JP2002211409A - 手押し車用制動装置 - Google Patents

手押し車用制動装置

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JP2002211409A
JP2002211409A JP2001011175A JP2001011175A JP2002211409A JP 2002211409 A JP2002211409 A JP 2002211409A JP 2001011175 A JP2001011175 A JP 2001011175A JP 2001011175 A JP2001011175 A JP 2001011175A JP 2002211409 A JP2002211409 A JP 2002211409A
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brake
brake member
spring
lever
braking
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JP2001011175A
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Kaoru Miyagi
薫 宮城
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Satsuki Co Ltd
Original Assignee
Satsuki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シルバーカー1、15で長い坂道を下る際に
ブレーキ作動を行うためには常にブレーキレバーを牽引
し続けることが必要であり、かかる動作は老齢者には大
変苛酷なものであり、そのような長い下り坂等におい
て、ブレーキレバーを牽引し続けることなくシルバーカ
ーに連続的にブレーキを作動させながらゆっくり走行し
たり、また、そのような長い急峻な坂道の途中でシルバ
ーカーをブレーキ装置によって停止させることが望まれ
る事があるが、これまでの装置では、そのような要求を
満足することは出来なかった。 【解決手段】 互いに独立して作動する、少なくとも、
第1ブレーキ装置32と、第2ブレーキ装置33とを有
している制動装置を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、シルバ
ーカー又は老人車と呼称されている主に脚腰に不安を感
じる年配者が買い物又は散歩等において使用するのに便
利な手押し車(以下、「シルバーカー」という)に関
し、より詳細には、当該シルバーカーの制動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は先に、シルバーカーのため
の種々の制動装置について提案している(特開平11―
43046号、特開平12−118411号、特願20
00−057382号)。ここで、制動装置とは、シル
バーカーの車輪(通常は後輪)の回転速度を落とすため
の装置(自転車について言えば、例えば車輪のリムへブ
レーキパッドを摩擦接触して車輪の回転を停止しようと
するブレーキ装置に類似したもの、以下ブレーキ装置と
いう)と、シルバーカーの車輪の回転を完全に不能とす
るための装置(自転車について言えば、例えばスポーク
間にロック錠が入り込み、車輪の回転を不能とする装置
に類似したもの、以下ロック装置という)と、を含む。
【0003】図11〜図15は、ブレーキ装置とロック
装置とを具備したシルバーカー1を開示している(特願
2000−57382号)。図11に示すシルバーカー
1においては押棒へ取付体2が固着され、この取付体2
へ対してブレーキレバー保持体3が枢着されている。ブ
レーキレバー保持体3にはブレーキレバー4の下方端部
が差し込み固定されている。更にこのブレーキレバー保
持体3にはロック操作部材5が枢着されている。また、
このシルバーカー1の後脚には図15に示すような制動
部材6が枢着されており、この制動部材6は、図14に
示すように、ばね7によって時計方向に付勢されてい
る。また、ブレーキレバー保持体3と制動部材6とはワ
イヤー8によって連結されている。
【0004】しかして、常態においては、図11に示す
ように、ロック操作部材5が取付体2へ搭載されてお
り、これによりブレーキレバー4が正常位置へ保持され
ている。このため、ワイヤー8が制動部材6をばね7の
弾性力に抗して図14において破線で示すような位置へ
保持し、制動部材6は非作動状態を維持しており、こう
して通常の走行が可能である。
【0005】例えば坂道を下るような場合等において、
シルバーカー1へブレーキを掛けたいときにはブレーキ
レバー4を図11において矢印9方向へ引上げる。この
ときブレーキレバー保持体3が図12に示すように取付
体2の周りに上方へ回転する。この結果、ワイヤー8が
上方へ引かれる。このため、制動部材6がばね7の弾性
力に抗して図14において反時計方向に回転し、制動部
材6の前方部分のフランジ部分6aが後輪外周面へ接触
し、ブレーキ作用を行う。
【0006】一方、シルバーカー1の座部へ着座するよ
うな場合において、シルバーカー1を固定位置へ不動状
態に保持したい場合には図13に示すように、ロック操
作部材5を手前へ引いて取付体2から外す。このときワ
イヤー8が下方へ移動し、制動部材6がばね7によって
引かれ、制動部材6は図14において時計方向に回転
し、制動部材6の後方部分の折曲係止部6bが後輪の中
心部分から半径方向外方へ向って伸びている複数の係合
片10の間に入り込み、後輪の回転を完全に阻止する
(実線位置参照)。このため、シルバーカー1の移動は
完全に防止されロック状態が得られる。ロック状態を解
除するためには、図11に示すように、ブレーキレバー
4を符号9で示す矢印方向に引いた後ロック操作部材5
を取付体2の上面へ復帰させれば良い。
【0007】図16〜図18はブレーキ装置とロック装
置とを装備した別のシルバーカー15について開示して
いる(特開平11−43046号)。ブレーキ装置16
は、シルバーカー15の押棒へ枢着したブレーキレバー
17と後輪に作用するブレーキ部材18(図17参照)
と、ブレーキレバー17とブレーキ部材18とを連結し
ているワイヤー19と、により構成されている。また、
ロック装置20は、図18に示すように、上端部が一方
の後脚へ枢着され下端部がばね28によって一方向へ付
勢され中央部にカム溝を有しているカム板21と、不等
長折返し部を有する操作片22と、他方の後脚へ枢着さ
れている保持片23と、操作片22と保持片23とによ
って保持されているロック棒24と、より構成されてい
る。
【0008】ブレーキレバー17を矢印25(図16参
照)の方向へ引けば、ワイヤー19が上方へ引かれ、ブ
レーキ部材18が、上端を後脚へ保持されているばね2
6の弾性力に抗して矢印27(図16参照)の方向へ移
動して後輪へ接触し、ブレーキ作用を行う。ブレーキレ
バー17を離せば、ブレーキ部材18はばね26の弾性
力により矢印27と反対の方向へ移動してブレーキ作用
を解除する。
【0009】また、一端部がカム溝の下端部分へ係合し
中間部が後脚へ枢着されている操作片22の他端部を矢
印29(図16参照)で示すように下方へ踏み込むと、
カム板21がばね28の弾性力に抗して回動して操作片
22の一端部がカム溝に沿ってカム溝の上端部まで移動
する。このため、ロック棒24が、先の実施例と同様
の、後輪に設けた係合片(図省略)間へ入り込み、後輪
の回転を阻止し、ロック状態が得られる。ロック状態を
解除する時には操作片22をつま先にて矢印29と反対
の方向へ押し上げればよい。
【0010】更に、特開平12−118411号は別の
ロック装置について開示している。また、実用新案登録
第2066032号もブレーキ装置とロック装置とを備
えた別の実施例について開示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の制動装置では、シルバーカー1、15を静止状態に保
持する(ロック状態)か又は走行中のシルバーカーの走
行速度を遅くする(ブレーキ状態)ことが出来るが、長
い坂道を下る際にブレーキ作動を行うためには常にブレ
ーキレバーを牽引し続けることが必要であり、かかる動
作は老齢者には大変苛酷なものであり、そのような長い
下り坂等において、ブレーキレバーを牽引し続けること
なくシルバーカーに連続的にブレーキを作動させながら
ゆっくり走行したり、また、そのような長い急峻な坂道
の途中でシルバーカーをブレーキ装置によって停止させ
ることが望まれることがあるが、これまでの装置では、
そのような要求を満足することは出来なかった。そのた
め、長い坂道等をシルバーカーを走行しながら下りよう
とする場合には、しばしばシルバーカーの操作者が脚を
取られるというような懸念があった。また、これまでブ
レーキ装置は種々のものが開示されているが、これまで
の装置はかなり複雑な要素を必要としており、年配者が
容易に使いこなせるほど簡便な構造とはなっていなかっ
た。そこで本件発明は、シルバーカー用の制動装置であ
って、ブレーキレバーを連続的に操作しなくとも連続的
にシルバーカーへブレーキ作動を提供出来、かつ当該連
続的ブレーキ作動中においても所望によりブレーキレバ
ーの操作によってシルバーカーを停止出来るような構造
が簡単な制動装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】互いに独立して作動す
る、少なくとも、第1ブレーキ装置32と、第2ブレー
キ装置33とを有している制動装置を具備する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本件発明にかかる制動装置
30を装着したシルバーカー等の手押し車31(以下、
シルバーカーと言う)の全体側面図を示す。このシルバ
ーカー31においては、図面を明確にするため、特にブ
レーキ装置についてのみ示し、ロック装置については公
知のためその図示は省略している。以下、説明する。本
件発明に関する制動装置30は、各種の形態のシルバー
カー31に搭載出来るものである。本件発明に関する制
動装置30は、押棒の前方位置において操作される第1
ブレーキ装置32と、押棒の後方位置にて操作される第
2ブレーキ装置33と、により構成されている。
【0014】ここで、第1ブレーキ装置32は、シルバ
ーカー31の押棒34へ固着された取付体35と、該取
付体35の上方位置にて押棒34へ枢着されているブレ
ーキレバー保持体36(図2参照)と、該ブレーキレバ
ー保持体36へ下端部が差し込み固定され押棒の前方位
置へ配置されているブレーキレバー37と、後輪の周囲
へ配置されている第1ブレーキ部材38(図3参照)
と、ブレーキレバー37又はブレーキレバー保持体36
と第1ブレーキ部材38とを連結しているワイヤー39
と、後脚へ枢着されたブレーキ部材38を図1において
時計方向へ弾性的に付勢しているばね40と、により構
成されている。
【0015】第1ブレーキ部材38は、図3に示すよう
に、一対の側方部材38aとこれらの側方部材の前端部
を連結している前方部材38bとより形成され、側方部
材の前方端部はそれぞれ内方または外方(図示の例では
外方)へほぼ90度に折り曲げられそこに係止片38c
を形成しており、好ましくは変形しにくい鉄等の材料に
より一体的に構成されている。
【0016】第1ブレーキ部材38の側方部材は、図1
に示すように、シルバーカー31を形成している一対の
後脚の下方部分へ対して、ピン部材によって枢動可能に
取り付けられている。更に側方部材の前端部が前記ばね
40の端部を支持している。図示の例においては、係止
片38cがばね40の下端部を支持しているが、側方部
材の前方部分がばねを支持することも出来る。ばね40
の上端部は、後脚へ取付られたばね受け板41によって
保持されている。また、該側方部材38aは後方部材3
8bに近接した箇所においてワイヤー39の下端部を受
け入れている。なお、図3においてはばね40は2個使
用されているが、これらは図17に示すように1個であ
ってもよい。
【0017】第2ブレーキ装置33は、取付体35の下
部において押棒34へ装着された固定具50を有してい
る。この固定具50は、例えば樹脂により成形され、押
棒へ装着容易なように分割式となっており、一方端部5
1を噛み合わせ結合した後で、他方端部52をねじで締
め付けて押棒へ固定する。この固定具50には、図4及
び図5に示すように、操作レバー即ち第2ブレーキレバ
ー53が回動自在に設けてある。操作レバー53は,図
6に示すように,円形の回転部54と、該回転部54の
外周から半径方向外方へ突き出している操作部55と、
を有している。回転部54にはその厚み方向の中心部分
に溝56が設けてある。溝56は、図5に示すように、
一方に面して中心部分を含み約90度程に開口してお
り、更にその溝56の最も深い位置には他方側から直線
孔57が連通している。
【0018】図7は図6に示す操作レバー53を上方か
ら見た図である。この直線孔57の厚み方向寸法aは、
溝56の厚み方向寸法bよりも大きく形成されている。
該回転部54の中心部には両側面から外方に向って突起
58が設けられている。これらの突起58の先端部は好
ましくは斜めに切り落とされている。これにより操作レ
バー53を図4に示すように固定具50へ回転自在に設
置する際に、当該固定具50の一対の操作レバー支持フ
ランジ52a間へ該斜面に沿って押込滑入するだけで容
易に操作レバー53を固定具50へ装着出来るように図
っている。しかし、操作レバー53は固定具54の中心
部の両側面に突起58の代わりに開口を設け、これらの
開口へ一対の操作レバー支持フランジ52aから該中心
部の開口へそれぞれ回転軸(図示なし)を嵌合すること
によって、該操作レバー53を固定具50へ回転可能に
取り付けることも出来る。
【0019】直線孔57には、図8に示すような力伝達
手段を構成する可撓性のワイヤー59の一端部へ固着保
持されている端部保持体60が収容されている。この端
部保持体60は円形断面を有する棒状片から構成されて
おり、該棒状片の長さcは直線孔57の寸法aに概ね等
しい。このため、該端部保持体60は、当該直線孔57
から溝56側へ抜け出すことはない。また該直線孔57
をキャップその他の適当な詰物で閉じ、該端部保持体6
0がそこから抜け出すことを防止している。
【0020】図5に示すように、端部保持体60へ一端
が固着されているワイヤー59は、溝56を介し次いで
固定具50に設けた操作レバー保持フランジ61に設け
た開口62を介して第2ブレーキ部材65(図9参照)
又は70(図10参照)まで伸びている。このため、図
5において、操作レバー53を実線でしめす位置から破
線で示す位置まで回転すると、ワイヤー59は第2ブレ
ーキ部材65、70に対して下向きの力を伝達すること
になる。なお、ここで使用されるワイヤー39、59
は、通常、二輪自動車即ちオートバイにおいて広く使用
されているものと同様のものである。
【0021】図9は第2ブレーキ部材65を示してい
る。第2ブレーキ部材65は、一対の側方部材65aと
これらの側方部材の前端部を連結している前方部材65
bとより形成され、側方部材の後方端部はそれぞれ内方
または外方(図示の例では外方)へほぼ90度に折り曲
げられそこに係止片65cを形成しており、好ましくは
変形しにくい鉄等の材料により一体的に構成されてい
る。
【0022】第2ブレーキ部材65の側方部材は、図1
に示すように、シルバーカー31を形成している一対の
後脚の下方部分であって、前記ブレーキ部材38の取り
付け位置とばね受け板41の取り付け位置との間に、ピ
ン部材によって枢動可能に取り付けられている。この第
2ブレーキ部材65の前方部材65bには第2ばね66
の下端部が装着されている。これらのばね66の上端部
は前記ばね受け板41へ保持されている。こうして、第
2ブレーキ部材65は、図1において常時時計方向周り
に弾性的に付勢されている。さらに例えば一方の側方部
材65aの係止片65cに近接した位置には、ワイヤー
59の下端部が取付けてある。
【0023】図10は図9に示す第2ブレーキ部材65
の改良型を示している。図9に示すブレーキ部材65に
おいては、係止片65cが摩滅したときには、第2ブレ
ーキ部材65全体を取り替える必要がある。図10の第
2ブレーキ部材70はかかる問題を解消するものであ
る。この第2ブレーキ部材70は、一対の不等長の側方
部材70aとこれらの側方部材の後端部を連結している
後方部材70bとより形成され、後方部材70bの両端
部にはそこから外方へ向って係止片71がそれぞれ固着
されている。これらの係止片71はその中間部において
概ね90度だけ捩られ、かつ好ましくは変形しにくい鉄
材等の材料により構成されている。これにより、該後方
部材70bへ一端部が取り外し可能な手段によって固定
されている係止片71の他端部は、該後方部材70bへ
対して約90度捩られており、シルバーカーの車輪へ対
してより広い面にて接触することが出来るようになって
いる。そして、もし係止片71、71が摩滅したときに
は、これらの係止片71、71のみを取り替えればよ
い。
【0024】第2ブレーキ部材70の両側方部材70a
は、図1に示すように、シルバーカー31を形成してい
る一対の後脚の下方部分であって、前記ブレーキ部材3
8の取り付け位置とばね受け板41の取り付け位置との
間に、ピン部材によって枢動可能に取り付けられてい
る。この第2ブレーキ部材70の長い方の側方部材70
aの前方部分には第2ばね72の下端部が装着されてい
る。なお該ばね72の上端部は前記ばね受け板41へ保
持されている。こうして、第2ブレーキ部材70は、図
1において常時時計方向周りに弾性的に付勢されてい
る。更に、この第2ブレーキ部材70の長い方の側方部
材70aの後方部分には、図9のブレーキ部材と同様
に、ワイヤー59の下端部が固着されている。
【0025】以下に本件発明の作動について述べる。シ
ルバーカー30が通常の走行状態にある間は、ブレーキ
レバー37及び操作レバー53は共に図1に示すように
上方に向いた正常位置を有している。このとき、ブレー
キレバー37またはブレーキレバー保持体36へ上端部
が保持されているワイヤー39が、ばね40の弾性力に
抗して第1ブレーキ部材38を反時計方向に引上げ、該
第1ブレーキ部材38の係止片38cが後輪から僅かに
離れた位置に配置されるように位置付けている。一方、
操作レバー53へ上端部が保持されているワイヤー59
は、第2ばね66又は72の弾性力に抗して第2ブレー
キ部材65又は70を反時計方向に引上げ、該第2ブレ
ーキ部材65又は70の係止片65c又は71が後輪か
ら僅かに離れた位置に配置されるように位置付けてい
る。このため、ブレーキ部材38、65又は70の係止
片38c、65c又は71が共に後輪から幾分遊離して
おり、シルバーカー31は無負荷状態で正常に走行する
ことが出来る。
【0026】シルバーカーを押しながら長い下り坂を下
りる時には、初めに第2ブレーキ装置33の操作レバー
53を、図5において、実線で示す位置から破線で示す
位置まで移動する。操作レバー53が破線位置まで移動
することによりワイヤー59が下方へ引かれ、このため
第2ブレーキ部材65又は70が第2ばね66又は72
の弾性力によって、図9又は図10において、時計方向
に回動し、係合片65c又は71が矢印67方向へ回動
する。これにより該係合片65c又は71が後輪へ接触
して、ブレーキ作動を開始する(図1参照)。このた
め、シルバーカー31はブレーキ作動を受けた状態のま
まで、坂道をゆっくり走行することになる。よって、シ
ルバーカー31の操縦者は、長い坂道を下るときにこれ
までのように、常時ブレーキレバー37を引きながら長
い坂道を走行する必要はなく、手及び/又は腕の疲労が
無くなり、坂道走行が非常に楽になる。
【0027】このように第2ブレーキ装置33を作動さ
せたままの状態で坂道を下降中に、シルバーカー31を
停止させたい場合には、第1ブレーキ装置32を起動さ
せる。即ち、ブレーキレバー37を図1において実線位
置から破線位置まで後方へ引くと、ワイヤー39が上方
へ引上げられる。このため、図3において、第1ブレー
キ部材38の係止片38cがばね40の弾性力に抗して
矢印42の方向に回動する。その結果、第1ブレーキ部
材38の係止片38cが後輪へ接触し、シルバーカー3
1を停止させる。
【0028】第1ブレーキ装置32を解除するときに
は、単にブレーキレバー37を離せばよい。図1におい
てブレーキレバー37はばね40の復帰力により破線位
置で示す作用位置から実線位置で示す非作動位置まで自
動的に復帰する。一方、第2ブレーキ装置33を解除す
るときには、単に操作レバー53を、図5において、破
線位置から実線位置まで戻せばよい。第2ブレーキ部材
65又は70は、ばね66又は72の復帰力により、作
用位置から非作動位置まで自動的に復帰する。こうし
て、第1ブレーキ部材38及び第2ブレーキ部材65又
は70はそれぞれ図1に示す正常位置へ復帰される。
【0029】上記説明においては、ブレーキ装置につい
てのみ開示したが、本件発明の第1ブレーキ装置32
を、図10〜図14に示すような制動装置とすることに
より、ロック装置機能をも同時に具備することが出来る
ことは明きらかである。更には、図17に示すようなロ
ック装置を併用することも可能であることも明きらかで
ある。
【0030】
【発明の効果】本件発明の制動装置によれば、ブレーキ
レバーを牽引し続けることなくシルバーカーをブレーキ
作動状態にて走行させることが出来るので、シルバーカ
ーを使用している老齢者が長い坂道を下る際に、当該シ
ルバーカーによって身体が引っ張られることが無く、坂
道歩行が非常に楽になり、更にブレーキレバーを牽引し
続けることによる指、手、腕ひいては身体の疲労を防止
出来る。また、かかるブレーキ作動状態にてシルバーカ
ーを走行中に、必要に応じて、別途設けた独立作動のブ
レーキ装置を作動させることにより、シルバーカーを簡
単に停止させることが可能であり、老齢者が特に下り坂
を歩行する際に非常に便利である。これによりシルバー
カー使用者が脚を取られるというような懸念が解消され
る。また、年配者が容易に使いこなせるほどに各ブレー
キ装置の構造がかなり単純化されており、故障の発生も
少ない制動装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明にかかる制動装置を具備したシルバー
カーの全体側面図である。
【図2】本件発明にかかる制動装置の第1ブレーキ装置
を構成しているブレーキレバー保持体を示す斜視図であ
る。
【図3】本件発明にかかる制動装置の第1ブレーキ装置
を構成している第1ブレーキ部材を示す斜視図である。
【図4】本件発明にかかる制動装置の第2ブレーキ装置
を構成している固定具を示す斜視図である。
【図5】本件発明にかかる制動装置の第2ブレーキ装置
を構成している固定具を示す断面図である。
【図6】本件発明にかかる制動装置の第2ブレーキ装置
を構成している操作レバーを示す斜視図である。
【図7】本件発明にかかる制動装置の第2ブレーキ装置
を構成している操作レバーの上面図である。
【図8】本件発明にかかる制動装置の第2ブレーキ装置
を構成しているワイヤーの斜視図である。
【図9】本件発明にかかる制動装置の第2ブレーキ装置
を構成している第2ブレーキ部材を示す斜視図である。
【図10】本件発明にかかる制動装置の別の第2ブレー
キ装置を構成している第2ブレーキ部材を示す斜視図で
ある。
【図11】公知の制動装置を具備したシルバーカーの全
体側面図である。
【図12】図11に示す制動装置のブレーキ作動時の状
態を示す取付体とブレーキレバー保持体とブレーキレバ
ーとの関係を示す図である。
【図13】図11に示す制動装置のロック作動時の状態
を示す取付体とブレーキレバー保持体とブレーキレバー
との関係を示す図である。
【図14】図11に示す制動装置のブレーキ作動時とロ
ック作動時とを示す後輪と制動部材との関係を示す図で
ある。
【図15】図11に示す制動装置の制動部材を示す斜視
図である。
【図16】別の公知の制動装置を具備したシルバーカー
の全体側面図である。
【図17】図16に示す制動装置を構成しているブレー
キ装置の斜視図である。
【図18】図16に示す制動装置を構成しているロック
装置の斜視図である。
【符号の説明】
30:制動装置 31:シルバー
カー 32:第1ブレーキ装置 33:第2ブレ
ーキ装置 34:押棒 35:取付体 36:ブレーキレバー保持体 37:ブレーキ
レバー 38:第1ブレーキ部材 38a:側方部
材 38b:後方部材 38c:係止片 39:ワイヤー 40:ばね 41:ばね受け板 50:固定具 51:一方端部 52:他方端部 53:操作レバー 54:回転部 55:操作部 56:溝 57:直線孔 58:開口 59:ワイヤー 60:端部保持
体 61:操作レバー保持フランジ 62:開口 65:第2ブレーキ部材 65a:側方部
材 65b:前方部材 65c:係止片 66:第2ばね 70:改良した
第2ブレーキ部材 70a:側方部材 70b:後方
部材 71:係止片 72:第2ば

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手押し車へ装着される制動装置であっ
    て、該制動装置が少なくとも、第1ブレーキ装置32
    と、第2ブレーキ装置33と、を備えてなることを特徴
    とする手押し車用制動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第1ブレーキ装置3
    2が、手押し車31の押棒34へ枢着されたブレーキレ
    バー保持体36と、第1ブレーキ部材38と、両者を接
    続しているワイヤー39と、第1ブレーキ部材38を一
    方向へ弾性的に付勢しているばね40と、より成り、 第1ブレーキ部材38が手押し車へ枢着されており、か
    つ該第1ブレーキ部材38が一端部に係止片38cを有
    しかつばね40の端部を受け入れており、他端部にワイ
    ヤー39の端部が取付られていることを特徴とする請求
    項1に記載の手押し車用制動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、第2ブレーキ装置3
    3が、手押し車31の押棒34へ固着された固定具50
    と、該固定具50へ枢着された操作レバー53と、第2
    ブレーキ部材65又は70と、操作レバー53と第2ブ
    レーキ部材65又は70とを接続しているワイヤー59
    と、第2ブレーキ部材65又は70を一方向へ弾性的に
    付勢しているばね66又は72と、より成り、 第2ブレーキ部材65又は70が手押し車へ枢着されて
    おり、かつ該第2ブレーキ部材65又は70が一端部に
    係止片65c又は71を有しかつワイヤー59の端部を
    受け入れており、他端部にばね66又は72の端部が取
    付られていることを特徴とする請求項1に記載の手押し
    車用制動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、第1ブレーキ装置3
    2が、手押し車31の押棒34へ枢着されたブレーキレ
    バー保持体36と、第1ブレーキ部材38と、両者を接
    続しているワイヤー39と、第1ブレーキ部材38を一
    方向へ弾性的に付勢しているばね40と、より成り、 第1ブレーキ部材38が手押し車へ枢着されており、か
    つ該第1ブレーキ部材38が一端部に係止片38cを有
    しかつばね40の端部を受け入れており、他端部にワイ
    ヤー39の端部が取付られており、 第2ブレーキ装置33が、手押し車31の押棒34へ固
    着された固定具50と、該固定具50へ枢着された操作
    レバー53と、第2ブレーキ部材65又は70と、操作
    レバー53と第2ブレーキ部材65又は70とを接続し
    ているワイヤー59と、第2ブレーキ部材65又は70
    を一方向へ弾性的に付勢しているばね66又は72と、
    より成り、 第2ブレーキ部材65又は70が手押し車へ枢着されて
    おり、かつ該第2ブレーキ部材65又は70が一端部に
    係止片65c又は71を有しかつワイヤー59の端部を
    受け入れており、他端部にばね66又は72の端部が取
    付られていることを特徴とする請求項1に記載の手押し
    車用制動装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、第2ブレーキ
    部材70の係止片71が取り替え可能となっていること
    を特徴とする請求項3又は4に記載の手押し車用制動装
    置。
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