JPH06102464B2 - ラミネート材からの絞り乃至絞り―しごき缶及びその製法 - Google Patents

ラミネート材からの絞り乃至絞り―しごき缶及びその製法

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JPH06102464B2 JP23290689A JP23290689A JPH06102464B2 JP H06102464 B2 JPH06102464 B2 JP H06102464B2 JP 23290689 A JP23290689 A JP 23290689A JP 23290689 A JP23290689 A JP 23290689A JP H06102464 B2 JPH06102464 B2 JP H06102464B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ラミネート材からの絞り乃至絞り−しごき缶
及びその製法に関し、より詳細には、缶成形時に発生す
る、フィルム中のアンチブロッキング剤粒子に起因する
内面欠陥を解消し、耐腐食性を向上させたラミネート絞
り乃至絞り−しごき缶及びその製法に関する。
(従来の技術) 金属素材の缶内面となる側にポリエチレンテレフタレー
ト(PET)の如き熱可塑性樹脂フィルムを積層したラミ
ネート材を用いて、絞り−しごき缶を製造することにつ
いては、既に多くの提案がなされている。
例えば、特開昭60-170532号公報、特開昭60-172637号公
報には、金属素材の少なくとも容器内面となるべき面に
PETのような配向性熱可塑性樹脂フィルムが密着された
素材を、該樹脂の適性延伸温度において、ポンチとダイ
スとの間で絞りしごき加工に付し、該フィルム層に分子
配向を付与することを特徴とする絞りしごき缶の製造方
法が記載されている。
(発明が解決しようとする問題点) これらの提案は、金属素材の絞りしごき加工時に樹脂フ
ィルムに分子配向を積極的に付与することにより、樹脂
フィルムの缶内面への密着性を向上させるものである。
しかしながら、本発明者等の研究によると、金属−樹脂
フィルムラミネート材を絞りしごき加工等に賦する場合
に、共通して避けられない大きな欠点があることがわか
った。
即ち、PET等の延伸フィルムには、フィルムへの加工性
やハンドリング性を向上させ、且つフィルム同士の密着
傾向を解消するため、シリカ等のアンチブロッキング剤
粒子が一般に含有されている。このアンチブロッキング
剤粒子はこのものがフイルム表面に突き出していて微小
な突起として存在することにより、アンチブロッキング
作用を奏するものである。
ところが、アンチブロッキング剤粒子を含有するフイル
ムのラミネートを、しごき加工や高度の深絞り加工等に
賦すると、突出したアンチブロッキング剤粒子の部分に
応力集中が生じ、フィルムに微細なピンホール、クラッ
ク、或いは更に破断等の欠陥が生じるのである。そのた
め、このラミネート材を用いた絞り乃至絞りしごき缶で
は、エナメル・レーター値が高く、所期の耐腐食性や金
属溶出防止性能が得られないことになる。
従って、本発明の目的は、従来のラミネート絞り乃至絞
り−しごき缶における上記欠点が解消された、絞り乃至
絞り−しごき缶及びその製法を提供するにある。
本発明の他の目的は、アンチブロッキング剤粒子に起因
する内面欠陥の発生が防止され、耐腐食性や耐金属溶出
性に優れた絞り乃至絞り−しごき缶及びその製法を提供
するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、金属素材と、該金属素材の少なくとも
缶内面となる側に直接或いは接着用プライマーを介して
設けられたエチレンテレフタレート単位を主体とし他の
エステル単位の少量を含む融点が170乃至252℃の共重合
ポリエステルフィルムとの積層体の絞り乃至絞り−しご
き成形で形成され、 該共重合ポリエステルフィルムはアンチブロッキング剤
粒子を含有するフィルムであって、該アンチブロッキン
グ剤粒子はフィルム表面より下に埋没されていることを
特徴とする絞り乃至絞り−しごき缶が提供される。
本発明によればまた、エチレンテレフタレート単位を主
体とし他のエステル単位の少量を含む融点が170乃至252
℃の共重合ポリエステルから成り且つアンチブロッキン
グ剤粒子を含有する二軸延伸フィルムを金属素材の少な
くとも缶内面となる側に直接或いは接着用プライマーを
介して熱接着させて積層体を製造し、 この積層体の少なくともフィルム表面を共重合ポリエス
テルの融点以上の温度に加熱し、次いで急冷してアンチ
ブロッキング剤粒子をフィルム表面より下に埋没させ、
処理後の積層体を絞り乃至絞り−しごき加工に賦するこ
とを特徴とする絞り乃至絞り−しごき缶の製法が提供さ
れる。
(作用) 本発明において、アンチブロッキング剤を含有する二軸
延伸フィルムをラミネートに用いることは、フィルムの
ハンドリングや積層操作或いは被覆層の厚み制御等の点
で必須不可欠であるが、本発明は、金属素材上に積層さ
れたフィルムの少なくとも表面とその融点以上の温度に
加熱し、次いで急冷すると、表面に突出していたアンチ
ブロッキング剤粒子をフィルム表面よりも下に埋没させ
ることが可能となること、及びこのようにアンチブロッ
キング剤粒子の埋没処理されたラミネート材を深絞り加
工や絞りしごき加工に賦すると、ピンホール、クラッ
ク、破断、剥離等の内面被膜欠陥の発生が防止されるこ
との発見に基づくものである。
本発明においては、金属素材に積層するフィルムとし
て、エチレンテレフタレート単位を主体とし、他のエス
テル単位の少量を含み且つ融点が170乃至252℃、特に18
0乃至245℃にある共重合ポリエステルの二軸延伸フィル
ムを用いることが第一の特徴である。即ち、この共重合
ポリエステルは、エチレンテレフタレート単位を主体と
していることから、機械的強度や加工性に優れており、
金属に被覆された状態で高度の絞りや絞りしごき加工が
可能となる。また、エチレンテレフタレート単位を主体
とするポリエステルは他のポリエステルに比して腐食成
分に対するバリヤー性に優れており、このフィルムを内
面被覆とした缶は耐食性に優れているという利点を与え
る。この共重合ポリエステルは、エチレンテレフタレー
ト以外のエステル単位の少量を含むことも、ラミネート
作業性やアンチブロッキング剤の埋没処理の点で重要で
ある。エチレンテレフタレート単独から成るポリエステ
ル(PET)は一般に257℃の融点を有しているのに対し
て、共重合エステル成分を含有させることにより、この
フィルムの融点を前述した範囲に低下させ、フィルムの
部分融着による熱接着や溶融急冷によるアンチブロッキ
ング剤粒子の埋没処理を可能にする。また、共重合エス
テル成分の導入により、到達結晶化度や結晶化速度も小
さくすることができ、その融点も低くできることと相俟
って、ラミネート中に残留する内部応力を下げることが
可能となる。用いる共重合ポリエステルの融点が前記範
囲にあることも重要であり、この共重合ポリエステルの
融点が上記範囲よりも高い場合には、絞りしごき時にフ
ィルムが割れる欠陥があり、またアンチブロッキング剤
粒子の埋没処理も円滑に行い得ない等の欠点も生じ易
い。一方上記範囲よりも低いと、腐食性成分に対するバ
リヤー性が低下したり、或いはラミネート時或いは塗装
・印刷時の焼付等のその後の熱処理時又その後の加工時
に金属露出が生じて、エナメルレーター値(ERV)が上
昇する傾向がある。この共重合ポリエステルフィルムの
フィルムは二軸延伸されていることも重要である。即
ち、共重合ポリエステルを二軸延伸することにより、フ
ィルムの腰が強くなり、ラミネート操作が容易に行われ
るようになる。また、フィルムのポリエステルが二軸方
向に分子配向されていることにより、ラミネート時に融
点以下で加熱を受けた場合にもラメラ(球晶)を生成し
にくいという利点をも与える。
上記二軸延伸フィルムと金属素材とを、直接或いは接着
プライマー層を介して熱接着させて得られたラミネート
材を、絞り乃至絞りしごき加工に先立って、少なくとも
フィルム表面が共重合ポリエステルの融点以上の温度に
なるように加熱し次いで急冷することが第二の特徴であ
る。この加熱と急冷により、フィルム表面に突出して存
在していたアンチブロッキング剤粒子は、溶融樹脂の表
面張力により表面より下に有効に埋没され、次いで急冷
されることによりこの埋没状態で固定されることにな
る。走査型電子顕微鏡写真による観察結果によると、未
処理の二軸延伸共重合ポリエステルでは第3図に示す通
り、ポリエステルフィルム4の表面に突出しているアン
チブロッキング剤粒子5の個数は、100μm平方当り1
乃至10のオーダーであるが、本発明の埋没処理を行った
後では第4図に示す通り、この個数はゼロ乃至殆んどゼ
ロのオーダーに低下している。
本発明ではまた、この埋没処理のための加熱と急冷とに
より、共重合体フィルムは未配向乃至非晶質の状態とな
って、深絞りや絞りしごき加工に耐える優れた加工性
(延伸性)が付与されるという利点も同時に得られるこ
とになる。
(発明の好適態様) ラミネート材 本発明に用いるラミネート材の一例を示す第1図におい
て、このラミネート材1は、金属素材2、該金属素材の
缶内面となる側に設けられた接着用プライマー層3、及
びこのプライマー層を介して設けられた共重合ポリエス
テルフィルム層4から成っている。
本発明に用いるラミネート材の他の一例を示す第2図に
おいて、このラミネート材1は金属素材2とこの金属素
材に対して直接熱接着された共重合ポリエステルフィル
ム層4から成っている。この共重合ポリエステルフィル
ム層4においては、金属素材1に接する極く表層4aのみ
が溶融されて接着されており、残りの大部分の層4bでは
二軸延伸による分子配向が実質上そのまま保持されてい
る。
本発明では、金属素材としては各種表面処理鋼板やアル
ミニウム等の軽金属板が使用される。
表面処理鋼板としては、冷圧延鋼板を焼鈍後二次冷間圧
延し、亜鉛メッキ、錫メッキ、ニッケルメッキ、電解ク
ロム酸処理、クロム酸処理等の表面処理の一種または二
種以上行ったものを用いることができる。板の表裏にお
いて、異なったメッキ乃至表面処理を行なうこともでき
る。好適な表面処理鋼板の一例は、電解クロム酸処理鋼
板であり、特に10乃至200mg/m2の金属クロム層と1乃至
50mg/m2(金属クロム換算)のクロム酸化物層とを備え
たものであり、このものは塗膜乃至フィルム密着性と耐
腐食性との組合せに優れている。表面処理鋼板の他の例
は、0.1乃至11.2g/m2の錫メッキ量を有するブリキ板で
ある。このブリキ板は、金属クロム換算で、クロム量が
1乃至30mg/m2となるような重クロム酸処理或はクロム
酸処理或はクロム酸/リン酸処理が行われていることが
望ましい。
軽金属板としては、所謂純アルミニウム板の他にアルミ
ニウム合金板が使用される。耐腐食性と加工性との点で
優れたアルミニウム合金板は、Mn:0.0乃至1.5重量%、M
g:0.0乃至5重量%、Zn:0.01乃至0.3重量%、Cu:0.01乃
至0.25、及びCr:0.01乃至0.25重量%、残部がA1の組成
を有するものである。これらの軽金属板も、塗膜乃至フ
ィルム密着性と耐食性の観点より表面処理を行なう事が
望ましく、これらの表面処理として、クロム処理、ジル
コニウム処理、リン酸処理、アルマイト処理、アクリル
酸処理等がある。このうちで金属クロム換算で、クロム
量が5乃至300mg/m2となるようなクロム酸処理或はクロ
ム酸/リン酸処理が行われていることが望ましい。
金属板の素板厚(A)は、金属の種類、容器の用途或は
サイズによっても相違するが、一般に0.10乃至0.50mmの
厚みを有するのがよく、この内でも表面処理鋼板の場合
には、0.10乃至0.40mmの厚み、また軽金属板の場合には
015乃至0.50mmの厚みを有するのがよい。
用いる共重合ポリエステルは、エチレンテレフタレート
単位を主体とし、他のエステル単位の少量を含むもので
ある。一般に共重合ポリエステル中の二塩基酸成分の70
モル%以上、特に75モル%以上がテレフタル酸成分から
成り、ジオール成分の70モル%以上、特に75モル%以上
がエチレングリコールから成り、二塩基酸成分及び/又
はジオール成分の1乃至30モル%、特に5乃至25モル%
がテレフタル酸以外の二塩基酸成分及び/又はエチレン
グリコール以外のジオール成分から成ることが好まし
い。
テレフタル酸以外の二塩基酸としては、イソフタル酸、
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボ
ン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボ
ン酸;コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、ドデカンジ
オン酸等の脂肪族ジカルボン酸;の1種又は2種以上の
組合せが挙げられ、エチレングリコール以外のジオール
成分としては、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、ジエチレングリコール、1,6−ヘキシレングリ
コール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノール
Aのエチレンオキサイド付加物等の1種又は2種以上が
挙げられる。勿論、これらのコモノマーの組合せは、共
重合ポリエステルの融点を前記範囲とするものでなけれ
ばならない。
用いるコポリエステルは、フィルムを形成するに足る分
子量を有するべきであり、このためには固有粘度(I.
V.)が0.55乃至1.9dl/g、特に0.65乃至1.4dl/gの範囲に
あるものが望ましい。このコポリエステルフィルムに
は、それ自体公知のアンチブロッキング剤が含有されて
いる。アンチブロッキング剤としては、例えば非晶質シ
リカ、ゼオライト、非晶質アルミナシリカ等の無機粒子
が使用され、一般に粒径が0.05乃至10μm、特に0.1乃
至5μmの範囲にあるものが使用される。アンチブロッ
キング剤の含有量は一般に共重合ポリエステル100重量
部当り0.01乃至0.5重量部、特に0.03乃至0.1重量部の範
囲内である。
コポリエステルフィルムは、二軸延伸されていることが
重要である。二軸配向の程度は、偏光蛍光法、複屈折
法、密度勾配管法密度等で確認する事ができるが、本発
明においては、コポリエステルフィルムは、1.345g/cm3
乃至1.395g/cm3の範囲の密度を有するように分子配向さ
れていることが望ましい。
また、フィルムの厚みは、腐食成分に対するバリヤー性
と加工性との兼ね合いから、5乃至50μm、特に12乃至
40μmの厚みを有することが望ましい。
フィルムの接着性を高めるために、二軸延伸コポリエス
テルフィルムの表面をコロナ放電処理しておくことが一
般に望ましい。コロナ放電処理の程度は、そのぬれ張力
が44dyne/cm以上となるようなものであることが望まし
い。
この他、フィルムへのプラズマ処理火炎処理等のそれ自
体公知の接着性向上表面処理やウレタン樹脂系、変性ポ
リエステル樹脂系の等の接着性向上コーティング処理を
行っておくことも可能である。
フィルムと金属素材とを直接熱接着させる場合には、金
属素材を共重合ポリエステルの融点近傍又は、それ以上
の温度に予備加熱し、この加熱された金属素材とフィル
ムとを積層し、圧着させた後、これを急冷してラミネー
トとする。また、接着プライマーを用いて両者を熱接着
させることもできる。
本発明に用いる接着プライマーは、金属素材とコポリエ
ステルフィルムとの両方に優れた接着性を示すものであ
る。密着性と対腐食性とに優れたプライマー塗料の代表
的なものは、種々のフェノール類とホルムアルデヒドか
ら誘導されるレゾール型フェノール−アルデヒド樹脂
と、ビスフェノール型エポキシ樹脂とから成るフェノー
ル−エポキシ系塗料であり、特にフェノール樹脂とエポ
キシ樹脂とを50:50乃至5:95重量比、特に40:60乃至10:9
0の重量比で含有する塗料である。接着プライマー層
は、一般に0.3乃至5μmの厚みに設けるのがよい。
埋没処理 本発明によれば、上記積層体の少なくともフィルム表面
の共重合ポリエステルの融点以上の温度に加熱して次い
で急冷してアンチブロッキング剤粒子の埋没処理を行
う。アンチブロッキング剤粒子の埋没処理は、フィルム
の表面層が溶融すると同時に殆んど瞬間的に行われるの
で、極く短時間の処理で十分である。フィルムの温度
は、共重合ポリエステルの融点をmpとしたとき、mp+10
0℃、特にmp+5℃乃至mp+80℃の範囲が適当であり、
加熱時間は0.1乃至600秒間、特に0.1乃至60秒間の範囲
が適当である。
また、フィルムは自由界面で溶融状態となっていること
がアンチブロッキング剤粒子の埋没に有効である。
フィルムの加熱は、熱風循環炉、赤外線加熱炉、抵抗加
熱、高周波誘導加熱等で行うことができ、加熱後の急冷
は、水冷、風冷、液体窒素やドライアイス等による冷却
を用いて行うことができる。急冷は、溶融された共重合
ポリエステルが30秒以内に、特に10秒以内にポリエステ
ルの結晶化温度域(100〜200℃)を通過するようにする
のがよい。
絞り乃至絞り−しごき加工 上記の通り埋没処理が行われたラミネート材は、それ自
体公知の手段により絞り加工乃至絞り−しごき加工に賦
されるが、この場合、次の条件を用いることが好まし
い。
先ず、絞り加工或いは絞りしごき加工は、共重合ポリエ
ステルの適正延伸温度、特に30乃至80℃の温度、最も好
適には40乃至70℃の温度で行うことが好ましい。即ち、
この温度範囲では、共重合ポリエステルは絞り時に塑性
流動して軸方向に有効に分子配向され、しかもしごき時
にも薄肉化が有効に行われる。
また、絞り乃至絞り−しごき加工はポンチとダイスとの
組合せを用いて行われるが、ポンチとしては、平均粗さ
(Ra)が0.01乃至3μm、特に0.1乃至2μmの側面を
有するポンチを用いることが、加工後のカップの抜け性
の点で好ましい。粗さのパターンは、一般にドット状
(ディンプル状)のものが好ましい。
更に、用いる潤滑剤は可及的に低粘度であることが好ま
しく、一般に100乃至400SUS(セイボルトユニバーサル
セコンド)(40℃)のものが抜け性の点で有利に使用さ
れる。
本発明の缶体は、前述したラミネート材を用いる点を除
けば、それ自体公知の方法で製造される。即ち、このラ
ミネートを円板等の形状に剪断し、これを絞りポンチと
絞りダイスとの間で一段或いは多段の絞り可能に賦す
る。絞り成形は大径の浅いカップへの絞り成形と小径の
深絞りカップへの深絞り成形とでも行うことができ、こ
の深絞り成形工程では、肉厚を均一化するためカップ側
壁部の上方部分に軽度のしごきを加えたり、軸方向に絞
りダイスのダイラジアス等の選定により引張力を加える
ようにしてもよい。深絞り缶の場合、絞り加工は、1段
乃至多段で行うことができ下記式 式中、Dは前断したラミネート材の径であり、dはポン
チ径である。
で定義される絞り比RDは一段では1.2乃至2.5の範囲にあ
るのがよい。
しごき加工は、一段乃至多段で行うことができ、下記式 式中、tOはしごき加工前のラミネート材の厚みであり、
tIはしごき加工後のカップの側壁の厚みである。
で定義されるしごき率(RI)は1段としてのしごき加工
で20〜40%にあるのが良い。多段しごきの場合には、最
初の方のしごきで、できるだけしごき率を大きく取り、
加工後のカップの抜け性より最後のしごきリングでのし
ごき率を3乃至20%の範囲とするのが良い。
得られる絞り乃至絞りしごきカップは、必要によりトリ
ミング、洗浄等の工程を通った後、ネッキング、フラン
ジング加工を行なって缶蓋との巻締を行なう缶体とす
る。
(発明の効果) 本発明によれば、金属素材上に積層された特定の共重合
ポリエステルの二軸延伸フィルムの少なくとも表面とそ
の融点以上の温度に加熱し、次いで急冷すると、表面に
突出していたアンチブロッキング剤粒子をフィルム表面
よりも下に埋没させることが可能となり、このようにア
ンチブロッキング剤粒子の埋没処理されたラミネートを
深絞り加工や絞りしごき加工に賦することにより、ピン
ホール、クラック、破断、剥離等の内面被膜欠陥の発生
が防止された。
(実施例1) 接着用プライマー塗料 ビスフェノールA重量75%,Pクレゾール25%からなる混
合フェノールとホルムアルデヒドとを塩基触媒の存在下
に反応,精製,溶媒に溶解させて、レゾール型フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂の溶液を製造した。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート1009,平
均分子量3750,エポキシ当量2650)溶液と上記レゾール
型フェノールホルムアルデヒド樹脂溶液とを固形分重量
比が70:30の量比で混合し、予備縮合させて、接着プラ
イマー塗料を調整した。
ラミネート材の製造 厚み25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート/イ
ソフタレート(エチレンイソフタレート成分モル分率20
%,融点216℃)共重合ポリエステルフィルムの片面に
前記接着プライマー塗料を固形分として10mg/dm2の塗布
量となる様に塗布し、120℃で乾燥させた。
板厚0.30mm,テンパーT−2.5の冷延鋼板の両面公知の方
法で2.8g/m2の錫めっきを施し、その上層に公知の重ク
ロム酸中での陰極処理により7.0mg/m2のクロム水和酸化
物層からなる皮膜を形成させた。この表面処理鋼板215
℃に加熱し、その片面に前記共重合ポリエステルフィル
ムの接着プライマー塗布面とが対面するように供給して
熱圧着し、ラミネート後水冷した。次いで、このラミネ
ート材を226℃に加熱し、直ちに水冷し、共重合ポリエ
ステルフィルム中のアンチブロッキング剤粒子をフィル
ム表面下に埋没された被覆鋼板を得た。
DI缶の製造 得られたポリエステル樹脂被覆鋼板をDI缶内面ポリエス
テル樹脂被覆面になるように、下記に示す成形条件で絞
りしごき加工を実施した。
◎成形条件 ラミネート鋼板を約140mmの径の円板に打ち抜き、常法
に従い絞りポンチと絞りダイスの間で内径が約87mmのコ
ップ状に成形する。
次いでディンプル形状(深さ1μm)の表面を有するし
ごきポンチと、しごきダイスとの組合せでしごき加工
(1分間当たり230缶の製缶速度)した。この缶胴の諸
寸法を以下に示す。
胴壁部厚み 0.105mm 缶胴内径 65.7mm 缶胴高さ 124mm 得られたDI缶について、脱脂,洗浄,乾燥,外面印刷後
195℃で焼き付け、その後ネッキング,フランジング加
工を実施し、下記の項目について評価した。結果を第1
表に示す。
缶内面金属露出評価 上記DI缶を1%食塩水を電解液とし缶内面を陽極、対極
にステンレス棒を用いてこの間に6.30ボルトの電圧をか
け、4秒後に流れている電流値で金属露出の程度を評価
した。測定は各n=20缶実施した。
アンチブロッキング剤粒子表面突出数の評価 ラミネート後、ポリエステル樹脂表面の電子顕微鏡写真
(倍率×1000)を10視野撮り、これらの写真より表面に
突出した100μm平方当たりの粒子数の平均で評価し
た。
実缶パック試験 炭酸飲料(市販のスプライト)を充填し常法に従いアル
ミニウム蓋を巻締め、37℃−3ヶ月貯蔵後開缶機で巻締
部を切断し、蓋を缶胴から離した後、缶内面の腐食状
態,孔食の有無を観察した。
(実施例2) 冷延鋼板のラミネート面に0.5g/m2の錫めっきを施した
点を除いては実施例1と同様にDI缶を成形し、同様の評
価を実施した。得られた結果を第1表に示す。
(比較例1) 実施例と同様にラミネート材を製造した。ただし、アン
チブロッキング剤粒子を埋没させる後加熱は行なわなか
った。実施例1と同様にこの材料を用いてDI缶を成形
し、同様の評価を実施した。得られた結果を第1表に示
す。
(実施例3) 板厚0.30mm,テンパーT−2.5の冷延鋼板のラミネート面
に公知の電解クロム酸処理で上層がクロム量として20mg
/m2のクロム水和酸化物層、下層が100mg/m2の金属クロ
ム層からなる皮膜を形成させ、ついで他の面に公知の方
法で2.8g/m2の錫めっきを施した。この表面処理鋼板を2
15℃に加熱し、その片面に厚み25μmの二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレート/セバケート共重合ポリエステル
フィルム(エチレンセバケート成分モル分率23%,融点
220℃)を電解クロム酸処理層を有する面と対面するよ
うに供給して熱圧着し、次いで、このラミネート材を23
5℃に加熱して、直ちに水冷し、共重合ポリエステルフ
ィルム中のアンチブロッキング剤粒子をフィルム表面下
に埋没させた被覆鋼板を得た。この被覆鋼板を実施例1
と同様の成形条件で絞りしごき缶を作り、同様の評価を
実施した。結果を第1表に示す。
(実施例4) 実施例3において、電解クロム酸処理の上層がクロム量
として20mg/m2のクロム水和酸化物層、下層が10mg/m2
金属クロム層からなる皮膜を鋼板に形成させた点を除い
ては実施例3と同様にDI缶を成形し、同様の評価を実施
した。結果を第1表に示す。
(実施例5) 実施例3において、冷延鋼板のラミネート側面に公知の
方法で0.1g/m2のニッケルめっきを施し、ついで0.5g/m2
の錫めっきを施した上に公知の電解クロム酸処理により
上層がクロム量として20mg/m2のクロム水和酸化物層、
下層が20mg/m2の金属クロム層からなる皮膜を形成させ
た点、及び二軸延伸ポリエチレンテレフタレート/イソ
フタレート(エチレンイソフタレート成分モル分率14
%,融点225℃)共重合ポリエステルフィルムを使用し
た点を除いては、実施例3と同様にDI缶を成形し、同様
な試験を実施した。結果を第1表に示す。
(実施例6) 235℃に加熱したアルミニウム合金板(板厚0.32mm,材質
呼称A3004H39材,表面にクロム酸リン酸処理をクロム量
として20mg/m2実施した板)に膜厚15μmの二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート/イソフタレート(エチレン
イソフタレート成分モル分率10%,融点240℃)共重合
ポリエステルフィルムを実施例1と同様プライマーを使
用しラミネートし、ついで250℃に加熱、水冷し、共重
合ポリエステルフィルム中のアンチブロッキング剤粒子
をフィルム表面下に埋没させた被覆アルミ合金板を作っ
た。この材料より、下記に示す成形条件でアルミDI缶を
成形し、同様な試験を実施した。結果を第1表に示す。
◎成形条件 アルミラミネート板を約140mmの径の円板に打ち抜き、
常法に従い絞りポンチと絞りダイスの間で内径が約87mm
のコップ状に成形する。
次いでディンプル形状(深さ1μm)の表面を有するし
ごきポンチと、しごきダイスとの組合せでしごき加工し
た。この缶胴の諸寸法を以下に示す。
胴壁部厚み 0.125mm 缶胴内径 65.7mm 缶胴高さ 124mm (比較例2) 実施例6と同様のアルミ合金板を255℃に加熱し、その
片面に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを
アルミ合金板と接着プライマー塗布面とが対面するよう
に供給して熱圧着し、ラミネート後水冷した。次いで、
このラミネート材を275℃に加熱し直ちに水冷した。こ
の材料で実施例6と同様にDI缶の成形試験を実施した
が、抜け性が悪く内面にきずが入ったため以後の試験を
中止した。
(比較例3) 実施例1で第2工程絞り加工及び最終しごき工程で用い
るポンチの表面処理を阻面仕上げから鏡面仕上げ(Ra=
0.1以下)にした点を除いては、実施例1と同様にDI缶
の成形試験を実施したが、抜け性が悪く内面にきずが入
ったため以後の試験を中心した。
(比較例4) 実施例6で第2工程絞り加工及び最終しごき工程で用い
るポンチの表面処理を阻面仕上げから鏡面仕上げ(Ra=
0.1以下)にした点を除いては、実施例6と同様にDI缶
の成形試験を実施したが、抜け性が悪く内面にきずが入
ったため以後の試験を中心した。
(実施例7) 195℃に加熱したぶりき(板厚0.20mm,テンパーT−2.
5、冷延鋼板の両面に公知の方法で2.8g/m2の錫めっきを
施し、その上層に公知の重クロム酸中での陰極処理によ
り70.mg/m2のクロム水和酸化物層からなる皮膜を形成さ
せた。)に実施例1同様のプライマーを塗布した厚み12
μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート/セバケー
ト共重合ポリエステルフィルム(エチレンセバケート成
分のモル分率30%,融点200℃)をラミネートし、この
ラミネート材を215℃に加熱後水冷し、共重合ポリエス
テルフィルム中のアンチブロッキング剤粒子をフィルム
表面下に埋没させた被覆鋼板を作った。このラミネート
材の非ラミネートぶりき面に2酸化チタン含有ポリエス
テル系塗料をロールコーターで乾燥塗膜厚8μmになる
ように塗装し、190℃−10分間焼付け後、パラフィンワ
ックスを両面に1mg/dm2塗布し、下記方法で円型テーパ
ー缶を製造し実施例1と同様な試験を実施した。(ただ
し、実缶試験内容物はグレープゼリー:85℃−30分湯殺
菌)結果を第1表に示す。
円型テーパー缶の製造 ポリエステルフィルム面が缶の内面側となる様に3段絞
り成形法で円型テーパー缶を作成した。
(1)第1段絞り工程 底部径60.3mm、開口部径73.7mm、高さ16.0mmのカップに
絞る。
(2)第2段絞り工程 底部径60.3mm、開口部径70.4mm、高さ26.7mmのカップに
絞る。
(3)第3段絞り工程 底部径60.3mm、開口部径74.2mm、高さ33.0mmの開口部よ
り5mm下の部分にステップを有する円型テーパーカップ
を成形した。
この円型テーパーカップを常法に従い、開口端部のトリ
ミング,リフランジ加工を行ない、ステップを有する円
型テーパー缶を製造した。
(実施例8) 冷延鋼板の両面に公知の方法で1.0g/m2の錫めっきを施
し、次いで、公知の電解クロム酸処理で両面に上層がク
ロム量として20mg/m2のクロム水和酸化物層、下層が20m
g/m2の金属クロム層からなる皮膜を形成させた。この表
面処理鋼板を215℃に加熱し、厚さ12μmの二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート/セバケート(エチレンセバ
ケート成分のモル分率23%,融点220℃)共重合ポリエ
ステルフィルムをラミネートし、ついでこのラミネート
材を230℃に加熱後水冷した。この材料を実施例7と同
様に外面塗装後円型テーパー缶を製造し、同様の試験を
実施した。結果を第1表に示す。
(実施例9) 冷延鋼板の両面に、公知の方法で電解クロム酸処理によ
り、上層がクロム量として20mg/m2のクロム水和酸化物
層、下層が100mg/m2の金属クロム層からなる皮膜を形成
させた。この材料を235℃に加熱し、実施例1同様のプ
ライマーを塗布した厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレート/イソフタレート(エチレンイソフタレ
ート成分モル分率8%,融点245℃)共重合ポリエステ
ルフィルムをラミネートした後260℃に加熱した。実施
例と同様に、外面塗装後円型テーパー缶を製造し、同様
の試験を実施した。結果を第1表に示す。
(実施例5) 実施例7同様ラミネート材を作った。但し、アンチブロ
ッキング剤粒子を埋没させる後加熱は行なわなかった。
実施例7と同様に円型テーパー缶を製造し、同様の試験
を実施した。結果を第1表に示す。
(比較例6) 実施例7において二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
/イソフタレート共重合ポリエステルフィルム(エチレ
ンイソフタレート成分モル分率32%,融点165℃)を160
℃に加熱した表面処理鋼板にラミネートした。ついでこ
のラミネート材を175℃に加熱し、実施例7と同様に円
型テーパー缶を製造し、同様の試験を実施した。結果を
第1表に示す。
(実施例10) 上層がクロム量として15mg/m2のクロム水和酸化物層、
下層が100mg/m2の金属クロム層からなる板厚0.185mm,テ
ンパーDR−8の電解クロム酸処理冷延鋼板に実施例1と
同様にプライマーを塗布した厚さ30μmの二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート/イソフタレート(エチレンイ
ソフタレート成分モル分率20%,融点216℃)共重合ポ
リエステルフィルムをラミネートし、続いて融点以上の
温度226℃に加熱し、直ちに急冷しラミネート材を作っ
た。このラミネート材の非ラミネートTFS面にポリエス
テル系塗料をロールコーターで乾燥塗膜厚5μmになる
ように塗装し、190℃−10分間焼付け、絞り時に、軸方
向に引張り力を与えカップ側壁板厚の増加を阻止し、さ
らには元板厚より減少させた深絞り缶を製造した。実施
例1と同様な試験を実施し、結果を第1表に示す。
深絞り缶の製造 ポリエステルフイルム面が面の内面側となる様に3段成
形法で深絞り缶を作製した。
(1)第1段工程(絞り) 缶胴外径111.5mm、高さ41.4mmのカップに絞る。
(2)第2段工程(第1段再絞り) 缶胴外径84.5mm、高さ70.1mmのカップに絞る。
(3)第3段工程(第2段再絞り) 缶胴外径65.8mm、高さ101.6mmのカップに絞る。
このカップを常法に従い、ボトム成形,開口端部のトリ
ミングを行ない、深絞り缶を製造した。この缶の側壁板
厚は、0.18mmであった。
(実施例11) 実施例10と同様の表面処理鋼板を210℃に加熱し、共重
合ポリエステルフィルムを直接ラミネートした。このラ
ミネート材を226℃に加熱し、直ちに急冷しラミネヘト
材を作った。実施例10と同様にこの材料を用いて深絞り
缶を成形し、同様の評価を実施した。得られた結果を第
1表に示す。
(比較例7) 実施例10同様ラミネート材を作った。但し、アンチブロ
ッキング剤粒子を埋没させる後加熱は行なわなかった。
実施例10と同様に絞り時に軸方向に引張り力を与え、カ
ップ側壁板厚の増加を阻止し、さらに元板厚より減少さ
せた深絞り缶を製造し、同様の試験を実施した。結果を
第1表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる積層体の一例の断面構造を示す
断面図であり、 第2図は本発明に用いる積層体の他の例の断面構造を示
す断面図であり、 第3図は未処理積層体のポリエステル表面の走査型電子
顕微鏡による見取図(上面図)であり、 第4図は本発明に従い処理を行った積層体のポリエステ
ル表面の走査型電子顕微鏡による見取図である。 1は積層体、2は金属基体、4は共重合ポリエステル
層、5はアンチブロッキング剤粒子である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属素材と該金属素材の少なくとも缶内面
    となる側に直接或いは接着用プライマーを介して設けら
    れたエチレンテレフタレート単位を主体とし他のエステ
    ル単位の少量を含む融点が170乃至252℃の共重合ポリエ
    ステルフィルムとの積層体の絞り乃至絞り−しごき成形
    で形成され、 該共重合ポリエステルフィルムはアンチブロッキング剤
    粒子を含有するフィルムであって、 該アンチブロッキング剤粒子はフィルム表面より下に埋
    没されていることを特徴とする絞り乃至絞り−しごき
    缶。
  2. 【請求項2】エチレンテレフタレート単位を主体とし他
    のエステル単位の少量を含む融点が170乃至252℃の共重
    合ポリエステルから成り且つアンチブロッキング剤粒子
    を含有する二軸延伸フィルムを金属素材の少なくとも缶
    内面となる側に直接或いは接着用プライマーを介して熱
    接着させて積層体を製造し、 この積層体の少なくともフィルム表面を共重合ポリエス
    テルの融点以上の温度に加熱し、次いで急冷してアンチ
    ブロッキング剤粒子をフィルム表面より下に埋没させ、
    処理後の積層体を絞り乃至絞り−しごき加工に賦するこ
    とを特徴とする絞り乃至絞り−しごき缶の製法。
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