JP2002228995A - 半導体光素子及びその作製方法 - Google Patents

半導体光素子及びその作製方法

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成明 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度特性が良好で、優れた高速変調特性を示
すEA光変調器を備えた半導体光素子を提供する。 【解決手段】 EA−DFB10は、電流ブロック層と
して設けられたFeドープの高抵抗InP層52からな
る半絶縁性埋め込み層で多重量子井戸構造を含むヘテロ
接合構造を埋め込んだSI−BH型のGaInAsP系
DFBレーザ10Aと、埋込リッジ型EA光変調器10
Bとを備える半導体光素子であって、DFBレーザとE
A光変調器とを一つのn−InP基板12上に導波方向
に同一軸状でモノリシックに集積させたものである。E
A光変調器は、AlGaInAs系材料からなるSCH
−MQW32と、活性層上に設けられたInP材料層か
らなる埋め込みリッジ構造50とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、EA光変調器と、
EA光変調器の光源として設けられたDFBレーザとを
モノリシックに集積した半導体光素子及びその作製方法
に関し、更に詳細には、変調特性に優れ、光通信等の分
野で最適なEA光変調器を備えた半導体光素子及びその
作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光変調器と、光変調器の光源として単一
縦モードの半導体レーザ素子とをモノリシックに集積し
た、光変調器−半導体レーザ素子集積の半導体光素子が
開発され、実用化されつつある。このような集積半導体
光素子の一つとして、光変調器には電界による吸収係数
の変化を利用するElectron-Absorption (電界吸収)型
光変調器(以下、EA光変調器と言う)を、EA光変調
器の光源には分布帰還型半導体レーザ素子(以下、DF
Bレーザと言う)を備えた半導体光素子が注目されてい
る。
【0003】ここで、図12及び図13を参照して、従
来のEA光変調器−DFBレーザ・集積半導体光素子
(以下、EA−DFBと言う)100の構成を説明す
る。図12は従来のEA−DFBの平面図である。図1
3(a)及び図13(b)は、それぞれ、従来のEA−
DFBを構成するDFBレーザ及びEA光変調器の構成
を示す図12の線VII −VII での断面図、及び図12の
線VIII−VIIIでの断面図である。従来のEA−DFB1
00は、それぞれ、半絶縁性埋め込み層で多重量子井戸
構造を含むヘテロ接合構造を埋め込んだ、GaInAs
P系SI−BH型のDFBレーザ及びEA光変調器を有
する半導体光素子であって、図12に示すように、DF
Bレーザ100AとEA光変調器100Bとを一つのn
−InP基板12上に導波方向に同軸状でモノリシック
に集積させたものである。
【0004】DFBレーザ100Aは、図13(a)に
示すように、EA光変調器10Bと共通のn−InP基
板12のDFBレーザ領域上に、膜厚100nmのn−
InP下部クラッド層14、バンドギャップ波長λgが
1.55μmのGaInAsPからなるSCH−MQW
16、膜厚100nmのp−InP上部クラッド層1
8、バンドギャップ波長λgが1200nmのGaIn
AsPからなる膜厚10nmの回折格子層20に形成さ
れた回折格子20aと、膜厚10nmのp−InPキャ
ップ層22を含む膜厚250nmのp−InP上部クラ
ッド層24と、並びにそれぞれEA光変調器100Bと
共通の、膜厚2000nmのp−InP上部クラッド層
40及び膜厚300nmのp−GaInAsコンタクト
層42との積層構造を有する。
【0005】上述の積層構造の下部クラッド層14の上
部、SCH−MQW16、上部クラッド層18、回折格
子20a、p−InPキャップ層22を含む上部クラッ
ド層24、上部クラッド層40、及びコンタクト層42
は、メサ構造48として形成されている。更に、メサ構
造48の両側は、EA光変調器100Bと共通の半絶縁
性のFeドープInP層(以下、Fe−InP層と言
う)52で埋め込まれている。SiN膜からなる共通の
パッシベーション膜56が、コンタクト層42上の窓5
4を除いてメサ構造48の両側のFe−InP層52上
に成膜されている。コンタクト層42上には窓54を介
してp側電極58が、また、共通のn−InP基板12
の裏面には共通のn側電極60が形成されている。
【0006】EA光変調器100Bは、図13(b)に
示すように、DFBレーザ100Aと共通のn−InP
基板12のEA光変調器領域上に、膜厚50nmのn−
InPバッファー層102、バンドギャップ波長λgが
1.52μmのGaInAsPからなるSCH−MQW
104、膜厚200nmのp−InP上部クラッド層1
06、並びにそれぞれDFBレーザ100Aと共通の、
膜厚2000nmのp−InP上部クラッド層40及び
膜厚300nmのp−GaInAsコンタクト層42と
の積層構造を有する。
【0007】上述の積層構造のn−InPバッファー層
102の上部、SCH−MQW104、上部クラッド層
106、上部クラッド層40、及びコンタクト層42
は、メサ構造108として形成されている。更に、メサ
構造108の両側はDFBレーザ100Aと共通の半絶
縁性のFe−InP層58で埋め込まれている。SiN
膜からなる共通のパッシベーション膜56が、コンタク
ト層42上の窓110を除いてメサ構造108の両側の
Fe−InP層58上に成膜されている。コンタクト層
42上には窓110を介してp側電極112が、また、
共通のn−InP基板12の裏面には共通のn側電極6
0が形成されている。
【0008】上述の従来のEA−DFB100の作製方
法を説明する。先ず、DFBレーザ領域とEA光変調器
領域を有するn−InP基板12上の全面に、GaIn
AsP系DFB−LD構造を導波層まで形成する。即
ち、n−InP基板12上全面に、例えばMOCVD法
によってn−InP下部クラッド層14、SCH−MQ
W16、p−InP上部クラッド層18、回折格子層2
0、及びp−InPキャップ層22をエピタキシャル成
長させる。次いで、キャップ層22及び回折格子層20
をエッチングして回折格子20aを形成し、続いてp−
InP上部クラッド層24をエピタキシャル成長させ
て、回折格子20aを埋め込むと共に回折格子20a上
にクラッド層24を有する積層構造体を形成する。
【0009】次いで、DFBレーザ領域の積層構造体を
覆うSiNマスクを形成し、マスクから露出しているE
A光変調器領域に形成された積層構造体をエッチングし
てn−InP基板12を露出させる。続いて、GaIn
AsP系EA光変調器構造を露出させた領域(光変調器
領域)のn−InP基板12上に選択成長させる。つま
り、n−InP基板12上に、例えばMOCVD法によ
って、n−InPバッファー層102、SCH−MQW
104、p−InP上部クラッド層106をエピタキシ
ャル成長させて、積層構造体を形成する。
【0010】次に、DFBレーザ領域のSiNマスクを
除去した後、基板全面にp−InP上部クラッド層40
及びp−GaInAsコンタクト層42をエピタキシャ
ル成長させる。次いで、幅2μmのストライプ状のSi
NマスクをそれぞれDFBレーザ領域の積層構造体及び
EA光変調器領域の積層構造体上に連続して形成し、続
いてそれらをマスクにしてドライエッチングを行う。こ
れにより、DFBレーザ領域には、下部クラッド層14
の上部、SCH−MQW16、上部クラッド層18、回
折格子20a、p−InPキャップ層22を含む上部ク
ラッド層24、上部クラッド層40、及びコンタクト層
42からなるメサ構造48を形成する。一方、EA光変
調器領域には、n−InPバッファー層102の上部、
SCH−MQW104、p−InP上部クラッド層10
6、上部クラッド層40、及びコンタクト層42からな
るメサ構造108を形成する。
【0011】次いで、SiNマスクをそれぞれ選択成長
マスクとして使用し、半絶縁性のFe−InP電流ブロ
ッキング層52を埋め込み成長させ、形成したメサ構造
48、及び108の両側を埋め込む。更に、パッシベー
ション膜56、p側電極58、110及びn側電極60
等を形成することにより、EA−DFB100を作製す
ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のEA−
DFB100は良好な変調特性を示すものの、光通信分
野での大容量高速通信の要求に応えるためには、更に、
温度特性が良好で、優れた高速変調特性を示すEA−D
FBが求められている。そこで、本発明の目的は、温度
特性が良好で、優れた高速変調特性を示すEA光変調器
を備えた半導体光素子及びその作製方法を提供すること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、EA光変調
器の活性層として、従来のGaInAsP系量子井戸構
造に代えてAlGaInAs系量子井戸構造を使うこと
により、温度特性及び変調特性を向上させることを着想
した。しかし、AlGaInAs系量子井戸構造の採用
に際して、AlGaInAs等のAl含有層を井戸層と
して有するリッジ導波路構造を採用し、リッジ導波路構
造の形成に当たりAlGaInAs等のAl含有層を露
出させると、Alが酸化されてAlGaInAsの特性
が変化するおそれがある。従って、従来のEA光変調器
のように、量子井戸層をストライプ領域(メサ構造)に
残し、メサ構造の両側を電流ブロック層で埋め込んだB
H(Buried Heterostructure)構造をAlGaInAs
系量子井戸構造のEA光変調器に採用することは難し
い。
【0014】そこで、本発明者は、DFBレーザとEA
光変調器をモノリシックに集積させた半導体光素子を形
成するに際して、DFBレーザをGaInAsP系BH
構造として形成し、AlGaInAs系EA変調器をリ
ッジ構造、埋込リッジ構造もしくはSAS構造等の量子
井戸を全面に残す構造とすることにより、作製に際して
AlGaInAsのようなAl含有層の酸化を防止でき
ることを実験により確認した。また、DFBレーザ領域
及びEA光変調器領域のストライプ形成、メサエッチン
グ及び埋込成長を一括して同時に行うこと、メサエッチ
ングではメタン系エッチングガス、臭素系エッチングガ
ス等を使い、ドライエッチングする際のエッチングガス
のAl含有層の非Al含有層に対するエッチング選択性
を利用して、DFBレーザ領域では下部クラッドまで、
EA変調器領域はAlGaInAs等のAl含有層をエ
ッチング停止層として機能させることを考えた。そし
て、これにより、自動的にBH構造のDFBレーザと埋
込リッジ構造のEA光変調器を容易に形成できることを
実験によって確認した。
【0015】上記目的を達成するために、上記知見に基
づいて、本発明に係る半導体光素子は、電界吸収型光変
調器(以下、EA光変調器と言う)と、EA光変調器の
光源として設けられた分布帰還型半導体レーザ素子(以
下、DFBレーザと言う)とをモノリシックに集積した
半導体光素子において、EA光変調器は、AlGaIn
As系材料からなり、光の進行方向に対して垂直な面で
の光のフィールドの幅より広い幅を有する量子井戸構造
活性層を含む化合物半導体積層構造とを備え、DFBレ
ーザは、BH構造として形成されたGaInAsP系材
料からなる量子井戸構造活性層を備えていることを特徴
としている。
【0016】EA光変調器が、埋め込みリッジ構造又は
SAS構造のいずれかの化合物半導体積層構造を備え、
埋め込み層として半絶縁性のInP層を有するとき、好
適には、上部クラッドの少なくとも一部として、GaI
nAsP又はAlGaInAsからなるストライプ状の
光導波層を備えている。これにより、InPからなる埋
め込み層に対して横方向の光閉じ込め構造を形成し、導
波効率を向上させることができる。
【0017】本発明に係る半導体光素子の作製方法は、
電界吸収型光変調器(以下、EA光変調器と言う)と、
EA光変調器の光源として設けられた分布帰還型半導体
レーザ素子(以下、DFBレーザと言う)とをモノリシ
ックに集積した半導体光素子の作製方法であって、半導
体基板のDFBレーザ形成領域及びEA光変調器形成領
域上に、GaInAsP系材料からなる量子井戸構造活
性層を備えるDFBレーザ、又はAlGaInAs系材
料からなる量子井戸構造活性層を備えるEA光変調器の
いずれか一方の積層構造を形成する第1の積層構造形成
工程と、半導体基板の他方の形成領域上の一方の積層構
造をエッチングして基板を露出させ、次いで他方の形成
領域上に他方の積層構造を形成する第2の積層構造形成
工程と、一方の積層構造及び他方の積層構造を同時にエ
ッチングして、それぞれ、ストライプ状のメサ構造を形
成するメサ形成エッチング工程とを備えることを特徴と
している。
【0018】第1又は第2の積層構造形成工程では、上
部クラッドの少なくとも一部としてGaInAsP又は
AlGaInAsからなる光導波層を成膜するようにし
ても良い。
【0019】メサ形成エッチング工程では、ドライエッ
チング法によるエッチングに際し、EA光変調器形成領
域で、量子井戸構造活性層又は上部クラッド層の少なく
とも一部を構成するAlGaInAs系材料層をエッチ
ング停止層として機能させる。また、メサ形成エッチン
グ工程では、成膜装置のチャンバ内で積層構造形成工程
に引き続いて、CBr4等の臭素系ガスをエッチングガ
スとしたドライエッチングを行う。
【0020】メサ形成エッチング工程に続いて、一方の
積層構造のメサ構造及び他方の積層構造のメサ構造を同
時に半絶縁性InP層で同時に埋め込む工程を有し、E
A光変調器形成領域では埋め込みリッジ構造又はSAS
構造のいずれかの化合物半導体積層構造を形成し、DF
Bレーザ形成領域ではBH構造を形成する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細
に説明する。以下の実施形態例では、DFBレーザとE
A光変調器とを突き合わせ接続させた例を挙げている
が、これに限らず、導波路領域を介してDFBレーザと
EA光変調器とを接続しても良い。また、基板の組成、
各化合物半導体層の組成及び膜厚は、本発明の理解を容
易にするための例示であって、本発明がこれに限られる
ものではない。
【0022】半導体光素子の実施形態例1 本実施形態例は、EA光変調器とDFBレーザとをモノ
リシックに集積させた半導体光素子(以下、EA−DF
Bと言う)に本発明に係る半導体光素子を適用した実施
形態の一例であって、図1は本実施形態例のEA−DF
Bの平面図である。図2(a)及び図2(b)は、それ
ぞれ、本実施形態例のEA−DFBを構成するDFBレ
ーザ及びEA光変調器の構成を示す図1の線I−Iでの
断面図、及び図1の線II−IIでの断面図である。図1及
び図2に示す部位のうち図12及び図13と同じものに
は同じ符号を付している。以下の図3から図10につい
ても同様である。尚、図1に示す符号の説明は、図1の
みならず図2から図6に示す符号に対するものも含む。
本実施形態例のEA−DFB10は、電流ブロック層と
して設けられたFeドープの高抵抗InP層からなる半
絶縁性埋め込み層で多重量子井戸構造を含むヘテロ接合
構造を埋め込んだ、SI−BH型+埋め込みリッジ型の
GaInAsP系DFBレーザ及びEA光変調器を備え
る半導体光素子であって、図1に示すように、DFBレ
ーザ10AとEA光変調器10Bとを一つのn−InP
基板12上に導波方向に同一軸状でモノリシックに集積
させたものである。
【0023】DFBレーザ10Aは、図8に示した従来
のDFBレーザ100Aと同じ構成のDFBレーザであ
って、図2(a)に示したように、EA光変調器10B
と共通のn−InP基板12のDFBレーザ領域12A
上に、膜厚100nmのn−InP下部クラッド層1
4、バンドギャップ波長λgが1.55μmのGaIn
AsPからなるSCH−MQW16、膜厚100nmの
p−InP上部クラッド層18、バンドギャップ波長λ
gが1200nmのGaInAsPからなる膜厚10n
mの回折格子層20に形成された回折格子20a、膜厚
10nmのp−InPキャップ層22/膜厚250nm
のp−InP上部クラッド層24、膜厚2000nmの
p−InP上部クラッド層40、及び膜厚300nmの
p−GaInAsコンタクト層42の積層構造を有す
る。
【0024】上述の積層構造のうち、下部クラッド層1
4の上部、SCH−MQW16、上部クラッド層18、
回折格子20a、p−InPキャップ層22/上部クラ
ッド層24、上部クラッド層40、及びコンタクト層4
2は、メサ構造48として形成されている。更に、メサ
構造48の両側は半絶縁性のFeドープドInP層(以
下、半絶縁性のFe−InP層と言う)52で埋め込ま
れている。SiN膜からなる共通のパッシベーション膜
56がコンタクト層42上の窓54を除いてメサ構造4
8の両側のFe−InP層52上に成膜されている。コ
ンタクト層42上には窓54を介してp側電極58が、
また、共通のn−InP基板12の裏面には共通のn側
電極60が形成されている。
【0025】EA光変調器10Bは、図2(b)に示す
ように、DFBレーザ10Aと共通のn−InP基板1
2のEA光変調器領域12B上に、膜厚50nmのn−
InPバッファー層30、バンドギャップ波長λgが
1.52μmのAlGaInAsからなるSCH−MQ
W32、バンドギャップ波長λgが1100nmのp−
GaInAsPからなる膜厚200nmの光導波層3
4、膜厚200nmのp−InP上部クラッド層36、
膜厚2000nmのp−InP上部クラッド層40、及
び膜厚300nmのp−GaInAsコンタクト層42
の積層構造を有する。
【0026】上述の積層構造のうち、光導波層34、上
部クラッド層36、上部クラッド層40、及びコンタク
ト層42は、メサ構造50として形成されている。更
に、メサ構造50の両側は半絶縁性のFe−InP層5
2で埋め込まれている。SiN膜からなる共通のパッシ
ベーション膜56がコンタクト層42上の窓62を除い
てメサ構造50の両側のFe−InP層52上に成膜さ
れている。コンタクト層42上には窓62を介してp側
電極64が、また、共通のn−InP基板12の裏面に
は共通のn側電極60が形成されている。
【0027】半導体光素子の作製方法の実施形態例1 本実施形態例は、本発明に係る半導体光素子の作製方法
を上述のEA−DFB10の作製に適用した実施形態の
一例であって、図3(a)から(c)、図4、図5
(a)及び(b)、及び図6(a)及び(b)は、それ
ぞれ、本実施形態例の方法に従ってEA−DFB10を
作製する際の工程毎の断面図である。尚、図5(a)及
び(b)、及び図6(a)及び(b)は、それぞれ、図
4の線III −III 、及び線IV−IVでの断面図である。先
ず、図3(a)に示すように、DFBレーザ領域12A
とEA光変調器領域12Bを有するn−InP基板12
上の全面に、GaInAsP系DFB−LD構造を導波
層まで形成する。即ち、n−InP基板12上に、例え
ばMOCVD法によって、膜厚100nmのn−InP
下部クラッド層14、バンドギャップ波長λgが1.5
5μmのGaInAsPからなるSCH−MQW16、
膜厚100nmのp−InP上部クラッド層18、バン
ドギャップ波長λgが1200nmのGaInAsPか
らなる膜厚10nmの回折格子層20、及び膜厚10n
mのp−InPキャップ層22をエピタキシャル成長さ
せる。
【0028】次いで、図3(b)に示すように、キャッ
プ層22及び回折格子層20をエッチングして回折格子
20aを形成し、次いで膜厚250nmのp−InP上
部クラッド層24をエピタキシャル成長させて、回折格
子20aを埋め込むと共に回折格子20a上にクラッド
層24を有する積層構造体26を形成する。次いで、D
FBレーザ領域12Aの積層構造体26を覆うSiNマ
スク28を形成する。
【0029】次いで、EA光変調器領域に形成された積
層構造体26Bをエッチングしてn−InP基板12を
露出させ、続いて、図3(c)に示すように、AlGa
InAs系EA光変調器構造を光変調器領域12Bのn
−InP基板12上に選択成長させる。つまり、n−I
nP基板12上に、例えばMOCVD法によって、膜厚
50nmのn−InPバッファー層30、バンドギャッ
プ波長λgが1.52μmのAlGaInAsからなる
SCH−MQW32、バンドギャップ波長λgが110
0nmのp−GaInAsPからなる膜厚200nmの
光導波層34、及び膜厚200nmのp−InP上部ク
ラッド層36をエピタキシャル成長させて、積層構造体
38を形成する。
【0030】次に、図4に示すように、DFBレーザ領
域のSiNマスク28を除去した後、基板全面に膜厚2
000nmのp−InP上部クラッド層40、及び膜厚
300nmのp−GaInAsコンタクト層42をエピ
タキシャル成長させる。次いで、連続した幅2μmのス
トライプ状のSiNマスク44、46をそれぞれDFB
レーザ領域12Aの積層構造体及びEA光変調器領域1
2Bの積層構造体上に形成する。
【0031】続いて、SiNマスク44、46をマスク
にし、CH4系エッチングガスを用いたRIE法によ
り、エッチング深さが3000nmになるように制御し
つつドライエッチングを行う。このエッチングによっ
て、DFBレーザ領域12Aでは、図5(a)に示すよ
うに、下部クラッド層14の途中までエッチングされ、
下部クラッド層14の上部、SCH−MQW16、上部
クラッド層18、回折格子20a、p−InPキャップ
層22を含む上部クラッド層24、上部クラッド層4
0、及びコンタクト層42からなるメサ構造48が形成
される。一方、EA光変調器領域12Bでは、図5
(b)に示すように、SCH−MQW32を構成するA
lGaInAs層がエッチング停止層として機能するの
で、SCH−MQW32の上面でエッチングが停止し、
光導波層34、上部クラッド層36、上部クラッド層4
0、及びコンタクト層42からなるメサ構造50が形成
される。
【0032】次いで、図6(a)及び(b)に示すよう
に、DFBレーザ領域10A及びEA光変調器10Bの
領域で、それぞれ、SiNマスク44及び46を選択成
長マスクとして使用し、膜厚2500nmの半絶縁性の
Fe−InP電流ブロッキング層52を埋め込み成長さ
せ、形成したメサ構造48、及び50の両側を埋め込
む。図示しないが、必要に応じて、パッシベーション
膜、分離溝、電極等を形成することにより、DFBレー
ザ10AとEA光変調器10Bとを備えた実施形態例1
のEA−DFB10を作製することができる。
【0033】実施形態例1のEA−DFB10と同じ構
成の試料EA−DFBを実施形態例方法1で作製し、試
料EA−DFBの変調特性を評価したところ、EA光変
調器をGaInAsP系で作製した従来のEA−DFB
100に比べて、変調特性の向上が見られた。即ち、試
料半導体光素子のEA光変調器10Bの周波数特性は1
8GHzであって、従来のEA光変調器100Bの10
GHzに対して大きく向上していることが確認できた。
【0034】半導体光素子の実施形態例2 本実施形態例は、EA光変調器とDFBレーザとをモノ
リシックに集積させたEA−DFBに本発明に係る半導
体光素子を適用した実施形態の別の例であって、図7は
本実施形態例のEA−DFBの平面図である。図8
(a)及(b)は、それぞれ、本実施形態例のEA−D
FBを構成するDFBレーザ及びEA光変調器の構成を
示す図7の線V−Vでの断面図、及び図7の線VI−VIで
の断面図である。尚、図7に示す符号の説明は、図7の
みならず図8から図11に示す符号に対するものも含
む。また、図7から図11に示す部位のうち図1から図
6と同じものには同じ符号を付している。本実施形態例
のEA−DFB70は、電流ブロック層としてFeドー
プの高抵抗InP層を採用したSI−PBH(SemiInsu
lating Planar Buried Hetrostructure )構造のDFB
レーザと、量子井戸構造活性層を基板全面に残した構造
(SAS構造)のEA光変調器と有するEA−DFBで
あって、図7に示すように、DFBレーザ70AとEA
光変調器70Bを一つのn−InP基板12上にモノリ
シックに導波方向に同一軸状で集積させたものである。
【0035】DFBレーザ70Aは、図8(a)に示す
ように、EA光変調器70Bと共通のn−InP基板1
2のDFBレーザ領域上に、膜厚100nmのn−In
P下部クラッド層14、バンドギャップ波長λgが1.
55μmのGaInAsPからなるSCH−MQW1
6、膜厚100nmのp−InP上部クラッド層18、
バンドギャップ波長λgが1200nmのGaInAs
Pからなる膜厚10nmの回折格子層20に形成された
回折格子20aと、膜厚10nmのp−InPキャップ
層22を含む膜厚250nmのp−InP上部クラッド
層24と、それぞれ、EA光変調器70Bと共通の、膜
厚2000nmのp−InP上部クラッド層72、及び
膜厚300nmのp−GaInAsコンタクト層74の
積層構造を有する。
【0036】上述の積層構造のうち、下部クラッド層1
4の上部、SCH−MQW16、上部クラッド層18、
回折格子20a、及びp−InPキャップ層22を含む
上部クラッド層24は、メサ構造76として形成されて
いる。更に、メサ構造76の両側は、EA光変調器70
Bと共通の半絶縁性のFe−InP層78で埋め込まれ
ている。更にFe−InP層78上には、電子を捕獲す
るものの正孔を捕獲しないFe−InP層78がp−I
nP上部クラッド層72と直接接触しないように、ホー
ルボロッキング層として膜厚100nmのn−InP層
80がEA光変調器70Bと共通に成膜されている。p
−InP上部クラッド層24及びn−InP層80上に
は、p−InP上部クラッド層72及びp−GaInA
sコンタクト層74が積層されている。また、コンタク
ト層74上にはp側電極82が、共通のn−InP基板
12の裏面には共通のn側電極60が形成されている。
【0037】EA光変調器70Bは、図8(b)に示す
ように、DFBレーザ70Aと共通のn−InP基板1
2のEA光変調器領域上に、膜厚50nmのn−InP
バッファー層30、バンドギャップ波長λgが1.52
μmのAlGaInAsからなるSCH−MQW32、
バンドギャップ波長λgが1100nmのp−GaIn
AsPからなる膜厚200nmの光導波層34、及び膜
厚200nmのp−InP上部クラッド層36、それぞ
れ、DFBレーザ70Aと共通の、膜厚2000nmの
p−InP上部クラッド層72、及び膜厚300nmの
p−GaInAsコンタクト層74の積層構造を有す
る。
【0038】上述の積層構造のうち、光導波層34、上
部クラッド層36、上部クラッド層40、及びコンタク
ト層42は、メサ構造84として形成されている。更
に、メサ構造86の両側は半絶縁性のFe−InP層7
8で埋め込まれ、更にn−InP層80が成膜されてい
る。p−InP上部クラッド層36及びn−InP層8
0上には、p−InP上部クラッド層72及びp−Ga
InAsコンタクト層74が積層されている。また、コ
ンタクト層74上にはp側電極86が、共通のn−In
P基板12の裏面には共通のn側電極60が形成されて
いる。
【0039】半導体光素子の作製方法の実施形態例2 本実施形態例は、本発明に係る半導体光素子の作製方法
を上述のEA−DFB70の作製に適用した実施形態の
一例である。図9(a)と(b)、図10(a)と
(b)、及び図11(a)と(b)は、それぞれ、本実
施形態例の方法に従ってEA−DFB70を作製する際
の工程毎の断面図である。また、(a)及び(b)は、
それぞれ、図8の線V−V及び線VI−VIに対応する断面
図である。本実施形態例では、先ず、実施形態例1の作
製方法と同様にして、図3(c)に示すように、n−I
nP基板12のDFBレーザ領域上に積層構造体26
を、n−InP基板12のEA光変調器領域上に積層構
造体38を、それぞれ、形成する。
【0040】次いで、連続した幅2μmのストライプ状
のSiNマスク88及び90をそれぞれDFBレーザ領
域の積層構造体26及びEA光変調器領域の積層構造体
38上に形成し、続いてそれらをマスクにし、CH4
エッチャントを用いたRIE法によって、エッチング深
さが500nmになるように制御してドライエッチング
を行う。このエッチングによって、DFBレーザ領域1
2Aでは、図9(a)に示すように、下部クラッド層1
4の途中までエッチングされ、下部クラッド層14の上
部、SCH−MQW16、上部クラッド層18、回折格
子20a、及びp−InPキャップ層22を含む上部ク
ラッド層24からなるメサ構造76が形成される。一
方、EA光変調器領域12Bでは、図9(b)に示すよ
うに、SCH−MQW32を構成するAlGaInAs
層がエッチング停止層として機能するので、SCH−M
QW32の上面でエッチングが停止し、光導波層34、
及び上部クラッド層36からなるメサ構造86が形成さ
れる。
【0041】次いで、図10(a)及び(b)に示すよ
うに、DFBレーザ領域12A及びEA光変調器領域1
2Bで、SiNマスク88及び90をそれぞれ選択成長
マスクとして使用し、膜厚400nmの半絶縁性のFe
−InP電流ブロッキング層78を埋め込み成長させ、
メサ構造76及び84の両側を埋め込み、更に膜厚10
0nmのn−InPホールブロッキング層80を成膜す
る。
【0042】次に、SiNマスク88及び90をそれぞ
れ除去した後、図11(a)及び(b)に示すように、
DFBレーザ領域12A及びEA光変調器領域12B
で、基板全面に膜厚2000nmのp−InP上部クラ
ッド層72、及び膜厚300nmのp−GaInAsコ
ンタクト層74をエピタキシャル成長させる。そして、
必要に応じて、パッシベーション、分離溝、電極等を形
成することにより、図7及び図8に示すEA−DFB7
0を形成することができる。
【0043】実施形態例2のEA−DFB70と同じ構
成の試料半導体光素子を実施形態例方法2で作製し、試
料半導体光素子の変調特性を評価したところ、実施形態
例1のEA−DFB10と同様の変調特性の向上が確認
できた。
【0044】
【発明の効果】本発明の構成によれば、AlGaInA
s系材料からなる量子井戸構造活性層と、活性層上に特
定の化合物半導体積層構造とを備えたEA光変調器と、
BH構造として形成されたGaInAsP系材料からな
る量子井戸構造活性層を備えたDFBレーザとを構成す
ることにより、温度特性及び変調特性に優れたEA光変
調器を備えた半導体光素子を実現している。また、本発
明に係る半導体光素子の作製方法は、本発明に係る半導
体光素子の好適な作製方法を実現している。つまり、メ
サエッチングの際、メタン系エッチングガスや、臭素系
エッチングガスを使ったドライエッチングによって、G
aInAsP系材料で形成されるDFB−LD領域は、
基板の一部まで到達できるが、AlGaInAs系材料
で形成されるEA変調器領域は、AlGaInAsがエ
ッチングされないので、その上側のみエッチングされ
る。従って、容易にBH構造と埋込リッジ構造とを容易
に集積することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1のEA−DFBの平面図である。
【図2】図2(a)及び図2(b)は、それぞれ、実施
形態例1のEA−DFBを構成するDFBレーザ及びE
A光変調器の構成を示す図1の線I−Iでの断面図、及
び図1の線II−IIでの断面図である。
【図3】図3(a)から(c)は、それぞれ、実施形態
例1の方法に従ってEA−DFBを作製する際の工程毎
の断面図である。
【図4】図4は、図3(c)に続いて、実施形態例1の
方法に従ってEA−DFBを作製する際の工程毎の断面
図である。
【図5】図5(a)及び(b)は、それぞれ、図4に続
いて、実施形態例1の方法に従ってEA−DFBを作製
する際の工程毎の断面図である。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ、図5
(a)及び(b)に続いて、実施形態例1の方法に従っ
てEA−DFBを作製した際の工程毎の断面図である。
【図7】実施形態例2のEA−DFBの平面図である。
【図8】図8(a)及(b)は、それぞれ、実施形態例
2のEA−DFBを構成するDFBレーザ及びEA光変
調器の構成を示す図7の線V−Vでの断面図、及び図7
の線VI−VIでの断面図である。
【図9】図9(a)と(b)は、それぞれ、実施形態例
2の方法に従ってEA−DFBを作製する際の工程毎の
断面図である。
【図10】図10(a)と(b)は、それぞれ、図9
(a)と(b)に続いて、実施形態例2の方法に従って
EA−DFBを作製する際の工程毎の断面図である。
【図11】図11(a)と(b)は、それぞれ、図10
(a)と(b)に続いて、実施形態例の方法に従ってE
A−DFBを作製する際の工程毎の断面図である。
【図12】従来のEA−DFBの平面図である。
【図13】図13(a)及び図13(b)は、それぞ
れ、従来のEA−DFBを構成するDFBレーザ及びE
A光変調器の構成を示す図12の線VII −VII での断面
図、及び図12の線VIII−VIIIでの断面図である。
【符号の説明】
10 実施形態例1のEA−DFB 10A DFBレーザ 10B EA光変調器 12 n−InP基板 12A DFBレーザ領域 12B EA光変調器領域 14 n−InP下部クラッド層 16 λgが1.55μmのGaInAsPからなるS
CH−MQW 18 p−InP上部クラッド層 20 λgが1200nmのGaInAsPからなる回
折格子層 20a 回折格子 22 p−InPキャップ層 24 p−InP上部クラッド層 26 DFBレーザ領域上の積層構造体 28 SiN膜マスク 30 n−InPバッファー層 32 λgが1.52μmのAlGaInAsからなる
SCH−MQW 34 波長λgがp−GaInAsPからなる光導波層 36 p−InP上部クラッド層 38 EA光変調器領域上の積層構造体 40 p−InP上部クラッド層 42 p−GaInAsコンタクト層 44、46 SiN膜マスク 48 DFBレーザ領域上のメサ構造 50 EA光変調器領域上のメサ構造 52 半絶縁性のFe−InP層 54 窓 56 SiNパッシベーション膜 58 p側電極 60 n側電極 62 窓 64 p側電極 70 実施形態例2のEA−DFB 70A DFBレーザ 70B EA光変調器 72 p−InP上部クラッド層 74 p−GaInAsコンタクト層 76 DFBレーザ領域上のメサ構造 78 半絶縁性のFe−InP層 80 n−InPホールボロッキング層 82 p側電極 84 EA光変調器領域上のメサ構造 86 p側電極 88、90 SiN膜マスク 100 EA−DFB 100A DFBレーザ 100B EA光変調器 102 n−InPバッファー層 104 λgが1.52μmのGaInAsPからなる
SCH−MQW 106 p−InP上部クラッド層 108 EA光変調器領域上のメサ構造 110 窓 112 p側電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 成明 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 山口 武治 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 2H079 AA02 AA13 BA01 CA04 DA16 EA07 KA18 5F073 AA22 AA53 AA64 AA74 AB21 CA12 CA15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界吸収型光変調器(以下、EA光変調
    器と言う)と、EA光変調器の光源として設けられた分
    布帰還型半導体レーザ素子(以下、DFBレーザと言
    う)とをモノリシックに集積した半導体光素子におい
    て、 EA光変調器は、AlGaInAs系材料からなり、光
    の進行方向に対して垂直な面での光のフィールドの幅よ
    り広い幅を有する量子井戸構造活性層を含む化合物半導
    体積層構造とを備え、 DFBレーザは、BH構造として形成されたGaInA
    sP系材料からなる量子井戸構造活性層を備えているこ
    とを特徴とする半導体光素子。
  2. 【請求項2】 EA光変調器が、埋め込みリッジ構造又
    はSAS構造のいずれかの化合物半導体積層構造を備
    え、埋め込み層として半絶縁性のInP層を有すると
    き、 上部クラッドの少なくとも一部として、GaInAsP
    又はAlGaInAsからなるストライプ状の光導波層
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    光素子。
  3. 【請求項3】 電界吸収型光変調器(以下、EA光変調
    器と言う)と、EA光変調器の光源として設けられた分
    布帰還型半導体レーザ素子(以下、DFBレーザと言
    う)とをモノリシックに集積した半導体光素子の作製方
    法であって、 半導体基板のDFBレーザ形成領域及びEA光変調器形
    成領域上に、GaInAsP系材料からなる量子井戸構
    造活性層を備えるDFBレーザ、又はAlGaInAs
    系材料からなる量子井戸構造活性層を備えるEA光変調
    器のいずれか一方の積層構造を形成する第1の積層構造
    形成工程と、 半導体基板の他方の形成領域上の一方の積層構造をエッ
    チングして基板を露出させ、次いで他方の形成領域上に
    他方の積層構造を形成する第2の積層構造形成工程と、 一方の積層構造及び他方の積層構造を同時にエッチング
    して、それぞれ、ストライプ状のメサ構造を形成するメ
    サ形成エッチング工程とを備えることを特徴とする半導
    体光素子の作製方法。
  4. 【請求項4】 第1又は第2の積層構造形成工程では、
    EA光変調器の積層構造の上部クラッドの少なくとも一
    部としてGaInAsP又はAlGaInAsからなる
    光導波層を成膜することを特徴とする請求項3に記載の
    半導体光素子の作製方法。
  5. 【請求項5】 メサ形成エッチング工程では、ドライエ
    ッチング法によるエッチングに際し、EA光変調器形成
    領域で、量子井戸構造活性層又は上部クラッド層の少な
    くとも一部を構成するAlGaInAs系材料層をエッ
    チング停止層として機能させることを特徴とする請求項
    3又は4に記載の半導体光素子の作製方法。
  6. 【請求項6】 メサ形成エッチング工程では、第2の積
    層構造形成工程に引き続いて成膜装置のチャンバ内で、
    CBr4等の臭素系ガスをエッチングガスとしたドライ
    エッチングを行うことを特徴とする請求項5に記載の半
    導体光素子の作製方法。
  7. 【請求項7】 メサ形成エッチング工程に続いて、一方
    の積層構造のメサ構造及び他方の積層構造のメサ構造を
    同時に半絶縁性InP層で同時に埋め込む工程を有し、 EA光変調器形成領域では埋め込みリッジ構造又はSA
    S構造のいずれかの化合物半導体積層構造を形成し、D
    FBレーザ形成領域ではBH構造を形成することを特徴
    とする請求項3から6のうちのいずれか1項に記載の半
    導体光素子の作製方法。
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