JP3782227B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイナミック型RAM(DRAM)セルを集積・配置した半導体記憶装置に係り、特にP形MOSトランジスタを利用することにより低消費電力化、センスアンプの動作マージンの拡大及び高速動作、トランジスタの高信頼性及び高電流駆動能力化を実現する半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の携帯可能な機器の需要の増加に伴い、半導体装置を搭載する機器の小形化が要求されている。そのために搭載する半導体装置は高集積化され、バッテリーによる使用時間の延長のために低消費電力化が求められている。
【0003】
これらの半導体記憶装置のうち、DRAM等の半導体記憶装置は、構成するメモリセルが比較的簡素な構造であるため、高集積化が実現されている。この高集積化に伴い、パターンや素子が微細化し、耐圧等が低下しており、信頼性確保や低消費電力化を実現するために、駆動に使用される電源電圧もスケーリング則に従って低電圧化する必要がある。
【0004】
例えば、16MbitDRAMにおいては、従来から使用している電源電圧Vcc=5VからVcc=3.3Vへの移行が図られており、さらに256MbitDRAMでは、供給される電源電圧がVcc=2.5Vになるものと想定されている。
【0005】
さらに、最小加工寸法としてパターンが0.15μm 程度が必要と予想される1GbitDRAMに至っては、Vcc=1.8V程度まで低電源電圧化するものと予測されている。
【0006】
これらのDRAMは、メモリセルにデータとして格納されている信号電荷量が微少であるため、これを検知・増幅して外部に読み出すためには、高感度のビット線センスアンプが必要となる。このビット線センスアンプが検知・増幅すべきメモリセルからの読み出し信号量が電源電圧比に比例するため、前述した様に電源電圧がスケーリングされて低下した場合、読み出し信号量もそれに比例して減少する。
【0007】
一般的に、このビット線センスアンプは、2組のNMOSトランジスタ(以下、MOSをN形と称する)をクロスカップル接続して構成するN形センスアンプと2組のPMOSトランジスタ(以下、PMOSをP形と称する)を同様にクロスカップル接続したP形センスアンプから構成されたダイナミック型の差動増幅回路が用いられている。
【0008】
また図28に示すように、センスアンプへの入力端子となるビット線のプリチャージ電圧としては、電源電圧のl/2であるVcc/2プリチャージ方式が多用されている。
【0009】
このVcc/2プリチャージ方式を簡単に説明すると、外部制御信号RASBar (以下、Bar は、反転信号の ̄を意味する)が、”H”レベルにあるプリチャージサイクルにおいて、ビット線対をVcc/2にプリチャージするものである。このRASBar 信号が”H”から”L”レベルに遷移し、DRAMが読み書きが可能な状態(アクティブモード)の状態に入ると、ビット線プリチャージ/イコライズ回路が遮断されて、Vcc/2にプリチャージされたビット線はフローティングとなり、外部人カアドレスにより選択されたワード線WLが駆動され、メモリセルからデータがビット線へ読み出される。
【0010】
次にビット線センスアンプが活性化されて、ビット線に読み出された微小な信号が検知・増幅される。
【0011】
より具体的には、ビット線対の”L”レベル側は前述したN形センスアンプにより接地電圧(Vss)まで放電され、一方ビット線対の”H”レベル側はP形センスアンプにより電源電圧(Vcc)まで充電される。読み出し動作が完了するとビット線はイコライズされて、再度Vcc/2の電圧にプリチャージされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前述したDRAM等の半導体記憶装置の低電源電圧化は、従来からビット線電圧振幅を小振幅化することで、ビット線充放電電流を減少させて実現する方法が提案されている。
【0013】
しかしながら、ビット線電圧振幅を小振幅化させた場合、フリップフロップ形センスアンプを構成するトランジスタのゲート−ソース間の電圧差が小さくなってしまう為、センスアンプトランジスタの動作速度の低下が問題となっていた。Gbit規模の記憶容量を持つ半導体記憶装置においては、電源電圧Vccが1.8V以下と非常に小さくなるため、センスアンプトランジスタのゲート−ソース間にセンスアンプトランジスタの動作に必要な、即ちセンスアンプトランジスタの閾電圧以上のゲート−ソース間電圧が得られず、センス動作が行われないという間題点があった。
【0014】
つまり、前述したようなVcc/2プリチャージ方式を用いたDRAMの場合、電源電圧の低電圧化により、センスアンプ動作時において、センスアンプを構成するトランジスタに印加されるゲート−ソース間電圧(Vcc/2)自体も必然的に降下してしまい、その結果、センス動作時間が大幅に遅れるか、あるいは、センス動作不能になる危険性がある。
【0015】
電源電圧をVcc=1.8Vとした場合を例にすると、センスアンプトランジスタのゲート−ソース間には、Vcc=0.9Vしか印加されないことになる。また実際には、センスアンプトランジスタの共通ソース配線の抵抗による電圧降下が発生し、特に初期センス時においては、この値はさらに小さくなることが予想される。
【0016】
一方で、センスアンプトランジスタの閾値電圧の絶対値|Vth|(但し、N形センスアンプでは正電圧、P形センスアンプでは負電圧である)は、閾値バラツキやカットオフ特性を保証するために、0.3V〜0.5V程度が最低限度である。
【0017】
さらに、初期センス時においては、センスアンプトランジスタのバックゲート効果とあいまって実質的な|Vth|はさらに上昇している。そのため、初期センス時におけるセンスアンプトランジスタのゲート−ソース間電圧と閾値電圧が極めて近くなり、初期センスが大幅に遅れ、DRAMの高速動作に対して大きな問題となる。
【0018】
また、DRAMで使用されているトランジスタの中では、メモリセルトランジスタのゲート電極に最も高い電圧(昇圧電位)が印加される。これは、”H”レベルをメモリセルに書き込む必要が有るためであり、その際に必要となるゲート電圧は、VBLH+Vth’で表される。ここで、VBLHは、”H”レベルの電位であり、Vth’は、メモリセルトランジスタのバックゲート(基板)に負電位が印加され、且つソース電位がVBLHの場合のメモリセルトランジスタの閾値電圧である。
【0019】
メモリセルキャパシタに蓄積される電荷を最大にするために、一般的にVBLHは、チップ内部の電源電圧(Vdd)と等しくされる。
【0020】
一般的には、製造コスト低減のために、トランジスタのゲート酸化膜は、チップ内の全てのトランジスタで同一の厚さのものが使用されているため、ゲート電極に昇圧電位が印加されないトランジスタまでもがメモリセルトランジスタと
同じ厚いゲート酸化膜を使用せざるを得ず、そのためにDRAMで使用されるトランジスタは、論理半導体などのトランジスタと比べて、電流駆動能力などの性能が低いものとなるという問題点があった。
【0021】
ゲート酸化膜厚を薄くしてトランジスタの性能を向上させるためには、昇圧電位を低下させてメモリセルトランジスタのゲート酸化膜に印加される電圧を低減すればよいのであるが、その場合にはチップ内部の電源電圧が低く成らざるを得ず、一般的な1/2Vddプリチャージ方式の場合には、センスアンプを構成するトランジスタのゲート−ソース間には、最大でも1/2Vddしか印加されないため、センスアンプが動作しなくなるなどの問題点があった。
【0022】
また、一般的にイコライズ回路は、ビット線対やデータ線対やセンスアンプ駆動線等にそれぞれ設置される。例えば、ビット線イコライズ回路を例とすると、図29に示すように、従来は全てN形トランジスタで構成されていた。
【0023】
近年における半導体メモリは、大容量化が図られるため、製造時に発生した不良メモリセルの救済を行うリタンダンシ技術は必須となっているが、救済を行った場合にもその不良箇所がなくなるわけではない。
【0024】
例えば、図30に示すようなビット線とワード線の短絡不良が発生した場合、メモリセルはリタンダンシ技術によって置き換え(救済)が行われるが、前述したように不良箇所はあくまでも残るため、イコライズ回路の動作時には、図中の点線で示すように、VBL→PRCH→ビット線→ワード線→ローデコーダという経路で貫通電流が流れる。
【0025】
この貫通電流が大きな場合や、ビット線とワード線の短絡不良の箇所が多い場合には、リタンダンシ技術によってメモリセルの救済が可能であるにもかかわらず、消費電流が規格範囲よりも大きくなってしまうため、そのチップは”不良品”となってしまう。
【0026】
この貫通電流を抑えるために、図31に示すような電流制限回路をプリチャージ回路とプリチャージ電位供給線の間に挿入することが提案されている。この電流制限回路は、P形トランジスタで組成することが望ましいが、その場合には、(1)イコライズ/プリチャージ回路部分とのウエル分離が必要であるため、センスアンプ面積が増大する、(2)プリチャージ回路と電流制限回路を接続する配線が必要となる、という問題点があった。
【0027】
そこで本発明は、センスアンプ部のビット線振幅をメモリセルアレイ部のビット線振幅よりも大きくし、センスアンプ部のビット線のプリチャージ電圧とメモリセルアレイ部のビット線のプリチャージ電圧を異なる電圧にして、高速なセンス動作及びセンスマージンの拡大が実現する半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、データを電気的に記録、読み出し可能なメモリセルが複数、配置され、前記各メモリセルは複数のビット線対と複数のワード線とのそれぞれ1線に接続され形成されるメモリセルアレイ部を有し、各々の前記ビット線対に接続される転送ゲートを介して、前記メモリセルに記憶されるデータの検知及び増幅を行うセンスアンプ部が設けられ、同一カラム内で前記転送ゲートは、PMOSトランジスタで構成されるP形転送ゲートであり、該P形転送ゲートを導通状態に設定する際に、チップ内部で生成した変化可能な直流電圧を前記P形転送ゲートのゲート電極に供給し駆動する定電圧発生手段を具備し、前記定電圧発生手段は、前記各メモリセル内に集積されるトランジスタの閾値変動値をモニタするモニタトランジスタを有し、自己整合的に前記閾値変動値に連動して変化し、変動補償が施された出力信号を生成する第1の閾値変動補償手段と、前記第1の閾値変動補償手段の前段又は後段に配設され、前記各P形転送ゲート内に集積されるトランジスタの閾値変動値をモニタするモニタトランジスタを有し、自己整合的に前記閾値変動値に連動して変化し、変動補償が施された出力信号を生成する第2の閾値変動補償手段と、後段に配設された、前記第1の閾値変動補償手段又は前記第2の閾値変動補償手段のいずれかが生成した出力信号を基準信号として、前記P形転送ゲートを駆動させるP形転送ゲート駆動手段とで構成される半導体記憶装置を提供する。
【0030】
以上のような構成の半導体記憶装置により、センスアンプ部のビット線振幅をメモリセルアレイ部のビット線振幅よりも大きくすることで、さらに、センスアンプ部のビット線のプリチャージ電圧とメモリセルアレイ部のビット線のプリチャージ電圧を異なる電圧とすることで、高速なセンス動作、センスマージンの拡大が実現され、低電源電圧化に際しても、従来よりも低い電源電圧でも確実なセンス動作が可能となる。
【0031】
さらに閾値変動補償手段及びP形転送ゲート駆動手段からなる定電圧発生手段により、P形転送ゲート及びメモリセルトランジスタの閾値電圧の製造時の特性や閾値の違い対しても、メモリセルアレイ部とセンスアンプ部のビット線対間に電圧差が生じるように補償を行い、メモリセルのデータ保持特性の劣化を回避させる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0033】
本発明の半導体記憶装置は、図1に示すようなブロック構成のダイナミック型RAM(DRAM)に適用される。
【0034】
これらの構成において、メモリセルアレイ部1の対を成す相補線となるビット線BL1,BL1Bar ,BL2,BL2Bar (以下、Bar は、反転信号の ̄を意味する)の電圧振幅を電源電圧Vccの範囲よりも小さくすることで、低消費電力化を実現する。且つセンスアンプ部2のビット線間の電圧振幅をメモりセルアレイ部1のビット線の電圧振幅よりも大きくし、さらにセンスアンプ部2のビット線のプリチャージ電圧とメモリセルアレイ部1のビット線のプリチャージ電圧を異なる電圧とすることにより、センスアンプを構成するトランジスタのゲート−ソースの間の電圧差を大きくとり、それによってメモリセルアレイ部1のビット線の電圧振幅が小さい場合においても、高速かつ確実なセンスアンプ動作を実現するものである。
【0035】
また、センスアンプ部2をPMOSトランジスタ(以下、PMOSをP形と称する)で構成されたP形転送ゲート3を通じて、メモリセルアレイ部1に接続することにより、新たに回路を付加することなく、センスアンプ部2での大きなビット線電圧振幅をメモリセルアレイ部1での小さなビット線振幅に変換することを可能とする。
【0036】
後述する実施形態において、P形トランジスタで構成されたP形センスアンプと、NMOSトランジスタ(以下、NMOSをN形と称する)で構成されたN形センスアンプとを、N形トランジスタで構成されたN形転送ゲート及び、P形転送ゲートを通じて、メモリセルアレイ部と接続することにより同様に作用効果が得られる。
【0037】
その他通常のカラムセレクタ4と、ビット線イコライザ5と、カラムデコーダ6と、ロウデコーダ7等とが設けられる。
【0038】
図2は本発明の第1の実施形態として、DRAMにおけるメモリセルアレイ部及びセンスアンプ部の等価回路を示す。ここでは、図1に示したうちの特徴的な構成のみを示し、その動作をわかり易く説明する。
【0039】
この回路構成において、メモリセルアレイ部11は、ビット線対BL,BLBar によりP形転送ゲート12,13を介して、それぞれセンスアンプ部14に接続される。
【0040】
前記メモリセルアレイ部11において、例えば、複数のメモリセルが2次元的に配置されており、そのうちの代表的に示すメモリセル15,16のロウ方向にワード線WL0 ,WL1 が接続され、これと直交するカラム方向にビット線対BL(Array) ,BL(Array)Barが接続され、これらの一端にP形転送ゲート12,13が接続される。これらのP形転送ゲート12,13は、後述する転送ゲート制御線19に入力される制御信号φT により駆動される。尚、以下に述べる各実施形態においても、メモリセルアレイ部は、複数のメモリセルからなるが説明の簡略化のために、代表的なメモリセルのみを示し説明する。
【0041】
また、センスアンプ部14は、N形トランジスタ対からなるN形センスアンプ17と、P形トランジスタからなるP形センスアンプ18とがクロスカップル接続して構成され、それぞれのセンスアンプのトランジスタのゲートの一方がビット線BL(S/A) に,他方がBL(S/A)Barに接続される。また、N形センスアンプ17は、ロウ方向にN形センスアンプ駆動線SANBar と接続され、P形センスアンプ18は、ロウ方向にP形センスアンプ駆動線SAPと接続される。
【0042】
この構成において、センス動作が行われ、センスアンプ部のビット線BL(S/A) とBL(S/A)Barの電圧が、それぞれVBLH(Bit-Line Voltage High)とVBLL(Bit-Line Voltage Low) になった場合を考えると、ビット線BL(Array) とBL(Array)Barは、それぞれP形転送ゲート12,13を通じて、それぞれビット線BL(S/A) とBL(S/A)Barに接続されているため、P形トランジスタのいわゆる、閾値落ち効果によって、BL(Array) の電圧はVBLH(電源電圧Vccと同等)に、BL(Array)Barの電圧は、VBLL+|Vthp |になる。ここでVthp は、転送ゲートを構成するP形トランジスタの閾値電圧である。
【0043】
これらのセンス/リストア動作について、図3に示すメモリセルアレイ部のビット線の電圧波形とセンスアンプ部のビット線の電圧波形を参照して、詳細に説明する。
【0044】
ここで、図3に示す各電圧レベルは、ワード線WLのHigh レベルである昇圧電圧Vpp、電源電圧Vcc、ビット線のプリチャージ電圧VBL、GND電圧Vss、メモリセルアレイ部のLowレベルのビット線電圧VBLL、High レベルのビット線電圧VBLH、及びP形トランジスタから成る転送ゲートの閾値電圧Vthp をそれぞれ表している。
【0045】
また、各電圧波形としては、ワード線WLの電圧波形と、メモリセルアレイ部のビット線BL(Array) の電圧波形と、前記ビット線BL(Array) と対を成すメモリセルアレイ部のビット線BL(Array)Barの電圧波形と、センスアンプ部のビット線BL(S/A) の電圧波形と、ビット線BL(S/A) と対を成すセンスアンプ部のビット線BL(S/A)Barの電圧波形を表す。
【0046】
このセンス/リストア動作が行われる前の初期状態、即ちプリチャージ期間においては、メモリセルアレイ部11とセンスアンプ部14に接続される各ビット線(BL(Array) ,BL(Array) ,BL(S/A) ,BL(S/A)Bar)の電圧と、センスアンプ駆動線(SANBar ,SAP)の電圧は、共にビット線プリチャージ電圧VBLにプリチャージされている。
【0047】
また、ワード線WL0 ,WL1 の電圧はGND電圧Vssに設定され、また転送ゲート制御線19は、非活性化されている。
【0048】
まず、転送ゲート制御線19が活性化され、次にワード線WL0 ,WL1 の電圧がVssからVppに活性化され、それぞれメモリセル15,16内の情報がビット線に転送される。
【0049】
その後、N形センスアンプ駆動線SANBar の電圧がVss、P形センスアンプ駆動線SAPの電圧がVccに変化し、センス動作が開始される。それによりセンスアンプ部のビット線の電圧は、Vss/Vccにセンスされる。ここで、ビット線BL(Aray)の電圧がVccに、ビット線BL(Array)Barの電圧がVssにセンスされるものと仮定する。
【0050】
この時、センスアンプ部14のビット線BL(S/A) ,BL(S/A)Barの電圧は、P形転送ゲート12,13を介して、メモリセルアレイ部11のビット線BL(Aray),BL(Array)Barに転送されるが、P形転送ゲート12,13がP形トランジスタで構成されるため、ビット線BL(S/A)BarのVssの電圧は、そのままビット線BL(Array) には転送されない。実際のビット線BL(Array)Barの電圧は、Vssに転送ゲートの閾値電圧Vthp だけ足された高い電圧になる。但し、ビット線BL(S/A) のVccの電圧は、そのままビット線BL(Array) に転送される。その後、ワード線が非活性化され、センス/リストア動作が終了する。
【0051】
また、データの書き込み動作は、従来のDRAMと同様にセンスアンプが活性化されている間に書き込む情報をカラムセレククを介して転送することで行われる。センス動作時において、N形センスアンプを構成するトランジスタのゲート−ソース間に加わる電圧差について考えると、一般的なVcc/2プリチャージのDRAMでは、N形センスアンプを構成するトランジスタのゲート−ソース間には、
Vgs=VBL−VBLL
の電圧差が動作時に印加されていたが、本発明においては、
Vgs=VBL−(VBLL−Vthp )
となり、従来に比べて、転送ゲートのP形トランジスタの閾値電圧だけ電圧差が生じる。
【0052】
つまり、転送ゲート19を構成するP形トランジスタの閾値電圧Vthp 分だけ、メモリセルアレイ部11とセンスアンプ部14との間で低い電圧側に電圧差が発生するため、高い電圧(電源電圧Vcc)側をさらに低くしても、常に閾値電圧Vthp 分の電圧差が確保され、確実なセンス/リストア動作が可能である。そのため、従来の電源電圧よりも低い電源電圧を用いることができる。
【0053】
これにより従来よりも高速なセンス動作が行われ、従来よりも低い電源電圧での書き込み読み出し動作が可能になる。また、転送ゲート制御線の活性化のタイミングは、ワード線の活性化の直前でなく、センスアンプ駆動線の活性化の直前であってもかまわない。
【0054】
以上、説明したように、本実施形態によれば、何ら特別な回路を付加しなくとも、センスアンプ部での大きなビット線の電圧振幅をメモリセルアレイ部での小さなビット線電圧振幅に変換することが可能となる。
【0055】
また、図2に示されたP形MOSトランジスタ12,13、及びP形センスアンプ18は、同じウエル内で形成することが可能である。従って、P形MOSトランジスタ12、13を付加しても大幅な平面積の増大にはならない。
【0056】
また、本実施形態では、閾値上げを積極的に利用するため、制御信号φTには、昇圧した電圧を用いる必要はなく、通常の電源電圧を利用することができる。
【0057】
次に本発明の半導体記憶装置をシェアードセンスアンプ方式に適用した第2の実施形態について説明する。
【0058】
前述した第1の実施形態は、図2に示す1つのセンスアンプ部と1つのメモリセルアレイ部が対応した等価回路を一例として説明したが、本実施形態では、図4に示すようなシェアードセンスアンプ方式においても、同等の作用、効果が得られる。
【0059】
図4に示す半導体記憶装置の概略的な等価回路は、特徴的な部分のみを示しており、中央には位置される1つのセンスアンプ部21を2つのメモリセルアレイ部22,23で共有したシェアードセンスアンプ方式の構成例である。
【0060】
この構成において、メモリセルアレイ部22は、複数のメモリセルが2次元的に配置されており、例えばメモリセル24,25には、ロウ方向にそれぞれワード線WL0A,WL1Aが接続され、カラム方向にビット線BL(Array) AとBL(Array) ABar が接続される。
【0061】
同様に、メモリセルアレイ部23においても、複数のメモリセルがマトリックス状に配置されており、例えばメモリセル26,27には、ロウ方向にそれぞれワード線WL0B,WL1Bが接続され、カラム方向にビット線BL(Array) とBL(Array)Barが接続される。
【0062】
そして、センスアンプ部21は、N形トランジスタ対からなるN形センスアンプ28と、P形トランジスタからなるP形センスアンプ部29とで構成され、それぞれのセンスアンプのトランジスタのゲートの一方がビット線BL(S/A) に,他方がビット線BL(S/A)Barに接続される。また、N形センスアンプ28は、ロウ方向にN形センスアンプ駆動線SANBar と接続され、P形センスアンプ29は、ロウ方向にP形センスアンプ駆動線SAPと接続される。尚、簡略化のために図示していないが、実際のセンスアンプ部には、この他にビット線イコライザとカラムセレクタが設置される。
【0063】
そして、前記センスアンプ部21のビット線対BL(S/A) ,BL(S/A)Barの各一端側と、メモリセルアレイ部22のビット線BL(Array) A,BL(Array) ABar とは、それぞれP形トランジスタからなるP形転送ゲート30,31を介して、接続される。また同様に、前記ビット線対BL(S/A) ,BL(S/A)Barの各他端側と、メモリセルアレイ部22のビット線BL(Array) A,BL(Array) ABar とは、それぞれP形トランジスタからなるP形転送ゲート34,35を介して、接続される。
【0064】
前記P形転送ゲート30,31は、転送ゲート制御線34に接続され、入力する制御信号φTAにより駆動され、同様にP形転送ゲート32,33は、転送ゲート制御線35に接続され、入力する制御信号φTBにより駆動される。尚、図示していないが、実際のセンスアンプ部21には、この他にビット線イコライザとカラムセレククが設置される。
【0065】
この様に構成された半導体記憶装置のセンス/リストア動作は、前述した図3に示すメモリセルアレイ部のビット線の電圧波形とセンスアンプ部のビット線の電圧波形と同等であり、同じ効果が得られ、且つ1つのセンスアンプ部を2つのメモリアレイ部が共有しているため、高集積化が容易に実現できる。
【0066】
また、図4に示されたP形MOSトランジスタ30〜33、及びP形センスアンプ29は、同じウエル内で形成することが可能である。従って、P形MOSトランジスタ30〜33を付加しても大幅な平面積の増大にはならない。
【0067】
また、本実施形態では、閾値上げを積極的に利用するため、制御信号φTには、昇圧した電圧を用いる必要はなく、通常の電源電圧を利用することができる。
【0068】
次に本発明による半導体記憶装置の第3の実施形態について説明する。
【0069】
本実施形態は、前述した図2の構成において、図5に示すようなメモリセルアレイ部のビット線の電圧波形とセンスアンプ部のビット線の電圧波形とでプリチャージ電圧が異なるように設定された例である。この図5に示した各信号レベル及び各信号波形において、図3に記載した信号と同じ部位からの信号には、同じ参照符号を付す。ここで、φT は、転送ゲート制御線の電圧波形を表す。
【0070】
本実施形態は、センス/リストア動作が行われる前のプリチャージ期間においては、メモリセルアレイ部11に接続されるビット線BL(Array) ,BL(Array)Bar側のプリチャージ電圧をセンスアンプ部のビット線BL(S/A) ,BL(S/A)Bar側のプリチャージ電圧よりも高いVcc電圧にプリチャージする。そして、ワード線WL0 ,WL1 が活性化されて情報がメモリセルからメモリセルアレイ部のビット線に転送された後に、転送ゲート制御線19を活性化する。
【0071】
本実施形態において、センスアンプ部14のビット線BL(S/A) ,BL(S/A)Barに設定可能なプリチャージ電圧のVBL(S/A) の範囲は、
VBL(Array) ≦VBL(S/A) ≦Vcc
である。このような設定により、N形センスアンプのトランジスタのゲート−ソース間の電圧差が従来のよりも増大される。本実施形態では、図5に示すビット線VBL(S/A) の電圧が最大とした場合、つまりVBL(S/A) =Vccに設定した例を示している。
【0072】
このようなプリチャージ電圧にVccとVBLの電圧差を持たせたプリチャージ状態において、転送ゲート制御線19が活性化されると、図5に示すようにビット線BL(S/A) ,BL(S/A)Barのプリチャージ電圧Vccが下降し、ビット線BL(S/A) ,BL(S/A)Barのプリチャージ電圧Vssが上昇する。これらの電圧が交差する電圧(ΔV)は、センスアンプ部ビット線のビット線容量とメモリセルアレイ部ビット線のビット線との容量比に応じて上昇する。
【0073】
例えば、センスアンプ部のビット線容量をCB(S/A)、メモリセルアレイ部のビット線容量をCB(Array)、転送ゲート制御線19を活性化する前のメモリセルアレイ部とセンスアンプ部のビット線の電圧をそれぞれVArray,VS/A とすると、ビット線電圧の上昇した電圧は、センスアンプ部のビット線(ΔVSA)とメモリセルアレイ部のビット線(ΔVArray )とで、それぞれ、
【数1】
Figure 0003782227
【0074】
で求められる。このビット線電圧の上昇した電圧ΔVにより、所定の電圧Vccまでに到達する時間が短縮されるため、前述した実施形態よりも、さらに高速なセンス動作が可能になる。また、転送ゲート19を構成するP形トランジスタの閾値電圧Vthp 分だけ、メモリセルアレイ部11とセンスアンプ部14との間で低圧側に電圧差が発生するため、高い電圧(電源電圧Vcc)側をさらに低くしても常に閾値電圧Vthp 分の電圧差が確保され、確実なセンス/リストア動作が可能である。従って、従来の電源電圧よりも低い電源電圧を用いることができる。
【0075】
次に本発明による半導体記憶装置の第4の実施形態について説明する。
【0076】
図6は、本実施形態の半導体記憶装置におけるメモリセルアレイ部とセンスアンプ部の等価回路を示し、図7は、この構成におけるセンス/リストア動作時のビット線電圧波形を示す。この構成において、図2に示した構成部位と同等の部位には、同じ参照号を付して、その説明を省略する。
【0077】
前述した各実施形態では、P形トランジスタからなるP形転送ゲート19を用いていたが、本実施形態では、N形トランジスタからなるN形転送ゲート41,42を用いた構成である。
【0078】
この構成において、図7に示した各電圧レベルは、ワード線WL0 ,WL1 のHigthレベルである昇圧電圧Vpp、電源電圧Vcc、ビット線のプリチャージ電圧VBL、メモリセルトランジスタの閾値電圧Vth(cell)、N形トランジスタからなるN形転送ゲート41,42の閾値電圧Vthn 、メモリセルアレイ部11のビット線BL(Array)Bar,BL(Array) の電圧振幅の最大値VBLH及び、最小値VBLL(GND電圧Vss)を表す。
【0079】
また、各電圧波形としては、ワード線WLの電圧波形と、メモリセルアレイ部のビット線BL(Array) の電圧波形と、前記ビット線BL(Array) と対を成すメモリセルアレイ部のビット線BL(Array)Barの電圧波形と、センスアンプ部のビット線BL(S/A) の電圧波形と、ビット線BL(S/A) と対を成すセンスアンプ部のビット線BL(S/A)Barの電圧波形を表す。
【0080】
本実施形態の構成及びリード/リストア動作は、転送ゲートに従来と同様のN形トランジスタを使用する以外、基本的に第1の実施形態と同等である。
【0081】
センス動作時において、P形センスアンプ18を構成するトランジスタのゲート−ソース間に加わる電圧差について考えると、一般的に、Vcc/2プリチャージのDRAMでは、N形センスアンプ17を構成するトランジスタのゲート−ソース間には、
Vgs=VBL−VBLL
の電圧差が動作時に印加されるが、本発明においては、
Vgs=(VBLH+Vthn )−VBLL
となり、転送ゲート19を構成するN形トランジスタの閾値電圧Vthn 分だけ、従来よりもメモリセルアレイ部11とセンスアンプ部14との間で高電圧側に電圧差が発生し、確実で高速なセンス動作が可能である。
【0082】
また、従来よりも低い電源電圧での動作が可能である。これに加えて、メモリセルに”High ”情報を書き込むために必要なビット線電圧が、従来のVccに比べてVthn 分だけ低いVBLHであるために、ワード線の昇圧電圧を従来よりもVthn だけ低くすることができる。
【0083】
従って、メモリセルトランジスタへの信頼性が向上し、また電流駆動能力の高いトランジスタを使用することが可能となる。さらに、ワード線の電圧の非活性化レベルをVssよりも低くすることで、メモリセルのトランジスタの閾値電圧を更に低くすることができ、ワード線電圧の活性化レベルを更に低くすることも可能である。これによって昇圧電圧Vppを不必要とすることも可能である。
【0084】
本実施形態をLOGlC混載DRAMに適用した場合、LOGlC部におけるトランジスタとDRAM部におけるトランジスタの共通化が可能となり、製造プロセスの簡略化及び共通化が実現され、製造コストの大幅な低減及び、製造工程の簡易による製造時間の短縮が実現する。
【0085】
尚、本実施形態における転送ゲート制御線の活性化のタイミングは、ワード線の活性化の直前でなく、センスアンプ駆動線の活性化の直前であってもよい。
【0086】
本実施形態は図6に示した等価回路を例としたが、他にも図4に示したようなシェアードセンスアンプ方式において、N形転送ゲートを採用することにより、同様な作用効果が得られる。また、センスアンプ部14には、この他にビット線イコライザとカラムセレクタ(図示せず)が設置される。
【0087】
また、図6に示されたN形MOSトランジスタ41,42、及びN形センスアンプ17は、同じウエル内で形成することが可能である。従って、N形MOSトランジスタ41,42を付加しても大幅な平面積の増大にはならない。
【0088】
また、本実施形態では、閾値上げを積極的に利用するため、制御信号φTには、昇圧した電圧を用いる必要はなく、通常の電源電圧を利用することができる。
【0089】
次に本発明による半導体記憶装置の第5の実施形態について説明する。
【0090】
本実施形態の構成は、前述した図6に示した構成と同等であり、メモリセルアレイ部のビット線とセンスアンプ部のビット線とのプリチャージ電圧が異なる電圧に設定され、動作が異なっている。
【0091】
図8においては、メモリセルアレイ部11のビット線BL(Array) ,BL(Array)Barの電圧波形、センスアンプ部14のビット線BL(S/A) ,BL(S/A)Barの電圧波形、ワード線WL0 ,WL1 の電圧波形及び、転送ゲート制御線19の電圧波形φT の波形を表す。
【0092】
図8に示すように、ビット線BL(Array) ,BL(Array)Barのプリチャージ電圧をVBLに設定し、センスアンプ部のビット線BL(S/A) ,BL(S/A)Barのプリチャージ電圧をVBLL(Vss)に設定する。センスアンプ部のビット線対のプリチャージ電圧VBL(S/A) は、
VBLL≦VBL(S/A) ≦VBL(Array)
の範囲の電圧をとることが可能である。本実施形態は、VBL(S/A) が最小の場合、VBL(S/A) =Vss(VBLL)に設定した例である。
【0093】
まず、ワード線WL0 ,WL1 の電圧がVssからVppに活性化されて、情報がメモリセル15,16からメモリセルアレイ部11のビット線BL(Array) ,BL(Array)Barに転送された後に、転送ゲート制御線19の電圧波形φT がVssからVppに昇圧し、転送ゲート41,42が活性化される。
【0094】
この転送ゲート制御線19が活性化されると、前述した図5に示したと同様に、ビット線電圧VBLから下降した電圧(△V)から、所定の電圧Vssまでに到達する時間が短縮されるため、前述した第5の実施形態よりもさらに高速なセンス動作が可能である。
【0095】
この様なプリチャージ電圧にVccとVBLの電圧差を持たせたプリチャージ状態において、プリチャージ期間におけるセンスアンプ部のビット線対のプリチャージ電圧をメモリセルアレイ部のビット線対のプリチャージ電圧よりも低い電圧にプリチャージすることで、P形センスアンプのトランジスタのゲート−ソース間の電圧差を従来よりも増大させ、前述した実施形態と同様な効果が得られる。
尚、本実施形態では、図6に示した構成例で説明したが、図4に示すようなシェアードセンスアンプ方式に適用しても、同様な動作により、同等の作用効果が得られる。また、実際のセンスアンプ部には、この他にビット線イコライザとカラムセレクク(図示せず)が設置される。
【0096】
次に本発明による半導体記憶装置の第6の実施形態について説明する。
【0097】
図9は、本実施形態におけるメモリセルアレイ部とセンスアンプ部の等価回路を示し、図10は、その等価回路の動作時の各ビット線の電圧波形と、ワード線の電圧波形を示す。
【0098】
図9に示す半導体記憶装置は、複数のメモリセルが2次元的に配置され、それぞれロウ方向にワード線WL0 ,…,WLn 、カラム方向にビット線BL(Array) ,BL(Array)Barが接続されるメモリセルアレイ部51と、N形トランジスタ対からなるN形センスアンプ52と、N形センスアンプ52に接続され、P形センスアンプ分離用のP形トランジスタからなるP形転送ゲート54,55と、P形トランジスタ対からなるP形センスアンプ53と、P形センスアンプ53に接続され、P形センスアンプ分離用のN形トランジスタからなるN形転送ゲート56,57とで構成される。
【0099】
この構成においては、N形センスアンプ52とP形センスアンプ53を分離して配置し、N形センスアンプ52はP形転送ゲート54,55を通じて、P形センスアンプ53はN形転送ゲート56,57を通じて、情報の書き込み・読み出しを行い、メモリセルアレイ部51とN形及びP形センスアンプ部52,53のビット線の電圧振幅を異ならせて、センスアンプトランジスタのゲート−ソース間電圧差を大きく取り、センス動作の高速化、信頼性の向上を実現する。P形転送ゲート54,55及びN形転送ゲート56,57は、転送ゲート制御線58,59が活性化されることにより、動作する。
【0100】
図10は、本実施例におけるセンス/リストア動作時のビット線電圧波形を示す。図10に示す各信号レベルにおいて、メモリセルアレイ部51のビット線BL(Array) ,BL(Array)Barの電圧振幅の最大値VBLH、その最小値VBLLとし、ワード線WLのHigthレベルである昇圧電圧Vpp、電源電圧Vcc、ビット線のプリチャージ電圧VBL、メモリセルアレイ部のLowレベルのビット線電圧VBLL(Vss)、Higthレベルのビット線電圧VBLH(Vcc−Vthn )、及びP形転送ゲートの閾値電圧Vthp 及び、N形トランジスタの閾値電圧Vthn をそれぞれ表している。
【0101】
また、電圧波形としては、メモリセルトランジスタの閾値電圧Vth(cell)、N形トランジスタの閾値電圧Vthn 、N形センスアンプ52のビット線BL(n-S/A) ,BL(n-S/A)Barの電圧波形、P形センスアンプ53のビット線BL(p-S/A) ,BL(p-S/A)Barの電圧波形、ワード線WLの電圧波形を表している。
【0102】
図10に示すように、転送ゲート制御線58の活性化によりP形転送ゲート54,55が駆動され、ビット線BL(n-S/A)Barの電圧が、BL(Array)Barの電圧よりも閾値電圧Vthp 分だけ低くなる。また、転送ゲート制御線59の活性化によりN形転送ゲート56,57が駆動され、ビット線BL(p-S/A) の電圧が、BL(Array) の電圧よりも閾値電圧Vthn 分だけ高くなる。
【0103】
このような構成により、図3及び図7に示した構成の双方の利点を有して、ビット線BL(Array) 若しくは、BL(Array)Barの電圧に比べて、閾値電圧Vthn 分だけ高く若しくは、閾値電圧Vthp 分だけ低くなり、それぞれに電圧差が確保され、確実なセンス/リストア動作が可能である。そのため、従来の電源電圧よりも低い電源電圧を用いることができる。
【0104】
また本実施形態における転送ゲート制御線の活性化のタイミングは、ワード線の活性化の直前でなく、センスアンプ駆動線の活性化の直前であってもよい。
【0105】
尚、本実施形態は、図9に示すような等価回路を例として説明したが、図11に示すように、メモリセルアレイ部51がP形転送ゲート54,55を介してN形センスアンプ52と接続され、反対側に、N形転送ゲート56,57介して、P形センスアンプ53に接続されて構成される等価回路でも同様の動作が可能である。尚、簡略化の為に図9、図11には示していないが、実際のセンスアンプ部には、この他にビット線イコライザとカラムセレクタが設置される。
【0106】
また、図9及び図11に示されたP形MOSトランジスタ54,55、及びP形センスアンプ53は、同じウエル内で形成することが可能である。従って、P形MOSトランジスタ54,55を付加しても大幅な平面積の増大にはならない。
【0107】
さらに、本実施形態では、閾値上げを積極的に利用するため、制御信号φTには、昇圧した電圧を用いる必要はなく、通常の電源電圧を利用することができる。
【0108】
次に本発明による半導体記憶装置の第7の実施形態について説明する。
【0109】
本実施形態は、図9に示した構成と同等の構成であり、前述した第3,第5の実施形態を組み合わせたメモリセルアレイ部のビット線とセンスアンプ部のビット線とで異なるプリチャージ電圧に設定したものである。
【0110】
図12は、本実施形態におけるメモリセルアレイ部のビット線の電圧波形とセンスアンプ部のビット線の電圧波形を示す。
【0111】
この図12に示す各信号レベルは、図10に示す各信号レベルと同等であり、電圧波形としては、メモリセルトランジスタの閾値電圧Vth(cell)、N形トランジスタの閾値電圧Vthn 、N形センスアンプ52のビット線BL(n-S/A) ,BL(n-S/A)Barの電圧波形、P形センスアンプ53のビット線BL(p-S/A) ,BL(p-S/A)Barの電圧波形、ワード線WLの電圧波形、P形転送ゲート54,55の転送ゲート制御線φTp、N形転送ゲート56,57の転送ゲート制御線φTnを表している。
【0112】
本実施形態は、メモリセルアレイ部のビット線BL(Array) ,BL(Array)Barのプリチャージ電圧をVBL(cell)、センスアンプ部のビット線BL(n-S/A) ,BL(n-S/A)Bar及びBL(p-S/A) ,BL(p-S/A)Barのプリチャージ電圧をVBL(cell)よりも高い電圧VBL(S/A) に設定する。
【0113】
ここで、センスアンプ部のビット線対のプリチャージ電圧VBL(S/A) は、
VBL(Array) ≦VBL(S/A) ≦Vcc
の範囲の電圧をとることが可能である。
【0114】
このようなプリチャージ電圧に設定することにより、第3,第5の実施形態で説明したと同様の動作が行われ、N形センスアンプのトランジスタのゲート−ソース間の電圧差を、従来よりも増大させる。一般的に、N形センスアンプの動作開始後にP形センスアンプが動作を開始するため、N形センスアンプのセンスアンプトランジスタのゲート−ソース間電圧差を大きくとることは、高速なセンス動作、センスマージンの改善などの効果が得られる。
【0115】
また本実施形態では、ワード線が活性化されて情報がメモリセルからメモリセルアレイ部のビット線に転送された後に、転送ゲート制御線が活性化される。
【0116】
次に本発明による半導体記憶装置の第8の実施形態について説明する。
【0117】
図13は本実施形態における、1組のセンスアンプ部61を2つのメモリセルアレイ部62,63で共有した、いわゆるシェアードセンスアンプ方式に適用した等価回路を示す。
【0118】
本実施形態は、前述した第2の実施形態と、第6の実施形態を組み合わせた構成であり、それぞれのメモリアレイ部は、図10に示す動作と同様の動作が行われる。
【0119】
この構成において、2つのメモリセルアレイ部62,63は、複数のメモリセルが2次元的に配置され、それぞれロウ方向にワード線WL0(R),…,WLn(R)、WL0(L),…,WLn(L)、カラム方向にビット線BL(Array) ,BL(Array)Barが接続される。
【0120】
また、センスアンプ部61は、N形トランジスタ対からなるN形センスアンプ64の各ビット線BL(n-S/A) ,BL(n-S/A)Barの両端に、それぞれP形トランジスタからなるP形転送ゲート65,66,67,68が設けられ転送ゲート制御線( φTp) 69,( φTp) 70が接続され、さらに、P形トランジスタ対からなるP形センスアンプ71の各ビット線BL(p-S/A) ,BL(p-S/A)Barの両端に、それぞれN形トランジスタからなるN形転送ゲート72,73,74,75が設けられ転送ゲート制御線( φTn) 76,( φTn) 77が接続されて構成される。尚、実際のセンスアンプ部61には他にビット線イコライザとカラムセレクタ(図示せず)が設置される。
【0121】
このような構成により、前述した図3に示したトランジスタの閾値電圧Vthn ,Vthp 分だけ、各メモリセルアレイ部とセンスアンプ部との間に電圧差が発生し、確実なセンス/リストア動作が可能である。また、1つのセンスアンプ部を2つのメモリアレイ部が共有しているため、高集積化が容易に実現できる。
【0122】
また、図13に示されたP形MOSトランジスタ65〜68、及びP形センスアンプ71は、同じウエル内で形成することが可能である。従って、P形MOSトランジスタ65〜68を付加しても大幅な平面積の増大にはならない。
【0123】
また、本実施形態では、閾値上げを積極的に利用するため、制御信号φTp 、φTn には、昇圧した電圧を用いる必要はなく、通常の電源電圧を利用することができる。
【0124】
次に図14を参照して、本発明による半導体記憶装置の第9の実施形態について説明する。
【0125】
前述した第1の実施形態においては、図2に示したようにメモリセル部とセンスアンプ部の間に、P形トランジスタからなるP形転送ゲートゲートを挿入し、このP形転送ゲートの閾値落ちを利用して、セル側のビット線の低レベル電圧をセンスアンプ側の低レベル電圧より高く設定した。このP形転送ゲートによる閾値落ちにより、低電源電圧化においても充分なセンスアンプの動作マージンを確保できるばかりでなく、ワード線駆動電圧の低電圧化による微細素子の信頼性向上も期待でき、その結呆極めて高性能なDRAMを実現できる。
【0126】
しかし、実際の製造に際しては、半導体製造工程での製造プロセスの揺らぎ等が影響して、P形転送ゲートやメモリセルトランジスタの閾値電圧がばらついて、一律な規格どうりに成形されいない場合がある。
【0127】
このようなばらつきが発生した場合、メモリセル部のビット線BL(Array)Barの低レベル側の電圧(VBLL)がメモリセル毎に変動しており、半導体記憶装置のデータ保持特性が劣化する可能性がある。例えば、図2に示したP形転送ゲート13の閾値電圧の絶対値|Vth−φT |が設定値に対して低くなるように移動した場合、VBLLは、Vss(GND)に近づく。これによりワード線WLが非活性の場合の設定値がVssであるため、メモリセルトランジスタのゲート−ソース間電圧が設定値より高くなり、メモリセルトランジスタのカット・オフ特性が劣化して、データがリークしセルデータの保持特性が低下する。
【0128】
さらに、メモリセルトランジスタの閾値電圧Vth(cell)が低下した場合においても、VBLLが一定のため、メモリセルトランジスタのカット・オフ特性が劣化し、セルデータの保持特性が低下する可能性がある。
【0129】
そこで本実施形態では、P形転送ゲート並びにメモリセルトランジスタの閾値電圧の変動を検知し、P形転送ゲートを活性化させる直流電圧を自己整合的に補正する定電圧発生回路を設ける。
【0130】
本実施形態の構成において、2つのメモリセルアレイ部82,83が1つのセンスアンプ部81を共用し、メモリセルアレイ部82は、P形トランジスタからなるP形転送ゲート84,85を通してセンスアンプ部81に接続され、同様にメモリセルアレイ部83は、P形転送ゲート86,87を通してセンスアンプ部81に接続される。さらにP形転送ゲート84,85とセンスアンプ81との間には、ビット線イコライザ部88とカラムセレクタ部89が介在して設けられている。
【0131】
これらのP形転送ゲート84,85のゲート電極に接続される転送ゲート制御線( φTn) 90には、後述する所定の直流電圧の駆動用電圧を供給する、N形トランジスタ及びP形トランジスタ対からなるP形転送ゲート駆動回路92が設けられる。同様に、P形転送ゲート86,87に接続される転送ゲート制御線( φTp) 91には、P形転送ゲート駆動回路92と同じ構成のP形転送ゲート駆動回路93が設けられる。さらに、これらのP形転送ゲート駆動回路92,93には、出力する駆動電圧の基準となる信号VISOを供給するP形転送ゲート駆動用定電圧発生回路94が設けられる。この信号VISOは、P形転送ゲート並びにセルトランジスタの閾値変動を追従して自己整合的に変動する信号である。
【0132】
このメモリセルアレイ部82は、ロウ方向にワード線WL0(R),WL1(R)、カラム方向にビット線対BL(RArray),BL(RArray)Bar が接続され、メモリセルアレイ部83も同様に、ワード線WL0(L),WL1(L)及び、ビット線BL(LArray),BL(LArray)Bar が接続される。
【0133】
また、センスアンプ部81は、P形トランジスタ対からなるP形センスアンプ及びN形トランジスタ対からなるN形センスアンプにより構成され、P形センスアンプのビット線対BL(p-S/A) ,BL(p-S/A)BarにP形転送ゲート84,85が接続され、さらにN形センスアンプのビット線対BL(n-S/A) ,BL(n-S/A)BarにP形転送ゲート86,87が接続される。
【0134】
そして、カラム選択ゲート88は、DQ線対(DQ,DQBar )に接続し、カラムアドレスにより選択されたビット線対のデータを外部出カする。ビット線イコライズ回路89は、VBL配線に接続し、ビット線対をビット線振幅の1/2電圧(VBL)にプリチャージする。
【0135】
それぞれのP形転送ゲート84,85,86,87には、P形転送ゲート駆動回路92,93からの駆動信号が印加される。RASBar プリチャージ期間中は、このP形転送ゲートのゲート電極入力信号は低レベルに保持され、一方、RASBar アクティブ中は活性化メモリセルアレイの反対側のみ高レベルに遷移することで、左右何れかのメモリセルアレイを選択的にセンスアンプ系に接続する。なお、P形転送ゲート81の駆動電圧は、電源電圧(Vcc)とP形転送ゲート駆動用電圧発生回路94が出カするVlSO*信号で決定される。
【0136】
このように構成された半導体記憶装置において、センス/リストア動作時のビット線電圧波形とタイミングを示した図15のタイミングチャートを参照して説明する。
【0137】
まず、RASBar が、HレベルからLレベルに遷移し、RASアクティブ状態に入ると、ビット線イコライズ制御信号EQLが、Lレベルとなる。ビット線は、フローティング状態になると同時に、活性化メモリセルアレイ部の反対側のP形転送ゲート84,85の信号φTR がHレベルとなり、メモリセルアレイ部82がセンスアンプ系回路から切り放される。
【0138】
次に、外部アドレスにより選択されたワード線WL0 が立ち上がり、メモリセルアレイ部83から保持しているデータがビット線BL(LArray),BL(LArray)Bar に読み出される。
【0139】
このようなワード線WL0 の活性化に続いて、センスアンプ活性化信号SANBar 、SAPが駆動されて、センス動作が開始される。
【0140】
この時、センスアンプ81が接続されたビット線は、電源電圧並ぴに接地電圧まで駆動されるが、メモリセルが接続されたビット線はP形転送ゲート閾値落ちの為、その低レベルは、
VISO*+|Vth_ ISO|
にリミットされることになる。Vth_ ISOは、P形転送ゲートの閾値電圧である。この時、P形転送ゲート並びにセルトランジスタの閾値変動を追従して、P形転送ゲート駆動用定電圧発生回路94は、その出カ電圧VlSO*が自己整合的に変動するように動作する。
【0141】
そしてRASが再び、Hレベルヘ遷移して、RASプリチャージ状態になると、ワード線が非避択状態に戻る。
【0142】
これに続いて、イコラズ制御信号であるEQLが”H”ヘ、非活性となっているP形転送ゲート84,85のゲート信号φTR が、Lレベルへ遷移して動作が完了する。
【0143】
また、図14に示されたP形MOSトランジスタ84〜87、及びP形センスアンプは、同じウエル内で形成することが可能である。従って、P形MOSトランジスタ84〜87を付加しても大幅な平面積の増大にはならない。
【0144】
また、本実施形態では、閾値上げを積極的に利用するため、制御信号φTL ,φTR には、昇圧した電圧を用いる必要はなく、通常の電源電圧を利用することができる。
【0145】
次に、図16には、前述したP形転送ゲート駆動用定電圧発生回路94の構成例を示し説明する。
【0146】
このP形転送ゲート駆動用定電圧発生回路94は、P形転送ゲート及びメモリセルのセルトランジスタの閾値変動を補償する閾値変動補償回路95と、閾値変動補償回路95からの出力信号(VlS0)の電流供給能カの改善する電流ブースター回路96とで構成される。
【0147】
このような構成により、予め設定された基準電圧信号(VREF)が閾値変動補償回路95に入カされ、出カ信号VISOが出力される。次にこの出力信号VISOは、電流ブースター回路96に入力されて大電流化され、駆動用定電圧信号(VlS0*)としてP形転送ゲート84,85,86,87に供給する。
【0148】
この電流ブースター回路96の出カ信号VISOに対する電流供給能カの改善は、図15に示したP形転送ゲート駆動回路92,93と、P形転送ゲート駆動用定電圧発生回路94を接続する信号線95には、P形転送ゲート駆動回路92,93からP形転送ゲートのキャパシタンスを主成分とする比較的大きな負荷電流が流入するため、P形転送ゲート駆動用定電圧発生回路の内部インピーダンスを小さくすることが、出力信号となる駆動用定電圧信号の安定化に必要なためである。
【0149】
次に、図17には、図16に示した閾値変動補償回路95の構成例を示す。
【0150】
この閾値変動補償回路95は、メモリセルトランジスタの閾値(Vth(cell))とP形転送ゲートの閾値(Vth-ISO)をそれぞれ補償するための2つの閾値変動補償回路97,98により構成される。これらの補償の順序は、どちらの閾値から補償を先に行ってもよい。
【0151】
次に図18には、前述したP形転送ゲート駆動用定電圧発生回路94及びP形転送ゲート駆動回路92,93の具体的な構成例を示し説明する。
【0152】
このP形転送ゲート駆動用定電圧発生回路94は、メモリセルトランジスタの閾値(Vth(cell))の変動を補償するメモリセル閾値変動補償回路97及びP形転送ゲートの閾値変動を補償する転送ゲート閾値変動補償回路回路98とで構成される閾値変動補償回路95と、電流ブースター回路96とで構成され、その出カ電圧(VlS0*)は、P形転送ゲート駆動回路92,93の各トランジスタのソース電極に入力するように接続される。
【0153】
このメモリセル閾値変動補償回路97は、補償すべきメモリセルのトランジスタと同一回路寸法並びに同一のプロセス条件で製造され、ダイオード接続してノードN1に接続されるモニタ用トランジスタ101と、このモニタトランジスタの閾値電圧を得るための定電流回路102と、入力される基準電圧VREFと出力信号をフィードバックして比較する差動アンプ103と、この差動アンプ103からの出カ信号により駆動するドライバトランジスタ104とで構成される。また、転送ゲート閾値変動補償回路回路98は、補償すべき転送ゲートのトランジスタと同一回路寸法並びに同一のプロセス条件で製造され、ダイオード接続してノードN2に接続されるモニタ用トランジスタ105と、このモニタトランジスタの閾値電圧を得るための定電流回路106と、入力される基準電圧VBLLと定電流回路106の出力信号を比較する差動アンプ107と、この差動アンプ107からの出カ信号により駆動するドライバトランジスタ108とで構成される。
【0154】
そして電流ブースター回路96は、差動アンプ109とドライバトランジスタ110、及び帰還抵抗R1で構成される一般的な回路構成であり、その出カ電圧VlSO*は、VlSOと同一電圧であるが、電流供給能力が改善された信号を出力する。
【0155】
このように構成されたP形転送ゲート駆動用定電圧発生回路94の動作について説明する。
【0156】
メモリセル閾値変動補償回路97において、差動アンプ103は、入力基準電圧VREFに基づいて、図中に示すノードN1の電圧がVREFとなるように、ドライバトランジスタ104のゲート電圧を制御する。
【0157】
さらにこのトランジスタ101から出力された出カ電圧(VBLL)は、
VBLL=VREF−Vth_cell
となる。ここで、Vth_cell は、定電流回路102で決走される電流を流した場合のセルトランジスタの閾値電圧に相当する。換言すれば、Vth_cell の決定には、定電流回路102が供給する電流値を適切に設定することが必要になる。前記式により示したVBLLのように、メモリセル閾値変動補償回路97が出力する出力電圧VBLLは、Vth_cell の変動に対して、自己整合的に変動する。
【0158】
このVBLLが、メモリセル側のビット線の低レベル電圧の典形値に相当するように入力電圧であるVREF値を決定することで、メモリセルトランジスタの閾値変動が補償可能となる。
【0159】
例えば、Vth_cell が低電圧側に変動した場合、出力される電圧VBLLは高くなり、その結果、待機状態にあるメモリセルトランジスタのカット・オフ特性が改善される。
【0160】
一方、P形転送ゲートの閾値変動補償回路98は、前段のメモリセル閾値変動補償回路97が出力した電圧VBLLが入力され、差動アンプ107は、ノードN2がVBLLと同一電圧となるようにドライバトランジスタ10のゲート電圧を制御する。
【0161】
、そのため定電流源106に接続され、P形転送ゲートのVthのモニタするドライバトランジスタ105の出力電圧は、
VlSO=VBLL−|Vth_ lSO|
となる。この場合も、|Vth_ISO|は、定電流源106で決定される電流値を流した場合のP形転送ゲートトランジスタの閾値電圧に相当し、この値の変動に連動して、VlSO電圧も自己整合的に変動する。
【0162】
例えば、P形転送ゲートの閾値電圧の絶対値が小さくなれば、VlSOも自己整合的に高くなり、その結果、セル側ビット線の電圧を一定に保時するように動作する。
【0163】
このように、補償すべき2つのトランジスタと同一の回路寸法並に製造プロセス条件で生成される閾値変動モニタ用トランジスタを内蔵した補償回路をそれぞれ独立して構成し、これらを直列に接続することで、それぞれの閾値変動に連動して、生成される出力電圧を自己整合的に補正する高精度の閾値変動補償回路が実現できる。
【0164】
そして閾値変動補償回路95の出は、次段の電流ースタ回路96に入力される。この電流ースタ回路96により、入力されたVlSOと同一電圧で電流合能力が改善された出電圧VISO*が、P形転送ゲートに出力される。
【0165】
前述した出力電圧VlSO*の出力インピーダンスを低くすることが、P形転送ゲート駆動用定電圧発生回路94の安定化に繋がることから、ドライバトランジスタ110は、比較的大きなゲート幅を持つトランジスタで構成されるのが一般的である。
【0166】
この様に構成されたP形転送ゲート駆動用定電圧発生回路94によれば、メモリセルトランジスタの閾値変動及び、P形転送ゲートの閾値変動に対して、自己整合的に補正が可能であり、且つ出カインピーダンスが小さく安定した定電圧の出力信号を得ることが可能となる。その結果、メモリセルのデータ保持特性を劣化させない高性能なDRAMが実現可能となる。
【0167】
以上詳述したように本実施形態により、センスアンプ部のビット線振幅をメモリセルアレイ部のビット線振幅よりも大きくすることで、さらに、センスアンプ部のビット線のプリチャージ電圧とメモリセルアレイ部のビット線のプリチャージ電圧を異なる電圧とすることで、高速なセンス動作、センスマージンの拡大が実現できる。また、今後予想される低電源電圧化に際しても、従来よりも低い電源電圧でも確実なセンス動作が可能となる。
【0168】
またメモリセルアレイ部のビット線とセンスアンプ部のビット線をP形転送ゲートを介して接続する構成により、特別な回路を付加させることなく、従来の構成をわずかに変更するだけで、センスアンプ部の大きなビット線振幅をメモリセルアレイ部の小さなビット線振幅に変換するが可能となる。
【0169】
また、P形センスアンプとN形センスアンプをそれぞれN形転送ゲート、P形転送ゲートで分離して配置することで、特別な回路を付加することなく、センスアンプ部での大きなビット線電圧振幅をメモリセルアレイ部での小さなビット線振幅に変換することが可能となる。
【0170】
また、メモリセルが接続されるビット線とセンスアンプが接続されるビット線の間にPMOSの転送ゲートが挿入され、かつこのPMOSトランジスタのしきい値落ちを利用して、メモリセル側ビット線の低レベル電圧をセンスアンプ側ビット線の低レベル電圧より高くした事を特徴とするコア回路において、P形転送ゲート及びメモリセルトランジスタの閾値電圧変動を検知し、前記P形転送ゲートの駆動電圧の低レベル側の電圧を自己整合的に補正する。さらにP形転送ゲート及びメモリセルトランジスタの閾値電圧の変動に対しても、メモリセルのデータ保持特性の劣化を回避することが可能となり、その結果、低電圧動作可能で且つ高性能なDRAMが実現できる。
【0171】
尚、本発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施することができる。
【0172】
また、本実施形態では、DRAMを中心として説明したが、本発明はメモリセル情報を検知・増幅するビット線センスアンプが接続されるビット線とメモリセルが接続されるビット線との間にPMOS転送ゲートを挿入し、このゲートの閾値落ち(Vth落ち)を利用した構成を持つPROM等、他のメモリにおいても適応可能である。
【0173】
次に図19は、本発明による第10の実施形態に係る半導体記憶装置におけるビット線イコライズ回路の等価回路を示し、ビット線イコライズ回路を全てP形トランジスタで形成したものである。
【0174】
本実施形態は、P形トランジスタ111からなるイコライズ回路SHRTと、P形トランジスタ112,113からなるプリチャージ回路PRCHにより構成される。またそれぞれの信号線は、“BL”はビット線を、“bBL”はBLと対を成すビット線を、“BL-pair ”はビット線対を、“EQL”はビット線イコライザ制御信号線を、“VBL”はプリチャージ電位供給線を示す。
【0175】
このイコライズ回路SHRTを構成するP形トランジスタ111のドレイン電極は、BLに接続され、ソース電極はbBLに接続され、ゲート電極はEQLに接続される。またプリチャージ回路PRCHを構成するP形トランジスタ112及び113のそれぞれのドレイン電極は、それぞれビット線対BLとbBLに接続され、それぞれのソース電極はVBLに接続される。
【0176】
次に、本実施形態のビット線イコライズ回路の動作を説明する。
【0177】
ビット線イコライザ制御信号線EQLの電位がHigh レベル(一般的にはVcc)である時には、ビット線イコライズ回路は、不活性の状態にある。
【0178】
メモリセルへの情報の書き込み若しくは、再書き込みが行われた後、EQLの電位がLowレベル(一般的にはVss)にされ、ビット線イコライズ回路が活性化される。ビット線イコライズ回路が活性化される直前に、ビット線BLの電位がVcc、bBLの電位がVssになっていたと仮定すると、P形トランジスタ111によってビット線対BLとbBLは短絡されるため、理想的にはビット線対BLとbBLの電位はそれぞれ(Vcc十Vss)/2となる。
【0179】
これは、一般的なプリチャージ電位であるVcc/2に等しい。ビット線対BLとbBLの電位がそれぞれVcc、Vssとなっていない場合や、製造プロセスのばらつきなどの原因によって、ビット線対BLとbBLの容量に差がある場合などには、P形トランジスタ111のみでは、ビット線対BLとbBLの電位は、プリチャージ電位とはならないため、プリチャージ用トランジスタ112及び113によってビット線対BLとbBLの電位をプリチャージ電位にすることになる。
【0180】
また、プリチャージ電位をVcc/2としていない場合にも同様である。ビット線イコライズ終了後、EQLの電位はHigh レベルに戻される。また、これに加えて、本実施形態のプリチャージ回路PRCHは、P形トランジスタで構成されているため、トランジスタ112と113が電流制限回路の役目をも果たすこととなる。
【0181】
以上のように本実施形態では、プリチャージ回路PRCHが全てP形トランジスタで構成されている。従って、プリチャージ電位供給線VBLとプリチャージ回路PRCHのと間に電流制限回路を別途設置する必要がない。
【0182】
本実施形態は、ビット線イコライズ回路を例として説明したが、勿論センスアンプ駆動線イコライズ回路や、データ線イコライズ回路においても同様に実施することができる。
【0183】
次に図20は、本発明による第11の実施形態に係るビット線イコライズ回路の等価回路を示し、カラムリダンダンシによる救済単位毎に、プリチャージ電位供給線VBLとプリチャージ回路PRCHの接続を設けた構成例である。
【0184】
前述した第10の実施形態の構成では1ビット線対であったが、本実施形態の構成では、カラムリダンダンシの救済単位が2ビット線対と仮定して、2つのビット線対毎にプリチャージ電位供給線VBLとプリチャージ回路PRCHの接続を行っている。またカラムリダンダンシの救済単位が本実施形態と異なる場合においても同様に実施することができる。即ち、ビット線対BLが3ビット線対の場合は、カラムリダンダンシの救済単位を3ビット線対として、プリチャージ電位供給線VBLとプリチャージ回路PRCHの接続を設ける。
【0185】
次に、図21は、本発明による第12の実施形態に係るビット線イコライズ回路の等価回路を示し、プリチャージ電位供給線VBLとプリチャージ回路PRCHとの間に電流制限回路を設けた構成例である。
【0186】
このビット線イコライズ回路は、P形トランジスタ117で構成される電流制限回路LMTが、プリチャージ回路PRCHのP形トランジスタ112,113のそれぞれのソース電極に接続され、また、“VLMT”は、電流制限回路制御線を示している。
【0187】
この構成において、電流制限回路LMT(P形トランジスタ117)を流れることのできる最大電流は、電流制限回路制御線VLMTにより印加される信号によりP形トランジスタ117を駆動することにより制御することが可能である。本実施形態では、ビット線イコライズ回路を例として説明したが、センスアンプ駆動線イコライズ回路や、データ線イコライズ回路においても同様に用いることができる。
【0188】
次に図22は、本発明による第13の実施形態に係るビット線イコライズ回路の等価回路を示し、カラムリダンダンシによる救済単位毎にP形トランジスタ117からなる電流制限回路を設けた構成例である。この電流制限回路をカラムリダンダンシの救済単位毎に共有することで、電流制限回路の設置面積が削減可能となる。
【0189】
この構成では、カラムリダンダンシの救済単位が2ビット線対と仮定して、2つのビット線対毎にプリチャージ電位供給線VBLとプリチャージ回路PRCHの接続を行っているが、カラムリダンダンシの救済単位が本実施形態と異なる場合にも同様に実施できる。
【0190】
次に図23は、本発明による第14の実施形態に係るビット線イコライズ回路の等価回路を示し、イコライズ回路SHRTをN形トランジスタ119で構成し、プリチャージ回路PRCHをP形トランジスタ112,113で構成した例である。
【0191】
一般的には、再書き込み/書き込み後のビット線BLの電位がVcc、ビット線bBLの電位がVss、VBLの電位がVcc/2と設定されることが多い。この場合、ビット線のイコライズ動作時には、イコライズ回路SHRTには大きな電流を流す必要があるが、プリチャージ回路PRCHはイコライズ時のビット線電位の補正が主な役目であるので、さほど大きな電流を流す必要がない。ここで、一般的には、同一のチャネル幅をもつN形トランジスタとP形トランジスタでは、N形トランジスタの方が電流駆動能力が大きい。
【0192】
そこで、本実施形態では、大きな電流を流す必要のあるイコライズ回路SHRTは、N形トランジスタ119で構成した。また、プリチャージ回路PRCHをP形トランジスタ112,113で構成することにより、プリチャージ回路PRCHに電流制限回路の機能を加えることが可能であるため、本実施形態ではプリチャージ回路PRCHをP形トランジスタで構成した。
【0193】
本実施形態は、ビット線イコライズ回路の例であったが、センスアンプ駆動線イコライズ回路や、データ線イコライズ回路においても同様に実施することができる。
【0194】
次に図24は、本発明による第15の実施形態に係るビット線イコライズ回路の等価回路を示し、カラムリダンダンシによる救済単位毎にプリチャージ電位供給線VBLとプリチャージ回路PRCHを接続した構成例である。
【0195】
この構成では、カラムリダンダンシの救済単位が2ビット線対と仮定して2つのビット線対毎にプリチャージ電位供給線VBLとプリチャージ回路PRCHの接続を行っているが、カラムリダンダンシの救済単位が本実施形態と異なる場合にも同様に実施することができる。
【0196】
図25は、本発明による第16の実施形態に係るビット線イコライズ回路の等価回路を示し、プリチャージ電位供給線VBLとプリチャージ回路PRCHとの間に電流制限回路LMTを設けた構成例である。
【0197】
この電流制限回路LMTは、P形トランジスタ117で構成され、このトランジスタ117を流れることのできる最大電流は、電流制限回路制御線VLMTで制御することが可能である。
【0198】
本実施形態は、ビット線イコライズ回路の例について説明したが、センスアンプ駆動線イコライズ回路や、データ線イコライズ回路においても同様に実施することができる。
【0199】
図26は、本発明による第17の実施形態に係るビット線イコライズ回路の等価回路を示し、カラムリダンダンシによる救済単位毎に電流制限回路を設けた例である。
【0200】
この構成は、P形トランジスタ117からなる電流制限回路LMTをカラムリダンダンシの救済単位毎に共有させており、電流制限回路LMTの設置面積が削減可能となる。本実施形態では、カラムリダンダンシの救済単位が2ビット線対と仮定して、2つのビット線対毎に、プリチャージ電位供給線VBLとプリチャージ回路PRCHの接続を行っているが、カラムリダンダンシの救済単位が本実施形態と異なる場合にも同様に実施することができる。
【0201】
以上説明したように、第10乃至第17の実施形態によれば、ビット線やセンスアンプ駆動線などのプリチャージ回路をP形トランジスタで構成することで、貫通電流を制限する電流制限回路の機能をプリチャージ回路にもたせ、レイアウト面積の縮小が可能となる。
【0202】
図27は、本発明による第18の実施形態の係るダイナミック型RAM(DRAM)のブロック構成を示す図である。前述した図1に示したDRAMの変形例である。
【0203】
この構成においては、図1の構成に比べて、ビット線イコライザ5は、P形転送ゲート3の反対側(センスアンプ部2側)に配置され、また、センスアンプ部2は、カラムセレクタ4の反対側、つまり、新たに配置されたビット線イコライザ5との間に配置される。さらにカラムデコーダ6は、カラムセレクタ4を制御するように反対側に移動し、カラムセレクタ4に直接接続する。
【0204】
このような構成において、前述した図1に示した構成のDRAMと同等の効果が得られる。
【0205】
以上説明したように、第10乃至第18の実施形態によれば、ビット線やセンスアンプ駆動線などのプリチャージ回路をP形トランジスタで構成することで、貫通電流を制限する電流制限回路の機能をプリチャージ回路にもたせ、レイアウト面積の縮小が可能となる。
【0206】
尚、本発明は、以下の発明を含んでいる。
【0207】
(1)データを電気的に記録、読み出し可能なメモリセルが2次元的に配置され、前記各メモリセルは、交差して配線される複数のビット線対と複数のワード線とのそれぞれ1線に接続され形成されるメモリアセルレイ部を有する半導体記憶装置において、
前記各ビット線に設けられるPMOSトランジスタからなる転送ゲートと、
前記転送ゲートを介して、前記メモリセルに記憶されるデータの検知及び増幅を行うセンスアンプ部とを具備し、
前記メモリセルアレイ部に接続されるビット線に印加される信号の低電位側の電圧振幅が、前記センスアンプ部に接続されるビット線に印加される信号の低圧側の電圧振幅とは、前記PMOSトランジスタの閾値電圧分高くなることを特徴とする半導体記憶装置。
【0208】
(2)データを電気的に記録、読み出し可能なメモリセルが2次元的に配置され、前記各メモリセルは、交差して配線される複数のビット線対と複数のワード線とのそれぞれ1線に接続され形成されるメモリセルアレイ部を有する半導体記憶装置において、
前記各ビット線に設けられるNMOSトランジスタからなる転送ゲートと、
前記転送ゲートを介して、前記メモリセルに記憶されるデータの検知及び増幅を行うセンスアンプ部とを具備し、
前記メモリセルアレイ部に接続されるビット線に印加される信号の高電位側の電圧振幅が、前記センスアンプ部に接続されるビット線に印加される信号の低圧側の電圧振幅とは、前記NMOSトランジスタの閾値電圧分低くなることを特徴とする半導体記憶装置。
【0209】
(3)データを電気的に記録、読み出し可能なメモリセルが2次元的に配置され、前記各メモリセルは、交差して配線される複数のビット線対と複数のワード線とのそれぞれ1線に接続され形成される、複数のメモリセルアレイ部を有する半導体記憶装置において、
前記メモリセルアレイ部間に、前記各ビット線に設けられるPMOSトランジスタからなる第1,第2の転送ゲートと、
前記第1,第2の転送ゲート間に設けられて共有され、互いの前記メモリセルに記憶するデータの検知及び増幅を行う1つのセンスアンプ部とを具備し、
前記メモリセルアレイ部に接続されるビット線に印加される信号の高電位側の電圧振幅が、前記センスアンプ部に接続されるビット線に印加される信号の低圧側の電圧振幅とは、前記PMOSトランジスタの閾値電圧分低くなることを特徴とする半導体記憶装置。
【0210】
(4)データを電気的に記録、読み出し可能なメモリセルが2次元的に配置され、前記各メモリセルは交差して配線された複数のビット線対と複数のワード線とのそれぞれ1線に接続され形成されるメモリセルアレイ部を有し、各々の前記ビット線対に接続される転送ゲートを介して、前記メモリセルに記憶されるデータの検知及び増幅を行うセンスアンプ部が設けられた半導体記憶装置において、
前記転送ゲートを駆動させる転送ゲート駆動手段と、
前記半導体記憶装置内に形成される所定のトランジスタの閾値変動を検知し、予め定めた閾値の相当する基準電位と比較し、
その比較結果による増減を前記転送ゲートにフィードバック制御し、転送ゲートが出力する駆動用出力を補償制御する手段とを備えることを特徴とする半導体記憶装置。
【0211】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、センスアンプ部のビット線振幅をメモリセルアレイ部のビット線振幅よりも大きくし、センスアンプ部のビット線のプリチャージ電圧とメモリセルアレイ部のビット線のプリチャージ電圧を異なる電圧にして、高速なセンス動作及びセンスマージンの拡大が実現する半導体記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したダイナミック型RAM(DRAM)の概略的な構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態による半導体記憶装置に係るセンスアンプ及びメモリセルアレイの等価回路を示す図である。
【図3】第1の実施形態におけるセンスアンプ部のビット線、メモリセルアレイ部のビット線及び、ワード線の電圧波形を示す図である。
【図4】第2の実施形態の半導体記憶装置に係るセンスアンプ及びメモリセルアレイの等価回路を示す図である。
【図5】第3の実施形態におけるセンスアンプ部のビット線、メモリセルアレイ部のビット線及び、ワード線の電圧波形を示す図である。
【図6】第4の実施形態の半導体記憶装置に係るセンスアンプ及びメモリセルアレイの等価回路を示す図である。
【図7】第4の実施形態におけるセンスアンプ部のビット線、メモリセルアレイ部のビット線及び、ワード線の電圧波形を示す図である。
【図8】第5の実施形態におけるセンスアンプ部のビット線、メモリセルアレイ部のビット線及び、ワード線の電圧波形を示す図である。
【図9】第6の実施形態の半導体記憶装置に係るセンスアンプ及びメモリセルアレイの等価回路を示す図である。
【図10】第6の実施形態におけるセンスアンプ部のビット線、メモリセルアレイ部のビット線及び、ワード線の電圧波形を示す図である。
【図11】第6の実施形態の半導体記憶装置の変形例の等価回路を示す図である。
【図12】第7の実施形態におけるセンスアンプ部のビット線、メモリセルアレイ部のビット線及び、ワード線の電圧波形を示す図である。
【図13】第8の実施形態の半導体記憶装置に係るセンスアンプ及びメモリセルアレイの等価回路を示す図である。
【図14】第9の実施形態の半導体記憶装置に係るセンスアンプ及びメモリセルアレイ等の等価回路を示す図である。
【図15】第9の実施形態の半導体記憶装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図16】図15に示したP形転送ゲート駆動用定電圧発生回路の構成例を示すブロック図である。
【図17】図16に示した閾値変動補償回路の構成例を示すブロック図である。
【図18】図15に示したP形転送ゲート駆動用定電圧発生回路の具体的な構成例を示す図である。
【図19】第10の実施形態に係るビット線イコライズ回路の構成例を示す図である。
【図20】第11の実施形態に係るビット線イコライズ回路の構成例を示す図である。
【図21】第12の実施形態に係るビット線イコライズ回路の構成例を示す図である。
【図22】第13の実施形態に係るビット線イコライズ回路の構成例を示す図である。
【図23】第14の実施形態に係るビット線イコライズ回路の構成例を示す図である。
【図24】第15の実施形態に係るビット線イコライズ回路の構成例を示す図である。
【図25】第16の実施形態に係るビット線イコライズ回路の構成例を示す図である。
【図26】第17の実施形態に係るビット線イコライズ回路の構成例を示す図である。
【図27】本発明による第18の実施形態の係るダイナミック型RAM(DRAM)のブロック構成を示す図である。
【図28】従来のセンスアンプ部のビット線、メモリセルアレイ部のビット線及び、ワード線の電圧波形を示す図である。
【図29】従来のビット線イコライズ回路の構成例を示す図である。
【図30】従来のビット線イコライズ回路において、ビット線とワード線との間に短絡不良が発生した場合の電流パスについて説明するための図である。
【図31】従来のビット線イコライズ回路に電流制限回路を付加した構成例を示す図である。
【符号の説明】
1,11…メモリセルアレイ部
2,14…センスアンプ部
3,12,13…P形転送ゲート
4…ビット線カラム選択ゲート
5…イコライズ回路
6…カラムデコーダ
7…ロウデコーダ
15,16…メモリセル
17…N形センスアンプ
18…P形センスアンプ
92,93…P形転送ゲート駆動回路
94…P形転送ゲート駆動用定電圧発生回路
95…閾値変動補償回路
96…電流ブースター回路
97,98…閾値変動補償回路
BL(S/A) ,BL(S/A)Bar,BL(Array) ,BL(Array)Bar…ビット線
SANBar …N形センスアンプ駆動線
SAP…P形センスアンプ駆動線
WL0 ,WL1 …ワード線
DQ, DQBar …DQ線対
EQL…イコライズ制御信号線

Claims (6)

  1. データを電気的に記録、読み出し可能なメモリセルが複数、配置され、前記各メモリセルは複数のビット線対と複数のワード線とのそれぞれ1線に接続され形成されるメモリセルアレイ部を有し、各々の前記ビット線対に接続される転送ゲートを介して、前記メモリセルに記憶されるデータの検知及び増幅を行うセンスアンプ部が設けられ、
    同一カラム内で前記転送ゲートは、PMOSトランジスタで構成されるP形転送ゲートであり、該P形転送ゲートを導通状態に設定する際に、チップ内部で生成した変化可能な直流電圧を前記P形転送ゲートのゲート電極に供給し駆動する定電圧発生手段を具備し、
    前記定電圧発生手段は、
    前記各メモリセル内に集積されるトランジスタの閾値変動値をモニタするモニタトランジスタを有し、自己整合的に前記閾値変動値に連動して変化し、変動補償が施された出力信号を生成する第1の閾値変動補償手段と、
    前記第1の閾値変動補償手段の前段又は後段に配設され、前記各P形転送ゲート内に集積されるトランジスタの閾値変動値をモニタするモニタトランジスタを有し、自己整合的に前記閾値変動値に連動して変化し、変動補償が施された出力信号を生成する第2の閾値変動補償手段と、
    後段に配設された、前記第1の閾値変動補償手段又は前記第2の閾値変動補償手段のいずれかが生成した出力信号を基準信号として、前記P形転送ゲートを駆動させるP形転送ゲート駆動手段と、で構成されることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記半導体記憶装置において、
    1つ又は複数の前記モニタトランジスタは、前記第1の閾値変動補償手段及び前記第2の閾値変動補償手段に備えられ、該閾値変動値に基づく変動補償が施された出力信号を生成することを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記定電圧発生手段は、
    さらに、該定電圧発生手段の出力インピーダンスを小さくするための電流ブースター手段を具備することを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記電流ブースター手段は、前記閾値変動補償回路の出力側に接続されることを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1の閾値変動補償手段は、
    前記メモリセルに設けられたトランジスタと同じ動作特性及び閾値を有する閾値モニタ用トランジスタと、
    前記閾値モニタ用トランジスタに一定電流が流れるように制御する定電流源と、
    予め設定した基準信号と前記閾値モニタ用トランジスタに流れる信号とを比較する差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力信号により駆動され、前記閾値モニタ用トランジスタを駆動するドライブトランジスタと、を具備することを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第2の閾値変動補償手段は、
    記P形転送ゲートを構成するPMOSトランジスタと同じ動作特性及び閾値を有する閾値モニタ用トランジスタと、
    前記閾値モニタ用トランジスタに一定電流が流れるように制御する定電流源と、
    予め設定した基準信号と前記閾値モニタ用トランジスタに流れる信号とを比較する差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力信号により駆動され、前記閾値モニタ用トランジスタを駆動するドライブトランジスタと、を具備することを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置。
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