JP2002204882A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JP2002204882A
JP2002204882A JP2001002682A JP2001002682A JP2002204882A JP 2002204882 A JP2002204882 A JP 2002204882A JP 2001002682 A JP2001002682 A JP 2001002682A JP 2001002682 A JP2001002682 A JP 2001002682A JP 2002204882 A JP2002204882 A JP 2002204882A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨手段の研磨部材に生じる緩みを効果的に
防止することができる遊技用装置を提供する。 【解決手段】 一対のリール156、157に渡って巻
回された帯状の研磨紙158を有し、移送通路内を移送
される打玉に研磨紙を当接させることにより、打玉の研
磨を行う研磨カセット151を備えたものであって、駆
動側のリール駆動して研磨紙を適宜移動させる巻き取り
モータと、従動側のリール157に圧接して回転に所定
の抵抗を付与する圧接部材177を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のリールに渡
って巻回された帯状の研磨部材を遊技媒体に当接させて
研磨を行う研磨手段を備えた遊技用装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】遊技用装置の一例として封入式遊技機に
おいては、遊技機内部に封入された打玉(遊技媒体)
を、打球発射操作部を操作して繰り返し弾発発射し、遊
技領域に打ち込むことにより遊技が行われ、遊技領域に
設けられた入賞領域に入賞した場合には、景品玉の代わ
りに遊技者に得点(持点)が付与される構成とされてい
る。
【0003】また、係る遊技機の内部空間内に封入され
た打玉には内部で循環している間に汚れが付着する。こ
の汚れは玉詰まりなどの不都合を引き起こすため、この
種封入式遊技機の玉循環経路中には玉磨き装置(研磨手
段)が取り付けられる。
【0004】この玉磨き装置は一対のリールに巻回され
た帯状の研磨紙(研磨部材)を、玉揚送装置によって移
送される打玉に押し付けて磨き、周囲に付着した汚れを
落とす機能を奏するものであり、係る玉磨きの方式とし
ては封入式遊技機の如く玉磨き装置を個々の遊技機に取
り付けて遊技領域から回収された打玉を遊技機個々に磨
くものと、通常の遊技機が設置される遊技機設置島では
島毎に玉磨き装置を設けて、各遊技機から回収された打
玉を島単位で一括して磨くものとがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、打玉の汚れ
が付着した研磨紙は磨き機能が低下するため、モータ
(駆動手段)によって駆動側のリールを回転させること
により、定期的或いは所定のタイミングで一定量ずつ適
宜移動させ、打玉に当接している部分を更新する必要が
ある。この場合、一対のリール間に渡って巻回されてい
る研磨紙に緩みがあると、打玉に当接している部分では
移送される打玉からの作用を受けて捩れてしまい、玉磨
き機能が著しく低下する。また、最悪の場合には研磨紙
が絡んで巻き取り異常を来す危険性もあった。
【0006】しかしながら、従動側のリールは研磨紙の
移動に伴う回転の慣性によってどうしても駆動側のリー
ルが停止した後も多少回転してしまい勝ちとなり、それ
によって打玉に当接する部分に緩みが生じる危険性が多
かった。
【0007】本発明は、係る従来の技術課題を解決する
ために成されたものであり、研磨手段の研磨部材に生じ
る緩みを効果的に防止することができる遊技用装置を提
供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の遊技用装置は、
一対のリールに渡って巻回された帯状の研磨部材を有
し、移送通路内を移送される遊技媒体に前記研磨部材を
当接させることにより、前記遊技媒体の研磨を行う研磨
手段を備えたものであって、前記研磨手段は、前記一対
のリールのうち、駆動側のリールを駆動して前記研磨部
材を適宜移動させる駆動手段と、前記一対のリールのう
ち、従動側のリールに付勢力により圧接して該従働側の
リールの回転に所定の抵抗を付与する従動側圧接部材を
有する緩み防止手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】本発明によれば、一対のリールに渡って巻
回された帯状の研磨部材を有し、移送通路内を移送され
る遊技媒体に前記研磨部材を当接させることにより、前
記遊技媒体の研磨を行う研磨手段を備えた遊技用装置に
おいて、前記研磨手段は、前記一対のリールのうち、駆
動側のリールを駆動して前記研磨部材を適宜移動させる
駆動手段と、前記一対のリールのうち、従動側のリール
に付勢力により圧接して該従働側のリールの回転に所定
の抵抗を付与する従動側圧接部材を有する緩み防止手段
とを備えているので、駆動側のリールが駆動されて研磨
部材が移動され、当該移動が停止した際に生じる従動側
のリールの慣性による回転は、従動側圧接部材によって
付与される所定の抵抗によって最小限に抑えられる。
【0010】これにより、従動側のリールの慣性による
回転によって生じる研磨部材の緩みを極力抑制し、係る
緩みによって生じる捩れで磨き機能が低下してしまう不
都合や研磨部材の絡みの発生を効果的に防止することが
できるようになるものである。
【0011】請求項2の発明の遊技用装置は、上記にお
いて前記緩み防止手段は、前記駆動側のリールに付勢力
により圧接して回転に所定の抵抗を付与する駆動側圧接
部材を更に有することを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、上記に加えて前
記緩み防止手段は、前記駆動側のリールに付勢力により
圧接して回転に所定の抵抗を付与する駆動側圧接部材を
更に有するので、駆動側のリールの慣性による回転も駆
動側圧接部材によって付与される所定の抵抗によって最
小限に抑えることができるようになり、正確な研磨部材
の移動を実現して、磨き性能の更なる向上を図ることが
可能となるものである。
【0013】請求項3の発明の遊技用装置は、上記各発
明において前記緩み防止手段は、一端がそれぞれ前記駆
動側圧接部材及び従動側圧接部材に固定されて各圧接部
材を前記各リール側にそれぞれ付勢する駆動側圧接用バ
ネ部材及び従動側圧接用バネ部材と、前記各バネ部材の
他端を一カ所にて固定する固定部とを備えていることを
特徴とする。
【0014】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて前記緩み防止手段を、一端がそれぞれ前記駆動側圧
接部材及び従動側圧接部材に固定されて各圧接部材を前
記各リール側にそれぞれ付勢する駆動側圧接用バネ部材
及び従動側圧接用バネ部材と、前記各バネ部材の他端を
一カ所にて固定する固定部とを備えて構成したので、緩
み防止手段の部品点数の削減と構成の簡素化を図ること
ができるようになるものである。
【0015】請求項4の発明の遊技用装置は、上記にお
いて前記一対のリールは、それぞれ着脱自在に取り付け
られると共に、前記一対のリール各々を挿入する方向に
位置する前記駆動側圧接部材及び従動側圧接部材の面に
は、傾斜面を形成したことを特徴とする。
【0016】請求項4の発明によれば、上記に加えて前
記一対のリールは、それぞれ着脱自在に取り付けられる
と共に、前記一対のリール各々を挿入する方向に位置す
る前記駆動側圧接部材及び従動側圧接部材の面に、傾斜
面を形成したので、各リールを取り付ける際、各リール
が駆動側圧接部材と従動側圧接部材の傾斜面に当接する
と、各圧接部材は各バネ部材の付勢力に抗して各リール
から離間する方向に移動されるようになる。これによ
り、リールの着脱操作が極めて容易となるものである。
【0017】請求項5の発明の遊技用装置は、上記各発
明において前記研磨手段を、内部に封入された遊技媒体
を用いて遊技を行う封入式遊技機に取り付けて構成され
ていることを特徴とする。
【0018】請求項5の発明によれば、内部に封入され
た遊技媒体を用いて遊技を行う封入式遊技機に上記各発
明の研磨手段を取り付けたので、封入式遊技機内を循環
する遊技媒体を円滑に研磨することができるようになる
ものである。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の遊技用装置
の一実施例としての封入式遊技機1の斜視図を示し、図
2はその背面斜視図を示している。遊技機1は、縦長の
長方形に枠組み形成された外枠2と、この外枠2の一側
(向かって左側)に上部が回動自在で且つ着脱自在に軸
支され、遊技機1の主要構成部の略全てが集約して設け
られる上部前面枠3Aと、この上部前面枠3Aの下側に
位置して外枠2の一側に上下を回動自在で且つ着脱自在
に軸支された下部前面枠3Bとを備えている。これら上
部前面枠3Aと下部前面枠3Bとで遊技機1の前面枠を
構成している。尚、本発明においては実施例のように上
部前面枠3Aと下部前面枠3Bとが分離したものに限ら
ず、これらが一体化された単一の前面枠でも良い。
【0020】これら上部前面枠3Aと下部前面枠3Bと
は相互に分離しており、下部前面枠3Bの一側に上部前
面枠3Aの下部が回動自在で且つ着脱自在に軸支されて
いる。上部前面枠3Aには遊技盤4が着脱自在に取り付
けられると共に、この遊技盤4の前側には開閉自在の透
明板保持枠5がこれも上部前面枠3Aに着脱自在に取り
付けられている。
【0021】また、下部前面枠3Bには前面上側に持点
表示部となる持点表示ユニット6が一側を着脱且つ開閉
自在に軸支されると共に、その下側には引落・精算用の
操作部となる表示ユニット7と打球発射操作部となるハ
ンドルセット8が何れも着脱可能に取り付けられてい
る。下部前面枠3Bには記録媒体処理装置としてのカー
ドユニット装置10が取り付けられており、前記表示ユ
ニット7内に配置され、そのカード挿入口13は当該表
示ユニット7の開口11から前方に臨んでいる。尚、上
記上部前面枠3Aはカードユニット装置10を設けた下
部前面枠3Bの上側で開閉且つ着脱に設けられている。
また、下部前面枠には打球発射操作部となるハンドルセ
ット8に対応した図示しない打球発射装置が取り付けら
れている。
【0022】遊技盤4は、略正方形状の合板により形成
され、その前面には円形渦巻き状に誘導レール14が取
り付けられ、この誘導レール14の内側が遊技領域15
とされている。この遊技領域15には、実施例ではドラ
ム式可変表示装置16と、このドラム式可変表示装置1
6の可変表示を許容する始動入賞口17と、可変入賞球
装置18などが設けられている。
【0023】遊技内容は、ドラム式可変表示装置16に
導出された表示結果が大当たり図柄になると、これに伴
って特定遊技状態が発生して可変入賞球装置18を所定
の態様で開放制御するものである。尚、本発明に係る特
定遊技状態(特定の遊技価値)は、上記に限らず、下記
に示すように〜の制御のうち何れか一つの制御又は
それらを組み合わせた制御を実行する状態であれば良
い。
【0024】即ち、.打玉の入賞を容易にする第一の
状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態
とに変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的
に、又は、間欠的に第一の状態にする制御。 .特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在さ
せ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第二の状態とに変化可能な可変
入賞球装置に対して所定時間連続的に、又は、間欠的に
第一の状態にする制御。 .打玉の入賞に係わらず所定数の景品玉或いは持点を
直接付与する制御。 .有価価値を有する記録媒体(カードやレシートな
ど)に対して有価価値数を加算する制御。
【0025】前記透明板保持枠5には、遊技盤4の遊技
領域15を透視し得る円形の透視窓19が開設され、こ
の透視窓19にはその裏側から複層ガラスから成る透明
板20が着脱自在に装着されている。透視窓19の外周
には、その上部に装飾LED21が設けられ、左右両側
方には、装飾ランプ22が設けられている。この装飾L
ED21や装飾ランプ22は遊技状態に応じて点灯又は
点滅されるものであり、特定遊技状態の発生などを遊技
者に報知すると共に、遊技の雰囲気を盛り上げるように
構成されている。
【0026】透明板保持枠5の軸支側上部には入賞玉の
発生に基づいて所定数の得点が付与されたことを報知す
る賞球LED24が設けられ、透明板保持枠5の上部左
右には、遊技の進行に応じた効果音を発生する効果音ス
ピーカ25が設けられている。更に、透明板保持枠5に
は、遊技盤4の前面に貼付される証紙(図示せず)を視
認させるための開口31が穿設されている。
【0027】下部前面枠3Bは上方に延在して外枠2と
上部前面枠3A間に介在する上部枠体12を備えてお
り、この上部枠体12の一側中央より下側には軸受金具
41が設けられ、この軸受金具41には回転軸が立設さ
れている。また、外枠2の一側上隅部にはヒンジ板33
が取り付けられている。そして、上部前面枠3Aの一側
上下に取り付けられた軸受金具がこれらヒンジ板33と
軸受金具41の回転軸に回動自在で着脱自在に軸支され
る。
【0028】そして、上部前面枠3Aと下部前面枠3B
は外枠2に対して一体に開閉自在とされ、且つ、上部前
面枠3Aのみが開閉自在な状態とすることができるよう
に構成されている。従って、上部前面枠3Aのみ開閉と
する状態と上部前面枠3Aと下部前面枠3Bを一体的に
開閉する状態を選択できるので、それぞれに設けられた
各機器のメンテナンスが極めて容易となる。また、下部
前面枠3Bを残しておいて上部前面枠3Aのみ交換する
こともできるようになるので、リサイクル性が向上す
る。
【0029】下部前面枠3Bの前面には何れも硬質合成
樹脂製の前記持点表示ユニット6、表示ユニット7、ハ
ンドルセット8及びカバー部材44、45が着脱可能に
取り付けられ、これらによって下部前面枠3Bの前面は
被覆される。従って、前記持点表示ユニット6、表示ユ
ニット7及びハンドルセット8もカバー部材として機能
する。尚、表示ユニット7やカバー部材44、45は位
置決めしてビス若しくはナット止めにて下部前面枠3A
に前面から着脱可能に取り付けられている。
【0030】このように、下部前面枠3Bの前面を覆う
持点表示ユニット6、表示ユニット7、ハンドルセット
8及びカバー部材44、45を着脱可能に取り付けてい
るので、遊技機1のデザイン変更の際にはこれらのみを
交換することが可能となり、模様替えに要するコスト削
減を図ることができるようになる。
【0031】即ち、上記持点表示ユニット6は、下部前
面枠3Bに回動且つ着脱自在に取り付けられたカバー部
材48を備え、このカバー部材48に例えばドットマト
リックス式のLED若しくはLCDから構成される持点
表示部49が斜め上方に向けて露出して取り付けられ、
その裏面にはこの持点表示部49の回路基板(図示せ
ず)も取り付けられている。そして、この持点表示部4
9には遊技者が遊技の結果獲得した持点が表示される。
尚、この持点表示部49には玉詰まり時などに店員を呼
び出す際の表示を例えば「CALL」などの形式で表示
し、或いは、中座する際には「中断中」などの表示が行
えるように構成されている。
【0032】また、下部前面枠3Bには施錠装置52及
び53が設けられており、施錠装置52を鍵で例えば右
に回すと透明板保持枠5の施錠が解除され、それによっ
て、透明板保持枠5が開放可能となる。また、この施錠
装置52を左に回せば、今度は上部前面枠3Aの施錠が
解除され、それによって、上部前面枠3Aが開放可能と
なる。更に、施錠装置53を鍵で回すと、下部前面枠3
Bの施錠が解除され、それによって、下部前面枠3Bと
上部前面枠3Aが一体に開放可能となるものである。
【0033】表示ユニット7は、持点表示ユニット6の
下側中央から前方に突出するカバー部材54を備えてお
り、このカバー部材54の上面には、引落・精算操作用
の各種スイッチや電気的表示部が集約して配設された操
作部55が構成されており、その側方には灰皿56が形
成されている。また、カバー部材54は下部前面枠3B
側にナットにて着脱可能に取り付けられている。この表
示ユニット7のカバー部材54内には上記操作部55の
各スイッチや電気的表示部の回路基板(図示せず)が取
り付けられており、これらは一体として下部前面枠3B
に着脱可能に取り付けられている。そして、前述した如
くこの表示ユニット7内にはカードユニット装置10が
配置され、カード挿入口13に対する開口11を設けた
カバー部材54によって前記カード挿入口13を除く部
位が隠蔽されている。
【0034】ハンドルセット8は、ハンドルリング57
Aを備えた操作ハンドル57と、この操作ハンドル57
を下部前面枠3Bに着脱可能に取り付けるためのカバー
部材58とから構成されている。カバー部材58には、
ハンドルセット8を下部前面枠3Bに穿設された取付孔
に着脱可能に取り付けて固定するための取付ボルト(図
示せず)が一体的に設けられている。尚、前記施錠装置
53はこのハンドルセット8の右上部に位置している。
【0035】このような遊技機1は、外枠2を遊技機設
置島に固定することにより、複数台並設される。尚、実
施例では外枠2に上部前面枠3Aや下部前面枠3Bを着
脱且つ回動自在に枢支する方式としたが、それに限ら
ず、各前面枠3A、3Bを直接遊技機設置島の図示しな
いフレームに着脱且つ回動自在に枢支する方式でも良
い。即ち、その場合には遊技機設置島のフレームが外枠
の役目をするので、外枠2は必要ないものとなる。
【0036】前記表示ユニット7の斜め上方に指向され
た上面に構成された操作部55には、例えば複数桁の7
セグメントLED(或いはLCD)表示器で構成された
残高表示部、景品持玉表示部と、各種操作スイッチ(精
算スイッチ、中断スイッチ、玉貸スイッチ、自動玉貸ス
イッチ、リプレースイッチ、カードデータスイッチ、呼
出スイッチ)と、各種LED(カード残高LED、リプ
レー回数LED、景品持玉LED、貯玉LED、自動玉
貸LED、中断LED)などが集約して設けられてい
る。
【0037】これら残高表示部、景品持玉表示部、精算
スイッチ、中断スイッチ、玉貸スイッチ、自動玉貸スイ
ッチ、リプレースイッチ、カードデータスイッチ、呼出
スイッチ、カード残高LED、リプレー回数LED、景
品持玉LED、貯玉LED、自動玉貸LED、中断LE
Dは、表示ユニット7内に設けられた前記回路基板に電
気的に接続されている。この回路基板と前記持点表示ユ
ニット6の持点表示部49の回路基板は、遊技機1内の
後述する遊技制御基板81やカードユニット装置10内
のカードユニット制御基板と共に後述する台管理装置1
11に電気的に接続され、上記各種操作スイッチの押圧
操作信号を遊技制御基板81やカードユニット制御基板
に出力すると共に、これらの制御基板から各種信号の入
力を受け、各表示部及びLED(LCD)の点灯制御を
実行する。
【0038】このような遊技機1で遊技を行なうために
は、まずICカードから成る持点カードをカードユニッ
ト装置10のカード挿入口13に挿入する。この持点カ
ードは、例えば遊技場に設置されたカード販売機で購入
することができる。カード販売機から発行された持点カ
ードには、当該カードが発行された遊技場を特定可能な
遊技場コード、複数の持点カードの中から当該持点カー
ドを特定可能な識別情報、持点カード購入の際に遊技者
が支払った金額に応じてその上限が定められるカード残
高などが記録されている。
【0039】そして、上記持点カードがカードユニット
装置10のカード挿入口13に挿入された場合には、そ
の記録情報が内部のカードリーダライタにより読み取ら
れて操作部55に設けられた前記残高表示部に持点カー
ドのカード残高が表示される。また、この場合はカード
残高LEDが点灯する。
【0040】尚、遊技者が貯玉(遊技場預り持点)で遊
技する場合には、前記リプレースイッチを押す。このリ
プレースイッチが押されると、残高表示部には貯玉のリ
プレー回数(回)が表示されると共に、前記カード残高
LEDが消灯し、リプレー回数LEDが点灯する。そし
て、もう一回リプレースイッチを押せば残高表示に復帰
する。
【0041】次に、自動玉貸スイッチが押されていない
場合には、遊技機1は持点カードからの有価価値の引落
モード、即ち、貸出モードが玉貸モードとなり、自動玉
貸LEDは消灯している。この貸出モードが玉貸モード
に設定されている場合には、遊技者が前記玉貸スイッチ
を押す操作に基づいてカード残高が引き落とされ、遊技
に使用可能な持点が貸し出される。
【0042】尚、有価価値の引落モードには玉貸モード
の他、自動玉貸モード、再プレイモード、自動再プレイ
モードがある。リプレースイッチが押されていない状態
で、自動玉貸スイッチが押されると自動玉貸モードとな
り、自動玉貸LEDが点灯する。リプレースイッチが押
されている状態で、自動玉貸スイッチが押されていない
場合には再プレーモードとなり、自動玉貸LEDは消灯
すると共に、その状態で自動玉貸スイッチが押されると
自動再プレーモードとなり、自動玉貸LEDが点灯する
ことになる。
【0043】上記玉貸モードにおいて、玉貸スイッチを
押せば、持点カードのカード残高から所定数のカード残
高が引き落とされて残高表示部でカード残高が減算更新
表示される。一方、カード残高の引き落としと引き換え
に所定数の持点が遊技者に付与され、付与された持点数
が前記持点表示ユニット6の持点表示部49に加算更新
表示される。この場合の持点は持点表示部49にて大き
く表示されるので、遊技者の視認性は良好となり、持点
のアピール度が向上する。
【0044】持点表示部49に持点が存在する状態で操
作ハンドル57を操作すれば、遊技機1内に封入されて
いる打玉(遊技媒体)が図示しない打球ハンマにより一
発ずつ遊技領域15内に打ち込まれる。打ち込まれた打
玉は図示しない発射玉検出器により一つずつ検出され、
検出のある毎に持点表示部49の持点数が一つずつ減算
更新表示される。
【0045】発射勢いが弱すぎて遊技領域15にまで到
達しなかった打玉はファール玉入口より回収され、遊技
盤4の裏面に設けられた図示しないファール玉検出器で
検出される。ファール玉が検出されるごとに持点表示部
49で持点数が一つずつ加算更新表示される。これによ
り、遊技者の打玉が遊技領域15にまで到達する機会を
得ることなく減算更新された持点を有効に再度使用する
ことができる。
【0046】打玉が始動入賞口17、或いは、可変入賞
球装置18に入賞すれば、その入賞に応じて所定数の持
点が遊技者に付与される。遊技者に付与された持点は、
持点表示部49に加算更新表示される。また、いずれの
入賞口にも入賞しなかった打玉はアウト口より回収され
る。
【0047】遊技領域15に打ち込まれた打玉が始動入
賞口17に入賞すればドラム式可変表示装置16で図柄
の可変表示が開始される。そして、ドラム式可変表示装
置16の可変表示結果が予め定められた特定の表示態様
(たとえば777)となれば、所謂大当りが発生する。
大当りが発生すれば、可変入賞球装置18が開成状態と
なり遊技者にとって有利な第一の状態となる。この第一
の状態は打玉の可変入賞球装置18への所定個数(たと
えば10個)の入賞、あるいは所定期間(たとえば30
秒間)の経過のうち、いずれか早い方の条件が成立する
ことにより終了して遊技者にとって不利な第二の状態、
すなわち、可変入賞球装置18が閉成した状態となる。
【0048】可変入賞球装置18が第一の状態となって
いる期間中に可変入賞球装置18内に進入した打玉は図
示しない入賞個数検出器、或いは、特定入賞玉検出器に
より検出される。打玉が特定入賞玉検出器により検出さ
れれば、その回の可変入賞球装置18の第一の状態が終
了するのを待って再度可変入賞球装置18を第一の状態
に制御する繰り返し継続制御が行なわれる。この繰り返
し継続制御の上限回数はたとえば16回と定められてい
る。
【0049】繰り返し継続制御がすべて終了して、所謂
大当り状態が終了すれば、その時点で持点表示部49に
表示されている持点はすべて景品交換用の景品交換持点
に変換され、遊技者が最終的に遊技を終えるまで記憶さ
れる。そして、遊技者が遊技終了操作を行ない、持点カ
ードがカードユニット装置10から排出される際に持点
カードにこの景品交換持点が累積記憶される。
【0050】尚、持点表示部49に表示されていた持点
が景品交換持点に変換されると同時に持点表示部49の
表示は0にクリアされる。従って、大当りの終了後、遊
技を続行するためには、改めてカード残高の引落操作を
行なわなければならない。また、一時的に累積記憶され
ている景品交換持点を引き落として遊技に使用すること
はできず、さらに持点カードに既に記録されている景品
交換持点が存在するとしても、直接これを引き落として
遊技に使用することはできない。
【0051】景品交換持点は、原則として景品交換専用
の持点として定められているからである。なお、この景
品交換持点と区別する意味で、特に持点表示部49に表
示され遊技に直接使用可能な持点のことを遊技持玉と呼
ぶ。持点表示部49には常時この遊技持玉が表示され
る。一方、前記景品持玉表示部には上記景品交換持点を
表示する。これを景品持玉と呼び、この際には前記貯玉
LEDは消灯して景品持玉LEDが点灯する。
【0052】尚、先の説明では、大当り状態が終了した
時点で持点表示部49に表示されている遊技可能持点
(遊技持玉)が景品交換持点(景品持玉)に変換される
旨、説明したが、大当り成立時にドラム式可変表示装置
16に停止表示されている図柄が予め定められたラッキ
ーナンバーと一致する場合には、これに基づいた大当り
状態終了後、前述した持点の変換処理を実行することな
く遊技可能持点を継続して遊技に使用可能な「持点遊
技」が許容される。そして、予め定められたアンラッキ
ーランバーがドラム式可変表示装置16に停止表示さ
れ、大当りが発生したことを条件に持点遊技の許容状態
が取り消されて大当りの終了後に前述した持点の変換処
理が実行される。
【0053】ここで、遊技機1での遊技状況に応じて持
点数(遊技持玉)が残り少なくなれば、再度玉貸スイッ
チを押圧操作することにより、カード残高が減算更新さ
れると共に、持点(遊技持玉)を加算更新させることが
できる。しかしながら、カード残高のこのような引落操
作が面倒である場合には、自動玉貸スイッチを押圧操作
して前述の自動玉貸モードに変更すればよい。これによ
り、遊技可能持点が所定数以下になれば自動的にカード
残高が引き落とされて持点表示部49に所定数の持点が
加算更新表示されるようになる。モードが自動玉貸モー
ドにある場合には、自動玉貸LEDが点灯してその旨が
表示される。
【0054】次に、食事を採るなどの目的のために一旦
遊技を中断したい場合には、前記中断スイッチを押すこ
とにより、中断途中から遊技を再開させる権利を有した
状態で遊技を中断することができる。この中断中には前
記中断LEDが点灯すると共に、持点表示部49には
「中断中」の文字表示が大きく成される。また、中断が
行なわれた際にカードユニット装置10に挿入されてい
た持点カード以外のカードを使用した遊技が拒絶され
る。
【0055】遊技を終了する場合には、前記精算スイッ
チを押せばよい。これにより、残高表示部に表示されて
いるカード残高、および持点表示部49に表示されてい
る遊技可能持点(遊技持玉)が、それぞれ更新後の情報
として持点カードに記録される。また、景品交換持点
(景品持玉)が存在する場合には、これが持点カードに
記録される。
【0056】尚、既に持点カードに以前遊技で獲得した
景品交換持点が記録されている場合には、景品交換持点
が加算更新されることとなる。以上において、持点カー
ドには、カード残高の他、遊技可能持点(遊技持玉)お
よび景品交換持点(景品持点)がそれぞれ記録されてい
ることとなる。情報の書き換えが終了した持点カード
は、カードユニット装置10のカード挿入口13から排
出される。
【0057】持点カードに記録される景品交換持点(景
品持玉)および遊技可能持点(遊技持玉)は、それぞれ
の持点を所有することとなった当日限りにおいて有効な
持点である。従って、遊技可能持点を当日中に遊技に使
用しない場合や景品交換持点および遊技可能持点を当日
中に景品交換に使用しない場合には、翌日以降はそれら
の持点は無効扱いとなる。遊技場内には、これらの持点
を当日以降も景品交換に有効に使用可能な有価価値であ
る「貯玉」に変換するための変換処理装置が設けられて
いる。
【0058】例えば、この種の変換処理装置は遊技場内
のスペースを有効活用するために景品交換操作を行なう
ための景品交換処理装置と兼用構成されている場合が多
い。景品交換持点あるいは遊技可能持点を「貯玉」に変
換したい場合には、それらの持点の記録された持点カー
ドを前記変換処理装置に挿入し、貯玉に変換したい持点
の種類(遊技可能持点、景品交換持点)および持点数を
指定して実行操作すればよい。これにより、指定された
持点が「貯玉」に変換され、持点カードに記録される。
尚、持点カードには直接記録されず、会員管理コンピュ
ータなどで記憶しておくようにしてもよい。
【0059】尚、操作以前に既に過去の変換操作に基づ
いて「貯玉」が存在する場合には、これに累積して加算
更新されることになる。ここで「貯玉」を定義付けるな
らば、「貯玉」とは、持点を遊技場預かりとして累積的
に保管された有価価値となる。持点を「貯玉」に変換す
ることにより、遊技行為当日のみならず過去において獲
得した持点を累積的に保管できることとなる。遊技者
は、貯玉を繰り返し行なうことにより、一度の遊技では
獲得することが困難な景品交換額の大きな景品を獲得す
ることが可能となる。また、「貯玉」の量に応じて遊技
場毎に様々なサービスも可能となる。
【0060】一方、持点カードに記録されているカード
残高や遊技可能持点を使用することなく、貯玉を用いて
遊技を行ないたいという遊技者のニーズがある。このよ
うな場合には、操作部55のリプレースイッチを押し
て、持点の引き落としを行なう際に、これをカード残高
から行なうのか、貯玉から行なうのかを選択できるよう
に構成されている。
【0061】即ち、操作部55に設けられたリプレース
イッチを押すことにより、貸出モードは貯玉からリプレ
ー回数(貯玉数÷1回の引き落し玉数=持点で計算され
るリプレーの許容回数で、1回リプレーするごとにリプ
レー1回に対応する貯玉数が減算される。)を引き落と
す前記再プレイモード或いは自動再プレイモードとな
る。尚、貸出モードが再プレイモードに設定されている
場合には、玉貸スイッチの押圧操作に基づいて貯玉から
リプレー回数が引き落とされ、貸出モードが自動再プレ
イモードに選択されている場合には、遊技者の持点数が
所定数以下となれば自動的に貯玉から所定数のリプレー
回数が引き落とされるように構成されている。
【0062】貸出モードが再プレイモードあるいは自動
再プレイモードに設定されている場合には、残高表示部
にはカード残高に代えて遊技に使用可能なリプレー回数
が表示される。また、この場合は前記リプレー回数LE
Dが点灯する。ここで、「再プレイ(リプレー)」と
は、特に貯玉を用いて遊技を行なうこと、或いは、その
状態をいう。尚、この貯玉数は前記カードデータスイッ
チを押すことにより、景品持玉表示部に切り換えて表示
させることができる。
【0063】ここで、遊技領域15にて玉詰まりなどが
生じた場合には、前記呼出スイッチを押圧操作する。こ
の呼出スイッチが押圧されると、遊技機設置島に設けら
れた呼出表示器が点灯すると共に、持点表示部49には
「CALL」の文字が大きく表示され、店員によるメン
テナンスを促す。
【0064】次に、図2において遊技機1の上部前面枠
3Aの裏面側の中央部には前記ドラム式可変表示装置1
6が取り付けられている。このドラム式可変表示装置1
6の上側には遊技機1の遊技内容を制御するためのマイ
クロコンピュータから成る遊技制御基板81が着脱自在
にネジ止めされている。そして、この遊技制御基板81
には、信号の入出力を行なうための配線が接続されるコ
ネクタ81Aが設けられている。
【0065】また、遊技制御基板81の後方から見て右
側には情報端子板89が着脱自在にネジ止めされてい
る。情報端子板89には、外部(たとえばホールコンピ
ュータ)と遊技機1との間の信号線を接続するための端
子や外部電源供給線が接続される電源ソケット、電源ス
イッチ、コネクタなどが設けられている。また、この情
報端子板89の下側であって、ドラム式可変表示装置1
6の後方から見て右側には電飾制御基板91が着脱自在
にネジ止めされている。この電飾制御基板91は遊技制
御基板81に電気的に接続され、前記装飾LED21や
装飾ランプ22などの電飾の点灯を制御する。尚、効果
音スピーカ25やカードユニット用のスピーカを制御す
る音声制御基板も遊技制御基板81から分離して設け、
電飾制御基板91同様に着脱自在に取り付けても良い。
【0066】外枠2の下端左裏面には台管理装置111
が取り付けられている。この台管理装置111は前記カ
ードユニット装置10のカードユニット制御基板からの
各種カード情報や遊技制御基板81からの遊技情報を受
けると共に、表示ユニット7内の回路基板から各種スイ
ッチの操作情報を受け、前述した玉貸などの制御や持点
表示部49の表示制御などを実行する。また、前記情報
端子板89を介してホールコンピュータなどとの間で情
報の授受を行う。
【0067】この台管理装置111と遊技制御基板81
や情報端子板89、カードユニット装置10、持点表示
部49などとの間の配線は、遊技機1の裏面の向かって
右側(枢支側)に沿って配設されている。これにより、
上部前面枠3Aや下部前面枠3Bが回動する際にも支障
がないように構成されている。尚、この台管理装置11
1を下部前面枠3B裏面に取り付けても良い。
【0068】ここで、遊技機1の始動入賞口17や可変
入賞球装置18内に進入した打玉(入賞玉)は遊技盤4
の裏面側に導かれる。この遊技盤4の裏面下方における
下部前面枠3Bの裏側には、この遊技機1において打玉
の循環経路の一部を構成する玉循環ユニット部97が設
けられている。この玉循環ユニット部97は、取付ベー
ス83と、この取付ベース83上に設けられた研磨手段
を構成する研磨装置98、及び、この研磨装置98に打
玉(遊技媒体)を揚送するための移送手段を構成する玉
揚送装置99とから構成されている。
【0069】上記玉揚送装置99には受け樋部101と
この受け樋部101に受け止められた打玉を上方の研磨
装置98に延在する通路部材103内の後述する移送通
路124内に揚送する歯車102が設けられている。遊
技盤4の裏面に導かれた入賞玉は前記入賞個数検出器や
特定入賞個数検出器にて検出処理された後、受け樋部1
01に送られる。また、アウト口より回収されたアウト
玉は図示しないアウト玉検出器にて検出処理された後、
同様に受け樋部101に送られる。
【0070】このようにして受け樋101に回収された
打玉が検出器104の位置まで貯留されると、歯車10
2が回転駆動される。この歯車102の回転により打玉
は通路部材103の移送通路に揚送され、そこで、後に
詳述する如く研磨装置98に研磨された後、前述した打
球発射装置の打球発射位置に導かれる。尚、ファール玉
はファール玉入口に回収されて図示しないファール玉検
出器で検出処理された後、打球発射位置に導かれる。
【0071】打球発射位置へ導かれた打玉は、前記打球
ハンマにより誘導レール14に向けて発射される。そし
て、打玉は誘導レール14に誘導されて遊技領域15に
打ち込まれることになる。以上のようにして、遊技機1
の内部空間に封入されている打玉が繰返し循環して遊技
に使用されることになる。
【0072】次に、前記玉循環ユニット部97の構造を
詳述する。図3はこの玉循環ユニット部97の拡大斜視
図を示し、図4は分解斜視図を示している。前記歯車1
02は受け樋部101の向かって右端に連通して位置
し、前記通路部材103はこの歯車102の上方に位置
し、下端が歯車102に連通して上方に延在している。
受け樋部101や歯車102の上方の取付ベース83上
には、取付ベース83の上縁に位置する上壁112と、
通路部材103と所定の間隔を存して対向する位置に形
成された側壁113と、この側壁113の下端から右方
に少許延在して形成された下壁114とから成る周囲壁
115が設けられている。
【0073】また、上壁112の右端下面には矩形状の
取付壁118が取り付けられており、これら上壁11
2、側壁113及び下壁114から成る周囲壁115と
取付壁118で囲繞される空間内に、後方に向けて開口
した矩形状の装着部116が構成されている。即ち、周
囲壁115は装着部116の周囲に位置する。
【0074】前記上壁112には縁部から切り欠かれた
切欠部117が形成されている。側壁113の縁部には
周囲壁側抑え部としての抑え片121が取り付けられて
いる。この抑え片121は略L字状を呈しており、図4
に円Aで拡大して示す如く、L字の底辺121Aが側壁
113の内面から装着部116側に突出し、L字の縦辺
121Bが側壁113の端面から突出している。そし
て、内部に取り付けられた板バネ(付勢手段)122に
よって常時底辺121Aが装着部116側に突出するよ
うに付勢されると共に(円A内の右側に示す)、板バネ
122の付勢力に抗して縦辺121Bを図中左方向に押
すことにより、底辺121Aが側壁113の内面と面一
となるまで後退するよう構成されている(円Aの左側に
示す)。
【0075】取付ベース83上の向かって右側には取付
壁118と歯車102の間に格納部123が取り付けら
れており、この格納部123は上下端及び装着部116
側が開放している。そして、前記通路部材103はこの
格納部123内に格納されている。この場合、通路部材
103は下端を中心として取付ベース83上で所定角度
回動自在に枢支されている。
【0076】この通路部材103はテフロン(登録商
標)などの樹脂にて成形されており、この通路部材10
3内に上下端及び装着部116側が開放した上下に延在
する移送通路124が形成されている。この移送通路1
24は遊技媒体としての打玉が一列で通過可能な断面寸
法を備えており、装着部116側の開口幅は打玉の直径
よりも少許小さくされ、これにより、移送通路124内
を移送される打玉は、装着部116側に脱落すること無
く、その一部が移送通路124から装着部116側に臨
む構成とされている。
【0077】この通路部材103の後面部上端には格納
部123から後方に突出し、且つ、装着部116側に突
出した通路部材側抑え部としての抑え部126が一体に
形成されている。また、この抑え部126の上側には、
通路部材103の後面部から後方に突出したピン127
が一体に形成されている。
【0078】一方、取付壁118の後面部には保持手段
としての保持部材128が上下移動自在に取り付けられ
ている。この保持部材128は下縁から上方に切り込ま
れた切欠129を有しており、取付壁118内に位置す
る付勢手段としてのコイルバネ131によって常時下方
に付勢されている。この保持部材128は降下したとき
に前記通路部材103のピン127より下方まで延在
し、上昇したときにはピン127より上方に移動する。
【0079】そして、通路部材103は装着部116側
に回動されたときに略鉛直方向に起立し、その状態でピ
ン127は図3及び図6に拡大して示す如く降下状態の
保持部材128の左縁に当接する。この状態で通路部材
103は鉛直に起立した状態を保持される。また、その
状態からコイルバネ131の付勢力に抗して保持部材1
28をピン127より上方に上昇させると、通路部材1
03は上部が装着部116から離間する方向(図4中時
計回り)に回動可能となる。そして、ピン127を切欠
129の下方まで移動させた段階で保持部材128を離
せば、保持部材128はコイルバネ131の付勢力で降
下するので、ピン127は図4及び図5に拡大して示す
如く切欠129内に進入し、通路部材103はその状態
を保持される構成とされている。
【0080】また、装着部116内には上下に一対の従
動側の回転軸132及び駆動側の回転軸133(何れも
研磨装置98の一部を構成する)が突設されている。そ
して、回転軸133は駆動手段としての図示しない巻き
取りモータ(研磨装置98の一部を構成する)の出力軸
に接続されている。
【0081】図2〜図4において、134は後述する研
磨紙の移動量を検出するための移動量検出手段を構成す
る回転部材であり、円盤状を呈した周囲に一定間隔で複
数の透孔136・・・を形成して構成されている。この
回転部材134は図示しない回転軸の一端に取り付けら
れており、他端には回転部材側ギヤとしてのギヤ137
が取り付けられ、更に回転部材134とギヤ137間の
前記回転軸の周囲には円筒状のカラー138が回転自在
に介設されている。
【0082】係る回転部材134、前記回転軸及びギヤ
137は略L字状の保持アーム139の先端に回転自在
に保持されており、この保持アーム139は取付ベース
83に回動自在に枢支されている。また、保持アーム1
39の中途部から起立する取付軸139Aと取付ベース
83間には付勢手段としてのコイルバネ141が掛け渡
されており、取付軸139Aは取付ベース83に取り付
けられた案内板142に切欠形成された円弧状の溝14
3内に移動自在に位置し、前記回転軸の下端は溝143
の外側で取付ベース83に切欠形成された円弧状の溝1
44内に移動自在に位置している。各溝143と144
は保持アーム139の回転中心139Bを中心とした円
弧状を呈しており、これにより、回転部材134及びギ
ヤ137は図7に示す如く装着部116の下縁部に移動
した状態と、図8に示す如く装着部116から下方に移
動して待避した状態とを選択可能とされている。
【0083】また、コイルバネ141の取付ベース83
側の固定位置は保持アーム139の回転中心139Bを
挟んで各溝143、144の反対側に位置しており、こ
れにより、図7の状態ではコイルバネ141は回転中心
139Bよりも装着部116側に位置し、復元力によっ
て図7の状態を維持すると共に、図8の状態ではコイル
バネ141は回転中心139Bよりも装着部116の反
対側に位置し、復元力によって図8の状態を維持するこ
とになる。
【0084】溝143の装着部116側における取付ベ
ース83上には発光部と受光部から構成された光学式の
センサ147が取り付けられており、図7の如く装着部
116側に移動した状態の回転部材134はこのセンサ
147内に移動且つ回転自在に進入する。その状態で、
回転部材134周囲の透孔136はセンサ147の発光
部と受光部間に位置する。係る構成により回転部材13
4が回転すると、センサ147の発光部と受光部間を透
孔136・・・が次々と通過することになるので、受光
回数をカウントすることで、回転部材134の回転量
(即ち、後述する研磨紙の移動量)を検出することが可
能とされている。
【0085】一方、各図中151は研磨装置98を構成
する研磨カセットである。図9は研磨カセット151の
斜視図、図10は分解斜視図を示している。この研磨カ
セット151は前記装着部116内に略キッチリを収納
可能な寸法を呈した矩形状の収納ケース152と、この
収納ケース152内に収納された一対の従動側のリール
156及び駆動側のリール157と、これらリール15
6、157に渡って巻回された帯状の研磨部材としての
研磨紙158などから構成されている。また、収納ケー
ス152はその上面開口を開閉自在に開閉するよう収納
ケース152の一側に回動自在に枢支された蓋板153
を有している。
【0086】収納ケース152の底壁152Aには、円
形の凹陥部159、161が上下に二カ所形成されてお
り、各凹陥部159、161の中心部には前記各回転軸
132、133が通過する円形の透孔162、163が
穿設され、更に各凹陥部159、161の内壁には所定
間隔で突起164・・・が突設されている。前記各リー
ル156、157は円盤状の底面156A、157Aと
その中心から起立する円筒状の係合部156B、157
Bから成り、各凹陥部159、161内に納出自在に収
納されると共に、その状態で各突起164・・・はリー
ル156、157の底面156A、157A周側面に近
接する(図10中円弧矢印で示すのは底面156Aの裏
面)。
【0087】また、収納ケース152の他側には取付板
166によって弾性を有した押圧部材167が上下に渡
って取り付けられている。この押圧部材167は収納ケ
ース152の他側の下部から上方に渡って延在してい
る。また、収納ケース152の上面には把手部168が
一体に突設されている。駆動側のリール157が収納さ
れる収納ケース152の下側の凹陥部161近傍下側に
はローラ171が回転自在に取り付けられると共に、こ
のローラ171の下部にはローラ側ギヤとしてのギヤ1
72が固定されてローラ171と一体に回転するように
構成されている。尚、173は押圧部材167の下端部
に対応して収納ケース152内に取り付けられた回転自
在のカラーである。
【0088】更に、収納ケース152の各凹陥部15
9、161間(即ち、リール156、157間)一側に
おける底壁には、研磨紙158の緩み防止手段を構成す
る一対の圧接部材176、177が取り付けられてい
る。各圧接部材176、177は収納ケース152の底
壁下面に位置し、収納ケース152内に位置する取付部
材178、179とネジ181にて連結され、収納ケー
ス152を挟むかたちで当該収納ケース152に対して
各凹陥部159、161から離接する方向に移動自在に
保持されている。また、取付部材178、179より内
方の凹陥部159、161間に位置する収納ケース15
2の底面には固定ピン182が立設されており、この固
定ピン182と各取付部材178、179間には駆動側
及び従動側の圧接用バネ部材(付勢手段)としてのコイ
ルバネ183、184が掛け渡されて固定されている。
【0089】更に、圧接部材176、177の先端部は
円弧形状を呈し、図11、図12に示す如く凹陥部15
9、161の縁部に形成された切欠186、187から
凹陥部159、161内に臨んでいる。そして、前記各
コイルバネ183、184は復元力により、それぞれ各
圧接部材176、177を凹陥部159、161方向に
移動するように常時付勢している。
【0090】このように構成された収納ケース152内
に蓋板153を開いてリール156、157とそれらに
渡って巻回された研磨紙158を納出自在に収納する。
このとき、リール156は凹陥部159内に、リール1
57は凹陥部161内にそれぞれ収納する。尚、研磨紙
158を交換する際などには逆の操作で各リール15
6、157及び研磨紙158を収納ケース152の開口
側に抜き取るものである。
【0091】リール156、157を各凹陥部159、
161内に収納した状態で、研磨紙158はローラ17
1の下面からカラー173の上面、押圧部材167の外
面に渡って掛け渡される(図9)。このとき、研磨紙1
58は各リール156、157間に渡って張り渡され、
ローラ171下面、カラー173に圧接すると共に、押
圧部材167はその弾性により常時外方に研磨紙158
を押圧する。
【0092】更に、前記各圧接部材176、177はリ
ール156、157の周側面に対向し、各コイルバネ1
83、184の復元力によって所定の圧力で各リール1
56、157の周側面に圧接する。これにより、圧接部
材176(従動側の圧接部材)は従動側のリール156
の回転に所定の抵抗を付与すると共に、圧接部材177
(駆動側の圧接部材)は駆動側のリール157の回転に
所定の抵抗を付与する。尚、本実施例において、各圧接
部材176、177の上面、即ち、図11及び図12に
示される如く各圧接部材176、177の上面前面に渡
って、先端側に低く傾斜した傾斜面が形成されている。
これにより、傾斜面にリール156、157が当接した
時点で圧接部材176、177がコイルバネ183、1
84に抗して待避する方向に移動されるので、リール1
56、157の装着作業を容易とすることができる。本
実施例では、各圧接部材176、177の上面前面に傾
斜面が形成されていることを例として説明しているが、
先端部分など一部分が傾斜面になっているものでもよい
ものとする。また、傾斜面を形成しないものでもよいも
のとする。
【0093】その後、蓋板153を閉じて(閉じた状態
は収納ケース152の係合部187と蓋板153の係合
孔188との着脱自在の係合によって保持される)研磨
カセット151の組み立てを完成する。そして、係る研
磨カセット151を取付ベース83の前記装着部116
内に着脱可能に取り付けるものであるが、その際、前記
回転部材134は図8に示す如く下方に移動され、装着
部116から待避させておく。更に、通路部材103も
図5に示す如く装着部116から離間する方向に回動さ
せ、ピン127を切欠129内に進入させることによ
り、保持部材128によりその状態を保持しておく。
【0094】尚、191は装着部116の下側に取り付
けられた回動自在の抑え部材であるが、これも回動させ
て装着部116から下方に延在するように待避させてお
く。
【0095】この状態で、研磨カセット151を図4に
矢印で示す如く後方から装着部116内に挿入する。こ
のとき、回転部材134は装着部116から待避してお
り、通路部材103も装着部116から離間する方向に
回動されているので、研磨カセット151は装着部11
6の開放方向(回転軸132、133が突出する方向、
即ち、真後ろの方向)からそのまま挿入できる。尚、装
着時には抑え片121を側壁113側に移動させるもの
であるが、このとき、底辺121Aの上面に先端側に向
けて低く傾斜する傾斜面を形成しておけば、研磨カセッ
ト151の当接により自動的に抑え片121を側壁11
3側に移動させることができる。
【0096】このようにして研磨カセット151を装着
部116内に装着した状態で、各回転軸132、133
は各リール156、157の係合部156B、157B
内に進入して挿脱自在に係合する。また、抑え片121
の底辺121Aは研磨カセット151の一側部の後面縁
部を抑える。更に、研磨カセット151の把手部168
は上壁112の切欠部117内に位置する。この状態で
研磨カセット151は装着部116内に仮保持される。
【0097】次に、保持部材128をコイルバネ131
に抗して持ち上げ、ピン127より上側としながら、通
路部材103を装着部116側に回動させて、略鉛直方
向に起立させ、研磨カセット151に近接させる。その
後、保持部材128から手を離せば保持部材128はコ
イルバネ131の付勢力で降下するので、ピン127は
図6に示す如く保持部材128の左縁に当接し、それに
よって通路部材103は鉛直に起立した状態を保持され
る。この状態で、研磨紙158は通路部材103内の移
送通路124の開口に上下に渡って対向する。また、こ
の状態では抑え部126が研磨カセット151の他側部
の後面縁部を抑えるように研磨カセット151側に突出
する。また、下側の抑え部材191を回動させて、図3
の如く上側に起立させれば、研磨カセット151の下部
が抑えられる。これにより、研磨カセット151は装着
部116内において左右及び下側を抑えられて安定的に
保持される。
【0098】その後、回転部材134を図7に示す如く
上方に移動させる。この状態で、回転部材134の下方
に取り付けられたギヤ137は図7に示すように研磨カ
セット151のローラ171に取り付けられたギヤ17
2に係合する。これによって、ローラ171の回転はギ
ヤ172と137の噛み合いによって回転部材134に
伝達されるようになる。また、カラー138は研磨紙1
58を挟んでローラ171に圧接するかたちにコイルバ
ネ141に保持されることになる。また、前述の如く回
転部材134はセンサ147内に進入する。
【0099】以上の操作で研磨装置98を構成する研磨
カセット151は装着部116内に着脱可能に装着され
る。この状態で、前述の如く歯車102により打玉が通
路部材103内の移送通路124内を下から上に揚送さ
れると、押圧部材167によって研磨紙158が移動中
の打玉に当接し、押し付けられる。これによって、揚送
される打玉に付着した汚れは研磨紙158によって削り
取られ、研磨される。
【0100】係る打玉の研磨によって研磨紙158の露
出部分(移送通路124に対向している部分)は汚れる
ため、図示しない制御装置は前記巻き取りモータを駆動
してリール156に巻回された研磨紙158をリール1
57側に巻き取る。この巻き取り操作によって研磨紙1
58は打玉の揚送方向とは逆の上から下に移動すること
になるので、巻き取り中研磨作用は更に向上すると共
に、移動する打玉との接触によって研磨紙158は張ら
れる方向に作用力を受けるので、打玉との接触による緩
みの発生が極力抑えられる。
【0101】この研磨紙158の移動に伴ってローラ1
71が回転するので、その回転はギヤ172と137に
よって回転部材134に伝達され、回転部材134は回
転する。そして、制御装置はセンサ147からの出力に
よって回転部材134の回転量を判断しており、予め定
められた研磨紙158の一回の移動量に相当する回転量
となった時点で巻き取りモータを停止する。この場合、
前述の如く回転部材134にはギヤ172と137の噛
み合いによってローラ171の回転が伝達されるので、
ローラ171と研磨紙158との間の滑りは殆ど無くな
る。従って、ローラ171の回転、即ち、研磨紙158
の移動が確実に回転部材134に伝達されるようにの
で、研磨紙158の移動量の制御を正確に実行できるよ
うになる。
【0102】特に、ローラ171には駆動側のリール1
57に巻き取られる側の研磨紙158が掛け渡されてい
るので、ローラ171の回転は正確に研磨紙158の移
動に連動するかたちとなる。また、カラー138はロー
ラ171の反対側で研磨紙158に当接しているので、
ローラ171に対する研磨紙158の浮き上がりが防止
されると共に、回転部材134の倒れ込みによる回転異
常も発生しなくなる。
【0103】更に、係る研磨紙158の移動によりリー
ル156と157も回転するが、前述の如く圧接部材1
76と177が従動側(上)と駆動側(下)の各リール
156、157に圧接して所定の抵抗を付与しているの
で、巻き取りモータへの通電停止後、慣性によってリー
ル156と157が回転することはなくなる。これによ
り、研磨紙158が緩んでしまうことが無くなり、打玉
との接触で捩れてしまう不都合も解消できるようにな
る。尚、従働側のみに圧接部材176(緩み防止手段)
を設けたものでもよい。
【0104】次に、このような研磨によって全ての研磨
紙158がリール157側に巻き取られた場合には研磨
カセット151を交換する必要がある。その場合には、
前述とは逆の手順で先ず回転部材134を降下させて待
避させ、抑え部材191も下側に回動させる(図4)。
また、保持部材128を持ち上げて通路部材103を装
着部116から離間する方向に回動させ、抑え片121
を側壁113側に格納する。この状態で装着部116は
後方に全て開放し、研磨カセット151の後方への脱出
を阻止する障害物は無くなるので、把手部168を持っ
て後側に引っ張ることにより、研磨カセット151は装
着部116内から容易に取り外すことができるようにな
る。
【0105】このように、本発明によれば従動側のリー
ル156に圧接して回転に所定の抵抗を付与する従動側
の圧接部材176を設けたので、駆動側のリール157
が駆動されて研磨紙158が移動され、当該移動が停止
した際に生じる従動側のリール156の慣性による回転
は、従動側の圧接部材176によって付与される所定の
抵抗によって最小限に抑えられる。
【0106】これにより、従動側のリール156の慣性
による回転によって生じる研磨紙158の緩みを極力抑
制し、係る緩みによって生じる捩れで封入式の遊技機1
内の打玉の磨き機能が低下してしまう不都合や研磨紙1
58の絡みの発生を効果的に防止することができるよう
になる。
【0107】また、駆動側のリール157に圧接して回
転に所定の抵抗を付与する駆動側の圧接部材177も設
けているので、駆動側のリール157の慣性による回転
も駆動側の圧接部材177によって付与される所定の抵
抗によって最小限に抑えることができるようになり、正
確な研磨紙158の移動を実現して、磨き性能の更なる
向上を図ることが可能となる。
【0108】更に、駆動側のリール156と従動側のリ
ール157の間に圧接部材176、177を位置させる
と共に、一端がそれぞれ各圧接部材176、177に固
定されてそれらをリール156、157側にそれぞれ付
勢するコイルバネ183、184を設け、各コイルバネ
183、184の他端を一カ所の固定ピン182にて固
定したので、部品点数の削減と構成の簡素化を図ること
ができるようになる。
【0109】尚、実施例では圧接部材176、177と
コイルバネ183、184によって研磨紙158の緩み
防止手段を構成したが、それに限らず、各リール15
6、157に圧接する板バネなどによって構成してもよ
い。また、実施例ではギヤ137、172の噛み合いに
よって滑り防止手段を構成し、ローラ171の回転を回
転部材134に伝達したが、それに限らず、環状のゴム
をローラ171と回転部材134の回転軸にそれぞれ取
り付けてそれらを圧接させてもよく、また、ベルトをロ
ーラ171と回転部材134の回転軸間に掛け渡して回
転を伝達するようにしてもよい。
【0110】また、実施例では内部に封入された打玉
(遊技媒体)を用いて遊技を行う封入式遊技機に本発明
を適用したが、それに限らず、遊技機が複数台設置され
た遊技機設置島において各遊技機の打玉を一括して研磨
する遊技用装置に本発明を適用してもよい。尚、遊技媒
体は玉に限らずコインなどであってもよい。
【0111】また、以上の実施例から請求することがで
きる発明としては、更に以下のものが考えられる。 (1)一対のリールに渡って巻回された帯状の研磨部材
を有し、移送通路内を移送される遊技媒体に前記研磨部
材を当接させることにより、前記遊技媒体の研磨を行う
研磨手段を備えた遊技用装置において、前記研磨手段
は、前記一対のリールのうち駆動側のリールを駆動して
前記研磨部材を適宜移動させる駆動手段と、前記一対の
リールのうち従動側のリールに付勢力により圧接して該
従働側のリールの回転に所定の抵抗を付与する従動側圧
接部材を有する緩み防止手段とを備え、前記研磨部材
は、着脱可能な研磨カセットに収納されることを特徴と
する遊技用装置。これにより、研磨カセットを交換する
ことにより、研磨カセットに収納されるリールと共に研
磨部材を容易に交換することができる。 (2) 一対のリールに渡って巻回された帯状の研磨部
材を有し、移送通路内を移送される遊技媒体に前記研磨
部材を当接させることにより、前記遊技媒体の研磨を行
う研磨手段を備えた遊技用装置において、前記研磨手段
は、前記一対のリールのうち駆動側のリールを駆動して
前記研磨部材を適宜移動させる駆動手段と、前記一対の
リールのうち従動側のリールに付勢力により圧接して該
従働側のリールの回転に所定の抵抗を付与する従動側圧
接部材を有する緩み防止手段とを備え、前記研磨部材
は、着脱可能な研磨カセットに収納され、前記リール
は、前記研磨カセット内壁に突設される突起により係止
されることを特徴とする遊技用装置。これにより、従動
側のリールの慣性による回転によって生じる研磨部材の
緩みを極力抑制し、係る緩みによって生じる捩れで磨き
機能が低下してしまう不都合や研磨部材の絡みの発生を
効果的に防止することができるようになる。
【0112】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、一対
のリールに渡って巻回された帯状の研磨部材を有し、移
送通路内を移送される遊技媒体に前記研磨部材を当接さ
せることにより、前記遊技媒体の研磨を行う研磨手段を
備えた遊技用装置において、前記研磨手段は、前記一対
のリールのうち、駆動側のリールを駆動して前記研磨部
材を適宜移動させる駆動手段と、前記一対のリールのう
ち、従動側のリールに付勢力により圧接して該従働側の
リールの回転に所定の抵抗を付与する従動側圧接部材を
有する緩み防止手段とを備えているので、駆動側のリー
ルが駆動されて研磨部材が移動され、当該移動が停止し
た際に生じる従動側のリールの慣性による回転は、従動
側圧接部材によって付与される所定の抵抗によって最小
限に抑えられる。
【0113】これにより、従動側のリールの慣性による
回転によって生じる研磨部材の緩みを極力抑制し、係る
緩みによって生じる捩れで磨き機能が低下してしまう不
都合や研磨部材の絡みの発生を効果的に防止することが
できるようになるものである。
【0114】請求項2の発明によれば、上記に加えて前
記緩み防止手段は、前記駆動側のリールに付勢力により
圧接して回転に所定の抵抗を付与する駆動側圧接部材を
更に有するので、駆動側のリールの慣性による回転も駆
動側圧接部材によって付与される所定の抵抗によって最
小限に抑えることができるようになり、正確な研磨部材
の移動を実現して、磨き性能の更なる向上を図ることが
可能となるものである。
【0115】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて前記緩み防止手段を、前記駆動側リールと従動側リ
ールの間に位置させると共に、一端がそれぞれ前記駆動
側圧接部材及び従動側圧接部材に固定されて各圧接部材
を前記各リール側にそれぞれ付勢する駆動側圧接用バネ
部材及び従動側圧接用バネ部材と、前記各バネ部材の他
端を一カ所にて固定する固定部とを備えて構成したの
で、緩み防止手段の部品点数の削減と構成の簡素化を図
ることができるようになるものである。
【0116】請求項4の発明によれば、上記に加えて前
記一対のリールは、それぞれ着脱自在に取り付けられる
と共に、前記一対のリールの各々を挿入する方向に位置
する前記駆動側圧接部材及び従動側圧接部材の面に、傾
斜面を形成したので、各リールを取り付ける際、各リー
ルが駆動側圧接部材と従動側圧接部材の傾斜面に当接す
ると、各圧接部材は各バネ部材の付勢力に抗して各リー
ルから離間する方向に移動されるようになる。これによ
り、リールの着脱操作が極めて容易となるものである。
【0117】請求項5の発明によれば、内部に封入され
た遊技媒体を用いて遊技を行う封入式遊技機に上記各発
明の研磨手段を取り付けたので、封入式遊技機内を循環
する遊技媒体を円滑に研磨することができるようになる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例の封入式遊技機の斜視
図である。
【図2】図1の遊技機の背面斜視図である。
【図3】図1の遊技機の玉循環ユニット部の斜視図であ
る。
【図4】図3の玉循環ユニット部の分解斜視図である。
【図5】図3の玉循環ユニット部の通路部材上部の拡大
斜視図である。
【図6】同じく図3の玉循環ユニット部の通路部材上部
のもう一つの拡大斜視図である。
【図7】図3の玉循環ユニット部の回転部材部分の拡大
図である。
【図8】同じく図3の玉循環ユニット部の回転部材部分
のもう一つの拡大図である。
【図9】図3の玉循環ユニット部の研磨装置を構成する
研磨カセットの斜視図である。
【図10】図9の研磨カセットの分解斜視図である。
【図11】図9の研磨カセットの圧接部材部分の拡大図
である。
【図12】図9の研磨カセットのリールを取り外した状
態の正面図である。
【図13】図9の研磨カセットの圧接部材部分の拡大斜
視図である。
【符号の説明】
1 遊技機 3A 上部前面枠 3B 下部前面枠 4 遊技盤 5 透明板保持枠 6 持点表示ユニット 7 表示ユニット 8 ハンドルセット 10 カードユニット装置 13 カード挿入口 15 遊技領域 16 ドラム式可変表示装置 17 始動入賞口 18 可変入賞球装置 20 透明板 49 持点表示部 55 操作部 83 取付ベース 97 玉循環ユニット部 98 研磨装置(研磨手段) 99 玉揚送装置 102 歯車 103 通路部材 115 周囲壁 116 装着部 117 切欠部 121 抑え片 124 移送通路 126 抑え部 128 保持部材 134 回転部材 137 ギヤ 138 カラー 147 センサ 151 研磨カセット 152 収納ケース 153 蓋板 156、157 リール 158 研磨紙(研磨部材) 168 把手部 171 ローラ 172 ギヤ 176、177 圧接部材 182 固定ピン 183、184 コイルバネ(バネ部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のリールに渡って巻回された帯状の
    研磨部材を有し、移送通路内を移送される遊技媒体に前
    記研磨部材を当接させることにより、前記遊技媒体の研
    磨を行う研磨手段を備えた遊技用装置において、 前記研磨手段は、前記一対のリールのうち、駆動側のリ
    ールを駆動して前記研磨部材を適宜移動させる駆動手段
    と、前記一対のリールのうち、従動側のリールに付勢力
    により圧接して該従働側のリールの回転に所定の抵抗を
    付与する従動側圧接部材を有する緩み防止手段とを備え
    ていることを特徴とする遊技用装置。
  2. 【請求項2】 前記緩み防止手段は、前記駆動側のリー
    ルに付勢力により圧接して回転に所定の抵抗を付与する
    駆動側圧接部材を更に有することを特徴とする請求項1
    の遊技用装置。
  3. 【請求項3】 前記緩み防止手段は、一端がそれぞれ前
    記駆動側圧接部材及び従動側圧接部材に固定されて各圧
    接部材を前記各リール側にそれぞれ付勢する駆動側圧接
    用バネ部材及び従動側圧接用バネ部材と、前記各バネ部
    材の他端を一カ所にて固定する固定部とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2の遊技用装置。
  4. 【請求項4】 前記一対のリールは、それぞれ着脱自在
    に取り付けられると共に、前記一対のリールの各々を挿
    入する方向に位置する前記駆動側圧接部材及び従動側圧
    接部材の面には、傾斜面を形成したことを特徴とする請
    求項3の遊技用装置。
  5. 【請求項5】 前記研磨手段は、内部に封入された遊技
    媒体を用いて遊技を行う封入式遊技機に取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請
    求項4の遊技用装置。
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