JP2002210515A - 金属ストリップの酸洗設備列 - Google Patents
金属ストリップの酸洗設備列Info
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- JP2002210515A JP2002210515A JP2001007737A JP2001007737A JP2002210515A JP 2002210515 A JP2002210515 A JP 2002210515A JP 2001007737 A JP2001007737 A JP 2001007737A JP 2001007737 A JP2001007737 A JP 2001007737A JP 2002210515 A JP2002210515 A JP 2002210515A
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- metal strip
- pickling
- tension
- equipment
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属ストリップの酸洗処理に際して通板中の
蛇行を回避して操業の安定化を図る。 【解決手段】 金属ストリップに連続的に酸洗処理を施
す設備列として、金属ストリップの巻戻しを行うペイオ
フリールと金属ストリップの巻取りを行う巻取りロール
との相互間に、先行する金属ストリップの尾端と後行す
る金属ストリップの先端をつなぎ合わせて連続的な処理
を可能とする溶接装置と、金属ストリップの形状を矯正
する矯正装置と、入側及び出側にそれぞれルーパーを備
える酸洗槽とを順次に配列する。
蛇行を回避して操業の安定化を図る。 【解決手段】 金属ストリップに連続的に酸洗処理を施
す設備列として、金属ストリップの巻戻しを行うペイオ
フリールと金属ストリップの巻取りを行う巻取りロール
との相互間に、先行する金属ストリップの尾端と後行す
る金属ストリップの先端をつなぎ合わせて連続的な処理
を可能とする溶接装置と、金属ストリップの形状を矯正
する矯正装置と、入側及び出側にそれぞれルーパーを備
える酸洗槽とを順次に配列する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属ストリップ、
例えば鋼帯の酸洗設備列に関し、該金属ストリップの通
板過程での蛇行を回避し、安定した操業を実現しようと
するものである。
例えば鋼帯の酸洗設備列に関し、該金属ストリップの通
板過程での蛇行を回避し、安定した操業を実現しようと
するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼帯などの熱間圧延等では、圧延の際に
ストリップ表面に酸化スケールが不可避的に生成するた
め、圧延設備の下流では、かかるスケールを除去するた
めに酸洗処理が行われるのが一般的である。
ストリップ表面に酸化スケールが不可避的に生成するた
め、圧延設備の下流では、かかるスケールを除去するた
めに酸洗処理が行われるのが一般的である。
【0003】酸洗処理に使用される設備は、金属ストリ
ップを巻き戻すためのペイオフリール、せん断・溶接
機、ルーパ、形状矯正装置、酸洗槽、リンス槽、ドライ
ヤ、トリマ、出側せん断機、テンションリールを順次に
配列した基本構成からなっている。
ップを巻き戻すためのペイオフリール、せん断・溶接
機、ルーパ、形状矯正装置、酸洗槽、リンス槽、ドライ
ヤ、トリマ、出側せん断機、テンションリールを順次に
配列した基本構成からなっている。
【0004】ところで、上記のような構成になる酸洗設
備においては、巻戻しにかかわる金属ストリップを形状
矯正装置に通して処理するようにしていても、金属スト
リップの通板中における蛇行がどうしても避けられず、
安定操業を実現しにくい不具合がある。
備においては、巻戻しにかかわる金属ストリップを形状
矯正装置に通して処理するようにしていても、金属スト
リップの通板中における蛇行がどうしても避けられず、
安定操業を実現しにくい不具合がある。
【0005】この点に関する先行技術としては、酸洗ラ
イン内にステアリング装置(ステアリングロール)を配
置するか、あるいはペイオフリールと溶接機の相互間に
ローラーレベラーを設置することによって蛇行の軽減を
図った、例えば、第3版鉄鋼便覧 第III巻(1)圧延基
礎・鋼板(日本鉄鋼協会編.丸善株式会社発行)の518
頁、図8.66に示されている酸洗レイアウトからなる
設備が知られている。
イン内にステアリング装置(ステアリングロール)を配
置するか、あるいはペイオフリールと溶接機の相互間に
ローラーレベラーを設置することによって蛇行の軽減を
図った、例えば、第3版鉄鋼便覧 第III巻(1)圧延基
礎・鋼板(日本鉄鋼協会編.丸善株式会社発行)の518
頁、図8.66に示されている酸洗レイアウトからなる
設備が知られている。
【0006】また、蛇行防止につながる金属ストリップ
の形状矯正に関する技術としては、入側ルーパーの後
方、すなわち、酸洗槽の直前にテンションレベラーを配
置するようにした特開2000−80486号公報ある
いは特開昭62−124017号公報に開示された「熱
延鋼帯の酸洗設備列および酸洗方法」、「熱延鋼板の脱
スケール方法」が既知である。
の形状矯正に関する技術としては、入側ルーパーの後
方、すなわち、酸洗槽の直前にテンションレベラーを配
置するようにした特開2000−80486号公報ある
いは特開昭62−124017号公報に開示された「熱
延鋼帯の酸洗設備列および酸洗方法」、「熱延鋼板の脱
スケール方法」が既知である。
【0007】ところで、ステアリング装置による蛇行の
軽減技術では、金属ストリップの形状の悪さに起因した
蛇行がステアリング装置のセンタリング能力を超えてい
る場合もあって、その場合には、金属ストリップを充分
にセンタリングすることができない。
軽減技術では、金属ストリップの形状の悪さに起因した
蛇行がステアリング装置のセンタリング能力を超えてい
る場合もあって、その場合には、金属ストリップを充分
にセンタリングすることができない。
【0008】また、前述のローラーレベラーによる場合
には、ペイオフリールの直後であるため、金属ストリッ
プに付与する張力が小さく充分な形状矯正能力を確保す
ることができず、金属ストリップの先端を溶接機に通す
程度の形状矯正しかできない。
には、ペイオフリールの直後であるため、金属ストリッ
プに付与する張力が小さく充分な形状矯正能力を確保す
ることができず、金属ストリップの先端を溶接機に通す
程度の形状矯正しかできない。
【0009】さらに、酸洗槽の直前にテンションレベラ
ーを設置して金属ストリップを矯正する場合では、酸洗
槽内、出側ルーパーおよび出側セクションにおける蛇行
をある程度軽減できるものの、入側ルーパーにおいては
未だ矯正がなされていないため金属ストリップの蛇行は
避けられない状況にある。
ーを設置して金属ストリップを矯正する場合では、酸洗
槽内、出側ルーパーおよび出側セクションにおける蛇行
をある程度軽減できるものの、入側ルーパーにおいては
未だ矯正がなされていないため金属ストリップの蛇行は
避けられない状況にある。
【0010】さらにこの場合、金属ストリップがペイオ
フリールを抜けた後においてはテンションレベラー内の
ブライドルロールが張力を保持することができず、金属
ストリップにおいて、形状、矯正を行えない部分が生じ
るという不都合もある。
フリールを抜けた後においてはテンションレベラー内の
ブライドルロールが張力を保持することができず、金属
ストリップにおいて、形状、矯正を行えない部分が生じ
るという不都合もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
問題を解決し、金属ストリップの酸洗ラインにおける蛇
行を、処理対象であるストリップの形状や通板速度の違
いにかかわりなく防止ないしは軽減して安定操業を図る
新規な酸洗設備列を提案するところにある。
問題を解決し、金属ストリップの酸洗ラインにおける蛇
行を、処理対象であるストリップの形状や通板速度の違
いにかかわりなく防止ないしは軽減して安定操業を図る
新規な酸洗設備列を提案するところにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属ストリッ
プに連続的に酸洗処理を施す設備列であって、金属スト
リップの巻戻しを行うペイオフリールと金属ストリップ
の巻取りを行う巻取りロールを備え、前記ペイオフリー
ルと巻取りロールとの相互間に、先行する金属ストリッ
プの尾端と後行する金属ストリップの先端をつなぎ合わ
せて連続的な処理を可能とする溶接装置と、金属ストリ
ップの形状を矯正する矯正装置と、入側及び出側にそれ
ぞれルーパーを備える酸洗槽とを順次に配列してなるこ
とを特徴とする金属ストリップの酸洗設備列である。
プに連続的に酸洗処理を施す設備列であって、金属スト
リップの巻戻しを行うペイオフリールと金属ストリップ
の巻取りを行う巻取りロールを備え、前記ペイオフリー
ルと巻取りロールとの相互間に、先行する金属ストリッ
プの尾端と後行する金属ストリップの先端をつなぎ合わ
せて連続的な処理を可能とする溶接装置と、金属ストリ
ップの形状を矯正する矯正装置と、入側及び出側にそれ
ぞれルーパーを備える酸洗槽とを順次に配列してなるこ
とを特徴とする金属ストリップの酸洗設備列である。
【0013】また、本発明は上記の構成になる設備列に
おいて、溶接装置と矯正装置との間にブライドルロール
を設けることが好ましい。このブライドロールによりペ
イオフリールと矯正装置との相互間における張力段差を
緩和する。
おいて、溶接装置と矯正装置との間にブライドルロール
を設けることが好ましい。このブライドロールによりペ
イオフリールと矯正装置との相互間における張力段差を
緩和する。
【0014】矯正装置は、テンションレベラーを用いる
のが好ましい。
のが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】溶接装置の出側から酸洗槽入側ル
ーパーに至るまでの領域、より好ましくは溶接装置の出
側直後に矯正装置を配置して、この領域で金属ストリッ
プの形状を矯正すると、それ以降の通板ラインにおいて
金属ストリップの蛇行は極めて軽減されたものとなり、
高速通板においてもトラブルはなく安定した操業が図ら
れる。
ーパーに至るまでの領域、より好ましくは溶接装置の出
側直後に矯正装置を配置して、この領域で金属ストリッ
プの形状を矯正すると、それ以降の通板ラインにおいて
金属ストリップの蛇行は極めて軽減されたものとなり、
高速通板においてもトラブルはなく安定した操業が図ら
れる。
【0016】さらに金属ストリップの全長にわたり形状
矯正するためには、溶接装置と矯正装置の間にペイオフ
リールと矯正装置との相互間における張力投差を緩和す
るためのブライドルロールを設置することが好ましい。
矯正するためには、溶接装置と矯正装置の間にペイオフ
リールと矯正装置との相互間における張力投差を緩和す
るためのブライドルロールを設置することが好ましい。
【0017】すなわち、金属ストリップの尾端がペイオ
フリールを離れると、テンションレベラーなどの張力を
利用する矯正装置においては、矯正装置に入る前と矯正
装置内とで張力に大きな差が生じ、矯正装置において必
要とされる張力が充分に付与できなくなることがあり、
この場合形状矯正を充分に行えない部分が生じる。そこ
で、溶接装置と矯正装置との間に、この張力段差を緩和
するためのブライドルロールを設置することにより、金
属ストリップの全長にわたり矯正装置において必要とさ
れる所定の張力を付与することができ、金属ストリップ
の全長にわたり形状矯正することができるようになる。
フリールを離れると、テンションレベラーなどの張力を
利用する矯正装置においては、矯正装置に入る前と矯正
装置内とで張力に大きな差が生じ、矯正装置において必
要とされる張力が充分に付与できなくなることがあり、
この場合形状矯正を充分に行えない部分が生じる。そこ
で、溶接装置と矯正装置との間に、この張力段差を緩和
するためのブライドルロールを設置することにより、金
属ストリップの全長にわたり矯正装置において必要とさ
れる所定の張力を付与することができ、金属ストリップ
の全長にわたり形状矯正することができるようになる。
【0018】例えば矯正装置としてテンションレベラー
を用い、テンションレベラー内の入側のブライドルロー
ルで金属ストリップに数十トンの張力を付与している場
合、金属ストリップの尾端がペイオフリールを離れると
テンションレベラー前の張力は0となり、すなわち前記
テンションレベラー内の入側のブライドルロール前の張
力は0となってしまい、テンションレベラー内の入側の
ブライドルロールでは当該ブライドルロール入出側の大
きな張力段差を持ちこたえられずに金属ストリップがス
リップし、テンションレベラー内で必要とされる所定の
張力を付与できなくなり、充分な形状矯正を行えなくな
る部分が生じる場合がある。前述のように溶接装置と、
矯正装置であるテンションレベラーとの間に、さらに張
力段差を緩和するためのブライドルロールを設置するこ
とにより、金属ストリップの全長にわたりテンションレ
ベラー内の入側のブライドルロールにおいて必要とされ
る所定の張力を付与することができるようになり、金属
ストリップの全長にわたり形状矯正することができるよ
うになる。
を用い、テンションレベラー内の入側のブライドルロー
ルで金属ストリップに数十トンの張力を付与している場
合、金属ストリップの尾端がペイオフリールを離れると
テンションレベラー前の張力は0となり、すなわち前記
テンションレベラー内の入側のブライドルロール前の張
力は0となってしまい、テンションレベラー内の入側の
ブライドルロールでは当該ブライドルロール入出側の大
きな張力段差を持ちこたえられずに金属ストリップがス
リップし、テンションレベラー内で必要とされる所定の
張力を付与できなくなり、充分な形状矯正を行えなくな
る部分が生じる場合がある。前述のように溶接装置と、
矯正装置であるテンションレベラーとの間に、さらに張
力段差を緩和するためのブライドルロールを設置するこ
とにより、金属ストリップの全長にわたりテンションレ
ベラー内の入側のブライドルロールにおいて必要とされ
る所定の張力を付与することができるようになり、金属
ストリップの全長にわたり形状矯正することができるよ
うになる。
【0019】また、金属ストリップの形状を矯正する矯
正装置としては、テンションレベラー、スキンパスミ
ル、ストレッチレベラーなどがあり、いずれも本発明に
適用し得るが、金属ストリップの幅方向に均一な変形を
与えやすく形状矯正能力が大きいため、矯正装置として
はテンションレベラーが好ましい。
正装置としては、テンションレベラー、スキンパスミ
ル、ストレッチレベラーなどがあり、いずれも本発明に
適用し得るが、金属ストリップの幅方向に均一な変形を
与えやすく形状矯正能力が大きいため、矯正装置として
はテンションレベラーが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、図面を用いて本発明をより具体的に説
明する。図1は、本発明に従う酸洗設備列の構成を模式
的に示したものである。図において1はコイル状に巻き
取られた金属ストリップSを巻き戻すためのペイオフリ
ール、2は酸洗処理を施した金属ストリップSを巻取る
ための巻取りロールである。
明する。図1は、本発明に従う酸洗設備列の構成を模式
的に示したものである。図において1はコイル状に巻き
取られた金属ストリップSを巻き戻すためのペイオフリ
ール、2は酸洗処理を施した金属ストリップSを巻取る
ための巻取りロールである。
【0021】また、3は複数本の金属ストリップSを、
先行する金属ストリップの尾端と後続の金属ストリップ
の先端とをつなぎあわせて連続的な通板を可能とする溶
接装置、4はその出側に配置され金属ストリップSの形
状を矯正する矯正装置としてのテンションレベラー、5
は酸洗槽であり、この酸洗槽5の入側及び出側にはそれ
ぞれアキュームレータとしてのルーパー5a、5bが配
置されている。
先行する金属ストリップの尾端と後続の金属ストリップ
の先端とをつなぎあわせて連続的な通板を可能とする溶
接装置、4はその出側に配置され金属ストリップSの形
状を矯正する矯正装置としてのテンションレベラー、5
は酸洗槽であり、この酸洗槽5の入側及び出側にはそれ
ぞれアキュームレータとしてのルーパー5a、5bが配
置されている。
【0022】また、6は溶接装置3とテンションレベラ
ー4の間に設けることができるブライドルロールであ
る。このブライドルロール6はペイオフリール1とテン
ションレベラー4との相互間における金属ストリップS
の張力段差を緩和するための機能を有する。
ー4の間に設けることができるブライドルロールであ
る。このブライドルロール6はペイオフリール1とテン
ションレベラー4との相互間における金属ストリップS
の張力段差を緩和するための機能を有する。
【0023】また、7、8はテンションレベラー4内に
おいて入側、出側にそれぞれ配置されるブライドルロー
ルである。このブライドルロール7、8はテンションレ
ベラー4のワークロール9において金属ストリップSに
対して張力を付与するための機能を有する。さらに、1
0はサイドトリマーである。
おいて入側、出側にそれぞれ配置されるブライドルロー
ルである。このブライドルロール7、8はテンションレ
ベラー4のワークロール9において金属ストリップSに
対して張力を付与するための機能を有する。さらに、1
0はサイドトリマーである。
【0024】テンションレベラー4は金属ストリップS
の幅方向に均一な変形を与えることができ、形状矯正能
力が大きいため、ここで金属ストリップSをその全長に
わたり矯正することによりそれ以降の下流でもって該ス
トリップSの蛇行は極めて軽減されたものとなり、安定
した通板が可能となる。
の幅方向に均一な変形を与えることができ、形状矯正能
力が大きいため、ここで金属ストリップSをその全長に
わたり矯正することによりそれ以降の下流でもって該ス
トリップSの蛇行は極めて軽減されたものとなり、安定
した通板が可能となる。
【0025】図2は処理条件をテンションレベラーでの
ラインスピード500m/min、酸洗槽でのラインス
ピード350m/minとして、厚さ1.6mm、幅12
00mmで急しゅん度(=(波高/波長)×100%)が
3%になる低炭素鋼熱延鋼帯を酸洗処理するに当たり、
上掲図1の酸洗槽入側ルーパー直後のデフレクタロール
11での、ライン内蛇行量に及ぼすテンションレベラー
延び率(%)の影響を調査した結果を示したものであ
る。なお急しゅん度は、冷延鋼板マニュアル(社団法人
日本鉄鋼協会 生産技術部門 冷延部会編.社団法人日
本鉄鋼協会発行)68頁に記載の方法により測定した。
ラインスピード500m/min、酸洗槽でのラインス
ピード350m/minとして、厚さ1.6mm、幅12
00mmで急しゅん度(=(波高/波長)×100%)が
3%になる低炭素鋼熱延鋼帯を酸洗処理するに当たり、
上掲図1の酸洗槽入側ルーパー直後のデフレクタロール
11での、ライン内蛇行量に及ぼすテンションレベラー
延び率(%)の影響を調査した結果を示したものであ
る。なお急しゅん度は、冷延鋼板マニュアル(社団法人
日本鉄鋼協会 生産技術部門 冷延部会編.社団法人日
本鉄鋼協会発行)68頁に記載の方法により測定した。
【0026】図2において、テンションレベラー伸び率
(%)はその値が大きくなるほど鋼板の矯正度合いが大
きくなることを意味するものであって、入側ルーパーと
酸洗槽の間にテンションレベラーを配置して鋼帯の矯正
を行う従来の設備列における蛇行量は図2において伸び
率を0%とした場合に相当し、本発明に従う設備列にお
いてはその伸び率を0.5%以上とすることにより大き
く蛇行を改善できる効果を有し、最大で2.0%まで増
加させることができ、ライン内の蛇行が著しく軽減され
る。
(%)はその値が大きくなるほど鋼板の矯正度合いが大
きくなることを意味するものであって、入側ルーパーと
酸洗槽の間にテンションレベラーを配置して鋼帯の矯正
を行う従来の設備列における蛇行量は図2において伸び
率を0%とした場合に相当し、本発明に従う設備列にお
いてはその伸び率を0.5%以上とすることにより大き
く蛇行を改善できる効果を有し、最大で2.0%まで増
加させることができ、ライン内の蛇行が著しく軽減され
る。
【0027】図3は上記の条件での酸洗処理におけるテ
ンションレベラー伸び率(%)とライン稼働率(%)の
関係を示すグラフである。伸び率が0%になる従来の設
備列では、ライン稼働率が60%程度であるが、本発明
に従う設備列を用いて処理すると、その稼働率は90%
を超えることも可能になり、効率の改善された安定操業
が可能になる。
ンションレベラー伸び率(%)とライン稼働率(%)の
関係を示すグラフである。伸び率が0%になる従来の設
備列では、ライン稼働率が60%程度であるが、本発明
に従う設備列を用いて処理すると、その稼働率は90%
を超えることも可能になり、効率の改善された安定操業
が可能になる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、通板中における金属ス
トリップの蛇行を軽減できるので、安定操業が実現でき
る。また、搬送速度を高めた高速通板が可能であって効
率の高い処理が可能になる。
トリップの蛇行を軽減できるので、安定操業が実現でき
る。また、搬送速度を高めた高速通板が可能であって効
率の高い処理が可能になる。
【図1】本発明に従う酸洗設備列の構成を示した図であ
る。
る。
【図2】テンションレベラー伸び率とライン内蛇行量の
関係を示したグラフである。
関係を示したグラフである。
【図3】テンションレベラー伸び率とライン稼働率の関
係を示したグラフである。
係を示したグラフである。
1 ペイオフリール 2 巻取りロール 3 溶接装置 4 テンションレベラー 5 酸洗槽 5a ルーパー 5b ルーパー 6 ブライドルロール 7 テンションレベラーの入側ブライドルロール 8 テンションレベラーの出側ブライドルロール 9 テンションレベラーのワークロール 10 サイドトリマー S 金属ストリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 英俊 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 Fターム(参考) 4E026 EA02 EA10 EA12 EA15 EA20
Claims (3)
- 【請求項1】 金属ストリップに連続的に酸洗処理を施
す設備列であって、 金属ストリップの巻戻しを行うペイオフリールと金属ス
トリップの巻取りを行う巻取りロールを備え、 前記ペイオフリールと巻取りロールとの相互間に、先行
する金属ストリップの尾端と後行する金属ストリップの
先端をつなぎ合わせて連続的な処理を可能とする溶接装
置と、金属ストリップの形状を矯正する矯正装置と、入
側及び出側にそれぞれルーパーを備える酸洗槽とを順次
に配列してなることを特徴とする金属ストリップの酸洗
設備列。 - 【請求項2】 溶接装置と矯正装置との間にブライドル
ロールを設置する請求項1記載の酸洗設備列。 - 【請求項3】 矯正装置が、テンションレベラーであ
る、請求項1又は2記載の酸洗設備列。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001007737A JP2002210515A (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 金属ストリップの酸洗設備列 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001007737A JP2002210515A (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 金属ストリップの酸洗設備列 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002210515A true JP2002210515A (ja) | 2002-07-30 |
Family
ID=18875453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001007737A Pending JP2002210515A (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 金属ストリップの酸洗設備列 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002210515A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116372590A (zh) * | 2023-03-31 | 2023-07-04 | 武汉高能激光设备制造有限公司 | 一种金属卷材自动开卷矫直生产线 |
-
2001
- 2001-01-16 JP JP2001007737A patent/JP2002210515A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116372590A (zh) * | 2023-03-31 | 2023-07-04 | 武汉高能激光设备制造有限公司 | 一种金属卷材自动开卷矫直生产线 |
CN116372590B (zh) * | 2023-03-31 | 2023-10-13 | 武汉高能激光设备制造有限公司 | 一种金属卷材自动开卷矫直生产线 |
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