JP2002210885A - 耐熱フィルム材料及び感熱転写記録媒体 - Google Patents
耐熱フィルム材料及び感熱転写記録媒体Info
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Abstract
が設けられた耐熱フィルム材料の当該耐熱滑性層が、比
較的少ない滑剤の含有量でも良好な耐熱滑性を示すよう
にし、しかもその滑剤を使用した場合に、耐熱滑性層の
形成の際に使用するコーティング組成物の液安定性を向
上させる。 【解決手段】 基材フィルムの片面に、バインダ成分と
滑剤成分とを含む耐熱滑性層が設けられた耐熱フィルム
材料において、滑剤成分として、遊離高級脂肪酸を3〜
30重量%含有する高級脂肪酸金属塩を使用する。特
に、遊離高級脂肪酸としてステアリン酸、高級脂肪酸金
属塩としてステアリン酸アルミニウムを使用する。
Description
ボンなどの感熱転写記録媒体に適した耐熱フィルム材料
に関する。
クリボンは、一般にポリエステルフィルム等の基材フィ
ルムの片面に耐熱滑性層が設けられた耐熱フィルム材料
の他面に、インク層が設けられた構造を有する。ここ
で、耐熱滑性層としては、バインダ成分中に滑剤を分散
させ成膜したものが広く利用されている。例えば、1)
日本特許第2521885号は、熱可塑性樹脂バインダ
100重量部に対し、ポリエチレンワックスや高級脂肪
酸アミド等の、加熱により溶融して滑剤又は離型剤の作
用を有する物質を10〜100重量部の割合で配合した
コーティング組成物を成膜し、耐熱滑性層とすることを
提案している。2)特公平1−49638号公報は、軟
化点又は融点が100℃以上の樹脂剤に、滑剤として常
温で固体ないし半固体でHLBが4以上の界面活性剤を
配合したコーティング組成物を成膜し、耐熱滑性層とす
ることを提案している。3)特開平10−71773号
公報は、滑剤として、片方の末端がアミノ基、カルボキ
シル基、メルカプト基のいずれかよりなる直鎖脂肪族炭
化水素とイソシアネートとの反応生成物と、熱離型剤と
して高級脂肪族金属塩(ステアリン酸のCa塩、Mg塩
又はLi塩等)及び燐酸エステル系界面活性剤の混合剤
と、バインダー樹脂とからなるコーティング組成物を成
膜し、耐熱滑性層とすることを提案している。
日本特許第2521885号の場合、滑剤又は離型剤の
作用を有する物質として、加熱により溶融する物質を熱
可塑性樹脂バインダ100重量部に対し非常に高い配合
割合(10〜100重量部)で使用するため、滑剤が表
面にブリードするという問題があり、また、2)の特公
平1−49638号公報の場合には、インク層に転移し
易いという問題があり、3)の特開平10−71773
号公報の場合には、高級脂肪族金属塩がコーティング組
成物中で沈降・凝集し易く、コーティング組成物の液安
定性が不十分であるという問題があった。
ーマルヘッドから耐熱滑性層へ付加されるエネルギーが
増大しているため、前述の1)〜3)で提案されたよう
な耐熱滑性層を有する耐熱フィルム材料についても、耐
熱滑性層の剥がれや熱収縮によるフィルム変形というフ
ィルムダメージが生じ易くなっており、それらの特性の
向上が求められている。
しようとするものであり、基材フィルムの片面に、バイ
ンダ成分と滑剤成分とを含む耐熱滑性層が設けられた耐
熱フィルム材料の当該耐熱滑性層が、比較的少ない滑剤
の含有量でも良好な耐熱滑性を示すようにすること、及
びその滑剤を使用した場合に、耐熱滑性層の形成の際に
使用するコーティング組成物の液安定性が向上するよう
にすることを目的とする。
て、所定範囲量の遊離高級脂肪酸を含有する高級脂肪酸
金属塩を使用することにより、上述の目的を達成できる
ことを見出し、本発明を完成させるに至った。
バインダ成分と滑剤成分とを含む耐熱滑性層が設けられ
た耐熱フィルム材料において、滑剤成分が、遊離高級脂
肪酸を3〜30重量%含有する高級脂肪酸金属塩である
ことを特徴とする耐熱フィルム材料を提供する。
基材フィルムの他面に、感熱転写インク層が設けられて
いることを特徴とする感熱転写記録媒体を提供する。
ムの片面に、バインダ成分と滑剤成分とを含む耐熱滑性
層が設けられたものであり、滑剤成分として、遊離高級
脂肪酸を含有する高級脂肪酸金属塩を使用する。このよ
うな滑剤成分を使用することにより、耐熱滑性層に比較
的少ない滑剤の含有量でも良好な耐熱滑性特性を賦与す
ることができる。しかも、耐熱滑性層の形成の際に使用
するコーティング組成物の液安定性を向上させることが
できる。この理由は明確ではないが、高級脂肪酸金属塩
をバインダ成分に分散させる際に、高級脂肪酸金属塩が
遊離脂肪酸を3〜30重量%含有すると、遊離脂肪酸が
バインダ成分の一般的な溶剤(メチルエチルケトン(M
EK)、トルエン等)に対し良好な溶解性を示すので、
コーティング組成物中における高級脂肪酸金属塩の微粒
子化が促進され、その結果、コーティング組成物の液安
定性が向上するものと考えられる。しかも、液安定性が
向上したコーティング組成物は、表面平滑性に優れた耐
熱滑性層を与えるので、耐熱滑性層の耐熱滑性特性を向
上させることができる。
高級脂肪酸金属塩には、前述したように、遊離高級脂肪
酸を3〜30重量%、好ましくは4〜26重量%含有さ
れている。これは、遊離高級脂肪酸の含有量が3重量%
未満であると、本発明の意図した効果が得られず、逆に
30重量%を超えると、ブリードしてブロッキングを生
じるからである。
きすぎると耐熱滑性層の表面平滑性が低下し、小さすぎ
ると入手コストが増大するので、好ましくは30μm以
下、より好ましくは0.5μm以下である。
ルミチン酸、ステアリン酸等の炭素数12〜18の高級
脂肪酸を挙げることができる。
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の炭素数12〜1
8の高級脂肪酸のナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属
塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等を挙げることができる。
中でも、一分子中に1つ、2つ又は3つの高級脂肪酸残
基を有し、高級脂肪酸塩の分散性を向上させること可能
なアルミニウム塩が特に好ましい。
の高級脂肪酸部分とは、異なってもよいが、高級脂肪酸
金属塩の製造時に遊離高級脂肪酸含有量を調整できる点
から、同じであることが好ましい。特に、ステアリン酸
とステアリン酸アルミニウムの組合わせが好ましい。
は、従来の耐熱フィルム材料の耐熱滑性層で用いられた
ものと同じ構成とすることができる。例えば、ポリエス
テル樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹
脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポ
リエーテル系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、ポリアクリ
ル酸エステル系樹脂、ポリメタクリル酸系樹脂、ポリメ
タクリル酸エステル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹
脂等を挙げることができる。これらは、架橋剤、例えば
イソシアネート系架橋剤で架橋してもよい。中でも、ポ
リメチルメタクリレートは、遊離高級脂肪酸であるステ
アリン酸と高級脂肪酸金属塩であるステアリン酸アルミ
ニウムと組み合わせた場合に、特に耐熱滑性が向上する
ので好ましく使用できる。
は、少なすぎると添加効果が十分に得られず、多すぎる
とブロッキングを生じるので、バインダ成分100重量
部に対し好ましくは3〜9重量部、より好ましくは7〜
9重量部である。
の種類、基材フィルムの種類などに応じて適宜決定する
ことができるが、一般に0.01〜10.0μm厚であ
る。
としては、従来公知の耐熱フィルム材料の基材フィルム
と同じ構成のものを使用することができ、例えば、ポリ
エステルフィルム、ポリイミドフィルム、ポリアミドフ
ィルムなどを挙げることができる。それらの厚みは、通
常1〜50μmである。
は、基材フィルムと耐熱滑性層との間に、耐熱滑性層の
バインダ成分よりも高いガラス転位温度を示す高ガラス
転位温度樹脂層を設けることができる。また、架橋性樹
脂と架橋剤とを組み合わせて高耐熱性樹脂層を設けるこ
ともできる。このような構成とすることにより、より高
度な耐熱性を実現することができる。このような高ガラ
ス転位温度樹脂層としては、ポリアミド等の樹脂からな
る層が挙げられる。また、高耐熱性樹脂層を構成する架
橋性樹脂としては、ポリビニルブチラール、ポリビニル
アセタール、フェノキシ樹脂等が挙げられ、架橋剤とし
ては、イソシアネートが挙げられる。
ム上に、バインダ成分と滑剤と溶剤(トルエン、ME
K、酢酸ブチルなど)中で均一に混合した耐熱滑性層形
成用コーティング組成物を、常法により塗布し乾燥する
ことにより製造することができる。高ガラス転位温度樹
脂層を設ける場合には、高ガラス転位温度樹脂を含有す
るコーティング組成物を、常法により基材フィルムに塗
布し乾燥した後に、前述の耐熱滑性層形成用コーティン
グ組成物を、常法により塗布し乾燥することにより製造
することができる。
性特性を生かして種々の用途、例えば配線基板、自動車
エンジンルーム内のコードやチューブの保護等に利用す
ることができるが、中でも、耐熱フィルム材料の耐熱滑
性層の反対面に、昇華型あるいは熱溶融転写型の熱転写
インク層を設けた感熱転写記録媒体に好ましく適用する
ことができる。
ク層は、従来公知の感熱転写記録媒体の熱転写インク層
と同様の構成とすることができる。即ち、耐熱性バイン
ダ成分中に昇華又は熱拡散性色材を溶剤とともに分散さ
せたインク組成物を成膜した昇華熱転写性インク層や、
熱溶融性物質中に色材素を溶媒とともに分散させたイン
ク組成物を成膜した熱溶融転写性インク層を利用するこ
とができる。
たは熱拡散性色材としては、アゾ系、アントラキノン
系、スチリル系、ナフトキノン系、キノフタロン系、ア
ゾメチン系、クマリン系、および縮合多環系などの種々
の非イオン性の色素が用いられ、また耐熱性バインダ成
分としては、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ
アリレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアラミド樹脂、
ポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂およびアセチ
ルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロースな
どのようなセルロース系樹脂などが用いられる。溶剤と
しては、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤;メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノンなどのケトン系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチルな
どのエステル系溶剤;イソプロパノール、ブタノール、
メチルセロソルブなどのアルコール系溶剤;ジオキサ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶剤;ジメチ
ルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド系
溶剤などが用いられる。
しては、例えば顔料としてカーボンブラックのような無
機顔料;アゾ系、縮合多環系などの各種有機顔料が用い
られ、また色素として例えば、酸性染料、塩基性染料、
油溶性染料、金属錯塩染料などが用いられる。また、熱
溶融性物質としては融点が40〜120℃の固体または
半固体物質が好ましく、パラフィンワックス、マイクロ
クリスタリンワックス、カルナバワックス、モンタンワ
ックス、木ロウ、油脂系合成ワックスなどが挙げられ
る。溶剤としては、前記の昇華熱転写インク層の場合と
同様のものが挙げられる。
じて有機または無機の非昇華性粒子、分散剤、帯電防止
剤、ブロッキング防止剤、消泡剤、酸化防止剤、粘度調
節剤、pH調整剤、潤滑剤などの添加剤を添加してもよ
い。これらのインク組成物は、耐熱滑性層と同様の塗布
方法により塗布すればよく、また、塗布膜厚は乾燥膜厚
で一般に0.1〜5μmである。
る。
堺化学工業社製の高級脂肪酸(ステアリン酸)金属塩の
一覧を表1に示す。なお、リン酸エステルナトリウムと
して、堺化学工業社製のRD−720を使用した。
製)100重量部に、表2の滑剤を9重量部と溶剤とし
てトルエンとを常法により均一に混合し、固形分濃度が
10重量%の耐熱滑性層形成用コーティング組成物を調
製した。得られた組成物について、以下に説明するよう
に液安定性を試験し評価した。評価結果を表2に示す。
て、沈降物が生じているか否かを観察した。沈降物が生
じていなかった場合を「○」、生じていた場合を「×」
と評価した。
μm厚のポリエステルフィルムの片面に形成された、ガ
ラス転位温度120℃のポリビニルアセタール(KS−
1、積水化学社製)とイソシアネート架橋剤(D−10
3、武田薬品工業社製)との混合物(当量比1/1.
2)からなる0.9μm厚の架橋性樹脂層上に、乾燥厚
が0.7μmとなるようにコイルバー塗工装置により塗
布し、100℃の乾燥炉中で1分間乾燥して耐熱滑性層
を形成することにより耐熱フィルム材料を作製した。
するため、50℃で48時間、エージング処理すること
により、試験サンプル用の耐熱フィルム材料を得た。
に説明するように、耐熱滑性特性として耐フィルムダメ
ージ性と耐塗膜剥がれ性とを試験評価した。得られた結
果を表2に示す。
酸金属塩に代えてリン酸エステルナトリウムを使用した
例であり、比較例7は、耐熱滑性層を設けずに、高ガラ
ス転位温度樹脂層が露出している例である。
rd III, MasstransferMode, 印字エネルギーレベル1
0750)で単色(ブラック)のベタパターンを印字
し、印字後の耐熱フィルム材料の歪みを目視観察した。
耐熱フィルム材料に変形が生じない場合を「○」、歪み
が生じた場合を「△」、切断した場合を「×」と評価し
た。
プ(セロテープ、ニチバン社製)を貼付けた後、粘着テ
ープを剥がし、耐熱滑性層が剥離するか否かを目視観察
した。耐熱滑性層の剥離が生じない場合を「○」、剥離
が生じた場合を「×」と評価した。
遊離高級脂肪酸(ステアリン酸)を3〜30重量%の範
囲内で含有する高級脂肪酸金属塩(ステアリン酸アルミ
ニウム)を使用した実施例1及び2の場合、耐熱滑性層
形成用コーティング組成物の液安定性が優れており、し
かも耐フィルムダメージ性も耐塗膜剥がれ性にも優れて
いた。
の高級脂肪酸金属塩を滑剤成分として使用した比較例1
〜3の場合には液安定性に問題があり、比較例4〜5の
場合には耐フィルムダメージ性に問題があった。
えてリン酸エステルナトリウムを使用した比較例6の場
合には耐フィルムダメージ性に問題があった。また、耐
熱滑性層を設けずに、高ガラス転位温度樹脂層が露出し
ていた比較例7の場合には、耐熱フィルム材料が走行し
なかった。
滑剤成分とを含む耐熱滑性層が設けられた本発明の耐熱
フィルム材料は、滑剤としてと3〜30重量%の遊離高
級脂肪酸を含有する高級脂肪酸金属塩を使用するので、
耐熱滑性層に比較的少ない量で滑剤を含有させた場合で
も良好な耐熱滑性を示す。しかも、その滑剤を使用した
場合に、耐熱滑性層の形成の際に使用するコーティング
組成物は、その液安定性がよい。
Claims (6)
- 【請求項1】 基材フィルムの片面に、バインダ成分と
滑剤成分とを含む耐熱滑性層が設けられた耐熱フィルム
材料において、滑剤成分が、遊離高級脂肪酸を3〜30
重量%含有する高級脂肪酸金属塩であることを特徴とす
る耐熱フィルム材料。 - 【請求項2】 遊離高級脂肪酸がステアリン酸であり、
高級脂肪酸金属塩がステアリン酸アルミニウムである請
求項1記載の耐熱フィルム材料。 - 【請求項3】 バインダ成分がポリメチルメタクリレー
トである請求項1記載の耐熱フィルム材料。 - 【請求項4】 耐熱滑性層中に、バインダ成分100重
量部に対し滑剤成分が3〜9重量部含有されている請求
項1〜3のいずれかに記載の耐熱フィルム材料。 - 【請求項5】 基材フィルムと耐熱滑性層との間に、耐
熱滑性層のバインダ成分よりも高いガラス転位温度を示
す高ガラス転位温度樹脂層が設けられている請求項1〜
4のいずれかに記載の耐熱フィルム材料。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の耐熱フ
ィルム材料の基材フィルムの他面に、感熱転写インク層
が設けられていることを特徴とする感熱転写記録媒体。
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