JP3581395B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、入力された画像から抽出した画像の特徴をもとに出力画像の処理をする画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー画像データをデジタル的に処理し、それをカラープリンタに出力してカラー画像を得るカラープリント装置や、カラー原稿を色分解して電気的に読み取り、得られたカラー画像データを用紙上にプリント出力したカラー画像の複写を行う、いわゆる、デジタルカラー複写機等、カラー印字システムの発展にはめざましいものがある。
【0003】
また、これらのシステムの普及に伴い、カラー画像の印字品質に対する要求も高くなってきており、特に、黒い文字や黒細線を、より黒く、シャープに印字したいという要求が高まっている。すなわち、黒原稿を色分解すると、黒を再現する信号としてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各信号が発生するが、得られた信号に基づいてそのまま印字すると、各色が4色重ね合わせて再現されるので、色相互間の若干のズレにより黒の細線に色にじみが生じ、本来の黒が黒く見えなかったり、あるいは、ボケて見えたりして、印字品質を著しく低下させていた。
【0004】
これに対して、画像信号中の黒、それ以外の色等の色情報や、細線、網点等の空間周波数の特徴を抽出して、例えば、黒文字、色文字等のエリアを検出したり、さらには、中間調画像や網点画像領域等に分けて、それぞれのエリアに応じた処理を施し、エリアが黒文字部ならば黒単色化する方法等が提案されている。
【0005】
さらに、上記の方法を改良し、文字の太さを判別して、太さに応じた黒文字処理を施すことにより、黒文字処理の境界線において処理に差がくっきりと出ることを改善した手法も特願平5−354528号において本出願人により提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、下地の濃度が異なる複数の原稿画像に対して、同品位の黒文字処理を施すためにはユーザがマニュアルで黒文字検出のパラメータを設定する必要があった。
【0007】
そのため、操作に不慣れな使用者が複写しようとすると1回で適切なパラメータを設定することができず、無駄な複写を行ってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、下地の成分の異なる原稿に対して、最適な画像処理を行うことにある。より具体的には、ユーザが原稿の下地成分を除去して複写するときには、除去する下地の成分に応じて黒文字処理を行うための各判定手段のパラメータを最適な値にすることで、下地の濃度に関わらない高品位な黒文字処理を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の画像処理装置は、原稿画像を表す画像データを処理する画像処理装置において、前記原稿画像の下地の成分を判定する第1の判定手段と、前記原稿画像の2値化信号を生成し、該2値化信号のエリアサイズを判定することにより文字・線画の太さを判定する第2の判定手段と、前記文字・線画の輪郭を判定する第3の判定手段と、前記文字・線画の彩度を判定する第4の判定手段と、前記第1の判定手段、前記第2の判定手段、前記第3の判定手段、および前記第4の判定手段での判定結果をもとに、黒文字処理を行う処理手段とを備え、前記第2の判定手段は、前記第1の判定手段により判定された下地の成分に基づき設定される判定パラメータに従って、前記2値化信号を生成することを特徴とする。
【0010】
【実施例】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る好適な実施例を詳細に説明する。
【0011】
(第1の実施例)
図1は、本発明の実施例に係る画像処理装置の断面構成を示す図である。同図において、符号201はイメージスキャナ部であり、ここでは、原稿読み取り、デジタル信号処理を行う。また、200はプリンタ部であり、イメージスキャナ部201にて読み取られた原稿画像に対応して画像を、用紙上にフルカラーでプリント出力する。
【0012】
次に、本実施例における原稿モードについて説明する。
【0013】
操作者は図39に示す6種類の原稿モードから、複写する原稿に応じて原稿モードを選択する。それぞれの原稿モードに対する処理は以下の通りである。
【0014】
文字モードでは、記録解像度を400dpi(dot per inch)とし、原稿の色を判別して黒文字と判定された部分に対しては黒文字処理を施し、黒以外の領域にはエッジ強調処理を施す。この処理により、記録解像度を上げることで細部まで鮮明な文字の再現が可能になり、かつ黒い文字に対しては黒トナーのみで記録することでさらに色にじみの鮮明な黒文字再現が可能になる。
【0015】
地図モードでは、エッジ強調処理を施し、400dpiの記録解像度で記録する。また、UCRを強くしたマスキングUCR係数を用いる。この処理によって、細かい文字や線の多い地図原稿に対して解像度の高い画像再現が可能となる。また領域分離を行わないために、領域分離の際に生じる誤判定に起因する品位の劣化が無い出力画像が得られる。さらに、UCRを強くすることで、原稿中に存在する黒文字を色トナーを極力抑えて黒トナーを多くした比率で記録することが可能になる。
【0016】
印画紙写真モードでは印画紙写真用のエッジ強調を施し、200dpiの記録解像度で記録する。この処理により、階調性が高く、かつ画像の鮮鋭度が強調されためりはりのある画像を出力することが可能になる。
【0017】
印刷写真モードでは、モアレの発生を抑制するためにスムージング処理を施した後に、エッジ強調を施し、200dpiの記録解像度で記録する。この処理により、モアレを発生させずに、階調性が高く、かつ画像の鮮鋭度が強調された画像を出力することが可能になる。
【0018】
文字印刷写真モードでは、文字領域と印刷写真領域を自動識別し、文字領域と判別された領域には文字用の処理、印刷写真領域と判別された領域には印刷写真用の処理が施される。
【0019】
文字印画紙写真モードでは、文字領域は印画紙写真領域を自動識別し、文字領域と判別された領域には文字用の処理、印画紙写真領域と判別された領域には印画紙写真用の処理が施される。
【0020】
ユーザは、原稿全体に対して図29、図39に示される操作部101より上記原稿モードを選択できるだけでなく、領域指定手段であるデジタイザ100を用いて原稿上に複数の原稿モードの領域を設定することにより、領域毎に異なる原稿モードを設定することが可能である。以上のモード設定は、CPU102がLUT117の出力を制御することによって実現できる。
【0021】
また、ユーザが操作部101より、AE機能を選択することにより、自動的に原稿画像中の下地の色を除去することができる。さらに、下地除去量を手動で入力することにより、ユーザの希望する下地色を除去することができる。例えば操作部101のテンキーにより、除去したい下地色のR、G、B成分値(例えばR≦5andG≦6andB≦4)を入力することにより、希望の下地色を除去することができる。
【0022】
次に、ユーザがコピースタートキーを押すことにより、コピー動作が開始する。
【0023】
イメージスキャナ部201において、原稿圧板202にて原稿台ガラス(プラテン)203上に載置された原稿204を、ハロゲンランプ205の光で照射する。この原稿204からの反射光はミラー206、207に導かれ、レンズ208により3ラインセンサ(以下、CCDという)210上に像を結ぶ。なお、レンズ208には、赤外カットフィルタ231が設けられている。
【0024】
CCD210は、原稿204からの光情報を色分解して、それよりフルカラー情報のレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分を読み取った後、信号処理部209に送る。CCD210の各色成分読み取りセンサ列は、各々が5000画素から構成されている。これにより、原稿台ガラス203上に載置される原稿の中で最大サイズである、A3サイズの原稿の短手方向297mmを、400dpiの解像度で読み取る。
【0025】
なお、ハロゲンランプ205、ミラー206は速度vで、また、ミラー207は(1/2)vで、ラインセンサ210の電気的な走査方向(以下、主走査方向という)に対して垂直方向(以下、副走査方向という)に機械的に動くことにより、原稿204の全面を走査する。
【0026】
標準白色板211は、R、G、Bセンサ210−1〜210−3での読み取りデータの補正データを発生する。この標準白色板211は、可視光でほぼ均一の反射特性を示し、可視では、白色の色を有している。ここでは、この標準白色板211を用いて、R、G、Bセンサ210−1〜210−3からの出力データの補正を行う。
【0027】
また、画像信号処理部209では、読み取られた信号を電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各成分に分解して、それをプリンタ部200に送る。また、イメージスキャナ部201における1回の原稿走査(スキャン)につき、M、C、Y、Bkの内、1つの成分がプリンタ部200に送られ(面順次画像形成)、計4回の原稿走査により1枚分のプリントアウトが完成する。
【0028】
プリンタ部200では、イメージスキャナ部201からのM、C、Y、Bkの各画像信号がレーザドライバ212に送られる。レーザドライバ212は、画信号に応じて半導体レーザ213を変調駆動する。そして、レーザ光は、ポリゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラー216を介して、感光ドラム217上を走査する。
【0029】
現像器は、マゼンタ現像器219、シアン現像器220、イエロー現像器221、ブラック現像器222により構成され、これら4つの現像器が交互に感光ドラム217に接して、感光ドラム217上に形成されたM、C、Y、Bkの静電潜像を、対応するトナーで現像する。また、転写ドラム223は、用紙カセット224、または用紙カセット225より給紙された用紙を転写ドラム223に巻き付け、感光ドラム217上に現像されたトナー像を用紙に転写する。
【0030】
このようにして、M、C、Y、Bkの4色についてのトナー像が順次、転写された後、用紙は、定着ユニット226を通過して排紙される。
【0031】
次に、本実施例に係るイメージスキャナ部201について詳細に説明する。
【0032】
図2は、CCD210の外観構成を示す図である。同図において、210−1は赤色光(R)を読み取りための受光素子例(フォトセンサ)であり、210−2、210−3は、順に、緑色光(G)、青色光(B)の波長成分を読み取りための受光素子列である。これらR、G、Bの各センサ210−1〜210−3は、主走査方向、副走査方向に10μmの開口をもつ。
【0033】
上記の3本の異なる光学特性を持つ受光素子列は、R、G、Bま各センサが原稿の同一ラインを読み取るべく、互いに平行に配置されるように、同一のシリコンチップ上においてモノリシック構造をとる。そして、このような構成のCCDを用いることで、各色分解読み取りでのレンズ等の光学系を共通にし、これにより、R、G、Bの色毎の光学調整を簡潔にすることが可能となる。
【0034】
図3は、図2に示す点線a−a′にてイメージスキャナ部201を切断したときの断面図である。同図に示すように、シリコン基板210−5上にR色読み取り用のフォトセンサ210−1と、G、B各々の可視情報を読み取るフォトセンサ210−2、210−3が配置されている。
【0035】
R色のフォトセンサ210−1上には、可視光の内、R色の波長成分を透過するRフィルタ210−7が配置される。同様に、G色のフォトセンサ210−2上にはGフィルタ210−8が、また、B色のフォトセンサ210−3上にはBフィルタ210−9が配置されている。なお、210−6は、透明有機膜で構成された平坦化層である。
【0036】
図4は、図2において符号Bにて示される受光素子の拡大図である。上記の各センサは、図4に示すように、主走査方向に一画素当たり10μmの長さを持つ。各センサは、上述のようにA3サイズの原稿の短手方向(長さ297mm)を400dpiの解像度で読み取ることができるように、主走査方向に5000画素を有する。また、R、G、Bの各センサのライン間の距離は80μmであり、400dpiの副走査方向の解像度に対して、各8ラインずつ離れている。
【0037】
次に、本実施例に係る画像処理装置のプリンタ部での濃度再現法について説明する。
【0038】
本実施では、プリンタの濃度再現のために、従来より良く知られているPWM(パルス幅変調)方式により、半導体レーザ213の点灯時間を画像濃度信号に応じて制御する。これにより、レーザの点灯時間に応じた電位の静電潜像が感光ドラム217上に形成される。そして、現像器219〜222で、静電潜像の電位に応じた量のトナーで潜像を現像することにより、濃度再現が行われる。
【0039】
図5は、本実施例に係るプリンタ部での濃度再現の制御動作を示すタイミングチャートである。符号10201はプリンタ画素クロックであり、これは400dpi(dot per inch)の解像度に相当する。なお、このクロックはレーザドライバ212で作られる。また、プリンタ画素クロック10201に同期して、400線(line per inch)の三角波10202が作られる。なお、この400線の三角波10202の周期は、画素クロック10201の周期と同じである。
【0040】
画像信号処理部209から送られる、400dpiの解像度で256階調(8bit)のM、C、Y、Bkの画像データ、及び200線/400線切り換え信号が、上記のCLOCK信号に同期して伝送されるが、レーザドライバ212で、不図示のFIFOメモリによりプリンタ画素クロック10201に同期合わせが行われる。この8bitのデジタル画像データは、D/A変換器(不図示)によりアナログ画像信号10203に変換される。そして、上述の400線三角波10202とアナログ的に比較され、その結果、400線のPWM出力10204が生成される。
【0041】
デジタル画素データは00H(Hは、16進を示す)からFFHまで変化し、400線PWM出力10204は、これらの値に応じたパルス幅となる。また、400線PWM出力の一周期は、感光ドラム上では63.5μmになる。
【0042】
レーザドライバ212では、400線の三角波の他に、プリンタ画素クロック10201に同期して、その倍の周期の200線の三角波10205も作る。そして、この200線の三角波10205と400dpiのアナログ画像信号10203とを比較することにより、200線のPWM出力信号10206を生成する。200線のPWM出力信号10206は、図5に示すように、127μmの周期で感光ドラム上に潜像を形成する。
【0043】
200線での濃度再現と400線での濃度再現では、200線の方が濃度再現のための最小単位が127μmと400線の2倍であるため、階調再現性が良い。しかし、解像度の点では、63.5μm単位で濃度を再現する400線の方が、高解像度な画像記録に適している。このように、200線のPWM記録は階調再現に適しており、400線のPWM記録は解像度の点で優れているため、画像の性質によって200線のPWMと400線のPWMの切換えを行うようにしている。
【0044】
上記の切換えを行うための信号が、図5に示す200線/400線切り換え信号10207であり、画像信号処理部209から、400dpiの画像信号に同期して画素単位にレーザドライバ212に入力される。この200線/400線切り換え信号が論理Low(以下、Lレベルという)の場合には、400線のPWM出力が選択され、それが論理High(以下、Hレベルという)の場合には、200線のPWM出力が選択される。
【0045】
次に、画像信号処理部209について説明する。
【0046】
図6は、本実施例に係るイメージスキャナ部201の画像信号処理部209における画像信号の流れを示すブロック図である。同図に示すように、CCD210より出力される画像信号は、アナログ信号処理部101に入力され、そこでゲイン調整、オフセット調整をされた後、A/Dコンバータ102で、各色信号毎に8bitのデジタル画像信号R1、G1、B1に変換される。その後、シェーディング補正部103に入力され、色毎に標準色板211の読み取り信号を用いた公知のシェーディング補正が施される。
【0047】
クロック発生部121は、1画素単位のクロックを発生する。また、主走査アドレスカウンタ122では、クロック発生部121からのクロックを計数し、1ラインの画素アドレス出力を生成する。そして、デコーダ123は、主走査アドレスカウンタ122からの主走査アドレスをデコードして、シフトパルスやリセットパルス等のライン単位のCCD駆動信号や、CCDからの1ライン読み取り信号中の有効領域を表すVE信号、ライン同期信号HSYNCを生成する。なお、主走査アドレスカウンタ122はHSYNC信号でクリアされ、次のラインの主走査アドレスの計数を開始する。
【0048】
図2に示すように、CCD210の受光部210−1、210−2、210−3は、相互に所定の距離を隔てて配置されているため、図6のラインディレイ回路104、105において、副走査方向の空間的ずれを補正する。具体的には、B信号に対して副走査方向で、R、Gの各信号を副走査方向にライン遅延させてB信号に合わせる。
【0049】
入力マスキング部106は、CCD210のR、G、Bのフィルタ210−7、210−8、210−9の分光特性で決まる読み取り色空間を、NTSCの標準色空間に変換する部分であり、次式のようなマトリックス演算を行う。
【0050】
【外1】
Figure 0003581395
【0051】
下地処理部1065では、画像信号の下地成分の検出および除去を行う。図43に下地処理部を示す。
【0052】
図43において、下地レベル検出部4001では、操作部101より下地を除去するAEモード信号が入力されると、まずイメージスキャナ部201によるプレスキャン時に原稿画像をサンプリングして、R4,G4,B4信号それぞれの濃度ヒストグラムを作成する。
【0053】
次に得られたヒストグラムより、所定の値α以上の信号値であり、かつ所定の割合より多くの度数をもつ信号レベルのうち、最もレベルの高い値をそれぞれ求め、Rb,Gb,Bbとする。Rbを求めるヒストグラムの例を図44に示す。
【0054】
次に、下地レベル検出部4001で得られた下地レベル信号Rb,Gb,Bbは次式で変換され、Re,Ge,Beとして下地除去部4002に入力される。
【0055】

Re=(255−Rb)*255*255/(RbGbBb)
Ge=(255−Gb)*255*255/(RbGbBb)
Be=(255−Bb)*255*255/(RbGbBb)
【0056】
下地除去部4002では、次式で求められる演算処理を行い、下地成分を除去し、R5,G5,B5を出力する。演算に必要なRe,Ge,Beは、プレスキャン時に下地レベル検出部4001から入力される。
【0057】
【外2】
Figure 0003581395
【0058】
また、マニュアルモードでは、操作部101において、ユーザが手動による下地レベル調整キーを入力すると、調整レベル信号が下地レベル検出部4001に入力される。下地レベル検出部4001では、入力されたそれぞれのレベルに対してあらかじめ用意している値をRe,Ge,Beとして4002に出力する。
【0059】
ここで、下地レベル検出部4001の検出処理は、CPU102のプログラムに基づく演算により、ソフト上で行うことも可能である。
【0060】
光量/濃度変換部(LOG変換部)107はルックアップテーブルROMにより構成され、R5、G5、B5の輝度信号がC0、M0、Y0の濃度信号に変換される。ライン遅延メモリ108は、後述する黒文字判定部113で、R5、G5、B5信号から生成されるUCR、FILTER、SEN等の判定信号までのライン遅延分だけ、C0、M0、Y0の画像信号を遅延させる。その結果、同一画素に対するC1、M1、Y1の画像信号と黒文字判定信号のうちのUCRはマスキングUCR回路109に同時に入力される。
【0061】
マスキング及びUCR回路109は、入力されたY1、M1、C1の3原色信号により黒信号(Bk)を抽出し、さらに、プリンタ212での記録色材の色濁りを補正する演算を施して、Y2、M2、C2、Bk2の信号をイメージスキャナ部201による各読み取り動作の度に面順次に、所定ビット数(8bit)で出力する。
【0062】
主走査変倍回路110は、公知の補間演算により画像信号及び黒文字判定信号の主走査方向の拡大縮小処理を行う。また、空間フィルタ処理部(出力フィルタ)111は、後述するように、LUT117からの2bitのFILTER信号に基づいて、エッジ強調、スムージング処理の切換えを行う。
【0063】
このように処理されたM4、C4、Y4、Bk4の面順次の画像信号と、200線/400線の切換え信号であるSEN信号は、上記のレーザドライバ212に送られ、プリンタ部200でPWMによる濃度記録が行われる。
【0064】
図7は、図6に示す画像信号処理部209における各制御信号のタイミングを示す図である。同図において、VSYNC信号は、副走査方向の画像有効区間信号であり、論理“1”の区間において、画像読取り(スキャン)を行って、順次、(M)、(C)、(Y)、(Bk)の出力信号を形成する。また、VE信号は、主走査方向の画像有効区間信号であり、論理“1”の区間において主走査開始位置のタイミングをとり、主にライン遅延のライン計数制御に用いられる。そして、CLOCK信号は画素同期信号であり、“0”→“1”の立ち上がりタイミングで画像データを転送し、上記のA/Dコンバータ102、黒文字判定部113等の各信号処理部に供給するとともに、レーザドライバ212に画像信号、200線/400線の切り換え信号を伝送するのに用いられる。
【0065】
次に、原稿モードが文字モード、文字印刷写真モード、または文字印画紙写真モードの時に実施する黒文字処理について説明する。
【0066】
(エッジ検出部の説明)
上述のように、入力マスキング部106にてマスキング変換された信号R4、G4、B4は、黒文字判定部113のエッジ検出回路115に入力され、以下の式に従って輝度信号Yを算出する。なお、図8は、エッジ検出回路115の内部構成を示すブロック図であり、図9は、輝度算出回路250の詳細構成を示す図である。
【0067】
Y=0.25R+0.5G+0.25B…(2)
【0068】
図9において、入力された色信号R、G、Bは、各々に対して、乗算器301、302、303て係数0.25、0.5、0.25が乗じられた後、加算器304、305で加算され、上記の式(2)に従って輝度信号Yが算出される。
【0069】
輝度信号Yは、図10に示すFIFO401〜402により、各1ラインずつ遅延した3ライン分に拡張され、公知のラプラシアンフィルタ403〜406にかけられる。そして、同図に示す4方向の内、フィルタの出力であるエッジ量の絶対値aが最小の値をとる方向を求め、その方向をエッジmin方向とする。これを、図8に示すエッジmin方向検出部251が行う。
【0070】
次に、エッジmin方向スムージング部252で、上記エッジmin方向検出部251で求めたエッジのmin方向に対してスムージング処理を施す。この処理により、エッジ成分の最も大きい方向のみを保存し、その他の方向を平滑化することができる。
【0071】
すなわち、複数の方向に対してエッジ成分が大きい網点成分は、上記の処理でエッジ成分が平滑化されて、その特徴が減少し、一方、一方向にのみエッジ成分が存在する文字/細線については、その特徴が保存される、という効果が上げられる。なお、必要に応じて、この処理を繰り返すことで、線成分と網点成分の分離がより一層、効果的に行われ、従来のエッジ検出法では検知できなかった、網点中に存在する文字成分も検知することが可能となる。
【0072】
その後、図8に示すエッジ検出部253では、輝度算出回路250から直接エッジ検出部253に入力された信号に対しては適当なしきい値th_edge以下のものが除去され、th_edge以上のもののもが論理“1”として出力される。さらに、エッジmin方向スムージング部252を通過した信号に対しては、上述のラプラシアンフィルタにかけられ、エッジ量の絶対値が異なるしきい値th_edge2で比較し、その出力値が後述するルールに従いコード化される。この様に、2種類の性質を持ったエッジを使い分け、白地中の文字に対してはエッジmin方向スムージング部を通過しないエッジを用いることにより、より細かい文字の細部までに渡りエッジを検出することが可能になり、逆に網点中の文字に対しては、エッジmin方向スムージング部を通過したエッジを用いてエッジ検出を行うことにより、網点成分を検出せずに、文字や線のみを検出することが可能になる。
【0073】
なお、図11は、エッジの検出の例を示す図であり、輝度データYに係る画像データ(a)から、エッジ検出信号(b)が生成される。
【0074】
エッジ検出部115では、さらに、上述の判定信号の内、th_edgeで判定された結果を7×7、5×5、3×3のブロックサイズで膨張した信号と、膨張無し、さらにth_edge2で判定された信号を合わせた7つのコードで表したものがエッジ検出部115からの出力信号“edge”(3ビット)である。ここで、信号の膨張とは、ブロック内の全ての画素の信号をOR演算することを言う。
【0075】
(彩度判定部の説明)
図12は、黒文字判定部113を構成する彩度判定回路116の詳細な構成を示すブロック図である。ここでは、入力された色信号R4、G4、B4に対して、最大値検出部601と最小値検出部602によって、最大値max(R、G、B)、及び最小値min(R、G、B)がそれぞれ抽出される。そして、次段のLUT(ルックアップテーブル)603では、図13に示す様な領域にデータを分割する様なしきい値Cr_BK、Cr_COL、Cr_Wにより、彩度信号Crが生成される。
【0076】
なお、図6に示す彩度判定部116からの出力信号“col”は、データが図13に示す領域Bkに入った場合には黒、GRYに入った場合には中間(色と黒の間の色)、COLに入った場合には色、Wに入った場合には白がそれぞれ2ビットのコードで表現される。
【0077】
(文字の太さ判定部の説明)
図14は、黒文字判定部113を構成する文字太さ判定回路114の構成を示すブロック図である。
【0078】
図14において、入力マスキング回路106からの出力であるレッド信号データR4、グリーン信号G4、ブルー信号B4が最小検出部2011に入力される。この最小値検出部2011では、入力されたRGB信号の最小値MINRGBを求める。次に、平均値検出部2012にMINRGBを入力し、そこで、注目画素近傍の5画素×5画素のMINRGBの平均値AVE5と、同じく近傍3画素×3画素のMINRGBの平均値AVE3を求める。
【0079】
文字・中間調検出部2013へはAVE5とAVE3が入力され、ここでは、画素毎に注目画素の濃度、及び、注目画素とその近傍の平均濃度との変化量を検出することによって、注目画素が、文字または中間調領域の一部であるかどうかの判別を行う。
【0080】
図15は、文字・中間調検出回路2013の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、文字・中間調検出回路では、最初に、加算器2030でAVE3に適当なオフセット値OFST1を加え、その値とAVE5とをコンパレータ2031にて比較する。また、コンパレータ2032では、加算器2030からの出力と、適当なリミット値LIM1とを比較する。そして、それぞれのコンパレータからの出力値が、OR回路2033に入力される。
【0081】
OR回路2033では、
AVE3+OFST<AVE5 …(3)
または、
AVE3+OFST1<LIM1 …(4)
のときに、出力信号BINGRAが論理“H”になる。つまり、この文字・中間調検出回路によって、注目画素近傍に濃度変化が存在する場合(文字エッジ部)、または、注目画素付近が、ある値以上の濃度を持っている場合(文字の内部及び中間調部)に、文字・中間調領域信号BINGRAが論理“H”になる。
【0082】
一方、図16にその詳細構成を示す網点領域検出部2014では、網点領域を検出するため、まず、最小値検出回路2011にて検出されたMINRGBに、加算器2040にて適当なオフセット値OFST2を加え、その結果をコンパレータ2041にてAVE5と比較する。また、コンパレータ2042では、加算器2040からの出力と適当なリミット値LIM2とを比較する。そして、それぞれの出力値が、OR回路2043に入力され、そこで、
MINRGB+OFST2<AVE5 …(5)
または、
MINRGB+OFST2<LIM2 …(6)
のときに、OR回路2043からの出力信号BINAMIが論理“H”になる。そして、このBINAMI信号を用いて、エッジ方向検出回路2044で画素毎のエッジの方向を求める。
【0083】
ここにおいてLIM1とLIM2は、下地除去部1065から入力される下地レベル信号Rb,Gb,Bbから求められ、CPU102を介して入力される。
【0084】
変換式を次式に示す。
【0085】
【外3】
Figure 0003581395
ここで、min(Rb,Gb,Bb)とは、Rb,Gb,Bbの最小値
【0086】
これにより、下地のレベルに応じた最適な文字判定が可能になる。具体的には、原稿の下地レベルが高い(より白い)場合にはLIM値を高くし、また下地レベルが低い(より濃い)場合にはLIM値を低くすることで、常に下地と文字の分離を高品位に行うことができる。
【0087】
なお、文字判定に限らず、図13のCr_Bk,Cr_COL,Cr_W等の彩度判定パラメータなど、特定色の文字・線画を検出するための他のパラメータを変更するようにしてもよい。
【0088】
図17は、エッジ方向検出回路2044でのエッジ方向検出の規則を示す図である。すなわち、注目画素近傍の8画素が、図17に示す(0)〜(3)のいずれかの条件を満たす場合に、エッジ方向信号DIRAMIの0ビット〜3ビットのいずれかが、それぞれ論理“H”になる。
【0089】
さらに、次段の対向エッジ検出回路2045においては、注目画素を囲む5画素×5画素の領域で、互いに対向するエッジを検出する。そこで、図18に示すように、注目画素のDIRAMI信号をA33とした座標系における、対向エッジ検出の規則を以下に示す。すなわち、
(1)A11、A21、A31、A41、A51、A22、A32、A42、A33のいずれかのビット0が“H”、
かつ、A33、A24、A34、A44、A15、A25、A35、A45、A55のいずれかのビット1が“H”、
(2)A11、A21、A31、A41、A51、A22、A32、A42、A33のいずれかのビット1が“H”、
かつ、A33、A24、A34、A44、A15、A25、A35、A45、A55のいずれかのビット0が“H”、
(3)A11、A12、A13、A14、A15、A22、A23、A24、A33、いずれかのビット2が“H”、
かつ、A33、A42、A43、A44、A51、A52、A53、A54、A55のいずれかのビット3が“H”、
(4)A11、A12、A13、A14、A15、A22、A23、A24、A33、いずれかのビット3が“H”、
かつ、A33、A42、A43、A44、A51、A52、A53、A54、A55のいずれかのビット2が“H”、
そして、上記(1)〜(4)の内、いずれかの条件を満たしたとき、EAAMIを“H”にする(対向エッジ検出回路2045で対向エッジが検出された場合には、対向エッジ信号EAAMIが“H”になる)。
【0090】
膨張回路2046では、EAAMI信号に対して3画素×4画素の膨張を行い、注目画素の近傍3画素×4画素にEAAMIが“H”の画素があれば、注目画素のEAAMI信号を“H”に置き換える。さらに、収縮回路2047と膨張回路2048を用いて5画素×5画素の領域で孤立した検出結果を除去し、出力信号EBAMIを得る。ここで、収縮回路2047は、入力された全ての信号が“H”のときにのみ“H”を出力する回路である。
【0091】
次に、カウント部2049では、膨張回路2048の出力信号EBAMIが“H”である画素の個数を、適当な大きさを持つウィンドウ内で数える。本実施例では、注目画素を含む5画素×64画素の領域を参照する。なお、ウィンドウの形を図19に示す。
【0092】
図19において、ウィンドウ内のサンプル点は、主走査方向に4画素おきに9点、副走査方向に5ライン分の合計45点ある。1つの注目画素に対して、ウィンドウが主走査方向に移動することにより、ウィンドウは、図19の(1)〜(9)の9つ用意されたことになる。すなわち、注目画素を中心として5画素×64画素の領域を参照したことになる。そして、それぞれのウィンドウにおいてEBAMIをカウントし、EBAMIが“H”となる個数が適当なしきい値th_countを越えた場合に、図14の網点領域検出部2014は、網点領域信号AMIを論理“H”として出力する。
【0093】
この網点領域検出回路2014での処理により、上記のBINGRA信号では孤立点の集合として検出された網点画像を、領域信号として検出することが可能になる。そして、これらの検出された文字・中間調領域信号BINGRAと網点領域信号AMIは、図14のOR回路2015においてOR演算され、結果として入力画像の2値化信号PICTが生成される。このPICT信号は、エリアサイズ判定回路2016に入力され、そこで、2値化信号のエリアサイズが判定される。
【0094】
ここで、孤立点の集合について簡単に説明する。
【0095】
上述の画像領域判定は、画像をある濃度で2値化して、2値画像にて行う。このとき、点や線は、文字や面積を持った領域を中間調と判定する。しかし、網点画像を単純に2値化すると、網点の構成要素であるドットによる細かい点の集合体が発生する。
【0096】
そこで、ある程度の面積を有する領域中に孤立点の集合体が存在するかどうかを判定することで、ドットが網点画像であるか否かの判別をする。すなわち、ある領域中にドットが相当数ある場合は、その領域は網点画像であり、また、注目画素がドットの一部でも、その周囲にドットが存在しない場合には、その注目画素は文字の一部である、と判定する。
【0097】
図20は、エリアサイズ判定回路2016の内部構成を示すブロック図である。同図に示す回路には、複数の収縮回路2081と膨張回路2082のペアが存在し、それぞれ、参照する領域のサイズが異なっている。入力されたPICT信号は、収縮回路の大きさに合わせてライン遅延された後に収縮回路2081に入力される。本実施例では、23画素×23画素から、35画素×35画素までの大きさの7種類の収縮回路を用意している。
【0098】
この収縮回路2081から出力された信号は、ライン遅延された後に膨張回路2082に入力される。本実施例では、収縮回路の出力に対応して、27画素×27画素から39画素×39画素までの大きさの7種類の膨張回路を用意し、それぞれの膨張回路からの出力信号PICT_FHを得る。
【0099】
上記の出力信号PICT_FHについては、注目画素が文字の一部である場合には、その文字の太さによってPICT_FHの出力が定まる。この様子を、図22に示す。例えば、PICT信号が幅26画素を持つ帯状に存在する場合、27×27より大きいサイズの収縮を行うと出力は全て0になり、また、25×25より小さいサイズの収縮を行った後に、それぞれのサイズに応じた膨張を行うと、幅30画素の帯状の出力信号PICT_FHが得られる。
【0100】
そこで、これら出力PICT_FHをエンコーダ2083に入力することにより、注目画素が属する画像領域信号ZONE_Pが求まる。なお、図23は、エンコーダ2083のエンコードルールを示す図である。
【0101】
このような処理によって、広い領域においてPICH信号が“H”である写真画像や網点画像は、領域7(最大値)として定義され、また、エリアサイズが最大値よりも小さい(細い)文字や線画像は、その大きさ(太さ)に応じた多値の画像領域に定義される。本実施例では、ZONE信号を3ビットとし、文字の太さを8段階で表す。そして、最も細い文字を0、最も太い文字(文字以外の領域も含む)を7とする。
【0102】
図20に示すZONE補正部2084は、図21に示すように、複数のFIFOによりライン遅延されたZONE_P信号が入力される平均値算出部2110を有し、そこで、10画素×10画素の平均値が算出される。このZONE_P信号は、文字が太いほど値が大きく、また、それが細いほど信号値が小さくなっているため、この平均値算出部の出力が、そのまま補正ZONE信号となる。
【0103】
ここで、補正に用いるためのブロックサイズは、文字の太さを判定するためのブロックサイズの大きさに応じて定めるのが望ましい。そして、この補正ZONE信号を用いて、それ以後の処理を行うことで、急激に文字/線の太さが変化する部分においても、太さの判定は滑らかに変化し、黒文字処理の変化による画像品位の低下が、より改善される。
【0104】
ここで、上述の通り、ZONE信号が段階7であるエリアは、中間調領域とみなすことができる。そこで、これを利用して、ZONE信号とエッジ信号より、網点や中間調の領域内に存在する文字/線を、他の領域文字/線と区別することが可能である。以下、その方法について述べる。
【0105】
図24は、網点/中間調中の文字検出のためのアルゴリズムを示す図である。ここでは、まず、上述のPICT信号に対して、符号2111で示された部分にて、5×5のブロックで膨張処理を行う。この処理により、不完全な検出になりやすい網点領域に対して、その検出領域を補正する。
【0106】
次に、この出力信号に対して、符号2112にて示される部分で、11×11のブロックの収縮処理を行う。これらの処理によって得られた信号FCHは、PICT信号に対して3画素分収縮した信号となる。
【0107】
図25は、上記のアルゴリズムにより処理の様子を具体的に示す図である。同図には、FCH信号、ZONE信号、そして、エッジ信号を組み合わせることで、白地中のエッジと、網点/中間調中のエッジの区別ができ、網点画像中においても網点成分を強調してしまうことなく、また、写真の縁等の黒文字処理が不必要な部分を処理することなく黒文字処理を行うことができる様子が示されている。
【0108】
(LUTの説明)
次に、図6に示す黒文字判定部113を構成するLUT117について説明する。
【0109】
LUT117は、図6の文字の太さ判定部114、エッジ検出部115、彩度判定部116各々で判定された信号を入力して、図26に示すような表に従って、“ucr”、“filter”、“sen”の各処理用の信号を出力する。これらは、それぞれ、マスキングUCR係数、空間フィルタ係数、プリンタ解像度を制御するための信号である。
【0110】
図26に示す表において、各信号とその値の意味する所は、
edge−0:しきい値th_edgeでエッジと判定されない
1:しきい値th_edgeで判定された膨張無し
2:しきい値th_edgeで判定された3×3膨張
3:しきい値th_edgeで判定された5×5膨張
4:しきい値th_edgeで判定された7×7膨張
5:しきい値th_edge2でエッジと判定されない
6:しきい値th_edge2で判定された膨張無し
sen−0:200線、1:400線
filter−0:スムージング、1:強エッジ強調、2:中エッジ強調、3:弱エッジ強調
ucr−0〜7:黒多い〜黒少ない
FCH:0:画像の縁、1:画像の縁ではない
【0111】
また、図26に示す表の特徴としては、
(1)文字の太さに応じて多値の黒文字処理が可能
(2)エッジ領域の範囲が複数用意されているため、文字の太さに応じて黒文字処理領域を選択することができる。なお、本実施例では、最も細い文字に対しても最も広い領域を処理する
(3)文字のエッジと文字の内部の処理の度合いに差を付けて黒文字処理を行い、より滑らかな黒の量の変化を実現している
(4)網点/中間調中の文字を、白地中の文字と区別して処理を行う
(5)文字のエッジ、文字の内部、網点/中間調画像に対して、それぞれ空間フィルタの係数を変える。また、文字エッジに対しても、太さに応じて係数を変化させる
(6)文字の太さによってプリンタの解像度を変化させる
(7)色文字に対しては、マスキングUCR係数以外は、全て黒文字と同じ処理を行う、
ことである。
【0112】
なお、言うまでもなく、本実施例での処理に限らず、入力信号に対してさまざまな組み合わせによる色々な処理方法が考えられる。
【0113】
一方、マスキングUCR処理回路109では、LUT117から出力されるUCR制御信号ucrにより、黒信号Bkの生成及び出力マスキングを行う。
【0114】
図28に、このマスキングUCR演算式を示す。
【0115】
まず、C1、M1、Y1の最小値MINCMYを求め、式(2101)によりBk1を求める。次に、式(2102)により、4×8のマスキングを行い、C2、M2、Y2、Bk2を出力する。この式(2102)において、係数m11〜m84は、使用するプリンタにより定まるマスキング係数、係数k11〜k84は、UCR信号により決定されるUCR係数である。
【0116】
網点/中間調画像(ZONE信号が7)に対しては、UCR係数は全て1.0であるが、最も細い文字(ZONE信号が0)に対しては、Bk単色が出力されるようにUCR係数を設定する。また、中間の太さに対しては、その太さに応じた色味の変化が滑らかにつながるようにUCR係数を決定し、Bkの量を制御する。
【0117】
また、空間フィルタ処理部111では、5画素×5画素のフィルタを2個用意し、1個目のフィルタの出力信号を2個目のフィルタの入力につなげている。フィルタ係数として、スムージング1、スムージング2、エッジ強調1、エッジ強調2の4つを用意し、LUT117からのfilter信号によって係数を画素ごとに切り替える。また、2つのフィルタを用いることにより、スムージングの後にエッジ強調をして、モアレを軽減したエッジ強調を実現し、また、2種類のエッジ強調係数を組み合わせることにより、より高品位の画像の出力を可能にしている。
【0118】
ここで、原稿中の文字を優先して処理したい時には図29に示す文字/写真分離レベルの調整を文字優先に、原稿中の写真を優先して処理したいときには文字/写真分離レベルの調整を写真優先先側にする事で、ユーザの好みに応じた出力を提供することができる。本実施例では、両方向に対して4段階に調整することが可能である。
【0119】
次に、文字/写真分離レベルの調整により変化する各処理パラメータの内容について説明する。
【0120】
文字/写真分離レベルの調整により、文字/写真領域の各判定パラメータと、文字処理の度合を調整する各パラメータが同時に調整される。
【0121】
図30に調整される文字/写真領域の判定パラメータを示す。調整されるパラメータは、白地中のエッジ検出しきい値th_edge、網点中のエッジ検出しきい値th_edge2、彩度判定のしきい値Cr_Bk、Cr_col、Cr_w、文字・中間調領域信号BINGRA生成のためしきい値LIM1、OFST1、網点領域判定のためのしきい値LIM2、th_count、太さ判定のための収縮回路のウインドウサイズである。
【0122】
エッジ検出のしきい値を変化させることで、薄い文字や細かい文字まで検出することが可能になり、文字優先ではエッジのしきい値を低くして、薄い文字や細かい文字まで検出し易くし、写真優先ではエッジのしきい値を高くして、文字として検出し難くする。また、本実施例では白地中のエッジ検出のためのしきい値と、網点中のエッジ検出のためのしきい値を独立させているため、白地中のエッジの検出精度はそのままに網点中のエッジ検出精度を変化させたり、網点中のエッジ検出精度をそのままに白地中のエッジ検出精度を変化させる事が可能である。本実施例では、写真優先のステップを大きくすると、網点中の文字処理を行わないように設定している。
【0123】
LIM1、OFST1、LIM2、th_countを変化させることで、原稿の下地の濃度に対応して文字検出が可能になり、文字優先では、下地の濃度が濃い原稿に対しても原稿を白地とみなして文字検出を行い、写真優先では下地の濃度がある原稿に対しては原稿を中間調画像とみなして文字処理を行う。
【0124】
彩度判定のしきい値を変化させることで、黒単色トナーで出力する処理を行う条件を変化させることが可能になり、文字優先では鉛筆書きやかすれた文字等まで黒単色に処理されやすくなり、写真優先では彩度の低い文字や線を黒単色化処理に難くなる。
【0125】
太さ判定のための収縮回路のウインドウサイズを変化させることで、黒文字処理を施す線の幅を変化させることができる。文字優先では、太さ判定のための収縮回路のウインドウサイズを大きくして幅の広い線や太い文字までに黒文字処理を施し易くし、写真優先では太さ判定のための収縮回路のウインドウサイズを小さくすることで、幅の広い線や太い文字までに黒文字処理を施し難くする。
【0126】
図31〜図38に、図29に示される操作部101を用いた文字/写真分離レベルの調整により調整される文字処理の度合の夫々に対応するLUTの内容を示す。
【0127】
文字優先が設定されると、よりエッジ部分の処理領域が広がり、また文字内部に対してもUCRの制御を行うことによって、黒文字の再現がより滑らかになる。また、網点中の文字に対してもよりくっきりと出力する制御が強まる。
【0128】
写真優先が設定されると、エッジに対して処理される領域が狭まり、また処理される線幅が細くなる。また、優先の度合が大きくなると網点中の文字処理は行わないことで、写真の品位を優先させる。
【0129】
以上示したとおり、本実施例によれば、ユーザが原稿の下地成分を除去して複写するときには、除去する下地の成分に応じて黒文字処理を行うための各判定手段のパラメータを最適な値にすることで、下地の濃度に関わらない高品位な黒文字処理を提供することが可能になる。
【0130】
(第2の実施例)
本実施例は、第1の実施例の構成に加え、領域毎に上述のLUT117による判定結果パラメータを変更できるようにしたものである。
【0131】
図40に示されるように、本実施例においては、デジタイザー100を設け、第1の実施例における図39のモード設定をデジタイザー100により指定された領域毎に行えるようにしている。
【0132】
例えば、デジタイザー100からの領域データが“0”の画素については、上述の実施例1に示される黒文字処理を行い、“1”の画素については、ucr7、filter0、sen0の固定値にするという時分割処理を行うことにより、通常の黒文字処理を一部領域について行わないようにすることができる。
【0133】
また、領域データが“1”の画素については、ZONE信号“0”と“7”を用いることもできる。即ち、ZONE信号“0”は最も細い文字、ZONE信号“7”は網点/中間調画像を表すが、この2値的な処理を行うようにしてもよい。
【0134】
また、領域データは上述の様に、デジタイザーにより指定する場合に限らず、例えば、外部記憶装置などの外部装置から画像データを入力できるように外部機器とのインターフェースを設けることにより、外部装置からの領域データを用いてもよい。
【0135】
なお、上記実施例では、図6に示すように、黒文字判定部113に対する入力としてRGB信号を用いたが、これに限定されず、例えば、LOG変換部107の出力であるCMY信号を用いて行ってもよい。
【0136】
また、上記の実施例では、黒文字判定部113を構成する文字の太さ判定回路114への入力は、RGB信号を用いている。しかし、これに限定されず、例えば、図27に示すように、Lab変換部2010を通してL信号を得、これを用いて、その後の処理を行うようにしてもよい。なお、図26において、図14に示す文字の太さ判定回路の同一構成要素には同一符号を用いている。
【0137】
本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にもてきようできることは言うまでもない。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、原稿画像の下地の濃度に応じて、黒文字処理を行うための各判定手段のパラメータを最適な値にすることで、下地の濃度に関わらない高品位な黒文字処理を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像処理装置の断面構成を示す図である。
【図2】CCD210の外観構成を示す図である。
【図3】図2に示す点線a−a′にてイメージスキャナ部201を切断したときの断面図である。
【図4】図2において符号Bにて示される受光素子の拡大図である。
【図5】実施例に係るプリンタ部での濃度再現の制御動作を示すタイミングチャートである。
【図6】実施例に係るイメージスキャナ部201の画像信号処理部209における画像信号の流れを示すブロック図である。
【図7】図6に示す画像信号処理部209における各制御信号のタイミングを示す図である。
【図8】エッジ検出回路115の内部構成を示すブロック図である。
【図9】文字の太さ判定回路114を説明するための図である。
【図10】FIFO及びラプラシアンフィルタによるライン遅延の様子を示す図である。
【図11】エッジ検出の例を示す図である。
【図12】黒文字判定部113を構成する彩度判定回路116の詳細な構成を示すブロック図である。
【図13】LUTでのデータ変換特性を示す図である。
【図14】黒文字判定部113を構成する文字の太さ判定回路114の構成を示すブロック図である。
【図15】文字・中間調検出回路2013の内部構成を示すブロック図である。
【図16】網点領域検出部2014の詳細構成を示すブロック図である。
【図17】エッジ方向検出回路2044でのエッジ方向検出の規則を示す図である。
【図18】対向エッジ検出の規則を示す図である。
【図19】カウント部2049でのウィンドゥの形を示す図である。
【図20】エリアサイズ判定回路2016の内部構成を示すブロック図である。
【図21】ZONE補正部2084の構成を示すブロック図である。
【図22】文字の太さに応じたPICT_FHの出力を定める様子を示す図である。
【図23】エンコーダ2083のエンコードルールを示す図である。
【図24】網点/中間調中の文字検出のためのアルゴリズムを示す図である。
【図25】図23に示すアルゴリズムによる処理の様子を具体的に示す図である。
【図26】LUT117の入出力対応の内容を示す図である。
【図27】文字太さ判定回路114の変形例を示すブロック図である。
【図28】マスキングUCR演算式を示す図である。
【図29】文字/写真分離レベルの調整のための表示を示す図である。
【図30】判定パラメータを示す図である。
【図31】文字処理の度合を表すLUTを示す図である。
【図32】文字処理の度合を表すLUTを示す図である。
【図33】文字処理の度合を表すLUTを示す図である。
【図34】文字処理の度合を表すLUTを示す図である。
【図35】文字処理の度合を表すLUTを示す図である。
【図36】文字処理の度合を表すLUTを示す図である。
【図37】文字処理の度合を表すLUTを示す図である。
【図38】文字処理の度合を表すLUTを示す図である。
【図39】操作部における原稿モードの表示を示す図である。
【図40】本願の第2の実施例の構成を説明する図である。
【図41】操作部を示す図である。
【図42】操作部による下地レベル調整を示す図である。
【図43】下地処理部の構成を示すブロック図である。
【図44】下地検出を説明する図である。

Claims (7)

  1. 原稿画像を表す画像データを処理する画像処理装置において、
    前記原稿画像の下地の成分を判定する第1の判定手段と、
    前記原稿画像の2値化信号を生成し、該2値化信号のエリアサイズを判定することにより文字・線画の太さを判定する第2の判定手段と、
    前記文字・線画の輪郭を判定する第3の判定手段と、
    前記文字・線画の彩度を判定する第4の判定手段と、
    前記第1の判定手段、前記第2の判定手段、前記第3の判定手段、および前記第4の判定手段での判定結果をもとに、黒文字処理を行う処理手段とを備え、
    前記第2の判定手段は、前記第1の判定手段により判定された下地の成分に基づき設定される判定パラメータに従って、前記2値化信号を生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2の判定手段は、注目画素および該注目画素に隣接する画素をもとに前記文字・線画の太さを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像データは、フルカラーの画像データであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記原稿画像は、光学的に読み取られた画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記原稿画像は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色の色成分を有し、前記処理手段は、あらかじめ用意した、該4色についての信号変換の際の複数の下色除去量の割合を、前記判定された文字・線画の太さにより変化させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記処理手段は、あらかじめ用意された複数の空間フィルタ係数を、前記判定された文字・線画の太さ、および輪郭か否かにより切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 原稿画像を表す画像データを処理する画像処理装置において、
    前記原稿画像の下地の成分を判定する第1の判定手段と、
    前記原稿画像の2値化信号を生成し、該2値化信号のエリアサイズを判定することにより文字・線画の太さを判定する第2の判定手段と、
    前記文字・線画の輪郭を判定する第3の判定手段と、
    前記文字・線画の彩度を判定する第4の判定手段と、
    前記第1の判定手段、前記第2の判定手段、前記第3の判定手段、および前記第4の判定手段での判定結果をもとに、黒文字処理を行う処理手段とを備え、
    前記第2の判定手段は、前記第1の判定手段により判定された下地の成分に基づき設定される判定パラメータに従って、前記2値化信号を生成することを特徴とする画像処理装置。
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