JP2002214057A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JP2002214057A
JP2002214057A JP2001005011A JP2001005011A JP2002214057A JP 2002214057 A JP2002214057 A JP 2002214057A JP 2001005011 A JP2001005011 A JP 2001005011A JP 2001005011 A JP2001005011 A JP 2001005011A JP 2002214057 A JP2002214057 A JP 2002214057A
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pedestal
layer
package
sensor chip
pressure sensor
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JP2001005011A
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English (en)
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Masanori Tomioka
昌則 冨岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサチップが台座を介してパッケージに固
定された圧力センサにおいて、パッケージと台座間に生
じる熱応力が、センサチップへ伝達するのを抑える。 【解決手段】 台座3を、センサチップ1と同等の熱膨
張係数を有しセンサチップ1が接合される第1層31
と、センサチップ1と同等の熱膨張係数を有しかつ第1
層31よりも高い弾性係数を有する第2層32とを含む
多層構造にする。パッケージ2と第2層32間に生じる
熱応力は第2層32により緩衝されるので、第1層およ
びセンサチップ1への熱応力の伝達は抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセンサチップが台座
を介してパッケージに固着された構造をもつ圧力センサ
に関するものであって、特にパッケージと台座間に生じ
る熱応力がセンサチップへ伝達するのを防止するための
台座に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業界において圧力の測定を必要とする
個所は非常に多く、様々な分野で、圧力をその大きさに
応じた電気信号に変換する圧力センサが用いられてい
る。そして圧力センサの信頼性の向上およびコストの削
減、小型軽量化は重要な課題となっている。
【0003】図4は従来の圧力センサの構成図である。
図4において、1はセンサチップであり、それに加わる
圧力により生じるひずみを電気信号に変換する。3はセ
ンサチップ1が接合される台座であり、4はセンサチッ
プ1と台座3とで囲まれ形成される真空室である。真空
室4は圧力測定の際のリファレンス圧力として用いられ
る。また、台座3はセンサチップ1が接合された面とは
異なる面においてパッケージ2に接合される。5はセン
サチップと外部リードを電気的に接続するワイヤであ
り、センサチップ1からの電気信号を外部リードに伝達
する。
【0004】ここで、接合の方法として、センサチップ
1と台座3とは陽極接合されており、パッケージ2と台
座3とは接着剤により接着されている。
【0005】次に図4に示した従来の圧力センサの動作
を説明する。まず、パッケージ2内に測定圧力が印加さ
れると、その測定圧力はセンサチップ1の表面に印加さ
れ、センサチップ1には測定圧力の大きさ応じたひずみ
が生じる。センサチップ1はそのひずみを電気信号に変
換し、ワイヤ5を介して外部リードへと電気信号を出力
する。以上のようにして、測定圧力の大きさに応じた電
気信号を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来はパッケージ2の
材質として金属が使用されることが多かったが、コスト
の問題や、小型化が困難であることなどの理由から、エ
ポキシ、プラスチック、液晶ポリマー等を材質とする樹
脂へと移行しつつある。
【0007】ところで、パッケージ2と台座3との熱膨
張係数が異なる場合、温度変化に伴いパッケージ2と台
座3との間に熱応力が生じ、それによって台座3が変形
してしまう。さらに台座3の変形がセンサチップ1に伝
わり、センサチップ1も変形してしまう。前述したよう
に、センサチップ1は自身のひずみを電気信号に変換す
るものであるので、センサチップ1の変形は測定結果に
反映してしまい、その結果、圧力センサの温度特性が悪
化することになる。
【0008】当然、パッケージ2に使用される材質とし
て、台座3と同等の熱膨張係数を有するものが選択され
るが、特にパッケージ2の材質に樹脂が用いられる場
合、形状効果のパッケージごとのばらつきが大きいため
に、現実にはそれだけでは熱応力を抑えることは困難で
ある。
【0009】よって、センサチップ1とパッケージ2と
の間に存在する台座3は、パッケージ2と台座3間に生
じる熱応力をセンサチップ1に伝えないように緩衝する
緩衝材としての役割も果たす必要がある。
【0010】通常、この台座3の応力緩衝は、台座3の
高さが高いほどより効果がある。しかし、台座3を高く
することは圧力センサの形状が大きくなることにつなが
り、製品の小型化の流れに反することになってしまう。
【0011】また、台座3が熱応力が加わっても変形し
にくい、つまり弾性係数が高いものであれば、応力緩衝
の効果を大きくできる。しかし、台座3の材質としては
高絶縁性を有することと、さらに、センサチップ1と同
等の熱膨張係数であるものを選択する必要があり、材質
がある程度限定されてしまう。例えば、センサチップ1
の材質がシリコンである場合、一般的に台座3の材質は
高絶縁性を有し、シリコン同等の熱膨張係数をもつパイ
レックスガラスが用いられる。その理由としては、ガラ
スとシリコンを陽極接合する際は300〜400度に加
熱するため、このとき熱膨張係数が互いに異なる材質を
陽極接合した場合、接合後にその界面に熱応力が残留
し、圧力センサの特性に影響を与えるためである。さら
に最悪の場合、素材にクラックが発生するなど、センサ
素子の破壊の原因となることもある。
【0012】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、台座の形状を大きくすること無
く、パッケージからの熱応力を緩衝する性能に優れた台
座を提供し、圧力センサの形状の小型化および温度特性
の向上に寄与することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る圧
力センサは、センサチップと、前記センサチップが接合
される台座と、前記台座が固定されるパッケージと、を
有する圧力センサであって、前記台座が、前記センサチ
ップと同等の熱膨張係数を有し、前記センサチップが接
合される第1層と、前記センサチップと同等の熱膨張係
数を有し、かつ前記第1層よりも高い弾性係数を有する
第2層と、を含む多層構造であることを特徴とする。
【0014】請求項2の発明に係る圧力センサは、請求
項1に記載の圧力センサであって、前記多層構造におけ
る所定の層間が、互いに対面する面の一部を介して接合
される、ことを特徴とする。
【0015】請求項3の発明に係る圧力センサは、請求
項1に記載の圧力センサであって、前記台座と前記パッ
ケージとが、前記台座の前記パッケージに対面する面の
一部であってかつ少なくとも周辺部を介して接合される
ことを特徴とする。
【0016】請求項4の発明に係る圧力センサは、請求
項1から請求項3のいずれかに記載の圧力センサであっ
て、前記センサチップの材質がシリコンであり、前記第
1層の材質がパイレックスガラスであり、前記第2層の
材質がシリコンであり、前記第1層は前記第2層に接合
されることを特徴とする。
【0017】請求項5の発明に係る圧力センサは、セン
サチップと、前記センサチップが接合される台座と、前
記台座が固定されるパッケージと、を有する圧力センサ
であって、前記台座が、くびれをもつ構造を有すること
を特徴とする。
【0018】請求項6の発明に係る圧力センサは、セン
サチップと、前記センサチップが接合される台座と、前
記台座が固定されるパッケージと、を有する圧力センサ
であって、前記台座と前記パッケージとが、前記台座の
前記パッケージに対面する面の一部であってかつ少なく
とも周辺部を介して接合されることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1は本発明の
実施の形態1に係る圧力センサの構成図である。図1に
おいて、センサチップ1、パッケージ2、真空室4、ワ
イヤ5は図4に示したものと同様であるのでここでの詳
細な説明は省略する。図1に示すように、実施の形態1
では台座3は第1層31および第2層32により構成さ
れる2層構造となっている。ここで、第1層31はセン
サチップ1と同等の熱膨張係数を有する材質であり、第
2層32はセンサチップ1と同等の熱膨張係数を有しか
つ第1層よりも高い弾性係数を有する材質である。セン
サチップ1は台座3の第1層31側に接合され、同時に
真空室4が形成される。また、台座3の第2層32側は
パッケージ2に接合される。なお、接合の方法として
は、センサチップ1と第1層31は陽極接合されてお
り、第1層31と第2層32との接合は陽極接合でもよ
いし、接着剤による接着でもよい。また、台座3はパッ
ケージ2に接着剤により接着される。
【0020】例えば、センサチップの材質がシリコンで
ある場合、上記した条件に適合する第1層31の材質と
してはパイレックスガラス、第2層32の材質としては
シリコンが挙げられる。
【0021】前述したように、弾性係数が高い物質は応
力により変形しにくいため、弾性係数が高い物質は応力
を伝達しにくい、つまり応力緩衝の性能に優れている。
よって、図1のように第1層31とパッケージ2との間
に、第1層31よりも弾性係数の高い第2層32が存在
することにより、パッケージ2と第2層32との間に生
じる熱応力は第2層32によって緩衝され、第1層31
への伝達は抑えられる。よって、第1層31に接合され
たセンサチップ1が、パッケージ2と台座3との間に生
じる熱応力の影響で変形することを抑えることができ
る。
【0022】なお、第1層31はセンサチップ1と陽極
接合されるので、前述したようにセンサチップ1と同等
の熱膨張係数を有するものが使用される。また、第2層
32にもセンサチップ1と同等の熱膨張係数を有するも
のを使用している。それにより、センサチップ1と第1
層31間、および第1層31と第2層32間での熱応力
の発生は共に抑えられている。
【0023】よって本実施の形態に係る圧力センサに用
いられる台座は、従来の圧力センサに用いられていた台
座に比べて、パッケージとの間に生じる熱応力を緩衝す
る性能に優れている。つまり、台座の高さを高くするこ
と無く、圧力センサの温度特性を向上することができ
る。言い換えれば、その分台座の高さを低くしても圧力
センサの温度特性の悪化は抑えられるので、圧力センサ
の形状の小型化に寄与できる。
【0024】また、ここでは便宜上、リファレンス圧力
としての真空室を有する構造の圧力センサを示したが、
例えば台座およびパッケージに貫通孔を設けて大気圧を
リファレンス圧力とするゲージタイプの圧力センサ等に
も適応可能であることは言うまでもない。
【0025】さらに、ここでは第2層32が直接パッケ
ージ2および第1層31に接合された2層構造の台座を
示したが、第1層31と第2層32との間ないし第2層
32とパッケージ2との間にさらに別の層を備える多層
構造であっても、パッケージ2と台座3との間に生じる
熱応力の緩衝の効果は得られる。ただし、多層構造の台
座においては、各層間での熱応力の発生も抑える必要が
あるので、全ての層、なかでも第1層31と第2層32
間の層は特に、センサチップ1と同等の熱膨張係数を有
する材質でなければならない。
【0026】しかし台座の層の数が増えると、それだけ
それら各層間の熱応力のバランスをとることが困難にな
るので、現実的には第1層31が第2層32に接合され
る構造が実用的であるといえる。
【0027】ところで、前述したようにパイレックスガ
ラスは絶縁性に優れ、シリコンと同等の熱膨張係数を持
つことが知られているが、それでも僅かな熱膨張係数の
違いにより、微妙に圧力センサの温度特性に影響を与え
ている。そこで、上記したセンサチップ1の材質がシリ
コン、第1層31にパイレックスガラス、第2層32に
シリコンが用いられ、第1層31が直接第2層32に接
合される構造の例においては、第1層のパイレックスガ
ラスが熱膨張係数の等しいセンサチップおよび第2層3
2のシリコンで挟み込まれるので、パイレックスガラス
の歪みは抑えられ、結果としてパイレックスガラスの第
1層31とシリコンのセンサチップ1間に生じる微小な
熱応力をさらに緩和するという効果が得られる。
【0028】<実施の形態2>図2は本発明の実施の形
態2に係る圧力センサの構成図である。図2において
も、センサチップ1、パッケージ2、真空室4、ワイヤ
5は図4に示したものと同様であるのでここでの詳細な
説明は省略する。図2に示すように、本実施の形態にお
いても台座3は、センサチップ1と同等の熱膨張係数を
有する第1層31と、センサチップ1と同等の熱膨張係
数を有しかつ第1層よりも高い弾性係数を有する第2層
32を接合した2層構造からなる。ただしここでは図2
に示すように、第2層32に凸部を設け、その凸部を介
して第1層31と第2層32とは接合されている。ここ
でも接合の方法としては、センサチップ1と第1層31
は陽極接合されており、第1層31と第2層32との接
合は陽極接合でもよいし、接着剤による接着でもよい。
また、台座3はパッケージ2に接着剤により接着され
る。
【0029】従って、第1層31と第2層32との接合
面積が小さくなるために、パッケージ2と台座3間に生
じた熱応力は、第1層へとさらに伝わりにくくなる。
【0030】ところで、接合面積を小さくすることで、
熱応力の影響を小さくできるのであれば、第2層32の
形状自体を小さくして、パッケージ2と台座3との接合
面積も小さくすることが考えられる。しかし、台座3を
そのような形状にすると、振動等によって台座3とパッ
ケージ2との接合面に掛かる力が大きくなってしまう。
一般に、接着剤による接着は陽極接合による接合に比べ
て、強度および信頼性に劣り、特に樹脂接着は強度、耐
久性に難がある。よって、パッケージ2と第2層32と
の接合面積を小さくすることは、パッケージ2から台座
3をはがれやすくし、圧力センサの強度および信頼性を
低下させることにつながる。
【0031】本実施の形態における第2層32は、パッ
ケージ2と台座3との接合面積を保ったまま、第1層と
の接合面積のみを小さくしている。よって、パッケージ
2と台座3間の接合強度を低下させること無く、さらに
台座3の応力緩衝の性能を高めることができる。
【0032】したがって本実施の形態に係る圧力センサ
は、台座3の高さを高くすること無く、圧力センサの温
度特性をさらに向上することができるので、圧力センサ
の形状の小型化に寄与できる。
【0033】ここで、図2においては第2層32に凸部
を設けた構造を示したが、第1層31と第2層32との
接合面積が小さくなる構造であれば第1層31に凸部を
設けてもよいし、さらにその凸部の個数、配置、形状等
に係わらず同様の効果が得られる。
【0034】さらに、3層以上の多層構造の台座におい
ても、任意の層間の接合面積を小さくすることによる熱
応力緩衝の効果が得られる。
【0035】また、台座が多層構造でない、即ち単一の
層からなる場合においても、この台座3に断面積の小さ
くなる部位を設けることにより、同様の形状効果を得る
ことができる。しかし、特に単一の層からなる台座の場
合は加工の容易さから、台座にくびれを持たせる構造が
実用的である。
【0036】<実施の形態3>図3は本発明の実施の形
態3に係る圧力センサの構成図である。図3においても
センサチップ1、パッケージ2、真空室4、ワイヤ5は
図4に示したものと同様であるのでここでの詳細な説明
は省略する。本実施の形態においても台座3は、センサ
チップ1と同等の熱膨張係数を有する第1層31と、セ
ンサチップ1と同等の熱膨張係数を有しかつ第1層より
も高い弾性係数を有する第2層32を接合した2層構造
からなる。ただし図3に示すように、第2層32のパッ
ケージ2と接合される面の少なくとも周辺部に突起を設
け、パッケージ2と台座3はその突起を介して接合され
る。ここでも各接合の方法としては、センサチップ1と
第1層31は陽極接合されており、第1層31と第2層
32との接合は陽極接合でもよいし、接着剤による接着
でもよい。また、台座3はパッケージ2に接着剤により
接着される。
【0037】つまり、パッケージ2と台座3との接合面
積が小さくなる。よってパッケージ2と台座3間に生じ
る熱応力の発生が抑えられる。
【0038】ところが上述したように、パッケージ2と
台座3の接着面積が小さくなると、パッケージ2と台座
3間の接着強度が落ちることが問題となる。しかし、第
2層32のパッケージ2と接合される突起は少なくとも
その面の周辺部に設けられているので、振動等によりパ
ッケージ2と台座3の突起との接合面に、局部的に大き
な力がかかるのを抑えるという形状効果が得られる。つ
まり、本実施の形態における第2層32は、パッケージ
2と台座3との接合面積が小さくなることによる接合強
度の低下を、突起をパッケージ2対面する面の周辺部に
配置して接合面にかかる力を広い領域に分散させること
で補っている。
【0039】よって、図3に示した第2層32は、パッ
ケージ2と台座3間の接合強度の問題を抑えつつ、台座
3の熱応力緩衝の性能をさらに高めることができる。
【0040】したがって本実施の形態に係る圧力センサ
は、台座3の高さを高くすること無く、圧力センサの温
度特性をさらに向上することができ、圧力センサの形状
の小型化に寄与できる。
【0041】さらに、台座が多層構造でない、即ち単一
の層からなる場合においても、パッケージ2と台座3と
の接合面積を小さくすれば熱応力の緩衝の効果は得ら
れ、かつその接合個所を台座3のパッケージに対面する
面の周辺部に設けることによって、パッケージ2と台座
3との接合面積が小さくなることによる接合強度の低下
を補うことがきる。また3層以上の多層構造の台座にお
いても同様のことがいえる。
【0042】つまり、台座3の層の数に係わらず、台座
3のパッケージ2に対面する面の少なくとも周辺部を介
してパッケージ2と台座3とを接合することによって、
パッケージ2と台座3との間に生じる熱応力の発生を抑
え、さらにパッケージ2と台座3との接合面積が小さく
なることによるパッケージ2と台座3との接合強度の低
下の問題を解決することができる。
【0043】
【発明の効果】以上示したように、本発明における請求
項1記載の圧力センサによれば、台座はセンサチップと
同等の熱膨張係数を有しセンサチップが接合される第1
層と、センサチップと同等の熱膨張係数を有し、かつ第
1層よりも高い弾性係数を有する第2層とを含む多層構
造であるので、パッケージと台座との間に生じる熱応力
は第2層により緩衝され、第1層およびセンサチップへ
の熱応力の伝達は抑えられる。
【0044】よって、台座の高さを高くすること無く、
圧力センサの温度特性を向上することができる。また台
座の高さを低くしても圧力センサの温度特性の悪化は抑
えられるので、圧力センサの形状の小型化に寄与でき
る。
【0045】請求項2記載の圧力センサによれば、台座
の多層構造における所定の層間が、互いに対面する面の
一部を介して接合されるので、その層間における接合面
積が小さくなる。よって、パッケージと台座との間で生
じた熱応力は、さらに第1層およびセンサチップへと伝
わりにくくなる。また、パッケージと台座との接合面積
は保たれるので、パッケージと台座との接合強度の低下
を伴わない。
【0046】よって、台座の高さを高くすること無く、
圧力センサの温度特性を向上することができる。また台
座の高さを低くしても圧力センサの温度特性の悪化は抑
えられるので、圧力センサの形状の小型化に寄与でき
る。
【0047】請求項3記載の圧力センサによれば、台座
とパッケージとは、台座のパッケージに対面する面の一
部であってかつ少なくとも周辺部を介して接合されるの
で、パッケージと台座との間に生じる熱応力の発生を抑
え、さらにパッケージと台座との接合面積が小さくなる
ことによる、パッケージと台座との接合強度の低下の問
題を解決することができる。
【0048】よって、台座の高さを高くすること無く、
圧力センサの温度特性を向上することができる。また台
座の高さを低くしても圧力センサの温度特性の悪化は抑
えられるので、圧力センサの形状の小型化に寄与でき
る。
【0049】請求項4記載の圧力センサによれば、セン
サチップの材質がシリコンであり、第1層の材質がパイ
レックスガラスであり、第2層の材質がシリコンであ
り、第1層は第2層に接合されているので、パッケージ
と台座との間に生じる熱応力は第2層により緩衝され、
第1層およびセンサチップへの熱応力の伝達は抑えられ
る。さらに、第1層とセンサチップとの間の熱応力の発
生も抑えることができる。
【0050】よって、台座の高さを高くすること無く、
圧力センサの温度特性を向上することができる。また台
座の高さを低くしても圧力センサの温度特性の悪化は抑
えられるので、圧力センサの形状の小型化に寄与でき
る。
【0051】請求項5記載の圧力センサによれば、台座
がくびれをもつ構造を有するので、パッケージと台座と
の間に生じる熱応力のセンサチップへ伝達は抑えられ
る。
【0052】よって、台座の高さを高くすること無く、
圧力センサの温度特性を向上することができる。また台
座の高さを低くしても圧力センサの温度特性の悪化は抑
えられるので、圧力センサの形状の小型化に寄与でき
る。
【0053】請求項6記載の圧力センサによれば、台座
とパッケージとは、台座のパッケージに対面する面の一
部であってかつ少なくとも周辺部を介して接合されるの
で、パッケージと台座との間に生じる熱応力の発生を抑
え、さらにパッケージと台座との接合面積が小さくなる
ことによる、パッケージと台座との接合強度の低下の問
題を解決することができる。
【0054】よって、台座の高さを高くすること無く、
圧力センサの温度特性を向上することができる。また台
座の高さを低くしても圧力センサの温度特性の悪化は抑
えられるので、圧力センサの形状の小型化に寄与でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る圧力センサの構成図であ
る。
【図2】 実施の形態2に係る圧力センサの構成図であ
る。
【図3】 実施の形態3に係る圧力センサの構成図であ
る。
【図4】 従来の圧力センサの構成図である。
【符号の説明】
1 センサチップ、2 パッケージ、3 台座、4 真
空室、5 ワイヤ、31 第1層、32 第2層。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサチップと、 前記センサチップが接合される台座と、 前記台座が固定されるパッケージと、を有する圧力セン
    サであって、 前記台座が、 前記センサチップと同等の熱膨張係数を有し、前記セン
    サチップが接合される第1層と、 前記センサチップと同等の熱膨張係数を有し、かつ前記
    第1層よりも高い弾性係数を有する第2層と、を含む多
    層構造である、ことを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧力センサであって、 前記多層構造における所定の層間が、 互いに対面する面の一部を介して接合される、ことを特
    徴とする圧力センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の圧力センサであって、 前記台座と前記パッケージとが、 前記台座の前記パッケージに対面する面の一部であって
    かつ少なくとも周辺部を介して接合される、ことを特徴
    とする圧力センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の圧力センサであって、 前記センサチップの材質がシリコンであり、 前記第1層の材質がパイレックス(登録商標)ガラスで
    あり、 前記第2層の材質がシリコンであり、 前記第1層は前記第2層に接合される、 ことを特徴とする圧力センサ。
  5. 【請求項5】 センサチップと、 前記センサチップが接合される台座と、 前記台座が固定されるパッケージと、を有する圧力セン
    サであって、 前記台座が、くびれをもつ構造を有する、ことを特徴と
    する圧力センサ。
  6. 【請求項6】 センサチップと、 前記センサチップが接合される台座と、 前記台座が固定されるパッケージと、を有する圧力セン
    サであって、 前記台座と前記パッケージとが、 前記台座の前記パッケージに対面する面の一部であって
    かつ少なくとも周辺部を介して接合される、ことを特徴
    とする圧力センサ。
JP2001005011A 2001-01-12 2001-01-12 圧力センサ Pending JP2002214057A (ja)

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