JP2002201491A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JP2002201491A
JP2002201491A JP2000399800A JP2000399800A JP2002201491A JP 2002201491 A JP2002201491 A JP 2002201491A JP 2000399800 A JP2000399800 A JP 2000399800A JP 2000399800 A JP2000399800 A JP 2000399800A JP 2002201491 A JP2002201491 A JP 2002201491A
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polyoxyethylene
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Taizo Seki
泰三 関
Masumi Takei
増美 竹井
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Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄力の低下をきたすことなく十
分な皮膚刺激性の低減を図り、さらにべたつきやぬるつ
きのない、さっぱりした洗い上がり感の得られる洗浄剤
組成物を得る。 【解決手段】 式(1)で示されるアシルカルニ
チン及びその塩より選択した1種又は2種以上と、陰イ
オン性界面活性剤及び両性界面活性剤より成る群から選
択した1種又は2種以上を併用して洗浄剤基剤に含有さ
せる。またさらに、非イオン性界面活性剤の1種又は2
種以上を含有させることにより、本発明の効果が増強さ
れる。 【化1】 (式中、R1は炭素数12〜23の直鎖状又は分岐鎖を
有するアルキル基又はアルケニル基である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚に対する作用
が穏和で、低刺激性の洗浄剤組成物に関し、さらに詳し
くは、アシルカルニチン及びその塩の1種又は2種以上
と、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤より選択
される1種又は2種以上より形成される複合体を含有し
て成る洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】手洗い用洗剤,洗顔料,ボディシャンプ
ー等の皮膚用洗浄剤組成物や、シャンプー等の毛髪用洗
浄剤組成物においては、皮膚や毛髪に対する刺激性を低
減させる必要があり、洗浄成分として、N-アシルアミノ
酸系,アシルメチルタウリン系等の界面活性剤やアルキ
ル糖型の界面活性剤、リン酸エステル系界面活性剤など
低刺激性の界面活性剤を用いたり、糖類や多価アルコー
ル等の保湿剤、脂肪酸,高級アルコール,ラノリン誘導
体,ミツロウ,ホホバ油,オリーブ油,ヤシ油等のエモ
リエント剤を添加したりしていた。
【0003】さらに、スルホコハク酸誘導体(特開平7
−3287),アルカンスルホン酸誘導体(特開平7−
11289),α-スルホ脂肪酸誘導体(特開平7−1
1290),トリス(3-アミノプロピル)アミン誘導体
(特開平8−27075),多鎖型アミン誘導体(特開
平8−188559)等の新規な低刺激性界面活性剤も
多く開発されている。
【0004】また、ポリグリセリン脂肪酸エステル,グ
リセリンモノ脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸
エステルを併用したり(特開平7−18292,特開平
7−89846等)、N-アシルアミノ酸塩,アシルメチ
ルタウリン塩,アミドリン酸エステル,脂肪酸エチルエ
ステルスルホン酸塩等の陰イオン性界面活性剤と、両性
界面活性剤とを併用する試み(特開平7−62389,
特開平7−79886,特開平7−267844等)も
なされている。
【0005】しかしながら、皮膚に対し低刺激性である
界面活性剤の中には、洗浄力が不十分で、他の界面活性
剤と併用するか、多量を配合する必要があったり、保湿
剤やエモリエント剤を含有する洗浄剤組成物について
は、洗浄後にべたついたり、ぬるついたりする感触を生
じ、さっぱりした洗い上がり感が得られないといった問
題や、洗浄力の低下をきたすといった問題があった。
【0006】また、陰イオン性界面活性剤と両性界面活
性剤を併用した場合には、これらの間の静電引力により
複合体が形成された結果、皮膚刺激性の低減が得られる
と考えられるが、従来用いられてきた両性界面活性剤は
長鎖アルキル基又はアルケニル基で置換された第4級ア
ンモニウム塩を有するものが多く、陰イオン性界面活性
剤との間で十分な複合体が形成されず、十分な皮膚刺激
性低減効果の得られないことがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、洗浄力の低下をきたすことなく十分な皮膚刺激性の
低減を図り、さらにべたつきやぬるつきのない、さっぱ
りした洗い上がり感の得られる洗浄剤組成物を得ること
を目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
種々検討した結果、特定鎖長のアシル基を有するアシル
カルニチン及びその塩より選択した1種又は2種以上
と、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤より成る
群から選択した1種又は2種以上を併用して含有させる
ことにより、良好な複合体形成が得られ、洗浄力の低下
をきたすことなく皮膚刺激性の十分な低減を実現するこ
とができることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
【0009】すなわち本発明においては、式(1)で示
されるアシルカルニチン及びその塩より選択した1種又
は2種以上と、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性
剤より成る群から選択した1種又は2種以上を併用して
洗浄剤基剤に含有させる。
【化2】 (式中、R1は炭素数12〜23の直鎖状又は分岐鎖を
有するアルキル基又はアルケニル基である。)
【0010】また、上記アシルカルニチン及びその塩よ
り選択した1種又は2種以上、及び陰イオン性界面活性
剤及び両性界面活性剤より成る群から選択した1種又は
2種以上に加えて、非イオン性界面活性剤より選択され
る1種又は2種以上を含有させることにより、本発明の
効果をさらに増強することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、式(1)に示
されるように、炭素数が13〜24で、直鎖状又は分岐
鎖を有する飽和もしくは不飽和のアシル基を有するアシ
ルカルニチン、及びその塩を用いる。
【化3】 (式中、R1は炭素数12〜23の直鎖状又は分岐鎖を
有するアルキル基又はアルケニル基である。)
【0012】かかるアシルカルニチンとしては、O-トリ
デカノイルカルニチン,O-テトラデカノイルカルニチ
ン,O-ペンタデカノイルカルニチン,O-ヘキサデカノイ
ルカルニチン,O-ヘプタデカノイルカルニチン,O-オク
タデカノイルカルニチン,O-ノナデカノイルカルニチ
ン,O-エイコサノイルカルニチン,O-ドコサノイルカル
ニチン,O-テトラコサノイルカルニチン,O-14-メチル
ペンタデカノイルカルニチン,O-2-ヘプチルウンデカノ
イルカルニチン,O-4-テトラデセノイルカルニチン,O-
5-テトラデセノイルカルニチン,O-9-テトラデセノイル
カルニチン,O-2-ヘキサデセノイルカルニチン,O-cis-
7-ヘキサデセノイルカルニチン,O-cis-9-ヘキサデセノ
イルカルニチン,O-trans-9-ヘキサデセノイルカルニチ
ン,O-cis-6-オクタデセノイルカルニチン,O-trans-6-
オクタデセノイルカルニチン,O-cis-9-オクタデセノイ
ルカルニチン,O-trans-9-オクタデセノイルカルニチ
ン,O-trans-11-オクタデセノイルカルニチン,O-cis-1
1-エイコセノイルカルニチン,O-trans-11-エイコセノ
イルカルニチン,O-cis-13-ドコセノイルカルニチン,O
-trans-13-ドコセノイルカルニチン,O-cis-15-テトラ
コセノイルカルニチン,O-trans-15-テトラコセノイル
カルニチン,O-cis-9,cis-12-オクタデカジエノイルカ
ルニチン,O-trans-9,trans-12-オクタデカジエノイル
カルニチン,O-cis-9,cis-12,cis-15-オクタデカトリエ
ノイルカルニチン,O-5,8,11,14-エイコサテトラエノイ
ルカルニチン等が例示され、D-体,L-体及びDL-体のい
ずれを用いてもよい。
【0013】本発明において用いる上記のような長鎖ア
シルカルニチンは、カルニチンの有機溶媒に対する溶解
性の低さや、カルニチンの第2級水酸基の反応性の低さ
等により、Schotten-Baumann法,改良Schotten-Baumann
法等の一般的なエステル化法や、長鎖脂肪酸メチルとの
エステル交換反応によって合成することは困難である
が、カルニチンをトリクロロ酢酸に溶解し、該溶液中に
て酸塩化物と反応させることにより、収率よく得ること
ができる。
【0014】また本発明において用い得る上記アシルカ
ルニチンの塩としては、塩酸塩等の無機酸塩や、グリコ
ール酸塩,酢酸塩,乳酸塩,ピロリドンカルボン酸塩,
クエン酸塩,アスパラギン酸塩,グルタミン酸塩等の有
機酸塩が挙げられる。水性基剤への溶解性を考慮すれ
ば、塩酸塩又は酢酸塩を用いることが好ましい。
【0015】本発明に係る洗浄剤組成物には、上記した
アシルカルニチン及びその塩より1種又は2種以上を選
択して配合する。洗浄剤組成物全量に対する配合量とし
ては、0.05〜10.0重量%とすることが好まし
く、また陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤より
成る群から選択される1種又は2種以上の配合量に対し
30.0重量%を超えないことが好ましい。洗浄剤組成
物全量に対し0.05重量%未満では、十分な皮膚刺激
低減効果が得られず、洗浄剤組成物全量の10.0重量
%、又は陰イオン性界面活性剤等の30.0重量%を超
えて配合すると、起泡性や洗浄力の低下が見られること
があり、好ましくない。特に好ましい配合量としては、
洗浄剤組成物全量に対し0.7〜5.0重量%である。
【0016】次いで、本発明において上記アシルカルニ
チン及びその塩の1種又は2種以上と併用する陰イオン
性界面活性剤としては、高級脂肪酸塩,コハク酸モノア
ルキルエステル及びその塩,アルキルもしくはアルケニ
ルエーテルカルボン酸及びその塩,N-アシルアミノ酸及
びその塩並びに誘導体,アシル化ペプチド及びその塩と
いったカルボン酸系陰イオン性界面活性剤、アルキル硫
酸及びその塩,ポリオキシアルキレンアルキルもしくは
アルケニルエーテル硫酸及びその塩,ポリオキシアルキ
レン脂肪酸アミド硫酸エステル及びその塩といった硫酸
エステル系陰イオン性界面活性剤、アルカンスルホン酸
及びその塩,オレフィンスルホン酸及びその塩,アルキ
ルベンゼンスルホン酸及びその塩,α-スルホ脂肪酸ア
ルキルエステル及びその塩,アシルメチルタウリン及び
その塩といったスルホン酸系陰イオン性界面活性剤、リ
ン酸モノアルキルエステル及びその塩,リン酸ジアルキ
ルエステル及びその塩,ポリオキシアルキレンアルキル
もしくはアルケニルエーテルリン酸モノエステル及びそ
の塩,ポリオキシアルキレンアルキルもしくはアルケニ
ルエーテルリン酸ジエステル及びその塩,ポリオキシア
ルキレン脂肪酸モノエタノールアミドリン酸モノエステ
ル,ポリオキシアルキレン脂肪酸モノエタノールアミド
リン酸ジエステル,ポリオキシアルキレン脂肪酸モノエ
タノールアミドリン酸トリエステル等のリン酸エステル
系界面活性剤などが挙げられ、前記塩としては、アルカ
リ金属塩,アルカリ土類金属塩,アンモニウム塩,アル
カノールアミン塩,塩基性アミノ酸塩等を用いることが
できる。
【0017】また、上記アシルカルニチン及びその塩か
ら選択した1種又は2種以上と併用する両性界面活性剤
としては、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキ
シエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン型
両性界面活性剤、ヤシ油アルキルベタイン,ステアリル
ジヒドロキシエチルベタイン等のアルキルベタイン型両
性界面活性剤、N-アシルアミドプロピル-N,N'-ジメチル
-N'-β-ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイ
ン,N,N-ジアルキル-N,N-ビス(ポリオキシエチレン硫
酸)アンモニオベタイン等のスルホベタイン型両性界面
活性剤、β-ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム,
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン,ステアリルジメ
チルアミノ酢酸ベタイン等のアミノカルボン酸型両性界
面活性剤、ラウリン酸アミドプロピルベタイン,ヤシ油
脂肪酸アミドプロピルベタイン,ヤシ油脂肪酸加水分解
コラーゲン等のアミドベタイン型両性界面活性剤などが
挙げられる。
【0018】本発明においては、上記した陰イオン性界
面活性剤及び両性界面活性剤より成る群から1種又は2
種以上を選択して用いる。洗浄剤組成物全量に対する配
合量としては、1.0〜40.0重量%程度が適切であ
り、特に5.0〜25.0重量%とするのが好ましい。
【0019】さらに本発明においては、非イオン性界面
活性剤を含有させることにより、本発明の効果を増強さ
せることができる。かかる非イオン性界面活性剤として
は、グリセリル脂肪酸エステル類,ポリオキシアルキレ
ングリセリル脂肪酸エステル類,アルキルアミンオキシ
ド誘導体,ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド誘導体及
びポリオキシアルキレングリコールより成る群から選択
されることが好ましい。
【0020】グリセリル脂肪酸エステル類としては、グ
リセリルモノラウリン酸エステル,グリセリルモノミリ
スチン酸エステル,グリセリルモノパルミチン酸エステ
ル,グリセリルモノステアリン酸エステル,グリセリル
モノイソステアリン酸エステル,グリセリルモノオレイ
ン酸エステル,グリセリルヤシ油脂肪酸エステル,グリ
セリルヒマシ油脂肪酸エステル,グリセリル硬化ヒマシ
油脂肪酸エステル等が例示される。
【0021】ポリオキシアルキレングリセリル脂肪酸エ
ステル類としては、ポリオキシエチレン(5E.O.)グリセ
リルモノステアリン酸エステル,ポリオキシエチレン(1
0E.O.)グリセリルモノステアリン酸エステル,ポリオキ
シエチレン(15E.O.)グリセリルモノステアリン酸エステ
ル,ポリオキシエチレン(40E.O.)グリセリルモノイソス
テアリン酸エステル,ポリオキシエチレン(50E.O.)グリ
セリルモノイソステアリン酸エステル,ポリオキシエチ
レン(60E.O.)グリセリルモノイソステアリン酸エステ
ル,ポリオキシエチレン(5E.O.)グリセリルモノオレイ
ン酸エステル,ポリオキシエチレン(10E.O.)グリセリル
モノオレイン酸エステル,ポリオキシエチレン(15E.O.)
グリセリルモノオレイン酸エステル,ポリオキシエチレ
ン(20E.O.)グリセリルモノオレイン酸エステル,ポリオ
キシエチレン(10E.O.)グリセリルオリーブ油脂肪酸エス
テル,ポリオキシエチレン(5E.O.)グリセリル植物油脂
肪酸エステル,ポリオキシエチレン(10E.O.)グリセリル
植物油脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン(15E.O.)グ
リセリル植物油脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン(2
0E.O.)グリセリル植物油脂肪酸エステル,ポリオキシエ
チレン(30E.O.)グリセリル植物油脂肪酸エステル等が例
示される。
【0022】アルキルアミンオキシド誘導体としては、
式(2)で示されるものが好ましく使用でき、ラウリル
ジメチルアミンオキシド,ステアリルジメチルアミンオ
キシド,オレイルジメチルアミンオキシド,ジヒドロキ
シエチルラウリルアミンオキシド等が挙げられる。
【化4】 (式中、R2は炭素数8〜20の直鎖状又は分岐鎖を有
するアルキル基又はアルケニル基、R3,R4は炭素数1
〜5の直鎖状又は分岐鎖を有するアルキル基,アルケニ
ル基又はヒドロキシアルキル基である。)
【0023】ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド誘導体
としては、式(3)で示されるものが好ましく使用で
き、ポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリン酸モノエタノ
ールアミド,ポリオキシエチレン(5E.O.)ラウリン酸モ
ノエタノールアミド,ポリオキシエチレン(10E.O.)ラウ
リン酸モノエタノールアミド,ポリオキシエチレン(15
E.O.)ラウリン酸モノエタノールアミド,ポリオキシエ
チレン(2E.O.)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド,ポ
リオキシエチレン(5E.O.)ヤシ油脂肪酸モノエタノール
アミド,ポリオキシエチレン(10E.O.)ヤシ油脂肪酸モノ
エタノールアミド,ポリオキシプロピレン(12P.O.)ミリ
スチン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。
【化5】 (式中、R5は炭素数6〜22の直鎖状又は分岐鎖を有
するアルキル基又はアルケニル基、R6は炭素数2〜4
のアルキレン基、R7は水素又は炭素数1〜4のアルキ
ル基又はアルケニル基であり、mは0又は1、nは5〜
20の整数である。)
【0024】ポリオキシアルキレングリコールとして
は、ポリオキシエチレン(160E.O.)ポリオキシプロピレ
ングリコール(30P.O.),ポリオキシエチレン(3E.O.)ポ
リオキシプロピレングリコール(17P.O.),ポリオキシエ
チレン(20E.O.)ポリオキシプロピレングリコール(20P.
O.),ポリオキシエチレン(10E.O.)ポリオキシプロピレ
ングリコール(30P.O.),ポリオキシエチレン(25E.O.)ポ
リオキシプロピレングリコール(30P.O.),ポリオキシエ
チレン(38E.O.)ポリオキシプロピレングリコール(30P.
O.)等が好ましく用いられる。
【0025】本発明に係る洗浄剤組成物全量に対する上
記非イオン性界面活性剤の配合量としては、0.1〜4
0重量%の範囲で適宜選択することが好ましい。
【0026】また本発明に係る洗浄剤組成物には、本発
明の特徴を損なわない範囲で、低級アルコール、他の界
面活性剤、炭化水素油,高級アルコール,エステル油,
動植物油,シリコーン油等の油性成分、グリセリン,プ
ロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,ポリエ
チレングリコール等の保湿剤、グリシン等のアミノ酸
類、エラスチン,ケラチン,コラーゲン等のタンパク質
加水分解物及びその修飾物、カチオン化セルロース,カ
チオン化グアーガム,ポリグリコール・ポリアミン縮合
体等のカチオン化高分子化合物、ポリビニルアルコー
ル,カルボキシビニルポリマー,ポリビニルピロリド
ン,セルロース誘導体等の増粘剤、塩酸ピリドキシン,
サリチル酸,ジンクピリチオン等の抗フケ剤、ヒノキチ
オール,塩化ベンザルコニウム,感光素等の殺菌剤、p
H調整剤、防菌防黴剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、キレ
ート剤、着色剤、香料等、一般的に洗浄剤組成物に用い
られる原料及び添加剤成分を含有させることができる。
【0027】本発明に係る洗浄剤組成物は、透明液状,
乳濁液状,クリーム状,泡状等の種々の剤型で提供する
ことができる。
【0028】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
【0029】[実施例1〜実施例7] 液体洗浄剤組成
物 実施例1〜実施例7の処方を、比較例1〜比較例3の処
方とともに表1に示した。表1中の配合量は、重量%で
示している。これらは、表1中の各成分を精製水に順次
添加し、混合,溶解して調製する。
【0030】
【表1】
【0031】上記実施例1〜実施例7及び比較例1〜比
較例3について使用試験と洗浄力の評価を行った。使用
試験は、20才〜60才代の男女パネラー20名を1群
とし、各群に実施例及び比較例をそれぞれブラインドに
て用いて手の洗浄を行わせた後、泡立ち、使用時のぬる
つき感と刺激感、及び使用後のしっとり感について官能
評価させて行った。官能評価は表2に示す評価基準に従
って行わせて点数化し、20名の平均値を算出して、
「4.2点以上;◎」,「3.5点以上4.2点未満;
○」,「2.5点以上3.5点未満;△」,「2.5点
未満;×」として表した。また洗浄力の評価は、リーナ
ッツ型試験機を用いて行った。すなわち、大豆油と牛脂
各10gを60mlのクロロホルムに溶解した後、オイ
ルレッド0.1gを加えて混合し、汚垢液を作成し、こ
れにガラスプレートを浸して汚垢を付着させ、25℃で
30分以上乾燥して汚垢片とした(汚垢付着量=20〜
23mg/枚)。この汚垢片6枚を25℃,700ml
の0.15重量%の洗浄剤液中に入れ、250rpmの
回転速度で3分間撹拌して洗浄した。次いで汚垢片を取
り出して風乾して重量を測定し、洗浄後の汚垢除去率を
下記の式により算出した。これらの結果は、表3にまと
めて示した。 汚垢除去率(%)={1−(W2−W0)/(W1−W0)}×
100 (W0;ガラスプレートの重量,W1;洗浄前の汚垢片の
重量,W2;洗浄後の汚垢片の重量)
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】表3より明らかなように、本発明の実施例
使用群では、泡立ち,使用時のぬるつき及び刺激感、使
用後のしっとり感のいずれにおいても全群でほぼ良好な
いし良好な評価が得られていた。また、50〜60%の
汚垢除去率を示しており、洗浄力においても問題はなか
った。これに対し、従来のベタイン型両性界面活性剤と
陰イオン性界面活性剤を併用した比較例1及び比較例2
については、各評価項目において不十分な評価しか得ら
れておらず、洗浄力も不十分であった。また、陰イオン
性界面活性剤のみを洗浄成分として含有する比較例3使
用群では、使用時のぬるつき及び刺激感が顕著に認めら
れており、使用後のしっとり感も得られていなかった。
【0035】[実施例8〜実施例14] シャンプー組
成物 実施例8〜実施例14の処方を、比較例4〜比較例6の
処方とともに表4に示した。表4中の配合量は、重量%
で示している。これらは、表4中の各成分を精製水に順
次添加し、混合,溶解して調製する。
【0036】
【表4】
【0037】上記の実施例8〜実施例14及び比較例4
〜比較例6について、20才代〜60才代の男女パネラ
ー20名を1群として、使用試験を行った。実施例及び
比較例のそれぞれを各群にブラインドにて使用させ、洗
髪時のきしみ感及びすすぎ時の滑らかさについて、表5
に示す評価基準に従って官能評価させて点数化し、20
名の平均値を算出して、上記と同様に「4.2点以上;
◎」,「3.5点以上4.2点未満;○」,「2.5点
以上3.5点未満;△」,「2.5点未満;×」として
表6に示した。
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】表6より明らかなように、本発明の実施例
使用群ではいずれにおいても、すすぎ時に良好な滑らか
さが認められており、洗髪時のきしみ感についてもあま
り感じられていなかった。これに対し、従来のベタイン
型両性界面活性剤と陰イオン性界面活性剤を併用した比
較例4及び比較例5使用群、陰イオン性界面活性剤とア
ルキルアミンオキシド誘導体とを併用した比較例6使用
群では、きしみ感が若干認められており、すすぎ時の滑
らかさについての評価も低くなっていた。
【0041】[実施例15〜実施例21] リンス一体
型シャンプー 実施例15〜実施例21の処方を、比較例7〜比較例9
の処方とともに表7に示した。表7中の配合量は、重量
%で示している。これらは、表7中のB成分を混合,加
熱溶解して70℃とし、次いでA成分を順次添加し、混
合,溶解して調製する。
【0042】
【表7】
【0043】表7に示した本発明の実施例15〜実施例
21、及び比較例7〜比較例9について、熱損傷毛を用
いてすすぎ時の滑らかさ及びコンディショニング効果の
評価を行った。まず、20cmの長さの毛束各5gを8
0℃にて5時間減圧乾燥して熱損傷毛とし、これを各試
料0.5gにより洗浄してすすぎ、すすぎ時の滑らかさ
について官能評価を行わせた後、25℃,湿度65%に
て一昼夜静置した。次いで、毛髪のくし通り性、なめら
かさ、しっとり感及び柔軟性について、官能評価を行っ
た。官能評価は、熱損傷毛を水道水ですすいだのみの場
合に比べて、「◎;非常によい」,「○;ややよい」,
「△;同程度である」,「×;悪い」の4段階で行わせ
た。結果を表8に示した。
【0044】
【表8】
【0045】表8より明らかなように、本発明の実施例
15〜実施例21については、損傷した毛髪を洗浄した
際にも、すすぎ時においてほぼ良好ないし非常に良好な
滑らかさが認められており、コンディショニング効果に
も優れることが示されていた。これに対し、洗浄成分と
して従来のベタイン型両性界面活性剤と陰イオン性界面
活性剤を併用した比較例7及び比較例8については、す
すぎ時の滑らかさ及びコンディショニング効果が不十分
であり、洗浄成分として陰イオン性界面活性剤のみを含
有する比較例9については、いずれの項目についても評
価は悪かった。
【0046】[実施例22〜実施例28] クレンジン
グフォーム 実施例22〜実施例28の処方を、比較例10〜比較例
12の処方とともに表9に示した。表9中の配合量は、
重量%で示している。これらは、表9中のA成分を混
合,加熱溶解して70℃とし、次いで混合,溶解して均
一としたB成分を添加して撹拌し、中和反応を行わせた
後、混合,融解したC成分を添加し、撹拌混合した後脱
気し、冷却して調製する。
【0047】
【表9】
【0048】[実施例29〜実施例35] ボディシャ
ンプー 実施例29〜実施例35の処方を、比較例13〜比較例
15の処方とともに表10に示した。表10中の配合量
は、重量%で示している。これらは、表10中の各成分
を精製水に順次添加し、混合,溶解して調製する。
【0049】
【表10】
【0050】上記実施例22〜実施例35及び比較例1
0〜比較例15について、20才〜60才代の女性パネ
ラー20名を1群とし、各群に実施例及び比較例をそれ
ぞれブラインドにて使用させ、泡立ち、使用時のぬるつ
き感と刺激感、汚れ落ち及び使用後のしっとり感につい
て官能評価を行わせた。官能評価は表11に示す評価基
準に従って行わせて点数化し、20名の平均値を算出し
て、「4.2点以上;◎」,「3.5点以上4.2点未
満;○」,「2.5点以上3.5点未満;△」,「2.
5点未満;×」として表12に表した。
【0051】
【表11】
【0052】
【表12】
【0053】表12より明らかなように、本発明の実施
例使用群においては、まずまずの汚れ落ちが認められて
おり、使用時の泡立ち,ぬるつき感及び刺激感、使用後
のしっとり感の全項目において、ほぼ良好〜良好な評価
が得られていた。これに対し、従来のベタイン型両性界
面活性剤と陰イオン性界面活性剤、或いはさらに非イオ
ン性界面活性剤を併用した比較例10,比較例11及び
比較例13〜比較例15においては、まずまずの泡立ち
が認められたものの、その他の評価項目については不十
分な評価しか得られておらず、汚れ落ちも不十分である
と評価されていた。また、陰イオン性界面活性剤と非イ
オン性界面活性剤を洗浄成分として含有する比較例12
使用群では、使用時のぬるつき及び刺激感が顕著に認め
られており、使用後のしっとり感も得られていなかっ
た。
【0054】なお本発明の実施例1〜実施例35につい
ては、25℃で6カ月間保存した場合において状態変化
は認められず、各1.0重量%水溶液を用いた男性パネ
ラー30名による48時間の背部皮膚閉塞貼付試験、及
び家兎眼粘膜刺激性試験において、問題となる刺激性反
応は認められなかった。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、洗
浄力の低下をきたすことなく十分な皮膚刺激性の低減を
図り、さらにべたつきやぬるつきのない、さっぱりした
洗い上がり感の得られる洗浄剤組成物を得ることができ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1/02 C11D 1/02 1/52 1/52 1/68 1/68 1/74 1/74 1/75 1/75 17/08 17/08 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB032 AC102 AC122 AC132 AC182 AC242 AC421 AC482 AC561 AC622 AC641 AC642 AC662 AC691 AC692 AC712 AC782 AC792 AC902 AC912 AD041 AD072 BB04 BB05 BB07 CC23 CC24 CC38 CC39 DD23 DD27 EE03 EE06 EE10 4H003 AB03 AB10 AB15 AB23 AB27 AB31 AB38 AB46 AC03 AC12 AC13 AC15 AD04 BA12 DA02 DA17 EB04 EB05 EB09 ED02 FA02 FA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で示されるアシルカルニチン及
    びその塩より選択した1種又は2種以上と、陰イオン性
    界面活性剤及び両性界面活性剤より成る群から選択した
    1種又は2種以上を含有して成る、洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数12〜23の直鎖状又は分岐鎖を
    有するアルキル基又はアルケニル基である。)
  2. 【請求項2】 さらに、非イオン性界面活性剤より選択
    される1種又は2種以上を含有することを特徴とする、
    請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 非イオン性界面活性剤の1種又は2種以
    上が、グリセリル脂肪酸エステル類,ポリオキシアルキ
    レングリセリル脂肪酸エステル類,アルキルアミンオキ
    シド誘導体,ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド誘導体
    及びポリオキシアルキレングリコールより成る群から選
    択されることを特徴とする、請求項2に記載の洗浄剤組
    成物。
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