JP2002211602A - 開口性に優れたラミネート蓋及びその製造方法 - Google Patents

開口性に優れたラミネート蓋及びその製造方法

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JP2002211602A JP2001012452A JP2001012452A JP2002211602A JP 2002211602 A JP2002211602 A JP 2002211602A JP 2001012452 A JP2001012452 A JP 2001012452A JP 2001012452 A JP2001012452 A JP 2001012452A JP 2002211602 A JP2002211602 A JP 2002211602A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スコアを切断して開口を行うラミネート蓋に
おいて、スコア部における樹脂層のデラミネーションや
フェザリング等の発生が抑制され、しかもこの開口性の
向上が、耐圧性能や耐内容物性を損なうことがないラミ
ネート蓋及びその製造方法を提供するにある。 【解決手段】 金属基体の少なくとも蓋内面となる側に
設けられた樹脂層とのラミネート材から形成され、パネ
ル部にスコア加工部を備えたラミネート蓋において、少
なくともスコア部乃至その近傍の樹脂層の重量平均分子
量(Mw)が70000以下であり、且つその多分散度
(Mw/Mn)から下式(1)により得られる値がRが
1.0より大きいことを特徴とする開口性に優れたラミ
ネート蓋。 R=d/d0 ・・・(1) 但し、d0 :材料樹脂の多分散度、d:蓋のスコア部乃
至その近傍の樹脂層の多分散度

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口性に優れたラ
ミネート蓋及びその製造方法に関するもので、より詳細
にはスコアを切断して開口を行う際に、スコア部におけ
るデラミネーションやフェザリングの発生が防止され
て、開口性が向上し、しかもこのデラミネーションやフ
ェザリングの防止が耐圧性や耐内容物性を低下させるこ
とがないラミネート蓋並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、格別の道具を用いることなく、手
で容易に開口できるイージーオープン蓋付き缶体が広く
使用されている。この缶蓋は、金属素材としてアルミや
アルミ含金、ブリキ、TFSを用い、この金属板からな
る缶蓋に、金属板の厚みの方向の途中に達するようにス
コアを設けて、開ロ用部分を形成している。開口部分を
把手で引きちぎり缶体と分離するテアーオフ式と、開口
部分を缶体に付着させたまま残すスティオンタブ(SO
T)式がある。
【0003】このイージーオープン蓋では、スコア加工
やリベット加工に際して内面塗膜に傷が入ることから、
加工後に補正塗りを行うことが必要となる。
【0004】このような補正塗りが不要でしかも耐腐食
性に優れた缶蓋として、特開昭62−52045号公報
には、アルミニウム基質と、該基質の缶詰内部となる側
に位置する厚さ10乃至40μmの二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム層と、アルミニウム基質及び
フィルム層の間に介在する厚みが0.3 乃至3μmのエポ
キシ−フェノール樹脂系接着プライマー層との複合材か
ら成り、該アルミニウム基質にはその厚み方向の途中に
達するようにスコアが形成されていることを特徴とする
イージーオープン蓋が記載されている。
【0005】また、特開昭63−12445号公報に
は、上記複合材が工具や移送具と接触する際に、フィル
ム上にピンホールやクラックが発生するのを防止するた
めに、フィルム表面に滑剤含有エポキシ系熱硬化性樹脂
塗膜の層を設けることが提案されている。
【0006】更に、特開平3−63124号公報には、
開封片によりスコアを切断して開口を行う易開口性金属
蓋において、蓋用金属素材と、該金属素材の少なくとも
容器用内面側に設けられたエチレンテレフタレート単位
を主体とするポリエステル二軸配向フィルムとから成る
ラミネートから構成され、前記フィルムは、下記式 17≧I(100)/I(110)≧4 ここで、I(100) はポリエステル被膜に平行な
(100)によるX線回折強度、I(110) はポリ
エステル被膜に平行な(110)によるX線回折強度で
あり、を満足するX線回折強度比を有し、且つ、結晶の
面内配向の異方性指数が30以下であることを特徴とする
耐腐食性、開口性、耐フェザリング性に優れたイージー
オープン容器蓋が記載されている。
【0007】易開口性容器蓋(イージーオープン蓋)と
しては、切り取られた開口片が路上等にポイ捨てされる
おそれを解消するため、開封用タブや開口片が蓋に結合
したまま残るようにした所謂スティオンタブ(SOT)
形式の易開口性容器蓋も広く用いられるようになってい
る。
【0008】特開平7−51779には結晶性飽和ポリ
エステル系樹脂をラミネートし押圧加工による加工欠陥
の防止と開口時の耐フェザリング性を両立するために、
押圧加工後に冷結晶化開始温度〜融点未満の温度で加熱
処理することを特徴とする金属製易開缶性蓋材の製造方
法が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】SOT形式の易開口性
容器蓋では、開封用タブ先端の押し込みによりスコアを
切断して開口を行うが、この開ロ操作では、ラミネート
板の内面側樹脂層が引き伸ばされる形でスコアの切断が
行われるため、金属基材と内面樹脂層との間でデラミネ
ーションが発生する傾向がある。
【0010】食缶で一般的なフルオープン缶はテアーオ
フ式であり、開口初期においてはSOT形式と同様に開
封用タブ先端の押し込みによりスコアを切断して開口を
行うが、その後は開口部分を把手で引きちぎり缶体と分
離する。この場合でもSOT形式と同様の理由により、
金属基材と内面樹脂層との間でデラミネーションが発生
する傾向がある。
【0011】また、金層基材と内面樹脂層との間の密着
カが大きく、顕著なデラミネーションを生じない場合で
も、開ロ部周辺に伸びた有機被膜が残る、所謂フェザリ
ング現象を生じる。フェザリング現象は外観上不衛生な
イメージを与えるため嫌われる。この現象は従来の塗装
金層板を加工した缶蓋でもしばしば問題とされることが
あり、特に未延伸ポリエステル系樹脂をラミネートした
場合に顕著である。
【0012】特に内容物として、緑茶飲料、紅茶飲料、
コーヒー飲料、スープ、お汁粉、ミートソース等を充填
した缶詰製品では、ホットベンダー或いは湯の中で温め
た状態で取り出し、開ロ操作を行う場含が多く、この場
合には室温状態に比べて内面樹脂層が伸びやすい状態と
なっているため上記フェザリング現象が顕著である。
【0013】一方、上記ラミネート板を使用する従来の
提案は、成形前の金属素材に樹脂を積層すればよく、通
常の塗装処理のように、塗膜の焼き付け炉や塗料排ガス
の処理設備が不要で、大気汚染がなく、蓋製造時の作業
環境に優れるという利点を与える。
【0014】また、加工欠陥を防止するために、結晶化
程度が小さく伸びが大きい状態で押圧加工を施すという
提案は、加工性、耐食性を確保する上できわめて有効で
ある。しかし、押圧加工後の冷熱処理により結晶化を進
めて伸びを抑制することでフェザリングを防止すること
は工業的には困難である。すなわち、ポリエステルの結
晶化度は十分な時間と温度条件の下でもたかだか60%
であり、残りは非結晶構造のため伸びを保持しているた
めである。そのため、フェザリングを十分に抑制するこ
とができず開口性という点では十分ではない。
【0015】一方、加工後のラミネート蓋を加熱処理す
る方法は、スコア加工部におけるデラミネーションを抑
制する上ではかなり有効な手段であるが、金属基体、特
にアルミニウムを用いたラミネート蓋では、この加熱処
理により、金属の硬度が低下して耐圧性能が低下した
り、或いは樹脂層の配向消失により耐内容物性が低下す
るという問題が生じる。
【0016】従って、本発明の目的は、スコアを切断し
て開口を行うラミネート蓋において、スコア部における
樹脂層のデラミネーションやフェザリング等の発生が抑
制され、しかもこの開口性の向上が、耐圧性能や耐内容
物性を損なうことがないラミネート蓋及びその製造方法
を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、金属基
体の少なくとも蓋内面となる側に設けられた樹脂層との
ラミネート材から形成され、パネル部にスコア加工部を
備えたラミネート蓋において、少なくともスコア部乃至
その近傍の樹脂層の重量平均分子量(Mw)が7000
0以下であり、且つその多分散度(Mw/Mn)から下
式(1)により得られる値Rが1.0より大きいことを
特徴とする開口性に優れたラミネート蓋が提供される。 R=d/d0 ・・・(1) 但し、d0 :材料樹脂の多分散度、d:蓋のスコア部乃
至その近傍の樹脂層の多分散度 本発明のラミネート蓋においては、少なくともスコア部
乃至その近傍の樹脂層の重量平均分子量(Mw)が25
000乃至70000の範囲にあることが好ましい。本
発明のラミネート蓋においては、樹脂層がラジカル分解
性の熱可塑性樹脂、特にポリエステル系樹脂であること
が好ましい。本発明によればまた、金属基体の少なくと
も蓋内面となる側に設けられた樹脂層とのラミネート材
から形成され、パネル部にスコア加工部を備えたラミネ
ート蓋の少なくともスコア部乃至その近傍の樹脂層に紫
外線を照射することを特徴とする開口性に優れたラミネ
ート蓋の製造方法が提供される。本発明の製造方法にお
いては、紫外線のピーク波長が100乃至400nmの
範囲にあること、また紫外線を3乃至200J/cm
のエネルギーで照射することが好ましい。
【0018】
【発明の実施形態】[作用]本発明は、金属基体の少な
くとも蓋内面となる側に設けられた樹脂層とのラミネー
ト材から形成され、パネル部にスコア加工部を備えたラ
ミネート蓋に関するが、少なくともスコア部乃至その近
傍の樹脂層の重量平均分子量(Mw)が70000以下
であり、且つその多分散度(Mw/Mn)から下式で定
義される値Rが特徴1.0より大きいことに特徴を有す
るものであり、この特徴により、スコア切断による開口
の際のデラミネーションやフェザリングの発生を有効に
抑制し、開口性を顕著に向上させることができる。 R=d/d0 ・・・(1) 但し、d0 :材料樹脂の多分散度、d:蓋のスコア部乃
至その近傍の樹脂層の多分散度 ラミネート蓋におけるスコア部乃至その近傍の樹脂層の
重量平均分子量(Mw)及び多分散度(Mw/Mn)を
上述した範囲に規制するためには、パネル部にスコア加
工部を備えたラミネート蓋の少なくともスコア部乃至そ
の近傍の樹脂層に紫外線を照射する手段が採用される。
【0019】本発明は、ラジカル分解性の熱可塑性樹
脂、特にポリエステル系樹脂では、紫外線照射により、
紫外線照射による樹脂の減成の挙動がきわめて特異的で
あるという性質を利用するものである。
【0020】一般にポリエステルの場合、その重量平均
分子量(Mw)及び多分散度(Mw/Mn)はその重合
法などによって種々の値をとりうるが、ラミネート蓋に
一般に用いられているものについて言えば、重量平均分
子量(Mw)と多分散度(Mw/Mn)との関係では、
重量平均分子量(Mw)が減少するにつれて、多分散度
(Mw/Mn)も低下する傾向を示すものである。
【0021】また、本発明者らの研究によると、ポリエ
ステルの分子量の低下、即ち減成は、熱によっても、ま
た紫外線照射によっても生じるが、図1の概念図に示す
とおり、熱減成の場合には、熱履歴にかかわらず、多分
散度(Mw/Mn)は殆ど変化せず、重量平均分子量
(Mw)が単調に低下するのに対して、紫外線照射によ
る減成では、紫外線照射量の増大に伴って、重量平均分
子量(Mw)が単調に低下すると共に、多分散度(Mw
/Mn)も単調に増大するという極めて興味のある事実
が明らかとなった。即ち、この事実は、紫外線照射によ
る減成では、ポリエステルの重量平均分子量(Mw)の
低下の程度よりも大きな割合でポリエステルの数平均分
子量(Mn)の低下が生じていることを示している。
【0022】一方、樹脂層の多分散度(Mw/Mn)を
増大させることは、スコア破断の際の樹脂層の伸びを小
さく抑制して、フェザリングの発生を防止し、開口性を
向上させるに役立つものである。図2は、ポリエステル
樹脂層についての紫外線照射時間(秒)と樹脂層の破断
伸び(%)との関係を示したものであり、紫外線照射量
と共に樹脂層の破断伸びが直線的に減少していることが
明らかとなる。既に指摘したとおり、紫外線照射量の増
大に伴ってポリエステル樹脂層の多分散度(Mw/M
n)は単調に増大するから、図2は樹脂層の多分散度
(Mw/Mn)の増大が樹脂層の破断伸びの抑制に有効
であることを示している。
【0023】本発明においては、スコア加工部に沿った
部分の内面樹脂層の重量平均分子量(Mw)が7000
0以下の範囲にあることが、開口性の点で重要である。
即ち、この内面樹脂層の重量平均分子量(Mw)が70
000を上回ると、スコア加工部での切断による開口に
際して、開口部にフェザリングを発生し、また開口部に
デラミネーションを発生する傾向が増大して好ましくな
い。一方、この樹脂層の重量平均分子量(Mw)が25
000を下回ると、ラミネート蓋の耐食性が低下し、更
に内面樹脂層の被膜物性、特に機械的強度などが低下す
るので、Mwは25000以上の範囲にあるのが好まし
い。
【0024】本発明においては、樹脂の分子量が上記範
囲にある限り、実質上未配向の未延伸フィルムでも、或
いは分子配向された二軸延伸フィルムでも用いることが
できる。しかしながら、少なくとも内面側の樹脂層、好
適には両方の樹脂層が実質上未延伸である場合には、金
属基体との接着性に優れ、更に加工性にも優れた缶蓋が
得られるという利点がある。更に、未延伸フィルムを押
出コートの形で蓋用金属素材に施したものを用いる場合
には、延伸フィルムを用いる場合に比して製膜及び延伸
の費用が節約され、また金属基体の上に直接溶融押出コ
ートが行われるので缶蓋の生産性に優れ、更に塗料排ガ
スなどが発生しないので環境適合性があるという利点が
ある。
【0025】本発明の方法では、金属基体と基体の少な
くとも蓋内面となる側に設けられた樹脂層とのラミネー
ト材から形成され、パネル部にスコア加工部を備えたラ
ミネート蓋の少なくともスコア部乃至その近傍の樹脂層
に紫外線を照射することにより、上記樹脂層に所定の重
量平均分子量(Mw)と多分散度(Mw/Mn)とを与
えるものである。紫外線照射手段は、装置コストも低く
また操作も簡単であり、生産性が高いという利点を有し
ているが、樹脂層の熱減成手段では到底達成されない次
の利点を有している。
【0026】即ち、ラミネート蓋を加熱することによ
り、樹脂層の減成を行う場合には、樹脂層と共に基体で
ある金属も加熱され、金属の焼鈍による硬度の低下、及
びこれに伴う耐圧性の低下をもたらすが、本発明で用い
る紫外線照射では、金属基体に対するこのような悪影響
を生じないので、加工後のラミネート蓋は耐熱性にも優
れたものとなる。
【0027】本発明の製造方法においては、紫外線のピ
ーク波長が100乃至400nmの範囲にあるのが、エ
ネルギー効率の点で好都合である。また、被覆する樹脂
層の厚みにもよるが、ラミネート蓋の樹脂層に紫外線を
3乃至200J/cmのエネルギーで照射することが
好ましい。照射エネルギーが上記範囲を下回ると、得ら
れるラミネート蓋の開口性が不十分となり、一方上記範
囲を上回るとラミネート蓋の耐内容物性が低下するので
何れも好ましくない。
【0028】[金属素材]本発明において、金属素材と
しては各種アルミ材や各種鋼板等の従来イージーオープ
ン蓋に使用されている金属素材は全て使用できる。
【0029】アルミ材としては、例えば純アルミやアル
ミと他の合金用金属、特にマグネシウム、マンガン等の
少量を含むアルミ合金が使用される。通常のアルミニウ
ム素材は、電気化学的に鋼よりも卑の状態にあり、両金
属が電解質系に共存すると、アルミニウムの腐食が進行
する。かかる見地から、本発明においては、Cu 0〜
0.8%、Mg 0〜2.8%、Mn 0〜1.5%、
Fe 0〜0.5%、Si 0〜0.5%(%は重量基
準)を含むアルミ合金をアルミ材として用いることによ
り、前記系での腐食を有効に防止できる。即ち、合金成
分として含有されるCuは0%乃至0.8%、特に0.
05乃至0.4%の範囲にあることが耐食性の点より望
ましい。このCuはアルミニウム素材を電気化学的に貴
な状態にもたらす作用をし、鋼−アルミ系の腐食がより
有効に防止されることになる。また、Mgは0乃至2.
8%の範囲が耐食性の点より望ましい。2.8%を越え
ると鋼とカップルされたときに孔食を生じ易くなる。M
nは0%乃至1.5%が加工性の点より望ましい。1.
5%を越えるとリベット加工等の加工が困難となる。勿
論、巻締に用いる缶が、アルミニウム製である場合に
は、このような制限は特に受けない。
【0030】アルミニウム材の厚みは、蓋の大きさ等に
よっても相違するが一般に0.20乃至0.50mm、
特に0.23乃至0.30mmの範囲内にあるのがよ
い。アルミ材への内面材の密着性や耐腐食性の見地から
は、アルミ材の表面に表面処理膜を形成させることが一
般に望ましい。表面処理としては、クロメート処理、ジ
ルコニウム処理、リン酸処理、ポリアクリル酸処理、陽
極酸化処理等が好ましい例である。表面処理被膜の形成
例として一例を挙げると、クロメート処理膜の形成は、
それ自体公知の手段、例えば、アルミ材を、苛性ソーダ
で脱脂と若干のエッチングを行なった後、CrO
g/L、HPO 12g/L、F 0.65g/L、
残りは水のような処理液に浸漬する化学処理により行わ
れる。クロメート処理膜の厚みは、表面積当りのCr原
子の重量で表わして、5乃至50mg/dm、特に1
0乃至35mg/dmの範囲内にあることが密着性の
点より望ましい。
【0031】一方、各種鋼板類としては、クロメート表
面処理鋼板、特に電解クロム酸処理鋼板、クロメート処
理ニッケルめっき鋼板、クロメート処理鉄・錫合金めっ
き鋼板、クロメート処理錫ニッケル合金めっき鋼板、ク
ロメート処理鉄・錫ニッケル合金めっき鋼板、クロメー
ト処理アルミニウムめっき鋼板、クロメート処理ぶりき
等が使用される。鋼板基質の厚みは、耐圧変形性と加工
性及び易開口性との兼合いにより決定され、一般に0.
1乃至0.4mm、特に0.12乃至0.35mmの範
囲にあるのが望ましい。これらの内でも、電解クロム酸
処理鋼板が好ましいものであり、このものは、鋼板基質
の上に金属クロム層とその上の非金属クロム層とを備え
ている。金属クロム層の厚みは、耐腐食性と加工性との
兼合いにより決定され、その量は30乃至300mg/
、特に50乃至250mg/mの範囲にあること
が望ましい。また非金属クロム層の厚みは、塗膜密着性
や接着剥離強度に関連するものであり、クロム量として
表わして4乃至40mg/m、特に7乃至30mg/
の範囲にあることが望ましい。
【0032】[樹脂層]樹脂としては、製膜可能な熱可
塑性樹脂、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチ
ル−1−ペンテンあるいはエチレン、ピロピレン、1−
ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン
同志のランダムあるいはブロック共重合体等のポリオレ
フィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビ
ニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合
体等のエチレン・ビニル化合物共重合体、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ABS、α
−メチルスチレン・スチレン共重合体等のスチレン系樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル
・塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポ
リメタクリル酸メチル等のポリビニル化合物、ナイロン
6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン1
1、ナイロン12等のポリアミド、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリフエニレンオキサ
イド等あるいはそれらの混合物からなる樹脂が何れも使
用される。本発明では、これらの樹脂の内でも、ラジカ
ル分解性の樹脂、例えばプロピレン系重合体のようなラ
ジカル分解性オレフィン系樹脂、熱可塑性ポリエステ
ル、ポリアミド等に好適に適用されるが、熱可塑性ポリ
エステルであることが最も好ましい。したがって、以下
には専らポリエステルについて説明するが、この例に限
定されるものではない。
【0033】ポリエステル樹脂としては、エチレングリ
コールやブチレングリコールを主体とするアルコール成
分と、芳香族二塩基酸、例えばテレフタル酸、イソフタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸等の酸成分とから誘導さ
れる熱可塑性ポリエステルが挙げられる。
【0034】ポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレートそのものも制限されたラミネート条件下で使
用可能であるが、フィルムの到達し得る最高結晶化度を
下げることが耐衝撃性や加工性の点で望ましく、この目
的のためにポリエステル中にエチレンテレフタレート以
外の共重合エステル単位を導入するのがよい。エチレン
テレフタレート単位或いはブチレンテレフタレート単位
を主体とし、他のエステル単位の少量を含む融点が21
0乃至252℃の共重合ポリエステルを用いることが特
に好ましい。尚、ホモポリエチレンテレフタレートの融
点は一般に255〜265℃である。
【0035】一般に共重合ポリエステル中の二塩基酸成
分の70モル%以上、特に75モル%以上がテレフタル
酸成分から成り、ジオール成分の70モル%以上、特に
75モル%以上がエチレングリコールまたはブチレング
リコールから成り、二塩基酸成分の1乃至30モル%、
特に5乃至25モル%がテレフタル酸以外の二塩基酸成
分から成ることが好ましい。
【0036】テレフタル酸以外の二塩基酸としては、イ
ソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳
香族ジカルボン酸:シクロヘキサンジカルボン酸等の脂
環族ジカルボン酸:コハク酸、アジピン酸、セバチン
酸、ドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸:の1種
又は2種以上の組合せが挙げられ、エチレングリコール
またはブチレングリコール以外のジオール成分として
は、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
1,6−ヘキシレングリコール、シクロヘキサンジメタ
ノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物
等の1種又は2種以上が挙げられる。勿論、これらのコ
モノマーの組合せは、共重合ポリエステルの融点を前記
範囲とするものでなければならない。
【0037】また、このポリエステルは、成形時の溶融
流動特性を改善するために、三官能以上の多塩基酸及び
多価アルコールから成る群より選択された少なくとも1
種の分岐乃至架橋成分を含有することができる。これら
の分岐乃至架橋成分は、3.0モル%以下、好適には
0.05乃至3.0モル%の範囲にあるのがよい。
【0038】三官能以上の多塩基酸及び多価アルコール
としては、トリメリット酸、ピロメリット酸、ヘミメリ
ット酸、1,1,2,2−エタンテトラカルボン酸、
1,1,2−エタントリカルボン酸、1,3,5−ペン
タントリカルボン酸、1,2,3,4−シクロペンタン
テトラカルボン酸、ビフェニル−3,4,3’,4’−
テトラカルボン酸等の多塩基酸や、ペンタエリスリトー
ル、グリセロール、トリメチロールプロパン、1,2,
6−ヘキサントリオール、ソルビトール、1,1,4,
4−テトラキス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン等
の多価アルコールが挙げられる。
【0039】ラミネート蓋に好適なポリエステル樹脂と
して、イソフタール酸成分を5乃至20モル%含有する
ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート、シクロ
ヘキサンジメタノール成分を1乃至10モル%含有する
ポリエチレン/シクロへキシレンジメチレンテレフタレ
ート等が挙げられる。
【0040】本発明に用いるポリエステル樹脂層は、上
述したポリエステル或いはコポリエステル単独から形成
されていても、或いはポリエステル或いはコポリエステ
ルの2種以上のブレンド物、或いはポリエステル或いは
コポリエステルと他の熱可塑性樹脂とのブレンド物から
形成されていてもよい。ポリエステル或いはコポリエス
テルの2種以上のブレンド物としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ
レンテレフタレート/イソフタレート、ポリエチレン/
シクロへキシレンジメチレンテレフタレートの2種以上
の組合せなどが挙げられるが、勿論この例に限定されな
い。
【0041】ポリエステル中に配合できる他の熱可塑性
樹脂としては、エチレン系重合体、熱可塑性エラストマ
ー、ポリアリレート、ポリカーボネート等を挙げること
ができる。これらの改質樹脂成分の少なくとも1種を更
に含有させ、耐高温湿熱性や耐衝撃性を更に向上させる
ことができる。この改質樹脂成分は、一般にポリエステ
ル100重量部当たり50重量部迄の量、特に好適には
5乃至35重量部の量で用いるのが望ましい。
【0042】エチレン系重合体として、例えば低−、中
−或いは高−密度のポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レン、線状超低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン
−プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオ
ノマー)、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等が
挙げられる。これらの内でも、アイオノマーが好適なも
のであり、アイオノマーのベースポリマーとしては、エ
チレン−(メタ)アクリル酸共重合体やエチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合
体、イオン種としては、Na、K、Zn等のものが使用
される。熱可塑性エラストマーとしては、例えばスチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体、水素化スチ
レン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、水素化
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体等が
使用される。
【0043】ポリアリレートとしては、二価フェノール
と二塩基酸とから誘導されたポリエステルとして定義さ
れ、二価フェノールとしては、ビスフェノール類として
は、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン(ビスフェノールA)、2,2’−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン(ビスフェノールB)、1,1’
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)メタン(ビスフェノールF)、4
−ヒドロキシフェニルエーテル、p−(4−ヒドロキ
シ)フェノール等が使用されるが、ビスフェノールA及
びビスフェノールBが好適である。二塩基酸としては、
テレフタール酸、イソフタール酸、2,2−(4−カル
ボキシフェニル)プロパン、4, 4’−ジカルボキシジ
フェニルエーテル、4, 4’−ジカルボキシベンゾフェ
ノン等が使用される。ポリアリレートは、上記単量体成
分から誘導されたホモ重合体でもよく、また共重合体で
もよい。また、その本質を損なわない範囲で、脂肪族グ
リコールと二塩基酸とから誘導されたエステル単位との
共重合体であってもよい。これらのポリアリレートは、
ユニチカ社のUポリマーのUシリーズ或いはAXシリー
ズ、UCC社のArdelDー100、Bayer社の
APE、Hoechst社のDurel、DuPont
社のArylon、鐘淵化学社のNAP樹脂等として入
手できる。
【0044】ポリカーボネートは、二環二価フェノール
類とホスゲンとか誘導される炭酸エステル樹脂であり、
高いガラス転移点と耐熱性とを有することが特徴であ
る。ポリカーボネートとしては、ビスフェノール類、例
えば、 2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(ビスフェノールA)、2,2’−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ブタン(ビスフェノールB)、1,
1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン(ビスフェノール
F)、1, 1−ビス(4ーヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、1, 1−ビス(4ーヒドロキシフェニル)シ
クロペンタン、1, 1−ビス(4ーヒドロキシフェニ
ル)−1−フェニルメタン、1, 1−ビス(4ーヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルエタン、1, 2−ビス
(4ーヒドロキシフェニル)エタン等から誘導されたポ
リカーボネートが好適である。
【0045】本発明に用いるポリエステル樹脂層は、ま
た単層の樹脂層であってもよく、また同時押出などによ
る多層の樹脂層であってもよい。多層のポリエステル樹
脂層を用いると、下地層、即ち金属基体に接する側に金
属基体に対する接着性に優れた組成のポリエステル樹脂
を選択し、表層に耐内容物性、即ち耐抽出性やフレーバ
ー成分の非吸着性に優れた組成のポリエステル樹脂を選
択できるので有利である。
【0046】多層ポリエステル樹脂層の例を示すと、表
層/下層として表示して、ポリエチレンテレフタレート
/ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート/ポリエチレン・シクロへキシ
レンジメチレン・テレフタレート、イソフタレート含有
量の少ないポリエチレンテレフタレート・イソフタレー
ト/イソフタレート含有量の多いポリエチレンテレフタ
レート・イソフタレート等であるが、勿論上記の例に限
定されない。 表層:下層の厚み比は、5:95乃至95:5の範囲に
あるのが望ましい。
【0047】上記ポリエステル樹脂層には、それ自体公
知の樹脂用配合剤、例えば非晶質シリカ等のアンチブロ
ッキング剤、無機フィラー、各種帯電防止剤、滑剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤等を公知の処方に従って配合す
ることができる。
【0048】また、ポリエステル樹脂層の厚みは、一般
に3乃至50μm、特に5乃至40μmの範囲にあるこ
とが望ましい。即ち、厚みが上記範囲を下回ると、耐腐
食性が不十分となり、厚みが上記範囲を上回ると加工性
の点で問題を生じやすい。
【0049】[ラミネート板]本発明のラミネート蓋の
製造に用いるラミネート板の断面構造の一例を示す図3
において、このラミネート板1は、アルミニウム基体2
の容器蓋内面となる側に施されたポリエステル樹脂層3
及び容器蓋外面となる側に施された外面保護層4を備え
ている。ポリエステル樹脂層3と金属基体2との間に
は、一般に必要でないが、図示していないプライマー層
が設けられていてもよい。
【0050】外面保護層4としては、内面側と同様にポ
リエステル樹脂層が使用されるが、この保護層は、熱硬
化性樹脂塗料、例えば、フェノール−ホルムアルデヒド
樹脂、フラン−ホルムアルデヒド樹脂、キシレン−ホル
ムアルデヒド樹脂、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、尿
素ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド
樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキ
シ樹脂、ビスマレイミド樹脂、トリアリルシアヌレート
樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、シリコーン樹脂、油性樹
脂、或は熱可塑性樹脂塗料、例えば、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸共重合体、塩
化ビニル−マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、アクリル
重合体、飽和ポリエステル樹脂等で形成されていてもよ
い。これらの樹脂塗料は単独でも2種以上の組合せでも
使用される。また、アンダーコートと、トップコートの
2層に設けることもできる。外面保護層4の厚みは、特
に制限されないが、一般に0.5乃至20μmの厚みに
設けるのが好ましい。
【0051】本発明のラミネート蓋の製造に用いるラミ
ネート板の断面構造の他の例を示す図3において、この
ラミネート板1は、金属基材2の容器蓋内面となる側に
施されたポリエステル樹脂層3及び容器蓋外面となる側
に施された外面保護層4を備えている点では、図2のも
のと同様であるが、ポリエステル樹脂層3がポリエステ
ル樹脂表層3aとポリエステル樹脂下層3bとの積層構
造となっている。ポリエステル樹脂表層3aとしては金
属基体との接着性に優れたものが使用され、一方ポリエ
ステル樹脂下層3bとしては耐内容物性に優れたものが
使用されることは既に述べたとおりである。
【0052】本発明に用いる樹脂−金属ラミネート板
は、ポリエステル樹脂を溶融状態で金属基体上に押出コ
ートして、熱接着させることにより製造することができ
る。即ち、ポリエステル樹脂を押出機で溶融混練した
後、T−ダイから薄膜状に押し出し、押し出された溶融
樹脂膜を金属基体と共に一対のラミネートロール間に通
して冷却下に押圧一体化させ、次いで急冷する。多層の
ポリエステル樹脂層を押出コートする場合には、表層樹
脂用の押出機及び下層樹脂用の押出機を使用し、各押出
機からの樹脂流を多重多層ダイ内で合流させ、以後は単
層樹脂の場合と同様に押出コートを行えばよい。また、
一対のラミネートロール間に垂直に金属基体を通し、そ
の両側に溶融樹脂ウエッブを供給することにより、金属
基体両面にポリエステル樹脂の被覆層を形成させること
ができる。
【0053】樹脂−金属ラミネート板の押出コート法に
よる製造は具体的には次のように行われる。金属板を必
要により加熱装置により予備加熱し、一対のラミネート
ロール間のニップ位置に供給する。一方、ポリエステル
樹脂は、押出機のダイヘッドを通して薄膜の形に押し出
し、ラミネートロールと金属板との間に供給され、ラミ
ネートロールにより金属板に圧着される。ラミネートロ
ールは、一定の温度に保持されており、金属板にポリエ
ステル等の熱可塑性樹脂から成る薄膜を圧着して両者を
熱接着させると共に両側から冷却して積層体を得る。一
般に、形成される積層体を更に冷却用水槽等に導いて、
熱結晶化を防止するため、急冷を行う。
【0054】この押出コート法では、樹脂組成の選択と
ロールや冷却槽による急冷とにより、ポリエステル樹脂
層は、結晶化度が低いレベル、非晶密度との差が0.0
5以下に抑制されているため、ついで行うボタン加工乃
至リベット加工等に対する十分な加工性が保証される。
勿論、急冷操作は上記例に限定されるものではなく、形
成されるラミネート板に冷却水を噴霧して、ラミネート
板を急冷することもできる。
【0055】金属基体に対するポリエステル樹脂の熱接
着は、溶融樹脂層が有する熱量と、金属板が有する熱量
とにより行われる。金属板の加熱温度(T)は、一般
に90℃乃至290℃、特に100℃乃至280℃の温
度が適当であり、一方ラミネートロールの温度は10℃
乃至150℃の範囲が適当である。
【0056】また、本発明に用いる樹脂−金属ラミネー
ト板は、予め製膜された未延伸のポリエステル樹脂フィ
ルムを金属基体に熱接着させることによっても製造する
ことができる。この場合、ポリエステル樹脂をT−ダイ
法でフィルムに成形し、過冷却された未配向のキャスト
フィルムとする。この未配向のフィルムを用いて、前記
と同様に熱接着させて、ラミネートを製造することがで
きる。
【0057】本発明によれば、後述する実施例に示すと
おり、金属基体とポリエステル樹脂層との間に格別のプ
ライマー層を設けることなしに、金属基体とポリエステ
ル樹脂層とを強固に接着させることが可能である。この
ため、本発明によれば、接着用プライマーの塗装や焼き
付けなどの従来の工程が省略され、溶剤や塗料ミストの
作業環境への飛散や塗料焼き付けに伴う塗装排ガスの発
生がなく、環境適合性に優れている。
【0058】勿論、一般に必要ではないが、所望によっ
ては、樹脂層と金属素材の間に接着プライマーを設ける
こともでき、このような接着プライマーは、金属素材と
ポリエステル樹脂層との両方に優れた接着性を示すもの
である。密着性と耐腐食性とに優れたプライマー塗料の
代表的なものは、種々のフェノール類とホルムアルデヒ
ドから誘導されるレゾール型フェノールアルデヒド樹脂
と、ビスフェノール型エポキシ樹脂とから成るフェノー
ルエポキシ系塗料であり、特にフェノール樹脂とエポキ
シ樹脂とを50:50乃至5:95重量比、特に40:
60乃至10:90の重量比で含有する塗料である。接
着プライマー層は、一般に0.3乃至5μmの厚みに設
けるのがよい。接着プライマー層は予め金属素材上に設
けてもよく或いはフィルムを用いる場合には、予めフィ
ルム上に設けてもよい。
【0059】[易開口性ラミネート蓋及びその製造]本
発明のイージーオープン容器蓋の上面を示す図5及び断
面を拡大して示す図6において、この蓋10は、前述し
た図3のラミネート板から形成されており、外周側から
中心に向けて、缶胴フランジ部と巻締られるフランジ部
11、缶胴上部内面と係合するチヤックウォール部1
2、チヤックウォール部の下端に連なるチヤックウォー
ルラジアス部13、チヤックウォールラジアス部13よ
りも内周側のセンターパネルウォール部14及びセンタ
ーパネル部15からなっている。このパネル部には開口
すべき部分16を区画するスコア17が設けられてい
る。この開口すべき部分(開口区画部)16の外部に
は、これに近接して、蓋材を缶蓋外面側に突出させて形
成したリベット18が形成され、開口用タブ20がこの
リベット18のリベット打ちにより以下に示すように固
定されている。即ち、開口用タブ20は、一端に押し裂
きによる開口用先端21及び他端に保持用リング22を
有し、開口用先端21に近接してリベット18で固定さ
れる支点部分23が存在する。開口すべき部分16はお
おむねスコア17によって囲まれているが、一部は蓋材
にスコア17を経ることなく蓋10に結合されている。
前述したフランジ部11の裏側は溝となっていて、密封
用ゴム組成物のコンパウンド(シーラント)がライニン
グされていて、缶胴フランジとの間に密封が行われる。
本発明の蓋10においては、少なくとも蓋内面側のスコ
ア加工部17乃至その近傍が、紫外線照射処理され、そ
のためスコア加工部17の破断に際し、フェザリングの
発生が抑制されている。尚、本発明においては、蓋10
の内面側全面に紫外線照射処理を行ってもよい。
【0060】開口に際しては、開口用タブ20のリング
22を保持して、これを上方に持上げる。これにより開
口用タブ20の開口用先端21が下方に押込まれ、スコ
ア17の一部が剪断開始される。次いで、リング22を
保持してこれを上方に引張ることにより、スコア17の
残留部が破断されて開口が容易に行われる。即ち、スコ
ア17の部分でフィルムのデラミネーションやフェザリ
ングが発生することなく、開口性に優れている。また、
このタイプの蓋10では、タブ20が開口部分16と共
に蓋から離脱することなく、蓋に残ることになる。
【0061】上記具体例の蓋は、いわゆるスティ・オン
・タブであるが、勿論フルオープンのイージーオープン
蓋にも適用可能である。
【0062】本発明のイージーオープン蓋の成形は、前
述した積層体を用い且つ特定の位置関係で樹脂層に紫外
線照射を行う点を除けば、それ自体公知の手段で行われ
る。この工程を説明すると、先ずプレス成形工程で、積
層体シートを円板の形に打抜くと共に、所望の蓋形状に
成形する。
【0063】次いで、スコア刻印工程で、スコアダイス
を用いて、蓋の外面側からスコアが金属素材の途中に達
するようにスコアの刻印を行う。スコアにおける金属素
材の残留厚み(t)は、金属素材の元厚み(t)に対
して、t/t ×100が10乃至50%で、tが2
0乃至150μmとなるようにするのがよい。また、ス
コアの底部巾(d)は、開口性の点から50μm以下が
好ましい。
【0064】リベット形成工程において、リベット形成
ダイスを用いてスコアで区画された開口用部に外面に突
出したリベットを形成させ、タブ取付工程で、リベット
に開口タブを嵌合させ、リベットの突出部を鋲出してタ
ブを固定させる。
【0065】[紫外線照射処理]本発明では、以上のよ
うに成形したラミネート蓋に対して、スコア加工後に、
少なくとも開口部分乃至その近傍のポリエステル樹脂層
に紫外線が当たるように、紫外線照射処理する。この紫
外線照射処理の目的は、既に指摘したとおり、スコア加
工部乃至その近傍の樹脂層の重量平均分子量(Mw)を
低下させ、多分散度(Mw/Mn)を増加させて、フェ
ザリングの発生を防止することにある。
【0066】紫外線としては、一般に波長400nm以
下、特に200乃至350nmの紫外線を用いる。紫外
線源としては、ポリエステル樹脂等の樹脂によく吸収さ
れる波長、即ち320nm以下の光を放出するランプが
適している。例えば、高圧水銀灯、低圧水銀灯、アルゴ
ンランプ、キセノンランプ、カドミウムランプ、ハロゲ
ンランプ、メタルハライドランプ、タングステンラン
プ、重水素ランプ等の光源や、太陽光を用いることがで
きる。
【0067】照射する紫外線の強度は、もとの樹脂の重
量平均分子量(Mw)や化学的組膜厚によっても相違す
るが、一般的にいって、10乃至1000J/cm
範囲、特に50乃至300J/cmの範囲にあるのが
望ましい。また、照射時間は、紫外線の強度、開口性の
向上の程度などによっても相違するが、5乃至180秒
の範囲にあるのが望ましい。
【0068】最後にライニング工程において、蓋の密封
用溝に、ノズルを通して、密封用コンパウンドをライニ
ング塗布し、乾燥して密封剤層を形成させる。この蓋と
缶胴との二重巻締工程を説明すると、缶胴部材のフラン
ジとイージーオープン蓋の密封用溝部とを嵌合させると
共に、一次巻締用ロールを用いてフランジの周囲に溝部
を一次巻締させる。次いで、二次巻締工程において、こ
のフランジ部を更に、缶胴側壁部に沿って更に巻締して
缶体とする。
【0069】缶胴部材としては、側面に接着剤(ナイロ
ン系接着剤)による継目や溶接による継目を備え、上下
に巻締用フランジを備えたテイン・フリー・スチール
(TFS、電解クロム酸処理鋼板)製のスリーピース缶
用缶胴部材や、絞り成形或いは深絞り成形で形成された
所謂ツーピース缶用のTFS或いはアルミニウム製缶胴
が好適に使用される。その他、本発明の蓋は、錫メッキ
鋼板(ブリキ)から形成され、ハンダ付或いは溶接によ
る継目を備えたスリーピース缶用缶胴や、絞りしごき加
工、深絞り加工、衝撃押出加工等により形成されたアル
ミニウム製或いはブリキ製のシームレス缶胴にも等しく
適用できる。
【0070】
【実施例】本発明を次の例で説明するが、これらの例は
説明のためのものであり、いかなる意味においても以下
の例に限定されるものではない。
【0071】[評価及び測定方法] (1)開口性評価 40℃の水中にサンプル蓋を10分間浸漬し、その後4
0℃の水中でタブをフックで固定し、通常の開口動作を
模する方向に、リベット部を通るパネル面内の直線を軸
に、毎秒7.5度の速度で蓋を回転させて開口する。開
口部周辺を目視で観察して下記の基準で評価した。 ◎:デラミ、フェザリングともに認められない ○:フェザリングが認められるがわずかである △:フェザリングが認められる ×:デラミが認められる
【0072】(2)分子量、多分散度 分子量測定高速GPC装置HLC―8120GPC(東
ソー製)を用い、カードカラムの後にTSK―GEL
SuperHM―H(東ソー製)を2本接続したカラム
構成とした。検出装置には紫外線検出装置UV―802
0(東ソー製)を使用し、測定波長は254nmとし
た。測定温度条件は40℃である。常法により缶蓋から
樹脂層を単離し、約5mgを0.3mlのヘキサフルオ
ロイソプロパノール(HFIP)に溶解し、クロロホル
ム4mlを加えて試料溶液を調整した。溶離液にはクロ
ロホルムを用い、毎分0.6mlの流速とした。得られ
た溶出曲線から常法により重量平均分子量(Mw)、数
平均分子量(Mn)を求め、多分散度(d)をd=Mw
/Mnとして求めた。
【0073】(3)耐圧性評価:図7参照 [手順] 直径65mmの2ピースアルミ缶に蓋を巻締める。 缶のおよそ下半分部を切り取った後、缶上部をホル
ダに固定する。 このとき空気が入らないように注意しながら缶内部
に水を満たす。 徐々に水圧をかける。 蓋のセンターパネルもしくはチャックウォール部が
バックリングしたときの水圧を蓋の耐圧として評価す
る。
【0074】[樹脂材料]実施例では被覆樹脂として、イ
ソフタレート成分12モル%のポリエチレンテレフタレ
ート/イソフタレートを用いた。原料ペレットのMwは
75000である。
【0075】[ラミネート金属材の製造方法]250℃に
加熱した上記アルミニウム合金板上に、上記樹脂材料を
エクストリュージョン・ラミネーション設備を備えた4
5mmφ単軸押出機に供給し、バレル及びTダイの温度
を250℃でアルミニウム合金板の内外面に同時に溶融
押出を行い、直ちに水冷することでラミネート金属材を
得た。このとき、蓋内面側樹脂厚みが4.5μmとなる
ようにした。
【0076】[蓋の製造方法]上記ラミネート金属材につ
いて、直径75mmブランクから蓋を成形し、これに蓋
の外面からパーシャル開口型のスコア加工(幅約25m
m、残厚110μm、スコア幅30μm)、リベット加
工ならびに開封用タブの取付けを行い、SOT蓋を作製
した。
【0077】[UV照射装置] (1)スポットUV照射装置 スコア部など蓋の一部にUV照射する場合には、主波長
(ピーク波長)240〜380nmのUVを発生する高
圧水銀灯、発生したUVを集光したUVを伝搬する光フ
ァイバーケーブル、伝搬したUVを適切な照射径にする
ためのレンズからなるスポット式UV照射装置を用い
た。照射径はおよそ10mmであり、このときの出力は
およそ1000mw/cm2である。なお、UVを集光
するミラーには熱線カット機能を付与してあり、UV照
射による蓋の加熱はほとんどない。
【0078】(2)フラッシュ式UV照射装置 蓋全体に対してUV照射する場合には、クセノンフラッ
シュランプ(1パルス当り100mJ/cm2)を用い
て主波長200〜400nmのUVをフラッシュ式に発
生する装置を用いた。照射径はおよそ100mmであ
り、蓋の全面を照射することができる。なお、UV照射
時には熱線カットフィルターを用い、さらに照射時間の
間隔を十分にとることによって、蓋の加熱を極力抑える
ようにした。
【0079】[実施例1]スポットUV照射装置を用い
て、前記SOT蓋の内面側スコア部の初期開口部分(図
8参照)にUVを60秒照射したところ、開口性、耐圧
性ともに良好なラミネート蓋を得た。
【0080】[実施例2]スポットUV照射装置を用い
て、前記SOT蓋の内面側スコア部の初期開口部分にU
Vを120秒照射したところ、開口性、耐圧性ともに良
好なラミネート蓋を得た。
【0081】[実施例3]スポットUV照射装置を用い
て、前記SOT蓋の内面側スコア部の初期開口部分にU
Vを300秒照射したところ、開口性、耐圧性ともに良
好なラミネート蓋を得た。
【0082】[実施例4]フラッシュ式UV照射装置を用
いて、前記SOT蓋の内面側全面にUVを50パルス照
射したところ、開口性、耐圧性ともに良好なラミネート
蓋を得た。
【0083】[比較例1]実施例1乃至3で用いた蓋をU
V照射せずに評価した。この蓋の耐圧性能は良好である
が、開口時にデラミが生じ開口性は不良であった。
【0084】[比較例2]内面側樹脂厚み4.5μmのS
OT蓋を、240℃×30秒の条件でオーブン加熱処理
をした。この蓋の開口性は良好であったが、耐圧性能が
低下した。
【0085】[比較例3]内面側樹脂厚み4.5μmのS
OT蓋を、260℃×30秒の条件でオーブン加熱処理
をした。この蓋の開口性は良好であったが、耐圧性能が
低下した。
【0086】前記実施例及び比較例における蓋の開口
性、耐圧性を表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】前記実施例及び比較例における蓋の内面側
樹脂の分子量、UV処理部の多分散度(d)、材料樹脂
の多分散度(d0)及びR(d/d0)を表2に示す。
【0089】
【表2】
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、スコアを切断して開口
を行うラミネート蓋において、開口時のスコア部におけ
る樹脂層のデラミネーションやフェザリング等の発生が
抑制され、しかもこの開口性の向上が、耐圧性能や耐内
容物を損なうことがないラミネート蓋とすることができ
る。また、本発明によれば、前記ラミネート蓋を容易に
製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリエステルの熱減成及び紫外線減成について
重量平均分子量(Mw)と多分散度(Mw/Mn)との
関係を示す概念図である。
【図2】ポリエステル樹脂について、紫外線照射時間と
破断伸びとの関係を示すグラフである。
【図3】本発明のラミネート蓋の製造に用いるラミネー
トの断面構造の一例を示す断面図である。
【図4】本発明のラミネート蓋の製造に用いるラミネー
トの断面構造の他の例を示す断面図である。
【図5】本発明のイージーオープン容器蓋の上面図であ
る。
【図6】図5のイージーオープン容器蓋の断面図であ
る。
【図7】耐圧測定方法の概略図である。
【図8】UV照射位置の参考図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 亘 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岡沢町22番地4 東洋製罐グループ綜合研究所内 Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AA22 AB01 BA02 CA01 CB01 CB04 CC01 CC02 CC03 CC08 CC10 DA01 FA09 FD08 FD13 GA08 GB12 KB01 LA03 LB02 LD01 4F100 AB01A AB10 AK01B AK41B BA02 BA07 EH23 GB18 JA07B JB16B JD09B JK06 YY00B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属基体の少なくとも蓋内面となる側に
    設けられた樹脂層とのラミネート材から形成され、パネ
    ル部にスコア加工部を備えたラミネート蓋において、少
    なくともスコア部乃至その近傍の樹脂層の重量平均分子
    量(Mw)が70000以下であり、且つその多分散度
    (Mw/Mn)から下式(1)により得られる値がRが
    1.0より大きいことを特徴とする開口性に優れたラミ
    ネート蓋。 R=d/d0 ・・・(1) 但し、d0 :材料樹脂の多分散度、d:蓋のスコア部乃
    至その近傍の樹脂層の多分散度
  2. 【請求項2】 少なくともスコア部乃至その近傍の樹脂
    層の重量平均分子量(Mw)が25000乃至7000
    0の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のラミ
    ネート蓋。
  3. 【請求項3】 樹脂層がラジカル分解性の熱可塑性樹脂
    から成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のラミ
    ネート蓋。
  4. 【請求項4】 樹脂層がポリエステル系樹脂であること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のラミネー
    ト蓋。
  5. 【請求項5】 金属基体の少なくとも蓋内面となる側に
    設けられた樹脂層とのラミネート材から形成され、パネ
    ル部にスコア加工部を備えたラミネート蓋の少なくとも
    スコア部近傍の樹脂層に紫外線を照射することを特徴と
    する開口性に優れたラミネート蓋の製造方法。
  6. 【請求項6】 紫外線のピーク波長が100乃至400
    nmの範囲にあるものであることを特徴とする請求項5
    に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 紫外線を3乃至200J/cmのエネ
    ルギーで照射することを特徴とする請求項5又は6に記
    載の製造方法。
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