JP2002225749A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents
自動車の前部車体構造Info
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Abstract
ると共に容易に組付け可能にした自動車の前部車体構造
を提供する。 【解決手段】シュラウド部材を合成樹脂材料で構成する
と共にラジエター頂部に上方に突出するピン26を設
け、シュラウドアッパ16にラジエター頂部を支持する
凹部を形成し、凹部の下壁20と後縦壁21にピン26
を導入可能な導入穴20a,21aを形成し、ラジエタ
ー14を組付けた状態でピン26の前後方向の移動を規
制する係合部材30を設け、係合部材30は、車幅方向
長さが導入穴20aの幅寸法よりも幅広に形成され且つ
上方からピン26に外嵌係合可能に構成され、係合部材
30を凹部の後縦壁21に当接させることでラジエター
14の前後方向移動を規制する。
Description
体構造に関し、特に、ラジエータを車体に確実にかつ容
易に組付け可能にした技術に関する。
て、ラジエータやコンデンサの取付け部品の車体への組
付けを簡単化した技術が実用に供されている(特許第2
907502号公報、特開平11−139345号公報
参照)。特許第2907502号公報の自動車の前部車
体構造においては、ラジエータの下端部に下方に突出す
る左右1対のピン(突出部)が形成され、これらピンを
シュラウド部材の下部の左右の取付穴に夫々係合させ、
各ピンを弾性部材を介して直接支持すると共に、シュラ
ウド部材のシュラウドアッパの上壁部の左右1対の取付
け穴に略T字形状のピンを上方から夫々挿入してラジエ
ータ頂部を支持するようになっている。
動車の前部車体構造においては、合成樹脂材料で構成さ
れたシュラウド部材の前端部に、前方へ延びる複数のブ
ラケットが一体形成され、これらブラケットにラジエー
タを支持している。
502号公報に記載のものでは、ラジエータ頂部をシュ
ラウドアッパに支持する際、ラジエータ頂部の被係合孔
に略T字形状のピンが係合するようにラジエータ頂部を
位置決めしなければならない。
上壁部に遮られて殆ど目視できない状態であるから、例
えばこのラジエータを側面から観てラジエータの被係合
孔がシュラウドアッパの取付け穴に合致するように仮位
置決めした後、ピンをシュラウドアッパの取付け穴に挿
入して手さぐりの状態で被係合孔に係合させなければな
らず、組付けるのに多大の労力を要する。ラジエータの
車幅方向の組付け誤差が大きい場合やシュラウドアッパ
の取付け穴の製作誤差が大きい場合等においては、更に
組み付けが困難になる。
ものでは、前方へ延びるブラケットにラジエータを支持
しているので、ラジエータの組付けがやや簡単になるも
のの、ラジエータをシュラウド部材に直接支持する構造
ではなく、前方へ延びるブラケットを介して大重量のラ
ジエータを片持ち状に支持しているので、強度上好まし
くない。走行中にラジエータが上下方向に振動しやすく
なる。本発明の目的は、ラジエータを車体に確実に組付
け可能にすると共に容易に組付け可能にした自動車の前
部車体構造を提供することである。
部車体構造は、ラジエータの下端部に下方に突出する突
出部を設け、この突出部をシュラウド部材の下部に係合
させ弾性部材を介して直接支持すると共にラジエータ頂
部をシュラウド部材のシュラウドアッパに支持するよう
に構成した自動車の前部車体構造において、前記シュラ
ウド部材を合成樹脂材料で構成すると共にラジエータ頂
部に上方に突出する突出部を設け、前記シュラウドアッ
パにラジエータ頂部を支持する凹部を形成し、この凹部
の下壁と後縦壁に前記突出部を導入可能な導入穴を形成
し、前記シュラウド部材に対してラジエータを組付けた
状態で前記突出部の前後方向の移動を規制する係合部材
を設け、この係合部材は、車幅方向長さが前記導入穴の
幅寸法よりも幅広に形成され且つ上方から突出部に外嵌
係合可能に構成され、この係合部材を前記凹部の後縦壁
に当接させることでラジエータの前後方向移動を規制す
るように構成されたことを特徴とするものである。
には、先ず、後傾姿勢のラジエータを後方より搬入し、
ラジエータの下端部の突出部をシュラウド部材の下部に
係合させ弾性部材を介して直接支持する。次に、ラジエ
ータを略鉛直姿勢に起こしつつ、ラジエータ頂部の突出
部をシュラウドアッパの凹部の導入穴に導入し、係合部
材をこの突出部に外嵌係合すると共に、この係合部材を
凹部の後縦壁に当接させる。これにより、突出部つまり
ラジエータの前後方向の移動を規制することができる。
但し、その後、この係合部材を抜止めする抜止め用部材
等を装着するものとする。
項1の発明において、前記係合部材は弾性部材からな
り、この係合部材の車幅方向長さと、シュラウドアッパ
の前記凹部の車幅方向長さを略同一長さに形成し、前記
凹部の左右の側部縦壁により係合部材の車幅方向の移動
を規制すると共に、前記突出部が挿通する前記係合部材
の挿通孔を車幅方向に長い長孔に形成して、この係合部
材に対して前記突出部の車幅方向位置を調整可能に構成
したことを特徴とするものである。
と、シュラウドアッパの凹部の車幅方向長さを略同一長
さに形成し、突出部が挿通する係合部材の挿通孔を車幅
方向に長い長孔に形成したので、係合部材の車幅方向の
移動を規制したうえで、係合部材に対して突出部の車幅
方向位置を調整することができる。例えばラジエータの
車幅方向の組付け誤差を吸収することができる。
項1または2の発明において、前記シュラウドアッパ
に、前記凹部の上面側を覆うカバー部材を設け、このカ
バー部材にシュラウドアッパに対し凹部の前側部位と凹
部の後縦壁とに係合可能な1対の係合爪を設け、前側の
係合爪をシュラウドアッパの前壁に形成した係合孔に係
合させると共に、後側の係合爪を凹部の後縦壁の導入穴
の上端に係合させるように構成したことを特徴とするも
のである。
形成した係合孔に係合させるとともに、後側の係合爪を
凹部の後縦壁の導入穴の上端に係合させるように構成し
たので、ラジエータの上下方向の動きを抑制しカバー部
材の離脱防止を図ることができる。
いて図面を参照して説明する。本実施形態は、自動車の
前部車体構造において、ラジエータの取付け構造に本発
明を適用した場合のものである。尚、自動車の前後左右
を前後左右として説明する。
トボディー1は、前後方向に延びる左右1対のフロント
サイドフレーム2と、フロントサイドフレーム2の外側
に設けられフロントフェンダ3の内側にある左右1対の
ホイールエプロンを有し、フロントサイドフレーム2の
前端部分にシュラウド部材4が連結され、このシュラウ
ド部材4の左右両端部には、左右のヘッドランプ5を保
持する為の左右1対のランプ保持部6が連結されてい
る。尚、各ランプ保持部6は、ヘッドランプ5の外形に
沿って形成され、上枠部7とフランジ部材8と下枠部9
と連結部10とを有する。
ドフレーム2の前端部には、フランジ部材8を介してバ
ンパーレインフォースメント11を含むバンパー12を
支持する為のブラケット13が連結されている。バンパ
ーレインフォースメント11は、左右方向に延びる閉断
面形状に構成され、左右両端部には凹形状の1対のブラ
ケット13が夫々固着されて各ブラケット13がフラン
ジ部材8に連結されている。
る。図2〜図4、図6〜図8に示すように、シュラウド
部材4は、エンジンの冷却水を冷却するラジエータ14
と、空調用の冷媒を冷却するコンデンサー15等を保持
する部材として活用され、シュラウド部材4は合成樹脂
材料製であり、頂部のシュラウドアッパ16と、左右1
対の縦メンバ17と、シュラウドロア18とで略矩形枠
状に一体形成されている。シュラウドアッパ16は、図
6、図7に示すように、略上下方向に所定長さ延びる前
壁19と、この前壁19の上縁部より後方に延びる下壁
20と、下壁20の後端より上方に延びる後縦壁21
と、後縦壁21の上縁部から後方上り傾斜状に延びる傾
斜壁22とを有する。
成され、シュラウドアッパ16の下方に所定間隔をあけ
て平行に配設されている。1対の縦メンバ17は、シュ
ラウドアッパ16の左右両端部とシュラウドロア18の
左右両端部を上下に夫々連結する左右1対の縦メンバ1
7であって、各縦メンバ17の上縁部からランプ保持部
6のうちの上枠部7が後方に向かう程外方に延びる斜め
後方向きに連結されている。各縦メンバ17の側壁には
フランジ部材8が接合され、各フランジ部材8の外縁部
から下枠部9が後方に向う程外方に湾曲状に延びるよう
に連結され、上枠部7と下枠部9の先端が連結部10で
連結されている。
の取付け構造について説明する。図2〜図3、図5〜図
8に示すように、ラジエータ14は略矩形状に構成さ
れ、ラジエータ14の下端部の左右両端部には、下方に
突出する突出部としての左右1対のピン23が付設され
ている。シュラウドロア18の左右両端部には、このピ
ン23よりもやや大径の1対の係合穴18aが形成さ
れ、各ピン23にダイナミックダンパー用の弾性部材2
4が外装された状態で1対のピン23がこれら弾性部材
24を介して1対の係合穴18aに嵌入されシュラウド
ロア18に直接支持されている。
サー15は、ラジエータ14の直ぐ前方に配設され、こ
のコンデンサー15の上部及び下部が図示外の連結部材
を介してラジエータ14に連結された状態で支持されて
いる。
の左右両端部には、上方に突出する突出部としての左右
1対のピン26が付設されている。各ピン26を支持す
る為の凹部27がシュラウドアッパ16の下壁20と後
縦壁21とにわたって形成されている。各凹部27は平
面視矩形状に形成され、ラジエータ14を略鉛直姿勢に
保持した状態における各ピン26の上方に配設されてい
る。各凹部27の下壁20と後縦壁21の中央部には、
矩形状の導入穴20a,21aが連続的に形成され、こ
の導入穴20a,21aからラジエータ頂部のピン26
を後方から導入可能に構成されている。これら導入穴2
0a,21aのうち導入穴20aは、凹部27の下壁2
0のうち車幅方向の中央約1/3部分が後端開放状に切
欠き形成され、導入穴21aは、凹部27の後縦壁21
のうち車幅方向の中央約1/3部分が下端開放状に切欠
き形成されている。
は、硬質ゴム製のリング状の緩衝部材28(ラバーワッ
シャーともいう)が外装され、この緩衝部材28により
ラジエータ14の上下振動に起因してラジエータ14が
シュラウドアッパー16に衝突する際の衝撃力を緩衝す
るようになっている。尚、ラジエータ14が上下方向に
振動する際、ピン26の先端部が後述するカバー部材2
9に衝突してカバー部材29を破損したりカバー部材2
9が外れたりしないように、カバー部材29とピン26
間の距離αが下壁と緩衝部材間の距離βよりも大きくな
るように構成されている。
6の前後方向の移動を規制する係合部材30について説
明する。図6、図7に示すように、係合部材30は硬質
のゴムなどの弾性部材からなり矩形状に形成されてい
る。この係合部材30の車幅方向長さは、凹部27の車
幅方向長さsよりも若干小さく形成され、且つ、凹部2
7の導入穴20aの幅寸法mよりも幅広に形成され、前
後方向長さは凹部27の前後方向長さkよりもやや小さ
くなるように形成されている。
には、挿通孔30aが形成されている。挿通孔30aは
車幅方向に長い長孔に形成され、この挿通孔30aによ
り係合部材30がピン26に外嵌係合可能に構成される
と共に、係合部材30に対してピン26の車幅方向位置
が調整可能に構成されている。従って、係合部材30の
挿通孔30aがピン26に外嵌係合した状態で、この係
合部材30を凹部27の後縦壁21に当接させることで
ラジエータ14の前後方向移動を規制するようになって
いる。また、係合部材30の車幅方向長さと、シュラウ
ドアッパ16の凹部27の車幅方向長さsを略同一長さ
に形成したことにより、凹部27の左右の側部縦壁31
により係合部材30の車幅方向の移動を規制するように
なっている。
29について説明する。図7、図8に示すように、シュ
ラウドアッパー16には、各凹部27の上面側を覆う合
成樹脂製のカバー部材29が設けられている。このカバ
ー部材29は、傾斜壁22の斜面に連続的に連なる傾斜
角度を有するカバー本体32と、カバー本体32の前端
部と後端部に夫々一体形成された係合爪33,34とで
構成されている。前側の係合爪33は水平方向に延びる
板状に形成され、後側の係合爪34は、断面略U字状に
形成され、カバー本体32の後端から下方に延びる基端
側部分34aと、基端側部分34aの下端から後方に延
びる平坦部34bと、平坦部34bの後端から上方に延
びる先端側部分34cとで構成されると共に、基端側部
分34aに対して先端側部分34cが低く且つその先端
部が後方下り傾斜状に形成されている。
凹部付近部において水平方向向きのスリット状係合孔1
9aが形成され、前側の係合爪33をこの係合孔19a
に水平方向から係合させると共に、後側の係合爪34の
先端側部分34cを下方にやや弾性変形させて後縦壁2
1の導入穴21aに導入させて平坦部34bを導入穴2
1aの上端に係合させるように構成されている。
の作用について説明する。ラジエータ14をシュラウド
部材4に支持する際には、先ず、ラジエータ14の下端
部の各ピン23に弾性部材24が外装された状態でこれ
らピン23をシュラウドロア18に直接支持する。次
に、ラジエータ頂部のピン26を、シュラウドアッパ1
6の凹部27の後方から凹部27の導入穴20a,21
aに揺動させて導入し、ラジエータ14を略鉛直姿勢に
保持する。この状態において係合部材30をピン26に
上方から外嵌係合すると共に、この係合部材30を凹部
27の後縦壁21に当接させる。これにより、ピン26
つまりラジエータ14の前後方向の移動を規制すること
ができる。
長さと、シュラウドアッパ16の凹部27の車幅方向長
さsを略同一長さに形成し、ピン26が挿通する係合部
材30の挿通孔30aを車幅方向に長い長孔に形成した
ので、係合部材30の車幅方向の移動を規制したうえ
で、係合部材30に対してピン26の車幅方向位置を調
整することができる。それ故、例えばラジエータ14の
車幅方向の組付け誤差を吸収することができる。その
後、カバー部材29の前側の係合爪33を係合孔19a
に水平方向から係合させると共に、後側の係合爪34の
先端側部分34cを下方にやや弾性変形させて後縦壁2
1の導入穴21aに導入させて平坦部34bを導入穴2
1aの上端に係合させる。
ば、ラジエータ頂部のピン26をシュラウドアッパ16
の凹部27の導入穴20a,21aに導入し、係合部材
30をこのピン26に上方から目視しつつ外嵌係合する
と共にこの係合部材30を凹部27の後縦壁21に当接
させるから、ピン26つまりラジエータ14の前後方向
の移動を規制して、ラジエータ14を車体に簡単に組付
けることができる。ラジエータ下端部と頂部をシュラウ
ド部材4に直接支持しているので、大重量のラジエータ
14を確実に組付けることもできる。
で一体的に構成したので、このシュラウド部材4の凹部
27及び導入穴20a,21aを成形時に簡単に一体成
形することが可能となり、製作費を低く抑えることがで
きる。前側の係合爪33をシュラウドアッパ16の前壁
19に形成した係合孔19aに係合させるとともに、後
側の係合爪34を凹部27の後縦壁21の導入穴21a
の上端に係合させるように構成したので、ラジエータ1
4の上下方向の動きを抑制しカバー部材29の離脱防止
を図ることができる。
形態について説明する。但し、前記実施形態と同じ部材
には同一の符号を付して説明を適宜省略する。 1)図9に示すように、カバー部材29Aの下面に、係
合部材30の上面に当接可能な複数のリブ35を設け、
カバー部材29Aを装着した状態において、係合部材3
0のピン26からの離脱防止を図る構造にしてもよい。
この場合、カバー部材29Aとピン26間の距離αは、
前記実施形態と同様に、下壁20と緩衝部材28間の距
離βよりも大きくなるように構成されている(図7参
照)。
3Aを後方上り傾斜状に形成し、下方に弾性変形させた
状態で係合孔19aに係合する構造にしてもよい。この
場合、前側の係合爪33Aの係合作用が強化されるか
ら、カバー部材29Bの離脱防止の強化を図ることがで
きる。その他、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能
である。
の組付け時に、ラジエータ頂部の突出部をシュラウドア
ッパの凹部の導入穴に導入し、係合部材をこの突出部に
上方から目視しつつ外嵌係合すると共にこの係合部材を
凹部の後縦壁に当接させるから、突出部つまりラジエー
タの前後方向の移動を規制するように、ラジエータを車
体に簡単に組付けることができる。ラジエータ下端部と
頂部をシュラウド部材に直接支持しているので、大重量
のラジエータを確実に組付けることもできる。しかも、
シュラウド部材を合成樹脂材料で構成するので、このシ
ュラウド部材の凹部及び導入穴を簡単に成形することが
可能となり、製作費を低く抑えることができる。
る係合部材の車幅方向長さと、シュラウドアッパの凹部
の車幅方向長さを略同一長さに形成し、突出部が挿通す
る係合部材の挿通孔を車幅方向に長い長孔に形成したの
で、係合部材の車幅方向の移動を規制したうえで、係合
部材に対して突出部の車幅方向位置を調整することがで
きる。例えばラジエータの車幅方向の組付け誤差を吸収
することができる。それ故、ラジエータの組立時間を短
縮することができる。その他請求項1と同様の効果を奏
する。
シュラウドアッパの前壁に形成した係合孔に係合させる
とともに、後側の係合爪を凹部の後縦壁の導入穴の上端
に係合させるように構成したので、ラジエータの上下方
向の動きを抑制しカバー部材の離脱防止を図ることがで
きる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
である。
ト等の斜視図である。
示す平面図である。
示す縦断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ラジエータの下端部に下方に突出する突
出部を設け、この突出部をシュラウド部材の下部に係合
させ弾性部材を介して直接支持すると共にラジエータ頂
部をシュラウド部材のシュラウドアッパに支持するよう
に構成した自動車の前部車体構造において、 前記シュラウド部材を合成樹脂材料で構成すると共にラ
ジエータ頂部に上方に突出する突出部を設け、前記シュ
ラウドアッパにラジエータ頂部を支持する凹部を形成
し、この凹部の下壁と後縦壁に前記突出部を導入可能な
導入穴を形成し、 前記シュラウド部材に対してラジエータを組付けた状態
で前記突出部の前後方向の移動を規制する係合部材を設
け、 この係合部材は、車幅方向長さが前記導入穴の幅寸法よ
りも幅広に形成され且つ上方から突出部に外嵌係合可能
に構成され、この係合部材を前記凹部の後縦壁に当接さ
せることでラジエータの前後方向移動を規制するように
構成されたことを特徴とする自動車の前部車体構造。 - 【請求項2】 前記係合部材は弾性部材からなり、この
係合部材の車幅方向長さと、シュラウドアッパの前記凹
部の車幅方向長さを略同一長さに形成し、前記凹部の左
右の側部縦壁により係合部材の車幅方向の移動を規制す
ると共に、前記突出部が挿通する前記係合部材の挿通孔
を車幅方向に長い長孔に形成して、この係合部材に対し
て前記突出部の車幅方向位置を調整可能に構成したこと
を特徴とする請求項1に記載の自動車の前部車体構造。 - 【請求項3】 前記シュラウドアッパに、前記凹部の上
面側を覆うカバー部材を設け、このカバー部材にシュラ
ウドアッパに対し凹部の前側部位と凹部の後縦壁とに係
合可能な1対の係合爪を設け、前側の係合爪をシュラウ
ドアッパの前壁に形成した係合孔に係合させると共に、
後側の係合爪を凹部の後縦壁の導入穴の上端に係合させ
るように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記
載の自動車の前部車体構造。
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