JP2002199239A - 画像処理装置及びその制御方法並びに画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置及びその制御方法並びに画像形成装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有彩色画素の主、副走査方向の計数に対し
て、主走査方向の連続度とその連続した色画素の固まり
を判定する閾値を独立して設定可能な画像処理装置を提
供すること。 【解決手段】 主走査方向での有彩色画素の連続度を測
定する主走査色群認識部を2つ設け(902、90
4)、異なる閾値で判定した主走査方向における有彩色
画素の連続度によって副走査方向の連続度を計数可能と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置及び
その制御方法に関し、詳しくは入力画像がカラー画像な
のかモノクロ画像かを識別する機能を有する画像処理装
置及び制御方法に関する。本発明は又、これらの画像処
理装置を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像形成装置、特にカラー複写機
や、カラースキャナ、コンピュータ、カラープリンタを
組み合わせて実現されるカラー複写装置などにおいて
は、モノクロ原稿に対して画像を形成し出力する際に、
C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K
(ブラック)の4色で複写させる場合がある。しかしな
がらカラーレーザービームプリンタを用いるカラー複写
機やカラー複写装置の場合には、ドラムの寿命、またト
ナーの消費量を考えると、モノクロ原稿に対しては黒単
色で複写させることが望ましい。これはカラーインクジ
ェットプリンタを用いたカラー複写機、複写装置でもイ
ンクの消費量を考えると同様である。
【0003】このため、カラー画像形成装置には、原稿
画像がカラー原稿なのかモノクロ原稿なのかを識別する
機能が望まれている。従来、このような原稿種別の判別
は、主に入力される原稿の色画素(有彩色と判定された
画素)を加算し、加算された値を統計的に評価したり、
閾値と比較するといった単純な評価により行われてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原稿入
力装置において読み込んだ原稿画像の画素毎の色成分
(本発明の場合には、R,G,Bの輝度信号)に基づい
て色画素の判定を行う場合、同一の位置で色成分の読み
取りを行うべき読み取り素子が、完全に同じ画素位置を
読み取れない場合、つまり、微少距離だけずれて読み取
りを行った場合(以後、この状態を色ずれという)に、
黒線のエッジ部は色があるように検出されてしまう。
【0005】特に、昨今、画像入力装置として用いられ
るイメージスキャナの読み取り精度(解像度)は高くな
るばかりであり、往々にして上記のような問題がクロー
ズアップされる。
【0006】また、読み取り位置精度は充分だったとし
ても、レンズによる波長毎のMTF特性のばらつきによ
っては、黒線のエッジ付近で、読み取り位置精度が不十
分な場合と同様な色成分(偽色)が発生してしまう。こ
のように、色ずれやレンズのMTF特性に起因する疑似
色成分の発生は、均一色の原稿(例えば白紙)を読み取
った場合には、問題にならないのは上記の理由から理解
できるであろう。
【0007】問題なのは、黒文字や黒の細線のエッジ付
近で色ずれやレンズのMTF特性のばらつきにより発生
する偽色により、本来無彩色であるはずなのに、”有彩
色”と判定されてしまうことにある。
【0008】しかしこの処理では、主、副走査方向の計
数に対して、主走査方向の連続度とその連続した色画素
の固まりを判定する閾値が同じであったため、主、副走
査方向の判定精度を変えることができず、イメージスキ
ャナの特性、個体差を反映した、最適な判定が行えない
場合があった。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みなされたものであり、その目的は、有彩色画素の
主、副走査方向の計数に対して、主走査方向の連続度と
その連続した色画素の固まりを判定する閾値を独立して
設定可能な画像処理装置及びその制御方法を提供するこ
とにある。
【0010】本発明はまた、主、副走査方向の計数に対
して、主走査方向の連続度とその連続した色画素の固ま
りを判定する閾値を独立して設定可能な画像処理装置を
用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、第1の方向及びこの第1の方向に直交する第2の方
向にそれぞれ所定の画素数を有する画像データから、当
画像データに有彩色が含まれるか否かを判定する画像処
理装置であって、第1の方向の1画素列毎に、所定の条
件により有彩色と判断される画素が第1の数連続して出
現する回数が、第2の数よりも多い場合、当画素列を有
彩色画素列として仮判定する第1の判定手段と、第1の
判定手段が仮判定した画素列が第3の数連続した回数を
判定する第2の判定手段と、第1の判定手段の判定結果
及び第2の判定手段の判定結果に基づき、画像データに
有彩色が含まれるか否かを判定する第3の判定手段とを
有することを特徴とする画像処理装置に存する。
【0012】また、本発明の別の要旨は、第1の方向及
びこの第1の方向に直交する第2の方向にそれぞれ所定
の画素数を有する画像データから、当画像データに有彩
色が含まれるか否かを判定する画像処理装置の制御方法
であって、第1の方向の1画素列毎に、所定の条件によ
り有彩色と判断される画素が第1の数連続して出現する
回数が、第2の数よりも多い場合、当画素列を有彩色画
素列として仮判定する第1の判定ステップと、第1の判
定ステップが仮判定した画素列が第3の数連続した回数
を判定する第2の判定ステップと、第1の判定ステップ
の判定結果及び第2の判定ステップの判定結果に基づ
き、画像データに有彩色が含まれるか否かを判定する第
3の判定ステップとを有することを特徴とする画像処理
装置の制御方法に存する。
【0013】また、本発明の別の要旨は、第1の方向及
びこの第1の方向に直交する第2の方向にそれぞれ所定
の画素数を有する画像データから、当画像データに有彩
色が含まれるか否かを判定する画像処理装置の制御プロ
グラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
であって、第1の方向の1画素列毎に、所定の条件によ
り有彩色と判断される画素が第1の数連続して出現する
回数が、第2の数よりも多い場合、当画素列を有彩色画
素列として仮判定する第1の判定工程のプログラムコー
ドと、第1の判定工程が仮判定した画素列が第3の数連
続した回数を判定する第2の判定工程のプログラムコー
ドと、第1の判定工程の判定結果及び第2の判定工程の
判定結果に基づき、画像データに有彩色が含まれるか否
かを判定する第3の判定工程のプログラムコードとを有
することを特徴とする記憶媒体に存する。
【0014】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、図面を参照
しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。図
18は、本発明の実施形態に係る画像処理装置を適用可
能な画像形成装置の一例としてのカラー画像形成装置の
構造例を示す断面図である。
【0015】図において、201はイメージスキャナ部
であり、原稿台硝子上におかれた原稿を読み取り、その
原稿画像に対してディジタル処理を行う。また、200
はプリンタ部であり、イメージスキャナ部201で読み
取った原稿画像に対応した画像を紙等の記録媒体上に形
成し、出力する。
【0016】イメージスキャナ部201において、20
2は原稿圧板、203は原稿台硝子(プラテン硝子)で
ある。原稿204は原稿台硝子203上に、記録面を図
示下方に向けて載置され、原稿圧板202によってその
位置が固定される。205は蛍光ランプ、ハロゲンラン
プ、もしくはキセノンランプ等の光源であり、原稿台硝
子203上に置かれた原稿の記録面を照射する。本実施
形態において光源205は蛍光ランプであるとする。
【0017】原稿204からの反射光は、ミラー20
6、207に導かれ、レンズ208により収束されてリ
ニアCCDイメージセンサ等の画像読み取り素子(以
下、CCD)210の受光面上に結像する。CCD21
0は、原稿からの反射光を赤(R)、緑(G)、青
(B)の各色に分解して読み取り、画像処理部209へ
送る。
【0018】本実施形態において、CCD210は、約
7500画素の受光画素が1ラインに並び、RGBそれ
ぞれで計3ライン分で構成され、A3サイズの原稿の短
手方向297mmを600dpi(ドット/インチ)で
読み取りことが可能である。同様に、A3サイズの原稿
の短手方向297mmを400dpiで読み取るために
は、RGBそれぞれ約5000画素の1次元イメージセ
ンサであれば良い。
【0019】尚、蛍光ランプ205、ミラー206が速
度vで、ミラー207がv/2で副走査方向(CCD2
10の並びに直交する方向)に機械的に移動することに
より、反射光は一定の距離を経てCCD210に結像さ
れ、読み取られるようになる。
【0020】211は均一な色度を有する基準白色板で
あり、レンズ208によるシェーデイングムラやCCD
201の各画素の感度ムラを補正するための基準色度値
の算出に用いられる。
【0021】本発明の実施形態に係る画像処理装置とし
ての画像処理部209についての詳細は後述するが、C
CD210で読み取られた信号をディジタル信号に変換
し、印刷の際のインク色に対応したイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色
成分画像を形成してプリンタ部200へ送出する。イメ
ージスキャナ部201における1回の原稿スキャン(1
回の副走査に相当)につき、Y,M,C,Bkのうちの
1つの色成分画像がプリンタ部200に送出され、従っ
て4回スキャンを行い、各スキャンで得られた記録色成
分の画像信号を順次プリンタ部200に送出することに
より、1回のプリント処理が完了する。尚、画像処理部
209内に必要十分なメモリがあれば1回の走査読み取
り結果(4回分のスキャン結果)をそのメモリに格納さ
せることで、プリンタ部への送出を1回にすることがで
きる。
【0022】このようにして画像処理部209より送出
されたY,M,C,Bkの画像信号は、プリンタ部20
0内のレーザードライバ212へと送られる。レーザー
ドライバ212は、各画素の画像信号に応じてレーザー
ダイオードを発光させることによりレーザー光を出力す
る。該レーザー光はポリゴンミラー214、f−θレン
ズ215、ミラー216を介して感光ドラム217上を
走査する。
【0023】219〜222は現像器であり、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの現像材(トナー等)
によりそれぞれの色成分に対応した静電潜像の現像を行
う。4個の現像器219〜222が順次感光ドラム21
7に当接し、前記のレーザー光照射により形成された感
光ドラム静電潜像に対して、対応する色トナーにより現
像を行う。
【0024】223は転写ドラムであり、用紙カセット
224又は225より給紙された記録用紙を静電気の作
用で巻き付け、感光ドラム217上で現像されたトナー
像をこの記録用紙上に転写する。4色成分を使用した記
録処理では、この転写ドラム223が4回転することで
各色成分のトナーが重畳記録される。そして、最後に剥
離爪で記録用紙を転写ドラム223から剥離させ、定着
ユニット226にむけて搬送して定着させ、装置外部へ
排紙させる。以上が図18に示すカラー複写機の動作概
要である。
【0025】尚、記録紙の裏面、多重記録を行うべく、
図示の如く排紙口に分岐搬送路が設けられている。この
搬送路を介して再度装置に取込むことで、裏面への記録
及び多重記録等を行うことを可能にしている。
【0026】(画像処理部の構成)図1(a)は、主と
して図18における画像処理部209の機能的な構成を
示すブロック図である。イメージスキャナ部201によ
って読み取られた画像の3色分解信号R1,G1,B1
の1つであるG1信号は、文字/画像判定部111に入
力される。文字/画像判定部111は、G1信号から注
目画素が文字や線画などの線画像か、または、写真や印
刷画像などの階調画像であるかを判定し、その結果を文
字/画像判定信号TIとして出力する。
【0027】尚、文字/画像判定部111は、例えば3
×3画素程度(読み取り解像度で適宜変更してもよい)
のG成分信号を取り出し、その中の最大値と最小値との
差分を算出し、その差分が所定値以上あるか否かによっ
て判定を行う。これは、文字や線画のエッジ付近では、
この差分(輝度変化)が大きな値となり、逆に中間調画
像の場合には差分が小さいという現象を利用したもので
ある。また、印刷画像と区別するためには、上記3×3
画素の領域を拡張して画像の特徴と空間周波数特性との
対応関係から判別することができる。
【0028】文字/画像判定信号TIは、黒文字/色文
字/画像判定信号発生部117及び空間フィルタ係数記
憶部112に出力される。空間フィルタ係数記憶部11
2は例えばROM等で構成されるものであり、注目画素
が文字や線画を示す場合(例えばTI='1')には、文
字用の空間フィルタ係数が、階調(中間調画像)を示す
場合(例えばTI='0')は、階調画像用空間フィルタ
係数がそれぞれ選択され出力される。
【0029】図2(a)および図2(b)は、空間フィ
ルタ係数記憶部112に記憶される、文字用および階調
画像用の空間フィルタ係数Kijの一例を示す図であ
る。従来の文字用および階調画像用の空間フィルタの直
流成分は「1」であるのに対して、本実施形態での文字
用または階調画像用の空間フィルタ図2(a)または図
2(b)はその直流成分を「0」にしている。即ち、エ
ッジ成分のない平坦な画像に対し、従来の空間フィルタ
リング後の出力は入力画像値をそのまま出力するのに対
して、本実施形態の空間フィルタ処理後の出力値は
「0」となる。
【0030】図1(a)に戻って、カラー画像の3色分
解信号R1,G1,B1の3信号は、第1の色空間変換
部102に入力され、明るさを表す明度信号L1、及び
色味を表す色度信号(Ca1,Cb1)に変換される。
明度信号L1及び色度信号(Ca1,Cb1)は、測色
的にCIE1976(L*a*b*)色空間の3変数L
*,a*,b*やCIE1976(L*u*v*)色空
間の3変数L*,u*,v*でもよいし、さらに簡易的
に決められた任意の色空間の変数でもよい。ただし、本
実施形態においては、3色分解信号R,G,Bからの簡
易的な変換が可能であることから、L1、Ca1、Cb
1を用いている。
【0031】次式(1)は、3色分解信号R,G,Bを
明度及び色度信号L1,Ca1,Cb1に簡易的に変換
する変換式の一例を示す。 L=(R+2G+B)/4 Ca=(R−G)/2 式(1) Cb=(R+G−2B)/4
【0032】第1の色空間変換部102によって変換さ
れた明度信号L1、及び色度信号(Ca1,Cb1)
は、遅延部103に入力される。遅延部103では、明
度信号L1がNライン分、色度信号(Ca1,Cb1)
が(N/2)ライン分それぞれ記憶される。より具体的
には、5×5画素の空間フィルタ処理を行うとき、過去
4ライン分の明度信号L1と、現ラインの明度信号L1
の、計5ライン分のデータとなってエッジ強調抽出部1
13に入力される。又、この際色度信号は、過去の4/
2=2ライン分及び現在のラインの、計3ライン分のデ
ータとなって、彩度量抽出部114に入力される。
【0033】エッジ強調量抽出部113は、空間フィル
タ係数記憶部112から出力された空間フィルタ係数K
ij(文字/画像判定信号TIに依存する)によって5
×5の画素ブロック内の明度信号をそれぞれ演算し、注
目画素(5×5画素ブロックにおける中心位置の画素)
のエッジ強調量εを算出し、出力する。
【0034】5×5の明度信号をL1ij(i=1〜
5、j=1〜5)で表すと、エッジ強調量εは次の様に
求められる。 ε=(ΣL1ij*Kij)/C (ここで、*は乗算、Cは、エッジ強調された成分を正
規化する、正規化定数である。)
【0035】このエッジ強調量εは、エッジ強調量分配
部116に供給される。エッジ強調量分配部116は、
このエッジ強調量εと彩度量抽出部114からの彩度信
号S、そして、後述する無彩色/有彩色判定部115か
らの判定信号KCに基づいて、明度信号L1のエッジ強
調量εlと色度信号(Ca1,Cb1)のエッジ強調補
正量εcを生成し、エッジ強調部104に出力する。
【0036】遅延部103によって遅延された色度信号
(Ca1,Cb1)は、図1では図示していないが、実
際には遅延された2ライン及び現在のラインの、計3ラ
イン分のデータとなって、彩度量抽出部114に入力さ
れる。これを受け、彩度量抽出部114は、上記の如く
色の鮮やかさを表す彩度信号Sを生成し、出力する。
【0037】ここで、色度信号(Ca1,Cb1)から
彩度信号Sの生成方法について簡単に説明する。色度信
号(Ca1,Cb1)が、上述のCIE1976(L
*,a*,b*)色空間における信号(a*,b*)や
CIE1976(L*,u*,v*)色空間における信
号(u*,v*)であるとき、彩度信号Sは、式(2)
によって決められる。尚、式において記号「^」はべき
乗を表すものである。 S=(Ca1^2+Cb1^2)^0.5 式(2)
【0038】更に、簡易的には、彩度信号Sは式(3)
によって決められても良い。 S=MAX(Ca1,Cb1) 式(3) ここで、関数MAX(A,B)は、変数A,Bの絶対値
の大きな方の値を出力するものである。
【0039】さて、エッジ強調量分配部116には上記
の如く、エッジ強調量εと彩度信号Sの他に後述する無
彩色/有彩色判定部115からの判定信号KCも入力さ
れる。
【0040】無彩色/有彩色判定部115は、その画素
が、白黒(無彩色)であるかカラー(有彩色)であるか
を判定し、判定信号KCを出力する。本実施形態では、
無彩色/有彩色判定部115への入力信号は、色の鮮や
かさを表す彩度信号Sとし、この信号によって無彩色/
有彩色を判定する。
【0041】但し、前述のように、彩度信号Sは遅延部
103によって遅延された2ライン+現ラインの計3ラ
イン分の色度信号(Ca1,Cb1)に基づいて彩度量
抽出部114が生成するものであるから、無彩色/有彩
色判定部115への入力信号は、彩度信号S及びそのも
との信号である色度信号(Ca1,Cb1)を入力して
もよい。(その場合、図1に示す彩度量抽出部114へ
引かれた(Ca1,Cb1)信号線は、彩度信号Sとと
もに無彩色/有彩色判定部115へと延長される)。
【0042】以下、図8を用いて、本実施形態の遅延部
103とその周辺部であるエッジ強調量抽出部113、
彩度量抽出部114、無彩色/有彩色判定部115につ
いて詳細に説明する。
【0043】第1の色空間変換部102から出力された
明度信号L1、及び色度信号(Ca1,Cb1)は、遅
延部103のラインメモリ801〜804によって、明
度信号の中心画素に同期させるため、ラインメモリ80
5及び806で色度信号Ca1を2ライン分、ラインメ
モリ807及び808によって色度信号Cb1を2ライ
ン分それぞれ記憶する。
【0044】今、中心ラインをjラインとすると明度信
号L1は、j−2,j−1,j,j+1ラインが記憶さ
れ、現在のラインj+2ラインを含めた5ライン分の明
度信号がエッジ強調量抽出部113に入力される。
【0045】エッジ量強調部113では、遅延部103
から5×5の明度信号と空間フィルタ係数記憶部112
からの5×5のフィルタ係数に基づいてエッジ強調後の
データ(エッジ強調量ε)を作成することになるから、
上述の式から、単純に考えて、乗算器25個、加算器2
4個から構成できる。
【0046】一方、色度信号Ca1、Cb1に対して
は、遅延部103のラインメモリ805〜808によっ
て、それぞれj,j+1ラインが記憶され、現在のライ
ンj+2を含めた3ライン分の色度信号Ca1、Cb1
が彩度量抽出部114、無彩色/有彩色判定部115に
供給される。
【0047】さらに本実施形態では、彩度信号Sは無彩
色/有彩色判定信号KCの算出にあたって、前述の式
(2)や式(3)を用いた算出方法を、j,j+1,j
+2の3ライン分のデータを用いて空間的な処理を行う
ことも考えられる。例えば、彩度信号Sは、注目画素を
取り囲む3×3サイズの隣接画素(8画素)の彩度信号
を平均して、その平均値を彩度信号Sに代表することも
できるし、無彩色/有彩色判定信号KCも、同様に3×
3サイズの隣接画素の判定結果を統計的に処理し、代表
値を無彩色/有彩色判定信号KCとすることもできる。
【0048】(色判定信号KCの算出)続いて、求めら
れた彩度信号Sによって、判定信号KCを算出する方法
について説明する。今、彩度信号Sが小さい時はその画
素が白黒(無彩色)であり、彩度信号Sが大きい時はそ
の画素がカラー(有彩色)であるとする。よって、簡易
的には、判定信号KCは、予め決められた閾値ρを用い
て式(4)によって決められる。 (S<ρのとき)KC=無彩色 (S≧ρのとき)KC=有彩色 式(4)
【0049】(明度信号に対するエッジ強調補正量の生
成)以下、エッジ強調量分配部116に入力されたエッ
ジ強調量ε、彩度信号S、判定信号KCに基づいてエッ
ジ強調補正量εl、εcを生成する処理について説明す
る。
【0050】まず、明度信号L1に対するエッジ強調補
正量εの分配を多くし、無彩色信号画素に対しては全エ
ッジ強調量εをεlに割り当てる。また、予め決められ
た同値以上に彩度を有する画素に対しては、明度信号に
対するエッジ補正を行わない。
【0051】この処理を図3のフローチャート及び図4
の模式図を用いて説明する。図3に示すステップS1に
おいて、注目画素の無彩色/有彩色判定信号KCに従い
分岐する。判定信号KCが無彩色のとき(ステップS1
の判定がYESの場合)、全エッジ強調量εをεlに割
り当てるため、ステップS2で乗算係数γに”1”を割
り当て、ステップS6でεl=γε、つまり、εlにε
が割り当てられる。
【0052】また、ステップS1で判定信号KCが有彩
色である場合には、彩度信号Sが所定値ηより大きいか
どうかを判断し(ステップS3)、もしηより大きい場
合には、乗算係数γに”0”を割り当て(ステップS
4)、ステップS6でεlにγε、つまり”0”を割り
当てる。
【0053】一方、ステップS3で彩度Sがη以下の場
合には、注目画素が有彩色か無彩色かの判断が困難なこ
とになるので、ステップS5、ステップS6で乗算係数
γ、さらにはεlを次式(5)で決定する。 γ =(1−(S−α)/(η−α)) εl=(1一(S−α)/(η−α))ε 式(5)
【0054】上記処理を行うと、α,η及びγの関係は
図4に示す通りになる。即ち、実質的に無彩色であると
判断してもよい場合には、γは”1”になり、有彩色で
あると判断できる場合には、γは”0”になる。そし
て、その中間状態では、図示の如く彩度信号Sに応じて
0〜1の値(つまり、小数点)の値をとる。
【0055】(色度信号に対するエッジ強調補正量の生
成)次に、色度信号(Ca1,Cb1)に対するエッジ
強調補正量εcについて説明する。
【0056】色度信号に対しては、基本的に明度信号の
それとは逆に、彩度が高い(鮮やかな色)程、色度信号
に対するエッジ強調量εの分配を多くし、無彩色信号画
素に対してはエッジ補正を行わず、さらには対象画素の
色度信号も除去する。
【0057】これは、カラー複写機などの画像形成装置
において、黒い文字などの複写画像に対し、色成分が残
ると、視覚的に画像品位が悪くなるからである。換言す
れば、このような画素に対しては色成分をカットし、完
全な無彩色信号に色補正する必要がある。
【0058】この処理を図5のフローチャート及び図6
の模式図を用いて説明する。図5のステップS11にお
いて、まず、対象画素に対する処理を、無彩色/有彩色
判定信号KCにしたがって切り替える。すなわち、判定
信号KCが無彩色を示す時(図中のステップS11がY
ESの場合)、前述のようにエッジ強調量εcを0にす
るため、ステップS12で乗算係数γに0をセットし、
ステップS18の演算を行うことでεcを0にさせる。
【0059】また、ステップS11の判断がNOの場合
には、ステップS13に進み、彩度信号Sと閾値λ2と
を比較する。S>λ2である場合には、ステップS14
で乗算係数γを1にして、ステップS18の演算を行
い、εcを(1−ε/κ)の値にさせる。
【0060】また、ステップS13で、S≦λ2である
と判断した場合には、ステップS15に進み、彩度Sと
λ1とを比較し、S<λ1であるか否かを判断する。こ
の不等式が満足する揚合には、注目画素は無彩色である
と判断して良いから、ステップS19で乗算係数γを0
にして、εcを0にする。
【0061】そして、ステップS15で、S≧λ1であ
ると判断した場合には、乗算係数γを彩度信号Sに応じ
た値(0と1の間の値)にするため、ステップS17で
次式より決定する。 γ =(S−λ1)/(λ2−λ1) 式(6)
【0062】そして、ステップS18で色度信号に対す
るエッジ強調補正量εcは、式(7)に従って求められ
る。 εc=γ(1−ε/κ) 式(7) (ここでκは正規化定数である)
【0063】上記の結果、乗算係数γは、図6に示す如
く色度信号Sに応じた値をとるようになる。つまり、乗
算係数γは、無彩色の間(閾値λ1未満)”0”の値を
とり、εc=0となる。また、彩度Sが閾値λ1からλ
2まではγ=(S−λ1)/(λ2−λ1)となり、彩
度Sが高くなるに従い連続的に増加する。そして、彩度
Sが閾値λ2より高い時、γ=1となるので、εc=1
−ε/κとなる。
【0064】以上説明したようにして生成されたエッジ
強調補正量εl、εcは、L、Ca、Cb信号とともに
エッジ強調部104に供給される。
【0065】エッジ強調部104は、遅延部103から
の明度信号Lに対しては、エッジ強調補正量εlを加算
し、同色度信号Ca、Cbに対しては、エッジ強調補正
量εcを乗算する処理を行い、L2,Ca2,Cb2を
生成する。すなわち、 L2=εl+L1 Ca2=εc*Ca1 Cb2=εc*Cb1 式(8) となる。
【0066】式(8)から分かるように、信号Lに対し
てはエッジ補正量εlを加算することにより、彩度が高
く明度にエッジ強調したくない画素では(εl=0)と
なり、明度は保存される。一方、信号Ca、Cbに対し
てはエッジ補正量εcを乗算することにより、彩度が低
く無彩色に近いほど、εcが徐々に小さな値になり、実
質的に無彩色となった場合には、εc=0となる。つま
り、彩度の値が低いほど、対象画素そのものの色度成分
が除去されやすく制御することになる。
【0067】ここで、色度信号のエッジ強調に対する色
味(色相)の保存性について説明する。図7は、色度信
号(Ca1,Cb1)方向を座標軸とする色度座標を表
す。説明を簡単にするために、Ca及びCb軸はCIE
1976(L*,a*,b*)色空間におけるa*,b
*軸とする。
【0068】また、a*,b*軸の交点0は、無彩色を
表し、交点0より離れる程彩度が高く、a*軸となす角
θが色味(色相)を表す。また、紙面に垂直な方向が明
度L*になる。
【0069】さて今、対象画素が色度信号Ca1(70
2)、Cb1(703)の時、この色は色度座標上でベ
クトル701で表される。式(8)に従い、色度信号
(Ca1,cb1)にエッジ補正量εcを乗算し、生成
されるエッジ強調後の信号(Ca2,Cb2)は(εc
Ca1,εcCb1)となるわけであるから、色度座標
上でベクトル704で表されるが、図のようにa*軸と
のなす角θは変わらず、色味の変化はないことを表して
いる。すなわち強調により、鮮やかさは強調されるが、
色味の変化には実質的に影響がないことがわかるであろ
う。
【0070】さて、上記のようにエッジ強調処理がなさ
れると、その信号L2,Ca2,Cb2は第2色空間変
換部105に供給され、ここでR,G,Bの値に逆変換
される。
【0071】次式(9)は、明度及び色度信号L2,C
a2,Cb2を3色分解信号R2、G2、B2に変換す
る変換式の一例を示しており、先に説明した式(1)か
ら求まるものである。 R2=(4L+5Ca+2Cb)/4 G2=(4L−3Ca+2Cb)/4 B2=(4L+Ca−6Cb)/4 式(9)
【0072】以下、R2,G2,B2信号に逆変換され
た3色分解信号は、輝度/濃度変換部106に入力さ
れ、濃度信号C1,M1,Y1に変換される。尚、RG
BからCMY表色系への変換自体は公知であるので、そ
の方法についてここでは説明しない。
【0073】さて、濃度信号C1,M1,Y1は、次に
色補正部107によって、下地除去(UCR処理として
知られている)を行い、黒成分信号Kの生成や、下色除
去、色補正などの色処理がなされ、濃度信号C2,M
2,Y2,K2が出力される。
【0074】本実施形態においては、色補正部107
は、黒文字/色文字/画像判定信号発生部117からの
TC信号に従ってこの処理を行う。黒文字/色文字/画
像判定信号発生部117は、前述の無彩色/有彩色判定
部115の判定結果である色判定信号KC、及び文字/
画像判定部111の判定結果であるTI信号を入力し、
上記のTC信号を生成するものである。
【0075】例えば、画像信号に対しては、ハイライト
の色再現性を重視した色補正を行い、色文字や黒文字信
号に対しては、下地色を飛ばしたハイライト再現を除去
した色補正を行う。同様に、2値化部108では公知の
誤差拡散処理を用いて多値画像を2値化したC3、M
3、Y3、K3信号を送出し、続いて、平滑化/解像度
変換部109にも文字/画像判定部111の判定結果で
ある判定信号TIを参照しながら、TI=1(文字部
分)には、主走査方向、もしくは副走査方向に高解像度
に変換してノッチ処理に代表されるエッジ補正処理が施
される。
【0076】尚、平滑化/解像度変換部109は、操作
部(不図示)からの指示、あるいは画像処理モード(例
えば、写真用や、文字用など)に応じて、機能自体を制
御することも可能である。それぞれの処理を実施し、平
滑化/解像度変換部109の出力であるC4、M4、Y
4、K4信号をプリンタ部200に出力することでカラ
ー画像が印字記録される。
【0077】本実施形態の特徴である上述の画像処理
は、例えばカラー複写機の処理の中で複写動作前に実施
されるプレスキャン、バックスキャン(蛍光燈ランプの
プレスキャン動作により一度原稿を走査した後、ホーム
ポジションに戻る過程での読み取り動作)された画像に
対して行われるものであるが、画像形成装置がページメ
モリを搭載していれば、プレスキャンなしに、通常の読
み取りシーケンスの中で原稿種別の判定を行うことも可
能である。
【0078】以下、図9〜17を用いて原稿種別判定部
118について詳細に説明する。原稿種別判定部118
は、上述した無彩色/有彩色判定部115より判定信号
KCが有彩色として出力された画素信号を主走査方向、
副走査方向に認識して最終的な判断をする。
【0079】図9は、本実施形態における原稿種別判定
部118の構成例を示すブロック図である。本実施形態
において、原稿種別判定部118は、無彩色/有彩色判
定手段115が出力する色判定信号KCを順次計算し
て、原稿がモノクロなのか、カラーなのかを判定する。
【0080】まず、無彩色/有彩色判定部115から順
次送られてくる無彩色/有彩色判定信号KCは、原稿種
別判定部を実施する有効領域か否かを識別領域制限部9
01にて制限する。識別領域制限部901は、領域制限
係数記憶部119に記憶された領域制限係数に従って、
図19に示すように原稿全読み取り領域1801に対
し、主走査方向に(a,b)、副走査方向に(c,d)
のように領域に制限を与える。これにより、図19の斜
線の部分1802に相当する判定信号が有効な判定信号
KCとして、後段の処理へと入力される。
【0081】このとき主走査方向の領域制限は、上記に
示すように、例えば起点アドレスaを与えた後、終点ア
ドレスbを与える方法であっても良いし、起点アドレス
aと主走査方向の検知幅awを与えても同様の効果が得
られるため、どちらの方法を使用してもよい。
【0082】また、副走査方向の領域制限を与えるもの
として、副走査の起点アドレスcと、終点アドレスdを
与えることにより検知すべき領域制限が確定する。この
とき、副走査方向の領域制限は、起点cを与えた後、主
走査方向と同様に副走査幅bwにより制限しても良い
が、複写の際に操作者から指示される原稿サイズ、もし
くは本実施形態では説明していない自動原稿送り装置
(ADF,RDF)などの原稿検知結果に応じて副走査
方向の領域制限を与えても良い。
【0083】尚、ここで領域制限を与えるアドレスは、
上述のように領域制限係数記憶部119に記憶してお
き、例えば主走査ラインを認識できる主走査同期信号:
HSYNC、副走査同期信号:VSYNC、それに1画
素毎に同期した信号であるビデオクロック:VCLKと
から領域の制限を内部カウンタ(不図示)のカウンタ値
にて制限を設ける。
【0084】よって、原稿領域制限手段901は、カウ
ンタ値が所定の範囲(判定領域内:1802)であれ
ば、そのままKC信号を送出するが、領域外は、判定に
寄与させないために、無彩色信号としてKC信号を変更
して送出する。
【0085】このように領域を制限して原稿種別判定を
行う理由は、原稿をスキャナが読み取る際に、画先や終
端領域にある、スキャナ固有が有する動作振動を受けて
しまったり、主走査の端部がレンズのMTF差、収差の
影響を受けることにより、読み取られた信号が上述した
色ずれ(例えば、黒の細線領域の縁が色づく)を起こ
し、その結果として生じる誤判定(モノクロ原稿内の黒
の細線の縁の色を検知して、原稿を色原稿として判定し
てしまう)や、原稿上にない領域の色を検知してしまう
ために、結果的に生じてしまう誤判定を防ぐためであ
る。
【0086】本実施形態ではさらに、領域制限された信
号を主走査方向の判定結果(主走査カウント部)と、副
走査方向の判定結果(副走査カウント部)をもとに最終
的な判定を行う特徴をもつ。
【0087】(主走査方向の判定処理)始めに、主走査
方向に有彩色が存在することを判定する部である主走査
カウント部903につながる処理について説明する。
【0088】領域制限を受けた無彩色/有彩色信号KC
は、IRO_ACS信号として出力され、第1主走査色
群認識部902にて、主走査方向に連続した有彩色画素
の固まりが所定数以上あるか否かを判定する。構成例を
図10に示す。
【0089】図10において、第1主走査色群認識部9
02は、主走査方向に有彩色と判定された画素が所定数
M(≧0)連続しているかの判定を行う主走査連続性認
識部1001と、主走査連続性認識部1001が認識し
た、M画素連続した有彩色画素の固まりを、色の固まり
として認識する色群認識部1002とから構成される。
第1主走査色群認識部902にて判定された結果は、そ
の結果をCOL_EXIST_M(1ビット)信号とし
て、後段の主走査カウント部903に送出する。
【0090】まず、主走査連続性認識部1001につい
て説明する。まず、このような主走査に有彩色画素の連
続性を観測する理由は、例えば図11に示すように、黒
い縦線1101のエッジ(1102、1103:図のグ
レー部分)において、何らかの理由(レンズのMTF
差、収差、ミラー台の振動など)で、主走査方向に色ず
れが発生した場合に、本来無彩色領域にも関わらず、エ
ッジ1102、1103に偽色が発生し、有彩色画素が
副走査方向に縦線1101の長さ分だけ存在することに
なる。
【0091】その結果生じる誤判定部分を間違ってカウ
ントしてしまうと原稿の種別検知(カラー原稿かモノク
ロ原稿か)を誤って判定しまうため、本処理のような主
走査方向の連続性の認識処理を組み込んで、誤判定を回
避している。
【0092】続いて主走査連続性認識部1001の処理
について説明する。まず、処理の開始時に連続性を観測
するためのカウンタ1011をリセットする。本実施形
態では、有彩色の連続度を観測するのに、アップカウン
タを想定している。よって、連続度を認識するために、
副走査同期信号(VSYNC)と、主走査同期信号(H
SYNC)とのタイミングにより、コピーシーケンスの
動作の始まりか、もしくは、スキャナ動作の始まりを示
す動作タイミングに合わせて、内部のアップカウンタを
リセットする。
【0093】また、内部のカウンタは、連続した有彩色
判定信号を観測するので、有彩色が連続していない場合
は、その都度、リセットされ、さらに、主走査方向に有
彩色の存在を観測する目的から、1主走査ラインの終了
時にもリセットされ、計3つの条件で内部カウンタはリ
セットされることになる。リセット信号生成部1010
は、VSYNC,HSYNC及びIRO_ACS信号か
ら、上述した条件に従ってカウンタ1011のリセット
信号を生成し、カウンタ1011のリセット端子に供給
する。
【0094】内部カウンタの値は、1ビデオクロック
(VCLK)毎に増加し、リセットされずにカウンタ値
が、所定のカウント値(M、M>0とする)に達する
と、カウント値と所定値Mとを比較するコンパレータ1
012が検出信号を発生する。所定値Mは、後述するR
OM122に記憶されている。
【0095】図12を用いて、主走査連続性認識部10
01の動作についてさらに説明する。ここでは、例えば
1主走査ライン上のある9画素の判定信号の処理に着目
して説明を行う。図のマスは1画素における無彩色/有
彩色判定信号KCの結果を示し(厳密には、領域制限を
うけたIRO_ACS信号を示す)、白いマスは有彩色
と判定された画素、黒いマスは無彩色と判定された画素
を表す。図では、N−4が古い時刻の結果、N+4が新
しい時刻の判定結果を示す。
【0096】本実施形態に示す主走査連続性認識部10
01の内部カウンタ1011は、N−4からNまでの4
画素については連続してカウントアップされ、N+1の
画素で無彩色と判定されたIRO_ACS信号を観測す
ることにより、リセット信号発生部1010がリセット
信号を発生し、内部カウンタ1011をリセットする。
そして、有彩色画素のN+2画素から再びカウントを開
始し、N+3画素までカウントすると、N+4画素が無
彩色と判定された画素なので、再び内部カウンタはリセ
ットされる。
【0097】このようなカウント動作の間、カウント値
が所定値Mに達すると、コンパレータ1012から色群
認識処理部1002内部のカウンタ1021をカウント
アップするパルス信号が出力される。このパルス信号は
また、主走査連続性認識部1001のカウンタ1011
のリセット信号としても用いられ、これにより再度M画
素連続した有彩色画素の有無が判定される。
【0098】また、本実施形態で用いた内部カウンタ1
011は、有限のビット数で構成されているので、カウ
ンタ値OUTが最大値を示した場合には、それ以上カウ
ントアップしないように制限を持たせている。
【0099】続いて、主走査色群認識処理内の色群認識
処理部1002について説明する。色群認識処理100
2も、主走査連続性認識部1001と同様に、内部にア
ップカウンタ1021と、カウンタ1021のカウント
値を所定の閾値MGと比較するコンパレータ1022及
びリセット信号生成部1020とから構成されている。
【0100】主走査連続性認識部1001が所定の連続
度Mの有彩色画素を検出すると、コンパレータ1012
が出力するパルス信号により、色群認識処理1002内
部のカウンタ1021がカウントアップする。そして、
コンパレータ1022によって、カウンタ1021のカ
ウント値と所定の値MG(後述のROM122内に設定
された値)と比較後、所定の値以上であれば、注目する
主走査ラインに有彩色の固まりが存在したことを知らせ
る:COL_EXIST_M信号にビット”1”を立て
る。そうでない場合は、COL_EXIST_Mは、有
彩色の固まりが無いもとのして、ビットは”0”を立
て、後段の主走査カウント部に注目するラインにおける
色の存在を知らせる。
【0101】リセット信号生成部1020は、主走査連
続性認識部1001のリセット信号生成部1010と同
様、VSYNC及びHSYNC信号から、1主走査ライ
ンの終了時及び、コピーシーケンスの動作の始まり、ス
キャナ動作の始まりを示す動作タイミングに合わせて、
カウンタ1021のリセット信号を発生する。
【0102】次に、色群認識部1002の具体的な動作
を、図13を用いて説明する。図13のマスは、図12
で説明したものと同様に、白が有彩色と判定された画素
を、黒が無彩色と判定された画素を示す。ここでは、動
作内容をわかりやすくするために、主走査連続性認識部
1001の動作とあわせて説明する。また、主走査連続
性認識部1001で検出する連続度Mが”2”、色群認
識部1002で色の固まりを認識するパラメータMG
が”3”であるものとして動作の説明を進める。
【0103】図13の例では、主走査連続性を認識する
内部カウンタ1011は、有彩色画素N−4、N−3に
よりカウンタ値が2を示すので、コンパレータ1012
がパルス信号を発生し、色群認識部1002内部のカウ
ンタ1021は、カウントアップし、1となる。コンパ
レータ1012のパルス信号はカウンタ1011のリセ
ット信号として用いられるので、カウンタ1021がカ
ウントアップした後にリセットされる。
【0104】続いて、N−1で再び、カウンタ1011
のカウンタ値が”2”に達するので、カウンタ1021
はカウントアップしてカウンタ値は2となる。N+1画
素が無彩色のため、その時点でカウンタ1011はリセ
ットされ、次にN+3画素のときに、カウンタ1021
のカウンタ値が3にカウントアップされる。この時点
で、コンパレータ1022は、カウント値がMGと同じ
値になったので、COL_EXIST_M信号に”1”
を立てて、注目するラインに色が存在したことを後段の
主走査カウント部903に知らせる。また、COL_E
XIST_Mの値は、一度”1”になると、カウンタ1
021の値が同じ主走査ラインに対する処理では減るこ
とが無いため、その主走査ラインに対しては”1”が保
持される。
【0105】尚、図13において、N+8画素まで処理
したときの、カウンタ1011とカウンタ1021のカ
ウンタ値は、それぞれ、”2”、”5”となり、カウン
タ1011はリセットされる。カウンタ1021もカウ
ンタ1011と同様に有限のビットで構成されているの
で、カウンタ値が最大の値を示したときは、それ以上カ
ウントアップしないように制限を持たせている。
【0106】また、上述のように、カウンタ1021
は、カウンタ1011と同様に、コピーシーケンスの動
作時、スキャンの動作時、さらに1主走査ライン毎にリ
セットされる。以上、第1主走査色群認識部902の動
作内容を説明した。このように第1主走査色群認識部9
02は、注目する主走査ライン上に、先ず所定数の有彩
色画素の連続度と、その連続した固まりが所定の数だけ
存在したか否かを判定するものである。
【0107】続いて、主走査カウント部903について
説明する。図14に示すように、主走査カウント部90
3も、基本的な構成は主走査連続性認識部1001や色
群認識部1002と同様に、アップカウンタ911及び
リセット信号生成部910によって構成されている。
【0108】カウンタ911のリセットは、コピーシー
ケンスの動作初期、スキャンの動作初期に行われ、第1
主走査色群認識部902のカウンタ1011、1021
の様な、1主走査ライン毎のリセットは行わない。リセ
ット信号生成部910は、VSYNC及びHSYNC信
号から、これら所定のタイミングでカウンタ911をリ
セットするリセット信号を生成する。
【0109】カウンタ911のカウントタイミングは、
1主走査ライン内の処理で、第1主走査色群認識部90
2の処理が終了し、COL_EXIST_Mの値が確定
した時となる。つまり、1主走査ライン上で、設定され
た連続度Mを有する有彩色画素の固まりがMG回検出さ
れ、注目するラインに色の存在が確定した後にカウント
される。
【0110】このとき、第1主走査色群認識部902内
部のカウンタ1021は、主走査カウント部903のカ
ウントが終了するまで、リセットされない。また、主走
査カウント部903内部のカウンタ911は、主走査色
群認識部902内部のカウンタ群と同様に、カウント値
が最大値になったら、それ以上カウントしないように制
限されている。以上が、主走査方向の判定処理に関する
説明である。
【0111】(副走査方向の判定処理)続いて、副走査
方向の判定処理について図15〜図17を用いて説明す
る。副走査方向の判定処理は、主走査方向と同様に、第
2主走査色群認識部904(副走査用)と副走査カウン
ト部905から構成される。副走査方向の判定処理の特
徴は、注目するラインに色画素の固まりの存在を認識し
たら、副走査方向にその連続性を観測することによっ
て、副走査方向の色の存在を認識することである。
【0112】まず、第2主走査色群認識部904につい
て、図15を用いて説明する。第2主走査色群認識部9
04は、主走査方向の判定部に用いられた第1主走査色
群認識部902と全く同じ構成を有する(コンパレータ
1012で比較される連続度MがSに、コンパレータ1
022で比較される連続度MGがSGに、色群認識手段
の出力COL_EXIST_MがCOL_EXIST_
Sへそれぞれ変化することを除き、図15中の1401
は、図10中の1001と、図15中の1042は、図
10中の1002と同様の回路構成を有する)。
【0113】本実施形態の特徴でもあるが、このように
主走査、副走査の判定処理に、同一の処理を行う構成を
用いている理由は、主走査、副走査の各処理判定におい
て、処理に用いるパラメータを独立して設定可能とする
ことにより、異なる判定精度を持たせるためにある。よ
って、本実施形態では、副走査判定用の連続度を認識す
るパラメータSとSGは、主走査判定用のMとMGとは
異なる値を持つことができる。
【0114】続いて、副走査カウント部905の処理
を、図16、17を用いて説明する。図16は、副走査
カウント部905の内部処理ブロックを表すものであ
る。まず、副走査カウント部905内部の副走査連続性
認識部1501について説明する。副走査連続性認識部
1501は、主走査連続性認識部1001と同様、内部
カウンタ1511とコンパレータ1512及びリセット
信号生成部1510で構成されている。
【0115】まず、前段の第2主走査連続性認識部90
4から送出されたCOL_EXIST_Sの値を、1主
走査ラインにおける判定結果が確定した後にカウントす
る。このとき、主走査連続性認識部1001で連続度を
認識したのと同様に、コンパレータ1512によって、
副走査方向の連続度を認識する(閾値lineと比較す
る)。比較の結果、カウンタ1511の値が、閾値を超
えていれば、後段の副走査方向カウント部1502のカ
ウンタ1521にてカウントアップする。
【0116】副走査連続性認識部1501が有するリセ
ット信号生成部1510は、コピーシーケンスの動作初
期、スキャンの動作初期にカウンタ1511をリセット
するリセット信号を生成する。カウンタ1511はま
た、コンパレータ1512が副走査方向カウント部15
02のカウンタ1521をカウントアップする信号によ
ってもリセットされる。
【0117】同様に、副走査方向カウント部1502が
有するリセット信号生成部1520は、コピーシーケン
スの動作初期、スキャンの動作初期にカウンタ1521
をリセットするリセット信号を生成する。
【0118】次に、図17を用いて副走査カウント部9
05の処理について説明する。図17においてN−4か
らN+8は主走査方向の画素位置を表し、M−4からM
+3は、副走査方向のライン数を表し、白いマス目は有
彩色と判定された画素を、黒いマス目は無彩色と判定さ
れた画素を表す。動作をわかりやすく説明するために、
連続性を判定するための閾値を、S=3、SG=2、l
ine=3と設定する。
【0119】N−4画素で1主走査ラインが始まり、N
+8画素で1主走査ラインが終了するとすると、第2主
走査色群認識部904において、N−4画素からN−2
画素、N−1画素からN+1画素において、有彩色画素
が3連続するため、この時点でCOLOR_EXIST
_Sが1になり、ラインが終了した時点でM−4ライン
における副走査連続性認識部1501の内部カウンタ1
511はインクリメントされ1となる。
【0120】続いて、M−3、M−2ラインもM−4ラ
インと同一パターンであるため、カウンタ1511のカ
ウント値は3となる。このとき、コンパレータ1512
により閾値line(=3)に達したことが検出され、
副走査方向カウント部1502の内部カウンタ1521
はカウントアップする。カウンタ1521のカウントア
ップが確定すると、コンパレータ1512の出力信号に
よってカウンタ1511はリセットされる。
【0121】引き続き、M−1ラインにおいても3連続
の有彩色画素が2回検出されるため、COLOR_EX
IST_Sが1になり、ラインが終了した時点でM−1
ラインにおける副走査連続性認識部1501の内部カウ
ンタ1511はインクリメントされ1となる。同様に処
理を続け、M+1ラインでカウンタ1511のカウント
値が3となったところで、再びコンパレータ1512に
よってカウンタ1521がインクリメントされ、カウン
タ値は2となる。
【0122】また、副走査カウント部905内部にある
カウンタ1511及び1512は、いずれもカウンタが
最大値を示すと、それ以上カウントアップしないように
制限を持たせている。以上、副走査カウント部905な
らびに、副走査方向の判定処理に関する説明である。
【0123】このように、主走査、副走査方向の判定部
による結果が確定(1スキャン終了を示し、これは、フ
ォワードスキャンでもバックスキャンのいずれでもよ
い)すると、それぞれのカウント結果を識別部906で
観測する。
【0124】識別部906は、主走査カウント部903
のカウント値MAIN_UC及び副走査カウント部90
5SUB_UCから、所定の判定条件に従って原稿がモ
ノクロかカラーかを判定する。
【0125】判定条件は任意に決定可能であるが、例え
ば主走査、副走査のカウント結果のいずれかの値が1以
上になっていれば、原稿中に色が存在しているとして、
読み込まれた原稿をカラー処理専用の処理に設定して、
所定の画像処理を実施することになる。あるいは、主走
査カウント部903のカウント値が1以上で、かつ副走
査カウント部905のカウント値が3以上の場合カラー
原稿と判断することもできる。このように、副走査カウ
ント部のカウント値を組み合わせることによって、黒色
の輪郭に発生する偽色を誤検出する可能性が削減でき
る。
【0126】識別部906で、原稿がカラーと判定され
れば、カラートナーを用いる等の画ラー画像に適した画
像処理を行い、プリンタ部200でカラーの画像形成処
理が行われる。又、原稿がモノクロと判定されれば、黒
色トナーのみを用いる等、モノクロ処理に最適な画像処
理がなされ、プリンタ部200で画像形成処理が行われ
る。
【0127】尚、本実施形態において図1(a)として
示した画像処理部209は、各部をハードウェアで構成
することも可能であるが、例えば図1(b)に示すよう
に、CPU121がROM122に記憶されたプログラ
ムを、RAM123をワークエリアとして用いて実行す
る構成でも実現することができる。この場合、イメージ
スキャナ部201及びプリンタ部200とのやりとりは
入出力部124を介して行う。RAM123はCPU1
21のワークエリアとしてのみならず、イメージスキャ
ナ部201から読み込んだ画像データや、プリンタ部2
00へ送信する印刷データの一次保存場所としても用い
られる。また、RAM123以外の読み書き可能な記憶
装置として、ハードディスクドライブ等の外部記憶装置
を用いることも可能である。
【0128】また、図1(a)の各部のうち、CPU処
理の負荷が大きな部分のみハードウェアで構成し、それ
以外の部分をCPUがプログラムを実行することで実現
することも可能であることは言うまでもない。
【0129】以上説明したように本実施形態によれば、
色ずれの発生によりモノクロ原稿内の黒の細線の縁が色
ずれしても、その色ドットの計数方法工夫することで、
原稿の種別検知を高い精度で行うことができる。詳しく
は、主走査、副走査方向の判定方法において、色ドット
の連続性を観測することで、従来のような単純加算によ
る方法に比べ、色ずれに対しラチチュードの高いアルゴ
リズムが実現できた。さらに、主走査、副走査方向に判
定する連続度の精度を独立して設定することができるた
め、スキャナの機種毎、あるいは1台毎に適切な閾値を
設定することが可能になり、さらにラナチュードを広く
もつことができた。
【0130】尚、実施形態で説明した各判定のための閾
値は、動的に適宜変更可能としてもよい。変更するタイ
ミングとしては、例えば原稿画像のサイズを検知する部
を備え、その検出部からの信号によるなどが考えられ
る。
【0131】また、閾値をイメージスキャナ部の特性
(読み取り位置ずれの量など)によって設定することに
よって、イメージスキャナ部の個体差に影響されずに精
度の高い判定が可能になるほか、イメージスキャナ部を
交換可能もしくは複数のイメージスキャナ部から選択し
て使用可能な場合などであっても常に適切な判定が可能
になる。
【0132】
【他の実施形態】尚、本発明は、複数の機器(例えばホ
ストコンピュータ、インターフェイス機器、スキャナ、
プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、
上記の如く、一つの機器からなる複写機に適用してもよ
い。
【0133】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼動しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0134】さらに、記憶媒体から読み出きれたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることは言うまでもない。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、色
ずれの発生(読み取り位置ずれ等)があったとしても精
度良く入力画像がカラー画像であるか、モノクロ画像で
あるかを識別することが可能になり、さらには、スキャ
ナーの個体差に応じて、主走査、副走査方向の判定精度
を可変にすることにより、使用できるスキャナの許容範
囲が広い判定処理を実現できる。
【0136】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置として
の、画像処理部の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の空間フィルタ係数記憶部が記憶する空間
フィルタ係数の例を示す図である。
【図3】図1のエッジ強調量分配部で行う明度信号に対
するエッジ強調補正量生成処理を示すフローチャートで
ある。
【図4】図3の処理に基づくエッジ強調補正量を示す図
である。
【図5】図1のエッジ強調量分配部で行う色度信号に対
するエッジ強調補正量生成処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】図5の処理に基づくエッジ強調補正量を示す図
である。
【図7】本発明の実施形態において、色度信号のエッジ
強調実施前後で色味(色相)が保存されることを示す図
である。
【図8】図1における遅延部の構成例及び関連する他部
との接続関係を示すブロック図である。
【図9】図1における原稿種別判定部の構成例を示すブ
ロック図である。
【図10】図9における第1主走査色群認識部の構成例
を示すブロック図である。
【図11】色ずれを説明する図である。
【図12】図10における主走査連続性認識部の動作を
説明するための、IRO_ACS信号の出力例を示す図
である。
【図13】図10における色群認識部の動作を説明する
ための、IRO_ACS信号の出力例を示す図である。
【図14】図9の主走査カウント部の構成例を示すブロ
ック図である。
【図15】図9のにおける第2主走査色群認識部の構成
例を示すブロック図である。
【図16】図9の副走査カウント部の構成例を示すブロ
ック図である。
【図17】図16における副走査カウント部の動作を説
明するためのIRO_ACS信号の出力例を示す図であ
る。
【図18】本発明の実施形態に係る画像処理装置を適用
可能な画像形成装置の一例であるカラー複写機の構成例
を示すブロック図である。
【図19】図9における原稿領域制限部により、制限さ
れた原稿読み取り領域の例を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/46 Z Fターム(参考) 2H030 AA01 AA02 AD07 AD12 AD14 AD15 BB02 BB24 BB43 5B057 AA11 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CB18 CC01 CE16 CH08 5C077 LL19 MP01 MP08 PP03 PP32 PP33 PP38 PP48 PQ08 PQ17 PQ20 PQ24 TT02 TT06 5C079 HB01 HB03 LA01 LA03 LA31 MA02 MA11 NA15 NA29 PA02 PA03 5L096 AA02 AA06 CA09 CA14 DA02 GA07 GA17 GA28 GA40 GA41 GA51

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向及びこの第1の方向に直交す
    る第2の方向にそれぞれ所定の画素数を有する画像デー
    タから、当該画像データに有彩色が含まれるか否かを判
    定する画像処理装置であって、 前記第1の方向の1画素列毎に、所定の条件により有彩
    色と判断される画素が第1の数連続して出現する回数
    が、第2の数よりも多い場合、当該画素列を有彩色画素
    列として仮判定する第1の判定手段と、 前記第1の判定手段が前記仮判定した画素列が第3の数
    連続した回数を判定する第2の判定手段と、 前記第1の判定手段の判定結果及び前記第2の判定手段
    の判定結果に基づき、前記画像データに有彩色が含まれ
    るか否かを判定する第3の判定手段とを有することを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の数及び第2の数の少なくとも
    一方と、前記第3の数が異なる値を有することを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第3の判定手段が、前記第1の判定
    手段により仮判定された画素列の数が第4の数以上であ
    り、かつ前記第2の判定手段により判定された回数が第
    5の数以上の場合、前記画像データが有彩色を含むと判
    断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データが、原稿画像を前記第1
    の方向及び前記第2の方向に順次走査して読み取った画
    像データであることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の画像処理装置を有し、 前記画像処理装置により有彩色を含むと判定された前記
    画像データはカラー画像として、そうでない前記画像デ
    ータはモノクロ画像として画像形成することを特徴とす
    る画像形成装置。
  6. 【請求項6】 原稿画像を前記第1の方向及び前記第2
    の方向に順次走査して読み取り、読み取ったデータを前
    記画像データとして前記画像処理装置に供給する画像読
    み取り手段をさらに有することを特徴とする請求項5記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像処理装置による判定を、前記画
    像形成を行わない前記画像データに対して行うことを特
    徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記画像処理装置による判定を、前記画
    像形成を行う前記画像データに対して行うことを特徴と
    する請求項6記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 第1の方向及びこの第1の方向に直交す
    る第2の方向にそれぞれ所定の画素数を有する画像デー
    タから、当該画像データに有彩色が含まれるか否かを判
    定する画像処理装置の制御方法であって、 前記第1の方向の1画素列毎に、所定の条件により有彩
    色と判断される画素が第1の数連続して出現する回数
    が、第2の数よりも多い場合、当該画素列を有彩色画素
    列として仮判定する第1の判定ステップと、 前記第1の判定ステップが前記仮判定した画素列が第3
    の数連続した回数を判定する第2の判定ステップと、 前記第1の判定ステップの判定結果及び前記第2の判定
    ステップの判定結果に基づき、前記画像データに有彩色
    が含まれるか否かを判定する第3の判定ステップとを有
    することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の数及び第2の数の少なくと
    も一方と、前記第3の数が異なる値を有することを特徴
    とする請求項9記載の画像処理装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記第3の判定ステップが、前記第1
    の判定ステップにより仮判定された画素列の数が第4の
    数以上であり、かつ前記第2の判定ステップにより判定
    された回数が第5の数以上の場合、前記画像データが有
    彩色を含むと判断することを特徴とする請求項9又は請
    求項10に記載の画像処理装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記画像データが、原稿画像を前記第
    1の方向及び前記第2の方向に順次走査して読み取った
    画像データであることを特徴とする請求項9乃至請求項
    11のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 第1の方向及びこの第1の方向に直交
    する第2の方向にそれぞれ所定の画素数を有する画像デ
    ータから、当該画像データに有彩色が含まれるか否かを
    判定する画像処理装置の制御プログラムを格納したコン
    ピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、 前記第1の方向の1画素列毎に、所定の条件により有彩
    色と判断される画素が第1の数連続して出現する回数
    が、第2の数よりも多い場合、当該画素列を有彩色画素
    列として仮判定する第1の判定工程のプログラムコード
    と、 前記第1の判定工程が前記仮判定した画素列が第3の数
    連続した回数を判定する第2の判定工程のプログラムコ
    ードと、 前記第1の判定工程の判定結果及び前記第2の判定工程
    の判定結果に基づき、前記画像データに有彩色が含まれ
    るか否かを判定する第3の判定工程のプログラムコード
    とを有することを特徴とする記憶媒体。
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