JP2002268490A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002268490A
JP2002268490A JP2001063313A JP2001063313A JP2002268490A JP 2002268490 A JP2002268490 A JP 2002268490A JP 2001063313 A JP2001063313 A JP 2001063313A JP 2001063313 A JP2001063313 A JP 2001063313A JP 2002268490 A JP2002268490 A JP 2002268490A
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JP
Japan
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toner
image
photoreceptor
particle size
photoconductor
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Application number
JP2001063313A
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English (en)
Inventor
Azusa Nakamura
あずさ 中村
Hirotaka Kabashima
浩貴 椛島
Shinichi Tsukamura
慎一 束村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングブレードの耐久性を高め、感光
体の耐久性を向上させると共に、トナーのすり抜けや感
光体の黒ポチやかぶりを解消し、小粒径トナーの特性を
生かした高画質の画像を長期間安定して得られる画像形
成装置の提供。 【解決手段】 使用するトナーは重合法で形成された球
形トナーで、個数平均粒径が3〜8μmで、個数粒度分
布における個数変動係数が27%以下で、形状係数が
0.940〜0.985の範囲にあるトナー粒子の割合
が65個数%以上であるトナーであり、クリーニング手
段のクリーニングブレードは、JISAゴム硬度が65
〜73°、300%モジュラスが980〜1372×1
4Pa、反発弾性が40〜73%のウレタンゴムであ
り、前記感光体に対する当接荷重が147〜245mN
/cmに設定されていることを特徴とする画像形成装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式の画像
形成装置におけるクリーニング手段の改良に関する。更
に詳しくはクリーニング性及び耐久性に優れたクリーニ
ング手段により長期にわたって高品質な画像が得られる
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を利用した複写機や
プリンタ等で、高画質化の要請からトナーの小粒径化が
検討されている。トナー粒径を小さくする製造方法とし
ては、製造コスト面から従来の粉砕法ではなく重合法が
有力である。重合法により製造された小粒径トナーは、
形状が球形に近く、粒度分布がシャープであることか
ら、細線の再現性やディジタル画像のドット再現性等に
優れた良好な画質が得られるという特徴を持っている。
【0003】一方、電子写真方式のクリーニング工程で
は転写工程後の感光体に残留したトナーを除去するため
に、感光体表面にゴム性のブレードを当接して、機械的
な力で除去するブレード方式が広く用いられており、更
にクリーニング能力を向上させるためにブレードの上流
側にブラシローラ等を併用する場合もある。
【0004】小粒径の重合トナーを使用した場合、従来
の粉砕法で製造されたトナーに比べ形状が真球に近いこ
と及び粒径が小さくなっていることでクリーニングする
ことが難しく、すり抜けや黒ポチ等のクリーニング不良
が発生するという欠点を持つ。特にブレードのエッジが
繰り返しの使用により摩耗したり欠けたりした場合、ク
リーニング不良が発生し易くなる。また、使い込みによ
り、感光体が摩耗し微細な凹凸ができ、表面粗さが大き
くなった場合にもクリーニング不良が発生し易くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】重合トナーは、球形に
近い形状で、かつ小粒径でその粒径が揃っているために
帯電量分布がシャープになって画質が向上する。
【0006】しかし、小粒径で球形のため、使い込みに
よるクリーニングブレードエッジの摩耗や欠け、更には
感光体表面の傷が進行するとクリーニングブレードと感
光体の間からトナーのすりぬけが発生しやすくなる。
【0007】本発明はクリーニング性及びクリーニング
ブレードの耐久性に優れ、長期に渡って細線再現性やド
ットの均一性に優れる高品質な画像が得られる画像形成
装置を提供することを課題目的にする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は次の(1)〜
(6)の技術手段の何れかによって解決される。
【0009】(1) 感光体と、該感光体を帯電させる
帯電手段と、画像に対応した露光を行うことにより該感
光体上に潜像を形成する露光手段と、該潜像をトナーに
より現像する現像手段と、転写材にトナー像を転写する
転写手段と、転写された画像を転写材に定着する定着手
段と、感光体上の残留トナーを除去するクリーニング手
段とを有する画像形成装置において、前記トナーは重合
性単量体を水系媒体中で重合させて得られ、個数平均粒
径が3〜8μm、個数粒度分布における個数変動係数が
27%以下、形状係数が0.940〜0.985の範囲
にあるトナー粒子の割合が65個数%以上であるトナー
であり、前記クリーニング手段のクリーニングブレード
は、25℃環境のJISAゴム硬度が65〜73°、3
00%モジュラスが980×104〜1372×104
a、反発弾性が40〜73%のウレタンゴムであり、前
記感光体に対する当接荷重が147〜245mN/cm
に設定されていることを特徴とする画像形成装置。
【0010】(2) 感光体と、該感光体を帯電させる
帯電手段と、画像に対応した露光を行うことにより該感
光体上に潜像を形成する露光手段と、該潜像をトナーに
より現像する現像手段と、転写材にトナー像を転写する
転写手段と、転写された画像を転写材に定着する定着手
段と、感光体上の残留トナーを除去するクリーニング手
段とを有する画像形成装置において、前記トナーは重合
性単量体を水系媒体中で重合させて得られ、個数平均粒
径が3〜8μm、個数粒度分布における個数変動係数が
27%以下、形状係数が0.940〜0.985の範囲
にあるトナー粒子の割合が65個数%以上であるトナー
であり、前記クリーニング手段のクリーニングブレード
は、25℃環境のJISAゴム硬度が65〜73°、3
00%モジュラスが980×104〜1372×104
a、反発弾性が40〜73%のウレタンゴムであり、前
記感光体に対する当接荷重が147〜245mN/cm
に設定され、前記クリーニングブレードの感光体回転方
向上流側にはブラシローラが設けられていることを特徴
とする画像形成装置。
【0011】(3) 感光体と、該感光体を帯電させる
帯電手段と、画像に対応した露光を行うことにより該感
光体上に潜像を形成する露光手段と、該潜像をトナーに
より現像する現像手段と、転写材にトナー像を転写する
転写手段と、転写された画像を転写材に定着する定着手
段と、感光体上の残留トナーを除去するクリーニング手
段を有する画像形成装置において、前記トナーは重合性
単量体を水系媒体中で重合させて得られ、個数平均粒径
が3〜8μm、個数粒度分布における個数変動係数が2
7%以下、形状係数が0.940〜0.985の範囲に
あるトナー粒子の割合が65個数%以上であるトナーで
あり、前記クリーニング手段はクリーニングブレードを
用いたクリーニング手段であり、クリーニングブレード
のみ感光体に当接した状態における感光体回転トルクが
0.196〜0.686N・mに設定されていることを
特徴とする画像形成装置。
【0012】(4) 感光体と、該感光体を帯電させる
帯電手段と、画像に対応した露光を行うことにより該感
光体上に潜像を形成する露光手段と、該潜像をトナーに
より現像する現像手段と、転写材にトナー像を転写する
転写手段と、転写された画像を転写材に定着する定着手
段と、感光体上の残留トナーを除去するクリーニング手
段を有する画像形成装置において、前記トナーは重合性
単量体を水系媒体中で重合させて得られ、個数平均粒径
が3〜8μm、個数粒度分布における個数変動係数が2
7%以下、形状係数が0.940〜0.985の範囲に
あるトナー粒子の割合が65個数%以上であるトナーで
あり、前記クリーニング手段はクリーニングブレードを
用いたクリーニング手段であり、クリーニングブレード
のみ感光体に当接した状態における感光体回転トルクが
0.196〜0.686N・mに設定されていて、更に
前記クリーニングブレードの感光体回転方向上流側には
ブラシローラが設けられていることを特徴とする画像形
成装置。
【0013】(5) (3)項又は(4)項に記載の画
像形成装置の感光体の表面粗さが0.2〜4μmである
ことを特徴とする画像形成装置。
【0014】(6) 前記トナーは樹脂粒子を水系媒体
中で会合させて得られることを特徴とする(1)〜
(5)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0015】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の画像形成装置の実
施の形態について図1の概略構成図により説明する。
【0016】図1に示す画像形成装置1は、デジタル方
式による画像形成装置であって、画像読取り部A、画像
処理部B、画像形成部C、転写材搬送手段としての転写
材搬送部Dから構成されている。
【0017】画像読取り部Aの上部には原稿を自動搬送
する自動原稿送り手段が設けられていて、原稿載置台1
1上に載置された原稿は原稿搬送ローラ12によって1
枚宛分離搬送され読み取り位置13aにて画像の読み取
りが行われる。原稿読み取りが終了した原稿は原稿搬送
ローラ12によって原稿排紙皿14上に排出される。
【0018】一方、プラテンガラス13上に置かれた場
合の原稿の画像は走査光学系を構成する照明ランプ及び
第1ミラーから成る第1ミラーユニット15の速度vに
よる読み取り動作と、V字状に位置した第2ミラー及び
第3ミラーから成る第2ミラーユニット16の同方向へ
の速度v/2による移動によって読み取られる。
【0019】読み取られた画像は、投影レンズ17を通
してラインセンサである撮像素子CCDの受光面に結像
される。撮像素子CCD上に結像されたライン状の光学
像は順次電気信号(輝度信号)に光電変換されたのちA
/D変換を行い、画像処理部Bにおいて濃度変換、フィ
ルタ処理などの処理が施された後、画像データは一旦メ
モリに記憶される。
【0020】画像形成部Cでは、画像形成ユニットとし
て、像担持体であるドラム状の感光体21と、その外周
に、該感光体21を帯電させる帯電手段22、現像手段
23、転写手段24、転写材Pを感光体21から分離す
る分離手段25、前記感光体21のクリーニング手段2
6及び光除電手段としてのPCL(プレチャージラン
プ)27が各々動作順に配置されている。感光体21
は、光導電性化合物をドラム基体上に塗布形成したもの
で、例えば有機感光体(OPC)が好ましく使用され、
図示の時計方向に駆動回転される。
【0021】回転する感光体21へは帯電手段22によ
る一様帯電がなされた後、像露光手段としての露光光学
系30により画像処理部Bのメモリから呼び出された画
像信号に基づいた像露光が行われる。書き込み手段であ
る像露光手段としての露光光学系30は図示しないレー
ザーダイオードを発光光源とし、回転するポリゴンミラ
ー31、fθレンズ34、シリンドリカルレンズ35を
経て反射ミラー32により光路が曲げられ主走査がなさ
れるもので、感光体21に対してAoの位置において像
露光が行われ、感光体21の回転(副走査)によって潜
像が形成される。本実施の形態の一例では文字部に対し
て露光を行い潜像を形成する。
【0022】感光体21上の潜像は現像手段23によっ
て反転現像が行われ、感光体21の表面に可視像のトナ
ー像が形成される。転写材搬送部Dでは、画像形成ユニ
ットの下方に異なるサイズの転写材Pが収納された転写
材収納手段としての給紙ユニット41(A)、41
(B)、41(C)が設けられ、また側方には手差し給
紙を行う手差し給紙ユニット42が設けられていて、そ
れらの何れかから選択された転写材Pは案内ローラ43
によって搬送路40に沿って給紙され、給紙される転写
材Pの傾きと偏りの修正を行うレジストローラ対44に
よって転写材Pは一時停止を行ったのち再給紙が行わ
れ、搬送路40、転写前ローラ43a、給紙経路46及
び進入ガイド板47に案内され、感光体21上のトナー
画像が転写位置Boにおいて転写手段24としての転写
器及び分離手段25としての分離極によって転写材Pに
転写され、該転写材Pは感光体21面より分離し、搬送
ベルト装置45により定着器50に搬送される。
【0023】定着器50は定着ローラ51と加圧ローラ
52とを有しており、転写材Pを定着ローラ51と加圧
ローラ52との間を通過させることにより、加熱、加圧
によってトナーを定着させる。トナー画像の定着を終え
た転写材Pは排紙トレイ64上に排出される。
【0024】以上は転写材の片側への画像形成を行う状
態を説明したものであるが、本実施の形態の画像形成装
置1は転写材Pの排出前に反転搬送を行い、転写材Pの
裏面への画像形成も行い両面転写も行えるようにしてあ
るが、この両面転写については本発明に直接関係がない
のでその説明を省略する。
【0025】次にクリーニング手段26の構成を図2に
基づき説明する。クリーニング手段26は、ハウジング
214の内外にクリーニングブレードユニット215と
ブラシローラ216とトナー搬送手段217とを有して
おり、ブラシローラ216で感光体21の周面の残留ト
ナーを除去し、フリッカーローラ216a及びスクレー
パ216bを介してトナー搬送手段217の送りネジ2
17aの中に落とし込む。また、ブラシローラ216で
除去しきれなかった残留トナーは感光体21の周面に押
圧接触させたクリーニングブレード218で掻き落と
し、ブラシローラ216、フリッカーローラ216aを
介して送りねじ217aの中に落とし込む。送りネジ2
17aはトナーを図示しない経路を経て再度現像手段2
3に送り出すか又は図示しない回収ボックスに集めて廃
棄する。
【0026】尚、クリーニング手段26はクリーニング
プロセスの高耐久化を目的として複数のクリーニングブ
レードを自動的に交換する自動交換手段を有しているこ
とが好ましい。
【0027】クリーニングブレードユニット215は、
複数のクリーニングブレード218を固着するクリーニ
ングブレード支持軸219と、このクリーニングブレー
ド支持軸219を所定方向に回転する図示しない支持軸
回転手段と、クリーニングブレード支持軸219を感光
体21に対して接触又は離隔する支持軸移動手段221
とを有している。
【0028】クリーニングブレード218は、2枚の断
面L型金具より構成されるブレードホルダ218aによ
り挟持固定されており、支持ピン218bを用いてブレ
ード支持軸219に回動可能に取り付けられている。こ
の実施例では2枚のクリーニングブレード218がブレ
ード支持軸219の対称な位置に取り付けられている
が、この発明はこれに限定されるものではなく、3枚以
上の複数枚を取り付けたものにすることができる。しか
し、簡単のために以下の説明でも2枚構成のものについ
てのみ述べる。
【0029】ブレード支持軸219は支持軸移動手段2
21の一部を構成する軸ホルダ222の両側の2枚のホ
ルダ側板222aに回転可能に支持されている。軸ホル
ダ222は、ホルダ側板222aに連続するホルダ天板
222bとホルダ背面板222cとを有し、ホルダ天板
222bからは両側部に2本の圧着解除軸223が突設
する。この圧着解除軸223はハウジング214の両側
板214aに回動可能に支持されている。又ホルダ背面
板222cにはウエイト板224が係止されており、軸
ホルダ222及びブレード支持軸219に圧着解除軸2
23を中心とする回転モーメントを与え、クリーニング
ブレード218の先端部が感光体21の表面に所定の圧
力又は感光体回転トルクを持って接触するように調整し
ている。
【0030】圧着解除軸223の一方の端部は側板21
4aを挿通し、支持軸移動手段221の一部を構成する
図示しないカム機構に接続している。このカム機構は駆
動モータに接続し、その駆動モータは画像形成装置1に
内蔵される制御手段213の制御を受けてこれら一連の
支持軸移動手段221を駆動しており、支持軸移動手段
221及びクリーニングブレード218をクリーニング
ブレード当接位置、クリーニング解除位置、クリーニン
グブレード交換位置の3段階で選択的に移動している。
【0031】小粒径で球形の重合トナーでは、使い込み
によるクリーニングブレードエッジの摩耗や欠けと感光
体表面の傷が進行するとクリーニングブレードと感光体
の間からトナーのすりぬけが発生しやすい。
【0032】したがって、トナーすりぬけの発生を防止
するには、ブレードエッジの摩耗や欠けと感光体表面の
傷を極力低減する必要がある。
【0033】そこで、このような問題を解決するために
行った本願の各発明について説明する。先ず、これらの
発明に使用するトナーについて述べる。 個数平均粒径 本願発明に使用するトナーの個数平均粒径が3〜8μm
であることにより、細線やドットの再現性が向上する。
個数平均粒径の測定はコールターカウンターTA−II、
あるいはコールターマルチサイザー(コールター社製)
で行う。本発明の第1,第2の発明においては、コール
ターマルチサイザーを用い、粒度分布を出力するインタ
ーフェース(日科機社製)、パーソナルコンピューター
を接続して使用した。前記コールターマルチサイザーに
おいて使用するアパーチャーとしては100μmのもの
を用いて、2μm以上のトナーの体積、個数を測定して
粒度分布および平均粒径を算出した。個数粒度分布と
は、粒子径に対するトナー粒子の相対度数を表すもので
あり、個数平均粒径とは、個数粒度分布におけるメジア
ン径即ち、度数が50%を占めるところの粒径を表すも
のである。 個数粒度分布における個数変動係数 トナーの個数粒度分布における個数変動係数は下記式か
ら算出される。
【0034】 個数変動係数=(S/Dn)×100(%) 式中、Sは個数粒度分布における標準偏差を示し、Dn
は個数平均粒径(μm)を示す。
【0035】本願の各発明の画像形成装置に用いるトナ
ーの個数変動係数は27%以下であり、好ましくは25
%以下である。個数変動係数が27%以下であることに
より、3μm未満の小粒径トナーの割合が少なくなり、
クリーニング性が向上する。さらに帯電量分布がシャー
プとなり、転写効率が高くなって画質が向上する。 トナーの形状係数は、形状係数=相当円の周囲長/
粒子投影像の周囲長の式で算出されるものであり、上記
相当円の周囲長及び粒子投影像の周囲長は図3の模式図
に模式的に示す通りである。形状係数が1に近いものほ
ど、トナー形状は真円(球)に近づく。
【0036】前述のトナーの製造に当たってトナーの形
状係数は、フロー式粒子像分析装置FPIA−2000
(東亜医用電子社製)で測定した。この装置は試料液を
通過させつつリアルタイムで画像処理を行うことで形状
をモニタ―することができる。
【0037】反応場よりポンプ等を使用し、常時モニタ
ーし、形状等を測定することを行い、所定の形状になっ
た時点で反応を停止するものである。 このようなトナーの製造方法 前記個数変動係数を有するトナーを製造する方法として
は、懸濁重合法、乳化重合により得られた樹脂微粒子を
有機溶剤、凝集剤等を添加して会合する方法により製造
することができる。 (1)トナーの製造 (トナー製造例1:乳化重合会合法の例)n−ドデシル
硫酸ナトリウム0.90kgと純水10.0Lを入れ攪
拌溶解する。この溶液に、リーガル330R(キャボッ
ト社製カーボンブラック)1.20kgを徐々に加え、
1時間よく攪拌した後に、サンドグラインダー(媒体型
分散機)を用いて、20時間連続分散した。このものを
「着色剤分散液1」とする。また、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム0.055kgとイオン交換水4.
0Lからなる溶液を「アニオン界面活性剤溶液A」とす
る。
【0038】ノニルフェノールポリエチレンオキサイド
10モル付加物0.014kgとイオン交換水4.0L
からなる溶液を「ノニオン界面活性剤溶液B」とする。
過硫酸カリウム223.8gをイオン交換水12.0L
に溶解した溶液を「開始剤溶液C」とする。
【0039】温度センサー、冷却管、窒素導入装置を付
けた100LのGL(グラスライニング)反応釜に、W
AXエマルジョン(数平均分子量3000のポリプロピ
レンエマルジョン:数平均一次粒子径=120nm/固
形分濃度=29.9%)3.41kgと「アニオン界面
活性剤溶液A」全量と「ノニオン界面活性剤溶液B」全
量とを入れ、攪拌を開始する。次いで、イオン交換水4
4.0Lを加える。
【0040】加熱を開始し、液温度が75℃になったと
ころで、「開始剤溶液C」全量を滴下して加えた。その
後、液温度を75℃±1℃に制御しながら、スチレン1
2.1kgとアクリル酸n−ブチル2.88kgとメタ
クリル酸1.04kgとt−ドデシルメルカプタン54
8gとを滴下しながら投入する。滴下終了後、液温度を
80℃±1℃に上げて、6時間加熱攪拌を行った。つい
で、液温度を40℃以下に冷却し攪拌を停止し、ポール
フィルターで濾過し、これを「ラテックス−A」とす
る。
【0041】なお、ラテックス−A中の樹脂粒子のガ
ラス転移温度は57℃、軟化点は121℃、分子量分布
は、重量平均分子量=1.27万、質量平均粒径は12
0nmであった。
【0042】また、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.055kgをイオン交換純水4.0Lに溶解し
た溶液を「アニオン界面活性剤溶液D」とする。また、
ノニルフェノールポリエチレンオキサイド10モル付加
物0.014kgをイオン交換水4.0Lに溶解した溶
液を「ノニオン界面活性剤溶液E」とする。
【0043】過硫酸カリウム(関東化学社製)200.
7gをイオン交換水12.0Lに溶解した溶液を「開始
剤溶液F」とする。
【0044】温度センサー、冷却管、窒素導入装置、櫛
形バッフルを付けた100LのGL反応釜に、WAXエ
マルジョン(数平均分子量3000のポリプロピレンエ
マルジョン:数平均一次粒子径=120nm/固形分濃
度 29.9%)3.41kgと「アニオン界面活性剤
溶液D」全量と「ノニオン界面活性剤溶液E」全量とを
入れ、攪拌を開始する。次いで、イオン交換水44.0
Lを投入する。加熱を開始し、液温度が70℃になった
ところで、「開始剤溶液F」を添加する。ついで、スチ
レン11.0kgとアクリル酸n−ブチル4.00kg
とメタクリル酸1.04kgとt−ドデシルメルカプタ
ン9.02gとをあらかじめ混合した溶液を滴下する。
滴下終了後、液温度を72℃±2℃に制御して、6時間
加熱攪拌を行った。さらに、液温度を80℃±2℃に上
げて、12時間加熱攪拌を行った。液温度を40℃以下
に冷却し攪拌を停止する。ポールフィルターで濾過し、
この濾液を「ラテックス−B」とした。
【0045】なお、ラテックス−B中の樹脂粒子のガ
ラス転移温度は58℃、軟化点は132℃、分子量分布
は、重量平均分子量=24.5万、質量平均粒径は11
0nmであった。
【0046】塩析剤としての塩化ナトリウム5.36k
gをイオン交換水20.0Lに溶解した溶液を「塩化ナ
トリウム溶液G」とする。
【0047】フッ素系ノニオン界面活性剤1.00gを
イオン交換水1.00Lに溶解した溶液を「ノニオン界
面活性剤溶液H」とする。
【0048】温度センサー、冷却管、窒素導入装置、粒
径および形状のモニタリング装置を付けた100LのS
US反応釜に、上記で作製したラテックス−A=2
0.0kgとラテックス−B=5.2kgと着色剤分
散液1=0.4kgとイオン交換水20.0kgとを入
れ攪拌する。ついで、40℃に加温し、塩化ナトリウム
溶液G、イソプロパノール(関東化学社製)6.00k
g、ノニオン界面活性剤溶液Hをこの順に添加する。そ
の後、10分間放置した後に、昇温を開始し、液温度8
5℃まで60分で昇温し、85±2℃にて0.5〜3時
間加熱攪拌して塩析/融着させながら粒径成長させる。
次に純水2.1Lを添加して粒径成長を停止する。
【0049】温度センサー、冷却管、粒径および形状の
モニタリング装置を付けた5Lの反応容器に、上記で作
製した融着粒子分散液5.0kgを入れ、液温度85℃
±2℃にて、0.5〜15時間加熱攪拌して形状制御し
た。
【0050】その後、40℃以下に冷却し攪拌を停止す
る。次に遠心分離機を用いて、遠心沈降法により液中に
て分級を行い、目開き45μmの篩いで濾過し、この濾
液を会合液とする。ついで、ヌッチェを用いて、会合
液よりウェットケーキ状の非球形状粒子を濾取した。
その後、イオン交換水により洗浄した。
【0051】この非球形状粒子をフラッシュジェットド
ライヤーを用いて吸気温度60℃にて乾燥させ、ついで
流動層乾燥機を用いて60℃の温度で乾燥させた。得ら
れた着色粒子の100質量部に、シリカ微粒子1質量部
をヘンシェルミキサーにて外添混合して乳化重合会合法
によるトナーを得た。
【0052】前記塩析/融着段階および形状制御工程の
モニタリングにおいて、攪拌回転数、および加熱時間を
制御することにより、形状および形状係数の変動係数を
制御し、さらに液中分級により、粒径および粒度分布の
変動係数を任意に調整して、表1に示すトナー(イ)、
(ロ)及びトナー(1)、(3)を得た。
【0053】即ち、トナー(イ)は個数平均粒径が5.
9μm、個数変動係数23.0%、形状係数0.935
であり、トナー(ロ)は個数平均粒径が6.0μm、個
数変動係数25.9%、形状係数0.985であり、ト
ナー(1)は個数平均粒径が5.7μm、個数変動係数
20.7%、形状係数0.935であり、トナー(3)
は個数平均粒径が5.9μm、個数変動係数29.4
%、形状係数0.985であり、次の「懸濁重合法によ
るトナー製造例2」に述べるトナー(2)は個数平均粒
径が5.6μm、個数変動係数25.9%、形状係数
0.995である。これらのトナー(イ),(ロ)を以
後に述べる本願発明の第1のグループの2つの発明にお
ける実施例及び比較例の実験(実写)に用い、これらの
トナー(1),(2),(3)を本願発明の第2のグル
ープの3つの発明における実施例及び比較例の実験(実
写)に用いた。
【0054】
【表1】
【0055】(トナー製造例2:懸濁重合法の例)スチ
レン165g、n−ブチルアクリレート35g、カーボ
ンブラック10g、ジ−t−ブチルサリチル酸金属化合
物2g、スチレン−メタクリル酸共重合体8g、パラフ
ィンワックス(mp=70℃)20gを60℃に加温
し、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)にて120
00rpmで均一に溶解、分散した、これに重合開始剤
として2,2′−アゾビス(2,4−バレロニトリル)
を10gを加えて溶解させ、重合性単量体組成物を調製
した。ついで、イオン交換水710gに0.1M燐酸ナ
トリウム水溶液450gを加え、TKホモミキサーにて
13000rpmで攪拌しながら1.0M塩化カルシウ
ム68gを徐々に加え、燐酸三カルシウムを分散させた
懸濁液を調製した。この懸濁液に上記重合性単量体組成
物を添加し、TKホモミキサーにて10000rpmで
20分間攪拌し、重合性単量体組成物を造粒した。その
後、攪拌翼を構成をした反応装置を使用し、75〜95
℃にて5〜15時間反応させた。塩酸により燐酸三カル
シウムを溶解除去し、次に遠心分離機を用いて、遠心沈
降法により液中にて分級を行い、ついで濾過、洗浄、乾
燥させた。得られた着色粒子の100質量部に、シリカ
微粒子1質量部をヘンシェルミキサーにて外添混合して
懸濁重合法によるトナーを得た。
【0056】前記重合時にモニタリングを行い、液温
度、攪拌回転数、および加熱時間を制御することによ
り、形状および形状係数の変動係数を制御し、さらに液
中分級により、粒径および粒度分布の変動係数を任意に
調整して、前掲の表1の中に示すトナー(2)を得た。
【0057】トナー(イ)、(ロ)、トナー(1)、
(2)、(3)の各々と、スチレン−メタクリレート共
重合体で被覆した粒径60μmのフェライトキャリアと
を、トナー75g、キャリア1425gの割合で混合す
ることにより2成分現像剤を製造し、本発明の各実施例
及び比較例の現像剤として使用した。
【0058】次に第1のグループの2つの発明における
実施例について述べる。前述のように、クリーニングブ
レードの摩耗や欠けを極力低減する必要が生じてくるわ
けであるが、本発明者は何種類もあるクリーニングブレ
ード材質の中で、JISのK−6200の3344番
「硬さ」に規定するAゴム硬度(以下単にJISAゴム
硬度という)が65°未満のものは軟らかく摩耗しやす
いために、トナーすりぬけが発生し、感光体に残留した
トナーによる種々の画像傷害が起こることを見いだし、
逆にJISAゴム硬度が73°を超えるものは硬いため
に感光体の摩耗が進行し、カブリが発生しやすくなり、
また、小粒径トナーのクリーニング性能が確保できない
ことを見いだした。
【0059】また、試料の伸びが300%のときの引っ
張り応力を示す300%モジュラスが980×104
a未満のものはブレードエッジが変形したり、ちぎれや
すくなるために欠けや摩耗に弱く、トナーすりぬけが発
生しやすくなることが分かった。
【0060】更に、JISのK−6301の反発弾性試
験法に規定する反発弾性(以下単に反発弾性という)が
40%未満のものは剛体に近くなりブレードエッジのト
ナー掻き取りの往復運動が起こりにくくなるために、ト
ナーすりぬけが発生しやすく、また、73%を超えるも
のはブレード鳴きやブレード捲れが発生しやすいことが
分かった。
【0061】そこで、本発明者は、第1のグループの2
つの発明として、クリーニングブレードと感光体の両方
の摩耗をともに抑制するために、ゴム材質の物性の中で
JISAゴム硬度の他に摩耗低減に効果がある項目とし
て300%モジュラスと反発弾性に注目し、JISAゴ
ム硬度65〜73°、300%モジュラスが980〜1
372×104Pa、反発弾性40〜73%以下のウレ
タンゴムの材質を選択し、更には当接荷重を147〜2
45mN/cmに設定した画像形成装置を造り上げた。
【0062】なお、クリーニング補助手段としてブラシ
ローラを設けることが望ましく、そのブラシローラはク
リーニング性能、クリーニング補助性能の点からトナー
掻き取り能力は高い方が良く、そのためにはブラシ毛の
剛性が高く、食い込み量は大きい方が良い。
【0063】しかしながら、極端にブラシ毛の剛性を高
く、食い込み量を大きくすると、感光体摩耗が進行して
カブリが発生しやすくなる。
【0064】これらのカブリやトナーすりぬけ等の画像
不良を防止するため、クリーニング補助手段としてのブ
ラシローラは、ブラシ毛の直径が5〜20デニールであ
り、単位面積当たりのブラシ毛の本数が先ず7705本
/cm2と15504本/cm2のものが良いことが分か
ったが、更に上限下限近傍をしらべ4623〜1849
2本/cm2のブラシローラを選択し、感光体に対する
食い込み量を0.4〜1.5mmに設定するのが好まし
いことが分かった。
【0065】次に先ず、このようなトナーを使ってクリ
ーニングブレードの摩耗と、感光体の摩耗及び表面粗さ
(傷)の相互関係について行った実験について述べる。
【0066】クリーニングブレードの摩耗については、
後述する表2に示すようなJISAゴム硬度、300%
モジュラス、反発弾性を持つA,B,C,D,E,Fの
6種類のうちFを除く5種類のものを使い、感光体はコ
ニカ(株)製Sitios(シティオス)7075画像
形成装置に搭載されている直径100mmの有機感光体
を用い、その画像形成装置により連続運転テストを行っ
た。
【0067】クリーニングブレードと感光体との当接荷
重は215mN/cmにした。このようにして前述の表
1の(イ)に示すトナーを用いてブレード摩耗量をプロ
ットしたのが図4のグラフであり、感光体周面の摩耗量
をプロットしたのが図5のグラフであり、感光体表面粗
さの変化をプロットしたのが図6のグラフである。更
に、ブレードは前述のEのもの即ち、JISAゴム硬度
が73°、300%モジュラスが1372×104
a、反発弾性が50%のものを使い、ブラシローラを後
述する表4の(β)に示す6.25デニール、1550
4本/cm2のものにして、ブラシの剛性が影響を及ぼ
すときの感光体周面の摩耗量との関係をプロットしたの
が図7のグラフである。ブレードの材質やブラシローラ
の材質によってブレードの摩耗や感光体周面の摩耗や表
面粗さが大きく異なることが分かる。
【0068】これにより、クリーニングブレードの摩耗
は、JISAゴム硬度や300%モジュラスの高い材質
ほど小さいことが分かる。また、感光体の摩耗と表面粗
さ(傷)は、クリーニングブレードのJISAゴム硬度
や300%モジュラスが低い材質ほど小さいことが分か
る。
【0069】次に、本願発明の第1のグループの以上2
つの発明における具体的な実施例1,2,3,4及び比
較例1,2,3について述べる。
【0070】本実施例及び比較例に用いたトナーは前述
の表1に示した(イ)、(ロ)のものを用い、クリーニ
ングブレードは表2に示した硬度、300%モジュラス
及び反発弾性をもったA,B,C,D,E,Fの6種類
の材質のものを用い、クリーニングブレードと感光体と
の当接荷重は表3に示したa,b,c,d,eの5種類
のものを用い、ブラシローラは表4に示したα,β,
γ,δの4種類のものを使用した。
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】このようにして、低温低湿(10℃/20
%RH)、常温常湿(20℃/50%RH)、高温高湿
(30℃/80%RH)で行った25万枚の連続実写テ
ストの結果は表5に示すようになる。○印は、25万枚
終了までトナーすりぬけやクリーニングブレードの鳴き
や捲れやカブリの発生がそれぞれ発生しなかったもので
ある。トナーすりぬけ、クリーニングブレードの鳴きや
捲れ、カブリ共に発生しないことが必要であると共に、
クリーニングブレードの摩耗量や感光体表面の摩耗量が
小さく、表面粗さが小さいことが必要である。
【0075】
【表5】
【0076】ここで、クリーニングブレードBのJIS
A硬度65°及びクリーニングブレードEのJISA硬
度73°の上記結果に基づきその上限下限の近傍の材質
のクリーニングブレードの硬度のものをテストし、やは
り65〜73°のものであれば十分であることが分か
り、300%モジュラスはクリーニングブレードBの値
1080×104Paより下の980×104Paを下回
らず、クリーニングブレードEの1372×104Pa
を超えなければ十分であることが分かり、反発係数はク
リーニングブレードBの51%やクリーニングブレード
Aの42%よりも小さい40%以上であり、クリーニン
グブレードCの67%よりも大きい73%を超えなけれ
ば十分良いことが分かった。
【0077】感光体とクリーニングブレードとの当接荷
重は表3の(b)の147mN/cm及び(c)の21
5mN/cmが良好であることが分かったが、更に上限
と下限部をテストして下限は同じであるが上限は少し増
えて、147mN/cm〜245mN/cmのもので十
分であることが分かった。
【0078】トナーは、表1の(イ),(ロ)の形状係
数がそれぞれ0.935及び0.985、個数変動係数
がそれぞれ23.0及び25.9のものについて個数平
均粒径5.9μm及び6.0μmのものを用いてテスト
して上記の結果を得たが、個数平均粒径が3〜8μmの
ものについても実験を行い、個数平均粒径5.9μm及
び6.0μmのものとほぼ同じ結果が得られることを確
認した。
【0079】尚、ブラシローラを使わないテストも行っ
たがほぼ同等の結果を得た。しかし、ブラシローラを併
用する方がより安定した結果が得られることが分かっ
た。例えば25万連続コピーを超えて来ると、トナーす
り抜け性能において幾分差が出ることが確認された。
【0080】本発明の第2のグループの3つの発明にお
ける画像形成装置においては、クリーニングブレードを
感光体に当接した状態での感光体の回転トルクの大きさ
に特徴が持たせてある。
【0081】以下に、本発明の第2のグループの3つの
発明について説明する。ブレードエッジにトナーを付着
させた状態でクリーニングブレードを感光体へ当接し、
感光体を固定した軸を回転させた時の起動トルクをトル
クゲージにて測定し、このトルクが0.196N・mよ
り小さい場合にはクリーニングブレードと感光体との摩
擦力が小さすぎるため、クリーニング不良が発生する。
また、繰り返しの使用により感光体へ紙粉が付着しやす
くなり、高湿環境下で画像ボケ等の不良が発生する。逆
に0.686N・mより大きい場合には摩擦力が大きす
ぎるため、ブレードエッジや感光体が摩耗し、繰り返し
使用によりクリーニング不良が発生したり、感光体摩耗
によりカブリ等の画像不良が発生する。
【0082】回転トルクを前記範囲にする手段として
は、感光体表面やクリーニングブレードにシリコーンオ
イルを含有させたり、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属
塩をトナーに添加したり、またそれら脂肪酸金属塩をブ
ラシローラにより感光体に塗布する方法等があり、これ
らを単独もしくは組み合わせて達成することができる。
【0083】また、このような本願発明の第2のグルー
プの3つの発明における画像形成装置においては、感光
体の表面粗さRzを0.2〜4μmとすることが好まし
い。0.2μm未満ではクリーニングブレードとの摩擦
力は大きくなるため好ましくなく、4μmを超えると凹
部のトナーをクリーニングすることが困難となる。
【0084】このような第2のグループの発明における
実施例を実施例4、5、6として比較例4、5と共に次
に記す。
【0085】実施例4、5、6及び比較例4、5 この実施例4、5、6及び比較例4、5の画像形成装置
に用いられる感光体は実施例1、2、3と同じように有
機感光体で直径が100mmのものであり、円形量規制
型塗布法の条件や、アルミ素管の粗さを変えて、表6に
示すように表面粗さがそれぞれ1.1、3.5、4.
6、0.1μmの異なる4種類の感光体を製造した。そ
れらの感光体をそれぞれ装着し、使用トナーを表1に示
したトナー(1)、(3)及びトナー(2)にし、クリ
ーニングブレードを当接させて感光体を回転させ始める
ことのできるトルク値がそれぞれ0.372、0.54
9、0,157、0.715N・mに設定した画像形成
装置SI1,SI2,SI3,SI4を準備した。
【0086】
【表6】
【0087】この実施例4、5、6の画像形成装置SI
1,SI2,SI3,SI4の主体を構成するものは、
前述のコニカ(株)製Sitios(シティオス)70
75の改良型である。また、その定常状態の運転時にお
ける感光体の線速は400mm/secである。
【0088】そしてこの画像形成装置のクリーニング手
段26のクリーニングブレードユニット215は、クリ
ーニングブレード218とその感光体回転方向上流側に
設置された回転するブラシローラ216、そのブラシロ
ーラ216に当接したステアリン酸亜鉛棒216cを有
し、クリーニングブレード218はウレタンゴムを感光
体21に対しカウンター方向に当接している。ステアリ
ン酸亜鉛の感光体21への塗布量を制御して感光体回転
トルクを前掲の表6に記したように調整した。尚、ステ
アリン酸亜鉛棒216cはフリッカーローラ216aと
兼用させることができる。
【0089】またブラシローラ216のブラシの材質と
しては、アクリルポリマーにカーボンブラックを配合さ
せた繊維を用いた。ブラシ繊維材質としては、アクリル
に限定されるものではなく、レーヨン、ナイロン、ポリ
エステル、ポリプロピレン、PTFE等の材質を利用す
ることができる。
【0090】上記トナー(1),(2),(3)の何れ
かをそれぞれ用い、感光体表面粗さ及び感光体回転トル
クをそれぞれ設定した画像形成装置SI1,SI2,S
I3,SI4と組み合わせて、実施例4、5、6及び比
較例4、5として運転稼働させてそれぞれ25万枚の連
続コピーを実行し表7に示すような結果を得た。
【0091】また、そのテストは高温高湿環境(30
℃、80%)、常温常湿環境(20℃、50%)、低温
低湿環境(10℃、20%)の3環境にて行ったが上記
25万枚コピーの耐久テストの結果は変わらなかった。
【0092】実施例4、5、6の結果は何れも良好であ
り、比較例4、5に比べて著しい効果が認められること
が分かる。
【0093】
【表7】
【0094】尚、表6、表7のデータを基に画像形成装
置SI1,SI2における感光体回転トルクが0.37
2〜0.549N・mの領域からどの領域まで拡げられ
るかをテストし、0.196〜0.686N・mの領域
まで良好であることを確認した。また、感光体表面粗さ
についても1.1〜3.5μmの領域は0.2〜4μm
の領域まで拡大できることを確認した。
【0095】更に、トナーとしては第1のグループの発
明における実施例1,2,3及び比較例1,2に用いた
トナー(イ)、(ロ)と同じように重合性単量体を水系
媒体中で重合させて得られるものであり、個数平均粒径
が3〜8μmであり、形状係数が0.940〜0.98
5の範囲にあるトナーの数が65個数%以上であり、個
数粒度分布における個数変動係数が27%以下であるも
のに十分適用が可能であることが確認でき、また、前記
クリーニング手段はクリーニングブレードを用いたクリ
ーニング手段であり、クリーニングブレードのみ感光体
に当接した状態における感光体回転トルクが0.196
〜0.686N・mであることが必要にして十分である
ことが分かる。また、感光体の表面粗さが0.2〜4μ
mであることがクリーニングブレードと感光体が当接し
て回転開始トルクを生ずるのに極めて適切な要素である
ことが分かる。更にクリーニングブレードの上流側にブ
ラシローラを設けることがすり抜けやかぶりを防止する
ための手段として有効であり、特に、前記回転トルクを
安定化させる手段としても有効であることが確認され
た。
【0096】
【発明の効果】本発明により、クリーニングブレードの
耐久性が大きく高まると共に、感光体としての有機感光
体の耐久性も大きく向上し、小粒径のトナーを使用する
にも関わらず、トナーのすり抜けや感光体の黒ポチやか
ぶりが解消され、小粒径トナーの特性を生かした高画質
の画像が長期間安定して作成できる画像形成装置が得ら
れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の概略構成図である。
【図2】本発明の画像形成装置のクリーニング手段の概
略構成図である。
【図3】形状係数の構成を示す模式図である。
【図4】クリーニングブレードを用いて連続コピーした
ときのクリーニングブレードの摩耗量との関係を示すグ
ラフである。
【図5】クリーニングブレードを用いて連続コピーした
ときの感光体の摩耗量の進行関係を示すグラフである。
【図6】クリーニングブレードを用いて連続コピーした
ときの感光体の表面粗さの進行関係を示すグラフであ
る。
【図7】ブラシローラ及びクリーニングブレードを用い
て連続コピーしたときの感光体の摩耗量の進行関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 画像形成装置 21 感光体 22 帯電手段 23 現像手段 24 転写手段 25 分離手段 26 クリーニング手段 30 露光光学系 215 クリーニングブレードユニット 216 ブラシローラ 216a フリッカーローラ 216c ステアリン酸亜鉛棒 218 クリーニングブレード 219 ブレード支持軸 221 支持軸移動手段 223 圧着解除軸 224 ウエイト板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA15 AB06 EA05 EA10 2H068 AA08 2H071 CA02 CA05 DA13 DA15 DA26 DA31 2H134 GA01 GB02 HB00 HD04 HD05 HD11 KD08 KF03 KG07 KG08 KH01 KH15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、該感光体を帯電させる帯電手
    段と、画像に対応した露光を行うことにより該感光体上
    に潜像を形成する露光手段と、該潜像をトナーにより現
    像する現像手段と、転写材にトナー像を転写する転写手
    段と、転写された画像を転写材に定着する定着手段と、
    感光体上の残留トナーを除去するクリーニング手段とを
    有する画像形成装置において、前記トナーは重合性単量
    体を水系媒体中で重合させて得られ、個数平均粒径が3
    〜8μm、個数粒度分布における個数変動係数が27%
    以下、形状係数が0.940〜0.985の範囲にある
    トナー粒子の割合が65個数%以上であるトナーであ
    り、前記クリーニング手段のクリーニングブレードは、
    25℃環境のJISAゴム硬度が65〜73°、300
    %モジュラスが980×104〜1372×104Pa、
    反発弾性が40〜73%のウレタンゴムであり、前記感
    光体に対する当接荷重が147〜245mN/cmに設
    定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 感光体と、該感光体を帯電させる帯電手
    段と、画像に対応した露光を行うことにより該感光体上
    に潜像を形成する露光手段と、該潜像をトナーにより現
    像する現像手段と、転写材にトナー像を転写する転写手
    段と、転写された画像を転写材に定着する定着手段と、
    感光体上の残留トナーを除去するクリーニング手段とを
    有する画像形成装置において、前記トナーは重合性単量
    体を水系媒体中で重合させて得られ、個数平均粒径が3
    〜8μm、個数粒度分布における個数変動係数が27%
    以下、形状係数が0.940〜0.985の範囲にある
    トナー粒子の割合が65個数%以上であるトナーであ
    り、前記クリーニング手段のクリーニングブレードは、
    25℃環境のJISAゴム硬度が65〜73°、300
    %モジュラスが980×104〜1372×104Pa、
    反発弾性が40〜73%のウレタンゴムであり、前記感
    光体に対する当接荷重が147〜245mN/cmに設
    定され、前記クリーニングブレードの感光体回転方向上
    流側にはブラシローラが設けられていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】 感光体と、該感光体を帯電させる帯電手
    段と、画像に対応した露光を行うことにより該感光体上
    に潜像を形成する露光手段と、該潜像をトナーにより現
    像する現像手段と、転写材にトナー像を転写する転写手
    段と、転写された画像を転写材に定着する定着手段と、
    感光体上の残留トナーを除去するクリーニング手段を有
    する画像形成装置において、前記トナーは重合性単量体
    を水系媒体中で重合させて得られ、個数平均粒径が3〜
    8μm、個数粒度分布における個数変動係数が27%以
    下、形状係数が0.940〜0.985の範囲にあるト
    ナー粒子の割合が65個数%以上であるトナーであり、
    前記クリーニング手段はクリーニングブレードを用いた
    クリーニング手段であり、クリーニングブレードのみ感
    光体に当接した状態における感光体回転トルクが0.1
    96〜0.686N・mに設定されていることを特徴と
    する画像形成装置。
  4. 【請求項4】 感光体と、該感光体を帯電させる帯電手
    段と、画像に対応した露光を行うことにより該感光体上
    に潜像を形成する露光手段と、該潜像をトナーにより現
    像する現像手段と、転写材にトナー像を転写する転写手
    段と、転写された画像を転写材に定着する定着手段と、
    感光体上の残留トナーを除去するクリーニング手段を有
    する画像形成装置において、前記トナーは重合性単量体
    を水系媒体中で重合させて得られ、個数平均粒径が3〜
    8μm、個数粒度分布における個数変動係数が27%以
    下、形状係数が0.940〜0.985の範囲にあるト
    ナー粒子の割合が65個数%以上であるトナーであり、
    前記クリーニング手段はクリーニングブレードを用いた
    クリーニング手段であり、クリーニングブレードのみ感
    光体に当接した状態における感光体回転トルクが0.1
    96〜0.686N・mに設定されていて、更に前記ク
    リーニングブレードの感光体回転方向上流側にはブラシ
    ローラが設けられていることを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の画像形成装置の
    感光体の表面粗さが0.2〜4μmであることを特徴と
    する画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記トナーは樹脂粒子を水系媒体中で会
    合させて得られることを特徴とする請求項1〜5の何れ
    か1項に記載の画像形成装置。
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