JP2001156181A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001156181A
JP2001156181A JP33485999A JP33485999A JP2001156181A JP 2001156181 A JP2001156181 A JP 2001156181A JP 33485999 A JP33485999 A JP 33485999A JP 33485999 A JP33485999 A JP 33485999A JP 2001156181 A JP2001156181 A JP 2001156181A
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semiconductor
bipolar transistor
semiconductor region
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JP33485999A
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Hisanori Nojiri
尚紀 野尻
Masaya Hirose
雅也 廣瀬
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置において、入力保護回路のESD
耐圧を向上させる。 【解決手段】 それぞれ独立した導電電位となるよう
に、ウエル領域36の素子活性領域にドーピングを施し
て形成され、それぞれエミッタ領域およびコレクタ領域
として機能する第1半導体領域40および第2半導体領
域41と、第1半導体領域と第2半導体領域の間に形成
されたベース領域37とを有するバイポーラトランジス
タと、ベース領域37以外の半導体領域にゲート配線を
施して形成されたMOS型トランジスタとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部端子に接続さ
れた回路素子の静電破壊を防止するための入力保護回路
を備えた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置では、人体等に帯電した静電
気が放電する、いわゆるESD(Electrostatic Discha
rge)により、高電圧が入力ピンに印加されて内部素子
が静電破壊されることがある。この静電破壊を防止する
ために、例えば、半導体装置の信号入力用パッドから内
部素子に至るまでの間に、入力保護回路が設けられてい
る。ESDが入力ピンに印加された場合、前記入力保護
回路がESDによる電流を逃がすことによって、内部素
子がESDによって破壊されることを防いでいる。
【0003】従来の前記入力保護回路には、例えば、素
子分離領域にできる寄生バイポーラトランジスタやMO
Sトランジスタなどで構成されたものがある。
【0004】しかしながら近年、半導体装置の微細化お
よび高集積化にともなって、STI(Shallow Trench I
solation)などの新しい素子分離法が用いられ、さらに
ゲート酸化膜の膜厚が薄くなってきている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】もし、入力保護回
路を寄生バイポーラトランジスタで構成した場合、ST
I構造を有する素子分離領域を前記寄生バイポーラトラ
ンジスタのベースとしたものは、LOCOS(Local Ox
idation Of Silicon)構造を有する素子分離領域を前記
寄生バイポーラのベースとしたものと比べ、ベース距離
が大きく変わる。
【0006】図7は、LOCOS構造を有する素子分離
領域を示す断面図である。素子分離領域をベースとした
寄生バイポーラトランジスタ1では、LOCOS2の下
に位置しチャネルストップされたウエル3が、ベース距
離4を有する前記寄生バイポーラトランジスタのベース
となっており、5と6がそれぞれ寄生バイポーラトラン
ジスタ1のエミッタとコレクタとなっている。
【0007】図8は、STI構造を有する素子分離領域
を示す断面図である。素子分離領域をベースとした寄生
バイポーラトランジスタ7では、STI8の下に位置し
チャネルストップされたウエル9が、ベース距離10を
有する前記寄生バイポーラトランジスタのベースとなっ
ており、11と12はそれぞれ寄生バイポーラトランジ
スタ7のエミッタとコレクタとなっている。
【0008】LOCOS分離による寄生バイポーラトラ
ンジスタのベース距離4とSTI分離による寄生バイポ
ーラトランジスタのベース距離10とを比べると、ST
I分離のベース距離10の方が長く、バイポーラトラン
ジスタの能力が低いことがわかる。
【0009】このことから、入力保護回路を寄生バイポ
ーラトランジスタで構成した場合、素子分離領域の構造
によって静電放電の能力が大きく変化し、設計が困難に
なるという欠点がある。
【0010】また、SOI(Silicon On Isolation)技
術が導入された場合、素子分離領域下も完全に素子分離
されており、寄生バイポーラトランジスタのベースとな
る領域が構造上存在せず、寄生バイポーラトランジスタ
を形成することができないために、これを入力保護回路
として機能させることができない。
【0011】また、入力保護回路をMOSトランジスタ
で構成した場合、半導体装置の微細化にともなってゲー
ト酸化膜の膜厚が薄くなり、このことが原因でESD耐
圧の低下を招くという問題がある。
【0012】また、入力端子に前記MOSトランジスタ
の耐圧以上の電位が入力される場合、前記MOSトラン
ジスタのゲートとドレイン間、およびゲートとソース間
に、前記MOSトランジスタの耐圧以上の電圧がかから
ないようにする必要がある。
【0013】図9は、MOSトランジスタの耐圧以上の
電位が入力される場合のESD保護回路を備えた半導体
装置の一例を示す回路図である。
【0014】図9において、パッド13と入力ライン1
4との間には、MOSトランジスタの耐圧以上の電圧が
入力された場合でも破壊されない回路構成を有する入力
初段インバータ15があり、パッド13と接地電位VS
Sとの間には、入力保護回路16が接続されている。こ
の入力保護回路16は、ドレインがパッド13に接続さ
れ、ゲートが電源電位VDDに接続されているNMOS
トランジスタ17と、ソースおよびゲートがVSSに接
続されているNMOSトランジスタ18とが、それぞれ
ソースとドレインを接続して構成されている。このNM
OSトランジスタ17を設けることによって、パッド1
3すなわちNMOSトランジスタ17のドレインと、そ
のゲートすなわちVDDとの間の電位差19が、NMO
Sトランジスタの最大ドレイン−ゲート電圧(耐圧)と
なるまで、VSSを基準として、パッド13には、NM
OSトランジスタの耐圧以上の電圧を印加することがで
きる。
【0015】しかしながら、上記入力保護回路16のよ
うな保護回路では、パッド13と接地電位VSSとの間
でMOSトランジスタを2段構成にする必要があり、こ
のことが原因でESD耐圧が著しく低下するという問題
がある。
【0016】本発明は、上記の問題を解決するものであ
り、その目的は、ESD耐圧を向上させた入力保護回路
を備えた半導体装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の第1の半導体装置は、少なくともバイポー
ラトランジスタをウエル領域に形成した半導体装置であ
って、前記バイポーラトランジスタは、それぞれ独立し
た導電電位となるように、前記ウエル領域の素子活性領
域にドーピングを施して形成され、それぞれエミッタ領
域およびコレクタ領域として機能する第1半導体領域お
よび第2半導体領域と、前記第1半導体領域と前記第2
半導体領域の間に形成されたベース領域とを備え、前記
ベース領域以外の半導体領域にゲート配線を施して形成
されたMOS型トランジスタを備えたことを特徴とす
る。
【0018】前記の目的を達成するため、本発明の第2
の半導体装置は、少なくともバイポーラトランジスタを
ウエル領域に形成した半導体装置であって、前記バイポ
ーラトランジスタは、それぞれ独立した導電電位となる
ように、前記ウエル領域の素子活性領域に高濃度でドー
ピングを施した領域が低濃度でドーピングを施した領域
に囲まれて形成され、それぞれエミッタ領域およびコレ
クタ領域として機能する第1半導体領域および第2半導
体領域と、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域の
間に形成されたベース領域とを備え、前記ベース領域以
外の半導体領域にゲート配線を施して形成されたMOS
型トランジスタを備えたことを特徴とする。
【0019】前記の目的を達成するため、本発明の第3
の半導体装置は、少なくともバイポーラトランジスタを
ウエル領域に形成した半導体装置であって、前記バイポ
ーラトランジスタは、それぞれ独立した導電電位となる
ように、前記ウエル領域の素子活性領域にドーピングを
施して形成され、それぞれエミッタ領域およびコレクタ
領域として機能する第1半導体領域および第2半導体領
域と、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域の間
に、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域から間隔
を開けて、前記ウエル領域の電位に接続され、ベース領
域として機能する第3半導体領域とを備え、前記ベース
領域以外の半導体領域にゲート配線を施して形成された
MOS型トランジスタを備えたことを特徴とする。
【0020】前記の目的を達成するため、本発明の第4
の半導体装置は、少なくともバイポーラトランジスタを
ウエル領域に形成した半導体装置であって、前記バイポ
ーラトランジスタは、それぞれ独立した導電電位となる
ように、前記ウエル領域の素子活性領域に高濃度でドー
ピングを施して形成され、それぞれエミッタ領域および
コレクタ領域として機能する第1半導体領域および第2
半導体領域と、前記第1半導体領域と前記第2半導体領
域の間に、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域か
ら間隔を開けて、高濃度でドーピングを施して形成さ
れ、前記ウエル領域の電位に接続され、ベース領域とし
て機能する第3半導体領域と、前記第1半導体領域と前
記第3半導体領域との間に、前記第1半導体領域、前記
第2半導体領域、および前記第3半導体領域のいずれか
より低い濃度でドーピングを施して形成された第4半導
体領域と、前記第2半導体領域と前記第3半導体領域と
の間に、前記第1半導体領域、前記第2半導体領域、お
よび前記第3半導体領域のいずれかより低い濃度でドー
ピングを施して形成された第5半導体領域とを備え、前
記ベース領域以外の半導体領域にゲート配線を施して形
成されたMOS型トランジスタを備えたことを特徴とす
る。
【0021】また、前記第1から第4の半導体装置は、
前記バイポーラトランジスタを少なくとも2つ備え、第
1のバイポーラトランジスタのエミッタ領域、第2のバ
イポーラトランジスタのコレクタ領域、および前記MO
S型トランジスタの前記ゲート配線が共に接続されて、
入力信号線および出力信号線の少なくとも1つに対する
保護回路として機能することが好ましい。
【0022】上記構成によれば、既存のMOS型トラン
ジスタの製造において、マスク形状のみによって、バイ
ポーラトランジスタからなる入力保護回路を形成するこ
とができる。
【0023】また、マスク形状のみによって、バイポー
ラトランジスタのベース距離・抵抗値・接合距離・電界
強度といったデバイスパラメータを変更することができ
る。
【0024】さらに、バイポーラトランジスタのベース
領域では、マスク形状を変えることによって、基板表面
の拡散濃度を高くでき、上層配線などによって基板表面
にチャネルが形成されるのを抑えることができる。
【0025】つまり、製造工程を変えることなく、マス
ク形状のみを変えるだけで、バイポーラトランジスタの
ベース距離を変化させ、ESD耐圧を向上させた入力保
護回路を実現することが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0027】図1および図2は、本発明の一実施形態に
おける半導体装置の回路図である。
【0028】図1は、本発明を入力回路に適用した一例
を示している。図1において、入力パッド20と入力ラ
イン21との間に、PMOSトランジスタ22とNMO
Sトランジスタ23で構成された入力初段インバータが
接続されており、入力パッド20には入力保護のための
NPN型バイポーラトランジスタ24とNPN型バイポ
ーラトランジスタ25が接続されている。
【0029】NPN型バイポーラトランジスタ24のベ
ース電極は接地電位VSSに接続され、そのコレクタ電
極は電源電位VDDに接続され、そのエミッタ電極は入
力パッド20に接続されている。NPN型バイポーラト
ランジスタ25のベース電極およびエミッタ電極は共に
接地電位VSSに接続され、そのコレクタ電極は入力パ
ッド20に接続されている。このような構成により、N
PN型バイポーラトランジスタ24とNPN型バイポー
ラトランジスタ25は、入力保護回路として機能する。
【0030】図2は、本発明を入出力回路に適用した一
例を示している。図2において、入出力パッド26と入
力ライン27との間に、PMOSトランジスタ28とN
MOSトランジスタ29で構成された入力初段インバー
タが接続されており、入出力パッド26と出力ライン3
0との間に、PMOSトランジスタ31とNMOSトラ
ンジスタ32で構成された出力インバータが接続されて
いる。また、入出力パッド26には、入出力保護のため
のNPN型バイポーラトランジスタ33とNPN型バイ
ポーラトランジスタ34が接続されている。
【0031】NPN型バイポーラトランジスタ33とN
PN型バイポーラトランジスタ34の構成は、図1に示
すNPN型バイポーラトランジスタ24とNPN型バイ
ポーラトランジスタ25と同じであり、入出力保護回路
として機能する。以下では、主に、保護回路を構成する
NPN型バイポーラトランジスタの構造的特徴について
説明する。
【0032】(第1の実施形態)図3は、本発明の第1
の実施形態による半導体装置の製造プロセスを示す断面
図である。ただし、図3では、NPN型バイポーラトラ
ンジスタのみを取り上げて説明するが、本発明は、P型
不純物をN型不純物に、またN型不純物をP型不純物に
置き換えることによって、PNP型バイポーラトランジ
スタにも適用することができる。
【0033】まず、STI構造を有する素子分離領域3
5で素子分離されたP型ウエル36を有する基板上にお
いて、P型ウエル36が露出した素子活性領域上に、バ
イポーラトランジスタのベースとなる領域37と、ウエ
ル電位を供給するための基板コンタクト領域38とを、
写真製版とエッチングによりパターン化を施したフォト
レジスト39で覆う。(図3(a)) その後、フォトレジスト39をマスクとして、N型不純
物を拡散することによって、バイポーラトランジスタの
コレクタ領域およびソース領域となるN型拡散領域40
とN型拡散領域41を形成し、フォトレジスト39を除
去する。さらに、写真製版とエッチングによりパターン
化を施し、ウエル電位を供給するための基板コンタクト
領域38に開口を形成したフォトレジスト42で基板を
覆う。(図3(b)) その後、フォトレジスト42をマスクとしてP型不純物
を拡散し、P型拡散領域43を形成し、ウエル電位を供
給するための基板コンタクト領域を確保し、フォトレジ
スト42を除去する。(図3(c)) その後は、既存の工程により、層間絶縁膜を形成し、コ
ンタクトホールを形成し、メタル配線を形成するなどの
工程を経て、バイポーラ型の半導体装置が完成する。
【0034】このバイポーラトランジスタのベース距離
は、N型拡散領域40とN型拡散領域41との距離であ
り、この距離は、フォトレジスト39を形成するための
マスク形状を変えることによって変化させることが可能
である。従って、マスク形状のみを変えることによっ
て、バイポーラトランジスタのデバイスパラメータであ
るベース距離を変化させることができる。
【0035】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態は、第1の実施形態とは、バイポーラトランジスタの
ベースとコレクタ間、およびベースとエミッタ間の接合
距離を変更した点が異なる。
【0036】図4は、本発明の第2の実施形態による半
導体装置の製造プロセスを示す断面図である。ただし、
図4では、NPN型バイポーラトランジスタのみを取り
上げて説明するが、本発明は、P型不純物をN型不純物
に、またN型不純物をP型不純物に置き換えることによ
って、PNP型バイポーラトランジスタにも適用するこ
とができる。
【0037】まず、STI構造を有する素子分離領域4
4で素子分離されたP型ウエル45を有する基板上にお
いて、P型ウエル45が露出した素子活性領域上に、バ
イポーラトランジスタのベースとなる領域46と、ウエ
ル電位を供給するための基板コンタクト領域47とを、
写真製版とエッチングによりパターン化を施したフォト
レジスト48で覆う。(図4(a)) ここで、すでに既知の工程によるが、拡散領域の形状が
MOSトランジスタのDDD構造をなすように、N型不
純物の拡散を、DDD構造用の低濃度拡散領域49およ
び低濃度拡散領域50を形成する拡散と、DDD構造用
の高濃度拡散領域51および高濃度拡散領域52を形成
する拡散の、2回の拡散を行う。このN型の低濃度拡散
領域49、50を設けることにより、バイポーラトラン
ジスタのベース領域での電界を緩和し、ブレイクダウン
電圧およびトランジスタ利得を調整する。(図4
(b)) その後、フォトレジスト48を除去した後、写真製版と
エッチングによりパターン化を施し、ウエル電位を供給
するための基板コンタクト領域47に開口を形成したフ
ォトレジスト53で基板を覆う。(図4(c)) その後、フォトレジスト53をマスクとしてP型不純物
を拡散し、P型拡散領域54を形成し、ウエル電位を供
給するためのコンタクト領域を確保し、フォトレジスト
53を除去する。(図4(d)) その後は、既存の工程により、層間絶縁膜を形成し、コ
ンタクトホールを形成し、メタル配線を形成するなどの
工程を経て、バイポーラ型の半導体装置が完成する。
【0038】このバイポーラトランジスタのベース距離
は、N型低濃度拡散領域49とN型低濃度拡散領域50
との距離であり、本発明の第1実施形態よりも、接合距
離を長くとることによって電界強度を低く抑えることが
でき、さらに第1の実施形態と同様に、フォトレジスト
48を形成するためのマスク形状を変えることによっ
て、ベース距離を変化させることができる。
【0039】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
の実施形態による半導体装置の製造プロセスを示す断面
図である。ただし、図5では、NPN型バイポーラトラ
ンジスタのみを取り上げて説明するが、本発明は、P型
不純物をN型不純物に、またN型不純物をP型不純物に
置き換えることによって、PNP型バイポーラトランジ
スタにも適用することができる。
【0040】まず、STI構造を有する素子分離領域5
5で素子分離されたP型ウエル56を有する基板上にお
いて、P型ウエル56が露出した素子活性領域上に、バ
イポーラトランジスタのベースとなる領域57と、ウエ
ル電位を供給するための基板コンタクト領域58とを、
写真製版とエッチングによりパターン化を施したフォト
レジスト59で覆う。(図5(a)) その後、フォトレジスト59をマスクとして、N型不純
物を拡散することによって、バイポーラトランジスタの
コレクタ領域およびソース領域となるN型拡散領域60
とN型拡散領域61を形成し、フォトレジスト59を除
去する。(図5(b)) さらに、写真製版とエッチングによりパターン化を施
し、バイポーラトランジスタのベースとなる領域57よ
りも狭く、且つN型拡散領域60とN型拡散領域61の
どちらにも接しない領域62と、ウエル電位を供給する
ための基板コンタクト領域58とに開口を形成したフォ
トレジスト63で基板を覆う。(図5(c)) その後、フォトレジスト63をマスクとしてP型不純物
を拡散し、P型拡散領域64とP型拡散領域65を形成
し、バイポーラトランジスタのベース領域における基板
表面の拡散濃度を高め、ウエル電位を供給するためのコ
ンタクト領域を確保し、フォトレジスト63を除去す
る。(図5(d)) その後は、既存の工程により、層間絶縁膜を形成し、コ
ンタクトホールを形成し、メタル配線を形成するなどの
工程を経て、バイポーラ型の半導体装置が完成する。
【0041】このバイポーラトランジスタのベース距離
は、N型拡散領域60とN型拡散領域61との距離であ
り、さらにベース領域においては、P型ウエル56より
も基板表面の方が高くドープされているために、基板表
面にチャネルが発生しにくく、寄生トランジスタが形成
されるのを抑えることができる。また、第1の実施形態
と同様に、フォトレジスト59を形成するためのマスク
形状を変えることによって、ベース距離を変化させるこ
とができる。
【0042】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態は、第1の実施形態とは、バイポーラトランジスタの
ベースとコレクタ間、およびベースとエミッタ間の接合
距離を変更し、さらにベースの拡散濃度を変化させた点
が異なる。
【0043】図6は、本発明の第4の実施形態による半
導体装置の製造プロセスを示す断面図である。ただし、
図6では、NPN型バイポーラトランジスタのみを取り
上げて説明するが、本発明は、P型不純物をN型不純物
に、またN型不純物をP型不純物に置き換えることによ
って、PNP型バイポーラトランジスタにも適用するこ
とができる。
【0044】まず、STI構造を有する素子分離領域6
6で素子分離されたP型ウエル67を有する基板上にお
いて、バイポーラトランジスタを形成する領域68と、
P型ウエル電位を供給するための基板コンタクト領域6
9とに、LDD構造のMOS型トランジスタにおける低
濃度ドレイン・ソース領域を形成するための低濃度N型
不純物の拡散を行い、N型低濃度拡散領域70と71を
形成する。(図6(a))
【0045】その後、バイポーラトランジスタのベース
となる領域よりも幅の広い領域72と、基板コンタクト
領域71とを、写真製版とエッチングによりパターン化
を施したフォトレジスト73で覆う。(図6(b))
【0046】その後、フォトレジスト73をマスクと
し、LDD構造のMOS型トランジスタにおける高濃度
ドレイン・ソース領域を形成するための高濃度N型不純
物の拡散を行うことにより、N型高濃度拡散領域74お
よびN型高濃度拡散領域75を形成し、フォトレジスト
73を除去する。(図6(c))
【0047】さらに、写真製版とエッチングによりパタ
ーン化を施し、バイポーラトランジスタのベースとなる
領域76と、ウエル電位を供給するための基板コンタク
ト領域71とに開口を形成したフォトレジスト77で基
板を覆う。ここで、このバイポーラトランジスタのベー
スとなる領域76とN型高濃度拡散領域74、およびバ
イポーラトランジスタのベースとなる領域76とN型高
濃度拡散領域75との間で間隔が開くように、バイポー
ラトランジスタのベースとなる領域76に開口を形成す
る。(図6(d))
【0048】その後、P型の高濃度不純物を拡散し、バ
イポーラトランジスタのベース領域となるP型高濃度拡
散領域78と、ウエル電位を供給するための基板コンタ
クト領域79とを形成し、同時に得られたN型低濃度拡
散領域80およびN型低濃度拡散領域81を確保し、フ
ォトレジスト77を除去する。(図6(e))
【0049】その後は、既存の工程により、層間絶縁膜
を形成し、コンタクトホールを形成し、メタル配線を形
成するなどの工程を経て、バイポーラ型の半導体素子が
完成する。
【0050】このバイポーラトランジスタのベース距離
は、N型低濃度拡散領域80とN型低濃度拡散領域81
の間の距離であり、第1の実施形態と同様に、フォトレ
ジスト77を形成するためのマスク形状を変えることに
よって、ベース距離を変化させることができる。
【0051】また、P型高濃度拡散領域78とN型高濃
度拡散領域74の間、およびP型高濃度拡散領域78と
N型高濃度拡散領域75の間の距離を変えることによ
り、N型低濃度拡散領域80およびN型低濃度拡散領域
81が形成される面積を変えることができる。この面積
は、フォトレジスト73とフォトレジスト77を形成す
るためのマスク形状を変えることによって変化させるこ
とが可能であり、バイポーラトランジスタのコレクタお
よびエミッタに任意の抵抗を付加することが可能にな
る。
【0052】さらに、N型低濃度拡散領域80およびN
型低濃度拡散領域81を設けることによって、バイポー
ラトランジスタのベース距離を第3の実施形態よりも短
くすることが可能である。また、第3の実施形態と同様
に、ベース領域においては、ウエルよりも基板表面の方
が高くドープされているために、基板表面にチャネルが
発生しにくい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
既存のMOS型トランジスタの製造において、マスク形
状のみによって、バイポーラトランジスタからなる入力
保護回路を形成することができる。
【0054】また、マスク形状のみによって、バイポー
ラトランジスタのベース距離・抵抗値・接合距離・電界
強度といったデバイスパラメータを変更することができ
る。
【0055】さらに、バイポーラトランジスタのベース
領域では、マスク形状を変えることによって、基板表面
の拡散濃度を高くでき、上層配線などによって基板表面
にチャネルが形成されるのを抑えることができる。
【0056】つまり、製造工程を変えることなく、マス
ク形状のみを変えるだけで、バイポーラトランジスタの
ベース距離を変化させ、ESD耐圧を向上させた入力保
護回路を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における半導体装置の回
路図
【図2】 本発明の一実施形態における他の半導体装置
の回路図
【図3】 本発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造プロセスを示す断面図
【図4】 本発明の第2の実施形態による半導体装置の
製造プロセスを示す断面図
【図5】 本発明の第3の実施形態による半導体装置の
製造プロセスを示す断面図
【図6】 本発明の第4の実施形態による半導体装置の
製造プロセスを示す断面図
【図7】 従来の半導体装置の断面図
【図8】 従来の他の半導体装置の断面図
【図9】 従来の半導体装置の回路図
【符号の説明】
24、25、33、34 バイポーラトランジスタ 37 バイポーラトランジスタのベース 40、41 N型拡散領域 46 バイポーラトランジスタのベース 49、50 N型低濃度拡散領域 60、61 N型拡散領域 64、78 P型拡散領域 80、81 N型低濃度拡散領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/06 29/78 Fターム(参考) 5F038 BH06 BH12 BH13 5F040 DA23 DA24 DB03 DB07 EF02 EF12 EK05 FB02 5F048 AA02 AA05 AA10 AB04 AB06 AB07 AC03 AC08 BA01 BC06 BC07 BE04 BF17 BG14 CA01 CC10 CC15 CC16 CC19 5F082 AA02 AA03 AA26 AA33 BA05 BC04 BC09 FA16 GA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバイポーラトランジスタをウ
    エル領域に形成した半導体装置であって、前記バイポー
    ラトランジスタは、 それぞれ独立した導電電位となるように、前記ウエル領
    域の素子活性領域にドーピングを施して形成され、それ
    ぞれエミッタ領域およびコレクタ領域として機能する第
    1半導体領域および第2半導体領域と、 前記第1半導体領域と前記第2半導体領域の間に形成さ
    れたベース領域とを備え、 前記ベース領域以外の半導体領域にゲート配線を施して
    形成されたMOS型トランジスタを備えたことを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 少なくともバイポーラトランジスタをウ
    エル領域に形成した半導体装置であって、前記バイポー
    ラトランジスタは、 それぞれ独立した導電電位となるように、前記ウエル領
    域の素子活性領域に高濃度でドーピングを施した領域が
    低濃度でドーピングを施した領域に囲まれて形成され、
    それぞれエミッタ領域およびコレクタ領域として機能す
    る第1半導体領域および第2半導体領域と、 前記第1半導体領域と前記第2半導体領域の間に形成さ
    れたベース領域とを備え、 前記ベース領域以外の半導体領域にゲート配線を施して
    形成されたMOS型トランジスタを備えたことを特徴と
    する半導体装置。
  3. 【請求項3】 少なくともバイポーラトランジスタをウ
    エル領域に形成した半導体装置であって、前記バイポー
    ラトランジスタは、 それぞれ独立した導電電位となるように、前記ウエル領
    域の素子活性領域にドーピングを施して形成され、それ
    ぞれエミッタ領域およびコレクタ領域として機能する第
    1半導体領域および第2半導体領域と、 前記第1半導体領域と前記第2半導体領域の間に、前記
    第1半導体領域と前記第2半導体領域から間隔を開け
    て、前記ウエル領域の電位に接続され、ベース領域とし
    て機能する第3半導体領域とを備え、 前記ベース領域以外の半導体領域にゲート配線を施して
    形成されたMOS型トランジスタを備えたことを特徴と
    する半導体装置。
  4. 【請求項4】 少なくともバイポーラトランジスタをウ
    エル領域に形成した半導体装置であって、前記バイポー
    ラトランジスタは、 それぞれ独立した導電電位となるように、前記ウエル領
    域の素子活性領域に高濃度でドーピングを施して形成さ
    れ、それぞれエミッタ領域およびコレクタ領域として機
    能する第1半導体領域および第2半導体領域と、 前記第1半導体領域と前記第2半導体領域の間に、前記
    第1半導体領域と前記第2半導体領域から間隔を開け
    て、高濃度でドーピングを施して形成され、前記ウエル
    領域の電位に接続され、ベース領域として機能する第3
    半導体領域と、 前記第1半導体領域と前記第3半導体領域との間に、前
    記第1半導体領域、前記第2半導体領域、および前記第
    3半導体領域のいずれかより低い濃度でドーピングを施
    して形成された第4半導体領域と、 前記第2半導体領域と前記第3半導体領域との間に、前
    記第1半導体領域、前記第2半導体領域、および前記第
    3半導体領域のいずれかより低い濃度でドーピングを施
    して形成された第5半導体領域とを備え、 前記ベース領域以外の半導体領域にゲート配線を施して
    形成されたMOS型トランジスタを備えたことを特徴と
    する半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体装置は、前記バイポーラトラ
    ンジスタを少なくとも2つ備え、第1のバイポーラトラ
    ンジスタのエミッタ領域、第2のバイポーラトランジス
    タのコレクタ領域、および前記MOS型トランジスタの
    前記ゲート配線が共に接続されて、入力信号線および出
    力信号線の少なくとも1つに対する保護回路として機能
    する請求項1から4のいずれか一項記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007305917A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Nec Electronics Corp 半導体装置
JP2008021863A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Nec Electronics Corp 半導体装置及び保護回路
JPWO2008053555A1 (ja) * 2006-11-02 2010-02-25 株式会社島津製作所 高速アナログ信号の入力保護回路及び飛行時間型質量分析装置

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