JP2002209439A - 接ぎ木ロボット - Google Patents

接ぎ木ロボット

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JP2002209439A
JP2002209439A JP2001009805A JP2001009805A JP2002209439A JP 2002209439 A JP2002209439 A JP 2002209439A JP 2001009805 A JP2001009805 A JP 2001009805A JP 2001009805 A JP2001009805 A JP 2001009805A JP 2002209439 A JP2002209439 A JP 2002209439A
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JP2001009805A
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Inventor
Takahiro Ogoshi
崇博 大越
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリップ供給装置から台木苗と穂木苗の接合
位置に供給されるクリップに不良品がないようにするこ
と、及び正常なクリップで接ぎ木作業時のトラブルの防
止や苗が無駄になるのを防止すること。 【解決手段】クリップフィーダ1に供給されるクリップ
の中で不良品を選別しようとする場合には選別モードを
選択し、フィーダ1の振動によるクリップの送り出しを
始めると、ガイドレール9上をクリップが振動しながら
クリップ接合装置25に向けて移動していくときの移動
速度を通常の移動時より速くして、欠けやバネ部材の不
良があるとクリップがガイドレール9上を最後まで移動
することができず、落下する。こうして改めて正常なク
リップを苗の接合部へ送り出す。こうして接ぎ木ロボッ
トのクリップ供給装置を使用して不良クリップの排除が
でき、接ぎ木作業時のトラブルの防止や苗が無駄になる
のを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は台木苗と穂木苗を自動的
に供給・接ぎ木する接ぎ木苗製造用の接ぎ木ロボットに
関し、特に、台木苗と穂木苗とをクリップ接合するため
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、接ぎ木苗製造用のロボット
として多数の接ぎ木ロボットの出願をしている。本発明
者らの開発した出願発明の中で、例えば特開平8−24
2693号公報に開示された接ぎ木ロボットは、それぞ
れ台木苗と穂木苗の供給装置にセットされた台木苗と穂
木苗を円弧状の動きをする各搬送装置で切断位置までそ
れぞれ搬送して、切断装置で台木苗と穂木苗をそれぞれ
切断し、さらに前記搬送装置で切断された台木苗と穂木
苗を接合部位までそれぞれ搬送して、該接合部位でクリ
ップにより台木苗と穂木苗を接合する接ぎ木ロボットで
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記本発明者らの開発
した特開平8−242693号公報記載の発明の接ぎ木
ロボットにおいては、接合部位に搬送されてくる台木苗
と穂木苗にタイミングを合わせてフィーダから送られて
くるクリップを供給して台木苗と穂木苗をクリップ接合
していた。
【0004】しかし、フィーダで前記接合位置まで送り
出されたクリップそのものが欠けていたり、クリップの
破片がそのまま前記接合位置まで供給されると、台木苗
と穂木苗が正常にクリップ接合できなかったり、クリッ
プ接合が失敗することがあった。
【0005】本発明の課題は、クリップ供給装置から台
木苗と穂木苗の接合位置に供給されるクリップに不良品
がないようにすること、及び正常なクリップで接ぎ木作
業時のトラブルの防止や苗が無駄になるのを防止するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成によって達成される。すなわち、台木苗と穂木苗を
それぞれ切断した後、接合部位に台木苗と穂木苗をそれ
ぞれ搬送する台木苗搬送装置18及び穂木苗搬送装置2
2と、前記接合部位にクリップ123を供給するクリッ
プフィーダ1と、該クリップフィーダ1から供給される
クリップ123を用いて前記接合部位で台木苗と穂木苗
を接合するクリップ接合装置25を備えた接ぎ木ロボッ
トにおいて、クリップフィーダ1は、クリップフィーダ
1に供給されるクリップの中で不良品を選別する選別機
能を備えていることを特徴とする接ぎ木ロボット。
【0007】
【作用】クリップフィーダ1は、その振動によりクリッ
プフィーダ1に設けられたクリップの送り出し用のガイ
ドレール9上をクリップ123が振動しながらクリップ
接合装置25に向けて移動していき、クリップ開閉具1
26に到達してクリップ123の先端が開き、この間に
接合すべき苗があるので、これを把持する。
【0008】また、クリップフィーダ1に供給されるク
リップ123の中で不良品を選別しようとする場合に
は、例えば操作盤上のクリップ選別モードスイッチを選
択し、クリップフィーダ1の始動スイッチ(図示しな
い)を押してクリップフィーダ1の振動によるクリップ
の送り出しを開始させると、クリップボウル7の外周部
に設けた穴12からクリップ123の不良品(破損した
もの等)を自動的に落下させて選別することができる。
また、クリップガイドレール9の先端部に設けたクリッ
プ詰まりセンサ11a、11bによりクリップ123の
詰まりを検出すると、クリップガイドレール9の中途部
に設けた開閉蓋10を上方へ回動させて開き、クリップ
ガイドレール9の通路9a内部のクリップ123の不良
品を人手により取り出す方法を用いても良い。
【0009】こうして不良品のクリップ123を取り除
いた後に、前記操作盤上の供給モードスイッチ(図示せ
ず)を選択し、改めて良品だけのクリップ123をフィ
ーダ1からクリップ接合装置25に供給する。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、接ぎ木ロボットのクリ
ップ供給装置を使用して不良クリップの排除ができ、接
ぎ木作業時のトラブルの防止や苗が無駄になるのを防止
することができる。
【0011】
【実施の形態】本発明の実施の形態について図面と共に
説明する。まず、台木苗と穂木苗の接合を自動的に行う
接ぎ木ロボットの概略を説明する。本実施の形態の接ぎ
木ロボットの上面図を図1(天板を外した図)に、図1
中の接ぎ木部の拡大図を図2に、前面図を図3に、側面
図を図4にそれぞれ示す。
【0012】本実施の形態の接ぎ木ロボットの接合苗作
製のための機構は図1に示すようにクリップフィーダ部
1と接ぎ木部2からなり、接ぎ木部2は台木部3と穂木
部5および接合部6からなっている。
【0013】クリップフィーダ部1のクリップボウル7
外周からクリップガイドレール9を設け、その先端部に
接ぎ木部2を隣接させる。また、台木と穂木の各々を把
持、搬送するためのそれぞれの搬送装置18、22を接
ぎ木部2の天板15(図3)に懸架している。図1に示
す接ぎ木部2部分の拡大図を図2に示すが、台木部3は
台木苗供給装置17と台木苗搬送装置18および台木切
断装置19からなり、また、穂木部5も同様に穂木苗供
給装置21、穂木苗搬送装置22、穂木切断装置23か
らなっている。
【0014】台木苗供給装置17に人手により供給され
た台木苗はハンド76、77に把持される。そして、ハ
ンド76、77に把持された台木苗は図1の矢印(イ)
の方向に回転する台木苗搬送装置18により台木切断装
置19の位置(切断位置)まで搬送され、ここで、台木
切断装置19が回転してそのカッター刃により台木苗の
胚軸を斜めに切り落とす。前記台木切断装置19は先端
にカッター刃を取り付けた回転式カッターであり、図
1、図4の矢印(ハ)方向に回転する。切断された台木
は矢印(ロ)方向に搬送され、接ぎ木部2で接合部6の
接合装置25(図2、図3参照)で穂木と接合される。
【0015】また、同様に人手により穂木苗供給装置2
1の穂木苗供給板14に供給された穂木苗は穂木苗搬送
装置22により矢印(ニ)方向(図1参照)に搬送さ
れ、切断位置で矢印(ヘ)方向(図1、図4参照)に回
転する穂木切断装置23によりその胚軸部分より上の組
織を残して、一部胚軸部と根部が切り落とされる。そし
て、子葉部分を持つ穂木は矢印(ホ)方向に搬送され、
接ぎ木部2において台木と、クリップフィーダ部1から
供給されるクリップで接合され、接合苗は適宜の方法で
鉢に移植される。
【0016】次に、台木苗供給装置17と台木苗搬送装
置18の説明をする。まず、台木苗供給装置17と台木
苗搬送装置18について図2、図3で説明する。台木苗
供給装置17には台木苗胚軸把持ハンド76と子葉除去
ハンド77と一対のハンド76を開閉する胚軸把持ハン
ドシリンダと一対のハンド77の開閉用の子葉除去ハン
ドシリンダとハンド77を上下方向に移動させるための
昇降シリンダ80が設けられ、さらに図示しないが、台
木苗子葉除去ハンド77の下方に上側胚軸規制板が、そ
して胚軸把持ハンド76の下方には下側胚軸規制板があ
り、またハンド77の一方に固定された胚軸引き起こし
板も設けられている。
【0017】一対の台木苗胚軸把持ハンド76は人手に
より供給される台木苗の根鉢近くの胚軸を把持するため
のもので、一対の子葉除去ハンド77は胚軸の把持後
に、該ハンド77を上下方向に昇降させることで、切断
時に邪魔になる子葉を除去するためのものである。一対
の台木苗胚軸把持ハンド76と一対の子葉除去ハンド7
7の先端が開き、この一対のハンド76、77間に台木
苗の胚軸を受け入れた後に、閉じて、これを把持し、そ
の後、子葉除去ハンド77を上下方向にスライドさせ
る。
【0018】台木苗と穂木苗は台木苗供給装置17と穂
木苗供給装置21のそれぞれ苗把持ハンド76、67か
ら台木苗搬送装置18と穂木苗搬送装置22に受け渡さ
れてそれぞれの切断装置19、23に搬送される。
【0019】次に、台木苗搬送装置18と台木切断装置
19について、主に図3、図5により説明をする。図5
は台木部3側の切断装置19と台木苗搬送装置18を接
ぎ木ロボットの台木部側の側壁方向から見た側面図であ
る。
【0020】台木苗搬送装置18の台木搬送用回転アク
チュエータ29は天板15に支持され、該アクチュエー
タ29の下部には台木搬送アーム支持体30がアクチュ
エータ回転軸31を中心に回転自在に支持されている。
台木搬送アーム支持体30には、該支持体30に支持さ
れた台木搬送アーム押出シリンダ33、該シリンダ33
に固定された台木搬送アーム34と該搬送アーム34先
端の台木把持部(一対の台木胚軸把持ハンド37と台木
根鉢把持ハンド38)が設けられている。前記ハンド3
7、38はそれぞれエアシリンダ37a、38aにより
台木を把持するように開閉制御される。台木苗供給装置
17の台木苗のセット位置まで押し出された台木搬送ア
ーム34先端の台木胚軸把持ハンド37と台木根鉢把持
ハンド38が作動して前記両ハンド37、38が台木苗
を把持する。台木胚軸把持ハンド37と台木根鉢把持ハ
ンド38の作動と同時に台木搬送用回転アクチュエータ
29も作動して、前記ハンド37、38で把持した台木
苗を切断位置まで搬送する。
【0021】また、一対の台木胚軸補助ハンド39が台
木搬送アーム支持体30に固定される支持板40に支持
され、アクチュエータ41内のエアシリンダ(図示せ
ず)により開閉される。切断位置では台木搬送アーム3
4が引っ込んで、その時台木胚軸補助ハンド39が胚軸
を把持する。
【0022】台木胚軸補助ハンド39のカッター刃通過
面の形状は台木切断時に台木切断装置19のカッター刃
116の回転軌跡と接するような形状として、切断時苗
の位置決めが不安定になりやすいのを防ぎ、胚軸を固定
する。好ましくは、このカッター刃通過面の形状を鉛直
線に対してほぼ25〜30°の傾斜角度にする。胚軸の
切断角度が鈍角であると、切断面積が小さくなり、後述
するクリップ123(図8参照)での穂木との接合性能
が悪くなるので、前記25〜30°の傾斜角度で胚軸を
切断する場合が最も活着性能が良い。したがって、台木
切断装置19のカッターアーム115の回転軌跡が前記
台木胚軸補助ハンド39のカッター刃通過面の形状に沿
うように、カッターアーム115の回転軸を設置する必
要がある。
【0023】次に、台木切断装置19を図5により説明
する。なお、切断装置19、23は台木部3、穂木部5
にそれぞれ設けられているが、両方に共通する機構から
なるものである。
【0024】カッター駆動シリンダ99は鉛直方向に向
いた支柱112に支持されていて、その回転軸113に
カッターアーム115が取り付けられている。このカッ
ターアーム115の先端に該アーム115と直交する方
向に切断軌跡を有するカッター刃116の支持部117
が取り付けられている。前記カッターアーム115への
カッター刃支持部117の取り付け位置の調整はカッタ
ーアーム115に設けられた調整ボルト118等の調整
具で行う。また、カッター駆動用モータ114の取り付
け高さの調整は支柱112に設けられたネジ119と長
孔を備えた調整板120との調整具で行う。
【0025】また、カッターアーム115にはカッター
刃116が胚軸に当たる前にカッター刃116の回転軌
跡内にある台木苗の胚軸を台木苗搬送装置18側に押し
つけるための台木押さえ具121が設けられている。
【0026】また、カッター刃116を洗浄するための
洗浄装置110をカッターアーム115の下方に設け
る。この洗浄装置110は上下式シリンダー81によっ
て可動し、洗浄液体を保持したクリーニングケース82
を設ける。
【0027】前記クリーニングケース82内には植物の
樹液を溶かすことのできるアルコール、アセトンなどを
含む洗浄液を入れ、また揮発防止のために開閉自在な一
対の蓋を設けておき、カッター刃116を洗浄するとき
に、蓋を開けて、上下式シリンダー81によりクリーニ
ングケース82を上に移動して、カッター刃116を洗
浄液中に浸けて洗浄をする。上記カッター刃116の洗
浄のタイミングは図示しない接ぎ木ロボットのコントロ
ールパネルのクリーニングスイッチのオン、オフにより
行う。
【0028】次に穂木苗搬送装置22と穂木切断装置2
3の説明をする。図3、図7に示すように、穂木苗搬送
装置22は穂木搬送用回転アクチュエータ51と該アク
チュエータ51の下部の穂木搬送アーム支持体52が該
アクチュエータ回転軸53を中心に回転自在に支持され
ている。穂木搬送アーム支持体52には、該支持体52
に支持された穂木搬送アーム押出シリンダ55、該シリ
ンダ55により伸縮される穂木搬送アーム56と該搬送
アーム56先端には穂木胚軸把持ハンド59が設けられ
ている。前記ハンド59は穂木搬送アーム56先端に設
けられたアクチュエータ(図示せず)により穂木を把持
するように開閉制御される。また、穂木搬送アーム56
は押出量調整シム60により、その押し出し量が調整さ
れ、搬送アーム押出シリンダ55で押し出される。
【0029】穂木搬送アーム支持体52の下部に設けら
れたアーム61の先端にはエアシリンダ62が設けら
れ、そのエアシリンダ62により胚軸補助ハンド64が
穂木の胚軸切断時の胚軸の支持を確実にし、胚軸の切断
も確実に行うことができる。
【0030】また、胚軸補助ハンド64のカッター刃9
6の通過面の形状は穂木切断時に穂木切断装置23のカ
ッター刃96の回転軌跡と接するような形状とする。好
ましくは、このカッター刃通過面の形状を鉛直線に対し
てほぼ25〜30°の傾斜角度にする。胚軸の切断角度
が鈍角であると、切断面積が小さくなり、台木との接合
性能が悪くなるので、前記25〜30°の傾斜角度で胚
軸を切断する場合が最も活着性能が良い。
【0031】したがって、穂木切断装置23のカッター
アーム94の回転軌跡が前記胚軸補助ハンド64のカッ
ター刃通過面の形状に沿うように、カッターアーム94
の回転軸を設置する必要がある。
【0032】また、穂木切断装置23も台木切断装置1
9と同様の構造からなり、カッター駆動用モータの回転
軸93、カッターアーム94、カッター刃支持台95、
カッター刃96、カッター刃調整ネジ97、長穴98、
カッター刃96の洗浄装置107などがある。また、カ
ッタアーム94には胚軸の切断の邪魔にならないよう
に、カッター刃96が胚軸に当たる前にカッター刃96
の回転軌跡内にある苗の子葉(切り落とす子葉)などを
払いのけるためのローラ101が設けられている。
【0033】カッター刃96を洗浄するための洗浄装置
107はカッターアーム96の下方に設ける。この洗浄
装置107は上下式シリンダー86によって可動し、洗
浄液体を保持したクリーニングケース87を設ける。
【0034】前記クリーニングケース87内にはアルコ
ール、アセトンなどを含む洗浄液を入れ、台木切断装置
19と同様に図示しないクリーニングケース87の蓋を
開けて、上下式シリンダー86によりクリーニングケー
ス87を上に移動して、カッター刃96を洗浄液中に浸
けて洗浄をする。
【0035】本実施の形態では、切断装置19、23は
回転形式のものを説明したが、図示していないが、切断
装置19、23は接ぎ木ロボット基体の支柱に取り付け
られた平行四辺形の形のカッターブラケットの鉛直方向
に対して傾斜した方向に設けられている一辺にカッター
刃を固定したものを用い、搬送装置18、22の回転搬
送時に台木苗または穂木苗の胚軸部分を切断する形式の
ものを用いても良い。また、切断装置19、23の切断
刃部分をスライド可能な構成として搬送装置18、22
の回転搬送時に台木苗または穂木苗の胚軸部分を切断す
る形式のものを用いても良い。
【0036】台木胚軸は穂木胚軸に比較して太くて硬い
ので、上記台木苗供給装置17の胚軸把持用のハンド7
6および台木苗搬送装置18の胚軸把持用のハンド3
7、39に把持力調整機構を設けないことで、コストダ
ウン、把持力調整操作の容易化を図ることができる。
【0037】前記把持力調整機構は図6に示す構成から
なっている。すなわち、コンプレッサー42からの圧縮
空気は、大気開放バルブ43と水抜き用ドライヤー44
と主圧力調整装置48経由後の作動圧力を作動圧力計4
5を介して、第一マニホールド46と第二マニホールド
47に送られる。
【0038】第一マニホールド46からは、圧力調節バ
ルブ群49を介して台木苗胚軸把持ハンド76、穂木苗
胚軸把持ハンド59、67に調整後の圧縮空気がそれぞ
れ供給される。台木苗胚軸把持ハンド76、穂木苗胚軸
把持ハンド59、67で使用された圧縮空気は第二マニ
ホールド47に返される。また、第二マニホールド47
からは流量調節バルブ群(バルブ〜)を介して、3
7a、17、19、23、62にそれぞれ供給される。
【0039】また、台木苗供給装置17の胚軸把持用の
ハンド76、台木苗搬送装置18の胚軸把持用のハンド
37、39、穂木苗供給装置21の胚軸把持用のハンド
67及び穂木苗搬送装置22の胚軸把持用のハンド5
9、64はそれぞれエアシリンダで作動されるが、これ
らの把持ハンドを使用しないときは、各エアシリンダを
大気開放することで、各種把持ハンドや切断装置19、
23に残留力が生じないようにして、これらの調整(ハ
ンドの取付、苗センサの取付、切断刃の洗浄・交換等)
が安全に且つ容易に行えるようにする。
【0040】また前記苗供給装置17、21および苗搬
送装置18、22だけでなくエアシリンダで駆動される
台木切断装置19、23の電源オフのときには、これら
の切断装置19、23にエア圧力が残っていると危ない
ので、エアシリンダを大気開放する。
【0041】次にクリップ供給装置とクリップ接合装置
25について図8に示す。クリップ供給装置のクリップ
フィーダ部1(図1参照)はクリップボウル7の内面に
沿って螺旋状の上昇路を持つ振動型のパーツフィーダに
クリップ123の取手部123aの両端部をガイドする
溝を形成した振動トラフからなるクリップガイドレール
9を接続して、そのガイドレール9の先端には接ぎ木部
2に臨むクリップ接合装置25が接続している。図8に
はクリップガイドレール9に接続するクリップ接合装置
25の要部上面図を示す。
【0042】クリップフィーダ1は、その振動によりク
リップフィーダ1に設けられたクリップの送り出し用の
ガイドレール9上をクリップ123が振動しながらクリ
ップ接合装置25に向けて移動していき、クリップ接合
装置25部でクリップ123の先端が開き、この間に接
合すべき苗があるので、これを把持する。
【0043】次に、接ぎ木ロボットのクリップ供給装置
を使用して不良クリップの排除をして、接ぎ木作業時の
トラブルの防止や苗が無駄になるのを防止する手順につ
いて、図1と図9(図9(a))はクリップガイドレー
ルの斜視図、図9(b)は断面図)で説明する。
【0044】クリップフィーダ1に供給されるクリップ
123の中で不良品を選別しようとする場合には図示し
ない操作盤上の選別モードスイッチを選択し、クリップ
フィーダ1の始動スイッチ(図示しない)を押してクリ
ップフィーダ1の振動によるクリップ送り出しを開始さ
せると、ガイドレール9上をクリップ123が振動しな
がらクリップ接合装置25に向けて移動していく。
【0045】このとき、クリップボウル7の外周部に設
けた穴12からクリップ123の不良品(破損したもの
等)を自動的に落下させて選別することができる。
【0046】また、クリップガイドレール9の先端部に
設けたクリップ詰まりセンサ11a、11bによりクリ
ップ123の詰まりを検出すると、クリップガイドレー
ル9の中途部に設けた開閉蓋10を上方へ回動させて開
き、クリップガイドレール9の通路9a内部のクリップ
123の不良品を人手により取り出す方法を用いても良
い。
【0047】こうして不良品のクリップ123を取り除
いた後に、不良品を選別作業が終わると、操作盤上のク
リップ搬送モードスイッチ(図示せず)を選択し、改め
て良品だけのクリップ123をフィーダ1からクリップ
接合装置25に供給する。
【0048】このクリップ不良品を選別する選別モード
が作動中はクリップ開閉具126は閉じたままであり、
クリップ123が接ぎ木接合位置にまで到達しないよう
にしている。
【0049】こうして、接ぎ木ロボットのクリップ供給
用のフィーダ1を使用して不良クリップ123の排除が
でき、接ぎ木作業時のトラブルの防止や苗が無駄になる
のを防止することができる。
【0050】通常のクリップ搬送モードでは図8に示す
ように、このガイドレール9の先端は接ぎ木部2の台木
と穂木の接合部6(図1参照)の直前で前記クリップ1
23の取手部123aの両端部のガイド間隔を狭め、ク
リップ123の把持部123bを開放するための狭窄ガ
イドレール125が接続している。ここで把持部123
bを開放した状態で前進したクリップ123(図8
(a))が台木と穂木の接合位置に来ると、クリップ開
閉具126がクリップ123の取手部123aの付勢を
開放する方向に移動して(図8(b))、把持部123
bにより台木と穂木を接合状態に保つ。
【0051】図8(a)のクリップ接合装置25の平面
図に示すように、クリップ接合装置25はクリップ接合
部位で、クリップ123の一対の先端部(把持部123
b)が開いているとき、その間に台木苗搬送装置18及
び穂木苗搬送装置22からそれぞれ台木苗と穂木苗が十
分入り込むように(矢印(A))、台木苗搬送装置18
及び穂木苗搬送装置22の駆動制御をする。なお、クリ
ップ123の内面に接触する位置まで接合苗を駆動する
と、クリップ123の内面で胚軸位置が矯正されて安定
する。こうして、苗接合部位でクリップ123は先端部
を閉じる動作をするだけで台木苗と穂木苗が接合するこ
とができる。
【0052】以上本発明の実施の形態の接ぎ木ロボット
の一連の動きを図10のフローチャートに示す。図10
のフローチャートには前記不良クリップ選別モードと通
常のクリップ搬送モードはマニュアルで行う。
【0053】本発明の実施の形態では、図10に示す各
行程が所定時間に作動しないとき、停止と判断する停止
検出手段を図示しない制御部に設け、該停止検出手段の
異常検出により「異常ランプ」を点灯させるようにする
構成にした。
【0054】接ぎ木ロボットの異常停止時と通常の停止
操作時とを同じ検出手段により検出するようにしたの
で、コストダウンが図れる。このとき通常の停止操作時
の停止を表示するランプも異常ランプを用いる。
【0055】そして、停止操作時に所定時間(例えば3
0秒)後にリセットスイッチの操作を可能にすること
で、誤操作により接ぎ木ロボットが初期位置へ戻る動作
に不意に入ることを防ぐことができる。
【0056】従って、通常の停止操作時に接ぎ木ロボッ
トの作動を停止させようとしても、異常ランプが点灯し
た後、所定時間(例えば30秒)後に初めてリセットス
イッチの操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の接ぎ木ロボットの上面
図。
【図2】 図1の接ぎ木ロボットの接ぎ木部の拡大図。
【図3】 図1の接ぎ木ロボットの接ぎ木部の前面図。
【図4】 図1の接ぎ木ロボットの接ぎ木部の側面図。
【図5】 図1の接ぎ木ロボットの台木苗搬送装置と台
木切断装置の側面図。
【図6】 台木苗と穂木苗の各胚軸等の把持ハンドの把
持力調整機構図。
【図7】 図1の接ぎ木ロボットの穂木苗搬送装置と穂
木切断装置の側面図。
【図8】 図1の接ぎ木ロボットのクリップ接合装置の
要部上面図。
【図9】 図1のクリップガイドレールの斜視図(図9
(a))と断面図(図9(b))を示す図。
【図10】 図1の接ぎ木ロボットの作動シーケンスを
示す図。
【符号の説明】
1 クリップフィーダ部 2 接ぎ木部 3 台木部 5 穂木部 6 接合部 7 クリップ
ボウル 9 クリップガイドレール 10 開閉蓋 11 クリップ詰まりセンサ 12 穴 14 穂木苗供給板 15 天板 17 台木苗供給装置 18 台木苗
搬送装置 19 台木切断装置 21 穂木苗
供給装置 22 穂木苗搬送装置 23 穂木切
断装置 25 クリップ接合装置 29 台木搬送用回転アクチュエータ 30 台木搬
送アーム支持体 31 アクチュエータ回転軸 33 台木搬送アーム押出シリンダ 34 台木搬
送アーム 37 台木胚軸把持ハンド 38 台木根
鉢把持ハンド 37a、38a エアシリンダ 39 台木胚
軸補助ハンド 40 支持板 41 アクチ
ュエータ 42 コンプレッサー 43 大気開
放バルブ 44 水抜き用ドライヤー 45 作動圧
力計 46 第一マニホールド 47 第二マ
ニホールド 48 主圧力調整装置 49 圧力調
節バルブ群 51 穂木搬送用回転アクチュエータ 52 穂木搬
送アーム支持体 53 アクチュエータ回転軸 55 穂木搬送アーム押出シリンダ 56 穂木搬
送アーム 59 穂木胚軸把持ハンド 60 押出量
調整シム 61 アーム 62 エアシ
リンダ 64 胚軸補助ハンド 67 穂木苗
胚軸把持ハンド 76 台木苗胚軸把持ハンド 77 子葉除
去ハンド 80 昇降シリンダ 81、86
上下式シリンダー 82、87 クリーニングケース 94 カッタ
ーアーム 93 カッター駆動用モータの回転軸 95 カッタ
ー刃支持台 96 カッター刃 97 カッタ
ー刃調整ネジ 98 長穴 99 カッタ
ー駆動シリンダ 101 ローラ 107 穂木
カッター刃洗浄装置 110 台木カッター刃洗浄装置 112 支柱 113 回転軸 114 カッ
ター駆動用モータ 115 台木カッターアーム 116 台木
カッター刃 117 支持部 118 調整
ボルト 119 ネジ 120 調整
板 121 台木押さえ具 123 クリ
ップ 123a クリップ取手部 123b ク
リップ把持部 123c バネ部材 125 狭窄
ガイドレール 126 クリップ開閉具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台木苗と穂木苗をそれぞれ切断した後、
    接合部位に台木苗と穂木苗をそれぞれ搬送する台木苗搬
    送装置及び穂木苗搬送装置と、前記接合部位にクリップ
    を供給するクリップフィーダと、該クリップフィーダか
    ら供給されるクリップを用いて前記接合部位で台木苗と
    穂木苗を接合するクリップ接合装置を備えた接ぎ木ロボ
    ットにおいて、 クリップフィーダは、該クリップフィーダに供給される
    クリップの中で不良品を選別する選別機能を備えている
    ことを特徴とする接ぎ木ロボット。
JP2001009805A 2001-01-18 2001-01-18 接ぎ木ロボット Pending JP2002209439A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10263482B2 (en) 2013-10-02 2019-04-16 Fuji Electric Co., Ltd. Permanent magnet embedded-type rotating electric machine and manufacturing method thereof

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