JP2002211579A - クリーンな包装袋 - Google Patents

クリーンな包装袋

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JP2002211579A
JP2002211579A JP2001014198A JP2001014198A JP2002211579A JP 2002211579 A JP2002211579 A JP 2002211579A JP 2001014198 A JP2001014198 A JP 2001014198A JP 2001014198 A JP2001014198 A JP 2001014198A JP 2002211579 A JP2002211579 A JP 2002211579A
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Hiroshi Umeyama
浩 梅山
Masanobu Yoshinaga
雅信 吉永
Takeo Tomatsuri
丈夫 戸祭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】包装袋の内容物に触れる最内層のシーラントフ
イルムへの塵埃等の付着及び内容物への化学物質の溶出
等が少なく、外気からの酸素、水分の遮断性を有するク
リーンで、かつ、ガスバリア性に優れた包装袋を提供す
ることにある。 【解決手段】袋の最内層フイルムが、インフレーション
法により製膜され、巻き取られたチューブ状フイルム1
の流れ方向に平行に、両端を線状に熱融着した後に、熱
融着部10の外側のチューブの折り返し部11をスリッ
トして切り落としたシーラントフイルム2からなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塵埃などの付着、金属
イオン、アニオンなどの化学物質の付着を嫌がる電子部
品の包装、及び輸液、薬液、注射針など医療、医薬用の
包装に関するものであり、更に詳しくは、包装袋の内容
物に触れる最内層のシーラントフイルムへの塵埃等の付
着及び内容物への化学物質の溶出等が少なく、外気から
酸素,水分の遮断性を有するガスバリア性に優れた包装
袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーンな包装袋としては、次に
記すような方法で製造された包装袋が使用されていた。
【0003】すなわち、第1の方法は、包装袋の最内層
のシーラントフイルムの内容物と接する面への塵埃及び
微生物などの付着を抑えるために、クリーンルーム等清
浄化された製造環境下で包装袋を製造する方法である。
【0004】第2の方法は、包装袋の最内層のシーラン
トフイルムの内容物と接する側に、内容物を包装する直
前に引き剥がして使用できるように、容易に剥離可能な
フイルム層を前もって一層積層した積層体を使用して包
装袋を製造する方法である。
【0005】第3の方法は、インフレーション法により
製膜し、両端を切り開いていないチューブ状のシーラン
トフイルムのどちらか一方又は両面の外表面にガスバリ
アフイルムを積層した積層体を使用して包装袋を製造す
る方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1の方法
は、包装袋などの製造環境を極力清浄化し、塵埃や微生
物などを包装袋に付着させないなどの点で優れるが、製
造環境を清浄化する為に高額な設備投資が必要であると
共に、高度な環境管理の維持が必要であり、製造コスト
にも影響を及ぼすなどの問題がある。
【0007】また、第2の方法は、製造環境はそれ程厳
しく管理する必要もなく、使用直前迄内容物に接する面
が他のフイルムで覆われている為、輸送段階などに塵埃
や微生物類に汚染されることもないが、内容物を包装す
る直前に引き剥がしたフイルムが廃棄物になると共に、
包装袋の全体の価格アップに繋がるなどの問題がある。
【0008】さらに、第3の方法は、インフレーション
法により製膜し、両面を切り開かないチューブ状のシー
ラントフイルムの外表面にガスバリアフイルムを積層す
る為、チューブの折り返し部が他の周辺部分より高くな
り、貼り合わせ時フイルムにシワが入り、良好な積層体
を得ることが困難な為、いまだ製品化まで至っていな
い。
【0009】本発明の課題は、包装袋の内容物に触れる
最内層のシーラントフイルムへの塵埃等の付着及び内容
物への化学物質の溶出等が少なく、外気からの酸素,水
分の遮断性を有するクリーンで、かつ、ガスバリア性に
優れた包装袋を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、袋の最内層フイルムが、インフレーション法に
より製膜され、巻き取られたチューブ状フイルムの流れ
方向に平行に、両端を線状に熱融着した後に、熱融着部
の外側のチューブの折り返し部をスリットして切り落と
したシーラントフイルムからなることを特徴とするクリ
ーンな包装袋である。
【0011】次に、請求項2に係る発明は、袋の最内層
フイルムが、インフレーション法により製膜され、巻き
取られたチューブ状フイルムの流れ方向に平行に、両端
とその内側の少なくとも1ケ所以上を線状に熱融着した
後に、熱融着部の外側のチューブの折り返し部をスリッ
トして切り落としたシーラントフイルムからなることを
特徴とするクリーンな包装袋である。
【0012】次に、請求項3に係る発明は、上記請求項
1又は請求項2に係る発明において、前記シーラントフ
イルムの両外表面にガスバリアフイルムを積層した積層
体からなることを特徴とするクリーンな包装袋である。
【0013】
【作用】本発明によれば、クリーンな包装袋の最内層の
シーラントフイルムがインフレーション法で製膜された
チューブ状フイルムの両端を線状に熱融着した後に、両
端の折り返し部をスリットして切り落とした状態でガス
バリアフイルムと積層されているので、積層工程でシワ
等の発生がなく、かつ、内容物の包装直前まで内面が外
気に触れることがないので、二次汚染されることが無
い。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のクリーンな包装袋を、実
施の形態に沿って以下に詳細に説明する。
【0015】図1(a)はインフレーション法によりチ
ューブ状のフイルムに製膜し、このチューブ状のフイル
ムの内面の空気を抜き、帯状に巻き取ったチューブ状フ
イルム1の少なくとも両端にヒートシール法、インパル
スシール法等で流れ方向に平行に線状に熱融着部10を
設け、さらに、その熱融着部10より外側の折り返し部
11をスリット部12で切り落とした本発明のクリーン
な包装袋のシーラントフイルム2の斜視図である。図1
(b)は前述の熱融着部10を両端と内側の2ケ所の計
4ケ所設け、さらに、その熱融着部10より外側の折り
返し部11をスリット部12で切り落とした本発明のク
リーンな包装袋のシーラントフイルム3の斜視図であ
る。図2(a)はチューブ状フイルム1の幅方向の断面
図であり、両端の折り返し部が耳高の為、そのままの状
態でガスバリアフイルムと貼り合わせるとシワなどが発
生し問題となる。また、前記チューブ状フイルム1の両
端の折り返し部11を切り落としただけでは、その後の
貼り合わせ工程及び製袋工程等において、密着している
フイルムの内面が剥がれ外気と接触し汚染される等の問
題がある。図2(b)は本発明のクリーンな包装袋のシ
ーラントフイルム2の幅方向の断面図であり、両端の折
り返し部11が切り落とされているので耳高が解消され
ていると共に、両端が熱融着部10で融着されているの
で、その後のバリアフイルムとの貼り合わせ工程及び製
袋工程で内面が二次汚染されることがない。図2(c)
は本発明のクリーンな包装袋のシーラントフイルム3の
幅方向の断面図であり、前記(b)の場合と同様に耳高
が解消されており、両端と内側の計4ケ所が熱融着部1
0で融着されているので、その後の二次汚染がないばか
りでなく、ガスバリアフイルムと貼り合わた後の製袋工
程でスリットし、底の一辺だけを熱融着するだけでクリ
ーンな包装袋を得ることが出来る等の長所を有してい
る。
【0016】本発明の特徴としては、包装袋の最内層フ
イルムが、クリーンな空気を使用し製膜されたチューブ
状のフイルムの内面から空気を抜き、内面同士を密着さ
せたチューブ状フイルム1の両端の流れ方向に平行に線
状に熱融着部10を設け、さらに、その熱融着部10よ
り外側の折り返し部11をスリット部12で切り落と
し、巻き取られたシーラントフイルム2あるいは3から
なっており、次のバリアフイルム20との貼り合わせ工
程まで内面が外気には全く触れず、次工程の製袋の段
階、更には内容物の包装直前まで初期のクリーン度を保
持出来ることである。
【0017】また、前記シーラントフイルム2あるいは
3が、インフレーション法で製膜されたフイルムを使用
しているため、Tダイキャスト法で製膜したフイルムに
比べ、押し出し製膜時低い温度で製膜するため、熱によ
る樹脂の劣化等が少ない。従って、酸化防止剤などの各
種添加剤の使用量が少なくて済むため好ましい。
【0018】また、前記シーラントフイルム2あるいは
3が、チューブ状のインフレーションフイルムの内面か
ら空気を抜いたチューブ状フイルム1とし、さらに、そ
のフイルムの両端部の折り返し部11をスリット部12
で切り落とした後、ガスバリアフイルム20と貼り合わ
されているため、折り返し部11の肉厚(耳高)による
シワの発生等が無く外観の綺麗な積層体が得られる。
【0019】さらに、前記シーラントフイルム2あるい
は3が、チューブ状フイルム1の両端部の折り返し部1
1を切り落とす前に、フイルムの流れ方向に平行に内面
同志をヒートシール法、インパルスシール法等で線状に
シールされた熱融着部10を有していることにより、ガ
スバリアフイルム20との貼り合わせ時にシーラントフ
イルム2又は3の内面が外気と接する可能性がなくな
る。前述の熱融着部10を有しない場合は、ガスバリア
フイルム20との貼り合わせ時にフイルムのバタツキに
よりシーラントフイルムの内面の密着が損なわれ、外気
と接する事になり汚染される可能性がある。本発明の場
合は熱融着部10を有しているので、汚染の可能性もな
くなり、より好ましい。
【0020】前記シーラントフィルム2あるいは3に用
いる樹脂の種類に特に制限はなく、包装する内容物の要
求品質によって異なる。揮発性成分,低分子量成分,金
属イオン等の化学的成分の未溶出が要求される包材であ
れば、熱的にも安定していて添加剤が少ない低密度ポリ
エチレン等が好ましい。また、シール性,柔軟性等要求
される包材であれば直鎖状低密度ポリエチレン等が好ま
しい。更に、帯電防止効果,スリップ性等の要求があれ
ばこれら添加剤を添加しても構わないが、クリーン度と
いう点で、これらの各種の添加剤が無添加の低密度ポリ
エチレンがより好ましい。
【0021】前記チューブ状フイルム1を製膜する条件
は、チューブの内面を汚さないためにクリーンな空気を
吹き込んだ方が良く、熱による樹脂劣化をさせないため
にスクリュー内での樹脂の滞留時間を短くするなどがあ
るが、一般的なインフレーションフイルムの製膜条件で
問題ない。
【0022】また、シーラントフイルムの接着強度を向
上させる為に、フイルムの接着面はコロナ処理などの表
面処理を施すが、本発明のクリーンな包装袋に使用する
チューブ状フイルム1もガスバリアフイルム20との接
着性向上のため、その外表面をコロナ処理し巻き取る
が、その際両端を切り開いて巻き取ると、後の貼り合わ
せ工程で、この巻取を巻き出す際に両外表面が密着しブ
ロッキングしてガスバリアフイルム20と貼り合わせる
際、内面が外気に触れる可能性がある。従って、本発明
では、貼り合わせ工程でシーラントフイルム2あるいは
3の内面が汚染されるのを防ぐために、巻き取られたチ
ューブ状フイルム1の流れ方向の両端に線状の熱融着部
10を設けた後に、熱融着部10の外側の折り返し部1
1をスリット部12で切り落として、ガスバリアフイル
ム20と積層することにより、シーラントフイルム2あ
るいは3がブロッキングしても、内面が外気に触れ、汚
染されることはない。従って、後の製袋工程、更には内
容物の包装直前までクリーン度が保持できる。
【0023】図3(a)は前記シーラントフイルム2の
両外表面に接着剤層21を介してガスバリアフイルム2
0を積層した積層体の幅方向の断面図であり、両端の内
側が熱融着部10で融着されており、図3(b)は同様
に前記シーラントフイルム3の両外表面に接着剤層21
を介してガスバリアフイルム20を積層した積層体の幅
方向の断面図であり、両端の内側と中の2ケ所の計4ケ
所が熱融着部10で融着されている。
【0024】前記ガスバリアフィルム20は、単体フイ
ルムでも、あるいは2種以上の多層フイルムでも良い。
単体フイルムの場合は二軸延伸ポリエステルフイルム
(PET)、二軸延伸ナイロンフイルム(Ny)及び二
軸延伸ポリプロピレンフイルム(OPP)などが選択さ
れる。多層フイルムの場合は、前述単体フイルムにエチ
レン酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)、ポリメ
タキシリレンアジパミド(MXDNy)、ポリアミド
(PA)、ポリエチレンナフタレート(PEN)を押出
ラミしたもの、前述単体フイルムに無機化合物等を蒸着
したもの、あるいは前述単体フイルムにアルミニウム箔
を貼り合わせたもの等が上げられるが、ガスバリア性,
遮光性等に優れるという点でアルミニウム箔を貼り合わ
せたものが好ましく用いられる。
【0025】前記接着剤層21に使用する接着剤、アン
カーコート剤としては、ポリウレタン系、ポリエステル
系、ポリエーテル系などが一般的に用いられるが、好ま
しくは、低分子量成分の少ない接着剤が好ましい。
【0026】前記ガスバリアフイルム20とシーラント
フイルム2あるいは3を積層する方法としては、ドライ
ラミネーション法が一般的に用いられるが、特に限定す
るわけではなく、ウェットラミネーション法,ノンソル
ベント法,その他の方法でも良い。更に、接着剤、アン
カーコート剤成分の溶出を嫌う内容物に対しては、接着
剤、アンカーコート剤を使用せずに、ガスバリアフイル
ム20とシーラントフイルム2あるいは3の中間に接着
剤層21として接着性樹脂を溶融押出しし、接着させる
サンドラミネーション法で貼り合わせても良い。
【0027】
【実施例】本発明のクリーンな包装袋を、実施例を挙げ
て詳細に説明する。
【0028】<実施例1>添加剤が無添加の低密度ポリ
エチレン樹脂(商品名:M−14P、三井化学)を用い
てインフレーション法により厚さ80μmのチューブ状
のフイルムを製膜した。この時樹脂温度160℃で押し
出し、吹き込む空気としては、クリーン度の高い空気を
吹き込んだ。得られたチューブ状のフィルムの両端を切
り開かないで、フイルムの両最外面にコロナ処理を行
い、幅60cmのチューブ状フィルム1を得た。このチ
ューブ状フィルム1の折り返した両端部から2cmの位
置に5mm幅の熱融着部10を設け、両端部から1cm
の位置でスリットし、折り返し部11を切り落とした。
その結果、2枚重ねで両端が熱融着された内幅55cm
のシーラントフイルム2を得た。このシーラントフイル
ム2の一方の外表面に、ガスバリアフイルム20とし
て、厚さ12μmの二軸延伸ポリエステルフイルムと9
μmのアルミニウム箔を公知の方法で貼り合わせた幅5
8cmの2層フイルムのアルミニウム箔面を、接着剤層
21としてポリウレタン系接着剤を使用して貼り合わせ
た。また、もう他方の面にも同様の方法で幅58cmの
同一の2層フイルムを貼り合わせた。貼り合わせ時にシ
ワ等の発生もなく、外観も良好であった。この積層フイ
ルムを使用して内寸55cm×58.5cmの大きさの
本発明のクリーンな包装袋を得た。
【0029】<実施例2>添加剤が無添加の直鎖状低密
度ポリエチレン樹脂(MI=1g/10分.230℃)
を用いてインフレーション法により厚さ80μmのチュ
ーブ状のフイルムを製膜した。この時樹脂温度160℃
で押し出し、吹き込む空気としては、クリーン度の高い
窒素を吹き込んだ。得られたチューブ状のフイルムの両
端を切り開かないで、フイルムの両外表面にコロナ処理
を行い幅118cmのチューブ状フイルム1を得た。こ
のチューブ状フイルム1の両端の折り返した部11から
2cmの位置と57.5cmの位置の計4ヶ所に5mm
幅の熱融着部10を設けた。その結果、2枚重ねで両端
と中央部に2ヶ所熱融着された内幅55cmの帯状フイ
ルムが2行並んだシーラントフイルム3を得た。このシ
ーラントフイルム3の一方の外表面に、ガスバリアフイ
ルム20として、厚さ12μmの二軸延伸ポリエステル
フイルムに酸化珪素を蒸着した幅116cmのフイルム
を、接着剤層21としてポリウレタン系接着剤を使用し
て貼り合わせた。また、もう他方の面にも同様の方法で
幅116cmの同一のフイルムを貼り合わせた。貼り合
わせ時にシワ等の発生がなく、外観も良好であった。こ
の積層フィルムを使用して、内寸55cm×58.5c
mの大きさの本発明のクリーンな包装袋を得た。
【0030】<比較例1>添加剤が無添加の低密度ポリ
エチレン樹脂(商品名:M−14P、三井化学)を用い
てインフレーション法により厚さ80μmのチューブ状
のフイルムを製膜し、その外表面をコロナ処理した後、
両端の折り返し部をスリットし2枚のフイルムに分離し
て通常使用されるシーラントフイルムを得た。このシー
ラントフイルムの一方の外表面に、ガスバリアフイルム
20として、厚さ12μmの二軸延伸ポリエステルフイ
ルムと9μmのアルミニウム箔を公知の方法で貼り合わ
せた幅58cmの2層フイルムのアルミニウム箔面を、
接着剤層21としてポリウレタン系接着剤を使用して貼
り合わせた。また、もう他方の面にも同様の方法で幅5
8cmの同一の2層フイルムを貼り合わせた。この積層
フイルムを使用して内寸55cm×58.5cmの大き
さの比較用の包装袋を得た。
【0031】〈評価〉実施例1〜2及び比較例1で作成
した包装袋を用いて、その包装袋の内面に付着した粒子
数を測定した。その結果を表1に示す。測定方法は、内
表面積が500cm2 の包装袋に超純水250mlを入
れ、15秒間降り動かした後、1時間静止させた。その
後袋の中から5mlを採取し、パーティクルカウンター
で粒子数を測定し、1cm2 に換算した。
【0032】
【表1】
【0033】表1の結果から、実施例1及び実施例2の
包装袋の内面に付着している塵埃等の粒子数は比較例1
の包装袋に比べ、各大きさの粒子とも非常に少なく、内
面が非常にクリーンであることがわかった。
【0034】
【発明の効果】本発明のクリーンな包装袋は、その最内
層フイルムとして、インフレーション法により製膜さ
れ、巻き取られたチューブ状フイルムの流れ方向に平行
に、両端を線状に熱融着した後に、熱融着部の外側のチ
ューブの折り返し部をスリットして切り落としたシーラ
ントフイルムを使用しているので、ガスバリアフイルム
との貼り合わせ工程でシワ等が発生することもなく、か
つ、内容物の包装直前まで内面が外気に触れることがな
いので二次汚染されることもなく、当初のクリーン度を
保持することができた。この様に内面がクリーンな包装
袋が得られたことにより、ハードディスク、医薬、医療
品などのクリーン度の要求される包装袋として利用価値
が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はチューブ状フイルムと本発明のクリー
ンな包装袋のシーラントフイルムの斜視図であり、
(b)はチューブ状フイルムと本発明のクリーンな包装
袋の他のシーラントフイルムの斜視図である。
【図2】(a)はチューブ状フイルムのA−A 面の断
面図であり、(b)は本発明のクリーンな包装袋のシー
ラントフイルムのB−B 面の断面図であり、(c)は
本発明のクリーンな包装袋の他のシーラントフイルムの
C−C 面の断面図である。
【図3】(a)は本発明のクリーンな包装袋に使用した
積層フイルムの幅方向の断面図であり、(b)は本発明
のクリーンな包装袋に使用した他の積層フイルムの幅方
向の断面図である。
【符号の説明】
1…チューブ状フイルム 2、3…シーラントフイルム 10…熱融着部 11…折り返し部 12…スリット部 20…ガスバリアフイルム 21…接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AA05 BA17 BA27 BA29 BA30 BA36 BA55 BA60 BB03 BC08 BC18 EA18 FA01 FA04 GA06 HN05 3E075 AA07 BA42 CA02 DB13 DD12 DD44 GA04 4F100 AK01A AK01B AK07B AK41B AK63A BA02 BA10A BA10B BA15 DA02 EJ38B GB16 GB66 JC00 JD02B JD03 JD04 JL12A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋の最内層フイルムが、インフレーション
    法により製膜され、巻き取られたチューブ状フイルムの
    流れ方向に平行に、両端を線状に熱融着した後に、熱融
    着部の外側のチューブの折り返し部をスリットして切り
    落としたシーラントフイルムからなることを特徴とする
    クリーンな包装袋。
  2. 【請求項2】袋の最内層フイルムが、インフレーション
    法により製膜され、巻き取られたチューブ状フイルムの
    流れ方向に平行に、両端とその内側の少なくとも1ケ所
    以上を線状に熱融着した後に、熱融着部の外側のチュー
    ブの折り返し部をスリットして切り落としたシーラント
    フイルムからなることを特徴とするクリーンな包装袋。
  3. 【請求項3】前記シーラントフイルムの両外表面にガス
    バリアフイルムを積層した積層体からなることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のクリーンな包装袋。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010234628A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Dainippon Printing Co Ltd 積層体およびこれを用いた包装袋
WO2024048457A1 (ja) * 2022-08-29 2024-03-07 大日本印刷株式会社 積層体、包装袋および包装袋の製造方法

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