JP2002228686A - 破損防止機能を有するコンタクトプローブ及びプローブ装置 - Google Patents

破損防止機能を有するコンタクトプローブ及びプローブ装置

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JP2002228686A
JP2002228686A JP2001024940A JP2001024940A JP2002228686A JP 2002228686 A JP2002228686 A JP 2002228686A JP 2001024940 A JP2001024940 A JP 2001024940A JP 2001024940 A JP2001024940 A JP 2001024940A JP 2002228686 A JP2002228686 A JP 2002228686A
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Shuji Fujimori
周司 藤森
Toshinori Ishii
利昇 石井
Naoki Kato
直樹 加藤
Yoshiaki Kawakami
喜章 川上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトピンが異常成長したバンプに乗り
上げた場合でも、コンタクトピンが塑性変形を起こす前
にオーバードライブを止めることのできるコンタクトプ
ローブ及びそれを用いたプローブ装置を提供する。 【解決手段】 フィルム4の表面上に複数のパターン配
線2を形成し、これらのパターン配線2の各先端をコン
タクトピン2aとしたコンタクトプローブ20におい
て、コンタクトピン2aから絶縁され、コンタクトピン
2aの端子18aに接触させる側と反対の側を臨む位
置、かつ、コンタクトピン2aの弾性変形によってコン
タクトピン2aと接触する位置に導電体部21aを設け
た。メカニカルパーツ9により、このコンタクトプロー
ブ20を保持して導電体部21aとコンタクトピン2a
との間の導通状態を検査する導通検査装置40を設けて
プローブ装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に組
み込まれて、被検査部材である半導体ICチップやLS
Iチップ、液晶デバイス等の電子部品の各端子に接触さ
せて電気的なテストを行うために用いられるコンタクト
プローブ及びプローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ICチップやLSIチップ等の半
導体チップ、またはLCD(液晶表示体)等の高集積
化、微細化に伴って、これらの電子部品の電気的なテス
トを行うために、例えば特公平7−82027に示され
るように、コンタクトピンが備えられたコンタクトプロ
ーブがメカニカルパーツによってプリント基板に装着さ
れたプローブ装置が用いられている。例えば、先行技術
として図8ないし図10に示すコンタクトプローブ1で
は、例えばNi合金等からなるパターン配線2が配列さ
れ、その上に接着層3を介してフィルム4が被着されて
おり、フィルム4は、表面にパターン配線2が配列され
る絶縁層としての例えばポリイミド樹脂等からなる樹脂
フィルム層5と、例えばグラウンドをなすCu等の金属
フィルム層6とが積層されて構成されている。パターン
配線2の先端部は、狭ピッチで略平行に配列されて金属
フィルム層6及び樹脂フィルム層5の先端から突出して
おり、それぞれコンタクトピン2aを構成する。
【0003】このようなコンタクトプローブ1は、図1
1及び図12に示すように、プリント基板8と共にメカ
ニカルパーツ9に組み込まれてプローブ装置10とさ
れ、コンタクトピン2aに半導体ICチップやLCD等
の電子部品の電極端子が接触させられることになる。す
なわち、図11及び図12に示すプローブ装置10にお
いて、略円板形状をなし中央窓部8aを有するプリント
基板8の上に、例えばトップクランプ12が取り付けら
れ、コンタクトプローブ1をその下面に両面テープ等で
取り付けたマウンティングベース13を、トップクラン
プ12にボルト等で固定する。そして略額縁形状のボト
ムクランプ15でコンタクトプローブ1の基端側の基部
1bを押さえつけることにより、基部1bは、ボトムク
ランプ15の弾性体16でプリント基板8の下面に押し
付けられて固定される。この状態で、コンタクトプロー
ブ1の先端側にある先端部1aは、図12で下方に向け
て傾斜状態に保持される。このような状態で、図12
(a)に示すように、半導体ICチップ18等の電子部
品のパッドやバンプ等の端子18aがコンタクトピン2
aに押圧接触させられて電気的なテストが行われること
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
半導体ICチップ等の電気的テストを行うに際しては、
この半導体ICチップの電気回路とプローブ装置のパタ
ーン配線とを確実に接続するために、いわゆるオーバー
ドライブをかけてコンタクトピンをある程度の圧力(針
圧)をもって端子に接触させるとともに、コンタクトピ
ンの先端で端子の表面をスクラブするようにしている。
ところが、近年の半導体ICチップ等の高集積化および
小型化によって、該半導体ICチップ等における端子の
ピッチが狭ピッチ化されるのに伴い、コンタクトピンの
幅も、例えば数十μmというように、極めて細小化され
てきている。このため、1ピン当たりの針圧に限界があ
って、オーバードライブ量を大きくしすぎるとコンタク
トピンが塑性変形してしまう。例えば図12(b)に示
すように、半導体ICチップ18の端子18aの表面に
異常成長によるバンプ等が形成されていたりするものが
あり、相対的に高さの高い端子18aに接触したコンタ
クトピン2aには他のコンタクトピンに比べて特に大き
な荷重が作用することになる。このため、オーバードラ
イブの際に、この荷重がコンタクトピン2aの許容応力
を超えてしまうと、コンタクトピン2aが塑性変形を起
こしたり、破損したりするという問題が発生していた。
そして、塑性変形、破損をきたしたコンタクトピンで
は、次に電気的テストを行う際に端子に確実に接触させ
ることはできなくなってしまうという問題を有してい
た。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
もので、コンタクトピンが異常成長したバンプに乗り上
げた場合でも、コンタクトピンが塑性変形を起こす前に
オーバードライブを止めることのできるコンタクトプロ
ーブ及びそれを用いたプローブ装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、本発明は、以下の構成を採用した。すなわち、先端
に設けられたコンタクトピンを被検査部材の端子に接触
させるコンタクトプローブにおいて、前記コンタクトピ
ンの前記端子に接触させる側と反対の側を臨む位置に導
電体部を備え、前記導電体部は、前記コンタクトピンか
ら絶縁され、かつ、前記コンタクトピンの弾性変形によ
って前記コンタクトピンと接触する位置に設けられる構
成とした。このような構成としたことにより、オーバー
ドライブにより、コンタクトピンが端子に接触しながら
端子に接触させる側と反対の側に向かって弾性変形し、
やがて導電体部と接触する。導電体部は、通常コンタク
トピンから絶縁されて設けられているので、導電体部と
コンタクトピンとの間に導通が生じれば、コンタクトピ
ンが導電体部に接触するほどに変形していることが分か
る。この段階でオーバードライブを停止すれば、コンタ
クトピンは、弾性変形の範囲内で変形するに留まり、塑
性変形や破損をきたしたりすることがない。こうして、
コンタクトピンが異常成長したバンプに乗り上げた場合
でも、コンタクトピンが塑性変形を起こす前にオーバー
ドライブを止めることができる。
【0007】また、本発明のコンタクトプローブは、請
求項1に記載のコンタクトプローブにおいて、前記コン
タクトピンは、フィルムの表面上に形成された複数のパ
ターン配線の各先端が前記フィルムの一端から突出させ
られて設けられ、前記導電体部は、前記コンタクトピン
が設けられた側で前記フィルムから突出するように前記
フィルムに設けられる構成とした。このような構成とし
たことにより、コンタクトピンが端子に接触してオーバ
ードライブとともに弾性変形すると、導電体部に接触し
て導通を生じる。この段階でオーバードライブを停止す
れば、コンタクトピンは、弾性変形の範囲内で変形する
に留まり、塑性変形や破損をきたしたりすることがな
い。こうして、コンタクトピンが異常成長したバンプに
乗り上げた場合でも、コンタクトピンが塑性変形を起こ
す前にオーバードライブを止めることができる。
【0008】また、本発明のコンタクトプローブは、請
求項2に記載のコンタクトプローブにおいて、前記導電
体部は、前記コンタクトピン側で突出するように前記フ
ィルムに積層された弾性層とされる構成とした。このよ
うな構成としたことにより、フィルムの剛性を高めるこ
とができ、コンタクトピンが弾性層に接触したときに
は、コンタクトピンのそれ以上の変形が生じないように
コンタクトピンを支えることができる。
【0009】また、本発明のコンタクトプローブは、請
求項2に記載のコンタクトプローブにおいて、前記フィ
ルムは、表面に前記パターン配線が形成された絶縁層
と、前記絶縁層の上に積層された金属フィルム層とを有
し、前記導電体部は、前記金属フィルム層の前記コンタ
クトピン側に延設された部分とされ、前記金属フィルム
層の他の部分から絶縁される構成とした。このような構
成としたことにより、金属フィルム層を例えばグラウン
ドや電力供給用に用いながら、コンタクトピン側の部分
を導電体部として用いることができる。
【0010】また、本発明のコンタクトプローブは、請
求項4に記載のコンタクトプローブにおいて、前記導電
体部は、前記導電体部から前記フィルムの反対側に向け
て延在する接続部を有する構成とした。このような構成
としたことにより、コンタクトピンが設けられた側とは
反対の側、すなわちコンタクトプローブの基端側で導電
体部とコンタクトピンとの導通を調べることができる。
すなわち、コンタクトピンからフィルムの基端側へと繋
がるパターン配線と前記接続部との間の導通を調べるこ
とで、コンタクトピンと導電体部との間の導通状態を検
出することができる。
【0011】また、本発明のコンタクトプローブは、請
求項2から請求項5のいずれかに記載のコンタクトプロ
ーブにおいて、前記フィルムは、前記パターン配線と前
記導電体部の間に介在して前記コンタクトピンと前記導
電体部との間の距離を調整する距離調整層を有する構成
とした。このような構成としたことにより、距離調整層
の厚さを調整することで、導電体部に接触するまでのコ
ンタクトピンの弾性変形の大きさを調整することができ
る。
【0012】また、本発明のコンタクトプローブは、請
求項2から請求項6のいずれかに記載のコンタクトプロ
ーブにおいて、前記導電体部は、前記コンタクトピンを
臨む側に、前記コンタクトピンに向けて前記導電体部と
電気的に導通している接触部が突設される構成とした。
このような構成としたことにより、接触部の突出する長
さを調整することで、導電体部に接触するまでのコンタ
クトピンの弾性変形の大きさを調整することができる。
【0013】また、本発明のプローブ装置は、先端に設
けられたコンタクトピンを被検査部材の端子に接触させ
るコンタクトプローブを備えたプローブ装置において、
前記コンタクトプローブとして請求項1から請求項7の
いずれかに記載のコンタクトプローブを用い、前記コン
タクトピンと前記導電体部との導通を検査する導通検査
装置を備える構成とした。このような構成としたことに
より、導通検査装置によってコンタクトピンと導電体部
との間の導通を検査することができる。導通検査装置
は、コンタクトピンもしくはコンタクトピンと導通する
部材に電気的に接続される部分と、導電体部もしくは導
電体部と導通する部材に電気的に接続される部分と、こ
れらの間の電気抵抗の値等からその導通状態を検査する
装置とから構成されている。
【0014】また、本発明のプローブ装置は、請求項8
に記載のプローブ装置において、前記導通検査装置は、
前記コンタクトプローブを保持するメカニカルパーツに
設けられていて前記導電体部と電気的に接続される導体
接続部と、該導体接続部と前記コンタクトピンとの間の
導通を検査する検査装置とから構成した。このような構
成としたことにより、導体接続部と、検査装置とによっ
てコンタクトピンと導電体部との間の導通を検査するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面により説明するが、上述の先行技術と同一の部分に
は同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0016】[第一の実施の形態]図1〜5において本発
明に係るコンタクトプローブ及びプローブ装置の第一の
実施形態を示す。図1は、本発明の実施の形態によるコ
ンタクトプローブの被検査部材に接触させる先端部分を
拡大して示す斜視図、図2は、図1に示すコンタクトプ
ローブの先端部分の断面図である。図1、及び、図2に
示すように、本発明の実施の形態によるコンタクトプロ
ーブ20は、図8〜10に示すコンタクトプローブ1と
略同一構成とされ、フィルム4の金属フィルム層6の上
側には、接着層3を介してフィルム4の剛性を高めるバ
ネ板21(弾性層)が積層されている。そして、バネ板
21は、コンタクトピン2aが設けられた側でフィルム
4から突出し、コンタクトピン2aの端子等に接触させ
る側と反対の側を臨む位置まで延出しており、この部分
が導電体部21aとされている。ここで、バネ板21は
導電性を有し、さらに、金属フィルム層6とバネ板21
との間は、絶縁性を有する接着層3によって絶縁されて
いる。また、導電体部21aは、樹脂フィルム層5と金
属フィルム層6の厚さが予め適切な値に選ばれることに
よって、図2の2点鎖線で示すように、コンタクトピン
2aの弾性変形の範囲内での変形によってコンタクトピ
ン2aと接触する位置に設けられている。
【0017】図3は、本実施形態によるコンタクトプロ
ーブ20が組み込まれるプローブ装置30を示す。図に
示すように、コンタクトプローブ20は、先端部1aが
マウンティングベース13に保持される一方、基部1b
がボトムクランプ15によってプリント基板8に押し付
けられ、先端部1aが基部1bに対して図3中下方に向
けて傾斜状態で保持されている。プローブ装置30は、
コンタクトピン2aと導電体部21aとの間の導通を検
査する導通検査装置40を備えている。すなわち、導通
検査装置40は、バネ板21に接触して導通しているマ
ウンティングベース13(導体接続部)に電気的に接続
された導体接続部41を有し、不図示の検査装置によっ
て、この導体接続部41とつながるテスタチャンネル4
2と、コンタクトピン2a及びパターン配線2を介して
電気的に導通している任意のテスタチャンネルとの導通
を検査するように構成されている。
【0018】このように構成されたプローブ装置30を
用いてコンタクトプローブ20の先端に設けられたコン
タクトピン2aを被検査部材である半導体ICチップ1
8の端子18aに接触させ、オーバードライブをかける
と、図4に示すように、コンタクトピン2aが端子18
aに接触しながら端子18aに接触させる側と反対の側
に向かって弾性変形し、やがて導電体部21aと接触す
る。導電体部21aは、通常コンタクトピン2aから絶
縁されて設けられているので、導電体部21aとコンタ
クトピン2aとの間に導通が生じれば、コンタクトピン
2aが導電体部21aに接触するほどに変形しているこ
とが分かる。この導通状態は、プローブ装置30に設け
られた導通検査装置40によって検査することができ
る。導電体部21aは、バネ板21の一部であり、その
剛性が高いため、コンタクトピン2aが導電体部21a
に接触したときには、コンタクトピン2aのそれ以上の
変形が生じないようにコンタクトピン2aを支えること
ができる。そして、導通状態が確認された時点でオーバ
ードライブを停止すれば、コンタクトピン2aは、弾性
変形の範囲内で変形するに留まり、塑性変形や破損をき
たしたりすることがない。こうして、コンタクトピン2
aが例えば異常成長したバンプ(図中Bで示す)等に乗
り上げた場合でも、コンタクトピン2aが塑性変形を起
こす前にオーバードライブを止めることができる。
【0019】なお、上記の実施形態では、コンタクトピ
ン2aと導電体部21aとの間の距離は、樹脂フィルム
層5と金属フィルム層6の厚さを予め製造段階で適宜選
択することによって調整されたが、図5に示すように、
フィルム4がパターン配線2と導電体部21aの間に介
在してコンタクトピン2aと導電体部21aとの間の距
離を調整する距離調整層43を設けるような構成として
もよい。このような構成にすれば、樹脂フィルム層5
や、金属フィルム層6の厚さは、要求される絶縁性、導
電性等の性質、並びにフィルム4を製造する際に最も適
した値に設定しておき、コンタクトピン2aと導電体部
21aとの間の距離は、距離調整層43によって個別に
調整することができるようになり、各層の厚さの値が設
計し易くなる等の利点がある。あるいはまた、図5中2
点鎖線で示すように、導電体部21aは、コンタクトピ
ン2aを臨む側に、コンタクトピン2aに向けて導電体
部21aと電気的に導通している接触部21bが突設さ
れる構成とされてもよい。接触部21bの突設する長さ
を変えることによってもコンタクトピン2aと導電体部
21aとの間の距離を調整することができる。このよう
に、距離調整層43によってコンタクトピン2aと導電
体部21aとの間の距離を増加させるように調整し、接
触部21bによってコンタクトピン2aと導電体部21
aとの間の距離を減少させるように調整すれば、より柔
軟な距離の調整が可能になる。
【0020】また、導電体部21aとテスタチャンネル
42とを電気的に接続する導体接続部は、いかなる経路
を選択してもよく、例えば導体接続部41を直接バネ板
21に接続するような構成も可能である。
【0021】[第二の実施の形態]図6及び図7に、本発
明に係るコンタクトプローブの第二の実施形態を示す。
図に示すように、導電体部61は、金属フィルム層6の
コンタクトピン2a側に延設された部分とされ、金属フ
ィルム層6の他の部分から絶縁されて設けられている。
そして、導電体部61からフィルム4の反対側、すなわ
ち、基端側に向けて、金属フィルム層6の一部が他の部
分と絶縁されて設けられた接続部62が延在している。
この接続部62の終端には、導通検査装置の導体接続部
(ここでは図示せず)が電気的に接続される端子部62
aが設けられている。図6は、金属フィルム層6の平面
図であって、導電体部61と接続部62を形成する他の
部分から絶縁された部分が斜線によって示されている。
すなわち、金属フィルム層6の先端側に延設された部
分、及び基端側に向けて延在する部分が他の部分から切
断され、接着部63によって接合された状態となってい
る。図7は、コンタクトプローブ50の先端部分の断面
を拡大して示す図である。図7に示すように、この接着
部63は、樹脂フィルム層5と金属フィルム層6との
間、及び、樹脂フィルム層5とバネ板21との間の接着
層3,3を連接している。こうして、金属フィルム層6
の先端部分の導電体部61が金属フィルム層6の他の部
分から絶縁されている。なお、ここでは図示しないが、
図6及び図7に示すコンタクトプローブ50のコンタク
トピン2aと接続部61との間の導通を検査する導通検
査装置は、例えば、接続部62の端子部62aに導体接
続部が電気的に接続され、検査装置によって導体接続部
とパターン配線2との間の電気抵抗値等から導通状態を
検査するように構成されている。このような構成とした
ことにより、フィルム4の基端側に端子部62aが設け
られることによって、端子部62aとプリント基板8と
を接続してプリント基板8を用いて導体接続部を設ける
ことができるため、導通検査装置が設け易くなってい
る。
【0022】斯かる構成のコンタクトプローブ50のコ
ンタクトピン2aを被検査部材である半導体ICチップ
18の端子18aに接触させ、オーバードライブをかけ
ると、例えば、コンタクトピン2aが異常成長したバン
プ等に乗り上げた場合、コンタクトピン2aが弾性変形
によってセンサーエリアである導電体部61にいち早く
接触して導通を生じる。この段階でオーバードライブを
停止し、コンタクトピン2aとバンプとを離せば、コン
タクトピン2aの塑性変形を防止することができる。な
お、センサーエリアは、本実施形態における導電体部6
1の如き形状である必要はなく、コンタクトピン2aと
接触する導電体部を備えていればその形状は問わない。
【0023】また、本発明は、パターン配線の先端にコ
ンタクトピンが形成される場合に限定されず、例えば、
タングステン線によるコンタクトピン等のように、被検
査部材の端子に接触させるコンタクトピンを用いる構成
であれば適用することができる。要は、コンタクトピン
が弾性変形するものであれば同様の構成を用いて、コン
タクトピンの塑性変形を防止することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。請求項1に記載のコンタクトプローブによれ
ば、コンタクトピンの反対の側を臨む位置に、コンタク
トピンから絶縁され、かつ、コンタクトピンの弾性変形
によってコンタクトピンと接触する導電体部を備えてい
るので、コンタクトピンが導電体部と接触した段階でオ
ーバードライブを停止すれば、コンタクトピンは、弾性
変形の範囲内で変形するに留まり、コンタクトピンが異
常成長したバンプに乗り上げた場合でも、コンタクトピ
ンが塑性変形を起こす前にオーバードライブを止めるこ
とができる。
【0025】また、請求項2に記載のコンタクトプロー
ブによれば、コンタクトピンは、フィルムの表面上に形
成された複数のパターン配線の各先端がフィルムの一端
から突出させられて設けられ、導電体部は、コンタクト
ピンが設けられた側でフィルムから突出するようにフィ
ルムに設けられるので、コンタクトピンが導電体部と接
触した段階でオーバードライブを停止すれば、コンタク
トピンは、弾性変形の範囲内で変形するに留まり、コン
タクトピンが異常成長したバンプに乗り上げた場合で
も、コンタクトピンが塑性変形を起こす前にオーバード
ライブを止めることができる。
【0026】また、請求項3に記載のコンタクトプロー
ブによれば、導電体部は、コンタクトピン側で突出する
ようにフィルムに積層された弾性層とされるので、フィ
ルムの剛性を高めることができ、コンタクトピンが弾性
層に接触したときには、コンタクトピンのそれ以上の変
形が生じないようにコンタクトピンを支えることができ
る。
【0027】また、請求項4に記載のコンタクトプロー
ブによれば、フィルムは、表面にパターン配線が形成さ
れた絶縁層と、絶縁層の上に積層された金属フィルム層
とを有し、導電体部は、金属フィルム層のコンタクトピ
ン側に延設された部分とされ、金属フィルム層の他の部
分から絶縁されるので、金属フィルム層を例えばグラウ
ンドや電力供給用に用いながら、コンタクトピン側の部
分を導電体部として用いることができる。
【0028】また、請求項5に記載のコンタクトプロー
ブによれば、導電体部からフィルムの反対側に向けて延
在する接続部を有する構成としたので、コンタクトプロ
ーブの基端側で導電体部とコンタクトピンとの導通を調
べることができる。
【0029】また、請求項6に記載のコンタクトプロー
ブによれば、フィルムは、パターン配線と導電体部の間
に介在する距離調整層を有しているので、導電体部に接
触するまでのコンタクトピンの弾性変形の大きさを調整
することができる。
【0030】また、請求項7に記載のコンタクトプロー
ブによれば、導電体部は、コンタクトピンを臨む側に、
コンタクトピンに向けて前記導電体部と電気的に導通し
ている接触部が突設される構成としたので、導電体部に
接触するまでのコンタクトピンの弾性変形の大きさを調
整することができる。
【0031】また、請求項8に記載のプローブ装置によ
れば、コンタクトプローブとして請求項1から請求項7
のいずれかに記載のコンタクトプローブを用い、コンタ
クトピンと導電体部との導通を検査する導通検査装置を
備えているので、コンタクトピンと導電体部とが接触し
たか否かを導通によって検査することができ、コンタク
トピンが導電体部と接触した段階でオーバードライブを
停止すれば、コンタクトピンは、弾性変形の範囲内で変
形するに留まり、コンタクトピンが異常成長したバンプ
に乗り上げた場合でも、コンタクトピンが塑性変形を起
こす前にオーバードライブを止めることができる。
【0032】また、請求項9に記載のプローブ装置によ
れば、導通検査装置は、導体接続部と検査装置とを備え
ているので、コンタクトピンと導電体部との間の導通を
検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるコンタクトプローブ
の先端部を拡大して示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態によるコンタクトプローブ
の先端部の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態によるプローブ装置の要部
縦断面図である。
【図4】図3に示すプローブ装置において半導体ICチ
ップの端子の表面に突起物がある場合のコンタクトピン
先端付近の要部拡大図である。
【図5】本発明の他の実施の形態によるコンタクトプロ
ーブの先端部の断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態によるコンタク
トプローブの金属フィルム層の平面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態によるコンタク
トプローブの先端部の図6におけるI−I線断面図であ
る。
【図8】先行技術によるコンタクトプローブの平面図で
ある。
【図9】図8におけるII−II線断面図である。
【図10】図8に示すコンタクトプローブの先端部の斜
視図である。
【図11】コンタクトプローブが装着されたプローブ装
置の分解斜視図である。
【図12】(a)図11に示すプローブ装置の要部縦断
面図であって、半導体ICチップの電気的テストを示す
図である。(b)(a)に示すプローブ装置において半
導体ICチップの端子の表面に突起物がある場合のコン
タクトピン先端付近の要部拡大図である。
【符号の説明】
1a・・・先端部 1b・・・基部 2・・・パターン配線 2a・・・コンタクトピン 3・・・接着層 4・・・フィルム 5・・・樹脂フィルム層 6・・・金属フィルム層 8・・・プリント基板 9・・・メカニカルパーツ 18・・・半導体ICチップ(被検査部材) 18a・・・端子 20・・・コンタクトプローブ 21・・・バネ板(弾性層) 21a・・・導電体部 21b・・・接触部 30・・・プローブ装置 40・・・導通検査装置 41・・・導体接続部 42・・・テスタチャンネル(検査装置) 43・・・距離調整層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 直樹 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 (72)発明者 川上 喜章 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AG03 AG13 AH07 2G011 AA01 AA15 AB05 AB06 AC08 AC21 AE02 AF07 2H088 FA11 FA30 MA20 4M106 AA01 AA02 BA01 BA14 DD03 DD04 DD06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に設けられたコンタクトピンを被検
    査部材の端子に接触させるコンタクトプローブにおい
    て、 前記コンタクトピンの前記端子に接触させる側と反対の
    側を臨む位置に導電体部を備え、 前記導電体部は、前記コンタクトピンから絶縁され、か
    つ、前記コンタクトピンの弾性変形によって前記コンタ
    クトピンと接触する位置に設けられていることを特徴と
    するコンタクトプローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンタクトプローブに
    おいて、 前記コンタクトピンは、フィルムの表面上に形成された
    複数のパターン配線の各先端が前記フィルムの一端から
    突出させられて設けられ、 前記導電体部は、前記コンタクトピンが設けられた側で
    前記フィルムから突出するように前記フィルムに設けら
    れていることを特徴とするコンタクトプローブ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のコンタクトプローブに
    おいて、 前記導電体部は、前記コンタクトピン側で突出するよう
    に前記フィルムに積層された弾性層であることを特徴と
    するコンタクトプローブ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のコンタクトプローブに
    おいて、 前記フィルムは、表面に前記パターン配線が形成された
    絶縁層と、前記絶縁層の上に積層された金属フィルム層
    とを有し、 前記導電体部は、前記金属フィルム層の前記コンタクト
    ピン側に延設された部分とされ、前記金属フィルム層の
    他の部分から絶縁されていることを特徴とするコンタク
    トプローブ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のコンタクトプローブに
    おいて、 前記導電体部は、前記導電体部から前記フィルムの反対
    側に向けて延在する接続部を有していることを特徴とす
    るコンタクトプローブ。
  6. 【請求項6】 請求項2から請求項5のいずれかに記載
    のコンタクトプローブにおいて、 前記フィルムは、前記パターン配線と前記導電体部の間
    に介在して前記コンタクトピンと前記導電体部との間の
    距離を調整する距離調整層を有していることを特徴とす
    るコンタクトプローブ。
  7. 【請求項7】 請求項2から請求項6のいずれかに記載
    のコンタクトプローブにおいて、 前記導電体部は、前記コンタクトピンを臨む側に、前記
    コンタクトピンに向けて前記導電体部と電気的に導通し
    ている接触部が突設されていることを特徴とするコンタ
    クトプローブ。
  8. 【請求項8】 先端に設けられたコンタクトピンを被検
    査部材の端子に接触させるコンタクトプローブを備えた
    プローブ装置において、 前記コンタクトプローブとして請求項1から請求項7の
    いずれかに記載のコンタクトプローブを用い、前記コン
    タクトピンと前記導電体部との導通を検査する導通検査
    装置を備えていることを特徴とするプローブ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のプローブ装置におい
    て、 前記導通検査装置は、前記コンタクトプローブを保持す
    るメカニカルパーツに設けられていて前記導電体部と電
    気的に接続される導体接続部と、該導体接続部と前記コ
    ンタクトピンとの間の導通を検査する検査装置とから構
    成されていることを特徴とするプローブ装置。
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