JP2002205512A - タイヤ及びタイヤ製造方法 - Google Patents
タイヤ及びタイヤ製造方法Info
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Abstract
タイヤ製造方法を提供すること。 【解決手段】 複数のタイヤ用ゴム部材から構成され、
複数のゴム部材のうちの少なくとも1つのゴム部材は、
ゴムストリップをタイヤ周方向に沿って螺旋状に重ねて
巻き付けることにより形成され、ゴムストリップのタイ
ヤ幅方向の重なり量が、ゴムストリップの幅寸法の1/
2〜1/5になるように巻き付けられている。
Description
ム部材から構成されるタイヤ及びこのタイヤの製造方法
に関するものである。
の断面形状を示している。タイヤ1は、複数のタイヤ用
ゴム部材から構成されており、代表的には、トレッド部
2、サイドウォール部3、リムストリップ部4、インナ
ーライナー部5はゴム部材により形成されている。これ
ら各部を構成するゴム部材を成形するために、それぞれ
のゴム部材の断面形状に見合った口金を介してゴム押出
機から連続して押し出し成形し、その後、定寸にカット
することにより目的とするゴム部材を得ていた。
に対する精度要求が厳しくなると共に、連続して押出機
により押し出して定寸にカットすることによる部材の歪
みや収縮といった問題から、新たなタイヤ製造方法が考
えられるようになってきた。この製造方法は、ゴムスト
リップをタイヤ周方向に沿って螺旋状に重ねて巻きつけ
ることにより、ゴム部材を形成するものであり、例え
ば、特開2000−94542号公報や特開平9−29
856号公報に開示されているタイヤの製造方法があ
る。
公知技術におけるゴムストリップの幅方向の重なり量
は、ゴムストリップの幅寸法の90%以上となっている
(例えば、特開2000−94542号公報の図2、
図3、特開平9−29856号公報の図2)。このよう
に、重なり量を大きくすると、ゴム部材全体の断面形状
に凹凸が目立ちやすくなり、所望の断面形状にできない
可能性がある。ゴム部材の断面形状の良否は、タイヤの
重量バランス・均一性を損ねてしまい、ひいてはタイヤ
の走行性能に好ましくない影響を与える。
あり、その課題は、重量バランス・均一性を改善したタ
イヤ及びタイヤ製造方法を提供することである。
手段>上記課題を解決するため本発明に係るタイヤは、
複数のタイヤ用ゴム部材から構成され、前記複数のゴム
部材のうちの少なくとも1つの前記ゴム部材は、ゴムス
トリップをタイヤ周方向に沿って螺旋状に重ねて巻き付
けることにより形成されるタイヤにおいて、前記ゴムス
トリップのタイヤ幅方向の重なり量が、前記ゴムストリ
ップの幅寸法の1/2〜1/5になるように巻き付けら
れていることを特徴とするものである。
のゴム部材が、ゴムストリップをタイヤ周方向に沿って
螺旋状に重ねて巻き付けることにより形成されている。
そして、ゴムストリップのタイヤ幅方向の重なり量が、
前記ゴムストリップの幅寸法の1/2〜1/5になるよ
うに巻き付けられている。重なり量を1/2よりも大き
くすると、重ねた部分の凹凸が目立つようになり、所望
の断面形状を得にくくなる。重なり量を1/2よりも小
さくすることにより、滑らかな断面形状を得やすくな
る。また、重なり量を1/5よりも小さくすると、ゴム
ストリップがばらけやすくなる。そこで、重なり量は、
1/2〜1/5に設定するのがよい。これにより、重量
バランス・均一性を改善したタイヤを提供することがで
きる。
ムストリップは、幅が5〜30mm、幅中央の厚みが
0.5〜3.0mm、幅両側の厚みが0.05〜0.2
mmの略三日月形の断面形状を有するものがあげられ
る。
つけることにより、所望の断面形状のゴム部材を精度良
く得ることができる。三日月形とすることで、重ねた部
分が凹凸形状になりにくいので、滑らかな形状が得やす
い。また、三日月形とすることにより、ゴムストリップ
の供給速度を制御することにより、断面形状を操作しや
すくなる。これにより、所望の断面形状を得ることがで
きる。
記ゴムストリップの巻き付け開始位置と巻き付け終了位
置の位置ずれが、前記タイヤ周方向にて0〜5mmの範
囲になるように形成されているものがあげられる。
了位置は、タイヤ周方向で見ると、ほぼ一致した範囲内
に収まっている。これにより、かかるゴム部材について
重量ばらつきを少なくすることができ、重量バランス・
均一性を改善したタイヤを提供することができる。
前記複数のゴム部材のうち、トレッド部を構成する前
記ゴム部材は、第1ゴムストリップが巻き付けられる下
層部と、第2ゴムストリップが巻き付けられる上層部と
により構成されるものがあげられる。トレッド部は、路
面と接触する部分が多く、 要求される性能・品質につ
いても厳しいものがある。かかる点に鑑みて、路面と接
触する部分とそうでない部分を別の材質で構成したほう
が好ましいことがある。そこで、トレッド部について
は、第1ゴムストリップの巻き付けによる下層部と、第
2ゴムストリップ(第1ゴムストリップとは、種類が異
なる。 )の巻き付けによる上層部とにより構成するこ
とにより、トレッド部に要求される性能に合致したゴム
部材を形成することができる。
前記第1ゴムストリップの前記巻き付け開始位置と、
前記第2ゴムストリップの巻き付け開始位置の位相ずれ
が、前記タイヤ周方向にて10度以上になるように構成
されているものがあげられる。
ヤ周方向から見て、同じような位置にあると、重量バラ
ンス等がくずれる可能性がある。そこで、上記好適実施
形態のように巻き付け開始位置の位相ずれ(図8にθで
示される)が10度以上になるように構成する。これに
より、所望の重量バランス等のタイヤ性能を維持するこ
とができる。
発明の課題を解決するため本発明に係るタイヤ製造方法
は、複数のタイヤ用ゴム部材から構成されるタイヤを製
造する方法であって、前記複数のゴム部材のうちの少な
くとも1つの前記ゴム部材を、ゴムストリップをタイヤ
周方向に沿って螺旋状に重ねて巻き付けることにより形
成される巻き付けステップを有し、前記巻き付けステッ
プにおいて、 前記ゴムストリップのタイヤ幅方向の重
なり量が、前記ゴムストリップの幅寸法の1/2〜1/
5になるように巻き付けられることを特徴とするもので
ある。
少なくとも1つのゴム部材が、ゴムストリップをタイヤ
周方向に沿って螺旋状に重ねて巻き付けることにより形
成されている。そして、ゴムストリップのタイヤ幅方向
の重なり量が、前記ゴムストリップの幅寸法の1/2〜
1/5になるように巻き付けられている。重なり量を1
/2よりも大きくすると、重ねた部分の凹凸が目立つよ
うになり、所望の断面形状を得にくくなる。重なり量を
1/2よりも小さくすることにより、滑らかな断面形状
を得やすくなる。また、重なり量を1/5よりも小さく
すると、ゴムストリップがばらけやすくなる。そこで、
重なり量は、1/2〜1/5に設定するのがよい。これ
により、重量バランス・均一性を改善したタイヤ製造方
法を提供することができる。
き付けステップにおいて、前記ゴムストリップを所定の
巻き付け体に対して供給しながら前記巻き付け体を回転
することにより巻き付けを行い、かつ、前記供給する速
度を制御することにより、前記ゴムストリップの断面形
状を巻き付け途中で変更可能にすることで所望の形状の
前記ゴム部材を得るようにしたものがあげられる。タイ
ヤの各部を構成するゴム部材の断面形状はさまざまなも
のがある。また、タイヤの種類が異なるとゴム部材の断
面形状も異なってくる。上記構成のように、ゴムストリ
ップの断面形状を巻き付け途中で変更可能にすることに
より、かかる断面形状の違いにも容易に対応することが
でき、精度よく所望の形状を得ることができる。
ゴムストリップは、幅が5〜30mm、幅中央の厚みが
0.5〜3.0mm、幅両側の厚みが0.05〜0.2
mmの略三日月形の断面形状を有するものがあげられ
る。かかる形状にすれば、螺旋状に重ねて巻きつけるこ
とにより、所望の断面形状のゴム部材を精度良く得るこ
とができる。三日月形とすることで、重ねた部分が凹凸
形状になりにくいので、滑らかな形状が得やすい。ま
た、三日月形とすることにより、ゴムストリップの供給
速度を制御することにより、断面形状を操作しやすくな
る。これにより、所望の断面形状を得ることができる。
前記複数のゴム部材のうち、トレッド部を構成する前
記ゴム部材は、第1ゴムストリップが巻き付けられる下
層部と、第2ゴムストリップが巻き付けられる上層部と
を有するように巻き付けられるものがあげられる。すで
に説明したように、トレッド部については、第1ゴムス
トリップの巻き付けによる下層部と、第2ゴムストリッ
プ(第1ゴムストリップとは、種類が異なる。 )の巻
き付けによる上層部とにより構成することにより、トレ
ッド部に要求される性能に合致したゴム部材を形成する
ことができる。
前記第1ゴムストリップの巻き付け開始位置と、前記
第2ゴムストリップの巻き付け開始位置の位相ずれが、
前記タイヤ周方向にて10度以上になるように巻き付け
られるものがあげられる。
ヤ周方向から見て、同じような位置にあると、重量バラ
ンス等がくずれる可能性がある。そこで、巻き付け開始
位置の位相ずれ(図8にθで示される)が10度以上に
なるように構成する。これにより、所望の重量バランス
等のタイヤ性能を維持することができる。
用いて説明する。図1は、本発明によるタイヤ(ラジア
ルタイヤ)の一部分の断面を示す図である。タイヤ1
は、複数のタイヤ用ゴム部材から構成されており、代表
的には、トレッド部2、サイドウォール部3、リムスト
リップ部4、インナーライナー部5がゴム部材により構
成されている。
プをタイヤ周方向に沿って螺旋状に重ねて巻き付けるこ
とにより形成される。このゴムストリップの形状は、図
2に示すように断面が略三日月形であり、幅寸法X=5
〜30mm、幅中央の厚み寸法H1=0.5〜3.0m
m、幅方向両側に厚み寸法H2=0.05〜2mmであ
ることが好ましい。さらに、幅寸法と幅中央の厚み寸法
の関係については、幅寸法は幅中央の厚み寸法の10倍
以上であることが好ましい。
(a)はトレッド部2、(b)はサイドウォール部3、
(c)はリムストリップ部4、(d)はインナーライナ
ー部5を示している。この図からも分かるように、ゴム
ストリップ6が重ねて巻き付けられている。なお、この
図3は概念図として示すものであり、断面形状に対する
ゴムストリップ6の大きさは、実際にはもっと細かくな
っており、断面形状も複雑になる。
ップ6を巻き付けることにより構成される。リムストリ
ップ部4、インナーライナー部5についても同様であ
る。
種類のゴムストリップ6,7を巻き付けることにより構
成される。トレッド部2において、ゴムストリップ6の
幅方向での巻き付け方向は矢印Cで示され、ゴムストリ
ップ7の幅方向での巻き付け方向は矢印Dで示される。
ゴムストリップ6の巻き付けが行われるのは下層部に相
当し1層構造である。ゴムストリップ7の巻き付けが行
われるのは上層部に相当し2層構造である。路面と接触
するのは上層部であり要求される性能にも厳しいものが
ある。 そこで、トレッド部2については、上層部と下
層部に分けて異なる種類のゴムストリップ6,7により
形成するのが好ましい。例えば、下層部のゴムストリッ
プ7についてはコストの安いものを選択することができ
る。
ものに限定されるものではなく、例えば図9に示すよう
な上層部、 下層部共に1層構造としてもよい。
4により説明する。図5は、ゴムストリップの巻き付け
を行う装置の構成を示す模式図である。ゴムストリップ
6は、ゴムストリップ供給装置11から順に押し出され
る。巻き付けドラム10は、軸10a回りに回転可能で
あり、巻き付けドラム10を図5のR方向に回転させな
がらゴムストリップ6を供給することにより、ゴムスト
リップ6をタイヤ周方向に沿って巻き付けることができ
る。
図であるが、矢印Aはタイヤ周方向に相当し、矢印B方
向はタイヤ幅方向(軸方向)に相当する。 ゴムストリ
ップ6をタイヤ周方向に沿って螺旋状に巻き付ける必要
がある。したがって、ゴムストリップ6を巻き付ける時
には、巻き付けドラム10を回転させるだけでなく、ゴ
ムストリップ供給装置11をタイヤ幅方向Bに沿って相
対的に移動させる必要がある。そのために、ゴムストリ
ップ供給装置11か巻き付けドラム10のいずれかをタ
イヤ幅方向に沿って移動させればよい。
ら右側へと移動しながら巻き付けられる。最初の1周目
(1巻目)はM1 、2周目はM2 、3周目はM3 ・・・
n−1周目はMn-1 、n周目(最終)はMn で示される
。 ここで1周目M1 とn周目Mn は、その巻き付け方
向がタイヤ幅方向と直交(タイヤ周方向と平行)する方
向と同じになっている。それ以外の部分は、螺旋状に巻
き付けるために、巻き付け方向はタイヤ周方向に対して
角度αだけ傾斜している。最初の1周目と最後のn周目
も角度α傾斜させると、余分な部分をカットする処理が
必要となるが、1周目とn周目をタイヤ周方向と同じ方
向とすることにより、余分な部分をカットする処理が不
要となる。
ゴムストリップ供給装置11をタイヤ幅方向に沿って相
対移動しないように制御すれば上記のような構成にする
ことができる。なお、制御装置12は、ゴムストリップ
供給装置11と巻き付けドラム10の作動制御を行う。
PS で、巻き付け終了位置がPE で示される。そして、
巻き付け開始位置PS と巻き付け終了位置PE の位置ず
れΔがタイヤ周方向から見て0〜5mmになるように巻
き付けられる。これにより、タイヤの重量バランスを維
持することができる。
a,6bの重ね方について説明する図である。隣接ずる
ゴムストリップ6a,6b同士については、ゴムストリ
ップ6の幅寸法Xの半分〜1/5程度が重なるようにす
るのが好ましい(図6(a)(b)参照)。幅寸法の半
分にすれば、重ねた場合の凹凸が目立たなくからであ
る。また、1/5以上とするのは、これ以上重なりを小
さくすると、ゴムストリップ6がばらけてしまうことが
あるからである。重なり具合の制御は、制御装置12に
よりゴムストリップ供給装置11のタイヤ幅方向の相対
移動速度を制御することにより行われる。幅方向に相対
移動させるためには、ゴムストリップ供給装置11か巻
き付けドラム10のいずれかを幅方向に沿って移動させ
ればよい。
口の幅の大きさを調整することにより、(c)の6cに
示すように幅寸法Xを最大70%まで落とすとことがで
きる。さらに、巻き付けドラム10の回転速度を調整す
ることで、(d)の6dに示すように高さ寸法を最大1
/2まで落とすことができる。つまり、巻き付けドラム
10の回転速度を速くすると、ゴムストリップ6に対し
てテンションをかけることができ、これにより高さ寸法
を変えることができる。すなわち、ゴムストリップを供
給する速度を制御することにより、ゴムストリップ6の
断面形状を変えることができる。
ップのカットについては、専用のカッターを設けてもよ
いが、ゴムストリップ6に大きなテンションをかけるこ
とによりカットすることもできる。
士の重なり具合や、断面形状を変化させたりすることに
より、ゴム部材の形状を精度良く製造することができ
る。
き付けにより形成した場合の巻き付け開始位置の好まし
い配置を示す図である。 図7において、トレッド部2
の巻き付け開始位置がT1、サイドウォール部3の巻き
付け開始位置がT2、リムストリップ部4の巻き付け開
始位置がT3、インナーライナー部5の巻き付け開始位
置がT4で示されている。これらT1,T2,T3,T
4の位置を同じ位置に集中すると、バランス特性が悪化
する可能性がある。 そこで各開始位置のタイヤ周方向
の位相ずれ(図7にθで示す)を10度以上とするのが
好ましい。図例では、各開始位置の位相ずれをθ=90
度と均等にしている。また、トレッド部2については、
2種類のゴムストリップ6,7を用いているから、下層
部のゴムストリップ6を巻き付けるときの巻き付け開始
位置と、上層部のゴムストリップ7を巻き付けるときの
巻き付け開始位置についても、同じように開始位置のタ
イヤ周方向の位相ずれを10度以上とするのが好まし
い。
置と0〜5mmのずれであるから、巻き付け開始位置に
ついての位相ずれを10度以上にすれば、巻き付け終了
位置についても同様に位相ずれが10度以上となる。
ゴム部材を形成するもの)と、ゴムストリップを用いな
い従来タイヤ(図10に示す構成)との比較を表1に示
す。なお、本発明品では、トレッド部2のみをゴムスト
リップにより構成したもので比較した。数値は、タイヤ
100本の平均値であり、数値は指数換算している。
る。数値が小さいということは、本発明のほうが各項目
に関して改善されていることを示している。表1におい
て、RFV(ラジアル・フォース・バリエーション)と
は、タイヤの縦(半径)方向の反力の変動のことであ
り、詳しくは、コーナリング試験機上でタイヤに荷重を
かけ、半径一定の状態に保持してタイヤを変動させた場
合の、荷重の変動量である。
ョン )とは、タイヤの横(幅)方向の反力の変動量で
ある。RRO(ラジアル・ラン・アウト)とは、タイヤ
の縦(半径)方向の振れであり、タイヤの断面形状の大
きさが部分的に異なったり、トレッドの厚さが部分的に
異なることが原因で発生する。
とは、タイヤの動的な不均一を表し、S−UB(スタテ
ィック・アンバランス)とは、タイヤの静的な不均一を
表すものである。
は性能が著しく良くなり、自動車の操縦安定性が著しく
改善されることが良く理解できる。
示す模式図
を説明する図
を示す図
Claims (10)
- 【請求項1】 複数のタイヤ用ゴム部材から構成され、
前記複数のゴム部材のうちの少なくとも1つの前記ゴム
部材は、ゴムストリップをタイヤ周方向に沿って螺旋状
に重ねて巻き付けることにより形成されるタイヤにおい
て、 前記ゴムストリップのタイヤ幅方向の重なり量が、前記
ゴムストリップの幅寸法の1/2〜1/5になるように
巻き付けられていることを特徴とするタイヤ。 - 【請求項2】 前記ゴムストリップは、幅が5〜30m
m、幅中央の厚みが0.5〜3.0mm、幅両側の厚み
が0.05〜0.2mmの略三日月形の断面形状を有す
ることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。 - 【請求項3】 前記ゴムストリップの巻き付け開始位置
と巻き付け終了位置の位置ずれが、前記タイヤ周方向に
て0〜5mmの範囲になるように形成されていることを
特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。 - 【請求項4】 前記複数のゴム部材のうち、トレッド部
を構成する前記ゴム部材は、第1ゴムストリップが巻き
付けられる下層部と、第2ゴムストリップが巻き付けら
れる上層部とにより構成されることを特徴とする請求項
1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ。 - 【請求項5】 前記第1ゴムストリップの前記巻き付け
開始位置と、前記第2ゴムストリップの巻き付け開始位
置の位相ずれが、前記タイヤ周方向にて10度以上にな
るように構成されていることを特徴とする請求項4に記
載のタイヤ。 - 【請求項6】 複数のタイヤ用ゴム部材から構成される
タイヤを製造する方法であって、 前記複数のゴム部材のうちの少なくとも1つの前記ゴム
部材を、ゴムストリップをタイヤ周方向に沿って螺旋状
に重ねて巻き付けることにより形成される巻き付けステ
ップを有し、 前記巻き付けステップにおいて、 前記ゴムストリップ
のタイヤ幅方向の重なり量が、前記ゴムストリップの幅
寸法の1/2〜1/5になるように巻き付けられること
を特徴とするタイヤ製造方法。 - 【請求項7】 前記巻き付けステップにおいて、前記ゴ
ムストリップを所定の巻き付け体に対して供給しながら
前記巻き付け体を回転することにより巻き付けを行い、
かつ、前記供給する速度を制御することにより、前記ゴ
ムストリップの断面形状を巻き付け途中で変更可能にす
ることで所望の形状の前記ゴム部材を得るようにしたこ
とを特徴とする請求項6に記載のタイヤ製造方法。 - 【請求項8】 前記ゴムストリップは、幅が5〜30m
m、幅中央の厚みが0.5〜3.0mm、幅両側の厚み
が0.05〜0.2mmの略三日月形の断面形状を有す
ることを特徴とする請求項6又は7に記載のタイヤ製造
方法。 - 【請求項9】 前記複数のゴム部材のうち、トレッド部
を構成する前記ゴム部材は、第1ゴムストリップが巻き
付けられる下層部と、第2ゴムストリップが巻き付けら
れる上層部とを有するように巻き付けられることを特徴
とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のタイヤ製造
方法。 - 【請求項10】 前記第1ゴムストリップの巻き付け開
始位置と、前記第2ゴムストリップの巻き付け開始位置
の位相ずれが、前記タイヤ周方向にて10度以上になる
ように巻き付けられることを特徴とする請求項9に記載
のタイヤ製造方法。
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