JP3585599B2 - 熱転写受像シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は熱転写シートと重ね合わせて使用される熱転写受像シートに関し、さらに詳しくは、熱転写受像シートの画像受容面の白色度が高く、発色濃度、鮮明性及び諸堅牢性、特に耐光性に優れた記録画像を形成することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、それらの中でも、昇華転写染料を記録剤とし、これをポリエステルフィルム等の基材シートに担持させた熱転写シートから、昇華染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形成した熱転写受像シート上に昇華転写染料を熱転写し、各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されている。
この場合には、加熱手段として、プリンターのサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によって3色または4色の多数の加熱量が調整された色ドットを熱転写受像シートの受容層に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラーを再現するものである。
この様に形成された画像は、使用する色材が染料であることから、非常に鮮明でかつ透明性に優れているため、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、かつフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の形成が可能である。
さらに、このように形成された画像表面に保護層を設けることによって、耐摩擦性、耐光性、耐候性等の耐久性を付与することができ、IDカードの顔写真部分のような銀塩写真代替用途に利用することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如き昇華転写方式で得られる画像は、印画部と非印画部のコントラストや、外観上の美しさが必要である。そのため、画像受像面には可能な限りの高い白色度が要求されている。
受像面の白色度を向上させるためには、特開平2−150389に記載されているように、白色度の高い基材を使用する方法があるが、この方法では、基材が限定されてしまうだけでなく、充分な白色度が得られないことがある。
別の方法としては、特開昭61−237693のように、受容層中に蛍光増白剤や白色の充填剤、顔料等の添加剤を混合するという方法がある。しかしこの方法では、受容層の染料染着性が低下し、形成される画像は濃度が低く、深みのない画像となってしまう。また添加剤によっては、画像の堅牢性、特に耐光性が低下するという問題点が発生する。
【0004】
そこで、基材と受容層との間に白色付与層として、上述の添加剤を含有する層を設ける方法が提案された。この方法によれば、添加剤を受容層に添加した場合に比べ、染料染着性の低下、画像濃度の低下は抑えられる。しかし、受容層に相溶する添加剤は、添加剤自身が受容層に親和性を有するため、白色付与層中に添加しても受容層中に移行してしまうことがある。移行した添加剤は受容層中に添加した時と同様の悪影響を及ぼしてしまう。
従って、本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、形成された画像の堅牢性に優れ、かつ高濃度・高解像度の画像の形成が可能な熱転写受像シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明の熱転写受像シートは、基材シ−トの少なくとも一方の面に、白色付与層と、受容層とをこの順序で積層してなる熱転写受像シ−トにおいて、該白色付与層が、少なくとも一種以上の水溶性または水分散性ポリエステル樹脂、水溶性ベンゾイミダゾール系蛍光増白剤とアナターゼ型酸化チタンを含有し、かつ受容層が有機溶剤に可溶な樹脂を主成分とする層であることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
白色付与層のポリエステル樹脂とベンゾイミダゾール系蛍光増白剤が水溶性または水分散性であり、かつ受容層が有機溶剤に可溶な樹脂を主成分とする層であるので、白色付与層上に受容層を直接形成しても、蛍光増白剤が受容層中に移行することがない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の熱転写受像シートで、発明の実施の形態について詳述する。本発明の熱転写受像シートは、基材シ−トの少なくとも一方の面に、白色付与層と、受容層とをこの順序で積層してなり、白色付与層が、少なくとも一種以上の水溶性または水分散性ポリエステル樹脂、水溶性ベンゾイミダゾール系蛍光増白剤とアナターゼ型酸化チタンを含有し、かつ受容層が有機溶剤に可溶な樹脂を主成分とする層であることを特徴としている。
(基材シート)基材シートは、受容層を保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取扱い上支障のない程度の機械的強度を有することが好ましい。このような基材シートの材料は特に限定されず、例えば、コンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、またはサイズ度の高い紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、あるいはポリエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等のフィルムが挙げられ、また、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムあるいは発泡させた発泡シートも使用でき、特に限定されない。
【0008】
また、上記基材シートの任意の組み合わせによる積層体も使用できる。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合成紙あるいはセルロール繊維紙とプラスチックフィルムとの合成紙が挙げられる。
これらの基材シートの厚みは、任意でよく、通常10〜300μm程度である。また、上記基材シートとその上に設ける層との密着性が乏しい場合には、基材シートの表面に各種プライマー処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0009】
(白色付与層)
上記基材シート上に形成される白色付与層は、受像面の白色度を上げる為のものであり、水溶性または水分散性ポリエステル樹脂と水溶性ベンゾイミダゾール系蛍光増白剤とを水を主体とする溶媒に溶かしたものである。水以外の溶媒としては、水に加えられる溶剤として、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、メチルソルソルブ、エチルセルソルブ等のセルソルブ類等が挙げられる。本願における水溶性または水分散性樹脂とは、水を50%以上とする溶媒に、完全溶解(樹脂の粒径0.01μm以下)、またはコロイダルディスパージョン(粒径が0.01μmより大きく、0.1μm以下)、またはエマルジョン(粒径が0.1μmより大きく、1μm以下)の状態になる樹脂のことである。更に、上記水溶性または水分散性ポリエステル樹脂は、汎用溶剤に難溶性または不溶性であることが好ましい。不溶性とは、溶解度1%以下を指す。また、汎用溶剤としては、ヘキサン、シクロヘキサン、アセトン、メチルエチルケトン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類が挙げられる。
【0010】
上記の水溶性または水分散性ポリエステル樹脂は、水溶性蛍光増白剤の発色の相性がある為、各蛍光増白剤に合わせたものを使用しなければならない。市販のポリエステル樹脂としては、ポリエスターWRー900,901,905,930,950,960,961、Wー0005(以上、日本合成化学工業(株)製)、バイロナールMDー1100,1200,1250,1330,1400,1930(以上東洋紡績(株)製)が挙げられる。また、白色付与層に水溶性または水分散性ポリエステル樹脂を用いず、有機溶剤に可溶な樹脂を用いた場合には、水溶性蛍光増白剤が相溶しないため、水溶性蛍光増白剤を使用することができない。そこで、有機溶剤に可溶な蛍光増白剤を用いると、その上に受容層を形成した場合に受容層中に移行し、画像に悪影響を及ぼすこととなる。有機溶剤に可溶な蛍光増白剤を使用しても受容層中に移行しないようにする為には、受容層に水溶性または水分散性樹脂を用いることが好ましいが、完全水溶性樹脂に近いものを用いて形成した受容層は、染料の染着性や保持性が悪くなり、画像の濃度や保存性に欠けたものとなってしまう。また、親油性の高い水溶性または水分散性樹脂を用いて形成した受容層は、白色付与層中の有機溶剤に可溶な蛍光増白剤が移行して、画像に悪影響を及ぼすため、受容層として好ましいものではない。
【0011】
水溶性蛍光増白剤としては、適当な親水性基を導入し、ベンゾイミダゾール系の蛍光増白効果のある従来公知の化合物を使用する。
【0012】
水溶性の蛍光増白剤としては、C.I.FLUORESCENT BRIGHTENER9,24,28,32,71,134,154,205,252等が挙げられ、Uvitex BAC,NFW,WG,2B,BHT,MST,CFや、Tinopal SPP,ABP,UP,PT,SFP(以上、CIBA−GEIGY社製)、BLANKOPHOR FBW,KMH,MBBH,RKH,HRS(BASF社製)、Mika white ATN conc,KTNhighlyconc,MTN conc,ACR conc(日本化薬(株)製)等の商品名にて上市されている。この中でも、特にUvitex BACが好ましい。
【0016】
この白色付与層により、熱転写受像シートの受像面の白色度が向上し、印字部と非印字部とのコントラストや美しい外観を得ることができる。熱転写受像シートの受像面の白色度は、以下のどちらか一方の範囲内であり、更に好ましくはその両方の条件を満たしていることが好ましい。
【0017】
(1)白色度:JIS Z8722「物体色の測定方法」4−3条件c,d−O、JIS P8123「紙およびパルプのハンター白色度試験方法」に基づく白色度:80以上、さらに好ましくは85以上。
「OPTRON BRIGHTNESS((株)東洋精機製作所)」
(2)b*値:JIS Z8730「色差表示方法」3−(1)L*,a*,b*表色系による色差式に基づくb*値:−1.0以下、更に好ましくは−1.5以下。「色彩色差計CR−221(MINOLTA)」
これらの色相は、水溶性蛍光増白剤の種類や添加量を調節することで得られる。具体的には、水溶性蛍光増白剤の水酸基量を調節することにより色相を変化させることもできる。
【0018】
上述の白色付与層を基材シート上に形成し、更にその上に受容層を設けるが、基材シートと白色付与層との密着性、または白色付与層と受容層との密着性が低い場合には、白色付与層中に、基材シートや受容層に接着性のある水溶性または水分散性樹脂を更に添加することにより、基材または受容層との密着性を向上させることができる。この密着性向上の為の水溶性または水分散性樹脂は、基材と受容層両方に密着性のある樹脂が好ましく、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル、酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル(メタ)アクリル共重合体、酢酸ビニルベオバ共重合体、(メタ)アクリル樹脂、スチレン(メタ)アクリル共重合体、スチレン樹脂等ビニル系樹脂、またメラミン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等ポリアミド樹脂、等のエマルジョン接着剤をブレンドしてもよい。また熱可塑性樹脂の水溶液でもよく、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル系樹脂等も好ましい。
【0019】
これら密着性向上の為の水溶性または水分散性樹脂は、水を主体とする溶媒に、完全溶解(樹脂の粒径0.01μm以下)、またはコロイダルディスパージョン(粒径が0.01μmより大きく、0.1μm以下)、またはエマルジョン(粒径が0.1μmより大きく、1μm以下)のいずれの状態でもよく、夫々の樹脂に最適な水溶液状態で使用される。また、前述した水酸基を有する水溶性樹脂を用いる場合、構成単位に水酸基を有する樹脂と密着性向上の為の水溶性樹脂は、固形分比で2:8〜9:1程度が好ましい。また、白色付与層の塗工液中には、溶液の安定性、発泡防止や共沸効果の為に、相溶する範囲内で、アルコール類、セルソルブ類の溶剤を添加してもよい。また、水溶性または水分散性樹脂が、ポリビニルアルコールであって、更にポリビニールアルコール以外の水溶性または水分散性樹脂を含有することも好ましい。ポリビニールアルコール以外の水溶性または水分散性樹脂としては、ポリウレタン、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、スチレンアクリル系樹脂等の中から選択することができる。
【0020】
更に、基材シートのギラつき感やムラを隠蔽する為に、白色付与層に酸化チタンを添加すると、基材の選択の自由度が広がるので良い。
酸化チタンには、ルチル型酸化チタンとアナターゼ型酸化チタンの2種類があるが、白色度及び蛍光増白剤の効果を考慮すると、ルチル型酸化チタンよりも、紫外部の吸収がより短波長側であるアナターゼ型酸化チタンが好ましい。
酸化チタンが樹脂水溶液中に分散しにくい場合には、表面に親水性処理を施した酸化チタンを用いるか、もしくは界面活性剤、エチレングリコール等既知の分散剤を添加することにより分散させることができる。
更に、分散性を容易にするためには、予め酸化チタンペーストを作り、樹脂液に分散させる方法がある。酸化チタンペーストとは、酸化チタン粉体に界面活性剤やエチレングリコール等の既知の分散剤を添加したものを、水、アルコール類、セルソルブ類等の単一溶媒または適宜の割合で混合した混合溶媒中に分散したものである。市販品としては、ディスパカラーホワイトAEX,ディスパカラーホワイトコンクEX,カラーペースト白N,カラーペースト白コンクRN((株)トウペ製)等が挙げられる。
【0021】
白色付与層中の樹脂と酸化チタンとの含有量は、樹脂固形分100重量部に対し、酸化チタン固形分30〜300重量部が好ましいが、隠蔽性を高めるためには100〜300重量部の範囲で用いることが更に好ましい。
また、上記の白色付与層は、上記の様にして得られた塗工液を、例えばグラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により塗布・乾燥して形成される。
【0022】
(受容層)
上記基材上に設ける受容層は、加熱された際に熱転写シートから移行してくる染料を受容し、形成された画像を維持するためのものである。
本願発明における受容層は、下記の樹脂を有機溶剤に溶解させた有機溶剤可溶の樹脂にて形成する。水に溶解または分散させた樹脂を用いて受容層を形成する場合には、白色付与層中の水溶性蛍光増白剤が、受容層中に移行するためよくない。また画像形成に用いる分散染料との相溶性が悪いため、染料によっては画像形成後に析出が起こってしまい、使用する染料が限定されてしまう。
受容層を形成するための樹脂としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリアクリルエステル等のビニル系樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のアセタール樹脂、飽和・不飽和の各種ポリエステル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロースアセテート等のセルロース系樹脂、ポリスチレン、アクリルースチレン共重合体、アクリロニトリルースチレン共重合体等のスチレン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等のポリアミド樹脂、等が挙げられる。これらの樹脂は、相溶する範囲内で任意にブレンドし用いることもできる。
【0023】
また、白色付与層の水溶性または水分散性樹脂が、水酸基やカルボキシル基等の活性水素を有する場合、受容層中に、活性水素と反応する硬化剤を添加しておくと、白色付与層と受容層との密着性を向上させることができる。そのような硬化剤としては、従来公知の、イソシアネート化合物、アミノ化合物、有機金属化合物が好ましい。これら硬化剤は、その反応速度を高くする為に、夫々に適した触媒を用いることもできる。硬化剤の添加量は種類によって異なるが、白色付与層と密着できる最低量が好ましい。
【0024】
また上記のような受容層樹脂は、画像形成の熱転写時に染料を保持する染料バインダー樹脂と融着を起こす場合もあるので、良好な離型性を得る為に、リン酸エステル、界面活性剤、フッ素系化合物、フッ素系樹脂、シリコーン化合物、シリコーンオイル、シリコーン樹脂等の各種離型剤を受容層中に内添することが好ましく、特に変成シリコーンオイルを添加し、硬化させたものが好ましい。
離型剤の添加量は、その種類により異なるが、樹脂固形分100重量部に対し、離型剤の層固形分量が1〜20重量部程度の範囲で、離型剤の性能が十分に発揮される最低量が好ましい。
変成シリコーンオイルの中で、上記硬化剤と反応しうる反応基を有する変成シリコーンオイルを添加する場合には、変成シリコーンオイルと硬化剤の反応基の当量を、1:1〜1:10の範囲内にすることが好ましい。
更に受容層中に内添せず、上記離型剤からなる層や、バインダー樹脂に上記離型剤を混ぜた層を、受容層の上に離型層として積層してもよい。
【0025】
上記受容層は、白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高めたり、マット感を得る目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加することもできる。
上記の受容層は、樹脂に必要な添加剤を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり、或いは分散した分散液を、例えばグラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により塗布・乾燥して形成される。
以上の如く形成される受容層は任意の厚さでよいが、一般的には1〜50μmの厚さである。
【0026】
(裏面層)
また、熱転写受像シートの裏面には、シートの機械搬送性向上、カール防止、帯電防止等の為に、裏面層を設けることもできる。
搬送性向上の為には、バインダー樹脂に有機または無機のフィラーを適量添加するか、ポリオレフィン樹脂、セルロース樹脂のような滑性の高い樹脂を用いることが好ましい。
また、帯電防止機能を得る為に、アクリル樹脂のような導電性樹脂や導電性フィラーからなる層を、更には脂肪酸エステル、硫酸エステル、燐酸エステル、アミド類、4級アンモニウム塩、ベタイン類、アミノ酸類、エチレンオキサイド付加物等の、各種帯電防止剤を添加した層を、基材上、または裏面層と基材との間に帯電防止層として形成しても良い。
帯電防止剤の使用量は、帯電防止剤を添加する層、及び、帯電防止剤の種類によって異なるが、いずれの場合にも熱転写受像シートの表面電気抵抗値が1013Ω/cm2 以下が好ましい。1013Ω/cm2 より大きい場合には、静電密着により、熱転写受像シート同士が貼り付き、給紙トラブルの原因となる。
量的には0.01〜3.0g/m2 の使用量が好ましい。帯電防止剤の使用量が0.01g/m2 以下では、帯電防止効果が不十分であり、一方3.0g/m2 以上では多すぎて不経済であり、またベタつきなどの問題が発生する場合がある。
【0027】
上記の如き熱転写受像シートを使用して熱転写をおこなう際に使用する熱転写シートとしては、昇華転写記録方式において使用する昇華型熱転写シートの他に、顔料等を熱溶融するバインダーにて担持した熱溶融インキ層を、基材上に形成塗布し、加熱によって該インキ層ごと被転写物に転写する、熱溶融型熱転写シートを使用してもよい。
【0028】
また、熱転写時の熱エネルギーの付与手段は、従来公知の熱付与手段がいずれも使用でき、例えば、サーマルプリンター(例えば日立製作所製、ビデオプリンターVY−100)等の記録装置によって、記録時間をコントロールすることにより、5〜100mJ/mm2 程度の熱エネルギーを付与することによって所期の目的を十分に達成することができる。
【0029】
また、受容層に形成された画像を保護するために受容層の上に保護層を設けることができる。
この保護層は、ポリエステルフィルムに剥離層、透明樹脂層、接着剤層および必要に応じて設けられる紫外線遮断層からなる保護層転写シートを用いて形成される厚さ0.5〜50μmの樹脂膜である。
剥離層は、ポリビニルアルコール等の樹脂からなり、透明樹脂層はアクリル樹脂等の透明な樹脂からなり、接着剤層は塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂あるいはスチレンアクリル共重合体樹脂等からなる。
また、耐光性を向上させるため、透明樹脂層あるいは接着剤層にセリウム系紫外線吸収剤を含有させることがあり、またこの紫外線吸収剤をアクリル樹脂に含有させた別の層とし、それを透明樹脂層と接着剤層の間に設けることができる。
【0030】
【実施例】
以下に、本発明を使用した実施例および比較例を挙げて更に具体的に説明する。尚、部または%とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。下記の塗工液を調整した。
白色付与層用塗工液
1)ポリエステル樹脂 30重量部
(ポリエスターWRー901:日本合成化学工業(株)製)
ベンゾイミダゾール系蛍光増白剤 1.2重量部
(Uvitex BAC:CIBAーGEIGY CO.)
酸化チタン 16重量部
(ディスパカラーホワイトAEX(アナターゼ型):(株)トウペ)
水 90重量部
2)ポリエステル樹脂 10重量部
(ポリエスターWRー905:日本合成化学工業(株)製)
ベンゾイミダゾール系蛍光増白剤 1.5重量部
(Uvitex BAC:CIBAーGEIGY CO.)
酸化チタン 20重量部
(TCA888(アナターゼ型):トーケムプロダクツ(株))
水/イソプロピルアルコール=1/1 100重量部
3)ポリエステル樹脂 30重量部
(ポリエスターWRー905:日本合成化学工業(株)製)
ベンゾイミダゾール系蛍光増白剤 1.6重量部
(Uvitex BAC:CIBAーGEIGY CO.)
酸化チタン 50重量部
(カラーペースト白(アナターゼ型):(株)トウペ)
水/イソプロピルアルコール=9/1 130重量部
4)ポリエステル樹脂 20重量部
(バイロナールMDー1400:東洋紡績(株)製)
ベンゾイミダゾール系蛍光増白剤 1.2重量部
(Uvitex BAC:CIBAーGEIGY CO.)
酸化チタン 50重量部
(ディスパカラーホワイトAEX(アテターゼ型):(株)トウペ)
水/イソプロピルアルコール=9/1 130重量部
5)塩素化プロピレン樹脂(B−13:東洋化成工業(株)) 10重量部
ベンゾオキサゾール系蛍光増白剤 1重量部
(Uvitex OB:CIBA−GEIGY CO.)
酸化チタン 30重量部
(TCA888アナターゼ型:トーケムプロダクツ(株))
メチルエチルケトン/トルエン=1/1 90重量部
【0035】
【0037】
熱転写受像シートの作成
(実施例1)基材シートとして、厚さ150μmの合成紙(王子油化製、YUPO FPG#150)を用い、その一方の面に上記組成の白色付与層用塗工液1)(3.0g/m2:固形分)、受容層用塗工液4)(5.0g/m2:固形分)をそれぞれの塗布量となるように、ワイヤーバーコーティング方式にて塗布後、各層ごとに130℃にて3分間乾燥して、実施例1の熱転写受像シートを得た。
(実施例2)実施例1の塗工液に変えて、白色付与層用塗工液2)、受容層用塗工液4)を用い、それ以外は実施例1と同様にして実施例2の熱転写受像シートを得た。
【0038】
(実施例3)実施例1の塗工液に変えて白色付与層用塗工液3)、受容層用塗工液4)を用い、それ以外は実施例1と同様にして実施例3の熱転写受像シートを得た。
(実施例4)実施例1の塗工液に変えて白色付与層用塗工液4)、受容層用塗工液4)を用い、それ以外は実施例1と同様にして実施例4の熱転写受像シートを得た。
(実施例5)実施例1の塗工液に変えて白色付与層用塗工液2)、受容層用塗工液5)を用い、それ以外は実施例1と同様にして実施例5の熱転写受像シートを得た。
【0042】
(比較例1)
実施例1の塗工液に変えて、白色付与層用塗工液5)、受容層用塗工液1)を用い、それ以外は実施例1と同様にして比較例1の熱転写受像シートを得た。
(比較例2)実施例1の塗工液に変えて、白色付与層用塗工液5)、受容層用塗工液2)を用い、それ以外は実施例1と同様にして比較例2の熱転写受像シートを得た。
(比較例3)実施例1の塗工液に変えて、白色付与層用塗工液5)、受容層用塗工液3)を用いた。それ以外は実施例1と同様にし、更に受容層の上に上述の離型層用塗工液をワイヤーバーNo6にて塗布し、130℃にて3分間乾燥させて比較例3の熱転写受像シートを得た。
【0043】
熱転写シートの作成
背面に耐熱処理を施した6μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルムに、下記組成の染料層形成用塗工液を調整し、乾燥塗布量が1.0g/m2 になるようにワイヤーバーにより塗布および乾燥して熱転写シートを得た。
染料層形成用塗工液
シアン染料(下記化学式3) 4重量部
ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1:積水化学(株))3重量部
メチルエチルケトン/トルエン=1/1 53重量部
【0044】
【化3】
【0045】
前記の実施例および比較例の熱転写受像シートと熱転写シートとを、それぞれの染料受像面と染料面とを重ね合わせ、熱転写シートの裏面からサーマルヘッドにて加熱をおこなった。
加熱条件は、印加電圧14.5v、印加パルス幅を6.4msec/lineから0.4msec毎に順次減少させるステップパターン、副走査方向6line/mm(10msec/line)の条件でサーマルヘッドで記録を行って、シアン画像を形成した後に、各画像の印画状態及び、各種耐久性を調べ、下記表1の結果を得た。
【0046】
尚、下記表1に示した各性能の評価方法は以下の通りおこなった。
(1)白色度
(2)b*値
色彩色差計CR−221(MINOLTA)にて測定した。
○・・・−1.00以下
×・・・−1.00より大
(3)耐光性
Macbeth反射濃度計RD918(サカタインクス(株))にて、反射濃度1.00付近の初期濃度と耐光性試験器にて光照射後の濃度を測定し、下記式にて残存率(%)を算出した。
残存率(%)=照射後の濃度/初期濃度×100
耐光性試験器:FAD−OMETER Ci35(ATLAS ELECTRIC DIVICES Co.(株)東洋精機製作所)
光照射量:200kJ/m2
◎・・・残存率80%より大
○・・・残存率70〜80%
△・・・残存率60〜70%
×・・・残存率60%未満
【0047】
(4)密着度
Scotchメンディングテープ(住友スリーエム(株))を受容層面に軽く貼り付け、ゆっくり剥離させて密着度を測定した。
○・・・該テープが受容層面からきれいに剥離する
×・・・基材と白色付与層の間、または白色付与層と受容層との間で剥離する。
(5)MaxOD
Macbeth反射濃度計RD918(サカタインクス(株))にて、各ステップの反射濃度を測定し、最も大きい反射濃度をMaxODとした。
○・・・1.80以上
×・・・1.80未満
(以下余白)
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、受像面の白色度が高く、発色濃度、鮮明性、及び諸堅牢性、特に耐久性に優れた記録画像を形成することができる。
Claims (3)
- 基材シ−トの少なくとも一方の面に、白色付与層と、受容層とをこの順序で積層してなる熱転写受像シ−トにおいて、該白色付与層が、少なくとも一種以上の水溶性または水分散性ポリエステル樹脂、水溶性ベンゾイミダゾール系蛍光増白剤とアナターゼ型酸化チタンを含有し、かつ受容層が有機溶剤に可溶な樹脂を主成分とする層であることを特徴とする熱転写受像シ−ト。
- 該受容層が、少なくとも一種類以上の離型剤を含有することを特徴とする請求項1記載の熱転写受像シート。
- 該受容層の上に保護層を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の熱転写受像シート。
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