds; Colouring of the anodic layer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その支持体が限定された粗さの微細な表面構
造を有し、150,000枚のプリントより多いプリン
トランのために、放射線−感受性層を支持体材料におい
てしっかり固定しており、追加の艶消層又は放射線−感
受性層中への艶消剤の導入のような既知の材料の欠点の
ない放射線−感受性印刷版を提供すること。 【解決手段】 印刷版はロール処理されて型押しされた
アルミニウム支持体を含み、その表面はピットの粗い構
造を有し、その上に電気化学的粗面化により形成される
くぼみの微細構造が重ねられる。くぼみは0.1〜6μ
mの直径を有し、型押しされたアルミニウム支持体の表
面の平均粗さRaは0.63〜0.82μmの範囲内に
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、10〜60μm、好ましくは
20〜24μmの平均直径を有するピットのある表面構
造を有するロール処理され且つて型押しされたアルミニ
ウム支持体上に放射線−感受性記録層を有する印刷版な
らびにそれらの製造法に関する。
【0002】プラノグラフィー印刷版の作製における第
1段階は通常、版の放射線−感受性記録層を真空密着コ
ピー枠においてマスクを介して画像通りに露出すること
である。マスクは可能な限り迅速に記録層と密着され
る。密着コピー枠の排気後、マスクと記録層の間に気泡
が残ってはならない。露出の間に記録層のキノンジアジ
ドから遊離する窒素も、窒素の泡が形成されないように
可能な限り迅速に運び去られねばならない。両方の要求
は、その放射線−感受性層が表面−粗面化された印刷版
により満たされ得る。粗い表面は、例えば画像通りの露
出の前の散粉(dusting)により得ることができ
る。しかしながら、この型の方法は通常不均一に粗面化
された表面を生じ、結果としてこの型の印刷版を用いて
不均一なコピー結果が得られる。
【0003】従って、印刷版の製造は、限定された粗さ
の表面を有するその製品を与える。ここにおいては種々
の方法が用いられる。かくして、懸濁された水溶性粒子
を含有する放射線−感受性溶液を印刷版の支持体にコー
ティングすることができ、該粒子は層が乾燥された後に
水で洗い流される。かくして放射線−感受性層の表面は
多数のくぼみを有する。
【0004】記録層のためのコーティング溶液に、80
〜300℃に加熱されると窒素ガスを脱離させる化合物
を加えることが提案された。ニトロソ、スルホニルヒド
ラジン、アゾ又はヒドラゾ化合物が特に適している。上
記の温度範囲内における乾燥の間に脱離プロセスが始ま
る。この方法で放射線−感受性層は粗い表面を得る。
【0005】最後に、中に懸濁された樹脂を有する放射
線−感受性コーティング溶液を用いることも提案されて
おり、その樹脂は乾燥の間に凝集して沈殿し、この方法
で表面構造を粗くする。しかしながらこれらの方法のい
ずれもこれまで自身を確立することができなかった。
【0006】連続もしくは不連続の(interrup
ted)艶消層の適用によって粗い表面を得ることもで
きる。かくして、DE−A 30 09 928(=G
B−A 2,046,461)は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレ
ン−酢酸ビニルコポリマー、ポリエチレンテレフタレー
ト又は架橋されたビニルポリマーの粒子を分散された形
態で含有する非−感光性コーティング液を感光層にコー
ティングする方法を記載している。乾燥後、それぞれの
粒子は非常に小さい突起として連続最上層中に残る。
【0007】限定された表面粗さを有する連続もしくは
不連続の最上層をエンボスローラーにより適用すること
ができる。この目的のために用いられるコーティング溶
液は通常の艶消剤、例えば二酸化ケイ素、酸化亜鉛、二
酸化チタン、ガラスビーズ、酸化アルミニウム、澱粉、
ポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン及びフェ
ノール性樹脂を含むことができる(DE−A 26 0
6 793=GB−A1,542,131)。
【0008】最後に、感光層の表面上に溶融した(me
lted)微粉末を散粉することによって艶消を生ずる
こともできる。この目的のために、粉末は感光層より低
い軟化点を有していなければならない。艶消粒子は一般
にポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン
オキシド、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸、
ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリメタクリ
ルアミド、ポリブチルアクリレート、ポリスチレン、ポ
リビニルメチルエーテル、エポキシ樹脂、フェノール性
樹脂、ポリアミド又はポリビニルブチラールから成る
(DE−A 3003 131=US−A 4,28
8,521)。
【0009】DE−A 31 31 570(=GB−
A 2 081 919)は、感光層及びその上に置か
れた艶消層を有する記録材料を開示している。艶消層
は、有機コポリマーを含む水溶液又は水性分散液をスプ
レー噴霧し、乾燥することにより適用される。スプレー
噴霧を静電的に行うこともできる。放射線−感受性層は
1,2−ナフトキノン−2−ジアジド及びポリマー性結
合剤を含むことができる。
【0010】EP−A 0 344 985に従うと、
不連続の艶消層を与える材料を、ある低い導電率を有す
る炭化水素中に溶解するか、もしくは分散させ、放射線
−感受性層上に静電的にスプレー噴霧する。艶消のため
に用いられる材料は感光性であることもできる。この方
法の利点は、層を打つ滴が実質的に均一な寸法を有する
ことである。
【0011】DE−A 34 33 247(=US−
A 4,842,982)は、粗い最上層を放射線−感
受性層上にスプレー噴霧し、乾燥する放射線−感受性記
録材料を記載している。2つの層は本質的に同じ組成を
有する。細かい網の仕事に必要であり得るように、記録
材料を短時間だけ露出すると、最上層の残渣が多くの場
合、現像後に非−画像領域内に残る。かくしてこれらを
追加の修正段階で除去してしまわなければならない。
【0012】艶消された感光性記録材料の製造の他の方
法は、その最も小さい寸法が少なくとも層の厚さと同じ
大きさである微粉砕された粒子を感光層中に導入するこ
とを含む。粒子は無機又は有機性のものであることがで
きる(DE−A 29 26236=AU−B 59
417/80)。熱的に硬化されるフェノール性樹脂が
特に適しているとして記載されている(DE−A 31
17 702=GB−A 2 075 702)。
【0013】JP−A 57−115 548は、その
放射線−感受性層が500μm未満の平均直径を有する
疎水性二酸化ケイ素粒子及び3〜40μmの平均直径を
有するポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレンコポリマー又は架橋されたビニルポリマーの艶消
粒子を含む記録材料を開示している。二酸化ケイ素粒子
は艶消粒子の分散のために役立つ。
【0014】放射線−感受性層自身が艶消されている記
録材料は、一方で画像通りの露出及び続く現像の後、画
像点において艶消が保持されるという利点を与える。他
方、それは放射線−感受性層中の艶消粒子の回りで望ま
しくないハレーションが起こり得る点で不利である。艶
消粒子は凝集物も形成し得、それはプリントの画質を損
なう。
【0015】他方、記載されている分離された艶消層は
現像液中に可溶性もしくは分散性であり、実質的に完全
に除去される。
【0016】EP−0 649 063は、1グラム当
たりに最高で0.80ミリモルの酸及び/又は塩の基を
含む樹脂のアニオン的に、又はアニオン的/非イオン的
に安定化された水性分散液をコピー層上にスプレー噴霧
する方法を記載している。この方法は、分散液中の大き
すぎる滴が現像の問題を与え得、さらに艶消が印刷版製
造法における追加の作業段階を生ずるという欠点を有す
る。
【0017】艶消層を放射線−感受性層に適用するか又
は艶消剤を放射線−感受性層中に導入し、ここで艶消層
又は艶消剤のいずれも支持体にしっかり付着していない
ことは、これらの方法のすべてに共通である。
【0018】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、その支持体が
限定された粗さの微細な表面構造を有し、150,00
0枚のプリントより多いプリントラン(print r
un)のために放射線−感受性層を支持体材料において
しっかり固定しており、追加の艶消層又は放射線−感受
性層中への艶消剤の導入のような既知の材料の欠点のな
い放射線−感受性印刷版を提供することである。
【0019】
【発明の概略】この目的は、0.1〜6μmの範囲内の
くぼみ直径を有するくぼみの微細構造をこの表面構造に
重ねる点で冒頭に記載した型の印刷版により達成され
る。
【0020】印刷版の精巧さ(refinement)
は請求項2及び3の特徴から現れる。
【0021】予備−型押しされたアルミニウムウェブの
製造のための複数の方法が先行技術に記載されている。
「パックロール処理」(DE 28 32 580 C
2、印刷版に関して特許請求していない)の名前の下
に、2つのアルミニウムウェブを最後のロール処理段階
において2つのローラーの間に一緒に通過させる。該方
法では、不規則な予備的に粗面化された構造がローラー
と反対に向いた面の上、すなわち第1のアルミニウムウ
ェブが他のアルミニウムウェブと接触するようになる表
面の上に形成される。この方法は、表面構造が粗すぎ、
平版印刷の目的のために制御するのが困難であるという
欠点を有する。さらに、それは有意な方向配向(dir
ection orientation)を示し、それ
は印刷法のために好ましくない。
【0022】平版印刷目的のために、GB−A 93
307 454(Alcan)は平版印刷版のためのこ
の型の予備−粗面化を記載している。この粗面化は上記
と同じ欠点を有する。
【0023】レーザーテックス法(lasertex
process)(WO 97/31 783 Alc
oa)では、レーザーにより中にくぼみが焼き込まれた
スチールローラーを最後のロール処理段階に用いる。し
かしながら、得られる構造は粗く、平版印刷目的に適し
ていない。さらに、そのようなエンボスローラーのくぼ
みはそれを用いて型押しされる柔らかいアルミニウムス
トリップにより急速になすり付けられ(smeare
d)、次いで清浄化するか又は再び新しくしなければな
らず、それは該方法を非常に高価なものとする。
【0024】用いられる印刷版の支持体は、DE 19
9 02 527に記載されているような、ロール処理
され且つ型押しされたアルミニウムストリップから作ら
れるプレートフォーマット(plate format
s)である。アルミニウムストリップは、ドーム−形の
隆起から成る表面を有するローラーを用いて最後のロー
ル処理段階に型押しされる。アルミニウムストリップが
供される電気化学的粗面化法の故に、最初に型押しされ
る構造は大部分保持され、電気化学的に作られる微細構
造がその上に重ねられる。追加の電気化学的粗面化は、
記録層のしっかりした固定及びかくして長いプリントラ
ンを保証するために必要である。印刷版の支持体が機械
的に型押しされ、次いで陽極酸化されると、記録層の固
定が不十分であり、結局、プリントランはわずか約3
0,000である。
【0025】真空密着コピー枠における放射線−感受性
印刷版の画像通りの露出の際、アルミニウム支持体にお
ける最初の粗い構造は空気吸引溝として働き、結果とし
て排気がマスクを印刷版と迅速に密着させる。露出の間
に放射線−感受性記録層のキノンジアジド又はジアゾニ
ウム塩から遊離する窒素も迅速に運び去られ、窒素の泡
は形成され得ない。
【0026】本発明の目的の一部は、印刷版の製造法を
提供することでもある。この型の方法は、ロール処理さ
れ且つ型押しされたアルミニウム支持体を、予備−ピッ
クリング(pre−pickling)及び水を用いる
濯ぎの後に、希塩酸中で交流を用いて電気化学的に粗面
化し、水中で濯ぎ、硫酸中で汚れを除去し、次いで濯
ぎ、陽極酸化し、さらに親水性化し、乾燥し、そして放
射線−感受性記録層をコーティングすることにより区別
される(distinguished)。
【0027】該方法のさらに精巧さは請求項5〜12に
記載されている。
【0028】下記において実施例に言及して本発明をさ
らに詳細に説明する。
【0029】実施例1及び2のアルミニウム支持体の基
本的材料は平版印刷目的に用いられる純粋なアルミニウ
ムストリップであり、それはDE 199 02 52
7A1に記載されている方法により、ローラーを用いて
機械的に型押しされている。型押しされたアルミニウム
ストリップの表面構造は、DIN 4768に従う機械
的走査を用いる粗さ測定により、ならびに型押しされた
アルミニウムストリップの電化化学的粗面化の後には、
走査型電子顕微鏡(SEM)の顕微鏡写真により決定さ
れる。SEM顕微鏡写真は1200倍であり、40o
傾斜角で記録される。型押しされたアルミニウムバンド
又はアルミニウム支持体のDIN 4768に従う平均
粗さRaは0.63μm〜0.82μmの範囲内であ
る。
【0030】比較実施例1はロール処理された純粋なア
ルミニウムストリップ、AA 1050型であり、0.
3mmの厚さ及びミル仕上げ表面を有する。
【0031】本発明に従う実施例及び比較実施例を下記
で互いに比較し、本発明に従う実施例の利点を説明す
る。
【0032】粗さ及びかくしてガスを運び去るための容
量の尺度として、Bekk平滑度を用いる。これまでの
実験は、30〜200秒の範囲内のBekk平滑度の値
を有する印刷版が優れた排気挙動を与えることを示して
いる。
【0033】
【実施例】実施例1 予備−型押しされたアルミニウム版をDE 199 0
2 527に類似して以下のプロセス段階に供する: −水の1l当たり10〜100gの水酸化ナトリウムを
有する水酸化ナトリウム溶液中における、50〜80℃
及び2〜20秒の接触時間での予備−ピックリング −脱イオン水を用いる10秒間の濯ぎ −希塩酸(15g/l)中で40A/dm2の電流強度
を用いる、35℃で30秒間の交流粗面化 −脱イオン水を用いる10秒間の濯ぎ −40℃で硫酸(200g/l)中における20秒間の
汚れの除去 −脱イオン水を用いる10秒間の濯ぎ −硫酸(100g/l)中で10A/dm2の電流強度
を用いる、35℃において30秒間の陽極酸化 −脱イオン水を用いる10秒間の濯ぎ −ポリビニルホスホン酸(10g/l)中で40℃にお
ける10秒間の親水性化 −脱イオン水を用いる10秒間の濯ぎ −120℃で60秒間の乾燥。
【0034】続いてフォーマットに、 DIN 53783/53240に従う420のヒドロキシル価及び10,0 00の平均分子量Mw(ポリスチレン標準を用いてGPCにより決定)を有する クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック 5.00pbw 3モルの1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホニルクロリド及び 1モルの2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンから作られるエステル 1.20pbw 1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホニルクロリド 0.15pbw ビクトリア・ピュア・ブルー(C.I.44045) 0.05pbw及び メチルエチルケトンとプロピレングリコールモノメチルエーテルの混合物(4 0/60) 93.6pbw から成るポジティブ−作用性感光性記録層の溶液をコー
ティングし、乾燥する。乾燥層重量は2g/m2であ
る。この試料についてのBekk平滑度測定は、表に示
す値を与える。
【0035】実施例2 実施例1で製造された基質に、 61.800pbwのメトキシエタノール 22.780pbwのテトラヒドロフラン中に、 71重量%のビニルブチラール単位、2重量%の酢酸ビニル単位及び27重量 %のビニルアルコール単位を含む70,000〜80,000の分子量を有する ポリビニルブチラールと無水マレイン酸との反応の生成物の8%濃度ブタノン溶 液(生成物の酸価 40) 81.590pbw; 1モルの3−メトキシジフェニルアミン 4−ジアゾニウムサルフェートと1 モルの4,4’−ビスメトキシメチルジフェニルエーテルから作られ、メシチレ ンスルホネートとして沈殿するジアゾウニム塩重縮合生成物 0.510pbw ビクトリア・ピュア・ブルー FGA(C.I.Basic Blue 81 ) 0.070pbw フェニルアゾジフェニルアミン 0.017pbw リン酸(85%) 0.060pbw を含む溶液のネガティブ−作用性層を、1g/m2の乾
燥層重量でコーティングする。Bekk平滑度測定は表
に挙げる値を示す。
【0036】実施例3 予備−型押しされたアルミニウムストリップを以下のプ
ロセス段階にストリップ単位で供する: 予備−ピックリング:50〜80℃における水酸化ナト
リウム溶液中で、10〜100g/lの水酸化ナトリウ
ム溶液を用い、2〜20秒の接触時間で。 粗面化:5〜30g/lの酸濃度を有する塩酸又は硝酸
あるいは硫酸とのそれらの混合物のような無機酸中で、
30〜50℃の温度において、200〜900Cb/d
2の電荷の流れが生ずるように30〜200A/dm2
の電流密度で3〜30秒の電流接触時間において。 中間ピックリング:40〜70℃の温度で2〜30秒の
接触時間を以て50〜300g/lの範囲内の硫酸又は
リン酸あるいはそれらの混合物を含むか、あるいは20
〜70℃の温度において2〜20秒の接触時間を以て1
〜30g/lの濃度範囲内の水酸化ナトリウム溶液を使
用。 陽極酸化:50〜300g/lの濃度における硫酸又は
リン酸あるいはそれらの混合物中で、30〜65℃にお
いて、3〜30秒の接触時間を用い、20〜100A/
dm 2の電流密度で。 後処理:0.5〜10g/lの含有率を有するポリビニ
ルホスホン酸の水溶液中で、40〜80℃において、3
〜20秒の接触時間を用いて。 濯ぎ:各処理段階の後、脱イオン水を用いて1〜15秒
間濯ぎを行う。
【0037】比較実施例1 通常の印刷版の製造に用いられるような通常のミル仕上
げ表面を有する純粋なアルミニウムストリップ(AA1
050)のフォーマットを実施例1におけると同じプロ
セス段階に供し、コーティングする。Bekk平滑度測
定は、予備−型押しされ且つ電気化学的に粗面化された
アルミニウム支持体を用いる実施例1の場合より有意に
高い値を与える。
【0038】比較実施例2 比較実施例1に記載した基質に実施例2で示した溶液を
1g/m2の乾燥層重量でコーティングする。Bekk
平滑度を表に挙げる。
【0039】比較実施例3 DE 199 02 527に類似して予備−型押しさ
れたアルミニウム版を硫酸(100g/l)中で、10
A/dm2の電流強度において35℃で30秒間陽極酸
化し、実施例1に示した溶液をコーティングする。実施
例1及び比較実施例3に従う版を印刷すると、本発明に
従う版を用いて、比較の版を用いるより5倍の数のプリ
ントが印刷機で印刷され、これは実施例1に従う版の記
録層が、アルミニウム支持体の微細構造の結果として、
比較実施例3に従う版のアルミニウム支持体の粗い構造
におけるより有意にしっかりと固定されていることに帰
せられ得る。
【0040】以下の表は本発明に従う実施例及び比較実
施例のプリントラン及びBekk平滑度の値を示す。
【0041】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】0.63μmの平均粗さRa(DIN 476
8に従う機械的走査で)を有し、上に電気化学的粗面化
により形成される微細構造が重ねられている実施例1又
は2に従う型押しされたアルミニウム支持体表面のSE
M顕微鏡写真。
【図2】平均粗さRa=0.47μmを有する通常のミ
ル仕上げ表面を持つ比較実施例1に従う純粋なアルミニ
ウム支持体のSEM顕微鏡写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H114 AA11 AA14 AA22 AA23 BA02 DA04 DA09 DA34 DA51 DA59 EA03 FA06 FA10 GA05 GA06 GA08 GA09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール処理され且つ型押しされたアルミ
    ニウム支持体上に放射線−感受性記録層を有し、アルミ
    ニウム支持体は10〜60μm、好ましくは20〜24
    μmの平均直径を有するピットを持つ表面構造を有する
    印刷版であって、電気化学的粗面化により作られる0.
    1〜6μmの範囲内のくぼみ直径を有するくぼみの微細
    構造がこの表面構造上に重ねられていることを特徴とす
    る印刷版。
  2. 【請求項2】 くぼみの数が76〜82%の面積包含率
    (area coverage)を以て1mm2当たり
    に18,000〜200,000個であることを特徴と
    する請求項1に従う印刷版。
  3. 【請求項3】 Bekk平滑度が30〜200秒である
    ことを特徴とする請求項1又は2に従う印刷版。
  4. 【請求項4】 ロール処理され且つ型押しされたアルミ
    ニウム支持体を、予備−ピックリング及び水を用いる濯
    ぎの後、希塩酸中で交流を用いて電気化学的に粗面化
    し、水中で濯ぎ、硫酸中で汚れを除去し、次いで濯ぎ、
    陽極酸化し、さらに親水性化し、乾燥し、必要に応じて
    フォーマット化し(formatted)、そして放射
    線−感受性記録層をコーティングすることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに従う印刷版の製造法。
  5. 【請求項5】 アルミニウム支持体を、水の1l当たり
    5〜30gの酸の酸濃度を有する塩酸又は硝酸あるいは
    それらと硫酸との混合物中で、30〜50℃の温度で、
    30〜200A/dm2の電流密度及び3〜30秒の電
    流接触時間において200〜900Cb/dm2の電荷
    の流れを以て、電気化学的に粗面化することを特徴とす
    る請求項4に従う方法。
  6. 【請求項6】 電気化学的粗面化を、水の1l当たり1
    0〜20gの塩酸の濃度を有する塩酸水溶液中で、35
    〜45A/dm2の電流強度を有する交流を用い、30
    〜45℃の塩酸溶液温度において30秒間行うことを特
    徴とする請求項5に従う方法。
  7. 【請求項7】 ロール処理され且つ型押しされたアルミ
    ニウム支持体を、電気化学的粗面化の前に、水の1l当
    たり10〜100gの水酸化ナトリウムの濃度を有する
    水酸化ナトリウム水溶液中で、50〜80℃の水酸化ナ
    トリウム溶液温度において5〜20秒間化学的に予備−
    ピックリングし、次いで脱イオン水を用いて1〜15秒
    間濯ぐことを特徴とする請求項4又は5に従う方法。
  8. 【請求項8】 ロール処理され且つ型押しされたアルミ
    ニウム支持体を、電気化学的粗面化の後に、水の1l当
    たり50〜300gの酸の酸濃度を有する硫酸又はリン
    酸あるいはそれらの混合物を用い、40〜70℃の温度
    及び2〜30秒の接触時間において中間ピックリングに
    供することを特徴とする請求項4に従う方法。
  9. 【請求項9】 ロール処理され且つ型押しされたアルミ
    ニウム支持体を、電気化学的粗面化の後に、水の1l当
    たり1〜30gの水酸化物の濃度を有する水酸化ナトリ
    ウム溶液を用い、20〜70℃の温度及び2〜20秒の
    接触時間において中間ピックリングに供することを特徴
    とする請求項4に従う方法。
  10. 【請求項10】 ロール処理され且つ型押しされたアル
    ミニウム支持体を、電気化学的粗面化の後に、脱イオン
    水を用いて1〜15秒間濯ぎ、水の1l当たり100〜
    200gの硫酸を有する硫酸溶液中で、35〜65℃の
    温度において5〜25秒間汚れを除去し、次いで脱イオ
    ン水を用いて3〜12秒間再び濯ぐことを特徴とする請
    求項4に従う方法。
  11. 【請求項11】 アルミニウム支持体を、水の1l当た
    り50〜300gの酸の濃度を有する硫酸又はリン酸あ
    るいはそれらの混合物中で、30〜65℃の温度及び3
    〜30秒の接触時間において、20〜100A/dm2
    の電流密度で陽極酸化することを特徴とする請求項4に
    従う方法。
  12. 【請求項12】 アルミニウム支持体を、水の1l当た
    り100〜200gの硫酸の濃度を有する硫酸水溶液中
    で、10A/dm2の電流強度の交流を用い、30〜4
    5℃の硫酸溶液温度において30秒間陽極酸化すること
    を特徴とする請求項4に従う方法。
  13. 【請求項13】 アルミニウム支持体を、水の1l当た
    り0.5〜10gの酸の濃度を有するポリビニルホスホ
    ン酸水溶液中で、40〜80℃の温度において3〜20
    秒間親水性化すること、ならびに親水性化の前及び後の
    両方において脱イオン水を用いる濯ぎを1〜15秒間行
    うことを特徴とする請求項4に従う方法。
  14. 【請求項14】 親水性化されたアルミニウム支持体を
    90〜130℃において1〜15秒間乾燥し、次いで、
    乾燥されると、2g/m2又は1g/m2の乾燥層重量を
    有する放射線−感受性ポジティブ−もしくはネガティブ
    −作用性記録層を適用することを特徴とする請求項4に
    従う方法。
  15. 【請求項15】 ポジティブ−作用性記録層が、 DIN 53783/53240に従う420のヒドロキシル価及び10,0 00の平均分子量Mw(ポリスチレン標準を用いてGPCにより決定)を有する クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック 5.00pbw 3モルの1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホニルクロリド及び 1モルの2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンから作られるエステル 1.20pbw 1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホニルクロリド 0.15pbw ビクトリア・ピュア・ブルー(Victoria Pure Blue)(C .I.44045) 0.05pbw及び メチルエチルケトンとプロピレングリコールモノメチルエーテルの混合物(4 0/60) 93.6pbw を含み、ここでpbwは重量部を示すことを特徴とする
    請求項14に従う方法。
  16. 【請求項16】 ネガティブ−作用性記録層が、 61.800pbwのメトキシエタノール 22.780pbwのテトラヒドロフラン中に、 71重量%のビニルブチラール単位、2重量%の酢酸ビニル単位及び27重量 %のビニルアルコール単位を含む70,000〜80,000の分子量を有する ポリビニルブチラールと無水マレイン酸との反応の生成物の8%濃度ブタノン溶 液(生成物の酸価 40) 81.590pbw; 1モルの3−メトキシジフェニルアミン 4−ジアゾニウムサルフェートと1 モルの4,4’−ビスメトキシメチルジフェニルエーテルから作られ、メシチレ ンスルホネートとして沈殿するジアゾウニム塩重縮合生成物 0.510pbw ビクトリア・ピュア・ブルー FGA(C.I.Basic Blue 81 ) 0.070pbw フェニルアゾジフェニルアミン 0.017pbw リン酸(85%) 0.060pbw を含み、ここでpbwは重量部を示すことを特徴とする
    請求項14に従う方法。
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