JP2002205757A - 注出キャップ - Google Patents

注出キャップ

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JP2002205757A
JP2002205757A JP2001098012A JP2001098012A JP2002205757A JP 2002205757 A JP2002205757 A JP 2002205757A JP 2001098012 A JP2001098012 A JP 2001098012A JP 2001098012 A JP2001098012 A JP 2001098012A JP 2002205757 A JP2002205757 A JP 2002205757A
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JP2001098012A
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Chiaki Kamimura
千秋 神村
Tsutomu Kobayashi
勉 小林
Tsugio Arai
次男 荒井
Shigeo Iizuka
茂雄 飯塚
Takao Kishi
岸  隆生
Toru Toma
當麻  徹
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反転ヒンジ機構Aを介してキャップ本体6に蓋
体7を開閉可能に連結した注出キャップであって、押釦
8を押し込むことにより簡単に開蓋することができ、容
器を持った片手のみで容易に蓋体を開けることができ、
また、確実な開蓋操作を行えるとともに、使い勝手が良
い注出キャップを提案するものである。 【解決手段】特殊構成の押釦8をキャップ本体6の頂板
9下方に押し込み可能に装着するとともに、キャップ前
部に於いて蓋体7の押上機構Bを設けてなり、そして、
押釦の押し込みにより、押上機構の作用で蓋体前部が押
し上げられるとともに、反転ヒンジ機構裏面が押圧され
て開蓋する如く構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は注出キャップに関
し、詳しくは反転ヒンジ機構により蓋板を開閉自在に蝶
着させた注出キャップの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】注出キャップとして、キャップ本体後部
上端と、蓋体後部下端とを所定間隔をあけて設けた一対
のヒンジで連結し、また、各ヒンジ間に形成され、且
つ、上端を蓋体頂壁後部中央にヒンジを介して連結する
とともに、下端をキャップ本体周壁後部中央にヒンジを
介して連結した逆L字板状をなす弾性板を設けて、蓋体
をキャップ本体に弾性反転可能に連結した所謂三点ヒン
ジと呼ばれる反転ヒンジ機構を有するものが知られてい
る。また、これらキャップは、キャップ本体頂壁に穿設
した注出孔に蓋体頂壁裏面より垂設した栓突起を離脱可
能に嵌合させる如く構成するとともに、キャップ前面に
突設した指掛け突起を押し上げることにより開蓋する如
く構成している。
【0003】上記キャップは、所定位置まで開蓋或いは
閉蓋させると自動的に反転ヒンジ機構の作用で開蓋或い
は閉蓋し、閉蓋状態或いは開蓋状態を安定的に維持でき
て取り扱いが便利であるとともに、合成樹脂の一体成形
により形成できるため、安価に製造できる優れたもので
あるが、上記栓突起は良好な液密性を保持するために一
般に密に注出孔に嵌合する如く構成しており、開蓋当初
の反転境界位置までの弾性板の閉方向への付勢力に加え
て注出孔から栓突起が外れる際の力を必要とするため、
開蓋当初比較的大きな力を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にこの種キャップ
の指掛け突起は、キャップの見栄えを良好にするため、
或いは液充填時に通常のキャッパーを使用出来て既成の
充填ラインに乗せられるようにするためなどの理由によ
り微小突出幅に構成されている。従って、開蓋の際に指
の掛かりが悪く開けにくい場合がある。また、この種キ
ャップは、開蓋の際に比較的開蓋角度の広い位置まで蓋
体を開けなければ反転ヒンジ機構が開蓋方向へ作用せ
ず、従って、容器体を持った片手のみで蓋体を開くこと
が比較的難しい。
【0005】本発明は上記した点に鑑みなされたもの
で、この種のキャップであって、押釦を押し込むことに
より簡単に開蓋することができるため、容器を持った片
手のみで容易に蓋体を開けることができ、また、誤って
容器を倒すことがあっても蓋が開いて内容液が漏出する
という不都合を生じることはない優れた注出キャップを
提案するものである。
【0006】また、開蓋操作の際に押釦に不必要な撓み
が生じるのを防止して確実な開蓋操作を行える注出キャ
ップを提案するものである。更に、一見して未使用を判
別でき、改ざん防止にも役立つ優れた注出キャップを提
案するものである。また、押釦の押し込み時にその内部
が見え難くい注出キャップを提案する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本請求項1発明の注出キ
ャップは上記課題を解決するため、容器体口頸部5に嵌
着させた装着筒10を頂板9裏面より垂設するとともに、
容器体内と連通した注出口12を頂板9に有し、且つ、頂
板9周縁部より周壁13を垂設したキャップ本体6と、該
本体6に反転ヒンジ機構Aを介して開閉自在に蝶着させ
るとともに、注出口12に離脱可能に密嵌した栓突起18を
頂壁19より垂設した蓋体7とからなる注出キャップに於
いて、キャップ本体6の頂板9下方に押し込み可能に押
釦8を装着するとともに、キャップ前部に於いてテーパ
面25と摺動部26とからなる蓋体7の押上機構Bを設けて
なり、押釦8前部の直接的或いは間接的な押し込み時に
押上機構の作用で蓋体7前部が押上げられるとともに、
押釦により反転ヒンジ機構Aの裏面を押圧して開蓋させ
る如く構成したことを特徴とする注出キャップ。
【0008】また、請求項2発明の注出キャップは、上
記押釦8が、キャップ本体6前部に開口した開口部14に
押し込み可能に嵌合させた押圧板24と、該押圧板から後
方へ装着筒10周囲に前後動可能に延設した環状部27と、
該環状部後部より突設した反転ヒンジ機構Aの裏面に当
接し得る押圧突起28とを備えた押釦であり、上記押上機
構Bが、開口部に於いて蓋体7と押釦8との一方に設け
たテーパ面25と他方に設けた摺動部26とからなる押上機
構である請求項1記載の注出キャップとして構成した。
【0009】また、請求項3発明の注出キャップは、上
記環状部27に変形防止用の鍔部30を一体に突設してなる
請求項1記載の注出キャップとして構成した。
【0010】また、請求項4発明の注出キャップは、上
記環状部27両側に突設した弾性板部31をキャップ本体両
側に係止して押釦8を常時前方付勢させてなる請求項1
記載の注出キャップとして構成した。
【0011】また、請求項5発明の注出キャップは、上
記押圧板24の押し込みを防止する切取板33を切り取り可
能に設けてなる請求項1記載の注出キャップとして構成
した。
【0012】また、請求項6発明の注出キャップは、上
記押釦8が、装着筒10周囲に前後動可能に設けた環状部
27と、該環状部後部より突設した反転ヒンジ機構Aの裏
面に当接し得る押圧突起28とを備え、キャップ本体6の
周壁13前部に分離線36により弾性揺動可能に画成した揺
動板部37の押圧により押し込む如く構成した押釦であ
り、上記押上機構Bが、蓋体7と揺動板部37とのいずれ
か一方に設けたテーパ面25と、他方に設けた摺動部26と
からなる押上機構である請求項1記載の注出キャップ。
【0013】また、請求項7発明の注出キャップは、上
記揺動板部37と押釦8とを係合手段Cを介して連結して
なる請求項6記載の注出キャップ。
【0014】また、請求項8発明の注出キャップは、上
記押釦8が、装着筒10周囲に前後動可能に設けた環状部
27と、該環状部後部より突設した反転ヒンジ機構Aの裏
面に当接し得る押圧突起28とを備え、キャップ本体6の
周壁13前部に分離線36により弾性反転可能に画成した反
転板部42の押圧により押し込む如く構成した押釦であ
り、上記押上機構Bが、蓋体7と反転板部42とのいずれ
か一方に設けたテーパ面25と、他方に設けた摺動部26と
からなる押上機構である請求項1記載の注出キャップと
して構成した。
【0015】また、請求項9発明の注出キャップは、上
記押釦8と反転板部42とを連結手段Cを介して連結して
なる請求項8記載の注出キャップとして構成した。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0017】図1乃至図4は本発明の一実施形態を示
し、本形態の注出キャップ1は、容器体2に装着使用す
るもので、図示例に於ける容器体2は、筒状の胴部3上
端縁より肩部4を介して口頸部5を起立したものが使用
されている。
【0018】注出キャップ1は、キャップ本体6と、蓋
体7と、押釦8と、蓋体の押上機構とを備えている。キ
ャップ本体6は、頂板9裏面より垂設した装着筒10を容
器体口頸部5外周に嵌合させ、その内面に周設した係合
突条を口頸部5外周の係止突条下面に強制的に乗り越え
係合させ、上方への抜け出しを防止している。また、装
着筒10内の頂板9裏面から垂設したシール筒11を口頸部
5上端内周に密嵌させてこの部分からの液の漏出防止を
図っている。更に、シール筒11内の頂板9には注出口12
を有し、容器体2内と連通させている。注出口12は頂板
9に基端を開口した筒状をなしている。また、頂板9周
縁部からは容器体上面周縁部に周壁13を垂設している。
【0019】キャップ本体6前部には後述する押釦8の
押圧板を設けるために開口部14を備えている。図示例で
は、周壁13前部上部より頂板9前縁部に至る開口部14を
穿設しており、開口部14下端縁より後方へ支持板15を延
設している。また、周壁13後部上部より頂板後縁部に至
る後部開口部16を穿設している。更に、装着筒10前方の
頂板裏面からは垂直遮蔽板部17を垂設している。
【0020】蓋体7は、キャップ本体6に反転ヒンジ機
構Aを介して開閉自在に蝶着させるとともに、注出口12
に離脱可能に密嵌した栓突起18を頂壁19より垂設してい
る。反転ヒンジ機構Aは、キャップ本体6後部上端と、
蓋体7後部下端とを所定間隔をあけて設けた一対のヒン
ジ20,20で連結し、また、各ヒンジ20間に形成され、且
つ上端を蓋体頂壁19後部中央にヒンジ21を介して連結す
るとともに、下端をキャップ本体周壁13後部中央にヒン
ジ22を介して連結した逆L字板状をなす弾性板23を設け
て構成した公知機構のもので、一体に形成されている。
尚、本発明に於ける反転ヒンジ機構は図示例のものに限
らず、他の公知の反転機構を採用することもできる。ま
た、図示例に於ける栓突起18は、注出口12の外周上部に
嵌合させた外筒18a と、注出口12内周上端部に嵌合させ
た内筒18b とから構成しているがこれに限られず、公知
形態の栓突起を採用できる。
【0021】押釦8はキャップ本体6の頂板9下方に押
し込み可能に装着したもので、本実施形態では直接押圧
して押し込む如く構成しており、キャップ本体前部に開
口した開口部14に押圧板24を押し込み可能に嵌合させる
とともに、開口部14に於いて蓋体7との間にテーパ面25
と摺動部26とからなる押上機構Bを設け、また、押圧板
24両側から後方へ延設した環状部27の後部に反転ヒンジ
機構の裏面に当接し得る押圧突起28を設けている。
【0022】環状部27は、キャップ本体6の装着筒10外
周を前後に移動可能に装着したものであり、本実施形態
では、図3に底面図で示す如く、前部の押圧板24部分を
両側板27a を介して突出した八角筒状をなしており、押
圧板24裏面上部より後方へ水平遮蔽板部29を突設してい
る。
【0023】また、本実施形態では押釦8の環状部27に
変形防止用の鍔部30を一体に突設している。図示例で
は、後部両側外面上縁より外方へ鍔部30をそれぞれ突設
している。この鍔部30は、押釦8の押し込みの際に環状
部27が撓むのを防止し、より確実な開蓋を行える如く設
けたものである。鍔部30の形態は図示例のものに限ら
ず、環状部外周全域に渡り設けても良く、別の位置に部
分的に設けても良い。また、本発明の他の実施形態にも
同様に応用できる。
【0024】また、本実施形態では、環状部27両側に突
設した弾性板部31をキャップ本体6両側に係止して押釦
8を常時前方付勢させている。弾性板部31の形態は種々
採用できるが、図示例では正面視横長矩形状で、後方へ
湾曲する円弧板状をなしており、環状部27両側の前後方
向中間部より外方へ突設している。また、各弾性板部31
の先端をそれぞれ、キャップ本体6の頂板9下面両側に
設けた係止面32に当接係止させている。各係止面32は、
頂板9の裏面より垂設した箱型の突起の前面をそれぞれ
係止面としている。この様な弾性板部と係止面とを設け
ることに関しては、後述する図11,図19の実施形態にも
採用出来る。
【0025】押圧突起28は、上記した如く押釦8を押し
込んだ際に反転ヒンジ機構Aの裏面に当接し得る形態で
あれば良く、図示例では、環状部27後面中央より突設し
て、キャップ本体6の後部開口部16に先端を望ませ、反
転ヒンジ機構Aの弾性板23下部を押圧可能に構成してい
る。
【0026】押上機構Bはキャップ前部に於いて設けた
もので、上記した如くテーパ面と摺動部とを備え、本実
施形態に於いては、水平移動する押釦8と、上下に開閉
動する蓋体7のいずれか一方にテーパ面を、他方に摺動
部を設け、水平移動する摺動部が上下動可能なテーパ面
を押し上げる如く、或いは、水平移動するテーパ面が上
下動可能な摺動部を押し上げる如く構成する。図示例で
は、蓋体7の先端部下部にテーパ面25を設け、押釦8前
部上部に摺動部26を設けている。テーパ面25は、蓋体頂
壁19裏面先端部中央より垂設した、左右一対の縦板下面
にそれぞれ形成したものであり、一方、摺動部26は押圧
板24の上端部を併用している。従って、押圧板24を押し
込むことにより押圧板24上端縁が各テーパ面25を摺動し
て蓋体7前部を押し上げる如く構成している。
【0027】上記の如く構成した注出キャップ1を使用
する場合は、例えば、図1の状態から押圧板24を押し込
むと、環状部27が弾性板部31の弾発力に抗して後方へ移
行するとともに、摺動部26である押圧板24上縁部がテー
パ面25を摺動押圧して蓋体7前部を押し上げ、次いで、
押圧突起28が反転ヒンジ機構Aの弾性板23下部を押圧し
て開蓋する。開蓋後押圧板24の押圧を解除すると、各弾
性板部31の弾発力により環状部27が前方へ押し戻され元
の状態に戻る。
【0028】また、本発明では未使用を一見して判断で
き、或いは改ざん防止を目的として所謂バージンシール
機能を設けることも可能である。本発明では、この様な
機能を押圧板24の押し込みを防止する切取板を切り取り
可能に設けることにより行っている。
【0029】図5及び図6は図1の実施形態に於いて蓋
体7に切取板33を設けた場合の一例を示し、蓋体7前部
下端縁に細棒状の連結片34により構成された切断部35に
より切り取り可能に上縁を連結するとともに、押圧板24
の前面を覆う切取板33を設けている。該切取板33は成形
時に開いた状態の蓋体7と一体に形成し、押釦8をキャ
ップ本体6に装着後閉蓋することにより、切り取らない
限り開蓋できない様に構成したものである。この様な構
成は後述する図11、図19の各実施形態にも採用できる。
【0030】図7及び図8は図1の実施形態に於いてキ
ャップ本体6に切取板33を設けた場合の一例を示し、キ
ャップ本体6前面の開口部14周囲に同様の切断部35を介
して切り取り可能に周縁部を連結するとともに、押圧板
24の前面を覆う切取板33を設けている。該切取板33は、
前板33a と、該前板33a の両側からキャップ本体周壁13
の傾斜に沿った傾斜辺を有する三角板状の両側板33b と
で構成しており、前板33a の下端縁と開口部14下側の周
壁13とを切断部35で連結し、また、両側板33b後縁と開
口部14両側の周壁13とを切断部35で連結しており、上部
に指を掛けるための隙間を設けている。そして、押釦8
を装着する際には、例えば、開蓋状態でキャップ本体6
下方より押圧板24を挿入嵌合させて装着した後、蓋体7
を閉じて行うことができる。
【0031】図9及び図10は図1の実施形態に於いて押
釦8に切取板33を設けた場合の一例を示し、該切取板33
は押釦8の押圧板24両側から蓋体前面下部に亘るアーチ
状をなし、押圧板24両側前縁にそれぞれ両脚部分の内側
後縁を同様の切断部35を介して切り取り可能に連結して
構成している。この場合も、例えば、開蓋状態で開口部
14より押釦8を挿入して装着した後、閉蓋して装着する
ことができる。
【0032】図11乃至図14は本発明の他の実施形態の一
例を示すもので、本形態では押釦を間接的に押圧して押
し込む如く構成したものであり、押釦8は、装着筒10周
囲に前後動可能に設けた環状部27と、該環状部後部より
突設した反転ヒンジ機構Aの裏面に当接し得る押圧突起
28とを備え、キャップ本体6の周壁13前部に分離線36に
より弾性揺動可能に画成した揺動板部37の押圧により押
し込む如く構成している。図12に有る如く、所定間隔を
あけて周壁13前部上端から下部に至る一対の縦分離線36
a と、頂板9前縁部に於いて両分離線36a の上端間を結
ぶやや太めの横分離線36b とで正面視矩形状の揺動板部
37を画成している。また、揺動板部37の下端縁は揺動が
行い易い様に若干薄肉に形成しても良い。尚、図中45は
バージンシール性を付与するための連結片で、揺動板部
37と両側の周壁13とを破断可能に連結している。
【0033】また、揺動板部37と押釦8とを連結手段C
を介して連結すると良く、本実施形態では、揺動板部37
裏面上部中央より後方へ、嵌合溝38を穿設した係止突部
39を突設し、押釦8の環状部27前面より突設した棒状連
結片40を嵌着させて両者を連結している。更に具体的に
は、係止突部39は蓋体7のテーパ面25を形成する一対の
縦板間に突設しており、図15乃至図17に示す如く、下面
より上部に至り、上部所定位置に球状凹部38a を、下端
より球状凹部に至る案内凹部39b をそれぞれ凹設した嵌
合溝38を有している。一方、棒状連結片40は先端に球状
の嵌合球41を有し、該嵌合球41を案内凹部39b を介して
球状凹部38a に下方より強制的に嵌合させており、その
部分での回動が可能に嵌合させている。尚、連結手段は
この様なものに限らず、その他種々の連結手段を採用で
き、例えば、棒状連結片の先端に嵌合用の横円柱部を設
けて、係止突部にこの横円柱部が回動可能に嵌合する嵌
合凹溝を設けても良いが、揺動板部37と押釦8との連結
がなくても本発明の初期の目的は達成できる。
【0034】また、本形態の押上機構Bは、蓋体7と揺
動板部37とのいずれか一方に設けたテーパ面25と、他方
に設けた摺動部26とから構成している。図示例では、図
1の実施形態と同様に蓋体7前部にテーパ面25を設けて
おり、一方、摺動部26は揺動板部37の上端縁を共用して
いる。その他の構成は図1の実施形態と基本的に同様で
あり、同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
【0035】上記の如く構成した注出キャップ1を使用
する場合は、例えば、図11の状態から揺動板部37を押し
込むと、係止突部39と棒状連結片40との連結により環状
部27が後方へ移行するとともに、摺動部26である揺動板
部37上縁部がテーパ面25を摺動押圧して蓋体7前部を押
し上げ、次いで、押圧突起28が反転ヒンジ機構Aの弾性
板23下部を押圧して開蓋する。開蓋後揺動板部37の押圧
を解除すると、直ちに揺動板部37はもとの状態に戻り、
それに伴って環状部27が前方へ引き戻され元の状態に戻
る。
【0036】図19乃至図21は本発明の他の実施形態の一
例を示すもので、本形態も押釦を間接的に押圧して押し
込む如く構成したものであり、押釦8は、装着筒10周囲
に前後動可能に設けた環状部27と、該環状部後部より突
設した反転ヒンジ機構Aの裏面に当接し得る押圧突起28
とを備え、キャップ本体6の周壁13前部に分離線36によ
り弾性反転可能に画成した反転板部42の押圧により押し
込む如く構成している。図20に有る如く、周壁13を略垂
直に形成しており、周壁13前部下部に穿設した下方横分
離線36c と、頂板9前縁部に於いてやや太めの上方横分
離線36d とで正面視矩形状の反転板部42を画成してい
る。反転板部42の両側は薄肉ヒンジ43に形成して反転が
行い易い様に構成しているが、この薄肉ヒンジは必ずし
も設けなくても良い。また、図12の実施形態と同様の連
結片45を反転板部42と周壁13との間に設けている。
【0037】また、本実施形態の場合も反転板部42と押
釦8とを連結手段Cを介して連結すると良く、図示例で
は、図11の実施形態と同様の連結手段を介して連結して
おり、反転板部42裏面に係止突部39を、押釦8の環状部
27前面より棒状連結片40をそれぞれ突設して両者を連結
している。尚、この場合も連結手段を必ずしも設けなく
ても良いのは同様である。
【0038】また、本形態の押上機構Bは、蓋体7と反
転板部42とのいずれか一方に設けたテーパ面25と、他方
に設けた摺動部26とから構成している。図示例では、図
1の実施例と同様に蓋体7前部にテーパ面25を設けてお
り、一方、摺動部26は反転板部42の上端縁を共用してい
る。その他の構成は基本的に図1の実施形態と同様であ
り、同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
【0039】上記の如く構成した注出キャップ1を使用
する場合は、例えば、図19の状態から反転板部42を押し
込むと、係止突部39と棒状連結片40との連結により環状
部27が後方へ移行するとともに、摺動部26である反転板
部42上縁部がテーパ面25を摺動押圧して蓋体7前部を押
し上げ、次いで、押圧突起28が反転ヒンジ機構Aの弾性
板23下部を押圧して開蓋する。閉蓋時には蓋体7を閉じ
れば弾性板23が押圧突起28を前方へ押圧し、それに伴っ
て反転板部42が反転してもとの状態に戻る。
【0040】尚、上記各部材は全て合成樹脂により形成
すると良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の注出キャップ
は、押釦8の前部を押圧することにより押上機構Bによ
り蓋体7前部を押し上げるとともに、押圧突起28で反転
ヒンジ機構Aの裏面を押圧して開蓋させる如く構成した
ので、押釦を押す力は僅かで済、しかも押し釦はキャッ
プ本体前部より後方へ押し込めば良いため、容器を持っ
た片手のみで容易に開蓋が可能となる。
【0042】また、押釦8はキャップ本体6の頂板9下
方に押し込み可能に設けているので、液注出の際に注出
口より液ダレがあった場合でも頂板上面に止まる可能性
が高く、押釦の作動を妨害する虞は少なく円滑な開蓋操
作を行えるものである。また、押釦8が邪魔に成らずそ
の存在でキャップ全体の体積が増加するなどの不都合が
なく、見栄えも良く形成できる。
【0043】また、請求項2発明の注出キャップは、押
釦8の前端の押圧板24をキャップ本体前部の開口部14に
押し込み可能に嵌合させているため、誤って容器を倒す
ことがあっても、蓋が開いて収納液が漏出するような不
都合を生じる虞がないという利点を兼ね備える。
【0044】また、請求項3発明の注出キャップは、変
形防止用の鍔部30を環状部27に一体に突設したので、環
状部27が撓むのを極力防止でき、その結果、反転ヒンジ
機構A裏面に対する押圧力不足で開蓋が不完全となる様
な不都合を防止するものである。
【0045】また、請求項4発明の注出キャップは、環
状部27両側に突設した弾性板部31をキャップ本体6両側
に係止して押釦8を常時前方へ付勢させているので、開
蓋後押圧板24の押圧を解除すれば元の状態に押釦8が戻
り、きわめて使い勝手が良い。
【0046】また、請求項5発明の注出キャップでは、
押圧板24の押し込みを防止する切取板33を切り取り可能
に設けているので、未使用を一見して判断できて流通時
の商品価値を高め、しかも悪戯等の防止にも役立つ等の
利点を兼ね備える。
【0047】また、請求項6発明の注出キャップは、押
釦8を押圧する揺動板部37が分離線36により画成されて
いるため、しかも押圧解除直後に元の状態に戻るため内
部が見え難く、内部に汚れ等が有った場合でも隠して使
用者に不快感を与えず、商品価値を高めるものである。
【0048】また、請求項7発明の注出キャップは、揺
動板部37の操作をより確実に押釦8に連動することがで
き、しかも揺動板部37の押し込み後押圧を解除するれは
押釦8も連動して元の状態に戻り、より操作の円滑性を
得られる。
【0049】また、請求項8発明の注出キャップは、押
釦8を押圧する反転板部42が分離線36により画成されて
いるため、内部が見え難く、内部に汚れ等があった場合
も隠して使用者に不快感を与えず商品価値を高めるもの
である。
【0050】また、請求項9発明の注出キャップは、反
転板部42の操作をより確実に押釦8に連動することがで
き、しかも蓋体を閉じれば押釦8を介して反転板部42が
反転して元の状態に戻り、より操作の円滑性を得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す縦断面図であ
る。
【図2】同実施形態のキャップ本体及び蓋体を示す底面
図である。
【図3】同実施形態の押釦を示す底面図である。
【図4】同実施形態の半底面図である。
【図5】本発明の他の実施形態の一例を示す要部縦断面
図である。
【図6】同実施形態の開蓋状態の切取板部分の要部底面
図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態の一例を示す要部縦
断面図である。
【図8】同実施形態の押釦装着前のキャップ本体を示す
要部平面図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態の一例を示す要部縦
断面図である。
【図10】同実施形態の要部斜視図である。
【図11】本発明の更に他の実施形態の一例を示す縦断
面図である。
【図12】同実施形態の開蓋状態の斜視図である。
【図13】同実施形態の斜視図である。
【図14】同実施形態の開蓋状態の平面図である。
【図15】同実施形態に於ける係止突部の要部拡大斜視
図である。
【図16】図15のX−X線に沿う縦断面図である。
【図17】図15のY−Y線に沿う縦断面図である。
【図18】同実施形態に於ける棒状連結片の拡大斜視図
である。
【図19】本発明の更に他の実施形態の一例を示す縦断
面図である。
【図20】同実施形態の開蓋状態の斜視図である。
【図21】図19のZ−Z線に沿う横断面図である。
【符号の説明】
2…容器体,5…口頸部,6…キャップ本体,7…蓋
体,8…押釦,9…頂板,10…装着筒,12…注出口,13
…周壁,14…開口部,18…栓突起,19…頂壁,24…押圧
板,25…テーパ面,26…摺動部,27…環状部,28…押圧
突起,30…鍔部,31…弾性板部,33…切取板,36…分離
線,37…揺動板部,42…反転板部,A…反転ヒンジ機
構,B…押上機構,C…連結手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 次男 大阪府茨木市宇野辺1丁目6番9号 株式 会社吉野工業所大阪工場内 (72)発明者 飯塚 茂雄 東京都江東区大島3の2の6 株式会社吉 野工業所内 (72)発明者 岸 隆生 東京都江東区大島3の2の6 株式会社吉 野工業所内 (72)発明者 當麻 徹 東京都江東区大島3の2の6 株式会社吉 野工業所内 Fターム(参考) 3E084 AA12 BA03 CA01 CB02 CC03 DA01 DB01 DB13 DC03 EA04 FA03 FA09 FC07 GA06 GA08 GB06 GB12 GB23 LA18 LB02 LB07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器体口頸部5に嵌着させた装着筒10を頂
    板9裏面より垂設するとともに、容器体内と連通した注
    出口12を頂板9に有し、且つ、頂板9周縁部より周壁13
    を垂設したキャップ本体6と、該本体6に反転ヒンジ機
    構Aを介して開閉自在に蝶着させるとともに、注出口12
    に離脱可能に密嵌した栓突起18を頂壁19より垂設した蓋
    体7とからなる注出キャップに於いて、キャップ本体6
    の頂板9下方に押し込み可能に押釦8を装着するととも
    に、キャップ前部に於いてテーパ面25と摺動部26とから
    なる蓋体7の押上機構Bを設けてなり、押釦8前部の直
    接的或いは間接的な押し込み時に押上機構の作用で蓋体
    7前部が押上げられるとともに、押釦により反転ヒンジ
    機構Aの裏面を押圧して開蓋させる如く構成したことを
    特徴とする注出キャップ。
  2. 【請求項2】上記押釦8が、キャップ本体6前部に開口
    した開口部14に押し込み可能に嵌合させた押圧板24と、
    該押圧板から後方へ装着筒10周囲に前後動可能に延設し
    た環状部27と、該環状部後部より突設した反転ヒンジ機
    構Aの裏面に当接し得る押圧突起28とを備えた押釦であ
    り、上記押上機構Bが、開口部に於いて蓋体7と押釦8
    との一方に設けたテーパ面25と他方に設けた摺動部26と
    からなる押上機構である請求項1記載の注出キャップ。
  3. 【請求項3】上記環状部27に変形防止用の鍔部30を一体
    に突設してなる請求項1記載の注出キャップ。
  4. 【請求項4】上記環状部27両側に突設した弾性板部31を
    キャップ本体両側に係止して押釦8を常時前方付勢させ
    てなる請求項1記載の注出キャップ。
  5. 【請求項5】上記押圧板24の押し込みを防止する切取板
    33を切り取り可能に設けてなる請求項1記載の注出キャ
    ップ。
  6. 【請求項6】上記押釦8が、装着筒10周囲に前後動可能
    に設けた環状部27と、該環状部後部より突設した反転ヒ
    ンジ機構Aの裏面に当接し得る押圧突起28とを備え、キ
    ャップ本体6の周壁13前部に分離線36により弾性揺動可
    能に画成した揺動板部37の押圧により押し込む如く構成
    した押釦であり、上記押上機構Bが、蓋体7と揺動板部
    37とのいずれか一方に設けたテーパ面25と、他方に設け
    た摺動部26とからなる押上機構である請求項1記載の注
    出キャップ。
  7. 【請求項7】上記揺動板部37と押釦8とを係合手段Cを
    介して連結してなる請求項6記載の注出キャップ。
  8. 【請求項8】上記押釦8が、装着筒10周囲に前後動可能
    に設けた環状部27と、該環状部後部より突設した反転ヒ
    ンジ機構Aの裏面に当接し得る押圧突起28とを備え、キ
    ャップ本体6の周壁13前部に分離線36により弾性反転可
    能に画成した反転板部42の押圧により押し込む如く構成
    した押釦であり、上記押上機構Bが、蓋体7と反転板部
    42とのいずれか一方に設けたテーパ面25と、他方に設け
    た摺動部26とからなる押上機構である請求項1記載の注
    出キャップ。
  9. 【請求項9】上記押釦8と反転板部42とを連結手段Cを
    介して連結してなる請求項8記載の注出キャップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230624A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Teika Seiyaku Kk 流動物押出用容器
DE102011112615A1 (de) * 2011-09-08 2013-03-14 Krallmann Kunststoffverarbeitung Gmbh Klappdeckelverschluss
JP2014528875A (ja) * 2011-09-08 2014-10-30 クラルマン クンストシュトッフフェアアルバイトゥング ゲーエムベーハー 操作部と真正保証機能を有する開き蓋ロック機構

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