JP2002202656A - トナー補給容器 - Google Patents
トナー補給容器Info
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Abstract
キャリアまたは除去トナーも同時に処理するとともに、
トナー補給容器の回転中心の振れを抑えて回転を安定化
させ、画像形成装置側の構成を簡略化する。 【解決手段】画像形成装置に着脱自在で、内部にトナー
を収納するトナー収納部と収納されたトナーを排出する
ためのトナー排出開口を有し、トナー収納部を回転する
ことでトナーを排出するトナー補給容器であって、回収
現像剤または回収トナーを受け入れて収納する回収剤収
納部と一体化されたトナー補給容器において、前記トナ
ー収納部1の一端にはトナー補給容器1Aを回転するた
めの駆動力を受け3dる駆動力受け部を持ち、トナー補
給容器1の回転軸線方向に対して前記駆動力受け部3d
とは反対側端部に、前記回収剤収納部2を互いに回転自
在に取り付けられている。
Description
プリンター等の画像形成装置にトナーを補給するための
トナー補給容器に関する。さらに詳細には、回転するこ
とでトナーを排出する容器と回収剤を収納する容器とを
一体的に設けたトナー補給容器の改良に関する。
画像形成装置には現像剤として微粉末のトナーが使用さ
れている。そして、画像形成装置本体の現像剤が消費さ
れた場合には、トナー補給容器を用いて画像形成装置へ
トナーを補給することが行われている。
ナー補給作業時にトナーが飛散してオペレータや周囲を
汚すという問題があった。このため、トナー補給容器を
画像形成装置本体の内部に据え置いて、小さな開口部か
ら少量ずつトナーを排出する方式が提案、実用されてい
る。
いるトナー補給容器は、その全体形状は円筒形のボトル
状で、その内面に螺旋状の突起を設け、一端側の中心付
近に小さなトナー排出口を設けてある。螺旋状突起によ
って排出口側の端部へ搬送されたトナーは容器端部に設
けられた迫り出し部により排出口へ導かれ容器外へ排出
される。
クリーニング手段によって感光ドラムから除去された除
去トナーを画像形成装置外に排出しなければならない。
あるいは二成分現像方式において、トナーに現像剤を所
定量混合して現像器へ供給し、劣化した現像剤を現像器
から回収し、画像形成装置外へ排出することも行われて
いる。
内に回収剤収納容器を設けて除去トナーまたは劣化現像
剤を収納するようにし、一定量に達したらこれを取り出
すことが行われていた。しかしこのような手間を省くた
め、回収剤収納容器をトナー補給容器に一体的に形成し
てこれを画像形成装置に装着し、トナーを補給しながら
除去トナーまたは劣化した現像剤である除去剤を回収
し、やがて空になったトナー収納容器の交換によって除
去剤をも画像形成装置から取り出す方法も提案されてい
る。
除去トナー容器を一体的に設けたトナー補給容器が開示
され、特開平11−174840号公報には回収現像剤
容器を一体的に設けたトナー補給容器が開示されてい
る。また、特開平9−269643号公報には回転する
ことでトナーを搬送排出するトナー補給容器の一端に、
これと同心円状に円環状の回収容器を一体的に設け、ト
ナー補給容器とともに回転させながら回収トナーを受け
入れる容器が開示されている。
例においては次のような問題点があった。
うな回転することでトナーを排出するトナー補給容器に
おいては、容器の軸線方向一端から回転駆動力を受ける
構成が一般的であり、これによって画像形成装置側の回
転駆動力伝達側の構成が簡略でスペースを取らないもの
にすることができる。
め、容器の他端側は中心から振れて回転しやすく、容器
が画像形成装置のトナー補給容器装着部の内部にぶつか
るなどして周期的な騒音や衝撃を発生することがあっ
た。
チムラ等の画像不良を発生する可能性がある。トナー容
器はトナーを排出し終えるまで相当回数回転するため、
前記の回転振れにより容器外面に打痕傷や摺擦傷が生
じ、使用済みトナー容器を回収して再使用しようとする
場合に外観不良という不都合を生じた。
ー容器をベアリングやローラーで支え、回転中心を拘束
することが考えられる。しかしこのような方法では画像
形成装置本体の製造コストが高くなるとともに、画像形
成装置内のトナー補給容器周辺に相当なスペースが必要
となり、装置のコンパクト化を妨げるという新たな問題
を生ずる。
箇所にラベルを貼ったりシュリンクフィルム(熱収縮フ
ィルム)を巻いたりして保護することが考えられる。し
かしこれはトナー補給容器の製造コストを高くするとと
もに、使用済みトナー容器の再生にあたってはラベルや
フィルムを除去する工程が加わり、好ましくない。
器が大容量になると顕著であり、特に直径に対して長さ
が大きくなると発生しやすい。また、トナー補給容器交
換直後であって容器内に多量のトナーが収納されている
時よりも、容器内のトナーが残り少なくなってきて慣性
モーメントが小さくなった時に顕著である。これは、ト
ナー排出開口が駆動伝達側にある場合にはさらに顕著と
なり、容器内のトナーが搬送部材の作用でトナー排出開
口側に偏って存在する状況で不利になる。回転速度につ
いては、10rpm未満の低速回転では回転振れは問題
になりにくいが、10rpm以上特に30rpm以上の
高速回転を行う場合には問題が顕在化しやすい。
に対応して請求項の番号を付して示せば次のとおりであ
る。
本体に着脱自在で、トナーを収納するトナー収納部と収
納されたトナーを排出するためのトナー排出開口を有
し、トナー収納部を回転することでトナーを排出するト
ナー補給容器であって、回収現像剤または回収トナーを
受け入れて収納する回収剤収納部と一体化されたトナー
補給容器において、前記トナー収納部の一端にはトナー
補給容器を回転するための駆動力を受ける駆動力受け部
を持ち、トナー収納部の回転軸線方向に対して前記駆動
力受け部とは反対側端部に、前記回収剤収納部を互いに
回転自在に取り付けられていることを特徴とする。
トナー収納部が軽くなっても、回収剤収納部側が重くな
って行くので慣性モーメントを補い、容器全体の回転振
れを抑えることができる。
給容器を画像形成装置本体に装着した際、前記トナー収
納部は回転自在に、前記回収剤収納部は回転を規制され
て保持され、前記トナー収納部は前記駆動力受け部と前
記回収剤収納部にて軸支されることを特徴とする。
支が駆動側と回収剤収納部側、すなわちトナー補給容器
の両端で行われるため、容器の回転振れを小さくするこ
とができる。
納部はトナー収納部の回転に対して画像形成装置本体に
係止されるための突起または溝もしくは外形形状を有す
ることを特徴とする。
を一定に保ち、回収剤収納部の受入れ開口と画像形成装
置側との接続を安定して行えるため、回収剤が漏れ出す
ことを防止できる。
納部は略円筒形状をなし、その長さはその直径の1.5
倍以上6倍以下であることを特徴とする。
量を大きくすることができ、特にカラー画像形成装置に
おけるロータリー現像器に適した容器形状であっても、
前記容器の回転振れを小さくすることができる。
納部はトナー収納部を少なくとも1周以上回転すること
によってトナーを搬送するトナー搬送手段を有し、前記
トナー搬送手段により内部に収納されたトナーを回収剤
収納部から遠ざかる方向へ搬送することを特徴とする。
として回収剤収納部とトナー収納部の回収剤収納部と反
対側に重みを集中させ、トナー補給容器の軸線方向両端
側を重くすることで回転振れを小さくすることができ
る。
出開口は回転軸線に対して回収剤収納部取り付け側とは
反対側の端部に設置されていることを特徴とする。
口と、除去剤を受け入れる開口とをできる限り離間する
ことで、重量配分としてトナー補給容器の両端を重くす
ることで回転振れを小さくすることができる。
送手段がトナー収納部内面に設置された螺旋状の突起で
あることを特徴とする。
を搬送することができる。
送手段がトナー収納部内を仕切る壁と、前記壁に設けら
れた複数の傾斜板であることを特徴とする。
くトナーを搬送することができるのに加えて、容器内が
仕切られていることでトナーが偏りにくくなり、トナー
収納容器の回転を滑らかにすることができる。
口を開閉自在に封止する封止部材を有し、トナー収納部
を回転するための駆動力は前記封止部材を介してトナー
収納部へ伝達されることを特徴とする。
るためのスペースを他に取る必要が無く、容器をコンパ
クトにでき、あるいは容器の設計自由度を増すことがで
きる。
排出開口は略円形であってトナー収納部の回転駆動力受
け部側の端面中心に設置され、前記封止部材は前記トナ
ー排出開口に圧入嵌合され、トナー収納部の回転軸線方
向に沿ってトナー収納部と相対移動することでトナー排
出開口を開閉することを特徴とする。
転中心にあって移動せず、封止部材は開閉自在で繰り返
し再封止可能であるため、トナー補給中及び使用済みト
ナー容器取り出し時のトナー飛散・汚れを防止すること
ができる。
材とトナー収納部とは、回転軸線方向には相対移動自在
で、回転方向には互いに非回転に係止されていることを
特徴とする。
出開口の開閉と、トナー収納部への回転駆動伝達を同時
に行うことができる。
収納部には把手部を一体的に設けたことを特徴とする。
部を容易に位置合わせしながら画像形成装置に装着する
ことができる。
収納部はスナップフィット嵌合により前記トナー収納部
に取り付けられ、スナップフィット爪にて摺動回転する
ことを特徴とする。
付け取り外しが容易に行え、トナー補給容器の組み立て
工程を簡略化できるとともに、使用済み容器の再生や回
収剤の再処理工程をも簡略化することができる。
収納部と前記トナー収納部とが相対移動する部分に互い
に干渉して通過する凸部または凹部を設け、トナー収納
部の回転により衝撃または振動を発生することを特徴と
する。
留するトナーを減少させるとともに、回収剤収納部内の
充填効率を高め、より多くの回収剤を収納することがで
きる。
収納部の前記回収剤収納部に対向する側にマグネットを
設け、前記トナー収納部が回転することで前記マグネッ
トの磁力により回収剤収納部内に収納される回収剤を攪
拌することを特徴とする。
回収剤収納部内で効果的な攪拌を行うことができる。そ
こで、回収剤収納部内の充填効率を高め、より多くの回
収剤を収納することができる。
が一成分現像の除去トナーまたは二成分現像の除去現像
剤であることを特徴とする。
ナーまたは二成分現像の除去現像剤は磁力の作用を受け
るため、回収剤収納部に対向する部分に設けられたマグ
ネットの作用により、回収剤収納部内で効果的な攪拌を
行うことができる。
収納部の前記回収剤収納部側の端面にはトナーを充填す
るための開口部が設けられ、この開口部はキャップ部材
で密閉され、前記回収剤収納部は前記キャップを覆うよ
うに配置されていることを特徴とする。
流ストレスでキャップを押し出す力が働いたり、高温・
減圧などの環境ストレスによって容器の内圧が上昇した
りしても、回収剤収納部がキャップを覆っているために
キャップが抜け出してトナーが漏れるような不具合が生
じない。またユーザーが誤ってキャップを開封してしま
うような事故も防止できる。
施の形態1を、図面を参照して具体的に説明する。図1
は本発明の実施の形態1のトナー補給容器を示す断面
図、図2は前記本発明トナー補給容器を画像形成装置本
体に装着した状態を示す断面図である。
部、2は回収剤収納部、3は封止部材、4は回収剤収納
部のシャッターをそれぞれ示す。
略円筒形状をなすトナー収納部であり、軸線方向一端側
の端面にはトナーを排出する開口1aを有し、トナー排
出開口1aは封止部材3によって開閉自在に密閉されて
いる。トナー収納部1はその長さはその直径の1.5倍
以上6倍以下である。トナー収納部1は円筒形状部の中
心線を回転軸線としている。トナー排出開口1aは軸直
角断面が略円形であり、トナー収納部1の回転軸線上に
ある。
1Aはプラスチックを射出成形、ブロー成形、インジェ
クションブロー成形等の方法で製造することができる。
本実施の形態では高密度ポリエチレンをブロー成形にて
製造しているが、他の材料及び製造方法であっても良
い。
造するのが好ましいが、他の材料及び製造方法であって
も良い。封止部材3の材質は、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどのように弾性に富む材料が好適であり、低密
度ポリエチレンが最も好ましい。本実施例では低密度ポ
リエチレンとした。
それ以上の部分に分割し、それらを溶着、接着等の手段
で一体化する方法で形成しても良い。
が設けられており、容器本体1Aを1周以上回転するこ
とにより前記螺旋状の突起1bによってトナーがトナー
排出開口1aに向かって搬送・排出されるようになって
いる。
状をなし、封止部3a、係止部3b、鍔部3cとを有し
ている。
内径より僅かに大きく設定され、この開口1aに鍔部3
cで止まるまで圧入嵌合される。封止部材3はトナー収
納部1の回転軸線方向に沿ってトナー収納部1と相対移
動することでトナー排出開口1aを開封する。
り、やはり略円筒状をなし、その周面には回収剤を受け
入れるための開口2aが設けられている。回収剤受け入
れ開口2aはシャッター4によって開閉自在に密閉され
る。
成形、ブロー成形、インジェクションブロー成形等の方
法で製造することができる。本実施の形態ではこれも高
密度ポリエチレンをブロー成形にて製造しているが、他
の材料及び製造方法であっても良い。
製造するのが好ましいが、他の材料及び製造方法であっ
ても良い。本実施の形態では耐衝撃性ポリスチレンを射
出成形することでシャッター4を形成した。
以上の部分に分割し、それらを溶着、接着等の手段で一
体化する方法で形成しても良い。
に示すように回収剤収納部2の外周面に沿った円弧状を
なし、両端縁には断面コの字型のガイド部4aを有す
る。そして回収剤収納部2の受け入れ開口2aの近傍に
設けられ軸線方向に並行な突条2bと係合して、回収剤
収納部2の軸線方向に往復動自在に取り付けられる。シ
ャッター4の回収剤収納部2に対向する面にはパッキン
材4bが設置され、受け入れ開口を密閉する。突条2b
は例えばトナー補給容器が装置本体に装着した際に装置
本体と係合して回収剤収納部2は回転を規制されて保持
される機能を併用している。
納部1の排出開口1aとは反対側の端部に、回収剤収納
部2が回転自在に取り付けられている。トナー収納部1
の端部より連結用ボス1cが突出しており、回収剤収納
部2の中心に設けた貫通穴2cに適度なゆとりを持って
嵌入される。そして回収剤収納部2から突き出した連結
用ボス1cの先端を熱カシメまたは超音波カシメするこ
とにより、トナー収納部1と回収剤収納部2とが回転自
在でかつ分離不可に連結される。従って、トナー収納部
1は回収剤収納部2が回転をしないように装置本体に規
制されることから、トナー収納部1はトナー排出開口1
aとは回転軸線の反対側端部が回収剤収納部2の貫通穴
2cに連結用ボス1cが嵌入していることにより軸支さ
れるようになっている。そこで、トナー収納部1はトナ
ー排出開口1aを設けた側とは軸線方向の反対側での回
転振れを生ずることがない。
像形成装置5に装着され、使用されている状況を説明す
る。トナー排出開口1aを先にしてトナー補給容器を装
置本体へ挿入すると、封止部材3の係止部3bは画像形
成装置5のコレットチャック状の栓取り外し部材5aの
中に入る。次に栓取り外し部材5aが閉じて係止部3b
を把持するとともに図面上左方へ移動するため封止部材
3はトナー収納部1の排出開口1aより引き抜かれ、所
定の距離だけ離間されて保持される。栓取り外し部材5
aの動作は例えば画像形成装置の扉の開閉か、別途設け
られたレバーの操作によって行わせることができる。
ている端面には回転駆動力を受けるための突起1dが設
けられ、画像形成装置5の駆動力伝達部と係合して回転
駆動力を与えられる。
設けられ回収剤収納部2より遠ざかる方向へトナーを搬
送する螺旋状突起1bによりトナーが排出開口1aに向
って搬送・排出される。
収納部2のシャッター4は、画像形成装置本体へのトナ
ー補給容器の装着動作により装置本体の係合部(不図
示)と係合して軸線方向に相対移動させられて開封し、
画像形成装置の不図示の除去トナー排出部と連結され
る。回収剤収納部2はシャッター4、受け入れ開口2
a、に対して該除去トナー排出部が係合して、トナー収
納部1が回転しても非回転に保持される。具体的には例
えば突条2bが装置本体の前記係合部と係合する。ここ
で、不図示の除去トナー排出口は画像形成装置本体に不
動に設けてある。そして該除去トナー排出部から排出さ
れる除去トナーは回収剤収納部2内に収納される。
限らず、画像形成装置本体の構成に応じて適宜選択する
ことが可能である。上述のように、回収剤収納部2はト
ナー収納部1の回転に対して画像形成装置本体に係止さ
れるための突起として突条2bを有する。この突起に代
えて溝または外形形状でもよい。また、突条2bを用い
ないで別の位置に回収剤収納部2に回り止めをも設けて
もよい。また、回収剤収納部2の断面を異形として非回
転としてもよい。
補給容器を画像形成装置内で動作させたときの状況につ
いて説明する。
を300g充填し、回収剤収納部2は空の状態(内容積
約50cc)で画像形成装置に装着した。トナー収納部
1の回転速度は20rpmとし、画像形成装置内のセン
サー(不図示)からの情報に応じて適宜回転させながら
画像形成を行った。
1bによりトナー排出開口1aに向かって搬送され、徐
々にトナー排出開口1aから排出され、回収剤収納部2
へは画像形成装置のクリーニング手段から送られてきた
除去トナーが徐々に供給される。約6000枚の画像形
成を行ったところでトナー収納部内のトナーはほぼ全量
排出され(トナー残量3g)、回収剤収納部2側には約
30gの除去トナーが回収された。
転駆動されるが、このとき反対側では回収材収納部2に
よって拘束され、回転中心は安定していた。トナー収納
部1はトナーが300g充填された状態から空の状態に
至るまで、振れることなく回転し周期的な騒音や振動を
発生することはなかった。そして使用済みのトナー収納
部1の外面には傷等は見られなかった。
ーが排出されてトナー収納部が軽くなっても、回収剤収
納部側が重くなって行くので、慣性モーメントを補い容
器全体の回転振れを抑えることができる。
補給容器で同様の試験を行った。対応する部分の符号は
実施の形態1と同様である。
1aの側にトナー収納部と一体的に回転するべく設置さ
れている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
填し、画像形成装置に装着して回転させてトナーを排出
させた。実施の形態1と同様に約6000枚の画像形成
後にほぼ全量のトナーが排出され、回収剤収納部2には
除去トナーが約30g回収された。
が多量にある時は実施の形態1と有意差が無かったが、
トナーが半分以下になってくると振れが目立ちはじめ、
最後の1000枚分ほどにおいては容器の排出開口1a
から遠い側の端部が画像形成装置に周期的にぶつかって
騒音を発生した。また使用済みの容器外面を見ると、排
出開口1aから遠い側に周回傷が付いており、再び製品
として使用するには不向きな外観レベルとなっていた。
除去トナーの回収が進行するにつれて、重量が極端にト
ナー排出開口1a側すなわち駆動伝達側に偏り、反対側
部分の慣性モーメントが小さくなったためにこの部分で
の回転振れが大きくなったものと考えられる。
2を、図面を参照して具体的に説明する。図3は本発明
の実施の形態2のトナー補給容器を示す断面図、図4は
実施の形態2のトナー補給容器を画像形成装置本体に装
着した状態を示す断面図である。
号は実施の形態1と同様である。実施の形態2で実施の
形態1と共通している構成については説明を省き、実施
の形態1と異なる部分についてのみ説明する。
状は実施の形態1とほぼ同様であるが、内部のトナー搬
送部材が異なる。本実施の形態においてはトナー収納部
内を二つに仕切る仕切り壁1eを設け、この仕切り壁1
eに複数の傾斜板1fと貫通穴1gが設置してある。仕
切り板1eはトナー収納容器本体1Aの回転中心線を含
む平板状である。仕切り壁1eによってトナー収納部内
は二つに仕切られるが、貫通穴1gがあるのでトナーは
ある程度行き来することができる。仕切り板1fは仕切
り壁1eの両面に設けられて、両面の傾斜板1fは交叉
している。図に示すように仕切り板1eの一面の傾斜板
1fの終端は他面の傾斜板1fの始端となっている。図
のように仕切り壁1eは傾斜板1fに沿ってのみに残さ
れており、貫通穴1gは三角形と四角形があり、トナー
収納部1の回転によってトナーは貫通穴1gを通って仕
切り壁1eの反対側に自由に通過するのでトナーはトナ
ー排出開口1aに向って搬送される。トナー収納部1を
回転すると、仕切り壁1eから傾斜板1fを伝わってト
ナーは排出開口1a方向へ搬送される。そして最も排出
開口1a寄りの傾斜板1fは排出開口1aに接続してい
るため、トナーは排出開口1aを通って画像形成装置へ
と排出される。
イン状突起3dと係止部3bを有し、画像形成装置に装
着すると、係止部3bを係止されつつトナー収納部1を
軸線方向に移動することで排出開口1aは開放される。
この状態でスプライン状突起3dにより画像形成装置か
ら回転駆動力を受けて封止部材3は回転する。このよう
に封止部材3とトナー収納部1とは、回転軸線方向には
相対移動自在で、回転方向には互いに非回転に係止され
ている。
回転駆動力を伝達するための二又状の突起3eが設けら
れ、この突起3eが図3(b)に示すように仕切り板1
eを傾斜板1fの外側から挟み込むことにより封止部材
3と仕切り壁1eとは回転方向に係止されつつ軸線方向
には移動自在に係合される。封止部材3が回転すること
で前記突起3eを介して仕切り壁1eも回転し、さらに
仕切り壁1eはトナー収納部1の内壁に結合しており、
トナー収納部1も封止部材3、仕切り壁1eとともに回
転する。
示すような縦断面であってトナー容器本体1Aと同軸心
で中空円筒形状をしており、その周面には回収剤受け入
れ開口2aを有する。回収剤収納部2はスナップフィッ
ト2dによってトナー収納部1に対して軸線方向へは移
動不可、回転方向へは回転可能に取り付けられる。スナ
ップフィット2dは弾性変形可能であり弾性変形するこ
とでトナー収納部1の円板状のリブ状突起1hを乗り越
えてこれに係止される。スナップフィット結合は極めて
容易に組み付けることができ、かつ脱着も比較的容易で
ある。トナー収納部1が回転するとリブ状突起1hとス
ナップフィット2dの爪のすぐ内側が摺動する。
収納部2側の端面略中心にはトナー充填口1iが設けら
れ、充填口キャップ6によって封止される。前記リブ状
突起1hはトナー充填口1iの周囲に連続的に設けられ
たものである。
合により、充填口キャップ6に近接してトナー容器本体
1Aと結合され、そのクリアランスは1mm程度または
それ以下に設定されている。これにより、物流過程にお
ける振動や落下、及び高温環境や減圧環境での内圧上昇
があっても充填口キャップ6はトナー充填口1iから外
れたり抜け出してきたりすることはない。
が一体的に形成されている。
であるが、シャッター4の移動方向はこの実施の形態で
は軸線方向ではなくて円周方向としている。従って、シ
ャッター4をガイドする突条2b′は図5に示すように
円弧状である。画像形成装置5にトナー補給容器を装着
する場合には、把手部2fを持ってトナー排出開口1a
側から挿入して行く。所定の位置まで押し込むと、シャ
ッター4は画像形成装置側の対応する凹部に嵌り込み、
把手部2fを持って回転させると、シャッター4が係止
された状態で回収剤収納部2が所定角度回転するため、
回収剤受け入れ開口2aが開放されるとともに、画像形
成装置の不図示の回収剤排出部と結合する。
状を示す斜視図である。回収剤収納部2の外面にはその
回転を規制するための突起2eが設けられており、これ
が画像形成装置側と係合することにより回収剤収納部2
が回動できる角度を規制するとともに、トナー収納部1
が回転してもそれに連れ回ることなく、非回転に固定さ
れる。なお、画像形成装置本体へのトナー補給容器の装
着時の軸方向移動は実施の形態1と同様、栓取り外し部
材5aに係止部3bが係止された状態で把手2dを軸方
向へ引いて図4に示すようにトナー排出開口1aを開放
する。あるいは画像形成装置本体の扉またはレバーを動
かすことによって、栓取り外し部材5aとトナー収納部
1とを連動して動作させるようにしても良い。前記突起
2eは軸方向の溝でもよく、回収剤収納部2の外形形状
を円以外の異形状として、装置本体のこれと同形状の回
収剤収納部のための装着部に装着してもよい。
容器を装着した画像形成装置の断面図である。
ドラム19は転写ドラム15に外周面を当接させ、図中
矢印B方向に回転自在に配設されている。前記感光ドラ
ム19の外周面近傍には、感光ドラム19の回転方向上
流側から下流側に向って除電用帯電器20、クリーニン
グ手段21及び一次帯電器23が順次配設され、さらに
感光ドラム19の外周面上に静電潜像を形成するための
レーザビームスキャナのごとき像露光手段24及びミラ
ー等の像露光反射手段25が配設されている。
成部に近接して、現像手段として回転式現像装置Cが配
設されている。この回転式現像装置Cの構成は次のとお
りである。前記感光ドラム19の外周面と対向する位置
に、回転自在な筐体としての回転体26が配設され、前
記回転体26中には4種類の現像装置が周方向の4位置
に搭載され、前記感光ドラム19の外周面上に形成され
た静電潜像を可視化・現像するようになっている。上記
4種類の現像装置は、それぞれイエロー現像装置27
Y、マゼンタ現像装置27M、シアン現像装置27C及
びブラック現像装置27Bkとなっている。
によって順次感光ドラム19に当接する位置(図中27
Yの位置)に来て各色の現像・可視化を行うようになっ
ている。そして、4種の現像装置はそれぞれ同じ構成と
なっていて、トナー補給容器7、トナー補給容器から排
出されるトナーを受け入れるトナー受け入れ部8、トナ
ー受け入れ部8からトナーを供給され、感光ドラム19
上の静電潜像を現像する現像器9からなっている。
排出されたトナーを受け入れて貯蔵するとともに、現像
器9側からの要求に応じてトナーを定量的に現像器9に
供給するようになっている。現像器9内には進行方向が
互いに逆向きの2つのトナー搬送部材9aがあって、ト
ナーとキャリアを循環しながら均一に混合するようにな
っている。現像器9にはマグネットを内臓した現像スリ
ーブ9bが回転可能に軸支されていて、キャリアを磁力
にて吸着して磁気ブラシを形成し、キャリアに吸着した
トナーを感光ドラム19に供給するようになっている。
合したトナーが収納されており、トナー受け入れ部8を
介して現像器9へと供給される。現像器9内ではトナー
は現像によって消費されるが、キャリアは原則として消
費されないため、画像形成の進展により徐々に現像器9
内はキャリアが過剰になる。しかし現像器9と回収剤収
納部2とはキャリア回収経路(不図示)によって接続さ
れているため、過剰となった分のキャリアが現像器9か
ら排出されて回収剤収納部2へ収納される。キャリアの
移動は重力の作用によって行われ、現像装置がちょうど
図8におけるシアン現像装置27Cの位置にある時に現
像器9がトナー収納部1及び回収剤収納部2よりも上方
にあるため、過剰な現像剤が排出される。前記キャリア
回収経路の途中には逆流を防止する機構が設けられ、現
像装置が前記シアン現像装置27Cの位置以外の位置に
ある場合には、キャリアの移動は行われないようになっ
ている。逆流防止機構としては、フラップ状の逆流防止
弁や、回転式現像器Cの回転方向に対して逆流しにくい
ようにキャリア回収経路を適宜曲折させること等が適用
できる。
給容器を画像形成装置内で動作させたときの状況につい
て説明する。
0gとキャリア30gとを混合して充填し、回収剤収納
部2は空の状態(内容積約50cc)で画像形成装置に
装着した。トナー収納部1の回転速度は20rpmと
し、画像形成装置内のセンサー(不図示)からの情報に
応じて適宜回転させながら画像形成を行った。
と傾斜板1fの作用によって搬送され、トナー排出開口
1aから排出される。回収剤収納部2へは画像形成装置
の現像器から送られてきた除去キャリアが徐々に供給さ
れる。約10000枚の画像形成を行ったところでトナ
ー収納部内のトナーはほぼ全量排出され(トナー残量2
g)、回収剤収納部2側には約30gの除去キャリアが
回収された。
状突起3eによって回転駆動されるが、このとき反対側
では回収剤収納部2によって拘束され、回転中心は安定
していた。トナー収納部はトナーが300g充填された
状態から空の状態に至るまで、振れることなく回転し周
期的な騒音や振動を発生することはなかった。そして使
用済みのトナー収納部1の外面には傷等は見られなかっ
た。
3を介しておこなっており、駆動側の直径が比較的小さ
いために回転振れを起こしやすい構成となっているが、
それにも関わらず回転中心は安定していた。
すように回収剤収納部2のスナップフィット部2dの根
本側の円筒形状部2gの内周に凸部2hを設ける。ま
た、トナー収納部1のトナー充填口1iをなす円筒の外
周に周方向に複数の凸部1jを設ける。凸部1j,2h
は互いに噛み合って干渉するが通り抜けられるように、
弾性変形可能な程度に相手側に入り込む形状である。
2hがぶつかり衝撃または振動を発生する。これによっ
てトナー収納部内に残留するトナーを減少させるととも
に回収剤収納部内の充填効率を高め、より多くの回収剤
を収納することができる。なお、凸部1j,2hとして
凸部同志としたが凸部と凹部が入り込むようにしてもよ
い。
と、充填口キャップ6内にマグネット7を設ける。この
ようにトナー収納部1の回収剤収納部2に対向する側に
マグネット7を設け、トナー収納部1が回転することで
マグネット7の磁力により回収剤収納部2内に収納され
る回収剤を攪拌する。
収納部内で効果的な回収剤の撹拌を行うことができる。
そこで回収剤収納部の充填効率を高め、より多くの回収
剤を回収することができる。
記の効果がある。 (1)簡単な構成で除去トナーまたは除去キャリアを回
収しつつ、容器の回転振れを小さく抑えることができ
る。 (2)前記回転振れに起因する振動や騒音の発生を防止
できる。 (3)容器外面の傷付きを防止できる。 (4)回収剤収納部の充填効率を向上させる。 (5)充填口を封止するキャップ部材の抜け出しを防止
できる。
し、(a)縦断面図(b)は回収剤収納部の一部軸直角
断面図である。
形成装置本体に装着した状態を示す縦断面図である。
器を示す縦断面図、(b)は図3(a)のA−A断面図
である。
形成装置本体に装着した状態を示す縦断面図である。
ある。
面図である。
る。
ー排出開口 1b…螺旋状の突起 1c…連結用ボス
1d…突起 1e…仕切り壁 1f…傾斜板 1g…貫通穴 1h…リブ状突起 1i…トナー充填口
1j…凸部 2…回収剤収納部、 2a…回収剤受け入れ開口 2
b,2b′…突条 2c…貫通穴 2d…スナップフィ
ット部 2e…回転を規制するための突起 2f…把手
部 2g…円筒状部 2h…凸部 3…封止部材 3a…封止部 3b…係止部 3c…鍔
部 3d…スプライン状突起 3e…回転駆動力を伝達
するための突起 4…回収剤収納部のシャッター 4a…コの字型ガイド
部 4b…パッキン材5…画像形成装置 5a…栓取り
外し部材 5b…駆動力伝達部 6…充填口キャップ。
Claims (17)
- 【請求項1】 画像形成装置本体に着脱自在で、トナー
を収納するトナー収納部と収納されたトナーを排出する
ためのトナー排出開口を有し、トナー収納部を回転する
ことでトナーを排出するトナー補給容器であって、回収
現像剤または回収トナーを受け入れて収納する回収剤収
納部と一体化されたトナー補給容器において、前記トナ
ー収納部の一端にはトナー補給容器を回転するための駆
動力を受ける駆動力受け部を持ち、トナー収納部の回転
軸線方向に対して前記駆動力受け部とは反対側端部に、
前記回収剤収納部を互いに回転自在に取り付けられてい
ることを特徴とするトナー補給容器。 - 【請求項2】 前記トナー補給容器を画像形成装置本体
に装着した際、前記トナー収納部は回転自在に、前記回
収剤収納部は回転を規制されて保持され、前記トナー収
納部は前記駆動力受け部と前記回収剤収納部にて軸支さ
れることを特徴とする請求項1に記載のトナー補給容
器。 - 【請求項3】 前記回収剤収納部はトナー収納部の回転
に対して画像形成装置本体に係止されるための突起また
は溝もしくは外形形状を有することを特徴とする請求項
2に記載のトナー補給容器。 - 【請求項4】 前記トナー収納部は略円筒形状をなし、
その長さはその直径の1.5倍以上6倍以下であること
を特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載のトナ
ー補給容器。 - 【請求項5】 前記トナー収納部はトナー収納部を少な
くとも1周以上回転することによってトナーを搬送する
トナー搬送手段を有し、前記トナー搬送手段により内部
に収納されたトナーを回収剤収納部から遠ざかる方向へ
搬送することを特徴とする請求項1から4の何れか1つ
に記載のトナー補給容器。 - 【請求項6】 前記トナー排出開口は回転軸線に対して
回収剤収納部取り付け側とは反対側の端部に設置されて
いることを特徴とする請求項1から5の何れか1つに記
載のトナー補給容器。 - 【請求項7】 前記トナー搬送手段がトナー収納部内面
に設置された螺旋状の突起であることを特徴とする請求
項5又は6に記載のトナー補給容器。 - 【請求項8】 前記トナー搬送手段がトナー収納部内を
仕切る壁と、前記壁に設けられた複数の傾斜板であるこ
とを特徴とする請求項5又は6に記載のトナー補給容
器。 - 【請求項9】 トナー排出開口を開閉自在に封止する封
止部材を有し、トナー収納部を回転するための駆動力は
前記封止部材を介してトナー収納部へ伝達されることを
特徴とする請求項1から8の何れか1つに記載のトナー
補給容器。 - 【請求項10】 前記トナー排出開口は略円形であって
トナー収納部の回転駆動力受け部側の端面中心に設置さ
れ、前記封止部材は前記トナー排出開口に圧入嵌合さ
れ、トナー収納部の回転軸線方向に沿ってトナー収納部
と相対移動することでトナー排出開口を開閉することを
特徴とする請求項1から9の何れか1つに記載のトナー
補給容器。 - 【請求項11】 前記封止部材とトナー収納部とは、回
転軸線方向には相対移動自在で、回転方向には互いに非
回転に係止されていることを特徴とする請求項1から1
0の何れか1つに記載のトナー補給容器。 - 【請求項12】 前記回収剤収納部には把手部を一体的
に設けたことを特徴とする請求項1から11の何れか1
つに記載のトナー補給容器。 - 【請求項13】 前記回収剤収納部はスナップフィット
嵌合により前記トナー収納部に取り付けられ、スナップ
フィット爪にて摺動回転することを特徴とする請求項1
から12の何れか1つに記載のトナー補給容器。 - 【請求項14】 前記回収剤収納部と前記トナー収納部
とが相対移動する部分に互いに干渉して通過する凸部ま
たは凹部を設け、トナー収納部の回転により衝撃または
振動を発生することを特徴とする請求項1から13の何
れか1つに記載のトナー補給容器。 - 【請求項15】 前記トナー収納部の前記回収剤収納部
に対向する側にマグネットを設け、前記トナー収納部が
回転することで前記マグネットの磁力により回収剤収納
部内に収納される回収剤を攪拌することを特徴とする請
求項1から14の何れか1つに記載のトナー補給容器。 - 【請求項16】 前記回収剤が一成分現像の除去トナー
または二成分現像の除去現像剤であることを特徴とする
請求項15に記載のトナー補給容器。 - 【請求項17】 前記トナー収納部の前記回収剤収納部
側の端面にはトナーを充填するための開口部が設けら
れ、この開口部はキャップ部材で密閉され、前記回収剤
収納部は前記キャップを覆うように配置されていること
を特徴とする請求項1から16の何れか1つに記載のト
ナー補給容器。
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