JP2001257348A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
を抑制してIGBT素子の大電流化を図ることができる
半導体装置を提供する。 【解決手段】IGBTにおいて、P+ 型シリコン基板1
の上にN+ 型シリコン層2を介してN- 型エピタキシャ
ル層3が形成され、エピタキシャル層3の表層部にP型
不純物拡散領域4およびN+ 型不純物拡散領域5が形成
されている。チップ内でのIGBTの形成領域Z1とは
異なるLDMOSの領域Z2において、エピタキシャル
層3の表層部にP型ウエル領域13およびN+ 型不純物
拡散領域14,15が形成されている。N+ 型シリコン
層2は、ラテラル素子の形成領域Z2においては全面に
形成されるとともに、IGBTの形成領域Z1において
は選択的に形成されている。
Description
特に、ワンチップ内に電力用の絶縁ゲート形バイポーラ
トランジスタと、保護回路やゲート駆動回路等を構成す
るラテラル素子を形成した半導体装置に関するものであ
る。
ト形バイポーラトランジスタ(以下、IGBTと略す)
100に対しゲート駆動回路101と保護回路102を
接続した回路構成とする場合、ワンチップに集積化する
ことが行われている。この半導体装置の断面構造の一例
を図19に示す。図19には、IGBTとラテラル素子
(具体的には、LDMOSトランジスタ)の配置を示
し、このラテラル素子にてゲート駆動回路101や保護
回路102を構成するものである。詳しくは、P+基板
110の上にはN+ 層111およびN- 層112が積層
されている。IGBT部においてN- 層112の表層部
にはP領域113およびN+ 領域114が形成されると
ともに、N- 層112の上にはゲート酸化膜115を介
してゲート電極116が形成されている。一方、IGB
T部以外のN- 層112においてP型ウエル領域117
が形成され、そのP型ウエル領域117の表層部にはN
+ 領域118,119が形成されるとともに、P型ウエ
ル領域117の上にはゲート酸化膜120を介してゲー
ト電極121が形成されている。また、ソース電極12
2がN+ 領域118と、ドレイン電極123がN+ 領域
119と、電極124がP型ウエル領域117とそれぞ
れ接続され、電極124(P型ウエル領域117)はI
GBTのエミッタ電極125と接続されている。
域118,119とP型ウエル領域117とN層11
1,112とP+ 基板110にて寄生サイリスタ200
が形成される。また、IGBT領域においては、N+ 領
域114とP領域113とN層111,112とP+ 基
板110にて寄生サイリスタ201が形成される。そし
て、ラテラル素子部に形成される寄生サイリスタ200
は、IGBT領域に形成される寄生サイリスタ201よ
り動作しやすい。
4とP領域113が共通の電極125で接続されている
ためN+ 領域114の下のP領域113からP領域11
3のコンタクトまでの距離が短く、寄生サイリスタ20
1は動作しにくい。しかし、ラテラル素子部はN+ 領域
118,119の電極122,123とP型ウエル領域
117の電極124は独立しており、N+ 領域118,
119の下のP型ウエル領域117からP領域117の
コンタクトまで離れているので、動作時にN+領域11
8,119の下のP型ウエル領域117の電位が上昇し
やすく寄生サイリスタ200が動作しやすい。
素子部がIGBT動作時に破壊されやすいという問題が
あった。つまり、バルク内に電力用IGBTの他に保護
回路・ゲート駆動回路構成用ラテラル素子を形成した半
導体装置においてラテラル素子部での寄生サイリスタが
オンしやすくなり、IGBT電流値を上げられないとい
う問題があった。
景の下になされたものであり、その目的はラテラル素子
部における寄生サイリスタの動作を抑制してIGBT素
子の大電流化を図ることができる半導体装置を提供する
ことにある。
は、第2の半導体層を、ラテラル素子の形成領域におい
ては全面に形成するとともに、IGBTの形成領域にお
いては選択的に形成したことを特徴としている。よっ
て、ラテラル素子の形成領域においては第1の半導体層
(例えばP+ シリコン基板)から第3の半導体層(N-
ドリフト層)へのホールの注入がIGBT素子領域より
少なくなる。これにより、IGBT動作時にラテラル素
子部での第4の不純物拡散領域の下の第3の不純物拡散
領域の電位が上昇しにくくなる。その結果、ラテラル素
子部における寄生サイリスタの動作が抑えられ、IGB
T素子の大電流化を図ることができる。
を、ラテラル素子の形成領域においてはIGBTの形成
領域よりも高濃度にしたことを特徴としている。よっ
て、ラテラル素子の形成領域においては第1の半導体層
(例えばP+ シリコン基板)から第3の半導体層(N-
ドリフト層)へのホールの注入がIGBT素子領域より
少なくなる。これにより、IGBT動作時にラテラル素
子部での第4の不純物拡散領域の下の第3の不純物拡散
領域の電位が上昇しにくくなる。その結果、ラテラル素
子部における寄生サイリスタの動作が抑えられ、IGB
T素子の大電流化を図ることができる。
を、ラテラル素子の形成領域においてはIGBTの形成
領域よりも厚くしたことを特徴としている。よって、ラ
テラル素子の形成領域においては第1の半導体層(例え
ばP+ シリコン基板)から第3の半導体層(N- ドリフ
ト層)へのホールの注入がIGBT素子領域より少なく
なる。これにより、IGBT動作時にラテラル素子部で
の第4の不純物拡散領域の下の第3の不純物拡散領域の
電位が上昇しにくくなる。その結果、ラテラル素子部に
おける寄生サイリスタの動作が抑えられ、IGBT素子
の大電流化を図ることができる。
方法として、請求項9に記載のように、第1導電型の第
1の半導体層となる半導体基板の表層部に、ラテラル素
子の形成領域においては第2の半導体層を全面に形成す
るとともに、IGBTの形成領域においては第2の半導
体層を選択的に形成し、引き続き、半導体基板の上にエ
ピタキシャル成長法により第2導電型の第3の半導体層
を形成すると、実用上好ましいものとなる。
方法として、請求項10に記載のように、第1導電型の
第1の半導体層となる半導体基板の表層部に、ラテラル
素子の形成領域においてはIGBTの形成領域よりも高
濃度な第2の半導体層を形成し、引き続き、半導体基板
の上にエピタキシャル成長法により第2導電型の第3の
半導体層を形成すると、実用上好ましいものとなる。
方法として、請求項11に記載のように、第1導電型の
第1の半導体層となる半導体基板の表層部に、ラテラル
素子の形成領域においてはIGBTの形成領域よりも厚
くした第2の半導体層を形成し、引き続き、半導体基板
の上にエピタキシャル成長法により第2導電型の第3の
半導体層を形成すると、実用上好ましいものとなる。
発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。
の縦断面を示す。回路構成は、図18と同様である。詳
しくは、図18において、ワンチップ内にIGBT10
0とゲート駆動回路101と保護回路102が形成さ
れ、ゲート駆動回路101はLDMOSトランジスタを
有し、保護回路102はツェナーダイオードDz と抵抗
Rよりなる。チップの端子(IGBTのコレクタ端子)
P1にはアクチュエータ150が接続されるとともに、
チップの端子(IGBTのエミッタ端子)P2はアース
される。IGBTのゲート・コレクタ端子間には、保護
回路102のツェナーダイオードDz が接続され、ま
た、IGBT100のゲート端子には抵抗Rを介してゲ
ート駆動回路101のLDMOSトランジスタが接続さ
れている。チップの端子(LDMOSトランジスタのゲ
ート端子)P3からアクチュエータの駆動信号を入力す
る。この駆動信号によりゲート駆動回路101のLDM
OSトランジスタがオンすると、IGBT100のゲー
ト電位が高くなり、IGBT100がオンする。これに
より、アクチュエータ150に通電電流が流れる。一
方、IGBT100のコレクタ端子側からサージ電圧が
印加されると、保護回路102のツェナーダイオードD
z がターンオンしてIGBT100のゲート電位が高く
なり、IGBT100がオンする。これにより、サージ
がグランド側に放電され、IGBT100が保護され
る。
てサージ保護用の回路を示したが、サージ保護回路では
なく熱からIGBTを保護するための回路であってもよ
い。図3には、チップの平面図を示す。チップの外周部
が外周耐圧部Z4となり、この外周耐圧部Z4にはガー
ドリング等が形成されている。また、外周耐圧部Z4の
内方において保護回路・ゲート駆動回路領域Z2および
IGBT素子領域Z1が形成されている。さらに、保護
回路・ゲート駆動回路領域Z2においてはゲートパッド
部Z3が形成されている。
路のLDMOSトランジスタ(ラテラル素子)の断面構
造を示す。P+ 型シリコン基板(第1導電型の第1の半
導体層)1の上にはN+ 型埋め込みシリコン層(第2導
電型の第2の半導体層)2を介してN- 型エピタキシャ
ル層(低濃度な第2導電型の第3の半導体層)3が形成
されている。
いて、N- 型エピタキシャル層3の表層部にはP型不純
物拡散領域(第1導電型の第1の不純物拡散領域)4が
選択的に形成され、そのP型不純物拡散領域4の表層部
にはN+ 型不純物拡散領域(第2導電型の第2の不純物
拡散領域)5が選択的に形成されている。また、N-型
エピタキシャル層3の上にはゲート酸化膜6を介してポ
リシリコンゲート電極7が形成されている。つまり、P
型不純物拡散領域4をチャネル領域としてこのチャネル
領域上にゲート酸化膜6を介してゲート電極7が形成さ
れている。ポリシリコンゲート電極7は酸化膜8にて被
覆されている。また、N- 型エピタキシャル層3の上に
はLOCOS酸化膜9が形成されている。さらに、酸化
膜9及び8の上にはアルミ膜よりなるエミッタ電極10
が形成され、エミッタ電極10はコンタクトホール(開
口部)11を通してP型不純物拡散領域4及びN+ 型不
純物拡散領域5と接触している。また、P+ 型シリコン
基板1の裏面(下面)にはコレクタ電極12が形成され
ている。
形成領域)Z1とは異なる領域Z2において、N- 型エ
ピタキシャル層3の表層部にはP型ウエル領域(第1導
電型の第3の不純物拡散領域)13が形成されている。
P型ウエル領域13の表層部にはN+ 型不純物拡散領域
(第2導電型の第4の不純物拡散領域)14,15が選
択的に形成されている。P型ウエル領域13の上にはゲ
ート酸化膜16を介してポリシリコンゲート電極17が
形成され、ポリシリコンゲート電極17は酸化膜18に
て被覆されている。また、P型ウエル領域13の上には
LOCOS酸化膜9が形成されている。さらに、酸化膜
9及び18の上にはアルミ膜よりなるソース電極19お
よびドレイン電極20が形成され、ソース電極19およ
びドレイン電極20はコンタクトホール(開口部)2
1,22を通してN+ 型不純物拡散領域14,15とそ
れぞれ接触している。また、LOCOS酸化膜9の上に
はアルミ膜よりなる電極23が形成され、電極23はコ
ンタクトホール(開口部)24を通してP型ウエル領域
13と接触している。電極23(P型ウエル領域13)
はIGBTのエミッタ電極10と接続されている。アル
ミ電極23は余剰キャリア抜き取り部として機能する。
(ラテラル素子形成領域)Z2において、N+ 型不純物
拡散領域14,15とP型ウエル領域13とN型シリコ
ン層3,2とP+ 型シリコン基板1にて寄生サイリスタ
200が形成される。また、IGBT形成領域Z1にお
いては、N+ 型不純物拡散領域5とP型不純物拡散領域
4とN型シリコン層3,2とP+ 型シリコン基板1にて
寄生サイリスタ201が形成される。
とエピタキシャル層3との間に配置されるN+ 型埋め込
みシリコン層2は、以下のような特徴的構成となってい
る。ラテラル素子部(ラテラル素子形成領域)Z2にお
いては、全面にN+ 型埋め込みシリコン層30が形成さ
れている。また、IGBTの形成領域Z1においては、
N+ 型埋め込みシリコン層31が選択的に形成されてい
る。詳しくは、図1のA−A線での平面図(バッファ層
に相当する埋め込み層2の平面パターン)を図2に示
す。この図2から分かるように、IGBTの形成領域Z
1では四角形状のN+ 型埋め込み層の無い領域32(図
1参照)を多数有する。また、チップ全体で見るなら
ば、図4に示すように、IGBTの形成領域Z2におい
てN+ 型埋め込み層の無い領域32(図1参照)が多数
形成されている。さらに、図2において、IGBT素子
領域の全体の30%の面積が埋め込み層となるように領
域32が形成されている。なお、埋め込み層30,31
の濃度は5×1018cm-3、厚さは6μm程度である。
におけるバッファ層に相当する埋め込み拡散層30の面
積を、IGBT素子領域Z1の埋め込み拡散層31の面
積より大きくすることで、ラテラル素子の形成領域Z2
においてはP+ 型シリコン基板1からN- ドリフト層3
へのホールの注入がIGBT素子領域Z1より少なくな
る。これにより、IGBT動作時にラテラル素子部での
N+ 型不純物拡散領域14,15の下のP型ウエル領域
13の電位が上昇しにくくなる。その結果、ラテラル素
子部における寄生サイリスタの動作が抑えられ、IGB
T素子の大電流化を図ることができる。
素子部とそれ以外の領域で異なるものとすることによ
り、IGBT素子以外の領域ではP+ 型シリコン基板1
からN - 層(ドリフト層)3へのホールの注入を抑える
ことができる。これにより、IGBT素子の大電流化を
図ることができる。
寄生サイリスタをオンさせにくくできることにより、例
えば、サージ破壊耐量が上昇する。また、キャリア注入
が抑制されることによりLDMOSの高速化が図られ
る。
〜図10及び図1を用いて説明する。まず、図5に示す
ように、P+ 型シリコン基板(半導体基板)1を用意
し、その表層部にN+ 型シリコン層30,31を形成す
る。このとき、ラテラル素子部(ラテラル素子形成領
域)Z2にはN+ 型シリコン層(第2の半導体層)30
を全面に形成し、IGBT部(IGBT形成領域)Z1
においてはN+ 型シリコン層(第2の半導体層)31を
選択的に形成する。
ル成長法によりP+ 型シリコン基板1の上にN- 型エピ
タキシャル層3を形成する。さらに、図7に示すよう
に、ラテラル素子形成領域Z2におけるN- 型エピタキ
シャル層3の表層部にP型ウエル領域13を形成する。
引き続き、図8に示すように、N- 型エピタキシャル層
3の上の所定領域にLOCOS酸化膜9を形成する。
キシャル層3の上にゲート酸化膜6,16およびその上
にポリシリコンゲート電極7,17を形成し、さらに酸
化膜8,18を形成する。さらに、図10に示すよう
に、ポリシリコンゲート電極7,17をマスクしたイオ
ン注入によりP型不純物拡散領域4およびN+ 型不純物
拡散領域5,14,15を形成する。その後、図1に示
すように、各電極10,19,20,23及び12を形
成する。
型エピタキシャル層3(第3の半導体層)の表面におい
て、IGBT形成領域Z1とラテラル素子形成領域Z2
とで段差40が設けられており、その段差40は25n
m以上の高さとなっている。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態の形態との相違点を中心に説明する。
ける半導体装置の縦断面を示す。図12に示すごとく、
本実施の形態においては、基板1とエピタキシャル層3
との間に配置されるN+ 型埋め込みシリコン層50は、
以下のような特徴的構成となっている。
おいては、高濃度なN+ 型埋め込みシリコン層51が形
成されている。また、IGBTの形成領域Z1において
は、低濃度なN+ 型埋め込みシリコン層52が形成され
ている。つまり、N+ 型埋め込みシリコン層50の不純
物濃度を、ラテラル素子形成領域Z2においてはIGB
T形成領域Z1よりも高濃度にしている。
のバッファ層に相当する埋め込み拡散層50の濃度をI
GBT素子領域Z1の埋め込み拡散層の濃度より濃くす
ることで、ラテラル素子の形成領域Z2においてはP+
型シリコン基板1からN- ドリフト層3へのホールの注
入がIGBT素子領域Z1より少なくなる。これによ
り、IGBT動作時にラテラル素子部でのN+ 型不純物
拡散領域14,15の下のP型ウエル領域13の電位が
上昇しにくくなる。その結果、ラテラル素子部における
寄生サイリスタの動作が抑えられ、IGBT素子の大電
流化を図ることができる。
る。まず、図13に示すように、P+ 型シリコン基板
(半導体基板)1を用意し、その表層部にN+ 型シリコ
ン層51,52を形成する。このとき、トランジスタ部
(ラテラル素子形成領域)Z2では高濃度で形成し、I
GBT部(IGBT形成領域)Z1においては低濃度で
形成する。つまり、ラテラル素子形成領域Z2において
はIGBT形成領域Z1よりも高濃度なN+ 型シリコン
層51,52を形成する。このとき、ドーパントの種類
を変える。例えば、ラテラル素子形成領域Z2ではリン
(P)を用い、IGBT形成領域Z1においては砒素
(As)を用いる。このように、N+ 型埋め込みシリコ
ン層50のN型ドーパントは少なくとも2種類で構成す
るとよい。
ャル成長法によりP+ 型シリコン基板1の上にN- 型エ
ピタキシャル層3を形成する。以下は、図7〜図10と
同じなのでその説明は省略する。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を、第1
の実施の形態の形態との相違点を中心に説明する。
ける半導体装置の縦断面を示す。図15に示すごとく、
本実施の形態においては、基板1とエピタキシャル層3
との間に配置されるN+ 型埋め込みシリコン層60は、
以下のような特徴的構成となっている。
ては、厚いN+ 型埋め込みシリコン層61が形成されて
いる。また、IGBTの形成領域においては、薄いN+
型埋め込みシリコン層62が形成されている。つまり、
埋め込みシリコン層60の厚さを、ラテラル素子形成領
域Z2においてはIGBT形成領域Z1よりも厚くして
いる。
のバッファ層に相当する埋め込み拡散層61の厚さt2
を、IGBT素子領域Z1の埋め込み拡散層62の厚さ
t1より厚くすることで、ラテラル素子の形成領域Z2
においてはP+ 型シリコン基板1からN- ドリフト層3
へのホールの注入がIGBT素子領域Z1より少なくな
る。これにより、IGBT動作時にラテラル素子部での
N+ 型不純物拡散領域14,15の下のP型ウエル領域
13の電位が上昇しにくくなる。その結果、ラテラル素
子部における寄生サイリスタの動作が抑えられ、IGB
T素子の大電流化を図ることができる。
る。まず、図16に示すように、P+ 型シリコン基板
(半導体基板)1を用意し、その表層部にN+ 型シリコ
ン層61,62を形成する。このとき、ラテラル素子部
(ラテラル素子形成領域)Z2では厚く形成し、IGB
T部(IGBT形成領域)Z1においては薄く形成す
る。つまり、ラテラル素子形成領域Z2においてはIG
BT形成領域Z1よりも厚くしたN+ 型シリコン層6
1,62を形成する。このとき、ドーパントの種類を変
える。例えば、ラテラル素子形成領域Z2ではリン
(P)を用い、IGBT形成領域Z1においては砒素
(As)を用いる。このように、N+ 型埋め込みシリコ
ン層60におけるN型のドーパントを少なくとも2種類
で構成するとよい。この際、N型ドーパントとして、拡
散係数の大きいドーパントであるリン(P)をラテラル
素子の形成領域Z2のみに形成するとよい。
ャル成長法によりP+ 型シリコン基板1の上にN- 型エ
ピタキシャル層3を形成する。以下は、図7〜図10と
同じなのでその説明は省略する。
素子としてLDMOSを挙げて説明してきたが、他にも
バイポーラトランジスタやバルクダイオードをラテラル
素子として用いる場合にも有用である。
図11に示したように段差を形成してもよい。
図。
プレイアウト図。
置の縦断面図。
面図。
面図。
面図。
層、3…N- 型エピタキシャル層、4…P型不純物拡散
領域、5…N+ 型不純物拡散領域、6…ゲート酸化膜、
7…ポリシリコンゲート電極、10…エミッタ電極、1
2…コレクタ電極、13…P型ウエル領域、14,15
…N+ 型不純物拡散領域、16…ゲート酸化膜、17…
ポリシリコンゲート電極、19…ソース電極、20…ド
レイン電極、30,31…N+ 型埋め込みシリコン層、
50,51,52…N+ 型埋め込みシリコン層、60,
61,62…N+ 型埋め込みシリコン層。
Claims (11)
- 【請求項1】 第1導電型の第1の半導体層(1)の上
に、第2導電型の第2の半導体層(2)を介して当該半
導体層(2)よりも低濃度な第2導電型の第3の半導体
層(3)が形成され、当該第3の半導体層(3)の表層
部に第1導電型の第1の不純物拡散領域(4)が選択的
に形成されるとともに、第1の不純物拡散領域(4)の
表層部に第2導電型の第2の不純物拡散領域(5)が選
択的に形成され、第1の不純物拡散領域(4)をチャネ
ル領域としてこのチャネル領域上にゲート酸化膜(6)
を介してゲート電極(7)が形成されたIGBTと、 チップ内での前記IGBTの形成領域(Z1)とは異な
る領域(Z2)において、少なくとも、前記第3の半導
体層(3)の表層部に前記IGBTのエミッタ電極と接
続される第1導電型の第3の不純物拡散領域(13)が
形成されるとともに、第3の不純物拡散領域(13)の
表層部に第2導電型の第4の不純物拡散領域(14,1
5)が選択的に形成されたラテラル素子と、を備えた半
導体装置であって、 前記第2の半導体層(2)を、前記ラテラル素子の形成
領域(Z2)においては全面に形成するとともに、IG
BTの形成領域(Z1)においては選択的に形成したこ
とを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 第1導電型の第1の半導体層(1)の上
に、第2導電型の第2の半導体層(50)を介して当該
半導体層(50)よりも低濃度な第2導電型の第3の半
導体層(3)が形成され、当該第3の半導体層(3)の
表層部に第1導電型の第1の不純物拡散領域(4)が選
択的に形成されるとともに、第1の不純物拡散領域
(4)の表層部に第2導電型の第2の不純物拡散領域
(5)が選択的に形成され、第1の不純物拡散領域
(4)をチャネル領域としてこのチャネル領域上にゲー
ト酸化膜(6)を介してゲート電極(7)が形成された
IGBTと、 チップ内での前記IGBTの形成領域(Z1)とは異な
る領域(Z2)において、少なくとも、前記第3の半導
体層(3)の表層部に前記IGBTのエミッタ電極と接
続される第1導電型の第3の不純物拡散領域(13)が
形成されるとともに、第3の不純物拡散領域(13)の
表層部に第2導電型の第4の不純物拡散領域(14,1
5)が選択的に形成されたラテラル素子と、を備えた半
導体装置であって、 前記第2の半導体層(50)の不純物濃度を、前記ラテ
ラル素子の形成領域(Z2)においてはIGBTの形成
領域(Z1)よりも高濃度にしたことを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項3】 第1導電型の第1の半導体層(1)の上
に、第2導電型の第2の半導体層(60)を介して当該
半導体層(60)よりも低濃度な第2導電型の第3の半
導体層(3)が形成され、当該第3の半導体層(3)の
表層部に第1導電型の第1の不純物拡散領域(4)が選
択的に形成されるとともに、第1の不純物拡散領域
(4)の表層部に第2導電型の第2の不純物拡散領域
(5)が選択的に形成され、第1の不純物拡散領域
(4)をチャネル領域としてこのチャネル領域上にゲー
ト酸化膜(6)を介してゲート電極(7)が形成された
IGBTと、 チップ内での前記IGBTの形成領域(Z1)とは異な
る領域(Z2)において、少なくとも、前記第3の半導
体層(3)の表層部に前記IGBTのエミッタ電極と接
続される第1導電型の第3の不純物拡散領域(13)が
形成されるとともに、第3の不純物拡散領域(13)の
表層部に第2導電型の第4の不純物拡散領域(14,1
5)が選択的に形成されたラテラル素子と、を備えた半
導体装置であって、 前記第2の半導体層(60)の厚さを、前記ラテラル素
子の形成領域(Z2)においてはIGBTの形成領域
(Z1)よりも厚くしたことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載の半導体装置において、 前記第2の半導体層(50)における第2導電型のドー
パントは少なくとも2種類で構成されたものであること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】 請求項3に記載の半導体装置において、 前記第2の半導体層(60)における第2導電型のドー
パントは少なくとも2種類で構成されたものであること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の半導体装置において、 第2導電型の拡散係数の大きいドーパントを、ラテラル
素子の形成領域(Z2)のみに形成したことを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の半
導体装置において、前記第3の半導体層(3)の表面
に、IGBTの形成領域(Z1)とラテラル素子の形成
領域(Z2)とで段差(40)を設けたことを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の半導体装置において、 前記段差(40)は25nm以上としたことを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項9】 第1導電型の第1の半導体層(1)の上
に、第2導電型の第2の半導体層(2)を介して当該半
導体層(2)よりも低濃度な第2導電型の第3の半導体
層(3)が形成され、当該第3の半導体層(3)の表層
部に第1導電型の第1の不純物拡散領域(4)が選択的
に形成されるとともに、第1の不純物拡散領域(4)の
表層部に第2導電型の第2の不純物拡散領域(5)が選
択的に形成され、第1の不純物拡散領域(4)をチャネ
ル領域としてこのチャネル領域上にゲート酸化膜(6)
を介してゲート電極(7)が形成されたIGBTと、 チップ内での前記IGBTの形成領域(Z1)とは異な
る領域(Z2)において、少なくとも、前記第3の半導
体層(3)の表層部に前記IGBTのエミッタ電極と接
続される第1導電型の第3の不純物拡散領域(13)が
形成されるとともに、第3の不純物拡散領域(13)の
表層部に第2導電型の第4の不純物拡散領域(14,1
5)が選択的に形成されたラテラル素子と、を備えた半
導体装置の製造方法であって、 第1導電型の第1の半導体層となる半導体基板(1)の
表層部に、前記ラテラル素子の形成領域(Z2)におい
ては第2の半導体層(30)を全面に形成するととも
に、IGBTの形成領域(Z1)においては第2の半導
体層(31)を選択的に形成する工程と、 前記半導体基板(1)の上にエピタキシャル成長法によ
り第2導電型の第3の半導体層(3)を形成する工程
と、を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 第1導電型の第1の半導体層(1)の
上に、第2導電型の第2の半導体層(50)を介して当
該半導体層(50)よりも低濃度な第2導電型の第3の
半導体層(3)が形成され、当該第3の半導体層(3)
の表層部に第1導電型の第1の不純物拡散領域(4)が
選択的に形成されるとともに、第1の不純物拡散領域
(4)の表層部に第2導電型の第2の不純物拡散領域
(5)が選択的に形成され、第1の不純物拡散領域
(4)をチャネル領域としてこのチャネル領域上にゲー
ト酸化膜(6)を介してゲート電極(7)が形成された
IGBTと、 チップ内での前記IGBTの形成領域(Z1)とは異な
る領域(Z2)において、少なくとも、前記第3の半導
体層(3)の表層部に前記IGBTのエミッタ電極と接
続される第1導電型の第3の不純物拡散領域(13)が
形成されるとともに、第3の不純物拡散領域(13)の
表層部に第2導電型の第4の不純物拡散領域(14,1
5)が選択的に形成されたラテラル素子と、を備えた半
導体装置の製造方法であって、 第1導電型の第1の半導体層となる半導体基板(1)の
表層部に、ラテラル素子の形成領域(Z2)においては
IGBTの形成領域(Z1)よりも高濃度な第2の半導
体層(51,52)を形成する工程と、 前記半導体基板(1)の上にエピタキシャル成長法によ
り第2導電型の第3の半導体層(3)を形成する工程
と、を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 第1導電型の第1の半導体層(1)の
上に、第2導電型の第2の半導体層(60)を介して当
該半導体層(60)よりも低濃度な第2導電型の第3の
半導体層(3)が形成され、当該第3の半導体層(3)
の表層部に第1導電型の第1の不純物拡散領域(4)が
選択的に形成されるとともに、第1の不純物拡散領域
(4)の表層部に第2導電型の第2の不純物拡散領域
(5)が選択的に形成され、第1の不純物拡散領域
(4)をチャネル領域としてこのチャネル領域上にゲー
ト酸化膜(6)を介してゲート電極(7)が形成された
IGBTと、 チップ内での前記IGBTの形成領域(Z1)とは異な
る領域(Z2)において、少なくとも、前記第3の半導
体層(3)の表層部に前記IGBTのエミッタ電極と接
続される第1導電型の第3の不純物拡散領域(13)が
形成されるとともに、第3の不純物拡散領域(13)の
表層部に第2導電型の第4の不純物拡散領域(14,1
5)が選択的に形成されたラテラル素子と、を備えた半
導体装置の製造方法であって、 第1導電型の第1の半導体層となる半導体基板(1)の
表層部に、ラテラル素子の形成領域(Z2)においては
IGBTの形成領域(Z1)よりも厚くした第2の半導
体層(61,62)を形成する工程と、 前記半導体基板(1)の上にエピタキシャル成長法によ
り第2導電型の第3の半導体層(3)を形成する工程
と、を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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