JP2011194581A - 排版装置及び孔版印刷装置 - Google Patents

排版装置及び孔版印刷装置 Download PDF

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一喜 小林
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Abstract

【課題】強度の弱いマスタを使用しても排版時のトラブルを防止する。
【解決手段】マスタ8は、その一端が取り外し操作可能なクランパ7で版胴1に挟持されて版胴1に取り付けられており、対向して押圧して回転自在に保持される弾性体を備えた上側排版ローラ17及び下側排版ローラ17からなる排版ローラ対と、版胴1から取り外された使用済みのマスタ8を収納する排版ボックス19とを備え、排版ローラ対のうち上側の下側排版ローラ18は排版動作時において前記版胴1に当接するように構成され、前記上側排版ローラ17が前記版胴方面に当接した後に前記クランパ7が開放され、挟持されているマスタ8の先端が開放された後排版ローラ対17,18が回転を開始するよう前記排版ローラ対17,18を駆動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、排版装置及び孔版印刷装置に係り、特に熱可塑性樹脂フィルム等からなり穿孔製版されたマスタを多孔性の円筒状版胴に巻着しプレスローラ等の押圧手段で連続的に押圧して印刷を行う孔版印刷装置の使用済みマスタを自動的に取り外して廃棄する排版装置及びこの排版装置を備えた孔版印刷装置に関する。
孔版印刷装置として、多孔性の支持円筒体に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装した構成の回転自在な版胴に、熱可塑性樹脂フィルム厚み1〜3μm程度のものが一般に用いられるに、多孔質支持体の和紙繊維や合成繊維あるいは和紙と合成繊維を混抄したものを貼り合わせたラミネート構造のマスタを用いたものがある。このマスタは、そのフィルム面をサーマルヘッドの発熱素子に接触してサーマルヘッドに通電すると共にプラテンローラ等でマスタを搬送させながら加熱穿孔製版して作成されたものである。
このような孔版印刷装置では、前記マスタを前記版胴に巻着して、版胴内部に設けられたインキ供給部材からインキを供給し、弾性体のニトリルゴムやクロロプレンゴム等の弾性部材を形成したプレスローラ等の押圧手段で用紙を連続的に前記版胴に押圧して、版胴開口部、マスタ穿孔部から滲み出たインキで印刷を行うものである。このような孔版印刷装置は、感熱デジタル孔版印刷装置として知られている。
このような従来の孔版印刷装置では、新しい原稿による製版巻着が行われる場合は使用済みの古いマスタを剥離排版するようになっており、これを自動的に行う排版装置が設けられている。排版装置は一般的に所定位置で版胴のクランパが開放され、版胴がフリーなった状態で排版ローラがこの版胴に巻着されているマスタに接触回転して、上下のローラで押圧挟持しながら排出して排版ボックスに廃棄するようになっている。
このような排版ローラは、モータなどの駆動手段でお互いに反対方向に駆動されると共に、上側の排版ローラがモータやソレノイド等の駆動手段で版胴に当接して、前記マスタを挟持しているクランパを開放しながら回転させてマスタを剥離し、排版ローラ対のニップで挟持押圧して保持しながら版胴の回転と協同して排版ボックスにマスタを搬送して廃棄するようになっている。このようなタイプの排版装置では、上側の排版ローラが版胴に当接して回転するときに、排版ローラ対と版胴との間に空間部ができてしまうために、前記マスタが排版ローラでクランパ部から引き出されるときに下方に弛みやすくなってしまっている。
特許文献1には、排版開始直後及び排版終了間際においてもマスタの排版部材に対する巻き付けを防止して版胴から確実に剥離除去できるとともに、この機能を低コストで且つ構成の小型化を可能にするため、版胴の周面に巻装されたマスタを剥離する孔版印刷装置の排版装置において、上記版胴近傍に配置されて上記版胴表面から上記マスタをその幅方向に伸張させながら排版方向に搬送するものが記載されている。
また、特許文献2には、マスタに接触して版胴の周面上より前記マスタを剥離する剥離ローラと、前記剥離ローラよりも前記マスタの搬送方向下流側に配設され前記剥離ローラによって剥離された前記マスタを搬送する、互いに圧接した第1ローラと第2ローラとからなる搬送ローラ対とを有する排版ローラユニットを具備し、前記各ローラはそれぞれ細切れ状であると共にそれぞれの軸心を結ぶ形状が三角形をなすように互いに近接して配置された孔版印刷装置の排版装置において、前記剥離ローラは、その軸方向より見たときにその回転時における外形軌跡が第1ローラ及び第2ローラの回転時における外形軌跡と一部重合し、且つその上方より見たときに細切れ状の第1ローラ間及び第2ローラ間に入り込む位置に配置されている孔版印刷装置の排版装置が記載されている。
従来のようにマスタ支持体が厚く腰があるものを使用する場合にあっては、下方の版胴開口部のインキで粘着されて部分があり、マスタの腰が強いこともあって綺麗に撓むことでニップ部への入り込みなども特に問題とはならなかった。
しかし近年画質向上のためマスタの支持体の太い繊維が横切っていることでインキの滲出が阻害されて、局部的にインキの転移量が少なくなって画像が抜けてしまう繊維目といわれる不具合を防止するために薄手の支持体が用いられるようになってきている。
薄手の支持体を使用したマスタを使用する、マスタの腰が弱くなることから、剥離時にマスタがインキで貼着している部分の先方で不規則に撓んで下方に垂れ下がり、排版ローラニップへの入り込みが不安定になってしまったり、弛んだままニップに引きずり込まれることで搬送部分に引っかかったりして、ジャムや巻き付き等の不具合が発生しやすくなってしまうという問題がある。
また軽量化の要請等でクランパ自体も薄型化しており、クランパの解放時にその剛性不足から駆動側から早く開放され始めことがあるために、従来のようなタイミングで排版ローラが回転してしまうと、早く開放された側から引っ張られることからマスタが斜行しやすく、不規則な撓みを助長したり、ニップへの入り込みが不均一になり搬送が不安定になったりしてジャム等が発生してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、強度の弱いマスタを使用しても排版時のトラブルを防止することができる排版装置及び孔版印刷装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、インキ供給手段と、軸線回りに回転自在に支持され、穿孔製版されたマスタを巻着した多孔性の円筒状版胴と、この筒状版胴に用紙を連続的に前記版胴に押圧する押圧手段と、を備え、前記版胴の開口部及びマスタの穿孔部からインキを滲み出させて印刷を行う孔版印刷装置の排版装置において、前記マスタは、その一端が取り外し操作可能なクランパで前記版胴に挟持されて、版胴に取り付けられており、対向して押圧して回転自在に保持される弾性体を備えた上側排版ローラ及び下側排版ローラからなる排版ローラ対と、前記版胴から取り外された使用済みのマスタを収納する排版ボックスとを備え、前記排版ローラ対のうち上側のローラは排版動作時において前記版胴に当接するように構成され、前記上側の排版ローラが前記版胴方面に当接した後に前記クランパが開放され、挟持されているマスタの先端が開放された後排版ローラ対が回転を開始するよう前記排版ローラ対を駆動することを特徴とする排版装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の排版装置において、前記版胴の上側排版ローラへの当接個所近傍に、前記マスタの滑落を防止する保持部材を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の排版装置において、前記版胴の上側上側排版ローラの当接個所近傍に、前記マスタに当接して滑落を防止する押さえ部材を揺動自在に設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の排版装置において、前記押さえ部材は回転可能に保持されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の排版装置を備える孔版印刷装置である。
本発明によれば、排版ローラが版胴に巻着されているマスタに接触押圧した後にクランパを開放し、マスタ先端が完全に開放された後に排版ローラを回転させるようにしたので、マスタの全面を均一に搬送ができ、マスタの斜行、搬送部材への巻き付及びジャムを防止することができる。
実施例に係る孔版印刷装置の構成を示す概略構成図である。 排版装置の排版処理を示す断面図である。 従来例に係る排版装置を示す断面図である。 第2の実施例に係る排版装置を示す断面図である。 第2の実施例に係る排版装置の排版処理を示す断面図である。
本発明に係る排版装置は、インキ供給手段と、軸線回りに回転自在に支持され、穿孔製版されたマスタを巻着した多孔性の円筒状版胴と、この筒状版胴に用紙を連続的に前記版胴に押圧する押圧手段と、を備え、前記版胴の開口部及びマスタの穿孔部からインキを滲み出させて印刷を行う孔版印刷装置の排版装置において、前記マスタは、その一端が取り外し操作可能なクランパで前記版胴に挟持されて、版胴に取り付けられており、対向して押圧して回転自在に保持される弾性体を備えた上側排版ローラ及び下側排版ローラからなる排版ローラ対と、前記版胴から取り外された使用済みのマスタを収納する排版ボックスと、を備え、前記排版ローラ対のうち上側のローラは排版動作時において前記版胴に当接するように構成され、前記上側の排版ローラが前記版胴方面に当接した後に前記クランパが開放され、挟持されているマスタの先端が開放された後排版ローラ対が回転を開始するよう前記排版ローラ対を駆動するものである。
本発明によれば、排版ローラが版胴に巻着されているマスタに接触押圧した後にクランパを開放し、マスタ先端が完全に開放された頃を見計らって排版ローラを回転させるようにしたので、マスタ全面均一に搬送ができるようになる。そのため、マスタが片方だけが引っ張られることにより発生するマスタの斜行、弛みが不規則に局部的に大きくなることで発生する搬送部材への巻き付き、あるいは排版が不安定になることによるジャムを防止できる。特に変形しやすい強度の弱いマスタの使用時であっても、片側から無理に引っ張ることが防止されるので排版ジャムの発生を防止することができる。
本発明に係る排版装置は、前記版胴の上側排版ローラへの当接個所近傍に、前記マスタの滑落を防止する保持部材を設けたものである。
本発明によれば、排版ローラが接触する版胴の近傍に開放されたマスタを保持する保持部材を設けたので、マスタ先端部が排版ローラの引き出し回転でそのまま下方に垂れ下がってしまうことを防止でき、マスタ先端部の排版ローラ対のニップ部への入り込みが不安定になり挟持が遅れて弛みが局部的に大きくなったり、搬送部材に巻き付いたり、あるいは排版搬送が不安定になりジャムになってしまうことがより防止できる。特に腰が弱く滑落しやすい強度のないマスタの使用時でもマスタは確実に保持されるので、マスタの排版ローラニップ部への送り込みが確実に行われジャムなどの発生を防止できる。
本発明に係る排版装置は、前記版胴の上側排版ローラの当接個所近傍に、前記マスタに当接して滑落を防止する押さえ部材を揺動自在に設けたものである。
本例によれば、排版ローラが接触する版胴の近傍に開放されたマスタを保持する押さえ部材を揺動自在に設けたので、マスタ先端部が排版ローラの引き出し回転でそのまま下方に垂れ下がってしまうことを防止でき、マスタ先端部の排版ローラ対のニップ部への入り込みが不安定になり挟持が遅れて弛みが局部的に大きくなったり、搬送部材に巻き付いたり、あるいは排版搬送が不安定になりジャムになってしまうことがより防止できる。特に腰が弱く滑落しやすい強度のないマスタの使用時でも、押さえ部材との接触部を起点に円滑に撓むようになるので、排版ローラ対のニップ部への送り込みが確実に行われジャムなどの発生を防止できる。
本発明に係る排版装置は、前記押さえ部材は回転可能に保持されているものである。本例によれば、押さえ部材は回転可能であるので、マスタの接触時に移動方向に引っ張ってしまったりすることもなく、マスタ表面には違反時に綺麗な撓み発生を阻害してしまう縦方向の引っ張りシワなどを発生させることがなく、より確実にマスタを案内できる。
以下実施例に係る孔版印刷装置について説明する。図1は実施例に係る孔版印刷装置の構成を示す概略構成図である。本例に係る孔版印刷装置は製版装置Aと、印刷装置Bと、排版装置Cとを備えて構成される。この孔版印刷装置においてマスタは製版装置Aにおいて穿孔処理されて製版された後、印刷装置Bにおいて印刷処理のため版胴1に巻き付けられて使用され、使用後排版装置Cにより版胴1から取り外され排版ボックス19に排出される。
まず製版装置Aについて説明する。製版装置Aにおいて、マスタ8は印刷データに基づいて穿孔処理される。穿孔処理前のマスタ8はロール芯8aに巻成され、図示しないホルダ手段によりロール芯8aを回転可能に支持されている。マスタ8は図示しない製版部側板に回転自在に支持されたプラテンローラ10に、発熱素子を有するサーマルヘッド9が押圧され、図示しない連結されたステッピングモータによりプラテンローラ10が回転駆動され、反計回りに駆動されマスタ8がロールより繰り出されるようになっている。サーマルヘッド9は図示しないバネ部材により、プラテンローラ10にマスタ8を介して付勢されている。プラテンローラ10のマスタ搬送下流側には、図示しない製版部側板に押圧した状態で回転自在に支持された搬送ローラ11対が設けられ、搬送ローラ11対はプラテンローラ10のマスタ8の搬送速度より僅かに早い周速に設定され、マスタ8に適度な張力を付加するようになっている。
搬送ローラ11下流側には、製版されたマスタ8を適当な長さに切断する上下刃ギロチンタイプ又は回転刃移動タイプ等のカッタ12と、図示しない製版側板間に固設され、マスタ8の先端を案内するガイド板13が設けられている。
次に印刷装置Bについて説明する。印刷装置Bでは、開口部1aと非開口部からなる多孔性支持円筒体と、その外周を覆う図示しない樹脂、あるいは金属網体のメッシュスクリーンとが複数層巻装されて構成された版胴1が、インキパイプ5を支軸に、回転自在に支持された図示しないフランジに固着され、図示しないモータにより駆動力を伝達され、図中時計回りに駆動される。版胴1の内部にはインキパイプ5に固設された図示しない側板により、軸部を回転自在に支持されたインキローラ2が、図示しない駆動伝達手段ギヤあるいはベルト等により、版胴1と同期して矢印方向に回転駆動される。
また、インキローラ2の外周面と僅かに隙間を設けて、ドクタローラ3が設けられており、インキローラ2と、ドクタローラ3との楔状空間に形成されるインキ溜まり4のインキをインキローラ2の外表面に供給する。インキ溜まり4のインキは図示しないインキ供給装置により版胴外部に設けられたインキパック等より吸引され、インキパイプ5の供給穴よりインキ溜まり4に供給される。
版胴1の非開孔部表面には版胴1の一つの母線に沿って、磁性体で形成されたステージ6が設けられている。ステージ6と平行にクランパ軸が回動可能に支持され、クランパ7が一体に固設され、図示しない開閉装置によりクランパ軸に伝達されてクランパ7が所定位置で開閉される。版胴1非開口部には所定の位置で上側排版ローラ17が当接する近傍に粘着性を有する保持部材20が版胴1の軸線方向に貼着されている、保持部材20は軟質のシリコンゴムやゴム系の粘着材等が表面に形成されている。マスタ8を貼着して保持する粘着力は排版時に大きな剥離負荷にならないように、版胴1に巻着されているマスタ8がクランパ7の解放時に滑落しないで保持できる程度の粘着力に設定されている。粘着力は0.5〜2g/cm2程度のものが用いられる。版胴1はインキ供給部等と一体にユニットで自身の軸線方向に係脱可能になっている。
版胴1下側には図示しない筺体側板に回転自在に支持されたローラアーム軸16aに、ローラアーム16対が一体に固定され、固定されたローラアーム16対に、軸部を回転自在に支持された押圧手段としてのプレスローラ15が設けられている。前記ローラアーム軸16a軸端には図示しないカムフォロアが設けられ、付勢手段のスプリングにより時計回りに付勢され、図示しないカムによって、版胴1に当接、離間するようになっており図示しない係止手段ストッパとそれを駆動するソレノイド等によって、図1に示すように、プレスローラ15が版胴1より離間した位置で保持されている。プレスローラ15は版胴1と離間した位置より接近して、版胴1の開口部1a前縁より僅かに前方位置から版胴1に当接するように構成されている。
プレスローラ15の図中右側には、図示しない給紙トレイと、給紙トレイに積載された用紙を送り出す、分離給紙装置と、分離給紙装置より給送される用紙を、プレスローラ15と版胴1との間にタイミングを取って挿入するレジストローラ23が配置されている。このレジストローラ23は、互いに当接した状態で、且つ回転自在に図示しない筺体側板対に支持されて構成される。
次に排版装置Cについて説明する。版胴1の図中左下側には選択的に版胴1に接近して用紙を剥離する剥離爪21と、下側には排紙された用紙を積載する排紙トレイ22が設けられている。版胴1の図中左上側には図示しない側板に、当接した状態で且つ回転自在に支持された弾性体からなる上側排版ローラ17と、下側排版ローラ18が設けられ、上側排版ローラ17、下側排版ローラ18の端部には図示しない駆動伝達手段ギヤ等が固定され、図示しない駆動モータ等により互いに反対方向に回転駆動される。上側排版ローラ17は図示しない移動手段で、版胴1表面に当接するようになっている。排版ローラ対17,18のマスタ搬送下流側には、排出された使用済みマスタを収納する着脱自在な排版ボックス19が設けられている。
次に本例に係る排版装置Cの排版処理動作について説明する。図2は排版装置の排版処理を示す断面図である。図示しない原稿読み取り部に新たな原稿がセットされスタート信号スタートボタン等が押される等が出されると、図示しないモータにより版胴1が回転し排版位置で停止する。版胴1が停止すると図示しない駆動手段により図2で示すように上側排版ローラ17が版胴1表面方向に移動して、上側排版ローラ17が版胴1表面に巻着されているマスタ8に当接して停止する。この上側排版ローラ17が当接した僅か後に図示しない駆動手段によりクランパ7が開き、挟持されていたマスタ8先端が開放され、マスタ8先端が開放された頃に図示しない駆動手段により排版ローラ対17,18が互いに反対方向に回転を始め、使用済みマスタを引きはがすと共に、下側排版ローラ18とで使用済みマスタ8先端を一旦挟持する。
このとき、版胴1の上側排版ローラ17が当接する近傍には保持部材20によりマスタ8が下方に移動しないようになっており、マスタ8が上側排版ローラ17の回転によりクランパから引き出されるときに下方に滑落しないので、剥離されたマスタ8先端部は排版ローラ対17,18のニップ部に確実に送り込まれて挟持される。その後、クランパ7が閉じられた後に上側排版ローラ17は初期位置に復帰し、版胴1の回転と協動して排版ローラ対17,18が回転し、版胴1の回転と協動して使用済みマスタ8を連続的に剥離しながら排版ボックス19に排出排版処理を行う。これらの排版ローラ対17、下側排版ローラ18の駆動モータ、排版ローラ対17の移動手段の駆動制御は、マイクロコンピュータでプログラムを実行することにより実現される制御装置でなされる。
排版処理の完了後、版胴1はクランパ7が略真横位置になるまで回転して停止し、図示しない開閉装置により再度クランパ7が解放され給版待機状態となる。図示しない原稿読み取り部に原稿が送出され製版がスタートすると、図示しないステッピングモータが回転してプラテンローラ10及び搬送ローラ11によりマスタ8を搬送し、画像情報に応じてサーマルヘッド9の発熱素子によりマスタ8の感熱フィルムが加熱穿孔され製版が行われる。ガイド板13によりマスタ8先端がステージ6とクランパ7との間に案内され、図示しないステッピングモータのステップ数よりマスタ8の先端がクランパ7に届いたと判断されると、図示しない開閉装置によりクランパ7が閉じられてマスタ8の先端を吸着挟持すると共に版胴1がマスタ8の搬送速度と略同じ速度で回転して版胴1に製版されたマスタ8を巻着する。
ステップ数より製版が完了したと判断されるとカッタ12が作動し、マスタ8が切断されると共に、プラテンローラ10及び搬送ローラ11が停止し、切断されたマスタ8後端が版胴1の回転により引き出されて版胴1への巻着が完了する。
版胴1へのマスタ8の巻着が完了すると、この巻着工程と平行して図示しない操作パネルに置数された印刷枚数に応じて、図示しない給紙トレイに積載されている用紙が一枚ずつ分離給送され、レジストローラ23でタイミングを取られ、版胴1とプレスローラ15との間に送出され、図示しないセンサにより用紙の搬送が検出されると、図示しないプレスローラ15の係止手段が解除され、プレスローラ15がローラアーム軸16aを支軸として時計回りに回転することで上昇し、版胴1の開口部1aの前縁部分より用紙を連続的に押圧することで、版胴1の開口部1aと巻着されたマスタ8の穿孔部より滲出したインキで印刷が行われながら版胴1に接近する剥離爪21で剥離され、図示しない排紙搬送装置により搬送され排紙トレイ22に排出積載される。
本実施例によれば、排版ローラが版胴に巻着されているマスタに接触押圧した後にクランパを開放し、マスタ先端が完全に開放された頃を見計らって排版ローラを回転させるようにしたので、マスタ全面均一に搬送ができるようになる。そのため、マスタが片方だけが引っ張られることにより発生するマスタの斜行、弛みが不規則に局部的に大きくなることで発生する搬送部材への巻き付き、あるいは排版が不安定になることによるジャムを防止できる。特に変形しやすい強度の弱いマスタの使用時であっても、片側から無理に引っ張ることが防止されるので排版ジャムの発生を防止することができる。これに対して、図3に示す従来例では、マスタ8が上側排版ローラ17と、下側排版ローラ18に挟持されず、排版ボックス19に排出されないこととなる。
次に他の実施例に係る孔版印刷装置について説明する。図4は第2の実施例に係る排版装置を示す断面図、図5は第2の実施例に係る排版装置の排版処理を示す断面図である。本例では排版装置Cには、下側排版ローラ18の下方に移動自在な押さえローラ25を設けている。なお、マスタの巻着、停止動作は前記例と同じであるのでその説明は省略する。版胴1が停止すると図示しない駆動手段により図2で示すように上側排版ローラ17が版胴1表面方向に移動して、上側排版ローラ17が版胴1表面に巻着されているマスタ8に当接して停止する。このとき押さえローラ25も図示しない駆動手段により移動し、上側排版ローラ17の下方でマスタ8に当接して停止する。
このとき押さえローラ25の押圧力は、マスタ8が滑落しない程度に設定されている。この上側排版ローラ17が当接した僅か後に図示しない駆動手段によりクランパ7が開き、挟持されていたマスタ8先端が開放され、マスタ8先端が開放された頃に図示しない駆動手段により排版ローラ対17,18が互いに反対方向に回転を始め、使用済みマスタを引きはがすと共に、下側排版ローラ18とで使用済みマスタ8先端を一旦挟持する。このとき、版胴1の上側排版ローラ17が当接する近傍に押さえローラ25によりマスタ8が下方に移動しないようになっており、マスタ8が上側排版ローラ17の回転によりクランパから引き出されるときに下方に滑落しないので、剥離されたマスタ8先端部は排版ローラ対17,18のニップ部に確実に送り込まれて挟持される。
その後、図4に示すように、クランパ7が閉じられた後に、上側排版ローラ17、押さえローラ25は初期位置に復帰し、版胴1の回転と協動して排版ローラ対17,18が回転することで使用済みマスタ8を連続的に剥離しながら排版ボックス19に排出排版処理を行う。その後前記実施例と同様の処理を行う。なおこの例では、押さえローラ25の駆動源を個別に設けているが、上側排版ローラ17の接近罹患動作と連動するように構成するとよりコストを低減できる。
1 版胴
1a 開口部
2 インキローラ
3 ドクタローラ
5 インキパイプ
6 ステージ
7 クランパ
8 マスタ
8a ロール芯
9 サーマルヘッド
10 プラテンローラ
11 搬送ローラ
12 カッタ
13 ガイド板
15 プレスローラ
16 ローラアーム
16a ローラアーム軸
17 上側排版ローラ
17 下側排版ローラ
19 排版ボックス
20 保持部材
21 剥離爪
22 排紙トレイ
23 レジストローラ
25 押さえローラ
A 製版装置
B 印刷装置
C 排版装置
特開2002−002081号公報 特許第3759265号公報

Claims (5)

  1. インキ供給手段と、軸線回りに回転自在に支持され、穿孔製版されたマスタを巻着した多孔性円筒状の版胴と、この版胴に用紙を連続的に前記版胴に押圧する押圧手段と、を備え、前記版胴の開口部及びマスタの穿孔部からインキを滲み出させて印刷を行う孔版印刷装置の排版装置において、
    前記マスタは、その一端が取り外し操作可能なクランパで前記版胴に挟持されて、版胴に取り付けられており、
    対向して押圧して回転自在に保持される弾性体を備えた上側排版ローラ及び下側排版ローラからなる排版ローラ対と、前記版胴から取り外された使用済みのマスタを収納する排版ボックスとを備え、前記排版ローラ対のうち上側のローラは排版動作時において前記版胴に当接するように構成され、
    前記上側の排版ローラが前記版胴方面に当接した後に前記クランパが開放され、挟持されているマスタの先端が開放された後排版ローラ対が回転を開始するよう前記排版ローラ対を駆動することを特徴とする排版装置。
  2. 前記版胴の上側排版ローラへの当接個所近傍に、前記マスタの滑落を防止する保持部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の排版装置。
  3. 前記版胴の上側上側排版ローラの当接個所近傍に、前記マスタに当接して滑落を防止する押さえ部材を揺動自在に設けたことを特徴とする請求項1に記載の排版装置。
  4. 前記押さえ部材は回転可能に保持されていることを特徴とする請求項3に記載の排版装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の排版装置を備えることを特徴とする孔版印刷装置。
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