JP2001335042A - 解体が容易なクリーン包装袋 - Google Patents
解体が容易なクリーン包装袋Info
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Abstract
質の溶出等がなく、かつ、内容物接触面がクリーンな状
態を保持していると共に、使用後の分別や廃棄が容易な
解体が容易な包装袋を提供すること。 【解決手段】2つ折りされた熱可塑性樹脂からなるチュ
ーブ状の内面フィルム11の相対する面の外側面に、チ
ューブ状の内面フィルム11と熱融着可能なバリア層1
4を含む積層フィルム12を重ねて二重構成フィルム1
5を形成させ、この二重構成フィルム15の一方向開口
を開口辺21とし、他の周縁を熱封緘辺22として封止
した。
Description
うな異物、あるいは金属イオン,ハロゲンイオンを始め
とする化学物質等の付着を嫌がる電子部品、医療医薬品
等を収納するクリーンな包装袋に関するものであり、さ
らに詳しくは、分別・易廃棄・リサイクルといった包装
材料の環境負荷低減という環境問題に対応した使用後の
解体も容易なクリーンな包装袋に関する。
いは金属イオン、ハロゲンイオン等の化学物質の付着を
嫌うような内容物を収納する包装袋は、概ねつぎに記す
ような方法で作製されたクリーンな包装袋が使用されて
いた。
ーラント面へのチリやホコリの付着を抑えるために、ク
リーンルーム等クリーンな環境下で袋を製造するなど、
包装資材を作る周囲の環境を整える方法で包装袋を作製
する。
に剥離可能な層を一層設け、使用直前に剥がす方法であ
る。
ントフィルムと,ガスバリア性を有する外面フィルムを
貼り合わせる際、接着剤,アンカーコート剤を使用する
と、該成分がシーラントフィルムを透過して内面に溶出
することがあるため、接着剤,アンカーコート剤を使用
せずに、内面のシーラントフィルムを高温で押し出し、
バリアフィルムにダイレクトラミする方法である。
資材を作る周囲の環境を整える方法は、原因となりそう
なチリやホコリを最初から寄せ付けないという点で優れ
るが、環境の管理が必要,チリやホコリの付着などそれ
程シビアでない製品を加工するときも環境を汚さないよ
うに注意が必要等、様々な問題がある。
は、それ程環境の管理が必要でない、輸送中に付着した
ものも簡単に取り除ける等の点で優れるが、剥がしたフ
ィルムがゴミになる等剥がしたフィルムの処分方法が問
題になる。
は、シーラントフィルムを高温で押し出し、表面を酸化
劣化させることによりバリアフィルムとの密着性を上げ
ているため、シーラントフィルムの劣化による低分子成
分の溶出が問題となる。また、クリーン性を要求される
ため、一度開封した包装袋は廃棄するしかなく、複雑な
層構成から廃棄方法についても多くの問題点を残してい
る。
リのような異物、あるいは金属イオンやハロゲンイオン
を始めとする化学物質等の付着を嫌がる電子部品や医療
医薬品等を収納する包装袋に関する以上のような問題点
に着目してなされたもので、内容物に触れるフィルム層
からの異物や化学物質の溶出等がなく、かつ、内容物接
触面がクリーンな状態を保持していると共に、使用後の
分別や廃棄が容易な解体が容易な包装袋を提供すること
を目的とする。
は下記の手段によって解決できる。本発明の請求項1の
発明は、2つ折りされた熱可塑性樹脂からなるチューブ
状の内面フィルムの相対する面の外側面に、前記チュー
ブ状の内面フィルムと熱融着可能なバリア層を含む積層
フィルムを重ねて二重構成フィルムを形成させ、該二重
構成フィルムの一方向開口を開口辺とし、他の周縁を熱
封緘辺として封止したことを特徴とする解体が容易なク
リーン包装袋である。
からなるチューブ状の内面フィルムの相対する面の外側
面に、前記チューブ状の内面フィルムと熱融着可能なバ
リア層を含む積層フィルムを重ねて二重構成フィルムを
形成させているので、バリア層を含む積層フィルムにイ
ンキ層や接着剤層があっても、インキ層や接着剤層に含
まれる移行物質が内面フィルムを通して内容物にまで移
行することがない。
口辺とし、他の周縁を熱封緘辺として封止しているの
で、内容物と接触する内面フィルムの内面側は、外界と
接触する機会がないので汚染されることがない。
において、前記チューブ状の内面フィルムと熱融着可能
なバリア層を含む積層フィルムとの熱封緘辺の封緘部の
熱融着強度が、0.5N/15mm以上、20N/15
mm以下であることを特徴とする解体が容易なクリーン
包装袋である。
熱融着可能なバリア層を含む積層フィルムとの熱封緘辺
の封緘部の熱融着強度を、0.5N/15mm以上、2
0N/15mm以下にしてあるので、内面フィルムと積
層フィルムは容易に解体可能である。
の内面フィルムは、インフレーション法により製膜され
たフィルムであることを特徴とする解体が容易なクリー
ン包装袋である。
は、インフレーション法により製膜されたフィルムであ
るので、内面フィルムの内面側はクリーンな状態を保持
している。
脂がポリエチレン樹脂であることを特徴とする解体が容
易なクリーン包装袋である。
レン樹脂を使用することにより、加工適性の良い内面フ
ィルムが作製できる。
に説明する。
は、例えば図1に示すように、2つ折りされた熱可塑性
樹脂からなるチューブ状の内面フィルム11の相対する
面の外側面に、内面フィルム11と熱融着可能なバリア
層14を含む積層フィルム12を重ねて二重構成フィル
ム15を形成させ、この二重構成フィルムの一方向開口
を開口辺21とし、他の周縁を熱封緘辺22として封止
した構成からなる。
11は、一般的に使用されているインフレーション方式
のチューブ状フィルム製造装置を用いて作製することが
できる。
は、インフレーション加工適性と熱封緘適性を有する樹
脂であることが必要で、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンコポリマー等のポリオレフィン系樹脂が好
ましく使用できる。帯電防止効果,スリップ性等の要求
があればこれらの添加剤を添加しても構わないが、好ま
しくは、クリーン度という点で、無添加の低密度ポリエ
チレン樹脂が使用される。
使用する圧縮ガスは、チューブの内面を汚さないために
フィルターなどを通してクリーンな状態にして吹き込む
ことが望ましい。さらに、樹脂劣化をさせないために滞
留時間を短くし、窒素ガスなどを押出し機中に吹き込む
ことにより劣化が妨げられる。また、インフレーション
法で製膜する際の熱可塑性樹脂の押出し温度は260°
C以下が好ましい。低温で押出すことにより高温加工安
定剤等の添加剤の使用が少量で済むためより好ましい。
11は、内面から空気を除き内面同士を密着させチュー
ブ状のフィルムとした後の工程、つまり、本発明の内面
がきれいでバリア性の優れる包装袋で製品を包むまで、
この密着させた部分を剥がさないことである。このこと
により、内面が外気と接しないため、チリやホコリ等付
着がなくクリーン度が保たれる。
11の相対する面の外側面に重ねられるバリア層14を
含む積層フィルム12は、基本的には基材層13とバリ
ア層14から構成される。
13を構成する基材は、チューブ状の内面フィルムの材
料によって接着強度が異なるため、材料にあうフィルム
を選択することが望ましい。内面フィルムがポリエチレ
ンの場合にはアルミニウム箔(Al)や、ポリエチレン
テレフタレートフィルム(PET)、ナイロンフィルム
(Ny)などが選択され、PET、Nyについては融着
面にコロナ処理を施すことでより良好な融着強度が得ら
れる。
しては、特に制限はないが、一般的には、バリア性に優
れる樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物(EV
OH)、ポリメタキシリレンアジパミド(MXNy)、
ポリアミド(PA)、ポリエチレンナフタレート(PE
N)を押し出したフィルム,蒸着フィルム等が上げられ
るが、ガスバリア性,遮光性等に優れるという点でAl
が好ましく用いられる。該バリア性フィルムの補強用目
的や機能追加目的として、上述のフィルムや紙などを積
層しても構わない。また、熱融着させる面の活性を上げ
るために,コロナ処理,火炎処理,プラズマ処理等して
も構わない。
公知の貼り合わせ方法、例えば、2液硬化型のポリエス
テル樹脂系接着剤を使用したドライラミネーション法に
より積層することができる。
しても、内面フィルム11と積層フィルム12とは貼り
合わされてはおらず、二重構成フィルムを形成させてい
るのみであるので、接着剤が内面フィルムを通り抜けて
内容物に移行することはない。
層フィルムから包装袋への加工は、例えば、つぎのよう
にして作製することができる。
面フィルム11の表裏のフィルムの外側面に、別に準備
した積層フィルム12を重ねて二重構成フィルム15に
し、この二重構成フィルム15から、一辺を開口辺21
として残して他の周縁を熱封緘辺22として熱封緘する
と共に、所望の寸法にスリットしたり裁断したりして本
発明のクリーン包装袋20とすることができる。
ィルム11の両端縁をスリットして2枚重ねのフィルム
とし、その後積層フィルム12と重ねても良い。
ルムにバリア層を含む積層フィルム12を熱融着するこ
とにより、接着剤、アンカーコート剤を使用しないた
め、該成分である、残留溶媒,接着成分,その他添加剤
などの低分子成分等の、内面フィルム透過による内面へ
の溶出がないため、クリーン性が維持される。
にはヒートシールやインパルスシールが用いられる。封
緘個所は袋の形態になれば良いが、バリア性を維持する
ためには袋の4方をシールする事が望ましい。
を含む基材との熱融着強度は0.5N/15mm以上2
0N/15mm以下が好ましく、更に好ましくは1.0
N/15mm以上10N/15mm以下である。
ると、内容物を詰めた際にチューブ状内面フィルムと積
層フィルムがはがれてしまい、包材としての機能を満た
さない。また、熱融着強度が20N/15mm以上にな
るとチューブ状内面フィルムと積層フィルムとを分解す
ることができなくなる。
解が可能なことから部品をクリーンルームに入れる際、
その直前で外側のバリア層を含む積層フィルムを剥がし
てクリーンルームに入れるとよりクリーン度が保たれて
好適である。
可塑性樹脂製の内面フィルムも汚染が少なく、再利用す
る際にきれいな材料のまま再利用することができる。
袋を、実施例を挙げて詳細に説明する。
樹脂(密度0.920、MI=1.6)をインフレーシ
ョン法により厚さ40μmに成膜した。この際、樹脂温
度160°Cで押し出し、チューブの状態で巻き取り、
内面層が密着した2つ折りされたチューブ状の内面フィ
ルム11を得た。
外側面に、基材層13であるPETとバリア層14であ
るAlを貼り合わせた積層フィルム12とをバリア層1
4であるAlを内側にして重ね、4方をヒートシール
幅;1cm、ヒートシール温度;200°C、ヒートシ
ール時間;1秒の条件でヒートシールして包装袋を作成
した。この時、ALと内面フィルムの熱融着強度は2N
/15mmであった。
た。測定方法としては内表面積500cm2 の袋に超純
水250ミリリットルを入れ、15秒間降り動かし、1
時間静止後パーティクルカウンターにより5ミリリット
ル中の粒子数を測定し、1cm 2 に換算した。その結果
を表1に示す。
ールした後、開口辺より包装袋内にハードディスク用の
プラスチックケースを入れて真空包装を行った。その結
果は、Al面と内面フィルムが剥離してしまうこともな
く、十分包装材料の機能を満たしていた。開封後、Al
と内面フィルム面は容易に剥がすことができ、内面フィ
ルムの剥離面にはAlが残ることもなくリサイクルが充
分可能と判断できた。
リア性フィルムを熱融着することを特徴として得られる
包装袋により、内面は製品包装時まで外気に触れないた
めチリやホコリ等の付着がなく、また、接着剤,アンカ
ーコート剤を使用しないため該成分に由来する化学物質
の溶出もない。この様な内表面のきれいな包装袋が得ら
れたことにより、ハードディスクなどの既存のクリーン
度の要求される包装袋はもちろん、よりクリーン度が要
求される包装袋としての利用が可能となった。更に容易
にチューブ状の内面フィルムを剥がすことができるた
め、再び粉砕してリサイクル材料として使用できる。
例を示す、(a)は平面説明図であり、(b)は(a)
のA−A’線断面説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】2つ折りされた熱可塑性樹脂からなるチュ
ーブ状の内面フィルムの相対する面の外側面に、前記チ
ューブ状の内面フィルムと熱融着可能なバリア層を含む
積層フィルムを重ねて二重構成フィルムを形成させ、該
二重構成フィルムの一方向開口を開口辺とし、他の周縁
を熱封緘辺として封止したことを特徴とする解体が容易
なクリーン包装袋。 - 【請求項2】前記チューブ状の内面フィルムと熱融着可
能なバリア層を含む積層フィルムとの熱封緘辺の封緘部
の熱融着強度が、0.5N/15mm以上、20N/1
5mm以下であることを特徴とする請求項1記載の解体
が容易なクリーン包装袋。 - 【請求項3】前記チューブ状の内面フィルムは、インフ
レーション法により製膜されたフィルムであることを特
徴とする請求項1または2記載の解体が容易なクリーン
包装袋。 - 【請求項4】前記熱可塑性樹脂がポリエチレン樹脂であ
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
の解体が容易なクリーン包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000154883A JP2001335042A (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | 解体が容易なクリーン包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000154883A JP2001335042A (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | 解体が容易なクリーン包装袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001335042A true JP2001335042A (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=18659909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000154883A Pending JP2001335042A (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | 解体が容易なクリーン包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001335042A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009001323A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Toppan Printing Co Ltd | 積層材料と該積層材料を用いて作製した包装袋 |
JP2009001285A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-01-08 | Toppan Printing Co Ltd | 剥離フィルムを有する包装袋 |
JP2009202927A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Toppan Printing Co Ltd | 二重袋包装体及びその製造方法 |
JP2009202929A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Toppan Printing Co Ltd | 剥離フィルムを有する包装体およびその製造方法 |
JP2013095454A (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-20 | Toppan Printing Co Ltd | 液体用可撓性包装袋 |
KR101417589B1 (ko) * | 2013-02-04 | 2014-07-08 | 김성우 | 단일 구조 비닐 포장지 제조 방식을 이용한 이중 비닐 포장지의 제조방법 |
-
2000
- 2000-05-25 JP JP2000154883A patent/JP2001335042A/ja active Pending
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JP2009202929A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Toppan Printing Co Ltd | 剥離フィルムを有する包装体およびその製造方法 |
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KR101417589B1 (ko) * | 2013-02-04 | 2014-07-08 | 김성우 | 단일 구조 비닐 포장지 제조 방식을 이용한 이중 비닐 포장지의 제조방법 |
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