JP2002232105A - プリント配線板及びその検査方法 - Google Patents

プリント配線板及びその検査方法

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JP2002232105A
JP2002232105A JP2001026525A JP2001026525A JP2002232105A JP 2002232105 A JP2002232105 A JP 2002232105A JP 2001026525 A JP2001026525 A JP 2001026525A JP 2001026525 A JP2001026525 A JP 2001026525A JP 2002232105 A JP2002232105 A JP 2002232105A
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Akitoshi Kasuga
昭利 春日
Toshihiro Yamada
敏宏 山田
Kazuyoshi Komatsu
一好 小松
Hirozo Tagata
博三 田方
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板の検査を目視観察することが
ないと共に、ミスのない合否を可能とする。 【解決手段】 プリント配線板の合否の判定は、側面4
a、4bが外形加工されたプリント配線板17における
回路パターン5と外形加工された側面との位置精度から
行う。直線状の電気検査部9cを有するI字形状の第1
のチェック用パターン9と、屈曲部10cに連なった一
対の電気検査部10d、10eを有する折り曲げ形状の
第2のチェック用パターン10とを回路パターン5と共
に形成し、第1のチェック用パターンの電気検査部を横
切る第1の孔の加工13と、第2のチェック用パターン
の一対のそれぞれの電気検査部の一部を残すように一対
の電気検査部を切り欠く第2の孔の加工14と、側面の
外形加工とを同時に行う。第1のチェック用パターン9
の電気検査部の導通状態及び第2のチェック用パターン
10の電気検査部の導通状態を検査し、これらの検査結
果を合わせて合否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外形加工が行われ
たプリント配線板及びその検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板を効率良く製造するた
め、多数個取り可能な大きな1枚の絶縁基板上に同一の
回路パターンを有したプリント配線板を多数形成した
後、金型によるプレス打ち抜き等の外形加工を行うこと
により、1ピース毎に切り離して個々のプリント配線板
を製造している。
【0003】そして、図6に示すように、電子部品61
が実装されているプリント配線板50の本体部60の外
側に、他の基板(あるいは他の構造部品)52上に取り
付けられたコネクタ53と接続するためのコネクティン
グ部分(コネクタ端子部)51を一体的に設けている。
このコネクティング部分51には、銅箔回路が露出した
ストレート形状の複数本の回路パターン54が形成され
ており、コネクティング部分51をコネクタ53の差込
口(図示省略)に差し込むことにより、コネクタ内の端
子と回路パターン54とが接触して導通するようになっ
ている。
【0004】この場合、プリント配線板50のコネクテ
ィング部分51の両側面51a、51bを外形加工し、
コネクタ53にプリント配線板50のコネクティング部
分51を差し込む際に、外形加工された両側面51a、
51bをコネクタ53の矩形形状の差込口の両側面に摺
接させて回路パターン54とコネクタ53の端子との位
置決めを行っている。
【0005】ところが、近年のコネクタ53の小形化お
よび配線数の増加につれて、プリント配線板の配線密度
も高くなっており、プリント配線板50側の回路パター
ン54のパターン幅およびパターン間隔が狭くなってい
る。これにより、プリント配線板50のコネクティング
部分51の回路パターン54と、外形加工された側面5
1a、51bとのズレが許容範囲以上となり易く、大き
なズレによって電気的な接続を良好に行うことが難しい
状況になりつつある。
【0006】このため、従来では図7に示すように、コ
ネクティング部分51に対して検査パターン56a、5
6bを回路パターン54と共に形成し、検査パターン5
6a、56bによってズレを確認している。検査パター
ン56a、56bは、コネクティング部分51の複数の
回路パターン54における最も離れた両側の回路パター
ン54a、54bに形成されており、この回路パターン
54a、54bから外形加工されたコネクティング部分
51の側面51a、51b側に突き出る形態となってい
る。
【0007】この検査パターン56a、56bは図8に
示すように、金型によって打ち抜かれた側面51a、5
1bと、両側の回路パターン54a、54bとの寸法精
度(各側面51a、51bと両側の回路パターン54
a、54bの中心線との寸法公差)が±0.1mm(寸
法の表示としては、a±0.1mm(aは任意の整
数))仕様の場合、側面51a及び51bに隣接した検
査パターン56a及び56bと、対応した側面51a及
び51bと間隔(隙間)が0.1mmになるように設定
されている。従って、検査の際には、例えば顕微鏡など
を用いた目視観察を行い、側面51a、51bに検査パ
ターン56a、56bがそれぞれ掛からない状態では、
±0.1mmの公差以内にコネクティング部分51が加
工されていることを確認することができる。
【0008】これに対して、図9に示すように側面51
aに一方の検査パターン56aが掛かった状態で検知さ
れた場合には、他方の検査パターン56bと側面51b
との間隔が大きくなり過ぎており、両側での間隔が±
0.1mmの公差を越えてずれていることを検知するこ
とができる
【0009】特公昭54−25226号公報には、ズレ
を同様な目視観察で行う方法が記載されている。この方
法は、プリント配線板における回路非形成部位に、同心
円状の複数のリングからなる検査パターンを回路パター
ンと同時に形成するものであり、この検査パターンに
は、リングの中心を通る十字状の中心線が共に形成され
ている。そして、プリント配線板のプレス打ち抜きの際
のパンチによる捨て孔が検査パターンを打ち抜くように
なっており、この捨て孔がリングの中心部を打ち抜いた
状態で観察された場合には、ずれが一定の許容範囲と判
定し、リングの中心部からずれて観察された場合には、
許容範囲外と判定している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の従来の検査方法においては、目視による確認検査を行
うため、検査工数が多大となっている。また、目視観察
のため、微妙なズレを発見することが難しく、判定ミス
が多発する問題も有している。
【0011】さらに、図7及び図8に示す方法では、絶
縁基板上での回路形成時に、検査パターンがオーバーエ
ッチングされた場合、検査パターンの幅が設計値よりも
細くなるため、側面51a、51bと側面に隣接した検
査パターン56a、56bとの間隙が0.1mmを越え
る寸法になる。この場合、側面と側面に隣接した検査パ
ターンとの間隙が目視検査上、確保されていても、±
0.1mmの公差寸法を外れたプリント配線板が含まれ
ることになり、結果として判定ミスし易い問題がある。
【0012】以上のことから、判定ミスにより不良品と
なるべきプリント配線板が合格品となる危惧があり、こ
のため人為的な確認検査を反復して行う必要性があり、
作業性が悪いものとなっている。
【0013】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、プリント配線板の検査の人為
的な判定ミスを防止することができ、しかも、予め設定
された公差寸法に対して不良品となるプリント配線板を
誤って合格判定させることのないプリント配線板および
プリント配線板の検査方法を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、側面が外形加工されたプリント
配線板であって、直線状の電気検査部を有するI字形状
の第1のチェック用パターンと、屈曲部に連なった一対
の電気検査部を有する折り曲げ形状の第2のチェック用
パターンとを備えており、前記第1のチェック用パター
ンは電気検査部を横切る第1の孔が貫通し、前記第2の
チェック用パターンは一対のそれぞれの電気検査部の一
部を残すように一対の電気検査部を切り欠く第2の孔が
貫通していることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、第1の孔が形成された
第1のチェック用パターンの電気検査部の導通状態及び
第2の孔が形成された第2のチェック用パターンの電気
検査部の導通状態により、チェック用パターンとそれぞ
れの孔との位置関係、すなわちプリント配線板内の回路
パターンとプリント配線板を外形加工したときの孔の位
置との関係を検知することができ、プリント配線板を外
形加工した側面と回路パターンとの位置関係を高精度に
知ることができる。
【0016】請求項2の発明は、側面が外形加工された
プリント配線板における回路パターンと前記外形加工さ
れた側面との位置精度からプリント配線板の合否の判定
を行うプリント配線板の検査方法であって、直線状の電
気検査部を有するI字形状の第1のチェック用パターン
と、屈曲部に連なった一対の電気検査部を有する折り曲
げ形状の第2のチェック用パターンとを前記回路パター
ンと共に形成し、前記第1のチェック用パターンの電気
検査部を横切る第1の孔の加工と、第2のチェック用パ
ターンの一対のそれぞれの電気検査部の一部を残すよう
に一対の電気検査部を切り欠く第2の孔の加工と、前記
側面の外形加工とを同時に行い、第1のチェック用パタ
ーンの電気検査部の導通状態及び第2のチェック用パタ
ーンの電気検査部の導通状態を検査し、これらの検査結
果を合わせて前記合否を判定することを特徴とする。
【0017】この発明では、第1のチェック用パターン
の電気検査部における第1の孔の両側での導通状態及び
第2のチェック用パターンにおける一対の電気検査部の
導通状態により検査する。この導通状態は電気的に検査
するため、目視観察に起因した人為的な判定ミスがなく
なる。
【0018】また、チェック用パターンがオーバーエッ
チングあるいはアンダーエッチングされている場合であ
っても、I字形状の第1のチェック用パターンの電気検
査部における第1の孔および折り曲げ形状の第2のチェ
ック用パターンの電気検査部における第2の孔の関係か
ら、回路パターンと外形加工したプリント配線板の側面
との位置関係、すなわち位置精度が容易に検査でき、そ
の結果に基づいて不良品となるべきものが合格品と判定
されることがなくなる。
【0019】請求項3の発明は、側面が外形加工された
プリント配線板における回路パターンと前記外形加工さ
れた側面との位置精度からプリント配線板の合否の判定
を行うプリント配線板の検査方法であって、形状が異な
る電気検査部を有する少なくとも2種のチェック用パタ
ーンを前記回路パターンと共に形成し、一方のチェック
用パターンの電気検査部の線幅を横切る第1の孔の加工
と、他方のチェック用パターンの電気検査部の線幅の一
部を残した状態で電気検査部を切り欠く第2の孔の加工
と、前記側面の外形加工とを同時に行い、前記2種のチ
ェック用パターンの各電気検査部の導通状態を検査し、
2種の検査結果を合わせて前記合否を判定することを特
徴とする。
【0020】この発明においても、電気的に検査するた
め、目視観察に起因した人為的な判定ミスがなくなる。
また、この発明では、電気検査部の形状が異なる2種の
チェック用パターンを形成すると共に、それぞれのチェ
ック用パターンの電気検査部に対して導通状態の異なっ
た第1の孔、第2の孔を加工しており、2種のチェック
用パターンの電気検査部の導通状態を合わせて合否を判
定するため、微妙なズレであっても、正確な判定ができ
る。このため、不良品となるべきものが合格品と判定さ
れることがなくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の一実施の
形態を示す。図1は、所望の回路パターン8,12を形
成した多数個取り可能な大きな絶縁基板7の平面図の一
部であり、この状態で金型によるプレス打ち抜きが行わ
れて図2に示すプリント配線板17となる。この絶縁基
板7の表面には、複数の本体側回路パターン8と、それ
ぞれの本体側回路パターン8に接続された接続側回路パ
ターン12とが形成されている。本体側回路パターン8
を形成する銅箔回路は、透明な保護層であるカバーレイ
1によって覆われている。接続側回路パターン12で
は、クロスハッチングで示すように、銅箔回路がカバー
レイ1の開口1aから露出して外部の機器との電気的導
通が図れるようになっている。
【0022】図2は、図1に示す多数個取り可能な大き
な絶縁基板7から、金型によるプレス打ち抜きを行って
外形加工することにより、1ピースに切り離したプリン
ト配線板17の平面図である。このプリント配線板17
は、上述した本体側回路パターン8が形成されている本
体部3と、本体部3の外側に突出状に一体的に形成され
たコネクティング部分4とを備えている。
【0023】コネクティング部分4はコネクタ等の他の
電気部品との電気的な接続を行うものであり、そのため
の接続用回路パターン5(以下、回路パターン5)が形
成されている。回路パターン5はプレス打ち抜きでの外
形加工によって上述した接続側回路パターン12を所定
の長さに切断することにより形成されるものである。こ
の回路パターン5は、複数の平行なストレート状の銅箔
回路がカバーレイ1の開口1aから露出した形状となっ
ている。
【0024】コネクティング部分4には、プレス打ち抜
きでの外形加工により、図2に示すように回路パターン
5と平行な側面4a、4b(側面4aが左側、側面4b
が右側)が形成されている。
【0025】コネクティング部分4の両側面4a、4b
間のx方向での範囲αに対応した本体部3の一点鎖線で
示す領域内には、カバーレイ1に覆われたI字形状の第
1のチェック用パターン9と、U字の折り曲げ形状とな
っている第2のチェック用パターン10とが形成されて
いる。この2種のチェック用パターン9、10における
両端は、クロスハッチングで示すようにカバーレイ1が
除去されたチェックランド9a、9b及び10a、10
bとなっている。
【0026】第1のチェックパターン9におけるチェッ
クランド9a、9bは、第1のチェック用パターン9の
両端に設けられており、チェックランド9a、9bの間
は、直線状の回路からなる電気検査部9cとなってい
る。電気検査部9cの線幅は、例えば0.8mmであ
る。
【0027】この第1のチェック用パターン9には、第
1の孔13が貫通している。第1の孔13は、電気検査
部9cを横切るように形成されるものであり、このた
め、第1の孔13は電気検査部9cの線幅よりも幾分大
きな径(例えば、直径1.0mm)となっている。この
第1の孔13の形成により、電気検査部9cは分断され
た状態となる。
【0028】第2のチェック用パターン10には、略中
央部分の屈曲部10cと、屈曲部10cの両側から連な
る一対の電気検査部10d、10eとが形成されてい
る。屈曲部10cの反対側において、それぞれの電気検
査部10d、10eには、開口する側に角度が大きくな
った開口部10fが連なっており、この開口部10fが
チェックランド10a、10bに連なっている。このよ
うに電気検査部10d、10eが開口するように開口部
10cを設けたのは、チェックランド10a、10b間
の導通状態を検査する際の検出端子(図示省略)間の距
離を確保するためである。第2のチェック用パターン1
0における一対の電気検査部10d、10e及び屈曲部
10cの線幅は、例えば、それぞれ0.4mm、一対の
電気検査部10d、10eの間の間隔(隙間)は0.4
mmとなっている。
【0029】第2のチェック用パターン10には、第2
の孔14が貫通している。第2の孔14は一対の電気検
査部10d、10eの一部を残し、他の部分を切り欠く
ように形成されている。この実施の形態では、第2の孔
14は、一対の電気検査部10d、10eの内側部分を
切り欠き、外側部分を残す形状となっている。このよう
な形状とするため、この実施の形態では、第2の孔14
は直径1.0mmとなるように形成される。
【0030】図1に示す絶縁基板7に対し、金型による
プレス打ち抜きを行うことによって図2に示すプリント
配線板17が形成される。このプレス打ち抜きでは、I
字形状の第1のチェック用パターン9の電気検査部9c
を貫通する第1の孔13の加工および折り曲げ形状の第
2のチェック用パターン10の一対の電気検査部10
d、10eのそれぞれ一部を残すようにして貫通する第
2の孔14の孔の加工と同時に、図1に示す絶縁基板7
に対するプリント配線板17への外形加工を行う。これ
により、上述した側面4a、4bの外形加工が同時に行
われる。
【0031】このような第1の孔13、第2の孔14及
び側面4a、4bの同時の外形加工を行うため、切断加
工用の金型には、第1の孔13および第2の孔14を形
成するための刃部(ポンチ部)と、コネクティング部分
4の両側面4a、4bを形成するため刃部と、コネクテ
ィング部分4における回路パターン5の銅箔回路を所定
長さとするための刃部とがそれぞれ一体的に形成されて
いる。従って、この切断加工用の金型によるプレス打ち
抜きによって、第1の孔13、第2の孔14及び両側面
4a、4bの位置関係が一義的に決定される。
【0032】この実施の形態では、図2に示すように、
第1の孔13が第1のチェック用パターン9の電気検査
部9cを完全に切断し、第2の孔14が第2のチェック
用パターン10の一対の電気検査部10d、10eの外
側をそれぞれ残す(残し量は各0.1mm)ように切断
した場合に、コネクティング部分4の左端の回路パター
ン5aの中心線21と対応した側面4aとの間隔が、所
望の寸法(a±0.1mmは公差寸法)の内の基準値a
であると設定する。
【0033】この基準値a(ズレが0)のときは、第1
のチェック用パターン9の電気検査では、チェックラン
ド9a、9bが導電検査装置の検査端子(図示省略)に
より導通していないことが検査される。これにより、導
電検査装置に接続されたパソコン等の判定装置が合格と
判定する。また、第2のチェック用パターン10の電気
検査では、チェックランド10a、10bが同様に導電
検査装置の検査端子により導通することが検査される。
これにより、判定装置が合格と判定する。そして、ズレ
がズレ≦0.1mmのときも、同様に判定される。
【0034】一方、ズレがズレ>0.1mmのときに
は、上述とは逆に、第1のチェック用パターン9では、
チェックランド9a、9bが導通していることが検査さ
れることにより、不合格と判定される。また第2のチェ
ック用パターン10では、チェックランド10a、10
bが導電していないことが検査されることにより不合格
と判定される。すなわち、電気検査をする場合におい
て、判定装置は、チェックランド9a、9b間が導通し
ていないことが合格データとして記憶しており。また、
チェックランド10a、10b間が導通していることが
合格データーとして記憶している。そして、合格品とし
て最終判定されるためには、第1のチェッ用クパターン
9及び第2のチェック用パターン10の双方を合格と判
定した場合のみに行われる。
【0035】表1は、この最終判定を行うための判定表
であり、チェック用パターン9、10のどちらか一方が
合格判定しただけでは合格と判定しないように設定され
ている。そして、この判定の結果信号に基づいて、判定
装置は音あるいは文字によって表示する。表1におい
て、「○」は合格、「×」は不合格を示す。
【0036】
【表1】
【0037】次に、回路パターンがオーバーエッチング
された場合には、回路パターン5、第1のチェック用パ
ターン9及び第2のチェック用パターン10の線幅が小
さくなる。オーバーエッチングにより、これらの線幅が
0.1mm小さくなった場合、図3に示すように、第1
のチェック用パターン9の電気検査部9cの線幅は0.
7mm、第2のチェック用パターン10の電気検査部1
0d、10eの線幅は0.3mmとなるのに対し、第1
の孔13及び第2の孔14の径は1.0mmのままであ
る。
【0038】図3に示すように、第1のチェック用パタ
ーン9では、電気検査部9cの幅が0.7mmであるの
に対し、第1の孔13が1.0mmのため、x方向の±
どちらかへ0.1mmを越えて0.15mm以下の範囲
内でずれていても導通していない。このため、導電検査
装置で検査した場合、判定装置は合格と判定する。この
ことから、プリント配線板17に第1のチェック用パタ
ーン9だけを形成している場合には、不合格であるにも
かかわらず、判定装置は合格と判定することになる。
【0039】一方、第2のチェック用パターン10にお
いては、電気検査部10d、10eの線幅が0.3m
m、電気検査部10d、10eの間隔が0.5mmとな
るのに対し、第2の孔14が1.0mmであるため、x
方向の±どちらかに0.05mm以上ずれた場合は導通
がとれなくなる。このため、導電検査装置で検査した場
合、判定装置は不良と判定する。
【0040】このように、第1及び第2のチェック用パ
ターン9,10を形成することにより、オーバーエッチ
ングの際には、第1のチェック用パターン9に対して合
格判定をしても、第2のチェック用パターン10に対し
ては、公差寸法(この場合±0.1mm)に対して0.
05mm未満の寸法のプリント配線板だけを合格と判定
するため、最終判定の合格品を選別できる。これによ
り、判定ミスがなくなり、良品のみを選別することがで
きる。
【0041】表2は以上のオーバーエッチングの場合の
ズレに対するチェック用パターン9及び10と最終判定
との関係を示している。同表のようにして判定すること
により、公差寸法(±0.1mm)に対し、0.05m
m未満の寸法のプリント配線板を合格品として選別でき
るため、判定ミスがなくなり、良品のみを高精度に検知
することができる。
【0042】
【表2】
【0043】一方、回路パターンがアンダーエッチング
された場合には、回路パターン5、第1のチェック用パ
ターン9、第2のチェック用パターン10の線幅が大き
くなる。アンダーエッチングにより、これらの線幅が
0.1mm大きくなった場合、図4に示すように第1の
チェック用パターン9の電気検査部9cの線幅は0.9
mm、第2のチェック用パターン10の電気検査部10
d、10eの線幅は0.5mmとなるのに対し、第1の
孔13及び第2の孔14の径は1.0mmのままであ
る。
【0044】図4に示すように、第2のチェック用パタ
ーン10では、電気検査部10d、10eの線幅が0.
5mm、電気検査部10d、10eの間隙が0.3mm
であるのに対し、第2の孔14の径が1.0mmである
ため、x方向の±どちらかに0.1mm以上0.15m
m未満のズレであっても、判定装置は合格と判定する。
従って、プリント配線板に対して、第2のチェック用パ
ターン10だけを形成している場合には、判定装置は不
合格にもかかわらず合格と判定する。
【0045】これに対し、第1のチェック用パターン9
では、電気検査部9cの線幅が0.9mmで、第1の孔
13が1.0mmであるため、x方向の±どちらかへ
0.05mmを越えてずれた場合には導通する。このた
め、導電検査装置で検査した場合、判定装置は不合格と
判定する。これにより、公差寸法(±0.1mm)に対
し、±0.5mmの寸法公差内のプリント配線板17を
良品として選別でき、判定ミスをなくして良品のみを検
知することができる。
【0046】このように、アンダーエッチングによって
線幅が0.1mm大きくなった場合においても、2つの
チェック用パターンを形成することにより、第2のチェ
ック用パターン10で合格判定しても、第1のチェック
用パターン9では、0.05mm以下の寸法だけを合格
判定とするため、判定装置による最終判定では、合格品
のみを選別することができる。これにより、判定ミスが
なくなり、良品だけを検出することができる。
【0047】表3は、以上のアンダーエッチングの場合
のズレ量に対するチェック用パターン9、10の判定と
最終判定との関係を示している。表3に示すような判定
を行うことにより、公差寸法(±0.1mm)に対して
0.05mm以下の寸法のプリント配線板17を良品と
して選別でき、判定ミスをなくして、良品のみを高精度
に検知することができる。
【0048】
【表3】
【0049】なお、この実施の形態では、回路パターン
の線幅を特定した上で、線幅が太くなるアンダーエッチ
ング、線幅が細くなるオーバーエッチングを例示した
が、本発明では、これらの線幅あるいは線幅の増減量に
限定されることなく適用することができる。
【0050】図5(a)及び(b)は、第2のチェック
用パターンの変形々態をそれぞれ示す。図5(a)の第
2のチェック用パターン25は、屈曲部25cから一対
の電気検査部25d、25eが離反する斜め方向に延び
たV字状に形成されており、電気検査部25d、25e
の先端にチェックランド25a、25bが連なってい
る。図5(b)の第2のチェック用パターン30では、
屈曲部30cが一定の長さとなっている。そして、この
屈曲部30cの両端から一対の電気検査部30d、30
eが平行に延びることにより、第2のチェック用パター
ン30の全体がπ字状となっている。チェックランド3
0a及び30bは、電気検査部30d、30eの先端に
連なっている。なお、第2のチェックランドとしては、
屈曲部から一対の電気検査部が連なっている形状であれ
ば、図示した以外の形状であっても良いものである。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1及び第2
のチェック用パターンの電気検査部に、それぞれ孔を貫
通しているため、これらの電気検査部の導通状態に基づ
いてプリント配線板を外形加工した側面と回路パターン
との位置関係を高精度に知ることができ、高精度な検査
を行うことができる。
【0052】請求項2の発明及び請求項3の発明によれ
ば、第1及び第2のチェック用パターンの導通状態を検
査して合否の判定を行うため、目視観察による検査が不
要となり、検査の作業性が向上して短時間で検査するこ
とができると共に、目視観察に起因した人為的な判定ミ
スがなくなる。また、回路パターンの線幅の変化があっ
ても、公差寸法以外のプリント配線板を合格品と判定す
ることがなくなくなる。これにより、プリント配線板を
組み立てた後の電気機器をプリント配線板の不具合によ
り分解する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の絶縁基板の平面図であ
る。
【図2】本発明の一実施の形態のプリント配線板の平面
図である。
【図3】一実施の形態におけるオーバーエッチングを示
す平面図である。
【図4】一実施の形態におけるアンダーエッチングを示
す平面図である。
【図5】(a)及び(b)は、第2のチェック用パター
ンの変形々態を示す平面図である。
【図6】プリント配線板の接続形態を示す斜視図であ
る。
【図7】従来のプリント配線板を示す部分斜視図であ
る。
【図8】従来のプリント配線板における検査パターンを
示す平面図である。
【図9】従来のプリント配線板における検査を示す平面
図である。
【符号の説明】
4a、4b 側面 5 回路パターン 9 第1のチェック用パターン 9c 電気検査部 10 第2のチェック用パターン 10c 屈曲部 10d、10e 電気検査部 13 第1の孔 14 第2の孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 一好 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 田方 博三 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 5E317 AA02 AA28 BB01 BB11 CD29 CD32 GG16 5E338 AA01 AA02 BB02 BB13 CC01 CC10 CD12 CD17 EE31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面が外形加工されたプリント配線板で
    あって、 直線状の電気検査部を有するI字形状の第1のチェック
    用パターンと、屈曲部に連なった一対の電気検査部を有
    する折り曲げ形状の第2のチェック用パターンとを備え
    ており、 前記第1のチェック用パターンは電気検査部を横切る第
    1の孔が貫通し、前記第2のチェック用パターンは一対
    のそれぞれの電気検査部の一部を残すように一対の電気
    検査部を切り欠く第2の孔が貫通していることを特徴と
    するプリント配線板。
  2. 【請求項2】 側面が外形加工されたプリント配線板に
    おける回路パターンと前記外形加工された側面との位置
    精度からプリント配線板の合否の判定を行うプリント配
    線板の検査方法であって、 直線状の電気検査部を有するI字形状の第1のチェック
    用パターンと、屈曲部に連なった一対の電気検査部を有
    する折り曲げ形状の第2のチェック用パターンとを前記
    回路パターンと共に形成し、 前記第1のチェック用パターンの電気検査部を横切る第
    1の孔の加工と、第2のチェック用パターンの一対のそ
    れぞれの電気検査部の一部を残すように一対の電気検査
    部を切り欠く第2の孔の加工と、前記側面の外形加工と
    を同時に行い、 第1のチェック用パターンの電気検査部の導通状態及び
    第2のチェック用パターンの電気検査部の導通状態を検
    査し、これらの検査結果を合わせて前記合否を判定する
    ことを特徴とするプリント配線板の検査方法。
  3. 【請求項3】 側面が外形加工されたプリント配線板に
    おける回路パターンと前記外形加工された側面との位置
    精度からプリント配線板の合否の判定を行うプリント配
    線板の検査方法であって、 形状が異なる電気検査部を有する少なくとも2種のチェ
    ック用パターンを前記回路パターンと共に形成し、 一方のチェック用パターンの電気検査部の線幅を横切る
    第1の孔の加工と、他方のチェック用パターンの電気検
    査部の線幅の一部を残した状態で電気検査部を切り欠く
    第2の孔の加工と、前記側面の外形加工とを同時に行
    い、 前記2種のチェック用パターンの各電気検査部の導通状
    態を検査し、2種の検査結果を合わせて前記合否を判定
    することを特徴とするプリント配線板の検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008124327A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Nippon Mektron Ltd プリント配線板の検査用ターゲット

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