JP2002202657A - トナーシール、トナー収納容器、現像カートリッジ及びプロセスカートリッジ - Google Patents

トナーシール、トナー収納容器、現像カートリッジ及びプロセスカートリッジ

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JP2002202657A
JP2002202657A JP2000403157A JP2000403157A JP2002202657A JP 2002202657 A JP2002202657 A JP 2002202657A JP 2000403157 A JP2000403157 A JP 2000403157A JP 2000403157 A JP2000403157 A JP 2000403157A JP 2002202657 A JP2002202657 A JP 2002202657A
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toner
seal
cut
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JP2000403157A
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Hiromi Morinaga
浩海 森永
Toshiaki Nagashima
長嶋  利明
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来から稼働している生産ラインの仕様追加
や変更を最小限に留めつつ、品質の低下を招くことなく
トナーの漏れを防止することができ、十分なシール性を
維持した上でより確実に且つスムーズに開封することが
できるトナーシールを提供すること。 【構成】 トナーを収納するトナー枠体(トナー収納
部)11と、該トナー枠体11のトナーを排出するため
の排出口を有するトナー収容容器の前記排出口の長手寸
法よりも長いトナーシール13で封止して該排出口を密
閉し、前記トナーシール13を折り返して引き出し、前
記排出口に沿ってトナーシール13を引き裂いて開封す
るようにしたトナーシール13において、該トナーシー
ル13を開封するときの最初の切り出し部分の近傍にお
いて(トナーシール13の開封方向と直交した方向を幅
方向として)、トナーシール13の引き裂き幅の端部よ
りも内側に線状切り込み(部分切断部)Mを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機、プ
リンタ等の画像形成装置の現像装置にトナー(現像剤)
を供給するために用いられるトナー収納容器とトナー収
納容器のトナー排出口を封止するためのトナーシール、
トナー収納容器を備える現像カートリッジ及びプロセス
カートリッジに関する。
【0002】ここで、画像形成装置とは、電子写真画像
形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものであ
り。これには電子写真複写機、電子写真プリンタ(例え
ばレーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファ
クシミリ装置、ワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】又、プロセスカートリッジとは、帯電手
段、現像手段又はクリーニング手段と電子写真感光ドラ
ムとを一体的にカートリッジとして一体化し、このカー
トリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能としたも
の、或は少なくとも現像手段と電子写真感光ドラムとを
一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可
能としたものである。尚、本発明は、少なくとも現像手
段を有するプロセスカートリッジに適用される。
【0004】
【従来の技術】従来、電子写真画像形成プロセスを用い
た画像形成装置においては、電子写真感光体及び該電子
写真感光体に作用するプロセス手段をカートリッジとし
て一体化し、このカートリッジを画像形成装置本体に着
脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されてい
る。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメ
ンテナンスをサービスマンによることなくにユーザー自
身で行うことができるため、操作性を格段に向上させる
ことができる。このため、このプロセスカートリッジ方
式は画像形成装置において広く用いられている。
【0005】このようなプロセスカートリッジ及び現像
カートリッジ及び現像手段を内蔵する電子写真画像形成
装置(以下、画像形成装置と称する)に現像剤(以下、
トナーと称する)を供給するためのトナー収納容器に
は、電子写真感光体に形成された静電潜像にトナーを付
与するための現像部材に供給するトナーを収納するトナ
ー収納部が設けられている。
【0006】ところで、トナーは画像形成プロセスの進
行に伴って消費されるため、トナーを適時補給する必要
がある。尚、トナーの補給にはトナー収納容器(以下、
トナー容器と称する)が用いられているが、このトナー
容器には、複写機等にトナーを一度に補給するものの
他、コンピュータ、ファクシミリ、CAD等の情報機器
端末装置のプリンタに使用されるプロセスカートリッジ
のトナー容器としても用いられている。又、多色画像形
成装置の現像カートリッジのトナー容器としても用いら
れている。
【0007】ここで、プロセスカートリッジのトナー容
器を一例として挙げると、容器開口トナーシールフィル
ム(以下、トナーシールと称する)によって密封されて
シールされており、本体へトナーを排出する際には、ト
ナーシールを外部から引き抜いて除去して容器開口部を
開封し、トナー容器内に収納されているトナーを容器開
口部から現像担持体側へ排出させて補給することが行わ
れている。
【0008】ところで、上記トナーシールとしては、1
軸延伸発泡ポリプロピレンにシーラント層をラミネート
したフィルム、ポリエステル・延伸ナイロン・低密度ポ
リエチレンにシーラント層をラミネートしたフィルム等
が一般的に用いられ、シーラント層としては、エチレン
=酢酸ビニル共重合体系のものが用いられている。この
シールフィルムの固着方法としては、主に熱溶着や両面
テープ等に代表される粘着剤を用いた接着が用いられて
いる。
【0009】又、最近では、このトナーシールを直線的
且つ安定的に開封するための補助手段として、予め『ハ
ーフカット』と呼ばれる(トナーシールを貫通しない)
切り込み線を加工し、この切り込み線に沿ってトナーシ
ールを開封する手法が用いられている。以後、『トナー
シールを貫通しない切り込み線』を『ハーフカット』と
称する。
【0010】ところで、トナー容器開封後に通常はトナ
ー容器上にそのまま残存するトナーシールの残存部が剥
れるという現象が発生する場合がある。この現象は、主
にトナーシールをトナー容器上に固着する工程において
溶着条件上或は接着工程上の不具合等に起因する固着不
良によってトナーシールの固着が弱い状態のときに発生
する場合がある。このような不具合が発生すると、剥れ
たトナーシール残存部も外に引き出され、その結果とし
て開封操作に大きな力を要し、ユーザーに不快感を与え
る一因となり易い。
【0011】上記問題に対する対応策としては、トナー
シールへのハーフカット加工の加工深さを深くしたり、
又は単に機械的強度の低い材質のものをトナーシール材
料として用いる等の方法が考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記対応策に
よるる場合、以下に示すような不具合や懸念が新たに発
生する。
【0013】即ち、従来から稼働している生産ラインに
おいて、ハーフカットの加工深さを深くする場合、消費
電力の増加や加工深さのばらつき増大による加工不良、
つまり、過剰な加工深さのものについては物流上の保証
をでき兼ねるレベルの物を出さないための工程管理項目
の増加、等でコストアップを招く。
【0014】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、従来から稼働している生産ラ
インの仕様追加や変更を最小限に留めつつ、品質の低下
を招くことなくトナーの漏れを防止することができ、十
分なシール性を維持した上でより確実且つスムーズに開
封することができるトナーシール、トナー収納容器、現
像カートリッジ及びプロセスカートリッジを提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、トナーを収納するトナー収
納部と、該トナー収納部のトナーを排出するための排出
口を有するトナー収容容器の前記排出口の長手寸法より
も長いトナーシールで封止して該排出口を密閉し、前記
トナーシールを折り返して引き出し、前記排出口に沿っ
てトナーシールを引き裂いて開封するようにしたトナー
シールにおいて、該トナーシールを開封するときの最初
の切り出し部分の近傍において(トナーシールの開封方
向と直交した方向を幅方向として)、トナーシールの引
き裂き幅の端部よりも内側に部分切断部を施したことを
特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記切り出し部分において、前記幅方向の
端部から同幅方向の中心に向かうような屈曲部又は屈折
部を最初の切り出し部分の近傍で、且つ、折り返して引
き出す側に設けたことを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記部分切断部は、トナーシールの
引き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みを入れた
形状であることを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記切り込みは、少なくとも2箇所以上の
線分切り込みを入れた形状であることを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記部分切断部とは、トナーシール
の引き裂き幅の端部よりも内側に貫通穴を形状であるこ
とを特徴とする。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記部分切断部は、当該トナーシー
ルの引き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みと貫
通穴を施した形状であることを特徴とする。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記貫通穴の形状が略三角形であることを
特徴とする。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何
れかに記載の発明において、前記部分切断部の位置が前
記トナーシールの開封(引っ張り)方向と直交する方向
において略中央に位置し、且つ、当該トナーシールを折
り返して開封する際に、当該トナーシールの長手方向及
び厚さ方向に反りを発生させることを特徴とする。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記切り込みが前記トナーシールの開封
(引っ張り)方向におけるトナーシール幅の略中心線上
に位置し、且つ、前記略中心線から対称の線分切り込み
が入っていることを特徴とする。
【0024】請求項10記載の発明は、請求項7記載の
発明において、前記貫通穴の形状が略正三角形若しくは
略二等辺三角形であることを特徴とする。
【0025】請求項11記載の発明は、請求項1〜10
の何れかに記載の発明において、前記部分切断部の大き
さにおいて、前記トナーシールの開封(引っ張り)方向
と直交する方向における前記部分切断部の最大寸法が、
前記トナーシールにおける前記部分切断部を加工する部
分の幅寸法に対して85%以下、20%以上であること
を特徴とする。
【0026】請求項12記載の発明は、請求項1〜10
の何れかに記載の発明において、前記部分切断部を加工
する部分の総延長長さが、前記切り込み加工は10mm
以上、前記貫通穴は15mm以上であることを特徴とす
る。
【0027】請求項13記載の発明は、請求項5,6,
7,9,10,11又は12の何れかに記載の発明にお
いて、前記貫通穴に付随した切り込み加工を前記トナー
シールの開封方向に向かって折り返して引っ張る方向に
施したことを特徴とする。
【0028】請求項14記載の発明は、請求項1〜13
の何れかに記載の発明において、前記トナーシールの材
質及び層構成において、外観方向から見た表層が2軸延
伸ポリエステルであり、その次の層が『トナーシールを
貫通しない切り込み線』を入れるための、炭酸ガスレー
ザー照射を貫通させないためのアルミニウムの反射層で
あり、その次の層が前記『トナーシールを貫通しない切
り込み線』が実際に入る2軸延伸ポリエステルの層であ
り、その次の層がトナーシールを熱溶着等で前記トナー
容器に固着するためのエチレン=酢酸ビニル共重合体
(EVA)層であって、これらの層構成によってトナー
シールを形成していることを特徴とする。
【0029】請求項15記載の発明は、トナーを収納す
るトナー収納部と、該トナー収納部のトナーを排出する
ための排出口を有するトナー収納容器の前記排出口の長
手寸法よりも長いトナーシールで封止して該排出口を密
閉し、前記トナーシールを折り返して引き出し、前記排
出口に沿ってトナーシールを引き裂いて開封するように
したトナー収納容器において、該トナーシールを開封す
るときの最初の切り出し部分の近傍において(トナーシ
ールの開封方向と直交した方向を幅方向として)、トナ
ーシールの引き裂き幅の端部よりも内側に部分切断部を
施したことを特徴とする。
【0030】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の発明において、前記トナーシールの切り出し部におい
て、前記トナーシール幅方向の端部から同幅方向の中心
に向かうような屈曲部又は屈折部を前記トナーシールの
最初の切り出し部分の近傍で、且つ、前記トナーシール
を折り返して引き出す側に設けたことを特徴とする。
【0031】請求項17記載の発明は、請求項15又は
16記載の発明において、前記部分切断部は、トナーシ
ールの引き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みを
入れた形状であることを特徴とする。
【0032】請求項18記載の発明は、請求項17記載
の発明において、前記切り込みは、少なくとも2箇所以
上の線分切り込みを入れた形状であることを特徴とす
る。
【0033】請求項19記載の発明は、請求項15又は
16記載の発明において、前記部分切断部とは、トナー
シールの引き裂き幅の端部よりも内側に貫通穴を開けた
形状であることを特徴とする。
【0034】請求項20記載の発明は、請求項15又は
16記載の発明において、前記部分切断部は、トナーシ
ールの引き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みと
貫通穴を施した形状であることを特徴とする。
【0035】請求項21記載の発明は、請求項19記載
の発明において、前記貫通穴の形状が略三角形であるこ
とを特徴とする。
【0036】請求項22記載の発明は、請求項15〜2
0の何れかに記載の発明において、前記部分切断部の位
置が前記トナーシールの開封(引っ張り)方向と直交す
る方向において略中央に位置し、且つ、前記トナーシー
ルを折り返して開封する際に、トナーシールの長手方向
及び厚さ方向に反りを発生させることを特徴とする。
【0037】請求項23記載の発明は、請求項18記載
の発明において、前記切り込みが前記トナーシールの開
封(引っ張り)方向におけるトナーシール幅の略中心線
上に位置し、且つ、前記略中心線から対称の線分切り込
みが入っていることを特徴とする。
【0038】請求項24記載の発明は、請求項21記載
の発明において、前記貫通穴の形状が略正三角形若しく
は略二等辺三角形であることを特徴とする。
【0039】請求項25記載の発明は、請求項15〜2
4の何れかに記載の発明において、前記部分切断部の大
きさにおいて、前記トナーシールの開封(引っ張り)方
向と直交する方向における前記部分切断部の最大寸法
が、前記トナーシールにおける前記部分切断部を加工す
る部分の幅寸法に対して85%以下、20%以上である
ことを特徴とする。
【0040】請求項26記載の発明は、請求項15〜2
4の何れかに記載の発明において、前記部分切断部を加
工する部分の総延長長さが、前記切り込み加工は10m
m以上、前記貫通穴は15mm以上であることを特徴と
する。
【0041】請求項27記載の発明は、請求項19,2
0,21,22,24,25又は26の何れかに記載の
発明において、前記貫通穴に付随した切り込み加工を前
記トナーシールの開封方向に向かって折り返して引っ張
る方向に施したことを特徴とする。
【0042】請求項28記載の発明は、請求項15〜2
7の何れかに記載の発明において、前記トナーシールの
材質及び層構成において、外観方向から見た表層が2軸
延伸ポリエステルであり、その次の層が『トナーシール
を貫通しない切り込み線』を入れるための、炭酸ガスレ
ーザー照射を貫通させないためのアルミニウムの反射層
であり、その次の層が前記『トナーシールを貫通しない
切り込み線』が実際に入る2軸延伸ポリエステルの層で
あり、その次の層がトナーシールを熱溶着等で前記トナ
ー容器に固着するためのエチレン=酢酸ビニル共重合体
(EVA)層であって、これらの層構成によってトナー
シールを形成していることを特徴とする。
【0043】請求項29記載の発明は、画像形成装置本
体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写
真感光ドラムと、該電子写真感光ドラムに形成された静
電潜像をトナーを用いて現像する現像部材と、トナーを
収納する容器本体にトナーを前記現像部材に向かって排
出するための排出口を形成するとともに、前記排出口の
長手寸法よりも長いトナーシールで封止して該排出口を
密閉し、前記トナーシールを折り返して引き出し、前記
排出口に沿ってトナーシールを引き裂いて開封するよう
にしたトナー収納容器を有し、そのトナー収納容器は該
トナーシールを開封するときの最初の切り出し部分の近
傍において(トナーシールの開封方向と直交した方向を
幅方向として)、トナーシールの引き裂き幅の端部より
も内側に部分切断部を施したことを特徴とする。
【0044】請求項30記載の発明は、請求項29記載
の発明において、前記トナーシールの切り出し部におい
て、前記トナーシール幅方向の端部から同幅方向の中心
に向かうような屈曲部又は屈折部を前記トナーシールの
最初の切り出し部分の近傍で、且つ、前記トナーシール
を折り返して引き出す側に設けたことを特徴とする。
【0045】請求項31記載の発明は、請求項29又は
31記載の発明において、前記部分切断部は、トナーシ
ールの引き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みを
入れた形状であることを特徴とする。
【0046】請求項32記載の発明は、請求項31記載
の発明において、前記切り込みは、少なくとも2箇所以
上の線分切り込みを入れた形状であることを特徴とす
る。
【0047】請求項33記載の発明は、請求項29又は
30記載の発明において、前記部分切断部は、トナーシ
ールの引き裂き幅の端部よりも内側に貫通穴を開けた形
状であることを特徴とする。
【0048】請求項34記載の発明は、請求項29又は
30記載の発明において、前記部分切断部は、トナーシ
ールの引き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みと
貫通穴を施した形状であることを特徴とする。
【0049】請求項35記載の発明は、請求項33記載
の発明において、前記貫通穴の形状が略三角形であるこ
とを特徴とする。
【0050】請求項36記載の発明は、請求項29〜3
5の何れかに記載の発明において、前記部分切断部の位
置が前記トナーシールの開封(引っ張り)方向と直交す
る方向において略中央に位置し、且つ、前記トナーシー
ルを折り返して開封する際に、トナーシールの長手方向
及び厚さ方向に反りを発生させることを特徴とする。
【0051】請求項37記載の発明は、請求項32記載
の発明において、前記切り込みが前記トナーシールの開
封(引っ張り)方向におけるトナーシール幅の略中心線
上に位置し、且つ、前記略中心線から対称の線分切り込
みが入っていることを特徴とする。
【0052】請求項38記載の発明は、請求項35記載
の発明において、前記貫通穴の形状が略正三角形若しく
は略二等辺三角形であることを特徴とする。
【0053】請求項39記載の発明は、請求項29〜3
8の何れかに15記載の発明において、前記部分切断部
の大きさにおいて、前記トナーシールの開封(引っ張
り)方向と直交する方向における前記部分切断部の最大
寸法が、前記トナーシールにおける前記部分切断部を加
工する部分の幅寸法に対して85%以下、20%以上で
あることを特徴とする。
【0054】請求項40記載の発明は、請求項29〜3
8の何れかに記載の発明において、前記部分切断部を加
工する部分の総延長長さが、前記切り込み加工は10m
m以上、前記貫通穴は15mm以上であることを特徴と
する。
【0055】請求項41記載の発明は、請求項33,3
4,35,36,38,39又は40記載の発明におい
て、前記貫通穴に付随した切り込み加工を前記トナーシ
ールの開封方向に向かって折り返して引っ張る方向に施
したことを特徴とする。
【0056】請求項42記載の発明は、請求項29〜4
1の何れかに記載の発明において、前記トナーシールの
材質及び層構成において、外観方向から見た表層が2軸
延伸ポリエステルであり、その次の層が『トナーシール
を貫通しない切り込み線』を入れるための、炭酸ガスレ
ーザー照射を貫通させないためのアルミニウムの反射層
であり、その次の層が前記『トナーシールを貫通しない
切り込み線』が実際に入る2軸延伸ポリエステルの層で
あり、その次の層がトナーシールを熱溶着等で前記トナ
ー容器に固着するためのエチレン=酢酸ビニル共重合体
(EVA)層であって、これらの層構成によってトナー
シールを形成していることを特徴とする。
【0057】請求項43記載の発明は、画像形成装置本
体に着脱可能な現像カートリッジにおいて、電子写真感
光ドラムに形成された静電潜像をトナーを用いて現像す
る現像部材と、トナーを収納する容器本体にトナーを前
記現像部材に向かって排出するための排出口を形成する
とともに、前記排出口の長手寸法よりも長いトナーシー
ルで封止して該排出口を密閉し、前記トナーシールを折
り返して引き出し、前記排出口に沿ってトナーシールを
引き裂いて開封するようにしたトナー収納容器を有し、
そのトナー収納容器は該トナーシールを開封するときの
最初の切り出し部分の近傍において(トナーシールの開
封方向と直交した方向を幅方向として)、トナーシール
の引き裂き幅の端部よりも内側に部分切断部を施したこ
とを特徴とする。
【0058】請求項44記載の発明は、請求項43記載
の発明において、前記トナーシールの切り出し部におい
て、前記トナーシール幅方向の端部から同幅方向の中心
に向かうような屈曲部又は屈折部を前記トナーシールの
最初の切り出し部分の近傍で、且つ、前記トナーシール
を折り返して引き出す側に設けたことを特徴とする。
【0059】請求項45記載の発明は、請求項43又は
44記載の発明において、前記部分切断部は、トナーシ
ールの引き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みを
入れた形状であることを特徴とする。
【0060】請求項46記載の発明は、請求項45記載
の発明において、前記切り込みは、少なくとも2箇所以
上の線分切り込みを入れた形状であることを特徴とす
る。
【0061】請求項47記載の発明は、請求項43又は
44記載の発明において、前記部分切断部は、トナーシ
ールの引き裂き幅の端部よりも内側に貫通穴を開けた形
状であることを特徴とする。
【0062】請求項48記載の発明は、請求項43又は
44記載の発明において、前記部分切断部は、トナーシ
ールの引き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みと
貫通穴を施した形状であることを特徴とする。
【0063】請求項49記載の発明は、請求項47記載
の発明において、前記貫通穴の形状が略三角形であるこ
とを特徴とする。
【0064】請求項50記載の発明は、請求項43〜4
9の何れかに記載の発明において、前記部分切断部の位
置が前記トナーシールの開封(引っ張り)方向と直交す
る方向において略中央に位置し、且つ、前記トナーシー
ルを折り返して開封する際に、トナーシールの長手方向
及び厚さ方向に反りを発生させることを特徴とする。
【0065】請求項51記載の発明は、請求項46記載
の発明において、前記切り込みが前記トナーシールの開
封(引っ張り)方向におけるトナーシール幅の略中心線
上に位置し、且つ、前記略中心線から対称の線分切り込
みが入っていることを特徴とする。
【0066】請求項52記載の発明は、請求項49記載
の発明において、前記貫通穴の形状が略正三角形若しく
は略二等辺三角形であることを特徴とする。
【0067】請求項53記載の発明は、請求項43〜5
2の何れかに記載の発明において、前記部分切断部の大
きさにおいて、前記トナーシールの開封(引っ張り)方
向と直交する方向における前記部分切断部の最大寸法
が、前記トナーシールにおける前記部分切断部を加工す
る部分の幅寸法に対して85%以下、20%以上である
ことを特徴とする。
【0068】請求項54記載の発明は、請求項43〜5
2の何れかに記載の発明において、前記部分切断部を加
工する部分の総延長長さが、前記切り込み加工は10m
m以上、前記貫通穴は15mm以上であることを特徴と
する。
【0069】請求項55記載の発明は、請求項47,4
8,49,50,52,53又は54の何れかに記載の
発明において、前記貫通穴に付随した切り込み加工を前
記トナーシールの開封方向に向かって折り返して引っ張
る方向に施したことを特徴とする。
【0070】請求項56記載の発明は、請求項43〜5
5の何れかに記載の発明において、前記トナーシールの
材質及び層構成において、外観方向から見た表層が2軸
延伸ポリエステルであり、その次の層が『トナーシール
を貫通しない切り込み線』を入れるための、炭酸ガスレ
ーザー照射を貫通させないためのアルミニウムの反射層
であり、その次の層が前記『トナーシールを貫通しない
切り込み線』が実際に入る2軸延伸ポリエステルの層で
あり、その次の層がトナーシールを熱溶着等で前記トナ
ー容器に固着するためのエチレン=酢酸ビニル共重合体
(EVA)層であって、これらの層構成によってトナー
シールを形成していることを特徴とする請求項43〜5
5の何れかに記載の現像カートリッジ。
【0071】従って、本発明によれば、トナーを収納す
るトナー収納部と、トナー収納部のトナーを排出するた
めの排出口を有するトナー収納容器の前記排出口の長手
寸法よりも長いトナーシール部材で封止して該排出口を
密閉し、前記トナーシールを折り返して引き出し、前記
排出口に沿ってトナーシールを引き裂いて開封するよう
にしたトナーシールにおいて、該トナーシールを開封す
るときの、最初の切り出し部分の近傍において(トナー
シールの開封方向と直交した方向を幅方向として)、ト
ナーシールの引き裂き幅の端部よりも内側に部分切断部
を施したことにより、トナーシールの開封(引っ張り)
操作を行った結果、以下に示すような現象を生ずる。
【0072】部分切断部に歪み変形が生じ、引っ張り
力に対応した応力がトナーシール全体に分散せず、この
部分切断部に偏向した状態となる。
【0073】部分切断部はトナーシール幅の輪郭を示
す端部よりも内側にあるため、部分切断部に偏向した応
力によって、その部分切断部ではトナーシール幅方向の
端部よりも比較的大きな伸び変形が生じる。
【0074】その結果、トナーシールへの開封に掛る
力は、トナーシール幅方向の端部(両端)から同幅方向
の中心に向かって集中するような力の向きとなる。実際
は、トナーシール自体が開封(引っ張り)操作によって
移動しているため、トナーシールの引き裂きに掛かる力
は前記排出口の開口部範囲内に向かって力が掛るように
なる。
【0075】以上のような現象を生じる結果、トナーシ
ールの開封時において、開封して引き出されるトナーシ
ールの切り出し部の固着状態が比較的弱い状態であって
も、トナーシールが確実に切り出し部分で切れてスムー
ズな開封を行うことができる。
【0076】又、本発明は、前記トナーシールの切り出
し部において、前記トナーシール幅方向の端部から同幅
方向の中心に向かうような屈曲部又は屈折部を前記トナ
ーシールの最初の切り出し部分の近傍で、且つ、前記ト
ナーシールを折り返して引き出す側に設けたことによ
り、トナーシールを折り返して引っ張ったときに、トナ
ーシール自体の撓みによる切り出し方向とトナーシール
幅方向に端部(両端)から同幅方向の中心に向かって集
中する力の向きが合わさって、トナーシールがより確実
に切り出し部分で切れて、よりスムーズな開封を行うこ
とができる。
【0077】又、本発明は、前記部分切断部がトナーシ
ールの内側に線状の切り込みを入れた形状であることに
より、トナーシールの開封(引っ張り)操作を行った結
果、前述のような現象が生じ、トナーシールが確実に切
り出し部分で切れてスムーズな開封を行うことができ
る。
【0078】又、本発明は、前記切り込みは少なくとも
2箇所以上の線分切り込みを入れた形状であることによ
り、トナーシールの開封(引っ張り)操作を行った結
果、前述のような現象が生じ、トナーシールが確実に切
り出し部分で切れてよりスムーズな開封を行うことがで
きる。
【0079】又、本発明は、前記部分切断部がトナーシ
ールの内側に貫通穴を開けた形状であることにより、ト
ナーシールの開封(引っ張り)操作を行った結果、前述
のような現象が生じ、トナーシールが確実に切り出し部
分で切れてスムーズな開封を行うことができる。
【0080】又、本発明は、前記部分切断部は、トナー
シールの引き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込み
と貫通穴を施した形状であることによってもトナーシー
ルの開封(引っ張り)操作を行った結果、前述のような
現象が生じ、トナーシールが確実に切り出し部分で切れ
てスムーズな開封を行うことができる。
【0081】又、本発明は、前記貫通穴の形状が略三角
形であることにより、開封して引き出されるトナーシー
ルの切り出しポイントのずれをより安定して抑えること
ができる。
【0082】又、本発明は、前記部分切断部の位置がト
ナーシールの開封(引っ張り)方向と直交する方向にお
いて略中央に位置し、且つ、前記トナーシールを折り返
して開封する際に、トナーシールの長手方向及び厚さ方
向に反りを発生させることにより、開封して引き出され
るトナーシールの切り出しポイントのずれを更に安定し
て抑えることができる。
【0083】又、本発明は、前記切り込みが前記トナー
シールの開封(引っ張り)方向における前記トナーシー
ル幅の中心線上に位置し、且つ、前記中心線から対称の
線分切り込みが入っていることにより、開封して引き出
されるトナーシールの切り出しポイントのずれをより安
定して抑えることができる。
【0084】又、本発明は、前記貫通穴が略正三角形若
しくは略二等辺三角形であることにより、開封して引き
出されるトナーシールの切り出しポイントのずれをより
安定して抑えることができる。
【0085】又、本発明は、前記部分切断部の大きさに
おいて、前記トナーシールの開封(引っ張り)方向と直
交する方向における前記貫通穴の最大寸法が、前記トナ
ーシールにおける前記部分切断部を加工する部分の幅寸
法に対して85%以下、20%以上であることにより、
開封して引き出されるトナーシールの幅方向の端部(両
端)から同幅方向の中心に向かって集中するような力の
向きがより確実に得られる。
【0086】又、本発明は、前記部分切断部を加工する
部分の総延長長さが、前記切り込み加工は10mm以
上、前記貫通穴は15mm以上であることにより、開封
して引き出されるトナーシールの幅方向の端部(両端)
から同幅方向の中心に向かって集中するような力の向き
がより確実に得られる。
【0087】又、本発明は、前記貫通穴に付随した切り
込み加工を前記前記トナーシールの開封方向に向かって
折り返して引っ張る方向に施したことにより、開封して
引き出されるトナーシールの幅方向の端部(両端)から
同幅方向の中心に向かって集中するような力の向きを得
ることができる。
【0088】又、本発明は、前記トナーシールの材質及
び層構成において、外観方向から見た表層が2軸延伸ポ
リエステルであり、その次の層が『トナーシールを貫通
しない切り込み線』を入れるための炭酸ガスレーザ照射
を貫通させないためのアルミニウムの反射層であり、そ
の次の層が『トナーシールを貫通しない切り込み線』が
実際に入る2軸延伸ポリエステルであり、その次の層が
トナーシールを熱溶着等で前記トナー容器に固着するた
めのエチレン=酢酸ビニル共重合体(EVA)層であっ
て、これらの層構成によってトナーシールを形成してい
ることにより、該トナーシールの開封操作がより容易、
且つ、安定的なものとなる。
【0089】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0090】尚、以下の説明において、プロセスカート
リッジB(図2及び図3参照)の短手方向とは、該プロ
セスカートリッジBを装置本体A1(図2参照)に対し
て着脱する方向であり、記録媒体の搬送方向と一致して
いる。又、プロセスカートリッジBの長手方向とは、該
プロセスカートリッジBを装置本体A1に対して着脱す
る方向と交差する方向(略直交する方向)であり、記録
媒体の搬送方向と交差(略直交)している。
【0091】又、本実施の形態では、電子写真方式の画
像形成プロセスを用いて電子写真感光体に画像を形成す
る電子写真画像形成装置及びこれに対して着脱可能に装
着されるプロセスカートリッジについて説明する。
【0092】図1は電子写真画像形成装置の外観斜視
図、図2は同電子写真画像形成装置のプロセスカートリ
ッジ装着時の内部構成を示す縦断面図であり、本実施の
形態では電子写真画像形成装置Aとしてレーザービーム
プリンタを例示している。
【0093】(電子写真画像形成装置A及びプロセスカ
ートリッジB)本実施の形態に係るレーザービームプリ
ンタAは、図2に示すように、電子写真画像形成プロセ
スを経て記録媒体(例えば、記録紙、OHPシート、布
等)に画像を形成するものであって、ドラム状の電子写
真感光体(以下、感光ドラムと称する)7にトナー像を
形成する。
【0094】詳しくは、帯電手段としての帯電ローラ8
によって感光ドラム7に帯電を行い、次いでこの感光ド
ラム7に光学系1から画像情報に応じたレーザービーム
光を照射してその表面に潜像し、この潜像を現像手段9
によって現像してこれをトナー像として顕像化する。そ
して、前記トナーの形成と同期して、カセット3aにセ
ットされた記録媒体2をピックアップローラ3b、搬送
ローラ対3c,3d及びレジストローラ対3eで反転搬
送する。
【0095】次いで、プロセスカートリッジBの前記感
光ドラム7に形成されたトナー像を転写手段としての転
写ローラ4に電圧を印加することによって記録媒体2に
転写する。その後、トナー像の転写を受けた記録媒体2
を搬送ガイド3fによって定着手段5へと搬送する。こ
こで、定着手段5は、駆動ローラ5c及びヒータ5aを
内蔵する定着ローラ5bを有し、通過する記録媒体2に
熱及び圧力を印加して転写されたトナー像を記録媒体2
に定着させる。そして、トナー像が定着された記録媒体
2を排出ローラ対3g,3h,3iによって搬送し、反
転経路3jを通して排出トレイ6へと排出する。尚、排
出トレイ6はレーザービームプリンタAの装置本体A1
の上面に設けられている。
【0096】ところで、プロセスカートリッジBは、カ
ートリッジカバー(開閉部材)A2を開閉することによ
ってレーザービームプリンタAに着脱可能に装着される
ものであって、その構成の詳細は図3及び図4に示され
る。尚、図3はプロセスカートリッジの外観斜視図、図
4は同プロセスカートリッジの側断面図である。
【0097】本実施の形態に係るプロセスカートリッジ
Bにおいては、現像ユニットU1とクリーニングユニッ
トU2とが回転可能に結合されてハウジングを構成して
おり、このハウジングが装置本体A1に取り外し可能に
装着される。そして、現像ユニットU1は、トナー収納
部の外郭としてのトナー枠体11と、現像手段9及び該
現像手段9を支持する現像枠体12とを有している。
又、クリーニングユニットU2は、感光ドラム7と、帯
電ローラ8と、クリーニング手段10及びクリーニング
枠体16と、ドラムシャッタ部材18とを有している。
【0098】而して、プロセスカートリッジBは、図4
に示すように、感光層を有する感光ドラム7を回転駆動
し、その表面を帯電手段である帯電ローラ8への電圧印
加によって一様に帯電する。次いで、光学系1からの画
像情報に応じたレーザービーム光を露光開口部1eを介
して感光ドラム7へ照射することによって感光ドラム7
上に潜像を形成し、この潜像を現像手段9によってトナ
ーを用いてトナー像として現像する。即ち、帯電ローラ
8は感光ドラム7に接触して設けられており、感光ドラ
ム7の帯電を行う。尚、この帯電ローラ8は、感光ドラ
ム7に従動回転する。又、現像手段9は、感光ドラム7
の現像領域へトナーを供給して感光ドラム7上に形成さ
れた潜像を現像する。
【0099】ここで、前記現像手段9は、内部がトナー
容器(トナー収納部)11Aとなっているトナー収納容
器であるトナー枠体11内のトナーをトナー送り部材9
bの回転によって現像ローラ9cへ送り出す。そして、
固定磁石を内蔵した現像ローラ9cを回転させるととも
に、現像ブレード9dによって摩擦帯電負荷を付与した
トナー層を現像ローラ9cの表面に形成し、そのトナー
を感光ドラム7の現像領域へ供給する。そして、そのト
ナーを前記潜像に応じて感光ドラム7へ転移させること
によってトナー像を形成して潜像を可視像化する。尚、
現像ブレード9dは、現像ローラ9cの周面のトナー量
を規制するものである。
【0100】その後、転写ローラ4に前記トナー像と逆
極性の電圧を印加し、感光ドラム7に形成されたトナー
像を記録媒体2に転写した後、感光ドラム7上の残留ト
ナーをクリーニング手段10によって除去する。ここ
で、クリーニング手段10は、感光ドラム7上に残留す
るトナーを感光ドラム7に当接して設けられた弾性クリ
ーニングブレード10aによって掻き落としてこれを除
去トナー溜め10bへ回収する。
【0101】尚、プロセスカートリッジBは、トナーを
収納するトナー容器(トナー収納部)11Aを有するト
ナー枠体11と現像ローラ9c等を含む現像手段9を保
持する現像枠体12とを結合し、これに感光ドラム7、
クリーニングブレード10a等のクリーニング手段10
及び帯電ローラ8を取り付けて成るクリーニング枠体1
6を結合して構成されている。そして、このプロセスカ
ートリッジBはユーザーによって装置本体A1に対して
着脱される。
【0102】ところで、プロセスカートリッジBは、図
3に示すように、長手方向の両端面のほぼ同一平面上に
円筒形ガイド23aと短手ガイド23b及び長手ガイド
12cを有している。ここで、円筒形ガイド23aは感
光ドラム7の中心線上にその中心を有し、長手ガイド1
2cはプロセスカートリッジBの画像形成装置本体A1
への装着方向Xとほぼ平行な方向に長く、円筒形ガイド
23aに続いている。又、短手ガイド23bは円筒形ガ
イド13aの上方に離れて位置している。
【0103】而して、プロセスカートリッジBを画像形
成装置本体A1に装着するには、カートリッジカバーA
2を開いた状態で、装置本体A1の左右の内壁に前下が
りの状態で見える2条のガイドレールのうちの上側のガ
イドレールに短手ガイド23b、下側のガイドレールに
円筒形ガイド23a及び長手ガイド12cをそれぞれ嵌
合して斜め下方へプロセスカートリッジBを移動させ
る。すると、プロセスカートリッジBは、図2に示す位
置で円筒形ガイド23aがガイドレールの終端に設けた
不図示の位置決め溝に嵌合してその位置が定まる。この
とき、プロセスカートリッジBの姿勢は、クリーニング
枠体16の上面が装置本体A1の不図示の固設部材に当
接することによって定まる。尚、プロセスカートリッジ
Bの装置本体A1からの取り外しは以上とは逆の手順で
なされる。
【0104】ここで、前記現像ユニットU1を図4〜図
7に基づいて説明する。尚、図5はプロセスカートリッ
ジBの現像ユニットU1とクリーニングユニットU2を
分離した状態を示す外観斜視図であり、図5(a)は現
像ユニットU1の外観斜視図、図5(b)はクリーニン
グユニットU2の外観斜視図である。又、図6は現像ユ
ニットU1を構成する現像枠体12の外観斜視図、図7
は現像ユニットU1を構成するトナー枠体11の外観斜
視図である。
【0105】現像ユニットU1においては、図4、図6
及び図7に示すように、前記現像枠体12の長手方向に
ほぼ平行に1本ずつ存在する溶着リブ12aが相対向す
るトナー枠体11のフランジ11a(図8参照)に一体
的に溶着される。又、前記現像枠体12の長手方向両端
部には、図6に示すように、端部シール14と端部シー
ル15が両面テープで固定されている。
【0106】又、図8に示すトナー排出口11cの周囲
には、図7に示すようにトナー排出口11cを密閉する
ためのトナーシール13が溶着される。本実施の形態に
おいては、このトナーシール13を熱溶着パターンPの
表面形状を成す不図示の熱溶着治具にて固着した。尚、
熱溶着パターンPの全体形状を図11に示している。
【0107】次に、トナーシール13を図9、図10、
図17〜図19に基づいて説明する。尚、図9及び図1
0はトナー枠体11のトナーシール13を固着した状態
を示す図、図9は実施の形態1に係るトナーシール13
に切り込み加工を施したものを固着した状態を示す図、
図10は実施の形態2に係るトナーシール13に貫通穴
を形成したものを固着した状態を示す図である。
【0108】図9及び図10に示すように、トナーシー
ル13は、トナー枠体11のトナー排出口11cの周縁
に貼り付けられているカバーシール部13dとこれより
も幅の狭い折り重ね部13bを有している。そして、ト
ナーシール13は、カバーシール部13dと折り重ね部
13bの境に切り始め部Cを有し、切り始め部Cにおい
ては、トナーシール13の長手方向外側の縁からほぼ直
角な端縁部13d1と該端緑部13d1に対して斜めに
なった稜線13d2(図13参照)が続いている(この
稜線13d2を省略したものもある)。そして、この稜
線13d2の所を起点として引き裂きガイド13c(3
1c1)が配されている。
【0109】ここで、図9及び図10について説明す
る。尚、図9(a)は実施の形態1に係るトナーシール
13に線分の切り込みMを加工した状態を示す図、図9
(b)は同トナーシール13に角状の切り込みMを加工
してトナーシール13の開封方向に広がるような角度を
成す切り込みを入れた状態を示す図である。又、図10
(a)は実施の形態2に係るトナーシール13に略三角
形の貫通穴Hを加工した状態を示す図、図10(b)は
同トナーシール13に略三角形の貫通穴Hを加工して更
に折り重ね部13bの端部方向に切り込みを入れた状態
を示す図である。
【0110】トナーシール13には、図9に示すよう
に、炭酸ガスレーザーR(図18及び図19参照)の照
射によって『ハーフカット』に沿って開封する部分Lx
の全長に亘って2箇所施した引き裂きガイド13c(3
1c1)が設けられており、この引き裂きガイド13c
に沿ってトナーシール13が直線的に開封されるように
なっている。尚、以後は『引き裂きガイド』についても
『ハーフカット』と称する。
【0111】ところで、切り込みMや貫通穴Hは何れも
トナーシール13の折り重ね部13bに配置したもので
あり、詳しくは切り出し部Cの近傍で、カバーシール部
13dと折り重ね部13bの境界となる位置(仮想線V
がその境界となる)の近傍に配置している。
【0112】<実施の形態1:切り込みMについて>ト
ナーシール13に切り込み加工を施す場合、結果的に切
り出しポイントのずれ(ばらつきを含む)を抑えること
ができる結果が得られれば良いため、加工位置は特に限
定はしないが、望ましくはトナーシール13を引き裂い
て開封する場合、本実施の形態において用いたトナーシ
ール13はカバーシール部13dの両端2箇所が引き裂
きガイド13cを境として残るような引き裂きを目的と
するために切り出し部C(2箇所ある)の切り始めに作
用する引裂力のバランスは等しいほど良い(即ち、トナ
ーシール13の幅方向両端から幅方向中心に向かって集
中するほど良い)ため、望ましくは中心線CLから対称
的な切り込みが入っていることが望ましく、場所的にも
トナーシール13の折り重ね部13bの幅の中央にある
こと望ましい。本実施の形態1においては、切り込みの
加工位置を折り重ね部13bの幅の中央、且つ、中心線
CLから対称的に設定した。
【0113】又、切り込み線の長さについても、結果的
に切り出しポイントのずれ(ばらつきを含む)を抑える
ことができる結果が得られれば良いために特に限定はし
ないが、本実施の形態はトナーシール13自体の撓みを
起し、その作用で引き裂きをより容易、且つ、確実に行
うことが目的であるため、切り込み加工の入っている範
囲(折り重ね部13bの幅方向)の長さLmは、望まし
くは折り重ね部13bの幅L8の半分程度(即ち、トナ
ーシール13の開封方向と直交する方向における部分切
断部の最大寸法が切断されていない部分の合計寸法と同
等以上)が望ましく、本実施の形態1においては折り重
ね部13bの幅L8の半分とした。
【0114】又、切り込み線の角度や種類についても、
結果的にトナーシール13自体の撓みを起し、その作用
で引き裂きをより容易且つ確実にすることが目的である
ため、結果的に切り出しポイントのずれ(ばらつきを含
む)を抑えることができる結果が得られれば良いために
特に限定はしないが、本実施の形態1においては直線的
な線分切り込みとした。又、図9(b)に示す実施の形
態においては、V字形若しくはL字形に見えるような角
度とした。
【0115】図9(a)に示す線分の切り込みMは2箇
所に入れ、T字形になるように加工した。一方の切り込
みは仮想線V上に入れ、もう一方は中心線CL上に入れ
た。
【0116】図9(b)に示す線分の切り込みMは2箇
所に入れ、V字形(切り込みを入れる角度によってはL
字形)になるように加工した。
【0117】尚、本実施の形態1に示す切り込み加工の
詳細な寸法は以下の通りである。
【0118】 ・ 図9に示す寸法: トナーシール13の折り重ね部13bの幅 L8:30mm ・図9(a)に示す寸法: 切り込みMの長さ(仮想線V方向) L1:15mm 切り込みMの長さ(開封引っ張り方向) L5:26mm 切り込み加工範囲長さ Lm:15mm(=L1) ・図9(b)に示す寸法: 切り込みMの長さ L6:15mm 切り込みMの長さ L7:15mm 切り込みMの仮想線Vに対する角度 θ1:60° 切り込みMの仮想線Vに対する角度 θ2:60° 切り込み加工範囲長さ Lm:15mm <実施の形態2:貫通穴Hについて>トナーシール13
に貫通穴加工を施す場合、切り込み加工のときと同様
に、結果的に切り出しポイントのずれ(ばらつきを含
む)を抑えることができる結果が得られれば良いため、
加工位置は特に限定はしないが、望ましくはトナーシー
ル13を引き裂いて開封する場合、本実施の形態に用い
たトナーシール13はカバーシール部13dの両端2箇
所が引き裂きガイド13cを境に残るような引き裂きを
目的とするため、切り出し部C(2箇所ある)の切り始
めに作用する引裂力のバランスが等しいほど良い。即
ち、トナーシール13の幅方向両端から同幅方向の中心
に向かって集中するほど良いため、望ましくは中心線C
Lから対称的な貫通穴Hであることが望ましく、場所的
にもトナーシール13の折り重ね部13bの幅の中央に
あることが望ましい。本実施の形態においては、貫通穴
Hの加工位置を折り重ね部13bの幅の中央であって、
中心線CLから対称的な位置に設定している。
【0119】又、貫通穴Hの線の長さについても、結果
的に切り出しポイントのずれ(ばらつきを含む)を抑え
ることができる結果が得られれば良いために特に限定は
しないが、本実施の形態はトナーシール13自体の撓み
を起し、その作用で引き裂きをより容易且つ確実にする
ことが目的であるため、貫通穴Hの一辺の長さ(折り重
ね部13bの幅方向)の長さL1(貫通穴加工範囲の長
さLm)は、望ましくは折り重ね部13bの幅L8の半
分程度(即ち、トナーシール13の開封方向と直交する
方向における部分切断部の最大寸法が切断されていない
部分の合計寸法と同等以上)が望ましく、本実施の形態
においては、折り重ね部13bの幅L8の半分とした。
【0120】又、貫通穴Hの角度や種類についても、結
果的にトナーシール13自体の撓みを起し、その作用で
引き裂きをより容易且つ確実にすることが目的であるた
め、結果的に切り出しポイントのずれ(ばらつきを含
む)を抑えることができる結果が得られれば良いために
特に限定はしないが、望ましくはトナーシール13の開
封(引っ張り)方向に向かって広がる角部の角度θ3或
はθ4が30°〜150°(即ち、加工が可能な範囲)
であることが望ましく、本実施の形態においては60°
とした。
【0121】図10(b)に示す追加の線分の切り込み
Mは、トナーシール13の開封方向に向かって折り返し
て引っ張る方向に中心線CL上に入れた。尚、切り込み
Mの長さについても特に限定しない。結果的にトナーシ
ール13自体の撓みを起し、その作用で引き裂きをより
容易且つ確実にすることができれば良い。本実施の形態
では、トナーシール13の長さを図10(a)に示す形
態よりも優位性を見出すことができれば良い長さとして
15mmとした。
【0122】尚、本実施の形態2に示す切り込み加工の
詳細な寸法は以下の通りである。
【0123】 ・図10に示す寸法: トナーシール13の折り重ね部13bの幅 L8:30mm ・図10(a)に示す寸法: 貫通穴Hの基となる三角形の一辺の長さ (仮想線V方向) L1:15mm 貫通穴Hの基となる三角形の一辺の長さ L2:15mm 貫通穴Hの基となる三角形の一辺の長さ L3:15mm 開封方向に広がる角度 θ3:60° 各隅部(3箇所)のトリミング r:R0.3 貫通穴加工範囲の長さ Lh:14.74mm (L1とほぼ同等) ・図10(b)に示す寸法: 貫通穴Hの基となる三角形の一辺の長さ (仮想線V方向) L1:15mm 貫通穴Hの基となる三角形の一辺の長さ L2:15mm 貫通穴Hの基となる三角形の一辺の長さ L3:15mm 開封方向に広がる角度 θ4:60° 角隅部(2箇所)のトリミング r:R0.3 切り込みMの長さ L4:15mm 部分切断部加工範囲の長さ Lh:14.74mm (L1とほぼ同等) 尚、このトナーシール13は、プロセスカートリッジB
の使用が開始されるまでの間にトナー容器11bに収納
されているトナーTが現像容器12bに排出されるのを
防止している。因に、トナーシール13の材質として
は、1軸延伸発泡ポリプロピレン又はポリエステル等が
好ましく用いられるが、本実施の形態においては2軸延
伸ポリエステル(以下、2軸延伸PETと記す)基材に
エチレン=酢酸ビニル共重合体系のシーラント層をラミ
ネートした総厚0.095〜0.244mmのフィルム
を用いた。
【0124】詳しくは、トナーシール13は、図18及
び図19に示すように、炭酸ガスレーザーにて連続的に
熱溶融された引き裂きガイド13c(31c1)を有す
る引き裂きガイド層31cを備えることによって引き裂
きガイド13cに沿ってトナーシール13が開封され
る。
【0125】表層31aは、トナーシール13の基材と
して2軸延伸PETが用いられ、トナー枠体11のトナ
ー容器11bに熱溶着する場合には熱溶着条件を最大限
に拡大することができ、しかも、フィルム自体の強度を
保ちつつ高い引き裂き性能を確保するために厚さは10
μm〜80μmが好ましく、更に好ましくは12μm〜
17μmに設定すべきである。尚、本実施の形態では、
トナーシール13の表層31aとして厚さ12μmの2
軸延伸PETを用いた。
【0126】レーザー遮断層31bとしては、炭酸ガス
レーザーRを光吸収しないことは当然、炭酸ガスレーザ
ーRにてシーラント層31d側より照射された場合に表
層31aが引き裂きガイド層31cの熱溶融時の輻射熱
により結晶化が進んでフィルム強度が脆弱化して弱くな
ることを確実に抑制するためにアルミニウム箔が用いら
れ、アルミニウム箔の厚さは5〜15μmが好ましく、
更に好ましくは7μm〜12μmとし、本実施の形態で
は約7μmとした。
【0127】引き裂きガイド層31cには2軸延伸PE
Tが用いられ、炭酸ガスレーザーRに最適な光吸収を行
い、レーザー照射部分31cがレーザー光の連続的照射
に伴い各自に光吸収によって熱溶融し、これを引き裂き
ガイド13cとし、更にレーザー吸収過大でシーラント
層31dのダメージが出ず、しかも、レーザー加工スピ
ードダウンを行わないでレーザー加工を行えるように引
き裂きガイド層31cの厚さとしては40μm〜70μ
mが好ましく、更に好ましくは40μm〜60μmと
し、本実施の形態では約50μmとした。
【0128】シーラント層31dとしては、ヒートシー
ル性及び接着強度が十分なエチレン=酢酸ビニル共重合
体(以下、EVAと記す)を含むシーラント層とした。
シーラント層31dの厚みは40μm〜80μmが好ま
しく、更に好ましくは40μm〜60μmとし、本実施
の形態では約50μmとした。
【0129】更に、前記シーラント層31d中のEVA
のシーラント含有比が10wt%以下であり、EVAが
ゲイパーミエーションによる分子量分布が分子量10万
未満には極大を有さず、分子量10万以上に少なくとも
1つの極大を有することを特徴とする。
【0130】以上のようなトナーシール13に関し、シ
ーラント層31dに対してレーザー照射によるダメージ
を与えず、引き裂きガイド層31cを熱溶融させて4層
構成の内の1層をレーザー加工する。
【0131】又、表層31aからシーラント層31dま
での各層はドライラミネーション或は押出しラミネーシ
ョンで接着固定される。尚、本実施の形態では、ドライ
ラミネーション或は押出しラミネーション後のフィルム
厚さを128μmとした。
【0132】更に、本実施の形態に適用したプロセスカ
ートリッジBについて説明する。
【0133】画像形成装置AにプロセスカートリッジB
を新たに装着する場合は、図12に示すように、装着前
にトナーシール13を開封方向Oへ引き抜いてからプロ
セスカートリッジBを装着する。
【0134】次に、以上に示したプロセスカートリッジ
Bを用いてトナーシール13の切り出しポイントの測定
と確認を行った。尚、確認における測定条件と要領は以
下の通りである(図12及び図13参照)。図12はト
ナーシールの切り出しポイントを測定するための開封操
作を示す図、図13はトナーシールの切り出し部Cの状
態を『開封前→開封後』で表す図であり、図13(a)
は理想的な開封状態を示す切り出し部Cの状態図、図1
3(b)は切り出しポイントのずれが生じたときに発生
するはみ出し部Dが付随した状態を示す図である。
【0135】因に、従来は切り出し部Cの開封後の状態
は図13(a),(b)に示す何れにも当てはまる。先
ず図13(a)は理想的な開封ができた状態を示し、は
み出し部Dが発生しない。そのため、『切り出しポイン
トのずれ量』を示すはみ出し量量χは0である。一方、
図13(b)はトナーシール13の開封後にはみ出し部
Dが発生した状態を示し、そのはみ出し量χは大きいも
ので4〜5mmであった。
【0136】確認要領:前記現像ユニットをカートリッ
ジとして完成させ、常温・常湿(23℃・50%)環境
下、又、高温・高質(40℃・95%)環境下及び低温
(−20℃)環境下でそれぞれ1箇月保管した後に、図
13(b)に示すようにトナーシール開封後のはみ出し
部Dの有無確認とはみ出し量χの測定を行った。
【0137】開封時の引張速度: 9000mm/mi
n 測定要領:はみ出し量χの測定 図12、図13(b)に示すように、トナーシール開封
方向O(略真っ直ぐ、略水平)に向けて開封して引き抜
いたトナーシール13の切り出し部Cにはみ出し部Dが
付随しているか否かを確認し、付随している場合はその
はみ出し量χを測定する。
【0138】以上の要領にて ・部分切断部無し(従来例) ・切り込み加工A(実施の形態1、図9(a)) ・切り込み加工B(実施の形態1、図9(b)) ・略三角形貫通穴(実施の形態2、図10(a)) ・略三角形貫通穴+切り込み(実施の形態2、図10
(b)) を比較する形ではみ出し量χの測定と比較を行った。
又、同時に、 ・切り込み加工AのL1(仮想線V方向)のみの切り込
み ・切り込み加工AのL5(折り重ね部13bの幅方向)
のみの切り込み においてもはみ出し量χの測定と比較を行った。この目
的は、三角形状の貫通穴の角度(開封方向に広がる角
度)が180°のときがL1のみの切り込みに限りなく
近いものとし、一方、0°のときがL5のみの切り込み
に限りなく近いものとして傾向を確認するために行っ
た。
【0139】又、更に、 ・貫通穴の形状において、その一角がトナーシールの開
封方向Oに向かって鋭角になったものと鈍角になったも
の ・貫通穴のトナーシール折り重ね部13bの幅に対する
加工幅比率別 ・切り込み加工A及び略三角形貫通穴(実施の形態2、
図10(a))の位置ずれ品(トナーシール13の仮想
線Vの方向にずれたもの) においてもはみ出し量χの測定と比較を行った。この目
的は、開封方向に向かって鋭角になったものや、加工幅
の大きさによる影響、切り込み加工、貫通穴の位置ずれ
品でもはみ出し量χに影響がないか否かを確認するため
である。
【0140】尚、以上は貫通穴については略三角形のも
のの形態を示したが、円形の貫通穴を開けたものでも確
認を行った。尚、円形の貫通穴(不図示)の直径は本実
施の形態と同等の15mmとし、トナーシール13の折
り重ね部13bの幅の中央に貫通穴を形成した。
【0141】そして、その結果は、表1に示す通り、本
実施の形態の範囲のものは全てはみ出し量χの低減化、
即ち、トナーシール開封時の切り出しポイントのずれ量
の低減効果が得られ、ばらつきの管理を省略できること
が判明した。
【0142】
【表1】 表1の結果を詳細に述べると、従来の貫通穴無しに対
し、本実施の形態で不図示の円形の貫通穴有りを用いた
場合、トナーシール13の切り出し部Cの破断性が向上
し、はみ出し量(切り出しポイントのずれ)χは最大6
mm(従来)から3mmへと大幅に減少した。又、本実
施の形態1の切り込み加工有りを用いた場合、A・B共
に1.5mmへと更に改善できることが判明した。更
に、本実施の形態2の略三角形の貫通穴有りを用いた場
合は、切り込み加工A・Bと同等の1.5mm、この貫
通穴に更に切り込みを追加した場合は1.0mmとより
効果が現れることが判明した。
【0143】ここで、以上のような切り込みを入れたこ
とで具体的にどのような作用が起こっているかを図20
及び図21を用いて説明する。尚、図20はトナーシー
ル開封の引き裂きに掛る力を対比して示した図、図20
(a)は本実施の形態1を例示した開封に掛る力の向き
を示す簡略図、図20(b)は従来例のトナーシールに
予め切り込みを加えた形態を例示した開封に係る力の向
きを示す簡略図である。又、図21は本実施の形態1に
おいてトナーシール開封の引き裂きに掛る力を詳細に示
す図であって、図21(a)は切り込み加工AのL1の
みを入れた場合を例示したトナーシール開封時における
反りの方向と力の掛る向きを示す図、図21(b)は切
り込み加工AのL1とL5を入れた場合を例示したトナ
ーシール13の開封時における反りの方向と力の掛かる
向きを示す図である。
【0144】先ず、図20(a)に示すトナーシール1
3を折り返して開封しようとした場合、切り出し部Cの
近傍ではトナーシール13の長手方向に僅かな反りSy
1が生じる。このときの詳細な状態は、図21(a)に
示すように、座標Y方向では反りSy1が生じると同時
に座標Z方向(トナーシール13の厚さ方向)でも僅か
な反りSzが生じる。この反りSy1,Szによって切
り込みMに僅かな変形が生じて穴が開いたような状態に
なる。この状態は、座標Z方向においては切り込みMが
反り方向S1へ、トナーシール13の折り重ね部13b
の両端部が反り方向S2へ変形して生まれるもので、言
い換えれば、従来例のトナーシール13よりも部分切断
部に応力が偏向し易くなった状態を示す。
【0145】以上のようなトナーシール13の変形によ
り、切り出し部Cではトナーシール13の幅方向両端か
ら同幅方向の中心に向かって力が向くようになり、その
結果、従来例と比較した上での力の向きはFとなる。
【0146】以上のような状態は円形の貫通穴でも同様
であり、具体的には貫通穴の円形が図21に示す座標Y
方向に僅かな楕円変形(不図示)を生じさせている。
【0147】更に、図21(b)に示すように、切り込
み加工AのL1とL5を入れた場合でも同様に切り出し
部Cの近傍では僅かな反りSy2(座標Y方向)が生じ
るとともに反りSzも生じる。この反りSy2,Szに
よって切り込みMに僅かな変形が生じて穴が開いたよう
な状態になる。このときの切り込みL5の長さは同L1
が入ったことによって見掛け上Ly2となり、トナーシ
ール13の折り返し部13bの歪み変形を助長させる。
その結果、反りSy1よりもSy2の方が大きくなっ
て、力の向きFは切り込みL5のみのときよりも更にば
らつきの少ない確実な切り出し部Cでの引き裂きができ
るようになる。
【0148】ここで、表1の結果について更に説明す
る。
【0149】又、開封方向に向かって鋭角や鈍角になっ
たものでも、はみ出し量χに影響が無いか否かを確認す
るために本実施の形態では略三角形のθを30°、15
0°で確認したところ、30°では1.2mm、150
°では1.8mmと、多少の影響は見られるものの、従
来例と比較してはみ出し量χを抑えられることが判明し
た。
【0150】この角度を更に鋭角にすると(実施の形態
では2°)、はみ出し量χの最大値は3.8mmと大き
くなった。この形態に限りなく近い『切り込み加工Aの
L5のみ(線分切り込み1箇所)』では4.0mmと数
値的には近似値となった。一方、この角度を更に鈍角に
しても(実施の形態では178°)、はみ出し量χの最
大値は2.5mmとなった。この形態に限りなく近い
『切り込み加工AのL1のみ(線分切り込み1箇所)』
では2.8mmと、これらも比較的近いはみ出し量χと
なった。
【0151】因に鋭角2°と鈍角178°で比較する
と、鈍角の方がはみ出し量χをより抑える効果が大きい
ことはこれらの結果から明らかである。これは図22
(本実施の形態2と、従来例のトナーシールに予め切り
込みを加えた形態を例示し、トナーシール開封の引き裂
きに掛る力を対比して表した図である)に示すように、
鋭角よりも鈍角にする方が、力の向きFがトナーシール
幅方向の端部(両端)から同幅方向の中心に早く向かう
ようになって引き裂きし易いからである。
【0152】因に、以上のような貫通穴を入れたことに
よっても、先に図20,21について述べた本実施の形
態1のような作用(開封方向への伸び変形)が働く。例
えば、図22に示す貫通穴の開封方向Oにおいての長さ
Laは僅かに伸びてLyとなる(Ly>La)。
【0153】表1のここまでの結果をまとめると、これ
らの結果によって従来例比で、角度に関係なく切り込み
や貫通穴等の部分切断部を追加することだけでも、トナ
ーシールの切り出しポイントのずれをより抑えられるこ
とが判明した。
【0154】次に、本実施の形態2の略三角形貫通穴あ
り品でトナーシール13の折り重ね部13bの幅に対す
る貫通穴加工範囲の長さLhを比率別にはみ出し量χの
測定を行った結果について述べる。
【0155】先ず、トナーシール13の折り重ね部13
bの幅(L8)30mmに対して比率90%の貫通穴加
工範囲(Lh)27mmではトナーシール13のちぎれ
が発生し、NGとなった。この比率を85%にすると開
封(引き裂き)は良好となり、実施の形態の中で最も良
い結果のはみ出し量χを1.0mmにまで抑えられた。
更に、このLhの比率(長さ)を変えてみたところ、同
30%でははみ出し量χは3.5mm、同20%ではχ
は4.8mmと数値的に大きくなり、同15%では6.
0mmと従来例並のはみ出し量χとなった。
【0156】この現象については大きく2つの要因があ
る。1つはトナーシール13のちぎれが発生した要因で
あるが、これは貫通穴加工範囲が大き過ぎる(比率が大
きい)とトナーシール13自体の耐引っ張り強度を損な
うためにちぎれが発生してしまうからである。
【0157】もう1つはLhの比率が小さい(即ち、貫
通穴が小さくなる)とトナーシール13の開封時におい
てトナーシール13自体の引っ張りによる歪み変形が小
さくなるためである。トナーシール13の歪み変形が小
さくなると、図20に示すような力の向きFは切り出し
部Cでトナーシール13の幅方向両端から同幅方向中心
に向かって力が向くようにならないためである。
【0158】但し、例外として切り込み加工L5のみ
(開封方向に切り込み)でもはみ出し量χは小さくなる
ことから、切り込み加工についてはこの限りではなく、
以下の表2に示すように部分切断部の総延長長さがはみ
出し量χの抑制に最も影響を与えていることが判明し
た。
【0159】
【表2】 表2の結果によれば、切り込み加工のL5の寸法を短く
したサンプルを追加して確認した結果、L5が15mm
のときのはみ出し量χは2.8mm、L5が10mmの
ときのはみ出し量χは5.8mm、L5が8mmのとき
のはみ出し量χは6mm(従来例並み)と、はみ出し量
χを抑える効果が薄れていることが分かる。
【0160】一方、貫通穴のサンプルの結果において
も、先に述べた切り込み加工と同様に、部分切断部の総
延長長さが大きい程、はみ出し量χの抑制効果が望める
ことが判明した。但し、θを鋭角、鈍角化したものは角
度の因子も入るため、純粋な一要因の結果ではない。こ
れは、後述する切り込み加工A及び略三角形貫通穴の位
置ずれ品の結果についても同じことが言える。
【0161】従って、本発明の目的を達成するために、
部分切断部の総延長長さとしては、トナーシール13の
折り重ね部13bの全幅に対しての総延長長さが85%
以下、20%以上であることを前提として、切り込み加
工は10mm以上、貫通穴加工については15mm以上
であれば、切り出し部Cでトナーシール13の幅方向両
端から同幅方向の中心に向かって力が向くようになり、
はみ出し量χを抑えられることが判明した。
【0162】因に、切り込み加工A及び略三角形貫通穴
の位置ずれ品でも、従来例比ではみ出し量χ(切り出し
ポイントのずれ量)の抑制効果は得られたものの、位置
ずれしていない第1、第2実施例と比較するとはみ出し
量χの最大値が大きくなっていた。これはトナーシール
13を開封する際の2箇所の切り出し部Cにおいて、切
り出し部Cでのトナーシール13の幅方向両端から同幅
方向の中心に向かう力がそれぞれにバランス良く集中し
なかったことが要因として挙げられる。言い換えれば、
部分切断部の形状は、はみ出し量χのばらつきをより抑
え、スムーズに開封する手段として対称形がより望まし
く、トナーシール13の幅方向において中央に配置する
ことが望ましいことが判明した。
【0163】続いて、物流上の弊害確認として、各実施
例別に物流テストを行い、トナー漏れ有無の確認を行っ
た。
【0164】落下条件 … 高さ95cmから確認。結
果が問題ない場合は更に高さを上げて確認。6面4角 梱包状態 … 個装形態の梱包 n数 … 各実施例5台ずつ。
【0165】そして、その結果は、下記の表3に示す通
りであり、本実施の形態の範囲のものは全て物流上問題
無い(弊害が無い)ことが判明した。
【0166】
【表3】 以上表3の結果から、物流テストにおいては比較例を除
く本実施の形態、従来例全て問題ないことが判明した。
【0167】尚、以上のような確認要領にて図14〜図
17に示すようなトナー容器においても確認を行った。
【0168】図14は画像形成装置本体の現像装置に設
けられたホッパー容器へトナーを補給するためのトナー
容器の斜視図であり、具体的には従来のトナーシールを
固着したトナー容器である。図15はトナー容器を画像
形成装置本体へ装着した状態を示す略断面図、図16は
本発明の第1実施例に係るトナーシール13に線分の切
り込みMを加工して組み立てたトナー容器の斜視図であ
る。更に詳細には、図16(a)は本発明の第1実施例
に係るトナーシール13に線分の切り込みMを加工した
状態を示す図、図16(b)は同じく本発明の第1実施
例に係るトナーシール13に角状の切り込みMを加工し
てトナーシール13の開封方向に広がるような角度を成
す切り込みを入れた状態を示す図である。
【0169】又、図17は本発明の第2実施例に係るト
ナーシール13に線分の貫通穴Hを加工して組み立てた
トナー容器の斜視図であり、図17(a)は本発明の第
2実施例に係るトナーシール13に略三角形の貫通穴H
を加工した状態を示す図、図17(b)は同じく本発明
の第2実施例に係るトナーシール13に略三角形の貫通
穴Hを加工して更に折り重ね部13bの端部方向に切り
込みを入れた状態を示す図である。
【0170】図16及び図17に示す形態においても、
トナーシール、貫通穴の寸法・位置関係は前述の本実施
の形態と全く変わらず、切り出しポイントのずれ量低減
効果や物流テストの結果においても表1、表2及び表3
に示す結果と同じであることが確認できた。
【0171】更に、以上のような確認要領にて、本実施
の形態3,4として、図23に示すようなトナーシール
13においても確認を行った。尚、図23はトナーシー
ル開封の引き裂きに掛かる力を表した図であって、図2
3(a)は本実施の形態3として例示したもので、トナ
ーシール13の折り重ね部13bの両端からそれぞれの
切り出し部Cに向かって曲線状の屈曲部13gaを設け
たトナーシール13を開封するときに掛かる力の向きF
を示す簡略図、図23(b)は本実施の形態4として例
示したもので、トナーシール13の折り重ね部13bの
両端からそれぞれの切り出し部Cに向かってクランク状
の屈折部13gbを設けたトナーシール13を開封する
ときに掛かる力の向きFを示す簡略図である。
【0172】図23に示す本実施の形態3,4には先に
述べた略三角形状の貫通穴Hと切り込みMを入れたもの
を例示しているが、実際には、その他の形態として表1
に述べた切り込み加工等の部分切断部を施したものでも
確認を行った。本実施の形態3,4においては、トナー
シール13の折り重ね部13bの幅L9を本実施の形態
1,2に示した同L8よりも狭くし、折り返し部の幅両
端部から切り出し部Cまでの輪郭形状を円弧等の曲線と
し(本実施の形態3)、又はクランク状の折れ線(本実
施の形態4)とした屈曲部13ga又は屈折部13gb
を設けた。
【0173】本実施の形態3,4の目的は、屈曲部13
ga又は屈折部13gbによって、トナーシール13を
折り返して引っ張ったときに、先に実施の形態1,2で
述べたようなトナーシール13自体の撓みも発生させ
て、その撓みによる屈曲部(屈折部)における力の向き
も新たに加えて、より切り出し部Cのはみ出し量χとそ
のばらつきを抑えられる否かの確認をするために行っ
た。
【0174】ここで、図23について本実施の形態3,
4に示す詳細な寸法は以下の通りである。
【0175】 ・図23に示す寸法: トナーシール13の折り重ね部13bの幅 L9:16mm 貫通穴Hの基となる三角形の一辺の長さ (仮想線V方向) L1:15mm 貫通穴Hの基となる三角形の一辺の長さ L2:15mm 貫通穴Hの基となる三角形の一辺の長さ L3:15mm 開封方向に広がる角度 θ3:60° 各隅部(3箇所)のトリミング r:R0.3 貫通穴加工範囲の長さ Lh:14.74mm (Lとほぼ同等) 切り込みMの長さ L4:15mm ・図23(a)に示す寸法: 屈曲部の屈曲半径 rga:30mm ・図23(b)に示す寸法: 屈折部の角度 θgb:120° 以上のように、図23に示す寸法は、屈曲部又は屈折部
及び折り重ね部13bの幅L9を除き、先に説明した第
2実施例の略三角形貫通穴+切り込み(図10(b))
と同じである。
【0176】その結果、切り出しポイントのずれ量を示
すはみ出し量χは先に行った第2実施例の略三角形貫通
穴+切り込み(図10(b))の結果(表1参照)であ
る『無し〜0.1mm』よりも更に良化して、『無し〜
0.7mm』となり、はみ出し量χのばらつきを更に抑
えることが判明し、落下テストにおいても問題無いこと
が判明した。
【0177】ここで、以上のような屈曲部又は屈折部を
追加したことによって具体的にどのような作用が起こっ
ているのかを図23を用いて説明すると、トナーシール
13を開封すると、折り重ね部13bが引っ張られて屈
曲部13gaの曲率半径rga又は屈折部13gbの角
度θgbは広がる方向になる。この原理は、先に述べた
部分切断部への歪み変形発生及び引っ張り応力の偏向も
合わせたトナーシール13の撓み作用であり、開封時の
屈曲部の曲率半径rxは同rgaよりも僅かに大きくな
る。
【0178】一方、同様に開封時の屈折部の角度θxは
同θgbよりも僅かに大きくなる。この作用によって、
屈曲部又は屈折部で生じる応力はトナーシール13の幅
方向の中心へと向き、切り出し部Cに掛かる力の向きF
となる。
【0179】尚、実施の形態3,4についてのはみ出し
量χの結果には優位差は見られず、同等の効果が得られ
ることも判明した。
【0180】又、実施の形態3,4においても、表1、
表2及び表3に示すようなサンプルで確認を行った結
果、全般的に少なくとも0.3mm以上のはみ出し量χ
のばらつきを低減できることが分かった(表による記述
は省略する)。
【0181】又、以上の結果から、少なくとも『ハーフ
カット』部が施されたトナーシールにおいて、そのハー
フカットの加工深さを更に深く入れるための装置、設
定、仕様設定並びに工程管理の難度アップに起因するコ
ストアップを抑えることが可能であることが判明した。
【0182】尚、これまで切り込み加工や貫通穴又は屈
曲部や屈折部の形式、形状、位置、角度等について条件
を振って確認してきたが、以上述べてきた条件の他に
も、トナー容器11のトナー排出口11cを密封するト
ナーシール13のカバーシール部13dを固着する部分
(例えば、図11に示す熱溶着パターンP)にこれら部
分切断部が干渉しない限り、結果的に切り出しポイント
のずれ(ばらつきを含む)を抑えられる結果が得られれ
ば、これらの条件は特に限定しない。
【0183】又、実施の形態はトナーシール、プロセス
カートリッジ、トナー補給容器について述べたが、現像
ローラや現像ブレード等の現像部材とトナーを収納した
トナー収納容器を一体のカートリッジ(現像装置)と
し、画像形成装置本体に着脱可能な現像カートリッジに
対してもトナー収納容器を封止するトナーシール同様に
適用されるものである。
【0184】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、従来から稼働している生産ラインの仕様追加や
変更を最小限に留めつつ、品質の低下を招くことなくト
ナーの漏れを防ぐことができ、十分なシール性を維持し
た上でより確実且つスムーズに開封することができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真画像形成装置(レーザービームプリン
タ)の外観斜視図である。
【図2】電子写真画像形成装置(レーザービームプリン
タ)の縦断面図である。
【図3】本発明に係るプロセスカートリッジの外観斜視
図である。
【図4】本発明に係るプロセスカートリッジの縦断面図
である。
【図5】本発明に係るプロセスカートリッジの現像ユニ
ットとクリーニングユニットを分離させた状態示す外観
斜視図であって、(a)は現像ユニットの外観斜視図、
(b)はクリーニングユニットの外観斜視図である。
【図6】本発明に係る現像ユニットを構成する現像枠体
の外観斜視図である。
【図7】本発明に係る現像ユニットを構成するトナー枠
体の外観斜視図である。
【図8】本発明に係るトナー収納容器の外観斜視図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態1に係るトナーシールに線
分の切り込みを加工した状態を示すトナー枠体の斜視図
であり、(a)はトナーシールに線分の切り込みを加工
した状態を示す図、(b)はトナーシールに角状の切り
込みを加工してトナーシールの開封方向に広がるような
角度を成す切り込みを入れた状態を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るトナーシールに
線分の貫通穴を加工した状態を示すトナー枠体の斜視図
であり、(a)はトナーシールに略三角形の貫通穴を加
工した状態を示す図、(b)はトナーシールに略三角形
の貫通穴を加工して更に折り重ね部の端部(開封引っ張
り)方向に切り込みを入れた状態を示す図である。
【図11】本発明に係るトナーシールの熱溶着パターン
を示す図である。
【図12】本発明に係るトナーシールの切り出しポイン
トを測定するための開封操作を示す図である。
【図13】本発明に係るトナーシールの切り出し部の状
態を『開封前→開封後』で示す図であり、(a)は理想
的な開封状態を示す図、(b)ははみ出し部が付随した
状態を示す図である。
【図14】本発明に係るトナー収納容器の斜視図であ
る。
【図15】本発明に係るトナー収納容器を画像形成装置
本体に装着した状態を示す部分断面図である。
【図16】本発明の実施の形態1に係るトナーシールに
線分の切り込みを加工して組み立てたトナー収納容器の
斜視図であり、(a)はトナーシールに線分の切り込み
を加工した状態を示す図、(b)はトナーシールに角状
の切り込みを加工してトナーシールの開封方向に広がる
ような角度を成す切り込みを加工した状態を示す図であ
る。
【図17】本発明の実施の形態2に係るトナーシールに
線分の貫通光を加工して組み立てたトナー収納容器の斜
視図であり、(a)はトナーシールに略三角形の貫通穴
を加工した状態を示す図、(b)はトナーシールに略三
角形の貫通穴を加工してトナーシールの開封方向に広が
るような角度を成す切り込みを加工して更に折り重ね部
の端部方向に切り込みを入れた状態を示す図である。
【図18】本発明に係るトナーシールの層構成を示す図
である。
【図19】本発明に係るトナーシールの全体斜視図であ
る。
【図20】トナーシールの開封引き裂きに掛る力を対比
して示す図であり、(a)は本発明の実施の形態1を例
示する開封に掛る力の向きを示す図、(b)は従来例の
トナーシールの開封に掛かる力の向きを示す図である。
【図21】本発明の実施の形態1に係るトナーシールに
おいて開封引き裂きに掛かる力を示す図であり、(a)
は切り込み加工AのL1のみを入れた場合のトナーシー
ル開封時における反りの方向と力の掛かる向きを示す
図、(b)は切り込み加工AのL1とL5を入れた場合
のトナーシール開封時における反りの方向と力の掛かる
向きを示す図である。
【図22】トナーシール開封の引き裂きに掛かる力を対
比して示す図であり、(a)は本発明の実施の形態2に
係るトナーシールの開封に掛かる力の向きを示す図、
(b)は従来例に係るトナーシールの開封に掛かる力の
向きを示す図である。
【図23】トナーシール開封の引き裂きに掛かる力を示
す図であり、(a)は折り重ね部の両端からそれぞれの
切り出し部に向かって曲線状の屈曲部を設けた本発明の
実施の形態3に係るトナーシールの開封に掛かる力の向
きを示す図、(b)は折り重ね部の両端からそれぞれの
切り出し部に向かってクランク状の屈曲部を設けた本発
明の実施の形態3に係るトナーシールの開封に掛かる力
の向きを示す図である。
【符号の説明】
A 電子写真画像形成装置 A1 画像形成装置本体 B プロセスカートリッジ C 切り出し部(切り始め部) CL 中心線 D はみ出し部 H 貫通穴 T トナー U1 現像ユニット U2 クリーニングユニット 7 感光ドラム(電子写真感光ドラム) 9 現像手段(現像部材) 9b トナー送り部材 9c 現像ローラ 9d 現像ブレード 11 トナー枠体 11A トナー収納容器 11c トナー排出口 12 現像枠体 13 トナーシール 13a 折り返し部 13b 折り重ね部 13c 引き裂きガイド(ハーフカット) 13d1 端縁部 13d2 稜線 13f トナーシールの肩部 13ga 屈曲部 13gb 屈折部

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを収納するトナー収納部と、該ト
    ナー収納部のトナーを排出するための排出口を有するト
    ナー収容容器の前記排出口の長手寸法よりも長いトナー
    シールで封止して該排出口を密閉し、前記トナーシール
    を折り返して引き出し、前記排出口に沿ってトナーシー
    ルを引き裂いて開封するようにしたトナーシールにおい
    て、 該トナーシールを開封するときの最初の切り出し部分の
    近傍において(トナーシールの開封方向と直交した方向
    を幅方向として)、トナーシールの引き裂き幅の端部よ
    りも内側に部分切断部を施したことを特徴とするトナー
    シール。
  2. 【請求項2】 前記切り出し部分において、前記幅方向
    の端部から同幅方向の中心に向かうような屈曲部又は屈
    折部を最初の切り出し部分の近傍で、且つ、折り返して
    引き出す側に設けたことを特徴とする請求項1記載のト
    ナーシール。
  3. 【請求項3】 前記部分切断部は、トナーシールの引き
    裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みを入れた形状
    であることを特徴とする請求項1又は2記載のトナーシ
    ール。
  4. 【請求項4】 前記切り込みは、少なくとも2箇所以上
    の線分切り込みを入れた形状であることを特徴とする請
    求項3記載のトナーシール。
  5. 【請求項5】 前記部分切断部とは、トナーシールの引
    き裂き幅の端部よりも内側に貫通穴を形状であることを
    特徴とする請求項1又は2記載のトナーシール。
  6. 【請求項6】 前記部分切断部は、当該トナーシールの
    引き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みと貫通穴
    を施した形状であることを特徴とする請求項1又は2記
    載のトナーシール。
  7. 【請求項7】 前記貫通穴の形状が略三角形であること
    を特徴とする請求項5記載のトナーシール。
  8. 【請求項8】 前記部分切断部の位置が前記トナーシー
    ルの開封(引っ張り)方向と直交する方向において略中
    央に位置し、且つ、当該トナーシールを折り返して開封
    する際に、当該トナーシールの長手方向及び厚さ方向に
    反りを発生させることを特徴とする請求項1〜7の何れ
    かに記載のトナーシール。
  9. 【請求項9】 前記切り込みが前記トナーシールの開封
    (引っ張り)方向におけるトナーシール幅の略中心線上
    に位置し、且つ、前記略中心線から対称の線分切り込み
    が入っていることを特徴とする請求項4記載のトナーシ
    ール。
  10. 【請求項10】 前記貫通穴の形状が略正三角形若しく
    は略二等辺三角形であることを特徴とする請求項7記載
    のトナーシール。
  11. 【請求項11】 前記部分切断部の大きさにおいて、前
    記トナーシールの開封(引っ張り)方向と直交する方向
    における前記部分切断部の最大寸法が、前記トナーシー
    ルにおける前記部分切断部を加工する部分の幅寸法に対
    して85%以下、20%以上であることを特徴とする請
    求項1〜10の何れかに記載のトナーシール。
  12. 【請求項12】 前記部分切断部を加工する部分の総延
    長長さが、前記切り込み加工は10mm以上、前記貫通
    穴は15mm以上であることを特徴とする請求項1〜1
    0の何れかに記載のトナーシール。
  13. 【請求項13】 前記貫通穴に付随した切り込み加工を
    前記トナーシールの開封方向に向かって折り返して引っ
    張る方向に施したことを特徴とする請求項5,6,7,
    9,10,11又は12の何れかに記載のトナーシー
    ル。
  14. 【請求項14】 前記トナーシールの材質及び層構成に
    おいて、外観方向から見た表層が2軸延伸ポリエステル
    であり、その次の層が『トナーシールを貫通しない切り
    込み線』を入れるための、炭酸ガスレーザー照射を貫通
    させないためのアルミニウムの反射層であり、その次の
    層が前記『トナーシールを貫通しない切り込み線』が実
    際に入る2軸延伸ポリエステルの層であり、その次の層
    がトナーシールを熱溶着等で前記トナー容器に固着する
    ためのエチレン=酢酸ビニル共重合体(EVA)層であ
    って、これらの層構成によってトナーシールを形成して
    いることを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の
    トナーシール。
  15. 【請求項15】 トナーを収納するトナー収納部と、該
    トナー収納部のトナーを排出するための排出口を有する
    トナー収納容器の前記排出口の長手寸法よりも長いトナ
    ーシールで封止して該排出口を密閉し、前記トナーシー
    ルを折り返して引き出し、前記排出口に沿ってトナーシ
    ールを引き裂いて開封するようにしたトナー収納容器に
    おいて、 該トナーシールを開封するときの最初の切り出し部分の
    近傍において(トナーシールの開封方向と直交した方向
    を幅方向として)、トナーシールの引き裂き幅の端部よ
    りも内側に部分切断部を施したことを特徴とするトナー
    収納容器。
  16. 【請求項16】 前記トナーシールの切り出し部におい
    て、前記トナーシール幅方向の端部から同幅方向の中心
    に向かうような屈曲部又は屈折部を前記トナーシールの
    最初の切り出し部分の近傍で、且つ、前記トナーシール
    を折り返して引き出す側に設けたことを特徴とする請求
    項15記載のトナー収納容器。
  17. 【請求項17】 前記部分切断部は、トナーシールの引
    き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みを入れた形
    状であることを特徴とする請求項15又は16記載のト
    ナー収納容器。
  18. 【請求項18】 前記切り込みは、少なくとも2箇所以
    上の線分切り込みを入れた形状であることを特徴とする
    請求項17記載のトナー収納容器。
  19. 【請求項19】 前記部分切断部とは、トナーシールの
    引き裂き幅の端部よりも内側に貫通穴を開けた形状であ
    ることを特徴とする請求項15又は16記載のトナー収
    納容器。
  20. 【請求項20】 前記部分切断部は、トナーシールの引
    き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みと貫通穴を
    施した形状であることを特徴とする請求項15又は16
    記載のトナー収納容器。
  21. 【請求項21】 前記貫通穴の形状が略三角形であるこ
    とを特徴とする請求項19記載のトナー収納容器。
  22. 【請求項22】 前記部分切断部の位置が前記トナーシ
    ールの開封(引っ張り)方向と直交する方向において略
    中央に位置し、且つ、前記トナーシールを折り返して開
    封する際に、トナーシールの長手方向及び厚さ方向に反
    りを発生させることを特徴とする請求項15〜20の何
    れかに記載のトナー収納容器。
  23. 【請求項23】 前記切り込みが前記トナーシールの開
    封(引っ張り)方向におけるトナーシール幅の略中心線
    上に位置し、且つ、前記略中心線から対称の線分切り込
    みが入っていることを特徴とする請求項18記載のトナ
    ー収納容器。
  24. 【請求項24】 前記貫通穴の形状が略正三角形若しく
    は略二等辺三角形であることを特徴とする請求項21記
    載のトナー収納容器。
  25. 【請求項25】 前記部分切断部の大きさにおいて、前
    記トナーシールの開封(引っ張り)方向と直交する方向
    における前記部分切断部の最大寸法が、前記トナーシー
    ルにおける前記部分切断部を加工する部分の幅寸法に対
    して85%以下、20%以上であることを特徴とする請
    求項15〜24の何れかに記載のトナー収納容器。
  26. 【請求項26】 前記部分切断部を加工する部分の総延
    長長さが、前記切り込み加工は10mm以上、前記貫通
    穴は15mm以上であることを特徴とする請求項15〜
    24の何れかに記載のトナー収納容器。
  27. 【請求項27】 前記貫通穴に付随した切り込み加工を
    前記トナーシールの開封方向に向かって折り返して引っ
    張る方向に施したことを特徴とする請求項19,20,
    21,22,24,25又は26の何れかに記載のトナ
    ー収納容器。
  28. 【請求項28】 前記トナーシールの材質及び層構成に
    おいて、外観方向から見た表層が2軸延伸ポリエステル
    であり、その次の層が『トナーシールを貫通しない切り
    込み線』を入れるための、炭酸ガスレーザー照射を貫通
    させないためのアルミニウムの反射層であり、その次の
    層が前記『トナーシールを貫通しない切り込み線』が実
    際に入る2軸延伸ポリエステルの層であり、その次の層
    がトナーシールを熱溶着等で前記トナー容器に固着する
    ためのエチレン=酢酸ビニル共重合体(EVA)層であ
    って、これらの層構成によってトナーシールを形成して
    いることを特徴とする請求項15〜27の何れかに記載
    のトナー収納容器。
  29. 【請求項29】 画像形成装置本体に着脱可能なプロセ
    スカートリッジにおいて、 電子写真感光ドラムと、該電子写真感光ドラムに形成さ
    れた静電潜像をトナーを用いて現像する現像部材と、ト
    ナーを収納する容器本体にトナーを前記現像部材に向か
    って排出するための排出口を形成するとともに、前記排
    出口の長手寸法よりも長いトナーシールで封止して該排
    出口を密閉し、前記トナーシールを折り返して引き出
    し、前記排出口に沿ってトナーシールを引き裂いて開封
    するようにしたトナー収納容器を有し、そのトナー収納
    容器は該トナーシールを開封するときの最初の切り出し
    部分の近傍において(トナーシールの開封方向と直交し
    た方向を幅方向として)、トナーシールの引き裂き幅の
    端部よりも内側に部分切断部を施したことを特徴とする
    プロセスカートリッジ。
  30. 【請求項30】 前記トナーシールの切り出し部におい
    て、前記トナーシール幅方向の端部から同幅方向の中心
    に向かうような屈曲部又は屈折部を前記トナーシールの
    最初の切り出し部分の近傍で、且つ、前記トナーシール
    を折り返して引き出す側に設けたことを特徴とする請求
    項29記載のプロセスカートリッジ。
  31. 【請求項31】 前記部分切断部は、トナーシールの引
    き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みを入れた形
    状であることを特徴とする請求項29又は31記載のプ
    ロセスカートリッジ。
  32. 【請求項32】 前記切り込みは、少なくとも2箇所以
    上の線分切り込みを入れた形状であることを特徴とする
    請求項31記載のプロセスカートリッジ。
  33. 【請求項33】 前記部分切断部は、トナーシールの引
    き裂き幅の端部よりも内側に貫通穴を開けた形状である
    ことを特徴とする請求項29又は30記載のプロセスカ
    ートリッジ。
  34. 【請求項34】 前記部分切断部は、トナーシールの引
    き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みと貫通穴を
    施した形状であることを特徴とする請求項29又は30
    記載のプロセスカートリッジ。
  35. 【請求項35】 前記貫通穴の形状が略三角形であるこ
    とを特徴とする請求項33記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  36. 【請求項36】 前記部分切断部の位置が前記トナーシ
    ールの開封(引っ張り)方向と直交する方向において略
    中央に位置し、且つ、前記トナーシールを折り返して開
    封する際に、トナーシールの長手方向及び厚さ方向に反
    りを発生させることを特徴とする請求項29〜35の何
    れかに記載のプロセスカートリッジ。
  37. 【請求項37】 前記切り込みが前記トナーシールの開
    封(引っ張り)方向におけるトナーシール幅の略中心線
    上に位置し、且つ、前記略中心線から対称の線分切り込
    みが入っていることを特徴とする請求項32記載のプロ
    セスカートリッジ。
  38. 【請求項38】 前記貫通穴の形状が略正三角形若しく
    は略二等辺三角形であることを特徴とする請求項35記
    載のプロセスカートリッジ。
  39. 【請求項39】 前記部分切断部の大きさにおいて、前
    記トナーシールの開封(引っ張り)方向と直交する方向
    における前記部分切断部の最大寸法が、前記トナーシー
    ルにおける前記部分切断部を加工する部分の幅寸法に対
    して85%以下、20%以上であることを特徴とする請
    求項29〜38の何れかに記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  40. 【請求項40】 前記部分切断部を加工する部分の総延
    長長さが、前記切り込み加工は10mm以上、前記貫通
    穴は15mm以上であることを特徴とする請求項29〜
    38の何れかに記載のプロセスカートリッジ。
  41. 【請求項41】 前記貫通穴に付随した切り込み加工を
    前記トナーシールの開封方向に向かって折り返して引っ
    張る方向に施したことを特徴とする請求項33,34,
    35,36,38,39又は40の何れかに記載のプロ
    セスカートリッジ。
  42. 【請求項42】 前記トナーシールの材質及び層構成に
    おいて、外観方向から見た表層が2軸延伸ポリエステル
    であり、その次の層が『トナーシールを貫通しない切り
    込み線』を入れるための、炭酸ガスレーザー照射を貫通
    させないためのアルミニウムの反射層であり、その次の
    層が前記『トナーシールを貫通しない切り込み線』が実
    際に入る2軸延伸ポリエステルの層であり、その次の層
    がトナーシールを熱溶着等で前記トナー容器に固着する
    ためのエチレン=酢酸ビニル共重合体(EVA)層であ
    って、これらの層構成によってトナーシールを形成して
    いることを特徴とする請求項29〜41の何れかに記載
    のプロセスカートリッジ。
  43. 【請求項43】 画像形成装置本体に着脱可能な現像カ
    ートリッジにおいて、 電子写真感光ドラムに形成された静電潜像をトナーを用
    いて現像する現像部材と、トナーを収納する容器本体に
    トナーを前記現像部材に向かって排出するための排出口
    を形成するとともに、前記排出口の長手寸法よりも長い
    トナーシールで封止して該排出口を密閉し、前記トナー
    シールを折り返して引き出し、前記排出口に沿ってトナ
    ーシールを引き裂いて開封するようにしたトナー収納容
    器を有し、そのトナー収納容器は該トナーシールを開封
    するときの最初の切り出し部分の近傍において(トナー
    シールの開封方向と直交した方向を幅方向として)、ト
    ナーシールの引き裂き幅の端部よりも内側に部分切断部
    を施したことを特徴とする現像カートリッジ。
  44. 【請求項44】 前記トナーシールの切り出し部におい
    て、前記トナーシール幅方向の端部から同幅方向の中心
    に向かうような屈曲部又は屈折部を前記トナーシールの
    最初の切り出し部分の近傍で、且つ、前記トナーシール
    を折り返して引き出す側に設けたことを特徴とする請求
    項43記載の現像カートリッジ。
  45. 【請求項45】 前記部分切断部は、トナーシールの引
    き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みを入れた形
    状であることを特徴とする請求項43又は44記載の現
    像カートリッジ。
  46. 【請求項46】 前記切り込みは、少なくとも2箇所以
    上の線分切り込みを入れた形状であることを特徴とする
    請求項45記載の現像カートリッジ。
  47. 【請求項47】 前記部分切断部は、トナーシールの引
    き裂き幅の端部よりも内側に貫通穴を開けた形状である
    ことを特徴とする請求項43又は44記載の現像カート
    リッジ。
  48. 【請求項48】 前記部分切断部は、トナーシールの引
    き裂き幅の端部よりも内側に線状の切り込みと貫通穴を
    施した形状であることを特徴とする請求項43又は44
    記載の現像カートリッジ。
  49. 【請求項49】 前記貫通穴の形状が略三角形であるこ
    とを特徴とする請求項47記載の現像カートリッジ。
  50. 【請求項50】 前記部分切断部の位置が前記トナーシ
    ールの開封(引っ張り)方向と直交する方向において略
    中央に位置し、且つ、前記トナーシールを折り返して開
    封する際に、トナーシールの長手方向及び厚さ方向に反
    りを発生させることを特徴とする請求項43〜49の何
    れかに記載の現像カートリッジ。
  51. 【請求項51】 前記切り込みが前記トナーシールの開
    封(引っ張り)方向におけるトナーシール幅の略中心線
    上に位置し、且つ、前記略中心線から対称の線分切り込
    みが入っていることを特徴とする請求項46記載の現像
    カートリッジ。
  52. 【請求項52】 前記貫通穴の形状が略正三角形若しく
    は略二等辺三角形であることを特徴とする請求項49記
    載の現像カートリッジ。
  53. 【請求項53】 前記部分切断部の大きさにおいて、前
    記トナーシールの開封(引っ張り)方向と直交する方向
    における前記部分切断部の最大寸法が、前記トナーシー
    ルにおける前記部分切断部を加工する部分の幅寸法に対
    して85%以下、20%以上であることを特徴とする請
    求項43〜52の何れかに記載の現像カートリッジ。
  54. 【請求項54】 前記部分切断部を加工する部分の総延
    長長さが、前記切り込み加工は10mm以上、前記貫通
    穴は15mm以上であることを特徴とする請求項43〜
    52の何れかに記載の現像カートリッジ。
  55. 【請求項55】 前記貫通穴に付随した切り込み加工を
    前記トナーシールの開封方向に向かって折り返して引っ
    張る方向に施したことを特徴とする請求項47,48,
    49,50,52,53又は54の何れかに記載の現像
    カートリッジ。
  56. 【請求項56】 前記トナーシールの材質及び層構成に
    おいて、外観方向から見た表層が2軸延伸ポリエステル
    であり、その次の層が『トナーシールを貫通しない切り
    込み線』を入れるための、炭酸ガスレーザー照射を貫通
    させないためのアルミニウムの反射層であり、その次の
    層が前記『トナーシールを貫通しない切り込み線』が実
    際に入る2軸延伸ポリエステルの層であり、その次の層
    がトナーシールを熱溶着等で前記トナー容器に固着する
    ためのエチレン=酢酸ビニル共重合体(EVA)層であ
    って、これらの層構成によってトナーシールを形成して
    いることを特徴とする請求項43〜55の何れかに記載
    の現像カートリッジ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101470384B (zh) * 2007-12-27 2011-04-20 夏普株式会社 显影设备、图像形成装置及剥离显影设备密封构件的方法

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