JP2001157059A - 画像形成装置および方法 - Google Patents

画像形成装置および方法

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JP2001157059A
JP2001157059A JP34139699A JP34139699A JP2001157059A JP 2001157059 A JP2001157059 A JP 2001157059A JP 34139699 A JP34139699 A JP 34139699A JP 34139699 A JP34139699 A JP 34139699A JP 2001157059 A JP2001157059 A JP 2001157059A
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Kenji Hiromatsu
憲司 広松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージ・スキャナ部の出力するRGB画像
のMTF特性のばらつきを補正し管理することで、黒文
字判定のばらつきをなくして常に高品位なプリント画像
を出力できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 イメージ・スキャナ部から入力されるR
GB画像のそれぞれのMTFを、別途測定したMTF値
をもとに個別に補正し、機種の差、同じ機種にあっても
機械間差、またRGB間の差に基づくばらつきを補正管
理し、MTFを管理された高品質なRGB信号をもと
に、黒文字判定部113内で文字の太さ判定、エッジ判
定、彩度情報を得て、これら輪郭情報と彩度情報とを組
み合わせて黒文字処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージ・スキャ
ナ部によって読み取られた原稿画像から抽出した画像の
特徴をもとに、黒文字処理などの出力画像の処理をする
画像形成装置にあって、黒文字判定の品質安定化を行う
画像品質管理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー原稿を色分解して電気的に
読み取り、得られたカラー画像データを用紙上にプリン
ト出力してカラー画像の複写を行う、いわゆる、デジタ
ル・カラー複写機の発展はめざましいものがある。
【0003】また、これらのシステムの普及に伴い、カ
ラー画像の印字品質に対する要求も高くなってきてお
り、特に、黒い文字や黒細線をより黒く、シャープに印
字したいという要求が高まっている。
【0004】すなわち、黒原稿を色分解すると、黒を再
現する信号としてイエロー・マゼンタ・シアン・ブラッ
クの各信号が発生するが、得られた信号に基づいてその
まま印字すると、各色が4色重ね合わせで再現されるの
で、色相互間の若干のずれにより黒の細線に色にじみが
生じ、本来の黒が黒く見えなかったり、あるいは、ぼけ
て見えたりして、印字品質を著しく低下させていた。
【0005】これに対して、画像信号中の黒、それ以外
の色等の色情報や、細線、網点等の空間周波数の特徴を
抽出して、例えば、黒文字、色文字等のエリアを検出し
たり、さらには、中間調画像や網点画像領域等に分け
て、それぞれのエリアに応じた処理を施し、エリアが黒
文字部ならば黒単色化する方法等が提案されている(特
開平07−203198)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
黒文字判定部を持つカラー複写機においては、イメージ
・スキャナ部の特性のばらつき、すなわち、第1に、同
じ400dpiという仕様のイメージ・スキャナ部であ
っても、CCDの画素ピッチの違い、それに相関してレ
ンズ性能が異なる等の事情で、機種が異なればMTF
(Modulation Transfer Function)特性(空間周波数伝
達特性)が大きく異なる。
【0007】第2に、同じ機種であっても個別の機械の
間で、画像入力部のMTFがばらつく。
【0008】第3に、元々のレンズの設計上の理由での
色収差や波長ごとのMTF特性などの基本的なレンズ特
性によってRGB間のMTF特性に差がある場合があ
る、等の要素を考慮に入れていなかった。
【0009】このため、黒文字判定部において、エッジ
検出や、文字の太さ判定、彩度判定などを行う際に、入
力に対して出力が一意的に定まり完全に再現性のあるデ
ジタル処理による黒文字判定部を使用しているにも関わ
らず、イメージ・スキャナ部におけるMTF特性のばら
つきによって同じ判定結果が得られないということが起
こる。
【0010】すなわち、同じ原稿を使用して、画像を読
取っており、同じ黒文字判定部を使用しているにも関わ
らず、例えば400dpiの同じ解像力スペックの機種
でも機種によって、また、同じ機種にあっても機械によ
って黒文字判定結果が異なってしまうことが起こる。そ
のため、プリントとして出力される画像上の、品質が良
いもの、悪いものが発生してしまう、という解決すべき
課題が従来技術にはあった。
【0011】そこで本発明の目的は、イメージ・スキャ
ナ部におけるMTF特性の、機種間あるいは同じ機種に
あっても機械間差があった場合でも、MTFの補正を適
切に行い、黒文字判定部において文字・線画等の黒色処
理を再現性良く行い、形成される画像の品位のはらつき
を防止した品質管理手段を提供することができる、画像
形成装置および方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の発明は、読み取りの画像に対し
て、シェーディング補正を行うシェーディング補正手段
と、当該シェーディング補正された画像について、MT
Fを補正するMTF補正手段とを具えたことを特徴とす
る。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載の画像
形成装置において、前記画像は複数色のカラー画像デー
タを有するカラー画像であり、前記MTF補正手段を各
色毎に設けることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項2に記載の画像
形成装置において、MTF補正された画像について、線
成分および網点成分を分離して、該画像中の文字・線画
を抽出する黒文字判定部をさらに具えたことを特徴とす
る。
【0015】請求項4の発明は、請求項3に記載の画像
形成装置において、前記黒文字判定部は、前記文字・線
画の太さを判定する第1の判定手段と、前記文字・線画
の輪郭を判定する第2の判定手段と、前記文字・線画の
彩度を判定する第3の判定手段と、該第1の判定手段、
該第2の判定手段および該第3の判定手段での判定結果
をもとに、所定の画像処理を行う処理手段とを具えたこ
とを特徴とする。
【0016】請求項5の発明は、請求項1に記載の画像
形成装置において、MTFを実測するMTF測定手段を
さらに具え、該MTF測定手段により測定されたMTF
値に基づき、前記MTF補正手段の補正強度を調整する
ことを特徴とする。
【0017】請求項6の発明は、請求項5に記載の画像
形成装置において、前記MTF測定手段により測定され
たMTF値を、予め定めた目標のMTF値に近づけるよ
うに、前記MTF補正手段に対する設定値を調整するこ
とにより、前記MTF補正手段の補正強度を適正値とす
ることを特徴とする。
【0018】請求項7の発明は、請求項6に記載の画像
形成装置において、前記MTF補正手段に対する設定値
を記憶する記憶手段と、当該記憶された設定値に基づき
前記MTF補正手段を制御する制御手段とをさらに具え
たことを特徴とする。
【0019】請求項8の発明は、請求項7に記載の画像
形成装置において、前記制御手段はCPUであり、前記
記憶手段は、前記設定値をテーブルの形態で記憶したメ
モリであることを特徴とする。
【0020】請求項9の発明は、請求項6に記載の画像
形成装置において、前記MTF補正手段は、空間フィル
タからなることを特徴とする。
【0021】請求項10の発明は、請求項9に記載の画
像形成装置において、前記設定値は、前記空間フィルタ
に設定するフィルタ係数であることを特徴とする。
【0022】請求項11の発明は、読み取りの画像に対
して、シェーディング補正を行い、当該シェーディング
補正された画像について、MTFを補正することを特徴
とする。
【0023】請求項12の発明は、請求項11に記載の
画像形成方法において、前記画像は複数色のカラー画像
データを有するカラー画像であり、MTFの補正を各色
毎に行うことを特徴とする。
【0024】請求項13の発明は、請求項12に記載の
画像形成方法において、MTF補正された画像につい
て、線成分および網点成分を分離して、該画像中の文字
・線画を抽出する黒文字判定をさらに行うことを特徴と
する。
【0025】請求項14の発明は、請求項13に記載の
画像形成方法において、前記黒文字判定は、前記文字・
線画の太さを判定する第1の判定を行い、前記文字・線
画の輪郭を判定する第2の判定を行い、前記文字・線画
の彩度を判定する第3の判定を行い、該第1の判定、該
第2の判定および該第3の判定での判定結果をもとに、
所定の画像処理を行うことを特徴とする。
【0026】請求項15の発明は、請求項11に記載の
画像形成方法において、さらにMTFを実測し、測定さ
れたMTF値に基づき、MTFの補正強度を調整するこ
とを特徴とする。
【0027】請求項16の発明は、請求項15に記載の
画像形成方法において、測定されたMTF値を、予め定
めた目標のMTF値に近づけるように、MTFの補正に
対する設定値を調整することにより、MTFの補正強度
を適正値とすることを特徴とする。
【0028】請求項17の発明は、請求項16に記載の
画像形成方法において、MTFの補正に対する設定値を
記憶し、さらに当該記憶された設定値に基づきMTFの
補正を制御することを特徴とする。
【0029】請求項18の発明は、請求項17に記載の
画像形成方法において、前記制御はCPUによって行わ
れ、前記記憶された設定値は、テーブルの形態でメモリ
に記憶されていることを特徴とする。
【0030】請求項19の発明は、請求項16に記載の
画像形成方法において、MTFの補正は、空間フィルタ
を使用することを特徴とする。
【0031】請求項20の発明は、請求項19に記載の
画像形成方法において、前記設定値は、前記空間フィル
タに設定するフィルタ係数であることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態を詳細に説明する。
【0033】図1は、本実施形態の画像形成装置の断面
構成を示す。201はイメージ・スキャナ部であり、こ
こでは、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う。2
00はプリンタ部であり、イメージ・スキャナ部201
にて読み取られた原稿画像に対応した画像を用紙上にフ
ル・カラーでプリント出力する。
【0034】イメージ・スキャナ部201において、原
稿圧板202にて原稿台ガラス(プラテン)203上に
載置された原稿204をハロゲン・ランプ205の光で
照射する。上記原稿204からの反射光はミラー20
6,207に導かれ、レンズ208により3ラインのリ
ニアCCDであるCCDイメージ・センサ(以下、CC
Dという)210上に像を結ぶ。なお、レンズ208に
は、赤外カット・フィルタ231が設けられている。
【0035】CCD210は、原稿204からの光情報
を色分解して、そこからフル・カラー情報のレッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分を読み取っ
た後、信号処理部209に送る。CCD210の各色成
分読み取りセンサ列は、各々が5000画素から構成さ
れている。これにより、原稿台ガラス203上に載置さ
れる原稿の中で最大サイズである、A3サイズの原稿の
短手方向297mmを400dpiの解像度で読み取
る。
【0036】なお、ハロゲン・ランプ205、ミラー2
06は速度Vで、また、ミラー207は(1/2)V
で、CCD210の電気的な操作方向(以下、主走査方
向という)に対して垂直方向(以下、副走査方向とい
う)に機械的に動くことにより、原稿204の全面を走
査する。
【0037】標準白色板211は、R,G,Bセンサ2
10−1〜210−3での読み取りデータの補正データ
を発生する。この標準白色版211は、可視光でほぼ均
一の反射特性を示し、可視では、白色の色を有してい
る。ここでは、この標準白色版211を用いて、R,
G,Bセンサ210−1〜210−3からの出力データ
の補正を行う。
【0038】また、画像信号処理部209では、読み取
られた信号を電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン
(C)イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各成分に分
解して、それらをプリンタ部200に送る。また、イメ
ージ・スキャナ部201における1回の原稿走査(スキ
ャン)につき、M、C、Y、Bkの内、1つの成分がプ
リンタ部200に送られ、計4回の原稿走査により1枚
分のプリント・アウトが完成する。
【0039】プリンタ部200では、イメージ・スキャ
ナ部201からのM、C、Y、Bkの各画像信号がレー
ザ・ドライバ212に送られる。レーザ・ドライバ21
2は、画信号に応じて半導体レーザ213を変調駆動す
る。半導体レーザ213からのレーザ光は、ポリゴン・
ミラー214、f−θレンズ215、ミラー216を介
して、感光ドラム217上を走査する。
【0040】現像器は、マゼンタ現像器219、シアン
現像器220、イエロー現像器221、ブラック現像器
222により構成され、これら4つの現像器が交互に感
光ドラム217に接して、感光ドラム217上に形成さ
れたM、C、Y、Bkの静電潜像を対応するトナーで現
像する。また、転写ドラム223は、用紙カセット22
4、または用紙カセット225より供給された用紙を転
写ドラム223に巻き付け、感光ドラム217上に現像
されたトナー像を用紙に転写する。
【0041】このようにして、M、C、Y、Bkの4色
についてのトナー像が順次、転写された後、用紙は、定
着ユニット226を通過して排紙される。
【0042】次に、本発明に係わる実施形態のイメージ
・スキャナ部201について詳細に説明する。
【0043】図2は、CCD210の外観構成を示す。
210−1は赤色光(R)を読み取るための受光素子列
(フォト・センサ)であり、210−2、21−3は、
順に、緑色光(G)、青色光(B)の波長成分を読み取
るための受光素子列である。これらR、G、Bの各セン
サ210−1〜210−3は、主走査方向、副走査方向
に10μmの開口を持つ。
【0044】上記の3本の異なる光学特性を持つ受光素
子列は、R、G、Bの各センサが原稿の同一ラインを読
み取るべく、互いに平行に配置されるように、同一のシ
リコン・チップ上においてモノリシック構造をとる。そ
して、このような構成のCCDを用いることで、各色分
解読み取りでのレンズ等の光学系を共通にし、これによ
り、R、G、Bの色毎の光学調整を簡潔にすることが可
能となる。
【0045】図3は、図2に示す点線a−a´におい
て、CCD210を切断したときの断面図である。シリ
コン基板210−5上にR色読み取り用のフォト・セン
サ210−1と、G、B各々の可視情報を読み取るフォ
ト・センサ210−2、210−3が配置されている。
【0046】R色のフォト・センサ210−1上には、
可視光の内、R色の波長成分を透過するRフィルタ21
0−7が配置される。同様に、G色のフォト・センサ2
10−2上にはGフィルタ210−8が、また、B色の
フォト・センサ210−3上にはBフィルタ210−9
が配置されている。なお、210−6は透明有機膜で構
成された平坦化層である。
【0047】図4は、図2において符号Bで示される受
光素子を拡大して示す。上記の各センサは、主走査方向
に1画素当たり10μmの長さを持つ。各センサは、上
述のようにA3サイズの原稿の短手方向(297mm)
を400dpiの解像度で読み取ることができるよう
に、主走査方向に5000画素を有する。また、R、
G、Bの各センサのライン間の距離は80マイクロ・メ
ートルであり、400dpiの副走査方向の解像度に対
して、各8ラインずつ離れている。
【0048】次に、本実施形態の画像形成装置のプリン
タ部200での、濃度再現法について説明する。
【0049】本実施形態では、プリンタの濃度再現のた
めに、従来良く知られているPWM(パルス幅変調)方
式により、半導体レーザ213の点灯時間を画像濃度信
号に応じて制御する。これにより、レーザの点灯時間に
応じた電位の静電潜像が感光ドラム217上に形成され
る。続いて、現像器219〜222で、静電潜像の電位
に応じた量のトナーで潜像を現像することにより、濃度
再現が行われる。
【0050】図5は、本実施形態のプリンタ部200で
の濃度再現の制御動作を示すタイミング・チャートであ
る。10201はプリンタ画素クロックであり、400
dpiの解像度に相当する。プリンタ画素クロック10
201は、レーザ・ドライバ212で作られる。また、
プリンタ画素クロック10201に同期して、400線
三角波10202が作られる。なお、400線三角波1
0202の周期は、プリンタ画素クロック10201の
周期と同じである。
【0051】画像信号処理部209から送られる、40
0dpiの解像度で256階調(8bit)のM、C、
Y、Bkの画像データ、および200線/400線切り
換え信号が、上記のプリンタ画素クロック10201に
同期して伝送されるが、レーザ・ドライバ212で、不
図示のFIFOメモリによりプリンタ画素クロック10
201に同期合わせが行われる。
【0052】上記8bitのデジタル画像データ(M、
C、Y、Bkの画像データ)は、D/A変換器(不図
示)によりアナログ画像信号10203に変換される。
アナログ画像信号10203は、上述の400線三角波
10202とアナログ的に比較され、その結果、400
線PWM出力10204が生成される。
【0053】デジタル画素データは00H(Hは16進
を示す)からFFHまで変化し、400線PWM出力1
0204は、これらの値に応じたパルス幅となる。ま
た、400線PWM出力10204の1周期は、感光ド
ラム上では63.5μmになる。
【0054】レーザ・ドライバ212では、400線P
WM出力10204の他に、プリンタ画素クロック10
201に同期して、その倍の周期の200線三角波10
205をも作る。200線三角波10205と400d
piのアナログ画像信号10203とを比較することに
より、200線PWM出力10206を生成する。20
0線PWM出力10206は、図5に示すように、12
7μmの周期で感光ドラム上に潜像を形成する。
【0055】200線での濃度再現と400線での濃度
再現では、200線の方が濃度再現のための最小単位が
127μmと400線の2倍であるため、階調再現性が
良い。しかし、階調の点では、63.5μm単位で濃度
を再現する400線の方が、高解像度な画像記録に適し
ている。
【0056】このように、200線のPWM記録は階調
再現に適しており、400線のPWM記録は解像度の点
で優れているため、画像の性質によって200線のPW
Mと400線のPWMの切り換えを行うようにしてい
る。
【0057】上記の切り換えを行うための信号が、図5
に示す200線/400線切り換え信号10207であ
り、画像信号処理部209から、400dpiの解像度
に相当するプリンタ画素クロック10201に同期し
て、画素単位にレーザ・ドライバ212に入力される。
【0058】200線/400線切り換え信号1020
7が論理Low(以下、Lレベルという)の場合には、
400線PWM出力10204が選択され、200線/
400線切り換え信号10207が論理High(以
下、Hレベルという)の場合には、200線PWM出力
10206が選択される。
【0059】上記のように選択された400線PWM出
力と200線PWM出力のマージされた信号が、レーザ
駆動信号10208となる。
【0060】次に、画像信号処理部209について説明
する。
【0061】図6は、本実施形態のイメージ・スキャナ
部201の画像信号処理部209における画像信号の流
れを示すブロック図である。
【0062】図6において、CCD210より出力され
る画像信号は、アナログ信号処理部101に入力され、
そこでゲイン調整、オフセット調整をされた後、A/D
コンバータ102で、各色信号ごとに8bitのデジタ
ル画像信号R1、G1、B1に変換される。その後上記
R1、G1、B1は、シェーディング補正部103に入
力され、色ごとに標準白色板211の読み取り信号を用
いた公知のシェーディング補正が施される。
【0063】クロック発生部121は、1画素単位のク
ロックを発生する。また、主走査アドレス・カウンタ1
22では、クロック発生部121からのクロックを計数
し、1ラインの画素アドレス出力を生成する。
【0064】その後、デコーダ123は、主走査アドレ
ス・カウンタ122からの主走査アドレスをデコードし
て、シフト・パルスやリセット・パルス等のライン単位
のCCD駆動信号や、CCDからの1ライン読み取り信
号中の有効領域を表わすVE信号、ライン同期信号HS
YNCを生成する。なお、主走査アドレス・カウンタ1
22はHSYNC信号でクリアされ、次のラインの主走
査アドレスの計数を開始する。
【0065】図2に示すように、CCD210の受光部
210−1、210−2、210−3は、相互に所定の
距離を隔てて配置されているため、図6のライン・ディ
レイ回路104,105において、副走査方向の空間的
ずれを補正する。具体的には、B信号に対して副走査方
向で、R,Gの各信号を副走査方向にライン遅延させて
B信号に合わせる。
【0066】入力マスキング部106は、CCD210
のR、G、Bのフィルタ210−7、210−8、21
0−9の分光特性で決まる読み取り色空間をNTSCの
標準色空間に変換する部分であり、次式のようなマトリ
ックス演算を行う。
【0067】
【数1】
【0068】光量/濃度変換部(LOG変換部)107
はルック・アップ・テーブルROMにより構成され、R
4、G4、B4の輝度信号がC0、M0、Y0の濃度信
号に変換される。ライン遅延メモリ108は、後述する
黒文字判定部113でR4、G4、B4信号から生成さ
れるucr、filter、sen等の判定信号までの
ライン遅延分だけ、C0、M0、Y0の画像信号を遅延
させる。その結果、同一画素に対するC1、M1、Y1
の画像信号と黒文字判定信号はマスキングUCR回路1
09に同時に入力される。
【0069】マスキングUCR回路109は、入力され
たC1、M1、Y1の3原色信号により黒信号(Bk)
を抽出し、さらに、プリンタ部200での記録色材の色
濁りを補正する演算を施して、Y2、M2、C2、Bk
2の信号を各読み取り動作の度に順次、所定のビット幅
(8bit)で出力する。
【0070】主走査変倍回路110は、公知の補間演算
により画像信号および黒文字判定信号の主走査方向の拡
大縮小処理を行う。また、空間フィルタ処理部(出力フ
ィルタ)111は、後述するように、LUT117から
の2bitのfilter信号に基づいて、エッジ強
調、スムージング処理の切り換えを行う。
【0071】上述のように処理されたY4、M4、C
4、Bk4の面順次の画像信号と、200線/400線
の切り換え信号であるsen信号は、前述のレーザ・ド
ライバ212に送られ、プリンタ部200でPWMによ
る濃度記録が行われる。
【0072】図7は、図6に示す画像信号処理部209
における各制御信号のタイミングを示すタイミング・チ
ャートである。
【0073】図7において、VSYNC信号は、副走査
方向の画像有効区間信号であり、論理“1”の区間にお
いて、画像読み取り(スキャン)を行って、順次、
(C)、(M)、(Y)、(Bk)の出力信号を形成す
る。また、VE信号は、主走査方向の画像有効区間信号
であり、論理“1”の区間において主走査開始位置のタ
イミングをとり、主にライン遅延のライン計数制御に用
いられる。
【0074】さらに、CLOCK信号は画素同期信号で
あり、“0”→“1”の立ち上がりタイミングで画像デ
ータを転送し、前述のA/Dコンバータ102、黒文字
判定部113の各信号処理部に供給するとともに、レー
ザ・ドライバ212に画像信号、200線/400線の
切り換え信号を伝送するのに用いられる。
【0075】(MTF補正部の説明)次に、MTF補正
部118について説明する。MTF補正部118は、シ
ェーディング補正、ライン・ディレイ、入力マスキング
処理を行った後、図30に示されているように、イメー
ジ・スキャナ部から出力されるRGB画像に対して、M
TF補正部118内部のフィルタ係数を変更可能な3×
3空間フィルタ1181、1182、1183が、RG
Bのそれぞれに対して設けてあり、制御手段119か
ら、上記フィルタ1181、1182、1183の設定
値が設定される。
【0076】イメージ・スキャナ部の補正前のMTF特
性は次のような方法で測定する。
【0077】まず、MTF補正部118を補正を実施し
ないスルーの状態に設定する。また、図31のような、
白地の上に2.2〜7.1lpm(line per
mm)の線密度で主走査、副走査方向の万線チャートと
万線と同じ濃度の黒基準用の部位を印刷したチャートを
用意し、原稿台ガラス203の決められた位置に載せ
て、画像データを読み込む。読み込んだ画像データに対
して、白地の明るさのデータ値(0〜255)を白基準
Wrefとし、黒基準のデータ値(0〜255)をBr
efとする。
【0078】次に各線密度の万線チャート部位のそれぞ
れについて、横軸を0〜255のデータ値、縦軸を発生
度数としてグラフを作成すると、図29のような分布を
したグラフが得られる。
【0079】図29において、そのノイズ誤差を勘案し
て、横軸のデータ値の最大値をW、最小値をBと決める
と、求めるMTF値は次の式で求まる。
【0080】 MTF=(W−B)/(Wref−Bref) …(1) 上記MTF値を、線密度、主走査、副走査について求め
る。本実施形態では、400dpiのイメージ・スキャ
ナ部であるので4lpmに注目し、4lpmのMTF値
を主副、RGBについて求める。MTF測定手段130
で測定された結果は、例えば以下のようになる。
【0081】 R G B 主走査 51% 45% 60% 副走査 56% 47% 64% 上記のように、主副、RGBで値がばらついており、機
種、機械が変われば、同じ400dpiのイメージ・ス
キャナであっても、同じとはならずばらつく。
【0082】次にMTFを補正する。本実施形態では、
主副、RGBの全てを40%に補正する。図30は、M
TF補正部118の内部を示す。CPUなどで構成され
る制御手段119から、MTF補正部118の内部にあ
る、R、G、Bそれぞれに対応した3×3の空間フィル
タ1181、1182、1183に適切な値を設定して
やることでMTFを制御する。
【0083】制御手段119からcontrol信号で
フィルタ1181、1182、1183に設定するフィ
ルタ係数は、予めある程度のフィルタ理論に基づき当た
りをつけた後で実験的に求め、RGB、主副の実測のM
TF値を適切にするようなフィルタ係数を出力するテー
ブル120を書き込んだROMとして搭載する。さら
に、上記ROMよりテーブル120を読み取ることで得
られたフィルタ係数を、CPUなどから構成される制御
手段119で空間フィルタ1181、1182、118
3に設定することでMTFの制御を実現する。
【0084】次にMTF補正を実際に行い、再度チャー
トを読み込み、MTFを測定した結果が例えば次のよう
になる。
【0085】 R G B 主走査 40% 38% 42% 副走査 41% 39% 40% 完全に40%に補正できてはいないが、大幅にMTFば
らつきを小さくできた。本実施形態では、MTF補正後
の画像データもMTF測定手段130で測定できる構成
のため、補正後の値を実際に測定し、フィルタの設定を
微調整することでさらに目標のMTF値に近づけること
もできる。
【0086】このようにして、機種、機械差間のMTF
特性のばらつきを抑制できる。後に説明する黒文字判定
部にあっては、彩度、エッジ、文字太さなど、入力する
画像のMTF特性にその文字判定が大きく影響される
為、このMTF補正を施すことは、黒文字判定の品質管
理の上で有効である。例えば、黒文字判定部の各種多様
なパラメータを検討設計する際に使用した、画像設計標
準機における、イメージ・スキャナのMTF特性を管理
し、同じ値をすべての機械に目標値として記憶し、MT
F補正を行えば、黒文字判定部は、設計者の意図通りに
すべての機械において動作することになり、黒文字判定
の品質の保証がいっそう有利になる。
【0087】次に、黒文字判定部の説明を行う。
【0088】(エッジ検出部の説明)入力マスキング部
106にてマスキング変換された信号R4、G4、B4
は、黒文字判定部113のエッジ検出部115に入力さ
れ、以下の式に従って輝度信号Yを算出する。なお、図
8は、エッジ検出部115の内部構成を示すブロック図
であり、図9は、輝度算出回路250の詳細構成を示
す。
【0089】 Y=0.25R+0.5G+0.25B …(2) 図9において、入力された色信号R、G、Bは、各々に
対して、乗算器301、302、303で係数0.2
5、0.5、0.25が乗じられた後、加算器304、
305で加算され、上記の式(2)に従った輝度信号Y
が算出される。
【0090】輝度信号Yは、図10に示すFIFO40
1〜402により、各1ラインずつ遅延した3ライン分
に拡張され、公知のラプラシアン・フィルタ403〜4
06にかけられる。その後、図10に示す4方向の内、
フィルタの出力であるエッジ量の絶対値aが最小の値を
とる方向を求め、求められた方向をエッジmin方向と
する。上記エッジmin方向検出を図8に示すエッジm
in方向検出部251が行う。
【0091】次に、エッジmin方向のスムージング部
252で、上記エッジmin方向検出部251で求めた
エッジのmin方向に対してスムージング処理を施す。
この処理により、エッジの成分の最も大きい方向のみを
保存し、その他の方向を平滑化することができる。
【0092】すなわち、複数の方向に対してエッジの成
分が大きい網点部分は、上述の処理でエッジ成分が平滑
化されて、その特徴が減少し、一方、一方向にのみエッ
ジ成分が存在する文字/細線については、その特徴が保
存される、という効果が上げられる。
【0093】なお、必要に応じて、上記処理を繰り返す
ことで、線成分と網点成分の分離がより一層、効果的に
行なわれ、従来のエッジ検出法では検出できなかった、
網点中に存在する文字成分も検知することが可能とな
る。
【0094】その後、図8に示すエッジ検出回路253
では、上述のラプラシアン・フィルタ403〜406に
かけられ、エッジ量の絶対値がa以下のものが除去さ
れ、a以上のもののみが論理“1”として出力される。
【0095】なお、図11はエッジ検出の例を示し、輝
度データYに係わる画像データ(a)が、エッジ検出信
号として(b)のごとく生成される。
【0096】エッジ検出部115では、さらに、上記の
判定信号を7×7、5×5、3×3のブロック・サイズ
で膨張した信号と、膨張なしおよびエッジなしの5つの
コードで表わした出力信号“edge”(3ビット)
を、エッジ検出部115から出力する。ここで、信号の
膨張とは、ブロック中の全ての画素の信号値をOR演算
することを言う。
【0097】(彩度判定部の説明)図12は、黒文字判
定部113を構成する彩度判定部116の詳細な構成を
示すブロック図である。ここでは、入力された信号R
4、G4、B4に対して、最大値検出部601と最小値
検出部602によって、最大値max(R、G、B)、
および最小値min(R、G、B)がそれぞれ抽出され
る。
【0098】その後、次段のLUT(ルック・アップ・
テーブル)603では、図13に示すような領域にデー
タを分割するような閾値Cr_BK、Cr_COL、C
r_Wにより、彩度信号Crが生成される。なお、図6
に示す彩度判定部116からの出力信号“col”は、
データが図13に示す領域BKに入った場合には黒、G
RYに入った場合には中間(白と黒の間)、COLに入
った場合には白がそれぞれ2ビットのコードで表現され
る。
【0099】(文字の太さ判定部の説明)図14は、黒
文字判定部113を構成する文字の太さ判定部114の
構成を示すブロック図である。図14において、入力マ
スキング回路106からの出力であるレッド信号R4、
グリーン信号G4、ブルー信号B4が最小値検出部20
11に入力される。この最小値検出部2011では、入
力されたRGB信号の最小値MINRGBを求める。
【0100】次に、平均値検出部2012にMINRG
Bを入力し、注目画素近傍の5画素×5画素のMINR
GBの平均値AVE5と、同じく近傍3画素×3画素の
MINRGBの平均値AVE3を求める。
【0101】文字・中間調検出部2013へはAVE5
とAVE3が入力され、画素毎に注目画素の濃度、およ
び、注目画素とその近傍の平均濃度との変化量を検出す
ることによって、注目画素が、文字または中間調領域の
一部であるかどうかの判別を行う。
【0102】図15は、文字・中間調検出部2013の
内部構成を示すブロック図である。図15において、文
字・中間調検出回路では、最初に、加算器2030でA
VE3に適当なオフセット値OFST1を加え、得られ
た値とAVE5とをコンパレータ2031にて比較す
る。また、コンパレータ2032では、加算器2030
からの出力と、適当なリミット値LIM1とを比較す
る。その後、それぞれのコンパレータからの出力値が、
OR回路2033に入力される。
【0103】OR回路2033では、 AVE3+OFST1>AVE5 …(3) または、 AVE3+OFST1>LIM1 …(4) のときに、出力信号BINGRAが論理“H”になる。
つまり、この文字・中間調検出回路によって、注目画素
近傍に濃度変化が存在する場合(文字エッジ部)、また
は、注目画素付近が、ある値以上の濃度を持っている場
合(文字の内部および中間調部)に、文字・中間調領域
信号BINGRAが論理“H”になる。
【0104】一方、図16に網点領域検出部2014の
詳細構成を示す。図16において、網点領域を検出する
ため、まず、最小値検出回路2011にて検出されたM
INRGBに、加算器2040において適当なオフセッ
ト値OFST2を加え、得られた結果をコンパレータ2
041においてAVE5と比較する。また、コンパレー
タ2042では、加算器2040からの出力と適当なリ
ミット値LIM2とを比較する。
【0105】その後、それぞれの出力値が、OR回路2
043に入力され、 MINRGB+OFST2>AVE5 …(5) または、 MINRGB+OFST2>LIM2 …(6) のときに、OR回路2043からの出力信号BINAM
Iが論理“H”になる。そして、このBINAMI信号
を用いて、エッジ方向検出回路2044で画素毎のエッ
ジの方向を求める。
【0106】図17は、エッジ方向検出回路2044で
のエッジ方向検出の規則を示す。すなわち、注目画素近
傍の8画素が、図17に示す(0)〜(3)のいずれか
の条件を満たす場合に、エッジ方向信号DIRAMIの
0ビット〜3ビットのいずれかが、それぞれ論理“H”
になる。
【0107】さらに図16において、次段の対向エッジ
検出回路2045においては、注目画素を囲む5画素×
5画素の領域で、互いに対向するエッジを検出する。図
18に示すように、注目画素のDIRAMI信号をA3
3とした座標系における、対向エッジ検出の規則を以下
に示す。
【0108】(1)A11、A21、A31、A41、
A51、A22、A32、A42、A33のいずれかの
bit0が“H”、かつ、A33、A24、A34、A
44、A15、A25、A35、A45、A55のいず
れかのbit1が“H” (2)A11、A21、A31、A41、A51、A2
2、A32、A42、A33のいずれかのbit1が
“H”、かつ、A33、A24、A34、A44、A1
5、A25、A35、A45、A55のいずれかのbi
t0が“H” (3)A11、A12、A13、A14、A15、A2
2、A23、A24、A33のいずれかのbit2が
“H”、かつ、A33、A42、A43、A44、A5
1、A52、A53、A54、A55のいずれかのbi
t3が“H” (4)A11、A12、A13、A14、A15、A2
2、A23、A24、A33のいずれかのbit3が
“H”、かつ、A33、A42、A43、A44、A5
1、A52、A53、A54、A55のいずれかのbi
t2が“H” 上記(1)〜(4)の内、いずれかの条件を満たしたと
き、EAAMIを“H”にする(対向エッジ検出回路2
045で対向エッジが検出された場合には、対向エッジ
信号EAAMIが“H”になる)。
【0109】膨張回路2046では、EAAMI信号に
対して3画素×4画素の膨張を行い、注目画素の近傍3
画素×4画素にEAAMIが“H”の画素があれば、注
目画素のEAAMI信号を“H”に置き換える。さら
に、収縮回路2047と膨張回路2048を用いて5画
素×5画素の領域で孤立した検出結果を除去し、出力信
号EBAMIを得る。ここで、収縮回路2047は、入
力された全ての信号が“H”のときにのみ“H”を出力
する回路である。
【0110】次に、カウント部2049では、膨張回路
2048の出力信号EBAMIが“H”である画素の個
数を、適当な大きさを持つウィンドウ内で数える。本実
施形態では、注目画素を含む5画素×64画素の領域を
参照する。なお、ウィンドウの形を図19に示す。
【0111】図19において、ウィンドウ内のサンプル
点は、主走査方向に4画素おきに9点、副走査方向に5
ライン分の合計45点ある。1つの注目画素に対して、
ウィンドウが主走査方向に移動することにより、ウィン
ドウは、図19の(1)〜(9)の9つ用意されたこと
になる。すなわち、注目画素を中心として5画素×64
画素の領域を参照したことになる。
【0112】ここで、それぞれのウィンドウにおいてE
BAMIをカウントし、EBAMIが“H”となる個数
が適当な閾値を超えた場合に、図14の網点領域検出部
2014は、網点領域信号AMIを論理“H”として出
力する。
【0113】この網点領域検出回路2014での処理に
より、上述のBINGRA信号では孤立点の集合として
検出された網点画像を、領域信号として検出することが
可能になる。上述の検出された文字・中間調領域信号B
INGRAと網点領域信号AMIは、図14のOR回路
2015においてOR演算され、結果として入力画像の
2値化信号PICTが生成される。PICT信号は、エ
リア・サイズ判定回路2016に入力され、2値化信号
のエリア・サイズが判定される。
【0114】ここで、孤立点の集合について間単に説明
する。
【0115】上述の画像領域判定は、画像をある濃度で
2値化して、2値画像において行なう。この場合、点や
線は、文字や面積を持った中間調と判定する。しかし、
網点画像を単純に2値化すると、網点の構成要素である
ドットによる細かい点の集合体が発生する。
【0116】したがって、ある程度の面積を有する領域
中に孤立点の集合体が存在するかどうかを判定すること
で、ドットが網点画像であるか否かの判別をする。すな
わち、ある領域中にドットが相当数ある領域は、網点画
像であり、また、注目画素がドットの一部でも、その周
囲にドットが存在しない場合には、その注目画素は文字
の一部である、と判定する。
【0117】図20は、エリア・サイズ判定回路201
6の内部構成を示すブロック図である。図20におい
て、複数の収縮回路2081と膨張回路2082のペア
が存在し、それぞれ参照する領域のサイズが異なってい
る。入力されたPICT信号は、収縮回路の大きさに合
わせてライン遅延された後に収縮回路2081に入力さ
れる。本実施形態では、23画素×23画素から、35
画素×35画素までの大きさの7種類の収縮回路を用意
している。
【0118】収縮回路2081から出力された信号は、
ライン遅延された後に膨張回路2082に入力される。
本実施形態では、収縮回路の出力に対応して、27画素
×27画素から39画素×39画素までの大きさの7種
類の膨張回路を用意し、それぞれの膨張回路からの出力
信号PICT_FHを得る。
【0119】上記出力信号PICT_FHについては、
注目画素が文字の一部である場合には、文字の太さによ
ってPICT_FHの出力が定まる。PICT_FHの
出力を定める様子を図22に示す。例えば、PICT信
号が幅26画素を持つ帯状に存在する場合、27×27
より大きいサイズの収縮を行なうと出力は全て0にな
り、また、25×25より小さいサイズの収縮を行った
後に、それぞれのサイズに応じた膨張を行なうと、幅3
0画素の帯状の出力信号PICT_FHが得られる。
【0120】この後、上記出力信号PICT_FHをエ
ンコーダ2083に入力することにより、注目画素が属
する画像領域信号ZONE_Pが求まる。なお、図23
は、エンコーダ2083のエンコード・ルールを示す図
である。
【0121】上述のような処理によって、広い領域にお
いてPICT信号が“H”である写真画像や網点画像
は、領域7(最大値)として定義され、また、エリア・
サイズが最大値よりも小さい(細い)文字や線画像は、
その大きさ(太さ)に応じた多値の画像領域に定義され
る。本実施形態では、ZONE信号を3ビットとし、文
字の大きさを8段階で表わす。ここで、最も細い文字を
0、最も太い文字(文字以外の領域も含む)を7とす
る。
【0122】図20に示すZONE補正部2084は、
図21に示すように、複数のFIFOによりライン遅延
されたZONE_P信号が入力される平均値算出部21
10を有し、平均値算出部2110で10画素×10画
素の平均値が算出される。上記ZONE_P信号は、文
字が太いほど信号値が大きく、また、文字が細いほど信
号値が小さくなっているため、上記平均値算出部211
0の出力が、そのまま補正ZONE信号となる。
【0123】ここで、補正に用いるためのブロック・サ
イズは、文字の太さを判定するためのブロック・サイズ
の大きさに応じて定めるのが望ましい。上記補正ZON
E信号を用いて、以後の処理を行うことで、急激に文字
/線の太さが変化する部分においても、太さの判定は滑
らかに変化し、黒文字処理の変化による画像品位の低下
が、より改善される。
【0124】ここで、上述の通り、ZONE信号が段階
7であるエリアは、中間調領域とみなすことができるこ
とを利用して、ZONE信号とエッジ信号より、網点や
中間調の領域内に存在する文字/線を、他の領域の文字
/線と区別することが可能である。以下、上記の区別す
る方法について述べる。
【0125】図24は、網点/中間調中の文字検出のた
めのアルゴリズムを示す図である。まず、5×5膨張処
理2111において、上述のPICT信号に対して、5
×5のブロックで膨張処理を行う。5×5膨張処理21
11により、不完全な検出になりやすい網点領域に対し
て、その検出領域を補正する。
【0126】次に、11×11収縮処理2112におい
て、上記5×5膨張処理2111の出力信号に対して、
11×11のブロックの収縮処理を行う。以上の5×5
膨張処理2111と11×11収縮処理2112によっ
て得られた信号FCHは、PICT信号に対して8画素
分収縮した信号となる。
【0127】図25は、上記のアルゴリズムによる処理
の様子を具体的に示す図である。図25には、FCH信
号、ZONE信号およびエッジ信号を組み合わせること
で、白地中のエッジと、網点/中間調中のエッジの区別
ができ、網点画像中においても網点成分を強調してしま
うことなく、また、写真の縁等の黒文字処理が不必要な
部分を処理することなく黒文字処理を行うことができる
様子が示されている。
【0128】(LUTの説明)次に、図6に示す黒文字
判定部113を構成するLUT117について説明す
る。LUT117は、図6の文字の太さ判定部114、
エッジ検出部115、彩度判定部116各々で判定され
た信号を入力されることにより、図26に示すような表
に従って、“ucr”、“filter”、“sen”
の各処理用の信号を出力する。上記出力信号は、それぞ
れ、マスキングUCR係数、空間フィルタ係数、プリン
タ解像度を制御するための信号である。
【0129】図26に示す表において、各信号とその値
の意味するところは、 sen−0:200線、1:400線 filter−0:スムージング、1:強エッジ強調、
2:中エッジ強調、3:弱エッジ強調 ucr−0〜7:黒多い〜黒少ない FCH−0:画像の縁、1:画像の縁でない また、図26に示す表の特徴としては、以下の(1)〜
(7)が挙げられる。
【0130】(1)文字の太さに応じて多値の黒文字処
理が可能 (2)エッジ領域の範囲が複数用意されているため、文
字の太さに応じて黒文字処理領域を選択することができ
る。なお、本実施形態では、最も細い文字に対しても最
も広い領域を処理する。
【0131】(3)文字のエッジと文字の内部の処理の
度合に差を付けて黒文字処理を行い、より滑らかな黒の
量の変化を実現している。
【0132】(4)網点/中間調中の文字を、白地中の
文字と区別して処理を行う。
【0133】(5)文字のエッジ、文字の内部、網点/
中間調画像に対して、それぞれ空間フィルタの係数を変
える。また、文字エッジに対しても、太さに応じて係数
を変化させる。
【0134】(6)文字の太さによってプリンタの解像
度を変化させる。
【0135】(7)色文字に対しては、マスキングUC
R係数以外は、全て黒文字と同じ処理を行う。
【0136】なお、言うまでもなく、本実施形態での処
理に限らず、入力信号に対して様々な組み合わせによる
色々な処理法方が考えられる。
【0137】一方、マスキングUCR処理回路109で
は、LUT117から出力されるUCR制御信号ucr
により、黒信号Bkの生成および出力マスキングを行
う。
【0138】図28に、上記マスキングUCR処理回路
109でのマスキングUCR演算式を示す。
【0139】まず、C1、M1、Y1の最小値MINC
MYを求め、式(2101)によりBk1を求める。次
に、式(2102)により、4×8のマスキングを行
い、C2、M2、Y2、Bk2を出力する。上記式(2
102)において、係数m11〜m84は、使用するプ
リンタにより定まるマスキング係数、係数k11〜k8
4は、UCR制御信号ucrにより決定されるUCR係
数である。
【0140】網点/中間調画像(ZONE信号が7)に
対しては、UCR係数は全て1.0であるが、最も細い
文字(ZONE信号が0)に対しては、Bk単色が出力
されるようにUCR係数を設定する。また、中間の太さ
に対しては、その太さに応じた色味の変化が滑らかにつ
ながるようにUCR係数を決定し、Bkの量を制御す
る。
【0141】また、空間フィルタ処理部111では、5
画素×5画素のフィルタを2個用意し、1個目のフィル
タの出力信号を2個目のフィルタの入力につなげてい
る。フィルタ係数として、スムージング1、スムージン
グ2、エッジ強調1、エッジ強調2の4つを用意し、L
UT117からのfilter信号によって係数を画素
毎に切り替える。また、2つのフィルタを用いることに
より、スムージングの後にエッジ強調をして、モアレを
軽減したエッジ強調を実現し、また、2種類のエッジ強
調係数を組み合わせることにより、より高品位の画像の
出力を可能にしている。
【0142】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、画像中の文字/線画部分の太さを判定し、文字/線
画の輪郭情報と彩度情報と組み合わせて画像処理を行う
際に、文字や線の太さが連続して変化するように太さ判
定信号を補正することで、文字や線が急激に変化する部
分においても、より滑らかな太さ判定が可能になり、黒
再現の高品位化が実現できる。
【0143】上述の実施形態の他に次の形態を実施でき
る。
【0144】1)上述の実施形態では、図6に示すよう
に、MTF測定手段130を画像形成装置上に持ってい
るが、外部にデータを出力し、補助的な演算手段を設け
てもよい。例えば、図1のようなコントローラ227お
よびパーソナル・コンピュータ228を接続してMTF
測定の処理を行う、等がある。
【0145】2)上述の実施形態では、図6のごとくM
TF補正は黒文字判定部に入力されるRGB信号に対し
て行っているが、図32のように、MTF補正した出力
をLOG変換部107にも入力するよう構成してもよ
い。この場合、黒文字判定のみならず、プリントされる
画像そのもののMTFも補正されることになる。
【0146】3)上述の実施形態では、図6に示すよう
に、黒文字判定部113に対する入力としてRGB信号
を用いたが、RGB信号を用いることに限定されず、例
えば、LOG変換部107の出力であるCMY信号を黒
文字判定部113に対する入力としてもよい。
【0147】4)上述の実施形態では、黒文字判定部1
13を構成する文字の太さ判定部114への入力は、R
GB信号を用いている。しかし、RGB信号に限定され
ず、例えば、図27に示すように、Lab変換部201
0を通してL(輝度)信号を得、取得したL信号を用い
て、その後の処理を行うようにしてもよい。なお、図2
7において、図14に示す文字の太さ判定部の同一構成
要素には同一符号を用いている。
【0148】5)本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
してもよい。
【0149】6)本発明は、システムあるいは装置にプ
ログラムを供給することによって達成される場合にも適
用できることは言うまでもない。
【0150】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、あらかじめ測定したイメージ・スキャナ部のMTF
特性を、機種や機差間でのばらつきを補正して管理する
ことにより、黒文字判定部に入力する段階にあっては、
機差ばらつきを補正されたMTF特性でもって、RGB
画像が黒文字判定部に入力できるようにした。
【0151】このため、画像入力部からの画像のMTF
特性が品質管理されるため、イメージ・スキャナ部のば
らつきや、機種の違いによらず、常に一定した黒文字判
定結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像処理装置の断面構成図であ
る。
【図2】本実施形態のCCD210の外観構成図であ
る。
【図3】本実施形態の図2に示す点線a−a'におい
て、CCD210を切断したときの断面図である。
【図4】本実施形態の図2に示す符号Bにおいて示され
る受光素子の拡大図である。
【図5】本実施形態のプリンタ部での濃度再現の制御動
作を示すタイミング・チャートである。
【図6】本実施形態のイメージ・スキャナ部201の画
像信号処理部209における画像信号の流れを示すブロ
ック図である。
【図7】本実施形態の図6に示す画像信号処理部209
における各制御信号のタイミング・チャートである。
【図8】本実施形態のエッジ検出部115の内部構成を
示すブロック図である。
【図9】本実施形態の輝度算出回路250の詳細構成の
説明図である。
【図10】本実施形態のFIFOおよびラプラシアン・
フィルタによるライン遅延の様子を示す説明図である。
【図11】本実施形態のエッジ検出の例を示す説明図で
ある。
【図12】本実施形態の黒文字判定部113を構成する
彩度判定部116の詳細な構成を示すブロック図であ
る。
【図13】本実施形態のLUTでのデータ変換特性を示
す説明図である。
【図14】本実施形態の黒文字判定部113を構成する
文字の太さ判定部114の構成を示すブロック図であ
る。
【図15】本実施形態の文字・中間調検出回路2013
の内部構成を示すブロック図である。
【図16】本実施形態の網点領域検出部2014の詳細
構成を示すブロック図である。
【図17】本実施形態のエッジ方向検出回路2044で
のエッジ方向検出の規則を示す説明図である。
【図18】本実施形態の対向エッジ検出の規則を示す説
明図である。
【図19】本実施形態のカウント部2049でのウィン
ドウの形を示す図である。
【図20】本実施形態のエリア・サイズ判定回路201
6の内部構成を示す図である。
【図21】本実施形態のZONE補正部2084の構成
を示すブロック図である。
【図22】本実施形態の文字の大きさに応じたPICT
_FHの出力を定める様子を示す説明図である。
【図23】本実施形態のエンコーダ2083のエンコー
ド・ルールを示す説明図である。
【図24】本実施形態の網点/中間調中の文字検出のた
めのアルゴリズムを示す図である。
【図25】本実施形態の図23に示すアルゴリズムによ
る処理の様子を具体的に示す説明図である。
【図26】本実施形態のLUT117の入出力対応の内
容を示す説明図である。
【図27】本実施形態の文字の太さ判定部114の変形
例を示す説明図である。
【図28】本実施形態のマスキングUCR演算式を示す
説明図である。
【図29】本実施形態のMTF特性を示すグラフであ
る。
【図30】本実施形態のMTF補正手段118の内部を
示す説明図である。
【図31】本実施形態のMTF測定用チャートである。
【図32】本実施形態の図6の別の構成を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
101 アナログ信号処理部 102 A/Dコンバータ 103 シェーディング補正部 104 ライン・ディレイ回路 105 ライン・ディレイ回路 106 入力マスキング部 107 光量/濃度変換部(LOG変換部) 108 ライン遅延メモリ 109 マスキングUCR回路 110 主走査変倍回路 111 空間フィルタ処理部(出力フィルタ) 113 黒文字判定部 114 文字の太さ判定部 115 エッジ検出部 116 彩度判定部 117 LUT(ルック・アップ・テーブル) 118 MTF補正部 119 制御手段 120 フィルタ係数出力テーブル 121 クロック発生部 122 主走査アドレス・カウンタ 123 デコーダ 200 プリンタ部 201 イメージ・スキャナ部 202 原稿圧板 203 原稿台ガラス(プラテン) 204 原稿 205 ハロゲン・ランプ 206 ミラー 207 ミラー 208 レンズ 209 画像信号処理部 210 CCDイメージ・センサ 210−1 Rセンサ 210−2 Gセンサ 210−3 Bセンサ 210−5 シリコン基板 210−6 透明有機膜 210−7 Rフィルタ 210−8 Gフィルタ 210−9 Bフィルタ 211 標準白色板 212 レーザ・ドライバ 213 半導体レーザ 214 ポリゴン・ミラー 215 f−θレンズ 216 ミラー 217 感光ドラム 219 マゼンタ現像器 220 シアン現像器 221 イエロー現像器 222 ブラック現像器 223 転写ドラム 224 用紙カセット 225 用紙カセット 226 定着ユニット 231 赤外カット・フィルタ 250 輝度算出回路 251 エッジmin方向検出部 252 エッジmin方向のスムージング部 253 エッジ検出回路 301 乗算器 302 乗算器 303 乗算器 304 加算器 305 加算器 401 FIFO 402 FIFO 403 ラプラシアン・フィルタ 404 ラプラシアン・フィルタ 405 ラプラシアン・フィルタ 406 ラプラシアン・フィルタ 601 最大値検出部 602 最小値検出部 603 LUT(ルック・アップ・テーブル) 1181 3×3空間フィルタ 1182 3×3空間フィルタ 1183 3×3空間フィルタ 2010 Lab変換部 2011 最小値検出部 2012 平均値検出部 2013 文字・中間調検出部 2014 網点領域検出部 2015 OR回路 2016 エリア・サイズ判定回路 2030 加算器 2031 コンパレータ 2032 コンパレータ 2033 OR回路 2040 加算器 2041 コンパレータ 2042 コンパレータ 2043 OR回路 2044 エッジ方向検出回路 2045 対向エッジ検出回路 2046 膨張回路 2047 収縮回路 2048 膨張回路 2049 カウント部 2081 収縮回路 2082 膨張回路 2083 エンコーダ 2084 ZONE補正部 2101 マスキングUCR演算式 2102 マスキングUCR演算式 2110 平均値算出部 2111 5×5膨張処理 2112 11×11収縮処理 10201 プリンタ画素クロック 10202 400線三角波 10203 アナログ画像信号 10204 400線PWM出力 10205 200線三角波 10206 200線PWM出力 10207 200線/400線切り換え信号 10208 レーザ駆動信号
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/46 Z Fターム(参考) 5B057 AA11 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE03 CE05 CE06 CE16 CF01 CF02 CH07 5C077 LL02 LL06 LL19 MM03 MP08 PP02 PP03 PP06 PP32 PP38 PP46 PP47 PQ23 TT02 TT03 5C079 HB01 LA03 LA06 LA15 LA21 MA04 NA06 PA03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取りの画像に対して、シェーディン
    グ補正を行うシェーディング補正手段と、 当該シェーディング補正された画像について、MTFを
    補正するMTF補正手段とを具えたことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、前記画像は複数色のカラー画像データを有するカラ
    ー画像であり、前記MTF補正手段を各色毎に設けるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像形成装置におい
    て、MTF補正された画像について、線成分および網点
    成分を分離して、該画像中の文字・線画を抽出する黒文
    字判定部をさらに具えたことを特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像形成装置におい
    て、前記黒文字判定部は、前記文字・線画の太さを判定
    する第1の判定手段と、前記文字・線画の輪郭を判定す
    る第2の判定手段と、前記文字・線画の彩度を判定する
    第3の判定手段と、該第1の判定手段、該第2の判定手
    段および該第3の判定手段での判定結果をもとに、所定
    の画像処理を行う処理手段とを具えたことを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、MTFを実測するMTF測定手段をさらに具え、該
    MTF測定手段により測定されたMTF値に基づき、前
    記MTF補正手段の補正強度を調整することを特徴とす
    る画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の画像形成装置におい
    て、前記MTF測定手段により測定されたMTF値を、
    予め定めた目標のMTF値に近づけるように、前記MT
    F補正手段に対する設定値を調整することにより、前記
    MTF補正手段の補正強度を適正値とすることを特徴と
    する画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像形成装置におい
    て、前記MTF補正手段に対する設定値を記憶する記憶
    手段と、当該記憶された設定値に基づき前記MTF補正
    手段を制御する制御手段とをさらに具えたことを特徴と
    する画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の画像形成装置におい
    て、前記制御手段はCPUであり、前記記憶手段は、前
    記設定値をテーブルの形態で記憶したメモリであること
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の画像形成装置におい
    て、前記MTF補正手段は、空間フィルタからなること
    を特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像形成装置におい
    て、前記設定値は、前記空間フィルタに設定するフィル
    タ係数であることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 読み取りの画像に対して、シェーディ
    ング補正を行い、 当該シェーディング補正された画像について、MTFを
    補正することを特徴とする画像形成方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の画像形成方法にお
    いて、前記画像は複数色のカラー画像データを有するカ
    ラー画像であり、MTFの補正を各色毎に行うことを特
    徴とする画像形成方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の画像形成方法にお
    いて、MTF補正された画像について、線成分および網
    点成分を分離して、該画像中の文字・線画を抽出する黒
    文字判定をさらに行うことを特徴とする画像形成方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の画像形成方法にお
    いて、前記黒文字判定は、前記文字・線画の太さを判定
    する第1の判定を行い、前記文字・線画の輪郭を判定す
    る第2の判定を行い、前記文字・線画の彩度を判定する
    第3の判定を行い、該第1の判定、該第2の判定および
    該第3の判定での判定結果をもとに、所定の画像処理を
    行うことを特徴とする画像形成方法。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の画像形成方法にお
    いて、さらにMTFを実測し、測定されたMTF値に基
    づき、MTFの補正強度を調整することを特徴とする画
    像形成方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の画像形成方法にお
    いて、測定されたMTF値を、予め定めた目標のMTF
    値に近づけるように、MTFの補正に対する設定値を調
    整することにより、MTFの補正強度を適正値とするこ
    とを特徴とする画像形成方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の画像形成方法にお
    いて、MTFの補正に対する設定値を記憶し、さらに当
    該記憶された設定値に基づきMTFの補正を制御するこ
    とを特徴とする画像形成方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の画像形成方法にお
    いて、前記制御はCPUによって行われ、前記記憶され
    た設定値は、テーブルの形態でメモリに記憶されている
    ことを特徴とする画像形成方法。
  19. 【請求項19】 請求項16に記載の画像形成方法にお
    いて、MTFの補正は、空間フィルタを使用することを
    特徴とする画像形成方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の画像形成方法にお
    いて、前記設定値は、前記空間フィルタに設定するフィ
    ルタ係数であることを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008177764A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Canon Inc 画像読取装置

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