JP2002212274A - 不飽和ポリエステル樹脂組成物及びこの製造法、並びにこれを用いた熱硬化性成形材料及びプラスチック成形品 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂組成物及びこの製造法、並びにこれを用いた熱硬化性成形材料及びプラスチック成形品

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JP2002212274A
JP2002212274A JP2001009065A JP2001009065A JP2002212274A JP 2002212274 A JP2002212274 A JP 2002212274A JP 2001009065 A JP2001009065 A JP 2001009065A JP 2001009065 A JP2001009065 A JP 2001009065A JP 2002212274 A JP2002212274 A JP 2002212274A
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mol
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acid
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Kazuyuki Numao
和幸 沼尾
Takeshi Kurosawa
剛 黒澤
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠性に優れた高光沢と高平滑性を有し、且
つ均一に着色可能で、高い耐熱水性を有する熱硬化性成
形材料を得ることの可能な不飽和ポリエステル樹脂組成
物及びこの製造法、並びにこれを用いた熱硬化性成形材
料及び高光沢と高平滑性を有し、且つ色むらの極めて少
ない、高耐熱水性プラスチック成形品を提供する。 【解決手段】 (a)2,6−ナフタレンジカルボン酸
aモル、(b)不飽和多塩基酸又はその無水物 bモ
ル、(c)飽和多塩基酸又はその無水物 cモル及び
(d)多価アルコール dモル、(e)ジシクロペンタ
ジエンeモルの各成分を原料として含み、その配合モル
比、(a+b+c)/a/b/c/d/eが1/0.0
5〜0.5/0.5〜0.95/0〜0.45/0.7
〜1.3/0.05〜1になるように含む不飽和ポリエ
ステル樹脂を架橋性単量体に溶解してなる不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不飽和ポリエステ
ル樹脂組成物及びこの製造法、並びにこれを用いた熱硬
化性成形材料及びプラスチック成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮成形のための代表的な熱硬化性成形
材料としては、SMC(シートモールディングコンパウ
ンド)及びBMC(バルクモールディングコンパウン
ド)が挙げられる。SMCは、一般に不飽和ポリエステ
ル樹脂組成物、ビニルエステル樹脂組成物、アクリル樹
脂組成物及びこれらの混合物をマトリックスとし、炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウムなどの充填剤、有機過
酸化物などの硬化剤、ポリスチレン、酢酸ビニルなどの
低収縮剤、ステアリン酸亜鉛などの内部離型剤、酸化マ
グネシウムなどの増粘剤、さらに顔料などを適宜混合し
たコンパウンドを下側のフィルム上に塗布し、その上に
切断したロービング(ガラス繊維)を散布し、さらにそ
の上に上述のコンパウンドを塗布したフィルムを重ね合
わせたのち、ローラー間を通してガラス繊維に含浸、脱
泡して、その後、熟成させることにより得られる、シー
ト状成形材料であり、BMCは一般に、SMCと同様な
コンパウンドにチョップドストランド(ガラス繊維)を
加え混練して、その後、熟成させることにより得られ
る、塊状成形材料である。
【0003】これらの熱硬化性成形材料には、より自由
なデザインが可能で高級感のある成形品を得るため、優
れた光沢で、濃い着色が可能な機能が要求されるように
なってきている。またこういった機能の要求と平行し
て、成形品の販売競争力を得るため、より安価な材料が
求められてきた。
【0004】こういった要求に対し、例えば、特開昭5
6−120327や、特開昭56−120722には、
スチレンモノマー含有水素化ビスフェノール系不飽和ポ
リエステル樹脂組成物とポリスチレン粉末を併用するこ
とにより、色むらのない着色成形品を製造する方法が提
案されている。しかしながら、この方法では、ポリスチ
レン粉末の膨潤が乏しいために、低収縮効果が得られな
いだけでなく、ポリスチレン粉末の分散が不十分である
と表面に残存して表面光沢や平滑性の低下や色むらを生
じ、所期の成形品を得ることが困難であるという問題が
ある。
【0005】また、特開昭59−75917には、不飽
和ポリエステル樹脂と重合性単量体と増粘剤と顔料と酢
酸ビニルーマレイン酸共重合体と界面活性剤とからなる
硬化性樹脂組成物を使用することにより、着色の均一性
に優れた低収縮ポリエステル成形品を得る技術が提案さ
れている。しかし、酢酸ビニルーマレイン酸共重合体を
低収縮剤として使用しているために、成形品の表面の平
滑性や光沢性が不十分であり、美観に欠ける問題があ
る。
【0006】また、特公昭60−22605には、特定
の粒径を有する着色した充填材を使用したSMCが開示
されているが、これは、大理石模様に代表される石目調
の模様付き成形品の美観向上が目的であり、単一色の着
色、特に濃色に着色された繊維強化プラスチック成形品
の美観向上に適用することは困難である。
【0007】また、特開平5−140434には、硬化
時の収縮が少なく、表面の平滑性に優れ、且つ着色性の
良好な成形品を得ることを目的として、低収縮剤にポリ
スチレンとスチレン−ブタジエン共重合体を併用した成
形用樹脂組成物が開示されているが、スチレン-ブタジ
エン共重合体が成形品の表面に染み出して表面光沢や着
色性を低下させる問題がある。
【0008】また、特開平6−107937にも同様な
目的のために、特定数の平均分子量を有するアジピン酸
系飽和ポリエステル樹脂を低収縮剤に使用した不飽和ポ
リエステル樹脂組成物が開示されているが、低収縮剤に
飽和ポリエステル樹脂を使用していることから、硬化後
の成形品は、不飽和ポリエステル樹脂と飽和ポリエステ
ル樹脂の相分離により白色を帯びるために、美観に優れ
た成形品を得ることは困難である。
【0009】更に、特願平10−310201の、ポリ
エチレン−2、6−ナフタレート(以下PENと略す)
を必須成分として得られる不飽和ポリエステル樹脂組成
物は、成形品の弾性率を低下させず、優れた光沢性、着
色の均一性を得るために有用であるが、発明者等は、
(a)2,6−ナフタレンジカルボン酸 aモル、
(b)α、β−不飽和多塩基酸又はその無水物 bモ
ル、(c)飽和多塩基酸又はその無水物 cモル及び
(d)多価アルコール dモル、(e)ジシクロペンタ
ジエンまたはジシクロペンタジエンマレート(ジシクロ
ペンタジエンとマレイン酸のモノエステル)eモルの各
成分を原料として含み、その配合モル比、(a+b+
c)/a/b/c/d/eが1/0.05〜0.5/
0.5〜0.95/0〜0.45/0.7〜1.3/
0.05〜1になるように含む不飽和ポリエステル樹脂
を架橋性単量体に溶解してなる不飽和ポリエステル樹脂
組成物を用いた熱硬化性成形材料の成形品は、より高光
沢で、濃い着色をしても色むらが発生しないこと、更に
耐熱水性も向上することを見出した。また、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸をPENから成分として得る場合
は、PEN aモル中のエチレングリコールaモルのう
ち、(0.1〜1.0)aモルを系外に除去し、その配
合モル比、(a+b+c)/a/b/c/((0〜0.
9)a+d)/eが1/0.05〜0.5/0.5〜
0.95/0〜0.45/0.7〜1.3/0.05〜
1になるようにすることにより、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸を使用した場合とほぼ同等の特性が得られ
る。PENは、例えば、PENをPEN製造時に発生す
る端物屑、フィルム、ボトル、フレ−ク、ペレット、ボ
トル等のPEN成形品、その生産工程で発生する端物屑
不良品等の廃棄対象物、回収された使用済みのフィル
ム、ボトル等でも使用可能であり、これらを用いた場
合、材料費的に有利であり、樹脂組成物、熱硬化性成形
材料、成形品をより安価にすることが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、意匠性に優
れた高光沢と高平滑性を有し、且つ均一に着色可能で、
高い耐熱水性を有する熱硬化性成形材料を得ることの可
能な不飽和ポリエステル樹脂組成物及びこの製造法、並
びにこれを用いた熱硬化性成形材料及び高光沢と高平滑
性を有し、且つ色むらの極めて少ない、高耐熱水性プラ
スチック成形品を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のものに関
する。 (1) (a)2,6−ナフタレンジカルボン酸aモ
ル、(b)α、β−不飽和多塩基酸又はその無水物 b
モル、(c)飽和多塩基酸又はその無水物 cモル及び
(d)多価アルコール dモル、(e)ジシクロペンタ
ジエンeモルの各成分を原料として含み、その配合モル
比、(a+b+c)/a/b/c/d/eが1/0.0
5〜0.5/0.5〜0.95/0〜0.45/0.7
〜1.3/0.05〜1になるように含む不飽和ポリエ
ステル樹脂を架橋性単量体に溶解してなる不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物。 (2) (a)2,6−ナフタレンジカルボン酸 aモ
ル、(b)α、β−不飽和多塩基酸又はその無水物 b
モル、(c)飽和多塩基酸又はその無水物 cモル及び
(d)多価アルコール dモル、(e)ジシクロペンタ
ジエンマレ−ト(ジシクロペンタジエンとマレイン酸の
モノエステル)eモルの各成分を原料として含み、その
配合モル比、(a+b+c)/a/b/c/d/eが1
/0.05〜0.5/0.5〜0.95/0〜0.45
/0.7〜1.3/0.05〜1になるように含む不飽
和ポリエステル樹脂を架橋性単量体に溶解してなる不飽
和ポリエステル樹脂組成物。 (3) (a)ポリエチレン−2,6−ナフタレート
aモル(但し、含まれる2,6−ナフタレンジカルボン
酸成分のモル数)、(b)α、β−不飽和多塩基酸又は
その無水物 bモル、(c)飽和多塩基酸又はその無水
物 cモル及び(d)多価アルコール dモル、(e)
ジシクロペンタジエンeモルの各成分を原料として含
み、ポリエチレン−2,6−ナフタレート aモル中の
エチレングリコールaモルのうち、(0.1〜1.0)
aモルを系外に除去し、その配合モル比、(a+b+
c)/a/b/c/((0〜0.9)a+d)/eが1
/0.05〜0.5/0.5〜0.95/0〜0.45
/0.7〜1.3/0.05〜1になるように含む不飽
和ポリエステル樹脂を架橋性単量体に溶解してなる不飽
和ポリエステル樹脂組成物。 (4) (a)ポリエチレン−2,6−ナフタレート
aモル(但し、含まれる2,6−ナフタレンジカルボン
酸成分のモル数)、(b)α、β−不飽和多塩基酸又は
その無水物 bモル、(c)飽和多塩基酸又はその無水
物 cモル及び(d)多価アルコール dモル、(e)
ジシクロペンタジエンマレ−ト(ジシクロペンタジエン
とマレイン酸のモノエステル)eモルの各成分を原料と
して含み、ポリエチレン−2,6−ナフタレート aモ
ル中のエチレングリコールaモルのうち、(0.1〜
1.0)aモルを系外に除去し、その配合モル比、(a
+b+c)/a/b/c/((0〜0.9)a+d)/
eが1/0.05〜0.5/0.5〜0.95/0〜
0.45/0.7〜1.3/0.05〜1になるように
含む不飽和ポリエステル樹脂を架橋性単量体に溶解して
なる不飽和ポリエステル樹脂組成物。 (5) (1)及び(2)記載の不飽和ポリエステル樹
脂組成物の製造法。 (6) (1)及び(2)記載の不飽和ポリエステル樹
脂組成物を含有してなることを特徴とする熱硬化性成形
材料。 (7) (4)記載の熱硬化性成形材料を硬化させて得
ることを特徴とするプラスチック成形品。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の不飽和ポリエステル樹脂
組成物の製造法としては、上記必須成分を必須の割合で
含有することを特徴とし、特に制限はないが、以下に実
施形態の詳細について説明する。
【0013】本発明で必須成分となる2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸は、純度が高いことが好ましいが、1,
3−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカ
ルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、1,8−
ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボ
ン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸の異性体を20
重量%以下の範囲で含んでいてもかまわない。
【0014】また、本発明で必須成分となるα、β−不
飽和多塩基酸又はその無水物としては、例えば、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等及びこれ
らの無水物等の反応性誘導体などが挙げられ、これらの
内1種若しくは2種以上を使用することができる。
【0015】また、本発明で必須成分となる多価アルコ
ールとしては、例えば、二価アルコール類、例えば、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、ジブロムネオペンチルグリコール、1,3−
プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペ
ンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,2−
ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、2,3−ヘキサンジオール等の脂
肪族グリコール、シクロペンタンジオール、シクロヘキ
サンジオール、水素化ビスフェノールA等の脂環式ジオ
ール、ビスフェノールAプロピレンオキシド付加物、p
−キシレン−瘁C瘁戟|ジオール等の芳香族基含有ジオー
ル、ペンタエリスリットジアリルエーテル等のエーテル
類、三価以上の多価アルコール、例えば、グリセリン、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙
げられ、これらの内1種若しくは2種以上を使用するこ
とができる。
【0016】また、本発明に用いられる飽和多塩基酸又
はその無水物としては、フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロ
フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、ヘキ
サヒドロフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル
酸、ヘット酸、テトラブロムフタル酸、トリメリト酸、
ピロメリット酸、ダイマー酸、こはく酸、アゼライン
酸、ロジン−マレイン酸付加物等の芳香族カルボン酸、
飽和酸及びこれらの無水物等の誘導体などが挙げられ、
これらの内1種若しくは2種以上を使用することができ
る。
【0017】また、本発明に用いられるジシクロペンタ
ジエンマレート(ジシクロペンタジエンとマレイン酸の
モノエステル)は、ジシクロペンタジエンおよび無水マ
レイン酸、水の等モルまたは、ジシクロペンタジエンお
よびマレイン酸の等モルを同時に反応させて得たもので
も良いし、ジシクロペンタジエンと水をあらかじめ反応
させてジヒドロヒドロキシジシクロペンタジエンを作
り、後から無水マレイン酸を反応させて得たものでもよ
い。
【0018】また、本発明に用いられるPENは、素材
でなくてもかまわない。例えば、PEN製造時に発生す
る端物屑、フィルム、ボトル、フレ−ク、ペレット、ボ
トル等のPEN成型品、その生産工程で発生する端物屑
不良品等の廃棄対象物、回収された使用済みのフィル
ム、ボトル等のリサイクル品でも使用可能である。ま
た、PENを使用する場合には、あらかじめアルコ−ル
存在下で解重合(一部エステル交換反応も進行すると考
えられる)して、PEN中の10〜100%のエチレン
グリコールを系外へ除去してから使用することが好まし
く、この分解及びエチレングリコール除去が速やかに進
むように、PENは50mm以下、好ましくは、5mm
以下に破壊、粉砕し、洗浄、乾燥しておくことが望まし
い。
【0019】PENの解重合及びエチレングリコール除
去を速やかに行うためには、好ましくはPENの軟化点
(およそ240℃)以上の高温下で行われるが、使用す
るアルコールの沸点が低い場合は、これを高くするため
に好ましくは加圧下(好ましくは0.1〜0.5MP
a)で行われる。また、例えば、t−ブチルチタネ−
ト、酢酸亜鉛、ジブチルチタネートのような触媒を使用
することにより、分解温度を低下することができる。配
合量は、PENの配合量に対して、0.01重量%〜
0.5重量%が好ましく、さらに好ましくは、0.1重
量%〜0.3重量%である。反応触媒の配合量が、0.
5重量%を超えると、得られる樹脂硬化物の耐熱水性が
低下する。本発明ではPENの分子量を、1モルの2,
6−ナフタレンジカルボン酸と1モルのエチレングリコ
ールから2モルの水を除いたものを1単位と考え、24
2とした。
【0020】必要に応じ、飽和多塩基酸エステルをPE
Nの0〜20重量%の範囲で使用することもできる。飽
和多塩基酸エステルとしては、エチレングリコ−ル、プ
ロピレングリコ−ル、ブチレングリコ−ル等のアルキレ
ングリコ−ル、特に、直鎖状アルキレングリコ−ルとア
ジピン酸,セバシン酸、テレフタル酸等の二塩基酸、特
に、直鎖状アルキレン基または、パラフェニル基とカル
ボキシル基が結合している二塩基酸との低分子量エステ
ルまたは、高分子量エステル(すなわち飽和ポリエステ
ル)があり、例えば、ジ(エチレンテレフタレ−ト)、
ジ(ブチレンテレフタレ−ト)、ポリエチレンテレフタ
レ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ジ(エチレンア
ジペ−ト)、ジ(ブチレンアジペ−ト)、ポリエチレン
アジペ−ト、ポリブチレンアジペ−トなどが挙げられ、
これらの内1種若しくは2種以上を使用することができ
る。
【0021】本発明における不飽和ポリエステル樹脂
は、(a)2,6−ナフタレンジカルボン酸 aモル、
(b)α、β−不飽和多塩基酸又はその無水物 bモ
ル、(c)飽和多塩基酸又はその無水物 cモル及び
(d)多価アルコール dモル、(e)ジシクロペンタ
ジエンeモルを必須成分とするが、その配合比は、(a
+b+c)/a/b/c/d/eが1/0.05〜0.
5/0.5〜0.95/0〜0.45/0.7〜1.3
/0.05〜1、 好ましくは1/0.1〜0.45/
0.55〜0.9/0〜0.35/0.8〜1.2/
0.1〜0.6、さらに好ましくは1/0.15〜0.
4/0.6〜0.85/0〜0.25/0.9〜1.1
/0.15〜0.5とされる。(a+b+c)/aが1
/0.05未満では、得られる成形品の表面光沢が低下
し、1/0.5を超えると、(b)α、β−不飽和多塩
基酸又はその無水物が減ることとなり良好な硬化性が得
られない。逆に、(a+b+c)/bが1/0.5未満
では、良好な硬化性が得られず、1/0.95を超える
と得られる成形品の表面光沢が低下する。また、(a+
b+c)/cが1/0.45を超えると、(b)α、β
−不飽和多塩基酸又はその無水物が減ることとなり良好
な硬化性が得られない。また、(a+b+c)/dが1
/0.7未満、または、1/1.3を超えると不飽和ポ
リエステル樹脂が高分子量とならず、成形品に十分な強
度が得られない。また、(a+b+c)/eが1/0.
05未満では、得られる成形品の着色の均一性が保て
ず、1/1を超えると成形品が脱型し難くなり、また成
形品の靭性が低下する。同様に、ジシクロペンタジエン
の代りにジシクロペンタジエンマレートを用いた場合も
各成分の好ましい、より好ましいの範囲は同じである。
【0022】本発明において、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸の代わりにPENを用いた場合、上述のdを
((0〜0.9)a+d)に置き換える以外、好まし
い、より好ましい各成分の配合モル比、及び制限される
理由は、2,6−ナフタレンジカルボン酸を用いた場合
と同じである。この場合、PENaモル中のエチレング
リコールaモルのうち、(0.1〜1.0)aモルを、
好ましくは(0.5〜1.0)aモルを、より好ましく
は(0.8〜1.0)aモルを系外に除去する。
【0023】また、本発明における不飽和ポリエステル
樹脂には、必要に応じて、アマニ油、大豆油、トール
油、ヒマシ油等の植物油脂肪酸、グリシジルメタアクリ
レート又はグリシジルアクリレート等のエポキシ基を有
するメタクリレート、アクリレート等の変性成分を酸成
分(a+b+c)の0〜20wt%の割合で使用しても
良い。
【0024】また、不飽和ポリエステル樹脂を淡色に保
つため、また成形品の脱型性を向上するため、亜リン酸
のトリエステル及びリン酸のトリエステルから選ばれる
化合物、例えば、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエ
チル、亜リン酸トリフェニル、リン酸トリフェニルなど
を不飽和ポリエステル樹脂の総量を100重量部とする
とき、0.01〜1.0重量部、好ましくは0.05〜
0.5重量部、より好ましくは0.1〜0.3重量部の
範囲で使用しても良い。
【0025】また、本発明における不飽和ポリエステル
樹脂の合成法としては、従来から公知の方法によること
ができる。例えば、多塩基酸成分、多価アルコール成分
とを縮合反応させ、両成分が反応するときに生じる縮合
水を系外に除きながら進められる。縮合水を系外に除去
することは、好ましくは不活性気体を通じることによる
自然留出又は減圧留出によって行われる。縮合水の留出
を促進するため、トルエン、キシレンなどの溶剤を共沸
成分として系中に添加することもできる。反応の進行
は、一般に反応により生成する留出分量の測定、末端の
官能基の定量、反応系の粘度の測定などにより知ること
ができる。
【0026】反応の温度は、使用する材料の沸点によ
り、便宜選択でき特に制限はないが、150℃以上とす
ることが好ましく、また酸化による副反応を防止するた
めにチッ素、二酸化炭素などの不活性気体を通気しなが
ら反応させることが好ましい。このことから、反応装置
としては、ガラス、ステンレス製等のものが選ばれ、撹
拌装置、水とアルコール成分の共沸によるアルコール成
分の留出を防ぐための分留装置、反応系の温度を高める
加熱装置、この加熱装置の温度制御装置、チッ素など不
活性気体の吹込み装置等を備えた反応装置を用いるのが
好ましい。
【0027】各材料の仕込み順としては、多塩基酸成分
と多価アルコールを同時に仕込み縮合反応させる1段合
成法と、一部の多塩基酸成分と多価アルコール成分を縮
合反応させ、途中で、残りの多塩基酸成分、多価アルコ
ール成分を仕込んで反応させる2段合成法等により行う
ことができ、その他製造条件に特に制限はない。しかし
ながら、反応を円滑且つゲル化、副反応等の不具合を防
止する意味で、PENを用いる場合には、これと多価ア
ルコールの一部又は全量をはじめに仕込み、上述の方法
で解重合せしめ、PEN中の20〜100%のエチレン
グリコールを系外に除去し、その後残りの成分を反応さ
せることが好ましい。
【0028】また、ジシクロペンタジエンマレートを用
いる場合には、上述のようにあらかにめジシクロペンタ
ジエンおよびマレイン酸の等モルを反応させて準備し、
他の成分と同様に用いることが好ましい。
【0029】また、本発明に用いられる架橋性単量体に
特に制限はないが、例えば、スチレン、ビニルトルエ
ン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレン、t−ブチルスチレ
ン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル化合物、クロル
スチレン、ジクロルスチレン、臭化スチレン等のハロゲ
ン化スチレン、ピバリン酸ビニル、2−エチルヘキサン
酸ビニル、ラウリル酸ビニル、安息香酸ビニル等のカル
ボン酸モノビニルエステル類、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタク
リレート、ジペンタエリスリトールテトラメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、ペン
タエリスリトールヘキサアクリレートなどの多価アルコ
ールのメタクリル酸エステル、メチル(メタ)アクリレ
ート((メタ)アクリレートは、メタクリレートあるい
はアクリレートを意味する。以下同じ)、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、グリ
シジル(メタ)アクリレート、トリアリルシアヌレー
ト、トリメチロールプロパン、トリ(メタ)アクリレー
ト、ジアリルフタレート、アクリロニトリル等が挙げら
れ、これらの内1種若しくは2種以上を使用することが
できる。これらの中では、粘度と硬化性のバランスが良
いスチレンが好ましい。
【0030】不飽和ポリエステル樹脂と架橋性単量体と
を配合し、硬化性を調整するために必要により重合禁止
剤などを加えて不飽和ポリエステル樹脂組成物とされ
る。このときの不飽和ポリエステル樹脂と架橋性単量体
との配合割合は、両者の合計量を100重量部とすると
き、不飽和ポリエステル樹脂が20〜80重量部、架橋
性単量体が80〜20重量部とするのが好ましい。20
重量部未満であると不飽和ポリエステル樹脂組成物の粘
度が低すぎ、これを用いた熱硬化性成形材料を成形して
も硬化収縮が大きく、成形品に割れ、クラック等が生じ
る場合がある。不飽和ポリエステル樹脂が80重量部を
超えると、粘度が高すぎて塗布したり、他の成分と混合
しにくくなる場合がある。このことから、不飽和ポリエ
ステル樹脂が45〜70重量部、架橋性単量体が55〜
30重量部とするのがより好ましい。
【0031】不飽和ポリエステル樹脂を架橋性単量体に
溶解した、不飽和ポリエステル樹脂組成物を調整する方
法としては、特に制限はないが、あらかじめ架橋性単量
体を40〜100℃に加温しておくと溶解しやすい。こ
の時、70℃以上の不飽和ポリエステル樹脂を溶解する
場合には、溶解した不飽和ポリエステル樹脂組成物がゲ
ル化しないように、溶解中の不飽和ポリエステル樹脂組
成物を70℃以下にすることが好ましい。
【0032】重合禁止剤としては、パラベンゾキノン、
トルキノン、ナフトキノン、フェナンスラキノン、2,
5−ジフェニルパラベンゾキノン、2,5−ジアセトキ
シパラベンゾキノン等のキノン類、トルハイドロキノ
ン、ハイドロキノン、ターシャリブチルカテコール、モ
ノターシャリブチルハイドロキノン、2,5ジターシャ
リブチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエ
ーテル等のハイドロキノン類、2,6−ジターシャリブ
チルフェノール、2,4−ジメチル−6−ターシャリブ
チルフェノール、2,6−ジターシャリブチル−4−メ
チルフェノール等のフェノール類、ジターシャリブチル
パラクレゾール等のクレゾール類、ナフテン酸銅等の有
機銅塩、アセトアミジンアセテート等のアミジン類、フ
ェニルヒドラジン塩酸塩等のヒドラジン類、トリメチル
ベンジルアンモニウムクロライド等の第4級アンモニウ
ム塩類等が挙げられ、これらの内1種若しくは2種以上
を使用することができる。
【0033】重合禁止剤の使用量は、要求される硬化性
により適宜決定されるが、不飽和ポリエステル樹脂組成
物に対して5重量%以下であることが好ましく、1重量
%以下であることがより好ましい。
【0034】また、重合禁止剤は、不飽和ポリエステル
樹脂組成物を熱硬化性成形材料として用いる場合、これ
の製造時に入れてもいい。
【0035】次に、本発明となる不飽和ポリエステル樹
脂組成物の使用方法について説明する。
【0036】本発明となる不飽和ポリエステル樹脂組成
物は、熱硬化性成形材料として用いることが意匠性に優
れた高光沢と高平滑性、均一な着色性、高い耐熱水性を
発現するために有効であるが、本発明となる不飽和ポリ
エステル樹脂組成物に必要に応じて、ナフテン酸コバル
ト、オクテン酸コバルト、オクテン酸マンガン等の金属
石鹸類、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチル
アニリン等の芳香族3級アミン類、N,N−ジメチルア
セトアセタミド、N,N−ジエチルアセトアセタミド、
アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセチルアセト
ン、ジメドン、ジベンゾイルメタン、アセチルシクロペ
ンタン、アセチルブチロラクトン、フェニルジエタノー
ルアミン等の硬化促進剤や、酸化珪素微粉体などの揺変
性付与剤、グリセリン等の揺変助剤、ワックス類、消泡
剤、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、各種バルー
ン等の充填材等を加え成形用樹脂組成物とし、注型法、
または、ガラス繊維、カーボン繊維等の強化材に含浸さ
せる、例えば、ハンドレイアップ法、スプレーアップ法
等のオープンモールド法、RTM法、バック法等の注入
成形法に適用しても、同様な効果を奏する。
【0037】次に、本発明となる熱硬化性成形材料につ
いて説明する。
【0038】本発明となる熱硬化性成形材料は、本発明
となる不飽和ポリエステル樹脂組成物を使用することを
特徴とし、これ意外に特に制限はないが、必要に応じ
て、低収縮剤、充填材、硬化剤、内部離型剤、重合禁止
剤、着色剤、増粘材及び強化材等を含んでなる。
【0039】低収縮剤としては、慣用されている熱可塑
性樹脂を挙げることができる。例えば、ポリスチレン、
ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチ
レン、ポリ−蛛|カプロラクタム、飽和ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、スチレン−アクリル
酸共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体等、また、スチレンブタジ
エンゴム、ニトリルゴム等の熱可塑性ゴムが挙げられ、
これらを1種若しくは2種以上を併用して用いることが
できる。その配合量は、成形品の収縮率や表面平滑性、
表面光沢を考慮して決定され、特に制限はないが、不飽
和ポリエステル樹脂組成物との総量100重量部に対し
て1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部である。
1重量部未満では、得られる成型品の成形収縮率が大き
くなる。また50重量部を超えると低収縮剤が分離しや
すく、得られる成型品の外観、表面光沢、着色の均一性
が悪化する。
【0040】充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、硫酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、クレ
ー、タルク、カオリン、シリカ(石英粉末)、粉砕石、
硅砂、ケイソウ土、雲母粉末、ガラス粉末、ガラスバル
ーン、シラスバルーン、炭酸バルーン、有機系バルー
ン、酸化亜鉛、木粉、各種FRP成形品の粉砕物等等が
挙げられる。これらのうち炭酸カルシウム、特に重質炭
酸カルシウムが好ましい。重質炭酸カルシウムの平均粒
径は0.05〜50μmが好ましく、より好ましくは
0.1〜10μm、さらに好ましくは0.5〜5μmで
ある。平均粒径が50μm以上であると成形品に十分な
光沢が得られず、0.05μm以下の場合、得られる調
合樹脂の粘度が高すぎ、繊維への含浸がわるくなり、成
形品特性が悪化する。この充填材の配合量は、成形品の
強度等の物性、不飽和ポリエステル樹脂組成物の粘度、
流動性を考慮されて決定されるが、不飽和ポリエステル
樹脂組成物の総量100重量部に対して50〜300重
量部が好ましく、より好ましくは100〜200重量部
である。上記の範囲内より少ないと熱硬化性成形材料の
増粘度が低く、ベト付いて扱い難く、また範囲内より多
くなると、成形材料用樹脂組成物の粘度が高くなって、
作業性や繊維強化材への含浸性が悪くなる。
【0041】硬化剤としては、メチルエチルケトンパー
オキシド、メチルイソブチルケトンパーオキシド、シク
ロヘキサノンパーオキシド等のケトンパーオキシド類、
ベンゾイルパーオキシド、イソブチルパーオキシド等の
ジアシルパーオキシド類、クメンハイドロパーオキシ
ド、t−ブチルハイドロパーオキシド等のハイドロパー
オキシド類、ジクミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパ
ーオキシド等のジアルキルパーオキシド類、1,1−ジ
−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサノン、2,2−ジ−(t−ブチルパーオキシ)
−ブタン等のパーオキシケタール類、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘ
キサノエート、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘ
キサノエート、2,4,4−トリメチルペンチルパーオ
キシ−2−エチルヘキサノエート等のアルキルパーエス
テル類、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオ
キシジカーボネイト、t−ブチルパーオキシイソブチル
カーボネイト等のパーカーボネイト類等の有機過酸化物
等が挙げられる。硬化剤の種類及び量は、成形サイクル
のみではなく材料の保存性、色ムラ等の面に影響がある
ため、それぞれに応じて、また、成形温度によって決定
されるもので、この組み合わせに制限はないが、材料の
保存性、成形サイクルの面から不飽和ポリエステル樹脂
組成物100重量部に対して0.1〜5重量部が好まし
く、より好ましくは0.5〜2重量部である。
【0042】内部離型剤としては、ステアリン酸のよう
な脂肪族有機酸やステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カル
シウム等のその金属塩、ワックス系、シリコーン系等が
挙げられ、これらを併用して使用することも可能であ
る。なお、脂肪族有機酸の金属塩については、成形温度
より低融点の金属塩を選択する方が好ましい。その配合
量は、不飽和ポリエステル樹脂組成物の総量100重量
部に対して0.5〜20重量部、好ましくは1〜7重量
部である。0.5重量部未満では成形品が型に付き、脱
型しづらく、また成形品にクラック等が入る場合があ
る。また20重量部以上では、離型剤が多すぎると成形
品強度が低下する傾向にある。
【0043】着色剤としては、成形品を着色する場合に
使用するものであり、酸化チタン、カーボンブラック、
弁柄等の無機顔料や、フタロシアニンブルー等の有機物
が挙げられる。その配合量は、得られる成型品の意匠性
等により便宜決定されるが、不飽和ポリエステル樹脂組
成物の総量100重量部に対して0.01〜20部、好
ましくは0.5〜5重量部である。
【0044】増粘剤としては、酸化マグネシウム、水酸
化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化カリウム、水酸
化カリウム、酸化亜鉛等等が挙げられる。その配合量
は、不飽和ポリエステル樹脂組成物の総量100重量部
に対して0.1〜5重量部が好ましく、より好ましくは
0.5〜2重量部である。増粘剤が少なすぎると樹脂組
成物の粘度が上昇せず、また増粘剤が多すぎると粘度が
上昇し過ぎて圧縮成形時に熱硬化性成形材料の流動性が
悪くなる。
【0045】また、本発明の熱硬化性成形材料には、着
色したポリエステル、ウレタン等の粉砕物、マイカ粉等
の模様材、粘度調整剤、湿潤剤、紫外線吸収剤等の添加
成分を必要に応じて用いてもよい。その使用量は特に制
限はないが、好ましくは熱硬化性成形材料に対して20
重量%以下であることが好ましく、5重量%以下である
ことがより好ましい。
【0046】強化材としては、ガラス繊維、炭素繊維、
石綿繊維、ウイスカー、有機合成繊維、天然繊維等の繊
維強化材が挙げられる。これらは、0.5〜60mmに
切断したものに、本発明になる不飽和ポリエステル樹脂
組成物に上述の副資材を混合したコンパウンドを含浸し
て使用される。この強化材は、本発明の熱硬化性成形材
料中で0.5〜50重量%の割合で使用され、10〜3
0重量%の範囲がより好ましい。
【0047】本発明になる熱硬化性成形材料、例えばS
MC及びBMCは、それぞれ、通常のSMC製造装置又
はBMC製造装置を用いて製造することができる。
【0048】SMCの場合、本発明になる不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物に上述の副資材をデゾルバー、プラネ
タリーミキサー、万能撹拌機等の各種撹拌機で混合した
コンパウンドを作製する。この時、使用される成分の混
合順序については特に制限はないが、増粘剤を配合する
場合には、強化材含浸前の粘度上昇を避けるため、増粘
剤を後から混合することが好ましい。このコンパウンド
を、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等
の離型フィルム上に均一の厚さとなるように塗布し、こ
の上に所定の長さにカットされたガラス繊維等の強化材
を均一に散布し、さらにこの上に調合樹脂を塗布した他
のフィルムを、散布した強化材が調合樹脂で挾まれるる
ようにして重ね合わせ、これをロールに巻き取り、シー
ト状成形材料とする。
【0049】BMCの場合、SMCと同様なコンパウン
ドに強化材を混合する際には、例えば、ニーダー、ボー
ルミル、ロール式ミル、スクリュウ押出式混練機等の装
置、デゾルバー、プラネタリーミキサー、万能撹拌機等
の各種撹拌機を用いて行い、バルク状成形材料とする。
混合の際には、摩擦熱で混和物がゲル化しないように注
意する。また、気泡を巻き込まないために減圧脱気を行
うことも好ましい。必要に応じて熟成等を行ってシート
状成形材料とすることができる。増粘剤を配合した場合
には室温〜60℃の温度に加熱すると熟成を早くするこ
とができる。
【0050】熱硬化性成形材料の熟成は、成形品によっ
て決定され特に制限はないが、35℃における強化材を
抜いたコンパウンド粘度が1,000〜200,000
Pa・sとなるように調整されるのが好ましく、5,0
00Pa・s〜150,000Pa・sとなるように調
整されるのがより好ましく、30,000〜130,0
00Pa・sとなるように調整されるのが特に好まし
く、これらは、増粘剤の配合量や熟成条件によって調整
することができる。粘度が低すぎると、成形品表面にス
カミングが発生し易く、また粘度が高すぎると型締め時
間が長くなって成形サイクルが長くなる傾向を示す。
【0051】次に、本発明となる熱硬化性成形材料を硬
化させて得ることを特徴とするプラスチック成形品につ
いて説明する。
【0052】本発明となる熱硬化性成形材料の成形方法
としては、本発明となる熱硬化性成形材料を硬化させて
得ることを特徴とする以外、特に制限はないが、例え
ば、圧縮成形、トランスファー成形、コールドプレス等
により行われる。成形条件としては、使用した硬化剤の
分解温度及び重合禁止剤の種類と量によって決定される
もので、特に制限はないが、生産性、及びプラスチック
成形品に優れた光沢を得るために、型温を40〜200
℃、より好ましくは70〜160℃、さらに好ましくは
120〜150℃に加熱し、面圧を0.5〜50MP
a、より好ましくは1〜20MPa、さらに好ましくは
5〜15MPaで圧縮成形することが好ましい。また、
型表面は、より優れた光沢を発現するため、鏡面平滑に
処理したものを用いるのが好ましい。
【0053】本発明となるプラスチック成形品として
は、特に制限はないが、例えば浴室ユニット(壁、防水
パン、天井、エプロン、カウンター等)、浴槽、浄化
槽、洗面台、キッチンカウンター、壁材等の各種住宅機
器、各種のパイプ、タンク製品、梁、グレーチング等の
建設資材、カップ、トレイ等の雑貨品、また船艇、車両
部材(カウル、エアロパーツ)等の広範囲な成形品等が
考えられる。
【0054】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を詳細
に説明するが、本発明はこれによって制限されるもので
はない。
【0055】実施例1 (1)還流管、不活性ガス導入管、温度計、攪拌機を取
り付けた3リットル4口フラスコにジシクロペンタジエ
ンを966.3g、無水マレイン酸を696.5g、蒸
留水を127.9g、不活性気流中、発熱を抑えながら
マントルヒータで加温し、140℃で2時間反応させ
て、ジシクロペンタジエンとマレイン酸のモノエステル
(ジシクロマレート)DM−1を得た。
【0056】(2)還流管、不活性ガス導入管、温度
計、撹拌機を取り付けた3リットル四口フラスコにジプ
ロピレングリコール433.6g、PENを469.9
g、t−ブチルチタネートを0.12g仕込み、不活性
気流中、マントルヒーターで加温し、230℃から3時
間かけて250℃に昇温し、250℃で1時間保温し、
温度を180℃に下げた。このときの留出物をガスクロ
分析したところ、エチレングリコールが12.5g含有
していた。また、この解重合体の数平均分子量(ゲル浸
透クロマトグラフィーを用いてポリスチレン換算で求め
られるもの、以下同様)は、780であった。次に、1
60℃の温度で、(1)で得たDM−1を481.5
g、ネオペンチルグリコールを403.9g、プロピレ
ングリコールを432.9g、無水マレイン酸を107
8.3g、トルキノンを0.07g仕込み、225℃に
昇温し、常法により脱水縮合反応させて、酸価21KO
Hmg/gになったところで180℃へ冷却し、トルキ
ノン0.54gを添加したスチレン1800gに溶解
し、不飽和ポリエステル樹脂UP−1を得た。数平均分
子量を求めたところ、3400であった。
【0057】(3)UP−1を80重量部、数平均分子
量80,000のポリスチレンの32重量%スチレン溶
液を20重量部、t−ブチルパーベンゾエートを1重量
部、平均粒径1.7・高フ炭酸カルシウムを130重量
部、ステアリン酸亜鉛を4重量部、パラベンゾキノンを
0.04重量部、OPグレーSS−6675(御国色素
(株)商品名)を4重量部、酸化マグネシウム1重量部
を充分に混合してコンパウンドC−1を得た。その後、
SMC製造装置により、上下のポリプロピレンフィルム
にC−1を塗布し、下側に1インチに切断したロービン
グ(ガラス繊維)をSMC中の含有量23重量%となる
よう散布し、C−1を塗布した面を重ね合わせたのち、
デュアルワイヤメッシュ方式のローラー間を通して含
浸、脱泡し、その後、35℃で3日目熟成させてSMC
−1を得た。
【0058】(4)SMC−1からポリプロピレンフィ
ルムを剥がし、寸法220mmラ220mmである平型
を有するプレス装置の温度、上が145℃、下が130
℃とした金型に600gをチャージ率(型面にSMCが
覆う面積の割合)46.5%となるように投入し、面圧
10MPa、保圧時間7分間で、加熱圧縮して厚さ7m
mの平板成形品M−1を作製した。
【0059】実施例2 (1)還流管、不活性ガス導入管、温度計、撹拌機を取
り付けた3リットル四口フラスコにジプロピレングリコ
ール539.6g、PENを779.7g、t−ブチル
チタネートを0.19g仕込み、不活性気流中、マント
ルヒーターで加温し、230℃から3時間かけて250
℃に昇温し、250℃で3時間保温し、温度を180℃
に下げた。このときの留出物をガスクロ分析したとこ
ろ、エチレングリコールが161.2g含有していた。
また、この解重合体の数平均分子量(ゲル浸透クロマト
グラフィーを用いてポリスチレン換算で求められるも
の、以下同様)は、820であった。次に、160℃の
温度で(1)で得たDM−1を998.8g、ネオペン
チルグリコールを251.3g、プロピレングリコール
を257.1g、無水マレイン酸を473.6g、トル
キノンを0.07g仕込み、225℃に昇温し、常法に
より脱水縮合反応させて、酸価20KOHmg/gにな
ったところで180℃へ冷却し、トルキノン0.54g
を添加したスチレン1800gに溶解し、不飽和ポリエ
ステル樹脂UP−2を得た。数平均分子量を求めたとこ
ろ、3500であった。
【0060】(2)UP−2をUP−1の代わりに用い
る以外は、実施例1の(2)と全く同様にしてSMC−
2を得た。
【0061】(3)SMC−2をSMC−1の代わりに
用いる以外は、実施例1の(3)と全く同様にしてM−
2を得た。
【0062】実施例3 (1)還流管、不活性ガス導入管、温度計、撹拌機を取
り付けた3リットル四口フラスコにジプロピレングリコ
ール540.9g、PENを732.7g、t−ブチル
チタネートを0.18g仕込み、不活性気流中、マント
ルヒーターで加温し、230℃から3時間かけて250
℃に昇温し、250℃で2時間保温し、温度を180℃
に下げた。このときの留出物をガスクロ分析したとこ
ろ、エチレングリコールが94.5g含有していた。ま
た、この解重合体の数平均分子量(ゲル浸透クロマトグ
ラフィーを用いてポリスチレン換算で求められるもの、
以下同様)は、790であった。次に、160℃の温度
で(1)で得たDM−1を750.8g、ネオペンチル
グリコールを314.9g、プロピレングリコールを2
68.4g、無水マレイン酸を692.3g、トルキノ
ンを0.07g仕込み、225℃に昇温し、常法により
脱水縮合反応させて、酸価23KOHmg/gになった
ところで180℃へ冷却し、トルキノン0.54gを添
加したスチレン1800gに溶解し、不飽和ポリエステ
ル樹脂UP−3を得た。数平均分子量を求めたところ、
3300であった。
【0063】(2)UP−3をUP−1の代わりに用い
る以外は、実施例1の(2)と全く同様にしてSMC−
3を得た。
【0064】(3)SMC−3をSMC−1の代わりに
用いる以外は、実施例1の(3)と全く同様にしてM−
3を得た。
【0065】比較例1 (1)実施例1の(1)と同様な装置にジプロピレング
リコールを734.6g、ネオペンチルグリコールを3
42.1g、プロピレングリコールを333.3g、無
水マレイン酸を1074.4g、DM−1を815.7
g、トルキノンを0.06g仕込み、不活性気流中、マ
ントルヒーターで225℃に加温し、15時間縮合反応
させて、酸価20KOHmg/gになったところで18
0℃へ冷却し、トルキノン0.54gを添加したスチレ
ン1800gに溶解し、不飽和ポリエステル樹脂UP−
4を得た。数平均分子量を求めたところ、3300であ
った。
【0066】(2)UP−7をUP−1の代わりに用い
る以外は、実施例1の(2)と全く同様にしてSMC−
4を得た。
【0067】(3)SMC−7をSMC−1の代わりに
用いる以外は、実施例1の(3)と全く同様にしてM−
4を得た。
【0068】比較例2 (1)還流管、不活性ガス導入管、温度計、撹拌機を取
り付けた3リットル四口フラスコにジプロピレングリコ
ールを512.7g、PENを694.4g、t−ブチ
ルチタネートを0.17g仕込み、不活性気流中、マン
トルヒーターで加温し、220℃で3時間保温し、温度
を180℃に下げた。このとき、留出物はなかった。こ
の解重合体の数平均分子量(ゲル浸透クロマトグラフィ
ーを用いてポリスチレン換算で求められるもの、以下同
様)は、840であった。次に、160℃の温度で、D
M−1を711.7g、ネオペンチルグリコールを29
8.4g、プロピレングリコールを145.4g、無水
マレイン酸を937.4g、トルキノンを0.07g仕
込み、225℃に昇温し、常法により脱水縮合反応させ
て、酸価20KOHmg/gになったところで180℃
へ冷却し、トルキノン0.54gを添加したスチレン1
800gに溶解し、不飽和ポリエステル樹脂UP−5を
得た。数平均分子量を求めたところ、3000であっ
た。
【0069】(2)UP−8をUP−1の代わりに用い
る以外は、実施例1の(2)と全く同様にしてSMC−
5を得た。
【0070】(3)SMC−8をSMC−1の代わりに
用いる以外は、実施例1の(3)と全く同様にしてM−
5を得た。
【0071】比較例3 (1)還流管、不活性ガス導入管、温度計、撹拌機を取
り付けた3リットル四口フラスコにジプロピレングリコ
ールを757.2g、PENを1052.6g、t−ブ
チルチタネートを0.26g仕込み、不活性気流中、マ
ントルヒーターで加温し、220℃で3時間保温し、温
度を180℃に下げた。このときの留出物をガスクロ分
析したところ、エチレングリコールが131.5g含有
していた。また、この解重合体の数平均分子量(ゲル浸
透クロマトグラフィーを用いてポリスチレン換算で求め
られるもの、以下同様)は、820であった。次に、1
60℃の温度で、ネオペンチルグリコールを440.8
g、プロピレングリコールを107.4g、無水マレイ
ン酸を969.1g、トルキノンを0.07g仕込み、
225℃に昇温し、常法により脱水縮合反応させて、酸
価20KOHmg/gになったところで180℃へ冷却
し、トルキノン0.54gを添加したスチレン1800
gに溶解し、不飽和ポリエステル樹脂UP−6を得た。
数平均分子量を求めたところ、3100であった。
【0072】(2)UP−6をUP−1の代わりに用い
る以外は、実施例1の(2)と全く同様にしてSMC−
6を得た。
【0073】(3)SMC−6をSMC−1の代わりに
用いる以外は、実施例1の(3)と全く同様にしてM−
6を得た。
【0074】次に、特性の評価方法について説明する。
評価結果は、表1に示した。
【0075】
【表1】
【0076】(A)耐熱水性 不飽和ポリエステル樹脂組成物UP−1からUP−6の
100重量部に対し、t−ブチルパーベンゾエート1重
量部を混合して、厚さ3mmの平型に注入した後、80
℃で30分、100℃で30分、120℃で30分、更
に140℃で180分に順次加熱し、硬化させた。得ら
れた硬化物を5cmラ5cmに切断し、100℃の蒸留
水に全面浸漬して、100時間毎にクラック発生の有無
を目視観察した。 (B)成形品外観 (1)光沢度:平板成形品M−1からM−6の上型面に
ついてJIS K 7105に準じて60度鏡面光沢度
を測定した。 (2)着色均一性(色むら):平板成形品M−1からM
−6の上型面について目視観察し、色むらの発生度合い
により、色むらの少ない順に、殆ど色むらがない:○<
△<×:色むらが目立つ と記号で表して評価した。
【0077】
【発明の効果】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物
及びこれを用いた熱硬化性成形材料は、高光沢で、濃い
着色をしても色むらが発生せず、更に耐熱水性も向上す
る成形品が得られる。また、安価なPENを用いること
で、樹脂組成物、熱硬化性成形材料、成形品を従来のも
のより安価にすることも可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA22 AA49 AH03 BA02 BB01 BB12 BC04 BC07 4J029 AA07 AB01 AC02 AE01 BA01 BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA08 BA09 BA10 BD02 BD03A BE01 CA02 CA04 CA06 CB04A CB05A CB06A CB07A CC06A CG03 FC03 FC05 FC08 FC12 FC14 FC35 FC36 GA11 GA13 GA14 GA15 GA17 GA93 HA01 HB01 JB042 KB02 KE17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)2,6−ナフタレンジカルボン酸
    aモル、(b)α、β−不飽和多塩基酸又はその無水
    物 bモル、(c)飽和多塩基酸又はその無水物 cモ
    ル及び(d)多価アルコール dモル、(e)ジシクロ
    ペンタジエンeモルの各成分を原料として含み、その配
    合モル比、(a+b+c)/a/b/c/d/eが1/
    0.05〜0.5/0.5〜0.95/0〜0.45/
    0.7〜1.3/0.05〜1になるように含む不飽和
    ポリエステル樹脂を架橋性単量体に溶解してなる不飽和
    ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (a)2,6−ナフタレンジカルボン酸
    aモル、(b)α、β−不飽和多塩基酸又はその無水
    物 bモル、(c)飽和多塩基酸又はその無水物 cモ
    ル及び(d)多価アルコール dモル、(e)ジシクロ
    ペンタジエンマレ−ト(ジシクロペンタジエンとマレイ
    ン酸のモノエステル)eモルの各成分を原料として含
    み、その配合モル比、(a+b+c)/a/b/c/d
    /eが1/0.05〜0.5/0.5〜0.95/0〜
    0.45/0.7〜1.3/0.05〜1になるように
    含む不飽和ポリエステル樹脂を架橋性単量体に溶解して
    なる不飽和ポリエステル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (a)ポリエチレン−2,6−ナフタレ
    ート aモル(但し、含まれる2,6−ナフタレンジカ
    ルボン酸成分のモル数)、(b)α、β−不飽和多塩基
    酸又はその無水物 bモル、(c)飽和多塩基酸又はそ
    の無水物 cモル及び(d)多価アルコール dモル、
    (e)ジシクロペンタジエンeモルの各成分を原料とし
    て含み、ポリエチレン−2,6−ナフタレート aモル
    中のエチレングリコールaモルのうち、(0.1〜1.
    0)aモルを系外に除去し、その配合モル比、(a+b
    +c)/a/b/c/((0〜0.9)a+d)/eが
    1/0.05〜0.5/0.5〜0.95/0〜0.4
    5/0.7〜1.3/0.05〜1になるように含む不
    飽和ポリエステル樹脂を架橋性単量体に溶解してなる不
    飽和ポリエステル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (a)ポリエチレン−2,6−ナフタレ
    ート aモル(但し、含まれる2,6−ナフタレンジカ
    ルボン酸成分のモル数)、(b)α、β−不飽和多塩基
    酸又はその無水物 bモル、(c)飽和多塩基酸又はそ
    の無水物 cモル及び(d)多価アルコール dモル、
    (e)ジシクロペンタジエンマレ−ト(ジシクロペンタ
    ジエンとマレイン酸のモノエステル)eモルの各成分を
    原料として含み、ポリエチレン−2,6−ナフタレート
    aモル中のエチレングリコールaモルのうち、(0.
    1〜1.0)aモルを系外に除去し、その配合モル比、
    (a+b+c)/a/b/c/((0〜0.9)a+
    d)/eが1/0.05〜0.5/0.5〜0.95/
    0〜0.45/0.7〜1.3/0.05〜1になるよ
    うに含む不飽和ポリエステル樹脂を架橋性単量体に溶解
    してなる不飽和ポリエステル樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1及び2記載の不飽和ポリエステ
    ル樹脂組成物の製造法。
  6. 【請求項6】 請求項1及び2記載の不飽和ポリエステ
    ル樹脂組成物を含有してなることを特徴とする熱硬化性
    成形材料。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の熱硬化性成形材料を硬化
    させて得ることを特徴とするプラスチック成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012521471A (ja) * 2009-03-25 2012-09-13 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 不飽和ポリエステルを製造するための方法
CN111004356A (zh) * 2019-12-13 2020-04-14 常州华日新材有限公司 非苯乙烯型不饱和聚酯树脂的制备方法

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