JP2002226760A - ボールペン - Google Patents

ボールペン

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JP2002226760A
JP2002226760A JP2001021216A JP2001021216A JP2002226760A JP 2002226760 A JP2002226760 A JP 2002226760A JP 2001021216 A JP2001021216 A JP 2001021216A JP 2001021216 A JP2001021216 A JP 2001021216A JP 2002226760 A JP2002226760 A JP 2002226760A
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JP
Japan
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ink
ballpoint pen
alcohol
viscosity
writing
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JP2001021216A
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English (en)
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Naoki Sato
直樹 佐藤
Makoto Nasukawa
良 名須川
Hiroshi Takahashi
博 高橋
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非吸収面に対してもなめらかに筆記ができ、
鮮明な筆跡を筆記できるボールペンを提供すること。 【解決手段】 樹脂製のボールペン先を一端に取り付け
たインキ収容管に、インキと、このインキ逆流防止体と
を直接充填してなるボールペンにおいて、前記インキは
アルコール可溶染料とにじみ防止剤と炭素数5以下のア
ルコール系溶剤とを少なくとも含むものであり、更にそ
の粘度が10〜200mPa・sであり、また、前記逆
流防止体は、炭素数5以下のアルコール系溶剤の透過防
止能を有するものであることを特徴とするボールペン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック、フ
ィルム、金属などのようなインキ非吸収面に滑らかに筆
記ができ、鮮明な筆跡が得られるボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】ボールペン先を一端に取り付けたインキ
収容管に、インキと、このインキの逆流防止体とを充填
してなるボールペンは良く知られている。インキは、水
性系と油性系とに大別され、いずれも着色剤と溶剤と増
粘剤とを含むものである。
【0003】着色剤は染料や顔料が用いられる。溶剤
は、水性系インキの場合、水及び水溶性有機溶剤が用い
られ、油性系インキの場合、有機溶剤が用いられる。そ
して、増粘剤は、水性系インキの場合、水溶性樹脂が用
いられ、油性系のインキの場合、油溶性樹脂が用いられ
る。
【0004】油性系インキに用いられる有機溶剤は、通
常、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、へキシレングリコール等のグリコー
ル系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキ
シルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールヘキシ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ
ノルマルブチルエーテル、プロピレングリコールモノフ
ェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレ
ングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリ
コールモノノルマルブチルエーテル、トリプロピレング
リコールモノフェニルエーテル等のセロソルブ系溶剤、
ベンジルアルコール、α−メチルベンジルアルコール等
の芳香族アルコール系溶剤及びプロピレングリコールメ
チルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセ
テートなどの高沸点有機溶剤を用いている。これは、イ
ンキ中の有機溶剤の蒸発による筆跡のかすれや筆記不能
といった不具合の発生を防止するためである。
【0005】インキ粘度は通常、1000〜30000
mPa・sといった高粘度のものを使用している。上記
粘度にするために一般にフェノール樹脂、ケトン樹脂、
ロジン樹脂、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂などの樹
脂が用いられる。これは、インキ収容管にインキを直接
充填した場合、粘度の低いインキでは、インキがペン先
や、インキ収容管の開口端から漏れだしてしまうためで
ある。ところが、インキの種類によっては500〜10
00mPa・sといった中粘度のものを使用する必要が
あり、このような場合、インキの漏れを防止するため
に、インキの後端に不揮発性高粘度流体であるインキの
逆流防止体を充填することも行われている。なお、この
インキの逆流防止体は、水性インキと併用する場合、イ
ンキの漏れを防止するだけでなく、インキ中の溶剤が蒸
発することを防止する作用を持たせることもなされてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなボールペ
ンでは、非吸収面に筆記できないことである。筆記時、
被筆記体として、OHP用フィルムやプラスティック
板、又は、ガラス、金属などのようなインキを吸収しな
いものを使用することもある。即ち、OHPフィルム、
プラスティック、ガラス、金属などの非吸収面は、通常
筆記する紙面に比べ、堅く滑らかな表面を持つことが特
徴であり、このため、特に一般によく使用されている金
属製(真鍮製もしくはステンレス製が多い)のボールペ
ン先を使用しているボールペンで筆記しようとすると、
ボールペン先のボールが滑って、インキが被筆記面に転
写され難いという問題があり、しかも、仮にインキが有
る程度転写された場合、上記ボールペンインキは非吸収
面上における乾燥性が極めて低く、触れたものを汚して
しまうという問題があったためである。
【0007】このような被筆記体に筆記する筆記具は、
一般に油性マーカータイプのフェルトペン先などを用い
た筆記具が使用される。これは、上記問題を有するボー
ルペンに比較して、前記油性マーカータイプのフェルト
ペン先などを用いた筆記具は、ボールの回転によりイン
キを転写するボールペンと異なり、ペン先内の毛細管を
通じてインキが吐出されるために非吸収面に筆記するこ
とができ、更に、インキは有機溶剤を使用しているため
筆跡の乾燥も速いため触れたものを汚す恐れが小さいた
めである。
【0008】しかしながら、ボールペンによる筆跡は、
細い筆跡を得られ、長期間使用しても筆跡幅が変化しな
いという長所を有しているので、非吸収面に筆記可能な
ボールペンに対する市場の要望は大きいものがあった。
【0009】本発明は、上記問題に鑑み、非吸収面に対
してもなめらかに筆記ができ、鮮明な筆跡を筆記できる
ボールペンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂製のボー
ルペン先を一端に取り付けたインキ収容管に、インキ
と、このインキの逆流防止体とを直接充填してなるボー
ルペンにおいて、前記インキはアルコール可溶染料とに
じみ防止剤と炭素数5以下のアルコール系溶剤とを少な
くとも含むものであり、更にその粘度が10〜200m
Pa・sであり、また、前記逆流防止体は、炭素数5以
下のアルコール系溶剤の透過防止能を有するものである
ことを特徴とするボールペンを要旨とする。
【0011】以下、詳細に説明する。ボールペンペン先
は、ボールと、これを保持するボールペンチップとより
構成されている。本発明のボールペンは、ボールペンチ
ップとして樹脂製のボールペンチップを用いることが必
要である。ボールペンチップのボールホルダーの材質は
成型機で成型できるものであればいずれのものを使用し
ても良いが、成型性、硬度などの点からポリアセタール
樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、芳香族ナイロ
ン樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアクリ
レート樹脂などが使用できる。筆記感触の滑らかさから
ポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂
が特に好ましい。ボールには、ルビーやタングステンカ
ーバイト、超硬などを用いることができる。ボールペン
チップの構造や寸法及びボールの表面状体や寸法は、使
用するインキの吐出量を確保できるという条件さえ満た
せば適宜採用できる。
【0012】上記ボールペンチップを取り付けるインキ
収容管は、インキの残量を確認できるよう透明、または
半透明のものが多く用いられ、例えばポリエチレンやポ
ロプロピレンのものが良く知られている。また必要に応
じてインキ収容管は真鍮などの金属のものを用いること
もできる。更に必要に応じて、収容管の内部にはシリコ
ン系やフッ素系の撥水・撥油剤を塗布することもでき
る。
【0013】インキは筆跡となるものであり、アルコー
ル可溶染料とにじみ防止剤とアルコール系溶剤とを少な
くとも含み、更に剪断速度が3〜40(1/s)の範囲
で25℃におけるインキの粘度が10〜200mPa・
sである必要がある。
【0014】アルコール可溶型染料は着色剤として用い
る。これは、一般的に油性インキに使用される有機溶剤
は臭気や毒性が高いなど人体に対する安全性が問題とな
り、近年臭気や毒性が低い炭素数5以下の脂肪族アルコ
−ル、特に安全性の高いエチルアルコールを油性インキ
の溶剤として用いることが要求されている為である。例
えばニグロシン系染料、オイル染料、造塩タイプ油溶性
染料、含金属錯塩染料、塩基性染料などが挙げられる。
具体的には、ニグロシンベ−スEE、同EEL、同E
X、同EXBP、同EB、オイルイエロー101、同1
07、オイルピンク312、オイルブラウンBB、同G
R、オイルグリーンBG、オイルブルー613、同BO
S オイルブラックHBB、同860、同BS、バリフ
ァストイエロー1101、同1105、同3108、同
4120、バリファストオレンジ2210、同320
9、同3210、バリファストレッド1306、同13
08、同1355、同1360、同2303、同232
0、同3304、同3306、同3320、バリファス
トピンク2310N、バリファストブラウン2402、
同3405、バリファストグリーン1501、バリファ
ストブルー1603、同1605、同1607、同16
31、同2606、同2610、同2620、バリファ
ストバイオレット1701、同1702、バリファスト
ブラック1802、同1807、同3804、同380
6,同3808、同3810、同3820、同383
0、スピリットレッド102、オスピーイエローRY、
ROB−B、MVB3、SPブルー105(以上、オリ
エント化学工業(株)製)、アイゼンスピロンイエロー
3RH、同GRLHスペシャル、同C−2GH、同C−
GNH、アイゼンスピロンオレンジ2RH、同GRHコ
ンクスペシャル、アイゼンスピロンレッドGEH、同B
EH、同GRLHスペシャル、同C−GH、同C−B
H、アイゼンスピロンバイオレットRH、同C−RH、
アイゼンスピロンブラウンBHコンク、同RH、アイゼ
ンスピロンマホガニーRH、アイゼンスピロンブルーG
NH、同2BNH、同C−RH、同BPNH、アイゼン
スピロングリーンC−GH、同3GNHスペシャル、ア
イゼンスピロンブラックBNH、同MH、同RLH、同
GMHスペシャル、同BHスペシャル、S.B.N.オ
レンジ703、S.B.N.バイオレット510、同5
21、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー1
11、SOTピンク1、SOTブルー4、SOTブラッ
ク1、同6、同10、同12、13リキッド、アイゼン
ローダミンBベース、アイゼンメチルバイオレットベー
ス、アイゼンビクトリアブルーBベース(以上、保土谷
化学工業(株)製)、オイルイエローCH、オイルピン
ク330、オイルブルー8B、オイルブラックS、同F
SスペシャルA、同2020、同109、同215、A
Lイエロー1106D、同3101、ALレッド230
8、ネオスーパーイエローC−131、同C−132、
同C−134、ネオスーパーオレンジC−233、ネオ
スーパーレッドC−431、ネオスーパーブルーC−5
55、ネオスーパーブラウンC−732、同C−733
(以上、中央合成化学(株)製)、オレオゾールファス
トイエロー2G、同GCN、オレオゾールファストオレ
ンジGL、オレオゾールファストレッドBL、同RL
(以上、田岡化学工業(株)製)、サビニールイエロー
2GLS、同RLS、同2RLS、サビニールオレンジ
RLS、サビニールファイアレッドGLS、サビニール
レッド3BLS、サビニールピンク6BLS、サビニー
ルブルーRN、同GLS、サビニールグリーン2GL
S、サビニールブラウンGLS(以上、サンド社製、ス
イス国)、マゼンタSP247%、クリスタルバイオレ
ット10B250%、マラカイトグリーンクリスタルコ
ンク、ブリリアントグリーンクリスタルH90%、スピ
リットソルブルレッド64843(以上、ホリディ社
製、英国)、ネプチューンレッドベース543、ネプチ
ューンブルーベース634、ネプチューンバイオレット
ベース604、バソニールレッド540、バソニールバ
イオレット600(以上、BASF社製、独国)などが
挙げられる。
【0015】にじみ防止剤は、筆跡のにじみを防止する
ために用いるものであって、スクワランや、スクワレン
及びシリコン系界面活性剤やフッ素系界面活性剤が挙げ
られる。シリコン系界面活性剤の例としては、ポリエー
テル変性シリコン、アルコール変性シリコン等が挙げら
れる。市販のものとしては、KF351、KF352、
KF353、KF354、KF355、KF615、K
F618、KF945、KF6004、KF851(以
上、信越化学工業(株)製)、SILWETL−72
0、同L−7001、同L−7002、同Y−700
6、同FZ−2101、同FZ−2120、同FZ−2
123、同FZ−2130、同FZ−2154、同FZ
−2164、同FZ−3711、同FZ−3722(以
上、日本ユニカー(株)製)、TSF4445(東芝シ
リコーン(株)製)、SH3746、SH3749、S
H3771、SH8400、SF8410、SF870
0、SF8427、SF8428(以上、東レ・ダウ・
コーニング・シリコーン(株)製)BYK−331(ビ
ックケミー・ジャパン(株)製)などが挙げられる。フ
ッ素系界面活性剤の例としてはパーフルオロアルキルス
ルホン酸塩、ポリオキシエチレンパーフルオロエーテル
等が挙げられる。市販のものとしてはフロラードFC−
431、同FC−95、同FC−98(以上、住友スリ
ーエム(株)製)、エフトップEF−122A、同EF
−122B、同EF−122C、同EF−123B、同
EF−123B1(以上、(株)トーケムプロダクツ
製)、フタージェントFTX−251、同FTX−21
8、同400S(以上(株)ネオス製)、サーフロンS
−383、同KH−40(以上、セイミケミカル(株)
製)、メガファックF−470(大日本インキ化学工業
(株)製)などが挙げられる。なお、にじみは被筆記面
の材質によって程度が異なり、手書き用のPPフィルム
ではにじみが少ないものの、コピー用に広く用いられる
PETフィルムや、ガラス板ではにじみが大きく発生し
てしまう。本発明におけるにじみ防止剤は、PETフィ
ルムやガラス板でのにじみ防止に特に優れているもので
ある。にじみ防止剤はインキ全量に対して、0.01〜
10重量部で使用されることが好ましく、特に0.1〜
5重量部が好ましい。
【0016】炭素数5以下のアルコール系溶剤は、溶剤
として使用するものであり、メタノール、エタノール、
ノルマルプロパノール、イソプロパノール、ノルマルブ
タノール,イソブタノール、ノルマルペンタノール、イ
ソペンタノール等の1種もしくは2種以上混合して用い
ることができ、その添加量はインキ全量に対し、5〜9
5重量%が好ましい。
【0017】本インキは剪断速度が3〜40(1/s)
の範囲で25℃におけるインキの粘度が10〜200m
Pa・sである必要がある。粘度が10mPa・s未満
の場合、被筆記面上でインキのはじきが発生し、連続し
た筆跡が得られないとか、筆跡幅が一定でない等といっ
た問題があり、200mPa・sを越えた場合、インキ
収容管内のインキがボールに転写しなかったり、インキ
の粘度が高いため、インキ吐出時にインキの追従が間に
合わず結果として筆記できないという問題がある。イン
キの粘度を10〜200mPa・sに調節するには着色
剤の使用量を調整したり、上記成分以外必要に応じて用
いる、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルアルコール、テルペンフェノール樹脂等の増
粘剤の使用量を調整したりする。また、アルコール可溶
性のポリ−N−ビニルアセトアミド、ベントナイト、ス
メクタイト、カオリナイトなどの剪断減粘性物質を添加
しても良く、剪断速度が3〜40(1/s)の時の粘度
が10〜200mPa・s(25℃)であれば問題はな
い。尚、各種活性剤、定着剤などの種々の添加剤を適宜
選択して使用可能である。
【0018】逆流防止体は、インキ漏れ防止及びインキ
の中の炭素数5以下のアルコール系溶剤の蒸発防止のた
めに用いるものであって、炭素数5以下のアルコール系
溶剤の透過防止能を有する揮発性溶剤あるいは難揮発性
溶剤である基材よりなるものであることが必要である。
不揮発性溶剤あるいは難揮発性溶剤である基材として
は、ポリブテン、流動パラフィン、スピンドル油、塩素
化パラフィン、αオレフィンオリゴマー、エチレンαオ
レフィン等が挙げられる。上記基材単独では粘度が低い
場合、増粘剤やゲル化剤を併用して粘度を調整すること
が必要である。増粘剤やゲル化剤としては、アエロジル
(日本アエロジル(株)製)などの微粒子シリカ、ディ
スパロン305(楠本化成(株)製)などの水添ひまし
油系のもの、ソロイド(三晶(株)製)などのセルロー
ス系のもの、レオパール(千葉製粉(株)製)などのデ
キストリン系のもの、更に金属石鹸類、ベントナイト等
が挙げられる。尚、インキの逆流防止体の粘度は100
00〜200000mPa・s(E型粘度計、STロー
タ、1rpm、剪断速度0.35(1/s)、25℃)
が好ましい。
【0019】
【作用】本発明のボールペンは、樹脂製ボールペン先を
使用しており、この樹脂製ボールペン先は、金属ボール
ペン先と比較して弾力性に富むことから、筆記時にボー
ルに伝わってくる筆記圧力をその弾力性で緩衝する事
で、適度にボールペン先とボールとの間に摩擦を生じさ
せ、ボールが回転することが可能になり、その結果イン
キがボールから転写され筆記が可能になる。また、イン
キとして、アルコール可溶染料とにじみ防止剤とアルコ
ール系溶剤とを少なくとも含み、粘度が10〜200m
Pa・sのものを使用しているので、非吸収面に筆記し
たときの筆跡の乾燥性が極めて早く、触れたものを汚す
こともない。
【0020】
【実施例】
上記成分を、撹拌混合してインキ1となした。このイン
キ1の粘度は12mPa・s(B型粘度計BLロータ、
30rpm、35.79(1/s)、25℃)であっ
た。
【0021】 上記成分を、攪拌混合してインキ2となした。このイン
キ2の粘度は50mPa・s(B型粘度計No.1ロー
タ、60rpm、17.5(1/s)、25℃)であっ
た。
【0022】 上記成分を、撹拌混合してインキ3となした。このイン
キ3の粘度は80mPa・s(B型粘度計No.1ロー
タ、30rpm、8.8(1/s)、25℃)であっ
た。
【0023】 上記成分を、撹拌混合してインキ4となした。このイン
キ4の粘度は150mPa・s(B型粘度計No.1ロ
ータ、30rpm、8.8(1/s)、25℃)であっ
た。
【0024】インキ配合例5 オイルブルー613 10.0重量部 エタノール 20.0重量部 イソプロピルアルコール 43.9重量部 ベンジルアルコール 5.0重量部 サルコシネートOH 5.0重量部 KF352(ポリエーテル変性シリコン、信越化学 (株)製) 0.1重量部 YP−90L(定着樹脂、ヤスハラケミカル(株) 製) 16.0重量部 上記成分を、攪拌混合してインキ5となした。このイン
キ5の粘度は20mPa・s(B型粘度計BLロータ、
12rpm、14.3(1/s)、25℃)であった。
【0025】 上記成分を、撹拌混合してインキ6となした。このイン
キ6の粘度は8mPa・s(B型粘度計BLロータ、3
0rpm、35.8(1/s)、25℃)であった。
【0026】 上記成分を、撹拌混合してインキ7となした。このイン
キ7の粘度は300mPa・s(B型粘度計No.1ロ
ータ、12rpm、3.5(1/s)、25℃)であっ
た。
【0027】インキ配合例8 バリファストレッドC−GH 10.0重量部 ノルマルヘプタン 63.2重量部 スクワラン 1.5重量部 サルコシネートOH 5.0重量部 上記成分を、攪拌混合してインキ8とした。但し、イン
キ8は染料が溶解不良の為、製造後分離が発生した。
【0028】 上記成分を混合撹拌してインキの逆流防止体となした。
【0029】ペン先 ペン先1として、超硬製の直径0.5mmボールとポリ
アセタール製ボールペンチップとよりなるものを用い
た。ペン先2として、超硬製の直径0.5mmボールと
ポリブチレンテレフタレート製ボールペンチップとより
なるものを用いた。ペン先3として、超硬製の直径0.
5mmボールとステンレス製ボールペンチップとよりな
るものを用いた。
【0030】インキ収容管 内径3.0mm、長さ125mmの透明なポリプロピレ
ン製円筒を用いた。
【0031】実施例1〜6、比較例1〜5を表1に示す
組み合わせで作成した。なお、実施例1〜6、比較例1
〜5のボールペンの作成にあたって、インキ収容管に各
インキを0.8g充填し、更にインキの上に上記インキ
の逆流防止体を0.1g充填した後、遠心処理を行っ
た。
【0032】
【表1】
【0033】上記、実施例1〜6、比較例1〜5のボー
ルペンについて筆記特性、筆跡の鮮明さ、筆跡の乾燥性
について試験を行った。結果を表2、3に示す。
【0034】筆記特性試験 試験方法:実施例1〜6、比較例1〜5のボールペンを
用いて、下記の各被筆記面に直線を筆記した。(筆記速
度:10cm/3秒) 1.ポリプロピレン(PP)製OHPシート(クリアシ
ート(薄口)手書き専用、リコー教育機器(株)製) 2.ポリエチレンテレフタレート(PET)製OHPシ
ート(PPC用OHPフィルムPF−4HS、日本ビク
ター(株)製) 3.ステンレス板(厚さ1mm) 4.ガラス板(厚さ3mm) 評価:筆記できた距離を測定し、全体に対する割合を算
出し、パーセントで表示する。
【0035】筆跡鮮明性試験 試験方法:筆記製試験と同様の方法で、上記4種類の各
被筆記面に筆記し、筆跡の5カ所の筆跡幅を測定して平
均値を算出する。更に、筆跡を目視判定する。
【0036】
【表2】
【0037】なお、実施例6は、使用後のインキ収容管
内壁にインキが付着し、インキ残量の視認が困難であっ
た。また、比較例3は、インキが分離してしまい、測定
できなかった。また、比較例5は、ペン先よりインキが
漏れてしまい、測定できなかった。
【0038】
【表3】
【0039】なお、比較例3は、インキが分離してしま
い、測定できなかった。また、比較例5は、ペン先より
インキが漏れてしまい、測定できなかった。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よるボールペンは、インキ非吸収面をもつ被筆記体に対
しても、ボールペン先より滑らかに筆記ができ、鮮明な
筆跡を筆記できるボールペンを提供することができるも
のである。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C350 GA03 HA09 NA15 NA23 NC02 NC21 4J039 AB05 AE11 BC05 BC07 BE05 BE07 BE12 BE22 BE33 CA04 EA15 EA16 EA17 EA19 EA20 EA21 EA42 EA47 FA01 FA02 GA27

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製のボールペン先を一端に取り付け
    たインキ収容管に、インキと、このインキの逆流防止体
    とを直接充填してなるボールペンにおいて、前記インキ
    はアルコール可溶染料とにじみ防止剤と炭素数5以下の
    アルコール系溶剤とを少なくとも含むものであり、更に
    その粘度が10〜200mPa・sであり、また、前記
    逆流防止体は、炭素数5以下のアルコール系溶剤の透過
    防止能を有するものであることを特徴とするボールペ
    ン。
  2. 【請求項2】 にじみ防止剤がスクワラン及び/又はス
    クワレンである請求項1記載のボールペン。
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