JP2002216208A - 金銭処理装置 - Google Patents

金銭処理装置

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JP2002216208A
JP2002216208A JP2001012633A JP2001012633A JP2002216208A JP 2002216208 A JP2002216208 A JP 2002216208A JP 2001012633 A JP2001012633 A JP 2001012633A JP 2001012633 A JP2001012633 A JP 2001012633A JP 2002216208 A JP2002216208 A JP 2002216208A
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JP2001012633A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Morioka
浩 森岡
Masayuki Maeda
政幸 前田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】最低金種の紙幣の放出枚数をより一層減少させ
て、釣銭切れによるサービス低下や紙幣補填作業の負担
を改善する。 【解決手段】釣銭額のうち紙幣で放出する金額が200
0円の倍数額である場合に、2000円札のみで釣銭を
放出する。たとえば、釣銭額が6000円の場合は、2
000円札を3枚放出し、釣銭額が8000円の場合
は、2000円札を4枚放出する。このようにすると、
釣銭額が6000円と8000円の場合に、1000円
札を放出する必要がなくなり、釣銭準備金として最も必
要な1000円札の減少を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動券売機のよう
な紙幣を取扱う金銭処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動券売機において、たとえば1万円札
を投入して1000円の切符を購入する場合は、900
0円の釣銭が紙幣で放出されるが、従来の券売機では釣
銭を高額の紙幣から順に放出するようになっている。図
12は、従来の自動券売機における釣銭の出金パターン
を示すテーブルであって、釣銭額が9000円の場合
は、高額の5000円札が1枚放出され、残りの400
0円については1000円札が4枚放出される。また、
釣銭額が8000円の場合は、5000円札が1枚と、
1000円札が3枚放出され、釣銭額が7000円の場
合は、5000円札が1枚と、1000円札が2枚放出
される。以下、同様にして、図示のようなパターンで紙
幣が放出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、自動券
売機では従来から5000円札と1000円札が釣銭紙
幣として用いられてきたが、平成12年7月に新札とし
て2000円札が発行されたことにより、この2000
円札を釣銭として利用することが可能となった。この場
合、釣銭を高額紙幣から順に放出するものとすれば、2
000円札を釣銭紙幣に加えた場合の出金パターンは、
図13のようになる。たとえば、釣銭額が9000円の
場合は、5000円札が1枚と、2000円札が2枚放
出される。また、釣銭額が8000円の場合は、500
0円札が1枚と、2000円札が1枚と、1000円札
が1枚放出される。釣銭額が7000円の場合は、50
00円札が1枚と、2000円札が1枚放出される。以
下、同様にして、図示のようなパターンで紙幣が放出さ
れる。
【0004】ところで、自動券売機に収納されている釣
銭用の紙幣のうち、2000円札や5000円札の残量
がゼロとなっても、1000円札で代用して釣銭を支払
うことができるが、1000円札の残量がゼロとなる
と、もはや代用できる紙幣がないので、釣銭を出金でき
なくなり、利用者に対するサービスの低下を招く。した
がって、自動券売機の内部には、常に十分な量の100
0円札を確保しておく必要があり、1000円札がなく
なった場合には、その都度補充が要求される。
【0005】ここで、図12と図13における1000
円札枚数の合計を比較してみると、2000円札を使用
しない図12の場合は、1000円札枚数の合計は20
枚であり、2000円札を使用する図13の場合は、1
000円札枚数の合計は4枚である。ただし、図12と
図13は出金のパターンであって、ここに示された90
00円〜1000円の9つの釣銭額パターンが、9回の
出金において1回ずつ均等に生じるわけではないので、
上記のような合計枚数の減少値をそのまま効果の尺度と
考えるわけにはいかない。しかし、図12では1000
円札を放出するパターンは9パターン中の8パターンで
あるのに対し、図13では1000円札を放出するパタ
ーンは9パターン中の4パターンとなる。このように、
2000円札を釣銭紙幣に使用することで、1000円
札を放出するパターンは2分の1となる。しかも、図1
2で1000円札を放出しないパターン(釣銭額が50
00円の場合)は、図13においても1000円札を放
出しないパターンとなっているので、各出金パターンの
発生確率がどうであれ、同一条件の下では1000円札
の放出量が減少することになる。したがって、1000
円札の減少を抑制することができる。
【0006】しかしながら、このように2000円札を
釣銭に用いた場合でも、従来のように高額紙幣から順に
放出する方法を採用したときは、1000円札の放出パ
ターンは9パターン中の4パターンとなり、これよりパ
ターン数を減らすことはできなかった。本発明はこのよ
うな限界を打破し、1000円札のような最低金種の紙
幣の放出量をより一層減少させて、釣銭切れによるサー
ビス低下や紙幣補填作業の負担を改善することを課題と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】2000円札の場合を例
にとると、本発明では、釣銭額のうち紙幣で放出する金
額が2000円の倍数額である場合に、2000円札の
みで釣銭を放出する。すなわち、釣銭額が6000円の
場合は、2000円札を3枚放出し、釣銭額が8000
円の場合は、2000円札を4枚放出する。このように
すると、釣銭額が6000円と8000円の場合に、1
000円札を放出する必要がなくなるため、図13にお
ける1000円札の放出パターンが4パターンから2パ
ターンに減少し、1000円札が放出される機会をさら
に抑制することができる。
【0008】また、本発明は、前記課題を解決するため
のより一般的な手段として、釣銭額のうち紙幣で放出す
る金額が、最も額面金額の高い最高金種紙幣(現状では
1万円札)と最も額面金額の低い最低金種紙幣(現状で
は1000円札)との間にある中間金種紙幣(たとえば
2000円札)の額面金額の倍数額である場合に、当該
中間金種紙幣のみで釣銭を放出するという手段を採用す
る。これによって、将来新たな新札が発行された場合で
も、上述した2000円札の場合と同様に対応すること
ができ、最低金種紙幣の放出を抑制できる。たとえば、
新札として3000円札を釣銭に用いる場合を想定する
と、釣銭額が6000円の場合は、3000円札を2枚
発行することで、1000円札の放出は不要となる。
【0009】なお、釣銭額のうち紙幣で放出する金額が
中間金種紙幣の額面金額の倍数額でない場合は、従来ど
おり最高金種紙幣を除く放出可能な金種の紙幣の中から
高額順に釣銭を放出すればよい。また、釣銭切れや機械
のトラブル等により中間金種紙幣の放出が不可能な場合
も、最高金種紙幣と中間金種紙幣を除く他の放出可能な
金種の紙幣の中から高額順に釣銭を放出すればよい。
【0010】本発明は、5000円札と2000円札の
ように、中間金種紙幣として最も高い額面金額を持つ上
位金種紙幣と、この額面金額よりも低い額面金額を持つ
下位金種紙幣があって、釣銭額が上位金種紙幣の金額を
超える場合(たとえば8000円)に有用である。この
場合、金銭処理装置には、中間金種紙幣として、額面金
額Pの上位金種紙幣(現状では5000円札)と、この
額面金額Pよりも低い額面金額Qの下位金種紙幣(現状
では2000円札)とが収納され、釣銭額のうち紙幣で
放出する金額XがP<Xの場合に、XがQの倍数であっ
てPの倍数でないときは、額面金額Qの下位金種紙幣の
みで釣銭が放出される。これによって、上位金種紙幣と
最低金種紙幣(現状では1000円札)との組み合わせ
で釣銭を支払う必要がなくなり、最低金種紙幣の放出量
を減らすことができる。
【0011】本発明の「金銭処理装置」は、以下で例に
挙げる自動券売機だけでなく、定期券発行機、自動精算
機、窓口用の入出金機なども含み、また、物品や情報を
販売する各種の自動販売機も含む。また、本発明の「請
求金額」は、自動券売機や定期券発行機等の場合は購入
金額であり、自動精算機の場合は乗越金額となる。ま
た、本発明の「支払金額」は、顧客が投入した投入金額
のほか、係員が顧客から受け取った金に基づいて入力し
た入力金額も含む。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
自動券売機の一例を示した正面図である。図において、
100は自動券売機、1は案内表示部、2はタッチパネ
ル、3は券選択ボタン、4はカード挿入口、5は発券
口、6は紙幣挿入口、7は硬貨挿入口、8は紙幣放出
口、9は硬貨放出口、10は釣銭受皿である。
【0013】案内表示部1は、通常は「発売中」を表示
し、機械の故障時などに「発売中止」の表示を行う。タ
ッチパネル2は、たとえばカラー液晶ディスプレイから
なり、切符等を購入する際のデータを入力する部分であ
る。券選択ボタン3は、切符、回数券、プリペイドカー
ドなどの券の種類を選択するボタンである。カード挿入
口4は、切符等を購入する場合にプリペイドカードを挿
入する挿入口である。発券口5からは、発行された切符
等が放出される。紙幣挿入口6および硬貨挿入口7は、
それぞれ切符等を購入するための紙幣および硬貨を投入
する挿入口である。紙幣放出口8は、釣銭として支払わ
れる紙幣を放出する放出口であり、硬貨放出口9は釣銭
として支払われる硬貨を放出する放出口である。硬貨放
出口9は釣銭受皿10の側方に開口して設けられてい
る。
【0014】図2は、自動券売機100のブロック図を
示している。20は操作部であって、図1のタッチパネ
ル2や券選択ボタン3などから構成される。21は表示
部であって、案内表示部1およびタッチパネル2から構
成される。22はカード読取部であって、カード挿入口
4から挿入されたプリペイドカードに記録されている情
報を読み取るためのカードリーダから構成される。23
は紙幣挿入口6から投入された紙幣を取り込んで処理
し、また紙幣放出口8から釣銭紙幣を放出する紙幣処理
部であって、その詳細については後述する。24は硬貨
挿入口7から投入された硬貨を取り込んで処理し、また
硬貨放出口9から釣銭硬貨を放出する硬貨処理部であ
る。
【0015】25は券発行部であって、乗車駅、乗車区
間、乗車日などの情報を券に記録するエンコーダや、券
に印字を行う印字機構、券を発券口5へ搬送する搬送機
構などから構成される。26はハードディスクや、RO
M、RAMなどから構成される記憶部である。27は自
動券売機100の各部の動作を制御し、また所定の演算
を行う制御部であって、CPUを含んで構成されるもの
である。
【0016】図3は、紙幣処理部23の概略構成図を示
している。図において、6は上述した紙幣挿入口、8は
上述した紙幣放出口、30は紙幣挿入口6から挿入され
た紙幣の真偽や金種を識別する識別部、31は紙幣を一
時的に退避させる退避部である。32は1000円札を
収納する千円カセット、33は2000円札を収納する
2千円カセット、34は5000円札を収納する5千円
カセット、35は1万円札を収納する万円カセットであ
る。36は取忘れ紙幣などを回収する回収部、37は釣
銭として放出する紙幣を紙幣放出口8から放出する前に
集積して保留する保留部、38は紙幣を各部へ搬送する
搬送路である。紙幣挿入口6から挿入された紙幣は、金
種に応じて各カセット32〜35へ収納され、1万円札
を除いて、釣銭としてリサイクルされる。
【0017】図4は、以上のように構成された自動券売
機100において、2000円札を用いて釣銭を出金す
る場合の手順を示したフローチャートであって、制御部
27(図2)によって実行される手順を示している。以
下、図4に基づいて自動券売機100の釣銭出金時の動
作を説明する。
【0018】まず、請求金額と支払金額に基づいて釣銭
額を算出する(ステップS1)。請求金額は券の購入金
額であり、支払金額は紙幣挿入口6から投入された紙幣
の投入金額と、硬貨挿入口7から投入された硬貨の投入
金額との合計金額である。次に、算出した釣銭額のうち
紙幣で放出する金額が2000円の倍数額か否か、すな
わち6000円または8000円か否かを判定する(ス
テップS2)。なお、釣銭額が2000円と4000円
の場合も、2000円の倍数額となるが、これらの場合
は5000円札が釣銭として放出されることはあり得
ず、後述するステップS6,S7で処理することで、自
動的に2000円札のみで放出されることになるので、
ここでは釣銭額が5000円を超える6000円と80
00円について判定している。ただし、これは一例であ
って、ステップS2で2000円と4000円を含めて
判定することも可能である。
【0019】釣銭額が6000円、8000円のいずれ
かであれば(ステップS2;YES)、2000円札の
放出枚数を算出する(ステップS3)。釣銭額が600
0円の場合は、2000円札の放出枚数は3枚であり、
釣銭額が8000円の場合は、2000円札の放出枚数
は4枚となる。続いて、2000円札のみでの出金が可
能か否かを判定し(ステップS4)、2000円札のみ
での出金が可能であれば(ステップS4;YES)、所
定枚数の2000円札のみで釣銭を放出し(ステップS
5)、動作を終了する。2000円札の放出にあたって
は、図3において、2千円カセット33から釣銭額に応
じた枚数の2000円札を順次搬送路38へ繰り出し、
保留部37に集積させた後、紙幣放出口8から放出す
る。なお、ステップS4における2000円札のみでの
出金が可能か否かの判定方法としては、2千円カセット
33に残っている札の厚みをセンサで検知して、厚みが
一定量に満たなくなると出金不可能と判定する方法や、
残り枚数をカウンタで管理している場合は、ステップS
3で算出した放出枚数と残り枚数とを比較して判定する
方法などが考えられる。
【0020】一方、ステップS2において、紙幣で放出
する金額が6000円でも8000円でもない場合は
(ステップS2;NO)、従来と同様に、出金可能な紙
幣のうち高額紙幣から順に(ここでは5000円札→2
000円札→1000円札の順に)各紙幣の放出枚数を
算出する(ステップS6)。たとえば、釣銭額が700
0円の場合は、5000円札が1枚、2000円札が1
枚となる。また、釣銭額が前述した2000円や400
0円の場合は、高額順に計算するに際して5000円札
は対象外となり、2000円札がそれぞれ1枚、2枚と
なる。こうして紙幣の放出枚数を算出した後、それらの
紙幣で釣銭を放出して(ステップS7)、動作を終了す
る。
【0021】また、ステップS4において、釣銭切れ等
により2000円札のみでの出金が不可能な場合も(ス
テップS4;NO)、他の出金可能な紙幣(5000円
札と1000円札)のうち高額紙幣から順に放出枚数を
算出し(ステップS6)、それらの紙幣で釣銭を放出す
る(ステップS7)。なお、2000円札のみでの出金
が不可能な場合でも、2千円カセット33に残っている
2000円札と、他の出金可能な紙幣とを組み合わせて
出金する(たとえば、釣銭額が6000円の場合に、2
000円札2枚と1000円札2枚とで出金する)よう
な運用にしてもよい。これを採用するか否かは装置の仕
様による。
【0022】図5は、このようにして釣銭放出を行う場
合の出金パターンを示している。図5と図13とを比較
すると、6000円と8000円以外の釣銭額について
は両者のパターンは同じであるが、6000円と800
0円については、図13の場合1000円札が1枚必要
となるのに対し、図5では1000円札は不要である。
図6はこの比較結果を示したものであり、図5および図
13における千円札枚数の欄を対比したテーブルであ
る。
【0023】図6から明らかなように、本発明では、1
000円札が必要となるのは、釣銭額が3000円と1
000円の場合のみであり、釣銭額が5000円を超え
る場合でも、1000円札は1枚も放出する必要がな
い。この結果、従来の高額順に紙幣を放出する場合に比
べて、1000円札の放出パターンが4パターンから2
パターンに減少する。しかも、従来の1000円札を放
出しないパターン(釣銭額2000円、4000円、5
000円、7000円、9000円の場合)は、本発明
においても1000円札を放出しないパターンとなって
いるので、各出金パターンの発生確率が均等でなくて
も、同一条件の下では1000円札の放出量が減少して
いることになる。したがって、釣銭準備金として最も必
要とされる1000円札の放出量を、従来よりもさらに
抑制することができる。
【0024】図7は、図5および図13の右端にある釣
札合計枚数の欄を対比したテーブルである。図7から明
らかなように、本発明では釣銭額が8000円と600
0円の場合に、放出紙幣がそれぞれ1枚増えるだけであ
るから、パターンそのものが大きく変わってしまうこと
はなく、従来とほぼ同じパターンを維持することができ
る。したがって、利用者が受け取る紙幣の枚数が極端に
多くなることはなく、利便性が損われるおそれはない。
【0025】なお、2千円カセット33の2000円札
がなくなった場合は、図8に示す出金パターンに従っ
て、5000円札と1000円札とで釣銭の放出が行わ
れる(図4のステップS6,S7)。また、5千円カセ
ット34の5000円札がなくなった場合、あるいは、
もともと5000円札を釣銭として放出しない仕様にな
っている場合は、図9に示す出金パターンに従って、2
000円札と1000円札とで釣銭の放出が行われる
(同)。さらに、2千円カセット33の2000円札
と、5千円カセット34の5000円札が両方ともなく
なった場合は、図10に示す出金パターンに従って、1
000円札のみで釣銭の放出が行われる(同)。そし
て、出金対象となっている金種の紙幣がすべて装填され
た状態に戻ると、再び図5に示す出金パターンに従っ
て、釣銭の放出が行われる。
【0026】図11は、本発明における釣銭放出の手順
をさらに一般化して表したフローチャートであって、ス
テップS11〜S17は、それぞれ図4のステップS1
〜S7に対応している。最初に、請求金額と支払金額に
基づいて釣銭額を算出する(ステップS11)。次に、
算出した釣銭額のうち紙幣で放出する金額が中間金種紙
幣の額面金額の倍数額か否かを判定する(ステップS1
2)。倍数額であれば(ステップS12;YES)、中
間金種紙幣の放出枚数を算出する(ステップS13)。
この場合の放出枚数は、釣銭額のうち紙幣で放出する金
額を中間金種紙幣の額面金額で割算した値となる。続い
て、当該中間金種紙幣のみでの出金が可能か否かを判定
し(ステップS14)、出金が可能であれば(ステップ
S14;YES)、釣銭額に応じた枚数の中間金種紙幣
のみで釣銭を放出し(ステップS15)、動作を終了す
る。なお、ステップS14における中間金種紙幣のみで
の出金が可能か否かの判定方法としては、中間金種紙幣
のカセットに残っている札の厚みをセンサで検知して、
厚みが一定量に満たなくなると出金不可能と判定する方
法や、残り枚数をカウンタで管理している場合は、ステ
ップS13で算出した放出枚数と残り枚数とを比較して
判定する方法などが考えられる。
【0027】一方、ステップS12において、紙幣で放
出する金額が中間金種紙幣の額面金額の倍数額でない場
合は(ステップS12;NO)、従来と同様に、出金可
能な紙幣のうち高額紙幣から順に各紙幣の放出枚数を算
出し(ステップS16)、それらの紙幣で釣銭を放出し
て(ステップS17)、動作を終了する。また、ステッ
プS14において、中間金種紙幣のみでの出金が不可能
な場合も(ステップS14;NO)、他の出金可能な紙
幣のうち高額紙幣から順に放出枚数を算出し(ステップ
S16)、それらの紙幣で釣銭を放出する(ステップS
17)。なお、中間金種紙幣のみでの出金が不可能な場
合でも、カセットに残っている中間金種紙幣と、他の出
金可能な紙幣とを組み合わせて出金するような運用にし
てもよい。これを採用するか否かは装置の仕様による。
【0028】このようにして、図11の手順によれば、
将来3000円札のような新札が発行された場合でも、
2000円札の場合と同様に対応することができる。た
とえば、3000円札を釣銭として使用する場合、釣銭
額が3000円であれば3000円札が1枚放出され、
1000円札の放出は不要となる。また、釣銭額が60
00円であれば3000円札が2枚放出され、釣銭額が
9000円であれば3000円札が3枚放出される。こ
れらの場合も、1000円札の放出は不要である。
【0029】本発明は、釣銭額の範囲にかかわらず適用
することができるが、特に、現在の5000円札および
2000円札のように、中間金種紙幣として最も高い額
面金額の上位金種紙幣とこれより低い額面金額の下位金
種紙幣とが存在し、釣銭額が上位金種紙幣の額面金額を
超える場合に有用である。すなわち、釣銭額Xが上位金
種紙幣の額面金額を超える場合は、従来の高額順に従っ
て釣銭を放出すると、上位金種紙幣(5000円札)が
必ず放出され、これに加えて、下位金種紙幣(2000
円札)と最低金種紙幣(1000円札)が必要に応じて
所定枚数だけ放出される。したがって、上位金種紙幣と
下位金種紙幣だけで釣銭額Xに満たない場合は、必ず最
低金種紙幣が放出されることになる。
【0030】これに対して、本発明では、釣銭額Xが上
位金種紙幣の額面金額P(たとえばP=5000円)を
超える場合に、Xが下位金種紙幣の額面金額Q(たとえ
ばQ=2000円)の倍数であって、上位金種紙幣の額
面金額Pの倍数でないときには(たとえばX=8000
円の場合)、下位金種紙幣(2000円札)のみで釣銭
が放出される。それゆえ、この釣銭額Xに関しては、上
位金種紙幣(5000円札)が放出されることはなく、
したがって、これと組み合わされる最低金種紙幣(10
00円札)も放出されないので、これにより最低金種紙
幣の放出量を減らすことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、釣銭準備金として最も
必要とされる最低金種紙幣の放出枚数を一層減少させる
ことができるので、釣銭切れによって利用者に対するサ
ービスが低下したり、係員の紙幣補填作業が増加したり
するのを改善できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動券売機の一例を示
した正面図である。
【図2】自動券売機のブロック図である。
【図3】紙幣処理部の概略構成図である。
【図4】2000円札で釣銭を出金する場合の手順を示
したフローチャートである。
【図5】本発明による釣銭出金パターンを示したテーブ
ルである。
【図6】釣銭出金パターンを比較したテーブルである。
【図7】釣銭出金パターンを比較したテーブルである。
【図8】2000円札なしの場合の釣銭出金パターンを
示したテーブルである。
【図9】5000円札なしの場合の釣銭出金パターンを
示したテーブルである。
【図10】2000円札および5000円札なしの場合
の釣銭出金パターンを示したテーブルである。
【図11】釣銭を出金する場合の一般的手順を示したフ
ローチャートである。
【図12】従来の釣銭出金パターンを示したテーブルで
ある。
【図13】2000円札を用いた場合の釣銭出金パター
ンを示したテーブルである。
【符号の説明】
6 紙幣挿入口 8 紙幣放出口 23 紙幣処理部 32 千円カセット 33 2千円カセット 34 5千円カセット 35 万円カセット 100 自動券売機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E040 AA01 BA13 CA09 CA20 3E042 BA15 CB05 3E044 AA02 DA02 DA04 DB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】請求金額と支払金額に基づいて釣銭額を算
    出し、釣銭を放出する金銭処理装置であって、 前記釣銭額のうち紙幣で放出する金額が、最も額面金額
    の高い最高金種紙幣と最も額面金額の低い最低金種紙幣
    との間にある中間金種紙幣の額面金額の倍数額である場
    合に、当該中間金種紙幣のみで釣銭を放出することを特
    徴とする金銭処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の金銭処理装置において、
    前記釣銭額のうち紙幣で放出する金額が前記中間金種紙
    幣の額面金額の倍数額でない場合は、最高金種紙幣を除
    く放出可能な金種の紙幣の中から高額順に釣銭を放出す
    ることを特徴とする金銭処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の金銭処理
    装置において、前記中間金種紙幣の放出が不可能な場合
    は、最高金種紙幣と中間金種紙幣を除く他の放出可能な
    金種の紙幣の中から高額順に釣銭を放出することを特徴
    とする金銭処理装置。
  4. 【請求項4】請求金額と支払金額に基づいて釣銭額を算
    出し、釣銭を放出する金銭処理装置であって、 前記釣銭額のうち紙幣で放出する金額が2000円の倍
    数額である場合に、2000円札のみで釣銭を放出する
    ことを特徴とする金銭処理装置。
  5. 【請求項5】請求金額と支払金額に基づいて釣銭額を算
    出し、釣銭を放出する金銭処理装置であって、 前記釣銭額のうち紙幣で放出する金額が6000円の場
    合に、2000円札を3枚放出することを特徴とする金
    銭処理装置。
  6. 【請求項6】請求金額と支払金額に基づいて釣銭額を算
    出し、釣銭を放出する金銭処理装置であって、 前記釣銭額のうち紙幣で放出する金額が8000円の場
    合に、2000円札を4枚放出することを特徴とする金
    銭処理装置。
  7. 【請求項7】請求金額と支払金額に基づいて釣銭額を算
    出し、釣銭を放出する金銭処理装置であって、最も額面
    金額の高い最高金種紙幣と最も額面金額の低い最低金種
    紙幣との間にある中間金種紙幣と、前記最低金種紙幣と
    が収納され、前記中間金種紙幣および最低金種紙幣を釣
    銭として放出するものにおいて、 前記中間金種紙幣として、中間金種紙幣のうちで最も高
    い額面金額Pを持つ上位金種紙幣と、この額面金額Pよ
    りも低い額面金額Qを持つ下位金種紙幣とが収納されて
    おり、 前記釣銭額のうち紙幣で放出する金額XがP<Xの場合
    に、XがQの倍数であってPの倍数でないときは、額面
    金額Qの下位金種紙幣のみで釣銭を放出することを特徴
    とする金銭処理装置。
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