JP2001196466A - 静電保護用mos型ダイオードと入出力保護回路 - Google Patents

静電保護用mos型ダイオードと入出力保護回路

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JP2001196466A
JP2001196466A JP2000247750A JP2000247750A JP2001196466A JP 2001196466 A JP2001196466 A JP 2001196466A JP 2000247750 A JP2000247750 A JP 2000247750A JP 2000247750 A JP2000247750 A JP 2000247750A JP 2001196466 A JP2001196466 A JP 2001196466A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作電圧を下げ、しかも電荷引抜き能力を高
める。 【解決手段】 Pウエル6の内側の基板表面側には基板
濃度を高めたP+-ウエル9が形成され、基板表面にはゲ
ート酸化膜10を介してポリシリコンゲート電極12が
形成され、そのゲート電極12を挾んでP+-ウエル9内
に二重拡散構造のソース14とドレイン17が形成され
ている。ドレイン17のN+拡散層17aは、ゲート電
極12と間隔をもって配置されている。N-拡散層14
b,17bは内部回路用MOSトランジスタのソース、
ドレインの拡散層よりも深く形成されている。N-拡散
層17bは接合部分でN+拡散層17aを覆っておら
ず、N+拡散層17aは接合部分でP+-ウエル9と接
合している。ソース14とゲート電極12が接続されて
接地電位が与えられ、ドレイン17が入出力端子24と
内部回路に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の入出
力に印加される高い電圧によって内部回路が破壊される
ことを防ぐための入出力保護回路、そこで用いられる静
電保護用MOS型ダイオード及びその入出力保護回路を
備えた半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の静電耐圧向上のために、高
濃度拡散層の周りを深い低濃度拡散層で包み込むことに
より強い接合を形成することが提案されている(例え
ば、特開平06−334182号公報、特開平09−1
99674号公報、特開平11−17022号公報など
を参照)。しかし、この構造でゲート電極を接地してM
OS型ダイオードとして使用すると、低濃度拡散層を使
用したがゆえに15V以下の低電圧動作は困難であっ
た。
【0003】低電圧(7〜15V程度)で動作する保護
用素子として、互いに拡散濃度が少し濃いPN接合で形
成するツェナーダイオードが考えられる。しかし、ツェ
ナーダイオードではアバランシェブレイクダウン後に流
れる電流が少ないので、入出力端子からの電荷の引抜き
が悪く、印加電圧を下げきれずに内部回路用MOSトラ
ンジスタのゲート酸化膜破壊を起こす虞れがある。その
ため、電荷引抜き能力を上げるためには、ダイオード面
積を大きくすることが必要となり、高集積化の妨げとな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、内
部回路用MOSトランジスタの降伏電圧やゲート酸化膜
耐圧よりも低い電圧で動作することができ、しかも電荷
引抜き能力の高いMOS型ダイオードとそれを用いた入
出力保護回路、さらにはその入出力回路を備えた半導体
装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】MOS型ダイオードで
は、ソースがあるためにドレイン側のゲート電極端のア
バランシェブレイクダウン(以下、ゲートモジュレーテ
ッドブレイクダウンといい、その耐圧をゲートモジュレ
ーテッド耐圧という)により発生する電流がドレイン、
ソース、基板で構成する横形寄生バイポーラトランジス
タのベース電流となり、ソース側にその電流を増幅して
流すことができる(以下、バイポーラ動作といい、その
電圧をバイポーラ動作電圧という)ため、電荷の引抜き
がスムーズに行われ、素子面積の縮小化を図ることがで
きる。
【0006】そこで、本発明では、MOS型ダイオード
とツェナーダイオードの利点を組み合わせて、MOS型
ダイオードのソース、ドレイン部においてコンタクト用
高濃度拡散層とそれを包み込むように深くて低濃度の拡
散層を配置し、さらにウエル又は基板の濃度を濃くする
ことにより、ソース、ドレインとウエル又は基板とのP
N接合の耐圧が7〜15V程度の電圧でブレイクダウン
するツェナーダイオードを形成して、低電圧で動作し、
かつ、電荷の引抜きのよい静電保護用MOS型ダイオー
ド構造とした。
【0007】すなわち、本発明の静電保護用MOS型ダ
イオードは、ソース、ドレインの少なくともドレインが
高濃度拡散層及びそれよりも低濃度で、その高濃度拡散
層を包み込み、内部回路用MOSトランジスタのソー
ス、ドレインよりも深く形成された低濃度拡散層を備
え、ソース、ドレインが形成されているウエル又は基板
で少なくともソース、ドレインと接する部分の濃度が内
部回路用MOSトランジスタの同領域よりも濃くされて
いるMOSトランジスタと、このMOSトランジスタの
ゲート電極とソースとを導通させて一定電位を与える導
電性配線とを備えているものである。本発明の入出力保
護回路は、このMOS型ダイオードのドレインを外部入
出力端子と内部回路に接続したものである。ここで、入
出力の語は、入力、出力、及び入力と出力を兼用したい
わゆる入出力を含む広義の意味で使用している。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明にかかるMOS型ダイオー
ドにおいて、ウエルが存在するときは、そのウエルは2
層構造からなることが好ましい。その結果、下層のウエ
ルを内部回路用MOSトランジスタのウエル形成と同じ
工程で形成し、その下層ウエルにさらに不純物を注入し
てソース、ドレインと接する上層ウエルを形成すること
により、MOS型ダイオードの上層ウエルの基板濃度を
内部回路用MOSトランジスタのウエル濃度よりも高く
することができる。
【0009】電荷引抜き効率をさらに高めるべく、ドレ
インの高濃度拡散層は、ゲート電極と間隔をもって設置
されていることが好ましい。その結果、ウエル濃度を高
めてもゲートモジュレーテッド耐圧の低下を抑制するこ
とができ、ウエル濃度を高めることにより、MOS型ダ
イオードのバイポーラ動作電圧を下げることができる。
【0010】ドレインの低濃度拡散層の一態様は、ドレ
インの高濃度拡散層の底面及び側面の全てを包み込んだ
ものである。
【0011】ドレインの低濃度拡散層の他の態様は、ド
レインの高濃度拡散層の一部分とウエル又は基板とが接
合するように形成されたものである。この場合、ドレイ
ンの高濃度拡散層とウエル又は基板との接合部分の接合
耐圧は、ドレインの高濃度拡散層とウエル又は基板との
間に低濃度拡散層が存在する部分の接合耐圧に比べて低
くなるので、バイポーラ動作の引き金になるベース電流
をより低い電圧で流すことができ、MOS型ダイオード
のバイポーラ動作電圧を下げることができる。
【0012】ドレインの高濃度拡散層のエッジ部分には
電界が集中しやすく、そのエッジ部分がウエル又は基板
と接合していると破壊されやすいので、ドレインの高濃
度拡散層の一部をウエル又は基板と接合させる部分は、
ドレインの高濃度拡散層のエッジ部分を除く部分で形成
されていることが好ましい。
【0013】ゲート電極近傍におけるドレインの高濃度
拡散層とウエル又は基板の接合耐圧は、内部回路用MO
Sトランジスタの定格電圧よりも高く設定され、内部回
路用MOSトランジスタの接合耐圧及びゲート耐圧より
も低く設定されていることが好ましい。
【0014】本発明にかかるMOS型ダイオードを構成
するMOSトランジスタがNチャネル型である場合は、
ゲート電極とソースとに与えられる一定電位は接地電位
又は低電圧電源電位となる。
【0015】また、本発明にかかるMOS型ダイオード
を構成するMOSトランジスタがPチャネル型である場
合は、ゲート電極とソースとに与えられる一定電位は高
電圧電源電位となる。
【0016】正負両側の高電圧に対して有効に作用させ
るための好ましい入出力保護回路では、MOS型ダイオ
ードを構成するMOSトランジスタがCMOS型であ
り、構成されるMOS型ダイオードはNチャネルMOS
型ダイオードとPチャネルMOS型ダイオードの両方を
含み、NチャネルMOS型ダイオードではゲート電極と
ソースに接地電位又は低電圧電源電位を与え、Pチャネ
ルMOS型ダイオードではゲート電極とソースに高電圧
電源電位を与える。
【0017】また、本発明にかかる静電保護用MOS型
ダイオードは以下の工程を含む製造方法により形成する
ことができる。 (A)第1導電型の半導体基板表面にシリコン酸化膜を
形成し、半導体基板のMOS型ダイオード形成予定領域
にシリコン酸化膜を介してウエル用又は基板濃度調整用
の第2導電型不純物を注入する注入工程、(B)ソー
ス、ドレイン形成予定領域に低濃度拡散層用の第1導電
型不純物を注入する注入工程、(C)LOCOS法によ
り半導体基板表面に素子分離膜を形成する素子分離工
程、(D)MOS型ダイオード形成予定領域のシリコン
酸化膜を除去した後、MOS型ダイオード形成予定領域
の半導体基板表面にゲート酸化膜を形成する酸化膜形成
工程、(E)ゲート酸化膜上にゲート電極を形成するゲ
ート電極形成工程、(F)ソース、ドレイン形成予定領
域に高濃度拡散層用の第1導電型不純物を低濃度拡散層
用の第1導電型不純物よりも浅く注入する注入工程、
(G)熱処理を施してソース、ドレイン領域に高濃度拡
散層及び低濃度拡散層を形成する熱拡散工程、(H)ゲ
ート電極とソースの高濃度拡散層とを導通させて一定電
位を与える導電性配線を形成する配線工程。
【0018】工程(A)での第2導電型不純物の注入工
程がウエル用である場合は、その注入工程は、内部回路
用MOSトランジスタのウエル形成とともに行なう注入
工程と、静電保護用MOS型ダイオードのウエルの基板
濃度を上げるために行なう注入工程とすることができ
る。これにより、静電保護用MOS型ダイオードのウエ
ル濃度を内部回路用MOSトランジスタのウエル濃度よ
りも確実に、精度よく高くすることができる。
【0019】工程(F)での高濃度拡散層用の第1導電
型不純物の注入工程は、ドレイン領域上にゲート電極に
隣接してレジスト層を形成した状態で行なうことができ
る。これにより、ドレインの高濃度拡散層をゲート電極
と間隔をもって形成することができる。
【0020】工程(B)での低濃度拡散層用の第1導電
型不純物の注入工程は、工程(F)で形成される高濃度
拡散層の一部分がウエルと接合するように、ゲート電極
から離れたドレイン領域上にレジスト層を形成した状態
で行なうことができる。
【0021】
【実施例】図1は本発明の入出力保護回路をNチャネル
MOS型ダイオードに適用した一実施例を示す断面図で
ある。N型シリコン基板2の表面で、NチャネルMOS
型ダイオードを形成するために、素子分離用LOCOS
酸化膜4で囲まれた素子領域に、Pウエル6が形成さ
れ、Pウエル6の内側の基板表面側には基板濃度を高め
たP+-ウエル8が形成されて、二重拡散構造のウエルが
形成されている。Pウエル6の基板濃度は内部回路用N
チャネルMOSトランジスタのウエルの基板濃度と同じ
であり、例えば5×1015〜8×1016/cm3であ
る。P+-ウエル8の表面濃度は例えば1×1017〜8×
1017/cm3である。素子領域の基板表面にはゲート
酸化膜10を介してポリシリコンゲート電極12が形成
され、そのゲート電極12を挾んで二重拡散構造のソー
ス14とドレイン16が形成されている。
【0022】ソース14は表面側に高濃度(ドーズ量で
1×1015〜8×1015ions/cm 2)のN型拡散層
(N+拡散層)14aが形成され、そのN+拡散層14a
を包み込むように深くて低濃度(5×1017〜1×10
19/cm3)のN型拡散層(N-拡散層)14bが形成さ
れている。ドレイン16でも同様であり、表面側に高濃
度(ドーズ量で1×1015〜8×1015ions/cm2
のN型拡散層(N+拡散層)16aが形成され、そのN+
拡散層16aを包み込むように深くて低濃度(5×10
17〜1×1019/cm3)のN型拡散層(N-拡散層)1
6bが形成されている。これらのN-拡散層14b,1
6bの深さは1〜2μmで、内部回路用NチャネルMO
Sトランジスタのソース、ドレインの拡散層の深さ0.
3〜0.7μmよりも深く形成されている。
【0023】このMOSトランジスタを保護回路用のM
OS型ダイオードとするために、層間絶縁膜18に形成
されたコンタクトホールを介してアルミニウム配線20
によりソース14とゲート電極12が接続され、そのア
ルミニウム配線20には接地電位が与えられる。一方、
層間絶縁膜18に形成された他のコンタクトホールを介
してドレイン16にアルミニウム配線22が接続され、
アルミニウム配線22は入出力端子24と内部回路に接
続される。
【0024】図1のNチャネルMOS型ダイオードの製
造方法を図2に示す。 (A)N型シリコン基板2上にシリコン酸化膜26を形
成した後、そのシリコン酸化膜26上に、NチャネルM
OS型ダイオードを形成する領域(以下、PチャネルM
OS型ダイオードを形成する領域も含めてMOS型ダイ
オード形成予定領域という)に開口をもつレジストパタ
ーン28を形成する。レジストパターン28をマスクに
してシリコン基板2に、シリコン酸化膜26を介して、
50KeVのエネルギー、2×1012〜2×1013ions
/cm2のドーズ量で約5×101 5〜8×1016/cm3
の濃度になるようにボロンを注入してPウエル6を形成
する。内部回路の領域(図示は省略)では、この注入工
程と同時に、内部回路用NチャネルMOSトランジスタ
のウエルが形成される。その後、Pウエル6の内側領域
の基板濃度を上げるために、50KeVのエネルギーで
1×1013〜8×1013ions/cm2のドーズ量でボロ
ンの追加注入を行ない、1000℃で3時間程度の拡散
を行なって、表面濃度が約1×1017〜8×1017/c
3のP+-ウエル8を形成する。内部回路のウエルでは
この追加注入は行なわない。
【0025】(B)レジストパターン28を除去した
後、写真製版により、P+-ウエル8の領域内でMOS型
ダイオードのソース、ドレインになる領域に開口をもつ
レジストパターン30を形成し、それをマスクにして約
60KeVのエネルギー、1×1014〜1×1015ions
/cm2のドーズ量でリン注入を行なう。
【0026】(C)レジストパターン30を除去した
後、基板表面にシリコン窒化膜を形成し、写真製版とエ
ッチングにより、MOS型ダイオード形成予定領域にそ
のシリコン窒化膜が残るようにシリコン窒化膜のパター
ン化を行なう。その後、1000℃で3時間程度の熱処
理を施してLOCOS酸化を行ない、素子分離用のフィ
ールド酸化膜4を形成する。このときの熱処理によりリ
ン注入層が拡散して低濃度のソースN-拡散層14bと
ドレインN-拡散層16bとなる。このN-拡散層14b
と16bが内部回路用NチャネルMOSトランジスタの
ソース、ドレインよりも深くなるように、工程(B)で
のリン注入条件を設定しておく。
【0027】(D)MOS型ダイオード形成予定領域の
LOCOS酸化用シリコン窒化膜とシリコン酸化膜26
を除去した後、ゲート酸化膜10を10〜25nmの厚
さに形成する。その後、ゲート酸化膜10上にポリシリ
コン膜を堆積し、写真製版とエッチングによりそのポリ
シリコン膜をパターン化してゲート電極12を形成す
る。
【0028】(E)ソース、ドレインの高濃度拡散層を
形成するために、ゲート電極12の端と、フィールド酸
化膜4又は新たに形成したレジストパターンとをマスク
として、ゲート電極12に対し自己整合的にリン又はヒ
素を50KeVのエネルギー、1×1015〜8×1015
ions/cm2のドーズ量で注入し、N+拡散層14aとN
+拡散層16aを形成する。この注入工程により、内部
回路用NチャネルMOSトランジスタのソース、ドレイ
ンも形成される。その後、加熱処理を施すことにより、
+拡散層14a,16a及びN-拡散層14b,16b
を活性化する。これにより、表面側の高濃度拡散層と、
それを包み込む深くて低濃度の拡散層とをもつ二重拡散
構造のソース14とドレイン16が形成される。その
後、層間絶縁膜を形成し、コンタクトホールを開け、配
線を形成することにより、図1に示したNチャネルMO
S型ダイオードが完成する。
【0029】本発明にかかるPチャネルMOS型ダイオ
ードは、導電型を逆にすれば、図2と同様にして形成す
ることができる。以下、図1のNチャネルMOS型ダイ
オードをI型保護トランジスタという。
【0030】図3は図1に示すI型保護トランジスタの
電流・電圧特性を示す図である。縦軸はドレイン電流
(アンペア(A))、横軸はドレイン電圧(ボルト
(V))を示す。A点はゲートモジュレーテッド耐圧、
B点はドレインの接合耐圧、C点はバイポーラ動作電圧
を示す。図1も参照して説明すると、A点はゲート電極
12下でのドレイン16とP+-ウエル8の接合部分の
接合耐圧により決定され、B点はゲート電極12とは反
対側のドレイン16とP+-ウエル8の接合部分の接合
耐圧により決定される。
【0031】図3に示すように、図1に示すI型保護ト
ランジスタでは、7V程度の低電圧(A点)で接合部分
のゲートモジュレーテッドブレイクダウンが起こって
電荷の引抜きを開始することができる。さらに、13V
程度の電圧(B点)以上では、接合部分のブレイクダ
ウンが起こり、14V程度の電圧(C点)では、そのブ
レイクダウンにより流れる電流を引き金とするバイポー
ラ動作(C点)により電荷引抜き能力を高めることがで
きる。
【0032】本発明によれば、MOS型ダイオードのバ
イポーラ動作電圧をさらに低くすることができる。図4
は、その効果を実現したNチャネルMOS型ダイオード
の他の実施例を示す断面図である。図5はそのNチャネ
ルMOS型ダイオードのレイアウトを示す上面図であ
る。図4に示す断面図は図5のA−A位置に沿ったもの
である。図1と同じ部分には同じ符号を付し、その説明
は省略する。
【0033】N型シリコン基板2の表面の素子分離用L
OCOS酸化膜4で囲まれた素子領域に、Pウエル6が
形成され、Pウエル6の内側の基板表面側には基板濃度
を高めたP+-ウエル9が形成されて、二重拡散構造のウ
エルが形成されている。ここで、P+-ウエル9の表面濃
度は例えば2×1017〜1×1018/cm3であり、図
1のP+-ウエル8よりも高く設定されている。素子領域
の基板表面にはゲート酸化膜10を介してゲート電極1
2が形成され、そのゲート電極12を挾んで二重拡散構
造のソース14とドレイン17が形成されている。
【0034】ソース14は表面側にN+拡散層14aが
ゲート電極12に隣接して形成され、そのN+拡散層1
4aを包み込むようにN-拡散層14bが形成されてい
る。ドレイン17は表面側に高濃度のN型拡散層(N+
拡散層)17aがゲート電極12と間隔をもって形成さ
れ(接合部分参照)、そのN+拡散層17aのゲート
電極12側の下面部分及びエッジ部分19を包み込むよ
うに深くて低濃度のN型拡散層(N-拡散層)17bが
形成されている。すなわち、N-拡散層17bはN+拡散
層17aのゲート電極12とは反対側の下面部分(接合
部分参照)を覆わないように形成されており、その部
分でN+拡散層17aとP+-ウエル9は接合している。
これらのN-拡散層14b,17bは、内部回路用MO
Sトランジスタのソース、ドレインの拡散層よりも深く
形成されている。N+拡散層14a,17aの濃度及び
深さは図1のN+拡散層14a,16aと同じであり、
-拡散層14b,16bの濃度及び深さは図1のN-
散層14b,16bと同じである。
【0035】このMOSトランジスタを保護回路用のM
OS型ダイオードとするために、層間絶縁膜18に形成
されたコンタクトホールを介してアルミニウム配線20
によりソース14とゲート電極12が接続され、そのア
ルミニウム配線20には接地電位が与えられる。一方、
層間絶縁膜18に形成された他のコンタクトホールを介
してドレイン17にアルミニウム配線22が接続され、
アルミニウム配線22は入出力端子24と内部回路に接
続される。
【0036】図4及び図5の実施例の製造方法を図6及
び図7に示す。 (A)N型シリコン基板2上にシリコン酸化膜26を形
成した後、そのシリコン酸化膜26上に、MOS型ダイ
オード形成予定領域に開口をもつレジストパターン28
を形成する。レジストパターン28をマスクにしてシリ
コン基板2に、シリコン酸化膜26を介して、50Ke
Vのエネルギー、2×1012〜2×10 13ions/cm2
のドーズ量で約5×1015〜8×1016/cm3の濃度
になるようにボロンを注入してPウエル6を形成する。
内部回路の領域(図示は省略)では、この注入工程と同
時に、内部回路用NチャネルMOSトランジスタのウエ
ルが形成される。その後、Pウエル6の内側領域の基板
濃度を上げるために、50KeVのエネルギー、1×1
13〜1×1014ions/cm2のドーズ量でボロンの追
加注入を行ない、1000℃で3時間程度の拡散を行な
って、表面濃度が約2×1017〜1×1018/cm3
+-ウエル9を形成する。内部回路のウエルではこの追
加注入は行なわない。
【0037】(B)レジストパターン28を除去した
後、写真製版により、P+-ウエル9の領域内でMOS型
ダイオードのソース、ドレインになる領域に開口をもつ
レジストパターン31を形成する。このとき、レジスト
パターン31は、レジストパターン31をマスクとして
形成されるN-拡散層17bが、図4に示すように、後
工程で形成されるN+拡散層17aの下面の一部を覆わ
ない構成になるように、ゲート電極12から離れた側の
ドレイン領域上にも形成する。レジストパターン31を
マスクにして約60KeVのエネルギー、1×1014
1×1015ions/cm2のドーズ量でリン注入を行な
う。
【0038】(C)レジストパターン31を除去した
後、基板表面にシリコン窒化膜を形成し、写真製版とエ
ッチングにより、MOS型ダイオード形成予定領域にそ
のシリコン窒化膜が残るようにシリコン窒化膜のパター
ン化を行なう。その後、1000℃で3時間程度の熱処
理を施してLOCOS酸化を行ない、素子分離用のフィ
ールド酸化膜4を形成する。このときの熱処理によりリ
ン注入層が拡散して低濃度のソースN-拡散層14bと
ドレインN-拡散層17bとなる。このN-拡散層14b
と17bが内部回路用MOSトランジスタのソース、ド
レインよりも深くなるように、工程(B)でのリン注入
条件を設定しておく。
【0039】(D)MOS型ダイオード形成予定領域の
LOCOS酸化用シリコン窒化膜とシリコン酸化膜26
を除去した後、ゲート酸化膜10を形成する。このNチ
ャネルMOS型ダイオードを例えば7V仕様の保護トラ
ンジスタとして使用する場合は、ゲート酸化膜の膜厚は
10〜20nm程度である。その後、ゲート酸化膜10
上にポリシリコン膜を堆積し、写真製版とエッチングに
よりそのポリシリコン膜をパターン化してゲート電極1
2を形成する。
【0040】(E)次に、写真製版により、ソース、ド
レインの高濃度拡散層になる部分に開口をもつレジスト
パターン41を形成する。このとき、レジストパターン
41は、後工程で形成されるN+拡散層17aがゲート
電極12と間隔をもって配置されるように、ゲート電極
12に隣接するN-拡散層17b上にも形成する。ゲー
ト電極12に隣接してN-拡散層17b上に形成される
レジストパターン41の寸法Lは、後工程でN+拡散層
17a形成用に注入される不純物が熱処理の際にゲート
電極12方向へ拡散する拡散量の2倍以上の距離が必要
であり、例えばレジストパターン41用の露光マスクパ
ターン上の寸法でL=2μmである。レジストパターン
41をマスクにして50KeVのエネルギー、1×10
15〜8×1015ions/cm2のドーズ量でリン又はヒ素
の注入を行なう。この注入工程により、内部回路用Nチ
ャネルMOSトランジスタのソース、ドレイン形成予定
領域にもリン又はヒ素が注入される。
【0041】(F)レジストパターン41を除去した
後、熱処理を施してN+拡散層14aとN+拡散層17a
を形成するとともに、N-拡散層14b,17bを活性
化する。これにより、表面側の高濃度拡散層と、それを
包み込む深くて低濃度の拡散層とをもつ二重拡散構造の
ソース14とドレイン17が形成される。その後、層間
絶縁膜を形成し、コンタクトホールを開け、配線を形成
することにより、図4及び図5に示すNチャネルMOS
型ダイオードが完成する。
【0042】本発明にかかるPチャネルMOS型ダイオ
ードは、導電型を逆にすれば、図4及び図5と同様に形
成することができる。以下、図4及び図5に示すNチャ
ネルMOS型ダイオードをII型保護トランジスタとい
う。
【0043】図8は図4に示すII型保護トランジスタの
電流・電圧特性を示す図である。縦軸はドレイン電流
(アンペア(A))、横軸はドレイン電圧(ボルト
(V))を示す。A点はゲートモジュレーテッド耐圧、
B点はドレインの接合耐圧、C点はバイポーラ動作電圧
を示す。図4も参照して説明すると、A点はゲート電極
12下でのドレイン17とP+-ウエル9の接合部分の
接合耐圧により決定され、B点はゲート電極12とは反
対側のN+拡散層17aとP+-ウエル9の接合部分の
接合耐圧により決定される。
【0044】ここで、I型保護トランジスタとII型保護
トランジスタの構造を比較すると、P+-ウエル8よりも
+-ウエル9の方が表面濃度を高くして形成されてい
る。I型保護トランジスタの構造でP+-ウエル8の表面
濃度を高めると、接合部分の耐圧が低下してしまい、
その耐圧が半導体装置の定格電圧よりも低くなる場合に
は保護トランジスタとしての機能を果たせなくなる。し
かし、II型保護トランジスタでは、図4及び図5に示す
ように、ドレイン側のN+拡散層17aをゲート電極1
2と間隔をもって配置しているので接合部分での接合
耐圧、すなわちゲートモジュレーテッド耐圧を高めるこ
とができ、図8に示すように、8V程度の低電圧(A
点)で電荷の引抜きを開始することができる。
【0045】さらに、II型保護トランジスタでは、接合
部分でドレイン側のN+拡散層17aとP+-ウエル9
の一部分が接合しているので、バイポーラ動作の引き金
になるベース電流を9V程度の電圧(B点)で流すこと
ができる。そして、P+-ウエル9の基板濃度が高められ
ていることも合わせて、11V程度の低電圧(C点)で
バイポーラ動作が起こり、電荷引抜き能力を高めること
ができる。
【0046】また、図4に示すII型保護トランジスタで
は、電界が集中しやすいドレイン17のN+拡散層17
aのエッジ部分19はN-拡散層17bにより覆われて
いるので、エッジ部分19の破壊を防止することができ
る。
【0047】上記に示すMOS型ダイオード、特にCM
OS型ダイオードを用いて入出力保護回路を構成した例
を図9に示す。50はNチャネルMOS型ダイオード
(Nchダイオード)であり、52はPチャネルMOS
型ダイオード(Pchダイオード)である。Nchダイ
オード50及びPchダイオード52のドレインは、入
出力端子24と内部回路の間に接続されている。Nch
ダイオード50のゲート電極とソースは接地端子に接続
されて、接地電位が与えられている。Pchダイオード
のゲート電極とソースは高電圧側電源端子40に接続さ
れて、高電圧電源電位が与えられている。
【0048】このような入出力保護回路は、例えば図1
0で記号54により示されるように、チップ58の周辺
部で内部回路56のまわりに配置されて半導体装置60
を構成する。入出力保護回路としては、図9のようにN
チャネルMOS型ダイオードとPチャネルMOS型ダイ
オードの両方を備えたものに限らず、いずれか一方のみ
を備えたものであってもよい。特に、電源−GND間の
ように、双方向のダイオードが挿入できないような場
合、I又はII型Nチャネル保護トランジスタを接続する
ことで静電保護能力を大幅に高めることができる。
【0049】上記のMOS型ダイオードでは、ソースは
低濃度拡散層が高濃度拡散層の下面及び側面を全て包み
込む2重拡散構造になっているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、ソースは一重拡散構造や、低濃度
拡散層が高濃度拡散層の下面及び側面を全て包み込まず
に、高濃度拡散層の一部分とウエルが接合している2重
拡散構造など、他の構造であってもよい。MOS型ダイ
オードのウエル濃度、拡散層濃度及びゲート酸化膜の膜
厚は、上記実施例に限定されるものではなく、使用する
仕様に応じて種々の変更が可能である。
【0050】
【発明の効果】一般的に濃く浅い拡散層で形成したPN
接合では逆方向特性においてリーク電流の大きい接合と
なり、大電流が流れた時に狭い範囲に電流が流れるため
に熱破壊を生じやすいが、請求項1のMOS型ダイオー
ドにおいては、接合は深い拡散同士であるために逆方向
電圧による電界が両拡散層で緩和できるために低い接合
耐圧のものを形成してもリーク電流が少なく、また、ド
レイン拡散層が深い拡散となっているために大電流を流
した時にもこの接合が破壊しにくい。またソース、ドレ
インが形成されている部分のウエル又は基板の濃度を上
げているため、ソース、ドレインに深い拡散を導入して
も低い電圧で横型寄生バイポーラトランジスタを動作さ
せることができる。その結果、内部回路用MOSトラン
ジスタの降伏電圧やゲート酸化膜耐圧よりも低い電圧で
動作し、しかも電荷引抜き能力の高い静電保護用MOS
型ダイオードを提供できる。
【0051】請求項2に記載のMOS型ダイオードにお
いては、ドレインの高濃度拡散層は、ゲート電極と間隔
をもって設置されているようにしたので、ウエルの基板
濃度を高めてもゲートモジュレーテッド耐圧の低下を抑
制することができ、このMOS型ダイオードのバイポー
ラ動作電圧を下げることができる。
【0052】請求項3に記載のMOS型ダイオードにお
いては、ドレインの低濃度拡散層は、ドレインの高濃度
拡散層の底面及び側面の全てを包み込んでいるようにし
たので、製造が容易である。
【0053】請求項4に記載のMOS型ダイオードにお
いては、ドレインの高濃度拡散層の一部分がウエル又は
基板と接合するように形成されているようにしたので、
ドレインの高濃度拡散層とウエル又は基板との接合部分
の接合耐圧は、ドレインの高濃度拡散層とウエル又は基
板との間に低濃度拡散層が存在する部分の接合耐圧に比
べて低くなり、バイポーラ動作の引き金になるベース電
流をより低い電圧で流すことができる。
【0054】請求項5に記載のMOS型ダイオードにお
いては、ドレインの高濃度拡散層とウエル又は基板との
接合部分は、ドレインの高濃度拡散層のエッジ部分を除
く部分で形成されているようにしたので、電界が集中し
やすいドレインの高濃度拡散層のエッジ部分が破壊され
るのを防止することができる。
【0055】請求項6に記載のMOS型ダイオードにお
いては、ゲート電極近傍におけるドレインの高濃度拡散
層とウエル又は基板の接合耐圧は、内部回路用MOSト
ランジスタの定格電圧よりも高く、内部回路用MOSト
ランジスタの接合耐圧及びゲート耐圧よりも低く設定さ
れているようにしたので、静電保護MOSトランジスタ
として機能することができる。
【0056】これらのMOS型ダイオードを備えた請求
項7の入出力保護回路は、内部回路用MOSトランジス
タの降伏電圧やゲート酸化膜耐圧よりも低い電圧で動作
して内部回路用MOSトランジスタを有効に保護するこ
とができるようになる。
【0057】請求項7の入出力保護回路を備えた請求項
8の半導体装置は、内部回路を有効に保護することがで
きる。
【0058】請求項9に記載のMOS型ダイオードの製
造方法においては、既知の技術の組み合わせにより、請
求項1に記載のMOS型ダイオードを製造することがで
きる。
【0059】請求項10に記載のMOS型ダイオードの
製造方法においては、工程(A)での第2導電型不純物
の注入工程がウエル用である場合には、その注入工程
は、内部回路用MOSトランジスタのウエル形成ととも
に行なう注入工程と、静電保護用MOS型ダイオードの
ウエルの基板濃度を上げるために行なう注入工程とを含
むようにしたので、既知の方法で静電保護用MOS型ダ
イオードのウエル濃度を内部回路用MOSトランジスタ
のウエル濃度よりも高くすることを確実に実現できる。
【0060】請求項11に記載のMOS型ダイオードの
製造方法においては、工程(F)での高濃度拡散層用の
第1導電型不純物の注入工程は、ドレイン領域上に前記
ゲート電極に隣接してレジスト層を形成した状態で行な
うようにしたので、既知の方法でドレインの高濃度拡散
層をゲート電極と間隔をもって形成することができ、請
求項3に記載のMOS型ダイオードを製造することがで
きる。
【0061】請求項12に記載のMOS型ダイオードの
製造方法においては、工程(B)での低濃度拡散層用の
第1導電型不純物の注入工程は、工程(F)で形成され
る高濃度拡散層の一部分がウエル又は基板と接合するよ
うに、ゲート電極から離れたドレイン領域上にレジスト
層を形成した状態で行なうようにしたので、既知の方法
で請求項5に記載のMOS型ダイオードを製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】NチャネルMOS型ダイオードの一実施例を示
す断面図である。
【図2】図1のNチャネルMOS型ダイオードの製造方
法の一例を示す工程断面図である。
【図3】I型保護トランジスタの電流・電圧特性を示す
図である。
【図4】NチャネルMOS型ダイオードの他の実施例を
示す断面図である。
【図5】同実施例のレイアウトを示す上面図である。
【図6】同実施例の製造方法の一例の前半を示す工程断
面図である。
【図7】同製造方法の後半を示す工程断面図である。
【図8】II型保護トランジスタの電流・電圧特性を示す
図である。
【図9】入出力保護回路の一実施例を示す回路図であ
る。
【図10】半導体装置のレイアウトを示す上面図であ
る。
【符号の説明】
2 N型シリコン基板 4 素子分離用LOCOS酸化膜 6 Pウエル 8,9 高濃度のPウエル(P+-ウエル) 10 ゲート酸化膜 12 ポリシリコンゲート電極 14 ソース 14a ソースの高濃度拡散層(N+拡散層) 14b ソースの低濃度拡散層(N-拡散層) 16,17 ドレイン 16a,17a ドレインの高濃度拡散層(N+拡散
層) 16b,17b ドレインの低濃度拡散層(N-拡散
層) 18 層間絶縁膜 19,49 エッジ部分 20,22 アルミニウム配線 24 入出力端子 26 シリコン酸化膜 28,30,31,41 レジストパターン 40 高電圧側電源端子 50 NチャネルMOS型ダイオード(Nchダイ
オード) 52 PチャネルMOS型ダイオード(Pchダイ
オード)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/092 29/78 29/861 Fターム(参考) 5F038 BH07 BH13 EZ13 EZ20 5F040 DA23 DA24 DB06 DC01 EB17 EC07 EF13 EF18 EH02 EH05 EJ03 EK01 5F048 AA02 AC01 AC03 AC10 BB05 BC07 BC19 BC20 BE01 BE02 BE05 BE06 BF16 BG12 CC02 CC06 CC08 CC15 CC16 CC18 CC19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース、ドレインの少なくともドレイン
    が高濃度拡散層及びそれよりも低濃度で、その高濃度拡
    散層を包み込み、内部回路用MOSトランジスタのソー
    ス、ドレインよりも深く形成された低濃度拡散層を備
    え、ソース、ドレインが形成されているウエル又は基板
    で少なくともソース、ドレインと接する部分の濃度が内
    部回路用MOSトランジスタの同領域よりも濃くされて
    いるMOSトランジスタと、 このMOSトランジスタのゲート電極とソースとを導通
    させて一定電位を与える導電性配線とを備えた静電保護
    用MOS型ダイオード。
  2. 【請求項2】 ドレインの高濃度拡散層は、前記ゲート
    電極と間隔をもって設置されている請求項1に記載のM
    OS型ダイオード。
  3. 【請求項3】 ドレインの低濃度拡散層は、ドレインの
    高濃度拡散層の底面及び側面の全てを包み込んでいる請
    求項1又は2に記載のMOS型ダイオード。
  4. 【請求項4】 ドレインの低濃度拡散層は、ドレインの
    高濃度拡散層の一部分と前記ウエルとが接合するように
    形成されている請求項1又は2に記載のMOS型ダイオ
    ード。
  5. 【請求項5】 ドレインの高濃度拡散層と前記ウエル又
    は基板との接合部分は、ドレインの高濃度拡散層のエッ
    ジ部分を除く部分で形成されている請求項4に記載のM
    OS型ダイオード。
  6. 【請求項6】 前記ゲート電極近傍におけるドレインの
    高濃度拡散層と前記ウエル又は基板との接合耐圧は、前
    記内部回路用MOSトランジスタの定格電圧よりも高
    く、前記内部回路用MOSトランジスタの接合耐圧及び
    ゲート耐圧よりも低く設定されている請求項1から5の
    いずれかに記載のMOS型ダイオード。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載のMO
    S型ダイオードのドレインを外部入出力端子と内部回路
    に接続した半導体装置の入出力保護回路。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の入出力保護回路を備え
    た半導体装置。
  9. 【請求項9】 以下の工程を含む静電保護用MOS型ダ
    イオードの製造方法。 (A)第1導電型の半導体基板表面にシリコン酸化膜を
    形成し、前記半導体基板のMOS型ダイオード形成予定
    領域に前記シリコン酸化膜を介してウエル用又は基板濃
    度調整用の第2導電型不純物を注入する注入工程、
    (B)ソース、ドレイン形成予定領域に低濃度拡散層用
    の第1導電型不純物を注入する注入工程、(C)LOC
    OS法により前記半導体基板表面に素子分離膜を形成す
    る素子分離工程、(D)MOS型ダイオード形成予定領
    域の前記シリコン酸化膜を除去した後、MOS型ダイオ
    ード形成予定領域の前記半導体基板表面にゲート酸化膜
    を形成する酸化膜形成工程、(E)前記ゲート酸化膜上
    にゲート電極を形成するゲート電極形成工程、(F)ソ
    ース、ドレイン形成予定領域に高濃度拡散層用の第1導
    電型不純物を前記低濃度拡散層用の第1導電型不純物よ
    りも浅く注入する注入工程、(G)熱処理を施してソー
    ス、ドレイン領域に高濃度拡散層及び低濃度拡散層を形
    成する熱拡散工程、(H)前記ゲート電極とソースの高
    濃度拡散層とを導通させて一定電位を与える導電性配線
    を形成する配線工程。
  10. 【請求項10】 前記工程(A)での第2導電型不純物
    の注入工程がウエル用である場合は、その注入工程は、
    内部回路用MOSトランジスタのウエル形成とともに行
    なう注入工程と、静電保護用MOS型ダイオードのウエ
    ルの基板濃度を上げるために行なう注入工程とを含む請
    求項9に記載の静電保護用MOS型ダイオードの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記工程(F)での高濃度拡散層用の
    第1導電型不純物の注入工程は、ドレイン領域上に前記
    ゲート電極に隣接してレジスト層を形成した状態で行な
    う請求項9又は10に記載の静電保護用MOS型ダイオ
    ードの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記工程(B)での低濃度拡散層用の
    第1導電型不純物の注入工程は、前記工程(F)で形成
    される高濃度拡散層の一部分が前記ウエル又は基板と接
    合するように、前記ゲート電極から離れたドレイン領域
    上にレジスト層を形成した状態で行なう請求項9、10
    又は11のいずれかに記載の静電保護用MOS型ダイオ
    ードの製造方法。
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