JP2002240408A - マスタシール部材およびこれを用いた印刷方法 - Google Patents

マスタシール部材およびこれを用いた印刷方法

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JP2002240408A JP2001041825A JP2001041825A JP2002240408A JP 2002240408 A JP2002240408 A JP 2002240408A JP 2001041825 A JP2001041825 A JP 2001041825A JP 2001041825 A JP2001041825 A JP 2001041825A JP 2002240408 A JP2002240408 A JP 2002240408A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 葉書、封筒、画用紙、厚紙等の用紙に印刷を
行う場合や、通紙される用紙の厚みは薄くても印刷枚数
が数千枚と多くなってしまう場合でも、マスタ切れ・破
れ等のマスタ破損を防止する。 【解決手段】 マスタシール部材40は、版胴1の外周
面に対して着脱自在であり、封筒30の被印刷部に対応
して形成されたインキ通過性の開口部40aと、封筒3
0の輪郭外周縁部に対応して形成された略インキ不通過
性の非開口部40bとを有する。マスタシール部材40
の開口部40aは、封筒30の輪郭形状よりも小さく形
成されていて、マスタシール部材40の非開口部40b
は、封筒30の輪郭形状よりも大きく形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタシール部
材、これを用いた印刷方法およびこれを用いた印刷装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より簡便な印刷方式としてデジタル
式感熱孔版印刷装置を使用した孔版印刷が知られてい
る。これは、微細な発熱素子が一列に並んだサーマルヘ
ッドを感熱孔版マスタ(以下、単に「マスタ」という)
を介してプラテンローラに押圧させ、サーマルヘッドの
発熱素子にパルス的に通電して発熱させながらプラテン
ローラ等でマスタを搬送しながら、画像情報に基づいて
マスタを加熱溶融穿孔・製版させた後、その製版済みの
マスタを自動搬送して、多孔性円筒状の回転自在な版胴
の外周面に自動的に巻き付け、その製版済みのマスタに
対してプレスローラあるいは圧胴等の押圧手段で用紙を
連続的に押し付け、版胴内部に設けられたインキ供給部
材によりインキを供給して、版胴の開孔部分および製版
済みのマスタの穿孔部分からインキを通過させ用紙に転
移させることで印刷画像を形成させるようになってい
る。
【0003】このような従来の孔版印刷装置で使用され
るマスタは、非常に薄いポリエステル等の熱可塑性樹脂
フィルム(以下、単に「フィルム」という)と、インキ
通過性の多孔質支持体として和紙や合成繊維、あるいは
和紙および合成繊維を混抄したものとを貼り合わせたラ
ミネート構造となっていて、多孔質支持体の上記繊維部
分およびフィルムの穿孔部分より滲出したインキが用紙
に転移して孔版印刷が行われる。版胴は、インキ通過性
の多数の微細な開孔を備えたステンレススチール等の薄
板金属製の支持円筒体の外周面に、樹脂あるいは金属網
体製のメッシュスクリーンを複数層巻装した周知の構成
を有する。
【0004】マスタのフィルム部分の厚みは、一般的に
1〜2μm程度のものが用いられている。版胴の外周面
への製版済みのマスタの表裏面の巻装方式は、通常、版
胴の外周面に接触するマスタの裏面側が多孔質支持体側
となるように、マスタの表面側のフィルム側が用紙に押
し付けられるように設定される。これにより、マスタの
裏面の多孔質支持体には、版胴の内周側から供給された
インキが常に充填されている状態となっている。孔版印
刷装置で印刷に使用される用紙は、種類も多く、用紙の
大きさ・用紙サイズで言えば、名刺サイズからA3サイ
ズ超のものや、用紙種類で言えば、官製葉書、封筒、画
用紙などのように、厚みや膨らみ等が大きいものも使用
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、孔版印刷に使用されるマスタのフィルムの厚
みは、1〜2μm程度と非常に薄いために、例えば封筒
のようにその貼り合わせ部分などで厚みムラが大きいも
のや、用紙の裁断端部がエッジ形状になっていたり、端
部の裁断の状態が悪くその部分にバリが発生したりして
いる用紙を用いて印刷を行うと、その厚みムラによりプ
レスローラ等による押圧時の面圧が局部的に大きくなっ
たり、また封筒や用紙のエッジとかバリが連続的にマス
タのフィルムと接触したりすることにより、その接触部
分のフィルムが切れてしまって穴が開いてしまい、その
開いた部分からインキが漏れ出して、点状にインキ汚れ
が発生してしまう砂目状の汚れや、線状にあるいは雨粒
状に印刷物を汚してしまう問題点があった。
【0006】また、通紙される用紙の厚みは薄くても、
印刷枚数が例えば数千枚と多くなってしまう場合にも、
その用紙の端部とマスタのフィルムとが接触する回数が
多くなることで、用紙の端部と接触しているフィルム部
分が擦られて上記と同様に切れてしまったり、穴が開い
てしまい印刷物がインキ等で汚れてしまう問題点があっ
た。そのため、ある程度の部数を印刷したら、同様の製
版済みのマスタを新たに製版して版胴に巻き付け直した
り、用紙のバリ面側をマスタのフィルム側に当てないよ
うに裏返しして使用したりなどして対応していた。
【0007】したがって、本発明はかかる問題点を解決
するためになされたものであって、葉書、封筒、画用
紙、厚紙等の用紙に印刷を行う場合や、通紙される用紙
の厚みは薄くても印刷枚数が数千枚と多くなってしまう
場合でも、マスタ切れ・破れ等のマスタ破損を防止する
ことができるマスタシール部材、これを用いた印刷方法
および印刷装置を提供することを第1の目的とする。本
発明の第2の目的は、上記と同様の用紙使用条件におい
て、たとえマスタ破損が生じてもインキ汚れを防止する
ことができるマスタシール部材、これを用いた印刷方法
および印刷装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
と共に上記目的を達成するために、請求毎の発明では、
以下の手段を採用している。請求項1記載の発明は、製
版されたマスタを版胴の外周面に巻き付け、該版胴上の
マスタにインキを供給しながら用紙を押し付けて印刷を
行う印刷装置に使用するマスタシール部材であって、上
記マスタシール部材は、上記外周面に対して着脱自在で
あり、上記用紙の被印刷部に対応して形成されたインキ
通過性の開口部と、上記用紙の輪郭外周縁部に対応して
形成されたインキ不通過性の非開口部とを有することを
特徴とする。ここで、「インキ不通過性の非開口部」と
は、略インキ不通過性の非開口部を含む広い概念であ
る。すなわち、請求項4記載の発明と関連して、僅かな
インキ通過性を有しながらも、実質的には通過したイン
キが用紙に転移して用紙表面を汚さない程度のものを含
む趣旨である。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のマ
スタシール部材において、上記開口部は、上記用紙の輪
郭形状よりも小さく、上記非開口部は、上記用紙の輪郭
形状よりも大きいことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のマスタシール部材において、上記マスタシール部
材は、可撓性を有する薄板状部材であり、その一方の面
にはインキの粘着力により貼着される貼着層を有するこ
とを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載のマ
スタシール部材において、上記貼着層は、インキの染み
込みを許すインキ吸収層であることを特徴とする。ここ
で、インキ吸収層としては、インキ汚れを発生させない
程度に非開口部から滲み出るような僅かのインキ通過性
のものを含む。このような材料としては、後述する実施
形態で述べる多孔質の紙材で形成した物や、低発泡で比
較的硬質なスポンジ部材等を用いることができる。この
ような材料から形成されたインキ吸収層では、インキ汚
れを発生させない程度に非開口部から滲み出る僅かのイ
ンキが製版されたマスタに付着してマスタとの摩擦力が
増加するので、印刷時の負荷でマスタシール部材がずれ
てマスタにシワが寄ったりすることで、画質が悪化して
しまうことを防止できるものである。
【0012】請求項5記載の発明は、熱可塑性樹脂フィ
ルムを有する製版されたマスタを版胴の外周面に巻き付
け、上記版胴上のマスタにインキを供給しながら用紙を
押し付けて印刷を行う印刷装置に使用するマスタシール
部材であって、上記マスタシール部材は、上記版胴上の
上記熱可塑性樹脂フィルムに対して着脱自在であり、上
記用紙の被印刷部に対応して形成されたインキ通過性の
開口部と、上記用紙の輪郭外周縁部に対応して形成され
たインキ不通過性の非開口部とを有することを特徴とす
る。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項5記載のマ
スタシール部材において、上記開口部は、上記用紙の輪
郭形状よりも小さく、上記非開口部は、上記用紙の輪郭
形状よりも大きいことを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項5または6
記載のマスタシール部材において、上記マスタシール部
材は、可撓性を有する薄板状部材であり、その一方の面
には上記熱可塑性樹脂フィルムに粘着保持される粘着層
を有することを特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか一つに記載のマスタシール部材において、上記
マスタシール部材は、上記用紙の輪郭形状および/また
は用紙種類および/または上記開口部の大きさに応じ
て、切り離し自在であることを特徴とする。
【0016】請求項1ないし8の何れか一つに記載のマ
スタシール部材においては、上記用紙として、葉書、封
筒、画用紙および厚紙等の何れか一つを使用して印刷す
る場合に、あるいは上記用紙として薄紙を使用して例え
ば数千枚という多数枚印刷する場合に後述する顕著な効
果を奏する。
【0017】請求項9記載の発明では、製版されたマス
タを版胴の外周面に巻き付け、該版胴上のマスタにイン
キを供給しながら用紙を押し付けて印刷を行う印刷方法
において、請求項1ないし4の何れか一つに記載の上記
マスタシール部材を、上記外周面に貼着した後、上記マ
スタシール部材上に上記マスタを巻き付けて印刷を行う
ことを特徴とする。
【0018】請求項10記載の発明では、請求項9記載
の印刷方法において、上記マスタシール部材は、排版時
に剥離しないことを特徴とする。
【0019】請求項11記載の発明では、熱可塑性樹脂
フィルムを有する製版されたマスタを版胴の外周面に巻
き付け、上記版胴上のマスタにインキを供給しながら用
紙を押し付けて印刷を行う印刷方法において、上記版胴
の外周面に上記マスタを巻き付けた後、請求項5ないし
7の何れか一つに記載の上記マスタシール部材を、上記
版胴上の上記熱可塑性樹脂フィルム部分に貼着して印刷
を行うことを特徴とする。
【0020】請求項12記載の発明では、請求項9,1
0または11記載の印刷方法において、上記版胴は、印
刷装置本体に対して着脱自在な版胴ユニットを構成して
おり、上記版胴ユニットを上記印刷装置本体から離脱し
た状態で、上記マスタシール部材を着脱することを特徴
とする。
【0021】請求項9,10,11または12記載の印
刷方法において、上記用紙は、葉書、封筒、画用紙およ
び厚紙等の何れか一つを使用して印刷することが、後述
する効果を奏する上で好ましい(請求項13記載の発明
参照)。請求項9,10,11または12記載の印刷方
法において、上記用紙は、薄紙であり、この薄紙を用い
て多数枚印刷する場合に、後述する効果を奏する上で好
ましい(請求項14記載の発明参照)。
【0022】本発明は、以下の技術構成(解決手段)に
よってもよい。すなわち、第1の技術構成は、製版され
たマスタを版胴の外周面に巻き付け、該版胴上のマスタ
にインキを供給しながら用紙を押し付けて印刷を行う印
刷装置において、請求項1ないし4の何れか一つに記載
の上記マスタシール部材を、上記外周面に貼着した後、
上記マスタシール部材上に上記マスタを巻き付けて印刷
を行うことを特徴とする印刷装置である。第2の技術構
成は、第1の技術構成記載の印刷装置において、上記マ
スタシール部材は、排版時に剥離しないことを特徴とす
る印刷装置である。第3の技術構成は、熱可塑性樹脂フ
ィルムを有する製版されたマスタを版胴の外周面に巻き
付け、上記版胴上のマスタにインキを供給しながら用紙
を押し付けて印刷を行う印刷装置において、上記版胴の
外周面に上記マスタを巻き付けた後、請求項5ないし7
の何れか一つに記載の上記マスタシール部材を、上記版
胴上の上記熱可塑性樹脂フィルム部分に貼着して印刷を
行うことを特徴とする印刷装置である。第4の技術構成
は、第1、第2または第3の技術構成記載の印刷装置に
おいて、上記版胴は、印刷装置本体に対して着脱自在な
版胴ユニットを構成しており、上記版胴ユニットを上記
印刷装置本体から離脱した状態で、上記マスタシール部
材を着脱することを特徴とする印刷装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して実施例を含む
本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説
明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等
を有する部材や構成部品等の構成要素については、同一
符号を付すことによりその説明をできるだけ省略する。
図において一対で構成されていて特別に区別して説明す
る必要がない構成要素は、説明の簡明化を図る上から、
その片方を適宜記載することでその説明に代えるものと
する。図および説明の簡明化を図るため、図に表される
べき構成要素であっても、その図において特別に説明す
る必要がないものは適宜断わりなく省略することがあ
る。
【0024】まず、図5を参照して、本発明を適用する
印刷装置の一例としてのデジタル感熱式製版装置一体型
の孔版印刷装置の全体構成および動作について説明す
る。図5は、本発明を適用する孔版印刷装置の概略的な
全体構成を示している。この図5に示されている孔版印
刷装置は、印刷装置本体の一側部に配置され繰り出し可
能なマスタ8を製版する製版装置50と、印刷装置本体
の中央部に配置され製版されたマスタ8(以下、「製版
済みのマスタ8」という)を外周面に巻き付ける版胴1
および版胴1上の製版済みのマスタ(図示せず)にイン
キを供給する後述するインキ供給手段を備えたドラム装
置60と、製版装置50の下方に配置され図示しない給
紙トレイ上に積載された用紙(図示せず)をドラム装置
60に送出する給紙装置80と、ドラム装置60に送出
された図示しない用紙を版胴1上の製版済みのマスタ
(図示せず)に押し付けるプレスローラ21等を備えた
印圧装置70等とを具備する。
【0025】製版装置50は、マスタ8を巻き付けて形
成されたロール状のマスタロール8aからマスタ8をマ
スタ搬送方向Xに繰り出し可能にすべくマスタロール8
aを支持するマスタ貯容手段としてのマスタロール支持
部材8cと、画像情報に応じてマスタ8を加熱製版する
サーマルヘッド10と、サーマルヘッド10にマスタ8
を相対的に押圧しながらマスタ搬送方向X下流側にマス
タ8を移動・搬送するプラテンローラ9と、プラテンロ
ーラ9よりもマスタ搬送方向Xの下流側に配設され、製
版済みのマスタ8を版胴1に設けられたクランパ7に向
けて搬送する上下一対の搬送ローラ12,12と、この
搬送ローラ対12,12とプラテンローラ9との間に配
設され、製版済みのマスタ8または未製版のマスタ8を
所定の長さに切断する、固定刃および可動刃を備えた切
断手段としてのギロチンタイプのカッタ11と、搬送ロ
ーラ対12,12に隣るマスタ搬送方向Xの下流側に配
設され、製版済みのマスタ8の先端を版胴1のクランパ
7に案内するためのガイド板13とから主に構成され
る。
【0026】マスタ8は、連続シート状をなし、合成樹
脂製のロール芯管8bに巻き付けられてマスタロール8
aが形成される。ロール芯管8bはマスタロール8aの
両端面からやや突出していてマスタ8の幅よりも長く形
成されている。マスタロール支持部材8cは、両端側の
ロール芯管8bに対応して印刷装置本体側の製版側板対
に一対配設されていて、両端部のロール芯管8b内に進
入する支持位置とこの支持位置から離間した非支持位置
との間で進退自在になされている。マスタロール8a
は、両端部のロール芯管8bが各マスタロール支持部材
8cにより進退自在に、かつ、反時計回り方向に回転自
在に支持されていることによって、マスタロール支持部
材8cに対して着脱自在となっている。したがって、マ
スタ8は、マスタロール支持部材8cによって、マスタ
ロール8aからマスタ搬送方向Xに繰り出し可能に支持
されている。
【0027】マスタ8は、従来例で述べたと同様に、例
えば厚みが1〜2μm程度のポリエステル等でできたフ
ィルムと、インキ通過性の多孔質支持体の厚みが30〜
50μm程度の合成繊維とを貼り合わせたラミネート構
造となっているものが使用されている。
【0028】プラテンローラ9は、金属製の芯金を介し
てプラテンローラ軸と一体的に形成されている。プラテ
ンローラ9は、実施例的に言うと、プラテンローラ9の
上記芯金外周は、マスタ8に対する非粘着性、耐熱性、
導電性および圧縮永久歪の良好な導電性を有するシリコ
ーンゴム層等で被覆されている。プラテンローラ9は、
プラテンローラ軸の両端部が上記製版側板対に回転可能
に支持されていることにより、時計回り方向に回転自在
となっている。プラテンローラ9は、タイミングベルト
やギヤ等の回転伝達部材(図示せず)を介して、プラテ
ンローラ駆動手段としてのステッピングモータ(図示せ
ず)に連結され、これにより時計回り方向に回転駆動さ
れる。上記ステッピングモータは、図示しない制御装置
に電気的に接続されていて、該制御装置からの指令によ
り制御されるようになっている。上記構成のとおり、プ
ラテンローラ9が図示しないステッピングモータにより
時計回り方向に回転駆動されることにより、マスタ8は
マスタロール8aから引き出されることとなる。
【0029】サーマルヘッド10は、プラテンローラ9
のプラテンローラ軸と平行に延在して設けられていて、
図示しないカムおよびバネ部材等を備えた接離機構によ
り、マスタ8を介してプラテンローラ9に接離自在とな
っている。サーマルヘッド10は、上記バネ部材により
プラテンローラ9に接触する向きに付勢されている。サ
ーマルヘッド10の主走査方向には、プラテンローラ9
にマスタ8を介して当接する部位に多数の発熱素子(図
示せず)が配設されている。サーマルヘッド10は、図
示しない原稿読取装置のA/D変換器および製版制御装
置(共に図示せず)で処理されて送出されるデジタル画
像信号に基づき上記発熱素子を選択的に加熱することに
より、マスタ8を選択的に加熱溶融穿孔・製版する製版
手段としての周知の機能を有する。
【0030】カッタ11は、上記ギロチンタイプに限ら
ず、可動刃がマスタ搬送方向Xと直行するマスタ幅方向
に回転しながら移動する回転刃移動タイプのものも用い
られる。搬送ローラ対12,12は、上記ステッピング
モータを含む上記回転伝達部材によって、プラテンロー
ラ9の周速度(搬送速度)よりも速い周速度(搬送速
度)で回転するように設定されていて、マスタ8との間
で滑りながら適度のフロントテンションをマスタ8に付
与するようになされている。上側の搬送ローラ12は、
複数のギヤあるいはベルト等の回転伝達部材(図示せ
ず)を介して上記ステッピングモータに連結され、これ
により時計回り方向に回転駆動される。
【0031】製版装置50の図5において左側には、多
孔性で円筒状の支持円筒体と、その支持円筒体の外周を
覆うように複数層巻き付けられた樹脂あるいは金属網体
製のメッシュスクリーン(図示せず)との2層構造から
なる版胴1が配設されている。版胴1は、インキ通過性
の多数の開孔1aを有する開孔部1A(印刷可能領域)
と、クランパ7等が設けられていてインキ不通過性の非
開孔部1B(非印刷可能領域)とを備えた周知の構成を
有する。版胴1は、図示しない円環状の端板フランジの
外周部に巻着・固設されていて、後述するインキパイプ
5を兼ねる支軸の周りに回転自在に支持されている。版
胴1は、図示しない電動モータに連結されたギヤやベル
ト等の駆動伝達手段により、上記電動モータの回転駆動
力が伝達されて、図5中矢印方向(時計回り方向)に回
転駆動される。
【0032】版胴1の内部には、インキパイプ5に固設
された図示しない側板により、その軸部を回転自在に支
持されていて、図示しないギヤ等の駆動伝達手段により
上記電動モータの回転駆動力が伝達されて版胴1と同期
して図5中矢印方向(時計回り方向)に回転駆動され、
版胴1の内周面に接触してインキを薄膜状に供給するイ
ンキローラ2と、インキローラ2と僅かな間隙を置いて
平行に配置され、インキローラ2との間に断面楔状のイ
ンキ溜まり4を形成するドクタローラ3と、インキ溜ま
り4へインキを供給するインキパイプ5とが配置されて
いる。インキローラ2、ドクタローラ3およびインキパ
イプ5がインキ供給手段を構成する。インキ溜まり4の
インキは、版胴1の外部に設けられた図示しないインキ
パック等より吸引され、インキパイプ5の供給孔より供
給される。
【0033】版胴1の非開孔部1Bにおける外周面上の
一部分には、版胴1の一つの母線に沿って設けられた強
磁性体製のステージ6と、このステージ6の両端に設け
られたクランパ軸に回動自在に取り付けられ、ステージ
6の平面部に対して開閉自在なゴム磁石を有するクラン
パ7とがそれぞれ設けられている。クランパ7は、図示
しない開閉装置により所定位置において開閉される。版
胴1は、クランパ7が図5に示す略右横に位置する状
態、すなわち給版位置において停止されるようになって
いる。版胴1は、上記インキパックおよび上記インキ供
給手段等とインキパイプ5の軸線方向に一体的にユニッ
ト化され、印刷装置本体に対して着脱自在な版胴ユニッ
トとして構成されている。上記版胴ユニットとして構成
された版胴1は、印刷装置本体から離脱した離脱位置
と、印刷装置本体内に挿入・装着された装着位置との間
でインキパイプ5の軸線方向に挿脱自在になっている。
上記版胴ユニットを印刷装置本体に対して着脱自在とす
るための着脱手段としては、例えば実開昭61−854
62号公報の第1図ないし第4図に示されているもの
や、特開平5−229243号公報記載の図2および図
3に示されている保持手段36および版胴装置55ある
いは特開平7−1817号公報の図2等に示されている
ものを用いることができる。
【0034】インキローラ2に対向する版胴1の外周面
の下方近傍には、用紙(図示せず)の給送に同期して図
示しないカム等により版胴1の外周面に接離自在になさ
れ、バネ部材(図示せず)により版胴1の外周面に圧接
する向きに付勢された押圧手段としてのプレスローラ2
1が配設されている。プレスローラ21は、図示しない
筐体側板に回転自在に支持されたアーム軸22aの両端
部に固定されたプレスローラアーム対22,22に、そ
の軸部を回転自在に支持されていて、図示しない係止手
段により通紙時以外は版胴1の外周面から離間した位置
で保持される周知の構成を有する。
【0035】版胴1の図5において右下方には、図示し
ない用紙を積載して昇降自在な給紙トレイ(図示せず)
と、上記用紙を1枚ずつ分離給送する分離給紙手段を備
えた分離給紙装置と、上記分離給紙手段により分離給送
された上記用紙をタイミングを取って版胴1の外周面と
プレスローラ21との間に搬送するレジストローラ対2
0,20等とを具備した給紙装置80が配設されてい
る。上記分離給紙手段の具体例としては、例えば、特開
平7−1699号公報の図1に示されている配紙ローラ
41および分離ローラ42を具備するものや、特公平5
−32296号公報記載の紙捌きローラ(分離コロを兼
ねる給紙コロに相当)、あるいは呼出しローラ、分離ロ
ーラおよび分離パッドを具備するもの等を用いることが
できる。
【0036】版胴1の図5において左側には、使用済み
のマスタを版胴1から剥離し排出する図示しない排版装
置が配設されている。排版装置の具体例としては、例え
ば、特開平7−1699号公報の図1に示されている排
版ボックス20、排版コロ対19a,19bを具備する
もの等を挙げることができる。その排版装置の下方に
は、先端が版胴1の外周面より用紙を剥離する版胴1の
外周面に近接自在に支持された図示しない剥離爪と、こ
の剥離爪により剥離・排出された印刷済みの用紙を積載
する排紙トレイ(図示せず)等とを具備する排紙装置が
配設されている。
【0037】版胴1および製版装置50の上方には、複
数枚の原稿(図示せず)を分離して搬送する図示しない
原稿分離搬送装置と、原稿の画像を読み取るためのCC
D(電荷結合素子)等からなる図示しない画像センサ等
を備えた原稿読取装置(図示せず)が配設されている。
また、上記原稿読取装置の上部には、図示しない操作パ
ネルが配設されている。この操作パネルには、原稿の画
像の読み取りから排版、製版、給版、版付け印刷、排紙
工程に至るまでの一連の工程(動作)を起動するための
動作起動手段としてのスタートキー(図示せず)と、印
刷枚数等を設定・入力するテンキー(図示せず)と、こ
のテンキーで置数(設定・入力)された印刷枚数分の印
刷動作の起動を行うプリントキー(図示せず)と、操作
の状態やメッセージ等の表示をするLCD(液晶表示装
置)表示部(図示せず)等とが配置されている。
【0038】次に動作について説明する。先ず、オペレ
ータやユーザ等(以下、「オペレータ」という)によ
り、上記原稿読取装置に配設されている図示しない原稿
載置台に原稿(図示せず)がセットされ、上記操作パネ
ルの上記スタートキーが押されると製版スタート信号が
生成されて、これが図示しない制御装置に入力されるこ
とによって、排版、原稿読取、製版の各工程がスタート
する。
【0039】まず、上記電動モータが駆動されることに
より版胴1が回転し、図示しない排版装置により、版胴
1に巻装されている使用済みのマスタ(図示せず)が剥
離され廃棄される。次いで、版胴1が図5において略右
横となる給版位置で停止され、クランパ7が図示しない
開閉装置により開放されて給版待機状態となる。この排
版工程における版胴1の回転と並行して、原稿読取・製
版工程が開始される。すなわち、上記原稿分離搬送装置
により図示しない原稿が読取部に分離・搬送されて、上
記画像センサにより原稿画像が読み取られてアナログの
画像信号に光電変換される。このアナログの画像信号
は、上記A/D変換器および製版制御装置に送信され、
同製版制御装置を経由して処理されて送出されるデジタ
ルの画像信号に基づいて、サーマルヘッド10の発熱素
子がパルス選択的に通電されて主走査方向に発熱・作動
することにより、マスタ8が画像情報に応じて選択的に
加熱溶融され穿孔・製版される。
【0040】一方、上記原稿読取および製版動作と並行
して、上記ステッピングモータが駆動されることによ
り、プラテンローラ9および搬送ローラ対12,12が
回転を開始して、マスタロール8aからマスタ8が引き
出されつつ搬送されると共に、製版済みのマスタ8が上
記主走査方向と直交する副走査方向でもあるマスタ搬送
方向Xの下流側へと搬送されていく。このとき、版胴1
はクランパ7が開放された給版待機状態となっている。
上記した搬送ローラ対12,12の回転により、マスタ
8の先端部がガイド板13に案内されてステージ6とク
ランパ7との間に挿入され、これに対応して上記ステッ
ピングモータのステップ数がある設定値に達することな
どにより、製版済みのマスタ8の先端部がステージ6と
クランパ7との間に届いたと判断されると、上記開閉装
置によりクランパ7が閉じられ、製版済みのマスタ8の
先端部がステージ6とクランパ7との間に吸着・挾持さ
れる。
【0041】製版済みのマスタ8の先端部のクランプ
後、上記電動モータの駆動により版胴1がマスタ搬送速
度と略同じ速度で回転を再開して、製版済みのマスタ8
が版胴1の外周面へ給版されるが、この版胴1の外周面
への巻装時には巻装シワを発生させることなく行われ
る。上記ステッピングモータの所定ステップ数の回転駆
動により、マスタ8への製版および設定量の製版済みの
マスタ8の搬送が終了したと判断されると、カッタ11
が作動して製版済みのマスタ8が切断されると共に、上
記ステッピングモータの回転駆動が停止されることによ
りプラテンローラ9および搬送ローラ対12,12の回
転が停止する。そして、切断された製版済みのマスタ8
の後端が、版胴1の回転によって製版装置50内から引
き出され、版胴1の外周面に完全に巻き取られた段階で
版胴1への製版済みのマスタ8の巻装が終了する。
【0042】版胴1への製版済みのマスタ8の巻装が完
了すると、印刷工程が開始される。すなわち、給紙装置
80の上記分離給紙手段により上記給紙トレイ上に積載
されている用紙が1枚分離・給送され、レジストローラ
対20,20でタイミングを取られ、版胴1の外周面と
プレスローラ21との間に向けて搬送される。レジスト
ローラ対20,20における用紙搬送方向の下流近傍に
配設されている図示しない用紙検知センサにより、上記
用紙の進入が検知されることによって、印圧装置70の
上記係止手段による係止動作が解除されて、プレスロー
ラ21が上記バネ部材の付勢力によって上昇し、上記用
紙が版胴1の外周面に巻装されている製版済みのマスタ
8(図1には図示せず)に連続的に押圧されて、製版済
みのマスタ8にインキを充填してこれを版胴1の外周面
に密着させるためのいわゆる版付け印刷が行われる。こ
の版付け印刷では、版胴1の開孔部分から製版済みのマ
スタ8の穿孔部分へとインキが滲み出てきて上記用紙の
表面に転移され、孔版印刷が行われる。このとき、イン
キローラ2も版胴1の回転方向と同一方向に回転する。
インキ溜まり4のインキは、インキローラ2の回転によ
りインキローラ2の表面に付着され、インキローラ2と
ドクターローラ3との間隙を通過する際にその量を規制
され、版胴1の内周面に供給される。
【0043】こうして印刷された用紙の先端部は、版胴
1の外周面に接近する上記剥離爪により版胴1上の製版
済みのマスタ8から剥離され、剥離された用紙は上記排
紙トレイに排出・積載される。版付け印刷終了後、プレ
スローラ21は版胴1から離間して初期位置に復帰し
て、印刷待機状態となる。版付け印刷に前後して、プラ
テンローラ9および搬送ローラ対12,12が回転を再
開して、切断されたマスタ8の先端が搬送ローラ対1
2,12のニップ部に向けて送り込まれる。上記ステッ
ピングモータのパルス数(あるいはステップ数)から、
切断されたマスタ8の先端が搬送ローラ対12,12の
ニップ部に届き挟持されたと判断されると、プラテンロ
ーラ9および搬送ローラ対12,12の回転が停止し
て、次の製版に備えた製版待機状態になる。版付け印刷
終了後、オペレータは上記排紙トレイに排出された印刷
物を適宜目視して、通常の印刷動作を行ってもよいかど
うかを適宜判断し、オーケーであれば上記操作パネルの
上記テンキーで印刷枚数を設定し、上記プリントキーを
押すと、上記したと同様の給紙、通常印刷および排紙の
各動作が順次行われる。
【0044】図1ないし図4に第1の実施形態を示す。
この第1の実施形態は、図5に示した本発明を適用する
孔版印刷装置およびこの孔版印刷装置を使用した印刷方
法と比較して、上記用紙として、葉書、封筒、画用紙お
よび厚紙等の何れか一つを使用すること、およびマスタ
シール部材40を使用することが主に相違する。
【0045】第1の実施形態では、上記した葉書、封
筒、画用紙および厚紙等の何れか一つとして、図3にさ
らに具体的に示すように、洋型封筒30(以下、単に
「封筒30」と略記する)を使用して、その被印刷部に
例えば宛名または差出人等の印刷を行うものである。図
3に示すように、封筒30の四隅のコーナー部30a
は、貼り合わせ部分となっていて、厚みムラがあると共
に、各コーナー部30aがエッジ形状になっている。ま
た、各コーナー部30aの裁断状態が悪く、その部分に
バリが発生している場合もある。
【0046】マスタシール部材40は、版胴1の外周面
(上記メッシュスクリーンの外表面部)に対して着脱自
在であり、封筒30の被印刷部に対応して形成されたイ
ンキ通過性の開口部40aと、封筒30の輪郭外周縁部
に対応して形成された略インキ不通過性の非開口部40
bとを有することを特徴としている。
【0047】マスタシール部材40の開口部40aは、
封筒30の輪郭形状よりも小さく形成されていて、マス
タシール部材40の非開口部40bは、封筒30の輪郭
形状よりも大きく形成されている。換言すれば、マスタ
シール部材40の開口部40aは、封筒30への印刷を
可能とすべくその被印刷部に対応した領域よりは大き
く、かつ、封筒30の輪郭形状よりも小さく形成されて
いる。また、マスタシール部材40の非開口部40b
は、封筒30の被印刷部を除く封筒30の4箇所のコー
ナー部30aと接触したときのシール作用を発揮すべく
封筒30の輪郭形状よりも大きく形成されている。
【0048】マスタシール部材40は、30〜100μ
m程度の厚みおよび可撓性を有する薄板状部材からな
る。マスタシール部材40は、具体的に言えば、図1に
おいて梨地模様で示すように、その一方の面にはインキ
の粘着力により貼着される貼着層を有する。この貼着層
は、版胴1の上記メッシュスクリーンの外表面に滲み出
てきたインキの染み込みを許すインキ吸収層を有する。
インキ吸収層としては、図2に示すように、上記メッシ
ュスクリーンの外表面に僅かに滲み出たインキが製版済
みのマスタ8との貼り付きを助成する、例えば多孔質の
紙材や、多孔質の樹脂材等が用いられる。
【0049】一方、マスタシール部材40の貼着層と反
対側の他方の面は、マスタシール部材40の非開口部4
0b上に覆い被さる製版済みのマスタ8のズレなどを低
減するような機能も有している。このため、マスタシー
ル部材40の他方の面は、製版済みのマスタ8との摩擦
係数を高めるような樹脂材料、例えばウレタンゴムや弱
粘着性を有するシリコーンゴム等が用いられる。これに
加えて、マスタシール部材40の貼着層と反対側の他方
の面は、インキ不通過性の樹脂層の貼着あるいは樹脂コ
ーティング等を施されていることが好ましい。
【0050】なお、貼着層側のインキ吸収層として例え
ば多孔質の紙材等を用いた場合においては、マスタシー
ル部材40の貼着層と反対側の他方の面は、完全なイン
キ不通過性の材料で形成することに限らず、製版済みの
マスタ8が切れたり破れたりしたときに、封筒30の表
面をインキで汚さない程度であって、かつ、インキ吸収
層側から僅かに滲み出たインキが製版済みのマスタ8と
の貼り付き助成するようにインキの通過を僅かに許容す
る略インキ不通過性の材料であってもよい。
【0051】また、図示しない操作パネルには、前版の
排版動作を自動的に実行した後、上記版胴ユニットを上
記着脱手段から離脱自在として、マスタシール部材40
を貼着可能とするためのマスタシール部材使用モード設
定手段としてのシール使用モード設定キー(図示せず)
が配置されている。このシール使用モード設定キーを押
すと、排版動作実行信号および版胴離脱信号が生成され
て、図示しない制御装置の指令の下に次の動作が自動的
に実行される。すなわち、印刷装置本体内において、版
胴1上の前版の使用済みのマスタ8を剥離・排版する排
版動作だけが実行された後、例えば版胴1を回転駆動す
る回転伝達部材のギヤ同士の係合状態が解除可能状態に
なされて、版胴ユニットの離脱を許す位置(例えば版胴
1がクランパ7を略真上に向けた回転位置)で版胴1が
停止する。これにより、容易かつ安全に上記版胴ユニッ
トを印刷装置本体から離脱してマスタシール部材40の
貼着を行うことができるようになる。
【0052】次に、図5に示した本発明を適用する孔版
印刷装置の動作と相違する点を中心に、第1の実施形態
の動作を説明する。先ず、オペレータが上記操作パネル
に配置されている上記シール使用モード設定キーを押す
ことにより、上記版胴ユニットが印刷装置本体から離脱
可能状態となることを上記操作パネルの上記LCD表示
部等にて目視確認した後、オペレータは上記着脱手段を
介して上記版胴ユニットを印刷装置本体から離脱する。
離脱された版胴ユニットの版胴1からは、上述したよう
に使用済みのマスタ8が既に排版され除去されていて、
版胴1の上記メッシュスクリーンの外表面には、インキ
がある程度滲み出している状態にある。
【0053】版胴1上に巻装されるべき製版済みのマス
タ8(封筒30の被印刷部への印刷内容に対応する製版
画像が形成される)の所定位置に通紙する封筒30のサ
イズ、すなわち封筒30の輪郭形状よりも大きい非開口
部40bおよび上記した開口部40aを有するマスタシ
ール部材40を、使用済みのマスタ8が無い状態の版胴
1の上記メッシュスクリーンの外表面にある程度滲み出
たインキの粘着力を利用して、オペレータが版胴1の外
周面(上記メッシュスクリーンの外表面)の所定の位置
に貼着する。このとき、版胴1の上記メッシュスクリー
ンの外表面にある程度滲み出たインキが、マスタシール
部材40における貼着層のインキ吸収層に吸収されるこ
とにより、そのインキの粘着力で版胴1の外周面上の所
定位置に保持することができる。
【0054】マスタシール部材40を版胴1の外周面
(上記メッシュスクリーンの外表面)の所定の位置に貼
着する際には、版胴1の外周面上に巻装されるべき製版
済みのマスタ8における封筒30の被印刷部への印刷内
容に応じて形成される製版画像の位置およびこれに通紙
される封筒30の当接位置に対応して、マスタシール部
材40を正確に位置決めして貼着するために、例えば、
版胴1のクランパ7の先端を基準として製版済みのマス
タ8における上記製版画像の位置に合わせて作成した位
置合わせ治具(「画張り」とも呼ばれる)を用いて行
う。
【0055】次いで、オペレータは、マスタシール部材
40が版胴1の外周面上の所定位置に貼着された版胴ユ
ニットを上記着脱手段を介して印刷装置本体内へ装着・
セットする。上記版胴ユニットを印刷装置本体内へセッ
トした後、オペレータにより、封筒30の被印刷部への
印刷内容に対応した原稿(図示せず)が上記原稿載置台
にセットされ、上記操作パネルの上記スタートキーが押
されると製版スタート信号が生成される。これと前後し
て、オペレータにより、上記給紙トレイ上に印刷すべき
部数の封筒30が載置・セットされる。
【0056】この直後の動作は、図5を参照して上述し
た動作と一部異なる。すなわち、オペレータが上記シー
ル使用モード設定キーを押した後であって、上記版胴ユ
ニットが印刷装置本体内へセットされた後では、上記制
御装置からの指令により、排版動作を実行せずに、原稿
読取動作と並行しての製版動作が図5を参照して上述し
たと同様にスタートする。原稿読取動作と並行しての製
版動作は、図5を参照して上述したと同様であるため、
その説明を省略する。
【0057】そして、版胴1の給版位置で製版済みのマ
スタ8の先端部をクランプ後、上記電動モータの駆動に
より、マスタシール部材40を貼着した版胴1がマスタ
搬送速度と略同じ速度で回転を再開して、製版済みのマ
スタ8を版胴1の外周面へ巻装する給版動作は、図5を
参照して上述した動作と比較して次の点のみが相違す
る。すなわち、製版済みのマスタ8が、版胴1の外周面
上に貼着されたマスタシール部材40の外表面を覆いな
がら版胴1の外周面上に巻き付けられる点のみが相違す
る。
【0058】版胴1への製版済みのマスタ8の巻装が完
了すると、印刷工程が開始される。すなわち、図4に示
すように、給紙装置80の上記分離給紙手段により上記
給紙トレイ上に積載されている封筒30が1枚分離・給
送され、レジストローラ対20,20でタイミングを取
られ、版胴1の外周面とプレスローラ21との間に向け
て搬送される。上記用紙検知センサにより、上記封筒3
0の進入が検知されることによって、印圧装置70の上
記係止手段による係止動作が解除されて、プレスローラ
21が上記バネ部材の付勢力によって上昇し、上記封筒
30が版胴1の外周面に巻装されているマスタシール部
材40および製版済みのマスタ8に連続的に押圧され
て、製版済みのマスタ8にインキを充填してこれを版胴
1の外周面に密着させるための版付け印刷が行われる。
この版付け印刷では、インキが版胴1の開孔部分からマ
スタシール部材40の開口部40aを通過し、さらに製
版済みのマスタ8の穿孔部分へと滲み出てきて封筒30
の被印刷部表面に転移され、図5を参照して上述したと
同様のインキ供給手段の動作等を伴って孔版印刷が行わ
れる。
【0059】こうして孔版印刷された封筒30の先端部
は、版胴1の外周面に接近する上記剥離爪により版胴1
上の製版済みのマスタ8から剥離され、剥離された封筒
30は上記排紙トレイに排出・積載される。版付け印刷
終了後、プレスローラ21は版胴1から離間して初期位
置に復帰して、印刷待機状態となる。版付け印刷に前後
して、図5を参照して上述したと同様にプラテンローラ
9および搬送ローラ対12,12が回転を再開して、切
断されたマスタ8の先端が搬送ローラ対12,12のニ
ップ部に向けて送り込まれる。上記ステッピングモータ
のパルス数(あるいはステップ数)から、切断されたマ
スタ8の先端が搬送ローラ対12,12のニップ部に届
き挟持されたと判断されると、プラテンローラ9および
搬送ローラ対12,12の回転が停止して、次の製版に
備えた製版待機状態になる。版付け印刷終了後、オペレ
ータは上記排紙トレイに排出された印刷物を適宜目視し
て、通常の印刷動作を行ってもよいかどうかを適宜判断
し、オーケーであれば上記操作パネルの上記テンキーで
印刷枚数を設定し、上記プリントキーを押すと、上記し
たと同様の給紙、印刷および排紙の各動作が順次行われ
る。
【0060】版付け印刷時を含め通常印刷時において
は、封筒30の各コーナー部30aは、上述したよう
に、版胴1の外周面に貼着されたマスタシール部材40
における非開口部40bの各コーナー部分に対応する位
置に合わせて通紙されるようになっており、各コーナー
部30aと対応する製版済みのマスタ8のフィルム側表
面が擦れても、あるいはこれにより製版済みのマスタ8
のフィルム部分が切れたり破れたりして穴が開いてしま
っても、マスタシール部材40の非開口部40bでイン
キの通過が実質的に阻まれるので、封筒30がインキ等
で汚れることはない。
【0061】版胴1の外周面に貼着したマスタシール部
材40は、排版時にも剥離しないようになされているの
で、また新たな製版を行って給版・印刷するような場合
に使用することができる。例えば、同じ大きさの用紙
(封筒30等)で複数の製版画像で印刷を行う場合に適
する。そして、オペレータがマスタシール部材40を除
去することで、図5を参照して上述した従来の印刷を行
うこともできる。
【0062】マスタシール部材は、上述したマスタシー
ル部材40に限らず、版胴1のように外周面にメッシュ
スクリーンを有する版胴に貼着・使用する場合において
は、貼着層としてのインキ吸収層に代えて、例えば、イ
ンキの粘着力に付加して、除去時にメッシュスクリーン
に損傷を与えない程度にメッシュスクリーンに対する貼
着力が調整されたマジックファスナー(商品名)の雄側
のような微小な貼着部材層を備えたものでもよい。すな
わち、マスタシール部材は、可撓性を有する薄板状部材
であり、その一方の面にはインキの粘着力により貼着さ
れる貼着層を有するものであればよい(請求項3参
照)。
【0063】上述したとおり、第1の実施形態では、課
題を解決するための手段欄に記載した請求項9,10お
よび12記載の印刷方法を使用していたと言える。
【0064】図6ないし図8に第2の実施形態を示す。
この第2の実施形態は、図1ないし図4に示した第1の
実施形態と比較して、マスタシール部材40に代えて、
マスタシール部材40Aを使用することが主に相違す
る。
【0065】マスタシール部材40Aは、版胴1上の製
版済みのマスタ8におけるフィルムに対して着脱自在で
あり、封筒30の被印刷部に対応して形成されたインキ
通過性の開口部40aと、封筒30の輪郭外周縁部に対
応して形成されたインキ不通過性の非開口部40cとを
有することを特徴としている。マスタシール部材40A
は、第1の実施形態におけるマスタシール部材40と比
較して、非開口部40bに代えて、非開口部40cを有
することのみ相違する。つまり、マスタシール部材40
Aの開口部40aは、第1の実施形態におけるマスタシ
ール部材40のそれと同様に形成されている。また、マ
スタシール部材40Aの非開口部40cの大きさは、封
筒30の被印刷部を除く封筒30の4箇所のコーナー部
30aと接触したときのシール作用を発揮すべく、第1
の実施形態におけるマスタシール部材40の非開口部4
0bと同様に形成されている。
【0066】マスタシール部材40Aは、第1の実施形
態におけるマスタシール部材40と同様に、30〜10
0μm程度の厚みおよび可撓性を有する薄板状部材から
なる。マスタシール部材40Aの非開口部40cは、図
7に微細な山形形状で示すように、その一方の面には製
版済みのマスタ8のフィルム面に粘着保持される粘着層
を有する。この粘着層は、さらに具体的に言えば、使用
済みのマスタ8からマスタシール部材40Aを剥がすと
きに、そのマスタ8のフィルム層を破らないように、1
96〜980Pa(2〜10gf/cm)程度の粘着
力に設定されていて、例えばポストイット(商品名)等
の糊剤、スプレー糊等のアクリルゴム等が好ましく用い
られる。
【0067】一方、マスタシール部材40Aの粘着層と
反対側の他方の面は、封筒30の各コーナー部30aに
何回となく接触・押圧されても、容易に破れたり切れた
りしないような塩ビ(塩化ビニル)、PET、ポリエス
テル等の樹脂等で形成されている。
【0068】また、上記操作パネルには、マスタシール
部材40Aを版胴1上の製版済みのマスタ8に貼着する
ために上記版胴ユニットを上記着脱手段から離脱自在と
するためのマスタシール部材使用モード設定手段として
の版胴離脱キー(図示せず)が配置されている。この版
胴離脱キーは、第1の実施形態におけるシール使用モー
ド設定キーの機能と比較して、次の機能を有することの
み相違する。すなわち、上記スタートキーを押した直後
に引き続いて上記版胴離脱キーを押すと、製版スタート
信号および版胴離脱信号が生成されて、図示しない制御
装置の指令の下に、図5を参照して上述したと略同様の
原稿読取・製版動作、これに引き続く給版動作、版付け
印刷動作、排紙動作が実行され、その後、印刷装置本体
内において、例えば版胴1を回転駆動する回転伝達部材
のギヤ同士の係合状態が解除可能状態になされて、版胴
ユニットの離脱を許す位置で版胴1を停止させる。これ
により、容易かつ安全に上記版胴ユニットを印刷装置本
体から離脱してマスタシール部材40Aの貼着をするこ
とができるようになる。
【0069】次に、第1の実施形態の動作と相違する点
を中心に、第2の実施形態の動作を説明する。先ず、オ
ペレータにより、封筒30の被印刷部への印刷内容に対
応した原稿(図示せず)が上記原稿載置台にセットさ
れ、上記操作パネルの上記スタートキーが押された直後
に引き続いて上記版胴離脱キーが押されると、製版スタ
ート信号および版胴離脱信号が生成される。これと前後
して、上記給紙トレイ上に印刷すべき部数の封筒30が
載置・セットされる。
【0070】この後の原稿読取・製版動作、これに引き
続く給版動作までは、図5を参照して上述したと略同様
である。すなわち、原稿読取および製版動作が封筒30
に印刷される被印刷部への印刷内容に関連する動作だけ
が相違するものである。版胴1への製版済みのマスタ8
の巻装が完了して給版動作が終了すると、印刷動作が開
始される。すなわち、図8に示すように、給紙装置80
の上記分離給紙手段により上記給紙トレイ上に積載され
ている封筒30が1枚分離・給送され、レジストローラ
対20,20でタイミングを取られ、版胴1の外周面と
プレスローラ21との間に向けて搬送される。上記用紙
検知センサにより、上記封筒30の進入が検知されるこ
とによって、印圧装置70の上記係止手段による係止動
作が解除されて、プレスローラ21が上記バネ部材の付
勢力によって上昇し、上記封筒30が版胴1の外周面に
巻装されている製版済みのマスタ8に連続的に押圧され
て、製版済みのマスタ8にインキを充填してこれを版胴
1の外周面に密着させるための版付け印刷が行われる。
この版付け印刷では、版胴1の開孔部分から製版済みの
マスタ8の穿孔部分へと滲み出てきて封筒30の被印刷
部表面に転移され、図5を参照して上述したと同様のイ
ンキ供給手段の動作等を伴って孔版印刷が行われる。
【0071】こうして孔版印刷された封筒30の先端部
は、版胴1の外周面に接近する上記剥離爪により版胴1
上の製版済みのマスタ8から剥離され、剥離された封筒
30は上記排紙トレイに排出・積載される。版付け印刷
終了後、プレスローラ21は版胴1から離間して初期位
置に復帰して、印刷待機状態となる。版付け印刷に前後
して、図5を参照して上述したと同様にプラテンローラ
9および搬送ローラ対12,12が回転を再開して、切
断されたマスタ8の先端が搬送ローラ対12,12のニ
ップ部に向けて送り込まれる。上記ステッピングモータ
のパルス数(あるいはステップ数)から、切断されたマ
スタ8の先端が搬送ローラ対12,12のニップ部に届
き挟持されたと判断されると、プラテンローラ9および
搬送ローラ対12,12の回転が停止して、次の製版に
備えた製版待機状態になる。
【0072】一方、印刷装置本体内においては、上記制
御装置からの指令により、版胴1を回転駆動する回転伝
達部材のギヤ同士の係合状態が解除可能状態になされ
て、版胴ユニットの離脱を許す位置で版胴1が停止され
る。このとき、上記版胴ユニットの印刷装置本体からの
離脱可能状態となることが上記操作パネルの上記LCD
表示部等に表示されるので、オペレータはそれを目視確
認した後、上記着脱手段を介して上記版胴ユニットを印
刷装置本体から離脱する。
【0073】次いで、オペレータは、版胴1上に巻装さ
れている製版済みのマスタ8(封筒30の被印刷部への
印刷内容に対応する製版画像が形成されている)の所定
位置に通紙する封筒30のサイズ、すなわち封筒30の
輪郭形状よりも大きい非開口部40cおよび上記した開
口部40aを有するマスタシール部材40Aを用意し
て、版胴1上の製版済みのマスタ8のフィルム面とマス
タシール部材40Aの非開口部40cの粘着層とが接触
して貼着・保持するように、版胴1上の製版済みのマス
タ8の所定の位置に貼り付ける。マスタシール部材40
Aを版胴1上の製版済みのマスタ8のフィルム面の所定
の位置に貼着する際には、第1の実施形態と同様の画張
りとも呼ばれる位置合わせ治具を用いて行うことが、版
胴1上の製版済みのマスタ8のフィルム面へのマスタシ
ール部材40Aの正確な位置への貼着を行う点から望ま
しい。
【0074】次いで、オペレータは、マスタシール部材
40Aが版胴1上の製版済みのマスタ8のフィルム面の
所定位置に貼着された版胴ユニットを上記着脱手段を介
して印刷装置本体内へ装着・セットする。次いで、オペ
レータは上記操作パネルの上記テンキーで印刷枚数を設
定し、上記プリントキーを押すと、上記したと同様の給
紙、印刷および排紙の各動作が順次行われる。
【0075】版付け印刷時を含め通常印刷時において
は、封筒30の各コーナー部30aは、上述したよう
に、版胴1上の製版済みのマスタ8のフィルム面に貼着
されたマスタシール部材40Aにおける非開口部40c
の各コーナー部に対応する位置に通紙されるようになっ
ており、封筒30の各コーナー部30aと対応する製版
済みのマスタ8のフィルム表面が擦れてその部分が切れ
たり破れたりして穴が開いてしまうこともないから、封
筒30をインキ等で汚してしまうこともない。
【0076】封筒30への所定部数の印刷終了後、従来
の印刷を行いたい場合には、オペレータは、版胴1上の
製版済みのマスタ8のフィルム面に貼着されたマスタシ
ール部材40Aを引き剥がせばよい。このとき、マスタ
シール部材40Aの粘着層の粘着力が上記したとおりに
適正に設定されているので、製版済みのマスタ8のフィ
ルムを破ってしまいインキで手等を汚すこともない。こ
うして引き剥がしたマスタシール部材40Aは再度利用
することも可能である。
【0077】上述したとおり、第2の実施形態では、課
題を解決するための手段欄に記載した請求項11および
12記載の印刷方法を使用していたと言える。
【0078】第1および第2の実施形態においては、上
述したように封筒30に印刷を行うときに限らず、封筒
30に代えて、上記用紙として、例えば、葉書や、特開
平10−35901号公報の図33に示されているよう
な和式の封筒5や、画用紙あるいは厚紙等の何れか一つ
を使用してこれに印刷を行うときでも、従来技術で述べ
たような問題点を何ら発生させずに所望する印刷を行う
ことができることは明らかである(請求項13参照)。
【0079】第1および第2の実施形態においては、葉
書や、封筒30や、特開平10−35901号公報の図
33に示されているような和式の封筒5や、画用紙ある
いは厚紙等の何れか一つを使用してこれに印刷を行うと
きに限らず、これらに代えて、上記用紙として、例え
ば、薄紙を用いて例えば数千枚というような多数枚印刷
するときでも、従来技術で述べたような問題点を何ら発
生させずに所望する印刷を行うことができることは明ら
かである(請求項14参照)。
【0080】図9および図10に、様々な用紙サイズお
よび用紙種類に応じて使用するマスタシール部材の実施
例を示す。図9(a)に示されているマスタシール部材
40Bには、様々な用紙サイズおよび用紙種類に応じて
使用するものであって、用紙の輪郭形状および/または
用紙種類および/または形成すべきマスタシール部材の
開口部の大きさに応じて、ミシン目加工41を施されて
いて、切り離し自在になされている。
【0081】例えば、図9(b)に示されているマスタ
シール部材40Baは、図9(a)に示されているマス
タシール部材40Bにおいて、一番外側の括弧を付して
示す非開口部40b,40cを残してミシン目加工41
に沿って適宜手等でちぎることにより、容易かつ簡単に
開口部40aを形成できるものである。同様に、図9
(c)に示されているマスタシール部材40Bbは、図
9(a)に示されているマスタシール部材40Bにおい
て、一番外側から2番目のミシン目加工41の非開口部
40b,40cを残して、図9(d)に示されているマ
スタシール部材40Bcは、図9(a)に示されている
マスタシール部材40Bにおいて、一番外側から3番目
のミシン目加工41の非開口部40b,40cを残し
て、それぞれミシン目加工41に沿って適宜手等でちぎ
ることにより、容易かつ簡単に各開口部40aを形成で
きるものである。各マスタシール部材40Ba,40B
b,40Bcにおいて、その残りのミシン目加工41に
沿って手等で適宜の大きさにちぎれば、例えば特開平1
0−35901号公報の図33に示されているような和
式の封筒5に使用すれば好都合である。
【0082】図10(a)に示されているマスタシール
部材40Cは、様々な用紙サイズおよび用紙種類に応じ
て使用するものであって、用紙の輪郭形状および/また
は用紙種類および/または形成すべきマスタシール部材
の開口部の大きさに応じて、図9(a)に示されている
マスタシール部材40Bよりもさらに細かくミシン目加
工41を施されていて、切り離し自在になされている。
【0083】例えば、図10(b)に示されているマス
タシール部材40Caは、図10(a)に示されている
マスタシール部材40Cにおいて、右上部の部分の非開
口部40b,40cのミシン目加工41に沿って手等で
ちぎることにより、容易かつ簡単に開口部40aを備え
たマスタシール部材40Caを形成できるものである。
【0084】版胴は、上記した版胴1に限らず、例えば
特開平1−204781号や特開平3−197078号
公報に記載されているように、ステンレススチール製ワ
イヤ等の金属製スクリーン等からなるインキ通過性の網
材で形成され裏押しローラ(圧胴または紙くわえ胴とも
呼ばれる)に接離可能な多孔性円筒体(以下、この部分
を総称して印刷ドラムにおける版胴と呼ばれることもあ
る)と、印刷ドラム内に配置され多孔性円筒体の内周面
に一つの母線に沿って接触し、印刷時に、紙くわえ胴の
外周面に押圧すべく多孔性円筒体を紙くわえ胴に向けて
半径方向外方へ押し出す中押しローラとを有している構
成のものであってもよい。あるいは、例えば特開200
0−85230号公報に記載されているようなメッシュ
スクリーンの無い実質的に金属薄板製の支持円筒体のみ
からなる版胴であっても構わない。
【0085】また、マスタは、上記したものに限らず、
例えば厚さが1〜3μmの、実質的に熱可塑性樹脂フィ
ルムのみからなるマスタも使用される。ここで、実質的
に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタとは、マス
タが熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものの他、熱可
塑性樹脂フィルムに帯電防止剤等の微量成分を含有して
なるもの、さらには熱可塑性樹脂フィルムの両主面、す
なわち表面又は裏面のうち少なくとも一方に、オーバー
コート層等の薄膜層を1層又は複数層形成してなるもの
を含む。また、マスタ8は、上記したものに限らず、マ
スタ8の多孔質支持体(ベース)の厚みを薄くしたマス
タであってもよく、例えば本願出願人が提案した特開平
11−77949号公報に記載されているような合成繊
維ベースマスタ2でもよいし、また合成樹脂フィルムに
溶融した樹脂を塗布して合成樹脂フィルムに樹脂膜を一
体的に形成したようなマスタであってもよい。
【0086】以上述べたとおり、本発明を特定の実施形
態やこれらに包含されている実施例等について説明した
が、本発明は、上述したものに限定されるものではな
く、これらを適宜組み合わせて、あるいは単独で構成し
てもよく、本発明の範囲内において、その必要性および
目的・用途等に応じて種々の実施形態や実施例を構成し
得ることは当業者ならば明らかである。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上述したような従来技術の有する諸問題点を解決して新
規なマスタシール部材および印刷方法を提供することが
できる。請求項毎の効果を挙げれば以下のとおりであ
る。請求項1,2および3記載の発明によれば、マスタ
シール部材は、版胴の外周面に対して着脱自在であり、
用紙の被印刷部に対応して形成されたインキ通過性の開
口部と、用紙の輪郭外周縁部に対応して形成されたイン
キ不通過性の非開口部とを有することにより、葉書、封
筒、画用紙、厚紙等のように厚みムラが大きいものや、
その用紙の裁断端部やコーナーがエッジ形状になってい
たり、端部やコーナーの裁断の状態が悪くこの部分にバ
リが発生したりしている用紙に印刷を行う場合、あるい
は通紙される用紙の厚みは薄くても印刷枚数が例えば数
千枚と多くなってしまう印刷を行う場合でも、その用紙
の部分とマスタの熱可塑性樹脂フィルム部分とが擦れて
たとえマスタ破損が生じても、インキがほとんど通過し
ないので、インキ等の汚れの発生しない印刷を行うこと
が可能となる。
【0088】請求項4記載の発明によれば、請求項1,
2および3記載の発明の効果に加えて、貼着層は、イン
キの染み込みを許すインキ吸収層であることにより、イ
ンキ汚れを発生させない程度に非開口部から滲み出た僅
かのインキが製版されたマスタに付着してマスタとの摩
擦力が増加するので、印刷時の負荷でマスタシール部材
がずれてマスタにシワが寄ったりすることで、画質が悪
化してしまうことを防止できる。
【0089】請求項5および6記載の発明によれば、マ
スタシール部材は、版胴上のマスタの熱可塑性樹脂フィ
ルムに対して着脱自在であり、用紙の被印刷部に対応し
て形成されたインキ通過性の開口部と、用紙の輪郭外周
縁部に対応して形成されたインキ不通過性の非開口部と
を有することにより、葉書、封筒、画用紙、厚紙等のよ
うに厚みムラが大きいものや、その用紙の裁断端部やコ
ーナーがエッジ形状になっていたり、端部やコーナーの
裁断の状態が悪くこの部分にバリが発生したりしている
用紙に印刷を行う場合、あるいは通紙される用紙の厚み
は薄くても印刷枚数が例えば数千枚と多くなってしまう
印刷を行う場合でも、マスタ切れ・破れ等のマスタ破損
を防止することが可能となる。
【0090】請求項7記載の発明によれば、請求項5お
よび6記載の発明の効果に加えて、マスタシール部材
は、可撓性を有する薄板状部材であり、その一方の面に
はマスタの熱可塑性樹脂フィルムに粘着保持される粘着
層を有することにより、版胴上の製版されたマスタの表
面に確実に固定することができ、上記用紙やプレスロー
ラや圧胴等の押圧手段の負荷で、マスタシール部材を剥
離してしまうことを防止できる。また、マスタシール部
材を手等で剥離した後の再利用も可能となる。
【0091】請求項8記載の発明によれば、上記各発明
の効果に加えて、マスタシール部材は、用紙の輪郭形状
および/または用紙種類および/またはマスタシール部
材の開口部の大きさに応じて、切り離し自在であるの
で、容易かつ簡単に、用紙の輪郭形状および/または用
紙種類および/またはマスタシール部材の開口部の大き
さに応じたマスタシール部材を作業性良く形成すること
ができる。
【0092】請求項9,13および14記載の発明によ
れば、請求項1ないし4の何れか一つに記載のマスタシ
ール部材を、版胴の外周面に貼着した後、マスタシール
部材上に製版されたマスタを巻き付けて印刷を行うの
で、葉書、封筒、画用紙、厚紙等のように厚みムラが大
きいものや、その用紙の裁断端部やコーナーがエッジ形
状になっていたり、端部やコーナーの裁断の状態が悪く
この部分にバリが発生したりしている用紙に印刷を行う
場合、あるいは通紙される用紙の厚みは薄くても印刷枚
数が例えば数千枚と多くなってしまう印刷を行う場合で
も、その用紙の部分とマスタの熱可塑性樹脂フィルム部
分とが擦れてたとえマスタ破損が生じても、インキがほ
とんど通過しないので、インキ等の汚れの発生しない印
刷を行うことができる。また、マスタシール部材を除去
することで、従来の印刷も行える。
【0093】請求項10記載の発明によれば、マスタシ
ール部材は、排版時に剥離しないので、請求項9記載の
発明の効果に加えて、また新たな製版を行う場合に使用
できる。これは、例えば同じ大きさの用紙を使用して複
数の製版画像で印刷を行う場合に適する。
【0094】請求項11,13および14記載の発明に
よれば、版胴の外周面に製版されたマスタを巻き付けた
後、請求項5ないし7の何れか一つに記載のマスタシー
ル部材を、版胴上の製版されたマスタの熱可塑性樹脂フ
ィルム部分に貼着して印刷を行うので、葉書、封筒、画
用紙、厚紙等のように厚みムラが大きいものや、その用
紙の裁断端部やコーナーがエッジ形状になっていたり、
端部やコーナーの裁断の状態が悪くこの部分にバリが発
生したりしている用紙に印刷を行う場合、あるいは通紙
される用紙の厚みは薄くても印刷枚数が例えば数千枚と
多くなってしまう印刷を行う場合でも、マスタ切れ・破
れ等のマスタ破損を防止することができる。
【0095】請求項12記載の発明によれば、版胴は、
印刷装置本体に対して着脱自在な版胴ユニットを構成し
ており、版胴ユニットを印刷装置本体から離脱した状態
で、マスタシール部材を着脱するので、請求項9,10
または11記載の発明の効果に加えて、マスタシール部
材の着脱作業性が向上して、版胴の外周面または版胴上
の製版されたマスタの所定の位置へマスタシール部材の
貼着を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すマスタシール部
材の平面図である。
【図2】図1のマスタシール部材の要部の断面図であ
る。
【図3】印刷に使用する封筒の平面図である。
【図4】第1の実施形態のマスタシール部材を使用した
孔版印刷装置で印刷を行う状態を示す要部の断面正面図
である。
【図5】本発明を適用する従来の孔版印刷装置の要部の
断面正面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示すマスタシール部
材の平面図である。
【図7】図6のマスタシール部材の要部の断面図であ
る。
【図8】第2の実施形態のマスタシール部材を使用した
孔版印刷装置で印刷を行う状態を示す要部の断面正面図
である。
【図9】図9(a)は、様々な用紙サイズおよび用紙種
類等に応じて使用するためのマスタシール部材の平面
図、図9(b),(c),(d)は、図9(a)に示さ
れているマスタシール部材から適宜切り離して形成でき
るマスタシール部材の平面図である。
【図10】図10(a)は、様々な用紙サイズおよび用
紙種類等に応じて使用するためのマスタシール部材の平
面図、図10(b)は、図10(a)に示されているマ
スタシール部材から切り離して形成したマスタシール部
材の平面図である。
【符号の説明】
1 版胴 2 インキ供給手段を構成するインキローラ 8 マスタ 8a マスタロール 8c マスタ貯容手段としてのマスタロール支持部材 10 プラテンローラ 11 サーマルヘッド 30 (洋式)封筒 40,40A マスタシール部材 40a 開口部 40b,40c 非開口部 41 ミシン目加工 X マスタ搬送方向

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製版されたマスタを版胴の外周面に巻き付
    け、該版胴上のマスタにインキを供給しながら用紙を押
    し付けて印刷を行う印刷装置に使用するマスタシール部
    材であって、 上記マスタシール部材は、上記外周面に対して着脱自在
    であり、上記用紙の被印刷部に対応して形成されたイン
    キ通過性の開口部と、上記用紙の輪郭外周縁部に対応し
    て形成されたインキ不通過性の非開口部とを有すること
    を特徴とするマスタシール部材。
  2. 【請求項2】請求項1記載のマスタシール部材におい
    て、 上記開口部は、上記用紙の輪郭形状よりも小さく、上記
    非開口部は、上記用紙の輪郭形状よりも大きいことを特
    徴とするマスタシール部材。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のマスタシール部材
    において、 上記マスタシール部材は、可撓性を有する薄板状部材で
    あり、その一方の面にはインキの粘着力により貼着され
    る貼着層を有することを特徴とするマスタシール部材。
  4. 【請求項4】請求項3記載のマスタシール部材におい
    て、 上記貼着層は、インキの染み込みを許すインキ吸収層で
    あることを特徴とするマスタシール部材。
  5. 【請求項5】熱可塑性樹脂フィルムを有する製版された
    マスタを版胴の外周面に巻き付け、上記版胴上のマスタ
    にインキを供給しながら用紙を押し付けて印刷を行う印
    刷装置に使用するマスタシール部材であって、 上記マスタシール部材は、上記版胴上の上記熱可塑性樹
    脂フィルムに対して着脱自在であり、上記用紙の被印刷
    部に対応して形成されたインキ通過性の開口部と、上記
    用紙の輪郭外周縁部に対応して形成されたインキ不通過
    性の非開口部とを有することを特徴とするマスタシール
    部材。
  6. 【請求項6】請求項5記載のマスタシール部材におい
    て、 上記開口部は、上記用紙の輪郭形状よりも小さく、上記
    非開口部は、上記用紙の輪郭形状よりも大きいことを特
    徴とするマスタシール部材。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載のマスタシール部材
    において、 上記マスタシール部材は、可撓性を有する薄板状部材で
    あり、その一方の面には上記熱可塑性樹脂フィルムに粘
    着保持される粘着層を有することを特徴とするマスタシ
    ール部材。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の何れか一つに記載のマ
    スタシール部材において、 上記マスタシール部材は、上記用紙の輪郭形状および/
    または用紙種類および/または上記開口部の大きさに応
    じて、切り離し自在であることを特徴とするマスタシー
    ル部材。
  9. 【請求項9】製版されたマスタを版胴の外周面に巻き付
    け、該版胴上のマスタにインキを供給しながら用紙を押
    し付けて印刷を行う印刷方法において、 請求項1ないし4の何れか一つに記載の上記マスタシー
    ル部材を、上記外周面に貼着した後、上記マスタシール
    部材上に上記マスタを巻き付けて印刷を行うことを特徴
    とする印刷方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の印刷方法において、 上記マスタシール部材は、排版時に剥離しないことを特
    徴とする印刷方法。
  11. 【請求項11】熱可塑性樹脂フィルムを有する製版され
    たマスタを版胴の外周面に巻き付け、上記版胴上のマス
    タにインキを供給しながら用紙を押し付けて印刷を行う
    印刷方法において、 上記版胴の外周面に上記マスタを巻き付けた後、請求項
    5ないし7の何れか一つに記載の上記マスタシール部材
    を、上記版胴上の上記熱可塑性樹脂フィルム部分に貼着
    して印刷を行うことを特徴とする印刷方法。
  12. 【請求項12】請求項9,10または11記載の印刷方
    法において、 上記版胴は、印刷装置本体に対して着脱自在な版胴ユニ
    ットを構成しており、上記版胴ユニットを上記印刷装置
    本体から離脱した状態で、上記マスタシール部材を着脱
    することを特徴とする印刷方法。
  13. 【請求項13】請求項9,10,11または12記載の
    印刷方法において、 上記用紙は、葉書、封筒、画用紙および厚紙等の何れか
    一つであることを特徴とする印刷方法。
  14. 【請求項14】請求項9,10,11または12記載の
    印刷方法において、 上記用紙は、薄紙であり、この薄紙を用いて多数枚印刷
    することを特徴とする印刷方法。
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