JP2001286658A - 封入玉式遊技機 - Google Patents

封入玉式遊技機

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JP2001286658A
JP2001286658A JP2000102718A JP2000102718A JP2001286658A JP 2001286658 A JP2001286658 A JP 2001286658A JP 2000102718 A JP2000102718 A JP 2000102718A JP 2000102718 A JP2000102718 A JP 2000102718A JP 2001286658 A JP2001286658 A JP 2001286658A
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game
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unit
card
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JP2000102718A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉磨き・玉揚送機能を備えた封入玉式遊技機
のメンテナンス作業性を改善する。 【解決手段】 封入玉式の遊技機1は、内部に封入され
た打玉を繰り返し弾発発射し、遊技領域に打ち込んで遊
技が行われるものであって、前面に遊技領域を構成する
遊技盤や該遊技領域に打玉を打ち込むための打球発射操
作部を有する上部前面枠及び下部前面枠3Bと、打玉を
磨いて汚れを落とすための玉磨き部98と、打玉を再び
発射可能なように揚送する玉揚送部99とを有する玉循
環ユニット部97を備え、この玉循環ユニット部を下部
前面枠の裏面側に設け、当該下部前面枠に対して開閉自
在とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機内部に封入
された打玉を繰り返し弾発発射し、遊技領域に打ち込ん
で遊技が行われる封入玉式遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種封入玉式遊技機において
は、遊技機内部に封入された打玉(封入玉)を、打球発
射操作部を操作して繰り返し弾発発射し、遊技領域に打
ち込むことにより遊技が行われ、遊技領域に設けられた
入賞領域に入賞した場合には、景品玉の代わりに遊技者
に得点(持点)が付与される構成とされている。
【0003】また、係る遊技機内に封入された打玉には
内部で循環している間に汚れが付着する。この汚れは玉
詰まりなどの不都合を引き起こすため、この種封入玉式
遊技機の玉循環経路中には玉磨き装置が取り付けられ
る。
【0004】この玉磨き装置はリール状に巻回された研
磨紙を打玉に押し付けて磨き、周囲に付着した汚れを落
とす機能を奏するものであり、係る玉磨きの方式として
は遊技領域から回収された打玉を玉揚送装置によって常
に玉磨き装置に循環させるものと、一定の間隔をおいて
玉揚送装置により打玉を玉磨き装置に循環させ、定期的
に研磨するものなどが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、封入玉式
遊技機に設けられる玉磨き装置は、玉揚送装置にて循環
される打玉を研磨紙にて磨くものであるため、研磨紙の
交換や循環経路の玉詰まり解消、或いは、玉揚送装置の
修理など、種々のメンテナンス作業が必要となってく
る。
【0006】また、係る玉磨き装置や玉揚送装置は通常
遊技機の裏側に取り付けられるため、遊技機自体のメン
テナンスを行う際には、それらを撤去して行わなければ
ならない場合もあった。そのため、メンテナンス作業が
極めて煩雑となる問題を有していた。
【0007】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、玉磨き・玉揚送機能を備
えた封入玉式遊技機のメンテナンス作業性を改善するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の封入玉式遊技機
は、内部に封入された打玉を繰り返し弾発発射し、遊技
領域に打ち込んで遊技が行われる封入玉式遊技機におい
て、前面に遊技領域を構成する遊技盤や遊技領域に打玉
を打ち込むための打球発射操作部を有する前面枠と、打
玉を磨いて汚れを落とすための玉磨き部と、打玉を再び
発射可能なように揚送する玉揚送部とを有する玉循環ユ
ニット部を備え、この玉循環ユニット部を前面枠の裏面
側に設け、当該前面枠に対して開閉自在としたことを特
徴とする。
【0009】本発明によれば、内部に封入された打玉を
繰り返し弾発発射し、遊技領域に打ち込んで遊技が行わ
れる封入玉式遊技機において、前面に遊技領域を構成す
る遊技盤や遊技領域に打玉を打ち込むための打球発射操
作部を有する前面枠と、打玉を磨いて汚れを落とすため
の玉磨き部と、打玉を再び発射可能なように揚送する玉
揚送部とを有する玉循環ユニット部を備えており、この
玉循環ユニット部を前面枠の裏面側に設け、当該前面枠
に対して開閉自在としたので、遊技機自体や玉循環ユニ
ット部の修理・点検を行う際に、この玉循環ユニット部
を開放した状態で行うことができるようになり、メンテ
ナンス作業性が著しく向上するものである。
【0010】請求項2の発明の封入玉式遊技機は、上記
において玉循環ユニット部は前面枠に対して着脱自在と
されていることを特徴とする。
【0011】請求項2の発明によれば、上記に加えて玉
循環ユニット部を前面枠に対して着脱自在としたので、
玉循環ユニット部の修理・交換作業が極めて容易となる
ものである。
【0012】請求項3の発明の封入玉式遊技機は、上記
各発明において玉循環ユニット部は取付ベースを備え、
玉揚送部はこの取付ベースに着脱自在に取り付けられて
いることを特徴とする。
【0013】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて玉循環ユニット部は取付ベースを備えており、玉揚
送部をこの取付ベースに着脱自在に取り付けたので、玉
循環ユニット部の玉揚送部の修理・交換作業性も改善す
ることができるようになる。
【0014】請求項4の発明の封入玉式遊技機は、上記
各発明において玉磨き部は循環ユニット部の玉磨き部取
付部に対して着脱自在に設けられていることを特徴とす
る。
【0015】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて玉磨き部を玉循環ユニット部の玉磨き部取付部に対
して着脱自在に設けたので、打玉の研磨により交換が必
要となった玉磨き部を容易に取り外し、新たな玉磨き部
を付け替えることができるようになり、メンテナンス性
の更なる改善を図ることが可能となるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施例の封
入玉式の遊技機1の斜視図を示し、図2はその背面斜視
図を示している。また、図3は上部前面枠3Aの斜視
図、図4は同分解斜視図をそれぞれ示し、図5は下部前
面枠3Bの分解斜視図を示している。
【0017】遊技機1は、縦長の長方形に枠組み形成さ
れた基体としての外枠2と、この外枠2の一側(向かっ
て左側)に上部が回動自在で且つ着脱自在に軸支され、
遊技機1の主要構成部の略全てが集約して設けられる上
部前面枠3Aと、この上部前面枠3Aの下側に位置して
外枠2の一側に上下を回動自在で且つ着脱自在に軸支さ
れた下部前面枠3Bとを備えている。これら上部前面枠
3Aと下部前面枠3Bとで遊技機1の前面枠を構成して
いる。尚、本発明においては実施例のように上部前面枠
3Aと下部前面枠3Bとが分離したものに限らず、これ
らが一体化された単一の前面枠でも良い。
【0018】これら上部前面枠3Aと下部前面枠3Bと
は相互に分離しており、下部前面枠3Bの一側に上部前
面枠3Aの下部が回動自在で且つ着脱自在に軸支されて
いる。上部前面枠3Aには遊技盤4が着脱自在に取り付
けられると共に、この遊技盤4の前側には開閉自在の透
明板保持枠5がこれも上部前面枠3Aに着脱自在に取り
付けられている。
【0019】また、下部前面枠3Bには前面上側に持点
表示部となる持点表示ユニット6が一側を着脱且つ開閉
自在に軸支されると共に、その下側には引落・精算用の
操作部となる表示ユニット7と打球発射操作部となるハ
ンドルセット8が何れも着脱可能に取り付けられてい
る。下部前面枠3Bには記録媒体処理装置としてのカー
ドユニット装置10が取り付けられており、前記表示ユ
ニット7内に配置され、そのカード挿入口13は当該表
示ユニット7の開口11から前方に臨んでいる。尚、上
記上部前面枠3Aはカードユニット装置10を設けた下
部前面枠3Bの上側で開閉且つ着脱に設けられている。
また、下部前面枠には打球発射操作部となるハンドルセ
ット8に対応した打球発射装置106が取り付けられて
いる。
【0020】遊技盤4は、略正方形状の合板により形成
され、その前面には円形渦巻き状に誘導レール14が取
り付けられ、この誘導レール14の内側が遊技領域15
とされている。この遊技領域15には、実施例ではドラ
ム式可変表示装置16と、このドラム式可変表示装置1
6の可変表示を許容する始動入賞口17と、可変入賞球
装置18など(何れも電気的遊技装置となる)が設けら
れている。
【0021】遊技内容は、ドラム式可変表示装置16に
導出された表示結果が大当たり図柄になると、これに伴
って特定遊技状態が発生して可変入賞球装置18を所定
の態様で開放制御するものである。尚、本発明に係る特
定遊技状態(特定の遊技価値)は、上記に限らず、下記
に示すように〜の制御のうち何れか一つの制御又は
それらを組み合わせた制御を実行する状態であれば良
い。
【0022】即ち、.打玉の入賞を容易にする第一の
状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態
とに変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的
に、又は、間欠的に第一の状態にする制御。.特定の
入賞又は通過領域での打玉の検出を介在させ、打玉の入
賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞できない又は
入賞し難い第二の状態とに変化可能な可変入賞球装置に
対して所定時間連続的に、又は、間欠的に第一の状態に
する制御。.打玉の入賞に係わらず所定数の景品玉或
いは持点を直接付与する制御。.有価価値を有する記
録媒体(カードやレシートなど)に対して有価価値数を
加算する制御。
【0023】前記透明板保持枠5には、遊技盤4の遊技
領域15を透視し得る円形の透視窓19が開設され、こ
の透視窓19にはその裏側から複層ガラスから成る透明
板20が着脱自在に装着されている。透視窓19の外周
には、その上部に装飾LED21が設けられ、左右両側
方には、装飾ランプ22が設けられている。この装飾L
ED21や装飾ランプ22は遊技状態に応じて点灯又は
点滅されるものであり、特定遊技状態の発生などを遊技
者に報知すると共に、遊技の雰囲気を盛り上げるように
構成されている。
【0024】透明板保持枠5の軸支側上部には入賞玉の
発生に基づいて所定数の得点が付与されたことを報知す
る賞球LED24が設けられ、透明板保持枠5の上部左
右には、遊技の進行に応じた効果音を発生する効果音ス
ピーカ25が設けられている。尚、透明板保持枠5の一
側には、上部前面枠3Aに設けられた軸受金具26及び
回転軸27とそれぞれ係合して透明板保持枠5を上部前
面枠3Aに回動且つ着脱自在に取り付ける回転軸28及
び軸受金具29が設けられている。
【0025】更に、透明板保持枠5の他側(向かって右
側)には、上部前面枠3Aに対する閉塞状態を保持する
係支片30が設けられると共に、遊技盤4の前面に貼付
される証紙(図示せず)を視認させるための開口31が
穿設されている。そして、上部前面枠3Aの他側には透
明板保持枠5の係支片30が係脱自在に係支する係支部
9が形成されている。
【0026】下部前面枠3Bは上方に延在して外枠2と
上部前面枠3A間に介在する上部枠体12を備えてお
り、この上部枠体12の一側中央より下側には軸受金具
41が設けられ、この軸受金具41には回転軸40が立
設されている。また、外枠2の一側上隅部にはヒンジ板
33が取り付けられている。そして、上部前面枠3Aの
一側上下に取り付けられた軸受金具26、23はこれら
ヒンジ板33と回転軸40に回動自在で着脱自在に軸支
される(図3、図5に矢印A、Bで示す)。更に、上部
前面枠3Aの他側には上部枠体12に対する閉塞状態を
保持する係支片34が設けられると共に、上部枠体12
の他側にはこの係支片34が係脱自在に係支する係支部
35が形成されている。
【0027】外枠2の一側下部にはヒンジ板36と回転
軸37が取り付けられ、下部前面枠3Bの一側下部には
このヒンジ板36の回転軸37に回動且つ着脱自在に係
合する軸受金具38が取り付けられている。そして、下
部前面枠3Bの上部枠体12の一側上隅に設けられた係
支片39は外枠2一側上部のヒンジ板33に回動且つ着
脱自在に軸支される。
【0028】また、下部前面枠3B及びその上部枠体1
2の他側には係支片42が取り付けられ、外枠2にはこ
の係支片42が係脱自在に係支する係支部43が形成さ
れている(図6)。
【0029】係る構成により、上部前面枠3Aの係支片
34が下部前面枠3Bの上部枠体12の係支部35に係
支されている状態では、下部前面枠3Bを回動させるこ
とにより、上部前面枠3Aと下部前面枠3Bは外枠2に
対して一体に開閉自在となる。一方、下部前面枠3Bの
係支片42が外枠2の係支部43に係支されている状態
では、上部前面枠3Aの係支片34を係支部35から外
すことにより、上部前面枠3Aのみが開閉自在となる。
【0030】このように、上部前面枠3Aのみ開閉とす
る状態と上部前面枠3Aと下部前面枠3Bを一体的に開
閉する状態を選択できるようにしたので、それぞれに設
けられた各機器のメンテナンスが極めて容易となる。ま
た、下部前面枠3Bを残しておいて上部前面枠3Aのみ
交換することもできるようになるので、リサイクル性が
向上する。
【0031】下部前面枠3Bの前面には何れも硬質合成
樹脂製の前記持点表示ユニット6、表示ユニット7、ハ
ンドルセット8及びカバー部材44、45が着脱可能に
取り付けられ、これらによって下部前面枠3Bの前面は
被覆される。従って、前記持点表示ユニット6、表示ユ
ニット7及びハンドルセット8もカバー部材として機能
する。尚、表示ユニット7やカバー部材44、45は位
置決めしてビス若しくはナット止めにて下部前面枠3A
に前面から着脱可能に取り付けられている。
【0032】このように、下部前面枠3Bの前面を覆う
持点表示ユニット6、表示ユニット7、ハンドルセット
8及びカバー部材44、45を着脱可能に取り付けてい
るので、遊技機1のデザイン変更の際にはこれらのみを
交換することが可能となり、模様替えに要するコスト削
減を図ることができるようになる。
【0033】即ち、上記持点表示ユニット6は、軸受金
具41とその下方の回動孔46に回動且つ着脱自在に係
合する回転軸47を一側上下に備えたカバー部材48を
備え、このカバー部材48に例えばドットマトリックス
式のLED若しくはLCDから構成される持点表示部4
9(電気的表示部)が斜め上方に向けて露出して取り付
けられ、その裏面にはこの持点表示部49の回路基板
(図示せず)も取り付けられている。そして、この持点
表示部49には遊技者が遊技の結果獲得した持点が表示
される。尚、この持点表示部49には玉詰まり時などに
店員を呼び出す際の表示を例えば「CALL」などの形
式で表示し、或いは、中座する際には「中断中」などの
表示が行えるように構成されている。
【0034】また、持点表示ユニット6のカバー部材4
8の他側には係支片50が取り付けられており、この係
支片50は下部前面枠3Bの他側に形成された係支部5
1(図5の円内に拡大して示す)に係脱自在に係合す
る。下部前面枠3Bには施錠装置52及び53が設けら
れており、施錠装置52を鍵で例えば右に回すと透明板
保持枠5の係支片30と係支部9との係合が解除され、
それによって、透明板保持枠5が開放可能となる。ま
た、この施錠装置52を左に回せば、今度は上部前面枠
3Aの係支片34と係支部35との係合が解除され、そ
れによって、上部前面枠3Aが開放可能となる。
【0035】尚、持点表示ユニット6の係支片50と係
支部51との係合は、この上部前面枠3Aを開放した状
態で解除可能となる。更に、施錠装置53を鍵で回す
と、下部前面枠3Bの係支片42と係支部43との係合
が解除され、それによって、下部前面枠3Bと上部前面
枠3Aが一体に開放可能となるものである。
【0036】表示ユニット7は、持点表示ユニット6の
下側中央から前方に突出するカバー部材54を備えてお
り、このカバー部材54の上面には、後に詳述する引落
・精算操作用の各種スイッチや電気的表示部が集約して
配設された操作部55が構成されており、その側方には
灰皿56が形成されている。また、カバー部材54は下
部前面枠3B側にてナットにて着脱可能に取り付けられ
ている。この表示ユニット7のカバー部材54内には上
記操作部55の各スイッチや電気的表示部の回路基板
(図示せず)が取り付けられており、これらは一体とし
て下部前面枠3Bに着脱可能に取り付けられている。そ
して、前述した如くこの表示ユニット7内にはカードユ
ニット装置10が配置され、カード挿入口13に対する
開口11を設けたカバー部材54によって前記カード挿
入口13を除く部位が隠蔽されている。
【0037】ハンドルセット8は、ハンドルリング57
Aを備えた操作ハンドル57と、この操作ハンドル57
を下部前面枠3Bに着脱可能に取り付けるためのカバー
部材58とから構成されている。カバー部材58には、
ハンドルセット8を下部前面枠3Bに穿設された取付孔
に着脱可能に取り付けて固定するための取付ボルト(図
示せず)が一体的に設けられている。また、操作ハンド
ル57にはスイッチ配線60が接続されており、ハンド
ルセット8が取り付けられた状態で下部前面枠3Bに穿
設された挿通孔59から裏面に挿通される。尚、前記施
錠装置53はこのハンドルセット8の右上部に位置して
いる。
【0038】このような遊技機1は、外枠2を遊技機設
置島に固定することにより、複数台並設される。尚、実
施例では外枠2に上部前面枠3Aや下部前面枠3Bを着
脱且つ回動自在に枢支する方式としたが、それに限ら
ず、各前面枠3A、3Bを直接遊技機設置島の図示しな
いフレームに着脱且つ回動自在に枢支する方式でも良
い。即ち、その場合には遊技機設置島のフレームが基体
の役目をするので、外枠2は必要ないものとなる。
【0039】図7は前述した表示ユニット7の斜め上方
に指向された上面に構成された操作部55の平面図であ
る。操作部55には、例えば複数桁の7セグメントLE
D(或いはLCD)表示器で構成された残高表示部6
4、景品持玉表示部65と、各種操作スイッチ(精算ス
イッチ66、中断スイッチ67、玉貸スイッチ68、自
動玉貸スイッチ69、リプレースイッチ70、カードデ
ータスイッチ71、呼出スイッチ74)と、各種LED
(カード残高LED72、リプレー回数LED73、景
品持玉LED75、貯玉LED76、自動玉貸LED7
7、中断LED78)が集約して設けられている。
【0040】これら残高表示部64、景品持玉表示部6
5、精算スイッチ66、中断スイッチ67、玉貸スイッ
チ68、自動玉貸スイッチ69、リプレースイッチ7
0、カードデータスイッチ71、呼出スイッチ74、カ
ード残高LED72、リプレー回数LED73、景品持
玉LED75、貯玉LED76、自動玉貸LED77、
中断LED78は、表示ユニット7内に設けられた前記
回路基板に電気的に接続されている。この回路基板と前
記持点表示ユニット6の持点表示部49の回路基板は、
遊技機1内の後述する遊技制御基板81やカードユニッ
ト装置10内のカードユニット制御基板10Aと共に後
述する台管理装置111に電気的に接続され、上記各種
操作スイッチの押圧操作信号を遊技制御基板81やカー
ドユニット制御基板10Aに出力すると共に、これらの
制御基板から各種信号の入力を受け、各表示部及びLE
D(LCD)の点灯制御を実行する。
【0041】このような遊技機1で遊技を行なうために
は、まずICカードから成る持点カードをカードユニッ
ト装置10のカード挿入口13に挿入する。この持点カ
ードは、例えば遊技場に設置されたカード販売機で購入
することができる。カード販売機から発行された持点カ
ードには、当該カードが発行された遊技場を特定可能な
遊技場コード、複数の持点カードの中から当該持点カー
ドを特定可能な識別情報、持点カード購入の際に遊技者
が支払った金額に応じてその上限が定められるカード残
高などが記録されている。
【0042】そして、上記持点カードがカードユニット
装置10のカード挿入口13に挿入された場合には、そ
の記録情報が内部のカードリーダライタにより読み取ら
れて表示部55に設けられた残高表示部64に持点カー
ドのカード残高が表示される。また、この場合はカード
残高LED70が点灯する。この場合、図7に示す如く
10000(円)がカード残高として存在していること
が表示されている。
【0043】尚、遊技者が貯玉(遊技場預り持点)で遊
技する場合には、リプレースイッチ70を押す。このリ
プレースイッチ70が押されると、残高表示部64には
貯玉のリプレー回数(回)が表示されると共に、カード
残高LED72が消灯し、リプレー回数LED73が点
灯する。そして、もう一回リプレースイッチ70を押せ
ば残高表示に復帰する。
【0044】次に、自動玉貸スイッチ69が押されてい
ない場合には、遊技機1は持点カードからの有価価値の
引落モード、即ち、貸出モードが玉貸モードとなり、自
動玉貸LED77は消灯している。この貸出モードが玉
貸モードに設定されている場合には、遊技者が玉貸スイ
ッチ68を押す操作に基づいてカード残高が引き落とさ
れ、遊技に使用可能な持点が貸し出される。
【0045】尚、有価価値の引落モードには玉貸モード
の他、自動玉貸モード、再プレイモード、自動再プレイ
モードがある。リプレースイッチ70が押されていない
状態で、自動玉貸スイッチ69が押されると自動玉貸モ
ードとなり、自動玉貸LED77が点灯する。リプレー
スイッチ70が押されている状態で、自動玉貸スイッチ
69が押されていない場合には再プレーモードとなり、
自動玉貸LED77は消灯すると共に、その状態で自動
玉貸スイッチ69が押されると自動再プレーモードとな
り、自動玉貸LED77が点灯することになる。
【0046】上記玉貸モードにおいて、玉貸スイッチ6
8を押せば、持点カードのカード残高から所定数のカー
ド残高が引き落とされて残高表示部64でカード残高が
減算更新表示される。一方、カード残高の引き落としと
引き換えに所定数の持点が遊技者に付与され、付与され
た持点数が前記持点表示ユニット6の持点表示部49に
加算更新表示される。この場合の持点は持点表示部49
にて大きく表示されるので、遊技者の視認性は良好とな
り、持点のアピール度が向上する。
【0047】持点表示部49に持点が存在する状態で操
作ハンドル57を操作すれば、遊技機1内に封入されて
いる打玉が後述する如く打球ハンマ105により一発ず
つ遊技領域15内に打ち込まれる。打ち込まれた打玉は
発射玉検出器114(図11)により一つずつ検出さ
れ、検出のある毎に持点表示部49の持点数が一つずつ
減算更新表示される。
【0048】発射勢いが弱すぎて遊技領域15にまで到
達しなかった打玉はファール玉入口より回収され、遊技
盤4の裏面に設けられたファール玉検出器116(図1
1)で検出される。ファール玉が検出されるごとに持点
表示部49で持点数が一つずつ加算更新表示される。こ
れにより、遊技者の打玉が遊技領域15にまで到達する
機会を得ることなく減算更新された持点を有効に再度使
用することができる。
【0049】打玉が始動入賞口17、或いは、可変入賞
球装置18に入賞すれば、その入賞に応じて所定数の持
点が遊技者に付与される。遊技者に付与された持点は、
持点表示部49に加算更新表示される。また、いずれの
入賞口にも入賞しなかった打玉はアウト口より回収され
る。
【0050】遊技領域15に打ち込まれた打玉が始動入
賞口17に入賞すればドラム式可変表示装置16で図柄
の可変表示が開始される。そして、ドラム式可変表示装
置16の可変表示結果が予め定められた特定の表示態様
(たとえば777)となれば、所謂大当りが発生する。
大当りが発生すれば、可変入賞球装置18が開成状態と
なり遊技者にとって有利な第一の状態となる。この第一
の状態は打玉の可変入賞球装置18への所定個数(たと
えば10個)の入賞、あるいは所定期間(たとえば30
秒間)の経過のうち、いずれか早い方の条件が成立する
ことにより終了して遊技者にとって不利な第二の状態、
すなわち、可変入賞球装置18が閉成した状態となる。
【0051】可変入賞球装置18が第一の状態となって
いる期間中に可変入賞球装置18内に進入した打玉は入
賞個数検出器117(図11)、或いは、特定入賞玉検
出器118(図11)により検出される。打玉が特定入
賞玉検出器118により検出されれば、その回の可変入
賞球装置18の第一の状態が終了するのを待って再度可
変入賞球装置18を第一の状態に制御する繰り返し継続
制御が行なわれる。この繰り返し継続制御の上限回数は
たとえば16回と定められている。
【0052】繰り返し継続制御がすべて終了して、所謂
大当り状態が終了すれば、その時点で持点表示部49に
表示されている持点はすべて景品交換用の景品交換持点
に変換され、遊技者が最終的に遊技を終えるまで記憶さ
れる。そして、遊技者が遊技終了操作を行ない、持点カ
ードがカードユニット装置10から排出される際に持点
カードにこの景品交換持点が累積記憶される。
【0053】尚、持点表示部49に表示されていた持点
が景品交換持点に変換されると同時に持点表示部49の
表示は0にクリアされる。従って、大当りの終了後、遊
技を続行するためには、改めてカード残高の引落操作を
行なわなければならない。また、一時的に累積記憶され
ている景品交換持点を引き落として遊技に使用すること
はできず、さらに持点カードに既に記録されている景品
交換持点が存在するとしても、直接これを引き落として
遊技に使用することはできない。
【0054】景品交換持点は、原則として景品交換専用
の持点として定められているからである。なお、この景
品交換持点と区別する意味で、特に持点表示部49に表
示され遊技に直接使用可能な持点のことを遊技持玉と呼
ぶ。持点表示部49には常時この遊技持玉が表示され
る。一方、景品持玉表示部65には上記景品交換持点を
表示する。これを景品持玉と呼び、この際には貯玉LE
D76は消灯して景品持玉LED75が点灯する。
【0055】尚、先の説明では、大当り状態が終了した
時点で持点表示部49に表示されている遊技可能持点
(遊技持玉)が景品交換持点(景品持玉)に変換される
旨、説明したが、大当り成立時にドラム式可変表示装置
16に停止表示されている図柄が予め定められたラッキ
ーナンバーと一致する場合には、これに基づいた大当り
状態終了後、前述した持点の変換処理を実行することな
く遊技可能持点を継続して遊技に使用可能な「持点遊
技」が許容される。そして、予め定められたアンラッキ
ーランバーがドラム式可変表示装置16に停止表示さ
れ、大当りが発生したことを条件に持点遊技の許容状態
が取り消されて大当りの終了後に前述した持点の変換処
理が実行される。
【0056】ここで、遊技機1での遊技状況に応じて持
点数(遊技持玉)が残り少なくなれば、再度玉貸スイッ
チ68を押圧操作することにより、カード残高が減算更
新されると共に、持点(遊技持玉)を加算更新させるこ
とができる。しかしながら、カード残高のこのような引
落操作が面倒である場合には、自動玉貸スイッチ69を
押圧操作して前述の自動玉貸モードに変更すればよい。
これにより、遊技可能持点が所定数以下になれば自動的
にカード残高が引き落とされて持点表示部49に所定数
の持点が加算更新表示されるようになる。モードが自動
玉貸モードにある場合には、自動玉貸LED77が点灯
してその旨が表示される。
【0057】次に、食事を採るなどの目的のために一旦
遊技を中断したい場合には、中断スイッチ67を押すこ
とにより、中断途中から遊技を再開させる権利を有した
状態で遊技を中断することができる。この中断中には中
断LED78が点灯すると共に、持点表示部49には
「中断中」の文字表示が大きく成される。また、中断が
行なわれた際にカードユニット装置10に挿入されてい
た持点カード以外のカードを使用した遊技が拒絶され
る。
【0058】遊技を終了する場合には、精算スイッチ6
6を押せばよい。これにより、残高表示部64に表示さ
れているカード残高、および持点表示部49に表示され
ている遊技可能持点(遊技持玉)が、それぞれ更新後の
情報として持点カードに記録される。また、景品交換持
点(景品持玉)が存在する場合には、これが持点カード
に記録される。
【0059】尚、既に持点カードに以前遊技で獲得した
景品交換持点が記録されている場合には、景品交換持点
が加算更新されることとなる。以上において、持点カー
ドには、カード残高の他、遊技可能持点(遊技持玉)お
よび景品交換持点(景品持点)がそれぞれ記録されてい
ることとなる。情報の書き換えが終了した持点カード
は、カードユニット装置10のカード挿入口13から排
出される。
【0060】持点カードに記録される景品交換持点(景
品持玉)および遊技可能持点(遊技持玉)は、それぞれ
の持点を所有することとなった当日限りにおいて有効な
持点である。従って、遊技可能持点を当日中に遊技に使
用しない場合や景品交換持点および遊技可能持点を当日
中に景品交換に使用しない場合には、翌日以降はそれら
の持点は無効扱いとなる。遊技場内には、これらの持点
を当日以降も景品交換に有効に使用可能な有価価値であ
る「貯玉」に変換するための変換処理装置が設けられて
いる。
【0061】例えば、この種の変換処理装置は遊技場内
のスペースを有効活用するために景品交換操作を行なう
ための景品交換処理装置と兼用構成されている場合が多
い。景品交換持点あるいは遊技可能持点を「貯玉」に変
換したい場合には、それらの持点の記録された持点カー
ドを前記変換処理装置に挿入し、貯玉に変換したい持点
の種類(遊技可能持点、景品交換持点)および持点数を
指定して実行操作すればよい。これにより、指定された
持点が「貯玉」に変換され、持点カードに記録される。
尚、持点カードには直接記録されず、会員管理コンピュ
ータなどで記憶しておくようにしてもよい。
【0062】尚、操作以前に既に過去の変換操作に基づ
いて「貯玉」が存在する場合には、これに累積して加算
更新されることになる。ここで「貯玉」を定義付けるな
らば、「貯玉」とは、持点を遊技場預かりとして累積的
に保管された有価価値となる。持点を「貯玉」に変換す
ることにより、遊技行為当日のみならず過去において獲
得した持点を累積的に保管できることとなる。遊技者
は、貯玉を繰り返し行なうことにより、一度の遊技では
獲得することが困難な景品交換額の大きな景品を獲得す
ることが可能となる。また、「貯玉」の量に応じて遊技
場毎に様々なサービスも可能となる。
【0063】一方、持点カードに記録されているカード
残高や遊技可能持点を使用することなく、貯玉を用いて
遊技を行ないたいという遊技者のニーズがある。このよ
うな場合には、操作部55のリプレースイッチ70を押
して、持点の引き落としを行なう際に、これをカード残
高から行なうのか、貯玉から行なうのかを選択できるよ
うに構成されている。
【0064】即ち、操作部55に設けられたリプレース
イッチ70を押すことにより、貸出モードは貯玉からリ
プレー回数(貯玉数÷1回の引き落し玉数=持点で計算
されるリプレーの許容回数で、1回リプレーするごとに
リプレー1回に対応する貯玉数が減算される。)を引き
落とす前記再プレイモード或いは自動再プレイモードと
なる。尚、貸出モードが再プレイモードに設定されてい
る場合には、玉貸スイッチ68の押圧操作に基づいて貯
玉からリプレー回数が引き落とされ、貸出モードが自動
再プレイモードに選択されている場合には、遊技者の持
点数が所定数以下となれば自動的に貯玉から所定数のリ
プレー回数が引き落とされるように構成されている。
【0065】貸出モードが再プレイモードあるいは自動
再プレイモードに設定されている場合には、残高表示部
64にはカード残高に代えて遊技に使用可能なリプレー
回数が表示される。また、この場合はリプレー回数LE
D73が点灯する。ここで、「再プレイ(リプレー)」
とは、特に貯玉を用いて遊技を行なうこと、或いは、そ
の状態をいう。尚、この貯玉数はカードデータスイッチ
71を押すことにより、景品持玉表示部65に切り換え
て表示させることができる。
【0066】ここで、遊技領域15にて玉詰まりなどが
生じた場合には、呼出スイッチ74を押圧操作する。こ
の呼出スイッチ74が押圧されると、遊技機設置島に設
けられた呼出表示器が点灯すると共に、持点表示部49
には「CALL」の文字が大きく表示され、店員による
メンテナンスを促す。
【0067】次に、図2、図8〜図10において遊技機
1の背面側には、上部前面枠3Aの裏側に対応して開閉
部材82が設けられると共に、その下側の下部前面枠3
Bに対応して取付ベース83が設けられている。開閉部
材82は取付ベース83とは別体で構成され、取付ベー
ス83の上方に位置している。この開閉部材82は、図
8に示す如く上部前面枠3Aの裏面一側に設けられた回
転軸84に開閉部材82一側上下の係合孔85を回動且
つ着脱自在に係合することにより軸支され、その非枢支
側をロック機構86によって上部前面枠3Aに係脱自在
に固定されている。
【0068】尚、上部前面枠3Aの裏面周囲の複数箇所
に遊技盤固定レバー87a、87b、87cが設けられ
ている。そして、遊技機1の背面側において遊技盤4
は、上部前面枠3A内に納められ、遊技盤固定レバー8
7a、87b、87cにより着脱自在に固定されてい
る。
【0069】そして、遊技機1の背面の遊技盤4の中央
部には、機構板88が設けられており、その中央部に前
記ドラム式可変表示装置16が取り付けられている。開
閉部材82はこのドラム式可変表示装置16の左右及び
上側を囲むような略門型形状に形成されており、ドラム
式可変表示装置16の上側に位置する開閉部材82の裏
面には遊技機1の遊技内容を制御するためのマイクロコ
ンピュータから成る前記遊技制御基板81が着脱自在に
ネジ止めされている。そして、この遊技制御基板81に
は、信号の入出力を行なうための配線が接続されるコネ
クタ81Aが設けられている。
【0070】また、遊技制御基板81の後方から見て右
側には情報端子板89が開閉部材82に着脱自在にネジ
止めされている。情報端子板89には、外部(たとえば
ホールコンピュータ)と遊技機1との間の信号線を接続
するための端子や外部電源供給線が接続される電源ソケ
ット、電源スイッチ、コネクタなどが設けられている。
また、この情報端子板89の下側であって、ドラム式可
変表示装置16の後方から見て右側には電飾制御基板9
1が開閉部材82に着脱自在にネジ止めされている。こ
の電飾制御基板91は遊技制御基板81に電気的に接続
され、前記装飾LED21や装飾ランプ22などの電飾
の点灯を制御する。尚、効果音スピーカ25や後述する
カードユニット用スピーカ109を制御する音声制御基
板(後述する図11では112で示す)も遊技制御基板
81から分離して設け、電飾制御基板91同様に開閉部
材82に着脱自在に取り付けても良い。
【0071】このように上部前面枠3A裏側に着脱且つ
開閉自在の開閉部材82を取り付け、この開閉部材82
に遊技制御基板81や情報端子板89、電飾制御基板9
1を取り付けているので、これら各基板の交換、メンテ
ナンスが容易となる。また、開閉部材82を開いた状態
で上部前面枠3Aのメンテナンスを行えるので、ドラム
式可変表示装置16や遊技盤4の修理・交換も容易とな
る。特に、開閉部材82は取付ベース83とは別体に構
成されているので、後述する玉循環ユニット部97を開
閉すること無くこれらの作業を行うことができるように
なる。
【0072】一方、取付ベース83は、図9、図10に
示す如く下部前面枠3Bの裏面一側に設けられた回転軸
93に取付ベース83一側の係合孔94を回動且つ着脱
自在に係合することにより軸支され、その非枢支側をロ
ック機構95によって下部前面枠3Bに係脱自在に固定
されている。
【0073】ここで、遊技機1の始動入賞口17や可変
入賞球装置18内に進入した打玉(入賞玉)は遊技盤4
の裏面側に導かれる。この遊技盤4の裏面下方における
下部前面枠3Bの裏側には、この遊技機1において打玉
の循環経路の一部を構成する玉循環ユニット部97が設
けられている。この玉循環ユニット部97は、前記取付
ベース83と、この取付ベース83の後方から見て右側
にネジ止めと係合にて着脱自在に取り付けられた後述す
る玉揚送部99などから構成され、この玉揚送部99の
玉磨き部取付部にはカセット式の玉磨き部98が着脱自
在に取り付けられている(図10)。尚、玉磨きの方法
としては係るカセット式に限らず、ブラシで打玉の汚れ
を拭き取る方式や洗浄液で洗浄する方式などの他の方法
でも良い。また、玉磨き部98を着脱自在とする方法と
しては、ビス止め或いは係止爪や回転式のレバーなどが
考えられ、特に限定されるものではない。
【0074】このように下部前面枠3Bの裏側に開閉且
つ着脱自在の取付ベース83を取り付け、この取付ベー
ス83に玉揚送部99、玉磨き部98などを着脱自在に
取り付けて玉循環ユニット部97を構成しているので、
玉循環ユニット部97の修理・交換メンテナンスが容易
となると共に、下部前面枠3B内の各機器のメンテナン
スも取付ベース83を開いた状態で行えるので、作業は
極めて容易となる。
【0075】また、玉循環ユニット部97には玉揚送部
99が設けられ、この玉揚送部99には受け樋部101
とこの受け樋部101に受け止められた打玉を揚送する
歯車102が設けられている。遊技盤4の裏面に導かれ
た入賞玉は入賞個数検出器117や特定入賞個数検出器
118にて検出処理された後、受け樋部101に送られ
る。また、アウト口より回収されたアウト玉はアウト玉
検出器119(図11)にて検出処理された後、同様に
受け樋部101に送られる。
【0076】このようにして受け樋101に回収された
打玉は、歯車102にて玉磨き部98に揚送される。こ
の玉磨き部98には巻出しリール98Aと巻き取りリー
ル98Bとの間に張られたテープ状の研磨紙が設けられ
ており、玉磨き部98に揚送された打玉にはこの研磨紙
が押し付けられて研磨される。
【0077】玉磨き部98にて研磨された打玉はその
後、前側循環ユニット部103に導入される。尚、前記
ファール玉はファール玉入口に回収されてファール玉検
出器116で検出処理された後、この前側循環ユニット
部103に導入される。この前側循環ユニット部103
は持点表示ユニット6の後側に位置して下部前面枠3B
上部一側の係支部104にユニット部103の係支孔1
03Aを回動且つ着脱自在に係支されている(図5)。
【0078】下部前面枠3Bの上部には、打玉を弾発発
射するための打球発射装置106が取り付けられてい
る。打球発射装置106には、前記打球ハンマ105や
打球モータ107が含まれている。前述したように前側
循環ユニット部103に導入された打玉は当該前側循環
経路ユニット103に形成された発射玉供給通路の傾斜
に沿って所定の打球発射位置へ導かれる。
【0079】打球発射位置へ導かれた玉は、打球ハンマ
105により発射レール108に向けて発射される。こ
の発射レール108の上端108A(先端)は、上部前
面枠3Aが閉じられた状態で、前記誘導レール14の下
端14A(入口端)に対応する位置に形成されている。
そして、前記ハンドルセット8の操作ハンドル57が操
作されると打球モータ107が駆動され、上述の如く打
球発射位置に一個ずつ供給された打玉を発射レール10
8に向けて発射する。発射レール108を上昇した打玉
は誘導レール14に誘導されて遊技領域15に打ち込ま
れることになる。以上のようにして、遊技機1内に封入
されている打玉が繰返し循環して遊技機1に使用され
る。
【0080】尚、下部前面枠3Bの中央部にはカードユ
ニット装置10の近傍であって、表示ユニット7の後方
に位置してカードユニット用スピーカ109が取り付け
られている(図9)。更に、外枠2の下端左裏面には台
管理装置111が取り付けられている。この台管理装置
111は前記カードユニット装置10のカードユニット
制御基板10Aからの各種カード情報や遊技制御基板8
1からの遊技情報を受けると共に、表示ユニット7内の
回路基板から各種スイッチの操作情報を受け、前述した
玉貸などの制御や持点表示部49の表示制御などを実行
する。また、前記情報端子板89を介してホールコンピ
ュータなどとの間で情報の授受を行う。
【0081】この台管理装置111と遊技制御基板81
や情報端子板89、カードユニット装置10、持点表示
部49などとの間の配線は、遊技機1の裏面の向かって
右側(枢支側)に沿って配設されている。これにより、
上部前面枠3Aや下部前面枠3B、開閉部材82が回動
する際にも支障がないように構成されている。尚、この
台管理装置111を下部前面枠3B裏面に取り付けても
良い。
【0082】次に、図11は遊技機1の電気回路のブロ
ック図を示している。台管理装置111は前述の如く遊
技制御基板81、カードユニット制御基板10Aと接続
される。また、台管理装置111には前記各検出器と接
続される検出回路113、操作部55の各スイッチや電
気的表示部の回路基板や持点表示部49の回路基板と接
続される入出力回路121、情報端子板89、電飾制御
基板91、玉揚送部99の歯車102を駆動するリフト
モータ102Mの制御を行うためのリフト制御回路12
3、カセット式の玉磨き部98の研磨紙の巻き取りモー
タ98Mの制御を行うための研磨制御回路124及び巻
き取りモータ98Mの過負荷状態を検出する過負荷検出
回路126、打球発射装置106の打球モータ107を
制御するための発射制御回路127などが接続されてい
る。
【0083】更に、この実施例では前述の如く音声制御
基板112が遊技制御基板81から分離され、台管理装
置111及び遊技制御基板81に接続されており、音声
制御基板112には効果音スピーカ25とカードユニッ
ト用スピーカ109が電気的に接続される。
【0084】台管理装置111及び各基板による打球発
射、カード処理、発光・表示制御、遊技制御、リフトモ
ータ102Mで駆動される歯車102による玉循環など
の各制御は前述した通りであるので、ここでは説明を省
略する。玉磨きに関しては、台管理装置111は巻き取
りモータ98Mによって一定の間隔で予め規定された量
だけ研磨紙を更新する。
【0085】更に、台管理装置111は音声制御基板1
12を用いて効果音スピーカ25から遊技の進行に応じ
た効果音(BGMを含む)を発生する。また、玉貸スイ
ッチ68や精算スイッチ66が押圧操作されるとカード
ユニット用スピーカ109から音声による応答を行う。
例えば玉貸スイッチ68が押圧された場合には音声制御
基板112に内蔵された音声合成回路により「がんばっ
て下さい。」などと発声し、精算スイッチ66が押圧さ
れた場合には「ありがとうございました。」などと発声
する。
【0086】また、持点カードの読み取り不能などのカ
ードエラーが生じた場合には、音声制御基板112の音
声合成回路により、例えば「係員を呼んでください。」
などの発声を行うものである。
【0087】以上詳述した如く本発明では、内部に封入
された打玉を繰り返し弾発発射し、遊技領域に打ち込ん
で遊技が行われる封入玉式遊技機1において、前面に遊
技領域15を構成する遊技盤4や該遊技領域15に打玉
を打ち込むための操作ハンドル57を有する上部前面枠
3Aや下部前面枠3Bと、打玉を磨いて汚れを落とすた
めの玉磨き部98と、打玉を再び発射可能なように揚送
する玉揚送部99とを有する玉循環ユニット部97を備
えており、この玉循環ユニット部97を下部前面枠3B
の裏面側に設け、この下部前面枠3Bに対して開閉自在
としたので、遊技機1自体や玉循環ユニット部97の修
理・点検を行う際に、この玉循環ユニット部97を開放
した状態で行うことができるようになり、メンテナンス
作業性が著しく向上する。
【0088】また、玉循環ユニット部97を下部前面枠
3Bに対して着脱自在としたので、玉循環ユニット部9
7の修理・交換作業が極めて容易となる。更に、玉循環
ユニット部97は取付ベース83を備えており、玉揚送
部99をこの取付ベース83に着脱自在に取り付けたの
で、玉循環ユニット部97の玉揚送部99の修理・交換
作業性も改善することができるようになる。
【0089】また、玉磨き部98を玉循環ユニット部9
7の玉磨き部取付部に対して着脱自在に設けたので、打
玉の研磨により交換が必要となった玉磨き部98を容易
に取り外し、新たな玉磨き部98を付け替えることがで
きるようになり、メンテナンス性の更なる改善を図るこ
とが可能となる。
【0090】尚、また、実施例では持点カードとしてI
Cカードを採り上げて本発明を説明したが、該持点カー
ドは接触型、非接触型どちらのICカードでも実施可能
であり、また、磁気ストライプ、バーコード、マークシ
ート等の記録方法を使用した記録媒体であっても良い。
また、以上の実施例から請求することができる発明とし
ては、更に以下のものが考えられる。(1) 内部に封
入された打玉を繰り返し弾発発射し、遊技領域に打ち込
んで遊技が行われる封入玉式遊技機において、前面に前
記遊技領域を構成する遊技盤や該遊技領域に打玉を打ち
込むための打球発射操作部を有する前面枠と、前記打玉
を磨いて汚れを落とすための玉磨き部と、前記打玉を再
び発射可能なように揚送する玉揚送部と、取付ベースと
を有する玉循環ユニット部を備え、この取付ベースを前
記前面枠の裏面側に着脱且つ開閉自在に取り付けると共
に、前記玉揚送部と玉磨き部を前記取付ベースに対して
着脱自在に設けたことを特徴とする封入玉式遊技機。係
る構成によれば、取付ベースを開放することにより玉循
環ユニット部を開いて遊技機内部のメンテナンスを行う
ことができるようになり、玉揚送部並びに玉磨き部の交
換・修理も容易となるのに加え、取付ベースを着脱する
ことにより、玉循環ユニット部全体を容易に取り付け、
取り外すことも可能となり、より一層のメンテナンス性
の向上を図ることができるようになる。
【0091】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、内部
に封入された打玉を繰り返し弾発発射し、遊技領域に打
ち込んで遊技が行われる封入玉式遊技機において、前面
に遊技領域を構成する遊技盤や該遊技領域に打玉を打ち
込むための打球発射操作部を有する前面枠と、打玉を磨
いて汚れを落とすための玉磨き部と、打玉を再び発射可
能なように揚送する玉揚送部とを有する玉循環ユニット
部を備えており、この玉循環ユニット部を前面枠の裏面
側に設け、当該前面枠に対して開閉自在としたので、遊
技機自体や玉循環ユニット部の修理・点検を行う際に、
この玉循環ユニット部を開放した状態で行うことができ
るようになり、メンテナンス作業性が著しく向上するも
のである。
【0092】請求項2の発明によれば、上記に加えて玉
循環ユニット部を前面枠に対して着脱自在としたので、
玉循環ユニット部の修理・交換作業が極めて容易となる
ものである。
【0093】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて玉循環ユニット部は取付ベースを備えており、玉揚
送部をこの取付ベースに着脱自在に取り付けたので、玉
循環ユニット部の玉揚送部の修理・交換作業性も改善す
ることができるようになる。
【0094】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて玉磨き部を玉循環ユニット部の玉磨き部取付部に対
して着脱自在に設けたので、打玉の研磨により交換が必
要となった玉磨き部を容易に取り外し、新たな玉磨き部
を付け替えることができるようになり、メンテナンス性
の更なる改善を図ることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例の封入玉式遊技機の斜
視図である。
【図2】図1の遊技機の背面斜視図である。
【図3】図1の遊技機の上部前面枠の斜視図である。
【図4】図3の上部前面枠の分解斜視図である。
【図5】図1の遊技機の下部前面枠の分解斜視図であ
る。
【図6】図5の下部前面枠を基体から外した状態の分解
斜視図である。
【図7】図1の遊技機の操作部の平面図である。
【図8】図1の遊技機の上部前面枠の背面分解斜視図で
ある。
【図9】図1の遊技機の下部前面枠の背面分解斜視図で
ある。
【図10】図9の下部前面枠の取付ベースと玉循環ユニ
ット部の分解斜視図である。
【図11】図1の遊技機の電気回路のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 遊技機 2 外枠 3A 上部前面枠 3B 下部前面枠 4 遊技盤 5 透明板保持枠 6 持点表示ユニット 7 表示ユニット 8 ハンドルセット 10 カードユニット装置 12 上部枠体 13 カード挿入口 15 遊技領域 16 ドラム式可変表示装置 17 始動入賞口 18 可変入賞球装置 20 透明板 44、45 カバー部材 49 持点表示部 55 操作部 81 遊技制御基板 82 開閉部材 83 取付ベース 97 玉循環ユニット部 98 玉磨き部 99 玉揚送部 111 台管理装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に封入された打玉を繰り返し弾発発
    射し、遊技領域に打ち込んで遊技が行われる封入玉式遊
    技機において、 前面に前記遊技領域を構成する遊技盤や該遊技領域に打
    玉を打ち込むための打球発射操作部を有する前面枠と、 前記打玉を磨いて汚れを落とすための玉磨き部と、前記
    打玉を再び発射可能なように揚送する玉揚送部とを有す
    る玉循環ユニット部を備え、 この玉循環ユニット部を前記前面枠の裏面側に設け、当
    該前面枠に対して開閉自在としたことを特徴とする封入
    玉式遊技機。
  2. 【請求項2】 前記玉循環ユニット部は前記前面枠に対
    して着脱自在とされていることを特徴とする請求項1の
    封入玉式遊技機。
  3. 【請求項3】 前記玉循環ユニット部は取付ベースを備
    え、前記玉揚送部は該取付ベースに着脱自在に取り付け
    られていることを特徴とする請求項1又は請求項2の封
    入玉式遊技機。
  4. 【請求項4】 前記玉磨き部は前記玉循環ユニット部の
    玉磨き部取付部に対して着脱自在に設けられていること
    を特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の封入玉
    式遊技機。
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