JP2002203956A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002203956A
JP2002203956A JP2000401384A JP2000401384A JP2002203956A JP 2002203956 A JP2002203956 A JP 2002203956A JP 2000401384 A JP2000401384 A JP 2000401384A JP 2000401384 A JP2000401384 A JP 2000401384A JP 2002203956 A JP2002203956 A JP 2002203956A
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Fumihisa Yamamoto
文寿 山本
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
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    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各端子の電位設定を容易に行うことができ、
耐圧性能や電流増幅率等の特性が優れたnpnトランジ
スタを提供する。 【解決手段】 p型基板1上のn型埋め込み層2と、n
型埋め込み層上のp型埋め込み層3と、これらを覆うn
型エピタキシャル層4c,4dと、その表面の各端子領
域と、各端子領域を囲むp型外周層7d,5dと、それ
らを囲む包囲層4dとを備え、p型埋め込み層2にp型
ベース領域5a,7aとp型外周層とが連続しコレクタ
領域とp型基板と隔て、n型埋め込み層とn型包囲層と
が連続してp型埋め込み層、p型ベース領域およびp型
外周層とp型基板とを隔てている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、より具体的には、自動車のABS(Autilock Brake
System)、エアバッグ、ディスプレー等の駆動、蛍光表
示板の駆動、モータ制御等に用いられる高耐圧npnト
ランジスタに関するものである
【0002】
【従来の技術】図16は、従来のnpnトランジスタの
断面図である。p-型基板101の上にn+型埋め込み層
102が位置し、そのn+型埋め込み層102とp-型基
板101とを覆うようにn-型エピタキシャル層104
が配置されている。なお、基板は、本説明において半導
体基板をさす。そのn-型エピタキシャル層104の表
面から拡散によって、p-型基板101に到達するよう
に形成されたp+型拡散層116が素子分離の役目を果
たし、また表面にLOCOS酸化膜106が配置されて
いる。さらに、n-型エピタキシャル層104の表面を
数十nm厚さ熱酸化して形成した注入深さを調節するた
めの酸化膜(図示せず)、その酸化膜の表面から注入に
よって形成されたp+型拡散層117、およびそのp+型
拡散層117の表面から注入によって形成されたn+型
拡散層109がそれぞれ配置されている。また、p+型
拡散層116の表面から注入で形成されたp+型拡散層
110がベースコンタクトとして形成され、LOCOS
酸化膜106とn+型拡散層109とp+型拡散層110
との最表面に、それらを覆うように酸化膜層111が配
置されている。また、酸化膜層111の表面からドライ
エッチによりn+型拡散層109とp+型拡散層110に
到達されるように形成されたコンタクトホール内に、そ
のコンタクトホールを埋め込むように形成された配線1
12が設けられている。
【0003】次に、図16に示された構造の製造方法に
ついて、図17〜図19を用いて説明する。まず、最初
にp-型基板101の表面を酸化して写真製版を行い酸
化膜を除去する。次いで、アンチモンをp-型基板10
1に注入し1240℃に加熱することによりドライブし
てn+型埋め込み層102を形成し、p-型基板101の
表面に形成されている酸化膜を除去する。次に、図17
に示すように、n+型埋め込み層102が形成されたp-
型基板101の最表面にn-型エピタキシャル層104
を形成する。
【0004】次に、n-型エピタキシャル層104の表
面を数百nm酸化して写真製版を行い、ボロンを注入
し、1180℃のドライブを行い、素子分離に用いられ
るp+型拡散層116を形成する(図18参照)。次
に、p+型拡散層116とn-型エピタキシャル層104
の最表面にある酸化膜を除去し、数十nmの酸化膜を形
成する。次に、窒化膜を堆積して写真製版を行い、窒化
膜を除去した後にLOCOS酸化膜を形成する。次に、
数十nmの酸化膜とLOCOS酸化膜106を数十nm
除去して、酸化膜117を10nm〜50nm形成す
る。次に、レジストを塗布してパターニングを行い、ボ
ロンを注入して、ドライブを行い、npnトランジスタ
のベース領域となるp+型拡散層118を形成する。次
に、npnトランジスタのエミッタ領域となるn+型拡
散層109を形成するために、写真製版を行った後、ヒ
素を注入して窒素雰囲気で900℃のドライブを行う。
次に、図18に示すように、npnトランジスタのベー
スコンタクトのオーミック接触を良くするために、BF
2を注入してp+型拡散層110を形成する。
【0005】次に、酸化膜層111を堆積して写真製版
を行い、酸化膜層111に対して各拡散層領域に接触す
るようにコンタクトホールを形成し、アルミをスパッタ
して写真製版を行う。次いで、上述の図16に示すよう
に、アルミを除去して各拡散層領域に接触するアルミ電
極を形成する。
【0006】このような構造を用いることにより高耐圧
で動作速度の速いnpnトランジスタを得ることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のnpnトランジスタでは、ベース領域が基板と共通
になっているため、たとえばエミッタ接地でトランジス
タを駆動させる場合、ゼロ電位の基板と電位を共通にす
るベース領域よりも低い電位をエミッタに印加する必要
がある。このために、IC(Integrated Circuit)内部
に負電圧源を構成する必要が生じ、回路が複雑になり、
かつ製造工程も多くなり高価格となる。このため、各端
子に対する電位の設定がより容易なnpnトランジスタ
の開発が望まれるようになってきた。
【0008】本発明の主目的は、エミッタ接地の場合等
においてIC内部に負電源を構成する必要がなく、各端
子の電位設定を容易に行うことができるnpnトランジ
スタを提供することにある。また、他の目的は、上記主
目的を達成した上で、耐圧性能や電流増幅率等の特性が
優れたnpnトランジスタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
p型半導体基板の上に接して位置するn型埋め込み層
と、n型埋め込み層の上に接して位置するp型埋め込み
層と、p型半導体基板、n型埋め込み層およびp型埋め
込み層の上に接して覆うように位置するn型エピタキシ
ャル層と、n型エピタキシャル層の表面に位置する、n
型エミッタ領域、n型エミッタ領域に内方から接して囲
むp型ベース領域、およびn型コレクタ領域と、n型エ
ピタキシャル層において、n型エミッタ領域、p型ベー
ス領域およびn型コレクタ領域を、平面的に見て周りか
ら囲むp型外周層とを備えている。また、この半導体装
置では、n型エピタキシャル層がp型外周層の外周に接
して囲むn型包囲層を含み、p型ベース領域とp型埋め
込み層とが、また、p型外周層とp型埋め込み層とが、
それぞれn型エピタキシャル層を分断して連続し、n型
コレクタ領域と前記p型半導体基板との間を隔て、か
つ、n型埋め込み層とn型包囲層とが連続して連続した
p型埋め込み層、p型ベース領域およびp型外周層とp
型半導体基板との間を隔てている(請求項1)。
【0010】この構成により、エミッタ領域、ベース領
域およびコレクタ領域の各端子領域は、p型基板から分
離される。すなわち、このnpnトランジスタをp型半
導体基板から浮かせることができる。このため、各端子
の電位を配線パターンに応じて、たとえばゼロ以上の電
位に任意に設定することができる。たとえば、エミッタ
接地の配線パターンをとる場合、エミッタ端子を、たと
えば、p型基板に接続して電位を基板と共通にして、ベ
ース端子やコレクタ端子に任意の正電位を印加すること
ができる。このため、従来のベース領域と基板とが導通
するnpnトランジスタのエミッタ接地におけるエミッ
タの駆動に必要とされる負電圧源をIC内部に設ける必
要がなくなる。すなわち、上述のエミッタ電位は、たま
たま基板電位と共通にしたが、その理由はゼロ電位の設
定に基板電位をとるのが配線上便利なためである。本
来、上記の3端子は、基板電位と無関係に電位を設定す
ることができる。したがって、たとえば、接地する端子
の配線パターンに応じて、配線の都合上その端子を基板
と同電位にして、他の端子の電位を任意の正の電位とす
ることができる。このとき、たとえば通常用いられるエ
ミッタ接地において、npnトランジスタは、後述する
理由により、高耐圧を得ることが容易である。
【0011】また、コレクタ領域は、p型埋め込み層
と、p型ベース領域と、p型外周層とによって、p型半
導体基板と隔てられるので、従来のようにコレクタ領域
と半導体基板が接していた構造よりも大幅に漏洩電流を
抑制することができる。
【0012】上記本発明の半導体装置では、たとえば、
p型外周層とn型包囲層とを、配線接続により同電位に
することができる(請求項2)。
【0013】この構成により、通常用いられるエミッタ
接地において、p型半導体基板とn型埋め込み層および
n型包囲層との各pn接合に逆バイアス電圧が印加され
る。このため、各pn接合で空乏層が形成され、この空
乏層で電圧を負担するので、耐圧性能を向上させること
ができる。
【0014】上記本発明の半導体装置では、たとえば、
p型半導体基板のp型不純物濃度の値は、n型埋め込み
層およびn型エピタキシャル層のn型不純物濃度の値よ
り小さいことが望ましい(請求項3)。
【0015】p型半導体基板とn型埋め込み層およびn
型包囲層との各pn接合に逆バイアス電圧が印加された
とき、不純物濃度の値の低い側に、その濃度比率に逆比
例するように空乏層の幅が延びて形成される。上記のよ
うにp型半導体基板のp型不純物濃度の値を接合部の相
手側のn型不純物濃度の値よりも小さくすることによ
り、p型半導体基板の側により大きい幅で空乏層が張り
出してくる。このため空乏層の幅をより拡大できるの
で、より高い電圧を負担することができ、耐圧性能をさ
らに向上させることができる。
【0016】上記本発明の半導体装置では、たとえば、
平面的に見て、p型ベース領域、n型エミッタ領域、お
よびn型コレクタ領域が、中心部を共有して環状に配置
されていることが望ましい(請求項4)。
【0017】たとえば、平面的に見て四角状のnpnト
ランジスタでは、コーナーにおいて電界の集中が生じる
ため、耐圧性の向上の阻害要因となる。上記のように各
端子領域を環状に配置することにより、電界の集中箇所
を無くすことができ、その結果、耐圧性能を向上させる
ことができる。
【0018】上記本発明の半導体装置では、たとえば、
p型ベース領域は、ベースコンタクトに接するp型ベー
スコンタクト側ベース領域と、p型埋め込み層に接し、
ベースコンタクト側ベース領域より低濃度のp型不純物
を含むp型埋め込み層側ベース領域とを含んでいる構成
とすることができる(請求項5)。
【0019】この構成により、ベース端子からベースコ
ンタクトを経てベース領域に至るセス属におけるオーミ
ック接触をより良好にすることができる。また、n型エ
ピタキシャル層と接するベース領域と、そのn型エピタ
キシャル層との間に形成されるpn接合に生じる空乏層
を、不純物濃度の低い埋め込み層側ベース領域に大きな
幅で形成したうえで、エミッタ領域の周りの高濃度のベ
ースコンタクト側ベース領域には成長しにくくすること
ができる。このため、空乏層で電圧を負担し、かつエミ
ッタに上記空乏層が到達しにくいため、エミッタ・コレ
クタ間の耐圧を向上させることができる。なお、本説明
において、ベース端子が接続される領域をベースコンタ
クトと呼び、エミッタ領域を囲むベース領域と区別して
用いる。他のエミッタ端子およびコレクタ端子が接続さ
れる領域は、それぞれエミッタ領域およびコレクタ領域
と呼ぶ。
【0020】上記本発明の半導体装置では、たとえば、
n型エピタキシャル層の表面に形成されたn型コレクタ
領域に内方から接し囲んでいるn型エピタキシャル層の
n型不純物濃度の値よりも、n型エピタキシャル層に接
するp型ベース領域内のn型エミッタ領域から当該n型
エピタキシャル層にいたる間の領域である実効ベース幅
におけるp型不純物濃度の値のほうが大きいことが望ま
しい(請求項6)。
【0021】pnpトランジスタの耐圧を向上させるこ
とは、エミッタ・コレクタ間耐圧を向上させることに他
ならないが、このエミッタ・コレクタ間耐圧の向上は、
ベース・コレクタ間耐圧を向上させることによって実現
される。npnトランジスタでは、通常の装置に装着す
る場合に利用が容易な正電位をコレクタに印加すること
により、ベース・コレクタ界面であるpn接合に逆バイ
アス電圧を印加することができ空乏層が形成され、この
空乏層で電圧を負担することができる。このため、np
nトランジスタは、pnpトランジスタに比べて耐圧を
出しやすい。
【0022】また、エミッタ・コレクタ間耐圧は、上記
逆バイアス電圧を上げていった場合に、上記pn接合に
発生した空乏層がエミッタ領域に到達するまでの電圧で
ある。上記の不純物濃度の構成を採用することにより、
pn接合に発生する空乏層は、不純物濃度に逆比例して
幅を広げて拡大するので、上記の空乏層はp型ベース領
域よりもn型エピタキシャル層により大きく拡大する。
このため、pn接合に生じた空乏層は、エミッタ領域に
まで到達しにくくなる。したがって、上記不純物濃度の
構成により、npnトランジスタの耐圧性能をさらに向
上させることができる。
【0023】上記本発明の半導体装置では、たとえば、
n型エピタキシャル層の表面に形成されたn型コレクタ
領域に内方から接し囲んでいるn型エピタキシャル層
と、当該n型エピタキシャル層に接するp型ベース領域
とが形成するpn接合からエミッタ領域にいたる領域で
ある実効ベース幅の幅長さが、pn接合からコレクタ領
域にいたる距離よりも長くなるように配置されているこ
とが望ましい(請求項7)。
【0024】上述の不純物濃度の構成により、上記pn
接合に発生する空乏層をエミッタ領域に到達しにくくす
ることと並んで、上記pn接合の位置からエミッタ領域
にいたる距離を長くすることによっても、空乏層は確実
にエミッタ領域に到達しにくくなる。上記構成により、
上記pn接合の位置からエミッタ領域にいたるp型ベー
ス領域内の距離を、そのpn接合の位置からコレクタ領
域にいたるn型エピタキシャル層内の距離よりも長くす
ることにより、耐圧性能を向上させることができる。
【0025】上記本発明の半導体装置では、たとえば、
p型ベース領域における、n型エミッタ領域からn型コ
レクタ領域を囲んでいるn型エピタキシャル層に至る範
囲である実効ベース幅の上に、絶縁膜を介してゲート電
極が配置されている構成をとることができる(請求項
8)。
【0026】このゲート電極にベース電極と同電位の正
電圧を印加することにより、実効ベース幅を構成するp
型ベース領域の表面にn型反転層を形成することができ
る。このため、エミッタ領域からコレクタ領域にいたる
n型チャネルが形成され、コレクタ電流を増大させるこ
とができ、この結果、電流増幅率hFEを増大させること
ができる。
【0027】上記本発明の半導体装置では、たとえば、
n型エミッタ領域よりも低濃度のn型不純物を含み、n
型エミッタ領域に内方から接して囲み、p型埋め込み層
にまで届くようにp型ベース領域を分断して配置されて
いるn型拡大エミッタ領域を備えることができる(請求
項9)。
【0028】この構成により、たとえば、エミッタに異
常正電圧が印加された場合等において、エミッタ・ベー
ス界面のpn接合に生成する空乏層は、エミッタ領域か
ら離れた位置において、より大きくn型拡大エミッタ領
域に幅を広げる。これは、上記n型拡大エミッタ領域の
不純物濃度が低くされているためである。このため、こ
の空乏層の部分で電圧を負担するので、エミッタ・ベー
ス間の耐圧を向上させることができる。この結果、エミ
ッタを保護する大型ダイオードや高抵抗を付加すること
を省くことができる。
【0029】上記本発明の半導体装置では、たとえば、
実効ベース幅の表面におけるp型不純物濃度が、埋め込
み層側ベース領域のp型不純物濃度と同等以下であるこ
とが望ましい(請求項10)。
【0030】この構成により、工程を追加することなく
チャネル形成の部分の不純物濃度を低くすることがで
き、高い電流増幅率を確保した上で、ベース・コレクタ
間の耐圧を向上させることができる。
【0031】上記本発明の半導体装置では、たとえば、
実効ベース幅の領域とゲート電極との間に介在する絶縁
膜の厚さが、200nm以上であることが望ましい(請
求項11)。
【0032】ゲート電極とベース端子とは同電位にして
用いられるので、上記のようにゲート絶縁膜を厚くする
ことにより、高い電流増幅率hFEを確保した上で、ベー
ス・コレクタ間の耐圧を向上することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
形態について説明する。
【0034】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1におけるnpnトランジスタを示す断面図であ
る。ベース端子12aはp+型ベースコンタクト10a
に接続され、エミッタ端子12bはn+型エミッタ領域
9bに接続され、コレクタ端子12cはn+型コレクタ
領域9cに接続されている。ベースコンタクト10aに
接続されるベース領域5a,7aは、p+埋め込み層3
に接する側の埋め込み層側ベース領域5aと、その上の
ベース領域7aとで構成され、不純物濃度は埋め込み層
側ベース領域5aの方を低くしている。このベース領域
7a,5aはエミッタ領域9bを囲んで平面的に広が
り、コレクタ領域9cを囲んでいるn-型エピタキシャ
ル層4cと接している。また、コレクタ領域9cを囲ん
でいるn-型エピタキシャル層4cの外周に接して、外
周層5d,7dがやはり2層構成で形成されている。そ
の外周層の外周に接して、n型エピタキシャル層からな
る包囲層4dが配置されている。この外周層7d,5d
と包囲層4dとは、それぞれのコンタクト10d,9d
を通して、配線12dによって接続され、同電位とされ
る。
【0035】また、p-型基板1の上にn+型埋め込み層
2が配置され、その上にp+型埋め込み層3が形成され
ている。p+型埋め込み層3とp型ベース領域7a,5
aとが連続し、また、そのp+型埋め込み層3とp型外
周層5d,7dとが連続して、n+型コレクタ領域9c
を囲むn-エピタキシャル層4cを囲んでいる。このn
pnトランジスタの最大の特徴は、エミッタ領域9bお
よびコレクタ領域9cはともに、ベース領域5a,7a
と連続するp型不純物領域3,5d,7dによって囲ま
れ、また、ベース領域5a,7aはn+型埋め込み層2
とn-型エピタキシャル層4dとによって囲まれ、それ
ぞれp-型基板1から分離していることである。
【0036】図1に示す断面図は、図2に模式的に示す
ように、平面的に見て、環状に形成された各領域の縦断
面図である。たとえば、平面的に見て、各領域を四角状
に形成した場合には、コーナーにおいて電界集中が生じ
耐圧性能を劣化させるが、図2に示すように環状に各領
域を構成することにより、電界集中を避けることがで
き、耐圧を向上させることができる。
【0037】次に、図1に示す上記npnトランジスタ
の製造方法について説明する。まず最初に、p-型基板
1の表面を酸化して写真製版を行い酸化膜(図示せず)
を除去する(図3参照)。次いで、n型不純物であるア
ンチモンを注入して1240℃のドライブを行って、n
+型拡散層2を形成し、p-型基板1の表面に形成されて
いる酸化膜(図示せず)を除去する。次に、n+型拡散
層2が形成されたp-型基板1の最表面を酸化してレジ
ストを塗布し、パターニングを行う。この後、p型不純
物であるボロンを注入して1100℃のドライブを行っ
てp+型拡散層3を形成する。次に、n+型拡散層2とp
+型拡散層3とが形成されたp-型基板1の最表面に位置
している酸化膜(図示せず)を除去してエピタキシャル
層4を形成する(図3)。
【0038】次に、n-型エピタキシャル層4の表面を
数百nmの厚さ酸化してレジストを塗布し、ベース領域
や外周層等の形成のためのパターニングを行う。次い
で、p型不純物であるボロンを注入し、1180℃のド
ライブを行い、p+型拡散層3に達するp型拡散層5を
形成する(図4参照)。次に、p型拡散層5およびn-
型エピタキシャル層4の最表面にある酸化膜を除去し
て、数十nm酸化膜を形成する。次いで、窒化膜(図示
せず)をデポして写真製版を行い、窒化膜を除去してL
OCOS酸化膜6を形成する。次に数十nmの酸化膜
(図示せず)とLOCOS酸化膜6とを数十nm除去し
て、数十nmの酸化膜(図示せず)を形成してレジスト
を塗布し、パターニングを行う。次いで、ボロンを注入
して、p型拡散層5の表面にp型拡散層7を形成する。
次に、数十nmの酸化膜とLOCOS酸化膜6を数十n
m除去して、10nm〜50nmの酸化膜8を形成する
(図4)。この酸化膜8は、ベースコンタクトやエミッ
タ、コレクタ領域を構成する高濃度不純物領域を浅く形
成する際の注入深さの調整のために設けられる。また、
本実施の形態ではゲートを設けないが、ゲートを設ける
場合のゲート酸化膜として用いてもよい。
【0039】この後、図5に示すように、npnトラン
ジスタのエミッタ領域となるn+型拡散層9を形成する
ための写真製版を行って、n型不純物であるヒ素を注入
して、窒素雰囲気で900℃のドライブを行う。次い
で、npnトランジスタのベースコンタクトのオーミッ
ク接触を良くするためにBF2を注入し、p+型拡散層1
0を形成する(図5)。
【0040】この後、図1に示すように、酸化膜層11
を堆積した後、写真製版を行い、酸化膜層11に対して
n-型エピタキシャル層4の表面に接触するようにコン
タクトホールを形成する。次いで、アルミをスパッタし
て、写真製版を行い、アルミを除去して各拡散層に接触
するアルミ配線12a,12b,12c,12dを形成
する(図1参照)。
【0041】上記の構造にすることにより、エミッタ、
ベース、コレクタの各端子が基板と分離され、各端子
は、各接地配線パターンに応じた範囲内で、任意の電位
を各端子に印加することができる。このため、最も頻繁
に用いられるエミッタ接地を適用した場合でも、エミッ
タの電位を、たとえば基板からとりゼロ電位として、他
の端子に所定範囲内の任意の正電位を印加することがで
きる。この結果、npnトランジスタを駆動するための
負電圧源をIC内部に構成しなくてもよくなり、回路を
複雑にする必要がなくなる。また、コレクタ領域9cが
n-型エピタキシャル層4cにより囲まれ、さらにその
外側がp+型埋め込み層3とp型ベース領域5a,7a
およびp型外周層5d,7dによって囲まれる。このた
め、コレクタ領域からp-型基板1への漏洩電流は、従
来のコレクタ領域と基板が接触している構造より大幅に
小さくすることができる。
【0042】また、図6に示すように、p-型基板のp
型不純物濃度の値は、n+型埋め込み層2およびn-型エ
ピタキシャル層からなる包囲層4dのn型不純物濃度の
値よりも低く形成されている。また、図1および図6に
示すように、n+型コレクタ領域9の外周で外周層を構
成するp型領域7d,5dと、さらにその外周側で包囲
層を構成するn-エピタキシャル層4dとは、配線12
dによって接続され、同電位とされている。このため、
p-型基板1に対して、包囲層4dおよびn+型埋め込み
層2はより高い電位になり、これらの間で形成されるp
n接合には逆バイアス電圧が印加される。このpn接合
に逆バイアス電圧が印加されたとき、空乏層Vは、不純
物濃度の低いp-型基板1に向かってより大きな幅をも
って延びる。したがって、大きな幅の空乏層がp-型基
板1の側に形成され、この空乏層で電圧を負担するた
め、高い耐圧性能を確保することができる。
【0043】一般に、npnトランジスタの耐圧を向上
させることは、エミッタ・コレクタ間の耐圧を向上させ
ることに他ならない。上記のnpnトランジスタでは、
図7に示すように、コレクタ領域を構成するn+型拡散
層9cを囲むn-エピタキシャル層4cと、n+型エミッ
タ領域9bを囲むp型ベース領域5a,7aとが隣接し
て形成するpn接合21に、逆バイアスがかかったとき
空乏層が生成する。図7において、コレクタ領域に向か
う空乏層の幅をd2とし、エミッタ領域に向かう空乏層
の幅をd1とする。上記エミッタ・コレクタ間の耐圧
は、上記pn接合21から延びる空乏層をエミッタ領域
9bに到達させる逆バイアス電圧に対応する。エミッタ
・コレクタ間耐圧を上げるには、上記のpn接合21か
らエミッタ領域およびコレクタ領域にいたる距離を長く
して、ベース領域5a,7aのp型不純物濃度を低くし
て空乏層を形成しやすくして、しかもエミッタ領域9b
にその空乏層が当らないようにすることが望ましい。す
なわち、耐圧を上げるためには、d1およびd2をともに
ある程度大きくすることが望ましいが、d1が実効ベー
ス幅Lにまでに非常に大きな逆バイアス電圧まで成長し
ないことが望ましい。本npnトランジスタのp型ベー
ス領域7aは、たとえば、注入量で1×1014cm-2
上であり、またその下層のp型ベース領域5aはそれよ
り少し低濃度である。このp型不純物濃度の値は、n-
型エピタキシャル層4cのn型不純物濃度の値に比べて
高い値である。このため、d1はd2に比べて小さい値と
なり、空乏層がエミッタ領域9bに当ることが避けら
れ、エミッタ・コレクタ間の耐圧性能を向上させること
ができる。
【0044】(実施の形態2)図8は、本発明の実施の
形態2におけるnpnトランジスタを示す断面図であ
る。図8における各部分は、ゲート電極およびゲート酸
化膜を除いて、図1に示した実施の形態1におけるnp
nトランジスタの対応する部分と同じである。本実施の
形態では、npnトランジスタの実効ベース幅Lの上を
覆うように形成された酸化膜8とその上のゲート電極1
3、および酸化膜からなるサイドウォール14を備える
点で、実施の形態1におけるnpnトランジスタと相違
している。
【0045】次に、図9により、本実施の形態における
npnトランジスタを製造する製造方法について説明す
る。厚さ10nm〜50nmの酸化膜8を形成する以前
の製造工程は、実効ゲート幅の上のLOCOS酸化膜6
を除いて酸化膜8を形成する以外は、実施の形態1にお
ける製造方法と同じなので重複を避けるために省略す
る。このLOCOS酸化膜の除去は、本実施の形態のよ
うに、ゲート絶縁膜の厚さを比較的薄くしてゲートを構
成する場合に必要である。しかし、ゲート絶縁膜の厚さ
が厚くてもよい場合は、LOCOS酸化膜を除去する必
要はない。
【0046】厚さ10nm〜50nmの酸化膜8を形成
した後に、その酸化膜8の表面にポリシリコンを堆積し
て写真製版を行いポリシリコンをエッチングしてゲート
電極13を形成する(図9参照)。上記したように、酸
化膜8は、ゲート絶縁膜を構成する。ゲート電極13
は、ベース端子12aと接続され、通常、ベース端子と
同電位で用いられる。次に、図9に示すように、酸化膜
を堆積してドライエッチングを行いサイドウォール14
を形成する。上記のゲート電極は、ポリシリコンとシリ
サイド膜とから形成してもよい。これ以降の製造工程
は、実施の形態1において、厚さ10nm〜50nmの
酸化膜8を形成した後の工程と同じなので省略する。
【0047】上記の構造を採用することにより、ゲート
電極下のp型拡散層7aの実効ベース幅Lの表面部にn
型反転層を形成することができ、このn型チャネルを通
ってより多くの電流を流すことができる。このため、た
とえばエミッタ接地の電流増幅率hFEを大きくすること
ができる。上記の構造によれば、各端子は、p+型埋め
込み層3やコレクタ領域の外側の外周層5d,7dによ
って基板と分離されており、コレクタ領域9cがエピタ
キシャル領域4cによって囲まれ、さらに外側からベー
ス領域5a,7aとp+型埋め込み層3とp型外周層5
d,7dとによって囲まれている構造は、実施の形態1
の場合と同じである。このため、電圧源のIC内部への
設置が不要なこと、および漏洩電流が小さい効果は保持
されていることは言うまでもない。
【0048】(実施の形態3)図10は、本発明の実施
の形態3におけるnpnトランジスタを示す断面図であ
る。図10における構造は、拡大エミッタ領域15が付
加されている点およびゲート絶縁膜として酸化膜8の代
わりにLOCOS酸化膜6を用いている点を除いて、図
8に示した実施の形態2のnpnトランジスタと同じで
ある。この拡大エミッタ領域15は、n+型エミッタ領
域9を取り囲み、p+型埋め込み層3にまで到達するよ
うにp型ベース領域を2つのベース領域7a,5a、7
b,5bに分断して延びている。この拡大エミッタ領域
15のn型不純物濃度は、n+型エミッタ領域9bのn
型不純物濃度よりも3桁程度低い値となっている。
【0049】次に、図11を用いて、上記npnトラン
ジスタの製造方法について説明する。n-型エピタキシ
ャル層4を形成する工程を含めてそれ以前の製造工程
は、実施の形態1に示した製造方法と同じなので、重複
を避けるために省略する。n-型エピタキシャル層4を
形成した後、その上に数十nmの酸化膜(図示せず)を
形成し、その最表面に窒化膜(図示せず)を堆積し、写
真製版を行い、窒化膜を除去する。その後、npnトラ
ンジスタのエミッタに用いられるn型拡散層15を形成
するために、n型不純物であるリンを注入し、950℃
で酸化処理を行う。次いで、窒化膜を除去し、p型不純
物であるボロンを注入し、1180℃でドライブを行い
p+型拡散層3に到達するp型拡散層5を形成する。次
に、n型拡散層15、p型拡散層5とn-型エピタキシ
ャル層4の最表面にある酸化膜を除去し、数十nmの酸
化膜(図示せず)を形成する。その後、窒化膜(図示せ
ず)を堆積し、写真製版を行い、窒化膜を除去して、L
OCOS酸化膜6を形成する。次いで、レジストを塗布
し、パターニングを行い、ボロンを注入して、p型拡散
層5の表面にp型拡散層7を形成する。次に、数十nm
の酸化膜とLOCOS酸化膜6を数十nm除去して、そ
の除去した部分と除去しなかったLOCOS酸化膜8の
上に、10nm〜50nmの酸化膜8を形成する。次
に、LOCOS酸化膜6の上の10nm〜50nmの酸
化膜8の表面にポリシリコンを堆積し、写真製版を行
い、ポリシリコンをエッチングしてゲート電極13を形
成する。次に、酸化膜を堆積し、ドライエッチングを行
い、サイドウォール14を形成する(図11)。ゲート
電極は、ポリシリコンとシリサイド膜とから形成しても
よい。この後の工程は、実施の形態1の製造方法と同じ
なので、重複を避けるために省略する。
【0050】上記の構造により、異常電圧がエミッタ・
ベース間に印加され、大きな逆バイアス電圧が印加され
た場合でも、拡大エミッタ領域15を両側から挟むpn
接合では、拡大エミッタ領域15の側に幅広く空乏層が
形成される。この幅広く形成された空乏層によって電圧
が負担されるので、エミッタ・ベース間の耐圧を向上さ
せることができる。この結果、大型ダイオードや高い抵
抗値の抵抗等のエミッタを保護する素子や、そのための
回路を省くことができ、回路構成を簡明なものとするこ
とができる。各端子の電位を基板電位と独立してとれる
こと、耐圧が良好なこと、および電流増幅率が高いこと
等の効果は、実施の形態2と同様であることは言うまで
もない。
【0051】(実施の形態4)図12は、本発明の実施
の形態4におけるnpnトランジスタを示す断面図であ
る。図12においては、図10に示したnpnトランジ
スタに比べて、実効ベース領域のp型拡散層5の表層部
に配置されたp型拡散層7を省略した点のみが相違して
いる。すなわち、n型反転層を形成するp型ベース領域
の不純物濃度を低くしている。
【0052】図13〜図15を用いて、製造方法につい
て説明する。n-型エピタキシャル層4の形成を含めて
それ以前の工程は、実施の形態1の製造方法と同じなの
で省略する。n-型エピタキシャル層4の形成の後、数
十nmの酸化膜(図示せず)を形成し、その最表面に窒
化膜(図示せず)を堆積して、エミッタ領域形成のため
の写真製版を行い、窒化膜を除去する(図13参照)。
その後、エミッタ領域に用いられる拡大n型エミッタ領
域15を形成するために、リンを注入して、リンの表面
からの散逸を避けるために950℃で酸化処理をする。
その後、窒化膜を除去し、ボロンを注入して、1180
℃のドライブを行いp+型埋め込み層3に達するp型拡
散層5を形成する。次いで、拡大n型エミッタ領域1
5、p型拡散層5とn-型エピタキシャル層4の最表面
にある酸化膜を除去し、数十nmの酸化膜(図示せず)
を形成する。その後、窒化膜(図示せず)を堆積し、写
真製版を行い、窒化膜を除去してLOCOS酸化膜6を
形成する。次いで、数十nmの酸化膜とLOCOS酸化
膜6を数十nm除去して、厚さ数十nmの酸化膜19を
形成する(図13)。
【0053】次に、図14に示すように、レジスト20
を塗布し、パターニングを行い、ボロンを注入して、n
pnトランジスタの実効ベース領域以外のp型拡散層5
の表面にp型拡散層7を形成する(図14)。
【0054】次に、数十nmの酸化膜19とLOCOS
酸化膜6を数十nm除去して、10nm〜50nmの酸
化膜8を形成する(図15参照)。次に、LOCOS酸
化膜6と10nm〜50nmの酸化膜8の表面にポリシ
リコンを堆積し、写真製版を行い、ポリシリコンをエッ
チングしてゲート電極13を形成する。次いで、図15
に示すように、酸化膜を堆積してドライエッチングを行
いサイドウォール14を形成する。ゲート電極13は、
ポリシリコンとシリサイド膜とから形成してもよい。こ
の後の工程は、実施の形態1における製造工程と同じな
ので省略する。
【0055】上記において、本発明の実施の形態につい
て説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形
態はあくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明
の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請
求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲
の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含
むものである。
【0056】
【発明の効果】上記の構造により、実施の形態3で示し
たnpnトランジスタの効果を損なうことなく、たとえ
ば、エミッタ接地の電流増幅率hFEを大きくすることが
できる。また、工程をあらたに設けることなく、実効ベ
ース幅の表面濃度を低くでき、ベース・コレクタ間の耐
圧性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるnpnトラン
ジスタの断面図である。
【図2】 図1のnpnトランジスタの模式的斜視図で
ある。
【図3】 図1のnpnトランジスタの製造において、
n-型エピタキシャル層を形成した段階の断面図であ
る。
【図4】 図3の状態から、p型拡散層を形成し、LO
COS酸化膜および厚さ10〜50nmの酸化膜を堆積
した段階の断面図である。
【図5】 図4の状態からLOCOS酸化膜を除去して
ベースコンタクト、エミッタ領域およびコレクタ領域を
形成した段階の断面図である。
【図6】 実施の形態1のnpnトランジスタにおい
て、p-型基板と、n+型埋め込み層およびn-型エピタ
キシャル層(包囲層)とのpn接合に生じる空乏層を説
明する図である。
【図7】 実施の形態1のnpnトランジスタにおい
て、ベース領域とコレクタ領域を囲むn-エピタキシャ
ル層との間のpn接合に生じる空乏層を説明する図であ
る。
【図8】 本発明の実施の形態2におけるnpnトラン
ジスタの断面図である。
【図9】 図8に示すnpnトランジスタの製造におい
て、ベース領域の実効ベース幅上に酸化膜を介してゲー
ト電極とサイドウォールを形成した段階の断面図であ
る。
【図10】 本発明の実施の形態3におけるnpnトラ
ンジスタの断面図である。
【図11】 図10に示すnpnトランジスタの製造に
おいて、拡大エミッタ領域を形成し、かつベース領域の
実効ベース幅上に、LOCOS酸化膜および酸化膜を介
してゲート電極とサイドウォールを形成した段階の断面
図である。
【図12】 本発明の実施の形態4におけるnpnトラ
ンジスタの断面図である。
【図13】 図12に示すnpnトランジスタの製造に
おいて、拡大エミッタ領域を形成し、LOCOS酸化膜
および酸化膜を形成した段階の断面図である。
【図14】 図13の状態からレジストを形成し、p型
不純物であるボロンを注入し、ベース領域の実効ベース
幅となる部分の表面濃度が低くなるようにベース領域を
形成している段階の断面図である。
【図15】 図14に示す状態からレジストを除去し、
実効ベース幅のLOCOS酸化膜および酸化膜の上にゲ
ート電極およびサイドウォールを形成している段階の断
面図である。
【図16】 従来の縦型npnトランジスタを説明する
図である。
【図17】 図16のnpnトランジスタの製造におい
て、n-型エピタキシャル層に素子分離用のp+型拡散層
を形成した段階の断面図である。
【図18】 図17の状態から、エミッタ領域、ベース
領域およびコレクタ領域を形成し、さらにLOCOS酸
化膜を形成した段階の断面図である。
【符号の説明】
1 p-型基板、2 n+型埋め込み層、3 p+型埋め
込み層、4,4c,4d n-型エピタキシャル層、4
d 包囲層、5,5a,5d p型拡散層、5a 埋め
込み層側ベース領域、5d 外周層下部、6 LOCO
S酸化膜、7,7a,7d p型拡散層、7a ベース
コンタクト側ベース領域、7d 外周層上部、8 酸化
膜、9,9b,9c,9d n+型拡散層、9b エミ
ッタ領域、9c コレクタ領域、9d 包囲層コンタク
ト、10,10a,10d ベースコンタクト、10a
ベースコンタクト、10d 外周層コンタクト、11
酸化膜層、12a ベース端子、12b エミッタ端
子、12c コレクタ端子、12d 外周層と包囲層と
の接続線、21 p型ベース領域とコレクタ領域を囲む
n-エピタキシャル層との間のpn接合、L 実効ベー
ス幅、V 空乏層、d1 pn接合21からp型ベース
領域へ伸びる空乏層幅、d2 pn接合21からn-エピ
タキシャル層へ伸びる空乏層幅。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p型半導体基板の上に接して位置するn
    型埋め込み層と、 前記n型埋め込み層の上に接して位置するp型埋め込み
    層と、 前記p型半導体基板、前記n型埋め込み層および前記p
    型埋め込み層の上に接して覆うように位置するn型エピ
    タキシャル層と、 前記n型エピタキシャル層の表面に位置する、n型エミ
    ッタ領域、前記n型エミッタ領域に内方から接して囲む
    p型ベース領域、およびn型コレクタ領域と、 前記n型エピタキシャル層において、前記n型エミッタ
    領域、前記p型ベース領域および前記n型コレクタ領域
    を、平面的に見て周りから囲むp型外周層とを備え、 前記n型エピタキシャル層は、前記p型外周層の外周に
    接して囲むn型包囲層を含み、 前記p型ベース領域と前記p型埋め込み層とが、また、
    前記p型外周層と前記p型埋め込み層とが、それぞれ前
    記n型エピタキシャル層を分断して連続し、前記n型コ
    レクタ領域と前記p型半導体基板との間を隔て、かつ、
    前記n型埋め込み層と前記n型包囲層とが連続して前記
    連続したp型埋め込み層、p型ベース領域およびp型外
    周層と前記p型半導体基板との間を隔てている、半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記p型外周層と前記n型包囲層とが、
    配線接続により同電位にされている、請求項1に記載の
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記p型半導体基板のp型不純物濃度の
    値は、前記n型埋め込み層および前記n型エピタキシャ
    ル層のn型不純物濃度の値より小さい、請求項1または
    2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 平面的に見て、前記p型ベース領域、n
    型エミッタ領域、およびn型コレクタ領域が、中心部を
    共有して環状に配置されている、請求項1〜3のいずれ
    かに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記p型ベース領域は、ベースコンタク
    トに接するベースコンタクト側ベース領域と、前記p型
    埋め込み層に接し、前記ベースコンタクト側ベース領域
    より低濃度のp型不純物を含む埋め込み層側ベース領域
    とを含んでいる、請求項1〜4のいずれかに記載の半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 前記n型エピタキシャル層の表面に形成
    された前記n型コレクタ領域に内方から接し囲んでいる
    前記n型エピタキシャル層のn型不純物濃度の値より
    も、前記n型エピタキシャル層に接する前記p型ベース
    領域内の前記n型エミッタ領域から当該n型エピタキシ
    ャル層にいたる間の領域である実効ベース幅におけるp
    型不純物濃度の値のほうが大きい、請求項1〜5のいず
    れかに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記n型エピタキシャル層の表面に形成
    された前記n型コレクタ領域に内方から接し囲んでいる
    前記n型エピタキシャル層と、当該n型エピタキシャル
    層に接する前記p型ベース領域とが形成するpn接合か
    ら前記エミッタ領域にいたる領域である実効ベース幅の
    幅長さが、前記pn接合からコレクタ領域にいたる距離
    よりも長くなるように配置されている、請求項1〜6の
    いずれかに記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記p型ベース領域における、前記n型
    エミッタ領域から前記n型コレクタ領域を囲んでいるn
    型エピタキシャル層に至る範囲である実効ベース幅の上
    に、絶縁膜を介してゲート電極が配置されている、請求
    項1〜7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記n型エミッタ領域よりも低濃度のn
    型不純物を含み、前記n型エミッタ領域に内方から接し
    て囲み、前記p型埋め込み層にまで届くように前記p型
    ベース領域を分断して配置されているn型拡大エミッタ
    領域を備える、請求項1〜8のいずれかに記載の半導体
    装置。
  10. 【請求項10】 前記実効ベース幅の表面におけるp型
    不純物濃度が、前記埋め込み層側ベース領域のp型不純
    物濃度と同等以下である、請求項6〜9のいずれかに記
    載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記実効ベース幅の領域と前記ゲート
    電極との間に介在する絶縁膜の厚さが、200nm以上
    である、請求項6〜10のいずれかに記載の半導体装
    置。
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