JP2011040161A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】不良救済効率を改善する。
【解決手段】サブワード線レベルの不良のときとメインワード線レベルの不良のときとで、スペアワード線の選択態様を変更する。スペア判定結果信号SP2が活性化される時同時にスペア判定結果信号SP1が活性化される時には、3本のノーマルサブワード線間においてショート不良が存在する。この場合には、スペア判定結果信号SP1が活性化されるため、ノーマルロウデコーダ264が非活性状態であり、スペアメインワード線のみが選択されてスペアサブワード線対により不良救済が実行される。この場合においても、ツインセルモードにしたがってサブワード線を選択することができる。
【選択図】図49
【解決手段】サブワード線レベルの不良のときとメインワード線レベルの不良のときとで、スペアワード線の選択態様を変更する。スペア判定結果信号SP2が活性化される時同時にスペア判定結果信号SP1が活性化される時には、3本のノーマルサブワード線間においてショート不良が存在する。この場合には、スペア判定結果信号SP1が活性化されるため、ノーマルロウデコーダ264が非活性状態であり、スペアメインワード線のみが選択されてスペアサブワード線対により不良救済が実行される。この場合においても、ツインセルモードにしたがってサブワード線を選択することができる。
【選択図】図49
Description
この発明は半導体記憶装置に関し、特に、半導体記憶装置の低消費電力化のための構成に関する。より特定的には、この発明は、システムLSIに用いられる混載DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)の低消費電力化のための構成に関する。
DRAMをプロセッサまたはASIC(特定用途向けIC)などのロジックと混載するシステムLSIにおいては、DRAMとロジックの間が、128ビットから512ビットの多ビットの内部データバスで接続される。この内部データバスは、チップ上配線であり、その寄生容量および寄生抵抗は、ボード上配線に比べて小さく、汎用の高速DRAMに比べて、高速のデータ転送速度を実現することができる。また、汎用DRAMがロジックの外部に設けられ、ボード上配線を介してロジックと汎用DRAMを接続する構成に比べて、ロジックの外部データ入出力ピン端子数を低減でき、かつロジックとDRAMとの間のデータのバス線の負荷容量も1桁以上低減することができるため、このシステムLSIは、消費電流を大幅に低減することができる。これらの利点から、システムLSIは、3次元グラフィック処理、画像・音声処理等の大量のデータを扱う情報機器の高性能化に大きく寄与している。
図67は、システムLSIに用いられる従来の混載DRAMの全体の構成を概略的に示す図である。図67において、混載DRAMは、複数のメモリアレイMA0−MAnと、メモリアレイMA0−MAnの間に配設されるセンスアンプ帯SB1−SBnと、メモリアレイMA0およびMAnの外部に配置されるセンスアンプ帯SB0およびSBn+1を含む。メモリアレイMA0−MAnの各々は、サブワードドライバ帯SWDBにより複数のメモリサブアレイMSAに分割される。
メモリサブアレイMSAにおいては行列状にメモリセルが配列され、各行に対応してサブワード線SWLが配置される。メモリアレイMA0−MAnの各々において、サブワードドライバ帯SWDBにより分割されるメモリサブアレイMSAに共通にメインワード線MWLが配設される。メインワード線MWLは、対応のメモリアレイの各メモリサブアレイMSAの所定数のサブワード線に対応してそれぞれ配置される。
サブワードドライバ帯SWDBにおいては、サブワード線SWLに対応してサブワードドライバが配置される。このサブワードドライバは、対応のメインワード線MWL上の信号と図示しないサブデコード信号とに従って対応のサブワード線を選択状態へ駆動する。
センスアンプ帯SB0−SBn+1においては、それぞれ対応のメモリアレイの列に対応してセンスアンプ回路が配置される。センスアンプ帯SB1−SBnの各々は、隣接メモリアレイにより共有される。メモリアレイMA0−MAnに対応してメインワード線をロウアドレス信号に従って選択するロウデコーダが配置され、またロウデコーダと整列して、コラムアドレス信号に従ってメモリアレイから列を選択するための列選択信号を列選択線CSL上に伝達するコラムデコーダが配置される。列選択線CSLはセンスアンプ帯に配設され、選択時所定数のセンスアンプ回路を内部データバス線対GIOPの群に接続する。内部データ線対GIOPは、所定数がメモリアレイMA0−MAn上をわたって延在して配設され、ローカルデータ線LIOを介して、選択されたセンスアンプ回路と結合される。ロウデコーダおよびコラムデコーダをロウ/コラムデコーダ帯RCDBに整列して配置することにより、列選択線CSL上の列選択信号の伝搬距離を短くし、高速の列選択を実現する。
内部データ線対GIOPは、128ビットから512ビット設けられ、プリアンプおよびライトドライバを含むデータパス帯DPBに結合される。このデータパス帯DPBにおいては、グローバルデータ線対GIOPそれぞれに対応してプリアンプおよびライトドライバが配置される。グローバルデータ線対GIOPは、書込データおよび読出データ両者を伝達するデータ線対であってもよく、また読出データを伝達するバス線対および書込データを伝達する書込データ線対が別々にグローバルデータ線対として設けられてもよい。
混載DRAMは、さらに、ロジックから与えられるたとえば13ビットA0−A12の外部アドレスを受けるロウアドレス回路/リフレッシュカウンタRAFKおよびコラムアドレス入力回路CAKと、ロジックから与えられる外部制御信号を受け、各種動作を指定する内部制御信号を生成するコマンドデコーダ/制御回路CDCと、データパス帯DPBとロジックとの間でデータの転送を行なうためのデータ入出力コントローラDIOKを含む。
コマンドデコーダ/制御回路CDCは、クロック信号CLK、クロックイネーブル信号CKE、ロウアドレスストローブ信号/RAS、コラムアドレスストローブ信号/CAS、ライトイネーブル信号/WEおよびデータマスク信号DMを受け、これらの制御信号CKE、/RAS、/CAS、/WEおよびDMのクロック信号CLKの立上がりエッジにおける論理状態に応じて指定された動作モードを判別する。ここで、「コマンド」は、これらの複数の制御信号CKE、/RAS、/CAS、/WEのクロック信号CLKの立上がりエッジにおける論理状態の組合せを示す。データマスク信号DMは、データ入出力コントローラDIOKに与えられるデータに対し、バイト単位で書込のマスクを指示する。コマンドデコーダ/制御回路CDCは、ロジックから与えられるコマンドをデコードし、このコマンドにより指定される動作モードを指示する動作モード指示信号を生成し、指定された動作モードを行なうための各種内部制御信号を生成する。コマンドには、行を選択状態に設定するためのロウアクティブコマンド、データ読出を指示するリードコマンド、データ書込を指示するライトコマンド、選択行を非選択状態へおくためのプリチャージコマンド、リフレッシュ動作を行なうためのオートリフレッシュコマンド、セルフリフレッシュを行なうためのセルフリフレッシュコマンドなどが含まれる。
ロウアドレス入力回路/リフレッシュカウンタRAFKは、ロウアクティブコマンドが与えられると、コマンドデコーダ/制御回路CDCの制御の下に、外部アドレスビットA0−A12を、ロウアドレスとして取込み、内部ロウアドレス信号を生成する。このロウアドレス入力回路/リフレッシュカウンタRAFKは、与えられたアドレスビットをバッファ処理するアドレスバッファと、バッファ回路の出力信号をラッチするアドレスラッチを含む。ロウアドレス入力回路/リフレッシュカウンタRAFKに含まれるリフレッシュカウンタは、オートリフレッシュコマンドまたはセルフリフレッシュコマンドが与えられたとき、リフレッシュ行を指定するリフレッシュアドレスを生成する。リフレッシュ動作完了後、このリフレッシュカウンタのカウント値が増分または減分される。コラムアドレス入力回路CAKは、リードコマンドまたはライトコマンドが与えられると、コマンドデコーダ/制御回路CDCの制御の下に、所定の外部アドレスビット、たとえば下位の外部アドレスビットA0−A4を取込み、内部コラムアドレス信号を生成する。このコラムアドレス入力回路CAKも、アドレスバッファおよびアドレスラッチを含む。
ロウアドレス入力回路/リフレッシュカウンタRAFKからの内部ロウアドレス信号はロウプリデコーダRPDへ与えられ、コラムアドレス入力回路CAKからの内部コラムアドレス信号は、コラムプリデコーダCPDへ与えられる。ロウプリデコーダRPDは、与えられたロウアドレス信号をプリデコードして、プリデコード信号をロウ/コラムデコーダ帯RCDBに含まれるロウデコーダへ与える。コラムプリデコーダCPDは、コラムアドレス入力回路CAKからの内部コラムアドレス信号をプリデコードし、プリデコード信号をロウ/コラムデコーダ帯RCDBに含まれるコラムデコーダへ与える。
コマンドデコーダ/制御回路CDCは、リードコマンドまたはライトコマンドを受けると、データ入出力コントローラDIOKおよびデータパス帯DPBに含まれるプリアンプまたはライトドライバの動作の制御を行なうための内部制御信号を生成する。クロック信号CLKは、この混載DRAMの内部動作タイミングを決定する基準信号として利用される。
データ入出力コントローラDIOKは、クロック信号CLKに同期してデータの入出力を行ない、またロウアドレス入力回路/リフレッシュカウンタRAFKのロウアドレス入力回路およびコラムアドレス入力回路CAKは、クロック信号CLKに同期して、与えられたアドレスビットの取込みおよびラッチを行なう。
混載DRAMは、さらに、内部電圧VPP、VCCS、VCCP、VBL、およびVCPを発生する内部電圧発生回路と、セルフリフレッシュモードが指定されたとき(セルフリフレッシュコマンドが与えられたとき)、所定の間隔で、リフレッシュ要求信号FAYを活性化するセルフリフレッシュタイマを含むブロックPHKを含む。内部電圧VPPは、選択サブワード線SWL上に伝達される電圧であり、通常、動作電源電圧よりも高い電圧レベルである。電圧VCCSは、センスアンプ帯SB0−SBn+1に含まれるセンスアンプ回路の動作電源電圧であり、図示しない内部降圧回路により生成される。電圧VCCPは、周辺電源電圧であり、ロウ/コラムデコーダ帯RCDBに含まれるロウデコーダおよびコラムデコーダ、およびデータパス帯DPBに含まれるプリアンプおよびライトドライバなどの周辺回路へ与えられる動作電源電圧である。電圧VBLは、後に説明するビット線プリチャージ電圧である。電圧VCPは、メモリセルのセルプレートへ与えられるセルプレート電圧であり、メモリセルデータのHレベルの電圧およびLレベルの電圧の中間レベルである。これらの電圧VBLおよびVCPは、通常アレイ電源電圧(センス電源電圧)VCCSの1/2の中間電圧である。
ブロックPHKのセルフリフレッシュタイマは、セルフリフレッシュモードに入ると活性化され、最大リフレッシュ時間tREFmaxで、メモリアレイMA0−MAnのすべての行のリフレッシュが1回完了するように、所定の間隔で、リフレッシュ要求信号FAYを発行する。メモリアレイMA0−MAnのすべての行をリフレッシュするのに必要なリフレッシュ回数をNrefとすると、リフレッシュ要求信号FAYは、tREFmax/Nrefの周期で発行される。たとえば、Nref=4096の4Kリフレッシュモードにおいては、最大リフレッシュ時間tREFmaxが64msであれば、リフレッシュ要求信号FAYは、16μsごとに発行される。
セルフリフレッシュモードにおいては、メモリセルの記憶データを保持するために、所定の周期でメモリアレイ内においてメモリセルデータのリフレッシュが実行される。セルフリフレッシュモードは、通常、スリープモード時、すなわち、システムLSIが長期にわたってスタンバイ状態にあるときに設定される。したがって、このスリープモードにおいては、メモリセルの記憶データを保持することが要求されるだけであり、消費電力の観点からリフレッシュ間隔はできるだけ長くするのが望ましい。
図68は、センスアンプ帯に含まれるセンスアンプ回路およびその周辺部の構成を示す図である。図68において、センスアンプSAKは、ビット線BLLおよびZBLLにビット線分離ゲートBIGLを介して結合され、またビット線分離ゲートBIGRを介して他方のメモリブロックのビット線BLRおよびZBLRに結合される。ビット線分離ゲートBIGLおよびBIGRは、それぞれビット線分離指示信号BLILおよびBLRRに応答して、導通/非導通状態となる。
センスアンプSAKは、ビット線BLLおよびBLRにビット線分離ゲートBIGLおよびBIGRを介して結合される共通ビット線CBLおよびビット線分離ゲートBIGLおよびBIGRを介してビット線ZBLLおよびZBLRに結合される共通ビット線ZCBL上の電位を差動増幅する。センスアンプSAKは、交差結合されるPチャネルMOSトランジスタP1およびP2と、交差結合されるNチャネルMOSトランジスタN1およびN2を含む。
センスアンプ活性化信号ZSOPの活性化に応答して導通しセンス電源電圧VCCSをセンスアンプSAKのセンス電源ノードS2Pに伝達するセンス活性化用のPチャネルMOSトランジスタP3と、センス活性化信号SONの活性化時導通し、センス接地ノードS2Nを接地ノードに結合するセンス活性化用NチャネルMOSトランジスタN3がセンスアンプ駆動回路として設けられる。共通ビット線CBLおよびZCBLは、また、列選択ゲートCSGを介してローカルデータ線対LIOに結合される。このローカルデータ線対LIOは、グローバルデータ線GIOおよびZGIOに結合される。
また、ビット線BLLおよびZBLLに対して、ビット線イコライズ指示信号BLEQLの活性化に応答して活性化され、ビット線BLLおよびZBLLにビット線プリチャージ電圧VBLを伝達するビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLが設けられ、ビット線BLRおよびZBLRに対し、ビット線イコライズ指示信号BLEQRに応答して活性化され、ビット線BLRおよびZBLRにビット線プリチャージ電圧VBLを伝達するビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQRが設けられる。
ビット線BLLおよびZBLLおよびビット線BLRおよびZBLRに交差する方向に、それぞれサブワード線が設けられ、交差部に、メモリセルMCが配置される。図49において、ビット線BLLおよびZBLLに交差するサブワード線SWLと、サブワード線SWLとビット線ZBLLの交差部に対応して配置されるメモリセルMCを代表的に示す。メモリセルMCは、情報を記憶するためのメモリキャパシタMQと、サブワード線SWLの電位に応答して導通し、メモリキャパシタMQをビット線ZBLLに結合するNチャネルMOSトランジスタで構成されるアクセストランジスタMTを含む。このメモリキャパシタMQのストレージノードSNの電位が、記憶情報に応じて決定され、また、このストレージノードと対向するセルプレートには、セルプレート電圧VCPが印加される。
スタンバイ状態においては、ビット線分離指示信号BLILおよびBLIRは、たとえば昇圧電圧VPPレベルのHレベルであり、ビット線分離ゲートBIGLおよびBIGRは導通状態にあり、ビット線BLL、CBLおよびBLRが結合されかつ補のビット線ZBLL、ZCBLおよびZBLRが結合される。このとき、また、ビット線イコライズ指示信号BLEQLおよびBLEQRも活性状態にあり、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLおよびBEQRにより、ビット線BLL、CBL、およびBLRならびに補のビット線ZBLL、ZCBL、およびZBLRは、プリチャージ電圧VBLにプリチャージされかつイコライズされている。
ロウアクティブコマンドが与えられ、ロウアクセスが行なわれるとき、選択行(サブワード線)を含むメモリブロックのビット線分離ゲートは導通状態を維持し、一方、この選択メモリアレイ(選択サブワード線を含むメモリアレイ)とセンスアンプを共有する非選択のメモリアレイのビット線分離ゲートは非導通状態となる。今、図68に示すサブワード線SWLが選択される場合を想定する。この場合には、ビット線イコライズ信号BLEQLがLレベルの非活性状態となり、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLが非活性化される。また、ビット線分離指示信号BLIRが、Lレベルへ駆動され、ビット線分離ゲートBIGRが非導通状態となり、ビット線BLRおよびZBLRは、共通ビット線CBLおよびZCBLから切り離される。この状態においては、選択メモリアレイのビット線BLLおよびZBLLは、プリチャージ電圧VBLでフローティング状態となる。ビット線イコライズ指示信号BLEQRはHレベルの活性状態にあり、ビット線BLRおよびZBLRは、ビット線プリチャージ電圧VBLレベルにビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQRにより保持される。
次いで、行選択動作が行なわれ、選択サブワード線の電位が立上がる。すなわちサブワード線SWLのレベルが上昇すると、メモリセルMCのメモリアクセストランジスタMTが導通し、メモリキャパシタMQのストレージノードSNが対応のビット線(ZBLL)に結合される。したがって、このメモリセルのキャパシタMQに蓄積された電荷が、ビット線ZBLL上に読出される。ビット線BLLには、選択メモリセルは接続されていないため、ビット線BLLは、中間電圧レベルのビット線プリチャージ電圧VBLに保持されている。今、ビット線BLLおよびZBLLそれぞれの寄生容量をCB、メモリキャパシタMQのキャパシタンス値をCSとし、ストレージノードSNの電位をV(SN)とすると、このビット線BLLおよびZBLLの間の電位差ΔVは、次式で表わされる。
ΔV=0.5・V(SN)・CS/(CS+CB)
次いで、センスアンプ活性化信号ZSPおよびSONが活性化され、センスアンプ活性化用のMOSトランジスタP3およびN3が導通し、センス電源供給ノードS2PおよびS2Nへ、センス電源電圧VCCSおよび接地電圧がそれぞれ伝達される。センス電源ノードS2Pおよびセンス接地ノードS2Nにセンス電源電圧VCCSおよび接地電圧が伝達されると、センスアンプSAKが活性化されセンス動作を開始する。一般的に、NチャネルMOSトランジスタN1およびN2のしきい値電圧が、PチャネルMOSトランジスタP1およびP2のしきい値電圧の絶対値より小さいため、先に、MOSトランジスタN1およびN2によるNセンスアンプがセンス動作を開始し、ビット線BLLおよびZBLLから共通ビット線CBLおよびZCBLに伝達された電位差を増幅する。すなわちこのMOSトランジスタN1およびN2により、共通ビット線CBLおよびZCBLの低電位の共通ビット線が接地電圧レベルに駆動される。少し遅れて、PチャネルMOSトランジスタP1およびP2より、これらの共通ビット線CBLおよびZCBLの高電位の共通ビット線電位が、センス電源電圧VCCSレベルまで駆動される。
次いで、センスアンプ活性化信号ZSPおよびSONが活性化され、センスアンプ活性化用のMOSトランジスタP3およびN3が導通し、センス電源供給ノードS2PおよびS2Nへ、センス電源電圧VCCSおよび接地電圧がそれぞれ伝達される。センス電源ノードS2Pおよびセンス接地ノードS2Nにセンス電源電圧VCCSおよび接地電圧が伝達されると、センスアンプSAKが活性化されセンス動作を開始する。一般的に、NチャネルMOSトランジスタN1およびN2のしきい値電圧が、PチャネルMOSトランジスタP1およびP2のしきい値電圧の絶対値より小さいため、先に、MOSトランジスタN1およびN2によるNセンスアンプがセンス動作を開始し、ビット線BLLおよびZBLLから共通ビット線CBLおよびZCBLに伝達された電位差を増幅する。すなわちこのMOSトランジスタN1およびN2により、共通ビット線CBLおよびZCBLの低電位の共通ビット線が接地電圧レベルに駆動される。少し遅れて、PチャネルMOSトランジスタP1およびP2より、これらの共通ビット線CBLおよびZCBLの高電位の共通ビット線電位が、センス電源電圧VCCSレベルまで駆動される。
共通ビット線CBLおよびZCBLにLレベルのデータが伝達された場合、このLレベルのデータを受ける共通ビット線の電圧は、プリチャージ電圧VBLよりも低い。一方、Hレベルデータが読出された場合には、このHレベルデータを受ける共通ビット線の電圧はプリチャージ電圧VBLよりも高い。したがって、MOSトランジスタN1およびN2は、Lレベルデータが読出された場合にはそのゲート−ソース間電圧がHレベルデータが読出された場合よりも低くなるため、Hレベルデータ読出時に比べてLレベル読出時にはNチャネルMOSトランジスタN1およびN2のセンス動作が遅くなる。
センスアンプSAKがセンスする電圧は、メモリセルMCのストレージノードSNの電圧V(SN)に比例する大きさを有する。したがって、センスアンプSAKが正確に動作するようにセンスマージンを大きくするためには、このメモリセルから読出される電荷量をできるだけ大きくする必要がある。ストレージノードSNのLレベル時のデータの記憶時の電圧レベルは接地電圧VSSレベルであり、またこのストレージノードSNに、Hレベルデータが記憶される場合には、ストレージノードSNの電圧V(SN)はセンス電源電圧VCCSレベルである。このストレージノードSNのHレベルデータ記憶時の電圧レベルをできるだけ高くするために、サブワード線SWLへは、昇圧電圧VPPが伝達される。この昇圧電圧VPPは、センス電源電圧VCCSとアクセストランジスタMTのしきい値電圧の和よりも十分高い電圧レベルである。この昇圧電圧VPPをサブワード線SWLに伝達することにより、メモリアクセストランジスタMTのしきい値電圧損失を伴うことなく、センス電源電圧VCCSを、ストレージノードSNに伝達することができる。
センスアンプSAKによるセンス動作が完了すると、ビット線BLLおよびZBLLは、センス電源電圧VCCSおよび接地電圧レベルに駆動される。この後、リードコマンドまたはライトコマンド(コラムアクセスコマンド)が与えられると、列選択動作が行なわれ、列選択線CSL上の列選択信号が活性化され、列選択ゲートCSGが導通し、共通ビット線CBLおよびZCBLが、ローカルデータ線LIOを介してグローバルデータ線GIOおよびZGIOに結合されて、データの書込または読出が行なわれる。
図69は、メモリセルの断面構造を概略的に示す図である。図69において、P型基板領域900表面に、間をおいてN型不純物領域901aおよび901bが形成される。これらの不純物領域901aおよび901bの間のチャネル領域上に、図示しないゲート絶縁膜を介してワード線WLとなる第1の導電層902が形成される。不純物領域901aは、ビット線BLとなる第2の導電層903に接続され、不純物領域901bは、ストレージノードSNとなる第3の導電層904に接続される。この第3の導電層904は、不純物領域901bに接続される脚部と、この脚部上部の中空構造の円筒形部分とを有する。この円筒形部分にキャパシタ絶縁膜905を介してセルプレート電極となる第4の導電層906が配設される。このセルプレートとなる第4の導電層906は、メモリサブアレイ単位で対応のメモリサブアレイ上に延在して配設されかつ共通にセルプレート電圧VCPを受ける。第3の導電層904の上部の円筒形領域と第4の導電層906のキャパシタ絶縁膜905を介して対向する領域が、メモリセルキャパシタとして機能する。
メモリアクセストランジスタMTは、不純物領域901aおよび901bと、第1の導電層902とで形成され、基板領域900が、このメモリアクセストランジスタのバックゲートとして機能する。基板領域900へは、負電圧Vbbが印加される。第3の導電層904の電位が、記憶データに応じて決定される。しかしながら、図65に破線で示すように、このストレージノードSNの接合容量(不純物領域901bと基板領域900の間のPN接合)におけるリーク電流および第2の導電層902の下のチャネル領域に対するリーク電流、およびキャパシタ絶縁膜905に対するリーク電流などの種々のリーク電流により、このメモリキャパシタに蓄積された電荷が減少する。
図70は、ストレージノードSNの電位レベルの時間変化を示す図である。この図70においては、ビット線BLにはプリチャージ電圧VBL(=VCCS/2)が印加され、ワード線WL(サブワード線SWL)に接地電圧VSSが印加されたときの電圧変化を示す。リーク電流によりストレージノードSNの電圧V(SN)は、次式で表わされる時間依存性を有する。
V(SN)≒Vbb+(VCCS−Vbb)・exp(−T/τa)
ここでTは時間を示す。係数τaは、メモリセルの“H”データ書込時の電荷保持特性を示す特性値である。この特性値τaが大きければ、メモリセルの電荷保持時間が長いことを示す。
ここでTは時間を示す。係数τaは、メモリセルの“H”データ書込時の電荷保持特性を示す特性値である。この特性値τaが大きければ、メモリセルの電荷保持時間が長いことを示す。
ストレージノードSNに、Hレベルデータが書込まれたとき、このストレージノードの電圧V(SN)は、センス電源電圧VCCSレベルである。時間Tが経過するにつれて、接合間のリーク電流に従ってストレージノード電圧V(SN)が徐々に低下する。時刻T1におけるストレージノードの電圧Vcrのときにメモリセルデータをビット線に読出した場合、ビット線間の電位差(Vcr−VBL)・(Cs/(Cs+Cb))がセンスアンプの感度以下となる。ここで、CsおよびCbは、それぞれ、メモリセルキャパシタおよびビット線寄生容量の容量値を示す。すなわち、この時間T1を経過すると、センスアンプが誤動作し、HレベルデータをLレベルデータへと増幅するHデータの読出エラーが生じる。したがって、このメモリセルに対し、時間T1以内に、リフレッシュを行なう必要がある。特性値τaは、メモリセルごとにより異なり(製造パラメータのばらつきによる)、リフレッシュ間隔は最悪ケースで決定される。すなわち、この半導体記憶装置内で一番短いデータ保持時間を有する、すなわち特性値τaの最も小さい値により、リフレッシュ間隔tREFmaxが決定される。
混載DRAMのプロセスにおいては、同一チップ上に集積化されるロジックと同一の製造プロセスが適用される。したがって、ロジックのトランジスタの性能を引出すために、ロジックプロセスにおいては標準となっているトランジスタのソースおよびドレイン拡散層へのサリサイドプロセス等も混載DRAMのプロセスに導入されている。したがって、メモリキャパシタ形成時の高熱処理のサーマルバジェット(熱処理の実行時間と温度との積)を低減している。そのため、混載DRAMは、汎用DRAMに比べて、不純物領域および絶縁膜に十分な時間所定の温度で熱処理できず、接合リーク電流およびキャパシタ絶縁膜のリーク電流が少し大きい。
また、図69に示すような、円筒型のスタックトキャパシタセル構造を有する場合、DRAM部とロジック部との間に大きな段差が生じる。CMP(ケミカル・メカニカル・ポリッシング)プロセスにより、配線間の層間絶縁膜をある程度平坦化しても、段差を完全になくすことはできない。したがって、写真製版工程における露光工程での段差部における反射光の乱反射等により、メタル配線のピッチを十分小さくすることができない。このため、ロジックの高密度ライブラリに必要とされるメタル配線ピッチを実現することが困難となる。そこで、メモリセルキャパシタの容量値をある程度犠牲にして、スタックトキャパシタのストレージノードの高さを低くする(円筒形部分の高さを低くする)ことにより、配線間の層間絶縁膜の完全な平坦化を図り、DRAM部とロジック部との段差をなくして、ロジックライブラリのゲート密度を高くしている。したがって、このメモリセルキャパシタの容量値が汎用DRAMに比べて小さくなっており、蓄積電荷量も応じて低減される。
また、混載DRAMは、高速動作するロジック部と同一半導体チップ上に集積化されている。このため、高速動作するロジック部からの熱伝導により、汎用DRAMに比べて、混載DRAM部の温度が高くなる傾向があり、またこのロジック部の高速動作により、混載DRAM部の電源線および基板へのノイズも受けやすくなる。これらのプロセス上またはチップ動作上の種々の要因により、混載DRAMのリフレッシュ特性が汎用DRAMに比べて劣化する。また、動作期間中において、混載DRAMのリフレッシュ間隔を、汎用DRAMに比べて短くする必要があり、データ保持のための消費電流が増大する。
また、スリープモード時などのように、ロジック部が動作を停止している場合に、混載DRAMの記憶データを保持するために、周期的にリフレッシュを実行するセルフリフレッシュを行なう必要がある。この場合においても、セルフリフレッシュモード時のリフレッシュ間隔が、汎用DRAMに比べて短くなるため、スリープモード時の消費電流が増大する。特に、電池駆動の携帯情報機器およびデジタルカメラ等の製品に混載DRAMを用いたシステムLSIを応用する場合、記憶容量の増大よりも、低消費電力が重要な要因となる。したがって、上述のようなリフレッシュ特性の悪化に伴う消費電流の増大は、電池駆動の機器への用途に対し大きな問題となる。
また、DRAMは、ロジックと同一半導体基板上に集積化される。混載DRAMは、したがって、できるだけ高速動作するロジックの動作速度に応じて動作し、ロジックのウェイト時間を短くするのが好ましい。従来の混載DRAMにおいては、階層ワード線構成が用いられ、この行選択に対する時間を短くすることが図られている。したがって、消費電流を低減するとともに、このロウアクセス時間(行選択に要する時間)をできるだけ短くするのが好ましい。
また、低消費電流を実現する場合、内部構成を変更した場合、冗長置換による不良救済構成が変更されても、不良救済効率を低下させるのを防止して歩留りを改善する必要がある。
それゆえ、この発明の目的は、低消費電力を実現することのできる半導体記憶装置を提供することである。
この発明の他の目的は、リフレッシュ特性が改善される混載DRAMを提供することである。
この発明のさらに他の目的は、低消費電力でかつロウアクセス時間を短縮することのできる半導体記憶装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、リフレッシュ特性およびロウアクセス時間が共に改善される混載DRAMを提供することである。
この発明のさらに他の目的は、効率的にロウの不良を救済することのできる低消費電流の半導体記憶装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、効率的にロウの不良を救済することのできる低消費電流の半導体記憶装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、不良ロウの救済効率を改善することのできる、ツインセルモードで動作する半導体記憶装置を提供することである。
この発明に係る半導体記憶装置は、行列状に配列される複数のノーマルメモリセルと、各ノーマルメモリセル行に対応して配置され、各々に対応の行のノーマルメモリセルが接続する複数のノーマルサブワード線と、各々が所定数のノーマルサブワード線に対応して配置される複数のノーマルメインワード線と、少なくとも所定数の行に配置される複数のスペアメモリセルと、このスペアメモリセルの行に対応して配置され、各々に対応の行のスペアメモリセルが接続する複数のスペアサブワード線と、複数のスペアサブワード線の所定数のサブワード線に対応して各々が配置される少なくとも1本のスペアメインワード線と、アドレス信号に従って不良のノーマルサブワード線が指定されたか否かを判定する第1のスペア判定回路と、このアドレス信号に従って不良ノーマルメインワード線が指定されたか否かを判定する第2のスペア判定回路と、アドレス信号と第1および第2の判定回路の出力信号とに従ってノーマルメインワード線およびノーマルサブワード線を選択的に選択状態に駆動するノーマル行選択回路と、これらのアドレス信号と第1および第2の判定回路の出力信号とに従ってスペアメインワード線およびスペアサブワード線を選択的に選択状態に駆動するスペア行選択回路とを含む。
ノーマル行選択回路は、第1の判定回路の不良検出時にはノーマルメインワード線および対応のノーマルサブワード線を非選択状態とし、かつ第2の判定回路の不良検出時には、アドレス指定されたメインワード線を選択状態に駆動しかつ対応の所定数のノーマルサブワード線のうち予め定められたノーマルサブワード線をアドレス信号にかかわらず非選択状態に保持しつつアドレス指定されたノーマルサブワード線を選択状態に選択的に駆動する。
スペア行選択回路は、第1の判定回路の不良検出時には、アドレス信号に従って対応のスペアメインワード線およびスペアサブワード線を選択状態に駆動し、かつ第2の判定回路の不良検出時には、対応のスペアメインワード線を選択状態に駆動しかつ対応のスペアサブワード線のうち予め定められたノーマルサブワード線に対応するスペアサブワード線を除くスペアサブワード線を非選択状態に保持しつつアドレス信号に対応するスペアサブワード線を選択的に選択状態に駆動する。
好ましくは、アドレス信号に従って不良ノーマルメインワード線が指定されたか否かを判定する第3の判定回がさらに設けられる。この第3の判定回路は、第2の判定回路が検出する不良と異なる態様の不良をノーマルメインワード線が有するかを判定する。ノーマル行選択回路は、第3の判定回路の検出信号に応答してノーマルサブワード線の予め定められたノーマルサブワード線を非選択状態に保持しつつアドレス信号に従ってノーマルメインワード線およびノーマルサブワード線を選択的に選択状態に駆動する。スペア行選択回路は、第3の判定回路の検出信号に応答してスペアサブワード線の予め定められたスペアサブワード線を非選択状態に保持しつつアドレス信号に従ってスペアサブワード線を選択的に選択状態に駆動する。
好ましくは、予め定められたノーマルサブワード線は、物理的に隣接するノーマルサブワード線である。
また、好ましくは、これらの予め定められたノーマルサブワード線は、同一のノーマルメインワード線に対応して配置される。
またこれに代えて、予め定められたノーマルサブワード線は、隣接ノーマルメインワード線に対応して配置される。
また、好ましくは、ノーマル行選択回路は、第1の動作モード時には、アドレス信号に従って不良非検出時には各列に相補メモリセルデータが読出されるように2本のノーマルサブワード線を同時に選択状態に駆動し、かつ第2の動作モード時には、アドレス信号に従って不良非検出時には1本のノーマルサブワード線を選択状態に駆動する。
ツインセルモード時においては、2本のサブワード線が同時に選択状態へ駆動される。このサブワード線対を単位としてスペアサブワード線で置換する場合、隣接対のサブワード線間においてショートなどの不良が存在した場合、これらの2対のサブワード線を冗長置換する必要が生じ、不良救済効率が低下する。この不良の形態に応じて、冗長置換の態様を変更する。これにより、隣接対のサブワード線間にたとえばショートなどの不良が存在する場合においても、この対をなすサブワード線において不良のサブワード線を冗長置換するだけで不良救済を行なうことができ、不良救済効率が改善される。
また、サブワード線単位で不良判定を行なう第1のスペア判定回路と、メインワード線単位で不良を判定する第2のスペア判定回路とを設け、これらの判定回路の判定結果に応じて、サブワード線の選択態様を変更することにより、効率的にサブワード線における不良の形態に応じて冗長置換形態を変更することができ、冗長置換効率を改善することができる。
また、メインワード線レベルでの不良判定を行なう第3の判定回路をさらに設けることにより、より数多くのサブワード線不良の形態に応じて柔軟に冗長置換形態を変更することができ、サブワード線のショートの種類に応じて、不良救済のための冗長置換を全てサブワード線単位で行なうことができ、不良救済効率を改善することができる。
また、予め定められたサブワード線を物理的に隣接するサブワード線とすることにより、隣接サブワード線間のショートなどの不良をサブワード線単位の冗長置換により容易に救済することができる。
また、同一のメインワード線に対応して配置されたノーマルサブワード線を不良検出時非選択状態とすることにより、同一メインワード線に接続される隣接サブワード線間のショート等の不良を冗長置換によりサブワード線単位で容易に効率的に救済することができる。
また、隣接ノーマルメインワード線に対応して配置される隣接サブワード線を不良検出時非選択状態とすることにより、隣接サブワード線間のショートなどの不良をサブワード線単位の冗長置換により救済することができる。
また、この半導体記憶装置において、ツインセルモード時、不良検出時スペアサブメインワード線およびノーマルメインワード線を選択状態へ駆動することにより、サブワード線単位での冗長置換においても、正確にビット線対に相補メモリセルデータを読出すことができ、ツインセルモードで動作する不良救済効率の優れた低消費電力の半導体記憶装置を実現することができる。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装置のアレイ部の構成を概略的に示す図である。図1においては、メモリセルMCは、列方向に隣接するメモリセルがビット線コンタクトBCTを共有するように配置される。ビット線コンタクトBCTを共有する2つのメモリセルMCにより1つのレイアウト単位LUが構成される。このレイアウト単位LUは、列方向において1列おきに配置され、また行方向において2行おきに配置される。ビット線コンタクトBCTも、したがって、列方向に整列して4行おきに配置され、また行方向においてもビット線コンタクトBCTは1列おきに配置される。行方向においては、レイアウト単位LUが1列ずれて配置される。図1に示すように、ビット線コンタクトBCTを斜め方向に結んで求められるメモリセルMCの最小ピッチ長のビット線方向への斜影した長さが、メモリセルMCの列方向の配置ピッチの1/2であり、この図1に示すメモリセル配置は、「ハーフピッチセル」配置と呼ばれる。
図1は、この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装置のアレイ部の構成を概略的に示す図である。図1においては、メモリセルMCは、列方向に隣接するメモリセルがビット線コンタクトBCTを共有するように配置される。ビット線コンタクトBCTを共有する2つのメモリセルMCにより1つのレイアウト単位LUが構成される。このレイアウト単位LUは、列方向において1列おきに配置され、また行方向において2行おきに配置される。ビット線コンタクトBCTも、したがって、列方向に整列して4行おきに配置され、また行方向においてもビット線コンタクトBCTは1列おきに配置される。行方向においては、レイアウト単位LUが1列ずれて配置される。図1に示すように、ビット線コンタクトBCTを斜め方向に結んで求められるメモリセルMCの最小ピッチ長のビット線方向への斜影した長さが、メモリセルMCの列方向の配置ピッチの1/2であり、この図1に示すメモリセル配置は、「ハーフピッチセル」配置と呼ばれる。
メモリセルMC(レイアウト単位LU)の各列に対応してビット線BLおよびZBLが交互に配置される。これらのビット線BLおよびZBLは対をなして配設され、各ビット線対に対しセンスアンプ回路S/Aが配置される。
メモリセルMCの各行に対応してサブワード線SWLが配置され、サブワード線SWLには、それぞれ対応の行のメモリセルMCが接続される。サブワード線SWLは、メモリサブアレイMSAの両側に配置されるサブワードドライバ帯SWDEBおよびSWDOBに含まれるサブワードドライバにより駆動される。サブワードドライバ帯SWDEBに含まれるサブワードドライバSWDE0、SWDE1およびSWDE2は、それぞれ偶数のサブワード線SWLL0、SWLL2、SWLL4、SWLL6、およびSWLL8を、図示しない対応のメインワード線およびサブデコード信号SD<0>およびSD<2>に従って駆動する。これらのサブワードドライバSWDE0、SWDE1およびSWDE2は、対応のメインワード線が選択状態のとき、サブデコード信号SD<0>およびSD<2>に従って、対応の2つのサブワード線のうちの一方を選択状態へ駆動する(サブデコード信号が選択状態のとき)。
サブワードドライバ帯SWDOBにおいては、奇数サブワード線SWLR1、SWLR3、SWLR5およびSWLR7に対してサブワードドライバSWDO0、SWDO1およびSWDO2が設けられる。これらのサブワードドライバSWDO0、SWDO1、SWDO2には、それぞれ2つのサブワード線が対応して設けられ、これらのサブワードドライバSWDO0、SWDO1およびSWDO2は、図示しないメインワード線上の信号とサブデコード信号SD<3>およびSD<1>に従って対応のサブワード線を選択状態へ駆動する。
メインワード線は、4本のサブワード線に対して1本配置される。すなわち、サブワード線SWLL0、SWLR1、SWLL2およびSWLR3に対して1つのメインワード線が位置され、サブワード線SWLL4、SWLR5、SWLL6およびSWLR7に対して1つのメインワード線が配置される。
行選択時においては、隣接するサブワード線を同時に選択する。すなわち、アドレス信号に従って、アドレス指定されたサブワード線およびこの隣接するサブワード線の対SWLPを同時に選択する。図1に示すように、たとえばサブワード線SWLL0およびSWLR1が同時に選択される。メモリセルMC1およびMC2を1ビット/2セルモード(ツインセルモード)時のメモリ単位(以下、ツインセル単位と称す)MTUとして、1ビット情報を記憶する。すなわち、メモリセルMC1およびMC2の一方に、Hレベルデータを書込み、他方のメモリセルにLレベルデータを書込む。センスアンプ回路S/Aは、ビット線BLおよびZBLの電位を差動増幅している。したがって、ビット線BLおよびZBLに、常に相補メモリセルデータが読出されるため、HレベルデータおよびLレベルデータがビット線BLおよびZBLに伝達され、これをセンスアンプ回路S/Aで差動増幅する。
すなわち、列方向において最も近いビット線コンタクトの間に配置される2つのサブワード線を同時に選択する。ハーフピッチセル配置であるため、ビット線コンタクトの間に配置されるサブワード線を同時に2本選択状態へ駆動することにより、行および列方向において隣接するレイアウト単位LUの近接メモリセルMCがビット線BLおよびZBLにそれぞれ結合される。これにより、ツインセルモード時におけるメモリ単位MTUの2つのメモリセルにHレベルデータおよびLレベルデータを書込む。
たとえば、図2に示すように、隣接するサブワード線SWLaおよびSWLbとビット線ZBLおよびBLの交差部には、それぞれメモリセルMC1およびMC2が配置される。これらの2つのメモリセルMC1およびMC2を、1ビット/2セルモード(以下、ツインセルモードと称す)においては、1ビット情報を記憶するための単位MTUとして用いる。ビット線BLおよびZBLは、センスアンプ回路S/Aに結合されており、それらの電位が差動増幅される。したがって、常に、メモリセルMC1およびMC2には、相補なデータが記憶される。
図3は、図2に示すツインセル単位MTUのビット“0”の記憶情報読出時におけるビット線の電位変化を示す信号波形図である。スタンバイ状態時すなわちサブワード線SWLaおよびSWLbが非選択状態のとき、ビット線BLおよびZBLは、中間電圧VCCS/2の電圧レベルにプリチャージされかつイコライズされている。ロウアクティブコマンドが与えられ行選択動作が行なわれ、サブワード線が選択状態へ駆動されると、サブワード線SWLaおよびSWLbがともに、昇圧電圧VPPレベルに駆動される。このサブワード線SWLaおよびSWLbが選択状態へ駆動されると、メモリセルMC1からHレベルデータがビット線ZBL上に読出され、一方、メモリセルMC2からLレベルデータがビット線BL上に読出される。したがって、ビット線ZBLは、中間電圧VCCS/2から読出電圧ΔV1だけその電圧レベルが上昇し、またビット線BLは、中間電圧VCCS/2から読出電圧ΔV2だけその電圧レベルが低下する。これが、セルデータ読出期間である。
このセルデータ読出期間が完了すると、センスアンプ活性化信号SONおよびZSOPを活性化し、センスアンプ回路S/Aを活性化する。センスアンプ回路S/Aは、ビット線BLおよびZBLの電位差(ΔV1+ΔV2)を差動増幅する。したがって、センスアンプ回路S/Aに含まれるNチャネルMOSトランジスタN1およびN2の一方は、センスアンプ活性化信号SONが活性化されると、即座に導通し、ローレベルのビット線を接地電圧レベルへ駆動する。すなわち、このセンスアンプ回路S/Aに対しては常に、ツインセル単位MTUの記憶データの“1”および“0”のいずれにかかわらず、Hレベルの読出電圧およびLレベルの読出電圧が伝達されるため、このセンスアンプ回路S/AのNチャネルMOSトランジスタN1およびN2は高速でセンス動作を、センスアンプ活性化信号SONの活性化時実行する。したがって、従来の1ビット/1セルの動作モードに比べて、高速センスが可能となる。また、ビット線BLおよびZBLの電位差は(ΔV1+ΔV2)であり、1ビット/1セルの動作モードに比べて、読出電圧は大きく、センスマージンを十分に確保することができる。
図4は、図2に示すツインセル単位MTUのメモリセルMC1およびMC2の蓄積電荷量の時間変化を示す図である。メモリセルMC1のストレージノードSN1の電圧V(SN1)は、Hレベルデータが書込まれているため、初期時アレイ電源電圧VCCSレベルである。一方メモリセルMC2は、Lレベルデータを記憶しているため、ストレージノードSN2の電圧V(SN2)は、初期時、接地電圧VSS(=0V)である。この状態でスタンバイ状態に入り、サブワード線SWLaおよびSWLbを接地電圧レベルに設定し、かつビット線BLおよびZBLを中間電圧VCCS/2の電圧レベルに設定する。メモリトランジスタの基板領域には、負電圧Vbbが印加される。この場合、ストレージノードSN1およびSN2の電圧の時間変化は次式で表わされる。
V(SN1)≒Vbb+(VCCS−Vbb)・exp(−T/τa)、
V(SN2)≒Vbb・{1−exp(−T/τb)}
この場合、ビット線BLおよびZBLの読出電圧差ΔVBLは次式で表わされる。
V(SN2)≒Vbb・{1−exp(−T/τb)}
この場合、ビット線BLおよびZBLの読出電圧差ΔVBLは次式で表わされる。
ΔVBL=Cs・(V(SN1)−V(SN2))/(Cs+Cb)
時刻T1は、従来の1ビット/1セル構成のDRAMで、センスマージンが不十分となり、読出エラーが生じる時間である。しかしながら、1ビット/2セルの動作モードにおいては、この時刻T1においても、ストレージノード電圧V(SN1)およびV(SN2)の差は十分な大きさを有している。ストレージノードSN1の電圧V(SN1)が中間電圧VCCS/2の電圧レベルにまで低下しても、ストレージノードSN2の電圧V(SN2)も同様に低下しており、これらの電圧V(SN1)およびV(SN2)の電圧差は十分な大きさを有している。
時刻T1は、従来の1ビット/1セル構成のDRAMで、センスマージンが不十分となり、読出エラーが生じる時間である。しかしながら、1ビット/2セルの動作モードにおいては、この時刻T1においても、ストレージノード電圧V(SN1)およびV(SN2)の差は十分な大きさを有している。ストレージノードSN1の電圧V(SN1)が中間電圧VCCS/2の電圧レベルにまで低下しても、ストレージノードSN2の電圧V(SN2)も同様に低下しており、これらの電圧V(SN1)およびV(SN2)の電圧差は十分な大きさを有している。
時刻T2においては、データの読出を行なった場合、ビット線ZBLには、中間電圧VCCS/2が伝達され、その電圧レベルは変化せず、一方、ビット線BLに、Lレベルデータの読出電圧(−ΔV2)が伝達される。
図5は、この図4に示す時刻T2におけるメモリセルデータのセンス動作を示す信号波形図である。すなわち、図5に示すように、図4に示す時刻T2においてメモリセルデータを読出した場合、ビット線ZBL上の読出電圧ΔV1は0Vに等しい。一方、ビット線BL上には、ストレージノードSN2の電圧レベルに応じた読出電圧−ΔV2が伝達される。従来の1ビット/1セル構成のDRAMにおけるLレベルデータ読出時の読出電圧とほぼ同じ大きさの読出電圧が、ビット線BL上に読出される。したがって、従来の1ビット/1セル構成のDRAMのLレベルデータ読出時のセンス動作時の信号波形と同じような波形が得られ、従来のDRAMと同様のセンス速度で正常にセンス動作を行なうことができる。
図4に再び戻って、時間がさらに時刻T2を超えて経過し、ストレージノードSN1の電圧V(SN1)がビット線プリチャージ電圧VCCS/2よりも低くなっても、ビット線BLおよびZBLの電位差が、センスアンプ回路のセンス感度以上であれば、センス動作は遅くなるものの(NチャネルMOSトランジスタのオン状態への移行速度が低下する)、正常にメモリセルデータの検知増幅を行なうことができる。
したがって、最大リフレッシュ時間tREFmaxを大きくするロングリフレッシュモードを設定することができる。このロングリフレッシュモードにおいては、図67に示すリフレッシュ要求信号FAYの周期を、1桁近く大きくすることができ、データ保持のための消費電流を低減することができる。
また、ビット線BLおよびZBLの対に読出される相補データにより、Hレベルデータの読出電圧ΔV1が小さい場合でも、Lレベルデータの読出電圧−ΔV2が十分な大きさであれば、正常なセンスを行なうことができる。したがって、ストレージノードSNに対しフルVCCSを伝達する必要がなくなる。これは、ワード線(メイン/サブワード線)の駆動電圧に必要な電圧レベルが、アレイ電源電圧(センス電源電圧)VCCSとメモリセルのアクセストランジスタのしきい値電圧(Vthc)よりも十分大きくしなければならないという制約が緩和されることを意味する。すなわち、昇圧電圧VPPの電圧レベルを適当に下げることができ、昇圧電圧VPPを発生する昇圧電圧発生回路(通常チャージポンプ回路で構成される)の消費電流を低減でき、応じて半導体記憶装置の通常動作時の消費電流をも小さくすることができる。
図6は、サブワードドライバの構成を示す図である。図6においては、メインワード線ZMWL0に関連する部分の構成を示す。
メモリサブアレイMSAにおいては、このメインワード線ZMWL0に対して、4本のサブワード線SWLL0、SWLR1、SWLL2、およびSWLR3が配設される。
このメインワード線ZMWL0に対し、奇数サブワードドライバSWDOがサブワードドライバ帯の一方に配設され、また他方のサブワードドライバ帯SWDBにおいて偶数サブワードドライバSWDEが配設される。偶数サブワードドライバSWDEは、メインワード線ZMMWL0上の信号とサブデコード信号SD<0>およびZSD<0>に従ってサブワード線SWLR0を駆動するサブワードドライブ回路SWDR0と、メインワード線ZMWL0の信号とサブデコード信号SD<2>およびZSD<2>に従ってサブワード線SWLR2およびSWLL2を駆動するサブワードドライブ回路SWDR2を含む。1つのサブワードドライブ回路SWDRにより、2つのメモリサブアレイにおけるサブワード線を駆動することによりサブワードドライバ帯の占有面積を低減する。
サブワードドライバSWDOは、メインワード線ZMWL0上の信号とサブデコード信号SD<1>およびZSD<1>に従ってサブワード線SWLR1およびSWLL1を駆動するサブワードドライブ回路SWDR1と、メインワード線ZMWL0上の信号とサブデコード信号SD<3>およびZSD<3>に従ってサブワード線SWLR3およびSWLL3を駆動するサブワードドライブ回路SWDR3を含む。これらのサブワードドライブ回路SWDR1およびSWDR3各々は、2つのメモリサブアレイのサブワード線を同時に駆動する。
サブデコード信号SD<0>−SD<3>およびZSD<0>−SD<3>は、センスアンプ帯SABを延在する信号線上を伝達されるサブデコードファースト信号ZSDF<0>−ZSDF<3>から生成される。すなわち、サブデコード信号SD<0>は、サブデコードファースト信号ZSDF<0>を受けるインバータIV0から生成され、補のサブデコード信号ZSD<0>は、インバータIV0の出力信号を受けるインバータIV1から生成される。サブデコード信号SD<2>は、サブデコードファースト信号ZSDF<2>を受けるインバータIV2から生成され、サブデコード信号ZSD<2>は、インバータIV2の出力信号を受けるインバータIV3が生成される。サブデコード信号SD<1>は、サブデコード信号ZSDF<1>を受けるインバータIV4から生成され、サブデコード信号ZSD<1>は、インバータIV4の出力信号を受けるインバータIV5から生成される。サブデコード信号SD<3>は、サブデコードファースト信号ZSDF<3>を受けるインバータIV6から生成される。サブデコード信号ZSD<3>は、インバータIV6の出力信号を受けるインバータIV7から生成される。これらのインバータIV0−IV7の出力信号線は、メモリサブアレイMSA内にのみ延在する。センスアンプ帯SABとサブワードドライバ帯SWDBの交差部に、これらのインバータIV0−IV7が、配置される。
サブワードドライブ回路SWDR0−SWDR3は、同一構成を有する。すなわち、サブワードドライブ回路SWDRi(i=0−3)は、メインワード線ZMWL0上の信号がLレベルのときオン状態となり、サブデコード信号SD<i>を伝達するPチャネルMOSトランジスタQ1と、メインワード線ZMWL0上の信号電位がHレベルのとき導通し、対応のサブワード線SWLRiおよびSWLLiを接地電位レベルに保持するNチャネルMOSトランジスタQ2と、サブデコード信号ZSD<i>がHレベルのとき導通し、対応のサブワード線SWLRiおよびSWLLiを接地電位レベルに保持するNチャネルMOSトランジスタQ3を含む。
メインワード線ZMWL0は、選択時、接地電位レベルに駆動される。このときには、MOSトランジスタQ2はオフ状態である。PチャネルMOSトランジスタQ1は、サブデコード信号SD<i>がHレベルのときには導通し、対応のサブワード線SWLRiに、サブデコード信号SD<i>を伝達する。このとき、補のサブデコード信号ZSD<i>はLレベルであり、NチャネルMOSトランジスタQ3はオフ状態にある。
一方、サブデコード信号SD<i>がLレベルのときには、PチャネルMOSトランジスタQ1は、ソースおよびゲートが同一電位となり、オフ状態となる。このときには、サブデコード信号ZSD<i>がオン状態となり、対応のサブワード線SWLRiおよびSWLLiが接地電位レベルに保持される。これにより、非選択サブワード線がフローティング状態となるのを防止する。サブデコード信号SD<0>−SD<3>は、所定のロウアドレスビットをデコードして生成される。1つのメインワード線ZMWLに4本のサブワード線SWLL0、SWLR1、SWLL2およびSWLR3が配置される4ウェイ階層ワード線の構成の場合、同時に選択状態に駆動されるサブワード線は、SWLL0およびSWLR1の組またはSWLL2およびSWLR3の組である。したがって、サブデコード信号SD<1>およびSD<0>を同時に選択状態に設定するかまたは、サブデコード信号SD<2>およびSD<3>を同時に選択状態に設定する。
図7は、サブデコードファースト信号発生部の構成を概略的に示す図である。図7において、サブデコードファースト信号発生部は、ロウアドレスイネーブル信号RADEの活性化に応答して、ロジックから与えられるロウアドレスの2ビットRA<1:0>を取込み内部ロウアドレスビットRAF<1:0>を生成する入力バッファ/ラッチ回路1と、内部ロウアドレスビットRAF<1:0>をプリデコードしてプリデコード信号X<3:0>を生成するプリデコード回路2と、ワード線活性化信号RXACTの活性化に応答してプリデコード信号X<3:0>に従ってサブデコードファースト信号ZSDF<3:0>を生成するサブデコード信号発生回路3を含む。
プリデコード回路2は、ツインセルモード指示信号T_MODE_nが非活性状態(Hレベル)のときには、内部ロウアドレスビットRAF<1:0>をプリデコードして4ビットのプリデコード信号X<3:0>を生成する。ツインセルモード指示信号T_MODE_nが活性状態にあり1ビット/2セルの動作モードを指定するときには、プリデコード回路2は、内部ロウアドレスビットRAF<0>を縮退してプリデコード信号X<3:0>を生成する。サブデコードファースト信号ZSDF<3:0>は、ワード線活性化信号RXACTが活性化されると、プリデコード信号X<3:0>と1対1対応で生成される。したがって、ツインセルモード指示信号T_MODE_nの活性化時、サブデコードファースト信号ZSDF<3:0>も、2つが同時に選択状態に駆動される。
図8は、図7に示すプリデコード回路2の構成の一例を示す図である。図8において、プリデコード回路2は、内部ロウアドレスビットRAF<0>を受けるインバータ2aと、インバータ2aの出力信号を受けるインバータ2bと、インバータ2aの出力信号とツインセルモード指示信号T_MODE_nを受けるNANDゲート2cと、インバータ2bの出力信号とツインセルモード指示信号T_MODE_nを受けるNAND回路2dを含む。NAND回路2cから内部ロウアドレスビットRAD<0>が生成され、NAND回路2dから補の内部ロウアドレスビットZRD<0>が出力される。
プリデコード回路2は、さらに、ロウアドレスビットRAF<1>を受けるインバータ2eと、インバータ2eの出力ビットZRAD<1>を受けるインバータ2fと、インバータ2fからのロウアドレスビットRAD<1>とNAND回路2cからのロウアドレスビットRAD<0>を受け、プリデコード信号X<3>を生成するAND回路2gと、インバータ2eからのロウアドレスビットZRAD<1>とNAND回路2cからのロウアドレスビットRAD<0>を受けてプリデコード信号X<1>を生成するAND回路2hと、インバータ2fからのロウアドレスビットRAD<1>とNAND回路2dからのロウアドレスビットZRAD<0>を受けてプリデコード信号X<2>を生成するAND回路2iと、インバータ2eからのロウアドレスビットZRAD<1>とNAND回路2dからのロウアドレスビットZRAD<0>を受けてプリデコード信号X<0>を生成するAND回路2jを含む。
ツインセルモード指示信号T_MODE_nは、1ビット/2セルのツインセル動作モードが指定されたときにLレベルに設定される。この状態においては、NAND回路2cおよび2dから出力されるロウアドレスビットRAD<0>およびZRAD<0>がともにHレベルの選択状態となり、ロウアドレスビットRA<0>が縮退状態に設定される。したがって、インバータ2aおよび2fからのロウアドレスビットZRAD<1>およびRAD<1>の論理値に従って、プリデコード信号X<0>およびX<1>の組およびプリデコード信号X<2>およびX<3>の組の一方がHレベルの選択状態へ駆動される。したがって常に、隣接ワード線の組が選択状態へ駆動される。
ツインセルモード指示信号T_MODE_nをHレベルに設定すると、NAND回路2cおよび2dはインバータとして動作する。したがって、ロウアドレスビットRA<1:0>をプリデコードして、4つのプリデコード信号X<0>−X<3>の1つが選択状態へ駆動される。このツインセルモード指示信号T_MODE_nにより、1ビット/1セルモードおよびツインセルモードを切換えることができる。
図9は、図7に示すロウ系制御信号発生部の構成を概略的に示す図である。図9において、ロウ系制御信号発生回路は、クロック信号CLKの立上がりエッジで外部からの制御信号/RAS、/CASおよび/WEを取込み、制御信号がロウアクティブコマンドのとき、行選択動作活性化信号RACTを発生するコマンドデコード回路4と、この行選択動作活性化信号RACTに従ってロウアドレスイネーブル信号RADE、ワード線活性化信号RXACTなどの行系制御信号を発生する行系制御信号発生回路5を含む。この行系制御信号発生回路5は、センスアンプ回路、ビット線プリチャージ/イコライズ回路およびロウデコーダなどの行系回路に対しても制御信号を生成する。ワード線活性化信号RXACTに従ってまた、メインワード線が選択状態へ駆動される。
図10は、図7に示すサブデコード信号発生回路3の構成の一例を示す図である。図10においては、1つのサブデコードファースト信号ZSDF<i>に対する構成を示す。図10において、サブデコード信号発生回路3は、プリデコード信号X<i>とワード線活性化信号RXACTを受けるNAND回路3aを含む。このNAND回路3aから、周辺電源電圧Vccpレベルの信号を高電圧Vppレベルの信号に変換するレベルシフタ3bを介してサブデコードファースト信号ZSFD<i>が生成される。サブデコードファースト信号ZSDF<i>は、プリデコード信号X<i>に従って生成されており、2つのプリデコード信号X<0>およびX<1>またはX<2>およびX<3>が選択状態へ駆動されるとき、応じて2つのサブデコードファースト信号も選択状態のLレベルへ駆動される。したがって、プリデコード回路2においてツインセルモード指示信号T_MODE_nにおいてロウアドレスビットを1ビット縮退させることにより、2本のサブワード線を同時に選択状態へ駆動することができる。
図11は、リフレッシュアドレスを発生するリフレッシュカウンタ6の構成の一例を示す図である。図11において、リフレッシュカウンタ6は、クロック入力に与えられる信号の立上がりに応答して入力Dへ与えられる信号を取込みかつ出力するD型フリップフロップ6a0−6a10と、ツインセルモード指示信号T_MODE_nを受けるインバータ6bと、インバータ6bの出力信号に応答して、リフレッシュ動作完了指示信号REF_RおよびD型フリップフロップ6a0の出力ZQからの信号の一方を選択して、D型フリップフロップ6a1のクロック入力へ与えるマルチプレクサ6cを含む。
D型フリップフロップ6a0−6a10の各々は、自身の出力ZQからの出力信号をD入力に受ける。D型フリップフロップ6a1−6a10は、それぞれ、出力ZQからの信号を次段のD型フリップフロップのクロック入力へ与える。初段のD型フリップフロップ6a0は、そのクロック入力にリフレッシュ動作完了指示信号REF_Rを受ける。またこれらのD型フリップフロップ6a0−6a10は、リセット信号RSTに応答して、その出力Qからの信号が“0”にリセットされる。
この図11に示すリフレッシュカウンタ6は、リプルカウンタをベースにしたカウンタであり、D型フリップフロップ6a0−6a10の出力Qから、リフレッシュアドレスビットQA<0>−QA<10>が出力されて、次段のプリデコーダへ与えられる。マルチプレクサ6cは、ツインセルモード指示信号T_MODE_nがLレベルであり、1ビット/2セルのツインセルモードを示すときには、リフレッシュ動作完了信号REF_Rを選択する。したがって、この1ビット/2セルモード(ツインセルモード)のときには、リフレッシュ動作ごとに、ビットQA<1>−QA<10>のカウント値が1ずつ増分される。1ビット/1セルモード時においては、マルチプレクサ6cは、D型フリップフロップ6a0の出力ZQからの出力信号を選択しており、したがって、ビットQA<0>−QA<10>のカウント値が、リフレッシュ動作ごとに、1ずつ増分される。
図12(A)および(B)は、図11に示すリフレッシュアドレスカウンタ6の動作を示すタイミングチャート図である。以下、図12(A)および(B)を参照して、この図11に示すリフレッシュ動作カウンタ6の動作について説明する。
また、図12(A)において、ツインセルモード指示信号T_MODE_nがHレベルの状態に設定された1ビット/1セルモードでの動作について説明する。この場合、マルチプレクサ6cは、D型フリップフロップ6a0の出力ZQからの信号を選択している。したがって、リフレッシュ動作完了指示信号REF_Rが発生されるごとに、初段のD型フリップフロップ6a0からの出力ビットQA<0>は、0および1を繰返す。残りのフリップフロップ6a1−6a10は、それぞれ前段のD型フリップフロップの出力ZQがHレベルに立上がるとき、すなわち前段のD型フリップフロップ6ajからのアドレスビットQA<j>が0に立下がるときに、その出力ビットの状態を変化させる。したがって、ビットQA<10:1>のカウント値は、リフレッシュ動作完了指示信号REF_Rが2つ発生されるごとに1ずつ増分される。したがって、この場合リフレッシュアドレスは、ビットQA<10:0>の11ビットのアドレスであるため、リフレッシュ動作完了指示信号REF_Rが発生されるごとに1ずつ増分される。この11ビットのリフレッシュアドレスであり、2K回リフレッシュ動作が完了すると、1つのロウのリフレッシュ動作が完了する。
次に、図12(B)を参照して、ツインセルモードの動作について説明する。ツインセルモード時においては、マルチプレクサ6cは、リフレッシュ動作完了指示信号REF_Rを選択してD型フリップフロップ6a1のクロック入力へ与える。初段のD型フリップフロップ6a0にも、リフレッシュ動作完了指示信号REF_Rが与えられている。したがって、このフリップフロップ動作完了指示信号REF_Rが発生されるごとに、ビットQA<0>が、0および1を繰返す。一方、アドレスビットQA<10:1>も、リフレッシュ動作完了指示信号REF_Rのカウント値であり、ビットQA<10:1>のカウント値が、0、1、2、…とリフレッシュ動作完了指示信号REF_Rが発生されるごとに1ずつ増分する。
ツインセルモード時においては、アドレスビットQA<0>は、プリデコーダにより縮退される。したがって、リフレッシュアドレスは(0,1)、(2,3)、(4,5)、…と2ずつ増分し、2つのロウアドレスの行(サブワード線)が同時に選択される。1K回リフレッシュを行なえば全ロウが1回リフレッシュされる。これにより、ツインセルモード時および1ビット/1セルモード時いずれにおいても、正確にリフレッシュを行なうことができる。
図13は、リフレッシュ動作完了指示信号発生部の構成を概略的に示す図である。図13において、リフレッシュ動作完了指示信号発生部は、リフレッシュ要求信号FAYに応答してメモリセルデータのリフレッシュに必要な内部RAS幅(ロウアクティブ期間)を決定する所定の時間幅を有するワンショットのパルス信号を発生するワンショットパルス発生回路7と、ワンショットパルス発生回路7からのパルス信号ACTrの立下がり(非活性化)に応答してワンショットのパルス信号を発生するワンショットパルス発生回路8を含む。このワンショットパルス発生回路8から、リフレッシュ動作完了指示信号REF_Rが出力される。ワンショットパルス発生回路7からのパルス信号ACTrが、行選択動作活性化信号として行系制御回路へ与えられる。このパルス信号ACTrが活性状態の間、行系制御回路が、先の図9に示すようなワード線活性化信号RXACTなどを所定のシーケンスで発生する。
図14は、この発明の実施の形態1に従う混載DRAMの全体の構成を概略的に示す図である。この図14においては、ロウアドレス入力回路/リフレッシュカウンタ16およびロウプリデコーダ20へは、ツインセルモード指示信号T_MODE_nが制御信号として与えられる。また、内部電圧発生回路/セルフリフレッシュタイマブロック25に対しても、ツインセルモード指示信号T_MODE_nが与えられる。このロウプリデコーダ20は、図7および図8に示すプリデコード回路を含み、ツインセルモード時においては、最下位のアドレスビットを縮退する。ロウアドレス入力回路/リフレッシュカウンタ16は、図11に示すリフレッシュカウンタ6を含み、ツインセルモード時においてはリフレッシュ回数が1/2倍となるようにそのアドレス発生態様を変更する。
ブロック25においては、昇圧電圧VPPを発生する回路およびリフレッシュ要求信号FAYを発生するためのセルフリフレッシュタイマが含まれる。ツインセルモード時においては、昇圧電圧VPPの電圧レベルを低下させ、またセルフリフレッシュ間隔を長くする。他の構成は図29に示す構成と同じであり、対応する部分には同一参照符号を付す。
図15は、図14に示す内部電圧発生回路/セルフリフレッシュタイマブロック25に含まれるVPP発生回路の構成を概略的に示す図である。図15において、VPP発生回路25aは、昇圧電圧Vppを所定の分圧比で分圧して分圧電圧Vppdを生成する分圧回路20aと、セルフリフレッシュモード指示信号SREFの非活性化時起動され、基準電圧Vref1と分圧回路26aの出力する分圧電圧Vppdの電圧レベルを比較するレベル検出回路26bと、レベル検出回路26bからのイネーブル信号EN1の活性化時起動され、所定の周期で発振動作を行なうリングオシレータ26cと、リングオシレータ26cからの発振信号に従ってチャージポンプ動作を行なって昇圧電圧VPPを生成するチャージポンプ回路26dを含む。レベル検出回路26bは、この基準電圧Vref1よりも分圧電圧Vppdが低くなった場合にイネーブル信号EN1を活性化し、昇圧電圧VPPを、電圧VP1の電圧レベルに保持する。このチャージポンプ26dは、セルフリフレッシュモード指示信号SREFの非活性化時チャージポンプ動作を行なうため、比較的大きな電荷供給能力を有している。
VPP発生回路25aは、さらに、セルフリフレッシュモード指示信号SREFが活性状態にあり、かつツインセルモード指示信号T_MODE_nが非活性状態のHレベルのときに活性化され、基準電圧Vref1と分圧電圧Vppdとを比較するレベル検出回路26eと、ツインセルモード指示信号T_MODE_nの非活性化時導通し、レベル検出回路26eからのイネーブル信号EN2を伝達するトランスファーゲート26gと、セルフリフレッシュ指示信号SREFが活性状態にありかつツインセルモード指示信号T_MODE_nが活性状態のときに活性化され、基準電圧Vref2と分圧電圧Vppdとを比較するレベル検出回路26fと、ツインセルモード指示信号T_MODE_nが活性状態のとき導通し、レベル検出回路26fからのイネーブル信号EN3を伝達するトランスファーゲート26hと、トランスファーゲート26gおよび26hから与えられるイネーブル信号の活性化時起動され所定の周期で発振動作を行なうリングオシレータ26iと、リングオシレータ26iからの発振信号に従ってチャージポンプ動作を行なって昇圧電圧VPPを生成するチャージポンプ26jを含む。
レベル検出回路26eは、セルフリフレッシュモード時において1ビット/1セルモードの動作時に活性化され、分圧電圧Vppdが、基準電圧Vref1よりも低くなるとイネーブル信号EN2を活性化する。1ビット/1セルモード時においては、トランスファーゲート26gが導通状態であり、リングオシレータ26iが、このレベル検出回路26eからのイネーブル信号EN2に従って発振動作を実行する。このチャージポンプ26jは、セルフリフレッシュモード時に動作するだけであり、その電荷供給能力は、比較的小さくされる。レベル検出回路26eにより、昇圧電圧VPPは、電圧VP1の電圧レベルに保持される。
レベル検出回路26fは、セルフリフレッシュモード時において、ツインセルモードが指定されたときに活性化され、基準電圧Vref2よりも、分圧電圧Vppdが低くなったときに、イネーブル信号EN3を活性化する。ツインセルモード時にはトランスファーゲート26hがオン状態となり、リングオシレータ26iは、レベル検出回路26fからのイネーブル信号EN3に従って発振動作を行なう。したがって、このレベル検出回路26fは、昇圧電圧VPPを、電圧VP0の電圧レベルに設定する。上述のように、基準電圧Vref2が、基準電圧Vref1よりも低い電圧レベルであり、電圧VP1>VP0の関係を満たす。
ツインセルモードが指定されたときには、昇圧電圧Vppが電圧VP0の電圧レベルに維持され、1ビット/1セルモード時においては、昇圧電圧VPPは、電圧VP1のレベルに維持される。したがって、この1ビット/1セルモードおよび1ビット/2セルモード(ツインセルモード)に応じて昇圧電圧VPPの電圧レベルを容易に変更することができる。
なお、図15に示す構成においては、ツインセルモードは、セルフリフレッシュモードが設定されたときに設定されている。しかしながら、このツインセルモードが通常動作モード時において設定される場合においては、レベル検出回路26bと並列に、基準電圧Vref2と分圧電圧Vppdとを比較する追加のレベル検出回路を設け、この追加のレベル検出回路とレベル検出回路26bからのイネーブル信号の一方を1ビット/1セルモードおよびツインセルモードに応じてリングオシレータ26cへ与える。
なお、レベル検出回路26b,26eおよび26fの構成としては、通常用いられているレベル検出回路を利用することができる。すなわち、昇圧電圧VPPをダイオード接続されたMOSトランジスタにより電圧降下した後、基準電圧をゲートに受ける比較用MOSトランジスタのソースへ、この電圧降下された昇圧電圧を印加する。昇圧電圧VPPが所定のレベルに到達したか否かを、この比較用MOSトランジスタの導通/非導通により区別することができる。
図16は、図14に示す内部電圧発生回路/セルフリフレッシュタイマブロック25に含まれるセルフリフレッシュタイマ25bの構成を概略的に示す図である。図16において、セルフリフレッシュタイマ25bは、セルフリフレッシュモード指示信号SREFの活性化時活性化され所定の周期で発振動作を行なうリングオシレータ26iと、リングオシレータ26iの出力する発振信号をカウントし所定のカウント値に到達するとリフレッシュ要求信号FAYを発行するカウンタ26jを含む。リングオシレータ26iへは、ツインセルモード指示信号T_MODE_nが与えられる。このツインセルモード指示信号T_MODE_nが活性状態のときには、リングオシレータ26iの発振周期が長くされる。1ビット/1セルモード時においては、リングオシレータ26iの発振周期は短くされる。リングオシレータの反転遅延段の段数がツインセルモード指示信号T_MODE_nに応じて切換えられる。ツインセルモード時においては、リングオシレータ26iの発振周期が長くなるため、カウンタ26jがカウントアップ値に到達する時間が長くなり、リフレッシュ要求信号FAYが発行される周期が長くなる。
一方、1ビット/1セルモード時においては、リングオシレータ26iの発振周期が短くされ、カウンタ26jは、たとえば通常の汎用DRAMと同様のリフレッシュ間隔で、リフレッシュ要求信号FAYを発行する。
なお、この図16において破線で信号経路を示すように、ツインセルモード指示信号T_MODE_nをカウンタ26jへ与え、カウンタ26jのカウントアップ値を、1ビット/1セルモード時とツインセルモード時とで切換えるように構成してもよい。カウンタの段数を切換えることによりカウントアップ値の増減(変更)は容易に実現される(図11に示すリフレッシュカウンタの構成参照)。
図14に戻り、この図14に示す混載DRAMの構成は、内部電圧発生回路/セルフリフレッシュタイマブロック25、ロウプリデコーダ20、およびロウアドレス入力回路/リフレッシュカウンタ16へ、ツインセルモード指示信号T_MODE_nが与えられる点が従来の混載DRAMとその構成が異なるだけであり、他の構成は同じである。したがって、従来の混載DRAMの全体の構成を利用して、1ビット/1セルモードおよび1ビット/2セルモード(ツインセルモード)のいずれでも動作する混載DRAMを実現することができる。
なお、ツインセルモード指定信号T_MODE_nは、特定のパッドの電位を固定して生成されてもよく、モードレジスタにコマンドにより設定されてもよい。
[変更例]
図17は、この発明の実施の形態1の変更例のアレイ部の構成を概略的に示す図である。図17に示す構成においては、ワード線は8ウェイ階層構造を有しており、1つのメインワード線MWLに対し、8本のサブワード線SWLL0、SWLR1、SWLL2、SWLR3、SWLL4、SWLR5、SWLL6、およびSWLR7が設けられる。偶数サブワード線SWLL0、SWLL2、SWLL4およびSWLL6に対し、偶数サブワードドライブ回路SWDE0−SWDE3がそれぞれ配置される。奇数サブワード線SWLR1、SWLR3、SWLR5およびSWLR7に対し、奇数サブワードドライブ回路SWDO0−SWDO3がそれぞれ配置される。
図17は、この発明の実施の形態1の変更例のアレイ部の構成を概略的に示す図である。図17に示す構成においては、ワード線は8ウェイ階層構造を有しており、1つのメインワード線MWLに対し、8本のサブワード線SWLL0、SWLR1、SWLL2、SWLR3、SWLL4、SWLR5、SWLL6、およびSWLR7が設けられる。偶数サブワード線SWLL0、SWLL2、SWLL4およびSWLL6に対し、偶数サブワードドライブ回路SWDE0−SWDE3がそれぞれ配置される。奇数サブワード線SWLR1、SWLR3、SWLR5およびSWLR7に対し、奇数サブワードドライブ回路SWDO0−SWDO3がそれぞれ配置される。
メモリセルは、図1に示す配置と同様、ハーフピッチセルであり、ビット線コンタクトが、行方向および列方向それぞれにおいて1列おきおよび3行おきに配置される。
これらの8本のサブワード線SWLL0−SWLL7から1つのサブワード線を選択するために、8ビットのサブデコードファースト信号ZSDF<0>−ZSDF<7>が生成される。これらのサブデコードファースト信号ZSDF<0>−ZSDF<7>それぞれに対し、相補サブデコード信号を生成するドライブ回路DR0−DR7が設けられる。これらのドライブ回路DR0−DR7は、図6に示すサブワードドライブ回路と同様の構成を有しており、サブデコードファースト信号ZSDF<i>から、相補なサブデコード信号SD<i>およびZSD<i>がドライブ回路DRiから生成される。
奇数サブドライブ回路DR1、DR3、DR5およびDR7からの相補サブデコード信号が、それぞれ、サブワードドライブ回路SWDO0−SWDO3へ与えられる。またドライブ回路DR0、DR2、DR4およびDR6からの相補サブデコード信号が、それぞれ、偶数サブワードドライブ回路SWDE0。SWDE1、SWDE2およびSWDE3へ与えられる。
図17に示す8ウェイ階層ワード線構成においても、メモリセルの配置が、ハーフピッチセル配置であり、隣接サブワード線の組(SWLL0,SWLR1)、(SWLL2,SWLR3)、(SWLL4,SWLR5)、および(SWLL6,SWLR7)の1つが選択状態へ駆動される。これにより、2本のサブワード線によりビット線BLおよびZBL上に、相補メモリセルデータが読出される。
図18は、サブデコードファースト信号ZSDF<7:0>を発生する部分の構成を概略的に示す図である。図18において、サブデコードファースト信号発生部は、先の4ウェイ階層ワード線構成の場合と同様、ロウアドレスイネーブル信号RADEに従って外部ロウアドレスビットRA<2:0>から内部ロウアドレスビットRAF<2:0>を生成する入力バッファ/ラッチ回路31と、内部ロウアドレスビットRAF<2:0>をプリデコードしてプリデコード信号X<7:0>を生成するプリデコード回路32と、ワード線活性化信号RXACTに応答して活性化され、プリデコード信号X<7:0>に従ってサブデコードファースト信号ZSDF<7:0>を生成するサブデコード信号発生回路33を含む。入力バッファ/ラッチ回路31は、図14に示すロウアドレス入力回路/リフレッシュカウンタ16に含まれ、プリデコード回路32は、図14に示すロウプリデコーダ20に含まれる。サブデコード信号発生回路33は、ロウ/コラムデコーダ帯RCDBに含まれる。
プリデコード回路32は、ツインセルモード指示信号T_MODE_nが活性状態のLレベルのとき、ロウアドレスビットRAF<0>を縮退状態に設定してプリデコードを行ない、プリデコード信号X<7:0>のうち2つのプリデコード信号を選択状態へ駆動する。サブデコード信号発生回路33は、活性化時プリデコード信号X<7:0>に従ってサブデコードファースト信号ZSDF<7:0>を生成しており、したがって、2つのサブデコードファースト信号が選択状態へ駆動される。
図19は、図18に示すプリデコード回路32の構成の一例を示す図である。図19において、このロウプリデコード回路32において、2ビットのロウアドレスRAF<0>およびRAF<1>から内部信号C<3>−C<0>を生成する部分の構成は、図8に示すプリデコード回路2の構成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付し、詳細説明は省略する。
プリデコード回路32は、さらに、ロウアドレスビットRAF<2>を受けて補の内部アドレスビットZRAD<2>を生成するインバータ2sと、インバータ2sの出力信号を反転して内部ロウアドレスビットRAD<2>を生成するインバータ2tと、AND回路2gの出力信号C<3>とインバータ2tの出力ビットRAD<2>を受けてプリデコード信号X<7>を生成するAND回路2kと、インバータ2sの出力ビットZRAD<2>とAND回路2gの出力信号C<3>を受けてプリデコード信号X<5>を生成するAND回路2lと、AND回路2hの出力信号C<1>とインバータ2tからのビットRAD<2>を受けてプリデコード信号X<3>を生成するAND回路2mと、AND回路2hの出力信号C<1>とインバータ2sの出力ビットZRAD<2>とを受けてプリデコード信号X<1>を生成するAND回路2nと、ビットRAD<2>とAND回路2iの出力信号C<2>を受けてプリデコード信号X<6>を生成するAND回路2oと、ビットZRAD<2>とAND回路2iの出力信号C<2>を受けてプリデコード信号X<4>を生成するAND回路2pと、AND回路2jの出力信号C<0>とビットRAD<2>を受けてプリデコード信号X<2>を生成するAND回路2qと、ビットZRAD<2>とAND回路2jの出力信号C<0>を受けてプリデコード信号X<0>を生成するAND回路2rを含む。
ツインセルモード時においてはツインセルモード指示信号T_MODE_nがLレベルとなり、内部ロウアドレスビットRAD<0>およびZRAD<0>がともに選択状態となる。この状態においては、信号C<3>およびC<2>の組および信号C<1>およびC<0>の組の一方がロウアドレスビットRAD<1>の値に応じて選択状態へ駆動される。今、信号C<3>およびC<2>がともにHレベルの状態を考える。この場合には、ビットRAD<2>およびZRAD<2>により、プリデコード信号X<7>およびC<6>がともに選択されるかまたはプリデコード信号X<5>およびX<4>が同時に選択状態へ駆動される。同様、信号C<1>およびC<0>がともに選択状態のときには、ロウアドレスビットRAD<2>の値に応じて、プリデコード信号X<3>およびX<2>が同時に選択されるかまたは、プリデコード信号X<1>およびX<0>が同時に選択される。
したがって、プリデコード信号X<0>−X<7>において、隣接する2つのプリデコード信号の組が、同時に選択状態へ駆動される。したがって、8ウェイ階層ワード線構成においても、隣接するサブワード線を選択状態へ駆動して、行および列方向において最も近いメモリセルを同時に選択してビット線BLおよびZBLに接続することができ、1ビット/2セルモードを実現することができる。
制御部の構成は、先の4ウェイ階層ワード線構成と同じである。
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、2つのメモリセルで1ビットの情報を記憶するように構成しており、これらの2つのセルが相補ビット線に接続されているため、ビット線間電圧を長期にわたって保持することができ、リフレッシュ回数を低減でき、応じてデータ保持モード時の消費電力を低減することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、2つのメモリセルで1ビットの情報を記憶するように構成しており、これらの2つのセルが相補ビット線に接続されているため、ビット線間電圧を長期にわたって保持することができ、リフレッシュ回数を低減でき、応じてデータ保持モード時の消費電力を低減することができる。
また、単に制御信号に従ってアドレスビットの縮退を行なってツインセルモードを実現しているだけであり、簡易な回路構成で、1ビット/1セルモードおよび1ビット/2セルモードの切換を実現することができる。
[実施の形態2]
図20は、この発明の実施の形態2に従う半導体記憶装置のメモリサブアレイMSAの構成を概略的に示す図である。この図20に示す構成においては、メモリセルMCは、いわゆるクォータピッチセルであり、また4ウェイ階層ワード線構成が採用される。クォータピッチセルの場合、メモリセルを対応のビット線に接続するビット線コンタクトBCTが4列ごとおよび4行ごとに配置される。ビット線コンタクトBCTを斜め方向に結んで求められるメモリセルMCの最小ピッチ長のビット線方向へ斜影した長さが、メモリセルMCの列方向の配置ピッチの1/4である。すなわち、行および列方向において最も近いメモリ単位MTUは、列方向において1行ずれている。行方向においては、メモリセルは、2行おきに2つのメモリセルを有するレイアウト単位LUが配置される。
図20は、この発明の実施の形態2に従う半導体記憶装置のメモリサブアレイMSAの構成を概略的に示す図である。この図20に示す構成においては、メモリセルMCは、いわゆるクォータピッチセルであり、また4ウェイ階層ワード線構成が採用される。クォータピッチセルの場合、メモリセルを対応のビット線に接続するビット線コンタクトBCTが4列ごとおよび4行ごとに配置される。ビット線コンタクトBCTを斜め方向に結んで求められるメモリセルMCの最小ピッチ長のビット線方向へ斜影した長さが、メモリセルMCの列方向の配置ピッチの1/4である。すなわち、行および列方向において最も近いメモリ単位MTUは、列方向において1行ずれている。行方向においては、メモリセルは、2行おきに2つのメモリセルを有するレイアウト単位LUが配置される。
このクォータピッチセル構成の場合、対をなすビット線は1列おきのビット線であり、センスアンプ回路S/Aは、それぞれ間に別のセンスアンプ回路に接続するビット線を挟むビット線の対に結合される。このクォータピッチセルの場合、ツインセルモード時の単位MTUは、1列離れたかつ1行離れたメモリセルで構成される。図20においては、メモリセルMC1およびMC2がツインセル単位MTUを構成する状態を一例として示す。したがって、1行おきまたはメモリセルMC1およびMC2を同時に選択するため、サブワード線は、1行おいたサブワード線を対として選択する必要がある。
このメモリセル行それぞれに対応してサブワード線SWLL0、SWLR2、SWLL1、SWLR3、SWLL4、SWLR6、SWLL5、SWLR7およびSWLL8が配置される。サブワード線SWLL0およびSWLL1は、サブワード線ドライバSWDE0により駆動され、サブワード線SWLR3およびSWLR6は、サブワード線ドライバSWDE1により駆動され、サブワード線SWLL8(および図示しないサブワード線SWLL9)が、サブワード線ドライバSWDE2により駆動される。これらのサブワード線ドライバSWDE0−SWDE2へは、サブデコード信号SD<0>およびSD<2>の相補信号対が与えられる。
サブワード線SWLR2およびSWLR3は、サブワード線ドライバSWDO0により駆動され、サブワード線SWLR6およびSWLR7が、サブワード線ドライバSWDO1により駆動される。これらのサブワード線ドライバSWDO0−SWDO2には、サブデコード信号SD<1>およびSD<3>の相補信号対が与えられる。同時に選択状態へ駆動されるサブワード線の組SWLPは、サブワード線(SWLL0,SWLL1)、(SWLR2,SWLR3)、(SWLL4,SWLL5)、(SWLR6,SWLR7)である。これらのサブワード線対は、それぞれ1行、間をおいて配置されている。常に、ビット線BLおよびZBL上に、メモリセルが記憶するデータが読出され、センスアンプ回路S/Aにより、差動増幅することにより、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
図21は、この発明の実施の形態2におけるサブデコード信号の配置を示す図である。図21においては、メインワード線ZMWL0に関連する4つのサブワード線SWLL0、SWLR1、SWLL2、およびSWLR3を示す。サブワード線SWLL0およびSWLR1に対しサブワード線ドライブ回路SWDR0およびSWDR1がそれぞれ配置され、サブワード線SWLR2およびSWLR3に対しサブワード線ドライブ回路SWDR2およびSWDR3がそれぞれ配置される。サブワード線ドライブ回路SWDR0には、サブデコード信号SD<0>およびZSD<0>が与えられ、サブワード線ドライブ回路SWDR1に対しては、サブデコード信号SD<1>およびZSD<1>が与えられる。サブワード線SWLR2を駆動するサブワード線ドライブ回路SWDR2へは、サブデコード信号ZSD<2>およびSD<2>が与えられる。サブワード線SWLR3を駆動するサブワード線ドライブ回路SWDR3へは、サブデコード信号SD<3>およびZSD<3>が与えられる。これらのサブデコード信号SD<0>−SD<3>は、サブデコードファースト信号ZSDF<0>−ZSDF<3>から生成される。この図21に示す配置においてはサブデコード信号SD<1>およびZSD<1>とサブデコード信号SD<2>およびZSD<2>の位置が、実施の形態1の構成と較べて交換されている。
ツインセルモード時においては、同じサブワードドライバ帯SWDBを伝達されるサブデコード信号が選択状態へ駆動される。したがって、実施の形態1と同様のアドレスビット縮退を行なうことにより、1行おきのサブワード線を選択状態へ駆動することができ、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上のように、この発明の実施の形態2に従えば、クォータピッチセルにおいては、1行おきのサブワード線をツインセルモード時に同時に選択するように構成してかつ1列おいたビット線を対として用いているため、容易にセンスアンプ回路に接続される相補ビット線対に相補なメモリセルデータを読出すことができる。
[実施の形態3]
図22は、この発明の実施の形態3の半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。図22においては、メモリマットのメモリアレイMA0−MAnそれぞれに対し、VCP発生回路25cからのセルプレート電圧VCPを伝達するためのVCP制御回路40−0〜40−nが配置される。これらのVCP制御回路40−0〜40−nは、対応のメモリアレイMAiを選択するブロック選択信号BSiが選択状態のときには対応のメモリアレイMAiへセルプレート電圧VCPを伝達し、対応のブロック選択信号BSiが非選択状態のときには、対応のメモリアレイへのセルプレート電圧VCPの供給を停止し、対応のメモリアレイMAi内におけるセルプレート電極をハイインピーダンス状態に設定する。
図22は、この発明の実施の形態3の半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。図22においては、メモリマットのメモリアレイMA0−MAnそれぞれに対し、VCP発生回路25cからのセルプレート電圧VCPを伝達するためのVCP制御回路40−0〜40−nが配置される。これらのVCP制御回路40−0〜40−nは、対応のメモリアレイMAiを選択するブロック選択信号BSiが選択状態のときには対応のメモリアレイMAiへセルプレート電圧VCPを伝達し、対応のブロック選択信号BSiが非選択状態のときには、対応のメモリアレイへのセルプレート電圧VCPの供給を停止し、対応のメモリアレイMAi内におけるセルプレート電極をハイインピーダンス状態に設定する。
VCP制御回路40−0〜40−nは、ブロック選択信号BSiに応答して動作するトランスミッションゲートでたとえば構成される。
図23は、ツインセルモード時のツインセル単位の等価的構成を示す図である。同時に選択されるサブワード線を1本のサブワード線SWLで示す。ツインセルモード時においては、メモリアレイ内においてどのような蓄積データパターンであっても、メモリアレイの半分のメモリセルにHレベルデータが書込まれ、残りの半分のメモリセルにLレベルデータが書込まれる。この図23におけるメモリキャパシタMQ1にHレベルデータが書込まれた場合、メモリキャパシタMQ2にはLレベルデータが書込まれる。セルプレート容量Cp全体の1/2がHレベルデータが書込まれたセルおよびLレベルデータが書込まれたセルにそれぞれ割付けられる。したがって、セルプレートノードCPにセルプレート電圧VCP(=VCCS/2)を供給するVCP制御回路40−iを対応のメモリアレイのスタンバイ状態において、出力ハイインピーダンス状態に設定する。この場合、セルプレートノードがフローティング状態となり、H側またはL側のストレージノードの電位低下とほぼ同じ大きさの電位低下が、LまたはHレベルデータを記憶するストレージノードに容量結合によって現われる。このスタンバイ状態時において、ストレージノードSN1およびSN2の電圧は、
V(SN1)=VCCS−δV1−δV2′、
V(SN2)=0V−δV1′−δV2
で表わされる。ここで、δV1およびδV2は、接合リーク電流またはチャネルリーク電流などによる電位低下量である。δV1′およびδV2′は、ストレージノードSN1およびSN2の電位低下δV1およびδV2の容量結合によって生じる電位変化である。したがって、これらは、δV1およびδV2は、それぞれδV1′およびδV2′とほぼ同じ大きさとなる。
V(SN1)=VCCS−δV1−δV2′、
V(SN2)=0V−δV1′−δV2
で表わされる。ここで、δV1およびδV2は、接合リーク電流またはチャネルリーク電流などによる電位低下量である。δV1′およびδV2′は、ストレージノードSN1およびSN2の電位低下δV1およびδV2の容量結合によって生じる電位変化である。したがって、これらは、δV1およびδV2は、それぞれδV1′およびδV2′とほぼ同じ大きさとなる。
メモリアレイが選択され、行が選択されるロウアクティブ状態に戻る場合に、再び、このVCP制御回路40−iにより、対応のメモリアレイMAiのセルプレートノードへセルプレート電圧VCP(=VCCS/2)を供給する。この場合、セルプレートノードCPのリーク電流により低下したセルプレート電圧VCPが上昇するため、その容量結合により、ストレージノードSN1およびSN2に対しほぼ同じ大きさの電位変化δV3およびδV3′が生じる。ワード線選択前のストレージノードSN1およびSN2の電圧V(SN1)およびV(SN2)は、それぞれ次式で表わされる。
V(SN1)=VCCS−δV1−δV2+δV3、
V(SN2)=0V−δV1′−δV2+δV3′
ツインセルモード時における単位セルMTUの2つのセルのストレージノードSN1およびSN2の間の電位差は、次式で表わされる。
V(SN2)=0V−δV1′−δV2+δV3′
ツインセルモード時における単位セルMTUの2つのセルのストレージノードSN1およびSN2の間の電位差は、次式で表わされる。
V(SN1)−V(SN2)=VCCS−δ、
δは、1よりも極めて小さな値であり、ツインセル単位MTUに蓄積していたデータの変化量が失われる量は極めて少なくなる。したがって、単にセルプレート電圧VCPを制御するだけで、擬似的にリフレッシュフリーとすることができるくらいリフレッシュ時間を長くすることができる。
δは、1よりも極めて小さな値であり、ツインセル単位MTUに蓄積していたデータの変化量が失われる量は極めて少なくなる。したがって、単にセルプレート電圧VCPを制御するだけで、擬似的にリフレッシュフリーとすることができるくらいリフレッシュ時間を長くすることができる。
ツインセルモード時においては、スタンバイ状態時セルプレートモードをハイインピーダンス状態にし、アクティブ状態のときにセルプレート電圧を供給しているため、ストレージノードとセルプレートの間の容量結合により、ほぼ同じ大きさの電位変化をツインセル単位内のストレージノード対に生じさせることができ、ツインセル単位内の2つのメモリセルのストレージノードの電圧差を、ほぼアレイ電源電圧VCCSレベルに保持することができ、擬似的にリフレッシュフリーとすることができ、データ保持のためのリフレッシュ回数を極端に少なくすることができ、消費電流を大幅に低減することができる。
なお、ブロック選択信号BS0−BSnは、ロウアドレスビットの適当なビットをデコードすることにより生成される。このブロック選択信号は対応のメモリアレイがロウアクティブ状態の間活性状態に維持される。また、セルプレート電圧VCPの制御は、メモリアレイMA0−MAnに対し共通に実行されてもよい。
[実施の形態4]
図24は、この発明の実施の形態4に従う半導体記憶装置(混載DRAM)の要部の構成を概略的に示す図である。図24においては、ノーマルメインワード線NZMWLに対して、スペアメインワード線SZMWLが配設される。このスペアメインワード線SZMWLは、メモリアレイごとに配置されてもよく、救済専用のメモリブロックが設けられており、その救済専用メモリブロック内にメモリアレイ共通に設けられたスペアメインワード線により不良ノーマルメインワード線が救済される構成であってもよい。
図24は、この発明の実施の形態4に従う半導体記憶装置(混載DRAM)の要部の構成を概略的に示す図である。図24においては、ノーマルメインワード線NZMWLに対して、スペアメインワード線SZMWLが配設される。このスペアメインワード線SZMWLは、メモリアレイごとに配置されてもよく、救済専用のメモリブロックが設けられており、その救済専用メモリブロック内にメモリアレイ共通に設けられたスペアメインワード線により不良ノーマルメインワード線が救済される構成であってもよい。
このノーマルメインワード線NZMWLに対してはノーマルロウデコーダ50が配置され、またスペアメインワード線SZMWLにはスペアロウデコーダ50が配置される。ノーマルロウデコーダ50は、ロウアドレスビットをデコードして対応のメインワード線が選択時、対応のノーマルメインワード線NZMWLを選択状態(Lレベル)へ駆動する。
この冗長置換を行なうために、不良アドレスをメインワード線レベルでプログラムして記憶するための不良アドレスプログラム回路52と、不良アドレスプログラム回路52からの信号に従って不良メインワード線がアドレス指定されたか否かを判定するスペア判定回路53が設けられる。不良アドレスプログラム回路52の構成としては、不良アドレスプログラム回路52が、内部ロウアドレスビットRADの各ビットと不良アドレスプログラム回路に格納された不良アドレスの各ビットとの比較結果を示す信号をスペア判定回路53へ与え、このスペア判定回路53が各ビットごとの判定結果に基づいてノーマルロウデコーダ50およびスペアロウデコーダ51の一方を活性化する構成が用いられてもよい。また、スペアメインワード線SZMWLが複数個設けられている場合、不良アドレスプログラム回路52がそれぞれスペアメインワード線SZMWLに対応して設けられており、複数の不良アドレスプログラム回路52からの比較結果に従ってスペア判定回路53が冗長置換判定を行なうように構成されてもよい。このスペア判定回路53は、メインワード線レベルで、冗長置換を行なうか否かを判定する機能を有していればよい。
なお、ウェハレベルでのプロセス完了後、最終工程として、ウェハレベルでの判定試験の1つに不良ビット救済のための冗長テストがある。この場合、不良行が存在するか否かの判定および不良行が存在した場合の不良救済を行なう必要がある。この冗長テストにおいて、不良項目がリフレッシュ特性の場合に1ビット/2セルモード(ツインセルモード)を用いた場合、リフレッシュ周期が長く設定されているため、テスト時間が大幅に長くなる。したがって、この冗長テストのリフレッシュ特性をテストする場合、1ビット/1セルモードでリフレッシュ特性を検査する。これにより、テスト時間を短縮する。
この場合、不良行は、1ビット/1セル単位の行であり、各行単位で良/不良の判定が行なわれる。したがって、不良救済を行なう場合、メインワード線単位で冗長置換を行なう。ツインセルモード時において、サブデコード信号は、スペアメインワード線のサブワード線デコーダへも与えられるため、同じ対応関係で、2つのスペアサブワード線を同時に選択状態へ駆動することができる。したがって、1行の不良救済の場合においても、ツインセルモード時において同時に選択状態へ駆動されるサブワード線が冗長置換され、正確に、スペアサブワード線を、ツインセルモード時においても、対をなすように選択状態へ駆動することができる。
[変更例1]
図25は、この発明の実施の形態4の変更例1の構成を概略的に示す図である。この図25においていは、サブワード線の対単位で冗長置換が行なわれる。ノーマルメインワード線NZMWLに対して、ノーマルサブワード線NSWL0−NSWL3が配設される。ツインセルモード時においては、ノーマルサブワード線NSWL0およびNSWL1が同時に選択状態へ駆動されるか、またはノーマルサブワード線NSWL2およびNSWL3が同時に選択状態へ駆動される。
図25は、この発明の実施の形態4の変更例1の構成を概略的に示す図である。この図25においていは、サブワード線の対単位で冗長置換が行なわれる。ノーマルメインワード線NZMWLに対して、ノーマルサブワード線NSWL0−NSWL3が配設される。ツインセルモード時においては、ノーマルサブワード線NSWL0およびNSWL1が同時に選択状態へ駆動されるか、またはノーマルサブワード線NSWL2およびNSWL3が同時に選択状態へ駆動される。
スペアメインワード線SZMWLに対しても同様に、スペアサブワード線SSWL0−SSWL3が配設される。ノーマルスペアワード線対SWLP単位で冗長置換を行なう。すなわち、ノーマルサブワード線NSWL0およびNSWL1の対が、スペースサブワード線SSWL0およびSSWL1またはスペアサブワード線SSWL2およびSSWL3の対SSWLPで置換される。このサブワード線の対単位での置換を行なうため、各サブワード線の対ごとに不良アドレスをプログラムする不良アドレスプログラム回路62が設けられる。この不良アドレスプログラム回路62においては、サブワード線対レベルのアドレスがプログラムされる(最下位ロウアドレスビットが縮退状態に設定される)。またスペアサブワード線の対それぞれに対応するスペアサブデコード回路を含むスペースサブデコーダ64が設けられる。このスペアサブデコーダ64は、不良アドレスプログラム回路62の各アドレスプログラム回路それぞれに対応するスペアサブデコード回路を含む。
スペアサブデコーダ64においては、不良アドレスプログラム回路62からの不良アドレス一致検出信号が与えられると、対応のスペアサブデコード回路がイネーブルされ、与えられた内部ロウアドレスビットAD0(ビットRAD〈0〉に相当)に従ってスペアサブデコード信号を生成する。これらのスペアサブデコード信号SSD〈0〉およびSSD〈1〉が1つのスペアサブデコード回路から生成され、またスペアサブデコード信号SSD〈2〉およびSSD〈3〉が1つのスペアサブデコード回路から生成される。不良アドレスプログラム回路62からの不良アドレス一致検出信号に応じて活性化されたスペアサブデコード回路が、そのアドレスビットAD0に従って、スペアサブデコード信号の一方を選択状態へ駆動する。このスペアサブデコード回路は、スペアサブワード線の対に対応して設けられている。
この不良アドレスプログラム回路62からの一致検出信号はスペア判定回路63へ与えられる。スペア判定回路63は、不良アドレスプログラム回路62のいずれかのプログラム回路から一致検出信号が与えられるとノーマルロウデコーダ60を非活性化しかつスペアロウデコーダ61を活性化する。不良アドレスがアドレス指定された場合には、スペアロウデコーダ61が活性化され、スペアメインワード線SZMWLが選択状態へ駆動される。一方、ノーマルロウデコーダ60は非活性状態にありノーマルメインワード線NZMWLは非選択状態を維持する。次いで、このスペアサブデコーダ64のスペアサブデコード回路が、不良アドレスプログラム回路62からの一致検出信号に応答して活性化され、アドレスビットAD0をデコードする。たとえば、スペアサブワード線SSWL0およびSSWL1の組に対応する不良アドレスプログラム回路が一致を検出した場合、スペアサブデコーダ64においては、スペアサブデコード信号SSD〈0〉およびSSD〈1〉の一方がアドレスビットAD0に従って活性化する(1ビットセルモード時)。これにより、1ビット/1セルモード時においては、スペアサブワード線SSWL0およびSSWL1の一方が選択状態へ駆動される。ツインセルモード時においては、このアドレスビットAD0が縮退状態とされ、スペアサブデコード信号SSD〈0〉およびSSD〈1〉がともに選択状態へ駆動され、スペアサブワード線SSWL0およびSSWL1がともに選択状態へ駆動され、ツインセルモード動作が行なわれる。スペアサブワード線SSWL2およびSSWL3の組についても同じであり、スペアサブデコード信号SSD〈2〉およびSSD〈3〉が、アドレスビットAD0に従って選択状態へ駆動される。
したがって、このようなサブワード線の対単位で冗長置換を行なう場合においても、正確に、対をなすスペアサブワード線が選択状態へ駆動され、正確に不良ビット救済を行なうことができかつツインセルモードで動作させることができる。
[変更例2]
図26は、この発明の実施の形態4の変更例2の構成を概略的に示す図である。図26においては、ノーマルメインワード線NZMWLに対し8本のノーマルスペアワード線NSWLが配設される。同様に、スペアメインワード線SZMWLに対して8本のスペアサブワード線SSWLが配設される。ツインセルモード時においては、ノーマルサブワード線NSWLの対SWLPが同時に選択状態へ駆動される。この場合、4本のノーマルスペアサブワード線NSWLを単位としてスペアサブワード線との置換を行なう。この4本のサブワード線単位での冗長置換を行なった場合でも、冗長置換時においては、同時に選択されるスペアサブワード線の対を同時に選択されるノーマルサブワード線の対SWLPに対応付けることができ、正確な不良ビット救済を行なうことができる。
図26は、この発明の実施の形態4の変更例2の構成を概略的に示す図である。図26においては、ノーマルメインワード線NZMWLに対し8本のノーマルスペアワード線NSWLが配設される。同様に、スペアメインワード線SZMWLに対して8本のスペアサブワード線SSWLが配設される。ツインセルモード時においては、ノーマルサブワード線NSWLの対SWLPが同時に選択状態へ駆動される。この場合、4本のノーマルスペアサブワード線NSWLを単位としてスペアサブワード線との置換を行なう。この4本のサブワード線単位での冗長置換を行なった場合でも、冗長置換時においては、同時に選択されるスペアサブワード線の対を同時に選択されるノーマルサブワード線の対SWLPに対応付けることができ、正確な不良ビット救済を行なうことができる。
この4本単位での置換に対しては、図25に示す構成を利用することができ、スペアサブデコーダ64に対し2ビットのアドレス信号が与えられる。残りの上位アドレスビットについてプログラムが行なわれる。このスペアサブデコーダ64において、1ビット/1セルモード時においては、4:1デコード動作が行なわれ、ツインセルモード時においては、4:2デコード動作が行なわれ、対をなすスペアサブワード線が同時に選択状態へ駆動される。
一般に、冗長置換時においては、ツインセルモード時において同時に選択状態へ駆動されるサブワード線の整数倍のスペアサブワード線で冗長置換を行なうことにより、対をなすノーマルサブワード線が、異なる対のスペアサブワード線に置換されるのが防止される。
以上のように、この発明の実施の形態4に従えば、ツインセルモード時の単位となるノーマルサブワード線の数の整数倍のスペアサブワード線を単位として冗長置換を行なっており、容易に、1ビット/1セルモードでリフレッシュ特性不良を検出する場合においても、対をなすノーマルサブワード線が異なる対のスペアサブワード線で置換されるのを防止でき、正確に不良ビット救済を行なうことができる。
[実施の形態5]
図27は、この発明の実施の形態5に従う半導体記憶装置の要部の構成を示す図である。この図27は、図1に示す構成と同様、ハーフピッチセル配置を有し、2つのメモリセルMCを有するレイアウト単位LUがビット線BLおよびZBLに交互に接続される。
図27は、この発明の実施の形態5に従う半導体記憶装置の要部の構成を示す図である。この図27は、図1に示す構成と同様、ハーフピッチセル配置を有し、2つのメモリセルMCを有するレイアウト単位LUがビット線BLおよびZBLに交互に接続される。
このツインセルモード時において同時に選択状態へ駆動されるサブワード線対SWLPを、サブワ−ドドライバ帯において、たとえばサブワード線と同一の配線層を用いて相互接続する。図27において、サブワードドライバ帯SWDEBにおいて、導電線DSLEにより、サブワード線対SWLPが相互接続され、また奇数サブワードドライバ帯SWDOBにおいても、サブワード線対SWLPが、導電線DSLOにより相互接続される。他の構成は図1に示す構成と同じである。同一部分には同一参照番号を付し、詳細説明は省略する。
この図27に示す構成において、サブワード線対SWLPが、両側の偶数サブワードドライバSWDBおよび奇数サブワードドライバSWDOにより駆動される。したがって、サブワード線対SWLPにおいて、その中央部に配置されたメモリセルが最も遅いタイミングで選択状態へ駆動される。一方側に配置されたサブワードドライバのみでサブワード線を駆動する場合、サブワードドライバから最も離れた位置のメモリセルが最も遅いタイミングで選択状態へ駆動される。したがって、一方側のサブワードドライバでサブワード線を駆動する構成に比べて、このサブワード線に接続される1行のメモリセルが選択状態に駆動される時間を十分短くすることができ、特に、センスアンプ回路の動作開始タイミングを早くすることができる。
図28は、1つのサブワード線に関連する部分の構成を示す図である。この図28に示す構成は、図6に示す構成に対応する。この図28に示す構成においては、ツインセルモードにおいて同時に選択状態へ駆動されるサブワード線SWLL0およびSWLR1が、それぞれ両端において、導電線DSLE0およびDSLO0により相互接続される。また、サブワード線SWLL2およびSWLR3が、その両端において、導電線DSLE1およびDSLO1によりそれぞれ相互接続される。偶数サブワード線SWLL0は、偶数サブワード線ドライ部回路SWDR0により駆動され、またサブワード線SWLR1は、奇数サブワード線ドライブ回路SWDL1により駆動される。このツインセルモードにおいて、サブワード線ドライブ回路SWDR1およびSWDR0が、サブデコードファースト信号ZSDF<0>およびZSDF<1>により同時に選択される。したがって、これらのサブワード線SWLL0およびSWLR1が、これらのサブワード線ドライブ回路SWDROおよびSWDR1により両側から同時に選択状態へ駆動される。
またサブワード線SWL2およびSWLR3は、その両端において、導電線DSLE1およびDSLO1により相互接続される。ツインセルモードにおいて、サブワード線ドライブ回路SWDR2およびSWDR3が、サブデコードファースト信号ZSDF<2>およびZSDF<3>により同時に選択される。これらのサブワード線SWL2およびSWLR3も、したがって、同時にその両側から選択状態へ駆動される。
また、他のサブワード線SWLL1およびSWLL3においても、対をなすサブワード線(SWLR0およびSWLR2)に対し、奇数サブワードドライバ対SWDOにおいて導電線DSLEにより相互接続される。同様に、サブワード線SWLR0およびSWLR2についても、偶数サブワードドライバ帯SWDEにおいて、導電線DSLOにより、対応のサブワード線と相互接続される。したがって、いずれのサブワード線もその両端に設けられたサブワード線ドライブ回路により同時に選択状態へ駆動され、選択サブワード線対を高速で選択状態へ駆動することができる。サブワード線選択が高速化されると、メモリセルデータの対応のビット線の読出タイミングが早くなり、応じてセンスアンプ活性化タイミングを早くできる。応じて、メモリセルデータの確定タイミングが早くなり、ロウアクセスを高速化できる。
なお、このサブワード線と同一の配線層で必要なサブワード線を相互接続した場合、ツインセルモード指示信号T_MODE_nは、Lレベルに固定される。常に、このDRAMは、ツインセルモードで動作するためである。一方、通常のDRAMと同様、1セル/1ビットモードで動作する場合には、この導電線DSLOおよびDSLEは設けられず、サブワード線がすべて分離される。このときには、ツインセルモード指示信号T_MODE_nが、Hレベルに固定されてもよいし、また単にツインセルモード指示信号T_MODE_nにより、1セル/1ビットモードおよびツインセルモードに、図28に示すツインセルモード指示信号T_MODE_nにより選択的に設定されてもよい。この、ツインセルの構成においては、4ウエイ階層ワード線構成において、列方向において隣接するサブワード線が同時に選択状態へ駆動される。8ウエイ階層ワード線構成であっても、同時に選択されるサブワード線は、隣接サブワード線であり、これらのサブワード線対の両端を、たとえば第1層メタル配線で相互接続することにより、同様の効果を得ることができる。
[実施の形態6]
図29は、この発明の実施の形態6に従う半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。図29においては、メモリブロックMBL(メモリアレイMAL)とメモリブロックMBR(メモリアレイMAR)のビット線対に共有されるセンスアンプSAKに関連する部分の構成を示す。
図29は、この発明の実施の形態6に従う半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。図29においては、メモリブロックMBL(メモリアレイMAL)とメモリブロックMBR(メモリアレイMAR)のビット線対に共有されるセンスアンプSAKに関連する部分の構成を示す。
図29において、メモリブロックMBLにおいては、ビット線BLLおよびZBLLに対し、イコライズ制御回路102lからのビット線イコライズ指示信号BLEQLに応答してビット線BLLおよびZBLLをプリチャージ電圧VBLにプリチャージしかつイコライズするためのビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLが設けられる。ビット線ZBLLとサブワード線SWLaの交差部に対応してメモリセルMCaが配置され、ビット線BLLとサブワード線SWLbの交差部に対応してメモリセルMCbが配置される。メモリセルMCaは、セルプレート電圧VCPをセルプレート電極に受けるメモリセルキャパシタMQと、サブワード線SWLa上の信号に応答してメモリセルキャパシタMQのストレージノードSNをビット線ZBLLに接続するアクセストランジスタMTを含む。メモリセルMCbは、同様、セルプレート電圧VCPを受けるメモリキャパシタMQと、サブワード線SWLb上の信号に応答してメモリキャパシタMQをビット線BLLに結合するアクセストランジスタMTを含む。
このメモリブロックMBLにおいては、メモリセルは、1ビット/1セルモードで情報を記憶するかまたは、1ビット/2セルモード(ツインセルモード)でデータを記憶する。このツインセルモードにおいては,サブワード線対SWLaおよびSWLbが活性化され,ビット線BLLおよびZBLLにメモリセルMCbおよびMCaがそれぞれ接続される。
ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLは、ビット線イコライズ指示信号BLEQLに応答して導通しビット線BLLおよびZBLLを電気的に短絡するイコライズ用NチャネルMOSトランジスタT1と、ビット線イコライズ指示信号BLEQLに応答して導通し、ビット線BLLおよびZBLLにビット線プリチャージ電圧VBLを伝達するプリチャージ用NチャネルMOSトランジスタT3およびT2を含む。このプリチャージ電圧VBLは、中間電圧VCCS/2またはアレイ電源電圧(センス電源電圧)VCCSの電圧レベルである。
ビット線BLLおよびZBLLは共通ビット線CBLおよびZCBLにビット線分離ゲートBIGLを介して結合される。ビット線分離ゲートBIGLは、分離制御回路104lからのビット線分離指示信号BLILに応答して選択的に導通/非導通状態となる。
この共通ビット線CBLおよびZCBLに対しセンスアンプ(センスアンプトランジスタ)SAKが設けられる。センスアンプ(センスアンプトランジスタ)SAKは、交差結合されるPチャネルMOSトランジスタP1およびP2と、交差結合されるNチャネルMOSトランジスタN1およびN2を含む。このセンスアンプ(センスアンプトランジスタ)SAKに対し、センス制御回路106からのセンスアンプ活性化信号ZSOPに応答して導通し、センス共通電源ノードS2Pへセンス電源電圧VCCSを伝達するセンス駆動用PチャネルMOSトランジスタP3と、センス制御回路106からのセンスアンプ活性化信号SONに応答して導通し、センス共通接地ノードS2Nに接地電圧を伝達するセンス駆動用NチャネルMOSトランジスタN3が設けられる。センスアンプ(センスアンプトランジスタ)SAKは、これらのセンス共通電源ノードS2Pおよびセンス共通接地ノードS2Nがそれぞれセンス電源電圧VCCSおよび接地電圧GNDレベルとなると活性化されて、共通ビット線CBLおよびZCBLの電圧を差動増幅しかつラッチする。
この共通ビット線CBLおよびZCBLが、また、メモリブロックMBRのビット線BLRおよびZBLRにビット線分離ゲートBIGRを介して結合される。このビット線分離ゲートBIGRは、分離制御回路104rからのビット線分離指示信号BLIRに応答して選択的に導通/非導通状態となる。ビット線BLRおよびZBLRに対しても、イコライズ制御回路102rからのビット線イコライズ指示信号BLEQRに応答して活性化されるビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQRが設けられる。このビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQRも、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLと同様、イコライズ用のNチャネルMOSトランジスタT1と、プリチャージ用のNチャネルMOSトランジスタT2およびT3を含む。
共通ビット線CBLおよびZCBLは、列選択信号CSLに応答して導通する列選択ゲートCSGを介してローカルデータ線対LIOPに結合される。このローカルデータ線対LIOPは、複数のメモリブロック(メモリアレイ)に共通に設けられるグローバルデータ線対GIOPに結合される。
この図29に示す構成において、イコライズ制御回路102lは、アレイ活性化信号RASとブロック選択信号BSLに応答して、このビット線イコライズ指示信号BLEQLを3値駆動する。分離制御回路104lは、ブロック選択信号BSRとアレイ活性化信号RASに従ってビット線分離指示信号BLILを2値駆動する。センス制御回路106は、アレイ活性化信号RASとブロック選択信号BSLおよびBSRに従ってセンス活性化信号ZSOPおよびSONを2値駆動する。分離制御回路104rは、ブロック選択信号BSLおよびアレイ活性化信号RASに従ってビット線分離指示信号BLIRを2値駆動する。またイコライズ制御回路102rは、アレイ活性化信号RASとブロック選択信号BSRに従ってビット線イコライズ指示信号BLEQRを3値駆動する。
ブロック選択信号BSLおよびBSRは、それぞれメモリブロックMBLおよびMBRを指定する。アレイ活性化信号RASは、外部からのロウアクセスコマンドの印加時活性化され、この半導体記憶装置内において行選択が行なわれる間活性状態に保持される(プリチャージコマンドの印加により非活性化される)。
図30は、図29に示す構成の動作を示す信号波形図である。図30においては、メモリブロックMBLにおいてサブワード線SWLが選択される場合の信号波形を示す。
アドレス指定された行が選択されかつ選択状態に保持されるロウアクティブ期間中は、アレイ活性化信号RASがHレベルの活性状態にあり、応じてサブワード線SWLも選択状態にある。この状態においてはセンスアンプ活性化信号SONが周辺電源電圧VCCPレベルのHレベル、センスアンプ活性化信号ZSOPは接地電位レベルである。メモリブロックMBLにおいてサブワード線SWLが選択されているため、ビット線イコライズ指示信号BLEQLは、接地電圧レベルであり、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLは非活性状態にあり、MOSトランジスタT1−T3は、すべてオフ状態にある(高抵抗、非導通状態にある)。また、ビット線分離指示信号BLILは、ビット線BLLおよびZBLLを、共通ビット線CBLおよびZCBLに接続するため、Hレベル(昇圧電圧VPPレベル)にある。
一方、メモリブロックMBRは、センスアンプSAKと切り離されるため、ビット線分離指示信号BLIRはLレベルであり、ビット線分離ゲートBIGRは、非導通状態にある。この状態においては、メモリブロックMBRはプリチャージ状態を維持するため、ビット線イコライズ指示信号BLEQRは、Hレベル時よりも電圧レベルの低い中間電圧レベル(電圧Vaレベル)にある。したがって、これらのビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQRのMOSトランジスタT1−T3は、高抵抗でかつ導通状態にあり、その電流供給能力が制限されて、ビット線BLRおよびZBLRに、所定電圧レベルのプリチャージ電圧VBLを伝達する。
ロウアクティブ期間が完了すると、アレイ活性化信号RASがLレベルに立下がり、応じてサブワード線SWLも非選択状態へ駆動される。次いで、センス制御回路106からのセンスアンプ活性化信号SONおよびZSOPが非活性状態となり、それぞれLレベルおよびHレベルとなる。ビット線イコライズ指示信号BLEQLは、このアレイ活性化信号RASの非活性化に応答して、イコライズ制御回路102lの制御の下に、一旦周辺電源電圧VCCPレベルに駆動され、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLが導通状態となり、MOSトランジスタT1−T3が、比較的大きな電流供給能力で、ビット線BLLおよびZBLLに、プリチャージ電圧VBLを伝達する。ビット線BLLおよびZBLLが、所定電圧VBLレベルにプリチャージされると、このビット線イコライズ指示信号BLEQLは、中間電圧Vaレベルに低下する。この中間電圧Vaの電圧レベルは、VCCS/2の電圧レベル(プリチャージ電圧が中間電圧レベルの時)またはセンス電源電圧VCCS(プリチャージ電圧がアレイ電源電圧レベルの時)の電圧レベルである。したがって、この状態においては、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLのMOSトランジスタT1−T3のコンダクタンスが小さくなり、高抵抗の導通状態となり、その電流供給能力が低減される。
ビット線分離指示信号BLIRが、このスタンバイ期間中再びHレベルとなり、共通ビット線CBLおよびZCBLはビット線BLL,BLRおよびZBLL、ZBLRにそれぞれ結合される。この状態においてはビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLおよびBEQRは、電流供給能力が低減された状態で、所定電圧レベルのプリチャージ電圧VBLを伝達する。
再びロウアクティブ期間が始まると、アレイ活性化信号RASが活性化される。このロウアクティブ期間においてメモリブロックMBLのサブワード線SWLが選択されるとき、ビット線イコライズ指示信号BLEQLがLレベルとなり、ビット線分離指示信号BLIRが接地電圧レベルとなる。ビット線イコライズ指示信号BLEQRは、中間電圧Vaの電圧レベルを維持する。
すなわち、スタンバイ状態のメモリブロックにおいては、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQ(BEQL,BEQR)を、高抵抗の導通状態に設定し、その電流供給能力を低減する。このビット線プリチャージ/イコライズ回路の電流供給能力を低減し、いわゆる「電流リミッタ」として動作させることにより、以下に述べるような、マイクロショートによる消費電流を低減する。
今、図31に示すように、サブワード線SWLとビット線ZBLLの間に、製造工程時のパーティクル混入などにより、マイクロショートMRが存在する場合を考える。このマイクロショートMRは、高抵抗であるものの、電流リークパスを形成する。このマイクロショートMRは、高抵抗であり微小電流を流すだけであり、ロウアクティブ期間中においては、センスアンプのセンス動作およびラッチ動作には悪影響を及ぼさない。また、このマイクロショートMRを介して流れる電流は微小であり、ロウアクティブ期間中の消費電流には大きな影響を及ぼさない。
しかしながら、スタンバイ状態時においては、サブワード線SWLがLレベルとなり、ビット線BLLおよびZBLLは、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQ(BEQL,BEQR)により、プリチャージ電圧VBLレベルにプリチャージされかつイコライズされる。このマイクロショートMRが数多く存在した場合、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQにより、これらの多くのマイクロショートMRを介して非選択状態のサブワード線SWLに微小電流が流れ、その合計電流が大きくなり、スタンバイ電流が大きくなる。スタンバイ期間中、ビット線イコライズ指示信号BLEQの電圧レベルを中間電圧Vaレベルに設定し、MOSトランジスタT1−T3のチャネル抵抗Rを大きくし、ビット線プリチャージ電圧VBLの供給源からビット線BLL(ZBLL)およびマイクロショートMRを介してサブワード線SWLへ流れる電流を制限する。これにより、マイクロショートMRが数多く存在する場合においても、このMOSトランジスタT2およびT3の電流制限機能により、スタンバイ期間中のリーク電流を低減することができ、スタンバイ電流の増大を抑制することができる。
このビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQのMOSトランジスタT1−T3のチャネル抵抗Rを大きくした場合、マイクロショートMRによるリーク電流のために、ビット線のプリチャージ電圧が、たとえ、センス電源電圧(アレイ電源電圧)VCCSまたは中間電圧VCCS/2レベルの所定のプリチャージ電圧レベルからずれても、1ビット/2セルモード(ツインセルモード)でデータを記憶している場合、ビット線BLLおよびZBLLには、相補データが読出されるため、センス動作には悪影響は及ぼさない。すなわち、このビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQの電流駆動能力を小さくして、ビット線BLLおよびZBLLのプリチャージ電圧レベルが、中間電圧VBLレベルよりもずれても、正確に、ツインセルモード時センス動作を行なうことができる。
図32は、図29に示すイコライズ制御回路102lおよび102rの構成を示す図である。これらのイコライズ制御回路102lおよび102rは、与えられるブロック選択信号が異なるだけであり、その内部構成は同じである。したがって、図32においては、イコライズ制御回路102の構成を代表的に示す。
図32においては、イコライズ制御回路102は、アレイ活性化信号RASを反転して補のアレイ活性化信号ZRASを生成するインバータ110と、アレイ活性化信号RASおよびZRASに従って、ブロック選択信号BSを通過させるCMOSトランスミッションゲート111と、CMOSトランスミッションゲート111を介して与えられるブロック選択信号BSをラッチするインバータラッチ112と、アレイ活性化信号RASを所定時間遅延する遅延回路113と、遅延回路113からの遅延活性化信号RAS_DLとインバータラッチ112からのラッチブロック選択信号BS_LCHを受けるNOR回路114と、ラッチブロック選択信号BS_LCHを受けるインバータ115と、NAND回路114の出力信号φ1およびインバータ回路115の出力信号φ2に従ってノード118を2値駆動するトライステートインバータバッファ116と、ノード118の電圧レベルを、電圧VaレベルにプルダウンするためのNチャネルMOSトランジスタ117を含む。
遅延回路113は、このイコライズ制御回路102内に設けられるように示すが、この遅延回路113は、中央制御回路に設けられていてもよい。アレイ活性化信号RASおよびブロック選択信号BSは、中央に配置された制御回路から伝達されて、各センスアンプ帯に対応して設けられるイコライズ制御回路へ伝達される。
トライステートインバータバッファ116は、NAND回路114の出力信号がLレベルのとき導通し、ノード118を周辺電源電圧VCCPレベルに充電するPチャネルMOSトランジスタ116aと、インバータ115の出力信号φ2に従って、ノード118を接地電圧レベルに放電するNチャネルMOSトランジスタ116bを含む。
プルダウン用MOSトランジスタ117は、ゲートに一定電圧Vbを受ける。この一定電圧Vbは、センス電源電圧VCCSまたは中間電圧VCCS/2の電圧レベルのいずれかであり、また電圧Vaも、センス電源電圧VCCSまたは中間電圧VCCS/2の電圧レベルである。これらの電圧VbおよびVaは、Vb≧Vaの関係を満たす。また、このプルダウン用のMOSトランジスタ117の電流駆動能力は充分に小さくされる。これは、オン抵抗(チャネル抵抗)を大きくするかまたはサイズ(チャネル幅とチャネル長の比)を小さくすることにより実現される。
このプルダウン用MOSトランジスタ117は、上述のように、高チャネル抵抗を有するかまたは、トライステートインバータバッファ116に含まれるMOSトランジスタ116aおよび116bに比べてその電流駆動能力は十分小さくされており、ノード118を、電圧Vaレベルにプルダウンするプルダウン素子として機能する。次に、この図32に示すイコライズ制御回路102の動作を、図33に示す信号波形図を参照して説明する。
図33においては、破線で、クロック信号CLKの立上がりエッジを示す。メモリセル行選択を指示するロウアクティブコマンドRACTが与えられると、このときまたロウアドレス信号が与えられる。このロウアドレス信号の最上位ビットをクロック信号CLKと非同期でデコードして、ブロック選択信号BSを選択状態へ駆動する。クロック信号CLKが立上がると、このロウアクティブコマンドRACTに従ってアレイ活性化信号RASが活性化される。クロック信号の立上がり前では、CMOSトランスミッションゲート111は導通状態にあり、ブロック選択信号BSを通過させ、インバータラッチ112が、このブロック選択信号BSをラッチし、応じてラッチブロック選択信号BS_LCHがLレベルに低下する。このラッチブロック選択信号BS_LCHの立上がりに応答してインバータ115からの信号φ2がHレベルに立上がる。遅延回路113からの遅延活性化信号RAS_DLはLレベルであるため、NAND回路114からの信号φ1は、Hレベルであり、トライステートインバータバッファ116においてNチャネルMOSトランジスタ116bがオン状態、PチャネルMOSトランジスタ116aがオフ状態となり、ノード118からのビット線イコライズ指示信号BLEQがLレベルに立下がる。
クロック信号CLKの立上がりエッジで、アレイ活性化信号RASがHレベルとなると、CMOSトランスミッションゲート111が非導通状態となり、ラッチブロック選択信号BS_LCHはLレベルに保持される。このラッチブロック選択信号BS_LCHがLレベルの間、NAND回路114からの信号φ1がHレベル、インバータ回路115からの信号φ2がHレベルであり、ビット線イコライズ指示信号BLEQはLレベルを維持する。プルダウン用MOSトランジスタ117の電流駆動能力は、NチャネルMOSトランジスタ116bの電流駆動能力より小さく、ビット線イコライズ指示信号BLEQは、高速でLレベルに放電される。
行選択終了を指示するプリチャージコマンドPRGが与えられると、メイン制御回路において、アレイ活性化信号RASがリセットされてLレベルに立下がる。アレイ活性化信号RASがLレベルに立下がると、CMOSトランスミッションゲート111が導通し、Lレベルのブロック選択信号BSに従って、ラッチブロック選択信号BS_LCHがHレベルに立上がる。遅延回路113からの遅延活性化信号RAS_DLは、Hレベルを維持しており、したがって、NAND回路114からの信号φ1がLレベルとなる。一方、インバータ115からの信号φ2は、ラッチブロック選択信号BS_LCHの立上がりに応答してLレベルとなっている。したがって、トライステートインバータバッファ116において、PチャネルMOSトランジスタ116aがオン状態、MOSトランジスタ116bがオフ状態となり、ノード118が、MOSトランジスタ116aを介して周辺電源電圧VCCPレベルにまで充電され、ビット線イコライズ指示信号BLEQが、応じて、周辺電源電圧VCCPレベルにまで上昇する。
遅延回路113が有する遅延時間が経過すると、遅延活性化信号RAS_DLがLレベルとなり、応じてNAND回路114の出力信号φ1がHレベルとなり、トライステートインバータバッファ116は、出力ハイインピーダンス状態となる。したがって、ノード118は、プルダウン用MOSトランジスタ117により放電され、ビット線イコライズ指示信号BLEQは、中間電圧Vaの電圧レベルとなる。
この図32に示す構成を利用することにより、ビット線イコライズ指示信号BLEQを、3値駆動することができ、ビット線プリチャージ/イコライズ回路を、スタンバイ期間内において、高抵抗の導通状態に設定することができる。
このビット線イコライズ指示信号BLEQを、低抵抗の導通状態に設定することにより、ビット線BLLおよびZBLLを中間電圧VBLにプリチャージする期間は、遅延回路113の有する遅延時間により決定される。この期間は、いわゆるRASプリチャージ期間の時間幅であればよい。この遅延回路113の遅延時間は、ビット線BLLおよびZBLLの負荷に応じて、すなわち、これらのビット線BLLおよびZBLLの中間電圧レベルへの充放電に要する時間に応じて適当に定められればよい。
なお、ツィンセルモードでデータを保持する場合、プルダウン用のMOSトランジスタ117のゲートへセルフリフレッシュ指示信号SRF(セルフリフレッシュモード指示信号SREF)を与えてもよい。すなわち、セルフリフレッシュ指示信号SRFのHレベルを電圧Vbレベルとする。通常のアクセスモード時には、プルダウン用のMOSトランジスタ117を高抵抗のオフ状態として、ビット線イコライズ指示信号BLEQをHレベルおよびLレベルの間で変化させる2値駆動をする。1ビット/1セルモードでデータを記憶する通常動作モード時のスタンバイ期間中の消費電流が増加するものの正確にビット線を所定の電圧レベルにプリチャージすることができる。
[変更例]
図34は、この発明の実施の形態6の変更例に従うビット線プリチャージ/イコライズ回路の構成を示す図である。図34において、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQは、ビット線イコライズ指示信号ZBLEQがLレベルのときに導通するPチャネルMOSトランジスタPT1−PT3を含む。MOSトランジスタPT1は、導通時、ビット線BLLおよびZBLLを電気的に短絡する。MOSトランジスタPT2およびPT3は、それぞれ、導通時、センス電源電圧(アレイ電源電圧)VCCSをビット線ZBLLおよびBLLに伝達する。
図34は、この発明の実施の形態6の変更例に従うビット線プリチャージ/イコライズ回路の構成を示す図である。図34において、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQは、ビット線イコライズ指示信号ZBLEQがLレベルのときに導通するPチャネルMOSトランジスタPT1−PT3を含む。MOSトランジスタPT1は、導通時、ビット線BLLおよびZBLLを電気的に短絡する。MOSトランジスタPT2およびPT3は、それぞれ、導通時、センス電源電圧(アレイ電源電圧)VCCSをビット線ZBLLおよびBLLに伝達する。
この図34に示すビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQの構成においては、ビット線BLLおよびZBLLは、スタンバイ期間、センス電源電圧(アレイ電源電圧)VCCSレベルにプリチャージされかつイコライズされる。このビット線VCCSプリチャージ方式においても、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQを、スタンバイ期間、高抵抗導通状態とし、その電流駆動力を小さくし、ビット線BLLおよびZBLLに対するアレイ電源からの電流を制限する。
図35は、この図34に示すビット線イコライズ指示信号を発生する部分の構成を示す図である。図35において、イコライズ制御回路102は、ラッチブロック選択信号BS_LCHをバッファ処理して制御信号φ3を生成するバッファ回路120と、ラッチブロック選択信号BS_LCHと遅延活性化信号RAS_DLを受けて制御信号φ4を生成するAND回路121と、制御信号φ3およびφ4に従ってノード118を周辺電源電圧VCCPまたは接地電圧レベルに駆動するトライステートインバータバッファ116と、ノード118を中間電圧レベルにプルアップするプルアップ用のNチャネルMOSトランジスタ117aを含む。MOSトランジスタ117aは、ドレインに電圧Vcを受け、ゲートに電圧Vdを受ける。このMOSトランジスタ117aも、その電流駆動能力は充分に小さくされる。
ビット線イコライズ指示信号ZBLEQは、活性化時接地電圧レベルのLレベルであり、MOSトランジスタ117aのソースノードはノード118に接続するノードである。したがって、この電圧Vcが、周辺電源電圧VCCPであっても、電圧Vdが、アレイ電源電圧VCCSまたは中間電圧VCCS/2であれば、このビット線イコライズ指示信号ZBLEQの電圧レベルを、周辺電源電圧VCCPよりも低い電圧レベルに設定することができる。したがって、これらの電圧VcおよびVdの電圧レベルは、利用可能な電圧に応じて適当に定められればよい。
トライステートインバータバッファ116は、制御信号φ3をゲートに受けるPチャネルMOSトランジスタ116aと、制御信号φ4をゲートに受けるNチャネルMOSトランジスタ116bを含む。
ラッチブロック選択信号BS_LCHおよび遅延活性化信号RAS_DLは、図32に示すインバータラッチ112および遅延回路113からそれぞれ生成される。次に、この図35に示すイコライズ制御回路の動作を図36に示す信号波形図を参照して説明する。
スタンバイ期間中、制御信号φ3は、ラッチブロック選択信号BS_LCHがHレベルであるため、Hレベルであり、MOSトランジスタ116aはオフ状態を維持する。また、制御信号φ4は、遅延活性化信号RAS_DLがLレベルであるため、Lレベルであり、MOSトランジスタ116bがオフ状態である。したがって、トライステートインバータバッファ116は出力ハイインピーダンス状態にあり、ビット線イコライズ指示信号ZBLEQは、MOSトランジスタ117aにより電圧VcおよびVdの電圧レベルの関係により定められる中間電圧レベルに維持される。
アクティブ期間においては、先の図33に示す信号波形と同様、選択メモリブロックに対しラッチブロック選択信号BS_LCHがLレベルに立下がり、応じて制御信号φ3がLレベルとなり、ビット線イコライズ指示信号ZBLEQがHレベルとなり(周辺電源電圧VCCPレベル)、図34に示すMOSトランジスタPT1−PT3がすべてオフ状態となる。制御信号φ4は、ラッチブロック選択信号BS_LCHが選択時Lレベルに立下がるため、Lレベルを維持する。ロウアクティブ期間中この状態が維持され、遅延活性化信号RAS_DLが、アレイ活性化信号RASよりも遅れてHレベルに立上がる。
ロウアクティブ期間が終了し、スタンバイ期間が始まると、アレイ活性化信号RASがプリチャージコマンドPRGに従ってLレベルとなり、応じて、ラッチブロック選択信号BS_LCHがHレベルに立上がる。このラッチブロック選択信号BS_LCHがHレベルに立上がると、制御信号φ3がHレベルとなり、MOSトランジスタ116aがオフ状態となる。一方、遅延活性化信号RAS_DLがHレベルであり、このAND回路121からの制御信号φ4がHレベルとなり、MOSトランジスタ116bがオン状態となり、MOSトランジスタ117aよりもおきな電流駆動力でノード118が接地電圧レベルへ放電される。すなわち、ビット線イコライズ指示信号ZBLEQが接地電圧レベルに放電され、図30に示すMOSトランジスタPT1−PT3がオン状態となり、ビット線BLLおよびZBLLが、アレイ電源電圧VCCSレベルにプリチャージされかつイコライズされる。
遅延活性化信号RAS_DLがLレベルに立下がると、AND回路121からの制御信号φ4がLレベルとなり、MOSトランジスタ116bがオフ状態となり、トライステートインバータバッファ116が出力ハイインピーダンス状態となる。したがって、この場合には、ノード118は、プルアップ用MOSトランジスタ117により、ノ−ド118は、電圧VcおよびVdで決定される電圧レベルにまでプルアップされ、ビット線イコライズ指示信号ZBLEQが中間電圧レベル(VCCSレベルまたはVCCS/2の電圧レベル)に保持される。
このプルアップ用のMOSトランジスタ117aを、MOSトランジスタ116aおよび116bの電流駆動能力よりも十分小さくすることにより、容易に、ビット線イコライズ指示信号ZBLEQを3値駆動することができる。
なお、この構成においても、セルフリフレッシュ指示信号SRFをMOSトランジスタ117aのゲートへ与えて、ツィンセルモードの時にのみ、ビット線イコライズ信号BLEQを3値駆動してもよい。
以上のように、この発明の実施の形態6に従えば、ビット線プリチャージ/イコライズ回路を3値駆動し、特にスタンバイ期間中、一旦低抵抗の導通状態とした後に高抵抗の導通状態としてその電流駆動力を小さくしており、マイクロショートがサブワード線とビット線の間に数多く存在する場合においても、スタンバイ状態時におけるリーク電流を低減でき、応じてスタンバイ電流を低減することができる。
なお、上述の発明においては、各ビット線対に対してビット線プリチャージ/イコライズ回路が設けられている。しかしながら、ビット線プリチャージ/イコライズ回路は、センスアンプ回路に隣接して配置され、隣接ビット線対において共有される構成であってもよい。
また、サブワード線とビット線との間のマイクロショートの存在を取扱っているが、すなわち階層ワード線構成をワード線は有しているが、通常のワード線構成であっても、本実施の形態6は適用可能である。
[実施の形態7]
図37は、この発明の実施の形態7に従う半導体記憶装置を含む半導体集積回路装置の構成を概略的に示す図である。図37において、半導体集積回路装置130は、所定の処理を行なうロジック132と、このロジック132に対する主記憶装置または作業用メモリとして機能するDRAMマクロ134を含む。このDRAMマクロ134は、本実施の形態1から6において説明した半導体記憶装置の構成を有する。ロジック132は高速動作をするため、その構成要素であるMOSトランジスタは、しきい値電圧は絶対値の小さい低しきい値電圧MOSトランジスタ(L−Vthトランジスタ)である。一方、DRAMマクロ134のメモリセルトランジスタ(アクセストランジスタ)は、そのゲートには昇圧電圧が与えられるため、またはサブスレッショルドリーク電流を低減するため、そのしきい値電圧はロジック132の構成要素であるロジックトランジスタ(Tr)のしきい値電圧の絶対値よりも大きくされる。このロジックトランジスタをビット線プリチャージ/イコライズ回路において利用する。
図37は、この発明の実施の形態7に従う半導体記憶装置を含む半導体集積回路装置の構成を概略的に示す図である。図37において、半導体集積回路装置130は、所定の処理を行なうロジック132と、このロジック132に対する主記憶装置または作業用メモリとして機能するDRAMマクロ134を含む。このDRAMマクロ134は、本実施の形態1から6において説明した半導体記憶装置の構成を有する。ロジック132は高速動作をするため、その構成要素であるMOSトランジスタは、しきい値電圧は絶対値の小さい低しきい値電圧MOSトランジスタ(L−Vthトランジスタ)である。一方、DRAMマクロ134のメモリセルトランジスタ(アクセストランジスタ)は、そのゲートには昇圧電圧が与えられるため、またはサブスレッショルドリーク電流を低減するため、そのしきい値電圧はロジック132の構成要素であるロジックトランジスタ(Tr)のしきい値電圧の絶対値よりも大きくされる。このロジックトランジスタをビット線プリチャージ/イコライズ回路において利用する。
図38は、この発明の実施の形態7に従うビット線プリチャージ/イコライズ回路の構成を示す図である。図38において、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQは、ビット線イコライズ指示信号ZBLEQに応答して導通する低しきい値電圧PチャネルMOSトランジスタLP1−LP3を含む。これらのMOSトランジスタLP1−LP3は、ロジックトランジスタと同一構造を有する。すなわち、これらのMOSトランジスタLP1−LP3は、ロジックトランジスタと、そのゲート絶縁膜膜厚およびゲート絶縁膜材料が同じである。
この図38に示すビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQに対し、ビット線イコライズ指示信号ZBLEQを、図36に示すように3値駆動する。したがって、この場合、アレイ電源電圧VCCS電圧レベルが低い場合でも、確実に、これらのMOSトランジスタLP1−LP3のしきい値電圧損失の影響を伴うことなく、ビット線BLLおよびZBLLをアレイ電源電圧VCCSレベルにプリチャージしかつイコライズすることができる。また、これらのMOSトランジスタLP1−LP3は低しきい値電圧MOSトランジスタであり、ビット線イコライズ指示信号ZBLEQの活性化に応答して高速でオン状態となり、ビット線BLLおよびZBLLを高速でアレイ電源電圧VCCSレベルにプリチャージすることができる。
この図38に示すビット線イコライズ指示信号ZBLEQを発生する回路としては、図35に示す構成を利用することができる。図36の信号波形図に見られるように、スタンバイ移行時、これらのMOSトランジスタLP1−LP3をオン状態として高速でビット線BLLおよびZBLLをアレイ電源電圧VCCSレベルにプリチャージした後、これらのMOSトランジスタLP1−LP3を、中間電圧レベルのビット線イコライズ指示信号ZBLEQにより、高抵抗の導通状態としてその電流駆動能力を低減して電流を制限する。
[変更例]
図39は、この発明の実施の形態7の変更例の構成を示す図である。図39においては、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQは、ビット線イコライズ指示信号BLEQに応答して導通する低しきい値電圧NチャネルMOSトランジスタLN1−LN3を含む。MOSトランジスタLN1が、導通時ビット線BLLおよびZBLLをイコライズし、MOSトランジスタLN2およびLN3が、導通時、ビット線ZBLLおよびBLLに、アレイ電源電圧VCCSを伝達する。
図39は、この発明の実施の形態7の変更例の構成を示す図である。図39においては、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQは、ビット線イコライズ指示信号BLEQに応答して導通する低しきい値電圧NチャネルMOSトランジスタLN1−LN3を含む。MOSトランジスタLN1が、導通時ビット線BLLおよびZBLLをイコライズし、MOSトランジスタLN2およびLN3が、導通時、ビット線ZBLLおよびBLLに、アレイ電源電圧VCCSを伝達する。
これらのMOSトランジスタLN1−LN3は、ロジックトランジスタで構成され、低しきい値電圧を有する。したがって、アレイ電源電圧VCCSと周辺電源電圧VCCPの電圧差は、これらのMOSトランジスタLN1−LN3のしきい値電圧以上であれば、確実に、これらのMOSトランジスタLN1−LN3の導通時ビット線BLLおよびZBLLをアレイ電源電圧VCCSレベルにプリチャージすることができる。この場合、特に、ビット線イコライズ指示信号BLEQを昇圧する必要がなく、アレイ電源電圧VCCSおよび周辺電源電圧VCCPを利用して、ビット線BLLおよびZBLLのプリチャージ/イコライズを行なうことができる。
なお、図39に示す構成の場合、ビット線プリチャージ電圧VBLは、中間電圧VCCS/2であってもよい。
以上のように、この発明の実施の形態7に従えば、ビット線プリチャージ/イコライズ回路の構成要素として、半導体記憶装置と同一基板上に集積化されるロジックの構成要素のロジックトランジスタと同一構造のトランジスタを有しており、しきい値電圧の損失を受けることなくビット線BLLおよびZBLLを、アレイ電源電圧VCCSレベルなどの所定電圧レベルにに高速でプリチャージしかつイコライズすることができる。
[実施の形態8]
図40は、この発明の実施の形態8に従うメモリアレイ部の構成を概略的に示す図である。図40において、メモリブロックMBAおよびMBBが、センスアンプ帯SBを共有する。メモリブロックMBAは、8個のサブアレイMSAA0−MSAA7に分割され、またメモリブロックMBBは、サブアレイMSAB0−MSAB7に分割される。これらのサブアレイ内においてサブワード線が配置される。
図40は、この発明の実施の形態8に従うメモリアレイ部の構成を概略的に示す図である。図40において、メモリブロックMBAおよびMBBが、センスアンプ帯SBを共有する。メモリブロックMBAは、8個のサブアレイMSAA0−MSAA7に分割され、またメモリブロックMBBは、サブアレイMSAB0−MSAB7に分割される。これらのサブアレイ内においてサブワード線が配置される。
この図40に示す構成においては、不良列救済は、内部データ線対(グローバルデータ線対)の置換をすることにより行なわれる。2つの行方向に隣接するサブアレイを1つのスペアIO線対の置換範囲(1つのスペアIO線対により救済される不良列(不良IO線対)の範囲)として不良列の救済が行なわれる。すなわち、サブアレイMSAA0、MSAA1、MSAB0、MSAB1に対し1つのスペアIO線対が配置され、同様、サブアレイMSAA6、MSAA7、MSAB6、MSAB7に対し1つのスペアIO線対が配置される。すなわち、メモリアレイにおいて、列方向に整列する2つの列ブロック(列方向に整列して配置されるメモリブロック)が1つの不良列救済単位として不良列の救済が行なわれる。
図41は、内部データ線対(IO線対)とスペアデータ線対との対応関係を概略的に示す図である。図41において、1つのサブアレイに対しては、内部データ線対が16対設けられる。図41においては、メモリサブアレイMSAaに対し内部データ線対(IO線対)IO0−IO15が配置され、メモリサブアレイMSAbに対し、内部データ線対IO16−IO31が配置される。これらのメモリサブアレイMSAaに対し、さらに、スペアデータ線対(IO線対)SIO1が配置される。すなわち、32個の内部データ線対IO0−IO31に対し1つのスペアデータ線対SIO1が配置される。
図42は、スペア列(スペアビット線対)と通常列(通常ビット線対)との対応を概略的に示す図である。図42において、内部データ線対IOaおよびIObおよびスペアデータ線対SIOを示す。1つのサブアレイにおいて、図1に示すように、センスアンプSAは、交互配置される。したがって、この図42に示すように、内部データ線対IOaに対し、1つのメモリサブアレイにおいて、上側のセンスアンプ群SAGauおよび下側のセンスアンプ群SAGalが配置される。ここで、内部データ線対IObに対し、上側のセンスアンプ群SAGbuおよび下側のセンスアンプ群SAGblが配置される。
これらのセンスアンプ群SAGau,SAGbu,SAGal,SAGblは、それぞれ8個のセンスアンプSAを含む。したがって、1つの内部データ線対に対し16ビット線対(BLP)が配置される。スペアデータ線対SIOに対しては、上側スペアセンスアンプ群SSAGuおよび下側スペアセンスアンプ群SSAGlが配置される。
スペアデ−タ線対に対し、上側スペアセンスアンプ群SSAGuおよび下側スペアセンスアンプ群SSAGlが配置される。これらのスペアセンスアンプ群SSAGuおよびSSAGlは、それぞれ、8個のスペアセンスアンプを含む。したがって、このスペアデータ線対SIOに対し、16スペアビット線対(SBLP)が配置される。
上側センスアンプ群SAGau,SAGbuおよびSSAGuに対し共通に8ビットの上側列選択信号UCSLが与えられ、またセンスアンプ群SAGal,SAGblおよびSSAGlに対し共通に、8ビットの下側列選択信号LCSLが伝達される。列選択信号UCSLおよびLCSLが、ワード線と同一方向に沿って伝達されるため、スペアセンスアンプおよび通常センスアンプが同時に選択されて、それぞれスペアデ−タ線対SIOおよび通常内部データ線対IOaおよびIObにメモリセルデータが伝達される。
不良列を救済するために、内部データ線対(以下、単にIO線対と称す)IOaに対し、マルチプレクサ(MUX)SRKaが設けられ、内部データ線対IObに対しマルチプレクサSRKbが設けられる。マルチプレクサSRKaは、スペアヒット信号SPHaに従って、IO線対IOaおよびスペアIO線対SIOの一方を内部データ線対DBaに結合する。マルチプレクサSRKbは、IO線対IObおよびスペアIO線対SIObの1つを、スペアヒット信号SPHbに従って内部データ線対DBbに結合する。これらのスペアヒット信号SPHaおよびSPHbの生成については、各メモリブロック(メモリアレイ)単位で、不良列アドレスを32IO線対ごとに記憶しており、列アクセス時、この32IO線対を単位として、不良列のアクセスの判定が行なわれる。
サブアレイにおいて、マイクロショートが多数存在し、ビット線のプリチャージ/イコライズを正確に行なうことができず、メモリセルデータの正確な書込/読出を行なうことができない場合、IO置換により、この不良列は救済することができる。しかしながら、このマイクロショート自体は、半導体記憶装置内に存在しており、そのリーク電流によりスタンバイ電流を増大させる。そこで、本実施の形態8においては、この不良救済単位となる8ビット線対ごとに、ビット線プリチャージ電圧の電流を制限するためのクランプトランジスタを設ける。
図43は、この発明の実施の形態8に従うセンスアンプ帯の構成を概略的に示す図である。図43において、センスアンプ帯において、センスアンプ群SAGa−SAGnが配置される。これらのセンスアンプ群SAGa−SAGnは、ビット線分離回路119を介して、イコライズ回路群EQGa−EQGnに結合される。センスアンプ群SAGa−SAGnは、各々、不良置換単位であり、一例として8個のセンスアンプSAを含む。これらのイコライズ回路群EQGa−EQGnも、センスアンプ群SAGa−SAGnのセンスアンプと1対1に配置されるイコライズ回路を含み、それぞれ、8個のイコライズ回路を含む。
イコライズ回路群EQGa−EQGnそれぞれに対応して、サブプリチャージ電圧線124a−124nが配設される。これらのサブプリチャージ電圧線124a−124nの各々は、クランプトランジスタ122a−122nを介してメインプリチャージ電圧線120に結合される。クランプトランジスタ122a−122nは、それぞれ、抵抗接続されるNチャネルMOSトランジスタで構成される。これらのクランプトランジスタ122a−122nの各々の電流駆動能力は十分小さくされる(チャネル幅とチャネル長の比が小さくされるかまたは、チャネル抵抗が高くされる)。
したがって、この構成の場合、不良列救済単位に対応して、クランプトランジスタ122a−122nが配設されているため、たとえマイクロショートにより、ビット線不良が生じても、そのマイクロショートに対する電流を対応のクランプトランジスタ122(122a−122nのいずれか)により制限することができ、不良列救済後においても存在するマイクロショートによるスタンバイ電流の増大を抑制することができる。
なお、この図43に示す構成においても、クランプトランジスタ122a−122nの各々は、セルフリフレッシュ指示信号SRFによりオン/オフが制御されてもよい。
図44は、イコライズ回路群EQGa−EQGnの構成の一例を示す図である。図44においては、1つのセンスアンプ帯における不良列救済単位である8個のセンスアンプSAK0−SAK7に対応するイコライズ回路群の構成を示す。一方側のメモリブロックにおいてイコライズ回路群EQGauが配置され、他方側のメモリブロックにおいてイコライズ回路群EQGalが配置される。イコライズ回路群EQGauは、センスアンプSAK0−SAK7にそれぞれビット線分離ゲートBIGL0−BIGL7を介して結合されるイコライズ回路BEQu0−BEQu7を含む。これらのイコライズ回路BEQu0−BEQu7に共通に、サブプリチャージ電圧線124uが配置される。このサブプリチャージ電圧線124uはクランプトランジスタ122uを介してメインプリチャージ電圧線124に結合される。サブプリチャージ電圧線124uは、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQu0−BEQu7のプリチャージ用MOSトランジスタに結合される。
イコライズ回路群EQGalは、センスアンプSAK0−SAK7それぞれにビット線分離ゲートBIGR0−BIGR7を介して結合されるビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQl0−BEQl7を含む。これらのビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQl0−BEQl7に共通にサブプリチャージ電圧線124lが配設される。このサブプリチャージ電圧線124lが、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQl0−BEQl7のプリチャージ用のトランジスタに共通に結合される。サブプリチャージ電圧線124lは、クランプトランジスタ122lを介してメインプリチャージ電圧線120に結合される。
センスアンプSAK0−SAK7は、共通に、センス共通電源線(ノード)S2Pおよびセンス共通接地線(ノード)S2Nに結合される。
クランプトランジスタ122uおよび122lは、それぞれのゲートが、メインプリチャージ電圧線120に結合される。これらのクランプトランジスタ122uおよび122lは、そのチャネル幅とチャネル長の比が小さくされるかまたはチャネル抵抗が大きくされており、その電流駆動能力は十分小さくされる。したがって、この不良救済単位でビット線プリチャージ電圧の供給電流を調整することにより、不良メモリサブアレイにおいてマイクロショートが数多く存在して不良ビット線が数多く存在しても、スタンバイ時の電流を制限することができ、消費スタンバイ電流を低減することができる。
なお、このクランプトランジスタ122uおよび122lの電流駆動能力が小さくされていても、ビット線イコライズ動作により、Hレベルのビット線の電荷がLレベルのビット線へ伝達されるため、単に、これらのクランプトランジスタ122uおよび122lは、リーク電流によるビット線プリチャージ電圧の低下を抑制することが要求されるだけであり、特にビット線のプリチャージ/イコライズ動作に悪影響を及ぼさない。
なお、この図43および44に示す構成においてクランプトランジスタ122a−122nおよび122uおよび122lは、そのゲートが接地電圧レベルに保持され、いわゆるサブスレッショルドリーク電流により、マイクロショートを流れる微小電流を補償するように構成されてもよい。この場合、先の実施の形態7におけるようにロジックトランジスタでクランプトランジスタが構成されてもよい。
なお、クランプトランジスタとしてNチャネルMOSトランジスタが用いられている。しかしながら、PチャネルMOSトランジスタが用いられてもよく、またPチャネルMOSトランジスタのゲートをアレイ電源電圧または周辺電源電圧に固定して、そのサブスレッショルドリーク電流により、マイクロショートを流れる電流を補償するように構成されてもよい。
上述の説明においては、クランプトランジスタが、不良列救済単位に対応して配置されている。しかしながら、このクランプトランジスタは、所定数のビット線プリチャージ/イコライズ回路に対応して設けられていれば良い。たとえば、クランプトランジスタは、メモリブロックごとに配置されてもよく、またメモリサブアレイごとに設けられてもよい。
また、オフリーク電流を利用する場合のみならず、電流制限用のクランプトランジスタは、ロジックトランジスタで構成されても良い(NMOSおよびPMOS途端ジスタのいずれが用いられる場合でも)。
また、ビット線イコライズ指示信号BLEQLおよびBLEQRは、先の実施の形態6または7におけるように、3値駆動されてもよい。さらに、マイクロショートにおけるリーク電流を低減することができる。また、これらのビット線イコライズ指示信号BLEQLおよびBLEQRは、2値駆動されてもよい。
また、不良列救済単位は、16個のセンスアンプでなくてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態8に従えば、所定数のビット線プリチャージ/イコライズ回路ごとにクランプトランジスタを設け、このクランプトランジスタを介してプリチャージ電圧VBLを伝達しており、マイクロショートが多数存在する場合においても、このクランプトランジスタによる電流制限機能により、リーク電流を抑制することができ、応じてスタンバイ電流の増大を抑制することができる。
以上のように、この発明の実施の形態8に従えば、所定数のビット線プリチャージ/イコライズ回路ごとにクランプトランジスタを設け、このクランプトランジスタを介してプリチャージ電圧VBLを伝達しており、マイクロショートが多数存在する場合においても、このクランプトランジスタによる電流制限機能により、リーク電流を抑制することができ、応じてスタンバイ電流の増大を抑制することができる。
[実施の形態9]
図45は、この発明の実施の形態9に従う半導体記憶装置のビット線イコライズ部の構成を概略的に示す図である。図45において、ビット線対BLPa−BLPnそれぞれに対応して、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQa−BEQnが配置される。ビット線対BLPa−BLPnの各々は、ビット線BLLおよびZBLLを含む。
図45は、この発明の実施の形態9に従う半導体記憶装置のビット線イコライズ部の構成を概略的に示す図である。図45において、ビット線対BLPa−BLPnそれぞれに対応して、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQa−BEQnが配置される。ビット線対BLPa−BLPnの各々は、ビット線BLLおよびZBLLを含む。
ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQa−BEQnそれぞれに対応して、クランプトランジスタ122a−122nが設けられる。これらのクランプトランジスタ122a−122nは、それぞれ、メインプリチャージ電圧線120上のプリチャージ電圧VBLを、対応のビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQa−BEQnに伝達する。これらのクランプトランジスタ122a−122nのゲートは、それぞれ、メインプリチャージ電圧線120に結合され、抵抗モードで動作する。これらのクランプトランジスタ122a−122nのサイズ(チャネル幅とチャネル長の比)が小さくされるかオン抵抗(チャネル抵抗)が十分高くされて、それらの電流駆動能力は十分小さくされる。
この図45に示すように、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQa−BEQnそれぞれに対応して、クランプトランジスタ122a−122nを配置することにより、対応のビット線対においてサブワード線との間のマイクロショートが存在する場合においても、そのサブワード線非選択時におけるプリチャージ電圧線120から非選択サブワード線へのリーク電流を低減することができ、応じてスタンバイ電流を低減することができる。
図46は、この発明の実施の形態9に従うイコライズ回路部の構成を具体的に示す図である。図46においては、センスアンプ帯において、センスアンプSAKa−SAKnが配置される。これらのセンスアンプSAKa−SAKnに対し、センス共通電源ノードS2Pおよびセンス共通接地ノードS2Nが配置される。これらのセンス共通電源ノード(線)S2Pおよびセンス共通接地ノード(線)S2Nは、所定数のセンスアンプごとに設けられる。これらのセンス共通電源線(ノード)S2Pおよびセンス共通接地線(ノード)S2Nは、センスアンプ駆動トランジスタを介してセンス電源線およびセンス接地線に接続される。これらのセンス駆動トランジスタは、所定数のセンスアンプごとに設けられる。
これらのセンスアンプSAKa−SAKnそれぞれに対応して、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLa−BEQLnが配置される。これらのビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLa−BEQLnは、ビット線イコライズ指示信号BLEQLに応答して、対応のビット線対BLPLa−BLPLnをプリチャージ電圧VBLレベルにプリチャージする。これらのビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLa−BEQRnそれぞれに対応して、クランプトランジスタ122la−122lnが配置される。
これらのクランプトランジスタ122la−122lnは、ローカルプリチャージ電圧線120lに並列に結合され、かつそれぞれのゲートがローカルプリチャージ線120lに接続され、それぞれ対応のビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLa−BEQRnに、プリチャージ電圧VBLを供給する。このローカルプリチャージ電圧線120lは、メインプリチャージ電圧線120mに結合される。センスアンプSAKa−SAKnとビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLa−BEQLnはそれぞれ、ビット線分離指示信号BLILに応答するビット線分離ゲートBIGLa−BIGLnを介してセンスアンプSAKa−SAKnに結合される。
他方のメモリブロックにおいても、ビット線対BLPRa−BLPRnそれぞれに対応してビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQRa−BEQRnが配設される。これらのビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQRa−BEQRnそれぞれに対応して、クランプトランジスタ122ra−122rnが配置される。これらのクランプトランジスタ122ra−122rnは、ローカルプリチャージ電圧線120rに結合されかつそれぞれのゲートがローカルプリチャージ電圧線に接続され、抵抗モードで動作してローカルプリチャージ電圧線120rから対応のビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQRa−BEQRnにプリチャージ電圧VBLを供給する。ローカルプリチャージ電圧線120rは、またメインプリチャージ電圧線120mに結合される。メインプリチャージ電圧線120mが、複数のメモリブロックに共通に設けられ、このローカルプリチャージ電圧線120lおよび120rが、それぞれ、メモリブロックごとに、行方向に延在して配設されて、対応のビット線プリチャージ/イコライズ回路にプリチャージ電圧VBLを供給する。
クランプトランジスタ122la−122lnのゲートは、ローカルプリチャージ電圧線120lに結合され、それぞれ、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQLa−BEQLnのプリチャージ用のトランジスタにプリチャージ電圧VBLを供給する。同様、クランプトランジスタ122ra−122rnも、そのゲートが、ローカルプリチャージ電圧線120rに結合され、対応のビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQRa−BEQRnに含まれるプリチャージ用トランジスタにビット線プリチャージ電圧VBLを供給する。
したがって、この各ビット線対ごとに、クランプトランジスタを設けることにより、ビット線とサブワード線の間のマイクロショートによるリーク電流を確実に抑制することができる。
[変更例]
図47(A)は、この発明の実施の形態9の変更例の構成を概略的に示す図である。図47(A)においては、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQとメインプリチャージ電圧線120の間のクランプトランジスタ133が、低しきい値電圧(L−Vth)MOSトランジスタで構成される。このクランプトランジスタ133は、たとえばロジックトランジスタで構成され、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQに対するプリチャージ電圧VBLの供給時、しきい値電圧損失による電圧降下をできるだけ抑制して、ビット線プリチャージ/イコライズ電圧VBLを対応のビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQに伝達する。
図47(A)は、この発明の実施の形態9の変更例の構成を概略的に示す図である。図47(A)においては、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQとメインプリチャージ電圧線120の間のクランプトランジスタ133が、低しきい値電圧(L−Vth)MOSトランジスタで構成される。このクランプトランジスタ133は、たとえばロジックトランジスタで構成され、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQに対するプリチャージ電圧VBLの供給時、しきい値電圧損失による電圧降下をできるだけ抑制して、ビット線プリチャージ/イコライズ電圧VBLを対応のビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQに伝達する。
この図47(A)に示すクランプトランジスタ133は、PチャネルMOSトランジスタで構成されており、抵抗モードで動作するが、その電流供給能力は十分小さくされる。このクランプトランジスタ133は、ロジック回路と同じ構造のNMOSトランジスタで構成されてもよい。
[変更例2]
図47(B)は、この発明の実施の形態9の変更例2の構成を概略的に示す図である。この図47(B)においては、PチャネルMOSトランジスタ134をクランプトランジスタとして利用して、メインプリチャージ電圧線120から対応のビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQへ、プリチャージ電圧VBLを供給する。この図47(B)においては、ゲートがメイン(ローカル)プリチャージ線圧線120に接続されるPチャネルMOSトランジスタが、クランプトランジスタとして利用されている。したがって、このクランプトランジスタは常時オフ状態であり、オフリーク電流(サブスレッショルド電流)Ioffにより、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQへ、プリチャージ電圧VBLを伝達する。
図47(B)は、この発明の実施の形態9の変更例2の構成を概略的に示す図である。この図47(B)においては、PチャネルMOSトランジスタ134をクランプトランジスタとして利用して、メインプリチャージ電圧線120から対応のビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQへ、プリチャージ電圧VBLを供給する。この図47(B)においては、ゲートがメイン(ローカル)プリチャージ線圧線120に接続されるPチャネルMOSトランジスタが、クランプトランジスタとして利用されている。したがって、このクランプトランジスタは常時オフ状態であり、オフリーク電流(サブスレッショルド電流)Ioffにより、ビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQへ、プリチャージ電圧VBLを伝達する。
この図47(B)に示すPチャネルMOSトランジスタで構成されるクランプトランジスタ134も、またロジックトランジスタで構成されてもよい。
なお、この実施の形態8および9においては、ビット線プリチャージ電圧VBLは、中間電圧VCCS/2の電圧レベルでもよく、またセンス電源電圧(アレイ電源電圧)VCCSレベルであってもよい。
また、この図47(A)に示す構成において、クランプトランジスタ133としてPMOSトランジスタが用いられている。しかしながら、NチャネルMOSトランジスタがクランプトランジスタとして用いられてもよい。この場合、NMOSトランジスタのゲートはメインプリチャージ電圧線120に接続される。また、これに代えて、NMOSクランプトランジスタのゲートをビット線プリチャージ/イコライズ回路BEQのプリチャージ用トランジスタに接続し、このNMOSクランプトランジスタのオフリーク電流により、ビット線プリチャージ電圧VBLを供給するように構成してもよい。
また、これらのクランプトランジスタのゲートにセルフリフレッシュ指示信号SRFを与え、これらのクランプトランジスタの電流駆動能力をツィンセルモード時に低減するように構成してもよい。
以上のように、この発明の実施の形態9に従えば、ビット線プリチャージ/イコライズ回路それぞれに電流制限用のクランプトランジスタを設けているため、ビット線とサブワード線の間にマイクロショートが存在しても、確実にこのマイクロショートを流れるリーク電流を抑制することができ、応じてスタンバイ電流の増大を抑制することができる。
なお、この実施の形態9においても、ビット線イコライズ指示信号BLEQ(BEQL,BEQR)は、3値駆動されてもよく、また2値駆動されてもよい。
また、この各ビット線対ごとに、電流制限用のクランプトランジスタを設けた場合、プリチャージ電圧供給が遅れるものの、ツインセルモード時においては、そのビット線プリチャージ電圧が中間電圧レベルからずれてきても、十分にセンス動作を行なうことができ、データ保持モード時におけるリフレッシュを正確に行なうことができる。
[実施の形態10]
図48は、メモリサブアレイMSAの構成を示す図である。この図48においては、「ハーフピッチセル」配置に従って、メモリセルMCが配置される。この図48に示すメモリサブアレイMSAの構成は、図1に示す構成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。サブワード線SWLL0、SWLR1、SWLL2およびSWLR3に対応して、メインワード線ZMWL<0>が配置され、サブワード線SWLL4、SWLR5、SWLL6およびSWLR7に対応して、メインワード線ZMWL<1>が配置される。
図48は、メモリサブアレイMSAの構成を示す図である。この図48においては、「ハーフピッチセル」配置に従って、メモリセルMCが配置される。この図48に示すメモリサブアレイMSAの構成は、図1に示す構成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。サブワード線SWLL0、SWLR1、SWLL2およびSWLR3に対応して、メインワード線ZMWL<0>が配置され、サブワード線SWLL4、SWLR5、SWLL6およびSWLR7に対応して、メインワード線ZMWL<1>が配置される。
今、図48に示すように、サブワード線SWLR1およびSWLL2の間に、サブワード線間ショートRZが存在する場合を考える。ツインセルモード時、サブワード線SWLR1は、サブワード線SWLL0と同時に選択状態へ駆動され、サブワード線SWLL2は、サブワード線SWLR3と同時に選択状態へ駆動される。先に、図25を参照して説明した冗長置換の構成では、ツインセルモード時に、同時に選択状態へ駆動されるサブワード線対SWLP単位で、不良救済のための冗長置換が行なわれる。したがって、この場合、このサブワード線間ショートRZにより、メインワード線ZMWL<0>に対応して配置される4本のサブワード線SWLL0、SWLR1、SWLL2およびSWLR3がすべてスペアサブワード線と置換されることになる。このようなサブワード線間不良を、より効率的に救済するための構成について以下に説明する。
図49は、この発明の実施の形態10に従う行選択に関連する回路の構成を概略的に示す図である。この図49においては、図25と同様、1つの行ブロックに対応して配置される行選択系回路の構成を示す。このノーマルメインワード線NZMWLに対応して、4本ノーマルサブワード線NSWL0−NSWL3が配置され、また1つのスペアメインワード線SZMWLに対応して、4本のスペアサブワード線SSWL0−SSWL3が配置される。
ノーマルサブワード線NSWL0およびNSWL1が、サブワード線対SWLPを構成し、ノーマルサブワード線NSWL2およびNSWL3が、サブワード線対SWLPを構成する。通常の図25に示す冗長置換においては、スペアサブワード線SSWL0およびSSWL1が、サブワード線対SWLPを構成し、スペアサブワード線SSWL2およびSSWL3が、サブワード線対SWLPを構成する。サブワード線対SWLPは、物理的に隣接するサブワード線により構成される。したがって、サブワード線対SWLPは、偶数サブワードドライバ帯SWDEBおよび奇数サブワードドライバ帯の対向して配置されるサブワード線ドライバによりそれぞれドライブされる。
行選択系回路は、ロウアドレス信号RAFをプリデコードするノーマルプリデコード回路260と、ノーマルプリデコード回路260からのプリデコード信号をデコードして、ノーマルサブワード線NSWL0−NSWL3のうちの1つを特定するサブデコード信号NZSDF<3:0>を生成するノーマルサブデコーダ262と、ノーマルプリデコード回路260からのプリデコード信号をデコードし、ノーマルメインワード線NZMWLを駆動するノーマルロウデコーダ264と、このノーマルサブワード線NSWL0−NSWL3の対のレベルでの不良ロウアドレスを格納する不良アドレスプログラム回路250と、不良アドレスプログラム回路250からの不良アドレス指定検出結果に従って、ノーマルワード線(メインワード線/サブワード線)を選択状態へ駆動するか否かを判定してスペア判定結果信号SP1を生成するスペア判定回路252を含む。
この不良アドレスプログラム回路250は、ノーマルサブワード線対SPWLPごとに不良アドレスをプログラムする。すなわち、この場合、不良アドレスプログラム回路250においては、ロウアドレスビットRA<m:0>の最下位ロウアドレスビットRA0が縮退状態に設定されてプログラムされる。不良アドレスプログラム回路250は、複数のプログラム回路を含み、与えられたアドレスRA(ノーマルプリデコード回路260からの内部バッファアドレス信号RAD)にしたがって、不良ロウアドレスが指定されたかの判定を行ない、該判定結果を示す信号をスペア判定回路252へ出力する。
スペア判定回路252は、この不良アドレスプログラム回路250からの複数の検出信号に従って、スペア判定結果信号SP1を生成する。ノーマルロウデコーダ264は、このスペア判定結果信号SP1の活性化時、非活性状態とされ、またノーマルサブデコーダ252も、非活性状態とされ、ノーマルメインワード線/ノーマルサブワード線は非選択状態に置かれる。
行選択系回路は、さらに、メインワード線レベルでの不良アドレスを格納する不良アドレスプログラム回路254と、不良アドレスプログラム回路254からの不良検出結果指示に従って冗長置換を行なうか否かの判定を行なうスペア判定回路256と、これのスペア判定回路252および256からのスペア判定結果信号SP1およびSP2に従って、対応のスペアメインワード線SZMWLを選択状態へ駆動するスペアロウデコーダ266と、ツインセルモード指示信号T_MODE_nとロウアドレスビットRA<1:0>とを受け、選択的にこれらのスペア判定結果信号SP1およびSP2に従ってプリデコードを行なうスペア用プリデコード回路268と、スペア用プリデコード回路268のプリデコード信号をデコードして、スペアサブワード線SSWL0−SSWL3に対するスペアサブデコード信号SZSDF<0>−SZSDF<3>を生成するスペアサブデコーダ270を含む。
図48に示すような、1つのノーマルメインワード線に対応して設けられるノーマルサブワード線対SWLP間のショート不良を認識するために、不良アドレスプログラム回路254には、このようなノーマルサブワード線対間不良を有するメインワード線のアドレスRA<m:2>を格納する。
不良アドレスプログラム回路254は、複数のプログラム回路を含み、各プログラム回路に格納される不良メインワード線アドレスが外部からのアドレスRA(ノーマルプリデコード回路からの内部バッファアドレスRAD)と一致しているか否かを判定し、それぞれの判定結果を出力する。スペア判定回路256は、複数の判定結果の1つが一致を示しているとき、スペア判定結果信号SP2を活性化する。このスペア判定結果信号SP2の活性化時、ノーマルロウデコーダ264およびスペアロウデコーダ266はともに活性化されて、デコード動作を行ない対応のノーマルメインワード線NZMWLおよびスペアメインワード線SZMWLを選択状態へ駆動する。
スペア用プリデコード回路268は、ツインセルモード指示信号T_MODE_nに従って、最下位ロウアドレスビットRA<0>を縮退状態に選択的に設定する。このスペアプリデコード回路268は、また、このスペア判定結果信号SP1およびSP2に従って、選択的にプリデコード動作を行なう。スペア判定結果信号SP1の活性化時には、ロウアドレスビットRA<1:0>をプリデコードする。スペア判定結果信号SP2の活性化時、スペア用プリデコード回路268は、隣接サブワード線対SWLPにおいて隣接するスペアサブワード線SSWL1およびSSWL2の1つを選択状態とするようにプリデコード動作を実行する。したがって、ツインセルモード時においては、ノーマルサブワード線対間においてショートなどの不良が存在する場合には、ノーマルロウデコーダ264により選択されたノーマルメインワード線NZMWLに対して1つのノーマルサブワード線NSWL3またはNSWL0が選択状態へ駆動され、またスペアサブワード線SSWL1およびSSWL2の一方が選択状態へ駆動される。この結果、ノーマルサブワード線対間の不良においても、サブワード線単位での救済を行なうことができ、置換効率を改善することができる。
図50は、ロウアドレスビットRA<1:0>からサブデコード信号ZSDF<3:0>およびSZSDF<3:0>を生成する信号の経路を概略的に示す図である。図50において、中央の制御部において、外部からのロウアドレスビットRA<1:0>をロウアドレスイネーブル信号RADEに従ってラッチし、内部ロウアドレスビットRAF<1:0>を生成する入力バッファ/ラッチ回路360が設けられる。この入力バッファ/ラッチ回路360は、複数のメモリブロック(行ブロック)に共通に設けられて、内部ロウアドレスビットRAF<1:0>を各メモリブロックに対応して設けられるローカルロウ選択回路(プリデコーダ/デコーダ)へ伝達する。
この入力バッファ/ラッチ回路360からのロウアドレスビットRAF<1:0>は、ノーマルプリデコード回路260に設けられるノーマルプリデコード回路260Sおよびスペアプリデコード回路268へ与えられる。ノーマルプリデコード回路260Sは、ツインセルモード指示信号T_MODE_nとスペア判定結果信号SP2とに従って、ロウアドレスビットRAF<1:0>をプリデコードし、プリデコード信号X<3:0>を生成する。ノーマルプリデコード回路260残りのプリデコード回路は、残りの上位ロウアドレスビットRRA<m:2>をプリデコードして、プリデコード信号をノーマルロウデコーダ264へ与える。
一方、スペアプリデコード回路268は、この入力バッファ/ラッチ回路360からの2ビットのロウアドレスビットRAF<1:0>を、ツインセルモード指示信号T_MODE_nおよびスペア判定結果信号SP1およびSP2に従って決定された態様で、プリデコードし、スペアプリデコード信号SX<3:0>を生成する。
これらのノーマルプリデコード回路260Sおよびスペア用プリデコード回路268は、複数のメモリブロックに共通に設けられてもよく、またメモリブロックそれぞれにおいて設けられてもよい。
メモリブロックそれぞれにおいて、このノーマルプリデコード回路260Sからのプリデコード信号X<3:0>を受けてサブデコード信号ZSDF<3:0>を生成するノーマルサブデコーダ262が設けられる。また、スペアプリデコード回路268からのスペアプリデコード信号SX<3:0>はスペアサブデコーダ270へ与えられる。スペアサブデコーダ270は、ワード線駆動タイミング信号RXACTの活性化に応答して、スペアプリデコード信号SX<3:0>をデコードして、スペアサブデコード信号SZSDF<3:0>を生成する。このスペアサブデコーダ270は、メモリブロックそれぞれに、スペアワード線が配置されるため、各メモリブロックに対応して配置される。後に説明するように、ツインセルモード時においては、サブワード線間不良救済時においては、ノーマルおよびスペアのサブワード線を一本づつ選択して相補データをビット線対に読み出すため、各メモリブロック単位で不良救済が行われる。
これらのサブデコード信号ZSDF<3:0>およびSZSDF<3:0>は、それぞれバッファ回路を介してノーマルサブワード線ドライバおよびスペアサブワード線ドライバへ与えられる。ノーマルサブデコーダ262は、活性化時、ノーマルプリデコード信号X<3:0>をレベル変換してノーマルサブデコード信号ZSDF<3:0>を生成し、スペアサブデコーダ270は、活性化時、スペアプリデコード信号SX<3:0>をレベル変換してスペアサブデコード信号SZSDF<3:0>を生成する。これらのノーマルサブデコーダ262およびスペアサブデコーダ270の構成は、図10に示す構成と同様である。
図51は、図50に示すノーマルプリデコード回路260Sの構成を示す図である。この図51に示すノーマルプリデコード回路260Sの構成は、図8に示すプリデコード回路2の構成と以下の点において異なっている。すなわち、図49に示すスペア判定回路256からのスペア判定結果信号SP2を反転するインバータ回路260aが、このノーマルプリデコード回路260S内に設けられる。図8に示すAND型デコード回路2hおよび2iに代えて、アドレスビットZRAD<1>およびRAD<0>とインバータ回路260aの出力信号とを受けて、プリデコード信号X<1>を生成するAND回路260bと、ロウアドレスビットRAD<1>およびZRAD<0>とインバータ回路260aの出力信号とを受けてプリデコード信号X<2>を生成するAND回路260cが設けられる。他の構成は、図8に示すプリデコード回路の構成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付しその詳細説明は省略する。
この図51に示す構成において、プリデコード信号X<0>−X<3>は、それぞれノーマルサブワード線SWL0−SWL3を指定する。
この図51に示す構成において、ツインセルモード指示信号T_MODE_nがHレベルであり、1ビット/1セルモードが指定されている場合には、アドレスビットRAF<0>およびRAF<1>に従って4ビットのプリデコード信号X<3>−X<0>の1つが活性化される(スペア判定結果信号SP2がLレベルのとき)。この1ビット/1セルモードにおいてスペア判定結果信号SP2がHレベルとなると、インバータ回路260aの出力信号はLレベルとなり、AND回路260bおよび260cからのプリデコード信号X<1>およびX<2>は、アドレスビットRAF<0>およびRAF<1>の論理値にかかわらず、Lレベルに設定される。すなわち、このプリデコード信号X<1>およびX<2>に対応するノーマルサブワード線NSWL1およびNSWL2が、非選択状態とされる。
この場合、ノーマルプリデコード信号X<1>およびX<2>が選択状態へ駆動されるべきときには、対応のスペアプリデコード信号が選択状態へ駆動される。
ツインセルモード時においては、ツインセルモード指示信号T_MODE_nがLレベルであり、アドレスビットRAD<0>およびZRAD<0>がともにHレベルとなり、プリデコード信号X<0>およびX<2>またはプリデコード信号X<1>およびX<3>の対が指定される。図48に示すようなショート不良RZが存在する場合、スペア判定結果信号SP2がHレベルとなり、インバータ回路260aの出力信号はLレベルとなり、プリデコード信号X<1>およびX<2>がともにLレベルとなる。プリデコード信号X<0>およびX<3>の一方が、アドレスビットRAF<1>に従って選択状態へ駆動される。したがって、ノーマルサブワード線の1つが選択状態へ駆動される。他のサブワード線は非活性状態を維持する。
このとき、後に説明するように、スペアサブワード線が1つ選択状態へ駆動される。これにより、ビット線対に、ノーマルおよびスペアサブワード線に接続されるメモリセルからの相補データが読出されることになり、ツインセルモードでのデータの読出を行なうことができる。したがって、この場合、各メモリブロックにおいてノーマルメモリブロックおよびスペアメモリブロックがともに配置される。
図52は、図50に示すスペアサブデコーダ270の構成を示す図である。図52において、スペアサブデコーダ270は、アドレスビットRAF<0>を反転するインバータ回路270aと、インバータ回路270aの出力信号とツインセルモード指示信号T_MODE_nを受けてロウアドレスビットRAD<0>を生成するNAND回路270bと、インバータ回路270aの出力信号を反転するインバータ回路270cと、インバータ回路270cの出力信号とツインセルモード指示信号T_MODE_nとを受けて補のアドレスビットZRAD<0>を生成するNAND回路270dと、アドレスビットRAF<1>を反転して補のアドレスビットZRAD<1>を生成するインバータ回路270eと、補のアドレスビットZRAD<1>を反転し、アドレスビットRAD<1>を生成するインバータ回路270fと、スペア判定結果信号SP1およびSP2を受けるOR回路270gと、アドレスビットRAD<1>およびRAD<0>とスペア判定結果信号SP1とを受け、スペアプリデコード信号SX<3>を生成するAND回路270hと、アドレスビットZRAD<1>およびRAD<0>とOR回路270eの出力信号とを受けてスペアプリデコード信号SX<1>を生成するAND回路270iと、OR回路270eの出力信号とアドレスビットRAD<1>およびZRAD<0>とを受けてスペアプリデコード信号SX<2>を生成するAND回路270jと、アドレスビットZRAD<1>およびZRAD<0>とスペア判定結果信号SP1を受けてスペアプリデコード信号SX<0>を生成するAND回路270Kを含む。
この図52に示すスペア用プリデコード回路268の構成において、スペア判定結果信号SP1が活性状態のときには、スペアプリデコード信号SX<3>―SX<0>の1つがスペアサブデコード信号にしたがって、活性化される。スペア判定結果信号SP2がHレベルの活性状態となったときに、スペアプリデコード信号SX<1>およびSX<2>の一方が選択状態へ駆動される。スペア判定結果信号SP1およびSP2がともにLレベルのときには、これらのAND回路270h−270kからのスペアプリデコード信号SX<3>―SX<0>は全てLレベルの非活性状態を維持する。この状態の場合には、不良は存在しないため、ノーマルプリデコード回路260およびノーマルサブデコーダ262により、ノーマルサブワード線が指定されて、ノーマルメインワード線上の信号とノーマルサブデコード信号とに従って、正常なノーマルサブワード線が選択状態へ駆動される。次に、図51および図52に示すプリデコード回路260および268の動作について簡単に説明する。
(1) スペア判定結果信号SP1の場合:
対をなす(同時に選択状態へ駆動される)ノーマルサブワード線がショートしているかまたは1つのサブワード線が不良のときには、図49に示す不良アドレスプログラム回路250に、最下位ロウアドレスビットRA<0>を縮退したアドレスをプログラムする。すなわち、上位ロウアドレスビットRA<m:1>またはそれに対応するプリデコード信号が、図49に示す不良アドレスプログラム回路250にプログラムされる。
対をなす(同時に選択状態へ駆動される)ノーマルサブワード線がショートしているかまたは1つのサブワード線が不良のときには、図49に示す不良アドレスプログラム回路250に、最下位ロウアドレスビットRA<0>を縮退したアドレスをプログラムする。すなわち、上位ロウアドレスビットRA<m:1>またはそれに対応するプリデコード信号が、図49に示す不良アドレスプログラム回路250にプログラムされる。
このプログラム状態においては、図53に示すように、サブワード線SWL0およびSWL2の間に、ショートRZaが存在するか、またはサブワード線SWL2が不良である。
1ビット/1セルモードおよびツインセルモード時において、ノーマルサブワード線SWL2がアドレス指定された場合には、不良アドレスプログラム回路250からのスペア判定結果信号SP1が活性化され、ノーマルロウデコーダ264は、デコード動作を行なわない。対応のノーマルメインワード線は非活性状態を維持する。スペア用プリデコード回路268、スペアロウデコーダ266およびスペアサブデコーダ270が動作する。
1ビット/1セルモード時においては、ツインセルモード指示信号T_MODE_nがHレベルであるため、スペアプリデコード信号SX<0>−SX<3>の1つが選択状態へ駆動される。したがって、ノーマルサブワード線SWL2がアドレス指定された場合には、スペアサブワード線SSWL2が選択状態へ駆動される。
ツインセルモード時においては、ツインセルモード指示信号T_MODE_nがLレベルであり、アドレスビットRAD<0>およびZRAD<0>がともに選択状態へ駆動される。この場合、スペアプリデコード信号SX<0>およびSX<1>の組またはスペアプリデコード信号SX<2>およびSX<3>が選択状態へ駆動される。したがって、スペアサブワード線SWL2がアドレス指定された場合、ロウアドレスビットRAD<1>がHレベルであり、対応のスペアサブワード線SSWL2およびSSWL3がともに選択状態へ駆動され、不良救済が行なわれる。
(2) 今、隣接サブワード線対間に、ショート不良が存在した場合を考える。具体的に、図54に示すようにサブワード線SWL1およびSWL2の間に、ショートRZbが存在する場合を考える。この場合、メインワード線レベルでのアドレスRA<m:2>を不良アドレスプログラム回路254にプログラムする。対応のメインワード線(不良ノーマルメインワード線)がアドレス指定された場合には、スペア判定結果信号SP2が活性化される。ショートの形態が異なるため、この場合、不良アドレスプログラム回路250からの検出信号SP1は非活性状態である。
ここで、不良アドレスプログラム回路254にメインワード線レベルでのアドレスRA<m:2>をプログラムしており、一方、不良アドレスプログラム回路250には、サブワード線対レベルでのアドレスRA<m:1>をプログラムしている。しかしながら、1つのノーマルメインワード線については、サブワード線間不良またはサブワード線対間不良のうちの1つのワード線ショート不良が存在するとしており、これらの不良アドレスプログラム回路250および254には、異なるメインワード線レベルでのロウアドレスが格納されるため、不良判定結果信号SP1およびSP2が同時に活性化されることはない。
仮に、これらの不良判定結果信号SP1およびSP2が同時に活性化されても、ノーマルロウデコーダ264が非活性状態であり、スペアサブワード線により不良救済が実行されるだけであり、このような状況が生じても、特に問題ない。
このスペアワード線SWL1およびSWL2の間にショートRZbが存在する場合、スペア判定結果信号SP2が活性化され、図51に示すノーマルプリデコード回路260において、ノーマルプリデコード信号X<1>およびX<2>はともにLレベルの非活性状態となる。
1ビット/1セルモード時において、ノーマルサブワード線SWL1およびSWL2の一方が指定された場合には、スペア用プリデコード回路268において、スペアプリデコード信号SX<1>およびSX<2>の一方が選択状態へ駆動され、不良救済が行なわれる。一方、ノーマルプリデコード信号X<3>およびX<0>の一方が選択状態へ駆動される場合には、スペア判定結果信号SP1がLレベルのため、スペアプリデコード信号SX<3>およびSX<0>が非選択状態を維持する。したがって、ノーマルメインワード線およびスペアサブワード線がともに選択状態に駆動されても、データ衝突が生じる可能性はない。
1ビット/1セルモード時においては、不良アドレスプログラム回路254からのスペア判定結果信号SP2が活性化されると、したがって、ノーマルおよびスペアメインワード線が選択状態へ駆動されても、サブワード線単位での不良救済が行なわれる。
ツインセルモード時においては、2本のサブワード線同時に選択状態へ駆動する必要が生じる。ノーマルサブワード線SWL2が指定されたときには、ノーマルサブワード線SWL3も同時に指定される。このとき、スペア判定結果信号SP1はLレベルであり、AND回路270hおよび270kはディスエーブル状態であり、したがって、スペアプリデコード信号SX<2>が選択状態へ駆動され、ノーマルサブワード線SWL0とスペアサブワード線SSWL2とが選択状態へ駆動される。これらのワード線SWL0およびSSWL2によりビット線対にメモリセルデータが読み出され、ツインセルモード時のメモリセル単位、すなわち、ツインセルユニットのメモリセルが、ノーマルメモリセルとスペアメモリセルとにより構成される。
このスペア判定結果信号SP2が活性化される時同時にスペア判定結果信号SP1が活性化される時には、3本のノーマルサブワード線間においてショート不良が存在する。この場合には、スペア判定結果信号SP1が活性化されるため、ノーマルロウデコーダ264が非活性状態であり、スペアメインワード線のみが選択されてスペアサブワード線対により不良救済が実行される(スペア判定結果信号SP1が活性状態の時にはAND回路270h−270kが全て活性状態にある)。この場合においても、ツインセルモードにしたがってサブワード線を選択することができる。
したがって、隣接サブワード線対間にリークショート不良が存在しても、メインワード線単位で置換する必要がなく(4ウェイ階層ワード線構成の場合)、サブワード線単位で不良救済のための冗長置換をすることができ、スペアサブワード線を他の不良ロウアドレスに使用することができ、冗長置換救済効率が改善される。
なお、上述の説明では、4ウェイ階層構造を示している。しかしながら、1つのメインワード線に8本のサブワード線が配置される8ウェイ階層ワード線構成においても適用することができる。
[変更例1]
図55は、この発明の実施の形態10における変更例が救済するサブワード線間ショート不良の態様を示す図である。図55においては、ノーマルサブワード線SWLR3およびSWLL4の間にショートRZZが存在する。ノーマルサブワード線SWLR3は、ノーマルメインワード線ZMWL<0>に対応して配置されており、ノーマルサブワード線SWLL4は、ノーマルメインワード線ZMWL<1>に対応して配置される。すなわち、サブワード線間ショートRZZは、異なるメインワード線に対応して設けられるサブワード線間に存在する。サブワード線対単位で冗長置換を行なう場合、このような場合においても、2つのサブワード線対を冗長置換する必要があり、冗長使用効率が低い。そこで、このような異なるメインワード線に対応して配置されるサブワード線間のショート不良を、効率的に救済する構成を以下に示す。
図55は、この発明の実施の形態10における変更例が救済するサブワード線間ショート不良の態様を示す図である。図55においては、ノーマルサブワード線SWLR3およびSWLL4の間にショートRZZが存在する。ノーマルサブワード線SWLR3は、ノーマルメインワード線ZMWL<0>に対応して配置されており、ノーマルサブワード線SWLL4は、ノーマルメインワード線ZMWL<1>に対応して配置される。すなわち、サブワード線間ショートRZZは、異なるメインワード線に対応して設けられるサブワード線間に存在する。サブワード線対単位で冗長置換を行なう場合、このような場合においても、2つのサブワード線対を冗長置換する必要があり、冗長使用効率が低い。そこで、このような異なるメインワード線に対応して配置されるサブワード線間のショート不良を、効率的に救済する構成を以下に示す。
図56は、この発明の実施の形態10の変更例1に従う行選択系回路の構成を概略的に示す図である。この図56に示す構成においては、図49に示す構成に加えて、さらに、メインワード線対レベルでの不良アドレスを記憶するための不良アドレスプログラム回路300と、この不良アドレスプログラム回路300の一致検出動作に従ってスペア判定を行なってスペア判定結果信号SP3を活性化するスペア判定回路302が設けられる。
この不良アドレスプログラム回路300においては、メインワード線レベルのアドレスの最下位ビットがドントケア状態にされ、すなわちロウアドレスビットRA<m:3>がプログラムされ、メインワード線対レベルでの不良判定が行われる。不良アドレスプログラム回路250および254には、先の図49に示す構成と同様、それぞれアドレスビットRA<m:1>およびRA<m:2>を用いて不良アドレスが格納される。
スペア判定結果信号SP2およびSP3の一方が活性化されると、OR回路290により、スペアロウデコーダ266が活性化されて対応のスペアメインワード線SZMWLを選択状態へ駆動する。
また、スペアプリデコード信号SX<3:0>を生成するスペアプリデコード回路304へは、スペア判定結果信号SP1、SP2およびSP3が与えられ、これらスペア判定結果信号SP1−SP3に従って、そのプリデコードの態様を変更する。
中央の制御回路部に設けられた入力バッファ/ラッチ回路からノーマルサブデコード信号NZSDF<3:0>およびスペアサブデコード信号SZSDF<3:0>を生成する信号の経路は、先の図50に示す構成と同じである。すなわち、中央の制御回路部に設けられたアドレス入力バッファ/ラッチ回路から内部ロウアドレス信号RAFが生成されてノーマルプリデコード回路260へ与えられ、ノーマルサブデコード信号X<0>−X<3>が生成され、また、スペアプリデコード回路304へ与えられ、選択的にスペアプリデコード信号SX<3:0>が生成される。
図57は、図56に示すノーマルプリデコード回路260に含まれるサブワード線選択のためのプリデコード信号X<3>−X<0>を生成するプリデコード回路の構成の一例を示す図である。この図57に示すノーマルプリデコード回路260においては、図51に示すノーマルプリデコード回路260Sの構成に対し、スペア判定結果信号SP3とアドレス信号ビットRAD<2>とに従って、ノーマルプリデコード信号X<0>およびX<3>を選択的に非活性状態に保持するための構成が設けられる。アドレス信号ビットRAD<2>は、メインワード線アドレス信号RAD<m:2>の最下位ビットであり、選択メインワード線が奇数メインワード線であるか偶数ワード線であるのかを示す。スペア判定結果信号SP3は、偶数ノーマルメインワード線が選択されたとき、対応の4本のサブワード線のうち3番のサブワード線NSWL3が隣接ノーマルメインワード線の0番のノーマルサブワード線NSWL0と短絡していることか、または、奇数ノーマルメインワード線が選択されたときには、対応の4本のノーマルサブワード線のうち0番のノーマルサブワード線SWL0が隣接ノーマルメインワード線の3番のノーマルサブワード線SWL3と短絡していることを示す。選択ノーマルメインワード線の奇数/偶数に応じてプリデコード信号X<0>およびX<3>を非活性状態に強制的に設定する。
ノーマルプリデコード信号X<0>に対して、スペア判定結果信号SP3とアドレス信号ビットRAD<2>とを受けるNAND回路310bと、アドレス信号ビットZRAD<1>およびZRAD<0>とNAND回路310bの出力信号とを受けるAND回路310dが設けられる。ノーマルプリデコード信号X<3>に対しては、補のアドレス信号ビットZRAD<2>とスペア判定結果信号SP3とを受けるNAND回路310aと、このNAND回路310aの出力信号とアドレス信号ビットRAD<0>およびRAD<1>とを受けるAND回路310cが設けられる。他の構成は、図51に示すノーマルプリデコード回路260Sの構成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付し、詳細説明は省略する。なお、この図57に示すプリデコード回路260の構成においてアドレス信号ビットRAD<2>が用いられているが、このアドレス信号ビットRAD<2>は、プリデコード信号の活性/非活性の制御のために用いられており、他のプリデコード回路の部分において、ノーマルメインワード線を選択するために、用いられている(プリデコードされている)。
この図57に示すノーマルプリデコード回路260の構成においては、スペア判定結果信号SP3がHレベルとなると、NAND回路310aおよび310bがイネーブルされ、NAND回路310aおよび310bの出力信号の論理レベルは、アドレス信号ビットRAD<2>により決定される。
アドレス信号ビットRAD<2>がHレベルの時には、奇数ノーマルメインワード線が指定されており、NAND回路310bの出力信号がLレベルとなり、AND回路310dからのプリデコード信号X<0>が非活性状態に保持される。対応のノーマルサブワード線のうち短絡不慮を生じている0番のノーマルサブワード線SWL0を非選択状態に保持する。
一方、アドレス信号ビットRAD<2>がLレベルの時には、補のアドレス信号ビットRAD<2>がHレベルとなり、NAND回路310aの出力信号がLレベルに固定される。偶数のノーマルメインワード線が選択され、3番のノーマルサブワード線SWL3が短絡不良を生じているため、対応のプリデコード信号X<3>を非選択状態に保持する。
スペア判定結果信号SP3がLレベルの時には、隣接メインワード線のノーマルサブワード線との短絡は生じていない。この状態においては、NAND回路310aおよび310bはともにHレベルの信号を出力しており、図51に示すプリデコード回路260Sと同様の動作を行なう。
図58は、図56に示すスペア用プリデコード回路304の構成を示す図である。図58において、スペア用プリデコード回路304は、スペア判定結果信号SP1およびSP3を受ける複合ゲート回路304aおよび304bが、隣接メインワード線におけるサブワード線間ショート不良を置換救済するために設けられる。複合ゲート回路304aは、スペア判定結果信号SP3とアドレス信号ビットZRAD<2>とを受けるAND回路と、このAND回路の出力信号とスペア判定結果信号SP1とを受けるOR回路とを等価的に含む。複合ゲート回路304bは、アドレス信号ビットRAD<2>とスペア判定意結果信号SP3とを受けるAND回路と、このAND回路の出力信号とスペア判定結果信号SP1とを受けるOR回路とを等価的に含む。
スペア用プリデコード回路304において、スペアプリデコード信号SX<3>に対して、アドレス信号ビットRAD<1>およびRAD<0>と複合ゲート回路304aの出力信号とを受けるAND回路304cが設けられる。スペアプリデコード信号SX<0>に対しては、アドレス信号ビットZRAD<1>およびZRAD<0>と複合ゲート回路304bの出力信号とを受けるAND回路304dが設けられる。他の構成は、図52に示すスペア用プリデコード回路304の構成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
今、図59に示すように、奇数ノーマルメインワード線NZMWL<1>に対して設けられるノーマルサブワード線SWL01と、偶数ノーマルメインワード線NZMWL<0>に対して設けられるサブワード線SWL30の間にショートRZcが存在する場合を考える。このショート不良の場合には、図56に示す不良アドレスプログラム回路300において、ノーマルメインワード線NZMWL<0>およびNZMWL<1>について、ロウアドレスRAD<m:3>がプログラムされる(最下位メインワード線アドレスビットRAD<2>を縮退状態に設定する)。
(1) 1ビット/1セルモード時:
今、1ビット/1セルモード時において、ノーマルサブワード線SWL01がアドレス指定された場合を考える。ノーマルメインワ−ド線NZMWL<1>は奇数のメインワード線であり、アドレス信号ビットRAD<2>は、Hレベルであリ、補のアドレス信号ビットZRAD<2>はLレベルである。この場合、スペア判定結果信号SP3が活性化され、図57に示すノーマルプリデコード回路260において、NAND回路310bの出力信号がLレベルとなり、AND回路310dはディスエーブル状態とされ、ノーマルプリデコード信号X<0>は、Lレベルの非活性状態に保持される。NAND回路310aの出力信号はHレベルであり、AND回路310cは、イネーブルされデコード動作を行なう。
今、1ビット/1セルモード時において、ノーマルサブワード線SWL01がアドレス指定された場合を考える。ノーマルメインワ−ド線NZMWL<1>は奇数のメインワード線であり、アドレス信号ビットRAD<2>は、Hレベルであリ、補のアドレス信号ビットZRAD<2>はLレベルである。この場合、スペア判定結果信号SP3が活性化され、図57に示すノーマルプリデコード回路260において、NAND回路310bの出力信号がLレベルとなり、AND回路310dはディスエーブル状態とされ、ノーマルプリデコード信号X<0>は、Lレベルの非活性状態に保持される。NAND回路310aの出力信号はHレベルであり、AND回路310cは、イネーブルされデコード動作を行なう。
ノーマルサブワード線SWL01がアドレス指定されているため、図57に示すノーマルプリデコード回路260において、AND回路260b、260cおよび310Cからのノーマルプリデコード信号X<1>、X<2>およびX<3>もLレベルである。
一方、スペア用プリデコード回路304においては、図58に示すように、複合ゲート回路304bの出力信号がHレベル、かつ複合ゲート回路304aの出力信号がLレベルとなり、AND回路304dがイネーブルされ、かつAND回路304cが、ディスエーブルされる。スペアプリデコード信号SX<3>が強制的にLレベルに保持される。ノーマルサブワード線SWL01がアドレス指定されているため、ノーマルプリデコード信号X<0>に対応するスペアプリデコード信号SX<0>が活性化され、残りのスペアプリデコード信号SX<1>−SX<3>はすべてLレベルである。
したがって、スペアロウデコーダ266が活性化されて、対応のスペアメインワード線が選択状態へ駆動され、スペアサブワード線SSWL0により、このノーマルサブワード線SW01が置換されてアクセスされる。ノーマルロウデコーダ264は、スペア判定結果信号SP3の活性化時活性化されて、与えられたロウアドレス信号にしたがって、ノーマルメインワード線を選択状態に駆動する。この場合、ノーマルプリデコード信号X<0>−X<3>がすべてLレベルの非活性状態であり、ノーマルメインワード線NZMWL<1>およびスペアメインワード線SZMWLがともに選択状態へ駆動されても、特に問題は生じない。この場合、1ビット/1セルモード時には、スペア判定結果信号が活性化される時には、ノーマルロウデコーダが非活性化されるように構成されてもよい。
次に、この1ビット/1セルモード時においてサブワード線SWL11がアドレス指定された場合を考える。この状態においては、同様、スペア判定結果信号SP3がHレベルとなり、同様、図57に示すノーマルプリデコード回路260において、複合ゲート回路310aの出力信号はLレベル、複合ゲート回路310bの出力信号がHレベルとなっても、アドレス信号ビットRAD<1:0>に従って、AND回路310cおよび310dからのプリデコード信号X<0>およびX<3>はともにLレベルに保持される。このとき、スペア判定結果信号SP2がLレベルであり、インバータ回路260aの出力信号がHレベルであるため、AND回路260bにより、ノーマルプリデコード信号X<1>がHレベルへ駆動され、ノーマルサブワード線SWL11が選択状態へ駆動される。対応のノーマルメインワード線は、ノーマルロウデコーダにより選択状態へ駆動される。
一方、スペアロウプリデコード回路304においては、AND回路304cまたは304dがイネーブルされても、アドレス信号ビットRAD<1:0>は、サブワード線SWL11を指定しており、AND回路270iおよび270jは、ディスエーブル状態にあり、スペアプリデコード信号SX<1>およびSX<2>は、Lレベルを維持し、スペアプリデコード信号SX<0>−SX<3>はすべてLレベルの非選択状態を維持する。したがって、この場合には、何ら置換は行なわれず、ノーマルサブワード線SWL11が選択状態へ駆動される。
サブワード線SWL30がアドレス指定された場合には、ノーマルメインワード線NZMWL<0>が指定されるため、アドレス信号ビットRAD<2>がLレベル、補のアドレス信号ビットZRAD<2>がHレベルとなる。ノーマルプリデコード回路260において、スペア判定結果信号SP3がHレベルとなるため、残りのプリデコード信号X<2:0>は、アドレス信号ビットRAD<1:0>に従ってLレベルを維持する。
スペアプリデコード回路においては、複合ゲート回路304aの出力信号がHレベルとなり、アドレス信号ビットRAD<1:0>に従って、スペアプリデコード信号SX<3>がHレベルとなる。従って、ノーマルプリデコード信号X<3>が非活性状態、一方、スペアプリデコード信号SX<3>がHレベルとなり、スペアサブワード線SSWL3が選択状態へ駆動される。
なお、ノーマルサブワード線SWL31が、隣接ノーマルメインワード線NZMWL<2>のノーマルサブワード線SWL02と短絡を生じている場合、スペア判定結果信号SP3は非活性状態を維持するため、置換救済は行なわれない。これは、メインワード線アドレスの最下位ビットを縮退して不良アドレスを指定しているため、ノーマルメインワード線NXMWL<1>およびNZMWL<2>は、アドレス信号ビットRAD<3>のビット値が異なるためである。したがって、アドレス信号ビットRAD<m:3>が同一であるメインワード線においてサブワード線が短絡不良を生じている時にこの短絡不良を救済することができる。
(2) ツインセルモード時:
ツインセルモード時においては、アドレスビットRF<0>が縮退状態に設定される。この状態において、サブワード線SWL11およびSWL01がアドレス指定された場合を考える。このときには、ノーマルプリデコード信号X<1>は、Hレベルに駆動され、一方、ノーマルプリデコード信号X<0>は、スペア判定結果信号SP3がHレベルでありかつアドレス信号ビットRAD<2>がHレベルであるため、Lレベルを維持する。したがって、ノーマルメインワード線NZMWL<1>が、ノーマルロウデコーダにより選択状態へ駆動された場合、ノーマルサブワード線SWL11が選択状態へ駆動される。一方、スペア用プリデコード回路304においては、AND回路304dにより、スペアプリデコード信号SX<0>がHレベルへ駆動され、スペアサブワード線SSWL0が選択状態へ駆動される。したがって、この場合、ノーマルサブワード線SWL11およびスペアサブワード線SSWL0が同時に選択状態へ駆動される。
ツインセルモード時においては、アドレスビットRF<0>が縮退状態に設定される。この状態において、サブワード線SWL11およびSWL01がアドレス指定された場合を考える。このときには、ノーマルプリデコード信号X<1>は、Hレベルに駆動され、一方、ノーマルプリデコード信号X<0>は、スペア判定結果信号SP3がHレベルでありかつアドレス信号ビットRAD<2>がHレベルであるため、Lレベルを維持する。したがって、ノーマルメインワード線NZMWL<1>が、ノーマルロウデコーダにより選択状態へ駆動された場合、ノーマルサブワード線SWL11が選択状態へ駆動される。一方、スペア用プリデコード回路304においては、AND回路304dにより、スペアプリデコード信号SX<0>がHレベルへ駆動され、スペアサブワード線SSWL0が選択状態へ駆動される。したがって、この場合、ノーマルサブワード線SWL11およびスペアサブワード線SSWL0が同時に選択状態へ駆動される。
同様にして、ノーマルサブワード線SWL20およびSWL30が同時にアドレス指定された場合には、ノーマルサブワード線SWL20およびスペアサブワード線SSWL3が選択状態へ駆動される。したがって、ツインセルモード時には、ノーマルサブワード線SWL1およびスペアサブワード線SSWL0が対をなして、また、ノーマルサブワード線SWL20とスペアサブワード線SSWL3が対をなして、同時に選択状態へ駆動される。
なお、スペア判定結果信号SP2およびSP3が同時に選択状態へ駆動される場合には、メインワード線単位での冗長置換が行われる。
なお、この変更例の構成においても、4ウェイ階層ワード線構成が用いられているが、8ウェイ階層ワード線構成に対しても容易に拡張可能である。
[変更例2]
図60は、この発明の実施の形態10の変更例2のスペア判定部の構成を概略的に示す図である。図60においては、図56に示す不良アドレスプログラム回路300に加えて、さらに、メインワード線対間のノーマルサブワード線間のショート不良を検出するための構成が設けられる。すなわち、メインワード線対間不良検出部は、電源ノードとノード350dの間に接続され、かつそのゲートにプリチャージ指示信号/PRGを受けるPチャネルMOSトランジスタ350aと、ロウアドレスビットRAD<2>およびRAD<1>がともにHレベル(“1”)のとき、ノード350dを接地電圧レベルに駆動する第1の一致検出回路350bと、ロウアドレスビットRAD<2>およびRAD<1>がともにLレベル(“0”)のときに、ノード350dを接地電圧レベルに駆動する第2の一致検出回路350cを含む。
図60は、この発明の実施の形態10の変更例2のスペア判定部の構成を概略的に示す図である。図60においては、図56に示す不良アドレスプログラム回路300に加えて、さらに、メインワード線対間のノーマルサブワード線間のショート不良を検出するための構成が設けられる。すなわち、メインワード線対間不良検出部は、電源ノードとノード350dの間に接続され、かつそのゲートにプリチャージ指示信号/PRGを受けるPチャネルMOSトランジスタ350aと、ロウアドレスビットRAD<2>およびRAD<1>がともにHレベル(“1”)のとき、ノード350dを接地電圧レベルに駆動する第1の一致検出回路350bと、ロウアドレスビットRAD<2>およびRAD<1>がともにLレベル(“0”)のときに、ノード350dを接地電圧レベルに駆動する第2の一致検出回路350cを含む。
第1の一致検出回路300bは、ノード350bと接地ノードの間に直列に接続されるNチャネルMOSトランジスタを含む。第2の一致検出回路350cは、ロウアドレスビットRAD<2>およびRAD<1>をそれぞれ反転するインバータ回路と、ノード350dと接地ノードの間に接続されかつそれぞれのゲートにインバータ回路の出力信号を受けるNチャネルMOSトランジスタを含む。
このメインワード線対間不良検出部350は、さらに、不良アドレスプログラム回路300からの一致検出信号SP3Fとメインワード線対間不良検出部からの一致検出信号SP3Cとを受け、最終一致検出信号SP3Dを生成するAND回路350eを含む。このAND回路350eからの最終一致検出信号SP3Dが、図56に示すスペア判定回路302へ与えられる。
不良アドレスプログラム回路300には、メインワード線レベルのアドレスRAD<m:2>のうち最下位ビットを縮退したアドレスが格納される。したがって、不良アドレスプログラム回路300においては、ロウアドレスビットRAD<m:3>がプログラムされる。不良アドレスプログラム回路300により、メインワード線対間のサブワード線間の不良を有するメインワード線が検出される。一方、メインワード線対間不良検出部においては、アドレスビットRAD<2>およびRAD<1>がともにその論理レベルが一致している場合に、一致検出信号SP3CをLレベルに駆動する。これにより、ツインセルモード時において、ショートを生じているサブワード線対を含むサブワード線が指定されたときのみ、最終一致検出信号SP3Dを活性状態へ駆動する。
図61は、メインワード線NZMWL<0>およびNZMWL<1>およびサブワード線SWL0−SWL3の各対応のロウアドレスビットを示す図である。ノーマルメインワード線NZMWL<0>およびNZMWL<1>は、それぞれ、ロウアドレスビットRAD<2>が“0”および“1”のときに指定される。
一方、ノーマル/スペアサブワード線SWL0−SWL3は、ロウアドレスビットRAD<1:0>により特定される。これらのノーマル/スペアサブワード線SWL0−SWL3は、RAD<1:0>=(0,0)、(0,1)、(1,0)、および(1,1)により指定される。
不良アドレスプログラム回路300においては、ノーマルメインワード線NZMWL<0>およびNZMWL<1>一方がアドレス指定されたときに、その一致検出信号SP3Fを活性状態(Hレベル)へ駆動される。今、ノーマルメインワード線NZMWL<1>においてノーマルサブワード線SWL3がアドレス指定された場合を考える。このときには、ロウアドレスビットRAD<2>が“1”でありかつロウアドレスビットRAD<1>が“1”であり、したがって、ノード350dからの一致検出信号SP3CがLレベルとなり、最終一致検出信号SP3DはLレベルを維持する。したがって、この場合、冗長置換は行なわれず、ツインセルモード時においてはノーマルサブワード線SWL2およびSWL3が選択状態へ駆動される。
一方、ノーマルメインワード線NZMWL<1>においてノーマルサブワード線SWL0が指定された場合には、ロウアドレスビットRAD<2>が“1”、ロウアドレスビットRAD<1>が、“0”となり、図60においてメインワード線間不良検出部のプリチャージノード350dからの一致検出信号SP3Cは、Hレベル(プリチャージ状態)を維持し、したがって、不良アドレスプログラム回路300からの一致検出信号SP3FがHレベルであるため、最終一致検出信号SP3DがHレベルとなる。この場合には、スペア判定結果信号SP3が活性化され、ノーマルサブワード線SWL0がスペアサブワード線と置換され、ツインセルモード時においては、ノーマルサブワード線SWL1およびスペアサブワード線SSWL0が同時に選択される。
同様、ノーマルメインワード線NZMWL<0>が指定されかつサブワード線SWL1が指定された場合には、ロウアドレスビットRAD<2>およびRAD<1>がともに“0”であり、メインワード線対間不良検出部からの一致検出信号SP3CがLレベルとなり、冗長置換は行なわれない。一方、サブワード線SWL3が指定された場合には、ロウアドレスビットRAD<2>およびRAD<1>が、それぞれ“0”および“1”となり、一致検出信号SP3CがHレベルとなり、サブワード線単位での冗長置換が実行される。
1ビット/1セルモード時においては、同様にして、サブワード線単位での冗長置換が行われる。
したがって、ノーマルメインワード線において、上部対のサブワード線が指定されたか下部対のサブワード線が指定されたか、およびメインワード線対において上部のメインワード線が指定されたかまたは下部のメインワード線が指定されたかに応じて選択的に冗長置換を行なうことにより、ツインセルモード時および1ビット/1セルモード時において、サブワード線間不良が生じていないサブワード線がアドレス指定された場合において、正確に、ノーマルサブワード線の対を選択状態へ駆動することができ(ツインセルモード時)、より不良救済効率を改善することができる。
なお、このメインワード線アドレスをグレイコード表示とし、隣接メインワード線のアドレスが、1ビットのみその論理レベルが異なる構成とすると、この1ビットのアドレスを縮退状態とするように不良アドレスプログラム回路300にプログラムすれば、任意のメインワード線の対におけるサブワード線間ショート不良を救済することができる。この場合も、縮退状態とされたロウアドレスビットとサブワード線対レベルのロウアドレスビットRAD<1>との論理レベルの一致/不一致を見ることにより、ショートの存在しないサブワード線対の選択時冗長置換を行なうことなくノーマルサブワード線の対をツインセルモード時選択状態へ駆動することができる。ただし、この場合、グレイコード表示されたアドレスは順次大きくなる必要がある。一般のグレイコード表示のロウアドレスを利用する場合、その不良メインワード線対のグレイコード表示されたアドレスと実際のビット値に応じて、上側のサブワード線がアドレス指定されたか下側のサブワード線がアドレス指定されたかを判定するように構成すればよい。
また、上述の構成においては、4ウェイ階層ワード線構成が示されている。しかしながら、8ウェイ階層ワード線構成においても、同様メインワード線対間とのサブワード線間ショートの場合、隣接サブワード線SWL0およびSWL7に対応するプリデコード信号X<0>およびX<7>を、スペア判定結果信号SP3に従って非活性状態に駆動する構成を利用することにより、容易にこの冗長救済構成を、4ウェイ階層ワード線構成から8ウェイ階層ワード線構成へ拡張することができる。
[スペア判定結果信号とプログラムロウアドレスビットの対応]
図62は、この発明の実施の形態10におけるロウアドレスビットRAD<m:0>とスペア判定結果信号SP1−SP3またはSP3Dの対応関係を概略的に示す図である。ロウアドレスビットRAD<m:1>によりサブワード線対が特定され、同一メインワード線に接続されるサブワード線対の不良が救済される。この場合にはスペア判定結果信号SP1が活性化され、ノーマルメインワード線は非選択状態を維持する。
図62は、この発明の実施の形態10におけるロウアドレスビットRAD<m:0>とスペア判定結果信号SP1−SP3またはSP3Dの対応関係を概略的に示す図である。ロウアドレスビットRAD<m:1>によりサブワード線対が特定され、同一メインワード線に接続されるサブワード線対の不良が救済される。この場合にはスペア判定結果信号SP1が活性化され、ノーマルメインワード線は非選択状態を維持する。
一方、ロウアドレスビットRAD<m:2>より、メインワード線が特定される。その場合、1つのメインワード線において隣接サブワード線対間のショート不良が検出され、スペア判定結果信号SP2が活性化される。この場合には、スペアメインワード線およびノーマルメインワード線がともに選択状態へ駆動される。
一方、ロウアドレスビットRAD<m:3>により、メインワード線対レベルのショートが検出され、スペア判定結果信号SP3が活性化される。
また、これに代えて、ロウアドレスビットRAD<m:3>と、ロウアドレスビットRAD<2:1>の不一致検出信号SP3Cとの論理積により、隣接メインワード線対におけるサブワード線対のショートが検出され、一致検出信号SP3Dが活性化される。これらの場合においても、ノーマルメインワード線およびスペアメインワード線が選択状態へ駆動される。
ショートの存在する位置に応じて、適当に、不良アドレスが対応の不良アドレスプログラム回路にプログラムされる。
なお、図60においては、不良アドレスプログラム回路からの一致検出信号SP3Fと一致検出信号SP3Cとに従って、最終一致検出信号SP3Dを生成してスペア判定回路302へ与えている。しかしながら、この一致検出信号SP3Cをスペア判定回路302へ与え、スペア判定回路302が、複数の不良アドレスプログラム回路からの一致検出信号SP3Cに従ってスペア判定結果信号SP3の活性/非活性を行なうように構成されてもよい。
また、この図60に示す回路構成を利用する場合、差金図57および図58に示すプリデコード回路の構成を以下のように構成してもよい。すなわち、図57に示すノーマルプリデコード回路260の構成において、NAND回路310aおよび310bに代えて、スペア判定結果信号SP3を受けるインバータ開とが配置される。図58に示すスペアプリデコード回路の構成において、複合ゲート回路304aおよび304bに代えて、スペア判定結果信号SPSP1およびSP3を受けるOR回路を配置する。この構成の場合、不良アドレスとして、メインワード線レベルのアドレスRAD<m:2>をここにプログラムする。隣接メインワード線の対の制限が生じることがなく、メインワード線間の短絡不良を救済することができる。
以上のように、この発明の実施の形態10に従えば、ショートの存在するサブワード線対の位置に応じてプリデコードを行なう態様を変更しており、隣接サブワード線対間のショートを効率的に救済することができ、置換効率を改善することができる。
[実施の形態11]
図63は、この発明の実施の形態11に従うプリデコード回路の構成を示す図である。この図63に示すプリデコード回路は、図7に示すプリデコード回路2の構成に対応し4ウェイ階層ワード線構成において、4つのプリデコード信号X<0>−X<3>のうちの2つをツインセルモード時選択状態へ駆動する。
図63は、この発明の実施の形態11に従うプリデコード回路の構成を示す図である。この図63に示すプリデコード回路は、図7に示すプリデコード回路2の構成に対応し4ウェイ階層ワード線構成において、4つのプリデコード信号X<0>−X<3>のうちの2つをツインセルモード時選択状態へ駆動する。
図63において、プリデコード回路2は、内部ロウアドレスビットRAF<1>を受けるインバータ402aと、インバータ402aの出力信号を受けるインバータ402bと、インバータ402aの出力信号とツインセルモード指示信号T_MODE_nを受けるNANDゲート402cと、インバータ402bの出力信号とツインセルモード指示信号T_MODE_nを受けるNAND回路402dを含む。NAND回路402cから内部ロウアドレスビットRAD<1>が生成され、NAND回路402dから補の内部ロウアドレスビットZRAD<1>が出力される。
プリデコード回路2は、さらに、ロウアドレスビットRAF<0>を受けるインバータ402eと、インバータ402eの出力ビットZRAD<0>を受けるインバータ402fと、インバータ402fからのロウアドレスビットRAD<0>とNAND回路402cからのロウアドレスビットRAD<1>を受け、プリデコード信号X<3>を生成するAND回路402gと、インバータ402eからのロウアドレスビットZRAD<0>とNAND回路402cからのロウアドレスビットRAD<1>を受けてプリデコード信号X<2>を生成するAND回路402hと、インバータ402fからのロウアドレスビットRAD<0>とNAND回路402dからのロウアドレスビットZRAD<1>を受けてプリデコード信号X<1>を生成するAND回路402iと、インバータ402eからのロウアドレスビットZRAD<0>とNAND回路402dからのロウアドレスビットZRAD<1>を受けてプリデコード信号X<0>を生成するAND回路402jを含む。
ツインセルモード指示信号T_MODE_nは、1ビット/2セルのツインセル動作モードが指定されたときにLレベルに設定される。この状態においては、NAND回路402cおよび402dから出力されるロウアドレスビットRAD<1>およびZRAD<1>がともにHレベルの選択状態となり、ロウアドレスビットRA<1>が縮退状態に設定される。これらのプリデコード信号X<0>−X<3>は互いに隣接するサブワード線SWL0−SWL3に対応する。したがって、インバータ402eおよび402fからのロウアドレスビットZRAD<0>およびRAD<0>の論理値に従って、プリデコード信号X<0>およびX<2>の組およびプリデコード信号X<1>およびX<3>の組の一方がHレベルの選択状態へ駆動される。したがって常に、1本のワード線(サブワード線)を間に置いた隣接ワード線の組SWL0およびSWL2またはSWL1およびSWL3が同時に選択状態へ駆動される。
ツインセルモード指示信号T_MODE_nをHレベルに設定すると、NAND回路402cおよび402dはインバータとして動作する。したがって、ロウアドレスビットRA<1:0>をプリデコードして、4つのプリデコード信号X<0>−X<3>の1つが選択状態へ駆動される。このツインセルモード指示信号T_MODE_nにより、1ビット/1セルモードおよびツインセルモードを切換えることができる。
すなわち、本実施の形態11においては、ロウアドレスビットRA<1>をツインセルモード時に縮退状態に設定している点が、図8に示すプリデコーダ2の構成と異なる。
図64は、メモリサブアレイ部の構成を概略的に示す図である。この図64に示すように、メモリセルMCは、図1に示す配置と同様、「ハーフピッチセル配置」に配置されており、ビット線コンタクトBCTが、列方向において、4行おきに配置され、行方向において、1列おきに配置される。
レイアウト単位LTが、2行おきに列方向に沿って配置され、各列においてビット線BLおよびZBLに交互にレイアウト単位LTが接続される。ここで、メモリセルの1列にビット線BLおよびZBLが配置されるとする。
図1に示す配置においては、ツインセルモード時におけるセル単位、すなわち、ツインセル単位MTUは、行方向において隣接するメモリセルMC1およびMC2である。しかしながら、本実施の形態11においては、隣接サブワード線は、同時に選択されず、1本のサブワード線を間においたサブワード線の対が選択されるため、ツインセル単位MTUは、メモリセルMC1およびMC3で構成される。すなわち、同時に選択されるサブワード線のピッチが、ツインセル単位LTのメモリセルMC1およびMC3のビット線コンタクトの列方向におけるピッチに等しくなる。
いま、図64に示すように、メモリセルMC1およびMC2のキャパシタコンタクトCCTに接続されるマイクロショートMRZが存在する状態を考える。メモリセルMC1およびMC2がツインセル単位MTUを構成する場合、これらのメモリセルMC1およびMC2に常に相補データが格納される。したがって、マイクロショートMRZが存在する場合、Hレベルデータを格納するストレージノードからLレベルデータを格納するストレージノードにリーク電流が流れる。これにより、ツインセルモード時のデータ保持特性が劣化しロングリフレッシュ特性が損なわれるという問題が生じる可能性がある。
しかしながら、ツインセル単位MTUをビット線コンタクトBCTの配置ピッチだけ離れたメモリセルMC1およびMC3で構成することにより、このようなマイクロショートMRZが隣接メモリセルのストレージノード間において生じていても、これらの隣接メモリセルMC1およびMC2に相補データが格納される可能性を低減することができ、データ保持特性を改善することができる。
図65は、この発明の実施の形態11に従うリフレッシュアドレスを発生するリフレッシュカウンタ6の構成の一例を示す図である。この図65に示すリフレッシュカウンタ6は、図11に示すリフレッシュカウンタ6の構成に対応する。
図65において、リフレッシュカウンタ6は、クロック入力に与えられる信号の立上がりに応答して入力Dへ与えられる信号を取込みかつ出力するD型フリップフロップ6a0−6a10と、ツインセルモード指示信号T_MODE_nを受けるインバータ6bと、インバータ6bの出力信号に応答して、D型フリップフロップ6a0の出力ZQからの信号を次段のD型フリップフロップ6a1およびさらに次段のD型フリップフロップ6a2の一方へ与えるデマルチプレクサ6eを含む。
初段のD型フリップフロップ6a0はクロック入力にリフレッシュ動作完了指示信号REF#Rを受け、リフレッシュ動作完了ごとに、リフレッシュアドレスビットQA<0>を変化させる。
デマルチプレクサ6eは、ツインセルモード指示信号T#MODE#nが、Hレベルのときには、D型フリップフロップ6a0の出力ZQからの信号を次段のD型フリップフロップ6a1のクロック入力へ与える。デマルチプレクサ6eは、ツインセルモード指示信号がLレベルにあり、ツインセルモードを指示している時には、D型フリップフロップ6a0の出力ZQからの出力信号をさらに次段のD型フリップフロップ6a2に転送する。この時には、D型フリップフロップ6a1は、そのクロック入力の信号レベルが固定されるため、リフレッシュアドレスビットQA<1>は、ツインセルモード時においては、リセット状態に保持される。
リフレッシュカウンタ6は、さらに、インバータ6bの出力信号にしたがって、D型フリップフロップ6a1の出力ZQからの信号とデマルチプレクサ6eからの信号の一方を選択してD型フリップフロップ6A2のクロック入力へ与えるマルチプレクサ6fを含む。このマルチプレクサ6fは、ツインセルモード指示信号T#MODE#nがHレベルにあり、1ビット/1セルモードを指定している時には、D型フリップフロップ6a1からの出力信号を選択し、一方、ツインセルモード指示信号T#MODE#nがLレベルの時には、デマルチプレクサ6eからの信号を選択する。
D型フリップフロップ6a0−6a10の各々は、自身の出力ZQからの出力信号をD入力に受ける。D型フリップフロップ6a2−6a10は、それぞれ、自身の出力ZQからの信号を次段のD型フリップフロップのクロック入力へ与える。また、これらのD型フリップフロップ6a0−6a10は、リセット信号RSTに応答して、その出力Qからの信号が“0”にリセットされる。
この図65に示すリフレッシュカウンタ6は、図11に示すリフレッシュカウンタ6と同様、リプルカウンタをベースにしたカウンタであり、D型フリップフロップ6a0−6a10の出力Qから、リフレッシュアドレスビットQA<0>−QA<10>が出力されて、次段のプリデコーダへ与えられる。
デマルチプレクサ6eは、ツインセルモード指示信号T_MODE_nがHレベルであり、1ビット/1セルモードを示すときには、D型フリップフロップ6a0の出力信号を次段のD型フリップフロップ6a1のクロック入力へ与える。この時、マルチプレクサ6fが、D型フリップフロップ6a1の出力信号を選択して次段のD型フリップフロップ6a2のクロック入力へ与える。したがって、この1ビット/1セルモードのときの動作は、図12(A)を参照して説明したものと同じであり、プリデコード信号X<0>−X<3>が、1つずつ、順次リフレッシュアドレスビットにしたがって選択時状態へ駆動される。
次に、図66を参照して、ツインセルモード時の動作について説明する。ツインセルモード時においては、デマルチプレクサ6eは、D型フリップフロップ6a0の出力信号をD型フリップフロップ6a2のクロック入力へマルチプレクサ6fを介して与える。初段のD型フリップフロップ6a0には、リフレッシュ動作完了指示信号REF_Rが与えられている。このフリップフロップ動作完了指示信号REF_Rが発生されるごとに、ビットQA<0>が、0および1を繰返す。リフレッシュアドレスビットQA<1>は、リセット状態の“0“である。一方、アドレスビットQA<10:2>は、ビットQA<0>がLレベルに立下がるごとに1増分される。ビットQA<10:2>のカウント値が、0、1、2、…とリフレッシュ動作完了指示信号REF_Rが2回発生されるごとに1ずつ増分する。
ツインセルモード時においては、アドレスビットQA<1>は、図63に示すプリデコーダ6により縮退される。したがって、リフレッシュアドレスは、れフレッシュ動作完了指示信号REF#Rが活性化されるごとに、(0,2)、(1,3)、(4,6)、…と増分し、各リフレッシュ動作時において奇数または偶数の2つのロウアドレスの行(サブワード線)が同時に選択される。アドレスビットが11ビットであり1ビットのアドレスビットQA<1>が縮退状態とされるため、1K回リフレッシュを行なえば全ロウが1回リフレッシュされる。これにより、ツインセルモード時および1ビット/1セルモード時いずれにおいても、正確にリフレッシュを行なうことができる。
なお、図66に示すリフレッシュアドレスの変化から明らかなように、8ウェイ階層ワード線構成においても、アドレスビットRAD<1>をツインセルモード時に縮退状態とすれば、同様に、ビット線コンタクトピッチと同じピッチだけ離れたサブワード線の対を選択することができる。アドレスビットRAD<0>−RAD<2>にしたがってプリデコード信号X<0>−X<7>を生成する構成において、アドレスビットRAD<1>を縮退するだけでよく、プリデコーダの構成としては、図19に示す構成を利用することができる。図19において、NAND回路2cおよび2dとインバータ2eおよび2fとを入替えることにより、容易に8ウェイ階層ワード線に対する構成を実現することができる。
また、この実施の形態11における行選択に関連する部分の構成は、実施の形態1において用いられた構成を利用することができる。全体の構成としては、したがって図11に示す構成と同じとなる。
[他の構成]
上述の実施の形態6から9においては、データ保持を行なうセルフリフレッシュモード時においてのみ、ビット線イコライズ指示信号の3値駆動およびクランプトランジスタの電流制限機能を有効とする構成が用いられてもよい。すなわち、セルフリフレッシュ指示信号SRFの活性化に応答して、ビット線イコライズ指示信号BLEQを3値駆動し、通常アクセス時においてはこのビット線イコライズ指示信号を2値駆動する構成が用いられてもよい。これは、単に、プルアップ/プルダウン用トランジスタを、セルフリフレッシュモード時においてのみ動作させることにより実現できる(セルフリフレッシュモード指示信号SRF活性化時、プルアップ/プルダウントランジスタをオン状態とし、それ以外、オフ状態とする)。
上述の実施の形態6から9においては、データ保持を行なうセルフリフレッシュモード時においてのみ、ビット線イコライズ指示信号の3値駆動およびクランプトランジスタの電流制限機能を有効とする構成が用いられてもよい。すなわち、セルフリフレッシュ指示信号SRFの活性化に応答して、ビット線イコライズ指示信号BLEQを3値駆動し、通常アクセス時においてはこのビット線イコライズ指示信号を2値駆動する構成が用いられてもよい。これは、単に、プルアップ/プルダウン用トランジスタを、セルフリフレッシュモード時においてのみ動作させることにより実現できる(セルフリフレッシュモード指示信号SRF活性化時、プルアップ/プルダウントランジスタをオン状態とし、それ以外、オフ状態とする)。
また、クランプトランジスタをセルフリフレッシュモード時においてのみ動作させる場合、クランプトランジスタのゲートへ、セルフリフレッシュ指示信号SRFを与え、このセルフリフレッシュ指示信号SRFを、セルフリフレッシュモード時には、ビット線プリチャージ電圧VBLレベルとし、それ以外のときには、これらクランプトランジスタを低抵抗の導通状態に設定する昇圧電圧レベル(NチャネルMOSトランジスタをクランプトランジスタとして利用する場合)に設定する。PチャネルMOSトランジスタをクランプトランジスタとして利用する場合には、セルフリフレッシュモード指示信号SRFの非活性化時、これを接地電圧レベルにしてクランプ用トランジスタのゲートに与える。これにより、セルフリフレッシュモード時において、ツインセルモードでデータの保持が行なわれる場合、スタンバイ電流を確実に抑制しかつ正確にデータを保持することができる。また、通常アクセス動作時の1ビット/1セルモード時においては、高速で、ビット線のプリチャージ/イコライズを実行することができる。
また、上述の実施の形態6−9においては、ツィンセルモードで動作する半導体記憶装置を対象としている。しかしながら、通常の1ビット/1セルでデータを記憶する半導体記憶装置であっても、これらの実施の形態6−9は適用可能である。不良と判定されないマイクロショートが存在する場合のスタンバイ電流を低減することができる。
[他の適用例]
上述の説明においては、混載DRAMが述べられている。しかしながら、本発明は、一般のDRAM単体に対しても適用可能である。
上述の説明においては、混載DRAMが述べられている。しかしながら、本発明は、一般のDRAM単体に対しても適用可能である。
MC メモリセル、MTU ツインセル単位、S/A センスアンプ回路、SWDE0−SWDE2,SWDO0−SWDO2 サブワード線ドライバ、BL,ZBL ビット線、SWLP ツインセルモード時のワード線対、1 入力バッファ/ラッチ回路、2 プリデコード回路、3 サブデコード信号発生回路、2c,2d NAND回路、2g−2j AND回路、6 リフレッシュカウンタ、16 ロウアドレス入力回路/リフレッシュカウンタ、20 ロウプリデコーダ、25 内部電圧発生回路/セルフリフレッシュタイマブロック、MA0−MAn メモリアレイ、MSA メモリサブアレイ、25a VPP発生回路、25b セルフリフレッシュタイマ、SWDE3,SWDO3 サブワード線ドライブ、31 入力バッファ/ラッチ回路、32 プリデコード回路、33 サブデコード信号発生回路、2k−2r AND回路、SWDR0−SWDR3 サブワード線ドライブ回路、25c VCP発生回路、40−0−40−n VCP制御回路、NZMWL ノーマルメインワード線、SZMWL スペアメインワード線、60 ノーマルロウデコーダ、51 スペアロウデコーダ、52 不良アドレスプログラム回路、53 スペア判定回路、60 ノーマルロウデコーダ、61 スペアロウデコーダ、62 不良アドレスプログラム回路、63 スペア判定回路、64 スペアサブデコーダ、NSWL ノーマルサブワード線、SSWL スペアサブワード線、DSLE,DSLE0−DSLE1,DSLO,DSLO1,DSLO1 導電線、T1−T3 MOSトランジスタ、102,102l,102r イコライズ制御回路、112 インバータラッチ、113 遅延回路、114 NAND回路、115 インバータ回路、116 トライステートインバータバッファ、117 プルダウントランジスタ、PT1−PT3 MOSトランジスタ、117a プルアップトランジスタ、LP1−LP3,LN1−LN3 MOSトランジスタ(ロジックトランジスタ)、SIO スペアIO線対、IOa,IOb,IO IO線対、EQGa,EQGn,EQGau,EQGal イコライズ回路群、122a−122n クランプ用MOSトランジスタ、120 メインプリチャージ電圧線、BEQa−BEQn ビット線プリチャージ/イコライズ回路、124a−124n サブプリチャージ電圧線、120m メインプリチャージ電圧線、120l,120r ローカルプリチャージ電圧線、122la−122ln,122ra−122rn クランプトランジスタ、133,134 クランプトランジスタ、250,254 不良アドレスプログラム回路、252,255 スペア判定回路、260 ノーマルプリデコード回路、262 ノーマルサブデコーダ、264 ノーマルロウデコーダ、266 スペアロウデコーダ、268 スペア用プリデコード回路、270 スペアサブデコーダ、300 不良アドレスプログラム回路、302 スペア判定回路、304 スペア用プリデコード回路、350 メインワード線間不良検出部、350b,350c メインワード線間不良検出部、350e AND回路。
Claims (6)
- 行列状に配列される複数のノーマルメモリセル、
各前記ノーマルメモリセル行に対応して配置され、各々に対応の行のノーマルメモリセルが接続する複数のノーマルサブワード線、
各々が所定数のノーマルサブワード線に対応して配置される複数のノーマルメインワード線、
少なくとも前記所定数の行に配置される複数のスペアメモリセル、
前記スペアメモリセル行に対応して配置され、各々に対応の行のスペアメモリセルが接続する複数のスペアサブワード線、
前記複数のスペアサブワード線の前記所定数のサブワード線に各々が対応して配置される少なくとも1本のスペアメインワード線、
アドレス信号に従って不良のノーマルサブワード線が指定されたか否かを判定する第1のスペア判定回路、
前記アドレス信号に従って不良ノーマルメインワード線が指定されたか否かを判定する第2のスペア判定回路、および
前記アドレス信号と前記第1の判定回路および第2の判定回路の出力信号とに従って前記ノーマルメインワード線およびノーマルサブワード線を選択的に選択状態に駆動するためのノーマル行選択回路を備え、前記ノーマル行選択回路は、前記第1の判定回路の不良検出時には、前記ノーマルメインワード線および対応のノーマルサブワード線を非選択状態とし、第2の判定回路の不良検出時には、アドレス指定されたメインワード線を選択状態に駆動しかつ対応の所定数のノーマルサブワード線のうち予め定められたノーマルサブワード線を前記アドレス信号にかかわらず非選択状態に保持しつつアドレス指定されたノーマルサブワード線を選択状態に選択的に駆動し、さらに、
前記アドレス信号と前記第1および第2の判定回路の出力信号に従って、前記スペアメインワード線および対応のスペアサブワード線を選択状態に駆動するためのスペア行選択回路を備え、前記スペア行選択回路は、前記第1の判定回路が不良検出をしているときには、前記アドレス信号に従って対応のスペアメインワード線およびスペアサブワード線を選択状態に駆動し、かつ前記第2の判定回路が不良を検出しているときには前記スペアメインワード線を選択状態に駆動しかつ対応のスペアサブワード線のうち前記予め定められたノーマルサブワード線に対応するスペアサブワード線を除くスペアサブワード線を非選択状態に保持しつつ前記アドレス信号に対応するスペアサブワード線を選択的に選択状態に駆動する、半導体記憶装置。 - 前記アドレス信号に従って不良ノーマルメインワード線が指定されたか否かを判定する第3の判定回路をさらに備え、前記第3の判定回路は、前記第2の判定回路が検出する不良と異なる態様の不良を前記ノーマルメインワード線が有するかを判定し、
前記ノーマル行選択回路は、前記第3の判定回路の検出信号に応答して、前記ノーマルサブワード線の前記予め定められたノーマルサブワード線を除くノーマルサブワード線を非選択状態に保持しつつ前記アドレス信号に従ってノーマルメインワード線およびノーマルサブワード線を選択的に選択状態に駆動し、
前記スペア行選択回路は、前記第3の判定回路の検出信号に応答して、前記スペアサブワード線の前記予め定められたスペアサブワード線を非選択状態に保持しつつ前記アドレス信号に従ってスペアサブワード線を選択的に選択状態に駆動する、請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記予め定められたノーマルサブワード線は、物理的に隣接するノーマルサブワード線である、請求項1記載の半導体記憶装置。
- 前記予め定められたノーマルサブワード線は、同一のノーマルメインワード線に対応して配置される、請求項3記載の半導体記憶装置。
- 前記予め定められたノーマルサブワード線は、隣接ノーマルメインワード線に対応して配置される、請求項3記載の半導体記憶装置。
- 前記ノーマル行選択回路は、第1の動作モード時、前記アドレス信号に従って、不良非検出時には、各列に相補メモリセルデータが読出されるように2本のノーマルサブワード線を同時に選択状態に駆動し、かつ第2の動作モード時には、前記アドレス信号に従って、不良非検出時には1本のノーマルサブワード線を選択状態に駆動する、請求項1記載の半導体記憶装置。
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