JP2002207404A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法

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JP2002207404A
JP2002207404A JP2001003629A JP2001003629A JP2002207404A JP 2002207404 A JP2002207404 A JP 2002207404A JP 2001003629 A JP2001003629 A JP 2001003629A JP 2001003629 A JP2001003629 A JP 2001003629A JP 2002207404 A JP2002207404 A JP 2002207404A
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cleaning
image
forming body
toner
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JP2001003629A
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English (en)
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Yukiko Omori
由起子 大森
Azusa Nakamura
あずさ 中村
Hirotaka Kabashima
浩貴 椛島
Junichi Hamada
純一 浜田
Shinichi Tsukamura
慎一 束村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングブレードが使用により摩耗して
そのクリーニング性能が次第に低下する。このために生
ずるクリーニング不良による画質の低下を防止する。 【解決手段】 画像形成量に応じてクリーニングブレー
ドの荷重を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式により
記録材上に画像を形成する画像形成装置に関し、特に、
画像形成装置におけるクリーニング技術の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】(1)電子写真方式の画像形成では、潜
像形成、現像、転写及びクリーニングからなる画像形成
工程を繰り返すことにより多数枚の画像が作製される。
近年の高画質化技術の開発の中でトナーの小粒径化傾向
が一つの流れであり、小粒径トナーに対応したクリーニ
ング技術が必要になってきている。
【0003】像形成体のクリーニングには、従来からゴ
ム弾性体からなるクリーニングブレードが一般的に用い
られている。また、小粒径トナーに対応する等の理由か
らクリーニング性能を更に向上させるために、クリーニ
ングブレードにクリーニングブラシローラを付加するこ
とが提案されている(特開昭60−168183号公
報、特開平3−189675号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(1)従来のクリーニ
ング方法では、クリーニングブレードのクリーニングエ
ッジを像形成体に対して所定の接触圧力で圧接させるた
めに、クリーニングブレードに対して荷重をかけること
が行われている。荷重方式としてはバネ或いは重力を利
用した方式及びクリーニングブレードの基部を固定し、
クリーニングブレードの撓みによるクリーニングブレー
ドの弾性を利用した方式がある。
【0005】いずれの荷重方式においても、従来の荷重
方式における荷重手段は固定値の荷重をクリーニングブ
レードに対してかけるものであった。
【0006】一方クリーニングブレードは使用により摩
耗を受けるために、そのクリーニング性能は使用により
次第に低下する。このために、高いクリーニング性能を
必要とする画像形成系では、クリーニング不良が発生す
るという問題があり、また、クリーニングブレードの寿
命が短い等の問題がある。
【0007】十分なクリーニング性能を得るために荷重
を高くすると、クリーニングブレードの寿命の短縮が助
長されて前記の問題の解決にはならない。
【0008】第1の本発明の目的は、従来のクリーニン
グ技術における前記のような問題を解決し、高いクリー
ニング性能が長期間に亘って維持されるクリーニング手
段を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】(2)クリーニングブレードとクリーニン
グブラシローラとを併用したクリーニング方法では、像
形成体に付着しているトナー粒子は良好に除去される
が、像形成体に紙粉等の異物が付着したり、トナーフィ
ルミングが生ずる等の現象を防止するのには有効でな
く、これらの現象による画像の劣化が避けられないとい
う問題があった。
【0010】第2の本発明の目的は、クリーニングブレ
ードとクリーニングブラシローラとを併用した従来のク
リーニング方法における前記のような問題を解決するこ
とを目的とする。
【0011】(3)クリーニングブレードとクリーニン
グブラシローラとを併用するクリーニング方法におい
て、クリーニングブラシローラのクリーニング効果を高
めるために、クリーニングブラシローラに電圧を印加す
る方法や特開昭60−168183号公報のように、ク
リーニングブラシローラが像形成体の移動方向に対して
逆の方向に移動するようにクリーニングブラシローラを
逆回転させる方法が提案されている。
【0012】クリーニング性能は、クリーニング手段の
使用期間、温度や湿度で表される環境パラメータ、像形
成体上に存在するトナーの量等により影響されるが、前
記従来のクリーニング方法では、これらの要因に対する
対策がないために安定したクリーニング性能が得られな
かった。
【0013】第3の本発明の目的は、従来のクリーニン
グ方法における前記の問題を解決し、優れたクリーニン
グ性能が長期間維持されるクリーニング手段を備えた画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】(4)高画質化を目的とした小粒径化の有
効な手段として、トナー粒子を重合により直接形成する
方法が開発されている。このような造粒重合トナーは、
小粒径であるとともに、粒子の形状が球に近いことが特
徴である。しかしながら、造粒重合トナーを用いた画像
形成工程においては、クリーニングが困難であり、スリ
ヌケや黒ポチ等のクリーニング不良が発生しやすいとい
う問題がある。
【0015】第4の本発明の目的は、スリヌケや黒ポチ
等のクリーニング不良を防止し、長期間に亘って良好な
クリーニング性能を維持することが可能であり、小粒径
トナーの使用を可能にすることにより、安定して高画質
の画像を形成する画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の本発明の目的は下
記の発明により達成される。
【0017】1.像形成体に静電潜像を形成する潜像形
成工程、前記静電潜像を現像して前記像形成体上にトナ
ー像を形成する現像工程、前記像形成体上の前記トナー
像を記録材に転写する転写工程及び、該転写工程後の前
記像形成体をクリーニングするクリーニング工程を有す
る画像形成方法であって、前記像形成体に対して、クリ
ーニングブレードをカウンタ方式で当接させ、前記クリ
ーニングブレードの先端部を前記像形成体上を摺動させ
ることにより、前記像形成体をクリーニングするととも
に、前記クリーニングブレードの摩耗量に対応して前記
クリーニングブレードの荷重を変化させることを特徴と
する画像形成方法。
【0018】2.環境の変化に対応して、前記荷重を変
化させることを特徴とする前記1に記載の画像形成方
法。
【0019】3.前記像形成体の走行距離に応じて、前
記荷重を変化させることを特徴とする前記1又は前記2
に記載の画像形成方法。
【0020】4.像形成体に静電潜像を形成する潜像形
成工程、前記静電潜像を現像して前記像形成体上にトナ
ー像を形成する現像工程、前記像形成体上の前記トナー
像を記録材に転写する転写工程及び、該転写工程後の前
記像形成体をクリーニングするクリーニング工程を有す
る画像形成方法であって、前記像形成体に対して、クリ
ーニングブレードをカウンタ方式で当接させ、前記クリ
ーニングブレードの先端部を前記形成体上を摺動させる
ことにより、前記像形成体をクリーニングするととも
に、前記転写工程において、前記トナー像の一部領域に
対して転写処理を行うことなくトナー像を前記像形成体
上に残留させること、前記クリーニング工程において、
未転写の残留トナー像をクリーニングすること、前記ク
リーニング工程の処理後の前記像形成体の、少なくとも
前記残留トナー像が存在していた部分のトナーをトナー
検知手段により検知すること及び、該トナー検知手段の
検知信号に基づいて、前記クリーニングブレードに加え
る荷重を制御すること、を特徴とする画像形成方法。
【0021】5.前記現像工程において、造粒重合トナ
ーを用いて前記静電潜像を現像することを特徴とする前
記1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【0022】6.像形成体、該像形成体上に静電潜像を
形成する潜像形成手段、前記像形成体上の静電潜像を現
像して前記像形成体上にトナー像を形成する現像手段、
前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写手段
及び、転写後の前記像形成体をクリーニングするクリー
ニング手段を有する画像形成装置において、前記クリー
ニング手段は、クリーニングブレード、該クリーニング
ブレードに対して、クリーニング時の荷重を生じさせる
荷重手段及び、前記クリーニングブレードの摩耗量に応
じて前記荷重が変化するように前記荷重手段を制御する
制御手段、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0023】7.前記制御手段は、環境の変化に対応し
て前記荷重を変化させることを特徴とする前記6に記載
の画像形成装置。
【0024】8.前記制御手段は、前記形成体の走行距
離に応じて前記荷重を変化させることを特徴とする前記
6または前記7に記載の画像形成装置。
【0025】9.像形成体、該像形成体上に静電潜像を
形成する潜像形成手段、前記像形成体上の静電潜像を現
像して前記像形成体上にトナー像を形成する現像手段、
前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写手段
及び、転写後の前記像形成体をクリーニングするクリー
ニング手段を有する画像形成装置において、前記潜像形
成手段と前記現像手段とは、前記転写手段が転写を行わ
ない前記像形成体の部分にトナー像を形成すること、前
記クリーニング手段は、クリーニングブレード及び該ク
リーニングブレードに荷重を生じさせる荷重手段を有す
ること、クリーニング後の前記像形成体上のトナーを検
知するトナー検知手段を有すること並びに、前記トナー
検知手段の検知信号に基づいて前記荷重手段を制御する
制御手段を有すること、を特徴とする画像形成装置。
【0026】10.像形成体に静電潜像を形成する潜像
形成工程、前記静電潜像を現像して前記像形成体上にト
ナー像を形成する現像工程、前記像形成体上の前記トナ
ー像を記録材に転写する転写工程及び、該転写工程後の
前記像形成体をクリーニングするクリーニング工程を有
する画像形成方法において、前記現像工程において、前
記像形成体に対して研磨効果を有する粒子を含む現像剤
を用いて現像を行うこと及び、前記クリーニング工程に
おいて、クリーニングブレードによるクリーニングと前
記像形成体に対して、クリーニングブラシローラによる
前記像形成体の研磨を伴ったクリーニングとを行うこ
と、を特徴とする画像形成方法。
【0027】11.前記粒子は金属酸化物からなること
を特徴とする前記10に記載の画像形成方法。
【0028】12.前記クリーニングブラシローラは、
0.5mm〜2mmの食い込み量をもって前記像形成体
に接触することを特徴とする前記10又は前記11に記
載の画像形成方法。
【0029】13.前記像形成体の摩耗ピッチが10万
回当たり0.1μm〜3μmの範囲内にあることを特徴
とする前記10〜12のいずれか1項に記載の画像形成
方法。
【0030】14.像形成体、該像形成体上に静電潜像
を形成する潜像形成手段、前記像形成体上の静電潜像を
現像して前記像形成体上にトナー像を形成する現像手
段、前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写
手段及び、転写後の前記像形成体をクリーニングするク
リーニング手段を有する画像形成装置において、前記現
像手段は、前記像形成体に対して研磨効果のある微粒子
を含有する現像剤を用いて現像を行うこと、前記クリー
ニング手段は、クリーニングブレード及び前記微粒子に
よる研磨を伴ったクリーニングを行うクリーニングブラ
シローラを有すること、を特徴とする画像形成装置。
【0031】15.前記クリーニングブラシローラは、
0.5mm〜2mmの食い込み量をもって前記像形成体
に接触することを特徴とする前記14に記載の画像形成
装置。
【0032】16.前記像形成体は、10万回当たり
0.1μm〜3μmの範囲内の摩耗ピッチを有すること
を特徴とする前記14又は前記15に記載の画像形成装
置。
【0033】17.像形成体に静電潜像を形成する潜像
形成工程、前記静電潜像を現像して前記像形成体上にト
ナー像を形成する現像工程、前記像形成体上の前記トナ
ー像を記録材に転写する転写工程及び、該転写工程後の
前記像形成体をクリーニングするクリーニング工程を有
する画像形成方法において、前記クリーニング工程にお
いて、クリーニングブレードと回転によりクリーニング
を行う回転クリーニング部材とによりクリーニングを行
うこと及び、前記回転クリーニング部材の回転数を画像
形成量に応じて変化させること、を特徴とする画像形成
方法。
【0034】18.画像形成枚数に応じて前記回転クリ
ーニング部材の回転数を変化させることを特徴とする前
記17に記載の画像形成方法。
【0035】19.像形成体に静電潜像を形成する潜像
形成工程、前記静電潜像を現像して前記像形成体上にト
ナー像を形成する現像工程、前記像形成体上の前記トナ
ー像を記録材に転写する転写工程及び、該転写工程後の
前記像形成体をクリーニングするクリーニング工程を有
する画像形成方法において、前記クリーニング工程にお
いて、クリーニングブレードと回転によりクリーニング
を行う回転クリーニング部材とによりクリーニングを行
うこと及び、前記回転クリーニング部材の回転数を印字
率を検知する印字率検知手段の検知信号に基づいて制御
すること、を特徴とする画像形成方法。
【0036】20.像形成体に静電潜像を形成する潜像
形成工程、前記静電潜像を現像して前記像形成体上にト
ナー像を形成する現像工程、前記像形成体上の前記トナ
ー像を記録材に転写する転写工程及び、該転写工程後の
前記像形成体をクリーニングするクリーニング工程を有
する画像形成方法において、前記クリーニング工程にお
いて、クリーニングブレードと回転によりクリーニング
を行う回転クリーニング部材とによりクリーニングを行
うこと及び、前記回転クリーニング部材の回転数を環境
検知手段の検知信号に基づいて制御すること、を特徴と
する画像形成方法。
【0037】21.前記回転クリーニング部材はクリー
ニングブラシローラからなることを特徴とする前記17
〜20のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【0038】22.前記回転クリーニング部材をモータ
により駆動し、該モータの回転数を制御することにより
前記回転クリーニング部材の回転数を制御することを特
徴とする前記17〜20のいずれか1項に記載の画像形
成方法。
【0039】23.像形成体、該像形成体上に静電潜像
を形成する潜像形成手段、前記像形成体上の静電潜像を
現像して前記像形成体上にトナー像を形成する現像手
段、前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写
手段及び、転写後の前記像形成体をクリーニングするク
リーニング手段を有する画像形成装置において、前記ク
リーニング手段は、クリーニングブレード及び回転によ
りクリーニングを行う回転クリーニング部材を有するこ
と並びに、前記画像形成量に応じて前記回転クリーニン
グ部材の回転数を制御する制御手段を有すること、を特
徴とする画像形成装置。
【0040】24.前記制御手段は画像形成枚数に応じ
て前記回転クリーニング部材の回転数を制御することを
特徴とする前記23に記載の画像形成装置。
【0041】25.像形成体、該像形成体上に静電潜像
を形成する潜像形成手段、前記像形成体上の静電潜像を
現像して前記像形成体上にトナー像を形成する現像手
段、前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写
手段及び、転写後の前記像形成体をクリーニングするク
リーニング手段を有する画像形成装置において、前記ク
リーニング手段は、クリーニングブレード及び回転によ
りクリーニングを行う回転クリーニング部材を有するこ
と並びに、印字率検知手段及び該印字率検知手段の検知
信号に基づいて前記回転クリーニング部材の回転数を制
御する制御手段を有すること、を特徴とする画像形成装
置。
【0042】26.像形成体、該像形成体上に静電潜像
を形成する潜像形成手段、前記像形成体上の静電潜像を
現像して前記像形成体上にトナー像を形成する現像手
段、前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写
手段及び、転写後の前記像形成体をクリーニングするク
リーニング手段を有する画像形成装置において、前記ク
リーニング手段は、クリーニングブレード及び回転によ
りクリーニングを行う回転クリーニング部材を有するこ
と並びに、環境検知手段及び該環境検知手段の検知信号
に基づいて前記回転クリーニング部材の回転数を制御す
る制御手段を有すること、を特徴とする画像形成装置。
【0043】27.前記回転クリーニング部材はクリー
ニングブラシローラからなることを特徴とする前記23
〜26のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0044】28.前記回転クリーニング部材をモータ
により駆動し、前記制御手段は、該モータを制御するこ
とにより前記回転クリーニング部材の回転数を制御する
ことを特徴とする前記23〜27のいずれか1項に記載
の画像形成装置成装置。
【0045】29.像形成体に静電潜像を形成する潜像
形成工程、前記静電潜像を現像して前記像形成体上にト
ナー像を形成する現像工程、前記像形成体上の前記トナ
ー像を記録材に転写する転写工程及び、該転写工程後の
前記像形成体をクリーニングするクリーニング工程を有
する画像形成方法において、前記現像工程において、個
数平均粒径が3μm〜8μmであり、形状係数が0.9
40〜0.985である造粒重合トナーを用いてトナー
像が形成されること、前記クリーニング工程において、
クリーニングブレードとクリーニングブラシローラと該
クリーニングブラシローラからトナーを除去する除去手
段とを用いてクリーニングが行われ、前記クリーニング
ブラシローラが1010Ω・cm以下の抵抗値を有し、且
つ、3デニール〜30デニールの太さを有する繊維を4
600〜31000本/cm2の密度で植毛することに
より構成されたことを特徴とする画像形成方法。
【0046】30.像形成体、該像形成体上に静電潜像
を形成する潜像形成手段、前記像形成体上の静電潜像を
現像して前記像形成体上にトナー像を形成する現像手
段、前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写
手段及び、転写後の前記像形成体をクリーニングするク
リーニング手段を有する画像形成装置において、前記現
像手段は、個数平均粒径が3μm〜8μmであり、形状
係数が0.940〜0.985である造粒重合トナーを
用いて現像を行うとともに、前記クリーニング手段は、
クリーニングブレード及び、クリーニングブラシローラ
を有し、該クリーニングブラシローラは、1010Ω・c
m以下の抵抗値を有し、且つ、3デニール〜30デニー
ルの太さを有する繊維を4600〜31000本/cm
2の密度で植毛して構成されたこと、を特徴とする画像
形成装置。
【0047】
【発明の実施の形態】(1)実施の形態1 第1の本発明の実施の形態である実施の形態1は、クリ
ーニング手段のクリーニングブレードの荷重を制御する
ことにより、常に、優れたクリーニング性能を維持する
ものである。
【0048】図1は本発明の実施の形態1に係る画像形
成装置を示し、図1(a)が画像形成装置の全体を示
す。図において、1は像形成体としての感光体である。
【0049】感光体1としては、有機光導電体を樹脂に
分散した感光層を有する有機感光体が環境性及びコスト
の観点から好ましいが、これに限られることなく、任意
の公知の感光体を用いることができる。また、誘電体等
の静電像保持体を像形成体として用いることもできる。
【0050】なお、感光体1としては図示のドラム状の
感光体に限られず、ベルト状の感光体であってもよい。
2は感光体1を帯電し、感光体1上に一様な電位を形成
する帯電手段である。帯電手段としては、制御グリッド
と放電電極を有するスコロトロン帯電器や電圧を印加し
たローラを用いた接触帯電方式の帯電器が好ましい。
【0051】3は感光体1を露光する露光手段である。
露光手段としては、レーザダイオードを光源とし、ポリ
ゴンミラー、レンズ及びミラーで構成される走査光学系
を有する走査露光装置や発光ダイオードアレイ及び結像
性光学繊維を有する走査光学装置が好ましいがこれに限
られることなく、任意の公知の露光手段を用いることが
できる。図示の露光手段3は画像データに従って、感光
体1をドット露光する。帯電手段2と露光手段3とは潜
像形成手段を構成する。
【0052】4は現像手段であり、一成分現像剤又は二
成分現像剤を収容し、現像剤搬送手段としての現像スリ
ーブ41により現像剤を現像領域に搬送して感光体1上
の静電潜像を現像し、感光体1上にトナー像を形成す
る。現像スリーブ41には、帯電手段2の帯電極性と同
極性の直流現像バイアス又は交流電圧に帯電手段2の帯
電極性と同極性の直流電圧が重畳された現像バイアスが
印加され、露光手段3による露光部分にトナーを付着さ
せる反転現像が行われる。現像手段4としては、反転現
像に限られない。静電潜像の極性と反対の極性に帯電し
たトナーを用いて正規現像を行う現像手段も勿論用いる
ことができる。
【0053】5は、コロナ帯電器からなる転写手段であ
る。転写手段5は記録材Pに対して、感光体1上のトナ
ーと逆極性の帯電を行い、トナー像を記録材Pに転移さ
せる。
【0054】6は、コロナ帯電器からなる分離手段であ
り、記録材Pに対して交流コロナ帯電を行って、記録材
Pを除電し、感光体1から分離する。
【0055】7は定着手段であり、ハロゲンランプ等の
熱源を内蔵する加熱ローラ71と加熱ローラ71に圧接
する加圧ローラ72により記録材Pにトナー像を定着す
る。
【0056】8はクリーニング手段である。転写後の感
光体1上には、未転写トナーや転写残トナーが付着して
おり、次の像形成を行うためには、感光体1をクリーニ
ングする必要がある。クリーニング手段8は、ウレタン
ゴム等の弾性ブレードからなるクリーニングブレード8
1及びトナー保持部材88を有する。トナー保持部材8
8は断面L字状の支持板88Aと、PETフィルムから
なる弾性片で構成され感光体1に先端が接触するトナー
保持片88Bとからなり、感光体1の全幅に亘って感光
体に接触するように設けられる。クリーニングブレード
81は感光体1に対してカウンタ方式で当接する、即
ち、感光体1のクリーニング済み側の面とクリーニング
ブレード先端部とが鋭角度をなすように感光体1に当接
する。クリーニングブレード81により感光体1から除
去されたトナーTは図示のようにクリーニングブレード
81とトナー保持部材88とによって保持され、図示し
ない搬送手段によりクリーニング手段8の外に搬送され
る。
【0057】クリーニングブレード81の基部はブレー
ド支持板83に固定され、ブレード支持板83は軸83
Aでクリーニング手段8の枠体(図示せず)に回転可能
に支持される。86は回転カムであり、ブレード支持板
83はバネ支持板85により支持されたコイルバネ84
により付勢される。コイルバネ84の付勢力は回転カム
86の角度位置により変化する。回転カム86はモータ
87により駆動され回転する。
【0058】このように、モータ87により回転カム8
6を回転駆動することにより、クリーニングブレード8
1の先端部のクリーニングエッジの感光体1に対する圧
力が制御され、コイルバネ84と回転カム86とは荷重
手段を構成する。
【0059】回転カム86としては図1(b)に示すよ
うに連続して作用長Dが変化するもの(b−1)又は段
階的に作用長Dが変化するもの(b−2)等を用いるこ
とができる。
【0060】クリーニングブレード81は画像形成量の
増加に従って摩耗し、図2に示すように、クリーニング
エッジ81Aが削られる。即ち、図2におけるクリーニ
ングエッジ81Aが摩耗により平面化した部分の幅であ
る摩耗量Eが使用に従って増加する。クリーニング性能
は摩耗量Eの増加に従って低下する。
【0061】図3はクリーニングブレード81の摩耗量
と感光体1の走行距離との関係を示す。図3から明らか
なように感光体の走行距離の増加に比例して摩耗量Eが
増加する。感光体1の走行距離はほぼ画像形成枚数に対
応するので、摩耗量Eは画像形成枚数に比例して増加す
るということができる。
【0062】以上の事実に鑑みて本実施の形態において
は、摩耗量の増加に対応して荷重手段を制御することに
よって、クリーニング性能を一定している。
【0063】具体的には、感光体1の表面の走行距離、
更に具体的には、画像形成した画像の枚数を計数するカ
ウンタ11の計数値に基づいて制御手段10がモータ8
7を駆動制御して回転カム86の角度位置を変化させる
ことにより、画像形成枚数の増加に対応して、クリーニ
ングブレード81に加えられる荷重を増加させて、クリ
ーニング性能を一定に維持している。回転カム86の角
度位置は、画像形成枚数に基づいた制御を行う制御手段
10でモータ87を制御することにより変更される。
【0064】図4は種々の摩耗量Eに対してクリーニン
グブレードの荷重を変化させた場合のクリーニング性能
を示す。は十分なクリーニング性能を示し、×は不十分
なクリーニング性能を示す。図4から明らかなように、
摩耗量Eが小においては、低荷重から高荷重に亘って十
分なクリーニング性能であるが、摩耗量Eの増加に従っ
て、低荷重側から不十分なクリーニングが出現する。そ
して、荷重を増すことにより十分なクリーニング性能が
得られることが分かる。
【0065】本実施の形態では、摩耗量Eが少ない初期
において低荷重とし、感光体1の走行距離の増加による
摩耗量Eの増加に従って荷重を増すことにより、摩耗量
Eの増加を極力抑制し、且つ、摩耗量の増加によるクリ
ーニング性能の低下を荷重の増加により補正することに
より、クリーニング性能を一定に維持する事に成功し
た。
【0066】図5は、クリーニング性能の環境との関係
を示す。図5(b)の低温低湿実験(温度10℃、相対
湿度20%)では低荷重においてクリーニング不良や稍
不良が発生しているが、図5(a)の高温高湿実験(温
度30℃、湿度80%)では全荷重範囲に亘って良好な
クリーニング性能が示されている。図5から明らかなよ
うに、クリーニング性能は温度に影響される。従って、
本実施の形態においては、環境パラメータ、即ち、温度
及び湿度の少なくとも一つを検知し、検知された環境パ
ラメータに対応して荷重を制御することにより環境の変
化に影響されない良好なクリーニング性能を維持する事
に成功した。図1の12で示す環境センサ、即ち、画像
形成装置内の温度と湿度を検知する環境検知手段として
の環境センサ12を設け、環境センサ12の検知信号に
基づいて、制御手段10がモータ87を制御し、クリー
ニングブレードの荷重を制御している。
【0067】クリーニングブレード81によりトナーを
感光体1から除去するクリーニングにおいて、除去され
ずに感光体1上に残留するクリーニング残トナーの量は
クリーニングブレード81が掻き取るトナーの量に影響
される。即ち、掻き取る量が多い場合に、クリーニング
残トナーの量も多くなる傾向がある。クリーニングブレ
ード81が掻き取るトナーの量を多い場合に、クリーニ
ング残トナーが生ずることを利用して、クリーニングブ
レード81のクリーニング性能を検出することができ
る。そして、検出されたクリーニング性能に対応した荷
重をクリーニングブレード81にかけることにより、ク
リーニング性能を良好に維持することが可能になる。本
実施の形態においては、このようにクリーニングブレー
ド81のクリーニング性能を検出し、検出されたクリー
ニング性能に対応した荷重をクリーニングブレード81
にかけることにより、常に良好なクリーニング性能を維
持することに成功した。
【0068】図6は感光体1上に形成される画像を示し
ている。図6において、G1は記録材Pに形成される画
像を示す。G2は連続して形成される画像G1の間に形
成されるクリーニング性能検出用の画像である。画像G
2は露光手段3により、一定の濃度のトナー像を形成す
る所定値の濃度値の露光を行い、現像手段4の現像で形
成された画像である。転写手段5は、画像G1を記録材
Pに転写するが、画像G2を転写することは行わない。
即ち、画像G2は転写手段5の位置を感光体1上に付着
した状態で通過する。
【0069】画像G2はクリーニング手段8によりクリ
ーニングされる。そして、トナー検知手段としてのトナ
ーセンサ13は画像G2が付着していた感光体1の部分
のトナー量を検知する。画像G2の部分のクリーニング
はクリーニング条件としては厳しいものであり、画像G
2の部分のトナー量を検知することによりクリーニング
手段8のクリーニング性能が検知される。そして、制御
手段10はトナーセンサ13の検知信号に基づいて、モ
ータ87を制御し、摩耗が進行して低下したクリーニン
グ性能に対する補正が行われる。
【0070】前記の未転写トナー像を形成する工程にお
ける露光手段3、現像手段4、転写手段5、トナーセン
サ13及びモータ87の制御は制御手段10により行わ
れる。
【0071】(2)実施の形態2 図7は第2の本発明の実施の形態2に係る画像形成装置
を示す。
【0072】本実施の形態に係る画像形成装置は下記の
構成部以外は図1に示すものと同一の構成部を有する。
従って、同一の構成部についてはその説明を省略する。
【0073】現像手段4は、現像スリーブ41を有し、
現像スリーブ41には感光体1上の静電潜像と同一極性
のバイアス電圧が印加され、感光体1上の露光部にトナ
ーを付着させる反転現像が行われる。しかしながら、正
規現像により現像を行ってもよい。現像剤としてはキャ
リア及びトナーを含有する二成分現像剤又はキャリアを
含まない一成分現像剤のいずれでもよい。トナーとして
は、非磁性トナー又は磁性トナーのいずれでもよい。
【0074】本実施の形態の現像手段4において使用さ
れる現像剤は研磨作用を有する微粒子を含有する。この
ような研磨作用を有する微粒子としては、粒径が20n
m〜300nmの酸化チタン、酸化アンチモン、酸化ス
ズ、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム等の金属酸化
物やシリカが用いられる。前記微粒子は現像剤に対し
て、0.2質量%〜2質量%含有される。
【0075】クリーニング手段8は、カウンタ方式で先
端部が感光体に当接するクリーニングブレード81、ク
リーニングブレード81の上流側で感光体に接触するク
リーニングブラシローラ82を有する。クリーニングブ
レード81はポリウレタン等のゴム弾性体が用いられ
る。クリーニングブレード81はブレードホルダー83
にその基部が固定される。クリーニングブラシローラ8
2は図示のように、接触部において感光体1の表面と同
方向に回転、即ち、順回転して感光体1上のトナーを回
収する。なお、クリーニングブラシローラ82はその感
光体1との接触部において逆方向に回転してもよく、ま
た、順方向、逆方向いずれの場合にも従来公知の範囲内
の線速度比で回転する。クリーニングブラシローラ82
に回収されたトナーはフリッカー91によりクリーニン
グブラシローラ82から除去され、フリッカー91上の
トナーは更にスクレーパ92により除去される。クリー
ニングブレード81及びクリーニングブラシローラ82
により回収されたトナーは搬送スクリュー94により搬
送されて図示しない回収容器に送り込まれる。また、回
収されたトナーを現像手段4に搬送、投入して再使用す
ることも可能である。
【0076】本実施の形態においては、クリーニングブ
ラシローラ82により感光体1の表面を研磨することに
より、感光体1に付着している異物やトナーフィルミン
グを除去し、これらによる画像汚れ等の画質の低下を防
止している。転写後の感光体1の表面には、現像剤中に
含まれている前記研磨性のある微粒子が付着している。
回転するクリーニングブラシローラ82により、現像剤
中に含有されている研磨性のある微粒子の研磨作用で感
光体1の表面に付着している異物やトナーが効果的に除
去される。
【0077】本実施の形態にけるクリーニングブラシロ
ーラ82の毛として用いることができる好ましい繊維材
料としては、レーヨン、アクリル、ナイロン、ポリエス
テル等がある。繊維の太さとしては、3デニール以上、
30デニール以下の太さのものが好ましい。3デニール
よりも細い繊維では、フィルミング防止性能が不十分で
トナーフィルミングによる画像のボケが出やすくなる。
30デニールよりも太い繊維では感光体1に対する衝撃
が大きく感光体1の寿命を短くする恐れがある。そし
て、16デニール以下のものが特に好ましい。
【0078】クリーニングブラシローラ82における毛
の植毛密度としては、単位面積当たりのフィラメントの
本数で、3000本/cm2以上、30000本/cm2
以下が好ましく、10000本/cm2以上が更に好ま
しい。3000本/cm2よりも低い植毛密度では、フ
ィルミング防止性能が不十分でトナーフィルミングによ
る画像のボケが出やすくなる。30000本/cm2
りも高い植毛密度では感光体1に対する衝撃が大きく感
光体1の寿命を短くする恐れがある。
【0079】また、感光体1に対して適度な圧力で接触
することにより、感光体1を摩耗させるには、クリーニ
ングブラシローラ82の毛の長さとクリーニングブラシ
ローラ82の感光体1に対する食い込み量を適切に選択
することが好ましい。
【0080】毛の自由長としては、4mm〜10mmが
好ましい。クリーニングブラシローラ82の感光体1に
対する食い込み量Dとしては、0.5mm≦D≦2mm
が好ましく、0.5mm≦D≦1.5mmが特に好まし
い。
【0081】食い込み量Dが0.5mmよりも小さい
と、フィルミング防止性能が不十分でトナーフィルミン
グによる画像のボケが出やすくなる。また、食い込み量
Dが2mmよりも大きいと感光体1に対する衝撃が大き
く感光体1の寿命を短くする恐れがある。クリーニング
ブラシローラ82の感光体1に対する食い込み量Dはク
リーニングブラシローラ82の拡大断面図である図8に
示す感光体1とクリーニングブラシローラ82の軸間距
離D1、D2の差、即ち、ΔD=D1−D2である。D
1は、感光体の半径と、クリーニングブラシローラ82
の支持基部管の半径と、毛82Fの長の和であり、D2
は設置されたクリーニングブラシローラ82の軸と感光
体1の軸との間の距離である。
【0082】(3)実施の形態3 第3の発明の実施の形態3は、クリーニング手段8のク
リーニング性能の経時変化を回転クリーニング部材の回
転速度の制御により補正したものである。
【0083】図9は実施の形態3に係る画像形成装置を
示す。本実施の形態に係る画像形成装置は下記の構成部
以外は図1に示すものと同一の構成部有する。従って、
同一の構成部についてはその説明を省略する。
【0084】クリーニング手段8は、カウンタ方式で先
端部が感光体1に接触するクリーニングブレード81、
クリーニングブレード81の上流側で感光体1に接触す
る回転クリーニング部材としてのクリーニングブラシロ
ーラ82を有する。クリーニングブレード81はポリウ
レタン等のゴム弾性体が用いられる。クリーニングブレ
ード81はブレードホルダー83にその基部が固定され
る。クリーニングブレード81は2枚用意されており、
一方のクリーニングブレード81が寿命に達したときに
他方のクリーニングブレードを使用することにより、ク
リーニングブレードユニットの寿命を2倍にした構成と
なっている。
【0085】クリーニングブラシローラ82は図示のよ
うに、接触部において感光体1の表面と同方向に回転、
即ち、順回転して感光体上のトナーを回収する。回転ク
リーニング部材としては、クリーニングブラシローラ8
2の他にゴム等の弾性体ローラを用いることもできる。
クリーニングブラシローラ82に回収されたトナーはフ
リッカー91によりクリーニングブラシローラ82から
除去され、フリッカー91上のトナーは更にスクレーパ
92により除去される。クリーニングブレード81及び
クリーニングブラシローラ82により回収されたトナー
は搬送スクリュー94により搬送されて図示しない回収
容器に送り込まれる。また、回収されたトナーを現像手
段4に搬送、投入して再使用することも可能である。
【0086】クリーニングブレード81のクリーニング
性能はその摩耗により次第に低下する。本実施の形態に
おいては、画像形成の枚数をカウンタ11により計数
し、画像形成枚数の増加に対応して、感光体1とクリー
ニングブラシローラ82との線速度比が変化するよう
に、クリーニングブラシローラ82を制御することによ
り、クリーニング手段8全体のクリーニング性能を常に
一定に維持することに成功した。
【0087】即ち、制御手段10はカウンタ11により
計数された画像形成枚数に応じてクリーニングブラシロ
ーラ82を駆動するモータ14の回転数を上げるように
制御してクリーニング手段8のクリーニング性能を一定
に維持する。
【0088】表1はコピー枚数、即ち、画像形成枚数に
対して感光体1と、クリーニングブラシローラ82との
線速度比を変化させた場合のクリーニング性能を示す。
表1に示すような線速度比の制御を行うことにより、0
枚から100万枚まで良好なクリーニング性能が得ら
れ、良好な画像を形成することができた。
【0089】
【表1】
【0090】クリーニングブレード81のクリーニング
作用によっては除去されずに、感光体1上にトナーが残
留する現象は、クリーニングする感光体1上に付着いて
いるトナーの量に影響される。本実施の形態において
は、クリーニングする感光体1に付着しているトナーの
量に対応してクリーニングブラシローラ82の回転速度
を変える制御を行うことによりクリーニング手段全体と
してのクリーニング性能を常に一定に維持することに成
功した。即ち、制御手段10が本実施の形態において
は、形成される画像の印字率に応じて、クリーニングブ
ラシローラ82の感光体1に対する線速度比を制御す
る。この制御により常に良好なクリーニング性能が維持
される。
【0091】表2は種々の印字率に対して適切なクリー
ニングブラシローラ82の線速度比を示す。表2の線速
度により、画像の印字率の変動に影響されない良好なク
リーニング性能が維持される。
【0092】
【表2】
【0093】なお、印字率は画像の全面積に対して、所
定の閾値以上の濃度を有する部分の面積の割合であり次
の式により表される。
【0094】 印字率=所定濃度以上部分の面積/全面積×100 複写の場合には、読取により取得された画像データから
又は原稿濃度の測定により取得された濃度データから前
記印字率を算出することができ、外部から受信した画像
データに基づいて画像を形成する印刷の場合には、受信
した画像データから前記印字率が算出される。そしてこ
のような算出は印字率検知手段としての制御手段10に
より行われる。
【0095】本実施の形態においては、また、温度及び
/又は湿度からなる環境パラメータによりクリーニング
ブラシローラ82の感光体1に対する速度比を制御する
ことによりクリーニング手段8のクリーニング性能を一
定に維持している。
【0096】クリーニングブレード81のクリーニング
性能は環境パラメータにより影響される。本実施の形態
においては、環境パラメータにより変化するクリーニン
グブレード81のクリーニング性能の変化を温度及び湿
度の少なくともいずれか一方を検知する環境検知手段と
しての環境センサ12の検知信号に基づいて、クリーニ
ングブラシローラ82の回転速度を変えることにより補
正し、クリーニング手段8のクリーニング性能を環境に
左右されないものにしている。
【0097】表3は環境パラメータの変化に対してクリ
ーニングブラシローラ82の感光体1に対する線速度比
を変更した例を示す。
【0098】
【表3】
【0099】表3に示すクリーニングブラシローラ82
の制御によって、環境パラメータの変化に左右されない
良好なクリーニング性能が得られ、良好な画像を形成す
ることができた。
【0100】(4)実施の形態4 実施の形態4においては高画質を得るために、造粒重合
トナーを使用している。造粒重合は、重合性モノマー又
は重合性プレポリマーを重合することにより、直接にト
ナー粒子を形成するトナーの製造する方法であり、小粒
径トナーを製造するのに極めて有効な方法である。そし
て、造粒重合トナーは小粒径であるという特徴の他に粒
子の形状が球形又は球形に近いという特徴を有する。
【0101】従って、造粒重合トナーを用いた画像形成
工程においては、粉砕トナーを用いた画像形成工程とは
違ったクリーニングが必要になる。
【0102】実施の形態4は図7に示し、前記に説明し
た画像形成装置である。本実施の形態は、個数平均粒径
が3〜8μmの小粒径であり、且つ、形状係数が0.9
40〜0.985の範囲内にある球形に近い形状の粒子
が90個数%以上を占めるトナーを使用している。
【0103】また、本実施の形態は、クリーニング手段
としてクリーニングブレード81とともに、クリーニン
グブラシローラ82を使用している。クリーニングブラ
シローラ82としては、繊維の抵抗が、1010Ωcm以
下であり、且つ、繊維の太さが3デニール〜30デニー
ルであり、更に、4600〜31000本/cm2の密
度で繊維が植毛されたブラシローラが用いられる。
【0104】以下に、本実施の形態の主な構成要素につ
いて詳細に説明する。 トナー 本実施の形態は、個数平均粒径が3μm〜8μmの小粒
径であり、且つ、形状係数が0.940〜0.985の
範囲内にある球形に近い形状を有するトナーを使用して
いる。
【0105】個数平均粒径は、個数基準の平均粒径であ
って、湿式分散機を備えた「コールターカウンターTA
−II」又は「コールターマルチサイザー」(いずれもコ
ールター社製)により測定した値である。
【0106】このような小粒径トナーを用いることによ
って、高解像力を有し、優れた細線やドットの再現性を
有する高画質の画像を形成することが可能になる。個数
平均粒径が8μmを超えるトナーでは、前記のような高
画質の画像を得ることが困難になる。
【0107】また、形状係数は次のようにして計測され
る。フロー式粒子像分析装置FPIA−2000(東亜
医用電子社製)を用い、懸濁液のトナー粒子をCCDカ
メラにより撮影し、得られた画像の周囲長と、相当円の
周囲長、即ち、投影された粒子の像の面積と同じ面積の
円の周囲長と求め、以下の式により、形状係数を算出す
る。
【0108】形状係数=(相当円の周囲長/トナー粒子
撮影像の周囲長) 上記形状係数は真円であれば1となり、粒子像がデコボ
コしているほど、小さい値となる。
【0109】形状係数が0.940〜0.985である
トナーが好ましく、さらに好ましくは0.950〜0.
975の範囲である。形状係数が0.980より大きく
なると、トナー粒子が真円に近くなるため、クリーニン
グ性が劣り、0.940より小さい場合には、異形化が
顕著となり、機械内でのストレスにより破壊されやすく
なり、またトナー粒子の帯電性も不均一となるため好ま
しくない。
【0110】前記のような小粒径で、且つ、所定の形状
係数を有するトナーは造粒重合により製造することがで
きる。
【0111】造粒重合トナーは、トナー用バインダー樹
脂の生成とトナー形状がバインダー樹脂の原料モノマー
又はプレポリマーの重合及びその後の化学的処理により
形成されて得られるトナーを意味する。より具体的に
は、懸濁重合又は乳化重合等の重合反応と必要によりそ
の後に行われる粒子同士の融着工程を経て得られるトナ
ーを意味する。造粒重合トナーでは、原料モノマー又は
プレポリマーを水系で均一に分散した後に重合させトナ
ーを製造することから、トナーの粒度分布及び形状の均
一なトナーが得られる。
【0112】クリーニングブラシローラ 前記トナーをクリーニングするためには、クリーニング
ブレード81の感光体1の回転方向上流側に下記条件を
満たす繊維を使用したクリーニングブラシローラ82を
設けることが有効である。クリーニングブラシローラ8
2によりトナーの感光体1への静電的、物理的な付着力
を弱めると同時に、一部のトナーをクリーニングし回収
することでクリーニングブレード81に到達する転写残
トナー量を低減させることにより大幅にクリーニング性
が向上し、ブレードが摩耗した場合でもスリヌケや黒ポ
チ等のクリーニング不良の発生を長期にわたって防止す
ることできる。
【0113】クリーニングブラシローラ82としては、
繊維の抵抗が、1010Ω・cm以下であり、且つ、繊維
の太さが5〜30デニールであり、更に、4600〜1
8600本/cm2の密度で繊維が植毛されたブラシロ
ーラが用いられる。次にクリーニングブラシローラ82
についての主な条件を説明する。
【0114】a.ブラシ材質 ブラシ材質の例としては、アクリルポリマーにカーボン
ブラックを配合させて抵抗及び繊維径を調整した繊維が
あり、ブラシ繊維材質としては、アクリルに限定される
ものではなく、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポ
リプロピレン、PTFE等にカーボンブラック、金属粉
末等を配合することにより所望の抵抗値としたものを利
用することができる。
【0115】b.ブラシローラ繊維の抵抗 繊維の抵抗は1010Ω・cm以下であることが好まし
い。この値より大きい場合には、トナーの静電的な付着
力を十分に低減させることができないためにクリーニン
グが不十分になる。
【0116】c.クリーニングブラシローラの繊維径 クリーニングブラシローラの繊維径としては3デニール
〜30デニールが好ましい。3デニールより小さいと、
擦過力が小さくなり、トナーを掻き取る能力が不足して
クリーニング性が低下する。また30デニールより大き
いと擦過力が過剰となるため、感光体の摩耗が進行して
寿命が短くなるだけでなく、感光体表面の凹凸が大きく
なり、トナーのスリヌケが発生してしまう。
【0117】d.クリーニングブラシローラの繊維密度 繊維の密度は4600〜31000本/cm2であるこ
とが好ましい。4600本より少ないと、擦過力が小さ
くなり、トナーを掻き取る能力が不足してクリーニング
性が低下する。また18600本より多いと擦過力が過
剰となるため、感光体の摩耗が進行して寿命が短くなる
だけでなく、感光体表面の凹凸が大きくなり、トナーの
スリヌケが発生してしまう。
【0118】e.クリーニングブラシローラと感光体と
の線速比 クリーニングブラシローラと感光体とはこれらの接触部
において同方向に移動するように回転し、ブラシローラ
/感光体の線速比は、0.7〜1.7であることが好ま
しい。線速比が0.7より小さい場合には、トナーを掻
き取る能力が不足してクリーニング性が低下する。ま
た、線速比が1.7より大きい場合には感光体の摩耗が
進行して寿命が短くなるだけでなく、感光体表面の凹凸
が大きくなり、トナーのスリヌケが発生してしまう。さ
らにブラシの摩耗も進むため、ブラシローラの寿命も短
くなる、モーターの負荷トルクが大きくなる等の問題が
ある。
【0119】f.クリーニングブラシローラの感光体へ
の食い込み量 図8に示したクリーニングブラシローラ82の感光体1
に対する食い込み量は0.4mm〜1.5mmであるこ
とが好ましい。食い込み量が0.4mmより小さいとト
ナーを掻き取る能力が不足してクリーニング性が低下す
る。また1.5mmより大きい場合には、感光体の摩耗
が進行して寿命が短くなるだけでなく、感光体表面の凹
凸が大きくなり、トナーのスリヌケが発生してしまう。
さらにブラシの摩耗も進むため、ブラシローラの寿命も
短くなる、モーターの負荷トルクが大きくなる等の問題
がある。
【0120】なお、このような食い込み量において、適
正なクリーニング性を得るために、毛の自由長が4mm
〜10mmであることが好ましい。
【0121】
【実施例】トナー (トナー製造例1:乳化重合会合法の例)n−ドデシル
硫酸ナトリウム0.90kgと純水10.0Lを入れ攪
拌溶解する。この溶液に、リーガル330R(キャボッ
ト社製カーボンブラック)1.20kgを徐々に加え、
1時間よく攪拌した後に、サンドグラインダー(媒体型
分散機)を用いて、20時間連続分散した。このものを
「着色剤分散液1」とする。また、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム0.055kgとイオン交換水4.
0Lからなる溶液を「アニオン界面活性剤溶液A」とす
る。
【0122】ノニルフェノールポリエチレンオキサイド
10モル付加物0.014kgとイオン交換水4.0L
からなる溶液を「ノニオン界面活性剤溶液B」とする。
過硫酸カリウム223.8gをイオン交換水12.0L
に溶解した溶液を「開始剤溶液C」とする。
【0123】温度センサー、冷却管、窒素導入装置を付
けた100LのGL(グラスライニング)反応釜に、W
AXエマルジョン(数平均分子量3000のポリプロピ
レンエマルジョン:数平均一次粒子径=120nm/固
形分濃度=29.9%)3.41kgと「アニオン界面
活性剤溶液A」全量と「ノニオン界面活性剤溶液B」全
量とを入れ、攪拌を開始する。次いで、イオン交換水4
4.0Lを加える。
【0124】加熱を開始し、液温度が75℃になったと
ころで、「開始剤溶液C」全量を滴下して加えた。その
後、液温度を75℃±1℃に制御しながら、スチレン1
2.1kgとアクリル酸n−ブチル2.88kgとメタ
クリル酸1.04kgとt−ドデシルメルカプタン54
8gとを滴下しながら投入する。滴下終了後、液温度を
80℃±1℃に上げて、6時間加熱攪拌を行った。つい
で、液温度を40℃以下に冷却し攪拌を停止し、ポール
フィルターで濾過し、これを「ラテックス−A」とす
る。
【0125】なお、ラテックス−A中の樹脂粒子のガ
ラス転移温度は57℃、軟化点は121℃、分子量分布
は、重量平均分子量=1.27万、重量平均粒径は12
0nmであった。
【0126】また、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.055kgをイオン交換純水4.0Lに溶解し
た溶液を「アニオン界面活性剤溶液D」とする。また、
ノニルフェノールポリエチレンオキサイド10モル付加
物0.014kgをイオン交換水4.0Lに溶解した溶
液を「ノニオン界面活性剤溶液E」とする。
【0127】過硫酸カリウム(関東化学社製)200.
7gをイオン交換水12.0Lに溶解した溶液を「開始
剤溶液F」とする。
【0128】温度センサー、冷却管、窒素導入装置、櫛
形バッフルを付けた100LのGL反応釜(攪拌翼の構
成は図4(a))に、WAXエマルジョン(数平均分子
量3000のポリプロピレンエマルジョン:数平均一次
粒子径=120nm/固形分濃度 29.9%)3.4
1kgと「アニオン界面活性剤溶液D」全量と「ノニオ
ン界面活性剤溶液E」全量とを入れ、攪拌を開始する。
次いで、イオン交換水44.0Lを投入する。加熱を開
始し、液温度が70℃になったところで、「開始剤溶液
F」を添加する。ついで、スチレン11.0kgとアク
リル酸n−ブチル4.00kgとメタクリル酸1.04
kgとt−ドデシルメルカプタン9.02gとをあらか
じめ混合した溶液を滴下する。滴下終了後、液温度を7
2℃±2℃に制御して、6時間加熱攪拌を行った。さら
に、液温度を80℃±2℃に上げて、12時間加熱攪拌
を行った。液温度を40℃以下に冷却し攪拌を停止す
る。ポールフィルターで濾過し、この濾液を「ラテック
ス−B」とした。
【0129】なお、ラテックス−B中の樹脂粒子のガ
ラス転移温度は58℃、軟化点は132℃、分子量分布
は、重量平均分子量=24.5万、重量平均粒径は11
0nmであった。
【0130】塩析剤としての塩化ナトリウム5.36k
gをイオン交換水20.0Lに溶解した溶液を「塩化ナ
トリウム溶液G」とする。
【0131】フッ素系ノニオン界面活性剤1.00gを
イオン交換水1.00Lに溶解した溶液を「ノニオン界
面活性剤溶液H」とする。
【0132】温度センサー、冷却管、窒素導入装置、粒
径および形状のモニタリング装置を付けた100LのS
US反応釜(攪拌翼の構成は図4(a))に、上記で作
製したラテックス−A=20.0kgとラテックス
−B=5.2kgと着色剤分散液1=0.4kgとイオ
ン交換水20.0kgとを入れ攪拌する。ついで、40
℃に加温し、塩化ナトリウム溶液G、イソプロパノール
(関東化学社製)6.00kg、ノニオン界面活性剤溶
液Hをこの順に添加する。その後、10分間放置した後
に、昇温を開始し、液温度85℃まで60分で昇温し、
85±2℃にて0.5〜3時間加熱攪拌して塩析/融着
させながら粒径成長させる。次に純水2.1Lを添加し
て粒径成長を停止する。
【0133】温度センサー、冷却管、粒径および形状の
モニタリング装置を付けた5Lの反応容器(攪拌翼の構
成は図9)に、上記で作製した融着粒子分散液5.0k
gを入れ、液温度85℃±2℃にて、0.5〜15時間
加熱攪拌して形状制御した。その後、40℃以下に冷却
し攪拌を停止する。次に遠心分離機を用いて、遠心沈降
法により液中にて分級を行い、目開き45μmの篩いで
濾過し、この濾液を会合液とする。ついで、ヌッチェ
を用いて、会合液よりウェットケーキ状の非球形状粒
子を濾取した。その後、イオン交換水により洗浄した。
【0134】この非球形状粒子をフラッシュジェットド
ライヤーを用いて吸気温度60℃にて乾燥させ、ついで
流動層乾燥機を用いて60℃の温度で乾燥させた。得ら
れた着色粒子の100質量部に、シリカ微粒子1質量部
をヘンシェルミキサーにて外添混合して乳化重合会合法
によるトナーを得た。
【0135】前記塩析/融着段階および形状制御工程の
モニタリングにおいて、攪拌回転数、および加熱時間を
制御することにより、形状および形状係数の変動係数を
制御し、さらに液中分級により、粒径および粒度分布の
変動係数を任意に調整して、表4に示すトナー1、3、
4を作製した。
【0136】
【表4】
【0137】(トナー製造例2:懸濁重合法の例)スチ
レン165g、n−ブチルアクリレート35g、カーボ
ンブラック10g、ジ−t−ブチルサリチル酸金属化合
物2g、スチレン−メタクリル酸共重合体8g、パラフ
ィンワックス(mp=70℃)20gを60℃に加温
し、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)にて120
00rpmで均一に溶解、分散した。これに重合開始剤
として2,2′−アゾビス(2,4−バレロニトリル)
を10gを加えて溶解させ、重合性単量体組成物を調製
した。ついで、イオン交換水710gに0.1M燐酸ナ
トリウム水溶液450gを加え、TKホモミキサーにて
13000rpmで攪拌しながら1.0M塩化カルシウ
ム68gを徐々に加え、燐酸三カルシウムを分散させた
懸濁液を調製した。この懸濁液に上記重合性単量体組成
物を添加し、TKホモミキサーにて10000rpmで
20分間攪拌し、重合性単量体組成物を造粒した。その
後、攪拌翼を備えた反応装置を使用し、75〜95℃に
て5〜15時間反応させた。塩酸により燐酸三カルシウ
ムを溶解除去し、次に遠心分離機を用いて、遠心沈降法
により液中にて分級を行い、ついで濾過、洗浄、乾燥さ
せた。得られた着色粒子の100質量部に、シリカ微粒
子1質量部をヘンシェルミキサーにて外添混合して懸濁
重合法によるトナーを得た。
【0138】前記重合時にモニタリングを行い、液温
度、攪拌回転数、および加熱時間を制御することによ
り、形状および形状係数の変動係数を制御し、さらに液
中分級により、粒径および粒度分布の変動係数を任意に
調整して、表4に示すトナー2を作製した。
【0139】現像剤 トナー1〜4の各々と、スチレン−メタクリレート共重
合体で被覆した60μmフェライトキャリアとを、トナ
ー75g、キャリア1425gの割合で混合することに
より現像剤を作製した。
【0140】クリーニングブラシローラ ブラシ材質としては、アクリルポリマーにカーボンブラ
ックを配合させて抵抗及び繊維径を調整した繊維を用い
密度を変えて植毛することにより、表5に示すブラシロ
ーラ1〜4を作製した。なお、感光体の線速を400m
m/secとし、1〜4のブラシローラを表5に示す感
光体との線速比に設定して用いた。
【0141】
【表5】
【0142】画像形成実験の結果 図7に示す帯電、露光、現像、転写、クリーニング及び
定着を行う画像形成装置を用いて行った画像形成実験の
結果を表6に示す。
【0143】
【表6】
【0144】表6から明らかなように、比較例1、2に
おいてはそれぞれ10,000枚又は50,000枚、
80,000枚においてクリーニング不良や感光体摩耗
によるカブリが発生したのに対して実施例1〜3では、
250,000枚まで良好な画像が形成された。
【0145】
【発明の効果】請求項1、3、6又は8の発明により、
画像形成工程の実行により摩耗が進行したクリーニング
ブレードに対応して、クリーニングブレードの荷重を増
しているので、常に優れたクリーニング性能が維持さ
れ、しかも、画像形成の初期においては、クリーニング
ブレードに対して必要最小限の荷重をかけているので、
クリーニングブレードの寿命は長く、長期にわたって優
れたクリーニング性能が確保され、高画質の画像を形成
することができる。
【0146】請求項2又は7の発明により、優れたクリ
ーニング性能を環境の変化に左右されずに安定して維持
することが可能になる。
【0147】請求項4又は9の発明により、クリーニン
グブレードのクリーニング性能の変化を正確に検出し、
検出結果に基づいてクリーニングブレードの荷重を制御
することによりクリーニング性能の変化を補正するの
で、常に、優れたクリーニング性能が安定して維持され
る。
【0148】請求項5の発明により、高画質の画像を形
成することが可能な造粒重合トナーを用いた画像形成に
おいても、優れたクリーニング性能が維持される。
【0149】請求項10、11、12、14又は15の
発明により、像形成体に異物が付着する現象やトナーフ
ィルミングが防止されるので、かぶり等のない鮮明な画
像を安定して形成することが可能になる。
【0150】請求項13又は16の発明により、像形成
体の寿命が延長されるので、メンテナンス周期の長い画
像形成装置が実現される。
【0151】請求項17、18、21、22、23、2
4、27又は28の発明により、画像形成量の増大に伴
うクリーニング性能の低下を回転クリーニング部材の回
転数の制御により補正するので、常に一定の優れたクリ
ーニング性能が維持されて高画質の画像を形成すること
が可能になる。また、クリーニング装置の寿命が延長さ
れるので、クリーニングブレードの交換等のメンテナン
ス周期が延長される。
【0152】請求項19、21、22、25、27又は
28の発明により、画像濃度に影響されないクリーニン
グ性能が維持されるので、常に安定して高画質の画像を
形成することが可能になる。
【0153】請求項20、21、22、26、27又は
28の発明により、環境の変化に影響されない優れたク
リーニング性能が維持されるので、高画質の画像を安定
して形成することが可能になる。
【0154】請求項29、30の発明により、造粒重合
トナーを用いた画像形成において生じがちなスリヌケや
黒ポチ等のクリーニング不良が防止されるので、高画質
の画像を安定して形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示
す図である。
【図2】クリーニングブレードの拡大断面図である。
【図3】クリーニングブレードの摩耗量と感光体の走行
距離の関係を示すグラフである。
【図4】種々の摩耗量に対してクリーニングブレードの
荷重の変化させた場合のクリーニング性能を示すグラフ
である。
【図5】クリーニング性能と環境との関係を示すグラフ
である。
【図6】感光体上に形成された画像を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置を示
す図である。
【図8】クリーニングブラシローラの拡大断面図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を示
す図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電手段 3 露光手段 4 現像手段 5 転写手段 6 分離手段 7 定着手段 8 クリーニング手段 10 制御手段 11 カウンタ 12 環境センサ 81 クリーニングブレード 82 クリーニングブラシローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 純一 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 束村 慎一 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 AA08 AA15 AB06 CB07 CB13 EA05 EA10 2H027 DA13 DA14 DA44 DD09 EA09 EC06 EC11 2H034 AA07 BF01 BF06 BF07 BF12 2H068 AA08 FA03

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体に静電潜像を形成する潜像形成
    工程、 前記静電潜像を現像して前記像形成体上にトナー像を形
    成する現像工程、 前記像形成体上の前記トナー像を記録材に転写する転写
    工程及び、 該転写工程後の前記像形成体をクリーニングするクリー
    ニング工程を有する画像形成方法であって、 前記像形成体に対して、クリーニングブレードをカウン
    タ方式で当接させ、前記クリーニングブレードの先端部
    を前記像形成体上を摺動させることにより、前記像形成
    体をクリーニングするとともに、 前記クリーニングブレードの摩耗量に対応して前記クリ
    ーニングブレードの荷重を変化させることを特徴とする
    画像形成方法。
  2. 【請求項2】 環境の変化に対応して、前記荷重を変化
    させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記像形成体の走行距離に応じて、前記
    荷重を変化させることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 像形成体に静電潜像を形成する潜像形成
    工程、 前記静電潜像を現像して前記像形成体上にトナー像を形
    成する現像工程、 前記像形成体上の前記トナー像を記録材に転写する転写
    工程及び、 該転写工程後の前記像形成体をクリーニングするクリー
    ニング工程を有する画像形成方法であって、 前記像形成体に対して、クリーニングブレードをカウン
    タ方式で当接させ、前記クリーニングブレードの先端部
    を前記形成体上を摺動させることにより、前記像形成体
    をクリーニングするとともに、 前記転写工程において、前記トナー像の一部領域に対し
    て転写処理を行うことなくトナー像を前記像形成体上に
    残留させること、 前記クリーニング工程において、未転写の残留トナー像
    をクリーニングすること、 前記クリーニング工程の処理後の前記像形成体の、少な
    くとも前記残留トナー像が存在していた部分のトナーを
    トナー検知手段により検知すること及び、 該トナー検知手段の検知信号に基づいて、前記クリーニ
    ングブレードに加える荷重を制御すること、 を特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記現像工程において、造粒重合トナー
    を用いて前記静電潜像を現像することを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 像形成体、 該像形成体上に静電潜像を形成する潜像形成手段、 前記像形成体上の静電潜像を現像して前記像形成体上に
    トナー像を形成する現像手段、 前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写手段
    及び、 転写後の前記像形成体をクリーニングするクリーニング
    手段を有する画像形成装置において、 前記クリーニング手段は、 クリーニングブレード、 該クリーニングブレードに対して、クリーニング時の荷
    重を生じさせる荷重手段及び、 前記クリーニングブレードの摩耗量に応じて前記荷重が
    変化するように前記荷重手段を制御する制御手段、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、環境の変化に対応して
    前記荷重を変化させることを特徴とする請求項6に記載
    の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記形成体の走行距離
    に応じて前記荷重を変化させることを特徴とする請求項
    6または請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 像形成体、 該像形成体上に静電潜像を形成する潜像形成手段、 前記像形成体上の静電潜像を現像して前記像形成体上に
    トナー像を形成する現像手段、 前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写手段
    及び、 転写後の前記像形成体をクリーニングするクリーニング
    手段を有する画像形成装置において、 前記潜像形成手段と前記現像手段とは、前記転写手段が
    転写を行わない前記像形成体の部分にトナー像を形成す
    ること、 前記クリーニング手段は、クリーニングブレード及び該
    クリーニングブレードに荷重を生じさせる荷重手段を有
    すること、 クリーニング後の前記像形成体上のトナーを検知するト
    ナー検知手段を有すること並びに、 前記トナー検知手段の検知信号に基づいて前記荷重手段
    を制御する制御手段を有すること、 を特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 像形成体に静電潜像を形成する潜像形
    成工程、 前記静電潜像を現像して前記像形成体上にトナー像を形
    成する現像工程、 前記像形成体上の前記トナー像を記録材に転写する転写
    工程及び、 該転写工程後の前記像形成体をクリーニングするクリー
    ニング工程を有する画像形成方法において、 前記現像工程において、前記像形成体に対して研磨効果
    を有する粒子を含む現像剤を用いて現像を行うこと及
    び、 前記クリーニング工程において、クリーニングブレード
    によるクリーニングと前記像形成体に対して、クリーニ
    ングブラシローラによる前記像形成体の研磨を伴ったク
    リーニングとを行うこと、 を特徴とする画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記粒子は金属酸化物からなることを
    特徴とする請求項10に記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記クリーニングブラシローラは、
    0.5mm〜2mmの食い込み量をもって前記像形成体
    に接触することを特徴とする請求項10又は請求項11
    に記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 前記像形成体の摩耗ピッチが10万回
    当たり0.1μm〜3μmの範囲内にあることを特徴と
    する請求項10〜12のいずれか1項に記載の画像形成
    方法。
  14. 【請求項14】 像形成体、 該像形成体上に静電潜像を形成する潜像形成手段、 前記像形成体上の静電潜像を現像して前記像形成体上に
    トナー像を形成する現像手段、 前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写手段
    及び、 転写後の前記像形成体をクリーニングするクリーニング
    手段を有する画像形成装置において、 前記現像手段は、前記像形成体に対して研磨効果のある
    微粒子を含有する現像剤を用いて現像を行うこと、 前記クリーニング手段は、クリーニングブレード及び前
    記微粒子による研磨を伴ったクリーニングを行うクリー
    ニングブラシローラを有すること、 を特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記クリーニングブラシローラは、
    0.5mm〜2mmの食い込み量をもって前記像形成体
    に接触することを特徴とする請求項14に記載の画像形
    成装置。
  16. 【請求項16】 前記像形成体は、10万回当たり0.
    1μm〜3μmの範囲内の摩耗ピッチを有することを特
    徴とする請求項14又は請求項15に記載の画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】 像形成体に静電潜像を形成する潜像形
    成工程、 前記静電潜像を現像して前記像形成体上にトナー像を形
    成する現像工程、 前記像形成体上の前記トナー像を記録材に転写する転写
    工程及び、 該転写工程後の前記像形成体をクリーニングするクリー
    ニング工程を有する画像形成方法において、 前記クリーニング工程において、クリーニングブレード
    と回転によりクリーニングを行う回転クリーニング部材
    とによりクリーニングを行うこと及び、 前記回転クリーニング部材の回転数を画像形成量に応じ
    て変化させること、 を特徴とする画像形成方法。
  18. 【請求項18】 画像形成枚数に応じて前記回転クリー
    ニング部材の回転数を変化させることを特徴とする請求
    項17に記載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】 像形成体に静電潜像を形成する潜像形
    成工程、 前記静電潜像を現像して前記像形成体上にトナー像を形
    成する現像工程、 前記像形成体上の前記トナー像を記録材に転写する転写
    工程及び、 該転写工程後の前記像形成体をクリーニングするクリー
    ニング工程を有する画像形成方法において、 前記クリーニング工程において、クリーニングブレード
    と回転によりクリーニングを行う回転クリーニング部材
    とによりクリーニングを行うこと及び、 前記回転クリーニング部材の回転数を印字率を検知する
    印字率検知手段の検知信号に基づいて制御すること、 を特徴とする画像形成方法。
  20. 【請求項20】 像形成体に静電潜像を形成する潜像形
    成工程、 前記静電潜像を現像して前記像形成体上にトナー像を形
    成する現像工程、 前記像形成体上の前記トナー像を記録材に転写する転写
    工程及び、 該転写工程後の前記像形成体をクリーニングするクリー
    ニング工程を有する画像形成方法において、 前記クリーニング工程において、クリーニングブレード
    と回転によりクリーニングを行う回転クリーニング部材
    とによりクリーニングを行うこと及び、 前記回転クリーニング部材の回転数を環境検知手段の検
    知信号に基づいて制御すること、 を特徴とする画像形成方法。
  21. 【請求項21】 前記回転クリーニング部材はクリーニ
    ングブラシローラからなることを特徴とする請求項17
    〜20のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  22. 【請求項22】 前記回転クリーニング部材をモータに
    より駆動し、該モータの回転数を制御することにより前
    記回転クリーニング部材の回転数を制御することを特徴
    とする請求項17〜20のいずれか1項に記載の画像形
    成方法。
  23. 【請求項23】 像形成体、 該像形成体上に静電潜像を形成する潜像形成手段、 前記像形成体上の静電潜像を現像して前記像形成体上に
    トナー像を形成する現像手段、 前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写手段
    及び、 転写後の前記像形成体をクリーニングするクリーニング
    手段を有する画像形成装置において、 前記クリーニング手段は、クリーニングブレード及び回
    転によりクリーニングを行う回転クリーニング部材を有
    すること並びに、 前記画像形成量に応じて前記回転クリーニング部材の回
    転数を制御する制御手段を有すること、 を特徴とする画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記制御手段は画像形成枚数に応じて
    前記回転クリーニング部材の回転数を制御することを特
    徴とする請求項23に記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 像形成体、 該像形成体上に静電潜像を形成する潜像形成手段、 前記像形成体上の静電潜像を現像して前記像形成体上に
    トナー像を形成する現像手段、 前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写手段
    及び、 転写後の前記像形成体をクリーニングするクリーニング
    手段を有する画像形成装置において、 前記クリーニング手段は、クリーニングブレード及び回
    転によりクリーニングを行う回転クリーニング部材を有
    すること並びに、 印字率検知手段及び該印字率検知手段の検知信号に基づ
    いて前記回転クリーニング部材の回転数を制御する制御
    手段を有すること、 を特徴とする画像形成装置。
  26. 【請求項26】 像形成体、 該像形成体上に静電潜像を形成する潜像形成手段、 前記像形成体上の静電潜像を現像して前記像形成体上に
    トナー像を形成する現像手段、 前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写手段
    及び、 転写後の前記像形成体をクリーニングするクリーニング
    手段を有する画像形成装置において、 前記クリーニング手段は、クリーニングブレード及び回
    転によりクリーニングを行う回転クリーニング部材を有
    すること並びに、 環境検知手段及び該環境検知手段の検知信号に基づいて
    前記回転クリーニング部材の回転数を制御する制御手段
    を有すること、 を特徴とする画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記回転クリーニング部材はクリーニ
    ングブラシローラからなることを特徴とする請求項23
    〜26のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 前記回転クリーニング部材をモータに
    より駆動し、前記制御手段は、該モータを制御すること
    により前記回転クリーニング部材の回転数を制御するこ
    とを特徴とする請求項23〜27のいずれか1項に記載
    の画像形成装置成装置。
  29. 【請求項29】 像形成体に静電潜像を形成する潜像形
    成工程、 前記静電潜像を現像して前記像形成体上にトナー像を形
    成する現像工程、 前記像形成体上の前記トナー像を記録材に転写する転写
    工程及び、 該転写工程後の前記像形成体をクリーニングするクリー
    ニング工程を有する画像形成方法において、 前記現像工程において、個数平均粒径が3μm〜8μm
    であり、形状係数が0.940〜0.985である造粒
    重合トナーを用いてトナー像が形成されること、 前記クリーニング工程において、クリーニングブレード
    とクリーニングブラシローラと該クリーニングブラシロ
    ーラからトナーを除去する除去手段とを用いてクリーニ
    ングが行われ、前記クリーニングブラシローラが1010
    Ω・cm以下の抵抗値を有し、且つ、3デニール〜30
    デニールの太さを有する繊維を4600〜31000本
    /cm2の密度で植毛することにより構成されたことを
    特徴とする画像形成方法。
  30. 【請求項30】 像形成体、 該像形成体上に静電潜像を形成する潜像形成手段、 前記像形成体上の静電潜像を現像して前記像形成体上に
    トナー像を形成する現像手段、 前記像形成体上のトナー像を記録材に転写する転写手段
    及び、 転写後の前記像形成体をクリーニングするクリーニング
    手段を有する画像形成装置において、 前記現像手段は、個数平均粒径が3μm〜8μmであ
    り、形状係数が0.940〜0.985である造粒重合
    トナーを用いて現像を行うとともに、 前記クリーニング手段は、クリーニングブレード及び、
    クリーニングブラシローラを有し、該クリーニングブラ
    シローラは、1010Ω・cm以下の抵抗値を有し、且
    つ、3デニール〜30デニールの太さを有する繊維を4
    600〜31000本/cm2の密度で植毛して構成さ
    れたこと、 を特徴とする画像形成装置。
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