JP2002269975A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2002269975A
JP2002269975A JP2001063747A JP2001063747A JP2002269975A JP 2002269975 A JP2002269975 A JP 2002269975A JP 2001063747 A JP2001063747 A JP 2001063747A JP 2001063747 A JP2001063747 A JP 2001063747A JP 2002269975 A JP2002269975 A JP 2002269975A
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mosfet
transistor
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amplifier circuit
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Yutaka Ito
伊藤  豊
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高信頼で大記憶容量化と高速化を実現しつ
つ、使い勝手のよい半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 書き込み用トランジスタを介して情報電
圧がゲートに与えられたMOSFET及びそれと直列形
態に接続された読み出し用トランジスタを含むメモリセ
ルの複数を、書き込み用ワード線の複数と、読み出し用
ワード線の複数と、それと直交する方向に配置されたビ
ット線の複数との交点にそれぞれ設け、情報電圧に対応
して上記MOSFETがオフ状態のときに上記プリチャ
ージレベルに対応した第1レベルをビット線に読み出
し、上記メモリセルのMOSFETがオン状態のときに
は読み出し用トランジスタとにより形成された電流経路
により上記第1レベルとは異なる第2レベルをビット線
に読み出し、かかる2通りの信号を第1のタイミングで
動作する第1の増幅回路と、上記第1のタイミングより
遅れた第2のタイミングで動作し、上記第1の増幅回路
の出力信号を増幅して上記第1の増幅回路の入力に帰還
させて上記読み出し信号の情報保持動作を行う第2の増
幅回路からなるセンス回路でセンスする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
に関し、高信頼で大記憶容量の半導体メモリ回路を備え
たものに利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリには大別してRAM(ラン
ダムアクセスメモリ)とROM(リードオンメモリ)が
ある。なかでも計算機の主記憶として最も大量に使われ
るのはダイナミックRAM(DRAM)である。記憶を
蓄えるメモリセルは、一つの蓄積静電容量(キャパシ
タ)とそれに電荷を蓄え読み出すトランジスタから構成
される。このメモリはRAMとして最小の構成要素で実
現されるため、大規模化に適している。従って相対的に
安価で大量に生産されてきた。
【0003】しかし、DRAMの問題点は動作が不安定
になり易いことである。最も大きな不安定要因はメモリ
セル自体に増幅作用がなく、したがってメモリセルから
の読み出し信号電圧が小さく、メモリセルの動作が各種
の雑音の影響を受け易いことである。さらにはメモリセ
ル内に存在するpn接合(リーク)電流によってキャパ
シタに蓄えられた情報電荷は消失してしまう。そこで消
失する前にメモリセルを周期的にリフレッシュ(再生書
きこみ)動作をさせて記憶情報を保持させる。この周期
はリフレッシュ時間と称し、現状では100ms程度で
あるが、記憶容量が増大するにつれてますま長くする必
要がある。すなわちリーク電流を抑える必要があるが、
これは素子の微細化とともにますます困難になってきて
いる。
【0004】上記のようなリフレッシュ動作を省略する
ことを可能とするPLEDメモリが、特願平10−28
0663号により提案されている。PLEDメモリ(ゲ
インセル)は、安定動作の点では3素子(1PLED+
2MOS)構造からなる。その読み出しは、排他的論理
和回路を用い、信号無しのときにはセンスの対象となる
一対のビット線の同値によりロウレベルを出力し、信号
量があるときにはセンスの対象となる一対のビット線レ
ベルが異なりハイレベルを出力する。
【0005】PLEDトランジスタは、積層した例えば
5層のポリシリコンの両側に酸化膜を介してゲート電極
が配置されている縦型構造であり、両側のポリシリコン
で形成されたゲート電極が一体で形成され常に等電位で
ある。トランジスタのドレイン−とソース間に設けられ
たポリシリコンをきわめて低濃度リンがドープされたイ
ントリンシックポリシリコン(intrinsic poly Si )で
トランジスタの基板(チャネル)を構成し、各イントリ
ンシックポリシリコン間には、例えば薄いシリコン窒化
膜から成るトンネル膜が形成されている。トンネル膜
は、トランジスタ形成時に、ドレインあるいはソース領
域の高濃度のリンが内部の低濃度層に拡散しないように
ストッパーの役割をも持つようにされる。ドレイン・ソ
ース間に電流を流すためには、これらの膜厚は余り厚く
ないトンネル膜である必要がある。中央部には、トンネ
ル膜を形成し、トランジスタのオフ電流を小さく抑える
ようにしている。すなわちオフ状態にあるトランジスタ
内のポリシリコンで発生した正孔あるいは電子が、電流
となってドレイン・ソース間を流れないようにするスト
ッパーの役割を持たせることによってリーク電流を理論
的にはゼロにすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
製造技術のもとでは、上記のようなPLEDトランジス
タを形成した場合、上記ドレイン・ソース間のイントリ
ンシックポリシリコンあるいはトンネル膜に生じる欠陥
によって、理論上のようにリーク電流を無視することが
できないことが考えられる。あるいは、後述するように
PLEDトランジスタのしきい値電圧を小さく設定した
場合にはリーク電流が流れてしまう。本願発明者におい
ては、上記PLEDトランジスタに生じる欠陥やリーク
電流を許容したメモリ回路を構成することを考えた。
【0007】つまり、PLEDトランジスタのリーク電
流によって容量に保持された情報電圧が失われるので、
リフレッシュ動作によって、メモリセルの情報電圧が失
われる前に、それを読み出して増幅してもとの情報電圧
に戻せばよい。しかしながら、上記のような排他的論理
和回路を用いた場合には、リライト等のようなダイナミ
ック型RAM互換動作はできないので、上記のようなリ
フレッシュ動作を難しくする。また、DRAMと同様な
CMOSラッチ回路を用いたセンス方式を適用する場合
には、無信号データの信号をワード線活性化前に作りこ
む必要があり、センス動作が遅くなってしまう。
【0008】この発明の目的は、高信頼で大記憶容量化
と高速化を実現した半導体記憶装置を提供することにあ
る。この発明の他の目的は、高信頼で大記憶容量化を実
現ししつつ、使い勝手のよい半導体記憶装置を提供する
ことにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明ら
かになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。書き込み用トランジスタを介して情報
電圧がゲートに与えられたMOSFET及びそれと直列
形態に接続された読み出し用トランジスタを含むメモリ
セルの複数を、書き込み用ワード線の複数と、読み出し
用ワード線の複数と、それと直交する方向に配置された
ビット線の複数の交点のそれぞれに設け、上記情報電圧
に対応して上記MOSFETがオフ状態のときに上記プ
リチャージレベルに対応した第1レベルと、上記メモリ
セルのMOSFETがオン状態のときには読み出し用ト
ランジスタとにより形成された電流経路により上記第1
レベルとは異なる第2レベルとをビット線に読み出し、
かかる信号を第1のタイミングで動作する第1の増幅回
路と、上記第1のタイミングより遅れた第2のタイミン
グで動作し、上記第1の増幅回路の出力信号を増幅して
上記第1の増幅回路の入力に帰還させて上記読み出し信
号の情報保持動作を行う第2の増幅回路からなるセンス
回路でセンスする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1には、この発明に係る半導体
記憶装置のメモリアレイとその周辺回路の一実施例の回
路図が示されている。この実施例のメモリセルの概略
は、次の通りである。メモリセルMCとして3素子(1
PLED+2MOS)構造のPLEDセルを用いる。書
き込みワード線WWL、読み出しワード線RWLと、ビ
ット線BL(BLB)の交点にメモリセルが設けられ
る。この実施例では、特に制限されないが、相補のビッ
ト線BL0とBL0Bとがセンスアンプの両側に延長す
るよう設けられ、公知のDRAMにおけるいわゆる1交
点方式又はオープンビット線方式と同様にされる。PL
EDトランジスタは、後述するようにバリヤ絶縁膜の構
造を持つトランジスタであり、例えばSOI(Silicon
on Insulator) で、完全空乏型MOS(チャネル部が
導体)からなる。
【0011】上記ビット線BL0と書き込みワード線W
WL0及び読み出しワード線EWL0の交点に設けられ
たメモリセルは、上記のPLEDトランジスタQ10と
センスMOSFETQ20及びスイッチMOSFETQ
30からなる。PLEDトランジスタQ10のゲート
は、それに対応した書き込みワード線WWL0に接続さ
れ、ソース,ドレインの一方はビット線BL0に接続さ
れ、他方は蓄積ノードとされてMOSFETQ20のゲ
ートに接続される。このセンスMOSFETQ20のソ
ース,ドレインの一方は、電源電圧VDLに接続され、
ソース,ドレインの他方はスイッチMOSFETQ30
に接続されている。
【0012】スイッチMOSFETQ30のゲートは読
み出しワード線RWL0に接続され、ソース,ドレイン
の―方は、センスMOSFETQ20に接続され、ソー
ス,ドレインの他方はビット線BL0に接続されされて
いる。他の例示的に示されたビット線BL1〜BLn+
1、及びワード線(WWL1,RWL1〜WWL5,R
WL5のそれぞれの交点においても、前記同様にメモリ
セルが配置される。特に制限されないが、ビット線方向
に並べられるメモリセルは、スイッチMOSFETQ3
0又はセンスMOSFETQ20が交互に互いに隣接す
るようにミラー反転した形態で配置される。
【0013】例示的に示されたビット線BL0,BL0
B及びBLn,BLnBには、回路の接地電位VSSの
ようなプリチャージ電圧を与えるMOSFETが設けら
れる。センスアンプは、Pチャンネル型MOSFETQ
1とNチャンネル型MOSFETQ2からなるCMOS
インバータ回路と、同様にPチャンネル型MOSFET
Q3とNチャンネル型MOSFETQ4からなるCMO
Sインバータ回路の入力と出力とが交差接続されてラッ
チ形態にされる。
【0014】上記MOSFETQ1のソースが接続され
る共通ソース線SDP1には、第1タイミングに対応し
て動作電圧VDLが供給され、上記MOSFETQ2の
ソースが接続される共通ソース線SDN1には、第1タ
イミングに対応して動作電圧VSSが供給されて動作状
態にされる。上記MOSFETQ3のソースは共通ソー
ス線SDP2に接続されて、第2タイミングに対応して
動作電圧VDLが供給され、上記MOSFETQ4のソ
ースには、第2タイミングに対応して動作電圧VSSが
供給されて動作状態にされる。
【0015】上記第1のタイミングと第2のタイミング
は、一定の時間差を持って設定される。上記第1と第2
のタイミングは、センスアンプを中心にして両側に設け
られるビット線BL又はBLBに対応していずれかが先
行するように設定される。例えば、ワード線RWLによ
り選択されたメモリセルがビット線BL側に設けられた
場合、かかるビット線BLに入力が接続されたCMOS
インバータ回路(Q1とQ2)に対応した共通ソース線
SDP1,SDN1に対応した第1タイミングに対して
一定時間遅れて第2タイミングが設定される。逆に、ワ
ード線RWLにより選択されたメモリセルがビット線B
LB側に設けられた場合、かかるビット線BLBに入力
が接続されたCMOSインバータ回路(Q3とQ4)に
対応した共通ソース線SDP2,SDN2に対応した第
2タイミングに対して一定時間遅れて第1タイミングが
設定される。
【0016】図2には、図1のメモリセルの読み出し動
作、再書き込み動作及び反転書き込み動作の一例を説明
するためのタイミング図が示されている。半導体記憶装
置がスタンバイ(Standby)状態のとき、プリチャージ信
号PREはハイレベルとされて、上記プリチャージMO
SFETをオン状態にする。これにより、ビット線BL
0,BL0B等は共にロウレベルにプリチャージされ
る。
【0017】半導体記憶装置に読み出し又は書き込み等
の動作が指示されると、プリチャージ信号PREはロウ
レベルにされて、上記プリチャージMOSFETがオフ
状態となり、ビット線BL0,BL0B等はフローティ
ング状態で上記ロウレベルを維持する。読み出し用ワー
ド線RWLが選択される。特に制限されないが、これと
同期して、選択された読み出し用ワード線RWLに対応
したビット線BL0等に入力端子が接続されたCMOS
インバータ回路(Q1,Q2)を動作状態する第1タイ
ミングが選ばれて活性化信号SAP1をハイレベルにす
る。
【0018】上記CMOSインバータ回路のPチャンネ
ル型MOSFETQ1のソースが接続される共通ソース
線SPD1に電圧VDLを与えるMOSFETが、Pチ
ャンネル型MOSFETなら、そのゲートには上記活性
化信号SPA1の反転信号が供給される。上記共通ソー
ス線SPD1に電圧VDLを与えるMOSFETが、N
チャンネル型なら、そのゲートには上記活性化信号SA
P1のハイレベルは、上記VDLに対してかかる駆動M
OSFETのしきい値電圧分だけ高くされた昇圧電圧V
PP等にされる。もしも、上記VDLが電源電圧VCC
に対して降圧された電圧であり、VCC−VDLが、上
記MOSFETのしきい値電圧と同じかそれよりも大き
いときには、上記活性化信号SAP1のハイレベルはV
CCを用いることができる。
【0019】上記読み出し用ワード線RWLに対応して
活性化信号SAP1が発生されると、上記CMOSイン
バータ回路(Q1とQ2)が動作状態となり、ビット線
BLのロウレベルを増幅するので、その出力信号、つま
りはビット線BLB側を点線で示すように一時的にハイ
レベルに持ち上げる。もしも、選択されたメモリセルの
センスMOSFETQ20がオン状態なら、読み出し用
ワード線RWLの選択によってMOSFETQ30がオ
ン状態となり、ビット線BLを動作電圧VDLに向かっ
てチャージアップするので、CMOSインバータ回路
(Q1,Q2)の出力信号はロウレベルに戻る。つま
り、ビット線BLBは接地電位のようなロウレベルに戻
される。
【0020】そして、遅れて設定された第2タイミング
では活性化信号SAP2が発生されると、上記CMOS
インバータ回路(Q3とQ4)が動作状態となり、CM
OSインバータ回路(Q1とQ2)の増幅信号を増幅し
て、その増幅信号をビット線BL側に帰還させるので、
ビット線BLとBLBとは動作電圧VDLのようなハイ
レベルと回路の接地電位VSSのようなロウレベルに増
幅される。これにより、センスMOSFETQ20のゲ
ートに蓄積された情報電圧のハイレベルの読み出し("
1"READ)が行われる。
【0021】上記読み出し後に、上記センスMOSFE
TQ20のゲートにセンス増幅されたハイレベルを再書
き込みするなら、読み出し用ワード線RWLをロウレベ
ルの非選択状態に、書き込みワード線WWLをハイレベ
ルの選択レベルとする。これにより、PLEDトランジ
スタQ10がオン状態となり、ビット線BLの増幅され
たハイレベルを上記センスMOSFETQ20のゲート
に再書き込(Re-WRITE) が行われる。この動作はメモリ
セルのリフレッシュ動作と同じである。もしも、上記読
み出し動作の後に反転書き込みを行うなら、公知のDR
AMと同様に図示しない入出力線から書き込み信号を供
給して、上記ラッチ回路を反転させる。つまり、書き込
み信号によりビット線BLをロウレベルに、ビット線B
LBをハイレベルにすればよい。
【0022】上記読み出し用ワード線RWLに対応して
活性化信号SAP1が発生したとき、選択されたメモリ
セルのセンスMOSFETQ20がオフ状態なら、読み
出し用ワード線RWLの選択によってMOSFETQ3
0がオン状態となっても、ビット線BLはロウレベルの
ままとなる。したがって、ビット線BLは、上記活性化
信号SAP1によって動作状態にされるCMOSインバ
ータ回路(Q1,Q2)により動作電圧VDLに向かっ
てチャージアップされるので、遅れて設定された第2タ
イミングでは活性化信号SAP2が発生されて上記CM
OSインバータ回路(Q3とQ4)が動作状態となる
と、CMOSインバータ回路(Q1とQ2)のハイレベ
ルの増幅信号を増幅して、その反転信号であるロウレベ
ルをビット線BL側に帰還させるので、ビット線BLと
BLBとは回路の接地電位VSSのようなロウレベルと
動作電圧VDLのようなハイレベルに増幅される。これ
により、センスMOSFETQ20のゲートに蓄積され
た情報電圧のロウレベルの読み出し("0"READ)が行われ
る。
【0023】上記とは逆に、ビット線BLB側の読み出
し用ワード線RWLが選択されると、これと同期して、
上記選択された読み出し用ワード線RWLに対応したビ
ット線BL0B等に入力端子が接続されたCMOSイン
バータ回路(Q3,Q4)を動作状態する第2タイミン
グが選ばれて活性化信号SAP2をハイレベルにする。
これにより、CMOSインバータ回路(Q3とQ4)が
動作状態となり、その増幅信号を遅れて設定された第1
タイミングでは活性化信号SAP1が発生されて上記C
MOSインバータ回路(Q1とQ2)を動作状態とし
て、その反転信号をビット線BLB側に帰還させるとい
う増幅動作を行う。
【0024】この実施例では、上記のようにセンスアン
プでは2つのCMOSインバータ回路の動作タイミング
に時間差を持たせることにより、常に選択されたメモリ
セルが接続されたビット線BL(又はBLB)の信号を
ラッチする。したがって、読み出しワード線RWLとほ
ぼ同じタイミングでセンスアンプを活性化でき、DRA
Mのように相補ビット線BLとBLBに、センスアンプ
の入力感度に対応した微小電圧差が得られるまで待つ必
要がなく高速動作となる。そして、メモリセルに記憶さ
れた情報電圧を増幅された信号がビット線に与えられる
ので、書き込み用ワード線を選択するだけで再書き込
み、つまりは記憶電圧のリフレッシュを実施することが
できる。
【0025】図3には、この発明に係る半導体記憶装置
のメモリアレイとその周辺回路の他の一実施例の回路図
が示されている。この実施例のメモリセルの概略は、次
の通りである。メモリセルMCとして3素子(1PLE
D+2MOS)構造のPLEDセルを用いる。この実施
例では、ワード線WL、書き込み用ビット線WBLと読
み出しビット線RBLとの交点にメモリセルが設けられ
る。この実施例では、特に制限されないが、センスアン
プがその両側に設けられるビット線に対して共通に用い
られるという、いわゆるシェアードセンスアンプ方式と
される。
【0026】上記書き込みビット線WBL0及び読み出
しビット線RBL0とワード線WL0の交点に設けられ
たメモリセルは、上記のPLEDトランジスタQ10と
センスMOSFETQ20及びスイッチMOSFETQ
30からなる。PLEDトランジスタQ10のゲートと
スイッチMOSFETQ30のゲートは、それに対応し
たワード線WL0に接続され、ソース,ドレインの一方
は書き込みビット線WBL0に接続され、他方は蓄積ノ
ードとされてMOSFETQ20のゲートに接続され
る。このセンスMOSFETQ20のソース,ドレイン
の一方は、回路の接地電位VSSに接続され、ソース,
ドレインの他方はスイッチMOSFETQ30に接続さ
れている。
【0027】スイッチMOSFETQ30のゲートは、
上記のようにPLEDトランジスタQ10と同様にワー
ド線WL0に接続され、ソース,ドレインの―方は、セ
ンスMOSFETQ20に接続され、ソース,ドレイン
の他方は読み出し用ビット線RBL0に接続されされて
いる。他の例示的に示されたワード線WL1〜WL5及
びビット線(WBL1,RBL1〜WBLn+1,RB
Ln+1)のそれぞれの交点においても、前記同様にメ
モリセルが配置される。特に制限されないが、ビット線
方向に並べられるメモリセルは、スイッチMOSFET
Q30又はセンスMOSFETQ20が交互に互いに隣
接するようにミラー反転した形態で配置される。
【0028】センスアンプは、前記実施例と同様にPチ
ャンネル型MOSFETQ1とNチャンネル型MOSF
ETQ2からなるCMOSインバータ回路と、同様にP
チャンネル型MOSFETQ3とNチャンネル型MOS
FETQ4からなるCMOSインバータ回路の入力と出
力とが交差接続されてラッチ形態にされる。
【0029】上記読み出し用ビット線RBL側に入力端
子が接続されるCMOSインバータ回路のMOSFET
Q1のソースが接続される共通ソース線SDP1には、
第1タイミングに対応して動作電圧VDLが供給され、
上記MOSFETQ2のソースが接続される共通ソース
線SDN1には、第1タイミングに対応して動作電圧V
SSが供給されて動作状態にされる。あるいは、上記読
み出し用ビット線RBL側に入力端子が接続されるCM
OSインバータ回路のMOSFETQ1のソースが接続
される共通ソース線SDP1にVDLを定常的に供給
し、上記MOSFETQ2のソースが接続される共通ソ
ース線SDN1にVSSを定常的に供給する構成であっ
てもよい。
【0030】上記書き込み用ビット線WBL側に入力端
子が接続されるCMOSインバータ回路のMOSFET
Q2のソースが接続される共通ソース線SDP2には、
第2タイミングに対応して動作電圧VDLが供給され、
上記MOSFETQ4のソースが接続される共通ソース
線SDN2には、第2タイミングに対応して動作電圧V
SSが供給されて動作状態にされる。この第2のタイミ
ングは、前記図1の実施例とは異なり、ワード線WLが
読み出し用の第1レベルにされて常に一定時間遅れて発
生させられる。
【0031】上記センスアンプの一対の入出力ノード
は、シェアード選択MOSFETQ5とQ6を介して左
側に設けられる書き込み用ビット線WBL及び読み出し
用ビット線RBLと接続され、シェアード選択MOSF
ETQ7ときQ8を介して、図示しないが、右側に設け
られる書き込み用ビット線WBLと読み出し用ビット線
RBLと接続される。そして、上記一対の入出力ノード
のうち、書き込み用ビット線に対応したノードには、プ
リチャージ信号PREによってオン状態にされてロウレ
ベルにプリチャージするNチャンネル型MOSFETQ
9が設けられ、読み出し用ビット線に対応したノードに
は、プリチャージ信号PREBによってオン状態にされ
てハイレベルにプリチャージするPチャンネル型MOS
FETQ10が設けられる。
【0032】図4には、図3のメモリセルの読み出し動
作、再書き込み動作及び反転書き込み動作の一例を説明
するためのタイミング図が示されている。半導体記憶装
置がスタンバイ(Standby)状態のとき、プリチャージ信
号PREはハイレベルとされて、前記プリチャージMO
SFETQ9をオン状態にする。これにより、書き込み
用ビット線WBL0等は、このとき選択信号SHRRの
ハイレベルによりオン状態のシェアード選択MOSFE
TQ5等を介して共にロウレベルにプリチャージされ
る。反転のプリチャージ信号PREBはロウレベルとさ
れて、前記プリチャージMOSFETQ10をオン状態
にする。
【0033】これにより、読み出し用ビット線RBL0
等は、このとき上記選択信号SHRRのハイレベルによ
りオン状態のシェアード選択MOSFETQ6等を介し
て共にハイレベルにプリチャージされる。なお、センス
アンプの左右いずれのワード線WLが選択されるか不明
な場合、DRAMと同様に選択信号SHRRとSHLR
を共にプリチャージ期間ハイレベルにし、左右いずれの
ワード線WLが選択されてもよいようする。そして、ワ
ード線WLの選択前に非選択側のビット線に対応した選
択信号、例えばSHLRをロウレベルにするものであっ
てもよい。
【0034】半導体記憶装置に読み出し又は書き込み等
の動作が指示されると、プリチャージ信号PREはロウ
レベルに、PREBはハイレベルされて、上記プリチャ
ージMOSFETQ9とQ10がオフ状態となり、書き
込み用ビット線BL0等はフローティング状態で上記ロ
ウレベルを維持し、読み出し用ビット線RL0等はフロ
ーティング状態で上記ハイレベルを維持する。ワード線
WLは、スイッチMOSFETQ30がオン状態で、P
LEDトランジスタがオフ状態となる第1選択レベルに
される。もしも、選択されたメモリセルのセンスMOS
FETQ20がオン状態なら、上記ワード線WLの選択
によってMOSFETQ30がオン状態となり、読み出
し用ビット線RBLをロウレベル側にディスチャージさ
せる。CMOSインバータ回路(Q1,Q2)は、前記
のように信号SAP1等により定常的に動作状態、ある
いはワード線WLの上記選択動作に対応して動作状態に
されるので、上記読み出し用ビット線RBLの変化に対
応した出力信号(WBL)を形成する。
【0035】そして、遅れて設定された第2タイミング
では活性化信号SAP2が発生されると、上記CMOS
インバータ回路(Q3とQ4)が動作状態となり、CM
OSインバータ回路(Q1とQ2)の増幅信号を増幅し
て、その増幅信号を読み出し用ビット線RBL側に帰還
させるので、ビット線RBLとWLBとは動作電圧VD
Lのようなハイレベルと回路の接地電位VSSのような
ロウレベルに増幅される。これにより、センスMOSF
ETQ20のゲートに蓄積された情報電圧のハイレベル
の読み出し("1"READ)が行われる。
【0036】上記読み出し後に、上記センスMOSFE
TQ20のゲートにセンス増幅されたハイレベルを再書
き込みするなら、ワード線WLをPLEDトランジスタ
をオン状態させるような第2レベルの選択レベルとす
る。これにより、PLEDトランジスタQ10がオン状
態となり、上記書き込み用ビット線WBLの増幅された
ハイレベルを上記センスMOSFETQ20のゲートに
再書き込(Re-WRITE) が行われる。この動作はメモリセ
ルのリフレッシュ動作と同じである。もしも、上記読み
出し動作の後に反転書き込みを行うなら、公知のDRA
Mと同様に図示しない入出力線から書き込み信号を供給
して、上記ラッチ回路を反転させる。つまり、書き込み
信号によりビット線WBLをロウレベルにすれば、ロウ
レベルの書き込みが実施される。
【0037】上記ワード線WLにより選択されたメモリ
セルのセンスMOSFETQ20がオフ状態なら、セン
スMOSFETQ20がオフ状態であるので、読み出し
用ビット線RBLはハイレベルのままとなる。したがっ
て、インバータ回路(Q1とQ2)の出力信号はロウレ
ベルとなり、書き込み用ビット線WBLもロウレベルの
まま維持する。遅れて設定された第2タイミングでは活
性化信号SAP2が発生されて上記CMOSインバータ
回路(Q3とQ4)が動作状態となると、CMOSイン
バータ回路(Q1とQ2)のロウレベルの増幅信号を増
幅して、その反転信号であるハイレベルの信号を読み出
し用ビット線RBL側に帰還させるので、ビット線RB
LとWLBのハイレベルとロウレベルはラッチされる。
これにより、センスMOSFETQ20のゲートに蓄積
された情報電圧のロウレベルの読み出し("0"READ)が行
われる。
【0038】上記動作は、センスアンプの右側のワード
線WLが選択された場合でも、読み出し用ビット線RB
Lに読み出し信号が伝えられ、それをCMOSインバー
タ回路(Q1とQ2)からなる増幅回路で反転増幅し
て、書き込み用ビット線WBLを駆動するので、前記動
作と全く同じ動作を行うものである。このときには、選
択信号SHLRによって選択MOSFETQ7とQ8等
がオン状態にされて、センスアンプの増幅信号が右側の
ビット線RBL,WBLに伝えられる。
【0039】この実施例でも、前記同様にセンスアンプ
では2つのCMOSインバータ回路の動作タイミングに
時間差を持たせることにより、常に選択されたメモリセ
ルからの信号が伝えられる読み出し用ビット線RBLに
対応してラッチする。したがって、前記のようにCMO
Sインバータ回路(Q1とQ2)は、常に動作状態にす
ることができ、タイミング制御が簡単となる。また、D
RAMの相補ビット線のように寄生容量のアンバランス
が問題になることはない。つまり、読み出し用ビット線
と書き込み用ビット線の寄生容量にアンバランスが生じ
ても、この実施例のセンスアンプでは、読み出し用ビッ
ト線RBLの信号をCMOSバッファでドライブするだ
けなので問題ない。
【0040】図5には、この発明に係るメモリセルの一
実施例の概略パターン図が示されている。図6には、図
5のA−A’断面図が、図7にはB−B’断面図が示さ
れている。図6は、メモリセルのビット線BLの延長方
向での断面であり、図7はワード線方向での断面図であ
る。
【0041】図6及び図7の断面図のように、PLED
トランジスタQ10は、積層した5層のポリシリコン
( n+ poly Si - intrinsic poly Si - n+ poly Si)の
両側にト酸化膜を介してゲート電極が配置されている縦
型構造に大きな特徴がある。実際には両側のポリシリコ
ンで形成されたゲート電極は、一体で形成され常に等電
位である。ビット線BLと記憶ノードに対応したポリシ
リコンは、ポリシリコンに1020cm-3程度のリンがド
ープされており、トランジスタのドレインD(あるいは
ソースS)とソース(あるいはドレイン)を構成する。
その間に設けられたポリシリコンはきわめて低濃度(1
15〜1017cm-3程度)にリンがドープされたイント
リンシックポリシリコン(intrinsic poly Si )でトラ
ンジスタの基板(チャネル)を構成する。
【0042】各イントリンシックポリシリコン間には、
例えば薄い(2〜3nm)シリコン窒化膜(Si3N
4)から成るトンネル膜が形成されている。トンネル膜
は、トランジスタ形成時に、ドレインあるいはソース領
域の高濃度のリンが内部の低濃度層に拡散しないように
ストッパーの役割をも持つようにされる。ドレイン・ソ
ース間に電流を流すためには、これらの膜厚は余り厚く
ないトンネル膜である必要がある。中央部には、図示し
ないがトンネル膜を形成し、トランジスタのオフ電流を
小さく抑えるようにしてもよい。すなわちオフ状態にあ
るトランジスタ内のポリシリコンで発生した正孔あるい
は電子が、電流となってドレイン・ソース間を流れない
ようにするストッパーの役割を持たせることによって、
理論的にはリーク電流を実質的にゼロにすることができ
る。
【0043】このPLEDトランジスタQ10のゲート
に十分高い正の電圧を印加すると、このトンネル膜のポ
テンシャル障壁は下がるのでドレイン・ソース間に十分
大きなオン電流が流れる。もちろんオフ電流の目標値に
よっては、この実施例のように中央トンネル膜を設けな
いようにしてもよい。また中央膜を複数から1層と仮定
したが必要に応じて多層から成るトンネル膜でもよい。
同図のBMOSの代表寸法は、l=0.4μm,d=
0.2μm,tox=10nm程度である。この種のト
ランジスタは、トンネル膜厚を適当に選ぶと、基板濃度
のきわめて低い通常の横形MOSトランジスタと類似の
電流・電圧特性を得ることができる。
【0044】例えば、10年間の不揮発特性を保証する
ためのドレイン・ソース間に流れる電流(IDS)の許
容最大値(i)を求めると次の通りとなる。記憶ノード
(N)の容量(C)を5fF、10年間(Δt)で許容
される記憶ノード電圧の低下(ΔV)を0.1Vとする
と、i=C・ΔV/Δt=1.6×10-24 Aとなる。
一方、通常の回路設計ではPLEDトランジスタのしき
い値電圧VWTはIDS=10-8A程度の電流を流すた
めのゲート・ソース電圧(VGS)で定義される。10
-24 Aから10-8Aの電流領域ではIDSとVGSの関
係はセミログで表すと直線になるから、IDSを1桁増
加させるVGSの値を100mVとすると、VTW0.
1(V/桁)×16(桁)=1.6Vとなる。このしき
い値電圧VTWの値はトランジスタ(QW)をほぼ10
年間オフにするための最小値である。実際の設計ではし
きい値電圧VTWのばらつきや温度特性を考慮して、標
準的なしきい値電圧VTWは2Vに設定される。
【0045】メモリセル1個のデータは保持時間が1日
程度でもよい場合には、許容電流の最大値は10-20
程度であるから、VTW0.1(V/桁)×12(桁)
=1.2Vでよい。製造ばらつきを考慮すると、標準的
なしきい値電圧VTWを1.6Vに設定すればよい。し
たがって不揮発動作に比べて、要求されるワード電圧の
最大値(VDD+VTW以上)はしきい値電圧VTWが
低くなった分だけ小さくなるので、メモリセル内の書き
込みトランジスタ(QW)やワード線を駆動する周辺回
路内のトランジスタに対する破壊耐圧への要求は緩和さ
れる。
【0046】この場合には、DRAMで周知のリフレッ
シュ動作を行えばメモリセルのデータは保持される。す
なわちワード線を駆動して前述の読み出し・再書き込み
をする動作を各ワード線に順序に周期的に行えばよい。
ただし、1日に1回程度ですむのでDRAMに比べては
るかにリフレッシュ動作の負担が軽くなり、実質的に不
揮発性メモリとして扱うこともできる。リーク電流が欠
陥等により前記理論値よりも大きくなった場合でも、前
記のようなセンスアンプを用いた場合には、そのリフレ
ッシュ動作が容易であり、その周期をメモリセルのデー
タ保持時間に設定すれば、DRAMと同様に扱うことが
できる。この場合でも、必要なリフレッシュ周期はDR
AMに比べて大幅に長くできるから使い勝手がよい。そ
して、ワード線の選択毎にDRAMのようにリフレッシ
ュを必要としないから、消費電力も小さくできる。
【0047】図7において、ソース,ドレイン拡散層n
+の間に、前記PLEDトランジスタのソース,ドレイ
ンからなる記憶ノード(蓄積ノード)がゲート電極とす
るセンスMOSFETQ20が形成され、それと直列に
接続される選択MOSFETQ30は、読み出しワード
線RWLを上記記憶ノードと並べて配置させることによ
り2つのMOSFETQ20とQ30をチャネル電流方
向に並べて一体的に形成される。
【0048】センスMOSFETQ20と選択MOSF
ETQ30の電流は、基板表面と平行に流れるのに対
し、PLEDトランジスタQ10の電流はそれと垂直方
向に流れる。このために、3トランジスタ構成でありな
がら、小面積で表面の凹凸の少ないメモリセルを製造す
ることがてのる。したがってメモリチップは、比較的に
作り易くなり低価格になる。
【0049】この実施例のメモリセルは、前述のように
PLEDトランジスタQ10のしきい値電圧(VTW)
さえ正しく設定すれば、データ保持時間も十分長く、ま
たアルファ線などの入射によるソフトエラーに対しても
著しく強くなる。すなわちメモリセルの蓄積ノードには
pn接合がないので、前記公知のメモリセルのように書
き込みトランジスタとしてMOSFETを用いた場合の
ような接合リーク電流はない、またアルファ線が照射さ
れセル内部に電子・正孔対が発生しても、トンネル膜が
電子と正孔のそれぞれの流れに対してストッパーとなる
ためにセル内のポテンシャルを変化させることはない。
これにより、理論的には不揮発メモリとして動作させる
ことができるものである。
【0050】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。 (1) 情報電圧をそのゲートに保持するMOSFET
と、上記情報電圧を上記MOSFETのゲートに与える
書き込み用トランジスタと、上記MOSFETと直列形
態に接続された読み出し用トランジスタとを含むメモリ
セルの複数と、上記書き込み用トランジスタをアドレス
信号に従ってスイッチ制御する書き込み用ワード線の複
数と、上記読み出し用トランジスタをアドレス信号に従
ってスイッチ制御する読み出し用ワード線の複数と、上
記書き込み用ワード線及び読み出し用ワード線と直交す
る方向に配置されたビット線の複数とでメモリアレイを
構成し、上記ビット線にプリチャージ回路によりプリチ
ャージ電圧を与え、上記情報電圧に対応して上記MOS
FETがオフ状態のときに上記プリチャージレベルに対
応した第1レベルと、上記メモリセルのMOSFETが
オン状態のときには読み出し用トランジスタとにより形
成された電流経路により上記第1レベルとは異なる第2
レベルとをビット線に出力させ、かかるビット線に読み
出された信号を受けて第1のタイミングで動作する第1
の増幅回路と、上記第1のタイミングより遅れた第2の
タイミングで動作し、上記第1の増幅回路の出力信号を
増幅して上記第1の増幅回路の入力に帰還させて上記読
み出し信号の情報保持動作を行う第2の増幅回路とでセ
ンスすることにより、高速でしかもメモリセルの情報を
増幅した電圧をビット線に与えることができるから再書
き込みが容易で、使い勝手のよい半導体記憶装置を得る
ことができるという効果が得られる。
【0051】(2) 情報電圧をそのゲートに保持する
MOSFETと、上記情報電圧を上記MOSFETのゲ
ートに与える書き込み用トランジスタと、上記MOSF
ETと直列形態に接続された読み出し用トランジスタと
を含むメモリセルの複数と、上記書き込み用トランジス
タと読み出し用トランジスタをアドレス信号に従ってス
イッチ制御するワード線の複数と、上記ワード線と直交
する方向に配置され、上記書き込み用トランジスタに対
応して設けられた書き込み用ビット線の複数と、上記ワ
ード線と直交する方向に配置され、上記読み出し用トラ
ンジスタに対応して設けられた読み出し用ビット線の複
数とでメモリアレイを構成し、上記書き込み用ビット線
及び読み出し用ビット線のそれぞれに所定のプリチャー
ジ電圧を与えるプリチャージ回路を設け、上記読み出し
用ビット線において情報電圧に対応して上記MOSFE
Tがオフ状態のときに上記プリチャージレベルに対応し
た第1レベルとされ、上記メモリセルのMOSFETが
オン状態のときには読み出し用トランジスタとにより形
成された電流経路により上記第1レベルとは異なる第2
レベルとし、その増幅信号を上記書き込み用ビット線に
伝える第1の増幅回路と、それより遅れたタイミングで
動作し、上記第1の増幅回路の出力信号を増幅して上記
第1の増幅回路の入力に帰還させて上記読み出し信号の
情報保持動作を行う第2の増幅回路でセンスすることに
より、高速でしかもメモリセルの情報を増幅した電圧を
ビット線に与えることができるから再書き込みが容易
で、使い勝手のよい半導体記憶装置を得ることができる
という効果が得られる。
【0052】(3) 上記に加えて、上記読み出し用ト
ランジスタをMOSFETにより構成し、上記書き込み
用トランジスタをPLEDトランジスタを含むバリヤ絶
縁膜の構造とし、上記PLEDトランジスタを含むバリ
ヤ絶縁膜の構造を持つ書き込みトランジスタを上記MO
SFETのゲート電極上において、かかるゲート電極の
面に向かう縦方向の電流経路を持つように形成すること
により、小面積で大記憶容量のメモリ回路を実現できる
という効果が得られる。
【0053】(4) 上記に加えて、上記MOSFET
と読み出し用トランジスタを構成するMOSFETのゲ
ート電極とを一対のソース、ドレイン拡散層の間に並ん
で設ける構成とすることにより、等価的には1つのMO
SFETと1つのPLEDトランジスタで構成でき、小
面積で大記憶容量のメモリ回路を実現できるという効果
が得られる。
【0054】(5) 上記に加えて、第1増幅回路と第
2増幅回路とをPチャンネル型MOSFETとNチャン
ネル型MOSFETからなるCMOSインバータ回路と
し、上記第1のタイミングに対応して第1増幅回路を構
成するPチャンネル型MOSFETのソースと、Nチャ
ンネル型MOSFETのソースのそれぞれに動作電圧が
与えられ、上記第2のタイミングに対応して第2増幅回
路を構成するPチャンネル型MOSFETのソースと、
Nチャンネル型MOSFETのソースのそれぞれに動作
電圧が与えることにより、高速で安定的に動作するセン
スアンプを得ることができるという効果が得られる。
【0055】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、セン
スアンプは、クロックドインバータ回路を用いて構成す
るものであってもよい。図1の実施例では、読み出し信
号が得られるビット線に対応した一方のクロックドイン
バータ回路を先に動作させ、その後に遅れて他方のクロ
ックドインバータ回路を動作させればよい。図3の実施
例では、常に読み出し用ビット線RBLに読み出し信号
が得られるから、CMOSインバータ回路を用い、帰還
用にクロックドインバータ回路を用いてCMOSインバ
ータ回路の増幅信号が得られた後に動作状態にすればよ
い。
【0056】メモリセルのアドレス選択回路や入出力イ
ンターフェイス回路及び制御回路は、公知のダイナミッ
ク型RAM、シンクロナスDRAMあるいはDDR構成
のシンクロナスDRAM等のような汎用メモリ回路と同
等のものを用いることができる。この発明に用いられる
メモリセルは、PLEDトランジスタを代表とするよう
なバリヤ絶縁膜の構造を持つトランジスタのようにpn
接合のようなリーク電流経路を持たないスイッチ素子を
利用するものであればよい。この発明は、上記のような
バリア絶縁膜の構造を持つトランジスタを用い、リフレ
ッシュ動作を行うようにしたものに広く利用することが
できる。
【0057】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。書き込み用トランジスタを介して情報
電圧がゲートに与えられたMOSFET及びそれと直列
形態に接続された読み出し用トランジスタを含むメモリ
セルの複数を、書き込み用ワード線の複数と、読み出し
用ワード線の複数と、それと直交する方向に配置された
ビット線の複数との交点にそれぞれ設け、情報電圧に対
応して上記MOSFETがオフ状態のときに上記プリチ
ャージレベルに対応した第1レベルをビット線に読み出
し、上記メモリセルのMOSFETがオン状態のときに
は読み出し用トランジスタとにより形成された電流経路
により上記第1レベルとは異なる第2レベルをビット線
に読み出し、かかる2通りの信号を第1のタイミングで
動作する第1の増幅回路と、上記第1のタイミングより
遅れた第2のタイミングで動作し、上記第1の増幅回路
の出力信号を増幅して上記第1の増幅回路の入力に帰還
させて上記読み出し信号の情報保持動作を行う第2の増
幅回路からなるセンス回路でセンスすることにより、高
速でしかもメモリセルの情報を増幅した電圧をビット線
に与えることができるから再書き込みが容易で、使い勝
手のよい半導体記憶装置を得ることができる。
【0058】情報電圧をそのゲートに保持するMOSF
ETと、上記MOSFETのゲートに情報電圧を与える
書き込み用トランジスタと、上記MOSFETと直列形
態に接続された読み出し用トランジスタとを含むメモリ
セルの複数が、アドレス信号に従ってスイッチ制御する
ワード線の複数と、上記ワード線と直交する方向に配置
され、上記書き込み用トランジスタに対応して設けられ
た書き込み用ビット線の複数と、上記読み出し用トラン
ジスタに対応して設けられた読み出し用ビット線の複数
との交点に設けられてメモリアレイが構成され、情報電
圧に対応して上記MOSFETがオフ状態のときに上記
プリチャージレベルに対応した第1レベルと、上記MO
SFETがオン状態のときには読み出し用トランジスタ
とにより形成された電流経路により上記第1レベルとは
異なる第2レベルを読み出し用ビット線に出力させ、そ
の信号を上記書き込み用ビット線に伝える第1の増幅回
路と、それより遅れたタイミングで動作し、上記第1の
増幅回路の出力信号を増幅して上記第1の増幅回路の入
力に帰還させて上記読み出し信号の情報保持動作を行う
第2の増幅回路でセンスすることにより、高速でしかも
メモリセルの情報を増幅した電圧をビット線に与えるこ
とができるから再書き込みが容易で、使い勝手のよい半
導体記憶装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る半導体記憶装置のメモリアレイ
とその周辺回路の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1のメモリセルの読み出し動作、再書き込み
動作及び反転書き込み動作の一例を説明するためのタイ
ミング図である。
【図3】この発明に係る半導体記憶装置のメモリアレイ
とその周辺回路の他の一実施例を示す回路図である。
【図4】図3のメモリセルの読み出し動作、再書き込み
動作及び反転書き込み動作の一例を説明するためのタイ
ミング図である。
【図5】この発明に係るメモリセルの一実施例を示す概
略パターン図である。
【図6】図5におけるA−A’に対応した一実施例の断
面図である。
【図7】図5におけるB−B’に対応した一実施例の断
面図である。
【符号の説明】
WWL…書き込みワード線、RWL…読み出しワード
線、WBL…書き込みビット線、RBL…読み出しビッ
ト線、Q10…PLEDトランジスタ、Q20…センス
MOSFET、Q30…スイッチMOSFET、Q1〜
Q10…MOSFET。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報電圧をそのゲートに保持するMOS
    FETと、上記情報電圧を上記MOSFETのゲートに
    与える書き込み用トランジスタと、上記MOSFETと
    直列形態に接続された読み出し用トランジスタとを含む
    メモリセルの複数と、 上記書き込み用トランジスタをアドレス信号に従ってス
    イッチ制御する書き込み用ワード線の複数と、 上記読み出し用トランジスタをアドレス信号に従ってス
    イッチ制御する読み出し用ワード線の複数と、 上記書き込み用ワード線及び読み出し用ワード線と直交
    する方向に配置されたビット線の複数と、 上記ビット線にプリチャージ電圧を与えるプリチャージ
    回路と、 上記ビット線に読み出されたメモリセルの信号を受けて
    第1のタイミングで動作する第1の増幅回路と、上記第
    1のタイミングより遅れた第2のタイミングで動作し、
    上記第1の増幅回路の出力信号を増幅して上記第1の増
    幅回路の入力に帰還させて上記読み出し信号の情報保持
    動作を行う第2の増幅回路とを備え、 上記メモリセルから上記ビット線に読み出される信号
    は、上記情報電圧に対応して上記MOSFETがオフ状
    態のときに上記プリチャージレベルに対応した第1レベ
    ルとされ、上記メモリセルのMOSFETがオン状態の
    ときには読み出し用トランジスタとにより形成された電
    流経路により上記第1レベルとは異なる第2レベルにさ
    れるものであることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 情報電圧をそのゲートに保持するMOS
    FETと、上記情報電圧を上記MOSFETのゲートに
    与える書き込み用トランジスタと、上記MOSFETと
    直列形態に接続された読み出し用トランジスタとを含む
    メモリセルの複数と、 上記上記書き込み用トランジスタと読み出し用トランジ
    スタをアドレス信号に従ってスイッチ制御するワード線
    の複数と、 上記ワード線と直交する方向に配置され、上記書き込み
    用トランジスタに対応して設けられた書き込み用ビット
    線の複数と、 上記ワード線と直交する方向に配置され、上記読み出し
    用トランジスタに対応して設けられた読み出し用ビット
    線の複数と、 上記書き込み用ビット線及び読み出し用ビット線のそれ
    ぞれに所定のプリチャージ電圧を与えるプリチャージ回
    路と、 上記読み出しビット線に読み出されたメモリセルの信号
    を増幅して上記書き込み用ビット線に伝える第1の増幅
    回路と、上記第1の増幅回路の増幅出力より遅れたタイ
    ミングで動作し、上記第1の増幅回路の出力信号を増幅
    して上記第1の増幅回路の入力に帰還させて上記読み出
    し信号の情報保持動作を行う第2の増幅回路とを備え、 上記メモリセルから上記読み出し用ビット線に読み出さ
    れる信号は、上記情報電圧に対応して上記MOSFET
    がオフ状態のときに上記プリチャージレベルに対応した
    第1レベルとされ、上記メモリセルのMOSFETがオ
    ン状態のときには読み出し用トランジスタとにより形成
    された電流経路により上記第1レベルとは異なる第2レ
    ベルにされるものであることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記読み出し用トランジスタは、MOSFETにより構
    成され、 上記書き込み用トランジスタは、PLEDトランジスタ
    を含むバリヤ絶縁膜の構造からなり、 上記PLEDトランジスタを含むバリヤ絶縁膜の構造を
    持つ書き込みトランジスタは、上記MOSFETのゲー
    ト電極上において、かかるゲート電極の面に向かう縦方
    向の電流経路を持つように形成されてなることを特徴と
    する半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記MOSFETと読み出し用トランジスタを構成する
    MOSFETのゲート電極は、一対のソース、ドレイン
    拡散層の間に並んで設けられるものであることを特徴と
    する半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、 上記第1増幅回路と第2増幅回路は、Pチャンネル型M
    OSFETとNチャンネル型MOSFETからなるCM
    OSインバータ回路であり、 上記第1のタイミングに対応して第1増幅回路を構成す
    るPチャンネル型MOSFETのソースと、Nチャンネ
    ル型MOSFETのソースのそれぞれに動作電圧が与え
    られ、 上記第2のタイミングに対応して第2増幅回路を構成す
    るPチャンネル型MOSFETのソースと、Nチャンネ
    ル型MOSFETのソースのそれぞれに動作電圧が与え
    られるものであることを特徴とする半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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