JP2002208857A - Pll回路及びその制御方法 - Google Patents

Pll回路及びその制御方法

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】LSI内部において発振周波数範囲を自動調整
することを可能にしたPLL回路を提供する。 【解決手段】PLL回路10における自動調整回路20
は、位相比較器14が出力する電圧と第一の分周器17
の分周数と基準発振器16から発せられる周波数情報と
に基づいて、発振周波数の範囲のずれを検知し、検知さ
れたずれに応じて、電圧制御可変発振器11の発振周波
数の範囲を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPLL(Phase
−Locked Loop)回路及びその制御方法に関
し、特に、電圧制御可変発振器の発振周波数の範囲の調
節機能を有するPLL回路及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PLL回路は、無線機におけるローカル
信号を発生する手段として、あらゆる装置に使われてい
る。そのような装置の中には、携帯電話機やGPS受信
機などのように小型軽量かつ低価格であることが要求さ
れるものがある。近年、このような装置が普及するにつ
れ、PLL回路においても小型化、部品点数削減による
低価格化が叫ばれるようになった。
【0003】図6に従来のPLL回路の一般的構成を示
す。
【0004】図6に示すPLL回路は、電圧制御可変周
波数発振器(Voltage Controlled Oscillator:VC
O)1と、電圧制御可変周波数発振器の出力信号をN分
周するN分周器7と、基準発振器6と、基準発振器6の
出力信号をR分周するR分周器5と、Nの値を記憶する
Nレジスタ8と、Rの値を記憶するRレジスタ9と、電
圧制御可変周波数発振器1の出力信号をN分周した信号
とR分周器5の出力信号との位相を比較する位相比較器
4と、位相比較器4により駆動されるチャージポンプ3
と、位相比較器4が出力する電圧を整流し、電圧制御可
変周波数発振器1に対して、制御電圧を発するループフ
ィルター2と、からなっている。
【0005】このように、PLL回路には必ず電圧制御
可変周波数発振器(VCO)1が使われる。電圧制御可
変周波数発振器1の出力が、ローカル信号として、例え
ば、無線機内部における変調や復調に使用される。
【0006】電圧制御可変周波数発振器1の出力信号は
N分周器7によりN分周される。Nの値は、外部のCP
U(図示せず)などからNレジスタ8にセットされ、こ
れがN分周器7の分周数として使われる。
【0007】基準発振器6としては、水晶振動子を用い
たTCXO(Temperature Compensated Crystal Oscill
ator:温度補償水晶発振器)6がよく使用される。
【0008】基準発振器6の出力信号はR分周器5にお
いてR分周される。Rの値は、外部のCPU(図示せ
ず)などからRレジスタ9にセットされ、これがR分周
器5の分周数として使われる。
【0009】NおよびRの値は、Strobe信号のタ
イミングで、Nレジスタ8及びRレジスタ9にセットさ
れる。
【0010】基準発振器6の出力をR分周した信号と電
圧制御可変周波数発振器1の出力信号をN分周した信号
とは位相比較器4において位相が比較され、位相差をほ
ぼ積分した電圧がチャージポンプ3及びループフィルタ
2を介して電圧制御可変周波数発振器1の制御端子に加
わる。
【0011】これによって、周波数領域における負帰還
ループが形成され、電圧制御可変周波数発振器1の発振
周波数fvcoは、基準発振器6の発振周波数ftcx
oとN分周器の分周数NとR分周器5の分周数Rとの関
数である次式で表される周波数にロックされる。
【0012】 fvco=N×ftcxo/R・・・・・・(1) 以上がPLL回路の原理である。
【0013】今日では、PLL回路のかなりの部分が1
個のLSIに集積化できるようになった。
【0014】しかしながら、電圧制御可変周波数発振器
1と基準発振器6については、いまだにPLL回路の他
の部分とともに、共通のLSIに完全に内蔵することは
実現されていない。
【0015】その理由は、基準発振器6については水晶
振動子というLSI化が不可能な部品を使っていること
と、LSI内部で完全に温度補償された精密な発振器を
作ることが難しいことが上げられる。
【0016】また、電圧制御可変周波数発振器1におい
ては、それを構成する部品のバラツキや温度による変動
のため、その発振周波数範囲が大きく変化し、適正な発
振周波数範囲をLSI内部で調整することは極めて困難
であった。このため、従来のPLL回路においては、電
圧制御可変周波数発振器1は特別な回路として特殊な単
独のパッケージに収納され、厳密に発振周波数範囲及び
その温度特性が調整されたうえで、専用の部品としてL
SI外部で使用されていた。
【0017】ただし、電圧制御可変周波数発振器1につ
いては、最近になってLSI内部に完全に実装する試み
がなされるようになった。その一例として、次に掲げる
文献1がある。”A Low Phase Noise Monolithic VCO i
n SiGe BiCMOS“, J. M. Mourant, J. Imbornone and
T. Tewksbury, Digest of Papers pp 65-68, 2000 IEEE
Radio Frequency Integrated Circuits Symposium図7
に、文献1で紹介されている電圧制御可変周波数発振器
の構成を示す。図8は、図7に示した電圧制御可変周波
数発振器の等価回路の回路図である。
【0018】図7は、LSI内蔵回路において一般的に
使われる差動発振器の構成を示しているが、図8におい
ては簡単のため、その片側のシングルエンド構成の等価
回路を示している。
【0019】図7に示した差動発振器はPチャネルMO
SトランジスタM00、M01、M02、M03及びM
10、M11、M12、M13を備えており、それらの
PチャネルMOSトランジスタにおいては、それぞれソ
ースとドレインが短絡されている。トランジスタM00
及びM10には第一の制御端子(図示せず)から発信さ
れる制御信号CONT0が、トランジスタM01及びM
11には第二の制御端子(図示せず)から発信される制
御信号CONT1が、トランジスタM02及びM12に
は第三の制御端子(図示せず)から発信される制御信号
CONT2が、トランジスタM03及びM13には第四
の制御端子(図示せず)から発信される制御信号CON
T3が、それぞれ入力される。これにより、トランジス
タM00及びM10の各ゲートと第一の制御端子との
間、トランジスタM01及びM11の各ゲートと第二の
制御端子との間、トランジスタM02及びM12の各ゲ
ートと第三の制御端子との間、トランジスタM03及び
M13の各ゲートと第四の制御端子との間にそれぞれ可
変キャパシタンス(Variable Capacitance)C0、C
1、C2、C3(図8参照)が形成される。
【0020】D04、D14はPN接合によるダイオー
ドであり、これらのダイオードのアノードはTUNE端
子(図示せず)に接続され、カソードはPチャネルMO
SトランジスタM00、M01、M02、M03及びM
10、M11、M12、M13の各ゲートに接続されて
いる。
【0021】TUNE端子における電圧V−Tuneを
電源電圧(VCC)以下の電圧にすることにより逆バイ
アスとなるため、TUNE端子と各ダイオードの間に
も、可変キャパシタンスC4(図8参照)が形成されて
いることになる。
【0022】バイポーラトランジスタQ01、Q11の
ベースには、それぞれ相手側のコレクタ電圧をコンデン
サC15、C05およびチョークコイルL02、L12
で分圧した信号が入力されており、これにより、負性抵
抗Q1(図8参照)が形成されている。
【0023】また、図7のコイルL01、L11は、図
8の等価回路におけるインダクタンスL1に対応してい
る。
【0024】図8において、インダクタンスL1と各可
変キャパシタンスC0、C1、C2、C3、C4とによ
って並列共振回路が形成される。
【0025】各可変キャパシタンスC0、C1、C2、
C3、C4やインダクタンスL1の抵抗成分Rを打ち消
すだけの負性抵抗−RがバイポーラトランジスタQ0
1、Q11により実現されれば、発振が起き、その発振
周波数foscは、次式で表される。
【0026】 fosc=1/(2π(L1×(C0+C1+C2+C3+C4))1/2)・・・・ ・・(2) インダクタンスL1はLSI内部に形成されるコイルに
よって実現されるので定数であるが、容量C0乃至C4
しては、上記のような可変キャパシタンスC0、C1、
C2、C3、C4を用いるので、容量C0乃至C4は各第
一乃至第四の制御端子とTUNE端子とにより変化させ
ることができる。
【0027】従って、発振周波数foscを変えること
ができる。
【0028】このうち、まず、PN接合ダイオードで実
現されるキャパシタンスC4について述べる。
【0029】図9の実線は、PN接合に逆バイアス電圧
がかかった場合のキャパシタンスの変化を示すグラフで
ある。縦軸がキャパシタンスを示し、横軸は逆バイアス
電圧を示す。
【0030】逆バイアス電圧が大きくなるほど、PN接
合面の空乏層が拡大するので、キャパシタンスが逆バイ
アス電圧の平方根に反比例して、連続的に減少する。逆
バイアス電圧は、図7に示した差動発振器の場合、電源
電圧VCCとTUNE端子間の電圧であるから、TUN
E端子の電位(V−Tune)が下がるほど、逆バイア
ス電圧は大きくなり、キャパシタンスC4の値は減少す
る。
【0031】すなわち、(2)式から明らかであるよう
に、TUNE端子の電位(V−Tune)が小さけれ
ば、発振周波数foscが大きくなり、TUNE端子の
電位(V−Tune)が大きくなると、発振周波数fo
scが小さくなる。
【0032】次に、PMOSトランジスタで構成される
可変キャパシタンスの場合について述べる。
【0033】図9の点線は、PMOSトランジスタのゲ
ートとソース・ドレイン間の電圧に対するキャパシタン
スの変化を示している。縦軸がキャパシタンスであり、
横軸はゲートとソース・ドレイン間の電圧である。
【0034】図9に実線で示したようにPN接合に逆バ
イアス電圧がかかった場合と異なり、図9の点線で示す
ような不連続な変化をする。
【0035】例えば、小さい電圧V1の前後において
は、キャパシタンスはほぼ小さな値Clowであるが、電
圧があるスレッショルド電圧を超えた高い電圧V0の前
後においては、キャパシタンスはClowよりも大きな値
Chighになる。
【0036】キャパシタンスClowおよびChighはほぼ
安定した値であるので、キャパシタンスのバイナリな制
御が可能である。すなわち、ゲートとソース・ドレイン
間の電圧がV1の時を制御端子の論理「1」に対応させ
れば、そのときにキャパシタンスは安定してClowにな
り、ゲートとソース・ドレイン間の電圧がV0の時を制
御端子の論理「0」に対応させれば、そのときにキャパ
シタンスは安定してChighになる。
【0037】ここで、4対のPMOSトランジスタM0
0とM10、M01とM11、M02とM12、M03とM1
3を右側のサフィックスが大きくなるにつれ、物理的サ
イズが2倍づつになるように設定すれば、それぞれのキ
ャパシタンスClowおよびChighもそのサフィックスに
つれて2倍づつ大きくなる。
【0038】これによって、それぞれのトランジスタペ
アをコントロールする制御信号、すなわち、制御信号C
ONT0(LSB)、CONT1、CONT2、CON
T3(MSB)を4ビットの2進数とすれば、制御信号
CONT3乃至CONT0が0000から1111に変
化するにつれて、発振周波数foscの発振範囲を図1
0のように変化させることが可能になる。
【0039】すなわち、図10に示すように、TUNE
端子に加わる電圧V−Tuneで連続的に発振周波数f
oscを変えられる範囲を、制御信号CONT3乃至C
ONT0により、16段階に不連続に変えることが可能
である。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】以上が文献1の内容で
あり、外部からの制御信号により、発振周波数範囲を段
階的に変えられるLSI内蔵型電圧制御可変発振器を実
現できることが示されている。この文献1によって、何
らかの調整を行なえば、LSI内部に電圧制御可変発振
器を作っても発振周波数範囲を適正な値に合わせ込むこ
とが可能であることが示された。
【0041】しかしながら、文献1には、いかにしてL
SI内部の電圧制御可変発振器における発振周波数範囲
のずれを検知し、かつ、それを調整するかについては示
されていない。
【0042】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、文献1で述べられているような発振周波数範囲を段
階的に制御できる電圧制御可変発振器を有し、かつ、L
SI内部において発振周波数範囲を自動調整することを
可能にしたPLL回路を提供することを目的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、基準周波数を有する基準信号を発生する
基準周波数信号発生手段と、電圧制御可変発振器と、前
記電圧制御可変発振器からの出力信号を分周し、その分
周結果を示す第一分周信号を出力する第一の分周器と、
前記基準信号と前記第一分周信号との位相を比較し、そ
の位相差に対応する電圧を発生する位相比較手段と、を
備え、前記電圧制御可変発振器は、前記位相比較手段が
出力する電圧に応じて、前記出力信号の発振周波数を設
定するものであるPLL回路において、前記電圧制御可
変発振器内に設けられた、発振周波数の範囲を設定する
発振周波数設定手段と、前記位相比較手段が出力する電
圧と前記第一の分周器の分周数と前記基準周波数信号発
生手段から発せられる周波数情報とに基づいて、発振周
波数の範囲のずれを検知し、検知されたずれに応じて、
前記発振周波数設定手段への入力値を変えて前記電圧制
御可変発振器の発振周波数の範囲を調整するずれ検知手
段と、を備えることを特徴とするPLL回路を提供す
る。
【0044】本PLL回路は、前記位相比較手段が出力
する電圧を整流する整流手段をさらに備えることが好ま
しい。
【0045】前記ずれ検知手段は、例えば、前記基準周
波数信号発生手段から発せられる周波数情報と前記第一
の分周器の分周数とから前記電圧制御可変発振器の出力
信号の発振に対応する前記電圧制御可変発振器の理想の
制御電圧を発生させ、その理想の制御電圧と実際に観測
される実測制御電圧の差とを発振周波数範囲のずれとし
て検知し、その差が最小になるように前記発振周波数設
定手段への入力値を変えて前記電圧制御可変発振器の発
振周波数範囲を調整するものとして構成することができ
る。
【0046】前記基準周波数信号発生手段は、例えば、
前記基準信号を発振する基準発振器と、前記基準信号を
分周する第二の分周器と、から構成することができる。
この場合、前記基準周波数信号発生手段から発せられる
周波数情報は前記第二の分周器の分周数からなるものと
することができる。
【0047】前記ずれ検知手段は、前記実測制御電圧を
アナログ−ディジタル変換するアナログ−ディジタル変
換手段を有するものとして構成することも可能である。
この場合、前記ずれ検知手段は、前記理想の制御電圧
を、前記第一の分周器の分周数と前記第二の分周器の分
周数とからディジタル値として計算し、そのディジタル
値と前記アナログ−ディジタル変換手段によるアナログ
−ディジタル変換結果との差を前記発振周波数範囲のず
れとして検知し、その差が最小になるように前記発振周
波数設定手段への入力値を変えて前記電圧制御可変発振
器の発振周波数範囲を調整するものとして構成すること
ができる。
【0048】あるいは、前記ずれ検知手段は、前記第一
の分周器の分周数と前記第二の分周器の分周数とから前
記電圧制御可変発振器の出力信号の発振周波数を計算す
る発振周波数計算手段と、前記発振周波数計算手段によ
る計算結果に基づいて、理想的な制御電圧を発生する設
定電圧発生手段と、前記設定電圧発生手段により発生し
た前記理想的な制御電圧と、実測された制御電圧とを比
較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づい
て、前記電圧制御可変発振器の発振周波数範囲が高い方
にずれているか、あるいは、低い方にずれているかを判
定し、判定結果に応じて、前記発振周波数範囲を調節す
る制御手段と、から構成することも可能である。
【0049】また、本発明は、電圧制御可変発振器から
出力される出力信号を分周する第一の過程と、基準信号
と前記第一の過程において分周された分周信号との位相
を比較し、その位相差に対応する電圧を発生する第二の
過程と、前記電圧制御可変発振器から出力される出力信
号の発振周波数の範囲を設定する第三の過程と、前記第
二の過程において発生した電圧と前記第一の過程に分周
された出力信号の分周数と前記基準信号の周波数情報と
に基づいて、発振周波数の範囲のずれを検知する第四の
過程と、前記第四の過程において検知されたずれに応じ
て、前記発振周波数の範囲を調整する第五の過程と、を
備えるPLL回路の制御方法を提供する。
【0050】本制御方法は、前記第二の過程において発
生した電圧を整流する過程をさらに備えていることが好
ましい。
【0051】前記第四の過程は、例えば、前記基準信号
の周波数情報と前記分周数とから前記電圧制御可変発振
器の出力信号の発振に対応する前記電圧制御可変発振器
の理想の制御電圧を発生させる過程と、前記理想の制御
電圧と実際に観測される実測制御電圧の差とを発振周波
数範囲のずれとして検知する過程と、を備えるものとし
て構成することができる。
【0052】前記第五の過程は、前記理想の制御電圧と
実際に観測される実測制御電圧の差が最小になるように
前記電圧制御可変発振器の発振周波数の範囲を調整する
ものとして構成することができる。
【0053】あるいは、前記第四の過程は、前記基準信
号を分周する過程と、実測された制御電圧をアナログ−
ディジタル変換する過程と、前記第一の過程に分周され
た出力信号の分周数と前記基準信号の分周数とに基づい
て、前記理想の制御電圧をディジタル値として計算する
過程と、そのディジタル値と実測された制御電圧のアナ
ログ−ディジタル変換の変換結果との差を前記発振周波
数範囲のずれとして検知する過程と、を備えるものとし
て構成することもできる。
【0054】この場合、前記第五の過程は、前記理想の
制御電圧と前記実測された制御電圧の差が最小になるよ
うに前記電圧制御可変発振器の発振周波数の範囲を調整
するものとして構成することが好ましい。
【0055】また、前記第四の過程は、前記第一の過程
に分周された出力信号の分周数と前記基準信号の分周数
とに基づいて、前記電圧制御可変発振器の出力信号の発
振周波数を計算する過程と、前記計算の計算結果に基づ
いて、理想的な制御電圧を発生させる過程と、前記理想
的な制御電圧と、実測された制御電圧とを比較する過程
と、前記比較の比較結果に基づいて、前記電圧制御可変
発振器の発振周波数範囲が高い方にずれているか、ある
いは、低い方にずれているかを判定する過程と、を備え
るものとして構成することもできる。
【0056】さらに、本制御方法は、前記第一乃至第四
の過程を一回だけ実施し、検知されたずれを記憶する過
程と、記憶されたずれに応じて、前記電圧制御可変発振
器の発振周波数の範囲を調整する過程と、を備えること
もできる。
【0057】この場合、前記第一乃至第四の過程は、前
記PLL回路を備える装置に電源が投入されたときに実
施されるものであることが好ましい。
【0058】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第一の実施形態に
係るPLL回路10のブロック図である。
【0059】PLL回路10は、電圧制御可変周波数発
振器(VCO)11と、電圧制御可変周波数発振器11
の出力信号をN分周するN分周器17と、基準発振器1
6と、基準発振器16の出力信号をR分周するR分周器
15と、Nの値を記憶するNレジスタ18と、Rの値を
記憶するRレジスタ19と、電圧制御可変周波数発振器
11の出力信号をN分周した信号とR分周器15の出力
信号との位相を比較する位相比較器14と、位相比較器
14により駆動されるチャージポンプ13と、位相比較
器14が出力する電圧を整流し、電圧制御可変周波数発
振器11に対して、制御電圧を発するループフィルター
12と、電圧制御可変発振器11の発振周波数の範囲の
ずれを検知し、検知されたずれに応じて、電圧制御可変
発振器11の発振周波数の範囲を調整する自動調整回路
20と、からなっている。
【0060】本実施形態に係るPLL回路10が図6に
示した従来のPLL回路と異なるのは、(1)電圧制御
可変発振器11として、前述の文献1で提案されてい
る、発振周波数範囲を段階的に調整できる制御端子を有
する電圧制御可変周波数発振器を使っていること、
(2)電圧制御可変発振器11の発振周波数を調整する
TUNE端子の電圧V−Tune、すなわち、ループフ
ィルタ2の出力電圧と、Nレジスタ8及びRレジスタ9
の内容とを入力し、電圧制御可変周波数発振器11に対
して制御信号CONT3、CONT2、CONT1、C
ONT0を出力する自動調整回路10を備えているこ
と、の2点である。
【0061】自動調整回路10は、V−Tune電圧を
観測することによって、自動調整を行なっている。
【0062】V−Tune電圧と発振周波数との関係を
図2に示す。
【0063】図2中のCurve3は、電圧制御可変発
振器11の発振周波数範囲が適正な場合のV−Tune
電圧と発振周波数との関係を示す。前述の文献1におけ
る電圧制御可変発振器においては、V−Tune電圧が
小さいと発振周波数は高くなり、V−Tune電圧が高
いと発振周波数は低くなる。
【0064】ここで、発振周波数範囲が適正な場合に、
ある発振周波数fcを与えるV−Tune電圧をVcと
する。
【0065】発振周波数fcの値は、基準発振器16の
発振周波数が既知であれば、NとRの値を用いて(1)
式から容易に計算でき、その発振周波数fcに対応する
電圧Vcの値も予め決めておくことができる。
【0066】仮に、電圧制御可変発振器11の発振周波
数が適正ではなく、発振周波数が高いほうに、すなわ
ち、Curve1のようにずれていたとすると、発振周
波数fcにロックした場合のV−Tune電圧はVcよ
り高いVc1になる。
【0067】一方、逆に、電圧制御可変発振器11の発
振周波数が低いほうに、すなわち、Curve2のよう
にずれていたとすると、発振周波数fcにロックした場
合のV−Tune電圧はVcより低いVc2になる。
【0068】以上から明らかであるように、電圧制御可
変発振器11のV−Tune電圧がVcより高い場合に
は、発振周波数範囲は高いほうにずれており、Vcより
低い場合には、発振周波数範囲は低いほうにずれている
と判定できる。
【0069】本発明に係るPLL回路はこのような原理
を利用するものである。
【0070】以下、本実施形態に係るPLL回路の動作
について説明する。
【0071】図3は自動調整回路10の構成を示すブロ
ック図である。
【0072】自動調整回路10は、Nレジスタ18とR
レジスタ15の値から(1)式に基づいて発振周波数f
cを計算する発振周波数計算回路21と、発振周波数計
算回路21の計算結果に基づいて、理想的なV−Tun
e電圧である電圧Vcを発生する理想設定電圧発生回路
22と、理想設定電圧Vcと実際に観測されるV−Tu
ne電圧とを比較するコンパレータ23と、コンパレー
タ23による比較結果に基づいて、電圧制御可変発振器
11に制御信号CONT3、CONT2、CONT1、
CONT0を発信するプロセッシング回路24と、から
なっている。
【0073】発振周波数計算回路21はCPUなどの論
理演算によって容易に実現することができる。
【0074】また、理想設定電圧発生回路22もCP
U、ROMまたはD/A変換機により実現することがで
きる。
【0075】コンパレータ23は、理想設定電圧発生回
路22が発生させた理想設定電圧Vcと実際に観測され
るV−Tune電圧とを比較し、V−Tune電圧が理
想設定電圧Vcより高いか、あるいは、低いか、すなわ
ち、電圧制御可変発振器11の発振周波数範囲が高いほ
うにずれているか、あるいは、低いほうにずれているか
を判定する。
【0076】図4はプロセッシング回路24が行う処理
のフローチャートである。プロセッシング回路24は、
コンパレータ23の判定結果を用いて、図4に示すよう
な処理を行なう。
【0077】なお、以下の例では、制御信号CONT
3、CONT2、CONT1、CONT0は16段階あ
る場合を想定する。
【0078】先ず、Nレジスタ18及びRレジスタ19
にデータを設定するストローブ信号が観測されたか否か
を判定する(ステップ100)。
【0079】ストローブ信号が観測されない場合には
(ステップ100のNO)、ストローブ信号が観測され
るまで待機する。
【0080】ストローブ信号が観測された場合には(ス
テップ100のYES)、制御信号CONT3、CON
T2、CONT1、CONT0を中間値である1000
(10進数の8に相当する)にセットし、制御信号の増
分値Dの初期値を16段階の16という数字の1/4で
ある4に設定する(ステップ110)。
【0081】次いで、PLL回路がロックされたか否か
を判定する(ステップ120)。
【0082】ロックされていない場合には(ステップ1
20のNO)、ロックする時間だけ待つ。
【0083】PLL回路がロックされた場合には(ステ
ップ120のYES)、電圧V−Tuneが理想設定電
圧Vcより高いか、あるいは、低いかを判定する(ステ
ップ130)。
【0084】V−Tuneが理想設定電圧Vcより高い
場合には(ステップ120の(a))、電圧制御可変発
振器11の発振周波数範囲が高いほうにずれているの
で、制御信号CONT3、CONT2、CONT1、C
ONT0から、増分Dを引いて、電圧制御可変発振器1
1の発振周波数範囲を下げる(ステップ140)。
【0085】逆に、電圧V−Tuneが理想設定電圧V
cより低い場合はステップ120の(b))、電圧制御
可変発振器11の発振周波数範囲が低いほうにずれてい
るので、制御信号CONT3、CONT2、CONT
1、CONT0に増分Dを加算して、電圧制御可変発振
器11の発振周波数範囲を下げる(ステップ150)。
【0086】次いで、増分Dが1であるか、あるいは、
1よりも大きいかを判定する(ステップ160)。
【0087】増分Dが1の場合は(ステップ160の
(a))、プロセッシング回路24における処理を終了
する。
【0088】D>1の場合は(ステップ160の
(b))、D=D/2とした後(ステップ180)、ス
テップ120に戻る。
【0089】以上の処理を行なうことによって、TUN
E端子における電圧V−Tuneが理想的な制御電圧V
cに最も近い値になるように、制御信号CONT[3−
0]を設定することができ、ひいては、電圧制御可変発
振器11の発振周波数範囲を自動調整することができ
る。
【0090】以上のようなプロセッシング回路24によ
る自動調整は時間がかかるので、ロックする周波数を変
えるたびに、自動調整を実施できない場合もありうる。
【0091】そのような場合は、図4に示した処理を、
本実施形態に係るPLL回路を搭載した無線装置に電源
が投入された時に一回だけ行い、そのときの制御信号C
ONT[3−0]の値をメモリ(図示せず)に記憶して
おき、以後は、この値を使い続けることも可能である。
【0092】図5は本発明の第二の実施形態に係るPL
L回路における自動調整回路のブロック図である。
【0093】第二の実施形態における自動調整回路は、
プロセッサ回路34と、アナログ−ディジタル変換器3
5と、を備えている。
【0094】図5に示すように、V−Tune信号はア
ナログ−ディジタル変換器35によりA/D変換された
後、プロセッサ回路34に送られる。
【0095】Nレジスタ18及びRレジスタ19に記憶
されているデータは直接プロセッサ回路34に送られ
る。
【0096】プロセッサ回路34は、図4に示したよう
な処理、例えば、理想設定電圧Vcと実測電圧V−Tu
neとの比較などの処理をすべてディジタル信号処理に
よって行う。
【0097】本実施形態における自動調整回路も第一の
実施形態における自動調整回路10と同様の機能を奏し
得る。
【0098】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るPLL回路
によれば、電圧制御可変発振器とそれ以外の残りのPL
L回路の部分とを同じLSI上にを実装することがで
き、その発振周波数範囲を自動調整することが可能にな
る。
【0099】これによって、電圧制御可変発振器の部品
定数のばらつきに起因する発振周波数範囲のずれを補正
することができるので、PLL回路の完全LSI化が可
能になり、部品点数の削減、回路規模の削減、ひいて
は、PLL回路を用いた無線装置のコストの削減が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るPLL回路のブ
ロック図である。
【図2】V−Tune電圧と発振周波数との関係を示す
グラフである。
【図3】第一の実施形態に係るPLL回路における自動
調整回路のブロック図である。
【図4】図3に示した自動調整回路の動作を示すフロー
チャートである。
【図5】本発明の第二の実施形態における自動調整回路
のブロック図である。
【図6】従来のPLL回路のブロック図である。
【図7】従来の電圧制御可変周波数発振器の構成を示す
回路図である。
【図8】図7に示した電圧制御可変周波数発振器の等価
回路の回路図である。
【図9】PN接合に逆バイアス電圧がかかった場合のキ
ャパシタンスの変化を示すグラフである。
【図10】発振周波数と制御信号CONTとの関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
10 第一の実施形態に係るPLL回路 11 電圧制御可変周波数発振器 12 ループフィルター 13 チャージポンプ 14 位相比較器 15 R分周器 16 基準発振器 17 N分周器 18 Nレジスタ 19 Rレジスタ 20 自動調整回路 21 発振周波数計算回路 22 理想設定電圧発生回路 23 コンパレータ 24 プロセッシング回路 34 プロセッサ回路 35 アナログ−ディジタル変換器

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準周波数を有する基準信号を発生する
    基準周波数信号発生手段と、 電圧制御可変発振器と、 前記電圧制御可変発振器からの出力信号を分周し、その
    分周結果を示す第一分周信号を出力する第一の分周器
    と、 前記基準信号と前記第一分周信号との位相を比較し、そ
    の位相差に対応する電圧を発生する位相比較手段と、を
    備え、 前記電圧制御可変発振器は、前記位相比較手段が出力す
    る電圧に応じて、前記出力信号の発振周波数を設定する
    ものであるPLL回路において、 前記電圧制御可変発振器内に設けられた、発振周波数の
    範囲を設定する発振周波数設定手段と、 前記位相比較手段が出力する電圧と前記第一の分周器の
    分周数と前記基準周波数信号発生手段から発せられる周
    波数情報とに基づいて、発振周波数の範囲のずれを検知
    し、検知されたずれに応じて、前記発振周波数設定手段
    への入力値を変えて前記電圧制御可変発振器の発振周波
    数の範囲を調整するずれ検知手段と、 を備えることを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記位相比較手段が出力する電圧を整流
    する整流手段をさらに備えていることを特徴とする請求
    項1に記載のPLL回路。
  3. 【請求項3】 前記ずれ検知手段は、 前記基準周波数信号発生手段から発せられる周波数情報
    と前記第一の分周器の分周数とから前記電圧制御可変発
    振器の出力信号の発振に対応する前記電圧制御可変発振
    器の理想の制御電圧を発生させ、その理想の制御電圧と
    実際に観測される実測制御電圧の差とを発振周波数範囲
    のずれとして検知し、その差が最小になるように前記発
    振周波数設定手段への入力値を変えて前記電圧制御可変
    発振器の発振周波数範囲を調整するものであることを特
    徴とする請求項1または2に記載のPLL回路。
  4. 【請求項4】 前記基準周波数信号発生手段は、 前記基準信号を発振する基準発振器と、 前記基準信号を分周する第二の分周器と、からなり、 前記基準周波数信号発生手段から発せられる周波数情報
    は前記第二の分周器の分周数からなるものであることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のPLL
    回路。
  5. 【請求項5】 前記ずれ検知手段は、前記実測制御電圧
    をアナログ−ディジタル変換するアナログ−ディジタル
    変換手段を有しており、 前記ずれ検知手段は、前記理想の制御電圧を、前記第一
    の分周器の分周数と前記第二の分周器の分周数とからデ
    ィジタル値として計算し、そのディジタル値と前記アナ
    ログ−ディジタル変換手段によるアナログ−ディジタル
    変換結果との差を前記発振周波数範囲のずれとして検知
    し、その差が最小になるように前記発振周波数設定手段
    への入力値を変えて前記電圧制御可変発振器の発振周波
    数範囲を調整するものであることを特徴とする請求項4
    に記載のPLL回路。
  6. 【請求項6】 前記ずれ検知手段は、 前記第一の分周器の分周数と前記第二の分周器の分周数
    とから前記電圧制御可変発振器の出力信号の発振周波数
    を計算する発振周波数計算手段と、 前記発振周波数計算手段による計算結果に基づいて、理
    想的な制御電圧を発生する設定電圧発生手段と、 前記設定電圧発生手段により発生した前記理想的な制御
    電圧と、実測された制御電圧とを比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、前記電圧制御可変
    発振器の発振周波数範囲が高い方にずれているか、ある
    いは、低い方にずれているかを判定し、判定結果に応じ
    て、前記発振周波数範囲を調節する制御手段と、 からなるものであることを特徴とする請求項4に記載の
    PLL回路。
  7. 【請求項7】 電圧制御可変発振器から出力される出力
    信号を分周する第一の過程と、 基準信号と前記第一の過程において分周された分周信号
    との位相を比較し、その位相差に対応する電圧を発生す
    る第二の過程と、 前記電圧制御可変発振器から出力される出力信号の発振
    周波数の範囲を設定する第三の過程と、 前記第二の過程において発生した電圧と前記第一の過程
    に分周された出力信号の分周数と前記基準信号の周波数
    情報とに基づいて、発振周波数の範囲のずれを検知する
    第四の過程と、 前記第四の過程において検知されたずれに応じて、前記
    発振周波数の範囲を調整する第五の過程と、 を備えることを特徴とするPLL回路の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記第二の過程において発生した電圧を
    整流する過程をさらに備えていることを特徴とする請求
    項7に記載のPLL回路の制御方法。
  9. 【請求項9】 前記第四の過程は、 前記基準信号の周波数情報と前記分周数とから前記電圧
    制御可変発振器の出力信号の発振に対応する前記電圧制
    御可変発振器の理想の制御電圧を発生させる過程と、 前記理想の制御電圧と実際に観測される実測制御電圧の
    差とを発振周波数範囲のずれとして検知する過程と、 を備えるものであることを特徴とする請求項7または8
    に記載のPLL回路の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記第五の過程は、前記理想の制御電
    圧と実際に観測される実測制御電圧の差が最小になるよ
    うに前記電圧制御可変発振器の発振周波数の範囲を調整
    するものであることを特徴とする請求項9に記載のPL
    L回路の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記第四の過程は、 前記基準信号を分周する過程と、 実測された制御電圧をアナログ−ディジタル変換する過
    程と、 前記第一の過程に分周された出力信号の分周数と前記基
    準信号の分周数とに基づいて、前記理想の制御電圧をデ
    ィジタル値として計算する過程と、 そのディジタル値と実測された制御電圧のアナログ−デ
    ィジタル変換の変換結果との差を前記発振周波数範囲の
    ずれとして検知する過程と、 を備えるものであることを特徴とする請求項7または8
    に記載のPLL回路の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記第五の過程は、前記理想の制御電
    圧と前記実測された制御電圧の差が最小になるように前
    記電圧制御可変発振器の発振周波数の範囲を調整するも
    のであることを特徴とする請求項11に記載のPLL回
    路の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記第四の過程は、 前記第一の過程に分周された出力信号の分周数と前記基
    準信号の分周数とに基づいて、前記電圧制御可変発振器
    の出力信号の発振周波数を計算する過程と、 前記計算の計算結果に基づいて、理想的な制御電圧を発
    生させる過程と、 前記理想的な制御電圧と、実測された制御電圧とを比較
    する過程と、 前記比較の比較結果に基づいて、前記電圧制御可変発振
    器の発振周波数範囲が高い方にずれているか、あるい
    は、低い方にずれているかを判定する過程と、 を備えるものであることを特徴とする請求項7または8
    に記載のPLL回路の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記第一乃至第四の過程を一回だけ実
    施し、検知されたずれを記憶する過程と、 記憶されたずれに応じて、前記電圧制御可変発振器の発
    振周波数の範囲を調整する過程と、 を備える請求項7または8に記載のPLL回路の制御方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第一乃至第四の過程は、前記PL
    L回路を備える装置に電源が投入されたときに実施され
    るものであることを特徴とする請求項14に記載のPL
    L回路の制御方法。
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