JPS63268694A

JPS63268694A - 熱転写用シ−ト

Info

Publication number: JPS63268694A
Application number: JP62103863A
Authority: JP
Inventors: Katsuaki Omachi; 大町　克明
Original assignee: OSAKA SHIIRING INSATSU KK; Osaka Sealing Printing Co Ltd
Current assignee: OSAKA SHIIRING INSATSU KK; Osaka Sealing Printing Co Ltd
Priority date: 1987-04-27
Filing date: 1987-04-27
Publication date: 1988-11-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は熱転写用シートに関し、特に、シート基材を
たとえばサーマルヘッドなどの熱から保護するための耐
熱層を有する、熱転写用シートに関する。

（従来技術）従来の熱転写用シートでは、サーマルヘッドの汚れやス
ティック現象を防ぐためにその耐熱層をシリコン樹脂な
どで構成したものがあった。また、その耐熱層をたとえ
ば酸化チタンのような滑性の高い無機顔料とアクリル樹
脂とで構成したものがあった。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、その耐熱層をシリコン樹脂などで構成し
た熱転写用シートでは、サーマルヘッドの汚れやスティ
ック現象を防ぐことができるが、熱転写用シートがサー
マルヘッドに引っ掛かってしまい、その走行性が悪くな
るとともに、サーマルヘッドを摩耗させるという欠点が
あった。また、シリコン樹脂を硬化させるために高温に
する必要があり、そのため熱転写用シートの製造が困難
であった。さらに、シリコン樹脂は高価であるために、
熱転写用シートを製造するためのコストが高くなるとい
う欠点があうた。

また、その耐熱層を酸化チタンとアクリル樹脂とで構成
した熱転写用シートでは、サーマルヘッドに汚れを生じ
、そのためサーマルヘッドから熱転写用シートへの熱伝
導性が悪くなって、転写した文字が不明瞭になるという
欠点があった。

それゆえに、この発明の主たる目的は、熱転写する際に
、反ティック現象およびサーマルヘッドの汚れを防止し
、その走行性に優れ、さらに製造が容易でかつ安価な、
熱転写用シートを提供することである。

（問題点を解決するための手段）この発明は、シート基材と、シート基材の一方主面に形
成される熱溶融性インク層と、シート基材の他方主面に
形成される耐熱層とを有する熱転写用シートであって、
耐熱層はエマルジョン化した自己架橋性アクリル樹脂お
よび高級脂肪酸金属塩で構成される、熱転写用シートで
ある。

（作用）熱転写用シートがその耐熱層側からたとえばサーマルヘ
ッドなどによって加熱されることによって、加熱された
部分の熱溶融性イジク層が転写される。このとき、耐熱
層も加熱されるが、その部分の耐熱層がスティック現象
やサーマルヘッドの汚れを防止する。

（発明の効果）この発明によれば、熱転写の際に耐熱層のスティック現
象が起こらない。また、熱転写用シートの走行性が良好
で、かつサーマルヘッドが汚れないので、鮮明に熱溶融
性インク層を転写することができる。さらに、その製造
が容易でかつ安価な熱転写用シートを得ることができる
。

この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点
は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から
一層明らかとなろう。

（実施例）図はこの発明の一実施例を示す断面図である。

この熱転写用シート１０はシート基材１２を含む。

シート基材１２は、たとえばポリエチレンテレフタレー
トなどのフィルムで形成される。このシート基血１２は
、ポリエチレンテレフタレートフィルム以外にも、ポリ
プロピレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム
、ポリイミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポ
リエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムおよびポ
リスチレンフィルムなどを使用することができる。これ
らのフィルムは、後述の耐熱層の接着性を上げるために
プライマ処理、コロナ処理、プラズマ放電などの処理を
施したものを用いてもよい。

シート基材１２の一方主面上には、熱溶融性インク１１
１４が形成される。この熱溶融性インク層１４に用いら
れる熱溶融性インクは、たとえば顔料としてのカーボン
ブラック、バインダとしてのカルナバワックス、脂肪族
系石油樹脂およびスチレン−アクリル共重合樹脂などで
構成される。

なお、熱溶融性インクの顔料または染料として、カーボ
ンブラック以外にも、ニグロシシン染料。

ファースト・エローＧ、ベンジジン・４エロー、ピグメ
ント・エロー、イルガジン・レッド、トルイジン・レッ
ド、カーミンＦＢ、　ピグメント・オレンジＲ，リソー
ル・レッド２Ｇ、　　レーキ・レッドＣ，ローダミンＦ
Ｂ、ローダミンＢレーキ、メチル・バイオレッドＢレー
キ、フタロシアニンブルー、ブリリアント・グリーンＢ
およびフタロシアニングリーンＢなどを使用することが
できる。

また、熱溶融性インクのバインダとして、カルナバワッ
クス以外に、マイクロクリスタリンワックス、パラフィ
ンワックス、木ロウ、密ロウなどのワックス類、ミリス
チン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸などの
高級脂肪酸とその金属塩およびエステルなどの誘導体、
ロジンフェノール、ロジンマレイン酸、水添ロジンなど
のロジン誘導体、脂肪族系石油樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、スチレン−
ブタジェン共重合樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂などの熱可塑性樹脂を用いること
ができる。

さらに、シート基材１２の他方主面には、耐熱層１６が
形成される。この耐熱層１６は、たとえばアクリル酸−
メタクリル酸アルキル共重合樹脂エマルジョンなどのエ
マルジョン化した自己架橋性アクリル樹脂とステアリン
酸亜鉛などの高級脂肪酸金属塩とで構成される。この高
級脂肪酸金属塩の配合量は、耐熱層中５〜１００重量部
であるのが望ましい。また、耐熱層の厚みは０．１−１
０μｍの範囲内にあることが望ましい。

ここで用いられる自己架橋性アクリル樹脂は、架橋反応
に与かる反応基を有するアクリル酸、メタクリル酸とこ
れらのエステル類との重合物およびこれらとスチレン、
酢酸ビニル、塩化ビニル。

アクリロニトリル、アクリルアミドなどとの重合物であ
る。そして、これらの反応基としては、カルボキシル基
、エポキシ基、ヒドロキシル基、アミド基およびメチロ
ール化アクリルアミド基などがあり、架橋の際にこれら
が互いに反応する。

なお、エマルジョン化した自己架橋性アクリル樹脂とし
て、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合樹脂のほ
かに、アクリル酸−アクリル酸アルキル共重合樹脂、酢
酸ビニル−アクリル酸共重合樹脂、酢酸ビニル−メタク
リル酸共重合樹脂。

酢酸ビニル−アクリル酸アルキル共重合樹脂、酢酸ビニ
ル−メタクリル酸アルキル共重合樹脂、アクリロニトリ
ル−アクリル酸共重合樹脂、アクリロニトリル−アクリ
ル酸−アクリル酸アルキル共重合樹脂、アクリロニトリ
ル−アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合樹脂、ア
クリロニトリル−メタクリル酸共重合樹脂、スチレン−
アクリル酸共重合樹脂、スチレン−アクリル酸−アクリ
ル酸アルキル共重合樹脂２．スチレン−メタクリル酸共
重合樹脂、スチレン−アクリル酸−メタクリル酸共重合
樹脂およびこれらの誘導体をエマルジョン化したものを
使用することができる。

また、高級脂肪酸金属塩として、ステアリン酸亜鉛以外
に、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ラウリン酸カルシウム、ラウリン酸マグネシウム、
ミリスチン酸カルシウム。

セバシン酸マンガン、セバシン酸マグネシウムなどの炭
素数６〜２８の脂肪酸との金属塩類を使用することがで
きる。

このような熱転写用シート１０では、たとえばサーマル
ヘッドの熱によって転写する際に、スティック現象が起
こらない、さらに、熱転写用シート１０の走行性が良好
である。また、耐熱層１６の一部がサーマルヘッドに付
着しないため、サーマルヘッドから熱転写用シート１０
への熱伝導性が悪化せず、そのため鮮明な転写文字を得
ることができる。

（実験例）まず、各材料を次に示す比率で混合してＡ液。

Ｂ液およびＣ液を作成した。

Ａ液アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合樹脂エマルジョン　　・・・１００重量部ステア
リン酸亜鉛　　　　　・・・　２０重量部ＢＢ液クリル酸−メタクリル酸アルキル共重合樹脂エマルジョン　　・・・１００重量部酸化チ
タン　　　　　　　　・・・　５重量部Ｃ液シリコン樹脂　　　　　　　・・・１００重量部硬化剤
　　　　　　　　　　・・・　１重量部トルエン　　　
　　　　　　・・・２００重量部そして、Ａ液を、厚さ
６μｍのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方主
面にその厚みが１μｍとなるように塗布し、これを８０
℃で乾燥した。

次に、各材料を次に示す比率で配合した熱溶融性インク
を準備した。

カーボンブラック　　　　　・・・　２重量部カルナバ
ワックス　　　　　・・・　１０重量部脂肪族石油樹脂
　　　　　　・・・　１重量部スチレン−アクリル共重
合樹脂・・　１２重量部この熱溶融性インクをＡ液を塗
布したポリエチレンテレフタレートフィルムの他方主面
に、塗布厚みが３μｍとなるように塗布してサンプルＩ
を得た。

同様に、Ｂ液を厚さ６μｍのポリエチレンテレフタレー
トフィルムの一方主面にその厚みが１μｍとなるように
塗布し、８０℃で乾燥した。そして、サンプル■と同様
に、このフィルムの他方主面に上述の熱溶融性インクを
塗布してサンプル■を得た。

さらに、Ｃ液を厚さ６μｍのポリエチレンテレフタレー
トフィルムの一方主面にその厚さが１μｍとなるように
塗布し、１５０℃で乾燥した。そして、サンプル■と同
様に、このフィルムの他方主面に上述の熱溶融性インク
を塗布してサンプル■を得た。

なお、サンプルＩはこの発明の実施例であり、サンプル
■およびサンプル■は従来の熱転写用シートの例である
。

これらのサンプル■、サンプル■およびサンプル■を用
いて、熱転写を行った。この結果、サンプル■ではステ
ィック現象は起こらなかったが、熱転写用シートの走行
性が悪かった。また、サンプル■では、サーマルヘッド
に粉末状の汚れが付着した。それに対して、サンプルＩ
では、スティック現象が起こらず走行性に優れ、さらに
サーマルヘッドの汚れも無かった。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示す断面図である。図において、１０は熱転写用シート、１２はシート基材
、１４は熱溶融性インク層、１６は耐熱層を示す。

Claims

【特許請求の範囲】シート基材と、前記シート基材の一方主面に形成される
熱溶融性インク層と、前記シート基材の他方主面に形成
される耐熱層とを有する熱転写用シートであって、前記耐熱層はエマルジョン化した自己架橋性アクリル樹
脂および高級脂肪酸金属塩で構成される、熱転写用シー
ト。