JPH10272159A - 車椅子 - Google Patents
車椅子Info
- Publication number
- JPH10272159A JPH10272159A JP9098088A JP9808897A JPH10272159A JP H10272159 A JPH10272159 A JP H10272159A JP 9098088 A JP9098088 A JP 9098088A JP 9808897 A JP9808897 A JP 9808897A JP H10272159 A JPH10272159 A JP H10272159A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ratchet wheel
- body frame
- wheel
- operation lever
- wheelchair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 既存の一般の車椅子を基礎として、これに付
加物を設けるだけで車輪の後進回転を一時的に阻止で
き、上り坂を登り易いものとする。 【解決手段】 左右の各車輪2のスポーク2aに爪車1
8を固定すると共に、この爪車近傍の本体フレーム1に
爪部材23を設け、この爪部材を爪車に一定方向の回転
のみ許容するように係合し得るものとなし、一方ではア
ームレスト近傍の本体フレームに操作レバーを設け、こ
の操作レバーと爪部材を連係させる。操作レバーの操作
により、爪部材が爪車と係合した状態と係合しない状態
に切り換えられる。
加物を設けるだけで車輪の後進回転を一時的に阻止で
き、上り坂を登り易いものとする。 【解決手段】 左右の各車輪2のスポーク2aに爪車1
8を固定すると共に、この爪車近傍の本体フレーム1に
爪部材23を設け、この爪部材を爪車に一定方向の回転
のみ許容するように係合し得るものとなし、一方ではア
ームレスト近傍の本体フレームに操作レバーを設け、こ
の操作レバーと爪部材を連係させる。操作レバーの操作
により、爪部材が爪車と係合した状態と係合しない状態
に切り換えられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックストップ機
構を備えた車椅子に関する。
構を備えた車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に使用される車椅子は、左右側部に
前後何れの方向へも自由に回転できる車輪を備えると共
に、各車輪に独立にブレーキがかけられるようになされ
ている。
前後何れの方向へも自由に回転できる車輪を備えると共
に、各車輪に独立にブレーキがかけられるようになされ
ている。
【0003】ところで車椅子で上り坂を登る場合、坂の
途中で車体の走行を止めてひと休みしたいときがある
が、このような場合、車輪にブレーキをかけるか或いは
ハンドリムを手で握ったままで耐えるようにするほかな
い。
途中で車体の走行を止めてひと休みしたいときがある
が、このような場合、車輪にブレーキをかけるか或いは
ハンドリムを手で握ったままで耐えるようにするほかな
い。
【0004】しかし、ブレーキをかける処置は左右の車
輪に同時にしかも素早く行うことが必要となり、このよ
うな操作は困難であるため、実際上行われていない。ま
たハンドリムを手で握ったまま耐える処置は腕を休める
ことにはならないため意味がない。結局、一般の車椅子
の場合、坂の途中でひと休みすることは難しいのが実情
である。
輪に同時にしかも素早く行うことが必要となり、このよ
うな操作は困難であるため、実際上行われていない。ま
たハンドリムを手で握ったまま耐える処置は腕を休める
ことにはならないため意味がない。結局、一般の車椅子
の場合、坂の途中でひと休みすることは難しいのが実情
である。
【0005】これを改善するため、坂を登るときのみに
左右の車輪を一時的に前方へのみ回転する状態に切り換
えられるようにした改良型の車椅子が出現している(特
公平7−93号)。この車椅子は、各車輪のハブを変形
して、この個所に車輪を一方へのみ回転させる一方向ク
ラッチ及びその操作機構を組み込んだ構成となされてい
る。この車椅子を使用して上り坂を登り中、途中でひと
休みする際は、使用者はハンドリムから単に手を離すよ
うにするのであり、この瞬間、車輪は後進側へ回転しよ
うとするが一方向クラッチがこれを規制するため、車体
は坂の途中で安定的に停止状態を保持され、車椅子の使
用者はひと休みすることができる。
左右の車輪を一時的に前方へのみ回転する状態に切り換
えられるようにした改良型の車椅子が出現している(特
公平7−93号)。この車椅子は、各車輪のハブを変形
して、この個所に車輪を一方へのみ回転させる一方向ク
ラッチ及びその操作機構を組み込んだ構成となされてい
る。この車椅子を使用して上り坂を登り中、途中でひと
休みする際は、使用者はハンドリムから単に手を離すよ
うにするのであり、この瞬間、車輪は後進側へ回転しよ
うとするが一方向クラッチがこれを規制するため、車体
は坂の途中で安定的に停止状態を保持され、車椅子の使
用者はひと休みすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した改良
型の車椅子では、車輪(特にハブ部分)の構造が従来の
ものと大きく異なるため、従来の一般の車椅子を基礎と
して実施する場合、車輪の取り替えを余儀なくされるの
であり、またハブ部分の構造が複雑であるため故障の原
因となり、その修理や応急処置が困難であるほか、コス
ト高の要因をなすのである。
型の車椅子では、車輪(特にハブ部分)の構造が従来の
ものと大きく異なるため、従来の一般の車椅子を基礎と
して実施する場合、車輪の取り替えを余儀なくされるの
であり、またハブ部分の構造が複雑であるため故障の原
因となり、その修理や応急処置が困難であるほか、コス
ト高の要因をなすのである。
【0007】本発明は、既存の一般の車椅子を基礎とし
て、これに付加物を設けることで実施することができる
ものであって、上記した種々の問題を解消できるものと
した車椅子を提供することを目的とする。
て、これに付加物を設けることで実施することができる
ものであって、上記した種々の問題を解消できるものと
した車椅子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、左右の各車輪のスポークに爪車を固定
すると共に、この爪車近傍の本体フレームに爪部材を設
け、この爪部材を爪車に一定方向の回転のみ許容するよ
うに係合し得るものとなし、一方ではアームレスト近傍
の本体フレームに操作レバーを設け、この操作レバーと
爪部材を連係させ、操作レバーの操作により爪部材が爪
車と係合した状態と係合しない状態の何れかに切り換え
変位される構成とする。
め、本発明では、左右の各車輪のスポークに爪車を固定
すると共に、この爪車近傍の本体フレームに爪部材を設
け、この爪部材を爪車に一定方向の回転のみ許容するよ
うに係合し得るものとなし、一方ではアームレスト近傍
の本体フレームに操作レバーを設け、この操作レバーと
爪部材を連係させ、操作レバーの操作により爪部材が爪
車と係合した状態と係合しない状態の何れかに切り換え
変位される構成とする。
【0009】具体的には次のようになす。即ち、操作レ
バーは単一となし、このレバー近傍に、このレバーをそ
の操作位置に解除可能に係止させるための係止操作部材
を設けると共に、操作された操作レバーを原位置に戻し
且つ爪部材を爪車と係合させるためのバネを本体フレー
ムの適宜個所に設ける。また爪車をスポークに、そして
爪部材及び操作レバーを本体フレームにネジ止め手段を
介して固定させる。
バーは単一となし、このレバー近傍に、このレバーをそ
の操作位置に解除可能に係止させるための係止操作部材
を設けると共に、操作された操作レバーを原位置に戻し
且つ爪部材を爪車と係合させるためのバネを本体フレー
ムの適宜個所に設ける。また爪車をスポークに、そして
爪部材及び操作レバーを本体フレームにネジ止め手段を
介して固定させる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例に係る車
椅子の要部を示す側面図、図2は一部を断面とした同要
部の正面図、図3は前記車椅子を示す斜視図である。本
実施例の車椅子は従来の一般の車椅子を基礎としたもの
で、この基礎部分の概要を図3により説明すると次の通
りである。
椅子の要部を示す側面図、図2は一部を断面とした同要
部の正面図、図3は前記車椅子を示す斜視図である。本
実施例の車椅子は従来の一般の車椅子を基礎としたもの
で、この基礎部分の概要を図3により説明すると次の通
りである。
【0011】即ち、管部材1aで形成された本体フレー
ム1を備えており、この本体フレーム1の左右各側部に
は、車輪2が、縦向きの管部材1aに固定された支持軸
3を介して前後何れの方向へも自在に回転するように装
着されている。この際、各車輪2にはハンドリム4が固
定される。
ム1を備えており、この本体フレーム1の左右各側部に
は、車輪2が、縦向きの管部材1aに固定された支持軸
3を介して前後何れの方向へも自在に回転するように装
着されている。この際、各車輪2にはハンドリム4が固
定される。
【0012】5は管部材1aに固定されたアームレス
ト、6は前部管部材1aに前後軸7を介して折り畳み自
在に装着された足載せ板、8は後向きの管部材1aに固
定した把握部材、9及び10は左右の管部材1a、1a
間に掛け渡された座面布と背面布、11は本体フレーム
1の各側部に前後向きに固着された側板、12は前部縦
向き管部材1aの下端に装着されたキャスターで左右各
側に対称状に設けられるものである。
ト、6は前部管部材1aに前後軸7を介して折り畳み自
在に装着された足載せ板、8は後向きの管部材1aに固
定した把握部材、9及び10は左右の管部材1a、1a
間に掛け渡された座面布と背面布、11は本体フレーム
1の各側部に前後向きに固着された側板、12は前部縦
向き管部材1aの下端に装着されたキャスターで左右各
側に対称状に設けられるものである。
【0013】各車輪2には独立のブレーキ装置bが設け
られ、左右二つのブレーキ装置bは対称な構成となされ
ている。各ブレーキ装置bは、下部前後向きの管部材1
aに軸着され且つスプリング13で前方へ引張された起
立操作棒14を備え、この操作棒14の高さ途中に横向
きの制動棒15を固着し、操作棒14の上部を本体フレ
ーム1付の案内係止部16の長孔に挿通させて案内係止
されるようになすほか、操作棒14の上端に把握部材を
固定したものとなしてある。
られ、左右二つのブレーキ装置bは対称な構成となされ
ている。各ブレーキ装置bは、下部前後向きの管部材1
aに軸着され且つスプリング13で前方へ引張された起
立操作棒14を備え、この操作棒14の高さ途中に横向
きの制動棒15を固着し、操作棒14の上部を本体フレ
ーム1付の案内係止部16の長孔に挿通させて案内係止
されるようになすほか、操作棒14の上端に把握部材を
固定したものとなしてある。
【0014】上記した基礎部分の使用に於いては、障害
者などが座面布9上に座した状態で乗り、左右の手で各
側のハンドリム4を持って車輪2、2を送り回転させ、
車体を走行させるようにする。
者などが座面布9上に座した状態で乗り、左右の手で各
側のハンドリム4を持って車輪2、2を送り回転させ、
車体を走行させるようにする。
【0015】一定位置に停止させた状態を保持するに
は、左右の起立操作棒14、14をスプリング13力に
抗して後方へ揺動させることにより制動棒15を車輪2
のタイヤ外周に圧接させ、この状態で起立操作棒14、
14の上部を案内係止部16に係止させ、各車輪2を回
転の規制された状態に保持する。
は、左右の起立操作棒14、14をスプリング13力に
抗して後方へ揺動させることにより制動棒15を車輪2
のタイヤ外周に圧接させ、この状態で起立操作棒14、
14の上部を案内係止部16に係止させ、各車輪2を回
転の規制された状態に保持する。
【0016】本実施例では上記基礎部分に付加物を設け
た構成となすのであって、これが本発明の特徴部分であ
るが、これについて図1〜図3により説明すると、次の
通りである。
た構成となすのであって、これが本発明の特徴部分であ
るが、これについて図1〜図3により説明すると、次の
通りである。
【0017】即ち、各車輪2の内方側のスポーク2aの
外面に鋼板製リング板17をゴムリング板17aを介し
て車輪2と同心状に当接させ、またこのリング板17の
外面にリング状の爪車18を車輪2と同心状に当接させ
る。そして、この爪車18に対向したスポーク2a内面
個所に半円形の挟付板19a、19bの一対をやはり半
円形のゴムリング板19a1、19b2の一対を介して
リング状に配置し、これらのリング板19a、19b、
19a1、19a2をボルト20で爪車18にネジ止め
し、爪車18をスポーク2aに固定させる。
外面に鋼板製リング板17をゴムリング板17aを介し
て車輪2と同心状に当接させ、またこのリング板17の
外面にリング状の爪車18を車輪2と同心状に当接させ
る。そして、この爪車18に対向したスポーク2a内面
個所に半円形の挟付板19a、19bの一対をやはり半
円形のゴムリング板19a1、19b2の一対を介して
リング状に配置し、これらのリング板19a、19b、
19a1、19a2をボルト20で爪車18にネジ止め
し、爪車18をスポーク2aに固定させる。
【0018】また爪車18近傍の本体フレーム1の外面
側に概ね三角形の支持板21を沿わせ、この支持板21
に対応した管部材1aの本体フレーム1内方側に挟付片
22を配置し、この挟付片22と支持板21をボルト2
0でネジ締めし、支持板21を本体フレーム1に固定さ
せる。
側に概ね三角形の支持板21を沿わせ、この支持板21
に対応した管部材1aの本体フレーム1内方側に挟付片
22を配置し、この挟付片22と支持板21をボルト2
0でネジ締めし、支持板21を本体フレーム1に固定さ
せる。
【0019】支持板21には先端が爪車18の外周の歯
面18aに係合される爪部材23を軸24着すると共
に、この爪部材23を爪車18側へ押圧するためのバネ
板25を設ける。このバネ板25は基端を突起部21a
を介して支持板21にボルト固定し、先端部を爪部材2
3に圧接させたものとなす。
面18aに係合される爪部材23を軸24着すると共
に、この爪部材23を爪車18側へ押圧するためのバネ
板25を設ける。このバネ板25は基端を突起部21a
を介して支持板21にボルト固定し、先端部を爪部材2
3に圧接させたものとなす。
【0020】一方、アームレスト5近傍の本体フレーム
1には図示しない挟付片を介して操作レバー具27をネ
ジ止めし固定させる。操作レバー具27は操作レバー2
8のほか、このレバー28をその一定操作位置で解除可
能に係止させるための係止操作部材29を具備したもの
となす。
1には図示しない挟付片を介して操作レバー具27をネ
ジ止めし固定させる。操作レバー具27は操作レバー2
8のほか、このレバー28をその一定操作位置で解除可
能に係止させるための係止操作部材29を具備したもの
となす。
【0021】しかして操作レバー28と各車輪2の爪部
材23とをインナー30aとアウター30bからなるワ
イヤ連係具30で連係させる。この際、インナー30a
は一端を操作レバー28に、そして他端を爪部材23に
結合させ、またアウター30bは一端を操作レバー具2
7に係止させ、他端を爪部材23の近傍に配置し適宜な
突起部21bを介して支持板21に係止させる。またイ
ンナー30aは操作レバー28から左右各側の爪部材2
3までの長さを同一となし、さらに左右各側の爪部材2
3近傍に達した各アウター30bの端部はネジ管などで
その全長を変更調整できるようになす。
材23とをインナー30aとアウター30bからなるワ
イヤ連係具30で連係させる。この際、インナー30a
は一端を操作レバー28に、そして他端を爪部材23に
結合させ、またアウター30bは一端を操作レバー具2
7に係止させ、他端を爪部材23の近傍に配置し適宜な
突起部21bを介して支持板21に係止させる。またイ
ンナー30aは操作レバー28から左右各側の爪部材2
3までの長さを同一となし、さらに左右各側の爪部材2
3近傍に達した各アウター30bの端部はネジ管などで
その全長を変更調整できるようになす。
【0022】以上が本発明に係る車椅子の構成である
が、次にこの特徴部分の使用例及び作動を説明する。障
害者等は車椅子を比較的平坦な面で使用するときは、操
作レバー28を一定角度以上揺動させ、係止操作部材2
9によりその揺動位置を保持させるのである。
が、次にこの特徴部分の使用例及び作動を説明する。障
害者等は車椅子を比較的平坦な面で使用するときは、操
作レバー28を一定角度以上揺動させ、係止操作部材2
9によりその揺動位置を保持させるのである。
【0023】この際、操作レバー28の動作はインナー
30aを介して爪部材23に伝達され、これにより爪部
材23はバネ板25の弾力に抗して爪車18から離れる
方向へ揺動され、各車輪2は前後何れの方向へも自在に
回転する状態となる。従って障害者等は従来の一般の車
椅子と同様に使用でき、前後進や方向転換等を自由に行
えるのである。
30aを介して爪部材23に伝達され、これにより爪部
材23はバネ板25の弾力に抗して爪車18から離れる
方向へ揺動され、各車輪2は前後何れの方向へも自在に
回転する状態となる。従って障害者等は従来の一般の車
椅子と同様に使用でき、前後進や方向転換等を自由に行
えるのである。
【0024】この使用中に上り坂に出くわしたときは、
係止操作部材29をワンタッチ操作して操作レバー28
の係止を瞬時に解除させる。これにより、操作レバー2
8はインナー30aを介してバネ板25の弾力を伝達さ
れて原位置に引き戻されるのであり、また爪部材23は
バネ板25の弾力で爪車18側に押圧され、その先端部
が爪車18の外周の歯面18aに係合し、爪車18の前
進側への回転のみ許容する状態となる。この状態は、車
輪2を回転させたときに爪部材23と爪車18が発する
カチカチという係合音によって確認される。
係止操作部材29をワンタッチ操作して操作レバー28
の係止を瞬時に解除させる。これにより、操作レバー2
8はインナー30aを介してバネ板25の弾力を伝達さ
れて原位置に引き戻されるのであり、また爪部材23は
バネ板25の弾力で爪車18側に押圧され、その先端部
が爪車18の外周の歯面18aに係合し、爪車18の前
進側への回転のみ許容する状態となる。この状態は、車
輪2を回転させたときに爪部材23と爪車18が発する
カチカチという係合音によって確認される。
【0025】この状態となった後、障害者等は左右の車
輪2、2を前進方向へ回転させて上り坂を登るようにす
るのであり、登り途中で疲れたときは、両手をハンドリ
ム4から注意深く離すようにする。
輪2、2を前進方向へ回転させて上り坂を登るようにす
るのであり、登り途中で疲れたときは、両手をハンドリ
ム4から注意深く離すようにする。
【0026】ハンドリム4を離した瞬間、各車輪2は上
り坂に起因した重力作用により後進側へ回転しようとす
るが、各爪部材23が爪車18の歯に直ちに引っ掛か
り、車輪2の後進方向の回転を阻止するのであり、これ
により、車体は殆ど後進することなく前進姿勢のまま停
止状態を保持される。
り坂に起因した重力作用により後進側へ回転しようとす
るが、各爪部材23が爪車18の歯に直ちに引っ掛か
り、車輪2の後進方向の回転を阻止するのであり、これ
により、車体は殆ど後進することなく前進姿勢のまま停
止状態を保持される。
【0027】かくして障害者等は不安全となることなく
ひと休みできるのであり、ひと休みした後は再びハンド
リム4を握って車輪2、2を回転させ登るようにするの
である。
ひと休みできるのであり、ひと休みした後は再びハンド
リム4を握って車輪2、2を回転させ登るようにするの
である。
【0028】
【発明の効果】以上のような構成とした本発明によれ
ば、従来の一般の車椅子を基礎として、これを変更する
ことなく簡便且つ安価に実現できるものであり、また特
徴部分の機構が簡単で各部が目視できるものとなるため
故障が少なくなり、しかもその応急処置を施し易いもの
となる。また爪部材と爪車の係合状態がカチカチ音で確
認できるため取扱いを安全に行えるものである。
ば、従来の一般の車椅子を基礎として、これを変更する
ことなく簡便且つ安価に実現できるものであり、また特
徴部分の機構が簡単で各部が目視できるものとなるため
故障が少なくなり、しかもその応急処置を施し易いもの
となる。また爪部材と爪車の係合状態がカチカチ音で確
認できるため取扱いを安全に行えるものである。
【0029】請求項2に記載のものによれば爪部材の操
作が行い易いものとなり、また請求項3に記載のものに
よれば従来の一般の車椅子を本発明品となす際に面倒な
工作が必要なく、締め付け具のみで行えるものとなる。
作が行い易いものとなり、また請求項3に記載のものに
よれば従来の一般の車椅子を本発明品となす際に面倒な
工作が必要なく、締め付け具のみで行えるものとなる。
【図1】本発明の一実施例に係る車椅子の要部を示す側
面図である。
面図である。
【図2】一部を断面とした前記要部の正面図である。
【図3】前記車椅子を示す斜視図である。
1 本体フレーム 2 車輪 2a スポーク 5 アームレスト 18 爪車 23 爪部材 25 バネ板 28 操作レバー 29 係止操作部材
Claims (3)
- 【請求項1】 左右の各車輪のスポークに爪車を固定す
ると共に、この爪車近傍の本体フレームに爪部材を設
け、この爪部材を爪車に一定方向の回転のみ許容するよ
うに係合し得るものとなし、一方ではアームレスト近傍
の本体フレームに操作レバーを設け、この操作レバーと
爪部材を連係させ、操作レバーの操作により爪部材が爪
車と係合した状態と係合しない状態の何れかに切り換え
変位されることを特徴とする車椅子。 - 【請求項2】 操作レバーを単一となし、このレバー近
傍にこのレバーをその操作位置に解除可能に係止させる
ための係止操作部材を設けると共に、操作された操作レ
バーを原位置に戻し且つ爪部材を爪車に係合させるため
のバネを本体フレームの適宜個所に設けたことを特徴と
する請求項1記載の車椅子。 - 【請求項3】 爪車がスポークに、そして爪部材及び操
作レバーが本体フレームにネジ止め手段を介して固定さ
れたことを特徴とする請求項1又は2記載の車椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9098088A JPH10272159A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9098088A JPH10272159A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 車椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10272159A true JPH10272159A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=14210598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9098088A Pending JPH10272159A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 車椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10272159A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004267362A (ja) * | 2003-03-06 | 2004-09-30 | Kawamura Cycle:Kk | 車いす用後輪逆転防止機構 |
DE10339579B3 (de) * | 2003-08-28 | 2004-11-25 | Hugo Sorg | Rücklaufsperre für einen Rollstuhl |
CN106368123A (zh) * | 2016-11-01 | 2017-02-01 | 中国计量大学 | 一种新型轮式缆索爬升装置 |
CN110671395A (zh) * | 2019-07-10 | 2020-01-10 | 东风汽车有限公司 | 锁止解锁机构、推车和卸料系统 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9098088A patent/JPH10272159A/ja active Pending
Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
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