JP2002234968A - 樹脂架橋剤およびその架橋剤を用いた架橋ゴム - Google Patents

樹脂架橋剤およびその架橋剤を用いた架橋ゴム

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JP2002234968A
JP2002234968A JP2001034762A JP2001034762A JP2002234968A JP 2002234968 A JP2002234968 A JP 2002234968A JP 2001034762 A JP2001034762 A JP 2001034762A JP 2001034762 A JP2001034762 A JP 2001034762A JP 2002234968 A JP2002234968 A JP 2002234968A
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crosslinking
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Chiku Wakatsuki
築 若槻
Eiji Matsuda
英治 松田
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Taoka Chemical Co Ltd
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Taoka Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ゴムを樹脂架橋する場合において、ハロゲン含
有化合物または有機酸等の金属腐食を生じる原因となる
架橋促進剤を使用することなしに架橋速度の改善された
樹脂架橋剤を提供する。 【解決手段】レゾール型フェノール類・ホルムアルデヒ
ド共縮合樹脂とノボラック型フェノール類・ホルムアル
デヒド共縮合樹脂の混合物からなる樹脂架橋剤およびそ
の架橋剤を用いた架橋ゴム

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェノール類・ホ
ルムアルデヒド共縮合樹脂によるゴムの樹脂架橋に関す
るものであり、更に詳しくはレゾール型フェノール類・
ホルムアルデヒド共縮合樹脂とノボラック型フェノール
類・ホルムアルデヒド共縮合樹脂の混合物からなる樹脂
架橋剤及び該樹脂架橋剤を用いた架橋ゴムに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムの樹脂架橋剤としては、従来からレ
ゾール型フェノール類・ホルムアルデヒド共縮合樹脂が
用いられ、架橋促進剤として通常、塩化スズ、塩化第二
鉄の様な無機のハロゲン化合物、クロロプレンゴム、ク
ロロスルホン化ポリエチレン等のハロゲン含有エラスト
マー、あるいは有機酸が使用されている。またハロゲン
化したアルキルフェノール・ホルムアルデヒド共縮合樹
脂が用いられる場合もある。
【0003】しかしながらこれらハロゲン含有化合物あ
るいは有機酸を樹脂架橋の促進剤として用いると、ゴム
の架橋成形時に金属製金型の腐食を生じたり、ゴム成形
品を電気製品に用いた場合に金属部品の腐食を生じると
いった問題点がある。
【0004】レゾ−ル型フェノール類・ホルムアルデヒ
ド共縮合樹脂を用いる樹脂架橋おいて、金属腐食を生じ
る原因となる塩化スズ、塩化第二鉄のような無機のハロ
ゲン化合物、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリ
エチレン等のハロゲン含有エラストマー等の架橋促進剤
を使用せずに架橋反応を行なえば良いが、この場合には
架橋速度が遅くなり実用的でなかった。金属腐食を生じ
る原因となる架橋促進剤を用いることなく、架橋速度が
速く、作業効率が向上するゴム用樹脂架橋剤が求められ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ゴム
を樹脂架橋する場合において、ハロゲン含有化合物また
は有機酸等の金属腐食を生じる原因となる架橋促進剤を
使用することなしに架橋速度の改善された樹脂架橋剤を
提供する事であり、かつ該樹脂架橋剤を用いた架橋ゴム
を提供する事である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは課題解決に
向けて鋭意検討した結果、レゾール型フェノール類・ホ
ルムアルデヒド共縮合樹脂とノボラック型フェノール類
・ホルムアルデヒド共縮合樹脂の混合物からなる樹脂架
橋剤を用いる事により、本発明の目的が達成できる事を
見出した。
【0007】以下本発明について詳細に説明する。本発
明の樹脂架橋剤が適用されるゴムとしては、天然ゴム、
SBR、イソプレンゴム、BR、ブチルゴム、エチレンプロ
ピレンゴム等が挙げられ、これらの中でもブチルゴムお
よびエチレンプロピレンゴムが好ましい。
【0008】本発明で使用されるレゾール型フェノール
類・ホルムアルデヒド共縮合樹脂は公知の方法で合成さ
れたものが使用される。具体的には、例えば、レゾール
型フェノール・ホルムアルデヒド共縮合樹脂、レゾール
型クレゾール・ホルムアルデヒド共縮合樹脂、レゾール
型アルキルフェノール・ホルムアルデヒド共縮合樹脂、
レゾール型レゾルシノール・フェノール・ホルムアルデ
ヒド共縮合樹脂、レゾール型レゾルシノール・クレゾー
ル・ホルムアルデヒド共縮合樹脂等が挙げられる。これ
らの中でもレゾール型アルキルフェノール・ホルムアル
デヒド共縮合樹脂が好ましく、アルキル基の炭素数は1
〜20のものが好適に使用される。また重合度は比較的
低重合度のものが好ましい。具体的な例としては、田岡
化学工業(株)製タッキロール201、日立化成工業
(株)製ヒタノール2501、Schenectady Internati
onal Inc.製SP-1044、SP-1045等が挙げられる。
【0009】本発明に用いられるノボラック型フェノー
ル類・ホルムアルデヒド共縮合樹脂は、ゴムへの分散性
が良い物であれば特に制限は無い。具体的には、例え
ば、ノボラック型フェノール・ホルムアルデヒド共縮合
樹脂、ノボラック型クレゾール・ホルムアルデヒド共縮
合樹脂、ノボラック型アルキルフェノール・ホルムアル
デヒド共縮合樹脂、ノボラック型レゾルシノール・フェ
ノール・ホルムアルデヒド共縮合樹脂、ノボラック型レ
ゾルシノール・クレゾール・ホルムアルデヒド共縮合樹
脂等が挙げられる。具体例としては、荒川化学工業
(株)製タマノル758、タマノル759、住友化学工
業(株)製スミカノール610、スミカノ−ル620等
が挙げられる。
【0010】本発明の樹脂架橋剤中のノボラック型フェ
ノール類・ホルムアルデヒド共縮合樹脂の含有量は、
0.1〜70重量%が好ましく、1〜50重量%が更に
好ましい範囲である。該ノボラック樹脂の含有量が0.
1重量%未満であれば本発明の効果が認められず、70
重量%を超えると架橋ゴムの引っ張り強度の低下を生じ
る。
【0011】本発明の樹脂架橋剤の使用量に特に制限は
無いが、ゴム100重量部に対して、通常1〜30重量
部、好ましくは3〜25重量部使用される。
【0012】本発明の架橋ゴムには、ゴムに通常配合さ
れる老化防止剤、カーボンブラック、各種無機フィラ
ー、亜鉛華等を配合する事ができる。
【0013】本発明の樹脂架橋剤を用いる場合の架橋温
度は、従来の樹脂架橋剤を用いる場合と同じ温度領域が
適用可能である。具体的には130〜230℃におい
て、ゴムの種類に応じた適切な温度が選択される。
【0014】
【発明の効果】本発明の樹脂架橋剤をハロゲン含有化合
物または有機酸等の金属腐食を生じる原因となる架橋促
進剤を使用することなしに、従来の樹脂架橋剤と同一量
使用することにより、目的とする架橋度合いに達するの
に必要な時間を短縮することができる。また従来の樹脂
架橋剤と同一条件下で、本発明の樹脂架橋剤を用いてゴ
ムの架橋を行うと、従来よりも硬度が高く、かつ永久圧
縮歪みがほぼ同等である架橋ゴムが得られる。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
【0016】実施例1 表1に示す配合組成にて200℃、35分のプレス架橋
を行い架橋ゴムを得た後、下記の架橋ゴム物性を測定
し、その結果を表2に記載した。 硬度:タイプA デュロメータ (JIS K6253) 圧縮永久歪み(%):125℃、125時間後 (JIS
K6262) またこの架橋ゴムのオシレーテイング・レオメータによ
る180℃で測定した架橋曲線を図1に示した。
【0017】実施例2 表1に示す配合組成にて200℃、35分のプレス架橋
を行い架橋ゴムを得た後、実施例1と同様にして架橋ゴ
ム物性を測定し、その結果を表2に記載した。またこの
架橋ゴムのオシレーテイング・レオメータによる180
℃で測定した架橋曲線を図1に示した。
【0018】比較例1 表1に示す配合組成にて200℃、35分のプレス架橋
を行い架橋ゴムを得た後、実施例1と同様にして架橋ゴ
ム物性を測定し、その結果を表2に記載した。またこの
架橋ゴムのオシレーテイング・レオメータによる180
℃で測定した架橋曲線を図1に示した。
【0019】
【0020】
【表1】(重量部) ホ゜リサ‐フ゛チル365:ポリサ−社製フ゛チルコ゛ムタッキロ -ル201 :田岡化学工業(株)製レソ゛ -ル型アルキルフェノ-ル・ホルムアルテ゛ヒト゛共縮合樹脂スミカノ -ル610 :住友化学工業(株)製ノホ゛ラック 型クレソ゛-ル・ホルムアルテ゛ヒト゛共縮合樹脂タマノル 759 :荒川化学工業(株)製ノホ゛ラック 型アルキルフェノ-ル・ホルムアルテ゛ヒト゛共縮合樹脂
【0021】
【表2】
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1、実施例2および比較例1のオ
シレーテイング・レオメータによる180℃で測定した
架橋曲線を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レゾール型フェノール類・ホルムアルデヒ
    ド共縮合樹脂とノボラック型フェノール類・ホルムアル
    デヒド共縮合樹脂の混合物からなる樹脂架橋剤。
  2. 【請求項2】ノボラック型フェノール類・ホルムアルデ
    ヒド共縮合樹脂が、メタクレゾール・ホルムアルデヒド
    共縮合樹脂又はフェノール・ホルムアルデヒド共縮合樹
    脂である請求項1記載の樹脂架橋剤。
  3. 【請求項3】ノボラック型フェノール類・ホルムアルデ
    ヒド共縮合樹脂含有量が0.1〜70重量%である請求
    項1及び2記載の樹脂架橋剤。
  4. 【請求項4】請求項1〜3記載の樹脂架橋剤を用いた架
    橋ゴム。
  5. 【請求項5】架橋ゴムがブチルゴムまたはエチレンプロ
    ピレンゴムであることを特徴とする請求項4記載の架橋
    ゴム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006063320A (ja) * 2004-07-27 2006-03-09 Taoka Chem Co Ltd レゾール型アルキルフェノール・ホルムアルデヒド共縮合樹脂架橋剤
JP2013513669A (ja) * 2009-12-11 2013-04-22 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 動的に架橋されたポリウレタンをオレフィンポリマーマトリックス中に含む熱可塑性ポリマーブレンド
KR20200143378A (ko) 2018-04-16 2020-12-23 타오카 케미컬 컴퍼니 리미티드 부틸 고무, 레졸형 페놀류 포름알데히드 공축합 수지, 및 페놀류를 포함하는 고무 조성물

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