JP2019124566A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Toshitugu Ishii
稔二 石井
尚宏 槇平
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尚宏 槇平
潤 松橋
Jun Matsuhashi
潤 松橋
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Abstract

【課題】半導体装置の製造歩留りを向上させる。【解決手段】半導体装置の製造方法は、半導体装置1の端子17とテスト基板端子22fとの間をプローブCPで接続して、電気的試験をする工程を有する。プローブCPは、板状部材で構成され、端子17に接触する第1〜第4プランジャーPG1〜PG4と、板状部材で構成され、テスト基板端子22fに接触する第5プランジャーPG5と、バネ部35と、を含む。第1〜第5プランジャーPG1〜PG5は、第1、第2、第5、第3および第4プランジャーの順に、バネ部35内に配置され、第1および第2プランジャーPG1およびPG2、第2および第5プランジャーPG2およびPG5、ならびに、第3および第4プランジャーPG3およびPG4は、それぞれ、互いに面接触し、第1〜第5プランジャーPG1〜PG5は、互いに独立して摺動可能である。【選択図】図9

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、電気的試験をともなう半導体装置の製造方法に関するものである。
特開2016−38206号公報(特許文献1)の図4には、その先端に第1〜第5プローブ板112〜116を有するポゴピン100が開示されている。第1プローブ板112には2個の突起、第2プローブ板113には単一の突起が設けられており、第2プローブ板113は、第1プローブ板112と隣接して一体に付着されている。第5プローブ板116および第4プローブ板115は、第1プローブ板112および第2プローブ板113と同様の構成となっている。そして、第2プローブ板113と第4プローブ板115との間に第3プローブ板114が挟まれている。
特開2016−24188号公報(特許文献2)の図6には、第1板部材120、一対の第2板部材130およびスプリング部材140を有する検査用接触装置110が開示されている。
特開2016−38206号公報 特開2016−24188号公報
本願発明者の検討によれば、特許文献1では、第2プローブ板113は、第1プローブ板112と隣接して一体に付着されているため、第1プローブ板112の第1プローブ部112aが、半導体デバイス150の端子151の頂部に接触した場合、第2〜第5プローブ板113〜116が端子151に接触しないという問題が発生することが判明した。
また、特許文献2では、一対の第2板部材130の各々は、独立に上下動可能であるが、一対の第2板部材130の第2探針部231の高低差は、僅かである。そのため、被検査デバイスの端子に一方の第2板部材130のみ接触し、他方の第2板部材130は接触しないという問題が発生することが判明した。
つまり、特許文献1および2において、半導体装置(半導体デバイスまたは被検査デバイス)の端子とポゴピンとの間の接続抵抗が増加し、半導体装置の電気的試験において、正確な測定ができず、半導体装置の製造歩留りが低下することが確認された。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態である半導体装置の製造方法は、半導体装置の端子とテスト基板端子との間をプローブで接続して、電気的試験をする工程を有する。プローブは、板状部材で構成され、端子に接触する第1〜第4プランジャーと、板状部材で構成され、テスト基板端子に接触する第5プランジャーと、バネ部と、を含む。第1〜第5プランジャーは、第1、第2、第5、第3および第4プランジャーの順に、バネ部内に配置され、第1および第2プランジャー、第2および第5プランジャー、ならびに、第3および第4プランジャーは、それぞれ、互いに面接触し、第1〜第5プランジャーは、互いに独立して摺動可能である。
上記一実施の形態によれば、半導体装置の製造歩留りを向上させることができる。
本実施の形態の半導体装置の内部構造の概要を示す透視平面図である。 図1に示す半導体装置の裏面側を示す平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本実施の形態の試験装置の構成を模式的に示す説明図である。 本実施の形態の試験装置のソケット周辺を拡大して示す要部拡大断面図である。 本実施の形態のテスト基板の構成を示す平面図である。 本実施の形態の第1〜第4プランジャーの正面図および側面図である。 本実施の形態の第5プランジャーの正面図および側面図である。 本実施の形態のプローブの側面図である。 本実施の形態のプローブの正面図である。 本実施の形態の半導体装置の製造工程中の断面図である。 本実施の形態の半導体装置の製造工程中の断面図である。 本実施の形態の半導体装置の製造工程中の断面図である。 本実施の形態の効果を説明するための図面である。 変形例1の半導体装置の製造工程中の断面図である。 変形例2の半導体装置の製造工程中の断面図である。 変形例3の半導体装置の製造工程中の断面図である。 変形例4の半導体装置の製造工程中の断面図である。 変形例5の半導体装置の製造工程中の断面図である。 変形例6に係る半導体装置の断面図である。 関連技術における半導体装置の製造工程中の断面図である。 関連技術における半導体装置の製造工程中の断面図である。
(本願における記載形式・基本的用語・用法の説明)
本願において、実施の態様の記載は、必要に応じて、便宜上複数のセクション等に分けて記載するが、特にそうでない旨明示した場合を除き、これらは相互に独立別個のものではなく、記載の前後を問わず、単一の例の各部分、一方が他方の一部詳細または一部または全部の変形例等である。また、原則として、同様の部分は繰り返しの説明を省略する。また、実施の態様における各構成要素は、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、必須のものではない。
同様に実施の態様等の記載において、材料、組成等について、「AからなるX」等といっても、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、A以外の要素を含むものを排除するものではない。たとえば、成分についていえば、「Aを主要な成分として含むX」等の意味である。たとえば、「シリコン部材」等といっても、純粋なシリコンに限定されるものではなく、SiGe(シリコン・ゲルマニウム)合金やその他シリコンを主要な成分とする多元合金、その他の添加物等を含む部材も含むものであることはいうまでもない。また、金めっき、Cu層、ニッケル・めっき等といっても、そうでない旨、特に明示した場合を除き、純粋なものだけでなく、それぞれ金、Cu、ニッケル等を主要な成分とする部材を含むものとする。
さらに、特定の数値、数量に言及したときも、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、その特定の数値を超える数値であってもよいし、その特定の数値未満の数値でもよい。
また、実施の形態の各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
また、添付図面においては、却って、煩雑になる場合または空隙との区別が明確である場合には、断面であってもハッチング等を省略する場合がある。これに関連して、説明等から明らかである場合等には、平面的に閉じた孔であっても、背景の輪郭線を省略する場合がある。更に、断面でなくとも、空隙でないことを明示するため、あるいは領域の境界を明示するために、ハッチングやドットパターンを付すことがある。
(実施の形態)
<関連技術の説明>
図21は、関連技術における半導体装置の製造工程中の断面図である。半導体装置として、BGA(Ball Grid Array)型半導体装置を例に説明する。図21は、半導体装置の電気的試験工程を示している。
半導体装置は、配線基板10と、配線基板10上に配置された端子17を有する。配線基板10上には多数の端子17が形成されているが、図21では1個の端子17を例示している。端子17は、例えば、球状(ボール状)の半田からなる。
電気的試験工程は、多数の端子17の各々にプローブCPを接触させて実施する。プローブCPは、端子17に接触する第1プランジャーPG11および第2プランジャーPG12と、後述するテスト基板に接触する第3プランジャーPG13と、バネ部35と、を有する。第1プランジャーPG11および第2プランジャーPG12は、その間に第3プランジャーPG13を挟み、第3プランジャーPG13と接触している。また、第1プランジャーPG11および第2プランジャーPG12の頭部31は、バネ部35上に載せられており、限られた範囲内で互いに独立に上下動可能となっている。つまり、第1プランジャーPG11の先端部31tと第2プランジャーPG12の先端部31tとの間に高低差Hpが発生する。従って、端子17が球状である場合にも、第1プランジャーPG11および第2プランジャーPG12の先端部31tを端子17に接触させることができる。この高低差Hpは、バネ部35の上端が水平方向に対して傾斜可能な角度θまで傾斜することによって発生し、角度θは、バネ部35の剛性等によって決まる。したがって、高低差Hpは、限られた範囲を有する。
本願発明者の検討によれば、図21に示すように、プローブCPのプローブ中心線PCと端子17のボール中心線BCとの間にずれMA1が発生した場合、例えば、第2プランジャーPG12の先端部31tのみが端子17に接触し、第1プランジャーPG11の先端部31tは、非接触となることが判明した。第1プランジャーPG11の先端部31tが球状の端子17の表面に接触する位置(非接触の場合は、第1プランジャーPG11の先端部31tを球状の端子17の表面に投影した位置)を点P1とし、第2プランジャーPG12の先端部31tが球状の端子17の表面に接触する位置(非接触の場合は、第2プランジャーPG12の先端部31tを球状の端子17の表面に投影した位置)を点P2とする。そして、2つの点P1およびP2の高さの差を、高低差Hbと表わす。端子17が球面を有するため、高低差Hb>高低差Hpの関係となった場合、第1または第2プランジャーPG11またはPG12が非接触となる。そして、プローブCPと端子17との間の接触抵抗(接続抵抗)が増加し、正常な範囲内の電気測定が困難となる。
つまり、高低差Hb≦高低差HpとなるずれMA2の場合には、第1および第2プランジャーPG11およびPG12が端子17に接触し、正常な電気測定が可能となるが、高低差Hb>高低差HpとなるずれMA1が発生した場合には、第1または第2プランジャーPG11またはPG12が端子17と非接触になるため、正常な範囲内の電気測定が困難となる。そして、端子17が球面を有するため、第1プランジャーPG11および第2プランジャーPG12の夫々の先端部31tの水平方向の距離が大きいほど、高低差Hbが大きくなることが分かる。なお、高低差Hb>高低差Hpの関係となるボール中心線BCに対するプローブ中心線PCのずれ量を「ずれMA1」と定義し、高低差Hb≦高低差Hpの関係となるボール中心線BCに対するプローブ中心線PCのずれ量を「ずれMA2」と定義する。つまり、ずれMA1は、ずれMA2よりも大きい。
後述するように、プローブCPは、ソケット21に設けられた円筒形のプローブ穴21cに収納されている(図5、図9参照)が、プローブCPが上下方向に伸縮できるように、プローブCPとプローブ穴21cとの間には隙間が設けられている。この隙間が、上記のずれMA1およびMA2の発生要因となっている。
また、図5および図6を用いて後述するが、電気的試験工程では、テスト基板上に複数の半導体装置をマトリックス状に配置し、端子17とプローブCP間の接触抵抗を低減させるために、複数の半導体装置に対して、端子17がプローブCPに接触する方向に荷重(例えば、荷重F/1端子)をかけている。関連技術では、N個(例えば、16個)の半導体装置をテスト基板上に搭載して同時に電気測定をしているが、電気的試験工程の時間短縮およびコスト削減の為に、2N個(例えば、32個)の半導体装置の同時測定が求められている。しかしながら、テスト基板の強度を考慮すると、1つの端子17当たりの加重をF/2に低減する必要があるため、端子17とプローブCP間の接触抵抗が増加することが判明した。
本実施の形態では、電気的試験工程において、半導体装置の各端子17に印加する荷重を関連技術より低荷重としても、端子17とプローブCP間の接触抵抗を低減できる技術を提供する。
<半導体装置>
まず、本実施の形態の半導体装置の構成について、図1〜図3を用いて説明する。図1は本実施の形態の半導体装置の内部構造の概要を示す透視平面図、図2は図1に示す半導体装置の裏面側を示す平面図、図3は図1のA−A線に沿う断面図である。なお、図1は、透視平面図なので、図3に示す封止体6は図示を省略している。
半導体装置1は、例えば、BGA型半導体装置である。半導体装置1は、配線基板10の主面10a上に搭載される半導体チップ2、半導体チップ2と配線基板10を電気的に接続する複数のワイヤ(導電性部材)4、半導体チップ2および複数のワイヤ4を封止する封止体(樹脂体)6、および配線基板10の裏面10b側に形成され、且つ、半導体チップ2と電気的に接続される複数の端子(外部端子、半田ボール)17を有している。なお、端子17は、半導体装置1と実装基板(マザーボード)とを電気的に接続するための外部端子であって、鉛フリー半田で構成される。鉛フリー半田は、例えば錫(Sn)のみ、錫−ビスマス(Sn−Bi)、錫−銅(Sn−Cu)、または錫−銅−銀(Sn−Cu−Ag)などである。ここで、鉛フリー半田とは、鉛(Pb)の含有量が0.1wt%以下のものを意味する。
図1〜図3に示すように、半導体チップ2の裏面2bを配線基板10の主面10aと対向させて実装する、所謂フェイスアップ実装方式により半導体チップ2を基材である配線基板10上に接着層8を介して搭載している。そして、ワイヤボンディング方式を用い、半導体チップ2と配線基板10とがワイヤ4で電気的に接続されている。配線基板10の主面10aには、導体層からなる複数の配線15aが形成されており、配線15aは、絶縁膜(ソルダーレジスト)11で覆われている。半導体チップ2は、絶縁膜11上に接着層8を介して搭載されている。また、絶縁膜11は、複数の開口を有し、開口から配線15aの一部であるボンディングリード(端子、ボンディングパッド)13が露出している。そして、半導体チップ2の主面2a上に形成された複数のパッド電極(チップ端子)2cと、平面視において半導体チップ2の周囲に配置された複数のボンディングリード13と、を複数のワイヤ4で電気的に接続している。また、配線基板10の主面10a上に封止体6を形成し、半導体チップ2、複数のワイヤ4および配線基板10の主面10aを封止している。
図3に示すように、配線基板10の主面10aの反対側に位置する裏面10bには、複数の端子17が形成されている。複数の端子17は、配線基板10の裏面10bに形成された複数の配線15bおよび配線基板10の内部に形成されたビア導体層16を介して表面10a側に形成されたボンディングリード13と電気的に接続されている。つまり、半導体チップ2の複数のパッド電極2cは、複数の端子17と電気的に接続されている。
また、配線基板10の内部(主面10aと裏面10bの間)には、グランドプレーン(基準電位用プレーン、共通グランド配線)10Gおよび電源プレーン(電源電位用プレーン、共通電源配線)10Vが設けられている。グランドプレーン10Gには、基準電位が印加され、電源プレーン10Vには、電源電位が印加される。
また、図2に示すように、複数の端子17は、配線基板10の裏面10b側に行列状に配置されており、特に区別していないが、複数の端子17には、基準電位用の端子17、電源電位用の端子17、および、信号用の端子17が含まれる。
<半導体装置の製造方法>
次に、本実施の形態の半導体装置1の製造方法を、図4〜図14を用いて説明する。図4は、本実施の形態の試験装置の構成を模式的に示す説明図、図5は、本実施の形態の試験装置のソケット周辺を拡大して示す要部拡大断面図、図6は、本実施の形態のテスト基板の構成を示す平面図、図7は、本実施の形態の第1〜第4プランジャーの正面図および側面図、図8は、本実施の形態の第5プランジャーの正面図および側面図である。図9は、本実施の形態のプローブの側面図、図10は、本実施の形態のプローブの正面図、図11〜図13は、本実施の形態の半導体装置の製造工程中の断面図、図14は、本実施の形態の効果を説明する図面である。
本実施の形態の半導体装置1の製造方法は、前述の図1〜3に示す半導体装置(被検査体)1を準備する工程と、以下に示す半導体装置(被検査体)1に電気的試験を実施する工程と、を有する。
図4に示す試験装置(検査装置)20を用いて、半導体装置1に対して電気的試験を行う。この工程を、電気的試験工程またはテスト工程と呼ぶ。試験装置(検査装置)20は、半導体装置1を収容するソケット21、ソケット21を介して半導体装置1と電気的に接続されるテスト基板22、およびテスト基板22と電気的に接続されるテストヘッド23を備える。テストヘッド23には、半導体装置1との間で信号電流の入出力を行うテスト回路が形成され、テスト基板22およびソケット21を介して半導体装置1と電気的に接続される。また、本実施の形態では、テストヘッド23の隣には制御部24が配置され、制御部24はテストヘッド23と電気的に接続されている。制御部24には、テスト工程を制御(例えば、テストヘッド23と半導体装置1の相対位置制御、あるいは、複数の半導体装置1を連続的に試験するための制御)する制御回路が形成される。ただし、制御回路の形成場所は図4に示す態様には限定されず、例えば、変形例としてテストヘッド23の内部に制御回路を形成することができる。
図5に示すようにテストヘッド23は、テスト基板22を搭載する基板搭載面である上面23aを有し、テスト基板22は、テストヘッド23の上面23a上に固定されている。テスト基板22を固定する固定手段は特に限定されないが、図5に示す例では、テストヘッド23の上面23a上に隔壁25が配置され、テスト基板22は隔壁25上に例えばネジ止め固定されている。また、テスト基板22は、テストヘッド23の上面23a上に配置された、複数のコネクタ端子(端子)26を介してテストヘッド23に形成された回路(前記したテスト回路)と電気的に接続されている。
また、テスト基板22は、主面22aに配置されるソケット21を搭載するソケット搭載領域22cを有する配線基板である。主面22aおよび裏面22bには、それぞれ複数の配線22d1および22d2からなる配線パターンが形成される。主面22a側に形成された複数の配線22d1と裏面22b側に形成された複数の配線22d2とは、テスト基板22の主面22aから裏面22bまで貫通するビア導体層22eを介してそれぞれ電気的に接続されている。また、テスト基板22にはコンデンサやコイルなど、複数の電子部品27が実装され、主面22a側に搭載されたソケット21と配線22d1を介して電気的に接続されている。図5に示す例では、複数の電子部品27は裏面22bに実装されている。また、テスト基板22は、裏面22bがテストヘッド23の上面23aと対向するように、テストヘッド23上に形成された隔壁25によって囲まれる中空空間を介してテストヘッド23上に固定されている。
また、半導体装置1を固定するソケット21は、テスト基板22の主面22a上においてソケット搭載領域22cに固定されている。ソケット21の固定方法は特に限定されないが、本実施の形態では、例えばネジ止め固定されている。これにより、少なくとも測定対象となる半導体装置の品種変更に応じて、容易に着脱することができる。ソケット21は樹脂などの絶縁物から成る本体部21aを備えている。本体部21aは、半導体装置1を固定する面である上面(半導体装置固定面)21a1、および上面21a1の反対側に位置する下面(テスト基板実装面)21a2を備えている。またソケット21は、本体部21aの上面21a1側に配置され、半導体装置1を固定して保持する固定部(パッケージ固定部)21bを備えている。固定部21bの周縁領域は、固定部21bの中央領域よりも突出した構造となっており、この突出部分の内側に半導体装置1の配線基板10(図3参照)が収まるようにすることで、半導体装置1を所定の位置に配置することができる。つまり、固定部21bの周縁領域に形成された突出部分は、半導体装置1の位置合わせをする位置決めガイドとして機能する。
また、ソケット21は、半導体装置1の複数の端子17と電気的に接続する複数のプローブCPを備えている。複数のプローブCPは、ソケット21の本体部21aに形成された複数のプローブ穴21cに挿入され、テスト基板22上に形成された複数のテスト基板端子(ポゴ座)22fとそれぞれ電気的に接続されている。また、ソケット21上には、端子17をプローブCPに向かって押し付けるリード押さえ部材である押圧治具28が配置される。本実施の形態の電気的試験工程では、この押圧治具28から押圧力を複数の端子17に印加して、複数の端子17をプローブCPに向かって押し付けることで、複数のプローブCPと複数の端子17とがそれぞれ接触し、電気的に接続することができる。
図4および図5では、テスト基板22上に設置された1個のソケット21およびその中に固定された1個の半導体装置1を示しているが、実際には、図6に示すように、テスト基板22上には複数のソケット21が搭載され、複数のソケット21の各々の内部には半導体装置1が配置されている。そして、複数の半導体装置1を一体的に覆うように、半導体装置1上に押圧治具28が配置されている。本実施の形態では、2N個(例えば、32個)の半導体装置1がテスト基板22上に搭載されている。つまり、半導体装置1の各端子17に印加される荷重は、関連技術の1/2に低減されている。
次に、図7〜10を用いてプローブCPについて説明する。図7は、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4の正面図(左図)および側面図(右図)であり、図8は、第5プランジャーPG5の正面図(左図)及び側面図(右図)である。図9は、プローブCPの側面図であり、図10は、プローブCPの正面図である。
図7に示すように、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4は、それぞれ等しい形状を有するので、第1プランジャーPG1を用いて説明する。第1プランジャーPG1は、頭部31および軸部32を有し、軸部32の幅は頭部31の幅よりも狭い。頭部31の一端側には、4個の三角形の突起部からなる接触領域31aが設けられており、接触領域31aの先端には先端部31tが設けられている。頭部31の他端側は、軸部32に連結されている。第1プランジャーPG1は、およそ50μmの板厚Dを有する板状部材で構成されており、平坦面31bおよび31cを有する。接触領域31aには、平坦面31bから平坦面31cに向かって傾斜部31dが設けられており、傾斜部31dと平坦面31cとの交点が先端部31tとなっている。傾斜部31dは、平坦面31bに設けられている。
次に、図8に示すように、第5プランジャーPG5は、軸部33および脚部34を有し、軸部33の幅は脚部34の幅よりも狭い。脚部34の一端側には、2個の三角形の突起部からなる接触領域34aが設けられている。脚部34の他端側には、軸部33が連結されている。第5プランジャーPG5は、およそ50μmの板厚Dを有する板状部材で構成されており、平坦面34bおよび34cを有する。なお、第1〜第5プランジャーPG1〜PG5は、導電性の板状部材であり、SK材(炭素鋼から成る芯材の表面に金(Au)のめっき膜(金膜)を形成した材料)、パラジウム(Pd)合金(パラジウム(Pd)、銀(Ag)、銅(Cu)をほぼ1/3程度ずつ含む合金)またはベリリウム銅(BeCu)等で構成されている。
次に、図9および図10に示すように、プローブCPは、第1〜第5プランジャーPG1〜PG5と、バネ部35とを有する。第1〜第5プランジャーPG1〜PG5の板厚方向をX方向、幅方向をY方向、バネ部35の伸縮する方向をZ方向と定義する。バネ部35は、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4の夫々の頭部31と第5プランジャーPG5の脚部34との間に挟まれており、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4の夫々の軸部32および第5プランジャーPG5の軸部33は、バネ部35の内部に延びている。そして、プローブCPと端子17とが非接触の状態で、バネ部35は、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4と第5プランジャーPG5とを互いに遠ざける方向に弾性バイアスさせる構成となっている。Z方向において、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4の4個の突起部からなる接触領域31aが、端子17に接触し、第5プランジャーPG5の2つの突起部からなる接触領域34aがテスト基板22のテスト基板端子22fに接触する構成となっている。
また、X方向において、第1プランジャーPG1と第2プランジャーPG2とが接触し、第3プランジャーPG3と第4プランジャーPG4とが接触し、第5プランジャーPG5は、第2プランジャーPG2と第3プランジャーPG3との間に挟まれ、第2プランジャーPG2および第3プランジャーPG3に接触している。第1〜第5プランジャーPG1〜PG5は、付着されておらず、独立にZ方向に摺動可能な構成となっている。X方向において、第1プランジャーPG1と第2プランジャーPG2とは、それぞれの平坦面31c同士が面接触し、それぞれの先端部31t同士も接触している。同様に、X方向において、第3プランジャーPG3と第4プランジャーPG4とは、それぞれの平坦面31c同士が面接触し、それぞれの先端部31t同士も接触している。第2および第3プランジャーPG2およびPG3は、それぞれの傾斜部31dが第5プランジャーPG5に向かう側(言い換えると、プローブ中心線PC側またはプローブCPの内側)を向いており、第1および第4プランジャーPG1およびPG4は、それぞれの傾斜部31dが第5プランジャーPG5から離れる側(言い換えると、プローブ中心線PCと反対側またはプローブCPの外側)を向いている。そして、第1プランジャーPG1および第2プランジャーPG2の先端部31tと第3プランジャーPG3および第4プランジャーPG4の先端部31tとの距離W2は、第2、第3および第5プランジャーPG2、PG3およびPG5の板厚Dの合計と等しい(W2=3×D)。また、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4と端子17とが非接触の状態では、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4の先端部31tは、テスト基板22の主面22aを基準にして、それぞれがほぼ等しい高さを有している。
また、図10に示すように、接触領域31aの高さHおよびピッチW1は、端子17を構成する半田の付着による目詰まりを考慮し、高さHおよびピッチW1ともに50μm以上とするのが好適である。高さHおよびピッチW1が小さいと、接触領域31a間が半田で埋まってしまい、接触領域31aが、端子17を構成する半田の表面に形成された酸化膜を突き破ることができなくなるからである。
次に、図11〜図13を用いて、電気的試験工程におけるプローブCPと端子17との接触状態を説明する。図11〜図13は、本実施の形態の半導体装置の製造工程中の断面図である。図11および12は、プローブCPの側面図であり、図13は、プローブCPの正面図である。
図11は、X方向において、端子17のボール中心線BCに対して、プローブCPの中心線PCがずれMA2だけずれた場合を示している。ずれが比較的小さい場合を示している。第2プランジャーPG2が端子17と接触するP2と、第3プランジャーPG3が端子17と接触する点P3との高低差Hbは、プローブCPの高低差Hpよりも小さい。従って、第2および第3プランジャーPG2およびPG3の夫々の先端部31tが端子17と接触する。但し、本実施の形態の場合、第1および第2プランジャーPG1およびPG2の夫々の先端部31tは、ほぼ等しい高さにあり、互いに重なっている。また、第3および第4プランジャーPG3およびPG4の夫々の先端部31tも同様である。従って、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4の夫々の先端部31tが端子17と接触しており、プローブCPと端子17との接触抵抗は小となっている。
また、図13は、Y方向において、端子17のボール中心線BCに対して、プローブCPの中心線PCがずれMA3だけずれた場合を示している。例えば、第1プランジャーPG1の接触領域31aが、4個の突起部で構成されているため、ずれMA3が発生しても、例えば、2個の先端部31tが端子17と接触している。第2〜第4プランジャーPG2〜PG4も同様である。
従って、プローブCPは、合計8点で端子17と接触しており、接触抵抗を充分に低減することが可能となる。
また、図12は、X方向において、端子17のボール中心線BCに対して、プローブCPの中心線PCがずれMA1だけずれた場合を示している。ずれが比較的大きい場合であり、第1および第2プランジャーPG1およびPG2が、端子17に対して非接触となる状態を示している。第3プランジャーPG3の先端部31tは、第4プランジャーPG4の先端部31tと等しい高さにあり、互いに重なっているため、第3および第4プランジャーPG3およびPG4を、端子17に接触させることができる。なぜなら、第3および第4プランジャーPG3およびPG4のそれぞれの先端31tを、端子17の表面に投影した点P3およびP4は、ほぼ一致するのでボールの高低差Hb=0となる。第3および第4プランジャーPG3およびPG4を対象としたプローブCPの高低差Hp=0となる。従って、第3および第4プランジャーPG3およびPG4を対象としたプローブCPの高低差Hpが高低差Hb以下となる(Hp≦Hb)ため、第3および第4プランジャーPG3およびPG4を、端子17に接触させることができる。Y方向においては、図13に示すように、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4の夫々の2個の先端部31tが端子17と接触しているため、プローブCPは、合計4点で端子17と接触しており、充分に接触抵抗を低減することが可能となる。なお、プローブCPの中心線PCが、端子17のボール中心線BCに対して紙面の左側にずれた場合について説明したが、右側にずれた場合には、同様に、第1および第2プランジャーPG1およびPG2が端子17と接触し、プローブCPは、合計4点で端子17と接触する。
本実施の形態では、第1および第2プランジャーPG1およびPG2の夫々の先端部31tが接触し、第3および第4プランジャーPG3およびPG4の夫々の先端部31tが接触している。そのため、高低差Hb>高低差HpとなるずれMA1が発生したとしても、第1および第2プランジャーPG1およびPG2の夫々の先端部31tまたは第3および第4プランジャーPG3およびPG4の夫々の先端部31tが端子17と接触し、接触抵抗を充分に低減することができる。
また、各端子17に印加される荷重が、関連技術に対して1/2に低減されたことで、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4の夫々の先端部31tのダメージが軽減されるため、耐摩耗性が向上し、プローブCPの寿命が延びる。また、荷重低減により、端子17の損傷を低減することができる。
また、図14に示すように、第1および第2プランジャーPG1およびPG2が独立して上下動するため、半田屑36の先端部31tへの付着を抑制することができ、プローブCPのクリーニング頻度を低減でき、電気的試験工程の時間短縮およびプローブCPの長寿命化が可能となる。
また、本実施の形態では、第1および第2プランジャーPG1およびPG2または第3および第4プランジャーPG3およびPG4が、互いに接触しているため、第2または第3プランジャーPG2またはPG3の端子17に対するすべりを抑制することができる。
図22は、関連技術における半導体装置の製造工程中の断面図である。図22に示すように、プローブCPの中心線PCが端子17のボール中心線BCに対してずれた場合、端子17をプローブCPに押し付ける際に、例えば、球状の端子17の表面に沿って第1プランジャーPG11のすべりが発生し、第1プランジャーPG11が端子17の表面の酸化膜を破れない場合がある。
本実施の形態では、図9に示すように、第1および第2プランジャーPG1およびPG2または第3および第4プランジャーPG3およびPG4が、互いに接触しているため、第1および第2プランジャーPG1およびPG2または第3および第4プランジャーPG3およびPG4の剛性が向上している。したがって、第1および第2プランジャーPG1およびPG2または第3および第4プランジャーPG3およびPG4のすべりを抑制し、端子17の表面の酸化膜を確実に破ることができるため、プローブCPと端子17の接触抵抗を低減することができる。
なお、第1および第4プランジャーPG1およびPG4に、第2および第3プランジャーPG2およびPG3よりも剛性の高い板状部材を用いても良い。例えば、第1および第4プランジャーPG1およびPG4をSK材で構成し、第2および第3プランジャーPG2およびPG3をベリリウム銅(BeCu)で構成しても良い。第1および第4プランジャーPG1およびPG4を高剛性の部材で構成したことで、第2および第3プランジャーPG2およびPG3のすべりを抑制できる。
<変形例1>
図15は、変形例1の半導体装置の製造工程中の断面図である。変形例1では、上記実施の形態と比べ、第2および第3プランジャーPG2およびPG3の向きが異なる。つまり、変形例1では、第2および第3プランジャーPG2およびPG3は、それぞれの傾斜部31dが第5プランジャーPG5の反対側(言い換えると、プローブ中心線PCの反対側またはプローブCPの外側)を向いている。言い換えると、第1から第4プランジャーPG1からPG4のそれぞれの傾斜部31dは、第5プランジャーPG5から離れる方向に向けて配置されている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
第1および第2プランジャーPG1およびPG2のそれぞれの先端部31tのX方向における間隔W3は、第2または第3プランジャーPG2またはPG3の板厚Dと等しい。第1および第2プランジャーPG1およびPG2のそれぞれの先端部31tは、関連技術と比較すると近接している。また、第3および第4プランジャーPG3およびPG4のそれぞれの先端部31tも同様である。
第3および第4プランジャーPG3およびPG4のそれぞれの先端部31tが近接しているため、第3および第4プランジャーPG3およびPG4のそれぞれの先端部31tが端子17に接触する点P3およびP4の高低差であるボールの高低差Hbは、第3および第4プランジャーPG3およびPG4を対象としたプローブCPの高低差Hpよりも小となる。そのため、第3および第4プランジャーPG3およびPG4を、端子17に接触させることができる。
変形例1では、第1および第2プランジャーPG1およびPG2の夫々の先端部31tが、関連技術に比べて、近接して配置され、第3および第4プランジャーPG3およびPG4の夫々の先端部31tが、関連技術に比べて、近接して配置されている。そのため、高低差Hb>高低差HpとなるずれMA1が発生したとしても、第1および第2プランジャーPG1およびPG2の夫々の先端部31tまたは第3および第4プランジャーPG3およびPG4の夫々の先端部31tが端子17と接触し、接触抵抗を充分に低減することができる。
また、第2および第3プランジャーPG2およびPG3の先端部31tをプローブ中心線PC側としたことで、先端部31tの球状の端子17に対する逃げ(滑り)を低減でき、先端部31tと端子17との接触を確実にできる。
<変形例2>
図16は、変形例2の半導体装置の製造工程中の断面図である。変形例2では、上記実施の形態と比べ、第1および第4プランジャーPG1およびPG4の向きが異なる。つまり、変形例2では、第1および第4プランジャーPG1およびPG4は、それぞれの傾斜部31dが第5プランジャーPG5の側(言い換えると、プローブ中心線PCの側またはプローブCPの内側)を向いている。言い換えると、第1から第4プランジャーPG1からPG4のそれぞれの傾斜部31dは、第5プランジャーPG5に近づく方向に向けて配置されている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
第1および第2プランジャーPG1およびPG2のそれぞれの先端部31tのX方向における間隔W4は、第1または第4プランジャーPG1またはPG4の板厚Dと等しい。第1および第2プランジャーPG1およびPG2のそれぞれの先端部31tは、関連技術と比較すると近接している。また、第3および第4プランジャーPG3およびPG4のそれぞれの先端部31tも同様である。
第3および第4プランジャーPG3およびPG4のそれぞれの先端部31tが近接しているため、第3および第4プランジャーPG3およびPG4のそれぞれの先端部31tが端子17に接触する点P3およびP4の高低差であるボールの高低差Hbは、第3および第4プランジャーPG3およびPG4を対象としたプローブCPの高低差Hpよりも小となるため、第3および第4プランジャーPG3およびPG4を、端子17に接触させることができる。
変形例2では、第1および第2プランジャーPG1およびPG2の夫々の先端部31tが、関連技術に比べて、近接して配置され、第3および第4プランジャーPG3およびPG4の夫々の先端部31tが、関連技術に比べて、近接して配置されている。そのため、高低差Hb>高低差HpとなるずれMA1が発生したとしても、第1および第2プランジャーPG1およびPG2の夫々の先端部31tまたは第3および第4プランジャーPG3およびPG4の夫々の先端部31tが端子17と接触し、接触抵抗を充分に低減することができる。
<変形例3>
図17は、変形例3の半導体装置の製造工程中の断面図である。変形例3では、上記実施の形態と比べ、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4の向きがそれぞれ異なる。つまり、変形例3では、第2および第3プランジャーPG2およびPG3は、それぞれの傾斜部31dが第5プランジャーPG5の反対側(言い換えると、プローブ中心線PCの反対側またはプローブCPの外側)を向いている。そして、第1および第4プランジャーPG1およびPG4は、それぞれの傾斜部31dが第5プランジャーPG5の側(言い換えると、プローブ中心線PCの側またはプローブCPの内側)を向いている。言い換えると、第2および第3プランジャーPG2およびPG3のそれぞれの傾斜部31dは、第5プランジャーPG5から離れる方向に向けて配置され、第1および第4プランジャーPG1およびPG4のそれぞれの傾斜部31dは、第5プランジャーPG5に近づく方向に向けて配置されている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
第1および第2プランジャーPG1およびPG2のそれぞれの先端部31tのX方向における間隔W5は、第1および第2プランジャーPG1およびPG2の合計板厚2×Dと等しい。第1および第2プランジャーPG1およびPG2のそれぞれの先端部31tは、関連技術と比較すると近接している。また、第3および第4プランジャーPG3およびPG4のそれぞれの先端部31tも同様である。
第3および第4プランジャーPG3およびPG4のそれぞれの先端部31tが近接しているため、第3および第4プランジャーPG3およびPG4のそれぞれの先端部31tが端子17に接触する点P3およびP4の高低差であるボールの高低差Hbは、第3および第4プランジャーPG3およびPG4を対象としたプローブCPの高低差Hpよりも小となるため、第3および第4プランジャーPG3およびPG4を、端子17に接触させることができる。
変形例3では、第1および第2プランジャーPG1およびPG2の夫々の先端部31tが、関連技術に比べて、近接して配置され、第3および第4プランジャーPG3およびPG4の夫々の先端部31tが、関連技術に比べて、近接して配置されている。そのため、高低差Hb>高低差HpとなるずれMA1が発生したとしても、第1および第2プランジャーPG1およびPG2の夫々の先端部31tまたは第3および第4プランジャーPG3およびPG4の夫々の先端部31tが端子17と接触し、接触抵抗を充分に低減することができる。
<変形例4>
図18は、変形例4の半導体装置の製造工程中の断面図である。変形例4は、上記実施の形態の図9に対する変形例である。図9のバネ部35が、変形例4では、独立した2つのバネ部35aおよび35bで構成されている。そして、バネ部35aは、第1および第4プランジャーPG1およびPG4と第5プランジャーPG5とを互いに遠ざける方向に弾性バイアスさせる構成となっており、バネ部35bは、第2および第3プランジャーPG2およびPG3と第5プランジャーPG5とを互いに遠ざける方向に弾性バイアスさせる構成となっている。
変形例4は、上記変形例1〜3に対しても適用できる。変形例4によれば、端子17に対する追従性が向上する。
<変形例5>
図19は、変形例5の半導体装置の製造工程中の断面図である。変形例5は、変形例1に対する変形例である。変形例5では、第1および第4プランジャーPG1およびPG4のそれぞれの先端部31tの高さと第2および第3プランジャーPG2およびPG3のそれぞれの先端部31tの高さとが異なっている。つまり、第1および第4プランジャーPG1およびPG4のそれぞれの先端部31tの高さは、第2および第3プランジャーPG2およびPG3のそれぞれの先端部31tの高さよりも高い。なお、高さの基準は、例えば、テスト基板22の主面22aとする。
上記構成としたことで、球状の端子17に対する追従性が向上し、プローブCPと端子17との接触抵抗を低減することができる。
また、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4が接触する測定対象物の形状に合わせて、第1〜第4プランジャーPG1〜PG4の高さを変えても良い。
<変形例6>
なお、上記実施の形態および変形例1〜5では、BGA型半導体装置を例に説明したが、QFP(Quad Flat Package)型半導体装置またはSOP(Small Outline Package)型半導体装置としても良い。図20は、変形例6に係るQFP型半導体装置の断面図である。なお、SOP型半導体装置も同様の構成を有する。
半導体装置40は、半導体チップ43と、半導体チップ43に電気的に接続された複数本のリード42と、半導体チップ43、および、リード42の一部を覆う封止体41とを有する。半導体チップ43は、その主面に複数のパッド電極44を有し、パッド電極44は、ワイヤ45を介してリード42と接続されている。また、半導体チップ43は、接着層46を介してダイパッド47上に接着されている。
リード42は、封止体41の内部に位置するインナーリード部ILと、封止体41の外部に位置するアウターリード部OLとを有する。アウターリード部OLは、断面視にて、ガルウイング形状を有し、インナーリード部ILから連続して、封止体41の外部に突出する突出部P1と、突出部P1から実装面MBに向かって延びる屈曲部P2と、実装面MBに対してほぼ平行に屈曲部P2から延在し、実装半田を介して実装基板に接続される接続部P3とを有している。接続部P3は、実装面MB(または封止体41の裏面41b)に対して傾斜角αで傾斜しており、リード42の先端から封止体41に近づくにつれて実装面MBから離れる構造となっている。例えば、傾斜角αは、2°≦α≦8°である。
リード42の接続部P3が傾斜角αを有するため、上記実施の形態または変形例1〜5のプローブCPを適用することで、リード42とプローブCPとの接触抵抗を低減することができる。
以上、本願発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1、40 半導体装置(被検査体)
1a 主面(上面、表面)
1b 裏面(下面)
2、43 半導体チップ
2a 主面(上面、表面)
2b 裏面(下面)
2c、44 パッド電極(チップ端子)
4、45 ワイヤ(導電性部材)
6 封止体(樹脂体)
8、46 接着層
10 配線基板(パッケージ基板)
10a 主面(上面、表面)
10b 裏面(下面)
10G グランドプレーン(基準電位用プレーン、共通グランド配線)
10V 電源プレーン(電源電位用プレーン、共通電源配線)
11 絶縁膜(ソルダーレジスト)
12 絶縁膜(ソルダーレジスト)
13 ボンディングリード(端子、ボンディングパッド)
14 ランド
15a、15b 配線
16 ビア導体層
17 端子(外部端子、半田ボール)
20 試験装置(検査装置)
21 ソケット
21a 本体部
21a1 上面(半導体装置固定面)
21a2 下面(テスト基板実装面)
21b 固定部(パッケージ固定部)
21c プローブ穴
22 テスト基板
22a 主面(上面、表面)
22b 裏面(下面)
22c ソケット搭載領域
22d1、22d2 配線
22e ビア導体層
22f テスト基板端子(ポゴ座)
23 テストヘッド
23a 上面
24 制御部
25 隔壁
26 コネクタ端子(端子)
27 電子部品
28 押圧治具
31 頭部
31a 接触領域
31b、31c 平坦面
31d 傾斜部
31t 先端部
32、33 軸部
34 脚部
34a 接触領域
34b、34c 平坦面
35、35a、35b バネ部
36 半田屑
41 封止体(樹脂体)
41a 主面
41b 裏面
41c 側面
47 ダイパッド
BC ボール中心線
CP プローブ(プローブピン、端子、接触端子、テスト端子、ポゴピン)
MA1、MA2 ずれ
MB 実装面
PC プローブ中心線
PG1〜PG5、PG11〜PG13 プランジャー
TT テスター端子

Claims (15)

  1. (a)主面および裏面を有する配線基板と、前記主面上に搭載された半導体チップと、前記裏面上に配置され、前記半導体チップに電気的に接続された第1端子と、を含む被検査体を準備する工程、
    (b)前記被検査体を、第2端子を有するテスト基板上に搭載し、前記第1端子および前記第2端子間をプローブで電気的に接続した状態で、電気的試験を実施する工程、
    を有し、
    前記プローブは、それぞれ、互いに対向する第1平面および第2平面を有する第1板状部材、第2板状部材、第3板状部材および第4板状部材で構成され、前記第1端子に接触する第1プランジャー、第2プランジャー、第3プランジャーおよび第4プランジャーと、第5板状部材で構成され、前記第2端子に接触する第5プランジャーと、バネ部と、を含み、
    前記第1から前記第5プランジャーは、それらの板厚方向において、前記第1プランジャー、前記第2プランジャー、前記第5プランジャー、前記第3プランジャーおよび前記第4プランジャーの順に、前記バネ部内に配置され、
    前記第1および前記第2プランジャー、前記第2および前記第5プランジャー、ならびに、前記第3および前記第4プランジャーは、それぞれ、互いに面接触し、
    前記第1から前記第5プランジャーは、互いに独立して、前記第1端子と前記第2端子とを結ぶ方向に摺動可能である、半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1端子は、球状の半田部材である、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程において、前記被検査体は、押圧治具で前記テスト基板側に押圧される、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記テスト基板上には、複数の被検査体が配置され、前記複数の被検査体は、前記押圧治具で前記テスト基板側に押圧される、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1から前記第4板状部材のそれぞれは、前記第1平面に形成され、前記第2平面に向かう傾斜部を有する、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記傾斜部には、前記第1から前記第4プランジャーの幅方向において、複数の突起部からなり、前記第1端子に接触する接触領域が設けられている、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記突起部の高さは、50μm以上である、半導体装置の製造方法。
  8. 請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記突起部のピッチは、50μm以上である、半導体装置の製造方法。
  9. 請求項5に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2および前記第3プランジャーのそれぞれの前記傾斜部は、前記プローブの内側に向けて配置され、前記第1プランジャーの前記傾斜部は、前記第2プランジャーに対して、前記第5プランジャーから離れる側に向けて配置され、前記第4プランジャーの前記傾斜部は、前記第3プランジャーに対して、前記第5プランジャーから離れる側に向けて配置されている、半導体装置の製造方法。
  10. 請求項5に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1から前記第4プランジャーのそれぞれの前記傾斜部は、前記第5プランジャーから離れる方向に向けて配置されている、半導体装置の製造方法。
  11. 請求項5に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1から前記第4プランジャーのそれぞれの前記傾斜部は、前記第5プランジャーに近づく方向に向けて配置されている、半導体装置の製造方法。
  12. 請求項5に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2および前記第3プランジャーのそれぞれの前記傾斜部は、前記第5プランジャーから離れる方向に向けて配置され、前記第1および前記第4プランジャーのそれぞれの前記傾斜部は、前記第5プランジャーに近づく方向に向けて配置されている、半導体装置の製造方法。
  13. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1および前記第4板状部材の剛性は、前記第2および前記第3板状部材の剛性よりも高い、半導体装置の製造方法。
  14. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記バネ部は、前記第1および前記第4プランジャーに接触する第1バネ部と、前記第2および前記第3プランジャーに接触する第2バネ部と、からなる半導体装置の製造方法。
  15. 請求項10に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1および前記第4プランジャーのそれぞれの先端部は、前記第2および前記第3プランジャーのそれぞれの先端部よりも高い、半導体装置の製造方法。
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