JP2003078032A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2003078032A JP2001268607A JP2001268607A JP2003078032A JP 2003078032 A JP2003078032 A JP 2003078032A JP 2001268607 A JP2001268607 A JP 2001268607A JP 2001268607 A JP2001268607 A JP 2001268607A JP 2003078032 A JP2003078032 A JP 2003078032A
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Tatsuya Kunikiyo
辰也 國清
Takeshi Hamamoto
武史 濱本
Yoshinori Tanaka
義典 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のセンスアンプの駆動に起因して、個々
のセンスアンプのセンス速度が低下することを防止した
半導体装置を提供する。 【解決手段】 エピタキシャル層3の主面内には、P型
不純物を含んだP型ウエル層6が選択的に配設され、P
型ウエル層6の底面に接するようにN型不純物を含んだ
N型ボトム層7が配設されている。そして、P型ウエル
層2はN型ボトム層7に接する厚さに配設され、N型ボ
トム層7とP型ウエル層2でPN接合が形成されてい
る。また、エピタキシャル層3の主面内には、P型ウエ
ル層6を間に挟むように、N型不純物を含んだN型ウエ
ル層4およびP型不純物を含んだP型ウエル層5が選択
的に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特に、DRAM(Dynamic Random Ac
cess Memory)等のセンスアンプを備える半導体装置およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】<メモリセルの構成>DRAMの一例と
して、図17に、1つのメモリセルに1つのNチャネル
MOSトランジスタ(NMOSトランジスタ)を有する
1トランジスタセル方式のDRAM90のメモリセル部
分の構成を示す。
【0003】図17において、平行に配設された2本の
データ線DL0およびDL1と、平行に配設された2本
のワード線WL0およびWL1とが交差する4つの部分
において、それぞれ、NMOSトランジスタM0、M
1、M2およびM3を有するメモリセルMC0、MC
1、MC2およびMC3が配設されている。
【0004】NMOSトランジスタM0のゲート電極お
よびドレイン電極は、ワード線WL0およびデータ線D
L0に接続され、NMOSトランジスタM1のゲート電
極およびドレイン電極は、ワード線WL0およびデータ
線DL1に接続され、NMOSトランジスタM2のゲー
ト電極およびドレイン電極は、ワード線WL1およびデ
ータ線DL0に接続され、NMOSトランジスタM3の
ゲート電極およびドレイン電極は、ワード線WL1およ
びデータ線DL1に接続されている。
【0005】また、NMOSトランジスタM0、M1、
M2およびM3のそれぞれのソース電極と接地電位との
間には、キャパシタCSが接続されている。
【0006】データ線DL0およびDL1には、それぞ
れセンスアンプSAが接続され、また、データ線DL0
およびDL1の一方端は、それぞれ列選択スイッチCW
0およびCW1によりデータ入出力線IOとの接続、非
接続が制御される構成となっている。なお、センスアン
プSAはセンスアンプ駆動信号により動作が制御される
スイッチSW0およびSW1を有している。
【0007】また、データ線DL0およびDL1の他方
端は、プリチャージスイッチPW0およびPW1によ
り、プリチャージ電圧供給線PLとの接続、非接続が制
御される構成となっている。なお、データ線DL0およ
びDL1には容量CDが寄生している。
【0008】次に、DRAM90の動作について図17
を参照して説明する。 <プリチャージ動作>DRAMにおいては、メモリセル
の動作に先だってプリチャージ動作が行われる。プリチ
ャージ動作は、データ線DL0およびDL1を所定のプ
リチャージ電圧VPに設定する動作であり、プリチャー
ジ電圧VPは書き込み電圧VDDの半分(VP=VDD
/2)が一般的である。
【0009】キャパシタへの書き込み電圧VDDと0V
との中間値にプリチャージ電圧VPを設定することによ
り、データ線の充放電に伴う消費電力および雑音を低減
できる。
【0010】プリチャージ動作は、プリチャージクロッ
クがオンすることでスタートし、プリチャージクロック
がオフするとプリチャージ電圧VPはデータ線の寄生容
量CDにフローティング状態で保持される。
【0011】<読み出し動作>特定のメモリセル、例え
ば、メモリセルM0のデータを読み出す動作について説
明する。
【0012】まず、メモリセルM0が接続されたワード
線WL0を選択し、パルス電圧(ワードパルス)を印加
する。これにより、メモリセルM0内のキャパシタCS
の情報電圧(VDDあるいは0)に応じた信号電圧VS
が、プリチャージ電圧に重畳され正あるいは負の信号と
してデータ線DL0に出力される。ここで、キャパシタ
の情報がデータ線に出力される動作を「データの呼び出
し」と呼称する場合もある。信号電圧VSは以下の数式
(1)で表される。
【0013】
【数1】
【0014】一般にキャパシタCSの容量は、寄生容量
CDに比べてはるかに小さく、昨今では、半導体チップ
の面積を小さくするために、メモリセルを小型化し、1
本のデータ線にはできるだけ多数のメモリセルを接続す
る傾向にあるため、キャパシタCSはさらに小さく、寄
生容量CDはさらに大きくなる傾向にある。
【0015】小さな正負の信号である信号電圧VSは、
データ線DL0およびDL1に接続されたセンスアンプ
SAで検出され増幅される。
【0016】このセンスアンプSAは、プリチャージ電
圧VP(VDD/2)を参照電圧として動作し、もし信
号電圧VSがVDD/2より大きければセンスアンプS
Aの出力電圧はVDDとなり、VDD/2より小さけれ
ば0となる。
【0017】このキャパシタCSの情報に対応した増幅
電圧を、列選択スイッチCW0およびCW1をオンする
ことで外部に出力して、読み出し動作は完了する。この
とき、選択したワード線(ここではワード線WL0)上
の全ての非選択メモリセル(ここではメモリセルM1)
の情報も、データ線DL1に呼び出され、センスアンプ
SAで増幅される。
【0018】ワードパルスが印加されると、そのワード
線上の全てのメモリセルの情報は破壊される。すなわ
ち、キャパシタCSの容量が寄生容量CDに比べて十分
小さいので、VDDあるいは0VであったキャパシタC
Sのストレージノードは、その情報電圧とは無関係に、
プリチャージ電圧に充電されてしまう。
【0019】より詳細には、2値情報に対応したストレ
ージノード電圧は、ワードパルスが印加されると、VD
Dから(VDD/2)+VSに、あるいは、0Vから
(VDD/2)−VSに変化する。つまり、ストレージ
ノードの2進情報の電圧マージンは、VDDから2VS
に減少するため、情報が破壊されたのと同じ状態にな
る。
【0020】そこで、全てのデータ線にセンスアンプを
設け、これらのセンスアンプで同時に信号電圧VSをV
DDあるいは0Vに増幅し、それぞれのメモリセルに再
書き込みしなければならない。
【0021】従って、読み出し動作時には、選択ワード
線上の全てのメモリセルに対して、微小な信号電圧VS
の呼び出し・増幅・再書き込みといった一連の動作が並
列に行われ、その中の選択したメモリセルが接続される
データ線の情報だけが、読み出し情報として外部に取り
出される。
【0022】<書き込み動作>選択したメモリセル、例
えば、メモリセルM0への書き込み動作は、ワード線W
L0にワードパルスを印加し、データ線DL0に2値の
情報電圧(VDDあるいは0V)の何れかを与えること
により、実行される。
【0023】しかしながら、上記で説明したように、ワ
ードパルスを印加したことによる非選択セルの情報破壊
を防がなければならないので、書き込み動作に先立って
読み出し動作が行われる。
【0024】すなわち、ワード線WL0上の全てのメモ
リセルに対して、上述した読み出し動作を行い、それぞ
れのデータ線に、メモリセルの情報に対応した増幅電圧
を一時的に保持する。
【0025】その後、列選択スイッチCW0をオンし
て、選択したデータ線DL0上の増幅電圧を外部(デー
タ入出力線IO)からの書き込み情報電圧で強制的に置
き換えて、書き込み情報電圧を選択したメモリセルMC
0のキャパシタCSに入力する。
【0026】このとき、選択したワード線(ここではワ
ード線WL0)上の全ての非選択データ線(ここではデ
ータ線DL1)の増幅電圧は、非選択セル(ここではメ
モリセルMC1)に再書き込みされる。
【0027】以上の動作により、選択セルの読み出しあ
るいは書き込み動作の如何によらず、選択ワード線上の
非選択メモリセルでは、微小な信号電圧VSの呼び出し
・増幅・再書き込みといった一連の動作が行われること
になる。
【0028】なお、十分な信号電圧をデータ線に取り出
すために、あるいは、電圧VDDをキャパシタCSに書
き込むために、ワードパルス電圧は電圧VDDとセルト
ランジスタのしきい値電圧Vthの和以上の電圧として与
えられる。
【0029】<リフレッシュ動作>DRAM固有のリフ
レッシュ動作は、上記で説明した読み出し動作を、全て
のワード線に対して順次行うことで実現できる。
【0030】すなわち、リフレッシュ動作はワード線単
位で行われ、そのワード線上の全てのメモリセルが同時
にリフレッシュされる。これにより、メモリセル内のキ
ャパシタCSのストレージノードの電圧は、電流リーク
などで低下していても初期の値に再生されることにな
る。全てのワード線を順次選択し、それを繰り返し続け
ることによって、全てのメモリセルの情報が再生され、
半導体チップ全体として記憶情報が保持される。
【0031】<DRAMの全体構成>図18に、DRA
Mの全体構成を示す。図18は一般的なDRAMの平面
構成例を模式的に示す図であり、図17を用いて説明し
たDRAM90のメモリセル部分は、メモリアレイブロ
ックMABに含まれている。
【0032】複数のメモリアレイブロックMABが2列
に配列され、当該配列で挟まれる中央に電源が配設され
て中央帯電源CPWを構成している。
【0033】なお、図18には示さないが、中央帯電源
CPWには、外部電源の接続および接地のためのパッド
や、外部電源電圧を内部電源電圧に降圧するための降圧
器(Voltage Down Converter)VDC、内部電源電圧およ
び接地電圧を伝送するための配線等が配設されている。
また、メモリアレイブロックMABにおいては、複数の
メモリセルが配列されてメモリアレイが構成され、ま
た、センスアンプ等の周辺回路等が配設されている。
【0034】図19は図18に示したメモリアレイブロ
ックMABの構成を模式的に示しており、メモリアレイ
ブロックMABが複数のメモリアレイMAで構成されて
いる状態を示している。
【0035】ここで、メモリアレイブロックMAB中の
1つのメモリアレイMAの構成を図20に示す。
【0036】図20に示すように、複数のメモリセルM
Cが所定間隔でマトリクス状に配列されてメモリセルア
レイを構成している。そして、同一列方向のメモリセル
MCはデータ線である共通のビット線BLに接続され、
当該ビット線BLはセンスアンプSAに接続されてい
る。1つのセンスアンプには2本のビット線BLが接続
され、ビット線対を構成している。
【0037】平行して配設される複数のビット線BLに
直交するように複数のワード線WLが配設され、各ワー
ド線WLは、同一行方向のメモリセルMCに共通に接続
されている。
【0038】ここで、図20においてはメモリセルMC
をMOSトランジスタの活性領域の輪郭形状として示し
ており、ビット線BLはMOSトランジスタのソース・
ドレイン層に接続され、ワード線WLはMOSトランジ
スタのゲート電極として示している。
【0039】なお、センスアンプSAは、接続される2
本のビット線BLのうち、一方の電圧を参照電圧として
使用する。
【0040】次に、図20の構成のうち、センスアンプ
SAの周囲の構成について図21を用いて説明する。
【0041】図21に示すように、センスアンプSA
は、直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ
(PMOSトランジスタ)P1およびNMOSトランジ
スタN1と、同じく直列に接続されたPMOSトランジ
スタP2およびNMOSトランジスタN2とを有し、P
MOSトランジスタP1およびNMOSトランジスタN
1のゲート電極は、共通してPMOSトランジスタP2
およびNMOSトランジスタN2の接続ノードに接続さ
れ、PMOSトランジスタP2およびNMOSトランジ
スタN2のゲート電極は、共通してPMOSトランジス
タP1およびNMOSトランジスタN1の接続ノードに
接続されている。
【0042】そして、PMOSトランジスタP1および
NMOSトランジスタN1の接続ノードはビット線BL
に接続され、PMOSトランジスタP2およびNMOS
トランジスタN2の接続ノードはビット線/BLに接続
されている。
【0043】ビット線BLとビット線/BLとで1組の
ビット線対を構成し、ビット線BLおよび/BLは、列
選択線CSLの信号により制御されるNMOSトランジ
スタMSWにより、データ入出力線IOおよび/IOと
の接続、非接続が制御される構成となっている。
【0044】また、複数のビット線対に直交するよう
に、電源配線WR1およびWR2、センスイネーブル配
線SEpおよびSEnが配設されている。
【0045】電源配線WR1は、内部電圧VDDが供給
される配線であり、センスイネーブル配線SEpと対を
なし、両者はドライバートランジスタであるPMOSト
ランジスタMP1を介して電気的に接続される構成とな
っている。
【0046】電源配線WR2は、接地電圧GNDが供給
される配線であり、センスイネーブル配線SEnと対を
なし、両者はドライバートランジスタであるNMOSト
ランジスタMN1を介して電気的に接続される構成とな
っている。
【0047】そして、センスアンプSAを構成するPM
OSトランジスタP1およびP2のソース電極は、セン
スイネーブル配線SEpに接続され、NMOSトランジ
スタN1およびN2のソース電極は、センスイネーブル
配線SEnに接続される構成となっている。
【0048】このような構成においては、PMOSトラ
ンジスタMP1およびNMOSトランジスタMN1に、
センスアンプ駆動信号/SAEおよびSAEが印加され
たときのみ、センスアンプSAを構成するPMOSトラ
ンジスタP1およびP2のソース電極、およびNMOS
トランジスタN1およびN2のソース電極に、内部電圧
VDDおよび接地電圧GNDが印加され、それ以外のと
きには、上記ソース電極はフローティングになってい
る。この動作は、センスアンプのスタンバイ電流を低減
するために行われる。
【0049】図22に、メモリアレイMAに配設されて
いるセンスアンプSAへの電源供給のための配線図を模
式的に示す。
【0050】図21を用いて説明したように、センスア
ンプSAには、電源配線WR1、センスイネーブル配線
SEpを介して内部電圧VDDが、電源配線WR2、セ
ンスイネーブル配線SEnを介して接地電圧GNDが供
給されるが、電源配線WR1およびWR2は、図22に
示されるように、中央帯電源CPWに接続されているメ
ッシュパワーラインMPL1およびMPL2を介して電
圧が固定される構成となっている。
【0051】そして、1本のメッシュパワーラインには
複数の電源配線が接続されている。すなわち、メッシュ
パワーラインMPL1は内部電圧VDDを供給する配線
であり、各メモリアレイMA内に配設された電源配線W
R1に接続されている。また、メッシュパワーラインM
PL2は接地電圧GNDを供給する配線であり、各メモ
リアレイMA内に配設された電源配線WR2に接続され
ている。
【0052】なお、メッシュパワーラインMPL1およ
びMPL2は、それぞれ交互に複数配設され、複数のメ
ッシュパワーラインMPL1は、外部電源電圧Vddを
内部電圧VDDに降圧するための降圧器VDCの出力線
OL1に接続されている。なお、外部電源電圧Vdd
は、外部電圧パッドPD2を介して、半導体チップの外
部から供給される。
【0053】また、複数のメッシュパワーラインMPL
2は、接地パッドPD1に接続される接地線OL2に接
続されている。
【0054】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図23に示す
タイミングチャートを用いて、図21を参照してメモリ
セルからのデータの読み出し時の問題点について説明す
る。
【0055】図23は、センスイネーブル配線SEpお
よびSEnと、ビット線BLおよび/BLの電圧変化に
ついて示しており、実線で示す波形が問題となる現象を
表し、破線で示す波形が理想的な波形である。
【0056】図23において矢示するタイミングでセン
スアンプ駆動信号SAEおよび/SAEを与えると、セ
ンスイネーブル配線SEpを介して、センスアンプSA
を構成するPMOSトランジスタP1およびP2のソー
ス電極には内部電圧VDDが供給され、NMOSトラン
ジスタN1およびN2のソース電極には、センスイネー
ブル配線SEnを介して接地電圧GNDが供給される。
【0057】このとき、理想的には、ビット線BLはセ
ンスアンプ駆動信号SAEが与えられるタイミングで破
線で示すように急峻に立ち上がり、ビット線BLはセン
スアンプ駆動信号/SAEが与えられるタイミングで急
峻に立ち下がる。
【0058】しかし、複数のセンスアンプSAが一斉に
オンすると、図23に示すように、センスイネーブルS
EpおよびSEnの電位がそれぞれ、ΔVDDとΔGN
Dだけ変動する。
【0059】これは、センスイネーブル配線SEpおよ
びSEnには複数のセンスアンプが接続されるため配線
長が長く、配線容量が大きく、配線容量に起因する電圧
降下がセンスイネーブル配線SEpで起こり、電圧上昇
がセンスイネーブル配線SEnで起こるためである。こ
の電圧変化を引き起こす電子電流とホール電流のそれぞ
れの時間積分値は、電荷保存則により同じになる。
【0060】このように、センスアンプを駆動するため
の内部電圧VDDや接地電圧GNDが変動すると、セン
スアンプを構成するトランジスタの駆動能力が低減する
ため、ワード線にワードパルスが与えられて読み出しが
開始されてから、ビット線上の情報をセンスして弁別す
るまでの遅延時間tRCDが長くなる。この結果、セン
スアンプのセンス動作が鈍くなるという問題点が生じる
ことになる。
【0061】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、複数のセンスアンプの駆動に起因
して、個々のセンスアンプのセンス速度が低下すること
を防止した半導体装置を提供することを目的とする。
【0062】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の半導体装置は、半導体基板の主面全面に配設され、
その上方に複数の配線層が配設される第1導電型の主半
導体層と、前記主半導体層の第1の主面内に選択的に配
設された第1導電型の第1の半導体層と、前記第1の半
導体層を間に挟むように、前記第1の半導体層に隣接し
て前記主半導体層の前記第1の主面内に選択的に配設さ
れた第1導電型の第2の半導体層および第2導電型の第
3の半導体層と、少なくとも前記第1の半導体層の底面
に接するように、前記第1の半導体層下部の前記主半導
体層内部に選択的に配設された第2導電型の第4の半導
体層と、前記主半導体層の第2の主面内全面に配設され
た第1導電型の第5の半導体層と、を備え、前記第5の
半導体層は、前記第4の半導体層とPN接合を形成する
厚さに配設され、前記第5の半導体層と前記第4の半導
体層との間に接合容量を有し、前記複数の配線層は、第
1の電圧が供給される第1の電源配線と、第1の電圧よ
りも低い第2の電圧が供給される第2の電源配線と、を
有し、前記第3の半導体層は、前記第1の電源配線に電
気的に接続され、前記第2の半導体層は、前記第2の電
源配線に電気的に接続される。
【0063】本発明に係る請求項2記載の半導体装置
は、前記主半導体層がエピタキシャル基板のエピタキシ
ャル層に相当し、前記第5の半導体層は、前記半導体基
板の前記主面全面を覆うように配設される。
【0064】本発明に係る請求項3記載の半導体装置
は、前記主半導体層がSOI基板のSOI層に相当し、
前記第5の半導体層は、前記SOI層の下部に配設され
た埋め込み絶縁膜の主面全面を覆うように配設される。
【0065】本発明に係る請求項4記載の半導体装置
は、前記第1および第3の半導体層の厚さは同じであ
り、前記第4の半導体層は、前記第3の半導体層の底面
にも接触するように配設される。
【0066】本発明に係る請求項5記載の半導体装置
は、前記第5の半導体層が、前記第1の半導体層の下部
に対応する第1の領域と、前記第2の半導体層の下部に
対応する第2の領域とに区分され、前記第2の領域の厚
さは、前記第1の領域の厚さよりも厚く、前記第2の領
域が前記第2の半導体層の方向に突出するように配設さ
れる。
【0067】本発明に係る請求項6記載の半導体装置
は、前記第2の半導体層および前記主半導体層を貫通し
て、前記第5の半導体層の、前記第1の領域と前記第2
の領域との境界部に達する第1導電型のプラグ層をさら
に備え、前記第2の電圧が前記プラグ層を介して前記第
5の半導体層に与えられる。
【0068】本発明に係る請求項7記載の半導体装置
は、前記第1および第2の電源配線が、センスアンプの
駆動電源を供給する配線である。
【0069】本発明に係る請求項8記載の半導体装置
は、前記第1および第2の電源配線が、インバータの駆
動電源を供給する配線である。
【0070】本発明に係る請求項9記載の半導体装置の
製造方法は、半導体基板の主面全面に配設され、その上
方に複数の配線層が配設される第1導電型の主半導体層
と、前記主半導体層の第1の主面内に選択的に配設され
た第1導電型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層
を間に挟むように、前記第1の半導体層に隣接して前記
主半導体層の前記第1の主面内に選択的に配設された第
1導電型の第2の半導体層および第2導電型の第3の半
導体層と、少なくとも前記第1の半導体層の底面に接す
るように、前記第1の半導体層下部の前記主半導体層内
部に選択的に配設された第2導電型の第4の半導体層
と、前記主半導体層の第2の主面内全面に配設された第
1導電型の第5の半導体層と、を備える半導体装置の製
造方法であって、前記半導体基板として第1導電型の不
純物を比較的高濃度に有する基板を準備する工程(a)
と、前記半導体基板の主面全面に前記主半導体層を形成
した後、前記第1ないし第4の半導体層を形成する前
に、前記半導体基板を900℃〜1200℃の温度範囲
で、30分以上加熱することで、前記半導体基板中の前
記第1導電型の不純物を拡散させて前記第5の半導体層
を形成する工程(b)とを備えている。
【0071】本発明に係る請求項10記載の半導体装置
の製造方法は、前記工程(b)が、前記主半導体層の前記
第1の主面内に選択的に素子分離絶縁膜を形成する工程
を兼用する。
【0072】本発明に係る請求項11記載の半導体装置
の製造方法は、前記半導体基板の加熱時間は、150分
ないし400分である。
【0073】本発明に係る請求項12記載の半導体装置
の製造方法は、半導体基板の主面全面に配設され、その
上方に複数の配線層が配設される第1導電型の主半導体
層と、前記主半導体層の第1の主面内に選択的に配設さ
れた第1導電型の第1の半導体層と、前記第1の半導体
層を間に挟むように、前記第1の半導体層に隣接して前
記主半導体層の前記第1の主面内に選択的に配設された
第1導電型の第2の半導体層および第2導電型の第3の
半導体層と、少なくとも前記第1の半導体層の底面に接
するように、前記第1の半導体層下部の前記主半導体層
内部に選択的に配設された第2導電型の第4の半導体層
と、前記主半導体層の第2の主面内全面に配設された第
1導電型の第5の半導体層とを備える半導体装置の製造
方法であって、半導体基板の主面全面に前記主半導体層
を形成した後、前記第1ないし第4の半導体層を形成す
る前に、前記主半導体層の全面に渡って第1導電型の不
純物をイオン注入し、前記第5の半導体層を形成する工
程を備えている。
【0074】
【発明の実施の形態】<A.実施の形態1> <A−1.装置構成>本発明に係る実施の形態1の半導
体装置として、図1にDRAM100の特徴部の断面構
成を示す。
【0075】図1に示すように、DRAM100は、P
型不純物を比較的高濃度(P+)に含んだ半導体基板1
(例えばシリコン基板)の主面全面に、P型不純物を含
んだP型ウエル層2が配設され、P型ウエル層2上には
P型不純物を比較的低濃度(P-)に含んだエピタキシ
ャル層3が配設されている。
【0076】エピタキシャル層3の主面内には、P型不
純物を含んだP型ウエル層6が選択的に配設され、P型
ウエル層6の底面に接するようにN型不純物を含んだN
型ボトム層7が配設されている。そして、P型ウエル層
2はN型ボトム層7に接する厚さに配設され、N型ボト
ム層7とP型ウエル層2でPN接合が形成されている。
【0077】また、エピタキシャル層3の主面内には、
P型ウエル層6を間に挟むように、N型不純物を含んだ
N型ウエル層4およびP型不純物を含んだP型ウエル層
5が選択的に配設されている。
【0078】なお、図1ではエピタキシャル層3の占め
る割合は小さく示されているが、実際には、半導体基板
1と厚さ6μm程度のエピタキシャル層3とで、エピタ
キシャル基板が構成され、P型ウエル層2は、N型ウエ
ル層4、P型ウエル層5および6とともにエピタキシャ
ル層3の主面内に配設されている。
【0079】そして、N型ウエル層4およびP型ウエル
層5の主面内には、STI(ShallowTrench Isolation)
と呼称される素子分離絶縁膜8が選択的に配設され、M
OSトランジスタの形成領域が規定されている。
【0080】なお、P型ウエル層6も素子分離絶縁膜8
によって領域が規定され、この領域内にメモリセルが配
設されるのでメモリセル領域と呼称する。
【0081】ここで、P型ウエル層2は、例えば、素子
分離絶縁膜8を形成する際の高温熱処理において、P型
不純物を比較的高濃度に含んだ半導体基板1から、P型
不純物、例えばボロン(B)を熱拡散させることで形成
される。
【0082】N型ウエル層4において素子分離絶縁膜8
で規定される領域には、P型不純物を比較的高濃度に含
む1対のソース・ドレイン層41が配設され、1対のソ
ース・ドレイン層41の対向する端縁部上および1対の
ソース・ドレイン層41の間のN型ウエル層4上にはゲ
ート絶縁膜42が配設され、ゲート絶縁膜42の上部に
はゲート電極43が配設されている。そして、ゲート絶
縁膜42およびゲート電極43の側面にはサイドウォー
ル絶縁膜44が配設されてPMOSトランジスタMP1
が構成されている。PMOSトランジスタMP1のゲー
ト電極43にはセンスアンプ駆動信号/SAEが与えら
れる構成となっている。
【0083】また、P型ウエル層5において素子分離絶
縁膜8で規定される領域には、N型不純物を比較的高濃
度(N+)に含む1対のソース・ドレイン層51が配設
され、1対のソース・ドレイン層51の対向する端縁部
上および1対のソース・ドレイン層51の間のP型ウエ
ル層5上にはゲート絶縁膜52が配設され、ゲート絶縁
膜52の上部にはゲート電極53が配設されている。そ
して、ゲート絶縁膜52およびゲート電極53の側面に
はサイドウォール絶縁膜54が配設されてNMOSトラ
ンジスタMN1が構成されている。NMOSトランジス
タMN1のゲート電極53にはセンスアンプ駆動信号S
AEが与えられる構成となっている。
【0084】ここで、PMOSトランジスタMP1が形
成される領域をPMOS形成領域と呼称し、メモリセル
の周辺回路を構成するPMOSトランジスタが形成され
る。また、NMOSトランジスタMN1が形成される領
域をNMOS形成領域と呼称し、メモリセルの周辺回路
を構成するNMOSトランジスタが形成される。
【0085】なお、PMOSトランジスタMP1および
NMOSトランジスタMN1の上部を含めて、半導体基
板1の上部を覆うように層間絶縁膜(図示せず)が配設
され、層間絶縁膜内には各種配線が配設されている。
【0086】すなわち、1対のソース・ドレイン層41
の一方は、層間絶縁膜中に設けられたコンタクトホール
CH1を介して電源配線WR1に電気的に接続され、1
対のソース・ドレイン層41の他方は、層間絶縁膜中に
設けられたコンタクトホールCH3を介してセンスイネ
ーブル配線SEpに電気的に接続されている。
【0087】また、1対のソース・ドレイン層51の一
方は、層間絶縁膜中に設けられたコンタクトホールCH
2を介して電源配線WR2に電気的に接続され、1対の
ソース・ドレイン層51の他方は、層間絶縁膜中に設け
られたコンタクトホールCH4を介してセンスイネーブ
ル配線SEnに電気的に接続されている。
【0088】また、N型ウエル層4にはN型不純物を比
較的高濃度に含むN型不純物層45が選択的に設けら
れ、電源配線WR1はコンタクトホールCH11を介し
て、N型不純物層45にも電気的に接続されている。
【0089】同様に、P型ウエル層5にはP型不純物を
比較的高濃度に含むP型不純物層55が選択的に設けら
れ、電源配線WR2はコンタクトホールCH21を介し
て、P型不純物層55にも電気的に接続されている。
【0090】なお、図1においては各種容量成分および
抵抗成分を模式的に記載している。すなわち、P型ウエ
ル層2とN型ボトム層7との接合容量をC1、センスイ
ネーブル配線SEpの配線寄生容量をC3、センスイネ
ーブル配線SEnの配線寄生容量をC4、N型ウエル層
4の抵抗をR1、P型ウエル層5の抵抗をR2、半導体
基板1の抵抗をR3として示している。なお、N型ボト
ム層7は図1に対して垂直な方向の図示しない部分にお
いて、エピタキシャル層3の表面内に形成されたN型ウ
エル層の下部にまで延在しており、当該N型ウエル層を
介して内部電圧VDDに接続されており、接合容量C1
は内部電圧VDDに対応する電荷を蓄積できる。
【0091】次に、図2を用いて、DRAM100のセ
ンスアンプとその周辺の構成の電気的接続関係を説明す
る。なお、図2に示す等価回路は、図21に示す等価回
路と基本的に同様である。
【0092】図2に示すように、センスアンプSAは、
直列に接続されたPMOSトランジスタP1およびNM
OSトランジスタN1と、同じく直列に接続されたPM
OSトランジスタP2およびNMOSトランジスタN2
とを有し、PMOSトランジスタP1およびNMOSト
ランジスタN1のゲート電極は、共通してPMOSトラ
ンジスタP2およびNMOSトランジスタN2の接続ノ
ードに接続され、PMOSトランジスタP2およびNM
OSトランジスタN2のゲート電極は、共通してPMO
SトランジスタP1およびNMOSトランジスタN1の
接続ノードに接続されている。
【0093】そして、PMOSトランジスタP1および
NMOSトランジスタN1の接続ノードはビット線BL
0に接続され、PMOSトランジスタP2およびNMO
SトランジスタN2の接続ノードはビット線/BL0に
接続されている。
【0094】ビット線BL0と/BL0とで1組のビッ
ト線対を構成し、ビット線/BL0およびBL0には、
それぞれNMOSトランジスタN21およびN22のド
レイン電極が接続され、NMOSトランジスタN21お
よびN22のソース電極と接地電位との間にはキャパシ
タCSが接続され、メモリセルを構成している。
【0095】そして、NMOSトランジスタN21およ
びN22のゲート電極は、それぞれワード線WL0およ
びWL1に接続されている。なお、ビット線BL0およ
び/BL0には容量CDが寄生している。
【0096】また、ビット線BL0と/BL0との間に
は直列に接続されたNMOSトランジスタN11および
N12が配設され、両トランジスタの接続ノードには、
プリチャージ電圧VPが与えられる構成となっている。
そして、NMOSトランジスタN11およびN12のゲ
ート電極は、ビット線をアクティブにするアクティブ信
号線BLEQに接続されている。
【0097】なお、ビット線BL0および/BL0は、
それぞれデータ入出力線に接続されるが、図示は省略し
ている。
【0098】以上のような構成が、複数のセンスアンプ
SAのそれぞれについて設けられているが、図2におい
ては、ビット線BL0および/BL0に隣接するビット
線BL1および/BL1に関係する構成を示すに止め
る。
【0099】センスアンプSAを構成するPMOSトラ
ンジスタP1およびP2のソース電極は、センスイネー
ブル配線SEpに接続され、NMOSトランジスタN1
およびN2のソース電極は、センスイネーブル配線SE
nに接続される構成となっている。
【0100】センスイネーブル配線SEpは、PMOS
トランジスタMP1のドレイン電極に接続され、PMO
SトランジスタMP1のソース電極に接続された、内部
電圧VDDが供給される電源配線WR1と、電気的な接
続、非接続が可能な構成となっている。
【0101】センスイネーブル配線SEnは、NMOS
トランジスタMN1のドレイン電極に接続され、NMO
SトランジスタMN1のソース電極に接続された、接地
電圧GNDが供給される電源配線WR2と、電気的な接
続、非接続が可能な構成となっている。
【0102】なお、PMOSトランジスタMP1および
NMOSトランジスタMN1のそれぞれのゲート電極に
は、センスアンプ駆動信号/SAEおよびSAEが与え
られる構成となっている。
【0103】電源配線WR1およびWR2はメタル配線
であり、電源配線WR1には図22を用いて説明したよ
うに、中央帯電源CPWに設けられた降圧器VDCでの
電圧変換によって生成される内部電圧VDDが供給され
るが、現実には電源配線WR1の配線抵抗Rmvddの存在
により電圧降下が発生し、センスアンプには内部電圧V
DDよりも低い電圧VDDSが与えられる。
【0104】ここで問題となるのは、センスイネーブル
配線SEpには配線寄生容量C3が存在するので、PM
OSトランジスタMP1をオンすることで配線寄生容量
C3がPMOSトランジスタMP1を介して電源配線W
R1に加わり、配線寄生容量C3に電荷が蓄積されるこ
とで電圧VDDSが低下することである。
【0105】また、電源配線WR2には図22を用いて
説明したように、中央帯電源CPWに設けられた接地パ
ッドPDから接地電圧GNDが供給されるが、センスイ
ネーブル配線SEnには配線寄生容量C4が存在するの
で、NMOSトランジスタMN1をオンすることで配線
寄生容量C4がNMOSトランジスタMN1を介して電
源配線WR2に加わり、配線寄生容量C4に蓄積された
電荷が電源配線WR2に与えられ、接地電圧GNDが上
昇する。この変動する電圧が、センスアンプに電圧GN
DSとして与えられる。
【0106】このように、センスアンプを駆動するため
の電圧VDDSや電圧GNDSが変動すると、トランジ
スタの駆動能力が低減するため、ワード線にワードパル
スが与えられて読み出しが開始されてから、ビット線上
の情報をセンスして弁別するまでの遅延時間tRCDが
長くなる。
【0107】これを防止するため、発明者等はP型ウエ
ル層2とN型ボトム層7との接合容量C1を積極的に利
用することに想到した。
【0108】すなわち、図2におけるセンスアンプSA
への充放電経路に着目すると、電源配線WR1と接地電
圧GNDとの間には、N型ウエル層4の抵抗R1(Rnw
ell)、P型ウエル層2とN型ボトム層7との接合容量
C1(Cwell)、半導体基板1の抵抗R3(Rpsub)が
存在し、電源配線WR1と電源配線WR2との間には、
N型ウエル層4の抵抗R1、P型ウエル層2とN型ボト
ム層7との接合容量C1、P型ウエル層5の抵抗R2
(Rpwell)が存在している。
【0109】このような構成においては、接合容量C1
に蓄えられた電荷により、センスアンプSAに内部電圧
VDDを与えることができ、また、半導体基板1および
P型ウエル層5を介してセンスアンプSAに接地電圧G
NDを与えることが可能であるという技術的思想に到達
した。
【0110】より具体的には、接合容量C1(Cwell)
を増大させることで、センスアンプSAに与えられる電
圧VDDSの変動を抑制し、また、P型ウエル層5の抵
抗R2(Rpwell)を低減することで、センスアンプS
Aに与えられる電圧GNDSの変動を抑制するものであ
る。
【0111】以下、DRAM100の動作を説明しなが
ら、P型ウエル層5の抵抗R2を低減し、P型ウエル層
2とN型ボトム層7との接合容量C1を増加させること
で、遅延時間tRCDを短くできることの説明を行う。
【0112】<A−2.装置動作>図3に、DRAM1
00におけるRAS(Row Address Strobe)動作1回分
のタイミングチャートを示す。
【0113】図3においては、ビット線をアクティブに
するアクティブ信号線BLEQの信号、ワード線WL1
の信号、センスアンプ駆動信号SAEおよび/SAE、
ビット線BLおよび/BLに与えられる信号を示してい
る。
【0114】アクティブ信号線BLEQの信号BLEQ
がLow(GND)になり、ワード線WL1にワードパ
ルス(VWP:内部電圧VDD+セルトランジスタしき
い値電圧Vth)が与えられてHighになると、ワード
線WL1の立ち上がりにトリガーされて、所定のプリチ
ャージ電圧VP(VDDS/2)にチャージされたビッ
ト線BLに、メモリセルのキャパシタCSの情報がNM
OSトランジスタN21を介して重畳される。そのた
め、ビット線BLおよび/BLとの間に微小な電位差が
生じる。
【0115】次に、センスアンプ駆動信号SAEがHi
gh(VDD)になると、それにトリガーされて、セン
スアンプが駆動するので、ビット線対の微小な電位差が
センスアンプの増幅動作により増幅されて、ビット線B
Lの電位がHigh(VDDS)に、ビット線/BLの
電位がLow(GNDS)になる。
【0116】そして、アクティブ信号線BLEQの信号
がHigh(VDD)になる立ち上がりにトリガーされ
て、ビット線BLおよび/BLはプリチャージ電圧VP
に再びチャージされる。
【0117】ここで、図1におよび図2に示したP型ウ
エル層5の抵抗R2と接合容量C1との積が一定である
ことを条件として、接合容量C1を2倍、抵抗R2が1
/2倍になった場合を想定して回路シミュレーションを
行った結果のタイミングチャートを図4に、接合容量C
1を/2倍、抵抗R2が2倍になった場合を想定して回
路シミュレーションを行った結果のタイミングチャート
を図5に示す。
【0118】なお、図4および図5においては、横軸に
時間(nsec)を、縦軸に電圧(V)を示し、センス
アンプ駆動信号SAEおよび/SAEの変化、センスア
ンプに与えられる電圧VDDSおよび電圧GNDSの変
化、ビット線BL0および/BL0の電圧変化、ビット
線BL1および/BL1の電圧変化、センスイネーブル
配線SEpおよびセンスイネーブル配線SEnの電圧変
化、プリチャージ電圧VPをまとめて示している。
【0119】図4および図5において、センスアンプ駆
動信号SAEおよび/SAEが与えられてセンスアンプ
が駆動し始める時間(120nsec)からビット線B
L1が、ビットの弁別可能な電圧1.2Vに達するまで
の時間に着目すると、図4においては約7.1nsec
であるのに対し、図5の場合には、約8.7nsecと
なる。
【0120】これは、図5の場合に比べて、接合容量C
1が4倍になり、抵抗R2が1/4倍になる図4の方
が、センス読み出し時間が短いことを示している。
【0121】また、センスアンプ駆動信号SAEがHi
ghになった後の、電圧VDDSの電位低下および電圧
GNDSの電位上昇は図4の方が、図5に比べて小さい
ことが判る。これは、接合容量C1を大きくし、抵抗R
2を小さくすることで、電圧VDDSの変動を抑制して
一定値を維持でき、また電圧GNDSの変動を抑制して
一定値を維持できることを意味している。
【0122】そして、これが、図4の方がビットの弁別
が可能になる時間、すなわち、ビット線上の情報をセン
スして弁別するまでの遅延時間tRCDが短くなる理由
でもある。
【0123】図6には、図4および図5におけるセンス
アンプ駆動信号SAEの変化、ビット線BL1および/
BL1の電圧変化、電圧VDDSおよび電圧GNDSの
変化をまとめて示す。
【0124】<A−3.製造方法>以上説明したよう
に、P型ウエル層5の抵抗R2を低減し、P型ウエル層
2とN型ボトム層7との接合容量C1を増加させること
で、遅延時間tRCDを短くできるが、以下において
は、接合容量C1の増加および抵抗R2の低減のための
具体的手法について説明する。
【0125】図7および図8に、熱処理温度を固定し、
熱処理時間を変えた場合のP型ウエル層2の基板深さ方
向の不純物濃度分布(ここでは不純物をボロンとする)
のシミュレーション結果を示す。
【0126】図7および図8においては、横軸に深さ
(μm)を、縦軸に不純物濃度(/cm3)を示し、熱
処理温度として、例えばSTI(素子分離絶縁膜8)形
成時の熱処理温度である1100℃を使用することと
し、熱処理時間を30分、150分、300分、400
分とした場合のP型ウエル層2の不純物濃度分布を示し
ている。
【0127】図7においては、図1におけるA−A断面
での分布を示しており、上述したP型ウエル層2の不純
物濃度分布と併せて、N型ボトム層7の不純物濃度分布
を示しており、熱処理時間が長くなるほど、P型ウエル
層2とN型ボトム層7との接合濃度が高くなることが判
る。そして、熱拡散したボロンの分布が、N型ボトム層
7と接合を形成するため、接合容量C1が得られる。
【0128】なお、図7に示すように、熱処理時間が1
50分の場合には、半導体基板1のボロンが、エピタキ
シャル層3へ熱拡散することにより形成されたP型ウエ
ル層2とN型ボトム層7との接合濃度は、エピタキシャ
ル層4の不純物濃度である1×1015/cm3よりも若
干高い程度であるが、熱処理時間が400分の場合に
は、接合濃度は3.5×1015/cm3程度となってい
る。
【0129】ここで、P型ウエル層2の不純物とエピタ
キシャル層3とが交わる深さをL1、P型ウエル層2と
半導体基板1とが交わる深さをL2とすれば、P型ウエ
ル層2の厚さはL2−L1で定義され、例えば図7から
読み取るならば、熱処理時間が300分の場合には、L
1は2.3μmとなり、L2は6μmであるので、P型
ウエル層2の厚さは3.7μmとなり、熱処理時間が4
00分の場合には、L1は1.8μmとなり、L2は6
μmであるので、P型ウエル層2の厚さは4.2μmと
なる。
【0130】なお、上記においてはエピタキシャル層4
の不純物濃度は1×1015/cm3としたが、エピタキ
シャル層4の不純物濃度の範囲は1×1015〜1×10
16/cm3であり、1×1015/cm3に限定されるもの
ではない。また、上記においてはエピタキシャル層4の
厚さを6μmとしたが、エピタキシャル層4の厚さの範
囲は1〜10μmであり、6μmに限定されるものでは
ない。
【0131】なお、図7においては、熱処理時間が30
0分あるいは400分の場合にP型ウエル層2とN型ボ
トム層7とが確実に接合するが、これは一例であり、熱
処理温度条件やN型ボトム層7の厚さによっては熱処理
時間が150分の場合でもP型ウエル層2とN型ボトム
層7とが接合する場合もあり、熱処理時間がさらに短い
場合でもP型ウエル層2とN型ボトム層7とが接合する
ことが考えられる。図7においては判りにくいが、熱処
理時間が150分の場合でも、N型ボトム層7のプロフ
ァイルとP型ウエル層2のプロファイルとが交わる部分
では、P型ウエル層2の不純物濃度はエピタキシャル層
4の不純物濃度である1×1015/cm 3よりも若干高
くなっており、接合濃度がエピタキシャル層4よりも高
くなっていると言える。この程度でも、従来に比べれば
接合容量を飛躍的に高めることができる。要するに、熱
処理時間を30分よりも長くすることで、半導体基板1
からのP型不純物の拡散を促進してP型ウエル層2を厚
くすることができる。なお、不純物の熱拡散は、「温
度」、「時間」の他に、「雰囲気ガスの種類(N2
ス、Arガス、ドライO2ガス、ウエットO2ガス、NO
/O2ガス等)」、「圧力(ガスの分圧)」によっても
影響を受ける。
【0132】また、図8においては、図1におけるA−
A断面での分布を示しており、上述したP型ウエル層2
の不純物濃度分布と併せて、P型ウエル層5の不純物濃
度分布を示しており、熱処理時間が長くなるほど、P型
ウエル層2が広がり、P型ウエル層2とP型ウエル層5
との距離が短くなることが判る。
【0133】このように、図1に示すP型ウエル層2の
厚さは、熱処理時間が長いほど厚くすることができる。
【0134】なお、図7および図8に示す熱処理時間3
0分とは、P型ウエル層2とN型ボトム層7との間に、
エピタキシャル層4の不純物が濃度分布を保っている領
域が存在し、P型ウエル層2とN型ボトム層7との不純
物が交わることによるPN接合が形成されていない構造
を得るための時間である。すなわち、一般的には素子分
離絶縁膜8の形成工程では30分程度の熱処理を行う
が、この際に、P型ウエル層2に対応する位置に、半導
体基板1からの不純物の拡散によってP型不純物層が付
随的に形成される。ここで、P型ウエル層2の抵抗は、
その厚さが厚くなるほど低減し、N型ボトム層7との接
合容量は、接合濃度が高いほど大きくなるが、30分程
度の熱処理ではP型ウエル層2はN型ボトム層7と交わ
るほど厚くはならず、N型ボトム層7との間の接合容量
も小さく、P型ウエル層5の抵抗値を低減する効果も有
していなかった。
【0135】また、熱処理時間の変化に基づくP型ウエ
ル層2とN型ボトム層7との接合容量の変化についての
シミュレーション結果を図9に示し、熱処理時間の変化
に基づくP型ウエル層2とP型ウエル層5との間の抵抗
率の変化についてのシミュレーション結果を図10に示
す。
【0136】すなわち、図9においては、P型ウエル層
2とN型ボトム層7との間の接合に印加する逆バイアス
電圧(V)の変化に対する接合容量(nF/cm2)の
変化を、熱処理時間が30分、150分、300分、4
00分の場合の特性を、それぞれ、黒丸、丸、四角、三
角で表示している。
【0137】逆バイアス電圧の増加とともに接合付近の
空乏層が大きくなるので、接合容量が減少する傾向や、
熱拡散の時間が長くなるにつれて接合濃度が高くなるの
で、接合容量が増加し、何れの逆バイアス電圧において
も400分の場合が最も接合容量が大きく、30分の場
合が最も接合容量が小さいことが判る。
【0138】また、図10においては、P型ウエル層2
とP型ウエル層5との両端に、バイアス電圧を印加した
場合の電流をシミュレーションした結果であり、印加す
るバイアス電圧(V)の変化に対する抵抗率(Ωcm)
の変化を、熱処理時間が30分、150分、300分、
400分の場合の特性を、それぞれ、黒丸、丸、四角、
三角で表示しており、バイアス電圧の増加とともに抵抗
率が増加する傾向が示されているが、何れのバイアス電
圧においても400分の場合が最も抵抗率が小さく、3
0分の場合が最も抵抗率が大きいことが判る。
【0139】このように、熱処理時間を150分、30
0分、400分とした場合には、P型ウエル層2とN型
ボトム層7との間に、エピタキシャル層4の不純物が濃
度分布を保っている領域が存在せず、換言するならば、
P型ウエル層2とN型ボトム層7とが接触し、P型ウエ
ル層2とN型ボトム層7との不純物が交わることによる
PN接合が形成された、本発明に係る新規な構造を得る
ことができる。
【0140】なお、素子分離絶縁膜8の形成工程と兼用
して、P型ウエル層を形成した後は、従来からの工程を
実施すれば良く、例えば、素子分離絶縁膜8によって区
分されたエピタキシャル層3の主面内に、選択的にイオ
ン注入を行ってN型ウエル層4、P型ウエル層5および
6をそれぞれ形成し、さらにP型ウエル層6の底部にイ
オン注入を行って、N型ボトム層7を形成する。さらに
その後は、従来的手法により、N型ウエル層4およびP
型ウエル層5上に、それぞれPMOSトランジスタMP
1およびNMOSトランジスタMN1等の半導体素子
を、P型ウエル層6上にメモリセルを構成する半導体素
子を形成する。
【0141】<A−4.作用効果>以下、DRAM10
0の作用効果について図1および図2を参照して説明す
る。
【0142】以上説明したように、P型ウエル層2を厚
くすることで、P型ウエル層2とN型ボトム層7との接
合容量C1を増加させることができ、センスアンプの動
作に際して電源配線WR1の電圧低下を低減することが
できる。
【0143】すなわち、センスアンプSA(図1)の動
作に際して、PMOSトランジスタMP1をオンするこ
とでセンスイネーブル配線SEpの配線寄生容量C3が
PMOSトランジスタMP1を介して電源配線WR1に
加わり、一時的に、電圧VDDS(図2)が低下する。
【0144】しかし、接合容量C1に蓄積された電荷
(内部電圧VDDに対応)が、N型ボトム層7、エピタ
キシャル層3、N型ウエル層4、N型不純物層45、コ
ンタクトホールCH11を介して電源配線WR1に与え
られるので、電源配線WR1の電圧低下を抑制し、電圧
VDDSを一定値に維持できる。このときに流れる電流
が図1に示す電流I1である。
【0145】また、P型ウエル層2を厚くすることで、
P型ウエル層5との距離を短くし、P型ウエル層5の抵
抗R2を低減でき、センスアンプの動作に際して電源配
線WR2の電圧上昇を低減することができる。
【0146】すなわち、センスアンプSAの動作に際し
て、NMOSトランジスタMN1をオンすることでセン
スイネーブル配線SEnの配線寄生容量C4がPMOS
トランジスタMN1を介して電源配線WR2に加わり、
一時的に、電圧GNDS(図2)が上昇する。
【0147】しかし、P型ウエル層5の抵抗R2が小さ
くなっているので、電源配線WR2からは、コンタクト
ホールCH21、P型不純物層55、P型ウエル層5、
エピタキシャル層3およびN型ウエル層2を介して半導
体基板1に電流が流れ、電源配線WR2の電圧上昇を抑
制し、電圧GNDSを一定値に維持できる。このときに
流れる電流が図1に示す電流I2である。なお、半導体
基板1は接地電圧GNDに接続されている。
【0148】このように、本実施の形態1のDRAM1
00においてはセンスアンプSAに与えられる電圧VD
DSおよび電圧GNDSを一定値に維持できるので、セ
ンスアンプSAを構成するトランジスタの駆動能力を維
持でき、ワード線にワードパルスが与えられて読み出し
が開始されてから、ビット線上の情報をセンスして弁別
するまでの遅延時間tRCDを短く保つことができる。
【0149】この結果、センスアンプSAの動作速度を
設計値に近い値に維持でき、センス速度の低下を防止で
きる。
【0150】ここで、遅延時間tRCDの短縮は、以下
に数式(2)〜(4)で示す条件下において効果的に達
成できる。
【0151】
【数2】
【0152】
【数3】
【0153】
【数4】
【0154】なお、図1においては、P型ウエル層6が
形成される領域(N型ウエル層2が形成される領域に等
しい)にメモリセルが配設されるとしたが、N型ウエル
層2が形成されているのであれば、他の機能を有する回
路が形成されていても問題はなく、当該領域はメモリセ
ル領域に限定されるものではない。
【0155】また、図1においては、N型ボトム層7は
P型ウエル層6の下部だけに配設される例を示したが、
N型ウエル層4の下部に配設しても良い。この場合、N
型ウエル層4の厚さとP型ウエル層の厚さとを同じにし
て、両層の下部のN型ボトム層7が連続する構成とする
ことで、接合容量C1を大きくすることができる。
【0156】また、図7および図8を用いて説明した、
基板深さ方向の不純物濃度分布のシミュレーション結果
は一例であり、エピタキシャル層3の膜厚や、ボロン濃
度、熱処理時間は、熱処理温度はこの例に限定されるも
のではない。
【0157】また、N型ウエル層2の熱処理として、素
子分離絶縁膜8(STI)の形成時の熱処理を利用する
として説明したが、他の熱処理工程を利用しても良いこ
とは言うまでもなく、900℃〜1200℃の熱処理を
行う工程であれば利用可能である。
【0158】また、イオン注入を利用して、N型ウエル
層2を形成するようにしても良い。すなわち、半導体基
板1の主面上にエピタキシャル層3を形成した後、エピ
タキシャル層3が例えば6μmの厚さである場合は、ボ
ロンを4MeVのエネルギーで、1×1013〜1×10
14/cm2程度のドーズ量で注入すれば良く、エピタキ
シャル層3が4μmの厚さである場合は、ボロンを3M
eVのエネルギーで、1×1013〜1×1014/cm2
程度のドーズ量で注入すれば良い。
【0159】なお、ボロンイオンの注入は、STIの形
成前でも形成後の何れで行っても良いが、STIの形成
前にボロンイオンを注入する場合には、主としてSTI
の形成時の熱処理により注入されたボロンが拡散する。
同時に、注入直後には電気的に不活性であったボロン原
子が、シリコン結晶の格子位置に移動することで活性化
される。
【0160】また、STIの形成後にボロンイオンを注
入する場合には、注入されたボロンがMOSFETの形
成時に施される熱処理により熱拡散し、同時に活性化さ
れる。なお、MOSFET形成時の熱処理の一例として
は、ソース・ドレイン注入後のRTA(Rapid Thermal
Annealing)による熱処理が挙げられ、RTAでは、例
えば、900〜1150℃の温度範囲で、0.01〜5
秒の熱処理を行う。
【0161】この場合には、P型不純物を比較的高濃度
に含んだ半導体基板1に限定されず、P型不純物を比較
的低濃度(P-)に含んだエピタキシャル層や半導体基
板であっても良い。また、N型不純物を含んだエピタキ
シャル層や半導体基板であっても良い。
【0162】なお、比較的低濃度のP型不純物(P-
とは、例えばボロン濃度がl×101 6/cm3以下を指
し、比較的高濃度のP型不純物(P+)とは、例えばボ
ロン濃度がl×1018/cm3以上を指し、l×1016
/cm3〜l×1018/cm3を単にP型あるいはP0
呼称する。
【0163】<A−5.変形例1>以上説明した本発明
に係る実施の形態1のDRAM100においては、図1
に示したように、N型ウエル層2の厚さは全域に渡って
同じであったが、図11に示すDRAM100Aのよう
に、P型ウエル層5の形成領域、すなわちNMOS形成
領域においては、N型ウエル層4の形成領域、すなわち
PMOS形成領域よりもN型ウエル層2の厚さを厚くな
ったN型ウエル層2Aが配設されている。
【0164】なお、メモリセル領域およびPMOS形成
領域でのN型ウエル層2Aの厚さをd1とし、厚さd1
の領域をN型ウエル層の第1の領域と呼称する。また、
NMOS形成領域でのN型ウエル層2Aの厚さをd2と
し、厚さd2の領域をN型ウエル層の第2の領域と呼称
する。
【0165】その他、図1に示したDRAM100と同
一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は
省略する。
【0166】このように、NMOS形成領域でのN型ウ
エル層2Aの厚さを厚くして、P型ウエル層5により接
近させることで、P型ウエル層5の抵抗R2をさらに低
減させることができ、センスアンプSAの動作に際し
て、電源配線WR2の電圧上昇を抑制する効果が高ま
り、電圧GNDSを一定値に維持できる。
【0167】NMOS形成領域でのN型ウエル層2Aの
厚さを厚くするには、NMOS形成領域以外の部分をレ
ジストマスク等で覆い、P型ウエル層5の下部に相当す
る位置に選択的にボロンをイオン注入することで、実現
可能である。
【0168】すなわち、実施の形態1において説明した
ように、素子分離絶縁膜8を形成する際の高温熱処理に
おいて、P型不純物を比較的高濃度に含んだ半導体基板
1から、ボロンを熱拡散させることで、NMOS形成領
域以外の部分においては厚さd1のN型ウエル層2Aを
形成する。このとき、NMOS形成領域においてはイオ
ン注入したボロンも熱拡散し、半導体基板1から熱拡散
するボロンと混じって2つの不純物層が連続的につなが
ることにより、厚さd2のN型ウエル層2Aが形成され
る。
【0169】なお、イオン注入の深さは、注入したボロ
ンが熱拡散した場合に、半導体基板1から熱拡散するボ
ロンと混じることができる深さに設定する。
【0170】なお、N型ウエル層2Aの全てをイオン注
入で形成しても良い。この場合には、P型不純物を比較
的高濃度に含んだ半導体基板1に限定されず、P型不純
物を比較的低濃度(P-)に含んだエピタキシャル層や
半導体基板であっても良い。また、N型不純物を含んだ
エピタキシャル層や半導体基板であっても良い。
【0171】<A−6.変形例2>以上説明した実施の
形態1およびその変形例1においては、バルク基板であ
る半導体基板1上にDRAM100およびDRAM10
0Aを形成していたが、バルク基板の代わりにSOI
(Silicon On Insulator)基板を使用して図12に示す
DRAM100Bのような構成としても良い。
【0172】すなわち、図12において、N型ウエル層
2Aは半導体基板10上の埋め込み絶縁膜11の主面全
面を覆うように配設されている。その他、図1に示した
DRAM100と同一の構成については同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0173】SOI基板SOは、半導体基板10上配設
された埋め込み絶縁膜11と、埋め込み絶縁膜11上に
SOI層として配設されたエピタキシャル層3とを有し
て構成されている。
【0174】なお、SOI基板SO上に図1に示すDR
AM100を形成しても良いことは言うまでもない。
【0175】この場合、N型ウエル層2Aは半導体基板
10とは電気的に絶縁されてしまうので、N型ウエル層
2Aの電位固定のための構成が必要となる。
【0176】図13にその構成の一例を示す。なお、図
13においてはDRAMの構成については省略し、関連
する部分のみ示している。
【0177】図13に示すように、エピタキシャル層3
の主面からエピタキシャル層3を貫通してN型ウエル層
2Aに達する、P型不純物を比較的高濃度に有するプラ
グ層31が設けられている。
【0178】そして、エピタキシャル層3上には層間絶
縁膜ZLが設けられており、層間絶縁膜ZLの主面から
層間絶縁膜ZLを貫通してプラグ層31に達するコンタ
クトホールCH10が設けられ、コンタクトホールCH
10は層間絶縁膜ZL上に配設された配線WRに接続さ
れている。このような構成により、N型ウエル層2Aの
電位を確実に固定できる。
【0179】なお、電位固定のためのプラグ層31は、
N型ウエル層2Aにおける段差部分、すなわちN型ウエ
ル層の第1の領域と第2の領域との境界部分に配設する
ことで、第1の領域と第2の領域とでプラグ層31を共
有でき、第1の領域と第2の領域とで別個にプラグ層を
設ける場合に比べて、占有面積を削減する効果がある。
【0180】なお、図11に示したDRAM100Aに
おいても、上述した電位固定の手法を取り入れても良
い。図14にその一例を示す。
【0181】図14においては、P型不純物を比較的高
濃度に含んだ半導体基板1上にN型ウエル層2Aが設け
られており、N型ウエル層2Aの電位固定は、半導体基
板1を介することで可能であるが、プラグ層31を介し
ても電位固定可能とすることで、電位固定を確実にでき
る。
【0182】なお、プラグ層31の配設位置はN型ウエ
ル層の第1の領域と第2の領域との境界部分に限定され
るものではなく、第1の領域および第2の領域にそれぞ
れ接するように設けても良い。
【0183】<B.実施の形態2> <B−1.装置構成>以上説明した本発明に係る実施の
形態1においては、DRAMを例として説明したが、本
発明は確実な電位固定を必要とする半導体装置であれ
ば、何でも適用可能であり、DRAMのセンスアンプの
駆動のための電源配線に限定されるものではない。
【0184】そこで、本発明に係る実施の形態2の半導
体装置として、図15に示すインバータ200を例に採
って説明する。
【0185】図15はインバータ200の回路構成を示
す図であり、4つのインバータIV1、IV2、IV3
およびIV4を有する構成となっている。
【0186】インバータIV1は、PMOSトランジス
タP31およびNMOSトランジスタN31を有し、イ
ンバータIV2は、PMOSトランジスタP32および
NMOSトランジスタN32を有し、インバータIV3
はPMOSトランジスタP33およびNMOSトランジ
スタN34を有し、インバータIV4はPMOSトラン
ジスタP34およびNMOSトランジスタN34を有し
ている。
【0187】そして、4つのインバータのうち、インバ
ータIV1およびIV3は、PMOSトランジスタP3
1およびP33のそれぞれのソース電極が電源配線WR
11に接続され、それぞれのドレイン電極がインバータ
イネーブル配線VNLに接続されている。
【0188】また、4つのインバータのうち、インバー
タIV2およびIV4は、PMOSトランジスタP32
およびP34のそれぞれのソース電極がインバータイネ
ーブル配線VPLに接続され、それぞれのドレイン電極
が電源配線WR12に接続されている。
【0189】そして、インバータIV1〜IV4は直列
に接続され、インバータIV1から入力された信号が、
インバータIV4から出力される構成となっている。
【0190】ここで、電源配線WR11は、内部電圧V
DDが供給される配線であり、インバータイネーブル配
線VPLと対をなし、両者はドライバートランジスタで
あるPMOSトランジスタMP1を介して電気的に接続
される構成となっている。PMOSトランジスタMP1
のゲート電極にはインバータ駆動信号/IEが与えられ
る構成となっている。
【0191】なお、電源配線WR11とインバータイネ
ーブル配線VPLとの間には抵抗Rpが存在し、インバ
ータイネーブル配線VPLは配線寄生容量C3を有して
いる。
【0192】電源配線WR12は、接地電圧GNDが供
給される配線であり、インバータイネーブル配線VNL
と対をなし、両者はドライバートランジスタであるNM
OSトランジスタMN1を介して電気的に接続される構
成となっている。NMOSトランジスタMN1のゲート
電極にはインバータ駆動信号/IEが与えられる構成と
なっている。
【0193】なお、電源配線WR12とインバータイネ
ーブル配線VNLとの間には抵抗Rdが存在し、インバ
ータイネーブル配線VNLは配線寄生容量C4を有して
いる。
【0194】このような構成のインバータ200におい
ては、待機時の入力信号がLowに設定され、待機時に
インバータ駆動信号IEおよび/IEとして、それぞれ
LowおよびHighの信号が与えられている場合に
は、NMOSトランジスタMN1およびPMOSトラン
ジスタMP1がオフ状態となり、インバータイネーブル
配線VPLの電圧は内部電圧VDDよりも低く、インバ
ータイネーブル配線VNLの電圧は接地電圧GNDより
も高くなっている。この状態においては、インバータI
V1〜IV4のうちゲート入力としてオフ信号が与えら
れるトランジスタ(ここではNMOSトランジスタN3
1、PMOSトランジスタP32、NMOSトランジス
タN33およびPMOSトランジスタP34)のソース
電圧がそれぞれのキャリアにとって高い電位に存在する
ことになり、すなわちソース電圧が持ち上がって、サブ
スレッショルド電流が減少し、待機電流を低減できる。
なお、インバータ200の動作時には、NMOSトラン
ジスタMN1およびPMOSトランジスタMP1がオン
状態となり、インバータイネーブル配線VPLの電圧と
内部電圧VDDとが等しくなり、インバータイネーブル
配線VNLの電圧が接地電圧GNDと等しくなる。
【0195】ここで、抵抗Rpおよび抵抗Rdは、待機
時にサブスレッショルド電流が流れるような場合、イン
バータイネーブル配線VPLおよびインバータイネーブ
ル配線VNLの電位を、内部電圧VDDや接地電圧GN
Dに対して自動的に持ち上げる動作(負帰還動作)を起
こし、待機電流を低減する機能を有している。次に、イ
ンバータ200の特徴部の断面構成を図16に示す。
【0196】図16に示すように、インバータ200
は、P型不純物を比較的高濃度(P+)に含んだ半導体
基板1の主面上全面に、P型不純物を含んだP型ウエル
層2が配設され、P型ウエル層2上にはP型不純物を比
較的低濃度(P-)に含んだエピタキシャル層3が配設
されている。
【0197】なお、図16ではエピタキシャル層3の占
める割合は小さく示されているが、実際には、半導体基
板1と厚さ6μm程度のエピタキシャル層3とで、エピ
タキシャル基板が構成され、P型ウエル層2は、N型ウ
エル層4、P型ウエル層5および6とともにエピタキシ
ャル層3の主面内に配設されている。
【0198】エピタキシャル層3の主面内には、P型不
純物を含んだP型ウエル層6が選択的に配設され、ま
た、P型ウエル層6を間に挟むように、N型不純物を含
んだN型ウエル層4およびP型不純物を含んだP型ウエ
ル層5が選択的に配設されている。
【0199】N型ウエル層4およびP型ウエル層6の厚
さは同程度であり、N型ウエル層4およびP型ウエル層
6の下部には、両者に接するようにN型不純物を含んだ
N型ボトム層7Aが配設されている。P型ウエル層2は
N型ボトム層7Aに接する厚さに配設され、N型ボトム
層7AとP型ウエル層2とでPN接合を形成する。
【0200】そして、N型ウエル層4およびP型ウエル
層5の主面内には、STIと呼称される素子分離絶縁膜
8が選択的に配設され、MOSトランジスタの形成領域
が規定されている。
【0201】なお、P型ウエル層6も素子分離絶縁膜8
によって領域が規定され、この領域内にインバータが配
設されるのでインバータ領域と呼称する。
【0202】ここで、P型ウエル層2は、例えば、素子
分離絶縁膜8を形成する際の高温熱処理において、P型
不純物を比較的高濃度に含んだ半導体基板1から、P型
不純物、例えばボロン(B)を熱拡散させることで形成
される。
【0203】N型ウエル層4において素子分離絶縁膜8
で規定される領域には、P型不純物を比較的高濃度に含
む1対のソース・ドレイン層41が配設され、1対のソ
ース・ドレイン層41の対向する端縁部上および1対の
ソース・ドレイン層41の間のN型ウエル層4上にはゲ
ート絶縁膜42が配設され、ゲート絶縁膜42の上部に
はゲート電極43が配設されている。そして、ゲート絶
縁膜42およびゲート電極43の側面にはサイドウォー
ル絶縁膜44が配設されてPMOSトランジスタMP1
が構成されている。PMOSトランジスタMP1のゲー
ト電極43にはインバータ駆動信号/IEが与えられる
構成となっている。
【0204】また、P型ウエル層5において素子分離絶
縁膜8で規定される領域には、N型不純物を比較的高濃
度(N+)に含む1対のソース・ドレイン層51が配設
され、1対のソース・ドレイン層51の対向する端縁部
上および1対のソース・ドレイン層51の間のP型ウエ
ル層5上にはゲート絶縁膜52が配設され、ゲート絶縁
膜52の上部にはゲート電極53が配設されている。そ
して、ゲート絶縁膜52およびゲート電極53の側面に
はサイドウォール絶縁膜54が配設されてNMOSトラ
ンジスタMN1が構成されている。NMOSトランジス
タMN1のゲート電極53にはインバータ駆動信号IE
が与えられる構成となっている。
【0205】ここで、PMOSトランジスタMP1が形
成される領域をPMOS形成領域と呼称し、また、NM
OSトランジスタMN1が形成される領域をNMOS形
成領域と呼称する。
【0206】なお、PMOSトランジスタMP1および
NMOSトランジスタMN1の上部を含めて、半導体基
板1の上部を覆うように層間絶縁膜(図示せず)が配設
され、層間絶縁膜内には各種配線が配設されている。
【0207】すなわち、1対のソース・ドレイン層41
の一方は、層間絶縁膜中に設けられたコンタクトホール
CH1を介して電源配線WR11に電気的に接続され、
1対のソース・ドレイン層41の他方は、層間絶縁膜中
に設けられたコンタクトホールCH3を介してインバー
タイネーブル配線VPLに電気的に接続されている。
【0208】また、1対のソース・ドレイン層51の一
方は、層間絶縁膜中に設けられたコンタクトホールCH
2を介して電源配線WR12に電気的に接続され、1対
のソース・ドレイン層51の他方は、層間絶縁膜中に設
けられたコンタクトホールCH4を介してインバータイ
ネーブル配線VNLに電気的に接続されている。
【0209】また、N型ウエル層4にはN型不純物を比
較的高濃度に含むN型不純物層45が選択的に設けら
れ、電源配線WR11はコンタクトホールCH11を介
して、N型不純物層45にも電気的に接続されている。
【0210】同様に、P型ウエル層5にはP型不純物を
比較的高濃度に含むP型不純物層55が選択的に設けら
れ、電源配線WR12はコンタクトホールCH21を介
して、P型不純物層55にも電気的に接続されている。
【0211】なお、図1においては各種容量成分および
抵抗成分を模式的に記載している。すなわち、P型ウエ
ル層2とN型ボトム層7との接合容量をC11、インバ
ータイネーブル配線VPLの配線寄生容量をC13、イ
ンバータイネーブル配線VNLの配線寄生容量をC1
4、N型ウエル層4の抵抗をR11、P型ウエル層5の
抵抗をR12として示している。なお、N型ボトム層7
Aは図16に図示しない部分において内部電圧VDDに
接続され、接合容量C11は内部電圧VDDに対応する
電荷を蓄積できる。
【0212】<B−2.装置動作>インバータ200が
待機状態から動作状態に遷移する場合、インバータイネ
ーブル配線VPLの電圧を内部電圧VDDに等しくし、
インバータイネーブル配線VNLの電圧を接地電圧GN
Dに等しくする必要があるが、インバータイネーブル配
線VPLには配線寄生容量C13が存在するので、PM
OSトランジスタMP1をオンすることで配線寄生容量
C13がPMOSトランジスタMP1を介して電源配線
WR11に加わり、配線寄生容量C13に電荷が蓄積さ
れることで内部電圧VDDが低下する。
【0213】また、電源配線WR12には接地電圧GN
Dが供給されるが、インバータイネーブル配線VNLに
は配線寄生容量C14が存在するので、NMOSトラン
ジスタMN1をオンすることで配線寄生容量C14がN
MOSトランジスタMN1を介して電源配線WR12に
加わり、配線寄生容量C14に蓄積された電荷が電源配
線WR12に与えられ、接地電圧GNDが上昇する。
【0214】このように、内部電圧VDDや接地電圧G
NDが変動すると、インバータIV1〜IV4が正常に
動作しないという問題が発生するが、P型ウエル層2と
N型ボトム層7Aとの接合容量C11を積極的に利用す
ることで、これを防止できる。
【0215】<B−3.作用効果>以下、インバータ2
00の作用効果について図15および図16を参照して
説明する。
【0216】実施の形態1において説明したのと同じ理
由で、P型ウエル層2を厚くすることで、P型ウエル層
2とN型ボトム層7Aとの接合容量C11を増加させる
ことができ、インバータ200の動作に際して電源配線
WR11の電圧低下を低減することができる。
【0217】すなわち、インバータIV1〜IV4(図
15)の動作に際して、PMOSトランジスタMP1を
オンすることでインバータイネーブル配線VPLの配線
寄生容量C13がPMOSトランジスタMP1を介して
電源配線WR11に加わり、一時的に、内部電圧VDD
(図15)が低下する。
【0218】しかし、接合容量C11に蓄積された電荷
が、N型ボトム層7A、N型ウエル層4、N型不純物層
45、コンタクトホールCH11を介して電源配線WR
11に与えられるので、電源配線WR11の電圧低下を
抑制し、内部電圧VDDを一定値に維持できる。このと
きに流れる電流が図16に示す電流I1である。なお、
N型ボトム層7Aは図16に図示しない部分において内
部電圧VDDに接続されている。
【0219】また、P型ウエル層2を厚くすることで、
P型ウエル層5との距離を短くし、P型ウエル層5の抵
抗R12を低減でき、センスアンプの動作に際して電源
配線WR12の電圧上昇を低減することができる。
【0220】すなわち、インバータIV1〜IV4の動
作に際して、NMOSトランジスタMN1をオンするこ
とでインバータイネーブル配線VNLの配線寄生容量C
14がNMOSトランジスタMN1を介して電源配線W
R12に加わり、一時的に接地電圧GND(図15)が
上昇する。
【0221】しかし、P型ウエル層5の抵抗R12が小
さくなっているので、電源配線WR12からは、コンタ
クトホールCH21、P型不純物層55、P型ウエル層
5、エピタキシャル層3およびN型ウエル層2を介して
半導体基板1に電流が流れ、電源配線WR12の電圧上
昇を抑制し、接地電圧GNDを一定値に維持できる。こ
のときに流れる電流が図16に示す電流I2である。な
お、半導体基板1は接地電圧GNDに接続されている。
【0222】このように、本実施の形態2のインバータ
200においては、待機状態から動作状態への遷移に際
して、インバータIV1〜IV4に与えられる内部電圧
VDDおよび接地電圧GNDを一定値に維持できるの
で、インバータIV1〜IV4を正常に動作させること
ができる。
【0223】なお、図16に示すように、インバータ2
00のN型ボトム層7AはP型ウエル層6の下部および
N型ウエル層4の下部に連続するように配設されてお
り、接合容量C11は大きな値となる。
【0224】<C.本発明の適用例>以上説明した実施
の形態1および2においては、それぞれDRAMおよび
インバータに本発明を適用する例について説明したが、
本発明は電源配線(接地配線を含む)の電位を一定に保
つ必要がある半導体装置に対して有効であり、NAND
回路、NOR回路、XOR回路、SRAMメモリセル、
トランスミッションゲート、ドミノロジック回路等にお
いても適用可能である。また、アナログ回路、RF(Ra
dio Frequency)回路、デジタル回路等の任意の回路の
アクティブ時に、内部電圧VDDと接地電圧GNDを給
電し、スタンバイ時には給電しない回路系統において本
発明の構造を適用することで、同様の効果を奏する。
【0225】また、実施の形態1においてはDRAMに
使用されるセンスアンプの電源配線(接地配線を含む)
の電位を一定に保つ構成について示したが、センスアン
プの構成は図2に示す構成に限定されるものではなく、
また、本発明の適用はDRAMに使用されるセンスアン
プに限定されるものではない。
【0226】例えば、SRAM、フラッシュメモリ、E
EPROM,MRAM(Magnetic Random Access Memor
y)、NROM(Nitride Read Only Memory)等の半導
体装置に搭載されたセンスアンプにも適用可能であり、
同様な効果を奏することは言うまでもない。
【0227】ここで、MRAMとは、絶縁体を2つの強
磁性体で挟むことで得られる磁気トンネル接合(Magnet
ic Tunnel Junction:MTJ)をメモリ素子に利用した
メモリであり、メモリセルを構成する磁気トンネル接合
素子の2つの強磁性体の磁化の方向が同じ、あるいは、
相反する方向になるように外部磁界で制御し、磁化の方
向が同じ、あるいは、相反する方向の状態を0、あるい
は1に対応させてデータを記憶する。なお、データの書
き込みは、ワード線およびビット線に所定電流を流して
発生した磁界を用いて、一方の強磁性体の磁化の方向を
変えることによって行う。
【0228】また、NROMは、MOSトランジスタの
ゲート絶縁膜に相当する部分が、シリコン酸化膜、シリ
コン窒化膜およびシリコン酸化膜で構成される多層膜
(これをONO膜と呼称する)となっており、ゲート電
極に所定の正電圧を与えた状態で、ドレイン層に与える
電圧およびソース層に与える電圧を互いに入れ替えて与
えることで、ONO膜のシリコン窒化膜において、異な
る2つの箇所に各1ビットの情報を記憶するメモリであ
る。
【0229】これは、シリコン窒化膜内に蓄積された電
子は、シリコン窒化膜内を横方向(ゲート長方向)には
拡散しにくいことを利用したものである。
【0230】そして、ドレイン層およびソース層に適切
な電圧を与えた場合に、ソース−ドレイン間にチャネル
電流が流れるか否かで、情報の読み出しを行う。なお、
シリコン窒化膜中の情報の記憶箇所、すなわち電子の局
在箇所がソース層側かドレイン層側かで、ドレイン層お
よびソース層に与える電圧が異なる。
【0231】なお、情報の消去に際しては、ゲート電極
に所定の正電圧を与えた状態で、ドレイン層に与える電
圧およびソース層に与える電圧を互いに入れ替えて与え
ることでホールをシリコン窒化膜内に導入して、シリコ
ン窒化膜内に蓄積された電子を消去する。
【0232】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の半導体装置
によれば、主半導体層の第2の主面内全面に配設された
第1導電型の第5の半導体層が、第4の半導体層とPN
接合を形成する厚さに配設され、第5の半導体層と第4
の半導体層との間に接合容量を有するので、第1の電源
配線に寄生容量に起因する電圧低下が発生した場合に
は、第4の半導体層および第3の半導体層を介して第1
の電源配線に接合容量から電荷を供給することができ、
第1の電源配線の電圧を一定値に維持できる。また、第
5の半導体層を、第4の半導体層とPN接合を形成する
厚さにすることで、第5の半導体層と第2の半導体層と
の距離を短くし、第2の半導体層の抵抗値を低減でき
る。その結果、第2の電源配線に寄生容量に起因して電
圧上昇が発生した場合には、第2の電源配線から第2の
半導体層を介して電荷を引き抜くことが容易となり、第
2の電源配線の電圧を一定値に維持できる。
【0233】本発明に係る請求項2記載の半導体装置に
よれば、エピタキシャル層を主半導体層とするので、動
作特性に優れた半導体装置を得ることができる。
【0234】本発明に係る請求項3記載の半導体装置に
よれば、SOI層である主半導体層が電気的に絶縁され
るので、主半導体層の電位固定が容易となる。
【0235】本発明に係る請求項4記載の半導体装置に
よれば、第4の半導体層が、第3の半導体層の底面にも
接触するように配設されているので、第4の半導体層の
面積が増えて接合容量を増加させることができ、第1の
電源配線の電圧を確実に一定値に維持できる。
【0236】本発明に係る請求項5記載の半導体装置に
よれば、第5の半導体層の第2の領域の厚さが、第1の
領域の厚さよりも厚く、第2の領域が第2の半導体層の
方向に突出するように配設されているので、第2の半導
体層と第5の半導体層との間の距離が短くなり、第2の
半導体層の抵抗値をさらに低減させることができ、第2
の電源配線から第2の半導体層を介して電荷を引き抜く
ことがさらに容易となって、第2の電源配線の電圧を確
実に一定値に維持できる。
【0237】本発明に係る請求項6記載の半導体装置に
よれば、第5の半導体層の、第1の領域と第2の領域と
の境界部に接触するプラグ層により第5の半導体層が第
2の電圧に固定されるので、第1の領域と第2の領域と
で別個にプラグ層を設ける場合に比べて、占有面積を削
減する効果がある。
【0238】本発明に係る請求項7記載の半導体装置に
よれば、第1および第2の電源配線の電圧を一定値に維
持することで、センスアンプを構成するトランジスタの
駆動能力が低減せず、ビット線上の情報をセンスして弁
別するまでの遅延時間を短く保つことができ、センスア
ンプのセンス速度の低下を防止できる。
【0239】本発明に係る請求項8記載の半導体装置に
よれば、第1および第2の電源配線の電圧を一定値に維
持することで、インバータを正常に動作させることがで
きる。
【0240】本発明に係る請求項9記載の半導体装置の
製造方法によれば、第1導電型の不純物を比較的高濃度
に有する基板を900℃〜1200℃の温度範囲で、3
0分以上加熱することで、半導体基板中の第1導電型の
不純物を拡散させて第5の半導体層を形成するので、第
5の半導体層を容易に形成できる。
【0241】本発明に係る請求項10記載の半導体装置
の製造方法によれば、工程(b)として主半導体層の第1
の主面内に選択的に素子分離絶縁膜を形成する工程を兼
用するので、専用の熱処理工程を用いる場合に比べて、
工程を簡略化できる。
【0242】本発明に係る請求項11記載の半導体装置
の製造方法によれば、半導体基板の加熱時間が、150
分ないし400分であるので、第5の半導体層を、第4
の半導体層とPN接合を形成する厚さに確実に形成でき
る。
【0243】本発明に係る請求項12記載の半導体装置
の製造方法によれば、第5の半導体層をイオン注入で形
成するので、第5の半導体層を厚さ等の制御性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の特
徴部の構成を示す断面図である。
【図2】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の回
路構成を示す図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の動
作を説明するタイミングチャートである。
【図4】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の動
作シミュレーション結果を示す図である。
【図5】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の動
作シミュレーション結果を示す図である。
【図6】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の動
作シミュレーション結果を示す図である。
【図7】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の不
純物分布のシミュレーション結果を示す図である。
【図8】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の不
純物分布のシミュレーション結果を示す図である。
【図9】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の接
合容量の変化のシミュレーション結果を示す図である。
【図10】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の
比抵抗の変化のシミュレーション結果を示す図である。
【図11】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の
変形例の構成を示す断面図である。
【図12】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の
変形例の構成を示す断面図である。
【図13】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の
N型ウエル層の電位固定のための構成を示す断面図であ
る。
【図14】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の
N型ウエル層の電位固定のための構成を示す断面図であ
る。
【図15】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
回路構成を示す図である。
【図16】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
特徴部の構成を示す断面図である。
【図17】 一般的な1トランジスタセル方式のDRA
Mの回路構成を示す図である。
【図18】 一般的なDRAMの全体構成を示す図であ
る。
【図19】 一般的なDRAMのメモリアレイブロック
の全体構成を示す図である。
【図20】 一般的なDRAMのメモリアレイの構成を
示す図である。
【図21】 一般的なDRAMのセンスアンプの周囲の
構成を示す図である。
【図22】 一般的なDRAMのセンスアンプへの電源
供給のための配線を説明する図である。
【図23】 一般的なDRAMの動作を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体基板、2,5,6 P型ウエル層、3 エピ
タキシャル層、4 N型ウエル層、7 N型ボトム層、
WR1,WR2 電源配線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 義典 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F083 AD00 BS00 EP00 EP18 ER22 FZ10 GA01 HA02 KA15 KA20 LA03 LA12 LA17 MA06 MA16 MA19 NA01 PR25 PR33 PR52 PR56 PR57

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主面全面に配設され、その
    上方に複数の配線層が配設される第1導電型の主半導体
    層と、 前記主半導体層の第1の主面内に選択的に配設された第
    1導電型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層を間に挟むように、前記第1の半導
    体層に隣接して前記主半導体層の前記第1の主面内に選
    択的に配設された第1導電型の第2の半導体層および第
    2導電型の第3の半導体層と、 少なくとも前記第1の半導体層の底面に接するように、
    前記第1の半導体層下部の前記主半導体層内部に選択的
    に配設された第2導電型の第4の半導体層と、 前記主半導体層の第2の主面内全面に配設された第1導
    電型の第5の半導体層と、を備え、 前記第5の半導体層は、前記第4の半導体層とPN接合
    を形成する厚さに配設され、前記第5の半導体層と前記
    第4の半導体層との間に接合容量を有し、 前記複数の配線層は、 第1の電圧が供給される第1の電源配線と、 第1の電圧よりも低い第2の電圧が供給される第2の電
    源配線と、を有し、 前記第3の半導体層は、前記第1の電源配線に電気的に
    接続され、 前記第2の半導体層は、前記第2の電源配線に電気的に
    接続される、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記主半導体層はエピタキシャル基板の
    エピタキシャル層に相当し、 前記第5の半導体層は、前記半導体基板の前記主面全面
    を覆うように配設される、請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記主半導体層はSOI基板のSOI層
    に相当し、 前記第5の半導体層は、前記SOI層の下部に配設され
    た埋め込み絶縁膜の主面全面を覆うように配設される、
    請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第3の半導体層の厚さは
    同じであり、前記第4の半導体層は、前記第3の半導体
    層の底面にも接触するように配設される、請求項2また
    は請求項3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第5の半導体層は、 前記第1の半導体層の下部に対応する第1の領域と、前
    記第2の半導体層の下部に対応する第2の領域とに区分
    され、 前記第2の領域の厚さは、前記第1の領域の厚さよりも
    厚く、前記第2の領域が前記第2の半導体層の方向に突
    出するように配設される、請求項2または請求項3記載
    の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の半導体層および前記主半導体
    層を貫通して、前記第5の半導体層の、前記第1の領域
    と前記第2の領域との境界部に達する第1導電型のプラ
    グ層をさらに備え、前記第2の電圧が前記プラグ層を介
    して前記第5の半導体層に与えられる、請求項5記載の
    半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2の電源配線は、セン
    スアンプの駆動電源を供給する配線である、請求項1記
    載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1および第2の電源配線は、イン
    バータの駆動電源を供給する配線である、請求項1記載
    の半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板の主面全面に配設され、その
    上方に複数の配線層が配設される第1導電型の主半導体
    層と、 前記主半導体層の第1の主面内に選択的に配設された第
    1導電型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層を間に挟むように、前記第1の半導
    体層に隣接して前記主半導体層の前記第1の主面内に選
    択的に配設された第1導電型の第2の半導体層および第
    2導電型の第3の半導体層と、 少なくとも前記第1の半導体層の底面に接するように、
    前記第1の半導体層下部の前記主半導体層内部に選択的
    に配設された第2導電型の第4の半導体層と、 前記主半導体層の第2の主面内全面に配設された第1導
    電型の第5の半導体層と、を備える半導体装置の製造方
    法であって、 (a)前記半導体基板として第1導電型の不純物を比較的
    高濃度に有する基板を準備する工程と、 (b)前記半導体基板の主面全面に前記主半導体層を形成
    した後、前記第1ないし第4の半導体層を形成する前
    に、前記半導体基板を900℃〜1200℃の温度範囲
    で、30分以上加熱することで、前記半導体基板中の前
    記第1導電型の不純物を拡散させて前記第5の半導体層
    を形成する工程と、を備える半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記工程(b)は、 前記主半導体層の前記第1の主面内に選択的に素子分離
    絶縁膜を形成する工程を兼用する、請求項9記載の半導
    体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記半導体基板の加熱時間は、150分
    ないし400分である、請求項9記載の半導体装置の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板の主面全面に配設され、そ
    の上方に複数の配線層が配設される第1導電型の主半導
    体層と、 前記主半導体層の第1の主面内に選択的に配設された第
    1導電型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層を間に挟むように、前記第1の半導
    体層に隣接して前記主半導体層の前記第1の主面内に選
    択的に配設された第1導電型の第2の半導体層および第
    2導電型の第3の半導体層と、 少なくとも前記第1の半導体層の底面に接するように、
    前記第1の半導体層下部の前記主半導体層内部に選択的
    に配設された第2導電型の第4の半導体層と、前記主半
    導体層の第2の主面内全面に配設された第1導電型の第
    5の半導体層と、を備える半導体装置の製造方法であっ
    て、 半導体基板の主面全面に前記主半導体層を形成した後、
    前記第1ないし第4の半導体層を形成する前に、前記主
    半導体層の全面に渡って第1導電型の不純物をイオン注
    入し、前記第5の半導体層を形成する工程を備える半導
    体装置の製造方法。
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