JP2002255169A - 樹脂被覆シームレス缶 - Google Patents

樹脂被覆シームレス缶

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JP2002255169A JP2001055823A JP2001055823A JP2002255169A JP 2002255169 A JP2002255169 A JP 2002255169A JP 2001055823 A JP2001055823 A JP 2001055823A JP 2001055823 A JP2001055823 A JP 2001055823A JP 2002255169 A JP2002255169 A JP 2002255169A
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康文 只木
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智志 藤田
Hiroyuki Kaneda
洋幸 金田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高加工性、樹脂と金属板との密着性、耐傷つき
性、耐食性、耐デント性という缶性能を満足し得る樹脂
被覆シームレス缶を提供する。 【解決手段】少なくとも金属板の片面に樹脂層が被覆さ
れた樹脂被覆シームレス缶であって、前記樹脂層は表層
(A)及び下層(B)の2層からなり、表層(A)は下
層(B)と比較して、高硬度を有し、下層(B)は表層
(A)と比較して、低ガラス転移点を有することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂被覆金属缶に
関し、より詳細には、金属板との密着性に優れ、加工
性、耐食性及び耐衝撃性を有した、樹脂被覆金属板から
形成されたシームレス缶に関する。
【0002】
【従来の技術】側面無継目缶(シームレス缶)は予め金
属素材に有機被覆を施した樹脂被覆金属板を絞り・しご
き加工に付することにより成形されているが、内面又は
外面に被覆された有機被覆が絞り成形工程において、工
具による損傷を受けやすく、このような被覆の損傷部で
は顕在的或いは潜在的な金属露出を生じ、この部分から
の金属溶出や腐食を生じることになる。またシームレス
缶の製造では缶の高さ方向には寸法が増大し、且つ缶の
周方向には寸法が縮小するような塑性流動を生じるが、
この塑性流動に際して、金属表面と有機被覆との密着力
が低下すると共に、有機被覆中の残留歪み等により両者
の密着力が経時的に低下する傾向も認められ、このよう
な傾向は缶詰用の内容物を熱間充填し或いは缶詰を加熱
殺菌(レトルト処理)する場合に特に顕著になる。
【0003】また、有機被覆としてポリエチレンテレフ
タレートやポリエチレンテレフタレート/イソフタレー
トのフィルムを積層したラミネート材を用いた絞り缶で
は、腐食性成分に対するバリヤー性にも優れ加工性も優
れているが、加工後の容器に内容物を充填し、経時させ
た場合、缶被覆フィルムの耐衝撃性、特に耐デント性が
著しく低下するという問題があった。
【0004】このような問題を解決するものとしては、
特開平7−108650号公報に、樹脂フィルムとし
て、テレフタル酸85乃至97%及びイソフタル酸3乃
至15%から成る酸成分とジオール成分とから誘導され
た高分子配向性共重合ポリエステルの表層と、テレフタ
ル酸84.5乃至96.5%及びイソフタル酸3.5乃至
15.5%からなり、且つイソフタル酸を表層共重合ポ
リエステルよりも多い量で含む酸成分とジオール成分と
から誘導された低分子配向性共重合ポリエステルの下層
とから成る積層フィルムが積層された絞り容器が記載さ
れている。
【0005】また、特開平7−178485号公報に、
主成分が配向結晶を含むポリエステル樹脂であり、ポリ
エステル樹脂層の固有粘度が0.60以上であり、配向
結晶の缶高さ方向への軸配向度を表すパラメーターが、
0.40以上であり、缶高さ方向へ軸配向している結晶
の面配向度を表すパラメーターが、0.00以上である
有機樹脂被膜を有する絞りしごき加工、又は引伸し絞り
加工してなる2ピース金属缶が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前者の絞り容器は、あ
る程度優れた加工性、密着性を有し、フレーバー性、耐
衝撃性、耐デント性等を有するものであるが、高度の絞
り、絞り成形による曲げ伸ばし加工、ストレッチ加工、
しごき加工した金属容器には採用されていなかった。ま
た、後者のようなストレッチ加工及び/又はしごき加工
による金属缶においては、コスト削減を図るべく、更に
缶胴の薄肉化による軽量化が図られており、この缶胴の
薄肉化に伴い、金属板に被覆された樹脂には、より高度
の加工性が要求されてきた。
【0007】また内容物がコーヒー飲料等のように低酸
性であり且つホットベンダーに付される場合や、レトル
ト殺菌のような高温湿熱条件下に付される場合等のよう
に過酷な条件に付されると、通常の状態では満足し得る
ものでも耐食性及び耐デント性が低下するという問題も
ある。特に、前述したような高度の加工を施して成形さ
れた容器は、加工時に工具等との摩擦による傷が入りや
すく、これらの傷が原因で容器の耐食性が損なわれるこ
とがある。
【0008】従って、本発明の目的は、高加工性、樹脂
と金属板との密着性、耐傷つき性、耐食性、耐デント性
という缶性能を満足し得る樹脂被覆シームレス缶を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂被覆シーム
レス缶は、少なくとも金属板の片面に樹脂層が被覆され
た樹脂被覆シームレス缶であって、前記樹脂層は表層
(A)及び下層(B)の2層からなり、表層(A)は下
層(B)と比較して、高硬度を有し、下層(B)は表層
(A)と比較して、低ガラス転移点を有することを特徴
とする。また、本発明の樹脂被覆シームレス缶は、少な
くとも金属板の片面に樹脂層が被覆された樹脂被覆シー
ムレス缶であって、前記樹脂層は、ポリエチレンテレフ
タレート/イソフタレートから成る表層(A)及び下層
(B)を有し、下層(B)は、表層(A)と比較して、
イソフタル酸含有量を多く含有し、同等以下のIV値を
有し、下層(B)と表層(A)の膜厚はB≧Aの関係で
あることを特徴とする。このため、本発明の樹脂被覆シ
ームレス缶においては、表層(A)は、イソフタル酸含
有量が3〜13モル%で、IV値が0.7以上のポリエ
チレンテレフタレート/イソフタレートから成り、前記
下層(B)は、イソフタル酸含有量が8〜25モル%
で、IV値が0.7以上のポリエチレンテレフタレート
/イソフタレートから成る、ことが望ましい。また、本
発明の樹脂被覆シームレス缶は、絞り成形、ストレッチ
成形或いはこれらの成形としごき成形により得られたも
のであることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のシームレス缶において
は、缶内面又は缶外面の樹脂層表層及び下層が成形前の
樹脂被覆金属板の状態で実質上未配向であり、表層がイ
ソフタル酸含有量が3〜13モル%(すなわちIA=3
〜13)の低イソフタル酸変性ポリエチレンテレフタレ
ートであることが好ましい。また、下層がイソフタル酸
含有量が8〜25モル%(すなわちIA=8〜25)の
高イソフタル酸変性ポリエチレンテレフタレートであ
り、共に固有粘度[IV値]が0.7以上であることが
好ましい。
【0011】本発明のシームレス缶においては、樹脂被
覆が上記のようにイソフタル酸含有量の異なるポリエチ
レンテレフタレート/イソフタレート(以下、PET/
IAということがある)の2層構成から成り、しかもこ
の2層構成の樹脂被覆はシームレス缶成形前の樹脂被積
金属板の状態で実質上未配向の2層構成であることが好
ましい。この構成とすることにより、優れた加工性、金
属板との密着性、フレーバー性、耐工具傷つき性及び耐
デント性等を付与することができる。すなわち、樹脂層
を延伸して配向させると、引張り強さ等の機械的強度は
向上するが、破断伸びが減少する。従って、絞り、スト
レッチ加工、しごき加工等のような厳しい加工に付され
る場合には、未だ配向していない無延伸樹脂層の方が加
工により樹脂層の破断が生じることが無く、加工性に優
れているからである。
【0012】その一方、未配向の無延伸樹脂層は延伸樹
脂層に比してバリヤー性が劣るという欠点が考えられ
る。その改良をするため本発明においては、イソフタル
酸含有量の異なるポリエチレンテレフタレート/イソフ
タレートをイソフタル酸含有量が3〜13モル%のもの
を表層、イソフタル酸含有量が8〜25モル%で表層よ
りも多いものを下層とする2層構成に積層することが好
ましい。これにより、延伸樹脂層とほぼ同様のバリヤー
性を有するものとすることが可能となる。
【0013】本発明のシームレス缶においては、このよ
うな樹脂被覆金属板から絞り成形、ストレッチ成形やし
ごき成形等によって成形されるため、表層の樹脂層は配
向結晶化されて硬度が上昇し、延伸フィルムを用いた場
合と同様にバリヤー性が向上し、耐食性や耐デント性、
耐工具傷つき性が向上するものと思われる。また、金属
板に接した下層樹脂も配向結晶化し内容物充填後の熱処
理等によって無秩序な結晶化や熱結晶化を抑制できると
いう効果を有する。しかも、下層樹脂層は、表層樹脂層
に比較して低ガラス転移点であるという性質を有するの
で、金属板に対する密着性は劣化することがない。この
ように、本発明のシームレス缶は金属板の表面に、表層
及び下層にそれぞれ別の性質を有する樹脂を形成させ、
それぞれの樹脂のもつ優れた効果を組み合わせて発揮さ
せることができるのである。
【0014】(イソフタル酸モル%)本発明において
は、イソフタル酸含有量の異なるポリエチレンテレフタ
レート/イソフタレートのイソフタル酸含有量を、樹脂
層の表層側において3〜13モル%と低くすることが好
ましい。また、樹脂層の下層側で8〜25モル%と高く
し、しかも表層側より高くすることが好ましい。イソフ
タル酸を酸成分として含有するイソフタル酸変性ポリエ
ステルは、種々の成分に対してバリヤー効果が大きく、
内容物の香味成分に対する吸着性が低いという特徴を有
しているからである。また、表層側のイソフタル酸含有
量が上記範囲よりも多いと、内容物中の香味成分の吸着
に対して充分なバリヤー効果を付与することが困難とな
り、充分な耐デント性を付与することが困難になる。イ
ソフタル酸含有量を上記範囲内にすることによって、絞
り容器の状態において、表層の配向性を高いレベルに維
持できるという効果がある。
【0015】一方、樹脂層下層側のイソフタル酸含有量
が上記範囲よりも多いと、共重合ポリエステル中におけ
る低分子成分の含有量が多くなり、この低分子成分の溶
出によりフレーバー性が低下する傾向が増す。また、イ
ソフタル酸成分が上記範囲より少ないと、金属板との密
着性に劣るようになると共に、加工性も低下し好ましく
ない。イソフタル酸含有量を上記範囲内にすることで、
フレーバー性を優れたレベルに椎持しながら、金属板と
の密着性や加工性を高め、被覆樹脂の強靱性を高めるこ
とができる。また、樹脂下層側のイソフタル酸を表層側
のイソフタル酸含有量よりも多い量含有させることによ
り、絞り加工やしごき加工等のような厳しい加工に対し
ても、金属板との充分な密着性が保持されると共に、缶
体熱処理時における表層樹脂層のオーブン表面との融着
を防止でき、ひいては耐デント性の顕著な向上につなが
るのである。
【0016】(固有粘度:IV値)前記樹脂層は、フェ
ノール/テトラクロロエタン混合溶媒を用いて測定した
固有粘度(IV値)が、所定の範囲にあることが好まし
い。すなわち、絞り加工やしごき加工のような厳しい加
工に際して、樹脂層に、割れ、削れ、剥離等を生じるこ
とがないように、樹脂の固有粘度(IV値)を、0.7
以上とすることが好ましい。好ましくは、0.8以上と
する。樹脂の固有粘度(IV値)が0.7未満である
と、樹脂層の強度が低下し、絞り加工やしごき加工のよ
うな厳しい加工に耐えられない。また、フレーバー性も
劣り好ましくない。一方、樹脂の固有粘度(IV値)が
高くなると、樹脂を加熱溶融させた際の溶融粘度が極端
に高くなり、金属板に樹脂を被覆する作業が困難となり
好ましくない。したがって、樹脂の固有粘度(IV値)
の上限を1.4とすることが好ましく、1.2とするこ
とが特に好ましい。よって、樹脂の固有粘度(IV値)
を0.8〜1.2の範囲とすることが、缶内容物に対す
るバリヤー性や機械的性質のために好ましい。
【0017】また、表層(A)及び下層(B)IV値
は、加工性、耐食性、フレーバー性等の点からA≧Bの
関係とすることが好ましい。相対的に、表層(A)のI
V値が低くなると加工性が劣り、加工後パンチ等の工具
との離れが悪くなり、シームレス缶の抜け性が劣り、下
層(B)のIV値が高くなると金属板との密着性が劣り
加工時に樹脂剥離が生ずる可能性が増す傾向にある。し
たがって、A≧BのIV値とすることが好ましい。ま
た、樹脂層の平均分子量は、表層に用いるPET/IA
が5000以上、特に10000〜40000の範囲、
下層に用いるPET/IAが5000〜50000、特
に10000〜40000の範囲とすることが耐デント
性を向上させる上で好ましい。更に、樹脂層のガラス転
移点は、表層に用いるPET/IAが50℃以上、特に
60℃以上、下層に用いるPET/IAが40℃以上、
特に50℃以上とすることが、フレーバー性向上のため
好ましい。また表層及び下層の何れにも、それ自体公知
のフィルム用配合剤、例えば非晶質シリカ等のアンチブ
ロッキング剤、二酸化チタン等の顔料、各種帯電防止
剤、滑剤等を公知の処方によって配合することができ
る。
【0018】(樹脂層)以下に、本発明の樹脂被覆シー
ムレス缶の樹脂層について詳細に説明する。本発明の樹
脂層に用いるポリエチレンテレフタレート/イソフタレ
ートは、表層ではイソフタル酸を3〜13モル%含有す
るものが好ましく、下層ではイソフタル酸を8〜25モ
ル%含有するものが好ましい。また、樹脂層には、付随
的な成分として、p−β−オキシエトキシ安息香酸、ナ
フタレン2,6−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンー
4,4’−ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、アジピン酸、セバ
シン酸、ダイマー酸、トリメリット酸、ピロメリット酸
等の二塩基酸や、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−へキシ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、シクロへキサンジメタノール、ビスフェノ
ールAエチレンオキサイド付加物、グリセロール、トリ
メチヒールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール等のグリコール成分が少量含有されてい
てもよい。
【0019】PET/IAは、溶融重縮合法や固相重合
法等の従来公知の製造方法により製造することができ
る。固相重合法は、溶融重縮合法によって一旦低重合度
のポリエチレンテレフタレートを合成した後、冷却固化
し、細粒化もしくは粉砕し、これを220〜250℃で
真空または不活性ガス流下で加熱することにより得られ
る。この方法では、反応が比較的低温で行われるため、
熱分解が少なく、重縮合の増大と共にカルボン酸含有量
も著しく減少しているため、固有粘度の高い、高重合度
のPET/IAが得られ、樹脂中のオリゴマー成分を減
少させることができる。
【0020】本発明においては、上述した樹脂層表層
(A)の厚みは、シームレス缶加工に際して、パンチ等
の工具との摩擦で発生する樹脂削れで部分的に厚みが減
少していることも考慮すると平均2μm以上あることが
好ましく、特に3μm以上あることが好ましい。一方、
表層(A)の厚みの上限は下層ほど厚くなくてもよく、
本発明では2層樹脂層とすることを考慮すると25μm
以下とすることが好ましく、特に20μm以下とするこ
とが好ましい。
【0021】下層(B)の厚みは、金属板との密着性を
確保する観点から一定の厚み以上にすることが必要で、
3μm以上とすることが好ましく、特に4μm以上ある
ことが好ましい。一方、下層(B)の厚みの上限は、本
発明では更に表層を形成させた2層樹脂層とすることを
考慮すると30μm以下とすることが好ましく、特に2
5μm以下とすることが好ましい。
【0022】また表層(A)と下層(B)の膜厚関係
は、加工性、耐食性、フレーバー性等の観点から、下層
(B)≧表層(A)の厚み比とすることが好ましい。表
層(A)と下層(B)との膜厚関係は、相対的に、下層
(B)の厚みが表層(A)の厚みより薄くなると、金属
板との密着性が劣り、加工時に樹脂剥離が生ずる可能性
が増す傾向にある。したがって、表層(A)と下層
(B)との膜厚関係は、上記膜厚みの範囲内で、しかも
下層(B)≧表層(A)の厚み比とすることが好まし
い。
【0023】金属板への樹脂層の被覆は、公知の方法に
より製造することができるが、好適には、多層キャスト
フィルムのラミネーション、共押出コート法を用いて形
成した2層の樹脂層を金属板へ被覆する方法などが挙げ
られる。多層キャストフィルムのラミネーションは、表
層及び下層のPET/IAチップをそれぞれ別の押出機
に入れ、加熱溶融してダイよりシート状に押出し、キャ
スティングドラム上で冷却固化することにより形成され
る。一方、共押出コートは2台の押出機を使用し、表層
及び下層のPET/IA樹脂をダイに供給し押出すこと
により形成される。本発明においては、多層キャストフ
ィルムのラミネーションまたは共押出コートにより2層
樹脂層とすることができ、接着剤を使用することなく、
強固に2層間の接着が可能となって、樹脂層の加工性を
向上することができる。
【0024】(金属板)本発明に用いる金属板として
は、各種表面処理鋼板やアルミニウム等の軽金属板が使
用される。表面処理鋼板としては、冷圧延鋼板を焼鈍し
た後二次冷間圧延し、亜鉛メッキ、錫メッキ、ニッケル
メッキ、電解クロム酸処理、クロム酸処理等の表面処理
の一種または二種以上行ったものを用いることができ
る。またアルミニウムメッキ、アルミニウム圧延等を施
したアルミニウム被覆鋼板が用いられる。また軽金属板
としては、いわゆる純アルミニウム板の他にアルミニウ
ム合金板が使用される。金属板の元板厚は、金属の種
類、容器の用途或いはサイズによっても相違するが、一
般に0.10〜0.50mmの厚みを有するものが好まし
く、この中でも表面処理鋼板の場合には0.10〜0.3
0mmの厚み、軽金属板の場合は0.15〜0.40mm
の厚みを有するものが好ましい。
【0025】(層構成)本発明のシームレス缶に用いる
樹脂被覆金属板は、上述した表層及び下層から成る2層
樹脂が金属板の両面又は片面に形成されている。なお、
シームレス缶外面側には、表層がイソフタル酸含有量が
少ないポリエチレンテレフタレート/イソフタレートに
少量の二酸化チタンを配合したホワイトコート層、下層
がイソフタル酸含有量が多いポリエチレンテレフタレー
ト/イソフタレートから成り、その間に上記表層と同様
のポリエチレンテレフタレート/イソフタレートに二酸
化チタンを配合したホワイトコート層が形成されていて
もよい。
【0026】本発明においては、上記層構成以外にも種
々の構成を採用することができ、金属板とシームレス缶
内面側下層または外面側の下層の間に、従来公知の接着
用プライマーを設けることも可能である。この接着プラ
イマーは、金属板と樹脂層との両方に優れた接着性を示
すものである。密着性と耐腐食性とに優れたプライマー
塗料としては、種々のフェノールとホルムアルデヒドか
ら誘導されるレゾール型フェノールアルデヒド樹脂と、
ビスフェノール型エポキシ樹脂とから成るフェノールエ
ポキシ系塗料が挙げられる。特に、フェノール樹脂とエ
ポキシ樹脂を50:50〜1:99の重量比、特に、4
0:60〜5:95の重量比で含有する塗料が挙げられ
る。接着プライマー層は一般に0.01〜10μmの厚
みに設けるのがよい。接着プライマー層は予め金属板上
に設けてもよく、或いは樹脂層上に設けてもよい。
【0027】[シームレス缶]本発明のシームレス缶
は、上述した樹脂被覆金属板をPET/IA被覆面が少
なくとも缶内面側に形成されるように、絞り・再絞り加
工、絞り・再絞りによる曲げ伸ばし加工(ストレッチ加
工)、絞り・再絞りによる曲げ伸ばし・しごき加工、或
いは絞り・しごき加工等の従来公知の手段に付すことに
よって製造される。本発明のシームレス缶は、上記手段
によって製造されるが、好ましくは再絞りによる曲げ伸
ばし加工、及び/又はしごき加工を行って側壁部の薄肉
化を行う。その薄肉化は、底部に比して側壁部は曲げ伸
ばし加工、及び/又はしごき加工により、樹脂被覆金属
板の素板厚の20〜95%、特に30〜85%の厚みに
なるように薄肉化されることが好ましい。
【0028】例えば、絞り・再絞りによる曲げ伸ばし加
工によれば、樹脂被覆金属板から絞り比1.1〜3.0
の範囲の絞り加工によって前絞りカップを成形し、この
カップを絞り比1.5〜5.0の範囲で再絞りポンチと再
絞りダイスによって再絞り加工を行うと共に、上記再絞
りダイスの作用コーナー部の曲率半径(Rd)を、金属
板厚み(tB)の1〜2.9倍、特に1.5〜2.9倍
の寸法として曲げ伸ばし加工に付することにより薄肉化
を有効に行うことができ、側壁部の下部と上部とにおけ
る厚みの変動が解消され、側壁部全体にわたって均一な
薄肉化が可能となる。
【0029】曲げ伸ばし加工及びしごき加工により、下
記の式で定義される薄肉化率RIが20〜95%、特に
30〜85%の厚みになるように薄肉化することが好ま
しい。 RI=((tB−tW)/tB)×100 なお、前記式において、tBは金属板素板厚みであり、
tWはシームレス缶側壁部の金属板厚みである。また、
上記再絞り加工において、再絞りダイの曲げ伸ばし加工
部の後方工程にしごき加工部を配置して、側壁部に対し
てさらにしごき加工を行うこともできる。
【0030】以上のようにして、高度に薄肉化された加
工性の高い絞り・再絞りによる曲げ伸ばし加工缶、絞り
・再絞りによる曲げ伸ばし・しごき加工缶、或いは絞り
・しごき加工によって本発明のシームレス缶は製造さ
れ、従来の樹脂被覆金属板からでは製造することが困難
であった相当歪み(公称歪み換算)が最大400%にも
達する高加工性が要求されるシームレス缶を製造するこ
とも可能となる。
【0031】
【実施例】本発明を次の実施例で詳細に説明する。表1
に示した樹脂を用い、下記に示す樹脂被覆金属板を製造
した。次いで、この樹脂被覆金属板を下記に示す成形法
にてシームレス缶に成形した。また、このシームレス缶
の評価結果を表2にまとめた。表2からわかるように、
本発明に基づく実施例は、成形性、耐食性に優れ、飲料
保存用のシームレス缶として最適なものであった。
【0032】(樹脂被覆金属板の製造)表1に示した樹
脂を用いて樹脂被覆金属板を作成した。フィルムラミネ
ートによる方法では、2種類の組成の樹脂を押出機に供
給し2層Tダイを通して、表中の厚みとなるように押し
出したものを冷却ロールにて冷却して得られた2層樹脂
フィルムを巻き取り、金属板被覆用樹脂フィルムとし
た。作製した樹脂フィルムを、TFS鋼板(板厚0.1
8mm、金属クロム量120mg/m、クロム水和
酸化物量15mg/m)、または板厚0.24mm
のアルミ合金板(A3004H39材)の両面に熱圧着
(ラミネート)し、直ちに水冷することにより樹脂被覆
金属板を形成させた。このとき、ラミネート前の金属板
の温度はポリエステル樹脂の融点より15℃高く設定し
た。また、ラミネートロール温度は150℃とし、通板
速度は150m/min.でラミネートを行い樹脂被覆
金属板を得た。
【0033】押出ラミネートによる方法では、250℃
に加熱したTFS鋼板(板厚0.18mm、金属クロム
量120mg/m、クロム水和酸化物量15mg/
)又は板厚0.24mmのアルミ合金板(A300
4H39材)上に、表1に示した2種類の組成の樹脂を
エクストルージョン・ラミネーション設備を備えたφ6
5mm押出機に供給し、2層構成の樹脂を溶融押出しを
行い、直に金属板の両面に被覆し樹脂被覆金属板を得
た。
【0034】次に、前述のようにして得た樹脂被覆金属
板を用いて、樹脂被覆シームレス缶を作製した。まず、
樹脂被覆金属板にワックス系潤滑剤を塗布し、直径14
0mmの円盤に打ち抜き、浅絞りカップを得た。次い
で、この浅絞りカップを再絞りによる曲げ伸ばし加工
(=ストレッチ加工)をした後、続けてしごき加工を行
い、カップ径:52mm、カップ高さ:141mmの缶
体を作製した。この缶体を、常法に従い底成形を行い、
215℃にて熱処理を行った後、放冷後、開口端縁部の
トリミング加工、曲面印刷及び焼き付け乾燥、ネック加
工、フランジ加工を行って、250ml用のシームレス
缶を作製した。
【0035】なお、表1において、樹脂固有粘度(IV
値)の測定は以下のようにして行った。表1に示した樹
脂200mg分をフェノール/1,1,2,2−テトラ
クロロエタン混合溶液(重量比1:1)に110℃で溶
解し、ウベローデ型粘度計を用いて30℃で比粘度を測
定した。固有粘度(IV値)=〔η〕(dl/g)は下
記式により求めた。 〔η〕=[(−1+(1+4K’ηsp)1/2 )/
2K’C] K’:ハギンズの恒数(=0.33) C:濃度(g/100ml) ηsp:比粘度[=(溶液の落下時間−溶媒の落下時
間)/溶媒の落下時間]また、表1において、缶の内外
両面に樹脂を被覆した場合、缶内面側と缶外面側の表
層、下層を、それぞれ、缶内面側を表層(A)及び下層
(B)と表示し、缶外面側を表層(C)及び下層(D)
と表示した。上記した表層(A)及び下層(B)の説明
は、缶外面側に形成した表層(C)及び下層(D)にも
同様に適用される。
【0036】
【表1】
【0037】前記表1に示した樹脂を用い樹脂被覆金属
板を製造し、この樹脂被覆金属板をシームレス缶に成形
した評価結果を表2にまとめた。表2からわかるよう
に、本発明に基づく実施例は、成形性、耐食性に優れ、
飲料保存用のシームレス缶として最適なものであった。
すなわち、本発明の実施例のシームレス缶は、全く不良
品は発見できなかったが、本発明の範囲をはずれた比較
例のシームレス缶は、表2に示したように、いずれかの
問題点が発生し、まともに缶成形ができなかった。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明のシームレス缶は、高度の絞りし
ごき加工で薄肉化された樹脂被覆シームレス缶であって
も、金属板と被覆樹脂の密着性に優れている。また、缶
表層は工具等による傷つきが少ない樹脂構成になってい
るので、ホットベンダーやレトルト殺菌等の高湿熱条件
下に置かれた場合にも、優れた耐食性及び耐デント性を
有する。さらに、優れたフレーバー性を呈することがで
き、あらゆる種類の飲料に対応することが可能である。
フロントページの続き (72)発明者 山田 幸司 神奈川県横浜市西区西戸部町2−206 Fターム(参考) 3E033 AA06 BA08 BA09 BA18 BB08 CA03 CA14 CA20 EA10 FA10 GA02 3E061 AA15 AB13 AD01 AD04 AD06 BA01 DA01 DB20 4F100 AB01A AB03A AB10 AB31 AK42B AK42C BA03 BA07 BA10A BA10B EH23 GB16 JA05C JK09 JK12B JL01 JL11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも金属板の片面に樹脂層が被覆さ
    れた樹脂被覆シームレス缶であって、前記樹脂層は表層
    (A)及び下層(B)の2層からなり、表層(A)は下
    層(B)と比較して、高硬度を有し、下層(B)は表層
    (A)と比較して、低ガラス転移点を有する、ことを特
    徴とする樹脂被覆シームレス缶。
  2. 【請求項2】少なくとも金属板の片面に樹脂層が被覆さ
    れた樹脂被覆シームレス缶であって、前記樹脂層は、ポ
    リエチレンテレフタレート/イソフタレートから成る表
    層(A)及び下層(B)を有し、下層(B)は、表層
    (A)と比較して、イソフタル酸含有量を多く含有し、
    同等以下のIV値を有し、下層(B)と表層(A)の膜
    厚はB≧Aの関係である、ことを特徴とする樹脂被覆シ
    ームレス缶。
  3. 【請求項3】前記表層(A)は、イソフタル酸含有量が
    3〜13モル%で、IV値が0.7以上のポリエチレン
    テレフタレート/イソフタレートから成り、前記下層
    (B)は、イソフタル酸含有量が8〜25モル%で、I
    V値が0.7以上のポリエチレンテレフタレート/イソ
    フタレートから成る、ことを特徴とする請求項1又は2
    記載の樹脂被覆シームレス缶。
  4. 【請求項4】前記樹脂被覆シームレス缶が、絞り成形、
    ストレッチ成形或いはこれらの成形としごき成形により
    得られたものである請求項1〜3のいずれかに記載の樹
    脂被覆シームレス缶。
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