JP2002094798A - 画像処理装置及びその方法 - Google Patents
画像処理装置及びその方法Info
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Abstract
理装置を、低コストで提供することは困難であった。 【解決手段】 入力されたカラー画像信号に対する像域
判定信号及び色域判定信号に基づいて、領域毎に適切な
空間周波数特性を有するフィルタデータを選択して、空
間フィルタ処理を施す。これにより、像域及び色域に応
じた適切なフィルタが選択されるため、従来の構成に大
幅な変更を施すことなく、適切なMTF補正が可能とな
る。
Description
てMTF補正を施す画像処理装置及びその方法に関す
る。
像処理装置においては、原稿に対してより忠実な出力画
像を得ることを目的としている。
は、スキャナ部で読み取った原稿のデジタル入力画像デ
ータに対して、画像信号処理部において各種画像処理を
施し、該画像処理後のデジタル画像データをプリンタ部
において可視化することにより、原稿に忠実なコピー出
力を得ている。
によって、原稿から読み取った赤(R)、緑(G)、青
(B)の画像データが、色再現のためのシアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)に変
換され、プリンタ部においてはこのCMYKデータに基
づき、記録用紙上に画像を形成する。
数としては、スキャナ部で読み取った原稿をプリンタ部
によるコピー出力において忠実に再現するための、理想
的な値に設定されている。
り精度やプリンタ部における発色再現性、さらにはデー
タ処理系における諸要因等に起因して、多少なりとも発
生する画像ノイズによって画像劣化が生じてしまうた
め、これを補正する手段が必要となる。
ては、濃度平坦部におけるざらつきが目立つため、解像
度のみならず滑らかさについても配慮する必要がある。
しかしながら、解像度を強調すると濃度平坦部にざらつ
きが多く生じ、不自然な印象を与える画像となってしま
うし、逆に滑らかさを強調するとエッジ部や文字部がぼ
やけてしまい、解像度が極めて悪くなる。
えば以下に示す方法によって、画像の解像度と滑らかさ
を両立させていた。
色の画像データについて、エッジ量検出及び細線の太さ
判定等によって、エッジ/文字部と濃度平坦部を所定の
基準により判別する。そして、MTF補正(空間周波数
補正)部においてエッジ/文字部の画像データに対して
所定のエッジ強調処理を施し、濃度変化の少ない濃度平
坦部の画像データについては所定のスムージング処理を
施すことによって、エッジ/文字部については画像がよ
り鮮明に再現されるようにし、濃度平坦部については画
像をより滑らかにする。これにより、解像度と滑らかさ
を両立しながら、再現画像の画質劣化を抑制していた。
来のカラー複写機においては、その高機能化及び高画質
化に伴って、上述したようなエッジ強調処理及びスムー
ジング処理の単純な切り分けのみならず、処理対象とな
る画像データの種類や絵柄によって、例えばスムージン
グ処理の度合いを変化させることが望ましい。
は、その肌を写真中の他の箇所よりも滑らかに再現した
いというニーズがある。また、森林写真画像において
は、全体的に滑らかに再現したい場合であっても、葉の
重なった様子などがぼやけてしまうことは避けたいとい
うニーズがある。
カラー複写機に対して画像の種類や絵柄を認識するため
の判定回路を付加することが考えられるが、その場合、
回路付加に伴うコスト増、判定演算処理によるコピース
ピードの低下等の問題が発生してしまう。
れたものであり、画像に応じたMTF補正を可能とする
画像処理装置を、低コストで提供することを目的とす
る。
の一手段として、本発明の画像処理装置は以下の構成を
備える。
手段と、前記カラー画像信号における領域特性を判定す
る像域分離手段と、前記カラー画像信号における色域特
性を判定する色域判定手段と、前記カラー画像信号に対
して、前記像域分離手段及び前記色域判定手段における
判定結果に基づいてMTF補正を施す補正手段と、前記
MTF補正が施されたカラー画像信号を可視化する画像
出力手段と、を有することを特徴とする。
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
複写機に適用する例について説明するが、本発明はこれ
に限るものではなく、他の種々の画像処理装置に適用で
きることは勿論である。
カラー複写機の側断面図である。
み取るイメージリーダ部101と、イメージリーダ部1
01で読み取った画像データを再現するプリンタ部10
2とに大きく分けられる。イメージリーダ部101は、
400dpi(dots/inch)の解像度で原稿を
読み取ってデジタル信号処理を行う。プリンタ部102
は、イメージリーダ部101によって読み取られた原稿
画像に対応した画像を、400dpiの解像度で記録用
紙上にフルカラーでプリント出力する。
ー複写機における動作の概要について説明する。
は鏡面圧板であり、原稿台ガラス(以下、プラテン)1
03上の原稿104がランプ105で照射され、その反
射光がミラー106、107、108に導かれ、レンズ
109によって集光される。110は入射光を電気信号
に変換する3ラインセンサ(以下、CCD)であり、レ
ンズ109によって集光された光がCCD110上に像
を結ぶことによって、原稿画像を示すフルカラー情報が
レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分とし
て信号処理部111に送られる。
しているキャリッジは速度vで、ミラー107,108
は速度1/2vで、CCD110の電気的走査(主走
査)方向に対して垂直方向に機械的に移動することによ
って、原稿全面を走査(副走査)することができる。
より出力されたRGBの画像信号を電気的に処理し、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラッ
ク(Bk)の各成分に分解してプリンタ部102に送
る。
の原稿走査につき、M、C、Y、Bkのいずれか一成分
がプリンタ部102に送られ、計4回の原稿走査によっ
て、一回のプリントアウトが完成する。
ーダ部101より送られてくるM、C、Y、Bkの各画
像信号が、まずレーザドライバ112に入力される。レ
ーザドライバ112は、送られてきた画像信号に応じて
半導体レーザ113を変調駆動する。発振されたレーザ
光は、ポリゴンミラー114、f−θレンズ115、ミ
ラー116を介して感光ドラム117上を走査し、感光
ドラム117上に潜像を形成する。
部119、シアン現像部120、イエロー現像部12
1、ブラック現像部122より構成され、これら4つの
現像部が交互に感光ドラム117に接することによっ
て、感光ドラム117上に形成された潜像を各色トナー
によって現像する。123は転写ドラムであり、用紙カ
セット124または125より供給される記録用紙を巻
き付け、感光ドラム117上に現像されたトナー像を該
記録用紙に転写する。この様にして、M、C、Y、Bk
の4色が1枚の記録用紙に順次転写された後に、該記録
用紙は定着ユニット126によってトナー像が定着され
た後に、機外に排出される。
各構成について、詳細に説明する。
ジリーダ部101の詳細について説明する。従来の複写
機におけるリーダ部との違いを明確にするために、図2
Aに従来のイメージリーダ部の構成を示し、図2Bに本
実施形態のイメージリーダ部101の構成を示す。
いて説明する。201はそれぞれ、レッド(R)、グリ
ーン(G)、ブルー(B)の分光感度特性をもつCCD
(固体撮像素子)センサであり、図1に示した3ライン
センサ110に相当する。CCDセンサ201により読
み取られたアナログの画像データは、A/D変換部20
2に入力される。A/D変換部202は、上記各色の入
力信号をそれぞれ8ビット出力(0〜255)のデジタ
ル信号に変換して出力する。
ル信号は、シェーディング補正部203に入力される。
シェーディング補正部203では、図1に示したランプ
105による原稿の照明ムラ等に起因する、読み取りデ
ータのばらつきを修正する。
れたデジタルデータは、ライン間補正部204におい
て、ライン間データの補間処理が行われる。これはCC
Dセンサ201が、RGB画像データを読み取る3ライ
ンのCCDが所定の物理間隔をもって並んでいることに
起因する、R、G、B各色の読み取りタイミングのずれ
を補正するためである。
タル信号は、入力信号補正部205に入力され、所定の
マスキング演算処理を実行する。これは、CCDセンサ
201の読み取り画素毎の色分解フィルタの分光特性が
理想的な特性ではなく、不要な透過特性を持っているの
を補正するためである。
の各画像領域に対して、その領域がエッジ/文字部であ
るのか、自然画像部(濃度平坦部)であるのかを判定
し、その判定信号を後述する各画像処理部に送信する。
定方法の一例を説明する。
ける判定方法の一例を説明するための図である。図3A
は、写真領域302と文字領域303が混在している原
稿画像301を示す。イメージリーダ部101は、この
原稿画像301をCCDセンサ201によって走査し、
画素ごとのカラーデジタル信号(R,G,B)として読
み取る。
との属性に依存する特徴を持っている。各領域において
CCDセンサ201が読み取る信号値(R,G,B)の
うち、G信号をCCDの並び方向にプロットすることに
よって、例えば図3Bに示すグラフが得られる。図3B
は、互いに異なる画像特徴を呈する2つのグラフを示し
ており、横軸はCCDならび方向の画素位置、縦軸は読
みとり信号値を示し、縦軸の上側にほど白に近い(明る
い)画素であることを表している。
れ図3Aに示す写真領域302、文字領域303をそれ
ぞれ読み取った場合に特徴的に現れる特性の一例を示す
ものである。曲線312に示されるように、写真領域3
02は読み取られる画像信号の位置による変化が比較的
ゆるやかであるため、近距離の画素値の差分322は比
較的小さな値となる。一方、曲線313に示されるよう
に、文字領域303は通常、白地上に黒文字が存在する
ため、読み取られる画像信号は白地部323から文字部
333にかけて急激に変化するような特性を呈する。
原稿画像の読み取り信号から上述したような領域ごとの
特徴を検出すれば良い。そのためには、注目画素近傍で
の画像データの変化量あるいは変化量の一定区間内の積
算値、周辺画素の輝度値(白地か色付き背景かの判
定)、一定区間内の画像データの白から黒への変化の回
数等、周知の特徴抽出を用い、それに基づいた周知の属
性判別手法を用いることができる。
地処理部207では、入力信号補正部205から出力さ
れたRGBのデジタル信号について、該原稿中の最も明
るい色が白色となるように原稿の下地レベルを設定す
る。そして本実施形態のイメージリーダ部101におい
ては、以降の構成が従来のイメージリーダ部と異なる。
部においては、下地処理部207から出力されたRGB
信号が出力信号補正部208に入力され、原稿とプリン
タ部102によるコピー出力との色味が合致するよう
に、該RGB信号に基づいてCMYK信号が算出され
る。この演算は、像域分離部206による判定結果を示
す判定信号に基づき、エッジ/文字部と自然画像部とで
異なる演算処理が行われる。算出されたシアン(C),
マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(Bk)の
各信号は、各読み取り動作の度に、面順次に所定のビッ
ト長(例えば8ビット)で出力される。
YK信号は、空間フィルタ部209に入力され、空間周
波数のMTF補正を行う。このとき像域分離部206か
らの判定信号に基づき、原稿画像に適したエッジ強調及
びスムージング処理を施す。例えば、エッジ/文字部に
対してはエッジ強調処理を、自然画像部に対してはスム
ージング処理を施す。
リーダ部101においては、下地処理部207から出力
されたRGB信号が出力信号補正&色判定部211に入
力される。そして、原稿とプリンタ部102によるコピ
ー出力との色味が合致するように、該RGB信号に基づ
いてCMYK信号が算出されるが、このとき、従来のイ
メージリーダ部における出力信号補正部208と同様
に、像域分離部206からの判定信号に基づいて、エッ
ジ/文字部と自然画像部とで互いに異なる演算処理を行
う。出力信号補正&色判定部211においては更に、入
力されたRGB信号値に基づいて特定の色部分を判定す
る色判定信号を算出し、色域別空間フィルタ部212に
出力する。色域別空間フィルタ部212においても空間
周波数のMTF補正を行うが、ここでは、像域分離部2
06からの判定信号と出力信号補正&色判定部211か
らの色判定信号に基づき、原稿画像に適したエッジ強調
及びスムージング処理を施すことを特徴とする。具体的
には、自然画像における特定の色部分に対してはスムー
ジング処理を施し、他の部分に対してはエッジ強調処理
を施す。
れぞれ空間フィルタ部209及び図2Bに示す色域別空
間フィルタ部212から出力されたCMYK信号は濃度
変換部210に入力され、プリンタ部102の有する濃
度特性が補正される。尚、濃度変換部210は、不図示
のルックアップテーブルROMまたはRAMにより構成
される。
態におけるイメージリーダ部101の特徴をより明確に
するために、まず、図2Aに示す従来のイメージリーダ
部における出力信号補正部208について詳細に説明す
る。
を示す図である。出力信号補正部208においては、入
力画像信号値から出力画像信号値への変換をテーブルメ
モリを用いた補間演算により行う。即ち、入力RGB信
号として各色8ビット、出力CMYK信号として各色8
ビットを割り当て、入力信号の上位ビットを色補正テー
ブルのアドレスとして用い、下位ビットを補間演算に用
いる。
について詳細に説明する。
ップテーブル(以下LUT)を保持する演算用LUTメ
モリ部であり、入力画像信号値の上位nビットがアドレ
スとして入力され、後述する図5に示す単位立方体のア
ドレッシングを行う。402は三角柱判定回路であり、
入力画像信号値の残り下位ビット(8−nビット)によ
り、後述する図5に示すいずれの三角柱に補間点が含ま
れるかを判定する。403はLUT補間演算部であり、
演算用LUTメモリ部401及び3角柱判定回路402
におけるアドレス及び判定結果に基づいて、後述する計
算式(1)に示すLUT補間演算を行う。
算用LUTメモリ部401の像域分離部206から送信
されてくる像域判定信号(不図示)に対応したLUT格
子点データを含む、複数の格子点データを記憶保持して
いる。LUTデータ記憶装置404においては、像域判
定信号に基づく領域毎に、複数のLUT格子点データ中
から演算用LUTを選択し、演算用LUTメモリ部40
1のデータを該演算用LUTで書き換える。そして、L
UT補間演算部403によって、領域毎に演算が行われ
る。
演算について詳細に説明する。図5に、本実施形態にお
ける補間方法の一例を示す。同図において三角柱501
〜506はそれぞれ、単位立方体500の分割方法の一
例を示すものである。即ち、上位ビットによってアドレ
ッシングされた補間対象の立方体500が、X=Y,Y
=Z,Z=Xの3面で分割されることにより、三角柱5
01〜506に6分割される。
補間演算部403における補間演算式の一例を示す。
値、Xh,Yh,Zhは入力の上位ビット、Xl,Yl,Zl
は入力の下位ビットを示す。
6のいずれに補間すべき点が含まれているかを、三角柱
判定回路402で下位ビットの大小関係により判定す
る。尚、下位ビットの大小関係と三角柱501〜506
の対応は、図5に示す通りである。そしてLUT補間演
算部403において、対象となる三角柱の4点として演
算用LUTメモリ部401に保持されている格子点値に
対して、上記式(1)に示した補間演算を施すことによっ
て補間出力値を求める。
本実施形態におけるイメージリーダ部101の特徴であ
る構成について詳細に説明する。
&色判定部211の詳細構成を示す図である。出力信号
補正&色判定部211においては、上述した従来の出力
信号補正部208と同様に、入力画像信号値から出力画
像信号値への変換をテーブルメモリを用いた補間演算に
より行う。即ち、入力RGB信号として各色8ビット、
出力CMYK信号として各色8ビットを割り当て、入力
信号の上位ビットを色補正テーブルのアドレスとして用
い、下位ビットを補間演算に用いる。
ける動作について詳細に説明する。
用LUTメモリ部401に対して、更に色判定送信部を
付加したものであり、入力画像信号値の上位nビットが
アドレスとして入力された後、図5に示した単位立方体
500のアドレッシング値を色判定信号として、その後
の画像処理部に送信する。尚、図6に示すその他の構成
は上述した図4と同様であるため、説明を省略する。
信部601について詳細に説明する。
・色判定信号送信部601における動作を説明するため
の図である。図7Aにおいて、701はLUTデータ記
憶装置404に記憶されている演算用LUTデータの一
例を示しており、この場合、RGB各色が8点に分割さ
れているため、LUTデータは83(=512)個の格
子点から構成されている。702,703はそれぞれ、
演算用LUTデータ701におけるG=0,G=36の
ブロックを拡大したものである。
いるため、図5に示す単位立方体500が73(=34
3)個作成される。各単位立方体500には各々番号が
付加されており、例えば入力画像信号がR=40,G=
20,B=20である場合には、図7Bに示すように、
単位立方体番号2が付された単位立方体500にアドレ
スされる。
601においては、該画素に対する単位立方体番号であ
る「2」を、色判定信号として色域別空間フィルタ部2
12に出力する。
実施形態における色域別空間フィルタ部212について
詳細に説明するが、本実施形態における特徴を明確にす
るために、まず、図2Aに示した従来の空間フィルタ部
209の構成を図8Aに示し、説明する。
理部であり、前段の出力信号補正部208から送られて
くる画像信号に対して空間フィルタ処理、即ちMTF補
正を施す。802は像域別フィルタ選択装置であり、像
域分離部206から送信されてくる像域判定信号に基づ
き、該判定信号に対応する空間フィルタデータをフィル
タデータ記憶装置803より選択し、空間フィルタ処理
部801に渡す。
の画像データに関しては、図9の901に示すような空
間周波数特性を有するフィルタ処理を行うことにより、
エッジの効いたシャープな文字を出力することができ
る。一方、像域判定信号が自然画像部を示す領域の画像
データに関しては、図9の902に示すような空間周波
数特性を有するフィルタ処理を行うことにより、階調再
現の滑らかな自然画像を出力することができる。
フィルタ部212の詳細構成を示すブロック図である。
図8Bにおいて、上述した図8Aと同様の構成につては
同一番号を付し、説明を省略する。
出力信号補正&色判定部211からの色判定信号、即ち
図7Bを参照して説明した単位立方体番号を受け、それ
に対応する空間フィルタデータをフィルタデータ記憶装
置803より選択する。
フィルタ選択装置802、色域別フィルタ選択装置80
4から構成され、この2つの選択装置によってフィルタ
データ記憶装置803から選択されたフィルタデータを
空間フィルタ処理部801に渡す。即ち、像域別フィル
タ選択装置802、色域別フィルタ選択装置804の両
方によって選択されるフィルタデータを出力することに
より、入力画像データにおける像域のみならず、色域を
も考慮したフィルタデータを選択することができる。
3においては、出力信号補正&色判定部211からの色
判定信号、即ち単位立方体番号ごとにフィルタデータを
用意しておけば良い。しかしながら図7Bにおいて説明
したように、RGB各色を8点に分割した場合には34
3個ものフィルタデータが必要となるため、これを全て
記憶保持しておくことは現実的ではない。そこで例え
ば、全ての単位立方体を適当なグループに分類すること
が有効である。
701を、その左側に位置する高濃度グループ、中央あ
たりに位置する中濃度グループ、右側に位置する低濃度
グループ、及び肌色近傍のグループ、の4つ程度に分類
し、フィルタデータ記憶装置803に各グループに対応
したフィルタデータを記憶させておけば良い。
場合、例えば像域分離部206で自然画像部と判定され
た領域の画像データに対し、出力信号補正&色判定部2
11による色判定信号に基づいて以下のようなフィルタ
処理を施せばよい。即ち、色判定信号により高濃度グル
ープとされた領域について、図9の902に示すような
特性を有するフィルタ処理を施すとすると、中濃度グル
ープの領域については高濃度グループよりも若干弱い、
図9の903に示すような特性を有するフィルタ処理を
施し、低濃度グループについては更に弱い、図9の90
4に示すような特性を有するフィルタ処理を施す。そし
て肌色グループに関しては、図9の905に示すような
高周波数を落とした特性を有するフィルタ処理を行う。
に濃度グループ毎に異なるフィルタ処理を施すことは言
うまでもない。
エッジ部や文字部の画像データに対して所定のエッジ強
調処理を施してより鮮明に画像が再現するようにし、濃
度変化の少ない濃度平坦部の画像データについては所定
のスムージング処理を施して画像をより滑らかにする
等、像域に応じて処理を切り換えるのみならず、画像デ
ータの種類や絵柄に応じてエッジ強調処理やスムージン
グ処理の度合いを変化させることにより、画像データの
種類や絵柄に応じた最適なMTF補正を施すことができ
る。
異なる空間周波数特性のフィルタ処理を施すことによ
り、像域のみならず、色味の違いをも考慮した最適なM
TF補正を施すことができる。
像処理装置は、従来の画像処理装置の構成に対して大幅
な付加構成を備える必要がないため、安価に実現され
る。
211においてはRGB信号を入力してCMYK信号を
出力する例について説明したが、本発明はこのように入
力を輝度信号、出力を濃度信号とする例に限定されるも
のではなく、例えばLab均等色空間における信号を入
力してCMY信号を出力したり、また、入出力共にRG
B信号とする等、入出力共に任意の形式の信号とするこ
とが可能である。
号及び色判定信号に基づく各画像処理パラメータの切り
替えを、出力信号補正&色判定部211における出力信
号補正処理、及び色域別空間フィルタ部212における
空間フィルタ処理において行う例について説明したが、
濃度変換部等の他の画像処理部においても同様に、判定
に基づく処理パラメータの切り替えを行っても良い。
び出力信号補正&色判定部211における色判定処理部
を、他の位置に備えることも可能である。
06における像域判定を自然画像部分と文字部に関して
行う例について説明したが、網点画像領域や地図領域
等、像域判定の種類を増やしても良い。
は、像域分離手段及び色域判定手段における判定結果に
基づいて画像に対して画素ごとにMTF補正を施す補正
手段を説明したが、第2実施形態においては、画像をい
くつかの像域ブロック分け、ブロック単位でMTF補正
を施す構成について説明する。
像データは、図示しないブロックラインバッファによ
り、画像をタイル状に分割され(タイルの大きさをMx
Nとする)、このタイルMxN画素毎に,像域分離部2
06の結果を受け、その属性が決定される。
圧縮を持つ構成とした場合には、カラー情報の符号化で
ある、離散コサイン変換符号化(JPEG)、属性フラグデ
ータ情報の符号化であるランレングス符号化に分けて符
号化を行う必要があるため、このM、Nは離散コサイン
変換符号化のためのウィンドウサイズの倍数である必要
がある。例えば、JPEG圧縮方式では圧縮のためのウ
ィンドウサイズは8x8画素であるので例えばM=N=
32とすると32x32画素タイルの中をさらに16個
の8x8画素に分割して8x8画素単位でJPEG圧縮
を行う。以後、M=N=32として説明するが、もちろ
んその値に限定されるわけではない。
のタイル画像毎に所定の画像処理を行う。このときに用
いる画像処理係数を後述する方法でタイルごとに切り替
えて設定できるようになっている。切り替え信号は像域
判定、色判定によって入力される。
ものであるが、第2実施形態のように,MxN画素タイ
ル内の属性に関しては、ブロックタイル内は一定とする
ので、タイル内の属性判定データを解析してタイルを代
表する属性を決定する必要がある。
の設定処理を説明するための図である。1001は、写
真領域と文字領域が混在している原稿画像の例であり、
ページ全体の構成を示している。1002は、この原稿
画像1001に対して生成された属性判定データであ
り、ここでは文字領域のみが抽出されているところを示
している。
xN画素(ここでは32x32画素)のタイル状に分割
していた様子(タイル分割画像)を示す図である。各3
2x32画素領域ごとに画像処理係数を設定できるよう
になっている。
照して、タイル分割画像1003を文字属性が存在する
タイルと存在しないタイルとに分割した例である。図中
ハッチングで示したタイルが、文字を含まないタイルと
して識別されたことになる。
の判定を行うわけであるが、32x32画素のタイル内
に1画素でも文字属性フラグが含まれていたら文字を含
む、と判定することもできるが、あるいは文字属性を持
つ属性フラグデータの画素数をタイル内でカウントし所
定のしきい値を越えた場合だけ文字を含むタイルであ
る、という判定をすることもできる。
文字を含むタイルと含まないタイルの個数をカウント
し、画像全体に対する文字を含むタイルと含まないタイ
ルの割合を算出する。
が全130タイル中42タイルであり32%となる。逆
に文字を含まないタイルは、68%となる。この割合に
応じて、文字を含むタイルに適応する画像処理係数およ
び、文字を含まないタイルに適応する画像処理係数を各
画像処理部から選択し、画像データに対して画像処理を
施す。つまり、入力される画像データに応じて、さらに
は画像中の文字領域、写真領域毎の占める割合に応じ
て、その都度、自動的に画像処理係数を可変させ、処理
を行う。
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
に応じたMTF補正を可能とする画像処理装置を、低コ
ストで提供することができる。
示す側断面図である。
る。
を示す図である。
の一例を示す図である。
一例を示す図である。
ク図である。
を示す図である。
すブロック図である。
ック図である。
すブロック図である。
ある。
像処理係数の設定処理を説明するための図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 カラー画像信号を入力する画像入力手段
と、 前記カラー画像信号における領域特性を判定する像域分
離手段と、 前記カラー画像信号における色域特性を判定する色域判
定手段と、 前記カラー画像信号に対して、前記像域分離手段及び前
記色域判定手段における判定結果に基づいてMTF補正
を施す補正手段と、 前記MTF補正が施されたカラー画像信号を可視化する
画像出力手段と、を有することを特徴とする画像処理装
置。 - 【請求項2】 前記補正手段は、前記カラー画像信号に
対して像域及び色域毎に異なるMTF補正を施すことを
特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項3】 前記補正手段は、前記カラー画像信号に
対して像域及び色域毎に異なる周波数特性を有する空間
フィルタ処理を施すことを特徴とする請求項2記載の画
像処理装置。 - 【請求項4】 前記像域分離手段は、前記カラー画像信
号の各画素を自然画像領域及び文字領域のいずれかに分
類することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項5】 前記像域分離手段は、前記カラー画像信
号の各画素を写真画像領域、網点画像領域、黒文字領
域、色文字領域のいずれかに分類することを特徴とする
請求項4記載の画像処理装置。 - 【請求項6】 前記色域判定手段は、前記カラー画像信
号の各画素を、所定の色域グループに分類することを特
徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項7】 前記画像入力手段は、原稿画像を読み取
ることによって前記カラー画像信号を入力することを特
徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項8】 前記画像出力手段は、前記MTF補正が
施されたカラー画像信号に基づく可視像を記録媒体上に
形成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
置。 - 【請求項9】 カラー画像信号を入力する画像入力工程
と、 前記カラー画像信号における領域特性を判定する像域分
離工程と、 前記カラー画像信号における色域特性を判定する色域判
定工程と、 前記カラー画像信号に対して、前記像域分離工程及び前
記色域判定工程における判定結果に基づいてMTF補正
を施す補正工程と、 前記MTF補正が施されたカラー画像信号を可視化する
画像出力工程と、を有することを特徴とする画像処理方
法。 - 【請求項10】 コンピュータによって実行可能な画像
処理プログラムが記録された記録媒体であって、該プロ
グラムは少なくとも、 カラー画像信号を入力する画像入力工程のコードと、 前記カラー画像信号における領域特性を判定する像域分
離工程のコードと、 前記カラー画像信号における色域特性を判定する色域判
定工程のコードと、 前記カラー画像信号に対して、前記像域分離工程及び前
記色域判定工程における判定結果に基づいてMTF補正
を施す補正工程のコードと、 前記MTF補正が施されたカラー画像信号を可視化する
画像出力工程のコードと、を有することを特徴とする記
録媒体。 - 【請求項11】 画像信号を入力する画像入力手段と、 前記画像信号における領域特性を判定し、像域毎にブロ
ック分割する像域ブロック手段と、 全ブロックに占める像域毎のブロック割合に応じて、ブ
ロック毎にMTF補正を施す補正手段と、 前記MTF補正が施された画像信号を可視化する画像出
力手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
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