JP2002234843A - 3−ピリジル基を有する置換チアゾール誘導体、その製造法および用途 - Google Patents

3−ピリジル基を有する置換チアゾール誘導体、その製造法および用途

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Tei Nara
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昭弘 田坂
Masami Kusaka
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Masuo Yamaoka
万寿夫 山岡
Toshihiro Kako
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ステロイドC17,20リアーゼ阻害
活性を有し、前立腺症、乳癌などの腫瘍の予防・治療剤
として有用な医薬組成物を提供する。 【解決手段】 式: 【化1】 (式中、A1が置換基を有していてもよい芳香族炭化水
素基または置換基を有していてもよい複素環基を、A2
およびA3の一方が水素原子、ハロゲン原子、置換基を
有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基またはエステ
ル化されていてもよいカルボキシル基を、A2およびA3
の他方が置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基ま
たは置換基を有していてもよい複素環基を示すが、
1、A2およびA 3の少なくとも一つは置換基を有して
いてもよい3−ピリジル基である。)で表される化合物
もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有すること
を特徴とするステロイドC17,20リアーゼ阻害剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステロイドC
17,20リアーゼ阻害作用を有する新規チアゾール誘導体
とその塩、及びそれを含んでなる医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】性ホルモンであるアンドロゲンやエスト
ロゲンは細胞の分化・増殖を始めとして、生体にとって
重要で多彩な生理活性を有している。一方、ある種の疾
患ではアンドロゲンやエストロゲンが増悪因子として作
用することが明らかになっている。生体内におけるアン
ドロゲンやエストロゲンの生合成においてステロイドC
17,20リアーゼがその最終段階に関与していることが知
られている。すなわち、ステロイドC17,20リアーゼ
は、コレステロールから生成する17−ヒドロキシプレ
グネノロン及び17−ヒドロキシプロゲステロンを基質
として、デヒドロエピアンドロステロンおよびアンドロ
ステンジオンを生成する。従って、ステロイドC17,20
リアーゼを阻害する薬剤は、アンドロゲンの生成を抑制
するとともにアンドロゲンを基質として合成されるエス
トロゲンの生成を抑制し、アンドロゲンやエストロゲン
を増悪因子とする疾患の予防及び治療薬として有用であ
る。アンドロゲンまたはエストロゲンが増悪因子となる
疾患としては、例えば、前立腺癌、前立腺肥大症、男性
化症、多毛症、男性型禿頭症、男児性早熟症、乳癌、子
宮癌、乳腺症、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、多
嚢胞性卵巣症候群などが挙げられる。
【0003】すでにステロイドC17,20リアーゼ阻害剤
としてステロイドタイプの化合物及び非ステロイドタイ
プの化合物が知られている。ステロイドタイプの化合物
は、例えば、WO 92/15404,WO 93/20
097,EP−A 288053,EP−A 41327
0等に開示されている。非ステロイドタイプの化合物と
しては、例えば、特開昭64−85975に(1H−イ
ミダゾール−1−イル)メチル置換ベンズイミダゾール
誘導体、WO94/27989及びWO96/1409
0にカルバゾール誘導体、WO95/09157にアゾ
ール誘導体、US5,491,161 に1H−ベンズイ
ミダゾール誘導体、WO99/18075にジヒドロナ
フタレン誘導体が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在まで、医療の場で
使用できるステロイドC17,20リアーゼ阻害剤はまだ得
られておらず、医薬として有用性の高いステロイドC
17,20リアーゼ阻害剤の早期開発が期待されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れたス
テロイドC17,20リアーゼ阻害剤を見いだすために鋭意
研究を重ねた結果、式(I)で示す化合物がその特異な
化学構造に基づいて予想外にも優れた医薬用途、特に優
れたステロイドC17,20リアーゼ阻害活性を有してお
り、しかも毒性が少なく医薬品として優れた性質を有し
ていることを見出し、これらの知見に基づいて本発明を
完成した。
【0006】すなわち、本発明は、〔1〕 式:
【0007】
【化29】
【0008】(式中、A1が置換基を有していてもよい
芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
環基を、A2およびA3の一方が水素原子、ハロゲン原
子、置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基
またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を、
2およびA3の他方が置換基を有していてもよい芳香族
炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基を
示すが、A1、A2およびA 3の少なくとも一つは置換基
を有していてもよい3−ピリジル基である。)で表され
る化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有
することを特徴とするステロイドC17,20リアーゼ阻害
剤、〔2〕 A1、A2およびA3のいずれか一つが置換
基を有していてもよい3−ピリジル基である上記〔1〕
記載のステロイドC17,20リアーゼ阻害剤、〔3〕
(1)A1が置換基を有していてもよい3−ピリジル基
で、A2が置換基を有していてもよいC6-14アリール
基、(2)A1が置換基を有していてもよい3−ピリジ
ル基で、A2が置換基を有していてもよい3−ピリジル
基または(3)A1が置換基を有していてもよいC6-14
アリール基で、A2が置換基を有していてもよい3−ピ
リジル基である上記〔2〕記載のステロイドC17,20
アーゼ阻害剤、〔4〕 A2およびA3の一方が1)水素
原子、2)置換基を有していてもよいC 1-4脂肪族炭化
水素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシル
基または4)ハロゲン原子であり、A1、A2およびA3
のいずれか一つである「置換基を有していてもよい3−
ピリジル基」における置換基が1)置換基を有していて
もよいC1-6脂肪族炭化水素基、2)エステル化されて
いてもよいカルボキシル基、3)1または2個の置換基
を有していてもよいカルバモイル、4)置換基を有して
いてもよい環状アミノカルボニル、5)置換基を有して
いてもよいアミノ、6)置換基を有していてもよい環状
アミノ、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ、
8)置換基を有していてもよいアルコキシおよび9)ハ
ロゲンから選ばれた1ないし4個であるかまたは1個の
飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖であり、A2およ
びA3の他方およびA1で示される置換基を有していても
よい芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい
複素環基が、(a)置換基として1)置換基を有してい
てもよいC1-4アルキル、2)置換基を有していてもよ
いフェニル、3)C1-4アルコキシカルボニル、4)置
換基を有していてもよいカルバモイル、5)C1-2アル
キレンジオキシ、6)置換基を有していてもよいアミ
ノ、7)ニトロ、8)置換基を有していてもよいヒドロ
キシ、9)エステル化されていてもよいカルボキシル、
10)アルキルスルホニル、11)置換基を有していて
もよいスルファモイルおよび12)ハロゲンから選ばれ
た1ないし5個を有していてもよいC6-14アリール、ま
たは(b)ピリジルである上記〔2〕記載のステロイド
17,20リアーゼ阻害剤、〔5〕 A2およびA3の一方
が1)水素原子、2)ヒドロキシで置換されていてもよ
いC1-4アルキル、3)カルボキシル、4)C1-4アルコ
キシカルボニルまたは5)ハロゲンであり、A2および
3の他方およびA1の置換基を有していてもよい芳香族
炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基
が、(a)置換基として、1)ハロゲンを有していても
よいC1-4アルキル、2)C1-4アルコキシを有していて
もよいフェニル、3)C1-4アルコキシカルボニル、
4)1または2個のC1-4アルキルを有していてもよい
カルバモイル、5)C1-2アルキレンジオキシ、6)C
1-4アルキル、C1-6アルカノイルおよびC1-4アルキル
スルホニルから選ばれた1または2個を有していてもよ
いアミノ、7)ニトロ、8)ヒドロキシ、9)C1-4
ルコキシ、10)C1-4アルカノイルオキシ、11)C
1- 4アルキルスルホニル、12)C1-4アルキルおよびベ
ンジルから選ばれた1または2個を有していてもよいス
ルファモイルおよび13)ハロゲンから選ばれた1ない
し5個を有していてもよいC6-14アリール、または
(b)ピリジルであり、A1、A2およびA3のいずれか
一つである「置換基を有していてもよい3−ピリジル
基」における置換基が1)置換基としてハロゲンまたは
ヒドロキシを有していてもよいC1-6アルキル基、2)
カルボキシル基、3)C1-4アルコキシカルボニル基、
4)置換基として1または2個のC1-4アルキルを有し
ていてもよいカルバモイル、5)4−ベンジルピペリジ
ノカルボニル、6)置換基としてカルバモイルメチル、
1-4アルキルおよびベンジルから選ばれた1または2
個を有していてもよいアミノ、7)モルホリノ、8)4
−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ、
9)C1-4アルキルチオ、10)C1-4アルコキシ、1
1)ハロゲンおよび12)ブタジエニレンから選ばれた
1ないし4個である上記〔2〕記載のステロイドC
17,20リアーゼ阻害剤、〔6〕 A2およびA3の一方が
水素原子、メチル基、塩素原子またはフッ素原子であ
り、A2およびA3の他方およびA1の置換基を有してい
てもよい芳香族炭化水素基または置換基を有していても
よい複素環基が1)置換基としてメチル、メトキシカル
ボニル、カルバモイル、トリフルオロメチル、ジエチル
アミノ、アセチルアミノ、メチルスルホニルアミノ、ヒ
ドロキシ、メトキシ、スルファモイル、メチルスルファ
モイル、フッ素および塩素から選ばれた1または2個を
有していてもよいフェニル基、2)ナフチル基または
3)3−ピリジル基であり、A1、A2およびA3のいず
れか一つである「置換基を有していてもよい3−ピリジ
ル基」における置換基がメチル、エチル、トリフルオロ
メチル、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル、カルバモ
イルメチルアミノ、ジメチルアミノ、モルホリノ、メチ
ルベンジルアミノ、メチルチオ、メトキシ、イソプロポ
キシまたはブタジエニレンである上記〔2〕記載のステ
ロイドC17,20リアーゼ阻害剤、〔7〕 置換基を有し
ていてもよい3−ピリジル基が4−メチル−3−ピリジ
ル基または4−トリフルオロメチル−3−ピリジル基で
ある上記〔3〕記載のステロイドC17,20リアーゼ阻害
剤、〔8〕 A3が水素原子、ハロゲン原子、C1-4アル
キル基またはC1-4アルコキシカルボニル基である上記
〔2〕記載のステロイドC17,20リアーゼ阻害剤、
〔9〕 置換基を有していてもよい3−ピリジル基が、
3−ピリジル基、4−メチル−3−ピリジル基、4−ト
リフルオロメチル−3−ピリジル基、4−メトキシ−3
−ピリジル基、4,5−ブタジエニレン−3−ピリジル
基、4−ジメチルアミノ−3−ピリジル基、4−メチル
チオ−3−ピリジル基、4−ベンジルメチルアミノ−3
−ピリジル基、4−イソプロポキシ−3−ピリジル基、
5−エトキシカルボニル−3−ピリジル基、4−モルホ
リノ−3−ピリジル基、1−ヒドロキシイソプロピル−
3−ピリジル基、6−ジメチルカルバモイル−3−ピリ
ジル基、4−ヒドロキシ−4−(4−クロロフェニル)
ピペリジノ−3−ピリジル基、4−(N−メチルカルバ
モイル)−3−ピリジル基、4−エチル−3−ピリジル
基、4−カルバモイルメチルアミノ−3−ピリジル基、
4−カルバモイル−3−ピリジル基または4−(4−ベ
ンジルピペリジノカルボニル)−3−ピリジル基で、置
換基を有していてもよいC6-14アリール基が、フェニル
基、4−フェニルフェニル基、3−ニトロフェニル基、
4−ニトロフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、2
−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロ
ロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、2−フル
オロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオ
ロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−メチルフェ
ニル基、2,4−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチ
ルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、
2,4−ビストリフルオロメチルフェニル基、2−メト
キシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキ
シフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、4−ア
ミノフェニル基、4−ジエチルアミノフェニル基、4−
メトキシカルボニルフェニル基、4−エトキシカルボニ
ルフェニル基、3−メチルカルバモイルフェニル基、4
−スルファモイルフェニル基、4−メチルスルファモイ
ルフェニル基、3,4−エチレンジオキシフェニル基、
4−アセトキシフェニル基、4−メチルスルホニルフェ
ニル基、4−ジベンジルスルファモイルフェニル基、3
−アセチルアミノフェニル基、4−アセチルアミノフェ
ニル基、4−メチルスルホニルアミノフェニル基、3−
メチルスルホニルアミノフェニル基、4−カルバモイル
フェニル基または2−ナフチル基である上記〔3〕記載
のステロイドC17,20リアーゼ阻害剤、〔10〕 性ホ
ルモン依存性疾患の予防・治療剤である上記〔2〕記載
のステロイドC17,20リアーゼ阻害剤、〔11〕 前立
腺肥大症、男性化症、多毛症、男性型禿頭症、男児性早
熟症、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、乳腺症、多
嚢胞性卵巣症候群の予防・治療剤である上記〔2〕記載
のステロイドC17,20リアーゼ阻害剤、〔12〕 ステ
ロイドC17,20リアーゼ阻害薬とLHRH受容体調節薬
とを併用することを特徴とするアンドロゲンあるいはエ
ストロゲン低下剤、〔13〕 式:
【0009】
【化30】
【0010】(式中、A1が置換基を有していてもよい
芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
環基を、A2およびA3の一方が水素原子、ハロゲン原
子、置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基
またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を、
2およびA3の他方が置換基を有していてもよい芳香族
炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基を
示すが、A1、A2およびA 3のいずれか一方は置換基を
有していてもよい3−ピリジル基である。)で表される
化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグとLHR
H受容体調節薬とを併用することを特徴とするアンドロ
ゲンあるいはエストロゲン低下剤、〔14〕 式:
【0011】
【化31】
【0012】(式中、A1が置換基を有していてもよい
芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
環基を、A2およびA3の一方が水素原子、ハロゲン原
子、置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基
またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を、
2およびA3の他方が置換基を有していてもよい芳香族
炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基を
示すが、A1、A2およびA 3のいずれか一方は置換基を
有していてもよい3−ピリジル基である。)で表される
化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを有効量
投与することを特徴とするステロイドC17,20リアーゼ
阻害方法、〔15〕 ステロイドC17,20リアーゼ阻害
剤を製造するための式:
【0013】
【化32】
【0014】(式中、A1が置換基を有していてもよい
芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
環基を、A2およびA3の一方が水素原子、ハロゲン原
子、置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基
またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を、
2およびA3の他方が置換基を有していてもよい芳香族
炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基を
示すが、A1、A2およびA 3のいずれか一方は置換基を
有していてもよい3−ピリジル基である。)で表される
化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用、
〔16〕 式:
【0015】
【化33】
【0016】〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1aは置換基を有していてもよいスルファモイル基または
置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
1aが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが
2以上のときn個のR1aは互いに同一または異なってい
てもよく、mは1ないし5の整数を示し、R2は1)水
素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭
化水素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
2が結合して、9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素
鎖を形成していてもよく、mが2以上のときm個のR2
は互いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水
素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していても
よいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化され
ていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合
物またはその塩、〔17〕 R1aが1)置換基としてC
1-4アルキルもしくはC7-9アラルキルを有していてもよ
いスルファモイル基または2)C1-4アルキルスルホニ
ル基を示すか、または互いに隣接する炭素原子に置換し
た2個のR1aが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を
示し、R2が1)水素原子、2)置換基としてハロゲン
またはヒドロキシを有していてもよいC1-4アルキル、
3)カルボキシル基、4)C1 -4アルコキシカルボニル
基、5)置換基としてC1-4アルキルもしくはC7-9アラ
ルキルを有していてもよいカルバモイル基、6)置換基
としてC1-4アルキル、カルバモイル−C1-4アルキルま
たはC7-10アラルキルを有していてもよいアミノ基、
7)ピペリジノ基、8)モルホリノ基、9)C1-4アル
キルチオ基または10)C1-4アルコキシ基であるか、
または互いに隣接する2個のR2が結合して11)ブタ
ジエニレン基を形成しており、R3が1)水素原子、
2)ハロゲン原子、3)C1-4アルキル基または4)カ
ルボキシル基または5)C1-4アルコキシカルボニル基
である上記〔16〕記載の化合物、〔18〕 R1aがス
ルファモイル基、メチルスルファモイル基、ジベンジル
スルファモイル基またはメチルスルホニル基を示すか、
または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1a
結合してエチレンジオキシ基を示し、R2が水素原子、
メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基である
か、または互いに隣接する2個のR2が結合してブタジ
エニレン基を形成しており、R3が水素原子または塩素
原子である上記〔16〕記載の化合物、〔19〕 式:
【0017】
【化34】
【0018】〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1aは置換基を有していてもよいスルファモイル基または
置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
1aが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが
2以上のときn個のR1aは互いに同一または異なってい
てもよく、mは1ないし5の整数を示し、R2は1)水
素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭
化水素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
2が結合して、9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素
鎖を形成していてもよく、mが2以上のときm個のR2
は互いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水
素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していても
よいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化され
ていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合
物またはその塩のプロドラッグ、〔20〕 式:
【0019】
【化35】
【0020】〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1aは置換基を有していてもよいスルファモイル基または
置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
1aが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが
2以上のときn個のR1aは互いに同一または異なってい
てもよく、R2aおよびR2bはそれぞれ同一または異なっ
て1)水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4
脂肪族炭化水素基、3)エステル化されていてもよいカ
ルボキシル基、4)置換基を有していてもよいカルバモ
イル基、5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)
環状アミノ基、7)置換基を有していてもよいアルキル
チオ基または8)置換基を有していてもよいアルコキシ
基を示すか、またはR2aとR2bが結合して9)飽和また
は不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成していてもよく、
3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を
有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エ
ステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で
表される化合物またはその塩、〔21〕 R1aが1)置
換基としてC1-4アルキルもしくはC7-9アラルキルを有
していてもよいスルファモイル基または2)C1-4アル
キルスルホニル基を示すか、または互いに隣接する炭素
原子に置換した2個のR1aが結合してC1-2アルキレン
ジオキシ基を示し、R2aおよびR2bはそれぞれ同一また
は異なって1)水素原子、2)置換基としてハロゲンま
たはヒドロキシを有していてもよいC1-4アルキル、
3)カルボキシル基またはC1-4アルコキシカルボニル
基、4)置換基としてC1-4アルキルもしくはC7-9アラ
ルキルを有していてもよいカルバモイル基、5)置換基
としてC1-4アルキル、カルバモイル−C1-4アルキルま
たはC 7-10アラルキルを有していてもよいアミノ基、
6)ピペリジノ基またはモルホリノ基、7)C1-4アル
キルチオ基または8)C1-4アルコキシ基であるか、ま
たはR2aおよびR2bが結合してブタジエニレン基を形成
しており、R3が1)水素原子、2)ハロゲン原子、
3)C1-4アルキル基または4)カルボキシル基または
5)C1-4アルコキシカルボニル基である上記〔20〕
記載の化合物、〔22〕 R1aがスルファモイル基、メ
チルスルファモイル基、ジベンジルスルファモイル基ま
たはメチルスルホニル基を示すか、または互いに隣接す
る炭素原子に置換した2個のR1aが結合してエチレンジ
オキシ基を示し、R2aが水素原子、メチル基、トリフル
オロメチル基またはメトキシ基を示し、R2bが水素原子
を示すか、あるいはR2aおよびR2bが結合してブタジエ
ニレン基を形成しており、R3が水素原子または塩素原
子である上記〔20〕記載の化合物、〔23〕 式:
【0021】
【化36】
【0022】〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1aは置換基を有していてもよいスルファモイル基または
置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
1aが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが
2以上のときn個のR1aは互いに同一または異なってい
てもよく、R2aおよびR2bはそれぞれ同一または異なっ
て1)水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4
脂肪族炭化水素基、3)エステル化されていてもよいカ
ルボキシル基、4)置換基を有していてもよいカルバモ
イル基、5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)
環状アミノ基、7)置換基を有していてもよいアルキル
チオ基または8)置換基を有していてもよいアルコキシ
基を示すか、またはR2aとR2bが結合して9)飽和また
は不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成していてもよく、
3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を
有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エ
ステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で
表される化合物またはその塩のプロドラッグ、〔24〕
式:
【0023】
【化37】
【0024】〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1bは1)置換基を有していてもよいスルファモイル基、
2)置換基を有していてもよいカルバモイル基、3)置
換基を有していてもよいアルキル基、4)エステル化さ
れていてもよいカルボキシル基、5)ハロゲン原子、
6)置換基を有していてもよいアミノ基、7)ニトロ
基、8)置換基を有していてもよいヒドロキシ基または
9)置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を
示すか、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個
のR1bが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、
nが2以上のときn個のR1bは互いに同一または異なっ
ていてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロゲン原
子、3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水
素基または4)エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基を示す。〕で表される化合物またはその塩、〔2
5〕 R1bが1)置換基としてC1-4アルキルもしくは
7-9アラルキルを有していてもよいスルファモイル
基、2)置換基としてC1-4アルキルもしくはC7 -9アラ
ルキルを有していてもよいカルバモイル基、3)置換基
としてハロゲンを有していてもよいC1-4アルキル基、
4)カルボキシル基、5)C1-4アルコキシカルボニル
基、6)ハロゲン原子、7)置換基としてC1-6アルカ
ノイル、C1-4アルキルまたはC1-4アルキルスルホニル
を有していてもよいアミノ基、8)ニトロ基、9)置換
基としてC1-4アルキルまたはC1-6アルカノイルを有し
ていてもよいヒドロキシ基または10)C1-4アルキル
スルホニル基を示すか、または互いに隣接する炭素原子
に置換した2個のR1bが結合してC1-2アルキレンジオ
キシ基を示し、R3が1)水素原子、2)ハロゲン原
子、3)C1-4アルキル基または4)カルボキシル基ま
たは5)C1-4アルコキシカルボニル基である上記〔2
4〕記載の化合物、〔26〕 R1bがスルファモイル
基、メチルスルファモイル基、ジベンジルスルファモイ
ル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、エチル
カルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、アゼチジン
−1−イルカルボニル基、メチル基、トリフルオロメチ
ル基、カルボキシル基、エトキシカルボニル基、塩素原
子、フッ素原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、メトキシ基
またはメチルスルホニル基を示すか、または互いに隣接
する炭素原子に置換した2個のR1bが結合してエチレン
ジオキシ基を示し、R3が水素原子、塩素原子、フッ素
原子またはメチル基である上記〔24〕記載の化合物、
〔27〕 式:
【0025】
【化38】
【0026】〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1bは1)置換基を有していてもよいスルファモイル基、
2)置換基を有していてもよいカルバモイル基、3)置
換基を有していてもよいアルキル基、4)エステル化さ
れていてもよいカルボキシル基、5)ハロゲン原子、
6)置換基を有していてもよいアミノ基、7)ニトロ
基、8)置換基を有していてもよいヒドロキシ基または
9)置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を
示すか、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個
のR1bが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、
nが2以上のときn個のR1bは互いに同一または異なっ
ていてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロゲン原
子、3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水
素基または4)エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基を示す。〕で表される化合物またはその塩のプロド
ラッグ、〔28〕 式:
【0027】
【化39】
【0028】〔式中、mは1ないし5の整数を示し、R
2は1)水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4
脂肪族炭化水素基、3)エステル化されていてもよいカ
ルボキシル基、4)置換基を有していてもよいカルバモ
イル基、5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)
環状アミノ基、7)置換基を有していてもよいアルキル
チオ基または8)置換基を有していてもよいアルコキシ
基を示すか、または互いに隣接する炭素原子に置換した
2個のR2が結合して、9)飽和または不飽和の二価の
3-5炭素鎖を形成していてもよく、mが2以上のとき
m個のR2は互いに同一または異なっていてもよく、R3
は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有し
ていてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステ
ル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表さ
れる化合物またはその塩、〔29〕 R2が1)水素原
子、2)置換基としてハロゲンまたはヒドロキシを有し
ていてもよいC1-4アルキル、3)カルボキシル基、
4)C1-4アルコキシカルボニル基、5)置換基として
1-4アルキルもしくはC7-9アラルキルを有していても
よいカルバモイル基、6)置換基としてC1-4アルキ
ル、カルバモイル−C1-4アルキルまたはC7-10アラル
キルを有していてもよいアミノ基、7)ピペリジノ基、
8)モルホリノ基、9)C1-4アルキルチオ基または1
0)C1-4アルコキシ基であるか、または互いに隣接す
る2個のR2が結合して11)ブタジエニレン基を形成
しており、R3が1)水素原子、2)ハロゲン原子、
3)C1-4アルキル基または4)カルボキシル基または
5)C1-4アルコキシカルボニル基である上記〔28〕
記載の化合物、〔30〕 R2が水素原子、メチル基ま
たはトリフルオロメチル基を示し、R3が水素原子であ
る上記〔28〕記載の化合物、〔31〕 式:
【0029】
【化40】
【0030】〔式中、mは1ないし5の整数を示し、R
2は1)水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4
脂肪族炭化水素基、3)エステル化されていてもよいカ
ルボキシル基、4)置換基を有していてもよいカルバモ
イル基、5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)
環状アミノ基、7)置換基を有していてもよいアルキル
チオ基または8)置換基を有していてもよいアルコキシ
基を示すか、または互いに隣接する炭素原子に置換した
2個のR2が結合して、9)飽和または不飽和の二価の
3-5炭素鎖を形成していてもよく、mが2以上のとき
m個のR2は互いに同一または異なっていてもよく、R3
は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有し
ていてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステ
ル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表さ
れる化合物またはその塩のプロドラッグ、〔32〕
式:
【0031】
【化41】
【0032】〔式中、pは0または1ないし5の整数を
示し、RaおよびRbはそれぞれ同一または異なって水素
原子、C1-6低級アルキル基を示すか、またはRaおよび
bが結合して窒素原子と共に環を形成していてもよ
く、R1dは1)水素原子、2)置換基を有していてもよ
いC1-4脂肪族炭化水素基、3)置換基を有していても
よいスルファモイル基、4)置換基を有していてもよい
カルバモイル基、5)エステル化されていてもよいカル
ボキシル基、6)ハロゲン原子、7)置換基を有してい
てもよいアミノ基、8)環状アミノ基、9)置換基を有
していてもよいヒドロキシ基、10)置換基を有してい
てもよいアルキルチオ基、11)ニトロ基、12)置換
基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示すか、
または13)互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
1dが結合して13a)C1-2アルキレンジオキシ基ま
たは13b)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を
形成していてもよく、pが2以上のときp個のR1dは互
いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水素原
子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよい
1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化されてい
てもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合物ま
たはその塩、〔33〕 RaおよびRbがそれぞれ同一ま
たは異なって水素原子、メチル基またはエチル基を示す
か、あるいはRaおよびRbが結合して窒素原子と共にア
ゼチジン−1−イル基を示し、R1dが水素原子を示し、
3が水素原子である上記〔32〕記載の化合物、〔3
4〕 式:
【0033】
【化42】
【0034】〔式中、pは0または1ないし5の整数を
示し、RaおよびRbはそれぞれ同一または異なって水素
原子、C1-6低級アルキル基を示すか、またはRaおよび
bが結合して窒素原子と共に環を形成していてもよ
く、R1dは1)水素原子、2)置換基を有していてもよ
いC1-4脂肪族炭化水素基、3)置換基を有していても
よいスルファモイル基、4)置換基を有していてもよい
カルバモイル基、5)エステル化されていてもよいカル
ボキシル基、6)ハロゲン原子、7)置換基を有してい
てもよいアミノ基、8)環状アミノ基、9)置換基を有
していてもよいヒドロキシ基、10)置換基を有してい
てもよいアルキルチオ基、11)ニトロ基、12)置換
基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示すか、
または13)互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
1dが結合して13a)C1-2アルキレンジオキシ基ま
たは13b)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を
形成していてもよく、pが2以上のときp個のR1dは互
いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水素原
子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよい
1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化されてい
てもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合物ま
たはその塩のプロドラッグ、〔35〕 式:
【0035】
【化43】
【0036】(式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1cは置換基を有していてもよいカルバモイル基または置
換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
1cが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが
2以上のときn個のR1cは互いに同一または異なってい
てもよく、mは1ないし5の整数を示し、R2は1)水
素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭
化水素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
2が結合して、9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素
鎖を形成していてもよく、mが2以上のときm個のR2
は互いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水
素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していても
よいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化され
ていてもよいカルボキシル基を示す。)で表される化合
物またはその塩、〔36〕 R1cが1)置換基としてC
1-4アルキルもしくはC7-9アラルキルを有していてもよ
いカルバモイル基または2)C1-4アルキルスルホニル
基を示すか、または互いに隣接する炭素原子に置換した
2個のR1bが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示
し、R2が1)水素原子、2)置換基としてハロゲンま
たはヒドロキシを有していてもよいC1-4アルキル、
3)カルボキシル基、4)C1-4アルコキシカルボニル
基、5)置換基としてC1-4アルキルもしくはC7-9アラ
ルキルを有していてもよいカルバモイル基、6)置換基
としてC1-4アルキル、カルバモイル−C1-4アルキルま
たはC7-10アラルキルを有していてもよいアミノ基、
7)ピペリジノ基、8)モルホリノ基、9)C1-4アル
キルチオ基または10)C1-4アルコキシ基であるか、
または互いに隣接する2個のR2が結合して11)ブタ
ジエニレン基を形成しており、R3が1)水素原子、
2)ハロゲン原子、3)C1-4アルキル基または4)カ
ルボキシル基または5)C1-4アルコキシカルボニル基
である上記〔35〕記載の化合物、〔37〕 R1cがカ
ルバモイル基、メチルカルバモイル基、またはジメチル
カルバモイル基を示し、R2が水素原子、メチル基、エ
チル基またはイソプロピル基を示し、R3が水素原子、
塩素原子、メチル基またはイソプロピル基である上記
〔35〕記載の化合物、〔38〕 式:
【0037】
【化44】
【0038】(式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1cは置換基を有していてもよいカルバモイル基または置
換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
1cが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが
2以上のときn個のR1cは互いに同一または異なってい
てもよく、mは1ないし5の整数を示し、R2は1)水
素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭
化水素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
2が結合して、9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素
鎖を形成していてもよく、mが2以上のときm個のR2
は互いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水
素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していても
よいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化され
ていてもよいカルボキシル基を示す。)で表される化合
物またはその塩のプロドラッグ、〔39〕 式:
【0039】
【化45】
【0040】(式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1cは置換基を有していてもよいカルバモイル基または置
換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
1cが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが
2以上のときn個のR1cは互いに同一または異なってい
てもよく、R2aおよびR2bはそれぞれ同一または異なっ
て1)水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4
脂肪族炭化水素基、3)エステル化されていてもよいカ
ルボキシル基、4)置換基を有していてもよいカルバモ
イル基、5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)
環状アミノ基、7)置換基を有していてもよいアルキル
チオ基または8)置換基を有していてもよいアルコキシ
基を示すか、またはR2aとR2bが結合して9)飽和また
は不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成していてもよく、
3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を
有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エ
ステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。)で
表される化合物またはその塩、〔40〕 R1cが1)置
換基としてC1-4アルキルもしくはC7-9アラルキルを有
していてもよいカルバモイル基または2)C1-4アルキ
ルスルホニル基を示すか、または互いに隣接する炭素原
子に置換した2個のR1bが結合してC1-2アルキレンジ
オキシ基を示し、R2aおよびR2bはそれぞれ同一または
異なって1)水素原子、2)置換基としてハロゲンまた
はヒドロキシを有していてもよいC1-4アルキル、3)
カルボキシル基またはC1-4アルコキシカルボニル基、
4)置換基としてC1-4アルキルもしくはC7-9アラルキ
ルを有していてもよいカルバモイル基、5)置換基とし
てC1-4アルキル、カルバモイル−C1-4アルキルまたは
7- 10アラルキルを有していてもよいアミノ基、6)ピ
ペリジノ基またはモルホリノ基、7)C1-4アルキルチ
オ基または8)C1-4アルコキシ基であるか、またはR
2aおよびR2aが結合してブタジエニレン基を形成してお
り、R3が1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)C1-4
アルキル基または4)カルボキシル基または5)C1-4
アルコキシカルボニル基である上記〔39〕記載の化合
物、〔41〕 R1cがカルバモイル基、メチルカルバモ
イル基、またはジメチルカルバモイル基を示し、R2a
メチル基、エチル基またはイソプロピル基を示し、R 2b
が水素原子を示し、R3が水素原子、塩素原子、メチル
基またはイソプロピル基である上記〔39〕記載の化合
物、〔42〕 式:
【0041】
【化46】
【0042】(式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1cは置換基を有していてもよいカルバモイル基または置
換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示す
か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
1cが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが
2以上のときn個のR1cは互いに同一または異なってい
てもよく、R2aおよびR2bはそれぞれ同一または異なっ
て1)水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4
脂肪族炭化水素基、3)エステル化されていてもよいカ
ルボキシル基、4)置換基を有していてもよいカルバモ
イル基、5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)
環状アミノ基、7)置換基を有していてもよいアルキル
チオ基または8)置換基を有していてもよいアルコキシ
基を示すか、またはR2aとR2bが結合して9)飽和また
は不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成していてもよく、
3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を
有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エ
ステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。)で
表される化合物またはその塩のプロドラッグ、〔43〕
式:
【0043】
【化47】
【0044】(式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1bは1)置換基を有していてもよいスルファモイル基、
2)置換基を有していてもよいカルバモイル基、3)置
換基を有していてもよいアルキル基、4)エステル化さ
れていてもよいカルボキシル基、5)ハロゲン原子、
6)置換基を有していてもよいアミノ基、7)ニトロ
基、8)置換基を有していてもよいヒドロキシ基または
9)置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を
示すか、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個
のR1bが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、
nが2以上のときn個のR1bは互いに同一または異なっ
ていてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロゲン原
子、3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水
素基または4)エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基を示す。)で表される化合物またはその塩、〔4
4〕 R1bが1)置換基としてC1-4アルキルもしくは
7-9アラルキルを有していてもよいスルファモイル
基、2)置換基としてC1-4アルキルもしくはC7 -9アラ
ルキルを有していてもよいカルバモイル基、3)置換基
としてハロゲンを有していてもよいC1-4アルキル基、
4)カルボキシル基、5)C1-4アルコキシカルボニル
基、6)ハロゲン原子、7)置換基としてC1-6アルカ
ノイル、C1-4アルキルまたはC1-4アルキルスルホニル
を有していてもよいアミノ基、8)ニトロ基、9)置換
基としてC1-4アルキルまたはC1-6アルカノイルを有し
ていてもよいヒドロキシ基または10)C1-4アルキル
スルホニル基を示すか、または互いに隣接する炭素原子
に置換した2個のR1bが結合してC1-2アルキレンジオ
キシ基を示し、R3が1)水素原子、2)ハロゲン原
子、3)C1-4アルキル基または4)カルボキシル基ま
たは5)C1-4アルコキシカルボニル基である上記〔4
3〕記載の化合物、〔45〕 R1bがスルファモイル
基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチル
カルバモイル基、ピロリジン−1−イルカルボニル基、
メチル基、塩素原子、フッ素原子、アセチルアミノ基、
ホルミルアミノ基またはニトロ基を示し、R3が水素原
子、塩素原子、メチル基またはイソプロピル基である上
記〔43〕記載の化合物、〔46〕 式:
【0045】
【化48】
【0046】(式中、nは1ないし5の整数を示し、R
1bは1)置換基を有していてもよいスルファモイル基、
2)置換基を有していてもよいカルバモイル基、3)置
換基を有していてもよいアルキル基、4)エステル化さ
れていてもよいカルボキシル基、5)ハロゲン原子、
6)置換基を有していてもよいアミノ基、7)ニトロ
基、8)置換基を有していてもよいヒドロキシ基または
9)置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基を
示すか、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個
のR1bが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、
nが2以上のときn個のR1bは互いに同一または異なっ
ていてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロゲン原
子、3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水
素基または4)エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基を示す。)で表される化合物またはその塩のプロド
ラッグ、〔47〕 式:
【0047】
【化49】
【0048】(式中、mは1ないし5の整数を示し、R
2は1)水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4
脂肪族炭化水素基、3)エステル化されていてもよいカ
ルボキシル基、4)置換基を有していてもよいカルバモ
イル基、5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)
環状アミノ基、7)置換基を有していてもよいアルキル
チオ基または8)置換基を有していてもよいアルコキシ
基を示すか、または互いに隣接する炭素原子に置換した
2個のR2が結合して、9)飽和または不飽和の二価の
3-5炭素鎖を形成していてもよく、mが2以上のとき
m個のR2は互いに同一または異なっていてもよく、R3
は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有し
ていてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステ
ル化されていてもよいカルボキシル基を示す。)で表さ
れる化合物またはその塩、〔48〕 R2が1)水素原
子、2)置換基としてハロゲンまたはヒドロキシを有し
ていてもよいC1-4アルキル、3)カルボキシル基、
4)C1-4アルコキシカルボニル基、5)置換基として
1-4アルキルもしくはC7-9アラルキルを有していても
よいカルバモイル基、6)置換基としてC1-4アルキ
ル、カルバモイル−C1-4アルキルまたはC7-10アラル
キルを有していてもよいアミノ基、7)ピペリジノ基、
8)モルホリノ基、9)C1-4アルキルチオ基または1
0)C1-4アルコキシ基であるか、または互いに隣接す
る2個のR2が結合して11)ブタジエニレン基を形成
しており、R3が1)水素原子、2)ハロゲン原子、
3)C1-4アルキル基または4)カルボキシル基または
5)C1-4アルコキシカルボニル基である上記〔47〕
記載の化合物、〔49〕 R2が水素原子、メチル基ま
たはエチル基を示し、R3が水素原子またはメチル基で
ある上記〔47〕記載の化合物、〔50〕 式:
【0049】
【化50】
【0050】(式中、mは1ないし5の整数を示し、R
2は1)水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4
脂肪族炭化水素基、3)エステル化されていてもよいカ
ルボキシル基、4)置換基を有していてもよいカルバモ
イル基、5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)
環状アミノ基、7)置換基を有していてもよいアルキル
チオ基または8)置換基を有していてもよいアルコキシ
基を示すか、または互いに隣接する炭素原子に置換した
2個のR2が結合して、9)飽和または不飽和の二価の
3-5炭素鎖を形成していてもよく、mが2以上のとき
m個のR2は互いに同一または異なっていてもよく、R3
は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有し
ていてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステ
ル化されていてもよいカルボキシル基を示す。)で表さ
れる化合物またはその塩のプロドラッグ、〔51〕
式:
【0051】
【化51】
【0052】〔式中、pは0または1ないし5の整数を
示し、RaおよびRbはそれぞれ同一または異なって水素
原子、C1-6低級アルキル基を示すか、またはRaおよび
bが結合して窒素原子と共に環を形成していてもよ
く、R1dは1)水素原子、2)置換基を有していてもよ
いC1-4脂肪族炭化水素基、3)置換基を有していても
よいスルファモイル基、4)置換基を有していてもよい
カルバモイル基、5)エステル化されていてもよいカル
ボキシル基、6)ハロゲン原子、7)置換基を有してい
てもよいアミノ基、8)環状アミノ基、9)置換基を有
していてもよいヒドロキシ基、10)置換基を有してい
てもよいアルキルチオ基、11)ニトロ基、12)置換
基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示すか、
または13)互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
1dが結合して13a)C1-2アルキレンジオキシ基ま
たは13b)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を
形成していてもよく、pが2以上のときp個のR1dは互
いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水素原
子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよい
1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化されてい
てもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合物ま
たはその塩、〔52〕 RaおよびRbはそれぞれ同一ま
たは異なって水素原子またはメチル基を示すか、あるい
はRaおよびRbが結合して窒素原子と共にピロリジン−
1−イル基を形成しており、R1dが水素原子、メチル
基、塩素原子またはフッ素原子を示し、R3が水素原
子、塩素原子、メチル基またはイソプロピル基である上
記〔51〕記載の化合物、〔53〕 式:
【0053】
【化52】
【0054】〔式中、pは0または1ないし5の整数を
示し、RaおよびRbはそれぞれ同一または異なって水素
原子、C1-6低級アルキル基を示すか、またはRaおよび
bが結合して窒素原子と共に環を形成していてもよ
く、R1dは1)水素原子、2)置換基を有していてもよ
いC1-4脂肪族炭化水素基、3)置換基を有していても
よいスルファモイル基、4)置換基を有していてもよい
カルバモイル基、5)エステル化されていてもよいカル
ボキシル基、6)ハロゲン原子、7)置換基を有してい
てもよいアミノ基、8)環状アミノ基、9)置換基を有
していてもよいヒドロキシ基、10)置換基を有してい
てもよいアルキルチオ基、11)ニトロ基、12)置換
基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示すか、
または13)互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
1dが結合して13a)C1-2アルキレンジオキシ基ま
たは13b)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を
形成していてもよく、pが2以上のときp個のR1dは互
いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水素原
子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよい
1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化されてい
てもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合物ま
たはその塩のプロドラッグ、〔54〕 式:
【0055】
【化53】
【0056】〔式中、qは0または1ないし5の整数を
示し、R1bは1)置換基を有していてもよいスルファモ
イル基、2)置換基を有していてもよいカルバモイル
基、3)置換基を有していてもよいアルキル基、4)エ
ステル化されていてもよいカルボキシル基、5)ハロゲ
ン原子、6)置換基を有していてもよいアミノ基、7)
ニトロ基、8)置換基を有していてもよいヒドロキシ基
または9)置換基を有していてもよいアルキルスルホニ
ル基を示すか、または10)互いに隣接する炭素原子に
置換した2個のR1bが結合してC1-2アルキレンジオキ
シ基を示し、qが2以上のときq個のR1bは互いに同一
または異なっていてもよく、R3は1)水素原子、2)
ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよいC1-4
肪族炭化水素基または4)エステル化されていてもよい
カルボキシル基を示し、Aa、AbおよびAcはそれぞれ
同一または異なって窒素原子またはメチン基を示す。〕
で表される化合物またはその塩、〔55〕 R1bがスル
ファモイル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル
基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、
ピロリジン−1−イルカルボニル基、メチル基、塩素原
子、フッ素原子、アセチルアミノ基、ホルミルアミノ基
またはニトロ基を示し、R3が水素原子、塩素原子、メ
チル基またはイソプロピル基を示し、Aa、AbおよびA
cはそれぞれ同一または異なって窒素原子またはメチン
基である上記〔54〕記載の化合物、〔56〕 式:
【0057】
【化54】
【0058】〔式中、qは0または1ないし5の整数を
示し、R1bは1)置換基を有していてもよいスルファモ
イル基、2)置換基を有していてもよいカルバモイル
基、3)置換基を有していてもよいアルキル基、4)エ
ステル化されていてもよいカルボキシル基、5)ハロゲ
ン原子、6)置換基を有していてもよいアミノ基、7)
ニトロ基、8)置換基を有していてもよいヒドロキシ基
または9)置換基を有していてもよいアルキルスルホニ
ル基を示すか、または10)互いに隣接する炭素原子に
置換した2個のR1bが結合してC1-2アルキレンジオキ
シ基を示し、qが2以上のときq個のR1bは互いに同一
または異なっていてもよく、R3は1)水素原子、2)
ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよいC1-4
肪族炭化水素基または4)エステル化されていてもよい
カルボキシル基を示し、Aa、AbおよびAcはそれぞれ
同一または異なって窒素原子またはメチン基を示す。〕
で表される化合物またはその塩のプロドラッグ、〔5
7〕 式:
【0059】
【化55】
【0060】〔式中、qは0または1ないし5の整数を
示し、R1bは1)置換基を有していてもよいスルファモ
イル基、2)置換基を有していてもよいカルバモイル
基、3)置換基を有していてもよいアルキル基、4)エ
ステル化されていてもよいカルボキシル基、5)ハロゲ
ン原子、6)置換基を有していてもよいアミノ基、7)
ニトロ基、8)置換基を有していてもよいヒドロキシ基
または9)置換基を有していてもよいアルキルスルホニ
ル基を示すか、または10)互いに隣接する炭素原子に
置換した2個のR1bが結合してC1-2アルキレンジオキ
シ基を示し、qが2以上のときq個のR1bは互いに同一
または異なっていてもよく、R3は1)水素原子、2)
ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよいC1-4
肪族炭化水素基または4)エステル化されていてもよい
カルボキシル基を示し、Aa、AbおよびAcはそれぞれ
同一または異なって窒素原子またはメチン基を示す。〕
で表される化合物またはその塩、〔58〕 R1bがスル
ファモイル基、メチルスルファモイル基、ジベンジルス
ルファモイル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル
基、エチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、
アゼチジン−1−イルカルボニル基、メチル基、トリフ
ルオロメチル基、カルボキシル基、エトキシカルボニル
基、塩素原子、フッ素原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、
メトキシ基またはメチルスルホニル基を示すか、または
互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1bが結合し
てエチレンジオキシ基を示し、R3が水素原子、塩素原
子、フッ素原子またはメチル基を示し、Aaがメチンを
示し、Abが窒素原子またはメチンを示し、Acが窒素原
子またはメチンである上記〔57〕記載の化合物、〔5
9〕 式:
【0061】
【化56】
【0062】〔式中、qは0または1ないし5の整数を
示し、R1bは1)置換基を有していてもよいスルファモ
イル基、2)置換基を有していてもよいカルバモイル
基、3)置換基を有していてもよいアルキル基、4)エ
ステル化されていてもよいカルボキシル基、5)ハロゲ
ン原子、6)置換基を有していてもよいアミノ基、7)
ニトロ基、8)置換基を有していてもよいヒドロキシ基
または9)置換基を有していてもよいアルキルスルホニ
ル基を示すか、または10)互いに隣接する炭素原子に
置換した2個のR1bが結合してC1-2アルキレンジオキ
シ基を示し、qが2以上のときq個のR1bは互いに同一
または異なっていてもよく、R3は1)水素原子、2)
ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよいC1-4
肪族炭化水素基または4)エステル化されていてもよい
カルボキシル基を示し、Aa、AbおよびAcはそれぞれ
同一または異なって窒素原子またはメチン基を示す。〕
で表される化合物またはその塩のプロドラッグ、〔6
0〕 3−[4−(4−クロロフェニル)−1,3−チ
アゾール−2−イル]−4−メチルピリジン、3−[4
−(4−フルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2
−イル]−4−メチルピリジン、4−[2−(4−メチ
ル−ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−4−
イル]ベンゼンスルホンアミド、3−[2−(4−フル
オロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]−4
−メチルピリジン、4−[4−(4−メチル−ピリジン
−3−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]ベンゼ
ンスルホンアミドまたはその塩、等に関する。
【0063】
【発明の実施の形態】前記式(I)で表される化合物ま
たはその塩[以下、化合物(I)という]としては、
1)A1が置換基を有していてもよい3−ピリジル基
で、A2が置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基
または置換基を有していてもよい複素環基で、A3が水
素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいC
1-4脂肪族炭化水素基またはエステル化されていてもよ
いカルボキシル基である化合物またはその塩[以下化合
物(I−1)という]、2)A1が置換基を有していて
もよい芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよ
い複素環基で、A2が置換基を有していてもよい3−ピ
リジル基で、A3が水素原子、ハロゲン原子、置換基を
有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基またはエステ
ル化されていてもよいカルボキシル基である化合物また
はその塩[以下化合物(I−2)という]、3)A1
置換基を有していてもよい3−ピリジル基で、A3が置
換基を有していてもよい芳香族炭化水素基または置換基
を有していてもよい複素環基で、A2が水素原子、ハロ
ゲン原子、置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化
水素基またはエステル化されていてもよいカルボキシル
基である化合物またはその塩[以下化合物(I−3)と
いう]および4)A1が置換基を有していてもよい芳香
族炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基
で、A3が置換基を有していてもよい3−ピリジル基
で、A2が水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してい
てもよいC1-4脂肪族炭化水素基またはエステル化され
ていてもよいカルボキシル基である化合物またはその塩
[以下化合物(I−4)という]が挙げられるが、なか
でも化合物(I−1)および化合物(I−2)が好まし
く、特に化合物(I−1)中、A2が置換基を有してい
てもよいC6-14アリール基または置換基を有していても
よい3−ピリジル基である化合物および化合物(I−
2)中、A1が置換基を有していてもよいC6-14アリー
ル基である化合物が好ましい。
【0064】前記A1、A2およびA3の一つである「置
換基を有していてもよい3−ピリジル基」における「置
換基」としては、例えば、1)オキソ、2)ハロゲン原
子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子)、3)ニトロ、4)シアノ、5)置換基を有してい
てもよいC1-6脂肪族炭化水素基、6)C6-14アリール
(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−ビ
フェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、2
−アンスリル等)、7)5ないし10員芳香族複素環基
(例、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3
−ピリジル、4−ピリジル、2−キノリル、3−キノリ
ル、4−キノリル、5−キノリル、8−キノリル、1−
イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、
5−イソキノリル、1−インドリル、2−インドリル、
3−インドリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ
[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエニル、2−ベン
ゾ[b]フラニル、3−ベンゾ[b]フラニル等)、
8)アシル基、9)置換基を有していてもよいカルバモ
イル、10)置換基を有していてもよい環状アミノカル
ボニル、11)チオカルバモイル、12)置換基を有し
ていてもよいスルファモイル[例えば、スルファモイ
ル、C1-6アルキルスルファモイル基(例、メチルスル
ファモイル等)、C7-15アラルキルスルファモイル基
(例、ベンジルスルファモイル等)]、13)置換基を
有していてもよいアミノ、14)置換基を有していても
よい環状アミノ、15)置換基を有していてもよいメル
カプト基、16)C1-6アルキルスルホニル(例、メチ
ルスルホニル、エチルスルホニル等)、17)C6-14
リールスルホニル(例、フェニルスルホニル、1−ナフ
チルスルホニル、2−ナフチルスルホニル等)、18)
1-6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニ
ル、エチルスルフィニル等)、19)C6-14アリールス
ルフィニル(例、フェニルスルフィニル、1−ナフチル
スルフィニル、2−ナフチルスルフィニル等)、20)
スルホ、21)スルフィナモイル、22)スルフェナモ
イル、23)置換基を有していてもよい水酸基の他、2
4)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖(例えば、
トリメチレン、テトラメチレン、ブタジエニレン等)ま
たは25)C1-3アルキレンジオキシ(例、メチレンジ
オキシ、エチレンジオキシ等)などの二価の基等が挙げ
られる。
【0065】上記置換基を有していてもよいC1-6脂肪
族炭化水素基としては、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル[例えば、メチル、クロロメチル、ジフル
オロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、
エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロ
エチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3
−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,
4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、
6,6,6−トリフルオロヘキシル等、1ないし5個、
好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC1-6アル
キル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペン
チル、ヘキシル等)]、ヒドロキシ−C1-6アルキル
(例、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキ
シプロピル、ヒドロキシ−イソプロピル等)、ハロゲン
化されていてもよいC2-6アルケニル[例えば1ないし
5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC
2-6アルケニル(例、ビニル、プロペニル、イソプロペ
ニル、2−ブテン−1−イル、4−ペンテン−1−イ
ル、5−へキセン−1−イル等)]、カルボキシC2-6
アルケニル(例、2−カルボキシエテニル、2−カルボ
キシ−2−メチルエテニル等)、ハロゲン化されていて
もよいC2-6アルキニル[例えば、1ないし5個、好ま
しくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC2-6アルキ
ニル(例、2−ブチン−1−イル、4−ペンチン−1−
イル、5−へキシン−1−イル等)]、ハロゲン化され
ていてもよいC3-6シクロアルキル[例えば、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、4,4−ジクロロシクロヘキシル、2,2,3,3
−テトラフルオロシクロペンチル、4−クロロシクロヘ
キシル等、1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハ
ロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有
していてもよいC3-6シクロアルキル(例、シクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル
等)]等が挙げられる。
【0066】上記アシル基としては、エステル化されて
いてもよいカルボキシル基[例えば、無置換のカルボキ
シル基の他、C1-6アルコキシ−カルボニル(例、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、tert-ブトキシカルボニル等)]、C6-14アリ
ールオキシ−カルボニル(例、フェノキシカルボニル
等)、C7-16アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベン
ジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル
等)、ホルミル、C1-6アルキル−カルボニル(例、ア
セチル、プロピオニル等)、C3-6シクロアルキル−カ
ルボニル(例、シクロプロピルカルボニル、シクロペン
チルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル等)、C
6-14アリール−カルボニル(例、ベンゾイル、1−ナフ
トイル、2−ナフトイル等)、C7-16アラルキル−カル
ボニル(例、フェニルアセチル、3−フェニルプロピオ
ニル等)、5又は6員複素環カルボニル(例、ニコチノ
イル、イソニコチノイル、テノイル、フロイル等)等が
挙げられる。
【0067】上記置換基を有していてもよいカルバモイ
ルとしては、たとえば無置換のカルバモイルの他、モノ
−C1-6アルキル−カルバモイル(例、メチルカルバモ
イル、エチルカルバモイル等)、ジ−C1-6アルキル−
カルバモイル(例、ジメチルカルバモイル、ジエチルカ
ルバモイル、エチルメチルカルバモイル等)、C6-14
リール−カルバモイル(例、フェニルカルバモイル、1
−ナフチルカルバモイル、2−ナフチルカルバモイル
等)、5又は6員複素環カルバモイル(例、2−ピリジ
ルカルバモイル、3−ピリジルカルバモイル、4−ピリ
ジルカルバモイル、2−チエニルカルバモイル、3−チ
エニルカルバモイル等)などが挙げられる。
【0068】上記置換基を有していてもよい環状アミノ
カルボニルとしては、例えばモルホリノカルボニル、チ
オモルホリノカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボ
ニル、4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル、ピ
ロリジン−1−イルカルボニル、3−メチルピロリジン
−1−イルカルボニル等が挙げられる。
【0069】上記置換基を有していてもよいアミノとし
ては、無置換のアミノの他、モノ−C1-6アルキルアミ
ノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ等)、モノ−C
6-14アリールアミノ(例、フェニルアミノ、1−ナフチ
ルアミノ、2−ナフチルアミノ等)、ジ−C1-6アルキ
ルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、エチ
ルメチルアミノ等)、ジ−C6-14アリールアミノ(例、
ジフェニルアミノ等)、ホルミルアミノ、C1-6アルキ
ル−カルボニルアミノ(例、アセチルアミノ等)、C
6-14アリール−カルボニルアミノ(例、ベンゾイルアミ
ノ、ナフトイルアミノ等)、C1-6アルコキシ−カルボ
ニルアミノ(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシ
カルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、ブト
キシカルボニルアミノ等)、C1-6アルキルスルホニル
アミノ(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニ
ルアミノ等)、C6-14アリールスルホニルアミノ(例、
フェニルスルホニルアミノ、2−ナフチルスルホニルア
ミノ、1−ナフチルスルホニルアミノ等)等が挙げられ
る。
【0070】上記「置換基を有していてもよい環状アミ
ノ」における「環状アミノ」としては、1個の窒素原子
と炭素原子以外に、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含ん
でいてもよい5ないし7員飽和環状アミノが用いられ、
具体的には、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、ピペ
ラジン−1−イル、モルホリノ、チオモルホリノ、ヘキ
サヒドロアゼピン−1−イル等が用いられる。
【0071】該「置換基を有していてもよい環状アミ
ノ」における「置換基」としては、例えば、C1-6アル
キル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペン
チル、ヘキシル等)、C6-14アリール(例、フェニル、
1−ナフチル、2−ナフチル、2−ビフェニリル、3−
ビフェニリル、4−ビフェニリル、2−アンスリル
等)、C1-6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プ
ロピオニル等)、5ないし10員芳香族複素環基(例、
2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリ
ジル、4−ピリジル、2−キノリル、3−キノリル、4
−キノリル、5−キノリル、8−キノリル、1−イソキ
ノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、5−イ
ソキノリル、1−インドリル、2−インドリル、3−イ
ンドリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ[b]チ
エニル、3−ベンゾ[b]チエニル、2−ベンゾ[b]
フラニル、3−ベンゾ[b]フラニル等)、オキソ等か
ら選ばれる1ないし3個が用いられる。
【0072】上記置換基を有していてもよいメルカプト
基としては無置換のメルカプト基の他、置換基を有して
いてもよいアルキルチオ[例えば、無置換のC1-6アル
キルチオ(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピル
チオ、ブチルチオ、ペンチルチオ等)、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキルチオ]、C6-14アリールチ
オ(例、フェニルチオ、1−ナフチルチオ、2−ナフチ
ルチオ等)、C7-16アラルキルチオ(例えば、ベンジル
チオ、フェネチルチオ等)]などが挙げられる。
【0073】上記置換基を有していてもよい水酸基とし
ては、無置換のヒドロキシの他、置換基を有していても
よいアルコキシ[例えば、ハロゲン化されていてもよい
1- 8アルコキシ(例えばメトキシ、ジフルオロメトキ
シ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−ト
リフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブト
キシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
等、1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有してい
てもよいC1-8アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
等)等)、C 1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコ
キシ(例、エトキシカルボニルメチルオキシ等)]、C
6-14アリールオキシ(例、フェニルオキシ、1−ナフチ
ルオキシ、2−ナフチルオキシ等)、C7-16アラルキル
オキシ(例えば、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ
等)、C1-6アルキル−カルボニルオキシ(例、アセト
キシ、プロピオニルオキシ等)、C6-14アリール−カル
ボニルオキシ(例、ベンゾイルオキシ、ナフチルカルボ
ニルオキシ等)、C1-6アルコキシ−カルボニルオキシ
(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニル
オキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカルボ
ニルオキシ等)、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル
オキシ(例、メチルカルバモイルオキシ、エチルカルバ
モイルオキシ等)、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル
オキシ(例、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチルカ
ルバモイルオキシ等)、C6-14アリール−カルバモイル
オキシ(例、フェニルカルバモイルオキシ、ナフチルカ
ルバモイルオキシ等)、ニコチノイルオキシなどが挙げ
られる。
【0074】該「3−ピリジル基」は、例えば上記置換
基を、置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1な
いし3個有していてもよく、置換基数が2個以上の場
合、各置換基は同一又は異なっていてもよい。
【0075】A2およびA3の一方は、水素原子、ハロゲ
ン原子、置換基を有していてもよいC1-4炭化水素基ま
たはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示
す。
【0076】該ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子が用いられ、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子が好ましい。
【0077】該「置換基を有していてもよいC1-4炭化
水素基」における「C1-4炭化水素基」としては、C1-4
アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチ
ル)、C2-4アルケニル基(例、ビニル、アリル、イソ
プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニ
ル、2−メチル−2−プロペニル、1−メチル−2−プ
ロペニル、2−メチル−1−プロペニル等)、C2-4
ルキニル基(例、エチニル、プロパルギル、1−ブチニ
ル、2−ブチニル、3−ブチニル)、C3-4シクロアル
キル基(例、シクロプロピル、シクロブチル)などが用
いられ、なかでもメチル、エチル、プロピルなどのC
1-4アルキル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
【0078】「置換基を有していてもよいC1-4炭化水
素基」における「置換基」としては、ハロゲン原子
(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化されていてもよいC
3-6シクロアルキル(例、シクロプロピル、シクロヘキ
シル等)、C6-14アリール(例、フェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリ
ル、4−ビフェニリル、2−アンスリル等)、ハロゲン
化されていてもよいC1-4アルコキシ、C1-6アルコキシ
−カルボニル−C1-6アルコキシ(例、エトキシカルボ
ニルメチルオキシ等)、ヒドロキシ、C6-14アリールオ
キシ(例、フェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−
ナフチルオキシ等)、C7-16アラルキルオキシ(例え
ば、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ等)、メルカプ
ト、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
[例えば、メチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフ
ルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプ
ロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブ
チルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ等、1ないし5
個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC1-6
アルキルチオ(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピル
チオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec-ブチルチ
オ、tert-ブチルチオ等)等]、C6-14アリールチオ
(例、フェニルチオ、1−ナフチルチオ、2−ナフチル
チオ等)、C7-16アラルキルチオ(例えば、ベンジルチ
オ、フェネチルチオ等)、アミノ、モノ−C1-6アルキ
ルアミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ等)、モノ
−C6-14アリールアミノ(例、フェニルアミノ、1−ナ
フチルアミノ、2−ナフチルアミノ等)、ジ−C1-6
ルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、
エチルメチルアミノ等)、ジ−C6-14アリールアミノ
(例、ジフェニルアミノ等)、ホルミル、カルボキシ、
1-6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオ
ニル等)、C3-6シクロアルキル−カルボニル(例、シ
クロプロピルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、
シクロヘキシルカルボニル等)、C1-6アルコキシ−カ
ルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル
等)、C6-14アリール−カルボニル(例、ベンゾイル、
1−ナフトイル、2−ナフトイル等)、C7-16アラルキ
ル−カルボニル(例、フェニルアセチル、3−フェニル
プロピオニル等)、C6-14アリールオキシ−カルボニル
(例、フェノキシカルボニル等)、C7-16アラルキルオ
キシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル、フ
ェネチルオキシカルボニル等)、5又は6員複素環カル
ボニル(例、ニコチノイル、イソニコチノイル、テノイ
ル、フロイル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノ
カルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、ピロリ
ジン−1−イルカルボニル等)、カルバモイル、チオカ
ルバモイル、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル
(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル等)、
ジ−C1-6アルキル−カルバモイル(例、ジメチルカル
バモイル、ジエチルカルバモイル、エチルメチルカルバ
モイル等)、C6-14アリール−カルバモイル(例、フェ
ニルカルバモイル、1−ナフチルカルバモイル、2−ナ
フチルカルバモイル等)、5又は6員複素環カルバモイ
ル(例、2−ピリジルカルバモイル、3−ピリジルカル
バモイル、4−ピリジルカルバモイル、2−チエニルカ
ルバモイル、3−チエニルカルバモイル等)、C1-6
ルキルスルホニル(例、メチルスルホニル、エチルスル
ホニル等)、C6-14アリールスルホニル(例、フェニル
スルホニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチルス
ルホニル等)、C1-6アルキルスルフィニル(例、メチ
ルスルフィニル、エチルスルフィニル等)、C6-14アリ
ールスルフィニル(例、フェニルスルフィニル、1−ナ
フチルスルフィニル、2−ナフチルスルフィニル等)、
ホルミルアミノ、C1-6アルキル−カルボニルアミノ
(例、アセチルアミノ等)、C6-14アリール−カルボニ
ルアミノ(例、ベンゾイルアミノ、ナフトイルアミノ
等)、C1-6アルコキシ−カルボニルアミノ(例、メト
キシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、プ
ロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカルボニルアミノ
等)、C1-6アルキルスルホニルアミノ(例、メチルス
ルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ等)、C6-14
アリールスルホニルアミノ(例、フェニルスルホニルア
ミノ、2−ナフチルスルホニルアミノ、1−ナフチルス
ルホニルアミノ等)、C1-6アルキル−カルボニルオキ
シ(例、アセトキシ、プロピオニルオキシ等)、C6-14
アリール−カルボニルオキシ(例、ベンゾイルオキシ、
ナフチルカルボニルオキシ等)、C1-6アルコキシ−カ
ルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ、エト
キシカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、
ブトキシカルボニルオキシ等)、モノ−C1-6アルキル
−カルバモイルオキシ(例、メチルカルバモイルオキ
シ、エチルカルバモイルオキシ等)、ジ−C1-6アルキ
ル−カルバモイルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオ
キシ、ジエチルカルバモイルオキシ等)、C6-14アリー
ル−カルバモイルオキシ(例、フェニルカルバモイルオ
キシ、ナフチルカルバモイルオキシ等)、ニコチノイル
オキシ、5ないし7員飽和環状アミノ、5ないし10員
芳香族複素環基(例、2−チエニル、3−チエニル、2
−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−キノリ
ル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、8−
キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリル、4−
イソキノリル、5−イソキノリル、1−インドリル、2
−インドリル、3−インドリル、2−ベンゾチアゾリ
ル、2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエ
ニル、2−ベンゾ[b]フラニル、3−ベンゾ[b]フ
ラニル等)、スルホ、スルファモイル、スルフィナモイ
ル、スルフェナモイルなどが用いられる。
【0079】該エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基としては、C1-4アルキル基などでエステル化され
ていてもよいカルボキシル基などが用いられ、なかでも
メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどのC1-4
アルコキシカルボニル基が好ましい。
【0080】A1、A2およびA3の一つで示される「置
換基を有していてもよい芳香族炭化水素基」における
「芳香族炭化水素基」としては、例えば、炭素数6ない
し14個の単環式又は縮合多環式(2又は3環式)芳香
族炭化水素基などが挙げられる。具体的には、例えば、
フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−ビフェニ
リル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、2−アン
スリルなどのC6-14アリール基が用いられ、なかでもフ
ェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどのC6- 10アリ
ール基が好ましく、特にフェニル基が好ましい。
【0081】「置換基を有していてもよい芳香族炭化水
素基」における「置換基」としては、前記した「3−ピ
リジル基」の置換基と同様のものが用いられる。
【0082】該「芳香族炭化水素基」は、例えば上記置
換基を、置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1
ないし3個有していてもよく、置換基数が2個以上の場
合、各置換基は同一又は異なっていてもよい。
【0083】置換基を有していてもよい芳香族炭化水素
基としては、前記の置換基を有していてもよいC6-14
リール基が好ましい。
【0084】該「置換基を有していてもよい複素環基」
における「複素環基」としては、例えば2−チエニル、
3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリ
ジル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5
−キノリル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イ
ソキノリル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、1
−インドリル、2−インドリル、3−インドリル、2−
ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベ
ンゾ[b]チエニル、2−ベンゾ[b]フラニル、3−
ベンゾ[b]フラニル等などが挙げられ、なかでもピリ
ジル、特に3−ピリジル基が好ましい。
【0085】該「置換基を有していてもよい複素環基」
における「置換基」としては、例えば、前記「置換基を
有していてもよい3−ピリジル基」の「置換基」と同様
のものが用いられる。
【0086】該「複素環基」は、例えば上記置換基を、
置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ないし3
個有していてもよく、置換基数が2個以上の場合、各置
換基は同一又は異なっていてもよい。また、該「複素環
基」の環内に窒素原子を含む場合には該窒素原子は、N
−オキシド化されていてもよい。
【0087】前記A1、A2およびA3の一つで示される
「置換基を有していてもよい3−ピリジル基」および
「置換基を有していてもよい複素環基」の置換基として
は、例えば、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル基(例、メチル、エチル、プロピル、トリフルオロメ
チル等)、ヒドロキシ−C1-6アルキル基(例、ヒドロ
キシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、
ヒドロキシ−イソプロピル等)、C1-6アルコキシ基
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ等)、モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基(例、
メチルアミノ、ジメチルアミノ等)、C1-6アルキルチ
オ基(例、メチルチオ、エチルチオ基)、(C7-15アラ
ルキル)(C1-6アルキル)アミノ基(例、(ベンジル
メチル)アミノ等)、C1-6アルコキシ−カルボニル基
(例、メトキシ、エトキシ等)、モノ−又はジ−C1-6
アルキルカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、ジ
メチルカルバモイル等)、カルバモイル基、炭素原子以
外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子等から選ばれる1な
いし3個のヘテロ原子を含む複素環基(例、ピペリジ
ノ、ピペラジノ、モルホリノ、チエニル、フリル、ピリ
ジル、ピリミジニル、キノリル、イソキノリル、イミダ
ゾリル等。以下、複素環基と略記する場合がある)、
(C7-15アラルキル)(複素環基)アミノ基(例、(4
−ベンジルピペリジル)アミノ等)などが好ましく、な
かでもメチル、トリフルオロメチルなどが好ましい。
【0088】前記した「芳香族炭化水素基」および「C
6-14アリール基」の置換基としては、C6-10アリール基
(例、フェニル等)、ニトロ基、ヒドロキシ基、ハロゲ
ン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、ハロ
ゲン化されていてもよいC1- 6アルキル基(例、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメ
チル、ビストリフルオロメチル等)、C1-6アルコキシ
基(例、メトキシ、エトキシ等)、アミノ基、モノ−又
はジ−C1-6アルキルアミノ基(例、メチルアミノ、エ
チルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等)、C
1-6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル等)、C1-6アルキルカルバモ
イル基(例、メチルカルバモイル等)、スルファモイ
ル、C1-6アルキルスルファモイル基(例、メチルスル
ファモイル等)、C7-15アラルキルスルファモイル基
(例、ベンジルスルファモイル等)、C1-3アルキレン
ジオキシ基(例、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ
等)、C1-6アルキル−カルボニルオキシ基(例、アセ
トキシ等)、C1-6アルキルスルホニル基(例、メチル
スルホニル等)、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基
(例、アセチルアミノ等)、C1-6アルキルスルホニル
アミノ基(例、メチルスルホニルアミノ等)、カルボキ
シ基、カルバモイル基などが好ましく、なかでもハロゲ
ン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、アミノスルホニ
ル基などが好ましい。
【0089】より具体的には、「置換基を有していても
よい3−ピリジル基」および「置換基を有していてもよ
いピリジル基」としては、それぞれ3−ピリジル基、4
−メチル−3−ピリジル基、4−トリフルオロメチル−
3−ピリジル基、4−メトキシ−3−ピリジル基、4−
イソキノリル−3−ピリジル基、4−メチルアミノ−3
−ピリジル基、4−ジメチルアミノ−3−ピリジル基、
4−メチルチオ−3−ピリジル基、4−(ベンジルメチ
ル)アミノ−3−ピリジル基、4−イソプロポキシ−3
−ピリジル基、5−メトキシカルボニル−3−ピリジル
基、5−エトキシカルボニル−3−ピリジル基、4−モ
ルホリノ−3−ピリジル基、1−ヒドロキシイソプロピ
ル−3−ピリジル基、6−ジメチルカルバモイル−3−
ピリジル基、4−カルバモイル−3−ピリジル基、4−
(4−ベンジルピペリジノ)カルボニル−3−ピリジル
基などが好ましく、なかでも4−メチル−3−ピリジル
基、4−トリフルオロメチル−3−ピリジル基などが好
ましい。
【0090】「置換基を有していてもよい芳香族炭化水
素基」および「置換基を有していてもよいC6-14アリー
ル基」としては、それぞれフェニル基、ビフェニル基、
3−ニトロ−フェニル基、4−ニトロ−フェニル基、4
−ヒドロキシ−3−ピリジル基、2−クロロ−3−フェ
ニル基、3−クロロ−3−フェニル基、4−クロロ−3
−フェニル基、3,4−ジクロロ−3−フェニル基、2
−フルオロ−フェニル基、3−フルオロ−フェニル基、
4−フルオロ−フェニル基、2,4−ジフルオロ−フェ
ニル基、4−ブロモ−フェニル基、4−メチル−フェニ
ル基、2,4−ジメチル−フェニル基、3,4−ジメチ
ル−フェニル基、4−トリフルオロメチル−フェニル
基、2,4−ビストリフルオロメチル−フェニル基、2
−メトキシ−フェニル基、3−メトキシ−フェニル基、
4−メトキシ−フェニル基、2,4−ジメトキシ−フェ
ニル基、2,5−ジメトキシ−フェニル基、3−アミノ
−フェニル基、4−アミノ−フェニル基、4−ジエチル
アミノ−フェニル基、4−エトキシカルボニル−フェニ
ル基、3−メチルカルバモイル−フェニル基、4−メチ
ルスルファモイル−フェニル基、3,4−エチレンジオ
キシ−フェニル基、4−アセトキシ−フェニル基、4メ
チルスルホニル−フェニル基、4−スルファモイル−フ
ェニル基、4−ジベンジルスルファモイル−フェニル
基、3−アセチルアミノ−フェニル基、4−メチルスル
ホニルアミノ−フェニル基、4−カルボキシ−フェニル
基、4−カルバモイル−フェニル基、2−ナフチル基な
どが好ましい。
【0091】A3としては、水素原子、ハロゲン原子
(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、C1-4アル
キル基(例、メチル、エチル)またはC1-4エトキシカ
ルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル)などが好ましい。
【0092】前記式(Ia)および(Ia1)中、R1a
で示される置換基を有していてもよいスルファモイル基
としては、例えば、スルファモイル、C1-6アルキルス
ルファモイル基(例、メチルスルファモイル等)、C
7-15アラルキルスルファモイル基(例、ベンジルスルフ
ァモイル等)が、置換基を有していてもよいアルキルス
ルホニル基としては、たとえば無置換のメチルスルホニ
ル、エチルスルホニルなどの他、ハロゲンで置換された
アルキルスルホニル(例、クロロメチルスルホニル、
1,1−ジフルオロエチルスルホニル等)などが挙げら
れる。また、互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
1aが結合して示されるC1-2アルキレンジオキシ基と
しては、メチレンジオキシ、エチレンジオキシが挙げら
れる。
【0093】前記式(Ib)および(Ib1)中、R1c
で示される置換基を有していてもよいカルバモイル基と
しては、たとえば無置換のカルバモイルの他、モノ−C
1-6アルキル−カルバモイル(例、メチルカルバモイ
ル、エチルカルバモイル等)、ジ−C1-6アルキル−カ
ルバモイル(例、ジメチルカルバモイル、ジエチルカル
バモイル、エチルメチルカルバモイル等)、C6-14アリ
ール−カルバモイル(例、フェニルカルバモイル、1−
ナフチルカルバモイル、2−ナフチルカルバモイル
等)、5又は6員複素環カルバモイル(例、2−ピリジ
ルカルバモイル、3−ピリジルカルバモイル、4−ピリ
ジルカルバモイル、2−チエニルカルバモイル、3−チ
エニルカルバモイル等)などが挙げられる。
【0094】R1cで示される置換基を有していてもよい
アルキルスルホニル基としてはR1aで示される置換基を
有していてもよいアルキルスルホニル基として述べたも
のが挙げられる。
【0095】互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
1cが結合して示されるC1-2アルキレンジオキシ基と
してはメチレンジオキシ、エチレンジオキシが挙げられ
る。
【0096】前記式(Ia2)、(Ib2)、(Ic
1)および(Ic2)中、R1bで示される置換基を有し
ていてもよいスルファモイル基としては、R1aで示され
る置換基を有していてもよいスルファモイル基として述
べたものが、R1bで示される置換基を有していてもよい
カルバモイル基としてはR1cで示される置換基を有して
いてもよいカルバモイル基として述べたものが挙げられ
る。
【0097】R1bで示される置換基を有していてもよい
アルキル基としては、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル[例えば、メチル、クロロメチル、ジフル
オロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、
エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロ
エチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3
−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,
4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、
6,6,6−トリフルオロヘキシル等、1ないし5個、
好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC1-6アル
キル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペン
チル、ヘキシル等)]、ヒドロキシ−C1-6アルキル
(例、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキ
シプロピル、ヒドロキシ−イソプロピル等)が挙げられ
る。
【0098】R1bで示されるエステル化されていてもよ
いカルボキシル基としては例えば、無置換のカルボキシ
ル基の他、C1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボ
ニル、tert-ブトキシカルボニル等)が挙げられる。
【0099】R1bで示されるハロゲン原子としては、た
とえばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
【0100】R1bで示される置換基を有していてもよい
アミノ基としては、無置換のアミノの他、たとえばモノ
−C1-6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチルア
ミノ等)、モノ−C6-14アリールアミノ(例、フェニル
アミノ、1−ナフチルアミノ、2−ナフチルアミノ
等)、ジ−C1-6アルキルアミノ(例、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ等)、ジ−C
6-14アリールアミノ(例、ジフェニルアミノ等)、ホル
ミルアミノ、C1-6アルキル−カルボニルアミノ(例、
アセチルアミノ等)、C6-14アリール−カルボニルアミ
ノ(例、ベンゾイルアミノ、ナフトイルアミノ等)、C
1-6アルコキシ−カルボニルアミノ(例、メトキシカル
ボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、プロポキシ
カルボニルアミノ、ブトキシカルボニルアミノ等)、C
1-6アルキルスルホニルアミノ(例、メチルスルホニル
アミノ、エチルスルホニルアミノ等)、C6-14アリール
スルホニルアミノ(例、フェニルスルホニルアミノ、2
−ナフチルスルホニルアミノ、1−ナフチルスルホニル
アミノ等)等が挙げられる。
【0101】R1bで示される置換基を有していてもよい
ヒドロキシ基としては、無置換のヒドロキシの他、置換
基を有していてもよいアルコキシ[例えば、ハロゲン化
されていてもよいC1-8アルコキシ(例えばメトキシ、
ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキ
シ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロ
ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ等、1ないし5個、好ましくは1な
いし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等)を有していてもよいC1-8アルコキシ(例、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、
ヘキシルオキシ等)等)、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル−C1-6アルコキシ(例、エトキシカルボニルメチル
オキシ等)]、C6-14アリールオキシ(例、フェニルオ
キシ、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシ等)、
7-16アラルキルオキシ(例えば、ベンジルオキシ、フ
ェネチルオキシ等)、C1-6アルキル−カルボニルオキ
シ(例、アセトキシ、プロピオニルオキシ等)、C6-14
アリール−カルボニルオキシ(例、ベンゾイルオキシ、
ナフチルカルボニルオキシ等)、C1-6アルコキシ−カ
ルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ、エト
キシカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、
ブトキシカルボニルオキシ等)、モノ−C 1-6アルキル
−カルバモイルオキシ(例、メチルカルバモイルオキ
シ、エチルカルバモイルオキシ等)、ジ−C1-6アルキ
ル−カルバモイルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオ
キシ、ジエチルカルバモイルオキシ等)、C6-14アリー
ル−カルバモイルオキシ(例、フェニルカルバモイルオ
キシ、ナフチルカルバモイルオキシ等)、ニコチノイル
オキシなどが挙げられる。
【0102】R1bで示される置換基を有していてもよい
アルキルスルホニル基としてはR1aで示される置換基を
有していてもよいアルキルスルホニル基として述べたも
のが挙げられる。
【0103】互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
1bが結合して示されるC1-2アルキレンジオキシ基と
してはメチレンジオキシ、エチレンジオキシが挙げられ
る。
【0104】前記式(Ia)、(Ia3)、(Ib)お
よび(Ib3)中、R2で示される置換基を有していて
もよいC1-4脂肪族炭化水素基としては、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-4アルキル[例えば、メチル、クロ
ロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリ
フルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,
2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロ
ピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピ
ル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブ
チル、sec-ブチル、tert-ブチル等、1ないし5個、好
ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC1-4アルキ
ル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル等)]、
ヒドロキシ−C1-4アルキル(例、ヒドロキシメチル、
ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシ−
イソプロピル等)、ハロゲン化されていてもよいC2-4
アルケニル(例えば1ないし5個、好ましくは1ないし
3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
等)を有していてもよいC2-4アルケニル(例、ビニ
ル、プロペニル、イソプロペニル、2−ブテン−1−イ
ル等))、カルボキシC2-4アルケニル(例、2−カル
ボキシエテニル、2−カルボキシ−2−メチルエテニル
等)、ハロゲン化されていてもよいC2-4アルキニル
[例えば、1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハ
ロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有
していてもよいC2-4アルキニル(例、1−フルオロエ
チン、2−フルオロエチン、2−ブチン−1−イル
等)]、ハロゲン化されていてもよいC3-4シクロアル
キル[例えば、シクロプロピル、シクロブチル等、1な
いし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していても
よいC3- 4シクロアルキル(例、シクロプロピル、シク
ロブチル等)]等が挙げられる。
【0105】R2で示されるエステル化されていてもよ
いカルボキシル基としてはR1bで示されるエステル化さ
れていてもよいカルボキシル基として述べたものが挙げ
られる。
【0106】R2で示される置換基を有していてもよい
カルバモイル基としてはR1cで示される置換基を有して
いてもよいカルバモイル基として述べたものが挙げられ
る。
【0107】R2で示される置換基を有していてもよい
アミノ基としては、R1bで示される置換基を有していて
もよいアミノ基として述べたものが挙げられる。
【0108】R2で示される環状アミノ基としては、1
個の窒素原子と炭素原子以外に、窒素原子、硫黄原子及
び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1な
いし4個含んでいてもよい5ないし7員飽和環状アミノ
が用いられ、具体的には、ピロリジン−1−イル、ピペ
リジノ、ピペラジン−1−イル、モルホリノ、チオモル
ホリノ、ヘキサヒドロアゼピン−1−イル等が用いられ
る。
【0109】R2で示される置換基を有していてもよい
アルキルチオ基としては、例えば、無置換のC1-6アル
キルチオ(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピル
チオ、ブチルチオ、ペンチルチオ等)、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキルチオ、C7-16アラルキルチ
オ(例えば、ベンジルチオ、フェネチルチオ等)等が挙
げられる。
【0110】R2で示される置換基を有していてもよい
アルコキシ基としては、例えば、ハロゲン化されていて
もよいC1-8アルコキシ[例えばメトキシ、ジフルオロ
メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,
2−トリフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イ
ソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシル
オキシ等、1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハ
ロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有
していてもよいC1-8アルコキシ(例、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブ
トキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ等)]、C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコ
キシ(例、エトキシカルボニルメチルオキシ等)等が挙
げられる。
【0111】互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
2が結合して示される飽和または不飽和の二価のC3-5
炭素鎖としては、例えば、トリメチレン、テトラメチレ
ン、ブタジエニレン等が挙げられる。
【0112】前記式(Ia1)、(Ib1)中、R2a
よびR2bで示される置換基を有していてもよいC1-4
肪族炭化水素基、エステル化されていてもよいカルボキ
シル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置
換基を有していてもよいアミノ基、環状アミノ基、置換
基を有していてもよいアルキルチオ基および置換基を有
していてもよいアルコキシ基は、R2で示されるそれら
の例と同様であり、R2 aとR2bが結合して示される飽和
または不飽和の二価のC3-5炭素鎖の例は2個のR2が結
合して示される飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖
として述べたものと同様である。
【0113】前記式(Ia4)、(Ib4)中、R1d
示される置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水
素基としてはR2で示される置換基を有していてもよい
1-4脂肪族炭化水素基として述べたものが挙げられ
る。
【0114】R1dで示される置換基を有していてもよい
スルファモイル基としてはR1aで示される置換基を有し
ていてもよいスルファモイル基として述べたものが挙げ
られる。
【0115】R1dで示される置換基を有していてもよい
カルバモイル基としてはR1cで示される置換基を有して
いてもよいカルバモイル基として述べたものが挙げられ
る。
【0116】R1dで示されるエステル化されていてもよ
いカルボキシル基としてはR1bで示されるエステル化さ
れていてもよいカルボキシル基として述べたものが挙げ
られる。
【0117】R1dで示されるハロゲン原子としては、た
とえばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
【0118】R1dで示される置換基を有していてもよい
アミノ基としてはR1bで示される置換基を有していても
よいアミノ基として述べたものが挙げられる。
【0119】R1dで示される環状アミノ基としてはR2
で示される環状アミノ基として述べたものが挙げられ
る。
【0120】R1dで示される置換基を有していてもよい
ヒドロキシ基としてはR1bで示される置換基を有してい
てもよいヒドロキシ基として述べたものが挙げられる。
【0121】R1dで示される置換基を有していてもよい
アルキルチオ基としてはR2で示される置換基を有して
いてもよいアルキルチオ基として述べたものが挙げられ
る。
【0122】R1dで示される置換基を有していてもよい
アルキルスルホニル基としてはR1aで示される置換基を
有していてもよいアルキルスルホニル基として述べたも
のが挙げられる。
【0123】互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
1dが結合して示されるC1-2アルキレンジオキシ基と
してはメチレンジオキシ、エチレンジオキシが挙げられ
る。
【0124】互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
1dが結合して示される飽和または不飽和の二価のC
3-5炭素鎖としてはR2が結合して示される飽和または不
飽和の二価のC3-5炭素鎖として述べたものが挙げられ
る。
【0125】前記式(Ia4)、(Ib4)中、Ra
よびRbで示されるC1-6低級アルキル基としては、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル等が挙げられる。
【0126】RaおよびRbが結合して窒素原子と共に形
成する環としては、アゼチジンー1−イル、ピロリジン
−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ等が挙げられる。
【0127】前記式(Ia)、(Ia1)、(Ia
2)、(Ia3)、(Ia4)、(Ib)、(Ib
1)、(Ib2)、(Ib3)、(Ib4)、(Ic
1)および(Ic2)中、R3で示されるハロゲン原子
としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
などが挙げられる。
【0128】R3で示される置換基を有していてもよい
1-4脂肪族炭化水素基としては、R 2で示される置換基
を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基として述べ
たものと同様なものが挙げられる。
【0129】R3で示されるエステル化されていてもよ
いカルボキシル基としては、R1bで示されるエステル化
されていてもよいカルボキシル基として述べたものが挙
げられる。
【0130】前記式(Ia)、(Ia1)、(Ia
2)、(Ia3)、(Ia4)、(Ib)、(Ib
1)、(Ib2)、(Ib3)、(Ib4)、(Ic
1)および(Ic2)であらわされる化合物はすべて式
(I)で表される化合物に含まれる。
【0131】より具体的には、化合物(I)としては、
例えば、後述する実施例1〜83で製造される化合物が
用いられ、なかでも3−[4−(4−クロロフェニル)
−1,3−チアゾール−2−イル]−4−メチルピリジ
ン(化合物番号74)、3−[4−(4−フルオロフェ
ニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−4−メチル
ピリジン(化合物番号78)、4−[2−(4−メチル
−ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−4−イ
ル]ベンゼンスルホンアミド(化合物番号154)、3
−[2−(4−フルオロフェニル)−1,3−チアゾー
ル−4−イル]−4−メチルピリジン(化合物番号13
7)、4−[4−(4−メチル−ピリジン−3−イル)
−1,3−チアゾール−2−イル]ベンゼンスルホンア
ミド(化合物番号135)などが好ましい。
【0132】式(I)であらわされる化合物の塩として
は、例えば金属塩、アンモニウム塩、有機塩基との塩、
無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性又は酸性アミノ酸
との塩等が挙げられる。金属塩の好適な例としては、例
えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カ
ルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩等のアルカリ
土類金属塩;アルミニウム塩等が挙げられる。有機塩基
との塩の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、
トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、2,6−ルチ
ジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキ
シルアミン、N,N'−ジベンジルエチレンジアミン等
との塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例として
は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等と
の塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、
例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタル酸、フマ
ル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハ
ク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等との塩が挙げられる。塩
基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギ
ニン、リジン、オルニチン等との塩が挙げられ、酸性ア
ミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン
酸、グルタミン酸等との塩が挙げられる。
【0133】このうち、薬学的に許容し得る塩が好まし
い。例えば、化合物内に酸性官能基を有する場合にはア
ルカリ金属塩(例、ナトリウム塩、カリウム塩等)、ア
ルカリ土類金属塩(例、カルシウム塩、マグネシウム
塩、バリウム塩等)等の無機塩、アンモニウム塩等、ま
た、化合物内に塩基性官能基を有する場合には、例えば
塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等無機酸との
塩、又は酢酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、酒石
酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸との塩が挙げら
れる。
【0134】つぎに式(I)で表される化合物の製造法
について記載する。本明細書全体において原料化合物及
び合成中間体は、遊離体のほか化合物(I)と同様の塩
として用いてもよく、また反応混合液のまま、あるいは
公知の手段に従って単離した後に反応に供してもよい。
なお、以下、式(式の符号)で表される化合物またはそ
の塩を単に化合物(式の符号)という。 製造法1
【0135】化合物(I−1)は次式で示される反応に
よって製造することができる。
【0136】
【化57】
【0137】(式中、Q1は置換基を有していてもよい
芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
環基、Q2は置換基を有していてもよい3−ピリジル
基、Q3は水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してい
てもよいC1-4脂肪族炭化水素基またはエステル化され
ていてもよいカルボキシル基を示す。また、Xは塩素原
子、臭素原子等のハロゲン原子を、Mはカリウム、ナト
リウム、リチウム等のアルカリ金属原子を示す。)
【0138】化合物(II−1)をそれ自体公知または
それに準じた方法でハロゲン化し、化合物(V−1)を
得ることができる。本反応は自体公知の方法、例えば新
実験化学講座14巻331頁(丸善)に記載の方法または
これらに準じた方法によって行うことができる。本反応
に用いられるハロゲン化剤としては、塩素、臭素、NC
S、NBS、五塩化リン、臭化第二銅などが用いられるが、
特に臭素、臭化第二銅が好ましい。本反応においてハロ
ゲン化剤はケトン体(II−1)に対して1ないし10
当量、好ましくは1〜3当量用いられる。反応温度は2
0℃から100℃、好ましくは0℃〜50℃である。反
応時間は5分から20時間程度である。本反応は通常反
応に影響のない有機溶媒中で行われる。反応に影響のな
い有機溶媒としては、例えば、酢酸などの有機酸類、酢
酸エチル、酢酸イソプロピルなどの酢酸エステル類、ジ
エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど
のエーテル類、ヘキサン、ペンタンなどの飽和炭化水素
類、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭
化水素類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類
などが用いられ、これらは1種又は2種以上適宜の割合
で混合して用いてもよい。
【0139】また、化合物(III−1)をそれ自体公
知またはそれに準じた方法でチオアミド化し、化合物
(VI−1)を得ることができる。本反応は自体公知の
方法、例えば新実験化学講座14巻1827頁(丸善)に記
載の方法またはこれらに準じた方法によって行うことが
できる。本反応においてチオアミド剤は主に硫化水素が
用いられる。反応温度は20℃から100℃、好ましく
は20℃〜50℃である。反応時間は5分から20時間
程度である。本反応は通常反応に影響のない有機溶媒中
で行われる。反応に悪影響のない有機溶媒としては、例
えば、DMF、DMSOなどの塩基性溶媒、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、ヘキサン、ペンタンなどの飽和炭化水素類、ジクロ
ロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、
ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類などが用い
られ、これらは1種又は2種以上適宜の割合で混合して
用いてもよい。また、化合物(VI−1)は、たとえば新
実験化学講座14巻1827頁(丸善)の方法により、対応
するカルボキサミド化合物(IV−1)からも合成するこ
とができる。
【0140】化合物(V−1)と化合物(VI−1)を
自体公知の反応、例えば新実験化学講座14巻2191頁
(丸善)に記載の方法またはこれに準じた方法によって
反応させることによりチアゾール化合物(I−1)を得
ることができる。本反応ではTHF、アルコール類、ジ
クロロメタン等、反応に不活性な溶媒が用いられ、化合
物(V−1)は化合物(VI−1)の0.2ないし2当
量、好ましくは1.0ないし1.5当量使用される。反応温度
は0℃〜150℃、好ましくは20℃〜120℃であ
る。
【0141】また、化合物(I−1)は、化合物(VI
I−1)と化合物(VIII−1)を経由するか、化合
物(VII−1)と化合物(IX−1)と(X−1)を
経由する方法によっても合成することができる。すなわ
ち自体公知の方法、たとえばジャーナルオブインディア
ンケミカルソサイアティ(Journal of Indian Chemical
Society)、37巻、773-774頁、1960年またはテトラヘド
ロン(Tetrahedoron)、56巻、3161-3165頁、2000年の方
法に準じて化合物(V−1)をチオシアネート化合物
(VII−1)、さらにブロモチアゾール(VIII−
1)に変換でき、自体公知の反応、例えばテトラヘドロ
ンレターズ(Tetrahedron Letters)、41巻、1707-1710
頁、2000年に記載の方法またはこれに準じた方法によっ
て別途調製した化合物(XI−1)(Mは金属を示す)とカ
ップリングして化合物(I−1)を得ることができる。
【0142】さらに化合物(VII−1)から自体公知
の反応、例えばジャーナルオブインディアンケミカルソ
サイアティ(Journal of Indian Chemical Society)、32
巻、427-430頁、1955年に記載の方法またはこれに準じ
た方法によって化合物(IX−1)、(X−1)を経由し
て化合物(I−1)を得ることもできる。化合物(I−
1)はまた自体公知の反応、例えばテトラヘドロンレタ
ーズ(Tetrahedron Letters)、41巻、1707-1710頁、2000
年に記載の方法またはこれに準じた方法によってQ1
2、Q3の官能基を変換させることもできる。具体的に
はQ1、Q3のアシル化、アルキル化やQ2のハロゲン化
などを含む。
【0143】製造法2 化合物(I−2)は次式で示される反応によって製造す
ることができる。
【0144】
【化58】
【0145】(式中、各記号は前記と同意義である)
【0146】化合物(II−2)をそれ自体公知または
それに準じた方法でハロゲン化し、化合物(V−2)を
得ることができる。本反応は自体公知の方法、例えば新
実験化学講座14巻331頁(丸善)に記載の方法または
これらに準じた方法によって行うことができる。本反応
に用いられるハロゲン化剤としては、塩素、臭素、NC
S、NBS、五塩化リン、臭化第二銅などが用いられるが、
特に臭素、臭化第二銅が好ましい。本反応においてハロ
ゲン化剤はケトン体(II−2)に対して1ないし10
当量、好ましくは1〜3当量用いられる。反応温度は2
0℃から100℃、好ましくは0℃〜50℃である。反
応時間は5分から20時間程度である。本反応は通常反
応に影響のない有機溶媒中で行われる。反応に影響のな
い有機溶媒としては、例えば、酢酸などの有機酸類、酢
酸エチル、酢酸イソプロピルなどの酢酸エステル類、ジ
エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど
のエーテル類、ヘキサン、ペンタンなどの飽和炭化水素
類、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭
化水素類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類
などが用いられ、これらは1種又は2種以上適宜の割合
で混合して用いてもよい。
【0147】また、化合物(III−2)をそれ自体公
知またはそれに準じた方法でチオアミド化し、化合物
(VI−2)を得ることができる。本反応は自体公知の
方法、例えば新実験化学講座14巻1827頁(丸善)に記
載の方法またはこれらに準じた方法によって行うことが
できる。本反応においてチオアミド剤は主に硫化水素が
用いられる。反応温度は20℃から100℃、好ましく
は20℃〜50℃である。反応時間は5分から20時間
程度である。本反応は通常反応に影響のない有機溶媒中
で行われる。反応に悪影響のない有機溶媒としては、例
えば、DMF、DMSOなどの塩基性溶媒、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、ヘキサン、ペンタンなどの飽和炭化水素類、ジクロ
ロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、
ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類などが用い
られ、これらは1種又は2種以上適宜の割合で混合して
用いてもよい。また、化合物(VI−2)は、たとえば新
実験化学講座14巻1827頁(丸善)の方法により、対応
するカルボキサミド化合物(IV−2)からも合成するこ
とができる。
【0148】化合物(V−2)と化合物(VI−2)を
自体公知の反応、例えば新実験化学講座14巻2191頁
(丸善)に記載の方法またはこれに準じた方法によって
反応させることによりチアゾール化合物(I−2)を得
ることができる。本反応ではTHF、アルコール類、ジ
クロロメタン等、反応に不活性な溶媒が用いられ、化合
物(V−2)は化合物(VI−2)の0.2ないし2当
量、好ましくは1.0ないし1.5当量使用される。反応温度
は0℃〜150℃、好ましくは20℃〜120℃であ
る。
【0149】また、化合物(I−2)は、化合物(VI
I−2)と化合物(VIII−2)を経由するか、化合
物(VII−2)と化合物(IX−2)を経由する方法
によっても合成することができる。すなわち自体公知の
方法、たとえばジャーナルオブインディアンケミカルソ
サイアティ(Journal of Indian Chemical Society)、37
巻、773-774頁、1960年またはテトラヘドロン(Tetrahed
oron)、56巻、3161-3165頁、2000年の方法に準じて化合
物(V−2)をチオシアネート化合物(VII−2)、
さらにブロモチアゾール(VIII−2)に変換でき、
自体公知の反応、例えばテトラヘドロンレターズ(Tetra
hedron Letters)、41巻、1707-1710頁、2000年に記載の
方法またはこれに準じた方法によって別途調製した化合
物(XI−2)(Mは金属を示す)とカップリングして化合
物(I−2)を得ることができる。
【0150】さらに化合物(VII−2)から自体公知
の反応、例えばジャーナルオブインディアンケミカルソ
サイアティ(Journal of Indian Chemical Society)、32
巻、427-430頁、1955年に記載の方法またはこれに準じ
た方法によって化合物(IX−2)を経由して化合物
(I−2)を得ることもできる。化合物(I−2)はま
た自体公知の反応、例えばテトラヘドロンレターズ(Tet
rahedron Letters)、41巻、1707-1710頁、2000年に記載
の方法またはこれに準じた方法によってQ1、Q 2、Q3
の官能基を変換させることもできる。具体的にはQ1
3のアシル化、アルキル化やQ2のハロゲン化などを含
む。
【0151】製造法3 化合物(I−3)は次式で示される反応によって製造す
ることができる。
【0152】
【化59】
【0153】(式中、各記号は前記と同意義である)
【0154】化合物(I−3)は化合物(XII−1)
を原料として得られる化合物(XIII−1)と、前記
の方法で得られる化合物(VI−1)とを縮合すること
によっても得ることができる。化合物(XII−1)
は、シンセシス(Synthesis)、705-706頁、1975年あるい
はジャーナルオブケミカルアンドエンジニアリングデー
タ(Journal of Chemical and Engineering Data)、19
巻、392−393頁、1974年あるいは特開平5−345772の方
法に準じて合成することができる。化合物(XIII−
1)は化合物(XII−1)を原料として、前記化合物
(II−1)から化合物(V−1)を得た方法に準じて
得ることができる。さらに、化合物(XIII−1)と
化合物(VI−1)の縮合反応は、化合物(V−1)と
化合物(VI−1)の縮合反応に準じて反応させること
ができる。
【0155】一方、前述の方法で得られるチアゾール環
5位が無置換の化合物(I−5)を原料として、新実験
化学講座14巻331頁(丸善)記載の方法によりハロゲ
ン化反応を行い、5位がハロゲン化された化合物(I−
6)を得、化合物(VIII−1)から化合物(I−
1)への方法に準じ化合物(XI−2)を用いて置換反
応を行い、化合物(I−3)を得ることもできる。
【0156】製造法4 化合物(I−4)は次式で示される反応によって製造す
ることができる。
【0157】
【化60】
【0158】(式中、各記号は前記と同意義である)
【0159】化合物(I−4)は化合物(XII−2)
を原料として得られる化合物(XIII−2)と、前記
の方法で得られる化合物(VI−2)とを縮合すること
によっても得ることができる。化合物(XII−2)
は、シンセシス(Synthesis)、705-706頁、1975年あるい
はジャーナルオブケミカルアンドエンジニアリングデー
タ(Journal of Chemical and Engineering Data)、19
巻、392−393頁、1974年あるいは特開平5−345772の方
法に準じて合成することができる。化合物(XIII−
2)は化合物(XII−2)を原料として、前記化合物
(II−1)から化合物(V−1)を得た方法に準じて
得ることができる。さらに、化合物(XIII−2)と
化合物(VI−2)の縮合反応は、化合物(V−1)と
化合物(VI−1)の縮合反応に準じて反応させること
ができる。
【0160】一方、前述の方法で得られるチアゾール環
5位が無置換の化合物(I−7)を原料として、新実験
化学講座14巻331頁(丸善)記載の方法によりハロゲ
ン化反応を行い、5位がハロゲン化された化合物(I−
8)を得、化合物(VIII−1)から化合物(I−
1)への方法に準じ化合物(XI−1)を用いて置換反
応を行い、化合物(I−4)を得ることもできる。
【0161】上記反応によって、目的物が遊離の状態で
得られる場合には、常法に従って塩に変換してもよく、
また塩として得られる場合には、常法に従って遊離体ま
たは他の塩に変換することもできる。かくして得られる
化合物(I)は、公知の手段例えば転溶、濃縮、溶媒抽
出、分溜、結晶化、再結晶、クロマトグラフィーなどに
より反応溶液から単離、精製することができる。
【0162】前記各反応において、原料化合物が置換基
としてアミノ、カルボキシ、ヒドロキシを有する場合、
これらの基にペプチド化学等で一般的に用いられるよう
な保護基が導入されたものであってもよく、反応後に必
要に応じて保護基を除去することにより目的化合物を得
ることができる。
【0163】アミノの保護基としては、例えばホルミル
又はそれぞれ置換基を有していてもよいC1-6アルキル
−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル等)、
フェニルカルボニル、C1-6アルコキシ−カルボニル
(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル
等)、フェニルオキシカルボニル、C7-10アラルキルオ
キシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル
等)、トリチル、フタロイル等が用いられる。これらの
置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)、C1-6アルキル−カルボニル
(例えば、アセチル、プロピオニル、バレリル等)、ニ
トロ等が用いられ、置換基の数は1ないし3個である。
【0164】カルボキシの保護基としては、例えばそれ
ぞれ置換基を有していてもよいC1- 6アルキル(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、tert-ブチル等)、フェニル、トリチル、シリル等
が用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ホルミ
ル、C 1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、
プロピオニル、ブチルカルボニル等)、ニトロ、C1-6
アルキル(例えば、メチル、エチル、tert-ブチル
等)、C6-10アリール(例えば、フェニル、ナフチル
等)等が用いられ、置換基の数は1ないし3個である。
【0165】ヒドロキシの保護基としては、例えばそれ
ぞれ置換基を有していてもよいC1- 6アルキル(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、tert-ブチル等)、フェニル、C7-11アラルキル
(例えば、ベンジル等)、ホルミル、C1-6アルキル−
カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル等)、フ
ェニルオキシカルボニル、C7-11アラルキルオキシ−カ
ルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル等)、テ
トラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、シリル等
が用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、C1-6
ルキル(例えば、メチル、エチル、tert-ブチル等)、
7-11アラルキル(例えば、ベンジル等)、C6-10アリ
ール(例えば、フェニル、ナフチル等)、ニトロ等が用
いられ、置換基の数は1ないし4個である。
【0166】また、保護基の除去方法としては、自体公
知又はそれに準じる方法が用いられ、例えば酸、塩基、
紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチル
ジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニ
ウムフルオリド、酢酸パラジウム等で処理する方法又は
還元反応が用いられる。
【0167】いずれの場合にも、更に所望により、公知
の脱保護反応、アシル化反応、アルキル化反応、水素添
加反応、酸化反応、還元反応、炭素鎖延長反応、置換基
交換反応を各々、単独あるいはその二つ以上を組み合わ
せて行うことにより化合物(I)を合成することができ
る。これらの反応は、例えば、新実験化学講座14、1
5巻、1977年(丸善出版)等に記載の方法が採用さ
れる。
【0168】上記反応により、目的物が遊離の状態で得
られる場合には、常法に従って塩に変換してもよく、ま
た塩として得られる場合には、常法に従って遊離体又は
他の塩に変換することもできる。かくして得られる化合
物(I)は、公知の手段例えば転溶、濃縮、溶媒抽出、
分溜、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等により反
応溶液から単離、精製することができる。
【0169】化合物(I)が、コンフィギュレーショナ
ル アイソマー(配置異性体)、ジアステレオマー、コ
ンフォーマー等として存在する場合には、所望により、
前記の分離、精製手段によりそれぞれを単離することが
できる。また、化合物(I)がラセミ体である場合に
は、通常の光学分割手段によりS体及びR体に分離する
ことができる。
【0170】化合物(I)に立体異性体が存在する場合
には、この異性体が単独の場合及びそれらの混合物の場
合も本発明に含まれる。
【0171】また、化合物(I)は、水和物又は非水和
物であってもよい。
【0172】化合物(I)は同位元素(例、3H、
14C、35S)等で標識されていてもよい。
【0173】化合物(I)のプロドラッグは、生体内に
おける生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合
物(I)に変換する化合物、即ち酵素的に酸化、還元、
加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物、
胃酸等により加水分解等を起こして化合物(I)に変化
する化合物をいう。化合物(I)のプロドラッグとして
は、化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化、
リン酸化された化合物(例、化合物(I)のアミノ基が
エイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボ
ニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソ
レン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロ
フラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメ
チル化、tert−ブチル化された化合物等);化合物
(I)の水酸基がアシル化、アルキル化、リン酸化、ほ
う酸化された化合物(例、化合物(I)の水酸基がアセ
チル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル
化、スクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチル
アミノメチルカルボニル化された化合物等);化合物
(I)のカルボキシル基がエステル化、アミド化された
化合物(例、化合物(I)のカルボキシル基がエチルエ
ステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエス
テル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイル
オキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエ
チルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル
−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチ
ルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチル
エステル化、メチルアミド化された化合物等);等が挙
げられる。これらの化合物は自体公知の方法によって化
合物(I)から製造することができる。
【0174】また、化合物(I)のプロドラッグは、広
川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計1
63頁から198頁に記載されているような生理的条件
で化合物(I)に変化するものであってもよい。
【0175】化合物(I)、(I−1)、(I−2)、
(I−3)、(I−4)、(I−5)、(I−6)、
(I−7)、(I−8)、(Ia)、(Ia1)、(I
a2)、(Ia3)、(Ia4)、(Ib)、(Ib
1)、(Ib2)(Ib3)、(Ib4)、(Ic1)
および(Ic2)[以下本発明の化合物という]は医薬と
して優れた効果を有しており、特にステロイドC17,20
リアーゼに対し優れた阻害活性を有する。本発明の化合
物は毒性が低く、副作用も少ないので、哺乳動物(例え
ば、ヒト、ウシ、ウマ、イヌ、ネコ、サル、マウス、ラ
ットなど、特にヒト)に対して、例えば(i)アンドロ
ゲンあるいはエストロゲン低下薬、(ii)アンドロゲン
あるいはエストロゲンに関連する疾病、例えば(1)悪
性腫瘍(例えば、前立腺癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌な
ど)の原発癌、およびこれらの転移、再発、(2)それ
らの癌に伴う諸症状(例えば、痛み、悪液質など)、
(3)性ホルモン依存性疾患(前立腺肥大症、男性化
症、多毛症、男性型禿頭症、男児性早熟症、子宮内膜
症、子宮筋腫、子宮腺筋症、乳腺症、多嚢胞性卵巣症候
群など)のような各種疾病の治療および予防薬として有
用である。
【0176】本発明の化合物は、単剤で使用しても優れ
た効果を示すが、さらに他の医薬製剤および療法と併用
することによって、その効果をより一層増強させること
ができる。併用剤および療法としては、例えば「性ホル
モン剤(ホルモン系薬剤)」、「アルキル化剤」、「代
謝拮抗剤」、「抗癌性抗生物質」、「植物アルカロイ
ド」、「免疫療法剤」、「細胞増殖因子ならびにその受
容体の作用を阻害する薬剤」等(以下、併用薬物と略記
する)が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。また、併用に加え、本発明の化合物と他の併用が好
ましい薬効(具体的には後述する種々の薬効)を有する
化合物とを同一製剤に含めるように製し、合剤とするこ
ともできる。
【0177】該「性ホルモン剤」としては、例えば、ホ
スフェストロール、ジエチルスチルベストロール、クロ
ロトリアニセリン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢
酸メゲストロール、酢酸クロルマジノン、酢酸シプロテ
ロン、ダナゾール、アリルエストレノール、ゲストリノ
ン、メパルトリシン、ラロキシフェン、オルメロキシフ
ェン、レボルメロキシフェン、抗エストロゲン剤(例え
ば、クエン酸タモキシフェン、クエン酸トレミフェン
等)、ピル製剤、メピチオスタン、テストラクトン、ア
ミノグルテチイミド、LHRH受容体調節薬[LH−R
H受容体アゴニスト(例えば、酢酸ゴセレリン、酢酸ブ
セレリン、酢酸リュープロレリン等)、LH−RH受容
体アンタゴニスト(例えば、ガニレリクス、セトロレリ
クス、アバレリクス等)]、ドロロキシフェン、エピチ
オスタノール、スルホン酸エチニルエストラジオール、
アロマターゼ阻害薬(例えば、塩酸ファドロゾール、ア
ナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ボロ
ゾール、フォルメスタン等)、抗アンドロゲン薬(例え
ば、フルタミド、ビカルタミド、ニルタミド等)、5α
−レダクターゼ阻害薬(例えば、フィナステリド、エプ
リステリド等)、副腎皮質ホルモン系薬剤(例えば、コ
ルチゾール、デキサメタゾン、プレドニゾロン、ベタメ
タゾン、トリアムシノロン等)、アンドロゲン合成阻害
薬(例えば、アビラテロン等)、レチノイドおよびレチ
ノイドの代謝を遅らせる薬剤(例えば、リアロゾール
等)等が挙げられる。
【0178】該「アルキル化剤」としては、例えば、ナ
イトロジェンマスタード、塩酸ナイトロジェンマスター
ド−N−オキシド、クロラムブチル、シクロフォスファ
ミド、イホスファミド、チオテパ、カルボコン、トシル
酸インプロスルファン、ブスルファン、塩酸ニムスチ
ン、ミトブロニトール、メルファラン、ダカルバジン、
ラニムスチン、リン酸エストラムスチンナトリウム、ト
リエチレンメラミン、カルムスチン、ロムスチン、スト
レプトゾシン、ピポブロマン、エトグルシド、カルボプ
ラチン、シスプラチン、ミボプラチン、ネダプラチン、
オキサリプラチン、アルトレタミン、アンバムスチン、
塩酸ジブロスピジウム、フォテムスチン、プレドニムス
チン、プミテパ、リボムスチン、テモゾロミド、トレオ
スルファン、トロフォスファミド、ジノスタチンスチマ
ラマー、アドゼレシン、システムスチン、ビゼレシン等
が挙げられる。
【0179】該「代謝拮抗剤」としては、例えば、メル
カプトプリン、6−メルカプトプリンリボシド、チオイ
ノシン、メトトレキサート、エノシタビン、シタラビ
ン、シタラビンオクフォスファート、塩酸アンシタビ
ン、5−FU系薬剤(例えば、フルオロウラシル、テガ
フール、UFT、ドキシフルリジン、カルモフール、ガ
ロシタビン、エミテフール等)、アミノプテリン、ロイ
コボリンカルシウム、タブロイド、ブトシン、フォリネ
イトカルシウム、レボフォリネイトカルシウム、クラド
リビン、フルダラビン、ゲムシタビン、ヒドロキシカル
バミド、ペントスタチン、ピリトレキシム、イドキシウ
リジン、ミトグアゾン、チアゾフリン等が挙げられる。
【0180】該「抗癌性抗生物質」としては、例えば、
アクチノマイシンD、アクチノマイシンC、マイトマイ
シンC、クロモマイシンA3、塩酸ブレオマイシン、硫
酸ブレオマイシン、硫酸ペプロマイシン、塩酸ダウノル
ビシン、塩酸ドキソルビシン、塩酸アクラルビシン、塩
酸ピラルビシン、塩酸エピルビシン、ネオカルチノスタ
チン、ミスラマイシン、ザルコマイシン、カルチノフィ
リン、ミトタン、塩酸ゾルビシン、塩酸ミトキサントロ
ン、塩酸イダルビシン等が挙げられる。
【0181】該「植物アルカロイド」としては、例え
ば、エトポシド、リン酸エトポシド、硫酸ビンブラスチ
ン、硫酸ビンクリスチン、硫酸ビンデシン、テニポシ
ド、パクリタキセル、ビノレルビン等が挙げられる。
【0182】該「免疫療法剤(BRM)」としては、例
えば、ピシバニール、クレスチン、シゾフィラン、レン
チナン、ウベニメクス、インターフェロン、インターロ
イキン、マクロファージコロニー刺激因子、顆粒球コロ
ニー刺激因子、エリスロポイエチン、リンホトキシン、
BCGワクチン、コリネバクテリウムパルブム、レバミ
ゾール、ポリサッカライドK、プロコダゾール等が挙げ
られる。
【0183】該「細胞増殖因子ならびにその受容体の作
用を阻害する薬剤」における、「細胞増殖因子」として
は、細胞の増殖を促進する物質であればどのようなもの
でもよく、通常、分子量が20,000以下のペプチド
で、受容体との結合により低濃度で作用が発揮される因
子が挙げられ、具体的には、(1)EGF(epidermalgr
owth factor)またはそれと実質的に同一の活性を有す
る物質〔例、EGF、ハレグリン(HER2リガンド)
など〕、(2)インシュリンまたはそれと実質的に同一
の活性を有する物質〔例、インシュリン、IGF(insul
in-like growthfactor)−1、IGF−2など〕、(3)
FGF(fibroblast growth factor)またはそれと実質
的に同一の活性を有する物質〔例、酸性FGF、塩基性
FGF、KGF(keratinocyte growth factor)、 F
GF-10など〕、(4)その他の細胞増殖因子〔例、C
SF(colony stimulating factor)、EPO(erythro
poietin)、IL−2(interleukin-2)、NGF(nerve
growth factor)、PDGF(platelet-derived growth
factor)、TGFβ(transforming growth factor
β)、HGF(hepatocyte growth factor)、VEGF
(vascular endothelial growth factor)など〕などが
挙げられる。
【0184】該「細胞増殖因子の受容体」としては、上
記の細胞増殖因子と結合能を有する受容体であればいか
なるものであってもよく、具体的には、EGF受容体、
HER2(ハレグリン受容体)、インシュリン受容体、
IGF受容体、FGF受容体−1またはFGF受容体−
2などが挙げられる。
【0185】該「細胞増殖因子の作用を阻害する薬剤」
としては、セツキシマブをはじめとするEGF受容体抗
体、ハーセプチンをはじめとするHER2抗体などの細
胞増殖因子およびその受容体に対する抗体、イレッサ
(EGF受容体チロシンキナーゼ阻害薬)、TAK−1
65(HER2チロシンキナーゼ阻害薬)、GW201
6(EGF受容体/HER2チロシンキナーゼ阻害薬)
などのチロシンキナーゼ阻害薬および細胞増殖因子やそ
の受容体の発現を抑制するリボザイム、アンチセンス医
薬などが挙げられる。
【0186】前記の薬剤の他に、L−アスパラギナー
ゼ、アセグラトン、塩酸プロカルバジン、プロトポルフ
ィリン・コバルト錯塩、水銀ヘマトポルフィリン・ナト
リウム、トポイソメラーゼI阻害薬(例、イリノテカ
ン、トポテカンなど)、トポイソメラーゼII阻害薬
(例えば、ソブゾキサンなど)、分化誘導剤(例、レチ
ノイド、ビタミンD類など)、血管新生阻害薬、α−ブ
ロッカー(例、塩酸タムスロシンなど)なども用いるこ
とができる。
【0187】また、本発明の化合物を投与する化学療法
とともに、例えば除睾術を含む手術、温熱療法、放射線
療法等の化学療法以外の療法を併用することもできる。
【0188】特に、本発明の化合物はLHRH受容体調
節薬(LHRHモジュレーター)例えばLHRH受容体
アゴニスト(例えば、酢酸ゴセレリン、酢酸ブセレリ
ン、酢酸リュープロレリン等)あるいはLHRH受容体
アンタゴニスト(例えば、ガニレリクス、セトロレリク
ス、アバレリクス等)と併用することにより、より効果
的に血中のアンドロゲンあるいはエストロゲンを除去す
ることができる。
【0189】本発明の化合物はステロイドC17,20リア
ーゼに対する選択性が高く、CYP3A4等の薬物代謝
酵素に影響を与えることなく血中アンドロゲン濃度を低
下させる。また、CYP3A4等の薬物代謝酵素への影
響は少ないことから併用薬の制限の少ない安全な薬剤と
して用いることができる。
【0190】化合物(I)と併用薬物との併用に際して
は、化合物(I)と併用薬物の投与時期は限定されず、
化合物(I)と併用薬物とを、投与対象に対し、同時に
投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。併
用薬物の投与量は、臨床上用いられている投与量に準ず
ればよく、投与対象、投与ルート、疾患、組み合わせ等
により適宜選択することができる。
【0191】化合物(I)と併用薬物の投与形態は、特
に限定されず、投与時に、化合物(I)と併用薬物とが
組み合わされていればよい。このような投与形態として
は、例えば、(1)化合物(I)と併用薬物とを同時に
製剤化して得られる単一の製剤の投与、(2)化合物
(I)と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の
製剤の同一投与経路での同時投与、(3)化合物(I)
と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の
同一投与経路での時間差をおいての投与、(4)化合物
(I)と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の
製剤の異なる投与経路での同時投与、(5)化合物
(I)と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の
製剤の異なる投与経路での時間差をおいての投与(例え
ば、化合物(I)→併用薬物の順序での投与、あるいは
逆の順序での投与)などが挙げられる。
【0192】医薬的に許容される担体としては、製剤素
材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いら
れ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊
剤、増粘剤;液状製剤における溶剤、分散剤、溶解補助
剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして
適宜適量配合される。また必要に応じて、常法にしたが
って防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの添加物を
用いることもできる。賦形剤の好適な例としては、例え
ば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セル
ロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤の好
適な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが
挙げられる。結合剤の好適な例としては、例えば結晶セ
ルロース、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられ
る。崩壊剤の好適な例としては、例えばデンプン、カル
ボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
カルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキ
シメチルスターチナトリウムなどが挙げられる。増粘剤
の好適な例としては、例えば天然ガム類、セルロース誘
導体、アクリル酸重合体などが挙げられる。溶剤の好適
な例としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレ
ングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油
などが挙げられる。分散剤の好適な例としては、例え
ば、ツイーン(Tween)80,HCO 60,ポリエチ
レングリコール、カルボキシメチルセルロース、アルギ
ン酸ナトリウムなどが挙げられる。溶解補助剤の好適な
例としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、
エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、ト
リエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリ
ウムなどが挙げられる。懸濁化剤の好適な例としては、
例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸
ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステ
アリン酸クセリセリン、などの界面活性剤;例えばポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子
などが挙げられる。等張化剤の好適な例としては、例え
ば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールなど
が挙げられる。緩衝剤の好適な例としては、例えばリン
酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが
挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベン
ジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤の好適な例と
しては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロ
ブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコー
ル、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗酸
化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビ
ン酸などが挙げられる。
【0193】本発明の医薬製剤は、常法に従って製造す
ることができ、製剤中の本発明の化合物の含有割合は通
常0.1〜100%(w/w)である。具体例を以下に示
す。
【0194】(1)錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤:
本発明の化合物に、例えば賦形剤、崩壊剤、結合剤また
は滑沢剤などを添加して圧縮成型し、次いで必要によ
り、味のマスキング、腸溶性あるいは持続性を目的とす
るコーティングを行うことにより製造することができ
る。 (2)注射剤:本発明の化合物を、例えば分散剤、保存
剤、等張化剤などと共に水性注射剤として、あるいはオ
リーブ油、ゴマ油、綿実油、コーン油等の植物油、プロ
ピレングリコール等に溶解、懸濁あるいは乳化して油性
注射剤として成型することにより製造することができ
る。 (3)座剤:本発明の化合物を油性または水性の固状、
半固状あるいは液状の組成物とすることにより製造され
る。このような組成物に用いる油性基剤としては、例え
ば、高級脂肪酸のグリセリド(例えば、カカオ脂、ウイ
テプゾル類など)、中級脂肪酸(例えば、ミグリオール
類など)、あるいは植物油(例えば、ゴマ油、大豆油、
綿実油など)などが挙げられる。水性ゲル基剤として
は、例えば天然ガム類、セルロース誘導体、ビニール重
合体、アクリル酸重合体などが挙げられる。
【0195】これらの製剤における本発明の化合物の配
合割合は、製剤の種類により異なるが、通常0.01〜
50%配合される。
【0196】前記医薬製剤における本発明の化合物の使
用量は、選択される化合物、投与対象に選ばれる動物
種、その投与回数などにより変化するが、広範囲にわた
って有効性を発揮する。例えば、成人の固形腫瘍患者
(例えば、前立腺癌患者)に対して、本発明の医薬製剤
を経口投与する場合の一日当たりの投与量は、本発明の
化合物の有効量として、通常、約0.001ないし約5
00mg/kg体重、好ましくは、約0.1ないし約4
0mg/kg体重、さらに好ましくは、約0.5ないし
約20mg/kg体重であるが、非経口投与の場合や他
の抗癌剤と併用される場合は、一般にこれらの投与量よ
り少ない値になる。しかし、実際に投与される化合物の
量は、化合物の選択、各種製剤形態、患者の年齢、体
重、性別、疾患の程度、投与経路、その投与を実施する
期間および間隔などの状況によって決定されるものであ
り、医師の判断によって随時変更が可能である。
【0197】前記医薬製剤の投与経路は、種々の状況に
より特に制限されないが、例えば経口あるいは非経口経
路で投与することができる。ここで使用される「非経
口」には、静脈内、筋肉内、皮下、鼻腔内、皮内、点
眼、脳内、直腸内、腟内および腹腔内などへの投与を含
む。
【0198】前記医薬製剤の投与期間および間隔は、種
々の状況に応じて変更されるものであり、医師の判断に
より随時判断されるものであるが、分割投与、連日投
与、間歇投与、短期大量投与、反復投与などの方法があ
る。例えば、経口投与の場合は、1日1ないし数回(特
に1日2ないし3回)に分割して投与することが望まし
い。また、徐放性の製剤として投与することや長時間か
けて点滴静注することも可能である。
【0199】
【実施例】本発明は、さらに下記の参考例、実施例で詳
しく説明されるが、これらの例は単なる実施であって本
発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱
しない範囲で変化させてもよい。また、以下の参考例、
実施例においてカラムクロマトグラフィー用充填剤には
メルク社シリカゲル60(70-230または230-400メッシュ)
を用いた。融点はヤナコMP-J3を用いて測定した。1H NM
Rスペクトルはテトラメチルシランを内部基準としてバ
リアン社Gemini-200(200MHz)またはMERCURY(300MHz)を
用いて測定した。実施例中の略号は次の意味を有する。
【0200】s:シングレット,d:ダブレット,t:ト
リプレット,q:クワルテット,dd:ダブルダブレッ
ト,dt:ダブルトリプレット,m:マルチプレット,b
r:幅広い,J:カップリング定数,室温:20〜30
℃,DMF:ジメチルホルムアミド,THF:テトラヒ
ドロフラン。
【0201】参考例1 (2',4'-ジメチル)フェニル-2-ブロモアセトフェノン(1) (2',4'-ジメチル)-2-アセトフェノン(14.8 g, 100 mmo
l)を酢酸エチル(200ml)に溶解し、臭化銅(45.0 g,
200 mmol)を加え、3時間加熱還流した。冷却後固形物
を濾去し、濾過液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製した。イソプロピルエー
テルから粉末化させて標記化合物(11.9g, 52 %)を得
た。 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ: 2.37(3H, s), 2.52 (3H,
s), 4.42 (2H, s), 7.09(1H, d, J = 7.0 Hz), 7.11(1
H, s), 7.62 (1H, d, J = 7.0 Hz)
【0202】参考例2 市販のアセチルベンゼン誘導体もしくはアセチルピリジ
ン誘導体を原料として参考例1に記載した方法に従い製
造される化合物例を表1に示す。
【0203】
【表1】
【0204】参考例3 4'-(ジベンジルスファモイル)-2-ブロモアセトフェノン
(11) J.Med.Chem.,(2000),43,214-223記載の方法にて4-アセ
チルベンゼンスルホン酸から調製した4′-(ジベンジル
スルファモイル)アセトフェノン(1.89 g, 5.0mmol)を
クロロホルム(10ml)に溶解し、臭素(0.80 g, 5.0 mmo
l)をクロロホルム(5ml)に溶解した溶液を室温で10分で
滴下し、40分撹拌した。クロロホルムを減圧濃縮し、少
量のジエチルエーテルから再結晶して標記化合物(1.92
g,86 %)を得た。 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ :4.38 (4H, s), 4.46 (2H,
s),7.03- 7.27 (10H, m)
【0205】参考例4 市販のアセチルベンゼン誘導体もしくはアセチルピリジ
ン誘導体を原料として参考例3に記載した方法に従い製
造される化合物例を表2に示す。
【0206】
【表2】
【0207】参考例5 4-メチルニコチノニトリル(14) 特開平7-10841号を参照し、2,6-ジクロロ-4-メチルニコ
チノニトリル(Mabridge社製)(17.0 g, 90.9 mmol)を
メタノール(450 ml)に溶解し、10% Pd-C(1.7g,10wt.
%)、及び酢酸ナトリウム(15.2g, 186 mmol)を加え、
室温で水素加圧下16時間撹拌した。触媒等を濾去したの
ち、溶媒を減圧濃縮し、ジクロルメタン(300ml)−5%重
曹水(200 ml)で分液した。有機層を乾燥後、減圧濃縮
し、少量のイソプロピルエーテルから再結晶して標記化
合物(9.2 g,86 %)を得た。 昇華性 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 2.58 (3H, s), 7.31 (1H,
d, J =5.8 Hz), 8.66 (1H, d, J =5.8 Hz), 8.80(1H,
s)
【0208】参考例6 3-アセチル-4-メチルピリジン(15) 化合物(14)(2.0 g, 16.9 mmol)のエーテル(13 ml)溶
液に、氷冷下ヨウ化メチルマグネシウム−エーテル溶液
(18.2 ml, 27.4 mmol)を加えた。反応液を50℃に加
熱して1晩撹拌した後再び氷冷し、5%塩酸(400 ml)
を加えた。反応液を1N水酸化ナトリウム水溶液で中和
した後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を合わせて乾燥
(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して黄色
油状物(1.26 g, 55 %)を得た。1 H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 2.57 (3H, s), 2.65 (3H,
s), 7.20 (1H, d, J =5.2 Hz), 8.55 (1H, d, J = 5.2
Hz), 8.95 (1H, s)
【0209】参考例7 3-(2-ブロモアセチル)ピリジン臭化水素酸塩(16) 3-アセチルピリジン(5.00 g, 41.3 mmol)の酢酸(100
ml)溶液に47%臭化水素酸(7.10 ml, 41.3 mmol)
を加えた後、氷冷下臭素(2.12 ml, 41.3 mmol)の酢酸
(50 ml)溶液を滴下した。滴下終了後、反応液を80
℃に加熱して1時間撹拌し、冷却後析出した結晶を濾過
してエタノール−酢酸エチルで洗浄し減圧下に乾燥して
白色結晶を得た。 融点 228℃1 H-NMR (200Hz, DMSO-d6) δ : 5.08 (2H, s), 7.93 (1
H, dd, J = 8.0 Hz, 5.6Hz), 8.69 (1H, d, J = 8.0 H
z), 8.99 (1H, d, J = 5.6 Hz), 9.33 (1H, s)
【0210】参考例8 化合物(15)、および3-プロピオニルピリジンを原料とし
て参考例7に記載した方法に従い製造される化合物を表3
に示す。
【0211】
【表3】
【0212】参考例9 4-クロロニコチンアルデヒド(19) 4-クロロピリジン(25.0 g, 0.22mol)のテトラヒドロ
フラン溶液(50 ml)を、アルゴン雰囲気下-78℃で1.6M
n-ブチルリチウムのへキサン溶液(179 ml, 0.29mol)
とジイソプロピルアミン(33.4 g, 0.33 mol)から調製
したリチウムジイソプロピルアミドのテトラヒドロフラ
ン溶液(300 ml)中に滴下した。30分間撹拌後、DMF(1
9.3 g, 0.26 mol)を添加し、室温まで徐々に昇温した。
反応液を酢酸エチル(200 ml)−5%NH4Claq. (300 m
l)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧
下に留去し、粗製の表記化合物(27 g, 86%)を油状物
として得た。1 H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 7.45 (1H, d, J = 5.0 H
z), 8.69 (1H, d, J = 5.0Hz), 9.05 (1H, s), 10.51
(1H, s)
【0213】参考例10 4-クロロニコチノニトリル(20) 化合物(19) (27.0g, 0.19mol)と塩酸ヒドロキシルアミ
ン(13.01g, 0.19mol)と酢酸ナトリウム(15.6g, 0.19mo
l)をメタノール(100ml)に懸濁し、室温で2時間撹拌し
た。溶媒を留去し、残留物をクロロホルム(100ml)に溶
解し、オキシ塩化リン(125g)を添加して3時間加熱還流
した。溶媒を留去し、残渣を水(200ml)に加え、炭酸ナ
トリウムにてpH=7とした。酢酸エチル(200 mlx2回)
で抽出し、有機層を乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に
留去し表記化合物(18 g, 68%)を得た。 1 H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 7.52 (1H, d, J = 5.0 H
z), 8.72 (1H, d, J = 5.0Hz), 8.87 (1H, s)
【0214】参考例11 4-メトキシニコチノニトリル (21) 化合物(20)(2.77 g, 20.0 mmol)のメタノール(5 m
l)溶液に、28%ナトリウムメチラート−メタノール溶液
(5.0g, 24.0mmol)を室温で加え、1時間撹拌した。溶
媒を濃縮して得られた残渣を酢酸エチルと氷食塩水で分
配した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥したの
ち、溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣を少量のイソ
プロピルエーテルから再結晶して標記化合物(2.3g, 86
%)を得た。 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 4.02(3H, s), 6.93 (1H,
d, J = 5.8 Hz), 8.65(1H, d, J =5.8Hz), 8.69(1H, s)
【0215】参考例12 化合物(20)を原料として参考例11に記載した方法に従い
製造される化合物例を表4に示す。
【0216】
【表4】
【0217】参考例13 4-ビニルニコチノニトリル(25) 化合物(20)(1.00 g, 7.21 mmol)のジメチルホルムア
ミド(15 ml)溶液にトリブチル(ビニル)すず(2.50
ml, 8.65 mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0.40 g, 0.58 mmol)を加え、アル
ゴン雰囲気下120℃で1時間撹拌後、反応液を氷水に
あけ酢酸エチルで抽出した。抽出液を合わせて食塩水で
洗浄し乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して白色粉末(0.93 g, 99 %)を得た。 融点 56-57℃1 H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 5.80 (1H, d, J = 11.0 H
z), 6.21 (1H, d, J = 17.6 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 1
1.0 Hz, 17.6 Hz), 7.54 (1H, d, J = 5.6 Hz),8.73 (1
H, d, J = 5.6 Hz), 8.85 (1H, s)
【0218】参考例14 4-エチルニコチノニトリル(26) 化合物(25)(0.73 g, 5.61 mmol)を酢酸エチル(15 m
l)に溶解させ、10%パラジウム炭素(20 mg)を加え、
水素雰囲気下常温常圧で2時間撹拌し、水素添加した。
反応液をセライト濾過し、濾液を酢酸エチルと食塩水で
分配した。水層を酢酸エチルで抽出し、抽出液を合わせ
て乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
て無色油状物(0.62 g, 84 %)を得た。1 H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 1.34 (3H, t, J = 7.6 H
z), 2.89 (2H, q, J = 7.6 Hz), 7.30 (1H, d, J = 5.6
Hz), 8.68 (1H, d, J = 5.6 Hz), 8.80 (1H, s)
【0219】参考例15 4-メチルピリジン-3-カルボチオアミド(27) 化合物(14)(9.2 g, 77.9 mmol)のジメチルホルムアミ
ド(500 ml)溶液にトリエチルアミン(800mg, 7.79mmo
l;10mol%)を加え、硫化水素ガスを導入しながら室温で
16時間撹拌した。溶媒を濃縮して得られた残渣をジクロ
ロメタンと食塩水で分配した。水層をジクロルメタンで
抽出し、抽出液を合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣を少量の酢
酸エチルから再結晶して標記化合物(10.2 g, 86 %)を
得た。 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 2.49(3H, s), 7.13 (1H,
d, J = 5.2 Hz), 7.28 (1H, brs),7.86 (1H, brs), 8.3
9 (1H, d, J =5.2 Hz), 8.49(1H, s)
【0220】参考例16 市販もしくは合成したニコチノニトリル誘導体(化合物
(21-24),(26))、もしくは市販のシアノベンゼン誘導体
を原料として参考例15に記載した方法に従い製造される
化合物を表5に示す。
【0221】
【表5】
【0222】参考例17 4-クロロフェニルアセチル チオシアネート(40) 4-クロロフェニルアセチルブロマイド(12.2g, 52.3 mm
ol)をエタノール(50ml)に懸濁し、60℃−70℃に
加温し、KSCN(5.59g, 57.5 mmol)の水溶液(10ml)を
少しずつ加え、添加後80℃で10分間撹拌した。反応混
合物を室温で4時間放置し、水(150ml)を加え析出し
た固体を濾取した。残渣を水(150ml)で2回洗浄し、減
圧下乾燥して表記化合物(10.1g, 91 %)を得た。参考
例18 4-(4-クロロフェニル)-2-ブロモ-1,3-チアゾール(41) 化合物(40)(2.1g, 10.0 mmol)を酢酸(10ml)に懸濁
し、47%HBr-酢酸(1ml)を添加し、80℃にて2時間
加熱撹拌した。減圧下濃縮乾固し、残渣を酢酸エチルと
5%NaHCO3aq.で分配した。水層を酢酸エチルで抽出し、
抽出液を合わせて飽和食塩水で洗浄した後乾燥(MgS
O4)した。溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣にイソ
プロピルエーテルを加えて濾取し、表記化合物(1.2g,
44 %)を得た。1 H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 7.39 (2H, d, J = 8.8 H
z), 7.41(1H, s), 7.80 (1H, d, J = 5.6 Hz)
【0223】参考例19 4-(4-クロロフェニル)-2-オキソ-1,3-チアゾール(42) 化合物(40)(10.9mg, 52.2 mmol)を酢酸(50ml)に懸
濁し、50%硫酸(15ml)を60℃にて滴下し、2時間加
熱還流した。冷却後、反応液を氷(200g)に加えた。析
出した結晶を濾取し、水(200ml)で2回洗浄し、減圧下
乾燥して表記化合物(10.1g, 91 %)を得た。 融点230-233℃1 H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 6.28 (1H, s), 7.37 (2H,
d, J=7.0Hz), 7.52 (2H, d, J =7.0 Hz), 11.46(1H, b
rs)
【0224】参考例20 4-(4-クロロフェニル)-[2-(4-クロロピリジン-3-イル)]
-1,3-チアゾール(43) 化合物(19)の合成例にしたがって、4-クロロピリジン
(1.14g, 10.0 mmol)とLDA(12 mmol)とを反応させ得
られた反応液に、ZnCl2(1.63g, 12.0 mmol)を添加
し、−78℃にて10分間撹拌し、化合物(41) (548mg,
2.0 mmol)とテトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(580mg, 0.5 mmol)を加えて室温で30時間撹拌し
た。酢酸エチルとNH4Claq.で分配し、酢酸エチル層をNH
4Claq.で1回洗浄した。抽出液を乾燥(MgSO4)後、溶媒
を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製して表記化合物(250mg, 40
%)を得た。 融点 149-150℃1 H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 7.17 (1H, s), 7.49 (2H,
d, J=8.0Hz), 7.63 - 7.67(1H, m), 7.84 (2H, d, J =
8.0 Hz), 8.59(1H, d, J=6.0Hz), 9.11(1H, s)
【0225】実施例1 4-(2,4-ジメチルフェニル)-[2-(4-メチルピリジン-3-イ
ル)]-1,3-チアゾール1塩酸塩(44) 化合物(1)(227 mg, 1.0 mmol)、化合物(27)(152 mg,
1.0 mmol)、エタノール(3 ml)の混合物を6時間加熱
還流した。冷却後、溶媒を減圧下に留去し、得られた残
渣を酢酸エチルと飽和重曹水で分配した。有機層を乾燥
(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去し、4N塩酸/酢酸エ
チルから再結晶して一塩酸塩の結晶(220 mg, 69 %)を
得た。 融点 148-150℃1 H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 2.33 (3H, s), 2.47 (3H,
s), 2.83 (3H, s), 7.10-7.17 (2H, m), 7.59 (1H, d,
J=7.6Hz), 7.96 (1H, d, J =5.8 Hz), 8.10(1H,s), 8.
79(1H, d, J =5.8 Hz), 9.22(1H, s)
【0226】実施例2 市販もしくは合成したα-ブロモケトン誘導体(化合物
(1-13),(16-18))と市販もしくは合成したチオアセトア
ミド誘導体(化合物(27-39))を原料として実施例1に
記載した方法に従い製造される化合物例を表6ないし表
12に示す。
【0227】
【表6】
【0228】
【表7】
【0229】
【表8】
【0230】
【表9】
【0231】
【表10】
【0232】
【表11】
【0233】
【表12】
【0234】実施例3 エチル 5-[4-(4-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]ニコチン酸 (140) アルゴン雰囲気下、化合物(41)(0.25 g, 0.91 mmol)
のテトラヒドロフラン(5 ml)溶液を−78℃に冷却し
1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.57 ml,
0.91 mmol)を加えた。−78℃で30分間撹拌後、反
応液に塩化亜鉛(0.12 g, 0.91 mmol)のテトラヒドロ
フラン(2 ml)溶液を加えた。反応液を室温に戻して3
0分間撹拌後、5-ブロモニコチン酸エチル(0.21 g, 0.
91 mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0.16 g, 0.14 mmol)を加え、75℃
に加熱して2時間撹拌した。冷却後反応液を氷水にあ
け、酢酸エチルと食塩水で分配した。水層を酢酸エチル
で抽出し、抽出液を合わせて乾燥(MgSO4)後、溶媒を
減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル−n−ヘキサン
から結晶化して白色結晶(0.16 g, 51 %)を得た。 融点132-135 ℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 1.50 (3H, t, J = 7.1 H
z), 4.49 (2H, q, J = 7.1 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8.6
Hz), 7.59 (1H, s), 7.96 (2H, d, J = 8.6 Hz),8.86
(1H, s), 9.27 (1H, s), 9.41 (1H, s)
【0235】実施例4 メチル 3-[4-(4-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]イソニコチン酸 (141) アルゴン雰囲気下、化合物(43)(6.0 g, 20.0 mmol)、
トリエチルアミン(5.32 g, 52.6 mmol)および酢酸パ
ラジウム(930mg, 4.0 mmol)、dppf(2.22g, 4.0 mmo
l)をDMF(80 ml)−メタノール(40 ml)に溶解し、一
酸化炭素雰囲気下、70℃で40時間した。溶媒を留去
し、冷却後反応液を酢酸エチルと重曹水で分配した。水
層を酢酸エチルで抽出し、抽出液を合わせて乾燥(MgSO
4)後、溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル
−n−ヘキサンから結晶化して白色結晶(4.71 g, 69
%)を得た。 融点 92-94 ℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 3.83(3H, s), 7.41(2H,
d, J = 8.4 Hz), 7.55 (1H, d, J=4.4Hz), 7.60 (1H,
s), 7.87(2H, d, J = 8.4 Hz), 8.78 (1H, d, J=5.2H
z), 9.05 (1H, s)
【0236】実施例5 4-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]
ピリジン-4-イル]モルホリン(142) 化合物(43)(120mg, 0.40mmol)、よう化ナトリウム(1
56mg, 0.40mmol)にモルホリン(5ml)を加えた。反応液
を80℃に加熱して6時間撹拌した。溶媒を減圧下に留
去し、得られた残渣を酢酸エチルと重曹水で分配した。
水層を酢酸エチルで抽出し、抽出液を合わせて乾燥(Mg
SO4)したのち溶媒を減圧下に留去した。シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル−n−ヘ
キサンから結晶化して白色結晶(100mg, 67 %)を得
た。 融点 169 ℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 3.06 (4H, m), 3.88 (4H,
m), 7.01 (1H, d, J =5.8 Hz), 7.27 (1H, s), 7.42
(2H, d, J = 8.6 Hz), 7.59 (1H, s), 7.95 (2H,d, J =
8.6 Hz), 8.53 (1H, d, J = 5.8 Hz), 9.14 (1H, s)
【0237】実施例6 市販のアミン誘導体を原料として実施例5に記載した方
法に従い製造される化合物を表13に示す。
【0238】
【表13】
【0239】実施例7 2-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]
ピリジン-4-イル]プロパン-2-オール (145) 化合物(141)(857mg, 2.5mmol)を無水テトラヒドロフ
ラン(5ml)に溶解し、氷冷下2M MeMgIのエーテル溶液(3m
l, 6.0mmol)を加えた。反応液を室温で1時間撹拌し
た。反応液を酢酸エチルと塩化アンモニウム水で分配
し、水層を酢酸エチルで抽出、有機層を合わせて乾燥
(MgSO4)した。溶媒を減圧下に留去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製して表記化合物の白色結
晶(480mg, 61 %)を得た。 融点 146 ℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 1.55 (3H, s), 1.59 (3H,
s), 7.43 (2H, d, J =8.8 Hz), 7.52 (1H, d, J = 5.0
Hz), 7.64 (1H, s), 7.72 (1H, s), 7.81 (2H,d, J =
8.8 Hz), 8.68 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.93 (1H, s)
【0240】実施例8 3-[4-(4-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-N,N
-ジメチルイソニコチンアミド (146) 化合物(141)(170mg, 0.5mmol)をメタノール(10ml)−1
N NaOHaq. (10ml)に溶解し、40℃で1時間撹拌した。反
応液のpHを6付近に調節し、析出した固体を濾取した。
これを減圧乾燥したのちWSC (117mg, 0.6mmol)、HOBt
(85mg, 0.6mmol)、ジメチルアミン(27mg, 0.6mmol) と
共にジメチルホルムアミド(3ml)に溶解し30℃で2時間撹
拌した。反応液を酢酸エチルと重曹水で分配し、水層を
酢酸エチルで抽出、有機層を合わせて乾燥(MgSO4)し
た。溶媒を減圧下に留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して表記化合物の白色結晶(120mg, 3
5 %)を得た。 融点 195℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 2.80 (3H, s), 3.14 (3H,
s), 7.39 (1H, d, J =5.2 Hz), 7.41 (2H, d, J = 7.0
Hz), 7.57 (1H, s), 7.86 (2H, d, J = 7.0 Hz), 8.71
(1H, d, J = 5.2 Hz), 9.17 (1H, s)
【0241】実施例9 市販のアミン誘導体を原料として実施例8に記載した方
法に従い製造される化合物を表14に示す。
【0242】
【表14】
【0243】実施例10 3-[5-クロロ-4-(4-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-2-
イル]-4-メチルピリジン(150) 化合物(74)(286mg, 1.0mmol)をジメチルホルムアミド
(2ml)に溶解し、氷冷下、トリクロロイソシアヌル酸(1
00mg, 0.4mmol)のジメチルホルムアミド(1ml)溶液を
加えた。反応液を室温で1時間撹拌し、酢酸エチルと重
曹水で分配し、水層を酢酸エチルで抽出、有機層を合わ
せて乾燥(MgSO4)した。溶媒を減圧下に留去し、表記
化合物の白色結晶(190mg, 59 %)を得た。 融点 146 ℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 2.67 (3H, s), 7.25 (1H,
d, J = 5.2 Hz), 7.45(2H, d, J = 8.2 Hz), 8.00 (2
H, d, J = 8.2 Hz), 8.53 (1H, d, J = 5.2 Hz),8.89
(1H, s)
【0244】実施例11 化合物(104),(125)を原料として実施例10に記載したの
と同様の方法に従い製造される化合物を表15に示す。
【0245】
【表15】
【0246】実施例12 3-[5-フルオロ-4-(4-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-
2-イル]-4-メチルピリジン (153) 化合物(103)(133mg, 0.5mmol)をアセトニトリル(5ml)
に溶解し、SelectfloroTM(236mg, 0.6mmol)のアセト
ニトリル(3ml)溶液を加えた。反応液を加熱還流下で1
6時間撹拌し、酢酸エチルと重曹水で分配し、水層を酢
酸エチルで抽出、有機層を合わせて乾燥(MgSO4)し
た。溶媒を減圧下に留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して表記化合物の結晶(30mg, 21 %)
を得た。 融点 96 ℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 2.41 (3H, s), 2.69 (3H,
s), 7.23-7.30 (3H, m), 7.87 (2H, d, J = 8.0 Hz),
8.50 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.84(1H, s)
【0247】実施例13 4-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-4-イ
ル]ベンゼンスルホンアミド (154) 化合物(119)(770mg, 1.3mmol)を濃硫酸(3.0ml)に溶解
し、10℃で0.5時間撹拌した。反応液を氷水(50ml)に注
入し、5%重曹水で中和したのち酢酸エチル−テトラヒ
ドロフラン(1:1)で抽出、有機層を乾燥(MgSO4
した。溶媒を減圧下に留去し、少量のジクロロメタンか
ら再結晶して表記化合物の白色結晶(260mg, 67 %)を
得た。 融点 219℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 2.68 (3H, s), 7.43 (1H,
s), 7.47 (1H, d, J =5.2Hz), 7.93 (2H, d, J = 8.4
Hz), 8.24 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.52 (1H, s), 8.55
(1H, d, J = 5.2 Hz), 9.00 (1H, s)
【0248】実施例14 化合物(118)を原料として実施例13に記載したのと同様
の方法に従い製造される化合物として収率52%で、4-
[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,3-チ
アゾール-4-イル]ベンゼンスルホンアミド (155) を得
ることができる。 融点 217℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 7.43 (1H, s), 7.91-8.23
(5H, m), 8.62(1H, s),9.03 (1H, d, J = 5.2 Hz), 9.
14 (1H, s)
【0249】実施例15 4-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,3-
チアゾール-4-イル]アニリン (156) 化合物(59)(0.61 g, 1.72 mmol)をギ酸(10 ml)に溶解
し、Pd-C(0.06 g, 10wt.%)を加え、水素雰囲気下常温常
圧で2時間撹拌した。触媒等を濾去した後、ギ酸を減圧
濃縮し、残さを酢酸エチルと飽和重曹水で分配した。有
機層を食塩水で洗浄後、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧
下に留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製して白色結晶(0.23 g, 42 %)を得
た。 融点 71-72 ℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 3.80 (2H, s), 6.76 (2H,
d, J = 8.8 Hz), 7.48(1H, s), 7.70 (1H, d, J = 5.2
Hz), 7.77 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.87 (1H, d, J =
5.2 Hz), 9.05 (1H, s)
【0250】実施例16 3-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,3-
チアゾール-4-イル]アニリン (157) 実施例15に記載した方法と同様にして化合物(60)(1.00
g, 2.85 mmol)から無色アモルファス(0.94 g, quan
t.)を得た。 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 3.64 (2H, s), 6.71 (1H,
d, J = 7.6 Hz), 7.19-7.35 (3H, m), 7.65 (1H, s),
7.70 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.88 (1H, d, J = 5.2 H
z), 9.04 (1H, s)
【0251】実施例17 N-(4-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,
3-チアゾール-4-イル]フェニル)アセトアミド (158) 氷冷下化合物(156)(0.20 g, 0.63 mmol)のジクロロメ
タン(3 ml)溶液にピリジン(0.05 ml, 0.63 mmol)お
よびアセチルクロリド(0.04 ml, 0.63 mmol)を加え
た。反応液を室温に戻して1時間撹拌後、酢酸エチルと
食塩水で分配した。水層を酢酸エチルで抽出し、抽出液
を合わせて乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去し
た。得られた残渣を酢酸エチルから結晶化して白色結晶
(0.17 g, 76%)を得た。 融点 216-213 ℃ 1H-NMR (200Hz, DMSO-d6) δ : 2.07 (3H, s), 7.68 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 7.95 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.99
(2H, d, J = 5.2 Hz), 8.10 (1H, brs), 8.30 (1H, s),
9.02 (2H, d, J = 5.2 Hz), 9.11 (1H, s)
【0252】実施例18 N-(3-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,
3-チアゾール-4-イル]フェニル)アセトアミド (159) 実施例17に記載した方法と同様にして化合物(157)(0.3
8 g, 1.18 mmol)から無色アモルファス(0.30 g, 70
%)を得た。このアモルファスのメタノール(3ml)溶液
に氷冷下、4N酢酸エチル性塩酸(0.22 ml)を加え同
温で10分間撹拌した。反応液を減圧下濃縮して得られ
た残渣を酢酸エチル−メタノールから結晶化させて塩酸
塩を黄色針状晶として得た。 融点 154-155 ℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 2.21 (3H, s), 7.38-7.46
(2H, m), 7.62-7.74 (4H, m), 8.06 (1H, s), 8.90 (1
H, d, J = 4.8 Hz), 9.05 (1H, s)
【0253】実施例19 N-(4-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,
3-チアゾール-4-イル]フェニル)メタンスルホンアミド
(160) 実施例17に記載した方法と同様にしてアセチルクロリド
のかわりにメタンスルホニルクロリドを用い、化合物(1
56)(0.28 g, 0.87mmol)から無色アモルファス(0.25
g, 72 %)を得た。このアモルファスのメタノール(3 m
l)溶液に氷冷下、4N酢酸エチル性塩酸(0.16 ml)を
加え同温で10分間撹拌した。反応液を減圧下濃縮して
得られた残渣を酢酸エチル−メタノールから結晶化させ
て塩酸塩を黄色結晶として得た。 融点 205-207 ℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 3.06 (3H, s), 6.45 (1H,
s), 7.31 (2H, d, J =8.8 Hz), 7.67 (1H, s), 7.73
(1H, d, J = 4.8 Hz), 7.98 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.9
1 (1H, d, J = 4.8 Hz), 9.06 (1H, s)
【0254】実施例20 N-(3-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,
3-チアゾール-4-イル]フェニル)メタンスルホンアミド
(161) 実施例17に記載した方法と同様にしてアセチルクロリド
のかわりにメタンスルホニルクロリドを用い、化合物(1
57)(0.31 g, 0.96 mmol)から無色アモルファス(0.28
g, 70 %)を得た。このアモルファスの酢酸エチル(2
ml)溶液に氷冷下、4N酢酸エチル性塩酸(0.18 ml)
を加え同温で10分間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し
て得られた残渣を酢酸エチルから結晶化させて塩酸塩を
黄色結晶として得た。 融点 162-165 ℃ 1H-NMR (200Hz, CDCl3) δ : 3.06 (3H, s), 6.66 (1H,
s), 7.27-7.42 (1H, m), 7.46 (1H, t, J = 7.9 Hz),
7.72-7.84 (4H, m), 8.91 (1H, d, J = 5.6 Hz),9.05
(1H, s)
【0255】実施例21 4-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,3-
チアゾール-4-イル]安息香酸 (162) 化合物(69)(0.57 g, 1.24 mmol)のエタノール(15 m
l)溶液に1N水酸化ナトリウム(7.45 ml, 7.45 mmo
l)を加え、室温で3時間撹拌した後、1N塩酸(7.45
ml, 7.45 mmol)を加えエタノール溶媒を減圧下に留去
した。得られた残渣を水およびエタノールで洗浄し減圧
下に乾燥(P2O5)して、白色粉末(0.37 g,85 %)を得
た。 1H-NMR (200Hz, DMSO-d6) δ : 8.00-8.18 (6H, m), 8.
62 (1H, s), 9.03 (1H,d, J = 5.2 Hz), 9.14 (1H, s)
【0256】実施例22 4-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-4-イ
ル]安息香酸 (163) 実施例21に記載した方法と同様にして、化合物(112)
(0.37 g, 1.13 mmol)から白色粉末(0.31 g, 94 %)
を得た。 融点 >300 ℃ 1H-NMR (200Hz, DMSO-d6) δ : 2.68 (3H, s), 7.47 (1
H, d, J = 5.4 Hz), 8.04 (2H, d, J = 8.2 Hz), 8.17
(2H, d, J = 8.2 Hz), 8.51 (1H, s), 8.56 (1H,d, J =
5.4 Hz), 9.00 (1H, s)
【0257】実施例23 4-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,3-
チアゾール-4-イル]ベンツアミド (164) 氷冷下、化合物(162)(0.45 g, 1.29 mmol)のテトラヒ
ドロフラン(12 ml)溶液に、オキサリルクロリド(0.1
7ml, 2.59 mmol)およびジメチルホルムアミド(3 drop
s)を加え、室温で1時間撹拌した。この反応液に28%ア
ンモニア水(1.00 ml, 16.44 mmol)を加え室温で1時
間撹拌後、酢酸エチルと飽和重曹水で分配した。水層を
酢酸エチルで抽出し、抽出液を合わせて食塩水で洗浄し
乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去した。得られた
残渣をエタノ−ル−酢酸エチルから結晶化して白色結晶
(0.45 g, quant.)を得た。 融点 192-193℃ 1H-NMR (200Hz, DMSO-d6) δ : 7.44 (1H.brs), 7.97-
8.13 (6H, m), 8.60 (1H,s), 9.03 (1H, d, J = 4.8 H
z), 9.14 (1H, s)
【0258】実施例24 4-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-4-イ
ル]ベンツアミド (165) 実施例23に記載した方法と同様にして化合物(163)(0.3
0 g, 1.01 mmol)から白色粉末(0.05 g, 17 %)を得
た。 融点 222-225℃ 1H-NMR (200Hz, DMSO-d6) δ : 2.68 (3H, s), 7.43 (1
H, brs), 7.47 (1H, d,J = 5.0 Hz), 7.97-8.16 (5H,
m), 8.48 (1H, s), 8.55 (1H, d, J = 5.0 Hz),9.00 (1
H, s)
【0259】実施例25 3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]ベンズアミドの製造 i) 3-シアノベンズアミドの製造 28%アンモニア水(20 ml)とTHF(30 ml)の混液を5℃に冷
却し、3-シアノベンゾイルクロリド(1.45 g)をゆっくり
加えて1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽出した
後、有機層を乾燥後濃縮した。残留物を酢酸エチルから
再結晶し、表題化合物 (802 mg)を無色針状晶として得
た。1 H-NMR (CDCl3+CD3OD)δ: 7.61 (1H, t, J= 7.8 Hz),
7.82 (1H, dt, J= 7.8, 1.4 Hz), 8.13 (1H, dt, J= 7.
8, 1.4 Hz), 8.21 (1H, t, J= 1.4 Hz). IR (KBr): 3420, 3160, 2232, 1705, 1397 cm-1. ii) 3-(アミノカルボノチオニル)ベンズアミドの製造 3-シアノベンズアミド(4.67g)をエタノール(500 ml)と
トリエチルアミン(1.0ml)の混合物に懸濁させ、室温で
硫化水素ガスを30分吹き込んだ。室温で4日間撹拌した
後、減圧下溶媒を留去した。残留物をエタノール-酢酸
エチル混液で洗浄し、淡黄色粉末の表題化合物 (5.70g)
を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 7.40-7.56 (2H, m), 7.91-8.08
(3H, m), 8.32 (1H, t, J= 1.8 Hz), 9.58 (1H, brs),
9.98 (1H, brs). IR (KBr): 3358, 3160, 1659, 1636, 1418 cm-1. iii) 3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール
-2-イル]ベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(435mg)および3-(アミノカルボノチオニル)ベン
ズアミド(202mg)をエタノール(10 ml)に懸濁させ、3時
間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、析出結
晶をろ取し、エタノール-酢酸エチル混液で洗浄した。
得られた結晶を重曹水-酢酸エチル-メタノール混液に溶
解させ、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥後濃縮
し、残留物を酢酸エチル−メタノールから再結晶して表
題化合物 (235 mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.54 (3H, s), 7.38 (1H, d, J=
5.2 Hz), 7.57 (1H, brs), 7.63 (1H, t, J=7.7 Hz),
7.96-8.05 (1H, m), 8.09 (1H, s), 8.14-8.26 (2H,
m), 8.43-8.50 (2H, m), 8.86 (1H, s). IR (KBr): 3266, 3106, 3056, 1713, 1402 cm-1
【0260】実施例26 N-メチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]ベンズアミドの製造 i) 3-シアノ-N-メチルベンズアミドの製造 40%メチルアミン水溶液(20 ml)とTHF(30 ml)の混液を5
℃に冷却し、3-シアノベンゾイルクロリド(1.89 g)をゆ
っくり加えて1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽
出した後、有機層を乾燥後濃縮した。残留物を酢酸エチ
ルから再結晶し、表題化合物 (1.14 g)を無色針状晶と
して得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.06 (3H, d, J= 4.8 Hz), 6.26 (1
H, brs), 7.59 (1H, t,J= 7.9 Hz), 7.80 (1H, dt, J=
7.9, 2.6 Hz), 7.95-8.10 (2H, m). IR (KBr): 3293, 2232, 1636, 1559 cm-1. ii) 3-(アミノカルボノチオニル)-N-メチルベンズアミ
ドの製造 3-シアノ-N-メチルベンズアミド(930mg)をエタノール(8
0 ml)およびトリエチルアミン(2.0ml)の混合物に溶解さ
せ、室温で硫化水素ガスを30分吹き込んだ。室温で36時
間撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。残留物を酢酸エ
チルで洗浄して淡褐色粉末の表題化合物 (731mg)を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.79 (3H, d, J= 4.8 Hz), 7.49
(1H, t, J= 7.8 Hz), 7.86-8.04 (2H, m), 8.29 (1H,
s), 8.44-8.64 (1H, m), 9.59 (1H, brs), 9.98 (1H, b
rs). IR (KBr): 3304, 1630, 1416 cm-1. iii) N-メチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-
チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(408mg)および3-(アミノカルボノチオニル)-N-
メチルベンズアミド(204 mg)をエタノール(10 ml)に懸
濁させ、3時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却し
た後、析出結晶をろ取し、酢酸エチルで洗浄した。得ら
れた結晶を加温した重曹水-酢酸エチルに溶解させ、分
液後水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥後濃縮
し、残留物を酢酸エチルから再結晶して表題化合物 (23
6 mg)を淡黄色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.54 (3H, s), 2.82 (3H, d, J=
4.4 Hz), 7.38 (1H, d, J=5.0 Hz), 7.63 (1H, t, J=7.
6 Hz), 7.96 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.09 (1H, s),8.17
(1H, d, J= 7.6 Hz), 8.44 (1H, s), 8.47 (1H, d, J=
5.0 Hz), 8.60-8.76 (1H, m), 8.86 (1H, s). IR (KBr): 3268, 3139, 1672, 1553 cm-1
【0261】実施例27 N,N-ジメチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 i) 3-シアノ-N,N-ジメチルベンズアミドの製造 3-シアノ安息香酸(12.60g)をTHF(200 ml)に溶解した
後、塩化チオニル(13.0g)およびDMF(0.05ml)を加え60℃
で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、THF(100
ml)に再溶解し、5℃に冷却した50%ジメチルアミン水
溶液(80 ml)にゆっくりと加えた。反応液を室温で1時間
撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥後、
濃縮し、残留物をヘキサン-ジイソプロピルエーテルか
ら再結晶して表題化合物 (8.00 g)を無色粉末晶として
得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.99 (3H, s), 3.13 (3H, s), 7.55
(1H, t, J=8.1 Hz), 7.64 - 7.74 (3H, m). IR (KBr): 3054, 2228, 1613, 1580 cm-1. ii) 3-(アミノカルボノチオニル)-N,N-ジメチルベンズ
アミドの製造 3-シアノ-N,N-ジメチルベンズアミド(7.90g)をエタノー
ル(500 ml)およびトリエチルアミン(2.0ml)に溶解させ
た後、室温で硫化水素ガスを30分吹き込んだ。室温で4
日間撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。残留物を酢酸
エチルで洗浄し、表題化合物 (8.60g)を褐色粉末として
得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.91 (3H, s), 3.00 (3H, s), 7.
42 - 7.57 (2H, m), 7.86 - 7.98 (2H, m), 9.59, (1H,
brs), 9.97 (1H, brs). IR (KBr): 3210, 3056, 1615, 1601 cm-1. iii) N,N-ジメチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-
1,3-チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(1.53 g)および3-(アミノカルボノチオニル)-N,
N-ジメチルベンズアミド(1.00g)をエタノール(20 ml)に
懸濁させた後、2時間加熱還流した。反応液に重曹水を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥後濃縮し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液、
メタノール:酢酸エチル=1:40)に付して精製した。酢
酸エチル-ジイソプロピルエーテルから再結晶を行い、
表題化合物(1.26 g)を淡黄色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.54 (3H, s), 3.03 (3H, s), 3.15
(3H, s), 7.22 (1H, d,J=5.2 Hz), 7.38 - 7.41 (1H,
m), 7.46 - 7.60 (2H, m), 8.00 - 8.10 (2H, m), 8.48
(1H, d, J=5.2 Hz), 8.81 (1H, s). IR (KBr): 2930, 1634, 1395 cm-1
【0262】実施例28 4-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]ベンズアミドの製造i) 4-シアノベンズアミドの製造 4-シアノベンゾイルクロリド(5.30 g)および28%アンモ
ニア水(20 ml)を用いて実施例25-i)と同様の反応を行
い、表題化合物 (3.62g)を淡褐色針状晶として得た。1 H-NMR (CDCl3+CD3OD)δ: 7.76 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.
96 (2H, d, J= 8.1 Hz).IR (KBr): 3443, 3177, 2230,
1701, 1618, 1561, 1414, 1399 cm-1. ii) 4-(アミノカルボノチオニル)ベンズアミドの製造 4-シアノベンズアミド(2.66g)を用いて実施例25-ii)と
同様の反応を行い黄色粉末の表題化合物 (3.05g)を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 7.51 (1H, brs), 7.80-7.98 (4H,
m), 8.08 (1H, brs), 9.61 (1H, brs), 10.01 (1H, br
s). IR (KBr): 3164, 1659, 1632, 1568, 1427 cm-1. iii) 4-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール
-2-イル]ベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(503mg)および4-(アミノカルボノチオニル)ベン
ズアミド(232mg)を用いて実施例25-iii)と同様の反応を
行いアモルファス状の表題化合物 (300mg)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.54 (3H, s), 7.38 (1H, d, J=
4.9 Hz), 7.52 (1H, brs), 7.96-8.18 (6H, m), 8.47
(1H, d, J= 4.9 Hz), 8.85 (1H, s).IR (KBr): 3169, 1
703, 1416, 1397 cm-1
【0263】実施例29 N-メチル-4-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]ベンズアミドの製造 i) 4-シアノ-N-メチルベンズアミドの製造 4-シアノベンゾイルクロリド(5.17 g)および40%メチル
アミン水溶液(20 ml)を用いて実施例26-i)と同様の反応
を行い表題化合物 (4.13g)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.04 (3H, d, J= 4.8 Hz), 6.23 (1
H, brs), 7.74 (2H, d,J=8.5 Hz), 7.86 (2H, d, J= 8.
5 Hz). IR (KBr): 3341, 2228, 1644, 1555 cm-1. ii) 4-(アミノカルボノチオニル)-N-メチルベンズアミ
ドの製造 4-シアノ-N-メチルベンズアミド(2.04g)を用いて実施例
25-ii)と同様の反応を行い黄色粉末の表題化合物 (2.26
g)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.79 (3H, d, J= 4.4 Hz), 7.83
(2H, d, J= 8.8 Hz), 7.92 (2H, d, J= 8.8 Hz), 8.50-
8.64 (1H, m), 9.61 (1H, brs), 10.01 (1H, brs). IR (KBr): 3113, 1634, 1547 cm-1. iii) N-メチル-4-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-
チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(482mg)および4-(アミノカルボノチオニル)-N-メ
チルベンズアミド(243mg)を用いて実施例25-iii)と同様
の反応を行い表題化合物 (207mg)をアモルファスとして
得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.54 (3H, s), 2.81 (3H, d, J=
4.4 Hz), 7.38 (1H, d,J= 5.2 Hz), 7.98 (2H, d, J=
8.6 Hz), 8.11 (2H, d, J= 8.6 Hz), 8.11 (1H,s), 8.4
7 (1H, d, J= 5.2 Hz), 8.54-8.67 (1H, m), 8.85 (1H,
s). IR (KBr): 3343, 1645, 1563 cm-1
【0264】実施例30 N,4-ジメチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 i) 3-ヨード-N,4-ジメチルベンズアミドの製造 3-ヨード-4-メチル安息香酸(9.84g)をTHF(50 ml)に溶解
した後、塩化チオニル(4ml)およびDMF(0.05ml)を加えて
3時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、褐色粉末
として3-ヨード-4-メチルベンゾイルクロリド (10.18
g)を得た。続いて実施例26-i)と同様の反応を行い、3-
ヨード-4-メチルベンゾイルクロリド(4.00 g)およびメ
チルアミンのTHF溶液(2M,30ml)から無色粉末晶として
表題化合物(3.47 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.46 (3H, s), 3.00 (3H, d, J=5.2
Hz), 6.11 (1H, brs),7.28 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.64
(1H, dd, J=1.8, 7.6 Hz), 8.19 (1H, d, J=1.8Hz). IR (KBr): 3322, 1638, 1549, 1480, 1410, 1316, 126
5, 667 cm-1. ii) 3-シアノ-N,4-ジメチルベンズアミドの製造 窒素雰囲気下、3-ヨード-N,4-ジメチルベンズアミド(77
2mg)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(3
0mg)およびシアン化亜鉛(250mg)をDMF(10ml)に懸濁させ
た後、120℃で12時間撹拌した。反応液を5%アンモニア
水-酢酸エチルで希釈した後、有機層を水と飽和食塩水
で洗浄した。有機層を乾燥後濃縮し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液、ヘキサン:酢酸
エチル=2:1-0:1)に付して精製した。酢酸エチル-ヘ
キサンから再結晶を行い、表題化合物(300mg)を無色粉
末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.60 (3H, s), 3.02 (1H, d, J=4.8
Hz), 6.31 (1H, brs),7.40 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.90
(1H, dd, J= 1.8, 8.0 Hz), 8.01 (1H, d, J=1.8 Hz). IR (KBr): 3349, 2228, 1647, 1561 cm-1. iii) 3-(アミノカルボノチオニル)-N,4-ジメチルベンズ
アミドの製造 3-シアノ-N,4-ジメチルベンズアミド(1.75 g)を用いて
実施例26-ii)と同様の反応を行い、粗の表題化合物 (2.
80g)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.35 (3H, s), 2.76 (3H, d, J=
4.4 Hz), 7.28 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.66 - 7.76 (2H,
m), 8.38 - 8.51 (1H, m), 9.56 (1H, brs), 10.09 (1
H, brs). IR (KBr): 3297, 3125, 1622, 1559 cm-1. iv) N,4-ジメチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,
3-チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(76mg)および3-(アミノカルボノチオニル)-N,4-
ジメチルベンズアミド(50mg)を用いて実施例25-iii)と
同様の反応を行い、表題化合物 (44mg)を無色粉末晶と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.53 (3H, s), 2.66 (3H, s), 2.
81 (3H, d, J=4.8 Hz),7.38 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.50
(1H, d, J=7.9 Hz), 7.87 (1H, dd, J=1.8, 7.8Hz), 8.
15 (1H, s), 8.25 (1H, d, J=1.8 Hz), 8.46 (1H, d, J
=5.2 Hz), 8.52- 8.64 (1H, m), 8.84 (1H, s). IR (KBr): 3340, 3044, 1663, 1551 cm-1
【0265】実施例31 N,N,4-トリメチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,
3-チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 i) 3-ヨード-N,N,4-トリメチルベンズアミドの製造 3-ヨード-4-メチルベンゾイルクロリド(2.00 g)および5
0%ジメチルアミン水溶液(20 ml)を用いて実施例27-i)
と同様の反応を行い、表題化合物 (1.72g)を淡黄色油状
物として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.45 (3H, s), 2.99 (3H, brs), 3.
08 (3H, brs), 7.20 - 7.34 (2H, m), 7.87 (1H, d, J=
1.4 Hz). IR (KBr): 2926, 1634, 1395 cm-1. ii) 3-シアノ-N,N,4-トリメチルベンズアミドの製造 3-ヨード-N,N,4-トリメチルベンズアミド(1.65g)、テト
ラキストリフェニルホスフィンパラジウム(80mg)および
シアン化亜鉛(510mg)を用いて実施例30-ii)と同様の反
応を行い、無色油状物(酢酸エチル含有)として表題化合
物(1.41g)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.59 (3H, s), 3.03 (3H, s), 3.17
(3H, s), 7.39 (1H, d,J=7.9 Hz), 7.62 (1H, dd, J=
1.8, 8.0 Hz), 7.69 (1H, d, J=1.8 Hz). IR (KBr): 2936, 2226, 1634, 1404 cm-1. iii) N,N,4-トリメチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-イ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 3-ヨード-N,N,4-トリメチルベンズアミド(1.30 g)を用
いて実施例27-ii)と同様の反応を行い、粗の3-(アミノ
カルボノチオニル)-N,N,4-トリメチルベンズアミド (87
1mg)を得た。続いて、実施例27-iii)と同様の反応を行
い、2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭
化水素酸塩(750mg)および 3-(アミノカルボノチオニル)
-N,N,4-トリメチルベンズアミド (482mg)から淡黄色ア
モルファスの表題化合物 (19mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.56 (3H, s), 2.69 (3H, s), 3.04
(3H, brs), 3.13 (3H,brs), 7.22 (1H, d, J=4.7 Hz),
7.34 - 7.46 (2H, m), 7.46 (1H, s), 7.86 (1H, d, J
=1.2 Hz), 8.47 (1H, d, J=4.7 Hz), 8.83 (1H, s). IR (KBr): 2924, 1632, 1397 cm-1
【0266】実施例32 4-メチル-3-{2-[2-メチル-5-(ピロリジン-1-イルカル
ボニル)フェニル]-1,3-チアゾール-4-イル}ピリジンの
製造 i) 1-(3-ヨード-4-メチルベンゾイル)ピロリジンの製造 3-ヨード-4-メチルベンゾイルクロリド(2.00 g)および
ピロリジン (3.5 ml)を用いて実施例26-i)と同様の反応
を行い、表題化合物 (1.62g)を淡黄色油状物として得
た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.80 - 2.04 (4H, m), 2.45 (3H,
s), 3.43 (2H, t, J=6.4Hz), 3.62 (2H, t, J=6.7 Hz),
7.24 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.40 (1H, dd, J=1.8, 7.5
Hz), 7.97 (1H, d, J=1.8 Hz). IR (KBr): 2971, 1624, 1422 cm-1. ii) 1-(3-シアノ-4-メチルベンゾイル)ピロリジンの製
造 1-(3-ヨード-4-メチルベンゾイル)ピロリジン(1.55g)、
テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(80mg)お
よびシアン化亜鉛(460mg)を用いて実施例30-ii)と同様
の反応を行い、無色油状(酢酸エチル含有)の表題化合物
(1.44g)を得た。 1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.80 - 2.05 (4H, m), 2.58 (3H,
s), 3.46 (2H, t, J=6.2Hz), 3.72 (2H, t, J=6.7 Hz),
7.38 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.72 (1H, dd, J=1.8, 8.0
Hz), 7.79 (1H, d, J=1.8 Hz). IR (KBr): 2975, 2228, 1620, 1445 cm-1. iii) 4-メチル-3-[2-[2-メチル-5-(ピロリジン-1-イル
カルボニル)フェニル]-1,3-チアゾール-4-イル]ピリジ
ンの製造 1-(3-シアノ-4-メチルベンゾイル)ピロリジン(1.24 g)
を用いて実施例27-ii)と同様の反応を行い粗の2-メチル
-5-(ピロリジン-1-イルカルボニル)ベンゼンカルボチオ
アミド (767mg)を得た。続いて、実施例25-iii)と同様
の反応を行い2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エ
タノン臭化水素酸塩(750mg)および 2-メチル-5-(ピロリ
ジン-1-イルカルボニル)ベンゼンカルボチオアミド(534
mg)から淡黄色アモルファスの表題化合物 (44mg)を得
た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.60 - 2.10 (4H, m), 2.55 (3H,
s), 2.69 (3H, s), 3.49(2H, t, J=6.5 Hz), 3.67 (2H,
t, J=6.8 Hz), 7.22 (1H, dd, J=0.8, 5.0 Hz),7.37
(1H, dd, J= 0.8, 7.5 Hz), 7.46 (1H, s), 7.51 (1H,
dd, J=1.7, 7.5 Hz), 7.97 (1H, d, J=1.7 Hz), 8.47
(1H, d, J=5.0 Hz), 8.83 (1H, s). IR (KBr): 2971, 1622, 1429 cm-1
【0267】実施例33 4-フルオロ-N-メチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)
-1,3-チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 i) 3-シアノ-4-フルオロ-N-メチルベンズアミドの製造 3-ブロモ-4-フルオロ-N-メチルベンズアミド(777mg)、
テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(40mg)お
よびシアン化亜鉛(270mg)を用いて実施例30-ii)と同様
の反応を行い、表題化合物(210mg)を無色針状晶として
得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.03 (3H, d, J=4.6 Hz), 6.19 (1
H, brs), 7.28 - 7.38 (1H, m), 7.99 - 8.12 (2H, m). IR (KBr): 3328, 3069, 2236, 1638, 1495 cm-1. ii) 3-(アミノカルボノチオニル)-4-フルオロ-N-メチル
ベンズアミドの製造 3-シアノ-4-フルオロ-N-メチルベンズアミド(180mg)を
用いて実施例27-ii)と同様の反応を行い、無色粉末の表
題化合物 (210mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3+CD3OD)δ: 2.94 - 3.04 (3H, m), 7.17
(1H, dd, J=8.8, 11.2 Hz), 7.49 (1H, brs), 7.92 -
8.03 (1H, m), 8.42 (1H, dd, J=2.2, 7.6 Hz). IR (KBr): 3275, 3131, 1655, 1630 cm-1. iii) 4-フルオロ-N-メチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-
イル)-1,3-チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(260mg)および3-(アミノカルボノチオニル)-4-フ
ルオロ-N-メチルベンズアミド (167mg)を用いて実施例2
5-iii)と同様の反応を行い、表題化合物 (142mg)を淡黄
色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.54 (3H, s), 2.82 (3H, dd, J=
4.4 Hz), 7.40 (1H, d,J=5.2 Hz), 7.58 (1H, dd, J=
8.8, 11.0 Hz), 7.96 - 8.08 (1H, m), 8.22 (1H, s),
8.49 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.65 - 8.86 (2H, m), 8.89
(1H, s). IR (KBr): 3254, 3102, 1653, 1507 cm-1
【0268】実施例34 2-クロロ-N-メチル-5-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-
1,3-チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 i) 2-クロロ-5-シアノ-N-メチルベンズアミドの製造 5-ブロモ-2-クロロ-N-メチルベンズアミド(677mg)、テ
トラキストリフェニルホスフィンパラジウム(40mg)およ
びシアン化亜鉛(206mg)を用いて実施例30-ii)と同様の
反応を行い、無色針状晶として表題化合物(339mg)を得
た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.05 (3H, d, J=4.8 Hz), 6.23 (1
H, brs), 7.54 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.65 (1H, dd, J=
1.8, 8.0 Hz), 7.97 (1H, d, J=1.8 Hz).IR (KBr): 327
7, 2238, 1653, 1551 cm-1. ii) 5-(アミノカルボノチオニル)-2-クロロ-N-メチルベ
ンズアミドの製造 2-クロロ-5-シアノ-N-メチルベンズアミド(310mg)を用
いて実施例27-ii)と同様の反応を行い、表題化合物 (32
0mg)を黄色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.77 (3H, d, J=4.4 Hz), 7.56
(1H, d, J=9.2 Hz), 7.88- 8.02 (2H, m), 8.38 - 8.54
(1H, m), 9.63 (1H, brs), 10.03 (1H, brs). IR (KBr): 3289, 3177, 1634, 1549, 1408, 1285 cm-1. iii) 2-クロロ-N-メチル-5-[4-(4-メチルピリジン-3-イ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(180mg)および5-(アミノカルボノチオニル)-2-ク
ロロ-N-メチルベンズアミド (132mg)を用いて実施例25-
iii)と同様の反応を行い、表題化合物 (138mg)を淡黄色
粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.52 (3H, s), 2.79 (3H, d, J=
4.4 Hz), 7.38 (1H, d, J=4.9 Hz), 7.66 (1H, d, J=8.
3 Hz), 8.01 (1H, d, J=2.2 Hz), 8.07 (1H, dd,J=2.2,
8.3 Hz), 8.11 (1H, s), 8.46 (1H, d, J=4.9 Hz), 8.
50 - 8.62 (1H, m), 8.84 (1H, s). IR (KBr): 3277, 1645, 1063 cm-1
【0269】実施例35 N-[3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2
-イル]フェニル]アセトアミドの製造 i) N-(3-シアノフェニル)アセトアミドの製造 3-アミノベンゾニトリル(5.70g)およびN,N-ジメチルア
ミノピリジン(20mg)をピリジン(40 ml)に溶解し、5℃に
冷却した。無水酢酸(5.8ml)を加えて室温にて12時間撹
拌した後、反応液を減圧下濃縮した。残留物に酢酸エチ
ルと1N塩酸を加え、有機層を1N塩酸、飽和重曹水、飽和
食塩水で洗浄した。有機層を乾燥後、濃縮し、ヘキサン
-酢酸エチルから再結晶して表題化合物 (5.78 g)を淡褐
色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.21 (3H, s), 7.34 - 7.48 (2H,
m), 7.62 (1H, brs), 7.72 (1H, dt, J=7.0, 2.4 Hz),
7.93 (1H, s). IR (KBr): 3303, 3272, 2228, 1667, 1559 cm-1. ii) N-[3-(アミノカルボノチオニル)フェニル]アセトア
ミドの製造 N-(3-シアノフェニル)アセトアミド(2.05g)を用いて実
施例27-ii)と同様の反応を行い、黄色粉末の表題化合物
(2.09g)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.05 (3H, s), 7.25 - 7.48 (2H,
s), 7.78 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.05 (1H, s), 9.48 (1
H, brs), 9.87 (1H, brs), 10.11 (1H, s). IR (KBr): 3260, 3152, 1663, 1611, 1586, 1551, 1445
cm-1. iii) N-{3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]フェニル}アセトアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(315mg)およびN-[3-(アミノカルボノチオニル)フ
ェニル]アセトアミド(197mg)を用いて実施例25-iii)と
同様の反応を行い、表題化合物 (142mg)を黄色アモルフ
ァスとして得た。1 H-NMR (CDCl3+CD3OD)δ: 2.21 (3H, s), 2.52 (3H,
s), 7.21 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.34 (1H, s), 7.40 (1
H, d, J=8.2 Hz), 7.66 - 7.80 (2H, m), 8.08 - 8.22
(2H, m), 8.46 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.81 (1H, s). IR (KBr): 3056, 2988, 1684, 1615, 1561 cm-1
【0270】実施例36 N-{4-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-
2-イル]フェニル}アセトアミドの製造 i) N-(4-シアノフェニル)アセトアミドの製造 4-アミノベンゾニトリル(5.51g)および無水酢酸(5.7ml)
を用いて実施例35-i)と同様の反応を行い、表題化合物
(5.88 g)を無色針状晶として得た。1 H-NMR (CDCl3+CD3OD)δ: 2.20 (3H, s), 7.59 (2H, d,
J=8.7 Hz), 7.68 (2H,d, J=8.7 Hz). IR (KBr): 3304, 3260, 2222, 1667, 1599 cm-1. ii) N-[4-(アミノカルボノチオニル)フェニル]アセトア
ミドの製造 N-(4-シアノフェニル)アセトアミド(1.92g)を用いて実
施例27-ii)と同様の反応を行い表題化合物 (2.17g)を淡
黄色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.07 (3H, s), 7.60 (2H, d, J=
8.8 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.8 Hz), 9.36 (1H, brs),
9.71 (1H, brs). IR (KBr): 3283, 3112, 1667, 1593, 1412 cm-1. iii) N-{4-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]フェニル}アセトアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(313mg)およびN-[4-(アミノカルボノチオニル)フ
ェニル]アセトアミド (194mg)を用いて実施例25-iii)と
同様の反応を行い、無色針状晶として表題化合物 (172m
g)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.09 (3H, s), 2.52 (3H, s), 7.
36 (1H, d, J=5.0 Hz),7.74 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.95
(2H, d, J=8.8 Hz), 7.96 (1H, s), 8.65 (1H,d, J=5.0
Hz), 8.82 (1H, s). IR (KBr): 3042, 1690, 1603, 1543 cm-1
【0271】実施例37 4-メチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]フェニルホルムアミドの製造 4-メチル-3-[2-(2-メチル-5-ニトロフェニル)-1,3-チア
ゾール-4-イル]ピリジン(98mg)および還元鉄(170mg)を
ギ酸(3 ml)−ギ酸エチル(3ml)混液に懸濁し、1N塩酸(0.
2ml)を加えて80℃で12時間撹拌した。反応液を酢酸エチ
ルで希釈した後、不溶物をろ別し、有機層を飽和重曹水
で中和した。有機層を分離後、乾燥濃縮し、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液、ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:1-0:1)に付して精製した。酢酸エチ
ルから再結晶を行い、表題化合物(15mg)を淡黄色柱状晶
として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.53 (3H, s), 2.57 (3H, s), 7.
30 - 7.42 (2H, m), 7.61 (1H, dd, J=2.2, 8.4 Hz),
8.10 (1H, s), 8.18 (1H, d, J=2.2 Hz), 8.32 (1H,
s), 8.46 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.83 (1H, s), 10.34 (1
H, s). IR (KBr): 2861, 1686, 1620 cm-1
【0272】実施例38 N-{4-メチル-3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]フェニル}アセトアミドの製造 4-メチル-3-[2-(2-メチル-5-ニトロフェニル)-1,3-チア
ゾール-4-イル]ピリジン(100mg)および還元鉄(180mg)を
酢酸(2 ml)−無水酢酸(0.04ml)に懸濁し、70℃で4時間
撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、不溶物を
ろ去し、有機層を飽和重曹水で中和した。有機層を分離
後、乾燥濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液、ヘキサン:酢酸エチル=1:1-0:1)に
付して精製した。続いて酢酸エチルから再結晶を行い、
表題化合物(43mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.19 (3H, s), 2.54 (3H, s), 2.61
(3H, s), 7.18 - 7.30(2H, m), 7.42 (1H, s), 7.58
(1H, dd, J=2.2, 8.4 Hz), 7.71 (1H, brs), 7.94 (1H,
d, J=2.2 Hz), 8.46 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.82 (1H,
s). IR (KBr): 1671, 1613, 1541 cm-1
【0273】実施例39 4-メチル-3-[2-(2-ピリジル)-1,3-チアゾール-4-イル]
ピリジンの製造 i) ピリジン-2-カルボチオアミドの製造 2-シアノピリジン(5.20g)を用いて実施例25-ii)と同様
の反応を行い、表題化合物 (4.73g)を黄色粉末として得
た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 7.55-7.66 (1H, m), 7.90-8.04
(1H, m), 8.46-8.64 (2H,m), 9.95 (1H, brs), 10.19
(1H, brs). IR (KBr): 3353, 3154, 1603, 1582 cm-1. ii) 4-メチル-3-[2-(2-ピリジル)-1,3-チアゾール-4-イ
ル]ピリジンの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(446mg)およびピリジン-2-カルボチオアミド (15
7mg)を用いて実施例25-iii)と同様の反応を行い、表題
化合物 (67mg)を淡赤色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.55 (3H, s), 7.23 (1H, d, J= 4.
9 Hz), 7.30-7.42 (1H,m), 7.48 (1H, s), 7.83 (1H, d
t, J= 1.4, 7.9 Hz), 8.26 (1H, d, J=7.6 Hz),8.48 (1
H, d, J= 4.9 Hz), 8.60-8.70 (1H, m), 8.84 (1H, s). IR (KBr): 3100, 1582, 1433 cm-1
【0274】実施例40 4-メチル-3-[2-(3-ピリジル)-1,3-チアゾール-4-イル]
ピリジンの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(432mg)およびチオニコチンアミド (152mg)を用
いて実施例25-iii)と同様の反応を行い、表題化合物 (1
10mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.55 (3H, s), 7.24 (1H, d, J=5.0
Hz), 7.37-7.46 (2H, m), 8.26-8.36 (1H, m), 8.49
(1H, d, J= 5.0 Hz), 8.69 (1H, dd, J= 1.8, 4.8Hz),
8.82 (1H, s), 9.24 (1H, dd, J= 1.0, 2.2 Hz). IR (KBr): 3046, 1597, 1466 cm-1
【0275】実施例41 4-メチル-3-[2-(4-ピリジル)-1,3-チアゾール-4-イル]
ピリジンの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(428mg)およびチオイソニコチンアミド (153mg)
を用いて実施例25-iii)と同様の反応を行い、表題化合
物 (77mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.55 (3H, s), 7.24 (1H, d, J= 5.
0 Hz), 7.51 (1H, s), 7.88 (2H, dd, J= 1.8, 4.4 H
z), 8.50 (1H, d, J=5.0 Hz), 8.74 (2H, dd, J=1.8,
4.4 Hz), 8.82 (1H, s). IR (KBr): 3044, 1597, 1468, 820 cm-1
【0276】実施例42 5-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]ニコチンアミドの製造 i) 5-ブロモニコチンアミドの製造 5-ブロモニコチン酸(5.05g)、塩化アンモニウム(2.10
g)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジ
イミド塩酸塩(7.30g)、1-ヒドロキシ-1H-ベンゾトリア
ゾール1水和物(3.90g)およびトリエチルアミン(5.5ml)
をDMF(40ml)に懸濁し、室温で16時間撹拌した。反応液
に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和重曹水、水およ
び飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾燥濃縮し、酢酸エ
チルから再結晶を行い、表題化合物(2.33g)を無色針状
晶として得た。1 H-NMR (CDCl3+CD3OD)δ: 8.41 (1H, t, J= 2.2 Hz),
8.77 (1H, d, J=2.2 Hz),8.94 (1H, d, J=2.2 Hz). IR (KBr): 3389, 3194, 3032, 1657, 1620 cm-1. ii) 5-シアノニコチンアミドの製造 5-ブロモニコチンアミド(905mg)およびシアン化銅(630m
g)をDMF(15ml)に懸濁し、140℃で24時間撹拌した。室温
で反応液にアンモニア水を加えた後、減圧下溶媒を留去
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液、メタノール:酢酸エチル=1:10)に付して精製
し、表題化合物(110mg)を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 7.88 (1H, s), 8.31 (1H, s), 8.
67 (1H, s), 9.20 (1H,brs), 9.27 (1H, brs). IR (KBr): 3398, 3198, 2238, 1663 cm-1. iii) 5-(アミノカルボチオニル)ニコチンアミドの製造 5-シアノニコチンアミド(80mg)を用いて実施例25-ii)と
同様の反応を行い、黄色粉末として表題化合物 (62mg)
を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 7.73 (1H, s), 8.26 (1H, s), 8.
50-8.60 (1H, m), 8.98-9.16 (2H, m), 9.83 (1H, s),
10.19 (1H, s). IR (KBr): 3137, 1699, 1630, 1410 cm-1. iv) 5-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-
2-イル]ニコチンアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(64mg)および5-(アミノカルボチオニル)ニコチン
アミド (37mg) を用いて実施例25-iii)と同様の反応を
行い、表題化合物 (16mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.54 (3H, s), 7.39 (1H, d, J=
5.1 Hz), 7.80 (1H, s),8.19 (1H, s), 8.41 (1H, s),
8.48 (1H, d, J=5.1 Hz), 8.75 (1H, t, J=2.3 Hz), 8.
87 (1H, s), 9.13 (1H, d, J=2.3 Hz), 9.34 (1H, d, J
=2.3 Hz). IR (KBr): 3316, 3131, 1713, 1420 cm-1
【0277】実施例43 N-メチル-5-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]ニコチンアミドの製造 i) 5-シアノ-N-メチルニコチンアミドの製造 5-ブロモ-N-メチルニコチンアミド(3.11g)、テトラキス
トリフェニルホスフィンパラジウム(160mg)およびシア
ン化亜鉛(1.09g)を用いて実施例30-ii)と同様の反応を
行い表題化合物(420mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3+CD3OD)δ: 3.00 (3H, s), 8.49 (1H, t,
J=2.1 Hz), 8.96 (1H,d, J=2.1 Hz), 9.18 (1H, d, J=
2.1 Hz). IR (KBr): 3310, 2234, 1651, 1559 cm-1. ii) 5-(アミノカルボノチオニル)-N-メチルニコチンア
ミドの製造 5-シアノ-N-メチルニコチンアミド(380mg)を用いて実施
例25-ii)と同様の反応を行い、表題化合物 (436mg)を淡
緑色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3+CD3OD)δ: 3.00 (3H, s), 8.56 (1H, t,
J= 2.2 Hz), 9.01 (1H,d, J= 2.2 Hz), 9.16 (1H, d,
J= 2.2 Hz). IR (KBr): 3330, 3127, 1642, 1287 cm-1. iii) N-メチル-5-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-
チアゾール-2-イル]ニコチンアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(470mg)および5-(アミノカルボノチオニル)-N-メ
チルニコチンアミド (238mg)を用いて実施例25-iii)と
同様の反応を行い、表題化合物 (193mg)を淡黄色粉末晶
として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.54 (3H, s), 2.85 (3H, d, J=
4.6 Hz), 7.39 (1H, d,J= 5.2 Hz), 8.18 (1H, s), 8.4
8 (1H, d, J= 5.2 Hz), 8.72 (1H, t, J= 2.2 Hz), 8.8
0-8.94 (1H, m), 8.86 (1H, s), 9.09 (1H, d, J= 2.2
Hz),9.33 (1H, d, J= 2.2 Hz). IR (KBr): 3233, 1669, 1551, 1435 cm-1
【0278】実施例44 N-エチル-5-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]ニコチンアミドの製造 i) 5-ブロモ-N-エチルニコチンアミドの製造 5-ブロモニコチン酸(5.01g)、エチルアミンのTHF溶液(2
5ml)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボ
ジイミド塩酸塩(7.30g)、1-ヒドロキシ-1H-ベンゾトリ
アゾール1水和物(3.97g)およびトリエチルアミン(5.7m
l)を用いて実施例42-i)と同様の反応を行い、表題化合
物(2.02g)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.28 (3H, t, J= 6.3 Hz), 3.40-3.
64 (2H, m), 6.14 (1H,brs), 8.26 (1H, t, J=2.2 Hz),
8.78 (1H, d, J=2.2 Hz), 8.85 (1H, d, J=2.2Hz). IR (KBr): 3301, 3027, 1640, 1537 cm-1. ii) 5-シアノ-N-エチルニコチンアミドの製造 5-ブロモ-N-エチルニコチンアミド(580mg)およびシアン
化銅(350mg)を用いて実施例42-ii)と同様の反応を行
い、表題化合物 (141mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3+CD3OD)δ: 1.27 (3H, t, J=7.4 Hz), 3.
48 (2H, q, J=7.4 Hz),8.51 (1H, t, J=2.2 Hz), 8.95
(1H, d, J=2.2 Hz), 9.19 (2H, d, J=2.2 Hz). IR (KBr): 3310, 3054, 2236, 1645, 1549 cm-1. iii) 5-(N-エチルアミノカルボチオニル)ニコチンアミ
ドの製造 5-シアノ-N-エチルニコチンアミド(120mg)を用いて実施
例27-ii)と同様の反応を行い、黄色粉末として表題化合
物 (99mg)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.15 (3H, t, J=7.1 Hz), 3.20-
3.44 (2H, m), 8.55 (1H,t, J=2.2 Hz), 8.70-8.84 (1
H, m), 9.20-9.12 (2H, m), 9.83 (1H, brs), 10.20 (1
H, brs). IR (KBr): 3285, 3146, 1663, 1545 cm-1. iv) N-エチル-5-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]ニコチンアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(104mg)および5-(N-エチルアミノカルボチオニ
ル)ニコチンアミド(70mg)を用いて実施例25-iii)と同様
の反応を行い、表題化合物 (60mg)を無色粉末晶として
得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.17 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.54
(3H, s), 3.20 - 3.50 (2H, m), 7.39 (1H, d, J=4.8 H
z), 8.19 (1H, s), 8.48 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.72 (1
H, t, J=2.2 Hz), 8.87 (1H, s), 8.80 - 8.99 (1H,
m), 9.10 (1H, d, J=2.2 Hz), 9.33 (1H, d, J=2.2 H
z). IR (KBr): 3148, 1738, 1657, 1549 cm-1
【0279】実施例45 N-メチル-6-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]ピリジン-2-カルボキサミドの製造 i) 6-シアノ-N-メチルピリジン-2-カルボキサミドの製
造 6-ブロモ-N-メチルピリジン-2-カルボキサミド(513m
g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(70m
g)およびシアン化亜鉛(315mg)を用いて実施例30-ii)と
同様の反応を行い表題化合物(200mg)を無色粉末晶とし
て得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.06 (3H, d, J=5.1 Hz), 7.07-7.9
5 (1H, brs), 7.82 (1H,dd, J=1.2, 7.8 Hz), 8.03 (1
H, t, J=7.8 Hz), 8.43 (1H, dd, J=1.2, 7.8 Hz). IR (KBr): 3366, 2247, 1680, 1537 cm-1. ii) 6-(アミノカルボノチオニル)-N-メチルピリジン-2-
カルボキサミドの製造 6-シアノ-N-メチルピリジン-2-カルボキサミド(192mg)
を用いて実施例25-ii)と同様の反応を行い、黄色粉末の
表題化合物 (208mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3+CD3OD)δ: 3.03 (3H, s), 8.01 (1H, t,
J=5.2 Hz), 8.31 (1H,dd, J=0.8, 5.2 Hz), 8.84 (1H,
dd, J= 0.8, 5.2 Hz). IR (KBr): 3162, 1651, 1622, 1541, 1456 cm-1. iii) N-メチル-6-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-
チアゾール-2-イル]ピリジン-2-カルボキサミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(289mg)および6-(アミノカルボノチオニル)-N-メ
チルピリジン-2-カルボキサミド (144mg)を用いて実施
例25-iii)と同様の反応を行い、表題化合物 (121mg)を
淡黄色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.56 (3H, s), 3.13 (3H, d, J= 3.
4 Hz), 7.22-7.27 (1H,m), 7.53 (1H, s), 7.90-8.03
(1H, m), 7.99 (1H, t, J= 5.2 Hz), 8.27 (1H,dd, J=
0.8, 5.2 Hz), 8.38 (1H, dd, J= 0.8, 5.2 Hz), 8.50
(1H, d, J= 3.2Hz), 8.84 (1H, s). IR (KBr): 3412, 3094, 1676, 1537 cm-1
【0280】実施例46 N-メチル-6-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]ニコチンアミドの製造 i) 6-クロロ-N-メチルニコチンアミドの製造 6-クロロニコチン酸(5.67g)、メチルアミンTHF溶液(2
M,25ml)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カ
ルボジイミド塩酸塩(10.30g)、1-ヒドロキシ-1H-ベンゾ
トリアゾール1水和物(5.90g)およびトリエチルアミン
(5.2ml)を用いて実施例42-i)と同様の反応を行い、表題
化合物(3.23g)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.03 (3H, d, J=4.8 Hz), 6.53 (1
H, brs), 7.41 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.10 (1H, dd, J=
2.6, 8.4 Hz), 8.74 (1H, d, J=2.6 Hz).IR (KBr): 330
6, 3059, 1651, 1557 cm-1. ii) 6-シアノ-N-メチルニコチンアミドの製造 6-クロロ-N-メチルニコチンアミド(1.58g)、テトラキス
トリフェニルホスフィンパラジウム(70mg)およびシアン
化亜鉛(877mg)を用いて実施例30-ii)と同様の反応を行
い無色粉末晶として表題化合物(290mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.07 (3H, d, J= 4.8 Hz), 6.34 (1
H, brs), 7.80 (1H, dd,J= 0.6, 8.1 Hz), 8.27 (1H, d
d, J= 2.2, 8.1 Hz), 9.04 (1H, dd, J= 0.6, 2.2 Hz). IR (KBr): 3293, 3092, 2236, 1645, 1559 cm-1. iii) 6-(アミノカルボノチオニル)-N-メチルニコチンア
ミドの製造 6-シアノ-N-メチルニコチンアミド(500mg)を用いて実施
例25-ii)と同様の反応を行い、黄色粉末の表題化合物
(480mg)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.82 (3H, d, J=4.4 Hz), 8.32
(1H, dd, J=2.1, 8.4 Hz), 8.55 (1H, d, J=8.4 Hz),
8.70 - 8.88 (1H, m), 8.97 (1H, d, J=2.1 Hz), 10.03
(1H, brs), 10.29 (1H, brs). IR (KBr): 3370, 3333, 1640, 1599, 1551 cm-1. iv) N-メチル-6-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]ニコチンアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(180mg)および6-(アミノカルボノチオニル)-N-メ
チルニコチンアミド (109mg) を用いて実施例25-iii)と
同様の反応を行い、黄色アモルファスとして表題化合物
(92mg)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.54 (3H, s), 2.84 (3H, d, J=
4.0 Hz), 7.38 (1H, d, J=5.0 Hz), 8.20 (1H, s), 8.2
9 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.32 - 8.42 (1H, m), 8.47 (1
H, d, J=5.0 Hz), 8.70 - 8.84 (1H, m), 8.86 (1H,
s), 9.05 (1H, t, J=0.9 Hz). IR (KBr): 3312, 1645, 1593 cm-1
【0281】実施例47 4-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]イソインドリン-1-オンの製造 i) 1-オキソ-4-イソインドリンカルボニトリルの製造 4-ブロモイソインドリン-1-オン(805mg)、テトラキスト
リフェニルホスフィンパラジウム(140mg)およびシアン
化亜鉛(540mg)を用いて実施例30-ii)と同様の反応を行
い、表題化合物(250mg)を淡黄色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 4.59 (2H, s), 7.69 (1H, t, J=
7.7 Hz), 8.00 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.04 - 8.16 (1H,
m), 8.92 (1H, brs). IR (KBr): 3090, 2230, 1705 cm-1. ii) 4-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-
2-イル]イソインドリン-1-オンの製造 1-オキソ-4-イソインドリンカルボニトリル(310mg)を用
いて実施例25-ii)と同様の反応を行い、淡緑色粉末とし
て1-オキソイソインドリン-4-カルボチオアミドを得
た。続いて2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタ
ノン臭化水素酸塩(520mg)および1-オキソイソインドリ
ン-4-カルボチオアミドを用いて実施例25-iii)と同様の
反応を行い、無色粉末晶として表題化合物 (51mg)を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.56 (3H, s), 4.79 (2H, s), 7.
39 (1H, d, J=5.1 Hz),7.68 (1H, t, J=7.3 Hz), 7.83
(1H, d, J=7.3 Hz), 8.16 (1H, s), 8.20 (1H,d, J=7.3
Hz), 8.47 (1H, d, J=5.1 Hz), 8.80 (1H, brs), 8.90
(1H, s). IR (KBr): 3077, 1698, 750 cm-1
【0282】実施例48 2-メチル-4-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]イソインドリン-1-オンの製造 i) 2-メチル-1-オキソ-4-イソインドリンカルボニトリ
ルの製造 4-ブロモ-2-メチルイソインドリン-1-オン(808mg)、テ
トラキストリフェニルホスフィンパラジウム(70mg)およ
びシアン化亜鉛(340mg)を用いて実施例30-ii)と同様の
反応を行い、無色粉末晶として表題化合物(230mg)を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 3.10 (3H, s), 4.68 (2H, s), 7.
58 - 7.78 (1H, m), 7.99 (1H, d, J=7.2 Hz), 8.07 (1
H, dd, J=0.8, 7.6 Hz). IR (KBr): 2942, 2234, 1696 cm-1. ii) 2-メチル-4-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]イソインドリン-1-オンの製造 2-メチル-1-オキソ-4-イソインドリンカルボニトリル(3
64mg)を用いて実施例25-ii)と同様の反応を行い粗の2-
メチル-1-オキソイソインドリン-4-カルボチオアミド
(603mg)を褐色粉末として得た。続いて、実施例25-iii)
と同様の反応を行い2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-
イル)エタノン臭化水素酸塩(500mg)および2-メチル-1-
オキソイソインドリン-4-カルボチオアミド (520mg)か
ら無色粉末晶として表題化合物 (187mg)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.55 (3H, s), 3,14 (3H, s), 4.
86 (2H, s), 7.40 (1H,d, J=4.2 Hz), 7.66 (1H, t, J=
7.7 Hz), 7.81 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.10 - 8.22 (2H,
m), 8.48 (1H, d, J=4.2 Hz), 8.89 (1H, s). IR (KBr): 3079, 1701, 1468 cm-1
【0283】実施例49 5-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]ピリジン-2(1H)-オンの製造 i) 6-tert-ブトキシニコチノニトリルの製造 6-ブロモニコチノニトリル(1.00g)、テトラキストリフ
ェニルホスフィンパラジウム(35mg)およびシアン化亜鉛
(370mg)を用いて実施例30-ii)と同様の反応を行い、表
題化合物(490mg)を無色針状晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.60 (9H, s), 6.68 (1H, d, J=8.6
Hz), 7.70 (1H, dd, J=2.4, 8.6 Hz), 8.43 (1H, d, J
=2.2 Hz). IR (KBr): 2976, 2230, 1603, 1485 cm-1. ii) 6-tert-ブトキシ-3-ピリジンカルボチオアミドの製
造 6-tert-ブトキシニコチノニトリル(300mg)を用いて実施
例25-ii)と同様の反応を行い、表題化合物 (240mg)を淡
黄色板状晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.60 (9H, s), 6.63 (1H, dd, J=0.
6, 8.8 Hz), 7.07 (1H,brs), 7.51 (1H, brs), 8.11 (1
H, dd, J=2.7, 8.8 Hz), 8.64 (1H, dd, J=0.6,2.7 H
z). IR (KBr): 3144, 1620, 1595, 1323 cm-1. iii) 5-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール
-2-イル]ピリジン-2(1H)-オンの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(188mg)および6-tert-ブトキシ-3-ピリジンカル
ボチオアミド (167mg)を用いて実施例25-iii)と同様の
反応を行い、表題化合物 (120mg)を無色粉末晶として得
た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.50 (3H, s), 6.49 (1H, d, J=
9.6 Hz), 7.35 (1H, d, J=4.8 Hz), 7.90 (1H, s), 8.0
2 (1H, dd, J=2.7, 9.6 Hz), 8.11 (1H, d, J=2.7Hz),
8.44 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.01 (1H, s). IR (KBr): 3090, 2768, 1682, 1601 cm-1
【0284】実施例50 3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]イソキノリンの製造 3-イソキノリンカルボニトリル(1.07g)を用いて実施例2
5-ii)と同様の反応を行い、粗のイソキノリン-3-カルボ
チオアミド(1.26g)を黄色粉末として得た。続いて実施
例25-iii)と同様の反応を行い2-ブロモ-1-(4-メチルピ
リジン-3-イル)エタノン臭化水素酸塩(1.06g)およびイ
ソキノリン-3-カルボチオアミド (795mg)から表題化合
物 (449mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.58 (3H, s), 7.40 (1H, d, J=
5.1 Hz), 7.71 - 7.93 (2H, m), 8.12 (1H, s), 8.15 -
8.26 (2H, m), 8.48 (1H, d, J=5.1 Hz), 8.71 (1H,
s), 8.90 (1H, s), 9.42 (1H, s). IR (KBr): 3092, 1622, 1590, 1578 cm-1
【0285】実施例51 1-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]イソキノリンの製造i) イソキノリン-1-カルボチオ
アミドの製造 1-イソキノリンカルボニトリル(1.01g) を用いて実施例
25-ii)と同様の反応を行い、表題化合物 (1.08g)を淡黄
色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 7.60 - 7.78 (2H, m), 7.84 (1H,
d, J=5.6 Hz), 7.99 (1H, d, J=8.3 Hz), 8.26 (1H,
d, J=8.3 Hz), 8.43 (1H, d, J=5.6 Hz), 10.00,(1H, b
rs), 10.43 (1H, brs). IR (KBr): 3034, 1653, 1426, 835 cm-1. ii) 1-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-
2-イル]イソキノリンの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(660mg)およびイソキノリン-1-カルボチオアミド
(400mg)を用いて実施例25-iii)と同様の反応を行い、表
題化合物 (244mg)を黄色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.60 (3H, s), 7.43 (1H, d, J=
5.0 Hz), 7.80 - 7.96 (2H, m), 8.02 (1H, d, J=5.6 H
z), 8.05 - 8.18 (1H, m), 8.23 (1H, s), 8.51 (1H,
d, J=5.0 Hz), 8.64 (1H, d, J=5.6 Hz), 8.93 (1H,
s), 9.70 - 9.88 (1H,m). IR (KBr): 3102, 1553, 1397, 949 cm-1
【0286】実施例52 2,4-ジメトキシ-5-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-
チアゾール-2-イル]ピリミジンの製造 i) 2,4-ジメトキシ-5-ピリミジンカルボニトリルの製造 5-ブロモ-2,4-ジメトキシピリミジン(4.97g)、テトラキ
ストリフェニルホスフィンパラジウム(200mg)およびシ
アン化亜鉛(2.04mg)を用いて実施例30-ii)と同様の反応
を行い、表題化合物(1.85g)を無色針状晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 4.08, (3H, s), 4.12 (3H, s), 8.5
4 (1H, s). IR (KBr): 2971, 2236, 1601, 1541 cm-1. ii) 2,4-ジメトキシ-5-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-
1,3-チアゾール-2-イル]ピリミジンの製造 2,4-ジメトキシ-5-ピリミジンカルボニトリル(1.32g)を
用いて実施例25-ii)と同様の反応を行い、粗の2,4-ジメ
トキシピリミジン-5-カルボチオアミド (1.92g)を褐色
粉末として得た。続いて、2-ブロモ-1-(4-メチルピリジ
ン-3-イル)エタノン臭化水素酸塩(1.07g)および 2,4-ジ
メトキシピリミジン-5-カルボチオアミド(880mg)を用い
て実施例25-iii)と同様の反応を行い、表題化合物 (235
mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.55 (3H, s), 4.01 (3H, s), 4.24
(3H, s), 7.22 (1H, d,J=5.2 Hz), 7.44 (1H, s), 8.4
7 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.81 (1H, s), 9.30 (1H, s). IR (KBr): 3019, 1601, 1561 cm-1
【0287】実施例53 3-[5-メチル-4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]ベンズアミドの製造 i) 1-(4-メチルピリジン-3-イル)プロパン-1-オンの製
造 4-メチルニコチノニトリル(5.90g)のジエチルエーテル
(75 ml)溶液を5℃に冷却し、エチルマグネシウムブロミ
ドジエチルエーテル溶液(3.0M, 25ml)を徐々に加えた。
反応液を2時間加熱還流した後、1N塩酸(200ml)に加え、
室温で30分撹拌した。反応液に重曹を加えて中和し、酢
酸エチルで抽出した。有機層を乾燥、濃縮した後、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液、ヘ
キサン:酢酸エチル=3:1-2:1)に付して精製し、表題化
合物 (5.07g)を淡赤色油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.23 (3H, t, J=7.3 Hz), 2.54 (3
H, s), 2.98 (2H, q, J=7.3 Hz), 7.19 (1H, d, J=5.1
Hz), 8.54 (1H, d, J=5.1 Hz), 8.91 (1H, s).IR (KB
r): 2978, 1692, 1591 cm-1. ii) 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)プロパン-1
-オン 臭化水素酸塩の製造 1-(4-メチルピリジン-3-イル)プロパン-1-オン(4.72g)
の酢酸(35 ml)溶液に臭化水素酸(5.5ml)を加えて10℃に
冷却した。反応液に臭素(5.0g)の酢酸(15ml)溶液を徐々
に加えた後、80℃で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去
した後、残留物を酢酸エチルから再結晶して淡黄色粉末
の表題化合物 (5.56g)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.82 (3H, d, J=6.6 Hz), 2.60
(3H, s), 5.81 (1H, q, J=6.6 Hz), 7.95 (1H, d, J=5.
7 Hz), 8.88 (1H, d, J=5.7 Hz), 9.30 (1H, brs). IR (KBr): 2573, 1705, 1636, 1595 cm-1. iii) 3-[5-メチル-4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-
チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)プロパン-1-オ
ン 臭化水素酸塩(379mg)および 3-(アミノカルボノチ
オニル)ベンズアミド(216mg)を用いて実施例25-iii)と
同様の反応を行い、表題化合物 (242mg)を無色粉末晶と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.28 (3H, s), 2.41 (3H, s), 7.
41 (1H, d, J=5.2 Hz),7.53 (1H, brs), 7.59 (1H, t,
J=7.8 Hz), 7.96 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.06 (1H, d, J=
7.8 Hz), 8.20 (1H, brs), 8.34 - 8.40 (1H, m), 8.47
- 8.54 (2H, m). IR (KBr): 3191, 1701, 1672, 1422, 1383 cm-1
【0288】実施例54 3-[5-イソプロピル-4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-
チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 i) 3-メチル-1-(4-メチルピリジン-3-イル)ブタン-1-オ
ンの製造 4-メチルニコチノニトリル(5.00g)のジエチルエーテル
(75 ml)溶液を5℃に冷却し、イソブチルマグネシウムブ
ロミドのジエチルエーテル溶液(ca. 0.8M, 78ml)を徐々
に加えた後、24時間加熱還流した。反応液を1N塩酸(400
ml)に加え、室温で2時間撹拌した。反応液を中和後、酢
酸エチルで抽出した。有機層を乾燥、濃縮した後、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液、ヘ
キサン:酢酸エチル=3:1)に付して精製し、淡黄色油状
物として表題化合物 (3.20g)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 0.99 (6H, d, J=6.6 Hz), 2.16 -
2.40 (1H, m), 2.52 (3H,s), 2.81 (2H, d, J=7.0 Hz),
7.19 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.53 (1H, d, J=5.2Hz), 8.
85 (1H, s). IR (KBr): 2959, 1688, 1591 cm-1. ii) 2-ブロモ-3-メチル-1-(4-メチルピリジン-3-イル)
ブタン-1-オン 臭化水素酸塩の製造 3-メチル-1-(4-メチルピリジン-3-イル)ブタン-1-オン
(3.10g)および臭素(2.68g)を用いて実施例53-ii)と同様
の反応を行い、淡黄色粉末の表題化合物 (3.69g)を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.07 (3H, d, J=6.6 Hz), 1.09
(3H, d, J=6.4 Hz), 2.21- 2.43 (1H, m), 2.58 (3H,
s), 5.70 (1H, d, J=6.6 Hz), 7.92 (1H, d, J=5.9 H
z), 8.88 (1H, d, J=5.9 Hz), 9.31 (1H, s). IR (KBr): 2710, 1711, 1636, 1588 cm-1. iii) 3-[5-イソプロピル-4-(4-メチルピリジン-3-イル)
-1,3-チアゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 2-ブロモ-3-メチル-1-(4-メチルピリジン-3-イル)ブタ
ン-1-オン 臭化水素酸塩(387mg)および 3-(アミノカル
ボノチオニル)ベンズアミド(271mg)を用いて実施例25-i
ii)と同様の反応を行い、表題化合物 (32mg)を褐色アモ
ルファスとして得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.30 (6H, d, J=6.6 Hz), 2.30 (3
H, s), 2.96 - 3.16 (1H,m), 5.83 (1H, brs), 6.31 (1
H, brs), 7.26 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.53 (1H, t, J=7.
7 Hz), 7.89 (1H, dt, J=7.7, 1.6 Hz), 8.08 (1H, dt,
J=7.7, 1.6 Hz),8.37 (1H, t, J=1.6 Hz), 8.49 (1H,
s), 8.52 (1H, d, J=5.1 Hz). IR (KBr): 3318, 3191, 2963, 1669, 1387 cm-1
【0289】実施例55 3-[5-クロロ-4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]- N,N-ジメチルベンズアミドの製造 3-[4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]-N,N-ジメチルベンズアミド (400mg)のDMF(2 ml)溶
液にトリクロロイソシアヌル酸(120mg)を加えた後、室
温で30分撹拌した。反応液を重曹水-酢酸エチルで希釈
した後、有機層を分離し、水および重曹水、飽和食塩水
で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液、ヘキサン:酢酸
エチル=2:1-0:1)に付して精製し、表題化合物 (140mg)
を無色アモルファスとして得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.38 (3H, s), 3.01 (3H, s), 3.14
(3H, s), 7.20 - 7.30(1H, m), 7.46 - 7.55 (2H, m),
7.88 - 8.00 (2H, m), 8.48 - 8.60 (1H, m),8.65 (1
H, brs). IR (KBr): 1638, 1595, 1397 cm-1
【0290】実施例56 3-[5-メチル-4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]ベンゼンスルホンアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)プロパン-1-オ
ン臭化水素酸塩(520mg)および 3-(アミノスルホニル)ベ
ンゼンカルボチオアミド (361mg)を用いて実施例25-ii
i)と同様の反応を行い、表題化合物 (376mg)を無色粉末
晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.28 (3H, s), 2.41 (3H, s), 7.
41 (1H, d, J=4.8 Hz),7.53 (2H, brs), 7.71 (1H, t,
J=8.2 Hz), 7.90 (1H, dt, J=8.4, 1.5 Hz), 8.10 (1H,
dt, J=8.4, 1.5 Hz), 8.38 (1H, t, J=1.5 Hz), 8.46
- 8.56 (2H, m). IR (KBr): 3177, 1599, 1341, 1159 cm-1
【0291】実施例57 4-[5-メチル-4-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]ベンゼンスルホンアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)プロパン-1-オ
ン臭化水素酸塩(510mg)および 4-(アミノスルホニル)ベ
ンゼンカルボチオアミド(355mg)を用いて実施例25-iii)
と同様の反応を行い、表題化合物 (322mg)を無色粉末晶
として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.28 (3H, s), 2.42 (3H, s), 7.
41 (1H, d, J=4.8 Hz),7.50 (2H, brs), 7.94 (2H, d,
J=8.8 Hz), 8.11 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.46 - 8.55 (2
H, m). IR (KBr): 3297, 1341, 1157 cm-1
【0292】実施例58 3-[2-[4-メチルピリジン-3-イル]-1,3-チアゾール-4-イ
ル]ベンズアミドの製造 3-[2-[4-メチルピリジン-3-イル]-1,3-チアゾール-4-イ
ル]ベンゾニトリル (100mg)を濃塩酸(4ml)に溶解した
後、40℃で16時間撹拌した。反応液を重曹水に加え、酢
酸エチルで抽出した後、有機層を乾燥、濃縮した。残留
物を酢酸エチル-メタノールから再結晶して淡黄色粉末
晶として表題化合物 (72mg)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.68 (3H, s), 7.40 - 7.68 (3H,
m), 7.88 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.12 (1H, brs), 8.20
(1H, d, J=7.6 Hz), 8.40 (1H, s), 8.48 - 8.63(2H,
m), 9.01 (1H, s). IR (KBr): 3380, 3191, 1655, 1406 cm-1
【0293】実施例59 3-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,3-
チアゾール-4-イル]ベンズアミドの製造 3-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,3-
チアゾール-4-イル]ベンゾニトリル(730mg)を用いて実
施例58と同様の反応を行い、表題化合物 (404mg)を無色
粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 7.47 (1H, brs), 7.57 (1H, t, J
=7.8 Hz), 7.87 (1H, d,J=7.8 Hz), 8.00 (1H, d, J=5.
3 Hz), 8.08 (1H, brs), 8.16 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.4
8 - 8.54 (2H, m), 9.03 (1H, d, J=5.3 Hz), 9.14 (1
H, s). IR (KBr): 3173, 1694, 1146 cm-1
【0294】実施例60 2-フルオロ-5-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-
イル]-1,3-チアゾール-4-イル]ベンズアミドの製造 2-フルオロ-5-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-
イル]-1,3-チアゾール-4-イル]安息香酸(205mg)をTHF(5
ml)に溶解した後、塩化チオニル(0.06ml)およびDMF(0.0
1ml)を加え2時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し
た後、THF(5ml)に再溶解し、5℃に冷却した28%アンモ
ニア水 (3 ml)をゆっくりと加えた。反応液を室温で30
分撹拌した後、酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥、濃
縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液、ヘキサン:酢酸エチル=9:1→酢酸エチル)に
付して精製し、酢酸エチル-ジイソプロピルエーテルか
ら再結晶し、表題化合物 (130mg)を無色粉末晶として得
た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 5.92 (1H, brs), 6.78 (1H, brs),
7.19 - 7.32 (1H, m), 7.73 (1H, d, J=5.4 Hz), 7.80
(1H, s), 8.20 - 8.31 (1H, m), 8.62 (1H, dd,J=2.2,
7.4 Hz), 8.91 (1H, d, J=5.4 Hz), 9.06 (1H, s). IR (KBr): 3193, 1678, 1607, 1144 cm-1
【0295】実施例61 2-フルオロ-N-メチル-5-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピ
リジン-3-イル]-1,3-チアゾール-4-イル]ベンズアミド
の製造 2-フルオロ-5-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-
イル]-1,3-チアゾール-4-イル]安息香酸(200mg)、塩化
チオニル(0.06ml)およびメチルアミンTHF溶液(2M, 5 m
l)を用いて実施例60と同様の反応を行い、表題化合物
(145mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.08 (3H, d, J=4.6 Hz), 6.65 -
6.90 (1H, m), 7.16 - 7.30 (1H, m), 7.72 (1H, d, J=
5.1 Hz), 7.79 (1H, s), 8.16 - 8.26 (1H, m), 8.60
(1H, dd, J=2.6, 7.4 Hz), 8.90 (1H, d, J=5.1 Hz),
9.06 (1H, s). IR (KBr): 3399, 3090, 1657, 1647, 1316 cm-1
【0296】実施例62 2-フルオロ-N,N-ジメチル-5-[2-[4-(トリフルオロメチ
ル)ピリジン-3-イル]-1,3-チアゾール-4-イル]ベンズア
ミドの製造 2-フルオロ-5-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-
イル]-1,3-チアゾール-4-イル]安息香酸(201mg)、塩化
チオニル(0.06ml)およびジメチルアミン水溶液(50%, 5
ml)を用いて実施例60と同様の反応を行い、表題化合物
(90mg)を無色アモルファスとして得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.99 (3H, s), 3.16 (3H, s), 7.19
(1H, t, J=8.8 Hz), 7.68 (1H, s), 7.72 (1H, d, J=
5.0 Hz), 7.92 - 8.10 (2H, m), 8.90 (1H, d, J=5.0 H
z), 9.04 (1H, s). IR (KBr): 1644, 1483, 1319, 1159 cm-1
【0297】実施例63 N-エチル-2-フルオロ-5-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピ
リジン-3-イル]-1,3-チアゾール-4-イル]ベンズアミド
の製造 2-フルオロ-5-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-
イル]-1,3-チアゾール-4-イル]安息香酸(202mg)、塩化
チオニル(0.06ml)およびエチルアミン水溶液(70%, 5 m
l)を用いて実施例60と同様の反応を行い、表題化合物
(139mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.29 (3H, t, J=7.2 Hz), 3.48 -
3.66 (2H, m), 6.74 (1H,brs), 7.14 - 7.30 (1H, m),
7.72 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.78 (1H, s), 8.14 -8.26
(1H, m), 8.59 (1H, dd, J=2.4, 7.6 Hz), 8.90 (1H,
d, J=5.1 Hz), 9.06 (1H, s). IR (KBr): 3295, 1636, 1325 cm-1
【0298】実施例64 3-[4-(4-エチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]ベンズアミドの製造i) 4−エチルニコチノニトリル
の製造 ジイソプロピルアミン(9.1ml)のTHF(50ml)溶液を-30℃
に冷却した後、n-ブチルリチウムヘキサン溶液(1.61M,
37ml)を加え、30分撹拌した。反応液を-78℃に冷却
後、4−メチルニコチノニトリル(7.01g)のTHF(50 ml)溶
液を滴下し、15分間撹拌した。ヨウ化メチル(9.1ml)を
加えた後、-40℃に昇温し、飽和塩化アンモニウム水溶
液を加えた。反応液を酢酸エチルで抽出した後、有機層
を乾燥、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付
して精製し、淡黄色油状の表題化合物 (6.67g)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.34 (3H, t, J=7.7 Hz), 2.89 (2
H, q, J=7.7 Hz), 7.31 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.69 (1H,
d, J=5.2 Hz), 8.80 (1H, s). IR (KBr): 2976, 2230, 1591, 1406 cm-1. ii) 1-(4-エチルピリジン-3-イル)エタノンの製造 マグネシウム(7.90g)をt-ブチルメチルエーテル(300ml)
に懸濁させ、ヨウ素(20mg)を加えた後、ヨウ化メチル(2
0ml)を25℃以下に保ちながら滴下した。室温で3時間撹
拌して、メチルマグネシウムヨードのt-ブチルメチルエ
ーテル溶液を調製した。-10℃に冷却した4-エチルニコ
チノニトリル(2.00g)のトルエン(30 ml)溶液にヨウ化メ
チルマグネシウムのt-ブチルメチルエーテル溶液(45ml)
を徐々に加えた後、12時間室温で撹拌した。反応液を1N
塩酸(80ml)に加え、室温で30分撹拌した。反応液に重曹
を加えて中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を
乾燥、濃縮した後、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液、ヘキサン:酢酸エチル=20:1-1:3)
に付して精製し、表題化合物 (1.84g)を黄色油状物とし
て得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.23 (3H, t, J=7.4 Hz), 2.64 (3
H, s), 2.92 (2H, q, J=7.4 Hz), 7.24 (1H, d, J=5.2
Hz), 8.58 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.91 (1H, s). IR (KBr): 2975, 1688, 1590, 1269 cm-1. iii) 2-ブロモ-1-(4-エチルピリジン-3-イル)エタノン
臭化水素酸塩の製造 1-(4-エチルピリジン-3-イル)エタノン(1.68g)および臭
素(1.60g)を用いて実施例53-ii) と同様の反応を行い、
表題化合物 (1.95g)を淡褐色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.21 (3H, t, J=7.5 Hz), 2.90
(2H, q, J=7.5 Hz), 5.03(2H, s), 7.89 (1H, d, J=5.8
Hz), 8.88 (1H, d, J=5.8 Hz), 9.24 (1H, s).IR (KB
r): 2978, 1713, 1638, 1584 cm-1. iv) 3-[4-(4-エチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-
2-イル]ベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-エチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(161mg)および3-(アミノカルボノチオニル)ベン
ズアミド(97mg)を用いて実施例25-iii)と同様の反応を
行い、表題化合物 (81mg)を淡黄色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.19 (3H, t, J=7.6 Hz), 2.87
(2H, q, J=7.6 Hz), 7.41(1H, d, J=5.2 Hz), 7.55 (1
H, brs), 7.63 (1H, t, J=8.0 Hz), 8.00 (1H, d,J=8.0
Hz), 8.05 (1H, s), 8.16 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.22
(1H, brs), 8.46 (1H, s), 8.52 (1H, d, J=5.2 Hz),
8.74 (1H, s). IR (KBr): 3152, 1684, 1383 cm-1
【0299】実施例65 3-[4-(4-エチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]-N-メチルベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-エチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(162mg)および3-(アミノカルボノチオニル)-N-メ
チルベンズアミド (110mg)を用いて実施例25-iii)と同
様の反応を行い、表題化合物 (91mg)を無色粉末晶とし
て得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.18 (3H, t, J=7.5 Hz), 2.82
(3H, d, J=4.8 Hz), 2.88(2H, q, J=7.5 Hz), 7.40 (1
H, d, J=4.8 Hz), 7.63 (1H, t, J=7.8 Hz), 7.96(1H,
d, J=7.8 Hz), 8.04 (1H, s), 8.15 (1H, d, J=7.8 H
z), 8.42 (1H, s),8.52 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.63 - 8.
73 (1H, m), 8.73 (1H, s). IR (KBr): 3266, 3189, 1669 cm-1
【0300】実施例66 3-[4-(4-エチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]-N,N-ジメチルベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-エチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(163mg)および3-(アミノカルボノチオニル)-N,N-
ジメチルベンズアミド(110mg)を用いて実施例25-iii)と
同様の反応を行い、淡褐色油状の表題化合物 (110mg)を
得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.18 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.87
(2H, q, J=7.2 Hz), 2.95(3H, s), 3.02 (3H, s), 7.40
(1H, d, J=5.1 Hz), 7.54 (1H, dd, J=1.1, 7.5Hz),
7.61 (1H, t, J=7.5 Hz), 7.99 (1H, d, J=1.1 Hz), 8.
03 - 8.14 (2H, m), 8.52 (1H, d, J=5.1 Hz), 8.73 (1
H, s). IR (KBr): 2969, 1634, 1395 cm-1
【0301】実施例67 3-[4-(4-イソプロピルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾー
ル-2-イル]ベンズアミドの製造 i) 4-イソプロピルニコチノニトリルの製造 4-エチルニコチノニトリル(2.95g)およびヨウ化メチル
(7ml)を用いて実施例64-i)と同様の反応を行い、黄色油
状の表題化合物 (1.90g)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.35 (6H, d, J=6.6 Hz), 3.22 -
3.46 (1H, m), 7.36 (1H,d, J=5.2 Hz), 8.72 (1H, d,
J=5.2 Hz), 8.80 (1H, s). IR (KBr): 2971, 2228, 1588, 1406 cm-1. ii) 1-(4-イソプロピルピリジン-3-イル)エタノンの製
造 4-イソプロピルニコチノニトリル(1.40g)およびヨウ化
メチルマグネシウムのt-ブチルメチルエーテル溶液(ca.
1.0M,30ml) を用いて実施例64-i)と同様の反応を行
い、黄色油状の表題化合物 (0.94g)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.24 (6H, d, J=6.6 Hz), 2.64 (3
H, s), 3.46 - 3.70 (1H,m), 7.34 (1H, d, J=5.0 Hz),
8.60 (1H, d, J=5.0 Hz), 8.79 (1H, s). IR (KBr): 2969, 1690, 1588, 1267 cm-1. iii) 3-[4-(4-イソプロピルピリジン-3-イル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]ベンズアミドの製造 1-(4-イソプロピルピリジン-3-イル)エタノン (0.90g)
および臭素(0.63g)を用いて実施例53-ii) と同様の反応
を行い、粗の2-ブロモ-1-(4-イソプロピルピリジン-3-
イル)エタノン臭化水素酸塩 (1.70g)を淡褐色アモルフ
ァスとして得た。続いて2-ブロモ-1-(4-イソプロピルピ
リジン-3-イル)エタノン臭化水素酸塩(340mg)および 3-
(アミノカルボノチオニル)ベンズアミド(240mg)を用い
て実施例25-iii)と同様の反応を行い、表題化合物 (59m
g)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.23 (6H, d, J=6.2 Hz), 3.20 -
3.60 (1H, m), 7.42 -7.70 (3H, m), 8.00 (2H, s),
8.07 - 8.28 (2H, m), 8.38 - 8.68 (3H, m). IR (KBr): 3104, 1703, 1420, 1387 cm-1
【0302】実施例68 3-[4-(4-イソプロピルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾー
ル-2-イル]-N,4-ジメチルベンズアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-イソプロピルピリジン-3-イル)エタノン
臭化水素酸塩(343mg)および 3-(アミノカルボノチオニ
ル)-N,4-ジメチルベンズアミド(250mg)を用いて 実施例
25-iii)と同様の反応を行い、表題化合物 (25mg)を淡黄
色アモルファスとして得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.25 (6H, d, J=7.0 Hz), 2.67 (3
H, s), 3.01 (3H, d, J=4.8 Hz), 3.40 - 3.68 (1H,
m), 6.58 - 6.76 (1H, brs), 7.20 - 7.48 (3H, m),7.7
5 (1H, dd, J=1.8, 8.0 Hz), 8.21 (1H, d, J=1.8 Hz),
8.55 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.65 (1H, s). IR (KBr): 3285, 2967, 1645, 1557 cm-1
【0303】実施例69 3-[4-(4-イソプロピルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾー
ル-2-イル]-N,N-ジメチルベンズアミド ヘミフマレー
トの製造 2-ブロモ-1-(4-イソプロピルピリジン-3-イル)エタノン
臭化水素酸塩(342mg)および3-(アミノカルボノチオニ
ル)-N,N-ジメチルベンズアミド (320mg) を用いて実施
例25-iii)と同様の反応を行った後、フマル酸処理を行
い、表題化合物 (100mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.22 (6H, d, J=6.6 Hz), 2.95
(3H, s), 3.02 (3H, s),3.20 - 3.60 (1H, m), 6.63 (1
H, s), 7.46 - 7.65 (3H, m), 7.92 - 8.09 (3H,m), 8.
57 (1H, d, J=5.4 Hz), 8.63 (1H, s). IR (KBr): 3083, 1705, 1657 cm-1
【0304】実施例70 3-[4-(4-エチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]ベンゼンスルホンアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-エチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(161mg)および3-(アミノスルホニル)ベンゼンカ
ルボチオアミド (110mg)を用いて実施例25-iii)と同様
の反応を行い、表題化合物 (67mg)を無色粉末晶として
得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.18 (3H, t, J=7.5 Hz), 2.87
(2H, q, J=7.5 Hz), 7.41(1H, d, J=5.0 Hz), 7.55 (2
H, brs), 7.75 (1H, t, J=7.9 Hz), 7.94 (1H, dt, J=
7.9, 1.6 Hz), 8.09 (1H, s), 8.21 (1H, dt, J=7.9,
1.6 Hz), 8.45 (1H,t, J=1.6 Hz), 8.53 (1H, d, J=5.0
Hz), 8.74 (1H, s). IR (KBr): 3270, 1599, 1460, 1341, 1154 cm-1
【0305】実施例71 4-[4-(4-エチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]ベンゼンスルホンアミドの製造 2-ブロモ-1-(4-エチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(161mg)および4-(アミノスルホニル)ベンゼンカ
ルボチオアミド(109mg)を用いて実施例25-iii)と同様の
反応を行い、表題化合物 (90mg)を無色粉末晶として得
た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.19 (3H, t, J=7.5 Hz), 2.88
(2H, q, J=7.5 Hz), 7.41(1H, d, J=4.8 Hz), 7.52 (2
H, brs), 7.96 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.11 (1H, s), 8.2
0 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.53 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.74
(1H, s). IR (KBr): 3291, 1597, 1399, 1333, 1159 cm-1
【0306】実施例72 4-メチル-3-[2-(2-メチル-5-ニトロフェニル)-1,3-チア
ゾール-4-イル]ピリジンの製造 i) 2-メチル-5-ニトロベンゾニトリルの製造 2-ブロモ-4-ニトロトルエン(12.03g)、テトラキストリ
フェニルホスフィンパラジウム(300mg)およびシアン化
亜鉛(4.22g) を用いて実施例30-ii)と同様の反応を行い
表題化合物(1.36g)を淡黄色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.69 (3H, s), 7.54 (1H, d, J=8.4
Hz), 8.34 (1H, dd, J=2.6, 8.4 Hz), 8.48 (1H, d, J
=2.6 Hz). IR (KBr): 3077, 2236, 1615, 1524 cm-1. ii) 4-メチル-3-[2-(2-メチル-5-ニトロフェニル)-1,3-
チアゾール-4-イル]ピリジンの製造 2-メチル-5-ニトロベンゾニトリル(1.25g)を用いて実施
例25-ii)と同様の反応を行い黄色粉末の2-メチル-5-ニ
トロベンゼンカルボチオアミドを得た。続いて2-ブロモ
-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水素酸塩
(1.35g)および2-メチル-5-ニトロベンゼンカルボチオア
ミドを用いて実施例25-iii)と同様の反応を行い表題化
合物 (460mg)を無色針状晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.56 (3H, s), 2.78 (3H, s), 7.24
(1H, d, J=5.0 Hz), 7.46 - 7.57 (2H, m), 8.20 (1H,
dd, J=2.3, 8.4 Hz), 8.49 (1H, d, J=5.0 Hz),8.67
(1H, d, J=2.3 Hz), 8.84 (1H, s). IR (KBr): 3038, 1530, 1343 cm-1
【0307】実施例73 3-[2-[4-メチルピリジン-3-イル]-1,3-チアゾール-4-イ
ル]ベンゾニトリルの製造 i) 3-(ブロモアセチル)ベンゾニトリルの製造 3-アセチルベンゾニトリル(5.33g)および臭化銅(II)(1
6.40g)を酢酸エチル(100ml)に懸濁した後、2時間加熱還
流した。反応液を冷却後、不溶物をろ別し、ろ液を重曹
水および飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾燥後、濃縮
し、残留物を酢酸エチル-ジイソプロピルエーテルから
再結晶し、表題化合物 (4.29g)を無色粉末晶として得
た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.82 (2H, s), 6.06 (1H, t, J=7.8
Hz), 6.29 (1H, d, J=7.8 Hz), 6.57 - 6.72 (2H, m). IR (KBr): 3104, 2942, 2230, 1709, 1599 cm-1. ii) 3-[2-[4-メチルピリジン-3-イル]-1,3-チアゾール-
4-イル]ベンゾニトリルの製造 3-(ブロモアセチル)ベンゾニトリル(599mg)および 4-メ
チルピリジン-3-チオカルボキサミド(403mg)を用いて
実施例25-iii)と同様の反応を行い、表題化合物 (302m
g)を淡黄色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.67 (3H, s), 7.46 (1H, d, J=
5.2 Hz), 7.71 (1H, t, J=8.0 Hz), 7.85 (1H, d, J=8.
0 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.50 (1H, s),8.55
(1H, d, J=5.2 Hz), 8.56 (1H, s), 9.00 (1H, s). IR (KBr): 3104, 2230, 1593, 1485 cm-1
【0308】実施例74 3-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,3-
チアゾール-4-イル]ベンゾニトリルの製造 3-(ブロモアセチル)ベンゾニトリル(913mg)および 4-ト
リフルオロメチルピリジン-3-チオカルボキサミド(840m
g)を用いて実施例25-iii)と同様の反応を行い、表題化
合物 (1.03g)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.52 - 7.70 (2H, m), 7.74 (1H,
d, J=5.2 Hz), 7.80 (1H,s), 8.16 - 8.30 (2H, m), 8.
93 (1H, d, J=5.2 Hz), 9.05 (1H, s). IR (KBr): 3088, 2230, 1316, 1130 cm-1
【0309】実施例75 3-[4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,3-チアゾール-
2-イル]-4-(トリフルオロメチル)ピリジンの製造 i) 2-ブロモ-1-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)エタノ
ンの製造 3'-ブロモ-4'-フルオロアセトフェノン(8.00g)および臭
化銅(II)(16.50g)を用いて 実施例73-i)と同様の反応を
行い、表題化合物 (10.60g)を淡黄色油状物として得
た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 4.39 (2H, s), 7.20 - 7.28 (1H,
m), 7.90 - 7.99 (1H, m), 8.23 (1H, dd, J=2.1, 6.6
Hz). IR (KBr): 1684, 1591, 1281, 1264 cm-1. ii) 3-[4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]-4-(トリフルオロメチル)ピリジンの製造 2-ブロモ-1-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)エタノン
(3.10g)および 4-トリフルオロメチルピリジン-3-チオ
カルボキサミド(1.87g)を用いて実施例25-iii)と同様の
反応を行い、表題化合物 (1.50g)を褐色針状晶として得
た。1 H-NMR (CDCl3)δ:7.20 (1H, t, J=8.5 Hz), 7.66 (1H,
s), 7.73 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.84 - 7.94 (1H, m),
8.18 (1H, dd, J=2.2, 6.6 Hz), 8.91 (1H, d, J=5.2 H
z), 9.04 (1H, s). IR (KBr): 3063, 1472, 1319, 1127 cm-1
【0310】実施例76 エチル 2-フルオロ-5-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリ
ジン-3-イル]-1,3-チアゾール-4-イル]安息香酸の製造 3-[4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,3-チアゾール-
2-イル]-4-(トリフルオロメチル)ピリジン(1.48g)、1,
1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(680mg)、酢
酸パラジウム(270mg)およびトリエチルアミン(0.77ml)
をエタノール(15ml)/THF(15ml)混液に懸濁した後、5気
圧の一酸化炭素雰囲気下、70℃で3時間激しく撹拌し
た。反応液を水に加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を
乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液、ヘキサン:酢酸エチル=19:1-1:1)
に付して精製し、酢酸エチル-ジイソプロピルエーテル
から再結晶して無色粉末晶として表題化合物 (1.17g)を
得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.43 (3H, t, J=7.1 Hz), 4.44 (2
H, q, J=7.1 Hz), 7.18 -7.30 (1H, m), 7.73 (1H, d,
J=5.0 Hz), 7.73 (1H, s), 8.12 - 8.22 (1H, m), 8.49
(1H, dd, J=2.2, 7.0 Hz), 8.91 (1H, d, J=5.0 Hz),
9.06 (1H, s). IR (KBr): 1728, 1318, 1291, 1146 cm-1
【0311】実施例77 2-フルオロ-5-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-
イル]-1,3-チアゾール-4-イル]安息香酸の製造 エチル 2-フルオロ-5-[2-[4-(トリフルオロメチル)ピリ
ジン-3-イル]-1,3-チアゾール-4-イル]安息香酸(1.00g)
をエタノール(20ml)/1N NaOH(5ml)混液に懸濁し、室温
で1時間撹拌した。反応液に1N塩酸(5ml)を加えて析出結
晶をろ取して水で洗浄した。表題化合物 (0.86g)を淡褐
色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 7.40 - 7.60 (1H, m), 8.00 (1H,
d, J=5.2 Hz), 8.20 -8.38 (1H, m), 8.46 - 8.70 (2
H, m), 9.03 (1H, d, J=5.2 Hz), 9.13 (1H, s). IR (KBr): 1717, 1318, 1159 cm-1
【0312】実施例78 4-メチル-3-[2-(4-メチル-ピリジン-3-イル)-1,3-チア
ゾール-4-イル]ピリジンの製造 2-ブロモ-1-(4-メチルピリジン-3-イル)エタノン臭化水
素酸塩(392mg)および4-メチルピリジン-3-チオカルボキ
サミド(152mg)を用いて実施例25-iii)と同様の反応を行
い、表題化合物 (112mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ:2.56 (3H, s), 2.70 (3H, s), 7.20-
7.30 (2H, m), 7.50 (1H, s), 8.49 (1H, d, J= 5.1 H
z), 8.53 (1H, d, J= 5.1 Hz), 8.84 (1H, s), 8.98 (1
H, s). IR (KBr): 3071, 1593, 1491, 1399 cm-1
【0313】実施例79 4-メチル-3-[4-(ピリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-2-
イル]ピリジンの製造 2-ブロモ-1-(ピリジン-4-イル)エタノン臭化水素酸塩(4
60mg)および4-メチルピリジン-3-チオカルボキサミド(2
48mg)を用いて実施例25-iii)と同様の反応を行い、表題
化合物 (99mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ:2.72 (3H, s), 7.28 (1H, d, J=5.0H
z), 7.80-7.90 (3H, m),8.54 (1H, d, J=5.0Hz), 8.64-
8.74 (2H, m), 8.98 (1H, s). IR (KBr): 1599, 1483, 1209 cm-1
【0314】実施例80 N-メチル-3-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-4-イル]ベンズアミドの製造 i) 3-アセチル安息香酸エチルの製造 3-ブロモアセトフェノン(48.50g)、1,1'-ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)フェロセン(3.60mg)、酢酸パラジウム(1.
30g)およびトリエチルアミン(68ml)を用いて実施例76と
同様の反応を行い、表題化合物(45.3g)を無色針状晶と
して得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.43 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.67 (3
H, s), 4.42 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.56 (1H, t, J=7.8
Hz), 8.15 (1H, dt, J=7.8, 1.6 Hz), 8.25 (1H,dt, J=
7.8, 1.6 Hz), 8.60 (1H, t, J=1.6 Hz). IR (KBr): 1723, 1692, 1302, 1236 cm-1. ii) 3-(ブロモアセチル)安息香酸エチルの製造 3-アセチル安息香酸エチル(30.0g)および臭化銅(II)(6
7.5g)を用いて実施例73-i)と同様の反応を行い、粗の表
題化合物 (42.0g)を褐色油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.43 (3H, t, J=7.2 Hz), 4.43 (2
H, q, J=7.2 Hz), 4.50 (2H, s), 7.60 (1H, t, J=8.0
Hz), 8.18 (1H, dt, J=8.0, 1.6 Hz), 8.29 (1H,dt, J=
8.0, 1.6 Hz), 8.62 (1H, t, J=1.6 Hz). IR (KBr): 1721, 1688, 1304, 1246 cm-1. iii) 3-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール
-4-イル]安息香酸エチルの製造 3-(ブロモアセチル)安息香酸エチル(18.10g)および4-メ
チルピリジン-3-チオカルボキサミド (8.11g) を用いて
実施例25-iii)と同様の反応を行い、表題化合物 (6.50
g)を淡黄色粉末晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.43 (3H, t, J=7.1Hz), 2.73 (3H,
s), 4.43 (2H, q, J=7.1Hz), 7.25-7.30 (1H, m), 7.54
(1H, t, J=7.8Hz), 7.71 (1H, s), 8.05 (1H, dt, J=
7.8, 1.2Hz), 8.19-8.26 (1H, m), 8.53 (1H, d, J=4.8
Hz), 8.58-8.64 (1H, m), 9.00 (1H, s). IR (KBr): 3059, 1713, 1285 cm-1. iv) 3-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-
4-イル]安息香酸の製造 3-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-4-イ
ル]安息香酸エチル(6.50g)をおよび1N NaOH(80ml)を用
いて実施例77と同様の反応を行い、無色粉末の表題化合
物 (5.27g)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ:2.68 (3H, s), 7.47 (1H, d, J=
5.0Hz), 7.63 (1H, t, J=7.8Hz), 7.96 (1H, d, J=7.8H
z), 8.30 (1H, d, J=7.8Hz), 8.49 (1H, s), 8.55(1H,
d, J=5.0Hz), 8.58-8.64 (1H, m), 8.99 (1H, s). IR (KBr): 3088, 1703, 1601, 1292 cm-1. v) N-メチル-3-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チ
アゾール-4-イル]ベンズアミドの製造 3-[2-(4-メチル-ピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-4-
イル]安息香酸(256mg)、塩化チオニル(0.09ml)およびメ
チルアミン水溶液(40%,5ml)を用いて実施例60と同様
の反応を行い、表題化合物(191mg)を無色粉末晶として
得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ:2.68 (3H, s), 2.83 (3H, d, J=4.
6Hz), 7.47 (1H, d, J=4.6Hz), 7.58 (1H, t, J=7.8H
z), 7.83 (1H, d, J=7.8Hz), 8.19 (1H, d, J=7.8Hz),
8.40 (1H, s), 8.49 (1H, s), 8.51-8.63 (2H, m), 9.0
1 (1H, s). IR (KBr): 3347, 3086, 1663, 1559 cm-1
【0315】実施例81 N,N-ジメチル-3-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チ
アゾール-4-イル]ベンズアミドの製造 3-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-4-イ
ル]安息香酸(248mg)、塩化チオニル(0.09ml)およびジメ
チルアミン水溶液(50%,5ml)を用いて実施例60と同様
の反応を行い、表題化合物(200mg)を無色粉末晶として
得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.71 (3H, s), 3.04 (3H, s), 3.16
(3H, s), 7.24-7.30 (1H, m), 7.38-7.45 (1H, m), 7.
50 (1H, t, J=8.1Hz), 8.02-8.08 (2H, m), 8.52(1H,
d, J=5.4Hz), 8.98 (1H, s). IR (KBr): 3079, 1634, 1395 cm-1
【0316】実施例82 N-エチル-3-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾ
ール-4-イル]ベンズアミドの製造 3-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-4-イ
ル]安息香酸(259mg)、塩化チオニル(0.09ml)およびエチ
ルアミン水溶液(70%,5ml)を用いて実施例60と同様の
反応を行い、表題化合物 (215mg)を淡褐色粉末晶として
得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ:1.16 (3H, t, J=7.2Hz), 2.68 (3
H, s), 3.24-3.60 (2H, m), 7.47 (1H, d, J=5.0Hz),
7.58 (1H, t, J=7.9Hz), 7.84 (1H, dt, J=7.9, 1.6H
z), 8.19 (1H, dt, J=7.9, 1.6Hz), 8.40 (1H, s), 8.4
9 (1H, t, J=1.6Hz),8.55 (1H, d, J=5.0Hz), 8.54-8.6
6 (1H, m), 9.01 (1H, s). IR (KBr): 3308, 2978, 1634, 1545 cm-1
【0317】実施例83 3-[4-[3-(1-アゼチジニルカルボニル)フェニル]-1,3-チ
アゾール-2-イル]-4-メチルピリジンの製造 3-[2-(4-メチルピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-4-イ
ル]安息香酸(238mg)をTHF(10ml)に懸濁した後、塩化チ
オニル(0.09ml)およびDMF(0.05ml)を加え1時間加熱還流
した。反応液を減圧下濃縮した後、THF(10ml)に再溶解
した。この溶液にアゼチジン塩酸塩(0.54g)を1N NaOH(1
0ml)に溶解させた溶液を加えた後、室温で30分撹拌し
た。反応液を酢酸エチルで抽出後、有機層を乾燥、濃縮
した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出液、酢酸エチル)に付して精製し、酢酸エチ
ル-ジイソプロピルエーテルから再結晶し、表題化合物
(148mg)を無色粉末晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.28 (2H, quintet, J=7.5Hz),
2.68 (3H, s), 4.09 (2H,t, J=7.5Hz), 4.35 (2H, t, J
= 7.5Hz), 7.47 (1H, d, J=5.0Hz), 7.51-7.67 (2H,
m), 8.18 (1H, d, J=7.0Hz), 8.27 (1H, s), 8.47 (1H,
s), 8.55 (1H, d,J=5.0Hz), 8.99 (1H, s). IR (KBr): 3056, 1634, 1437, 1404 cm-1.
【0318】 製剤例1 (1)化合物番号74の化合物 50mg (2)ラクトース 34mg (3)トウモロコシ澱粉 10.6mg (4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg (6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg 計 120mg 常法に従い上記(1)〜(6)を混合し、打錠機により打
錠し、錠剤を得た。
【0319】 製剤例2 (1)化合物番号78の化合物 10mg (2)乳糖 60mg (3)コーンスターチ 35mg (4)ゼラチン 3mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2mg 実施例 化合物 10mgと乳糖60mgおよびコーンスタ
ーチ35mgの混合物を10%ゼラチン水溶液0.03ml
(ゼラチンとして3mg)を用い、1mmメッシュの篩を通
して顆粒化した後、40℃で乾燥し再び篩過する。かく
して得られる顆粒をステアリン酸マグネシウム2.0mg
と混合し、圧縮する。得られる中心錠を、蔗糖,二酸化
チタン,タルクおよびアラビアゴムの水懸液による糖衣
でコーティングする。コーティングが施された錠剤をミ
ツロウで艶出してコート錠を得る。
【0320】 製剤例3 (1)化合物番号154の化合物 10mg (2)乳糖 70mg (3)コーンスターチ 50mg (4)可溶性デンプン 7mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3mg 実施例 化合物 10mgとステアリン酸マグネシウム3
mgを可溶性デンプンの水溶液0.07ml(可溶性デンプ
ンとして7mg)で顆粒化した後、乾燥し、乳糖70mgお
よびコーンスターチ50mgと混合する。混合物を圧縮し
て錠剤を得る。
【0321】 製剤例4 (1)化合物番号137の化合物 5mg (2)食塩 20mg (3)蒸留水 全量2mlとする 実施例 化合物 5mgおよび食塩20mgを蒸留水に溶解
させ、水を加えて全量2mlとする。溶液をろ過し、無菌
条件下に2mlのアンプルに充填する。アンプルを滅菌し
た後、密封し注射用溶液を得る。
【0322】製剤例5 (1)化合物番号135の化合物 10mg (2)ラクトース 90mg (3)微結晶セルロース 70mg (4)ステアリン酸マグネシウム 10mg 1カプセル 180mg 上記(1)、(2)及び(3)の全量と5mgの(4)
を混和した後、顆粒化し、これに残りの(4)を5mg
加えて、全体をゼラチンカプセルに封入した。
【0323】試験例1 ラットステロイドC17,20リアーゼ阻害活性の測定 ザ・プロステート(The Prostate),Vol. 26, 140-150
(1995)に準じて行った。13週齢雄性SDラットより
精巣を摘出し、精巣をホモゲナイズした後、遠心分離に
よりミクロゾームを調製した。最終濃度10nMの[1.
2−3H]−17α−ヒドロキシプロゲステロン、NAD
PH溶液、および試験化合物を pH7.4の100mMリ
ン酸緩衝液10μl に溶かし、7μg/10μl のミク
ロゾームタンパク質を加えて、37℃で7分インキュベ
ートした。酢酸エチル40μl を加えて遠心し、上清中
の基質および生成物(アンドロステンジオンおよびテス
トステロン)をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(T
LC)で分離した。スポットの検出および定量をBAS
2000バイオイメージアナライザーで行った。試験
化合物を加えていない時(対照)の生成物の量を100
%として、対照に対し生成物の量を50%抑制させるの
に必要な化合物濃度(IC50値)を算出した。これらを
〔表16〕に示す。
【0324】
【表16】
【0325】
【発明の効果】本発明の化合物(I)もしくはその塩ま
たはそのプロドラッグは、ステロイドC17,20リアーゼ
阻害活性を有し、哺乳動物に対して、例えば悪性腫瘍の
原発癌、およびこれらの転移、再発、それらの癌に伴う
諸症状、前立腺肥大症、男性化症、多毛症、男性型禿頭
症、男児性早熟症、子宮内膜症、子宮筋腫、乳腺症、多
嚢胞性卵巣症候群などのような各種疾病の治療および予
防に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61K 45/00 A61P 5/24 A61P 5/24 5/28 5/28 5/32 5/32 13/08 13/08 15/08 15/08 17/00 17/00 17/14 17/14 43/00 111 43/00 111 // C07D 417/04 C07D 417/04 417/14 417/14 (72)発明者 田坂 昭弘 大阪府吹田市山田東2丁目9番20−102号 (72)発明者 日下 雅美 兵庫県神戸市西区学園東町1丁目4番102 −301号 (72)発明者 山岡 万寿夫 兵庫県神戸市長田区庄山町2丁目5−10− 202 (72)発明者 加来 智弘 兵庫県西宮市高木東町9番20−106 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB02 CC62 DD12 EE01 4C084 AA17 MA02 NA14 ZC032 4C086 AA01 AA02 AA03 BC82 GA07 GA08 GA09 MA01 MA02 MA04 MA31 MA35 MA37 MA41 MA43 MA52 MA55 MA56 MA58 MA59 MA60 MA66 ZA81 ZA92 ZC03 ZC41

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、A1が置換基を有していてもよい芳香族炭化水
    素基または置換基を有していてもよい複素環基を、A2
    およびA3の一方が水素原子、ハロゲン原子、置換基を
    有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基またはエステ
    ル化されていてもよいカルボキシル基を、A2およびA3
    の他方が置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基ま
    たは置換基を有していてもよい複素環基を示すが、
    1、A2およびA 3の少なくとも一つは置換基を有して
    いてもよい3−ピリジル基である。)で表される化合物
    もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有すること
    を特徴とするステロイドC17,20リアーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】 A1、A2およびA3のいずれか一つが置
    換基を有していてもよい3−ピリジル基である請求項1
    記載のステロイドC17,20リアーゼ阻害剤。
  3. 【請求項3】 (1)A1が置換基を有していてもよい
    3−ピリジル基で、A2が置換基を有していてもよいC
    6-14アリール基、(2)A1が置換基を有していてもよ
    い3−ピリジル基で、A2が置換基を有していてもよい
    3−ピリジル基または(3)A1が置換基を有していて
    もよいC6-14アリール基で、A2が置換基を有していて
    もよい3−ピリジル基である請求項2記載のステロイド
    17,20リアーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 A2およびA3の一方が1)水素原子、
    2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素
    基、3)エステル化されていてもよいカルボキシル基ま
    たは4)ハロゲン原子であり、A1、A2およびA3のい
    ずれか一つである「置換基を有していてもよい3−ピリ
    ジル基」における置換基が1)置換基を有していてもよ
    いC1-6脂肪族炭化水素基、2)エステル化されていて
    もよいカルボキシル基、3)1または2個の置換基を有
    していてもよいカルバモイル、4)置換基を有していて
    もよい環状アミノカルボニル、5)置換基を有していて
    もよいアミノ、6)置換基を有していてもよい環状アミ
    ノ、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ、8)
    置換基を有していてもよいアルコキシおよび9)ハロゲ
    ンから選ばれた1ないし4個であるかまたは1個の飽和
    または不飽和の二価のC3-5炭素鎖であり、A2およびA
    3の他方およびA1で示される置換基を有していてもよい
    芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
    環基が、(a)置換基として1)置換基を有していても
    よいC1-4アルキル、2)置換基を有していてもよいフ
    ェニル、3)C1-4アルコキシカルボニル、4)置換基
    を有していてもよいカルバモイル、5)C1-2アルキレ
    ンジオキシ、6)置換基を有していてもよいアミノ、
    7)ニトロ、8)置換基を有していてもよいヒドロキ
    シ、9)エステル化されていてもよいカルボキシル、1
    0)アルキルスルホニル、11)置換基を有していても
    よいスルファモイルおよび12)ハロゲンから選ばれた
    1ないし5個を有していてもよいC6-14アリール、また
    は(b)ピリジルである請求項2記載のステロイドC
    17,20リアーゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】 A2およびA3の一方が1)水素原子、
    2)ヒドロキシで置換されていてもよいC1-4アルキ
    ル、3)カルボキシル、4)C1-4アルコキシカルボニ
    ルまたは5)ハロゲンであり、A2およびA3の他方およ
    びA1の置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基ま
    たは置換基を有していてもよい複素環基が、(a)置換
    基として、1)ハロゲンを有していてもよいC1-4アル
    キル、2)C1 -4アルコキシを有していてもよいフェニ
    ル、3)C1-4アルコキシカルボニル、4)1または2
    個のC1-4アルキルを有していてもよいカルバモイル、
    5)C1-2アルキレンジオキシ、6)C1-4アルキル、C
    1-6アルカノイルおよびC1-4アルキルスルホニルから選
    ばれた1または2個を有していてもよいアミノ、7)ニ
    トロ、8)ヒドロキシ、9)C1-4アルコキシ、10)
    1-4アルカノイルオキシ、11)C1-4アルキルスルホ
    ニル、12)C1-4アルキルおよびベンジルから選ばれ
    た1または2個を有していてもよいスルファモイルおよ
    び13)ハロゲンから選ばれた1ないし5個を有してい
    てもよいC6-14アリール、または(b)ピリジルであ
    り、A1、A2およびA3のいずれか一つである「置換基
    を有していてもよい3−ピリジル基」における置換基が
    1)置換基としてハロゲンまたはヒドロキシを有してい
    てもよいC1-6アルキル基、2)カルボキシル基、3)
    1-4アルコキシカルボニル基、4)置換基として1ま
    たは2個のC1-4アルキルを有していてもよいカルバモ
    イル、5)4−ベンジルピペリジノカルボニル、6)置
    換基としてカルバモイルメチル、C1-4アルキルおよび
    ベンジルから選ばれた1または2個を有していてもよい
    アミノ、7)モルホリノ、8)4−(4−クロロフェニ
    ル)−4−ヒドロキシピペリジノ、9)C1-4アルキルチ
    オ、10)C1-4アルコキシ、11)ハロゲンおよび1
    2)ブタジエニレンから選ばれた1ないし4個である請
    求項2記載のステロイドC17,20リアーゼ阻害剤。
  6. 【請求項6】 A2およびA3の一方が水素原子、メチル
    基、塩素原子またはフッ素原子であり、A2およびA3
    他方およびA1の置換基を有していてもよい芳香族炭化
    水素基または置換基を有していてもよい複素環基が1)
    置換基としてメチル、メトキシカルボニル、カルバモイ
    ル、トリフルオロメチル、ジエチルアミノ、アセチルア
    ミノ、メチルスルホニルアミノ、ヒドロキシ、メトキ
    シ、スルファモイル、メチルスルファモイル、フッ素お
    よび塩素から選ばれた1または2個を有していてもよい
    フェニル基、2)ナフチル基または3)3−ピリジル基
    であり、A1、A2およびA3のいずれか一つである「置
    換基を有していてもよい3−ピリジル基」における置換
    基がメチル、エチル、トリフルオロメチル、1−ヒドロ
    キシ−1−メチルエチル、カルバモイルメチルアミノ、
    ジメチルアミノ、モルホリノ、メチルベンジルアミノ、
    メチルチオ、メトキシ、イソプロポキシまたはブタジエ
    ニレンである請求項2記載のステロイドC17,20リアー
    ゼ阻害剤。
  7. 【請求項7】 置換基を有していてもよい3−ピリジ
    ル基が4−メチル−3−ピリジル基または4−トリフル
    オロメチル−3−ピリジル基である請求項3記載のステ
    ロイドC17,20リアーゼ阻害剤。
  8. 【請求項8】 A3が水素原子、ハロゲン原子、C1-4
    ルキル基またはC1- 4アルコキシカルボニル基である請
    求項2記載のステロイドC17,20リアーゼ阻害剤。
  9. 【請求項9】 置換基を有していてもよい3−ピリジル
    基が、3−ピリジル基、4−メチル−3−ピリジル基、
    4−トリフルオロメチル−3−ピリジル基、4−メトキ
    シ−3−ピリジル基、4,5−ブタジエニレン−3−ピ
    リジル基、4−ジメチルアミノ−3−ピリジル基、4−
    メチルチオ−3−ピリジル基、4−ベンジルメチルアミ
    ノ−3−ピリジル基、4−イソプロポキシ−3−ピリジ
    ル基、5−エトキシカルボニル−3−ピリジル基、4−
    モルホリノ−3−ピリジル基、1−ヒドロキシイソプロ
    ピル−3−ピリジル基、6−ジメチルカルバモイル−3
    −ピリジル基、4−ヒドロキシ−4−(4−クロロフェ
    ニル)ピペリジノ−3−ピリジル基、4−(N−メチル
    カルバモイル)−3−ピリジル基、4−エチル−3−ピ
    リジル基、4−カルバモイルメチルアミノ−3−ピリジ
    ル基、4−カルバモイル−3−ピリジル基または4−
    (4−ベンジルピペリジノカルボニル)−3−ピリジル
    基で、置換基を有していてもよいC6-14アリール基が、
    フェニル基、4−フェニルフェニル基、3−ニトロフェ
    ニル基、4−ニトロフェニル基、4−ヒドロキシフェニ
    ル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、
    4−クロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、
    2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4
    −フルオロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−メ
    チルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、3,4
    −ジメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニ
    ル基、2,4−ビストリフルオロメチルフェニル基、2
    −メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−
    メトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、
    4−アミノフェニル基、4−ジエチルアミノフェニル
    基、4−メトキシカルボニルフェニル基、4−エトキシ
    カルボニルフェニル基、3−メチルカルバモイルフェニ
    ル基、4−スルファモイルフェニル基、4−メチルスル
    ファモイルフェニル基、3,4−エチレンジオキシフェ
    ニル基、4−アセトキシフェニル基、4−メチルスルホ
    ニルフェニル基、4−ジベンジルスルファモイルフェニ
    ル基、3−アセチルアミノフェニル基、4−アセチルア
    ミノフェニル基、4−メチルスルホニルアミノフェニル
    基、3−メチルスルホニルアミノフェニル基、4−カル
    バモイルフェニル基または2−ナフチル基である請求項
    3記載のステロイドC17,20リアーゼ阻害剤。
  10. 【請求項10】 性ホルモン依存性疾患の予防・治療剤
    である請求項2記載のステロイドC17,20リアーゼ阻害
    剤。
  11. 【請求項11】 前立腺肥大症、男性化症、多毛症、男
    性型禿頭症、男児性早熟症、子宮内膜症、子宮筋腫、子
    宮腺筋症、乳腺症、多嚢胞性卵巣症候群の予防・治療剤
    である請求項2記載のステロイドC17,20リアーゼ阻害
    剤。
  12. 【請求項12】 ステロイドC17,20リアーゼ阻害薬と
    LHRH受容体調節薬とを併用することを特徴とするア
    ンドロゲンあるいはエストロゲン低下剤。
  13. 【請求項13】 式: 【化2】 (式中、A1が置換基を有していてもよい芳香族炭化水
    素基または置換基を有していてもよい複素環基を、A2
    およびA3の一方が水素原子、ハロゲン原子、置換基を
    有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基またはエステ
    ル化されていてもよいカルボキシル基を、A2およびA3
    の他方が置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基ま
    たは置換基を有していてもよい複素環基を示すが、
    1、A2およびA 3のいずれか一方は置換基を有してい
    てもよい3−ピリジル基である。)で表される化合物も
    しくはその塩またはそのプロドラッグとLHRH受容体
    調節薬とを併用することを特徴とするアンドロゲンある
    いはエストロゲン低下剤。
  14. 【請求項14】 式: 【化3】 (式中、A1が置換基を有していてもよい芳香族炭化水
    素基または置換基を有していてもよい複素環基を、A2
    およびA3の一方が水素原子、ハロゲン原子、置換基を
    有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基またはエステ
    ル化されていてもよいカルボキシル基を、A2およびA3
    の他方が置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基ま
    たは置換基を有していてもよい複素環基を示すが、
    1、A2およびA 3のいずれか一方は置換基を有してい
    てもよい3−ピリジル基である。)で表される化合物も
    しくはその塩またはそのプロドラッグを有効量投与する
    ことを特徴とするステロイドC17,20リアーゼ阻害方
    法。
  15. 【請求項15】 ステロイドC17,20リアーゼ阻害剤を
    製造するための式: 【化4】 (式中、A1が置換基を有していてもよい芳香族炭化水
    素基または置換基を有していてもよい複素環基を、A2
    およびA3の一方が水素原子、ハロゲン原子、置換基を
    有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基またはエステ
    ル化されていてもよいカルボキシル基を、A2およびA3
    の他方が置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基ま
    たは置換基を有していてもよい複素環基を示すが、
    1、A2およびA 3のいずれか一方は置換基を有してい
    てもよい3−ピリジル基である。)で表される化合物も
    しくはその塩またはそのプロドラッグの使用。
  16. 【請求項16】 式: 【化5】 〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R1aは置換基を
    有していてもよいスルファモイル基または置換基を有し
    ていてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互
    いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1aが結合して
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のとき
    n個のR1aは互いに同一または異なっていてもよく、m
    は1ないし5の整数を示し、R2は1)水素原子、2)
    置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基、
    3)エステル化されていてもよいカルボキシル基、4)
    置換基を有していてもよいカルバモイル基、5)置換基
    を有していてもよいアミノ基、6)環状アミノ基、7)
    置換基を有していてもよいアルキルチオ基または8)置
    換基を有していてもよいアルコキシ基を示すか、または
    互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR2が結合し
    て、9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成
    していてもよく、mが2以上のときm個のR2は互いに
    同一または異なっていてもよく、R3は1)水素原子、
    2)ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよいC
    1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化されていて
    もよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合物また
    はその塩。
  17. 【請求項17】 R1aが1)置換基としてC1-4アルキ
    ルもしくはC7-9アラルキルを有していてもよいスルフ
    ァモイル基または2)C1-4アルキルスルホニル基を示
    すか、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
    1aが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、R2
    が1)水素原子、2)置換基としてハロゲンまたはヒド
    ロキシを有していてもよいC1-4アルキル、3)カルボ
    キシル基、4)C1-4アルコキシカルボニル基、5)置
    換基としてC1-4アルキルもしくはC7-9アラルキルを有
    していてもよいカルバモイル基、6)置換基としてC
    1-4アルキル、カルバモイル−C1-4アルキルまたはC
    7-10アラルキルを有していてもよいアミノ基、7)ピペ
    リジノ基、8)モルホリノ基、9)C1-4アルキルチオ
    基または10)C1-4アルコキシ基であるか、または互
    いに隣接する2個のR2が結合して11)ブタジエニレ
    ン基を形成しており、R3が1)水素原子、2)ハロゲ
    ン原子、3)C1-4アルキル基または4)カルボキシル
    基または5)C1-4アルコキシカルボニル基である請求
    項16記載の化合物。
  18. 【請求項18】 R1aがスルファモイル基、メチルスル
    ファモイル基、ジベンジルスルファモイル基またはメチ
    ルスルホニル基を示すか、または互いに隣接する炭素原
    子に置換した2個のR1aが結合してエチレンジオキシ基
    を示し、R2が水素原子、メチル基、トリフルオロメチ
    ル基、メトキシ基であるか、または互いに隣接する2個
    のR2が結合してブタジエニレン基を形成しており、R3
    が水素原子または塩素原子である請求項16記載の化合
    物。
  19. 【請求項19】 式: 【化6】 〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R1aは置換基を
    有していてもよいスルファモイル基または置換基を有し
    ていてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互
    いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1aが結合して
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のとき
    n個のR1aは互いに同一または異なっていてもよく、m
    は1ないし5の整数を示し、R2は1)水素原子、2)
    置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基、
    3)エステル化されていてもよいカルボキシル基、4)
    置換基を有していてもよいカルバモイル基、5)置換基
    を有していてもよいアミノ基、6)環状アミノ基、7)
    置換基を有していてもよいアルキルチオ基または8)置
    換基を有していてもよいアルコキシ基を示すか、または
    互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR2が結合し
    て、9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成
    していてもよく、mが2以上のときm個のR2は互いに
    同一または異なっていてもよく、R3は1)水素原子、
    2)ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよいC
    1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化されていて
    もよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合物また
    はその塩のプロドラッグ。
  20. 【請求項20】 式: 【化7】 〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R1aは置換基を
    有していてもよいスルファモイル基または置換基を有し
    ていてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互
    いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1aが結合して
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のとき
    n個のR1aは互いに同一または異なっていてもよく、R
    2aおよびR2bはそれぞれ同一または異なって1)水素原
    子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水
    素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシル
    基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
    5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
    ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
    たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
    か、またはR2aとR2bが結合して9)飽和または不飽和
    の二価のC3-5炭素鎖を形成していてもよく、R3は1)
    水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していて
    もよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化さ
    れていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化
    合物またはその塩。
  21. 【請求項21】 R1aが1)置換基としてC1-4アルキ
    ルもしくはC7-9アラルキルを有していてもよいスルフ
    ァモイル基または2)C1-4アルキルスルホニル基を示
    すか、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
    1aが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、R
    2aおよびR2bはそれぞれ同一または異なって1)水素原
    子、2)置換基としてハロゲンまたはヒドロキシを有し
    ていてもよいC1-4アルキル、3)カルボキシル基また
    はC1-4アルコキシカルボニル基、4)置換基としてC
    1-4アルキルもしくはC7-9アラルキルを有していてもよ
    いカルバモイル基、5)置換基としてC1-4アルキル、
    カルバモイル−C1-4アルキルまたはC7-10アラルキル
    を有していてもよいアミノ基、6)ピペリジノ基または
    モルホリノ基、7)C1-4アルキルチオ基または8)C
    1-4アルコキシ基であるか、またはR2aおよびR2bが結
    合してブタジエニレン基を形成しており、R3が1)水
    素原子、2)ハロゲン原子、3)C1-4アルキル基また
    は4)カルボキシル基または5)C1-4アルコキシカル
    ボニル基である請求項20記載の化合物。
  22. 【請求項22】 R1aがスルファモイル基、メチルスル
    ファモイル基、ジベンジルスルファモイル基またはメチ
    ルスルホニル基を示すか、または互いに隣接する炭素原
    子に置換した2個のR1aが結合してエチレンジオキシ基
    を示し、R2aが水素原子、メチル基、トリフルオロメチ
    ル基またはメトキシ基を示し、R2bが水素原子を示す
    か、あるいはR2aおよびR2bが結合してブタジエニレン
    基を形成しており、R3が水素原子または塩素原子であ
    る請求項20記載の化合物。
  23. 【請求項23】 式: 【化8】 〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R1aは置換基を
    有していてもよいスルファモイル基または置換基を有し
    ていてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互
    いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1aが結合して
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のとき
    n個のR1aは互いに同一または異なっていてもよく、R
    2aおよびR2bはそれぞれ同一または異なって1)水素原
    子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水
    素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシル
    基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
    5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
    ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
    たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
    か、またはR2aとR2bが結合して9)飽和または不飽和
    の二価のC3-5炭素鎖を形成していてもよく、R3は1)
    水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していて
    もよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化さ
    れていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化
    合物またはその塩のプロドラッグ。
  24. 【請求項24】 式: 【化9】 〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R1bは1)置換
    基を有していてもよいスルファモイル基、2)置換基を
    有していてもよいカルバモイル基、3)置換基を有して
    いてもよいアルキル基、4)エステル化されていてもよ
    いカルボキシル基、5)ハロゲン原子、6)置換基を有
    していてもよいアミノ基、7)ニトロ基、8)置換基を
    有していてもよいヒドロキシ基または9)置換基を有し
    ていてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互
    いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1bが結合して
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のとき
    n個のR1bは互いに同一または異なっていてもよく、R
    3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有
    していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エス
    テル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表
    される化合物またはその塩。
  25. 【請求項25】 R1bが1)置換基としてC1-4アルキ
    ルもしくはC7-9アラルキルを有していてもよいスルフ
    ァモイル基、2)置換基としてC1-4アルキルもしくは
    7-9アラルキルを有していてもよいカルバモイル基、
    3)置換基としてハロゲンを有していてもよいC1-4
    ルキル基、4)カルボキシル基、5)C1 -4アルコキシ
    カルボニル基、6)ハロゲン原子、7)置換基としてC
    1-6アルカノイル、C1-4アルキルまたはC1-4アルキル
    スルホニルを有していてもよいアミノ基、8)ニトロ
    基、9)置換基としてC1-4アルキルまたはC1-6アルカ
    ノイルを有していてもよいヒドロキシ基または10)C
    1-4アルキルスルホニル基を示すか、または互いに隣接
    する炭素原子に置換した2個のR1bが結合してC1-2
    ルキレンジオキシ基を示し、R3が1)水素原子、2)
    ハロゲン原子、3)C1-4アルキル基または4)カルボ
    キシル基または5)C1-4アルコキシカルボニル基であ
    る請求項24記載の化合物。
  26. 【請求項26】 R1bがスルファモイル基、メチルスル
    ファモイル基、ジベンジルスルファモイル基、カルバモ
    イル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル
    基、ジメチルカルバモイル基、アゼチジン−1−イルカ
    ルボニル基、メチル基、トリフルオロメチル基、カルボ
    キシル基、エトキシカルボニル基、塩素原子、フッ素原
    子、ニトロ基、ヒドロキシ基、メトキシ基またはメチル
    スルホニル基を示すか、または互いに隣接する炭素原子
    に置換した2個のR1bが結合してエチレンジオキシ基を
    示し、R3が水素原子、塩素原子、フッ素原子またはメ
    チル基である請求項24記載の化合物。
  27. 【請求項27】 式: 【化10】 〔式中、nは1ないし5の整数を示し、R1bは1)置換
    基を有していてもよいスルファモイル基、2)置換基を
    有していてもよいカルバモイル基、3)置換基を有して
    いてもよいアルキル基、4)エステル化されていてもよ
    いカルボキシル基、5)ハロゲン原子、6)置換基を有
    していてもよいアミノ基、7)ニトロ基、8)置換基を
    有していてもよいヒドロキシ基または9)置換基を有し
    ていてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互
    いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1bが結合して
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のとき
    n個のR1bは互いに同一または異なっていてもよく、R
    3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有
    していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エス
    テル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表
    される化合物またはその塩のプロドラッグ。
  28. 【請求項28】 式: 【化11】 〔式中、mは1ないし5の整数を示し、R2は1)水素
    原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化
    水素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシル
    基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
    5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
    ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
    たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
    か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
    2が結合して、9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素
    鎖を形成していてもよく、mが2以上のときm個のR2
    は互いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水
    素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していても
    よいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化され
    ていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合
    物またはその塩。
  29. 【請求項29】 R2が1)水素原子、2)置換基とし
    てハロゲンまたはヒドロキシを有していてもよいC1-4
    アルキル、3)カルボキシル基、4)C1-4アルコキシ
    カルボニル基、5)置換基としてC1-4アルキルもしく
    はC7-9アラルキルを有していてもよいカルバモイル
    基、6)置換基としてC1-4アルキル、カルバモイル−
    1-4アルキルまたはC7-10アラルキルを有していても
    よいアミノ基、7)ピペリジノ基、8)モルホリノ基、
    9)C1-4アルキルチオ基または10)C1-4アルコキシ
    基であるか、または互いに隣接する2個のR2が結合し
    て11)ブタジエニレン基を形成しており、R3が1)
    水素原子、2)ハロゲン原子、3)C1-4アルキル基ま
    たは4)カルボキシル基または5)C1-4アルコキシカ
    ルボニル基である請求項28記載の化合物。
  30. 【請求項30】 R2が水素原子、メチル基またはトリ
    フルオロメチル基を示し、R3が水素原子である請求項
    28記載の化合物。
  31. 【請求項31】 式: 【化12】 〔式中、mは1ないし5の整数を示し、R2は1)水素
    原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化
    水素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシル
    基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
    5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
    ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
    たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
    か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
    2が結合して、9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素
    鎖を形成していてもよく、mが2以上のときm個のR2
    は互いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水
    素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していても
    よいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化され
    ていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合
    物またはその塩のプロドラッグ。
  32. 【請求項32】 式: 【化13】 〔式中、pは0または1ないし5の整数を示し、Ra
    よびRbはそれぞれ同一または異なって水素原子、C1-6
    低級アルキル基を示すか、またはRaおよびRbが結合し
    て窒素原子と共に環を形成していてもよく、R1dは1)
    水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族
    炭化水素基、3)置換基を有していてもよいスルファモ
    イル基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル
    基、5)エステル化されていてもよいカルボキシル基、
    6)ハロゲン原子、7)置換基を有していてもよいアミ
    ノ基、8)環状アミノ基、9)置換基を有していてもよ
    いヒドロキシ基、10)置換基を有していてもよいアル
    キルチオ基、11)ニトロ基、12)置換基を有してい
    てもよいアルキルスルホニル基を示すか、または13)
    互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1dが結合し
    て13a)C1-2アルキレンジオキシ基または13b)
    飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成していて
    もよく、pが2以上のときp個のR1dは互いに同一また
    は異なっていてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロ
    ゲン原子、3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族
    炭化水素基または4)エステル化されていてもよいカル
    ボキシル基を示す。〕で表される化合物またはその塩。
  33. 【請求項33】 RaおよびRbがそれぞれ同一または異
    なって水素原子、メチル基またはエチル基を示すか、あ
    るいはRaおよびRbが結合して窒素原子と共にアゼチジ
    ン−1−イル基を示し、R1dが水素原子を示し、R3
    水素原子である請求項32記載の化合物。
  34. 【請求項34】 式: 【化14】 〔式中、pは0または1ないし5の整数を示し、Ra
    よびRbはそれぞれ同一または異なって水素原子、C1-6
    低級アルキル基を示すか、またはRaおよびRbが結合し
    て窒素原子と共に環を形成していてもよく、R1dは1)
    水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族
    炭化水素基、3)置換基を有していてもよいスルファモ
    イル基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル
    基、5)エステル化されていてもよいカルボキシル基、
    6)ハロゲン原子、7)置換基を有していてもよいアミ
    ノ基、8)環状アミノ基、9)置換基を有していてもよ
    いヒドロキシ基、10)置換基を有していてもよいアル
    キルチオ基、11)ニトロ基、12)置換基を有してい
    てもよいアルキルスルホニル基を示すか、または13)
    互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1dが結合し
    て13a)C1-2アルキレンジオキシ基または13b)
    飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成していて
    もよく、pが2以上のときp個のR1dは互いに同一また
    は異なっていてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロ
    ゲン原子、3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族
    炭化水素基または4)エステル化されていてもよいカル
    ボキシル基を示す。〕で表される化合物またはその塩の
    プロドラッグ。
  35. 【請求項35】 式: 【化15】 (式中、nは1ないし5の整数を示し、R1cは置換基を
    有していてもよいカルバモイル基または置換基を有して
    いてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互い
    に隣接する炭素原子に置換した2個のR1cが結合してC
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のときn
    個のR1cは互いに同一または異なっていてもよく、mは
    1ないし5の整数を示し、R2は1)水素原子、2)置
    換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基、3)
    エステル化されていてもよいカルボキシル基、4)置換
    基を有していてもよいカルバモイル基、5)置換基を有
    していてもよいアミノ基、6)環状アミノ基、7)置換
    基を有していてもよいアルキルチオ基または8)置換基
    を有していてもよいアルコキシ基を示すか、または互い
    に隣接する炭素原子に置換した2個のR2が結合して、
    9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成して
    いてもよく、mが2以上のときm個のR2は互いに同一
    または異なっていてもよく、R3は1)水素原子、2)
    ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよいC1-4
    肪族炭化水素基または4)エステル化されていてもよい
    カルボキシル基を示す。)で表される化合物またはその
    塩。
  36. 【請求項36】 R1cが1)置換基としてC1-4アルキ
    ルもしくはC7-9アラルキルを有していてもよいカルバ
    モイル基または2)C1-4アルキルスルホニル基を示す
    か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
    1bが結合してC 1-2アルキレンジオキシ基を示し、R2
    1)水素原子、2)置換基としてハロゲンまたはヒドロ
    キシを有していてもよいC1-4アルキル、3)カルボキ
    シル基、4)C1-4アルコキシカルボニル基、5)置換
    基としてC1-4アルキルもしくはC 7-9アラルキルを有し
    ていてもよいカルバモイル基、6)置換基としてC1-4
    アルキル、カルバモイル−C1-4アルキルまたはC7-10
    アラルキルを有していてもよいアミノ基、7)ピペリジ
    ノ基、8)モルホリノ基、9)C1-4アルキルチオ基ま
    たは10)C1-4アルコキシ基であるか、または互いに
    隣接する2個のR2が結合して11)ブタジエニレン基
    を形成しており、R3が1)水素原子、2)ハロゲン原
    子、3)C1-4アルキル基または4)カルボキシル基ま
    たは5)C1-4アルコキシカルボニル基である請求項3
    5記載の化合物。
  37. 【請求項37】 R1cがカルバモイル基、メチルカルバ
    モイル基、またはジメチルカルバモイル基を示し、R2
    が水素原子、メチル基、エチル基またはイソプロピル基
    を示し、R3が水素原子、塩素原子、メチル基またはイ
    ソプロピル基である請求項35記載の化合物。
  38. 【請求項38】 式: 【化16】 (式中、nは1ないし5の整数を示し、R1cは置換基を
    有していてもよいカルバモイル基または置換基を有して
    いてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互い
    に隣接する炭素原子に置換した2個のR1cが結合してC
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のときn
    個のR1cは互いに同一または異なっていてもよく、mは
    1ないし5の整数を示し、R2は1)水素原子、2)置
    換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基、3)
    エステル化されていてもよいカルボキシル基、4)置換
    基を有していてもよいカルバモイル基、5)置換基を有
    していてもよいアミノ基、6)環状アミノ基、7)置換
    基を有していてもよいアルキルチオ基または8)置換基
    を有していてもよいアルコキシ基を示すか、または互い
    に隣接する炭素原子に置換した2個のR2が結合して、
    9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成して
    いてもよく、mが2以上のときm個のR2は互いに同一
    または異なっていてもよく、R3は1)水素原子、2)
    ハロゲン原子、3)置換基を有していてもよいC1-4
    肪族炭化水素基または4)エステル化されていてもよい
    カルボキシル基を示す。)で表される化合物またはその
    塩のプロドラッグ。
  39. 【請求項39】 式: 【化17】 (式中、nは1ないし5の整数を示し、R1cは置換基を
    有していてもよいカルバモイル基または置換基を有して
    いてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互い
    に隣接する炭素原子に置換した2個のR1cが結合してC
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のときn
    個のR1cは互いに同一または異なっていてもよく、R2a
    およびR2bはそれぞれ同一または異なって1)水素原
    子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水
    素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシル
    基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
    5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
    ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
    たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
    か、またはR2aとR2bが結合して9)飽和または不飽和
    の二価のC3-5炭素鎖を形成していてもよく、R3は1)
    水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していて
    もよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化さ
    れていてもよいカルボキシル基を示す。)で表される化
    合物またはその塩。
  40. 【請求項40】 R1cが1)置換基としてC1-4アルキ
    ルもしくはC7-9アラルキルを有していてもよいカルバ
    モイル基または2)C1-4アルキルスルホニル基を示す
    か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
    1bが結合してC 1-2アルキレンジオキシ基を示し、R2a
    およびR2bはそれぞれ同一または異なって1)水素原
    子、2)置換基としてハロゲンまたはヒドロキシを有し
    ていてもよいC1-4アルキル、3)カルボキシル基また
    はC1-4アルコキシカルボニル基、4)置換基としてC
    1-4アルキルもしくはC7-9アラルキルを有していてもよ
    いカルバモイル基、5)置換基としてC1-4アルキル、
    カルバモイル−C1-4アルキルまたはC7-10アラルキル
    を有していてもよいアミノ基、6)ピペリジノ基または
    モルホリノ基、7)C1-4アルキルチオ基または8)C
    1-4アルコキシ基であるか、またはR2aおよびR2aが結
    合してブタジエニレン基を形成しており、R3が1)水
    素原子、2)ハロゲン原子、3)C1-4アルキル基また
    は4)カルボキシル基または5)C1-4アルコキシカル
    ボニル基である請求項39記載の化合物。
  41. 【請求項41】 R1cがカルバモイル基、メチルカルバ
    モイル基、またはジメチルカルバモイル基を示し、R2a
    がメチル基、エチル基またはイソプロピル基を示し、R
    2bが水素原子を示し、R3が水素原子、塩素原子、メチ
    ル基またはイソプロピル基である請求項39記載の化合
    物。
  42. 【請求項42】 式: 【化18】 (式中、nは1ないし5の整数を示し、R1cは置換基を
    有していてもよいカルバモイル基または置換基を有して
    いてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互い
    に隣接する炭素原子に置換した2個のR1cが結合してC
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のときn
    個のR1cは互いに同一または異なっていてもよく、R2a
    およびR2bはそれぞれ同一または異なって1)水素原
    子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水
    素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシル
    基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
    5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
    ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
    たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
    か、またはR2aとR2bが結合して9)飽和または不飽和
    の二価のC3-5炭素鎖を形成していてもよく、R3は1)
    水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していて
    もよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化さ
    れていてもよいカルボキシル基を示す。)で表される化
    合物またはその塩のプロドラッグ。
  43. 【請求項43】 式: 【化19】 (式中、nは1ないし5の整数を示し、R1bは1)置換
    基を有していてもよいスルファモイル基、2)置換基を
    有していてもよいカルバモイル基、3)置換基を有して
    いてもよいアルキル基、4)エステル化されていてもよ
    いカルボキシル基、5)ハロゲン原子、6)置換基を有
    していてもよいアミノ基、7)ニトロ基、8)置換基を
    有していてもよいヒドロキシ基または9)置換基を有し
    ていてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互
    いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1bが結合して
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のとき
    n個のR1bは互いに同一または異なっていてもよく、R
    3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有
    していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エス
    テル化されていてもよいカルボキシル基を示す。)で表
    される化合物またはその塩。
  44. 【請求項44】 R1bが1)置換基としてC1-4アルキ
    ルもしくはC7-9アラルキルを有していてもよいスルフ
    ァモイル基、2)置換基としてC1-4アルキルもしくは
    7-9アラルキルを有していてもよいカルバモイル基、
    3)置換基としてハロゲンを有していてもよいC1-4
    ルキル基、4)カルボキシル基、5)C1 -4アルコキシ
    カルボニル基、6)ハロゲン原子、7)置換基としてC
    1-6アルカノイル、C1-4アルキルまたはC1-4アルキル
    スルホニルを有していてもよいアミノ基、8)ニトロ
    基、9)置換基としてC1-4アルキルまたはC1-6アルカ
    ノイルを有していてもよいヒドロキシ基または10)C
    1-4アルキルスルホニル基を示すか、または互いに隣接
    する炭素原子に置換した2個のR1bが結合してC1-2
    ルキレンジオキシ基を示し、R3が1)水素原子、2)
    ハロゲン原子、3)C1-4アルキル基または4)カルボ
    キシル基または5)C1-4アルコキシカルボニル基であ
    る請求項43記載の化合物。
  45. 【請求項45】 R1bがスルファモイル基、カルバモイ
    ル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル
    基、ピロリジン−1−イルカルボニル基、メチル基、塩
    素原子、フッ素原子、アセチルアミノ基、ホルミルアミ
    ノ基またはニトロ基を示し、R3が水素原子、塩素原
    子、メチル基またはイソプロピル基である請求項43記
    載の化合物。
  46. 【請求項46】 式: 【化20】 (式中、nは1ないし5の整数を示し、R1bは1)置換
    基を有していてもよいスルファモイル基、2)置換基を
    有していてもよいカルバモイル基、3)置換基を有して
    いてもよいアルキル基、4)エステル化されていてもよ
    いカルボキシル基、5)ハロゲン原子、6)置換基を有
    していてもよいアミノ基、7)ニトロ基、8)置換基を
    有していてもよいヒドロキシ基または9)置換基を有し
    ていてもよいアルキルスルホニル基を示すか、または互
    いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1bが結合して
    1-2アルキレンジオキシ基を示し、nが2以上のとき
    n個のR1bは互いに同一または異なっていてもよく、R
    3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有
    していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エス
    テル化されていてもよいカルボキシル基を示す。)で表
    される化合物またはその塩のプロドラッグ。
  47. 【請求項47】 式: 【化21】 (式中、mは1ないし5の整数を示し、R2は1)水素
    原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化
    水素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシル
    基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
    5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
    ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
    たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
    か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
    2が結合して、9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素
    鎖を形成していてもよく、mが2以上のときm個のR2
    は互いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水
    素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していても
    よいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化され
    ていてもよいカルボキシル基を示す。)で表される化合
    物またはその塩。
  48. 【請求項48】 R2が1)水素原子、2)置換基とし
    てハロゲンまたはヒドロキシを有していてもよいC1-4
    アルキル、3)カルボキシル基、4)C1-4アルコキシ
    カルボニル基、5)置換基としてC1-4アルキルもしく
    はC7-9アラルキルを有していてもよいカルバモイル
    基、6)置換基としてC1-4アルキル、カルバモイル−
    1-4アルキルまたはC7-10アラルキルを有していても
    よいアミノ基、7)ピペリジノ基、8)モルホリノ基、
    9)C1-4アルキルチオ基または10)C1-4アルコキシ
    基であるか、または互いに隣接する2個のR2が結合し
    て11)ブタジエニレン基を形成しており、R3が1)
    水素原子、2)ハロゲン原子、3)C1-4アルキル基ま
    たは4)カルボキシル基または5)C1-4アルコキシカ
    ルボニル基である請求項47記載の化合物。
  49. 【請求項49】 R2が水素原子、メチル基またはエチ
    ル基を示し、R3が水素原子またはメチル基である請求
    項47記載の化合物。
  50. 【請求項50】 式: 【化22】 (式中、mは1ないし5の整数を示し、R2は1)水素
    原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化
    水素基、3)エステル化されていてもよいカルボキシル
    基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル基、
    5)置換基を有していてもよいアミノ基、6)環状アミ
    ノ基、7)置換基を有していてもよいアルキルチオ基ま
    たは8)置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す
    か、または互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR
    2が結合して、9)飽和または不飽和の二価のC3-5炭素
    鎖を形成していてもよく、mが2以上のときm個のR2
    は互いに同一または異なっていてもよく、R3は1)水
    素原子、2)ハロゲン原子、3)置換基を有していても
    よいC1-4脂肪族炭化水素基または4)エステル化され
    ていてもよいカルボキシル基を示す。)で表される化合
    物またはその塩のプロドラッグ。
  51. 【請求項51】 式: 【化23】 〔式中、pは0または1ないし5の整数を示し、Ra
    よびRbはそれぞれ同一または異なって水素原子、C1-6
    低級アルキル基を示すか、またはRaおよびRbが結合し
    て窒素原子と共に環を形成していてもよく、R1dは1)
    水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族
    炭化水素基、3)置換基を有していてもよいスルファモ
    イル基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル
    基、5)エステル化されていてもよいカルボキシル基、
    6)ハロゲン原子、7)置換基を有していてもよいアミ
    ノ基、8)環状アミノ基、9)置換基を有していてもよ
    いヒドロキシ基、10)置換基を有していてもよいアル
    キルチオ基、11)ニトロ基、12)置換基を有してい
    てもよいアルキルスルホニル基を示すか、または13)
    互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1dが結合し
    て13a)C1-2アルキレンジオキシ基または13b)
    飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成していて
    もよく、pが2以上のときp個のR1dは互いに同一また
    は異なっていてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロ
    ゲン原子、3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族
    炭化水素基または4)エステル化されていてもよいカル
    ボキシル基を示す。〕で表される化合物またはその塩。
  52. 【請求項52】 RaおよびRbはそれぞれ同一または異
    なって水素原子またはメチル基を示すか、あるいはRa
    およびRbが結合して窒素原子と共にピロリジン−1−
    イル基を形成しており、R1dが水素原子、メチル基、塩
    素原子またはフッ素原子を示し、R3が水素原子、塩素
    原子、メチル基またはイソプロピル基である請求項51
    記載の化合物。
  53. 【請求項53】 式: 【化24】 〔式中、pは0または1ないし5の整数を示し、Ra
    よびRbはそれぞれ同一または異なって水素原子、C1-6
    低級アルキル基を示すか、またはRaおよびRbが結合し
    て窒素原子と共に環を形成していてもよく、R1dは1)
    水素原子、2)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族
    炭化水素基、3)置換基を有していてもよいスルファモ
    イル基、4)置換基を有していてもよいカルバモイル
    基、5)エステル化されていてもよいカルボキシル基、
    6)ハロゲン原子、7)置換基を有していてもよいアミ
    ノ基、8)環状アミノ基、9)置換基を有していてもよ
    いヒドロキシ基、10)置換基を有していてもよいアル
    キルチオ基、11)ニトロ基、12)置換基を有してい
    てもよいアルキルスルホニル基を示すか、または13)
    互いに隣接する炭素原子に置換した2個のR1dが結合し
    て13a)C1-2アルキレンジオキシ基または13b)
    飽和または不飽和の二価のC3-5炭素鎖を形成していて
    もよく、pが2以上のときp個のR1dは互いに同一また
    は異なっていてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロ
    ゲン原子、3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族
    炭化水素基または4)エステル化されていてもよいカル
    ボキシル基を示す。〕で表される化合物またはその塩の
    プロドラッグ。
  54. 【請求項54】 式: 【化25】 〔式中、qは0または1ないし5の整数を示し、R1b
    1)置換基を有していてもよいスルファモイル基、2)
    置換基を有していてもよいカルバモイル基、3)置換基
    を有していてもよいアルキル基、4)エステル化されて
    いてもよいカルボキシル基、5)ハロゲン原子、6)置
    換基を有していてもよいアミノ基、7)ニトロ基、8)
    置換基を有していてもよいヒドロキシ基または9)置換
    基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示すか、
    または10)互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
    1bが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、q
    が2以上のときq個のR1bは互いに同一または異なって
    いてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、
    3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基
    または4)エステル化されていてもよいカルボキシル基
    を示し、Aa、AbおよびAcはそれぞれ同一または異な
    って窒素原子またはメチン基を示す。〕で表される化合
    物またはその塩。
  55. 【請求項55】 R1bがスルファモイル基、カルバモイ
    ル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル
    基、エチルカルバモイル基、ピロリジン−1−イルカル
    ボニル基、メチル基、塩素原子、フッ素原子、アセチル
    アミノ基、ホルミルアミノ基またはニトロ基を示し、R
    3が水素原子、塩素原子、メチル基またはイソプロピル
    基を示し、Aa、AbおよびAcはそれぞれ同一または異
    なって窒素原子またはメチン基である請求項54記載の
    化合物。
  56. 【請求項56】 式: 【化26】 〔式中、qは0または1ないし5の整数を示し、R1b
    1)置換基を有していてもよいスルファモイル基、2)
    置換基を有していてもよいカルバモイル基、3)置換基
    を有していてもよいアルキル基、4)エステル化されて
    いてもよいカルボキシル基、5)ハロゲン原子、6)置
    換基を有していてもよいアミノ基、7)ニトロ基、8)
    置換基を有していてもよいヒドロキシ基または9)置換
    基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示すか、
    または10)互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
    1bが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、q
    が2以上のときq個のR1bは互いに同一または異なって
    いてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、
    3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基
    または4)エステル化されていてもよいカルボキシル基
    を示し、Aa、AbおよびAcはそれぞれ同一または異な
    って窒素原子またはメチン基を示す。〕で表される化合
    物またはその塩のプロドラッグ。
  57. 【請求項57】 式: 【化27】 〔式中、qは0または1ないし5の整数を示し、R1b
    1)置換基を有していてもよいスルファモイル基、2)
    置換基を有していてもよいカルバモイル基、3)置換基
    を有していてもよいアルキル基、4)エステル化されて
    いてもよいカルボキシル基、5)ハロゲン原子、6)置
    換基を有していてもよいアミノ基、7)ニトロ基、8)
    置換基を有していてもよいヒドロキシ基または9)置換
    基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示すか、
    または10)互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
    1bが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、q
    が2以上のときq個のR1bは互いに同一または異なって
    いてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、
    3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基
    または4)エステル化されていてもよいカルボキシル基
    を示し、Aa、AbおよびAcはそれぞれ同一または異な
    って窒素原子またはメチン基を示す。〕で表される化合
    物またはその塩。
  58. 【請求項58】 R1bがスルファモイル基、メチルスル
    ファモイル基、ジベンジルスルファモイル基、カルバモ
    イル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル
    基、ジメチルカルバモイル基、アゼチジン−1−イルカ
    ルボニル基、メチル基、トリフルオロメチル基、カルボ
    キシル基、エトキシカルボニル基、塩素原子、フッ素原
    子、ニトロ基、ヒドロキシ基、メトキシ基またはメチル
    スルホニル基を示すか、または互いに隣接する炭素原子
    に置換した2個のR1bが結合してエチレンジオキシ基を
    示し、R3が水素原子、塩素原子、フッ素原子またはメ
    チル基を示し、Aaがメチンを示し、Abが窒素原子また
    はメチンを示し、Acが窒素原子またはメチンである請
    求項57記載の化合物。
  59. 【請求項59】 式: 【化28】 〔式中、qは0または1ないし5の整数を示し、R1b
    1)置換基を有していてもよいスルファモイル基、2)
    置換基を有していてもよいカルバモイル基、3)置換基
    を有していてもよいアルキル基、4)エステル化されて
    いてもよいカルボキシル基、5)ハロゲン原子、6)置
    換基を有していてもよいアミノ基、7)ニトロ基、8)
    置換基を有していてもよいヒドロキシ基または9)置換
    基を有していてもよいアルキルスルホニル基を示すか、
    または10)互いに隣接する炭素原子に置換した2個の
    1bが結合してC1-2アルキレンジオキシ基を示し、q
    が2以上のときq個のR1bは互いに同一または異なって
    いてもよく、R3は1)水素原子、2)ハロゲン原子、
    3)置換基を有していてもよいC1-4脂肪族炭化水素基
    または4)エステル化されていてもよいカルボキシル基
    を示し、Aa、AbおよびAcはそれぞれ同一または異な
    って窒素原子またはメチン基を示す。〕で表される化合
    物またはその塩のプロドラッグ。
  60. 【請求項60】 3−[4−(4−クロロフェニル)−
    1,3−チアゾール−2−イル]−4−メチルピリジ
    ン、3−[4−(4−フルオロフェニル)−1,3−チ
    アゾール−2−イル]−4−メチルピリジン、4−[2
    −(4−メチル−ピリジン−3−イル)−1,3−チア
    ゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド、3−[2
    −(4−フルオロフェニル)−1,3−チアゾール−4
    −イル]−4−メチルピリジン、4−[4−(4−メチ
    ル−ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−2−
    イル]ベンゼンスルホンアミドまたはその塩。
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