JP4683618B2 - 隔膜型圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents

隔膜型圧力センサ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4683618B2
JP4683618B2 JP2005033735A JP2005033735A JP4683618B2 JP 4683618 B2 JP4683618 B2 JP 4683618B2 JP 2005033735 A JP2005033735 A JP 2005033735A JP 2005033735 A JP2005033735 A JP 2005033735A JP 4683618 B2 JP4683618 B2 JP 4683618B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
glass substrate
diaphragm
thermal expansion
expansion coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005033735A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006220519A (ja
Inventor
治三 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Anelva Corp
Original Assignee
Canon Anelva Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Anelva Corp filed Critical Canon Anelva Corp
Priority to JP2005033735A priority Critical patent/JP4683618B2/ja
Priority to US11/350,728 priority patent/US7270009B2/en
Publication of JP2006220519A publication Critical patent/JP2006220519A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4683618B2 publication Critical patent/JP4683618B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L19/00Details of, or accessories for, apparatus for measuring steady or quasi-steady pressure of a fluent medium insofar as such details or accessories are not special to particular types of pressure gauges
    • G01L19/04Means for compensating for effects of changes of temperature, i.e. other than electric compensation

Description

本発明は隔膜型圧力センサに係り、特に、環境温度変化の影響を受けにくい、高精度・高感度の測定が可能な隔膜型圧力センサに関する。
従来の隔膜型圧力センサとして、静電容量型圧力センサを例に挙げて説明する。
静電容量型圧力センサは、例えば図6の模式的断面図に示すように、容量電極11が形成された第1のガラス基板10と、ダイヤフラム21が形成されたシリコン基板20と、通気口31が形成された第2のガラス基板30とが、接合された構造を有し、ダイヤフラム21の両側に圧力基準室1と圧力測定室2とが形成されている。圧力基準室1には、例えば非蒸発型ゲッタ3が配置され、内部を真空に保持している。
この圧力センサは、例えばアダプタ4上にO−リング5を介して取り付けられ、押さえ板6により固定される。アダプタは真空チャンバのゲージポートに取り付けられる。真空チャンバ内の圧力は、通気口31を通してセンサの圧力測定室2に加わり、圧力測定室2と圧力基準室1との圧力差に応じて、ダイヤフラム21が撓むことになる。従って、ダイヤフラム21と容量電極11間の静電容量を端子ピン12,13で測定することにより、ダイヤフラムの撓み量、即ち真空チャンバの圧力を測定することができる。
このような圧力センサの製造には、マイクロマシン技術が用いられる。また、第1及び第2のガラス基板とシリコン基板との接合には、通常、陽極接合法が用いられ、300〜450℃に加熱した状態で、シリコン基板とガラス基板間に数100V〜1kV程度の電圧を印加することにより、両基板を強固に接合することができる。しかし、このように高温で接合するとシリコン基板とガラス基板の熱膨張率特性の違いから室温に戻したときにダイヤフラムに歪みが発生し、測定値が不安定になったり、又はセンサ周辺の環境温度の変動により測定値が変化しやすくなる。そこで、ダイヤフラムの歪みを最小とすべく、ガラス基板としては熱膨張率特性がシリコンに近い材質のガラス(例えば、パイレックス(登録商標)ガラス)が一般に用いられている。
特開2001−255225 特開平6−66658
近年、半導体デバイスや電子部品の高機能化及び高密度化に伴い、製造プロセスはより一層高度な制御が必要となり、圧力センサも種々のプロセス条件に対応できる高精度・高感度の圧力センサが要求されるようになってきた。
しかし、図6に示した構造の静電容量型圧力センサでは、これらの高度の要求には十分対応しきれなくなり、特に環境温度の変動に伴う測定誤差等が顕著な問題となってきた。さらに高感度センサの場合、感度を上げるために、ダイヤフラムを大きくしたり、又は薄くする必要があり、この結果環境温度の影響が一層大きくなり、測定精度がさらに低下してしまうという問題があった。
そのため温度補償用の参照電極を設ける構造としたり、さらには予め測定しておいた温度補正データに基づいて温度補正を行う補正回路を設ける等、種々の方策が提案されているが、より高精度の測定を行うには、センサ自体の温度特性を向上させる必要があった。
そこで、本発明者らは、温度特性の優れたセンサ構造を開発すべく、種々の材質、厚さのガラス基板を用い、様々な製造条件で圧力センサを試作し、上記問題を解消する検討を行った。この中で、例えば、熱膨張率の違いによる応力を低減するために、熱膨張率特性がパイレックスガラスよりもさらにシリコンに近いガラス(例えば、旭テクノグラス株式会社SW−Y等)を用いてセンサを作製したが、予想に反し、圧力測定値の精度及び環境温度依存性は特に改善されることはなかった。即ち、ガラス基板として、単に接合温度での熱膨張率特性の近い材質のものを用いるだけでは、温度特性に優れたセンサを作製することは困難であることが分かった。
その一方、温度特性に及ぼす第1のガラス基板の板厚の影響を調べる過程で、第1のガラス基板に異なる材質のガラス基板を貼り付けたところ、その材質により温度に対する測定値の変化の程度が変ることを見出した。
本発明者は以上の知見を基にさらに検討を加え、温度特性に優れ、高精度の測定が可能な新たなセンサ構造を見出し、これにより本発明の完成に至ったものである。以上、静電容量型圧力センサの温度特性に関して説明してきたが、上述した問題やその他の事情は、ダイヤフラムを利用する全ての隔膜型圧力センサについても同様に起こることである。
本発明は、環境温度変化の影響が小さく、より高精度な圧力測定が可能な隔膜型圧力センサを提供することを目的とする。
本発明の隔膜型圧力センサは、第1の絶縁性基板、ダイヤフラムを備えた導電性基板及び通気口を備えた第2の絶縁性基板からなり、前記ダイヤフラムと前記第1の絶縁性基板及び前記通気口との間にそれぞれ圧力基準室及び圧力測定室を形成し、外部から前記通気口を通して前記圧力測定室に加わる圧力に応じて変位するダイヤフラムの変位量を計測して該圧力を求める隔膜型圧力センサにおいて
、前記第1の絶縁性基板及び第2の絶縁性基板の少なくとも一方の表面に、環境温度における熱膨張率が、貼り付けられる絶縁性基板の環境温度における熱膨張率よりも小さい板材を貼り付けたことを特徴とする。
さらに、前記板材は、前記絶縁性基板と環境温度付近の温度で貼り付けたことを特徴とする。
特に、前記導電性基板にはシリコンウエハ、前記第1及び第2の絶縁性基板には通常ガラス基板が用いられ、さらにガラスの材質としては熱膨張率がシリコンに近いものが好適に用いられる。
なお、本発明において、熱膨張率とは、0℃における基準値Lと所定温度での熱膨張量ΔL(=L−L)との比(ΔL/L)をいう。また、圧力センサの環境温度とは、圧力センサを使用する環境の温度であり、通常の半導体製造装置の場合20〜50℃程度であるが、本発明はこの温度範囲に限定されないことはいうまでもない。
以上のように第1又は第2の絶縁性基板に熱膨張率の小さな板材を貼り付けることにより、温度変動により生じるダイヤフラムの変位が抑えられ、より高精度の圧力測定が可能となる。なお、板材の環境温度における熱膨張率は負であっても良いが、その絶対値が第1又は第2の絶縁性基板よりも小さい値とするのが好ましい。
本発明において、前記低膨張板材の前記環境温度における熱膨張率は、前記第1又は第2の絶縁性基板の該熱膨張率に対し、1/5以下とするのが好ましく、1/10以下がより好ましい。あるいは、前記第1及び第2の絶縁性基板並びに前記導電性基板の環境温度における熱膨張率が20〜100ppmであり、前記低膨張板材の該熱膨張率は4ppm以下とするのが好ましい
以上の範囲とすることにより、ダイヤフラムに対する環境温度の影響はさらに抑えられ、環境温度が頻繁に変動する系であっても、より高精度な圧力測定が可能となる。
本発明は、マイクロマシン技術を用いて製造する全ての隔膜型圧力センサに適用され、特に第1の絶縁性基板に設けた容量電極とダイヤフラムとの間の静電容量によりダイヤフラムの変位量を求める構成の静電容量型圧力センサ、ダイヤフラムに設けたピエゾ抵抗素子の抵抗によりダイヤフラムの変位量を求める構成の半導体センサ、及びダイヤフラムの共振周波数を利用した振動型圧力センサに好適に適用される。
本発明により、すなわち低膨張率の板材を貼り付けた構造とすることにより、環境温度の影響を受けにくくなり、高精度の隔膜型圧力センサを実現することができる。しかも、従来のセンサに低膨張率の板材を貼り付けるだけで得られるため、生産性良く高精度の圧力センサを製造することが可能となる。
また、従来用いられてきた参照電極配置構造や温度補正回路を組み込むことにより、センサの温度特性をさらに改善できる。従って、温度の影響を受けやすい高感度圧力センサであっても高い精度で安定した測定を保証することが可能となり、高精度の圧力制御が要求されるプロセス条件に対応できる高感度・高精度の隔膜型圧力センサを提供することが可能となる。
以下に、静電容量型圧力センサを例にとり本発明を詳細に説明するが、本発明が静電容量型圧力センサに限定されないことは上述した通りである。
本発明の静電容量型圧力センサの一構成例を図1の模式的断面図に示す。図に示すように、静電容量型圧力センサは、容量電極11が形成された第1の絶縁性基板10と、ダイヤフラム21が形成された導電性基板20と、通気口31が形成された第2の絶縁性基板30と、からなる三層構造を有し、ダイヤフラム21の両側に圧力基準室1と圧力測定室2とが形成されている。圧力基準室1には、例えば非蒸発型ゲッタ3が配置され、内部を真空に保持している。さらに、本発明では、第1のガラス基板の表面上に、第1のガラス基板より熱膨張率の小さい板材(低膨張板材)40がで貼り付けられている。
ここで、導電性基板と第1及び第2の絶縁性基板とは熱膨張率が近い材質のものが用いられ、低膨張板材は、環境温度において第1の絶縁性基板より熱膨張率が小さな材質のものが選択される。例えば、導電性基板としてシリコンウエハを用いる場合、第1及び第2の絶縁性基板としては、熱膨張率特性がシリコンの値に近い材質のガラス基板その他の絶縁性基板が用いられ、例えば図2A及び図2Bに示した特性を有するコーニング社製パイレックスガラス、旭テクノグラス株式会社製SW−Yガラス及びSW−YYガラスが好適に用いられる。また、この他にもHOYA株式会社のSD−1,SD−2ガラス等も用いることができる。なお、SW−Y、SW−YYガラスは、パイレックスガラスよりも接合温度及び環境温度での熱膨張率がシリコンにより近い材質のガラスであるが、圧力センサの温度特性としては大きな相違点は見られず、価格の観点からパイレックスガラスが好ましい。なお、第1の絶縁性基板と第2の絶縁性基板は同じ材質に限ることはない。
また、低膨張板材としては、環境温度(例えば20〜50℃)での熱膨張率特性がシリコンや第1の絶縁性基板に比べ1/5以下、さらには1/10以下のものが好適に用いられる。ここで、第1及び第2の絶縁性基板としては環境温度での熱膨張率が20〜100ppmのものが好適に用いられる。以上の低膨張板材として、株式会社オハラのガラスセラミック基板であるクリアセラムZ及びクリアセラムZHS、岡本硝子株式会社の低膨張結晶化ガラスTCM、コーニング社製ULEガラス、ショット社製ゼロデュアなどが挙げられる。これらの熱膨張率特性の一例を図3に示す。図が示すように、例えばクリアセラムZの熱膨張率は40℃でも4ppm以下でありパイレックスガラスやシリコンの1/5以下であり、50℃では1/10以下である。
図1に示した圧力センサの場合、第1の絶縁性基板と低膨張板材との貼り合わせには、好適には接着剤が用いられる。接着剤は、塗布量を極力薄くするのが好ましい。また、接着は、実際に圧力センサを使用する環境温度付近で接着するのが望ましい。これにより、圧力センサの温度特性がさらに向上する。
なお、低膨張板材の形状としては、第1の絶縁性基板全面の大きさとするのが好ましい。従って、第1の絶縁性基板表面に端子ピンが突出している構造の場合は、端子ピンをよけるように穴を開けた板材を用いる。なお、板材に穴を開けずに、端子ピンをよける形状としてもよいが、この場合もできるだけ大きな面積とするのが好ましい。
図1に示した圧力センサは、シリコン基板を用いて例えば次のようにして作製する。容量電極11を形成した第1のガラス基板10と、圧力基準室用の凹部を形成したシリコン基板20と、を重ね合わせ、真空中で、300〜450℃程度に加熱した状態で、数100V〜1kVの電圧を印加して、両者を接合する。これにより圧力基準室1が形成される。続いて、シリコン基板の圧力基準室1と反対側からエッチングしてダイヤフラム21を形成した後、通気口31を形成した第2のガラス基板30と重ね合わせ、同様に陽極接合法により接合する。最後に、端子ピン12,13を取り付ける。その後に、端子ピンに対応する位置に穴を開けておいた低膨張基板を接着剤で貼り付け、圧力センサを完成する。
なお、図1の例では、低膨張板材を第1の絶縁性基板上に貼り付けたが、第2の絶縁性基板上(下面)に貼り付けても良く、さらには、第1及び第2の絶縁性基板のいずれの面に貼り付けても良い。さらに、板材はガラス、セラミックスのような絶縁性基板に限ることはなく、金属(合金)や半導体であっても良い。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
本実施例では図1に示した構造を有する静電容量型圧力センサ(133Paセンサ)を作製し、温度特性を従来の圧力センサと比較した。
本実施例では、第1及び第2のガラス基板には、それぞれ11×11×0.7mm及び20×20×2mmのパイレックスガラスを用いた。シリコン基板の厚さは0.4mmであり、第1のガラス基板と同じ大きさである。なお、ダイヤフラムは4.2mm角で厚さを7μmとした。上述した方法により、まず従来構造の圧力センサを3つ作製した(試料1)。このうち、2つについては第1のガラス基板上にSY−Wガラス(試料2)及びクリアセラムZ(試料3)を貼り付けた。これらの板材は端子ピンをさけて貼り付けるためそれぞれ約8×8mm及び約7×7mmの大きさとし、厚さはそれぞれ2mm及び1.5mmとした。
なお、低膨張板材と第1のガラス基板との接着は、表面改質剤で表面処理した後に接着剤を用いて貼り付けた。表面改質剤及び接着剤には、東亜合成株式会社製ガラスプライマー及びアロンアルファ#201を用いた。センサは接着後1日放置した。
作製したそれぞれの圧力センサを真空チャンバーに取り付け、所定の温度に加熱又は冷却しながら、真空チャンバーにセンサの測定範囲(0〜133Pa)のArガスを導入して容量電極とダイヤフラム間の静電容量Cを測定した。なお、圧力は、別途真空チャンバに取り付けたMKS社製温調型バラトロン真空計で測定した。測定結果を図4に示す。
図4Aは低膨張板材のない従来のセンサ(試料1)、図4BはSY−Wガラスを貼り付けたセンサ(試料2)、図4CはクリアセラムZを貼り付けたセンサ(試料3)である。図において、相対静電容量(縦軸)は、をそれぞれの試料に対して30℃における静電容量−圧力(0〜133Pa)特性を基準にし、センサ温度を変化させたときの静電容量−圧力特性を相対的に示した値である。30℃、圧力0Paのときの相対静電容量を0pFとして基準とした。
図4Aが示すように、温度が上昇すると相対静電容量の測定値は変化し、0Paでの値は増加するのに対し133Paでは減少することが分かる。また、図4B及び図4Cから、相対静電容量の変化量は第1のガラス基板に低膨張板材を貼り付けると減少し、板材の熱膨張率が小さいほど変化量が抑えられることが分かる。即ち、試料1の場合、133Paでの相対静電容量は30℃の温度変動に対し2.2pF変化するのに対し、試料2では1.7pF、試料3では0.14pFしか変化しないことが分かる。
次に、図4の測定データから、133Paスパン温度ドリフト及びゼロ圧力温度ドリフトの値を求め、これを表1にまとめた。スパン温度ドリフト及びゼロ圧力温度ドリフトは温度に対する測定誤差を示す目安であり、「%FS/℃」の単位で表される。FSはフルスケールの意味であり、30℃における133Paスパンをいう。従って、133Paスパン温度ドリフトとは、単位温度変化に対するスパンに対応する静電容量幅の変化をフルスケールに対して百分率で表した値である。また、ゼロ圧力温度ドリフトは、単位温度変化に対する0Paでの静電容量の変化をフルスケールに対して百分率で表した値である。
Figure 0004683618
表1から明らかなように、第1のガラス基板上に熱膨張率の小さな板材を貼り付けることにより、ゼロ点及び133Paスパンのいずれの温度ドリフトも減少し、環境温度の変動に対して測定値の誤差が小さくなることが分かる。また、熱膨張率が4ppm以下と極めて小さい板材を用いることにより、スパン温度ドリフトを大きく減少させることができる。
また、クリアセラムを2枚重ねて貼り付けた試料も同様にして作製し、温度特性を調べたところ、スパン温度ドリフトがさらに改善される傾向にあることが確認された。
実施例1と同様にして従来構造の圧力センサを2つ作製し(試料4)、その1つに低膨張板材としてクリアセラムZ−HSを貼り付けた(試料5)。これらを真空チャンバに取り付け同様にして静電容量の温度特性を測定した。試料5の測定結果を図5に示し、得られる温度ドリフトを表2に示した。
Figure 0004683618
本実施例の試料5も、従来の試料4にくらべ、ゼロ圧力及び133Paスパンの温度ドリフトのいずれも大きく減少した。
本実施例では、高感度の33Paセンサを作製した(試料6,7)。ダイヤフラムの大きさを6.6mm角とした以外は、実施例1と同様である。なお、低膨張板材としては、クリアセラムZHSを用いた(試料7)。
Figure 0004683618
表が示すように、低圧力域で、より高感度のセンサの場合も、低膨張板材を貼り付けることにより、温度ドリフトを大きく低減させることができた。
本発明の隔膜型圧力センサの一例を示す模式的断面図である。 0〜50℃におけるシリコン及び第1又は第2の絶縁性基板の熱膨張率特性を示すグラフである。 300〜450℃におけるシリコン及び第1又は第2の絶縁性基板の熱膨張率特性を示すグラフである。 低膨張板材の熱膨張率特性を示すグラフである。 試料1の133Paセンサについて、種々の温度における静電容量と圧力との関係を表すグラフである。 試料2の133Paセンサについて、種々の温度における静電容量と圧力との関係を表すグラフである。 試料3の133Paセンサについて、種々の温度における静電容量と圧力との関係を表すグラフである。 試料5の133Paセンサについて、種々の温度における静電容量と圧力との関係を表すグラフである。 従来の静電容量型圧力センサを示す模式的断面図である。
符号の説明
1 基準圧力室、
2 圧力測定室、
3 非蒸発型ゲッタ、
4 アダプタ、
5 O−リング、
6 押さえ板、
10 第1のガラス基板、
11 容量電極、
12,13 端子ピン
20 シリコン基板、
21 ダイヤフラム、
30 第2のガラス基板、
31 通気口、
40 低膨張板材。

Claims (5)

  1. 第1のガラス基板、ダイヤフラムを備えたシリコン基板及び通気口を備えた第2のガラス基板からなり、前記ダイヤフラムと前記第1のガラス基板及び前記通気口との間にそれぞれ圧力基準室及び圧力測定室を形成し、外部から前記通気口を通して前記圧力測定室に加わる圧力に応じて変位するダイヤフラムの変位量を計測して該圧力を求める隔膜型圧力センサにおいて、
    前記第1のガラス基板及び第2のガラス基板の少なくとも一方の表面に、環境温度における熱膨張率が、貼り付けられるガラス基板及びシリコン基板の環境温度における熱膨張率よりも小さい板材を接着剤で貼り付けたことを特徴とする隔膜型圧力センサ。
  2. 前記板材は、前記ガラス基板と環境温度付近の温度で貼り付けたことを特徴とする請求項1に記載の隔膜型圧力センサ。
  3. 前記板材の前記環境温度における熱膨張率は、前記第1又は第2のガラス基板の該熱膨張率に対し1/5以下としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の隔膜型圧力センサ。
  4. 前記第1及び第2のガラス基板並びに前記シリコン基板の前記環境温度における熱膨張率が20〜100ppmであり、前記板材の該熱膨張率は4ppm以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の隔膜型圧力センサ。
  5. 容量電極を備えた第1のガラス基板、ダイヤフラムを備えたシリコン基板及び通気口を備えた第2のガラス基板からなり、前記ダイヤフラムと前記第1のガラス基板及び前記通気口との間にそれぞれ圧力基準室及び圧力測定室を形成し、外部から前記通気口を通して前記圧力測定室に加わる圧力に応じて変位するダイヤフラムの変位量を計測して該圧力を求める隔膜型圧力センサの製造方法において、
    容量電極を形成した第1のガラス基板と圧力基準室用の凹部を形成したシリコン基板とを、前記凹部内に前記容量電極が収まるように重ね合わせて、陽極接合して、圧力基準室を形成する工程と、
    前記シリコン基板を前記圧力基準室とは反対側からエッチングしてダイヤフラムを形成する工程と、
    通気口を形成した第2のガラス基板と前記シリコン基板とを陽極接合して、圧力測定室を形成する工程と、
    前記第1又は第2のガラス基板の少なくとも一方の表面に、環境温度における熱膨張率が、貼り付けられるガラス基板及びシリコン基板の環境温度における熱膨張率よりも小さい板材を接着剤で貼り付ける工程と、
    を備えたことを特徴とする隔膜型圧力センサの製造方法。
JP2005033735A 2005-02-10 2005-02-10 隔膜型圧力センサ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4683618B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005033735A JP4683618B2 (ja) 2005-02-10 2005-02-10 隔膜型圧力センサ及びその製造方法
US11/350,728 US7270009B2 (en) 2005-02-10 2006-02-10 Diaphragm type pressure sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005033735A JP4683618B2 (ja) 2005-02-10 2005-02-10 隔膜型圧力センサ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006220519A JP2006220519A (ja) 2006-08-24
JP4683618B2 true JP4683618B2 (ja) 2011-05-18

Family

ID=36778566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005033735A Expired - Fee Related JP4683618B2 (ja) 2005-02-10 2005-02-10 隔膜型圧力センサ及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7270009B2 (ja)
JP (1) JP4683618B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005001298A1 (de) * 2005-01-03 2006-07-13 Hydac Electronic Gmbh Vorrichtung zum Messen von Kräften, insbesondere Drucksensor, und zugehöriges Herstellverfahren
US20080164598A1 (en) * 2007-01-08 2008-07-10 Horst Theuss Semiconductor module
US20080277747A1 (en) * 2007-05-08 2008-11-13 Nazir Ahmad MEMS device support structure for sensor packaging
EP2088413A1 (en) * 2008-02-08 2009-08-12 Paul Scherrer Institut Sensor and method for determining the pressure in a fluid
US8643127B2 (en) * 2008-08-21 2014-02-04 S3C, Inc. Sensor device packaging
US7775119B1 (en) * 2009-03-03 2010-08-17 S3C, Inc. Media-compatible electrically isolated pressure sensor for high temperature applications
US9778238B2 (en) * 2014-09-09 2017-10-03 Ams International Ag Resonant CO2 sensing with mitigation of cross-sensitivities
DE102015104410B4 (de) * 2015-03-24 2018-09-13 Tdk-Micronas Gmbh Drucksensor
US10163660B2 (en) * 2017-05-08 2018-12-25 Tt Electronics Plc Sensor device with media channel between substrates
RU2745007C2 (ru) * 2020-03-16 2021-03-18 Общество С Ограниченной Ответственностью "Оптосенс" Мембранный датчик давления

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60202323A (ja) * 1984-02-21 1985-10-12 バイサラ・オーワイ 圧力用デイテクタ
JPS6427635U (ja) * 1987-08-11 1989-02-17
JP2002214057A (ja) * 2001-01-12 2002-07-31 Mitsubishi Electric Corp 圧力センサ
JP2004045184A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Denso Corp 半導体力学量センサ
JP2004212388A (ja) * 2002-12-19 2004-07-29 Anelva Corp 静電容量型圧力センサ

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0666658A (ja) 1992-08-15 1994-03-11 Stec Kk 静電容量型圧力センサ
DE59403558D1 (de) * 1994-03-18 1997-09-04 Envec Mess Und Regeltechn Gmbh Kapazitiver Drucksensor bzw. kapazitiver Differenzdrucksensor
JPH0835899A (ja) 1994-07-21 1996-02-06 Tokin Corp 半導体圧力センサ
US6568274B1 (en) * 1998-02-04 2003-05-27 Mks Instruments, Inc. Capacitive based pressure sensor design
JP2000019044A (ja) 1998-07-03 2000-01-21 Teijin Seiki Co Ltd 真空圧力センサ
US6374680B1 (en) * 1999-03-24 2002-04-23 Endress + Hauser Gmbh + Co. Capacitive pressure sensor or capacitive differential pressure sensor
JP2000356561A (ja) * 1999-04-14 2000-12-26 Denso Corp 半導体歪みセンサ
JP2001201417A (ja) 2000-01-21 2001-07-27 Teijin Seiki Co Ltd ダイアフラム型真空圧力センサ
JP2001324398A (ja) * 2000-03-07 2001-11-22 Anelva Corp 耐蝕型真空センサ
JP2001255225A (ja) 2000-03-10 2001-09-21 Anelva Corp 静電容量型真空センサ
JP2002055008A (ja) 2000-08-11 2002-02-20 Anelva Corp 薄膜ゲッター内蔵型真空センサ
US6912910B2 (en) * 2002-12-19 2005-07-05 Anelva Corporation Capacitive pressure sensor
JP4159895B2 (ja) * 2003-02-17 2008-10-01 キヤノンアネルバ株式会社 静電容量型圧力センサ及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60202323A (ja) * 1984-02-21 1985-10-12 バイサラ・オーワイ 圧力用デイテクタ
JPS6427635U (ja) * 1987-08-11 1989-02-17
JP2002214057A (ja) * 2001-01-12 2002-07-31 Mitsubishi Electric Corp 圧力センサ
JP2004045184A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Denso Corp 半導体力学量センサ
JP2004212388A (ja) * 2002-12-19 2004-07-29 Anelva Corp 静電容量型圧力センサ

Also Published As

Publication number Publication date
US7270009B2 (en) 2007-09-18
US20060174710A1 (en) 2006-08-10
JP2006220519A (ja) 2006-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4683618B2 (ja) 隔膜型圧力センサ及びその製造方法
US10345161B2 (en) Miniaturized load sensor device having low sensitivity to thermo-mechanical packaging stress, in particular force and pressure sensor
JPS6356935B2 (ja)
US8714022B2 (en) Capacitance pressure sensor
TWI568999B (zh) 具有改良的電極結構之電容式壓力感測器
KR20040079323A (ko) 다이어프램을 갖는 반도체 압력 센서
WO1985002677A1 (en) Pressure transducer
US9395386B2 (en) Electronic tilt compensation for diaphragm based pressure sensors
TW201432237A (zh) 用於利用測量單元裝置測量真空壓力的方法及裝置
JPH10501887A (ja) 安定化圧力センサ
US6201285B1 (en) Sensor with diaphragm sensor chip
KR20090087847A (ko) 반도체 감왜 센서
US20160238477A1 (en) Unknown
KR100773759B1 (ko) 마이크로 압력센서
JP4994058B2 (ja) 圧力測定装置および圧力測定方法
JP4542397B2 (ja) 静電容量型圧力センサの製造方法
CN116007831B (zh) 一种复合式mems真空规及其制作方法
US20060162435A1 (en) Quartz type pressure sensor, and production method therefor
US8096189B2 (en) Physical quantity sensor and method for manufacturing the same
JP2006275702A (ja) 隔膜型圧力センサ
JPH07174652A (ja) 半導体圧力センサ及びその製造方法並びに圧力検出方法
Pernu et al. Ultra-high sensitivity surface-micromachined capacitive differential pressure sensor for low-pressure applications
JP4549085B2 (ja) 静電容量型圧力センサ及びその製造方法
CN110793705A (zh) 一种谐振压力变送器
JP2007093234A (ja) 圧力センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20071219

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4683618

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees