JPH04161383A - 昇華型感熱転写受像紙 - Google Patents

昇華型感熱転写受像紙

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JPH04161383A
JPH04161383A JP2288039A JP28803990A JPH04161383A JP H04161383 A JPH04161383 A JP H04161383A JP 2288039 A JP2288039 A JP 2288039A JP 28803990 A JP28803990 A JP 28803990A JP H04161383 A JPH04161383 A JP H04161383A
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JP
Japan
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resin
water
sublimation
acrylic resin
image
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Pending
Application number
JP2288039A
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English (en)
Inventor
Kozo Fukuda
耕三 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nisshinbo Industries Inc, Nisshin Spinning Co Ltd filed Critical Nisshinbo Industries Inc
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、裏面に非染着性能と帯電防止性能に優れた樹
脂層を形成することにより、プリント後の画質保存性と
プリンター走行性能及びプリント後の手操作性に優れた
昇華型感熱転写受像紙に関するものである。
〔従来の技術〕
熱転写による感熱記録法の中で、特に昇華性染料を用い
た昇華型感熱転写記録方式は優れた中間調の記録を得る
ことができる。
然し乍ら、この記録方式では、得られたプリント画像の
保存性が悪いという欠点がある。これは昇華された染料
が保存中に湿気や熱等により再昇華を起こし、退色、に
じみ等が発生するからである。特に、プリント物を重ね
て保存した場合、受像紙の裏面への影響は大きく、裏面
に染料が再昇華して転写され、裏面を著しく汚して、プ
リント物の品位を低下させるばかりでなく、裏面と接触
しているプリント画面の変色、退色を促し、結果的にプ
リント保存性を著しく低下させる。
一方、裏面はプリント時に静電気が発生し、プリントの
走行を妨害するばかりでなく、プリント後の受像紙が静
電気により密着し、紙捌き等の手操作性を著しく悪化さ
せる。このため、なんらかの方法で静電防止能を付与す
ることが一般的であった。
しかし、この静電防止能を付与すると、裏面に昇華性染
料が染着しやすくなり、また、裏面に再昇華した染料が
転写するのを防ぐための裏写り防止を行なうと、静電防
止能が低下するという問題等があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記のような従来技術の現状に鑑み、裏面に
非染着性能と帯電防止性能に優れた層を有する受像紙を
提供することを、課題とするものである。
〔課題を解決するための手段3 本発明は上記の課題を解決することを目的としてなされ
たもので、その構成は、基材の表面に昇華型染料の染着
層を設けた昇華型感熱転写受像紙において、その裏面に
ポリビニルアセタール樹脂とアクリル樹脂とから成る樹
脂層を形成したことを特徴とするものである。
次に、本発明について詳細に説明する。
本発明において使用される基材としては、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等の平坦なフィルム、予め白色性、不
透明性を付与した平坦なフィルム、例えば白色ポリエス
テルフィルムや合成紙1発泡ポリプロピレン、発泡ポリ
エステル等多孔化したもの、その他上質紙、コート紙、
アートコート紙等の一般紙も使用することができる。
また、上記基材の裏面に形成する樹脂層の樹脂としては
、ポリビニルアセタール樹脂と、水溶性でしかもガラス
転移点の高いアクリル樹脂が用いられる。
その理由は、ポリビニルアセタール樹脂は水溶性で、昇
華性染料を受は付けず、また、帯電防止能も具えている
からであるが、この樹脂のみでは耐水性が若干劣るので
、ガラス転移点の高い水溶性のアクリル系樹脂を適量混
入することにより、耐水性を向上させることができるか
らである。
而して、上記ポリビニルアセタール樹脂のアセタール化
度は2〜40IIIoI%、好ましくは10〜30mo
l%である。アセタール化度が低すぎると、ガラス転移
点温度が低くなって、昇華性染料を受付けて染着されや
すくなり、また、アセタール化度が高すぎると、水溶性
でなくなり、帯電防止能が劣るようになる。
一方、上記樹脂に混入するガラス転移点温度の高い水溶
性のアクリル系樹脂は、昇華性染料を受付けにくく、基
材との密着性を向上させると共に、耐水性が極めて高い
が、帯電防止能は低い。この樹脂のガラス転移点温度は
50℃以上が好ましく、これより低いと、昇華性染料を
受付けてしまう。
従って、上記ポリビニルアセタール樹脂に適量の上記ア
クリル系樹脂を混入することにより、昇華性染料を受付
けず、帯電防止能を具えると共に耐水性の良好なものと
なるのであり、アクリル系樹脂の混入割合は、ポリビニ
ルアセタール樹脂100重量部に対して、5〜60重量
部、好ましくは10〜40重量部である。混入量が少な
すぎると基材への密着性、耐水性が劣り、多すぎると帯
電防止能が劣る。
尚、例えば、スチレン系樹脂など、昇華性染料を受付け
ない樹脂を溶剤を用いて基材の裏面に塗着して得られた
樹脂層は、昇華した染料を受付けず染着させないが、静
電防止能がない。そこで、静電防止剤を樹脂溶液中に混
入したり、前記樹脂層に静電防止剤を塗布するなどして
#電防止能を付与すると、昇華した染料が染着するよう
になる。
また、水系バインダーの場合、エマルジョンタイプと水
溶性タイプのものがあるが、エマルジョンタイプのもの
を用いると、静電防止能を持つものもあるが、昇華性染
料を受付けてしまうし、−方、水溶性バインダーとして
はポリビニルアルコールがあり、この樹脂は帯電防止能
を具え、昇華性染料も受付けないが、耐水性に劣り、実
用的ではない。
本発明においては、基材裏面の樹脂層に滑り性を付与す
る物質を用いることができる。これは滑り性を向上させ
ることにより、プリンター走行性が良くなるからである
。その物質として、例えば、ステアリン酸バリウム等が
ある。
その他、前記樹脂層を形成する方法としては、通常の塗
工方法を用いることができ、特に限定されることはない
。また、塗膜の厚みは1μ以上が好ましく、薄すぎると
静電防止能が充分でなくなり、厚すぎると、経済的に不
利である。
[発明の作用及び効果] 本発明は上述の通りであって、ポリビニルアセタール樹
脂とガラス転移点温度の高い水溶性アクリル樹脂を用い
ることにより、昇華性染料の非染着性と静電防止能を有
する樹脂層を受像紙の裏面に形成することができる。
而して、その作用は明らかではないが、次のように推定
される。
まず、昇華性染料の染着性に関しては、プリント面の染
着層に対する作用と反対の作用を考えれば良い。即ち、
裏面層に用いる樹脂としては、昇華性染料と親和性のな
い樹脂を選ぶ。例えば、スチレン系樹脂、一部のアクリ
ル系樹脂、アクリル−スチレン共重合体樹脂等が挙げら
れる。溶剤系の場合、これらの樹脂を容易に選択するこ
とができるが、水系の場合は困難なことが多い。それは
エマルジョン型が多いからである。エマルジョン型は各
種の分散剤9分散補助剤が用いられており、これらの分
散剤等が形成された層内に留まると、昇華性染料が染着
される傾向があり、裏面に形成する樹脂層としては不適
当な場合が多い。これはこれら分散剤等が昇華性染料と
の親和性が良いために起こる現象と推定される。
一方、ポリビニルアセタール樹脂は、水/アルコール系
の溶媒に良く溶解し、分散剤等を用いなくともよく、し
かも、この樹脂自体も昇華性染料との親和性がなく染着
されない。
また、上記ポリビニルアセタール樹脂と共に用いられる
アクリル樹脂は、ガラス転移点温度が高いものは昇華性
染料が染着されにくくと共に、分散が困難でもあり、必
然的に水/アルコール系溶媒で溶解させる方法を採る。
この場合、分散剤等の補助剤を使用しないので、昇華性
染料が染着されない。
静電防止能については、ポリビニルアセタール樹脂自体
が電荷の移動を容易にする機能を具え、帯電しない性質
がある。
アクリル樹脂は一般に分散型は帯電しないが、水溶性型
のものは帯電しやすい性質がある。従って、ポリビニル
アセタール樹脂に混入する場合、多量に混入して行くと
、その組成物は次第に帯電する性質を持つようになる。
本来、このアクリル樹脂は基材との密着性及び耐水性を
向上させるため用いるのであるから、それらの機能を果
たすだけで充分であり、過度に用いることはできない。
以上のように、ポリビニルアセタール樹脂とガラス転移
点温度の高い水溶性のアクリル樹脂を用いて昇華型感熱
転写受像紙の裏面に樹脂層を形成することにより、受像
紙の裏面に昇華性染料を染着させず、しかも静電防止能
を持つ機能を付与することができ、プリント物の品位2
画質の保存性及びプリンター走行性を向上させることが
できるのである。
〔実施例] 次に本発明の実施例について説明する。
実施例I 厚さ100μmのポリプロピレンフィルムを基材として
用い、表面に昇華性染料を染着する染着層を設けた昇華
型感熱転写受像紙の裏面に、下記組成の塗布液を塗布し
、80℃オーブンで15分間乾燥させて、樹脂層を形成
した。
塗布液(部は重量部) ポリビニルアセタール樹脂 (アセタール度8±3mol%、積水化学社製KX−1
)   100部水溶性アクリル樹脂 (ガラス転移点温度85℃、サイデン化学社製EK10
0O)50部ステアリン酸バリウム         
     20部水                
           100部イソプロピルアルコー
ル             100部この組成の樹脂
層について、下記の評価試験を行なった。
(1)染着度 市販の昇華型プリンターで、シアン、マゼン夕、イエロ
ーの画面をプリントアウトし、このプリント物のプリン
ト面と受像紙の裏面樹脂層とを対向させて1kgの分銅
で荷重をかけ、60℃オーブン中で24時間放置した後
取り出し、裏面樹脂層に転写された昇華染料の染着度を
観察した。
(2)帯電防止能 次いで、上記裏面樹脂層の静電気減衰率(25℃×60
%相対湿度)を、5TATICl(ONESTMER(
去月商会製)により測定した。
(3)基材密着性 次に、上記裏面樹脂層の基材との密着性を調べるために
市販のセロハンテープで引きはがし試験を行い、引きは
がされた程度を観察した。
(4)耐水性 次に、上記組成による樹脂層の耐水性を調べる為に25
℃の水中に1分間ひたしガーゼで10回こすりその組成
物のはがれ程度を観察した。
上記の試験をポリビニールアセタール樹脂と水溶性アク
リル樹脂の混入割合を変え、実施例1〜4について行っ
た結果、表−1に示す結果となった。なお、表−1の5
〜7は比較例である。
染着度は○が染着されなかった。×は染着された。静電
気減衰率は数字が高いほど静電気防止能が良い。基材密
着性、耐水性は○が良好、×は不良、△はその中間を示
す。
C比較例j 比較例1 市販されている昇華型プリンターの指定紙の裏面につい
て実施例1と同様な染着度試験、静電防止能試験を行っ
た結果、表−2に示す結果となった。
表−2 染着度はOが染着されなかった。×は染着された。静電
気減衰率は数字が大きいほど帯電防止能良い。
比較例2 下記組成の塗布液を塗工し湿式凝固法で組成物を得、実
施例−1と同様に評価試験を行った。
アクリルスチレン共重合体樹脂(新註鉄製エスチレン)
100重量部INF(NN’ジメチルホルムアミド) 
             360  II染着度○ 静電気減衰率5% 比較例3 下記組成の塗布液を塗工し実施例1と同様に試験を行っ
た。
ポリビニールアセタール樹脂 (アセタール度8±3no1%、積水化学社製は−1)
     100重量部分散型アクリル樹脂 (ガラス転移点温度部℃、サイラン化学製EX1005
)   10重量部染着度× #電気減衰率80% セロハンテープはがれ○ 耐水性△

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1基材の表面に昇華型染料の染着層を設けた昇華型感熱
    転写受像紙において、その裏面にポリビニルアセタール
    樹脂とアクリル樹脂とから成る樹脂層を形成したことを
    特徴とする昇華型感熱転写受像紙。 2ポリビニルアセタール樹脂が芳香族系ポリビニルアセ
    タール樹脂である請求項1に記載の昇華型感熱転写受像
    紙。 3アセタール化度が2〜40mol%である請求項1又
    は2に記載の昇華型感熱転写受像紙。 4アクリル樹脂が水溶性で、そのガラス転移点温度が5
    0℃以上である請求項1〜3に記載の昇華型感熱転写受
    像紙。
JP2288039A 1990-10-25 1990-10-25 昇華型感熱転写受像紙 Pending JPH04161383A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2000318A1 (en) 2004-07-08 2008-12-10 Oji Paper Co., Ltd. Thermal Transfer Receptive Sheet
US20160026080A1 (en) * 2012-12-19 2016-01-28 Ibf Indústria Brasileira De Filmes S/A Composition sensitive to radiation in electromagnetic spectrum ranges for printing purposes, printing plate comprising said composition, use of said composition and image devlopment process

Cited By (3)

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US10254646B2 (en) * 2012-12-19 2019-04-09 Ibf Industria Brasileira De Filmes S/A Composition sensitive to radiation in electromagnetic spectrum ranges for printing purposes, printing plate comprising said composition, use of said composition and image development process

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